JP2018155342A - 直線作動機 - Google Patents
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Abstract
【課題】高速で物体を移動させることができ且つ衝撃力を吸収することができる直線作動機を提供する。【解決手段】ねじ軸と、該ねじ軸の端部に配置され、前記ねじ軸を回転させるモータと、前記ねじ軸に螺合し、前記ねじ軸の回転によって、前記ねじ軸の軸方向に移動するロッドとを備える直線作動機において、前記ねじ軸の端部及び前記モータの出力軸の一方に配置された角を有する連結部と、前記ねじ軸の端部及び前記モータの出力軸の他方に形成され、前記連結部を軸方向に移動可能に挿入する挿入孔と、前記ねじ軸の周囲に設けられた弾性部材と、軸方向にて前記弾性部材の両側に配置され、前記弾性部材を保持する二つのホルダとを備え、前記ねじ軸は軸方向に移動可能であり、前記ホルダは前記ねじ軸に伴って軸方向に移動可能であることを特徴とする直線作動機。【選択図】図1
Description
本発明は、物体を直線的に移動させる直線作動機に関する。
従来、モータと、ねじ軸と、該ねじ軸及びモータを連結するウォームギア減速機と、ねじ軸に螺合するナットと、該ナットに連結したロッドとを備える直線作動機が開示されている。この直線作動機は、比較的大きな推進力でロッドに取り付けた物体を移動させることができる(例えば特許文献1参照)。
しかし、減速機を用いているので、上述した直線作動機は高速で移動させることが難しい。また上述した直線作動機は、ロッドに取り付けた物体が他の物体に衝突したときに生じる比較的大きな衝撃力を吸収することは難しい。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、高速で物体を移動させることができ且つ衝撃力を吸収することができる直線作動機を提供することを目的とする。
本発明に係る直線作動機は、ねじ軸と、該ねじ軸の端部に配置され、前記ねじ軸を回転させるモータと、前記ねじ軸に螺合し、前記ねじ軸の回転によって、前記ねじ軸の軸方向に移動するロッドとを備える直線作動機において、前記ねじ軸の端部及び前記モータの出力軸の一方に配置された角を有する連結部と、前記ねじ軸の端部及び前記モータの出力軸の他方に形成され、前記連結部を軸方向に移動可能に挿入する挿入孔と、前記ねじ軸の周囲に設けられた弾性部材と、軸方向にて前記弾性部材の両側に配置され、前記弾性部材を保持する二つのホルダとを備え、前記ねじ軸は軸方向に移動可能であり、前記ホルダは前記ねじ軸に伴って軸方向に移動可能であることを特徴とする。
本発明においては、ねじ軸の端部及びモータの出力軸の一方に設けた連結部を、他方に設けた挿入孔に挿入するので、モータとねじ軸とが直結される。また連結部は角を有するので、モータの回転力をねじ軸に伝達する為の面圧が確保される。また連結部は移動可能であるので、ねじ軸の移動を許容し、且つねじ軸が移動した場合には、ホルダが移動し、弾性部材が短縮して、ロッドから伝搬した力を吸収する。
本発明に係る直線作動機は、前記挿入孔は底部を有し、前記ねじ軸が前記モータ側に移動した場合に、前記連結部と前記底部との間に空間が設けられていることを特徴とする。
本発明においては、ねじ軸がモータ側に移動しても、連結部と底部との間に空間が確保される。連結部は底部に当接せず、モータへの衝撃力の伝搬を防止することができる。
本発明に係る直線作動機は、前記ねじ軸に螺合しており、前記ロッドが連結したナットを備え、軸方向における前記ねじ軸に対する前記ナットの相対位置を保持するセルフロック機構を備えることを特徴とする。
本発明においては、ねじ軸の回転が停止した状態でねじ軸が軸方向に移動した場合でも、ナットとねじ軸との相対位置は変更されず、ロッドに取り付けた物体とねじ軸との相対位置も変更されない。セルフロック機構を使用することによって、制動の為の構成を新たに設ける必要はない。
本発明に係る直線作動機は、前記ナットは台形ねじナットであり、前記ねじ軸は台形ねじ軸であり、前記セルフロック機構は前記台形ねじナット及び台形ねじ軸を含むことを特徴とする。
本発明においては、台形ねじナット及び台形ねじ軸を使用することによって、ナット及びねじ軸がセルフロック機構としても機能する。
本発明に係る直線作動機は、前記ねじ軸の端部に前記連結部を保持する保持部材が取り付けられており、前記モータの出力軸に前記挿入孔が設けられていることを特徴とする。
