JP2012112416A - 伸縮可能シャフトおよび車両用操舵装置 - Google Patents

伸縮可能シャフトおよび車両用操舵装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ガタを確実に抑制することができ静粛な伸縮可能シャフトを提供する。
【解決手段】インターミディエイトシャフト5が互いにスプライン嵌合した内軸35および外軸36を備える。内軸35の端部351の筒状部39の第1の横孔52に挿通した工具70を用いて、ウォーム軸42を回転操作し、ウォームホイール43を回転させると、ねじ軸44が回転しながら軸方向X1の第2の端部442側へ移動する。これに伴って軸方向X1に移動したカム45の逆テーパ面45aによって、スリット60を有するカムフォロワ46が拡径される。その結果、内軸35の端部351が拡径されて、内軸35と外軸36の間のガタが除去される。
【選択図】図5

Description

本発明は伸縮可能シャフトおよび車両用操舵装置に関する。
車両用操舵装置として、例えばコラム型の電動パワーステアリング装置では、操舵力を伝達するステアリングシャフトを、ステアリングホイールに連結されるアッパーシャフトと、アッパーシャフトにセレーション嵌合されたロアーシャフトと、ロアーシャフトと一体回転可能に連結された入力シャフトと、入力シャフトにトーションバーを介してトルク伝達可能に連結され被動ギヤとしてのウォームホイールと一体回転する出力シャフトと、出力シャフトに自在継手を介して連結された伸縮可能なインターミディエイトシャフトと、インターミディエイトシャフトに自在継手を介して連結されたピニオンシャフトとで構成している。
また、インターミディエイトシャフトは、例えばスプライン嵌合された筒状の外軸と内軸により構成されており、車両の一次衝突のときに収縮して衝撃吸収ストロークを確保するようにしている(例えば特許文献1を参照)。
特開2002−46628号公報
しかしながら、インターミディエイトシャフトにおいて、内軸および外軸のスプライン間のクリアランスによって、内軸と外軸の間に遊びによるガタを生じる。このため、異音を発生して、乗員に不快感を与えるおそれがある。
一方、アッパーシャフトおよびロアーシャフトは、例えばセレーション嵌合された筒状の外軸と内軸とにより構成されており、車両の二次衝突のときに収縮して衝撃吸収ストロークを確保するようにしている。しかしながら、内軸および外軸のセレーション間のクリアランスによって、内軸と外軸の間に遊びによるガタを生じる。このため、異音を発生して、乗員に不快感を与えるおそれがある。
本発明の目的は、ガタを確実に抑制することができ静粛な伸縮可能シャフトおよび車両用操舵装置を提供することである。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、操舵力を伝達する伸縮可能シャフト(5)において、軸方向(X1)に相対摺動可能に且つトルク伝達可能に嵌合された内軸(35)および筒状の外軸(36)と、上記内軸の端部(351)に設けられた筒状部(39)に収容され、上記内軸の上記端部を拡径する拡径機構(40)と、を備え、上記拡径機構は、上記筒状部の内周(39a)に固定されたナット(41)と、上記筒状部に形成された横孔(52)を通して回転操作される駆動歯車(42)と、上記駆動歯車に噛み合う被動歯車(43)と、上記被動歯車とは同伴回転可能であり且つ上記ナットと螺合したねじ部(443)を有するねじ軸(44)と、上記ねじ軸の第1の端部(441)に設けられたカム(45)と、上記カムと上記筒状部の上記内周との間に介在する拡径可能な筒状のカムフォロワ(46)と、を含み、上記カムの外周は、上記ねじ軸の第2の端部(442)側に向かうにしたがって外径が小さくなる逆テーパ面(45a)を有し、上記カムフォロワの内周は、上記逆テーパ面に沿う順テーパ面(46a)を有している伸縮可能シャフトを提供する。
また、請求項2のように、上記カムフォロワは、軸方向のスリットを有している場合がある。
また、請求項3のように、上記駆動歯車はウォーム軸であり、上記被動歯車はウォームホイールである場合がある。
また、請求項4のように、上記ナットは、上記ねじ軸の上記ねじ部に螺合するナット本体と、上記ナット本体から上記カムとは反対方向に延び上記筒状部の上記内周に嵌合した延設筒と、を有している場合がある。
また、請求項5のように、上記延設筒に、上記筒状部の上記横孔に連通する横孔が形成され、上記延設筒の上記横孔に、上記駆動歯車が回転可能に支持されている場合がある。 また、請求項6のように、上記延設筒によって保持され、上記ねじ軸の上記第2の端部を回転可能に且つ軸方向に移動可能に支持する軸受を備える場合がある。
