JP6945799B2 - 後輪操舵装置 - Google Patents
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Description
本発明に係る後輪操舵装置の特徴構成は、
車両の後輪を支持するサスペンション機構のうち、車輪の側の部材と、車体の側の部材とに亘って取り付けられ、
両端に設けられた第1連結部および第2連結部と、
前記第1連結部から延出する筒状のハウジングと、
前記第2連結部から延出して前記ハウジングの内部で前記ハウジングの軸芯と同一軸芯上に往復移動可能なロッドと、
前記ハウジングの内部に設けられて前記ロッドを駆動するモータと、
前記モータの出力軸の回転速度を減速しつつ当該回転を前記ロッドの往復移動に変換する減速部と、
前記ハウジングの内側に配置され、前記モータと前記減速部との間を仕切ると共に、前記出力軸を支持する軸受を有するカバーと、を備え、
前記カバーと前記ハウジングとの間に、互いの振動伝達を抑制する防振材が設けられ、
前記ハウジングが金属材料で構成されると共に、前記カバーが樹脂材料で構成され、
前記カバーが、前記ハウジングの内面の全周に対向する外周面を備え、当該外周面と前記内面との間に前記防振材が全周に亘って設けられ、
前記防振材がゴム製のリング部材であり、
前記カバーの前記外周面のうち軸心の方向に沿った一方の縁部に前記軸心に沿って外側が窄まるテーパー部が形成されている点にある。
本構成のように、カバーとハウジングとの間に、互いの振動伝達を抑制する防振材が設けられることで、モータの回転に基づく振動がカバーからハウジングに伝達され難くなる。よって、車内に伝わる振動や騒音が大幅に低減された後輪操舵装置を得ることができる。
モータと減速部との間を仕切るカバーは、例えば樹脂材料を用いて構成される。これにより、モータの出力軸の軸受けを効率的に構成することができる。ただしこの場合、ハウジングに対する取り付けに際してカバーに過度な応力が集中しないように、隙間嵌めなどの構成とされることが多い。このような隙間の残存により、モータの駆動時に出力軸の振動がカバーを介してハウジングに伝わる可能性がある。
本構成のように防振材をゴム製のリング部材とし、例えばゴム材料の種類や弾性を適度に選択することで防振効果をさらに高めることができる。
加えて、カバーの外周面のうち軸心の方向に沿った一方の縁部に軸心に沿って外側が窄まるテーパー部を形成しておくことで、例えば、リング部材をカバーの外周面に設けた溝部に装着する場合に装着作業が容易になる。また、この場合に、リング部材を装着したカバーをハウジングの内部に挿入する作業も容易となる。
仮に、リング部材をハウジングの内面に設けた溝部に取り付ける場合には、リング部材を予め当該溝部に装着しておくことができる。その後、カバーを挿入する際には、カバーの端部にテーパー部を設けてあるため、カバーの挿入に際してテーパー部の先端がリング部材に当接することは少ない。また、仮にテーパー部の表面がリング部材に当接する場合でもテーパー部の面は所定の角度を有するから、リング部材は当該面によって溝部の底面に押し付けられるに過ぎない。よって、リング部材の抜け出しが確実に防止される。
本発明に係る後輪操舵装置においては、前記リング部材を配置する環状の溝部が、前記外周面および前記内面のうち少なくとも何れか一方に設けられていると好都合である。
リング部材をハウジングの内面およびカバーの外周面の間に配置する場合、リング部材を溝部に嵌めこむ構成であれば装着が容易となり、さらに当該位置からリング部材が脱落し難いものとなる。ただし、装着のための溝は、ハウジングの内面に設けておいても良いし、カバーの外周面に設けておいても良い。
本発明に係る後輪操舵装置の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1乃至図3に、本発明に係る第1実施形態の後輪操舵装置Sの構造を示す。当該後輪操舵装置Sは、例えば四輪操舵システム(4WS)の一部を構成する。この後輪操舵装置Sは、車両の後輪RL、RRを支持するサスペンション機構のうち、車輪の側の部材と、車体の側の部材とに亘って取り付けられる。
モータMを構成するロータ4の出力軸41には、出力軸41の回転速度を減速しつつこの回転をロッド2の往復移動に変換する減速部5が設けられている。減速部5としては例えば遊星ギア機構が用いられる。モータMの出力軸41は中空構造であり、二つのベアリングB1,B2で支持されている。一方のベアリングB2は、第2連結部J2の側でハウジング1に取り付けられている。他方のベアリングB1は、ハウジング1に内挿された環状のカバー6に設けられた孔部61に取り付けられている。このカバー6は、ハウジング1の内部においてモータMと減速部5とを仕切っている。