本発明にあっては、ねじ軸に取り付けた保持部材に連結部を保持させ、モータの出力軸に挿入孔を設けて、ねじ軸とモータとの直結を実現する。
本発明に係る直線作動機は、前記モータの出力軸に前記連結部が設けられており、前記ねじ軸の端部に前記挿入孔を有するカラーが取り付けられていることを特徴とする。
本発明にあっては、モータの出力軸に連結部を設け、ねじ軸の端部に挿入孔を有するカラーを設けて、ねじ軸とモータとの直結を実現する。
本発明に係る直線作動機にあっては、ねじ軸の端部及びモータの出力軸の一方に設けた連結部を、他方に設けた挿入孔に挿入するので、モータとねじ軸とが直結される。また連結部は角を有するので、モータの回転力をねじ軸に伝達する為の面圧が確保される。そのため、ねじ軸を高速で回転させて、ロッドを高速で移動させることができる。また連結部は移動可能であるので、ねじ軸の移動を許容し、且つねじ軸が移動した場合には、ホルダが移動し、弾性部材が短縮して、ロッドから伝搬した力を吸収する。そのため、ねじ軸の軸方向への移動を可能にしつつ、ねじ軸の移動によって発生した衝撃力を緩和させることができる。
以下本発明を実施の形態に係る直線作動機を示す図面に基づいて説明する。図1は、中立位置にある直線作動機及びねじ軸2がモータ20側に移動した場合の直線作動機を示す断面図である。図1において、下側は中立位置にある直線作動機を示し、上側は、ロッド4に作用した力によってねじ軸2がモータ20側に移動した場合の直線作動機を示す。
直線作動機は、外筒1を備える。該外筒1には、ねじ軸2が挿入されている。ねじ軸2の一端部から中途部に亘って、ねじ軸2の外周面にねじ溝2aが形成されている。ねじ軸2の他端部は外筒1から突出しており、モータ20に連結している。ねじ軸2は台形ねじ軸である。ねじ軸2の一端部には、ナット3が螺合している。ナット3は台形ねじナットである。ねじ軸2の他端側において、ナット3には雄ねじ3aが設けられている。
ねじ軸2と外筒1との間に、筒状のロッド4が設けられている。ロッド4の一端部内周に雌ねじ4aが設けられている。雌ねじ4aと雄ねじ3aが螺合し、ロッド4とナット3が連結している。ロッド4の他端部は外筒1の一端部(モータ20の反対側の端部)から突出する。外筒1の一端部には、ロッド4を受ける筒状の受け部材5が挿入されている。
外筒1の他端部(モータ20側の端部)には、筒状のブラケット6が設けられている。ブラケット6はモータ20及び外筒1の間に配置されている。ねじ軸2はブラケット6に挿入されている。ブラケット6は外筒1よりも小径の小径部分と、外筒1よりも大径の大径部分とを備える。小径部分が外筒1の他端部に嵌入している。
大径部分には、ねじ軸2の軸方向に伸縮する弾性部材8、例えばばね又はゴムが収容されている。弾性部材8はねじ軸2の周囲に設けられている。軸方向における弾性部材8の両側に、弾性部材8を保持する二つのホルダ7、7が設けられている。ホルダ7は筒状をなし、ねじ軸2はホルダ7に挿入されている。二つのホルダ7、7は、間隔を空けて軸方向に対向する。中立位置において、二つのホルダ7、7の間には第1空間31が設けられる。中立位置において、第1空間31の軸方向寸法はD1である。弾性部材8の反対側において、各ホルダ7には軸受9が設けられており、軸受9はねじ軸2を支持する。
ロッド4側の軸受9とねじ溝2aの端部との間にカラー10が設けられている。ブラケット6とモータ20との間にモータ20を取り付ける為の取付部材11が設けられている。取付部材11は筒状をなし、ねじ軸2の他端部が挿入されている。
図2は、連結部13及び挿入孔21aを略示する部分拡大斜視図である。ねじ軸2の他端部には、連結部13を保持する保持部材12が取り付けられている。保持部材12のモータ20側部分に四角形状の保持孔12aが設けられており、四角柱状の連結部13が保持孔12aに嵌入している。連結部13は保持部材12に保持され、モータ20側に突出している。
モータ20は出力軸21を備え、出力軸21の端部に有底筒状の挿入孔21aが形成されている。挿入孔21aは四角形状をなす。挿入孔21aには、連結部13が軸方向に移動可能に挿入される。連結部13及び挿入孔21aによって、減速機を介在させずに、モータ20及びねじ軸2が直結されている。連結部13と挿入孔21aの底部21bとの間には第2空間32が設けられている。中立位置において、第2空間32の軸方向寸法はD2である。D2はD1よりも長い。