また、請求項7のように、上記ねじ軸の上記ねじ部と上記第2の端部との間に、上記駆動歯車が配置されている場合がある。
また、請求項8の発明は、上記の伸縮可能シャフトを用いて操舵力を伝達する車両用操舵装置を提供する。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
請求項1の発明によれば、内軸の筒状部の横孔を通して、駆動歯車を回転操作し、被動歯車を回転させると、ねじ軸が回転しながら軸方向の第2の端部側へ移動する。これに伴って軸方向に移動したカムによってカムフォロワが拡径され、その結果、内軸の端部が拡径されて、内軸と外軸の間のガタが除去される。特に、内軸および外軸の寸法誤差による個体差があっても、駆動歯車の回転量の調整によって確実にガタを除去することができる。
また、請求項2のように、上記カムフォロワが軸方向のスリットを有している場合には、カムフォロワを容易に拡径させることができる。したがって、内軸のスムーズな拡径が可能となる。
また、請求項3のように、上記駆動歯車はウォーム軸であり、上記被動歯車はウォームホイールである場合には、逆伝達効率が低いので、拡径後に実質的なセルフロックを達成することができる。別途にロック機構が不要であり、構造を簡素化することができる。
また、請求項4のように、上記ナットが、ナット本体と上記ナット本体から延設された延設筒とを有している場合には、内軸内でのナットの倒れを確実に抑制することができる。したがって、ねじ軸を位置精度良く支持することができるので、ねじ軸をスムーズに駆動することができ、その結果、内軸のスムーズな拡径が可能となる。
また、請求項5のように、ナットの延設筒に設けられた横孔に、駆動歯車が回転可能に支持されている場合には、ナットによって駆動歯車を位置精度よく支持することができる。したがって、駆動歯車、ひいては駆動歯車およびねじ軸をスムーズに駆動することができ、その結果、内軸のスムーズな拡径が可能となる。
また、請求項6のように、延設筒によって、軸受を介して、ねじ軸の第2の端部を回転可能に且つ軸方向に移動可能に支持する場合には、ねじ軸を位置精度良く支持することができる。したがって、スムーズにねじ軸を駆動することができ、その結果、内軸のスムーズな拡径が可能となる。
また、請求項7のように、ねじ軸のねじ部と第2の端部との間に、被動歯車が配置されている場合には、被動歯車を位置精度良く支持することができる。したがって、スムーズにねじ軸を駆動することができ、その結果、内軸のスムーズな拡径が可能となる。
また、請求項8の発明によれば、静粛な車両用操舵装置を実現することができる。
本発明の一実施の形態の伸縮可能シャフトがインターミディエイトシャフトに適用された車両用操舵装置の模式的断面図である。 インターミディエイトシャフトの要部の断面図である。 図2のIII −III 線に沿う断面図である。 図2のIV−IV線に沿う断面図である。 インターミディエイトシャフトの要部の断面図であり、拡径工程を示している。
本発明の好ましい実施の形態の添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態の伸縮可能シャフトがステアリングシャフト2の一部であるインターミディエイトシャフト5に適用された車両用操舵装置100の概略構成図である。図1を参照して、車両用操舵装置100は、ステアリングホイール等の操舵部材1の操舵力を伝達するステアリングシャフト2を備えている。ステアリングシャフト2は、操舵部材1に連結されたコラムシャフト3と、コラムシャフト3に第1の自在継手4を介して連結された伸縮可能シャフトとしてのインターミディエイトシャフト5と、インターミディエイトシャフト5に第2の自在継手6を介して連結されたピニオンシャフト7とを備えている。
また、車両用操舵装置100は、ピニオンシャフト7の端部近傍に設けられたピニオン7aに噛み合うラック8aを有する転舵軸としてのラックシャフト8とを備えている。ピニオンシャフト7およびラックシャフト8を含むラックアンドピニオン機構によって、転舵機構A1が構成されている。ラックシャフト8は、車体側部材9に固定されたハウジング10によって、車両の左右方向に沿う軸方向(紙面とは直交する方向)に移動可能に、支持されている。ラックシャフト8の各端部は、図示していないが、対応するタイロッドおよび対応するナックルアームを介して対応する転舵輪に連結されている。
