JP2010179871A - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】歯打ち音による騒音を低減することができる車両用操舵装置を提供すること。
【解決手段】車両用操舵装置は、複数の歯車からなる平行軸歯車機構を備えている。平行軸歯車機構は、第1支軸4の外周に同行回転可能に嵌合され且つ第1支軸4よりも低強度の材料で形成された駆動ギヤ33を含む。第1支軸41の外周には、外周円筒部62と,外周テーパ部63とが設けられており、駆動ギヤ33の内周には、内周円筒部64と,内周テーパ部65とが設けられている。また、外周テーパ部63には、内周テーパ部65に噛み込むセレーションが形成されたセレーション形成領域T1と、内周テーパ部65に面接触するセレーション非形成領域T2とが設けられている。セレーション形成領域T1は、支軸の軸方向X2に関して、セレーション非形成領域T2よりも外周円筒部62側に配置されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、車両用操舵装置に関する。
車両用操舵装置として、電動モータによって操舵を補助する電動パワーステアリング装置が知られている。この種のステアリング装置には、電動モータがラック軸と平行に配置された、いわゆるラックパラレル式の電動パワーステアリング装置がある(例えば下記特許文献1参照)。ラックパラレル式の電動パワーステアリング装置には、電動モータの出力をラック軸に伝達するための平行軸歯車機構が備えられている。平行軸歯車機構には、支軸によって支持された複数の歯車が設けられている。下記特許文献1では、歯車および支軸が単一の材料によって一体に形成されている。
特開2008−254495号公報
平行軸歯車機構には、上述のように複数の歯車が設けられている。これらの歯車の噛み合い部には、通常、適度な大きさのバックラッシが設けられている。しかしながら、バックラッシに起因して、歯面同士の衝突による騒音(いわゆる歯打ち音)が発生する場合がある。
この発明は、かかる背景のもとになされたものであり、歯打ち音による騒音を低減することができる車両用操舵装置を提供することを目的とする。
歯打ち音を低減するには、歯面同士の衝突に伴う衝撃を低減するために、アルミニウム合金などの軽量の材料で歯車を形成することが考えられる。しかしながら、軽量の材料は、通常、鉄などに比べて強度が低いため、このような材料で歯車および支軸を一体形成すると、支軸に必要とされる強度を確保できない場合がある。このような知見に基づいて創作された本発明は、電動モータ(26)によって伝達機構としての平行軸歯車機構(27)を介して駆動される回転筒(37)の回転を転舵軸(13)の軸方向移動に変換する運動変換機構(28)を備え、上記平行軸歯車機構は、支軸(41)の外周に同行回転可能に嵌合され且つ上記支軸よりも低強度の材料で形成された少なくとも1つの歯車(33)を含み、上記支軸の外周は、外周円筒部(62)と、上記外周円筒部から次第に拡径された外周テーパ部(63)と、を有し、上記歯車の内周は、上記外周円筒部に嵌合する内周円筒部(64)と、上記外周テーパ部に嵌合する内周テーパ部(65)と、を有し、上記外周テーパ部は、上記内周テーパ部に噛み込むセレーションが形成されたセレーション形成領域(T1)と、上記内周テーパ部に面接触するセレーション非形成領域(T2)と、を含み、上記セレーション形成領域は、上記支軸の軸方向(X2)に関して、上記セレーション非形成領域よりも上記外周円筒部側に配置されていることを特徴とする車両用操舵装置(1)である。
本発明によれば、歯車が支軸よりも低強度の材料で形成されており、支軸の強度が歯車よりも高くされている。これにより、支軸の強度を確保しつつ、歯打ち音による騒音を低減することができる。また、セレーション形成領域が内周テーパ部に噛み込んでいるので、セレーション形成領域と内周テーパ部との係合部分を介して、歯車と支軸との間でトルクを伝達することができる。しかも、セレーション非形成領域が内周テーパ部に面接触しているので、支軸と歯車との同軸度を確保でき、平行軸歯車機構のアライメント誤差を低減することができる。この点からも騒音を低減することができる。
また、上記支軸の一端(41b)に固定された締結部材(46)を備え、上記締結部材は、上記歯車の一端を上記内周テーパ部が拡径する方向(X3)に向けて押圧することにより、上記支軸および上記歯車を上記支軸の軸方向および径方向(Y2)に締結している場合がある(請求項2)。この場合、支軸に対して歯車を支軸の軸方向および径方向に位置決めすることができる。これにより、支軸に対する歯車の位置精度を向上させることができる。上記締結部材は、上記支軸の上記一端の外周にねじ結合するナット(46)を含むものであってもよい(請求項3)。