ブラケット6には、モータ20の駆動を制御する制御装置25が取り付けられている。制御装置25はモータ20を正逆回転させて、ロッド4を進退させる。制御装置25には、過剰な負荷がロッド4に作用したか否かを検出するセンサ(図示略)が設けられている。センサは、モータ20の駆動電流に基づいて、過剰な負荷がロッド4に作用したか否かを検出する。センサが過剰な負荷を検出した場合、制御装置25はモータ20を停止させる。
ロッド4には物体が取り付けられる。ロッド4が進出し、ロッド4に取り付けた物体が他の物体に衝突して、過剰な負荷がロッド4に作用した場合、又はロッド4が進出している途中に、ロッド4が拘束され、過剰な負荷がロッド4に作用した場合、制御装置25からモータ20への電力供給が遮断され、モータ20は停止する。このとき、ねじ軸2がモータ20側に移動することがある(図1の上側参照)。
衝突又は拘束によって、ロッド4、ナット3、ねじ軸2、カラー10、ロッド4側の軸受9、ロッド4側のホルダ7に力が伝搬し、ホルダ7はモータ20側に移動する。弾性部材8は短縮し、力が吸収され、衝撃の伝搬が緩和される。
図3は、中立位置にある直線作動機及びねじ軸2がロッド4側に移動した場合の直線作動機を示す断面図である。図3において、下側は中立位置にある直線作動機を示し、上側は、ロッド4に作用した力によってねじ軸2がロッド4側に移動した場合の直線作動機を示す。
ロッド4が退入している途中に、ロッド4が拘束され、過剰な負荷がロッド4に作用した場合、又はナット3がブラケット6に衝突して、過剰な負荷がロッド4に作用した場合、モータ20は停止する。このとき、ねじ軸2がロッド4側に移動することがある(図3の上側参照)。
ねじ軸2がロッド4側に移動した場合、モータ20側のホルダ7は、ねじ軸2の移動に伴ってロッド4側に移動する。弾性部材8は短縮し、力が吸収され、衝撃の伝搬が緩和される。
なお台形ねじ軸及び台形ねじナットによって、セルフロック機構が構成されている。そのため、ねじ軸2が停止した状態でロッド4に力が伝搬し、ねじ軸2が移動しても、ナット3は移動しない。
実施の形態に係る直線作動機にあっては、保持部材12に保持させた連結部13を、モータ20の出力軸21に設けた挿入孔21aに挿入することによって、モータ20とねじ軸2との直結を実現することができる。また連結部13は角を有するので、モータ20の回転力をねじ軸2に伝達する為の面圧が確保される。そのため、ねじ軸2を高速で回転させて、ロッド4を高速で移動させることができる。またねじ軸2が移動した場合に、ホルダ7が移動し、弾性部材8が短縮して、ロッド4から伝搬した力を吸収する。そのため、ねじ軸2の軸方向への移動を可能にしつつ、ねじ軸2の移動によって発生した衝撃力を緩和させることができる。
また第2寸法D2は第1寸法D1よりも長いので、二つのホルダ7、7が最接近しても、第2寸法D2は0にならない。そのため、ねじ軸2がモータ20側に移動しても、連結部13と底部21bとの間には空間が確保される。連結部13は底部21bに当接せず、モータ20への衝撃力の伝搬を防止することができる。
またねじ軸2の回転が停止した状態でねじ軸2が軸方向に移動した場合でも、ナット3とねじ軸2との相対位置は変更されず、ロッド4に取り付けた物体とねじ軸2との相対位置も変更されない。セルフロック機構を使用することによって、制動の為の構成を新たに設ける必要はない。
また台形ねじナット及び台形ねじ軸を使用することによって、ナット3及びねじ軸2がセルフロック機構としても機能する。またねじ軸2に取り付けた保持部材12に連結部13を保持させ、モータ20の出力軸21に挿入孔21aを設けて、ねじ軸2とモータ20との直結を実現することができる。
図4は、構成の一部を変更した変更例に係る直線作動機を略示する部分拡大断面図である。図4において、下側は中立位置にある直線作動機を示し、上側は、ロッド4に作用した力によってねじ軸2がモータ20側に移動した場合の直線作動機を示す。
変更例においては、ねじ軸2の他端部にカラー15が設けられている。カラー15のモータ20側部分には、有底四角筒状の挿入孔15aが形成されている。モータ20の出力軸21には、四角柱状の連結部23が設けられている。挿入孔15aには、連結部23が軸方向に移動可能に挿入されている。連結部23と挿入孔15aの底部15bとの間には第3空間33が設けられている。中立位置において、第3空間33の軸方向寸法はD3である。D3はD1よりも長い。