コラムシャフト3は、第1コラムシャフト11と、第1コラムシャフト11と同軸上に連結された第2コラムシャフト12とを備えている。第1コラムシャフト11は、セレーション嵌合を用いて同伴回転可能に且つ軸方向に相対摺動可能に嵌合されたアッパーシャフト13およびロアーシャフト14を有している。
また、第2コラムシャフト12は、ロアーシャフト14と同伴回転可能に連結された入力シャフト15と、第1の自在継手4を介してインターミディエイトシャフト5の第1の端部5aにトルク伝達可能に連結された出力シャフト16と、入力シャフト15および出力シャフト16を相対回転可能に連結するトーションバー17とを有している。一方、インターミディエイトシャフト5の第2の端部5bは、第2の自在継手6を介してピニオンシャフト7にトルク伝達可能に連結されている。
コラムシャフト3は、車体側部材18,19に固定されたステアリングコラム20によって、図示しない軸受を介して回転可能に支持されている。
ステアリングコラム20は、軸方向に相対移動可能に嵌め合わされた筒状のアッパージャケット21および筒状のロアージャケット22と、ロアージャケット22の軸方向下端に連結されたハウジング23とを備えている。ハウジング23内には、操舵補助用の電動モータ24の動力を減速して出力軸16に伝達する減速機構25が収容されている。
減速機構25は、電動モータ24の回転軸(図示せず)と同行回転可能に連結された駆動ギヤ26と、駆動ギヤ26に噛み合い出力シャフト16と同伴回転する被動ギヤ27とを有している。駆動ギヤ26は例えばウォーム軸からなり、被動ギヤ27は例えばウォームホイールからなる。
ステアリングコラム20には、車両後方側のアッパーブラケット28および車両前方側のロアーブラケット29を介して車体側部材18,19に固定されている。アッパーブラケット28は、後述するコラムブラケットを介してステアリングコラム20のアッパージャケット21に固定可能とされている。アッパーブラケット28は、車体側部材18から下方に突出する固定ボルト(スタッドボルト)30と、当該固定ボルト30に螺合するナット31と、アッパーブラケット28に離脱可能に保持されたカプセル32とを用いて、車体側部材18に固定されている。
ロアーブラケット29は、ステアリングコラム20のハウジング23に固定されている。また、ロアーブラケット29は、車体側部材19から突出する固定ボルト(スタッドボルト)33と当該固定ボルト33に螺合するナット34とを用いて、車体側部材19に固定されている。
インターミディエイトシャフト5は、例えばロアーシャフトである内軸35と、例えばアッパーシャフトである筒状の外軸36とを備えており、内軸35および外軸36は、軸方向X1に相対摺動可能に且つ同伴回転可能にスプライン嵌合されている。
本実施の形態の特徴とするところは、伸縮可能シャフトとしてのインターミディエイトシャフト5において、内軸35と外軸36の間のガタを除去するために、内軸35の端部を拡径することのできる拡径機構40を備えた点にある。
具体的には、インターミディエイトシャフト5の要部の断面である図2に示すように、内軸35の外周35aに形成された雄スプライン37が、外軸36の内周36aに形成された雌スプライン38に嵌合している。
内軸35の端部351には、筒状部39が設けられており、その筒状部39内に、内軸35の端部351を拡径するための拡径機構40が収容されている。内軸35は、筒状の軸であってもよい。
拡径機構40は、筒状部39の内周39aに嵌合され固定されたナット41と、駆動歯車としてのウォーム軸42と、ウォーム軸42と噛み合う被動歯車としてのウォームホイール43と、ウォームホイール43と同伴回転可能で且つ上記ナット41に螺合したねじ軸44と、ねじ軸44の第1の端部441に設けられたカム45と、カム45の周囲を取り囲む拡径可能な筒状のカムフォロワ46とを備えている。
ナット41は、筒状部39を貫通してナット41のピン圧入孔に圧入されたピン90によって固定されている。すなわち、内軸35に対するナット41の回転および軸方向移動が規制されている。
筒状部39の内周39aは、入口に近い大径部47と、入口から遠い小径部48と、大径部47および小径部48の間に形成された環状の位置決め段部49とを有している。ナット41は、筒状部39の内周39aの小径部48に嵌合され、固定されている。ナット41は、ナット本体50と、ナット本体50から筒状部39の奥側に向かって延設された延設筒51とを有している。