また、上記支軸は、鉄を含む材料により形成されていてもよい(請求項4)。鉄を含む材料は加工性がよいので、鉄を含む材料により支軸を形成することにより、支軸の加工を容易にすることができる。また、鉄を含む材料は入手性がよいので、鉄を含む材料により支軸を形成することにより、支軸を安価に製造することができる。
また、上記歯車は、アルミニウムを含む材料により形成されていてもよい(請求項5)。アルミニウムを含む材料は、通常、鉄を含む材料に比べて強度が低いものの、鉄を含む材料に比べて軽量であるから、アルミニウムを含む材料により歯車を形成することにより、歯面同士の衝突に伴う衝撃を低減して、歯打ち音による騒音を一層低減することができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
本発明の一実施形態に係る車両用操舵装置の概略構成の模式図である。 車両用操舵装置の要部の拡大断面図である。 駆動ギヤおよびこれに関連する構成の断面図である。 本発明の他の実施形態に係る駆動ギヤおよびこれに関連する構成の断面図である。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用操舵装置1の概略構成の模式図である。
図1を参照して、車両用操舵装置1は、例えば、いわゆるラックパラレル式の電動パワーステアリング装置である。車両用操舵装置1は、操舵部材としてのステアリングホイール2と、転舵機構としてのラックアンドピニオン機構3と、運転者の操舵を補助するための操舵補助機構4とを備えている。
ステアリングホイール2は、ステアリングシャフト5の一端に同行回転可能に連結されている。ステアリングシャフト5の他端は、第1自在継手6を介して中間軸7の一端に同行回転可能に連結されている。中間軸7の他端は、第2自在継手8を介してラックアンドピニオン機構3(後述のピニオン軸12)に連結されている。ステアリングシャフト5は、筒状のステアリングコラム9内を挿通しており、ステアリングコラム9によって回転可能に支持されている。ステアリングコラム9は、ブラケット10によって車体の一部11に固定されている。
ラックアンドピニオン機構3は、ピニオン軸12と、転舵軸としてのラック軸13と、ピニオン軸12を収容するピニオンハウジング14と、ラック軸13を収容するラックハウジング15とを備えている。ピニオン軸12は、ピニオンハウジング14によって回転可能に保持されている。また、ラック軸13は、ラックハウジング15によって、ラック軸13の軸方向X1に移動可能に保持されている。ピニオンハウジング14およびラックハウジング15は、交差状に連結されている。図示はしないが、ラックハウジング15は、車体の一部11に固定されている。
ピニオン軸12は、第2自在継手8を介して中間軸7に連結された入力軸16と、トーションバー17を介して入力軸16に連結された出力軸18と、出力軸18の一端に同行回転可能に連結されたピニオン19とを有している。入力軸16および出力軸18は、トーションバー17を介して相対回転可能に同軸的に連結されている。ステアリングホイール2に入力された操舵トルクは、ステアリングシャフト5および中間軸7等を介して入力軸16に入力される。また、ステアリングホイール2に操舵トルクが入力されると、入力軸16および出力軸18が相対回転する。ピニオン軸12の周囲に配置されたトルクセンサ20は、入力軸16および出力軸18間の相対回転変位量に基づいて操舵トルクを検出する。トルクセンサ20の検出結果は、ECU21(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)に入力される。
ラック軸13は、車両の左右方向(車両の直進方向に直交する水平な方向)に沿って配置されている。ラック軸13の一部には、ラック22が形成されている。ピニオン19は、ラック22に噛み合わされている。ピニオン軸12の回転は、ラック22およびピニオン19によって、ラック軸13の軸方向X1への移動に変換される。また、ラック軸13の一端13aは、第3自在継手23Rおよびタイロッド24Rを介して転舵輪25Rに連結されている。また、ラック軸13の他端13bは、第3自在継手23Lおよびタイロッド24Lを介して転舵輪25Lに連結されている。2つの転舵輪25L、25Rは、ラック軸13の軸方向X1への移動に連動して転舵される。