本実施形態の後輪操舵装置Sでは、モータMの駆動に基づく振動や騒音の発生を防止するためにカバー6の固定部を以下の如く構成している。図3に示すように、カバー6は、その外周面65をハウジング1の内面11に対向させた状態で、モータMと減速部5との間に挿入され固定される。
防振材8の構成としては、図4に示すように、例えばゴム製のリング部材82で構成する。
ゴム製のリング部材82は、図5に示すように、ハウジング1の内面11に設けた環状の溝部14に取り付けるものであっても良い。
図6には、防振材8の他の実施形態を示す。ここでは、防振材8を例えば弾性あるいはバネ性を有する線状部材83で構成する。線状部材83は、金属製のバネ材料などの他に、樹脂材料あるいはゴム材料などであっても良く、ハウジング1とカバー6との間に反発力を生じさせるものであれば何れの材料であっても良い。
2 ロッド
41 出力軸
5 減速部
6 カバー
65 カバーの外周面
8 防振材
82 リング部材
J1 第1連結部
J2 第2連結部
M モータ
S 後輪操舵装置
X 軸芯
Claims (2)
- 車両の後輪を支持するサスペンション機構のうち、車輪の側の部材と、車体の側の部材とに亘って取り付けられ、
両端に設けられた第1連結部および第2連結部と、
前記第1連結部から延出する筒状のハウジングと、
前記第2連結部から延出して前記ハウジングの内部で前記ハウジングの軸芯と同一軸芯上に往復移動可能なロッドと、
前記ハウジングの内部に設けられて前記ロッドを駆動するモータと、
前記モータの出力軸の回転速度を減速しつつ当該回転を前記ロッドの往復移動に変換する減速部と、
前記ハウジングの内側に配置され、前記モータと前記減速部との間を仕切ると共に、前記出力軸を支持する軸受を有するカバーと、を備え、
前記カバーと前記ハウジングとの間に、互いの振動伝達を抑制する防振材が設けられ、
前記ハウジングが金属材料で構成されると共に、前記カバーが樹脂材料で構成され、
前記カバーが、前記ハウジングの内面の全周に対向する外周面を備え、当該外周面と前記内面との間に前記防振材が全周に亘って設けられ、
前記防振材がゴム製のリング部材であり、
前記カバーの前記外周面のうち軸心の方向に沿った一方の縁部に前記軸心に沿って外側が窄まるテーパー部が形成される後輪操舵装置。 - 前記リング部材を配置する環状の溝部が前記外周面および前記内面のうち少なくとも何れか一方に設けてある請求項1に記載の後輪操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017098695A JP6945799B2 (ja) | 2017-05-18 | 2017-05-18 | 後輪操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017098695A JP6945799B2 (ja) | 2017-05-18 | 2017-05-18 | 後輪操舵装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018192930A JP2018192930A (ja) | 2018-12-06 |
JP6945799B2 true JP6945799B2 (ja) | 2021-10-06 |
Family
ID=64568964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017098695A Active JP6945799B2 (ja) | 2017-05-18 | 2017-05-18 | 後輪操舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP6945799B2 (ja) |
-
2017
- 2017-05-18 JP JP2017098695A patent/JP6945799B2/ja active Active
Also Published As
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JP2018192930A (ja) | 2018-12-06 |
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