ねじ軸44は、上記第1の端部441と第2の端部442との間に、ねじ部443と、ウォームホイール43とを配置している。ウォームホイール43は、第2の端部442ととねじ部443との間に配置されている。ねじ軸44のねじ部443が、ナット本体50を貫通し、ナット本体50の内周のねじ部501に螺合している。
図2および図2のIII −III 線に沿う断面図である図3に示すように、筒状部39には、筒状部39を挿通する第1の横孔52が形成され、また、ナット41の延設筒51には、第1の横孔52に連通する第2の横孔53と、第2の横孔53と対向する位置に配置された第3の横孔54とが貫通形成されている。
ウォーム軸42は、第1の端部421および第2の端部422を有している。ウォーム軸42の第1の端部421が、第2の横孔53に回転可能に支持され、第2の端部422が、第3の横孔54に回転可能に支持されている。
ウォーム軸42の第1の端部421および第2の端部422間の中間部に形成されたウォーム423が、延設筒51内でウォームホイール43と動力伝達可能に噛み合っている。
ウォーム軸42の第1の端部421には、六角レンチ等の工具に係合する工具係合孔からなる工具係合部55が設けられている。ウォーム軸42の第2の端部422には、ウォーム軸42の軸方向への抜脱を防止するための大径の抜け止め用のストッパ56が設けられている。第3の横孔54は、筒状部39の内周39aに対向する大径のストッパ保持凹部54aを有している。ストッパ56は、ストッパ保持凹部54aに保持されて、ウォーム軸42の軸方向移動量を制限している。
図5に示すように、六角レンチ等の工具70が、第1の横孔52を通して挿通され、ウォーム軸42の第1の端部421の工具係合部55に係合されて、ウォーム軸42を回動操作するようになっている。
図2を参照して、ねじ軸44の第2の端部442に対向して、延設筒51の内周51aに、大径の軸受保持部57が設けられている。その軸受保持部57に保持された軸受58によって、ねじ軸44の第2の端部442が、回転可能に且つ軸方向X1に移動可能に支持されている。軸受58としては、例えば針状ころ軸受を用いることができる。
ねじ軸44の第1の端部441に設けられたカム45は、ねじ軸44の第2の端部442側に向かうにしたがって外径が小さくなる円錐テーパ状の逆テーパ面45aを有している。
カムフォロワ46は、円筒からなるベース59と、軸方向に延びる複数のスリット60(図4も参照)が周方向の等間隔に配置された円錐テーパ状部61とを有している。図2に示すように、カムフォロワ46の円錐テーパ状部61の内周に、カム45の逆テーパ面45aと一致する順テーパ面46aが形成されている。
ナット41の肩部には、環状凹部62が形成され、その環状凹部62に、カムフォロワ46のベース59が嵌合されている。環状凹部62の底が、筒状部39の位置決め段部49と面一になっており、ベース59を軸方向に位置決めする機能を果たしている。
本実施の形態によれば、図5に示すように、内軸35の筒状部39の第1の横孔52を通した工具70を用いてウォーム軸42を回転操作し、ウォームホイール43を回転させると、ねじ軸44が回転しながら軸方向の第2の端部442側へ移動する。これに伴って軸方向に移動したカム45によってカムフォロワ46が拡径される。その結果、内軸35の端部351が弾性的に拡径されて、内軸35と外軸36の間のガタが除去される。この状態で、内軸35を外軸36内に所定量押し込み、第1の横孔52を外軸36で覆う。
内軸35の拡径によってガタを除去できるので、ガタに起因した異音発生のない、静粛なインターミディエイトシャフト5を実現でき、ひいては静粛な車両用操舵装置100を実現することができる。特に、内軸35および外軸36の寸法誤差による個体差があっても、ウォーム軸42の回転量の調整によって確実にガタを除去することができる。
また、カムフォロワ46が軸方向のスリット60を有しているので、カムフォロワ46を容易に拡径させることができる。したがって、内軸35のスムーズな拡径が可能となる。
また、駆動歯車としてウォーム軸42を用い、被動歯車としてウォームホイール43を用いているので、ウォームホイール43からウォーム軸42への伝達効率(逆伝達効率)が低い。したがって、拡径後に実質的なセルフロックを達成することができる。このため、別途にロック機構が不要であり、構造を簡素化することができる。
また、ナット41が、ナット本体50とナット本体50から延設された延設筒51とを有して、筒状部39の内周39aに嵌合しているので、内軸35内でのナット41の倒れを確実に抑制することができる。したがって、ねじ軸44を位置精度良く支持することができるので、ねじ軸44をスムーズに駆動することができ、その結果、内軸35のスムーズな拡径が可能となる。