操舵補助機構4は、操舵補助用の電動モータ26と、電動モータ26の回転を伝達するための伝達機構としての平行軸歯車機構27と、平行軸歯車機構27から伝達された回転を直線運動に変換する運動変換機構としてのボールねじ機構28と、平行軸歯車機構27およびボールねじ機構28を収容するギヤハウジング29とを備えている。ギヤハウジング29は、互いに連結された第1ハウジング30および第2ハウジング31からなるものであり、ラックハウジング15に連結されている。ラック軸13の他端13bは、ギヤハウジング29の内部を通ってギヤハウジング29の外に突出している。また、電動モータ26は、回転軸32がラック軸13と平行になる姿勢でギヤハウジング29に連結されている。図示はしないが、ギヤハウジング29は、車体の一部11に固定されている。
平行軸歯車機構27は、駆動ギヤ33と、中間ギヤとしてのアイドルギヤ34と、従動ギヤとしてのリダクションギヤ35とを備えている。各ギヤ33〜35としては、例えば、外歯の平歯車、外歯のはすば歯車、外歯のやまば歯車なとが挙げられる。各ギヤ33〜35は、それぞれの回転軸線がラック軸13と平行になるように配置されている。各ギヤ33〜35は、ギヤハウジング29によって回転可能に保持されている。駆動ギヤ33は、動力伝達継手36を介して電動モータ26の回転軸32に同行回転可能に連結されている。駆動ギヤ33は、電動モータ26によって回転駆動される。また、アイドルギヤ34は、駆動ギヤ33に噛み合っている。また、リダクションギヤ35は、アイドルギヤ34に噛み合っている。電動モータ26の回転は、駆動ギヤ33およびアイドルギヤ34を介してリダクションギヤ35に伝達される。
ボールねじ機構28は、回転筒としてのボールナット37と、ボールナット37の内周に複数のボール38を介して螺合するねじ軸39とを備えている。上述のリダクションギヤ35は、筒状に形成されており、ボールナット37は、リダクションギヤ35の内周に嵌合されている。リダクションギヤ35とボールナット37とは、同行回転可能に連結されている。電動モータ26の回転は、駆動ギヤ33、アイドルギヤ34、およびリダクションギヤ35を介して、ボールナット37に伝達される。また、ねじ軸39は、ラック軸13の一部に同軸的に設けられている。ボールナット37を回転させると、ボールナット37の回転がねじ軸39の直線運動に変換され、ラック軸13が軸方向X1に移動する。
運転者がステアリングホイール2を操作(回転操作)すると、ステアリングホイール2の回転が、ステアリングシャフト5および中間軸7等を介してピニオン軸12に伝達される。そして、ピニオン軸12の回転が、ラック22およびピニオン19によって、ラック軸13の軸方向X1への移動に変換される。これにより、転舵輪25R、25Lの転舵が達成される。
また、ステアリングホイール2が操作されると、入力軸16および出力軸18が相対回転して、操舵トルクがトルクセンサ20によって検出される。トルクセンサ20のトルク検出結果はECU21に入力され、ECU21は、トルク検出結果や、図示しない車速センサから入力される車速等に基づいて電動モータ26を制御する。これにより、操舵トルクや車速等に基づく大きさのトルクが電動モータ26から出力される。そして、電動モータ26の回転が、平行軸歯車機構27およびボールねじ機構28を介して、ラック軸13に伝達される。これにより、ラック軸13が軸方向X1に移動して、運転者の操舵が補助される。
図2は、車両用操舵装置1の要部の拡大断面図である。以下では、図2を参照して、平行軸歯車機構27、およびこれに関連する構成について具体的に説明する。
ギヤハウジング29は、互いに連結された第1ハウジング30および第2ハウジング31を有している。第1ハウジング30および第2ハウジング31は、それぞれ、アルミニウムを含む材料により形成されている。第1ハウジング30および第2ハウジング31は、ボルト40などの締結手段によって連結されている。また、ラックハウジング15は、図示しないボルトなどの締結手段によって第1ハウジング30に連結されている。ラック軸13は、ギヤハウジング29の内部空間を挿通している。
駆動ギヤ33は、第1支軸41の軸方向中間部の外周に同行回転可能に支持されている。第1支軸41の外周には、2つの軸受(第1軸受B1および第2軸受B2)が嵌合されている。第1支軸41は、第1軸受B1および第2軸受B2によって回転可能に支持されている。また、第1軸受B1および第2軸受B2は、それぞれ、第1ハウジング30および第2ハウジング31によって保持されている。第1支軸41は、第1軸受B1および第2軸受B2を介して回転可能にギヤハウジング29によって保持されている。したがって、駆動ギヤ33は、第1軸受B1および第2軸受B2、および第1支軸41を介して回転可能にギヤハウジング29によって保持されている。