変形例にあっては、モータ20の出力軸21に連結部23を設け、ねじ軸2の端部に挿入孔15aを有するカラー15を設けることによって、ねじ軸2とモータ20との直結を実現することができる。
上述した実施の形態及び変更例においては、挿入孔15a、21aの形状は四角形状に限定されず、角を有する形状であればよい。例えば四角形状に代えて、三角形状、五角形状、その他の多角形状でもよく、星形状でもよい。この場合、連結部13、23の形状は挿入孔15a、21aの形状に対応するので、四角柱状に代えて、三角柱状、五角柱状、星形の柱状等をなす。
なお台形ねじナット及び台形ねじ軸を使用せずに、他のセルフロック機構を使用してもよい。例えば、ボールねじを使用したときには、ブレーキ付きモータを使用してもよい。
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。各実施例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。
2 ねじ軸
3 ナット
4 ロッド
7 ホルダ
8 弾性部材
12 保持部材
13 連結部
15 カラー
15a 挿入孔
15b 底部
20 モータ
21 出力軸
21a 挿入孔
21b 底部
23 連結部
3 ナット
4 ロッド
7 ホルダ
8 弾性部材
12 保持部材
13 連結部
15 カラー
15a 挿入孔
15b 底部
20 モータ
21 出力軸
21a 挿入孔
21b 底部
23 連結部
Claims (6)
- ねじ軸と、該ねじ軸の端部に配置され、前記ねじ軸を回転させるモータと、前記ねじ軸に螺合し、前記ねじ軸の回転によって、前記ねじ軸の軸方向に移動するロッドとを備える直線作動機において、
前記ねじ軸の端部及び前記モータの出力軸の一方に配置された角を有する連結部と、
前記ねじ軸の端部及び前記モータの出力軸の他方に形成され、前記連結部を軸方向に移動可能に挿入する挿入孔と、
前記ねじ軸の周囲に設けられた弾性部材と、
軸方向にて前記弾性部材の両側に配置され、前記弾性部材を保持する二つのホルダと
を備え、
前記ねじ軸は軸方向に移動可能であり、
前記ホルダは前記ねじ軸に伴って軸方向に移動可能であること
を特徴とする直線作動機。 - 前記挿入孔は底部を有し、
前記ねじ軸が前記モータ側に移動した場合に、前記連結部と前記底部との間に空間が設けられていること
を特徴とする請求項1に記載の直線作動機。 - 前記ねじ軸に螺合しており、前記ロッドが連結したナットを備え、
軸方向における前記ねじ軸に対する前記ナットの相対位置を保持するセルフロック機構を備えること
を特徴とする請求項1又は2に記載の直線作動機。 - 前記ナットは台形ねじナットであり、
前記ねじ軸は台形ねじ軸であり、
前記セルフロック機構は前記台形ねじナット及び台形ねじ軸を含むこと
を特徴とする請求項3に記載の直線作動機。 - 前記ねじ軸の端部に前記連結部を保持する保持部材が取り付けられており、
前記モータの出力軸に前記挿入孔が設けられていること
を特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の直線作動機。 - 前記モータの出力軸に前記連結部が設けられており、
前記ねじ軸の端部に前記挿入孔を有するカラーが取り付けられていること
を特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の直線作動機。
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JPWO2006040876A1 (ja) * | 2004-10-13 | 2008-05-15 | 利晃 島田 | 電動ねじ送り装置 |
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2017
- 2017-03-17 JP JP2017053216A patent/JP6374553B1/ja active Active
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CN109588037B (zh) * | 2018-12-19 | 2024-03-26 | 东莞市和合环保科技有限公司 | 一种fpc贴片机机头的z轴运动控制机构 |
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