また、ナット41の延設筒51に設けられた第2および第3の横孔53,54に、ウォーム軸42を回転可能に支持しているので、ナット41によってウォーム軸42を位置精度良く支持することができる。したがって、ウォーム軸42、ひいてはウォームホイール43およびねじ軸44をスムーズに駆動することができ、その結果、内軸35のスムーズな拡径が可能となる。
また、ナット41の延設筒51によって、軸受58を介して、ねじ軸44の第2の端部442を回転可能に且つ軸方向に移動可能に支持しているので、ねじ軸44を位置精度良く支持することができる。したがって、スムーズにねじ軸44を駆動することができ、その結果、内軸35のスムーズな拡径が可能となる。
また、ねじ軸44のねじ部443と第2の端部442との間に、ウォームホイール43が配置されているので、ウォームホイール43を位置精度良く支持することができる。したがって、スムーズにねじ軸44を駆動することができ、その結果、内軸35のスムーズな拡径が可能となる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、ウォーム軸およびウォームホイールの組み合わせに代えて、食い違い軸歯車としてのハイポイドギヤや、食い違い軸フェースギヤを用いるようにしてもよい。また、交差軸歯車として、かさ歯車や交差軸フェースギヤを用いるようにしてもよい。
また、本発明の伸縮可能シャフトをステアリングシャフトの第1コラムシャフト11に適用してもよい。その他、本発明の範囲で種々の変更を施すことができる。
5…インターミディエイトシャフト、35…内軸、351…(内軸の)端部、36…外軸、37…雄スプライン、38…雌スプライン、39…筒状部、39a…(筒状部の)内周、40…拡径機構、41…ナット、42…ウォーム軸(駆動歯車)、43…ウォームホイール(被動歯車)、44…ねじ軸、441…第1の端部、442…第2の端部、443…ねじ部、45…カム、45a…逆テーパ面、46…カムフォロワ、46a…順テーパ面、50…ナット本体、51…延設筒、51a…(延設筒の)内周、52…第1の横孔、55…工具係合部、56…ストッパ、57…軸受保持部、58…軸受、59…ベース、60…スリット、61…円錐状テーパ部、90…固定ピン、X1…軸方向

Claims (8)

  1. 操舵力を伝達する伸縮可能シャフトにおいて、
    軸方向に相対摺動可能に且つトルク伝達可能に嵌合された内軸および筒状の外軸と、
    上記内軸の端部に設けられた筒状部に収容され、上記内軸の上記端部を拡径する拡径機構と、を備え、
    上記拡径機構は、上記筒状部の内周に固定されたナットと、上記筒状部に形成された横孔を通して回転操作される駆動歯車と、上記駆動歯車に噛み合う被動歯車と、上記被動歯車とは同伴回転可能であり且つ上記ナットと螺合したねじ部を有するねじ軸と、上記ねじ軸の第1の端部に設けられたカムと、上記カムと上記筒状部の上記内周との間に介在する拡径可能な筒状のカムフォロワと、を含み、
    上記カムの外周は、上記ねじ軸の第2の端部側に向かうにしたがって外径が小さくなる逆テーパ面を有し、
    上記カムフォロワの内周は、上記逆テーパ面に沿う順テーパ面を有している伸縮可能シャフト。
  2. 請求項1において、上記カムフォロワは、軸方向のスリットを有している伸縮可能シャフト。
  3. 請求項1または2において、上記駆動歯車はウォーム軸であり、上記被動歯車はウォームホイールである伸縮可能シャフト。
  4. 請求項1から3の何れか1項において、上記ナットは、上記ねじ軸の上記ねじ部に螺合するナット本体と、上記ナット本体から上記カムとは反対方向に延び上記筒状部の上記内周に嵌合した延設筒と、を有している伸縮可能シャフト。
  5. 請求項4において、上記延設筒に、上記筒状部の上記横孔に連通する横孔が形成され、 上記延設筒の上記横孔に、上記駆動歯車が回転可能に支持されている伸縮可能シャフト。
  6. 請求項5において、上記延設筒によって保持され、上記ねじ軸の上記第2の端部を回転可能に且つ軸方向に移動可能に支持する軸受を備える伸縮可能シャフト。
  7. 請求項6において、上記ねじ軸の上記ねじ部と上記第2の端部との間に、上記被動歯車が配置されている伸縮可能シャフト。
  8. 請求項1から7の何れか1項に記載の伸縮可能シャフトを用いて操舵力を伝達する車両用操舵装置。
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