第1軸受B1および第2軸受B2としては、例えば、ラジアル玉軸受が用いられている。第1軸受B1は、第1ハウジング30に設けられた第1軸受保持部42によって保持されている。また、第2軸受B2は、第2ハウジング31に設けられた第2軸受保持部43によって保持されている。第2軸受保持部43には、第2環状段部44が設けられており、第2軸受B2の外輪の一端は、第2環状段部44に係合している。また、第2軸受保持部43には、第2止め輪45が取り付けられており、第2軸受B2の外輪の他端は、第2止め輪45に係合している。第2環状段部44および第2止め輪45によって、第2軸受B2の外輪の軸方向X1への移動が規制されている。
また、第1支軸41の一端41aおよび他端41bは、それぞれ、第1軸受B1および第2軸受B2よりも外方(第1支軸41の軸方向中間部から離れる方向)に突出している。第1支軸41の一端41aは、動力伝達継手36を介して電動モータ26の回転軸32に動力伝達可能に連結されている。また、第1支軸41の他端41bには、第1ナット46が取り付けられている。さらに、第1支軸41の他端41b近傍には、環状の第1位置決め部47が設けられている。第2軸受B2の内輪は、第1ナット46および第1位置決め部47によって軸方向X1に挟持されている。
アイドルギヤ34は、例えばアルミニウムを含む材料により形成されている。アイドルギヤ34は、第2支軸48の軸方向中間部の外周に同行回転可能に支持されている。アイドルギヤ34および第2支軸48は、例えば単一の材料(この実施形態では、アルミニウムを含む材料)で一体に形成されており、同軸的に配置されている。第2支軸48の外周には、2つの軸受(第3軸受B3および第4軸受B4)が嵌合されている。第2支軸48は、第3軸受B3および第4軸受B4によって回転可能に支持されている。また、第3軸受B3および第4軸受B4は、それぞれ、第1ハウジング30および第2ハウジング31によって保持されている。第2支軸48は、第3軸受B3および第4軸受B4を介して回転可能にギヤハウジング29によって保持されている。したがって、アイドルギヤ34は、第3軸受B3、第4軸受B4、および第2支軸48を介して回転可能にギヤハウジング29によって保持されている。
第3軸受B3および第4軸受B4としては、例えば、ラジアル玉軸受が用いられている。第3軸受B3は、第1ハウジング30に設けられた第3軸受保持部49によって保持されている。また、第4軸受B4は、第2ハウジング31に設けられた第4軸受保持部50によって保持されている。第4軸受保持部50には、第4環状段部51が設けられており、第4軸受B4の外輪の一端は、第4環状段部51に係合している。また、第4軸受保持部50には、第4止め輪52が取り付けられており、第4軸受B4の外輪の他端は、第4止め輪52に係合している。第4環状段部51および第4止め輪52によって、第4軸受B4の外輪の軸方向X1への移動が規制されている。
また、第2支軸48の一端48aおよび他端48bは、それぞれ、第3軸受B3および第4軸受B4よりも外方(第2支軸48の軸方向中間部から離れる方向)に突出している。第2支軸48の他端48bには、第2ナット53が取り付けられている。第4軸受B4の内輪の一端は、第2ナット53に係合している。また、第2支軸48の他端48b近傍には、環状の第2位置決め部54が設けられている。第4軸受B4の内輪は、第2ナット53および第2位置決め部54によって軸方向X1に挟持されている。これにより、第4軸受B4の内輪が第2支軸48に固定されている。
リダクションギヤ35は、例えばアルミニウムを含む材料により形成されている。リダクションギヤ35の内周には、ボールナット37が例えば圧入固定されている。リダクションギヤ35は、ボールナット37と同軸になっている。また、ボールナット37の外周には、2つの軸受(第5軸受B5および第6軸受B6)が嵌合されている。ボールナット37は、第5軸受B5および第6軸受B6によって回転可能に支持されている。また、第5軸受B5および第6軸受B6は、それぞれ、第1ハウジング30および第2ハウジング31によって保持されている。ボールナット37は、第5軸受B5および第6軸受B6を介して回転可能にギヤハウジング29によって保持されている。したがって、リダクションギヤ35は、第5軸受B5、第6軸受B6およびボールナット37を介して回転可能にギヤハウジング29によって保持されている。
第6軸受B6としては、例えば、ラジアル玉軸受が用いられている。第6軸受B6は、第2ハウジング31に設けられた第6軸受保持部55によって保持されている。また、第5軸受B5としては、例えば、複列アンギュラ玉軸受が用いられている。第5軸受B5は、第1ハウジング30に設けられた第5軸受保持部56によって保持されている。第5軸受B5の外輪は、第5軸受保持部56に設けられた第5環状段部57と、第5軸受保持部56に取り付けられた第1止めねじ58とによって軸方向X1に挟持されている。また、第5軸受B5の内輪は、ボールナット37の外周に形成された環状の第3位置決め部59と、ボールナット37の一端37aに取り付けられた第2止めねじ60とによって軸方向X1に挟持されている。
図3は、駆動ギヤ33およびこれに関連する構成の断面図である。以下では、図3を参照して、駆動ギヤ33について具体的に説明する。
駆動ギヤ33は、第1支軸41よりも低強度の材料で形成されている。また、駆動ギヤ33は、第1支軸41よりも軽量の材料(密度が小さい材料)で形成されている。この実施形態では、例えば、第1支軸41が鉄を含む材料により形成され、駆動ギヤ33がアルミニウムを含む材料により形成されている。アルミニウムは、鉄よりも熱膨張係数の大きい材料である。
また、第1支軸41の外周は、外周円筒部62と、外周円筒部62から次第に拡径された円錐台状の外周テーパ部63とを有している。外周円筒部62および外周テーパ部63は、同軸になっている。外周円筒部62は、例えば、凹凸のない滑らかな面にされている。また、外周テーパ部63は、セレーションが形成されたセレーション形成領域T1と、セレーション非形成領域T2とを含む。セレーション形成領域T1は、第1支軸41の軸方向X2(図3では、ラック軸13の軸方向X1に一致している。)に関して、セレーション非形成領域T2よりも外周円筒部62側に配置されている。この実施形態では、第1支軸41の軸方向X2に関して、例えば外周テーパ部63における外周円筒部62側の半分の領域がセレーション形成領域T1にされており、残り半分の領域が非セレーション形成領域T1にされている。
また、駆動ギヤ33の内周は、外周円筒部62に嵌合する内周円筒部64と、外周テーパ部63に嵌合する円錐台状の内周テーパ部65とを有している。内周円筒部64および内周テーパ部65は、同軸になっている。内周円筒部64および内周テーパ部65は、例えば、凹凸のない滑らかな面にされている。この実施形態では、外周円筒部62および内周円筒部64の直径が、駆動ギヤ33に第1支軸41が組み付けられるときの温度(例えば常温程度)において、例えば締り嵌めとなるように設定されている。したがって、この実施形態では、駆動ギヤ33に第1支軸41が組み付けられるときに、外周円筒部62が内周円筒部64に圧入されるようになっている。
また、外周テーパ部63および内周テーパ部65は、ほぼ相似形であり、互いに係合可能な大きさになっている。上述の非セレーション形成領域T1は、内周テーパ部65に面接触している。また、上述のセレーション形成領域T1は、内周テーパ部65に噛み込んでいる。電動モータ26から第1支軸41に伝達されたトルクは、セレーション形成領域T1と内周テーパ部65との係合部分を介して、駆動ギヤ33に伝達される。
また、駆動ギヤ33の一端33aは、第1ナット46によって内周テーパ部65が拡径する方向X3に向けて押圧されている。より具体的には、第2軸受B2の内輪B2aが第1ナット46によって内周テーパ部65が拡径する方向X3に向けて押圧されており(矢印A1参照)、駆動ギヤ33の一端33aが第2軸受B2の内輪B2aによって内周テーパ部65が拡径する方向X3に向けて押圧されている(矢印A2参照)。したがって、駆動ギヤ33の一端33aは、第2軸受B2の内輪B2aを介して、第1ナット46によって内周テーパ部65が拡径する方向X3に向けて押圧されている。内周テーパ部65は、駆動ギヤ33が第1ナット46によって押圧されることにより、外周テーパ部63に押し付けられている。これにより、第1支軸41の軸方向X2および径方向Y2に位置決めされた状態で、駆動ギヤ33が第1支軸41に連結されている。
上述のように、この実施形態では、第1支軸41が鉄を含む材料により形成され、駆動ギヤ33がアルミニウムを含む材料により形成されている。したがって、車両用操舵装置1の温度が変化すると、外周テーパ部63および内周テーパ部65は、異なる比率で寸法が変化する。しかしながら、内周テーパ部65が外周テーパ部63に押し付けられているので、外周テーパ部63および内周テーパ部65の寸法が変化したとしても、セレーション形成領域T1が内周テーパ部65の一部に噛み込んだ状態が維持される。これにより、電動モータ26からのトルクを確実に駆動ギヤ33に伝達させることができる。
さらに、内周テーパ部65が外周テーパ部63に押し付けられているので、温度変化によって外周テーパ部63および内周テーパ部65の寸法が変化したとしても、非セレーション形成領域T1が内周テーパ部65の一部に面接触した状態が維持される。これにより、駆動ギヤ33が第1支軸41に対して第1支軸41の軸方向X2および径方向Y2に位置決めされた状態が維持される。したがって、第1支軸41に対して駆動ギヤ33が傾いたり、第1支軸41および駆動ギヤ33が芯ずれ(中心軸線のずれ)したりして、第1支軸41に対する駆動ギヤ33の位置精度が悪化することを防止することができる。
以上のように本実施形態では、駆動ギヤ33、アイドルギヤ34、およびリダクションギヤ35が、それぞれ、アルミニウムを含む材料により形成されている。したがって、駆動ギヤ33、アイドルギヤ34、およびリダクションギヤ35が鉄を含む材料により形成されている場合に比べて、駆動ギヤ33、アイドルギヤ34、およびリダクションギヤ35の重量が低減されている。これにより、互いに噛み合うギヤの歯面同士が衝突したときの衝撃を小さくすることができ、当該衝突に伴う音(いわゆる歯打ち音)を低減することができる。
また、本実施形態では、第1支軸41が鉄を含む材料により形成されており、駆動ギヤ33がアルミニウムを含む材料により形成されている。すなわち、比較的大きな応力が作用する第1支軸41(特に、第1支軸41の一端41aに大きな応力が作用する)に、十分な強度が確保されている。さらに、本実施形態では、ギヤハウジング29が、アルミニウムを含む材料により形成されている。したがって、車両用操舵装置1の温度変化が変化したときに、ギヤハウジング29に対する各ギヤ33〜35の位置が変化することを防止することができる。これにより、駆動ギヤ33、アイドルギヤ34、およびリダクションギヤ35の相対的な位置関係をほぼ一定にして、互いに噛み合うギヤの噛み合い精度が悪化することを防止することができる。これにより、歯打ち音を一層低減することができる。
この発明の実施の形態の説明は以上であるが、この発明は、上述の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。例えば上述の実施形態では、駆動ギヤ33のみが、駆動ギヤ33よりも高強度の材料で形成された支軸としての第1支軸41によって支持されている場合について説明したが、アイドルギヤ34およびリダクションギヤ35も、駆動ギヤ33と同様に、高強度の材料で形成された支軸によって支持されていてもよい。しかしながら、第2支軸48に関しては、第1支軸41とは異なり、比較的大きな応力が作用しないので、上述の実施形態のように、第2支軸48がアルミニウムを含む材料により形成されていることが好ましい。これにより、必要十分な強度を第2支軸48に確保しつつ、歯打ち音を一層低減することができる。
また、上述の実施形態では、セレーション形成領域T1が、第1支軸41の軸方向X2に関して、セレーション非形成領域T2よりも外周円筒部62側に配置されている場合について説明したが、これに限らない。具体的には、セレーション非形成領域T2が、第1支軸41の軸方向X2に関して、例えば、セレーション形成領域T1よりも外周円筒部62側に配置されていてもよい。また、例えば図4に示す外周テーパ部163のように、外周テーパ部163においてセレーション形成領域T1およびセレーション非形成領域T2が、第1支軸41の周方向Z2に交互に配置されていてもよい。この場合、セレーション非形成領域T2は、3つ以上設けられ、第1支軸41の周方向Z2に等間隔で配置されていることが好ましい。
また、上述の実施形態では、外周円筒部62が例えば、凹凸のない滑らかな面にされている場合について説明したが、これに限らず、外周円筒部62にセレーションが形成されていて、外周円筒部62の一部が内周円筒部64に噛み込んでいてもよい。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1・・・車両用操舵装置、13・・・ラック軸(転舵軸)、26・・・電動モータ、27・・・平行軸歯車機構、28・・・ボールねじ機構(運動変換機構)、33・・・駆動ギヤ(少なくとも1つの歯車)、37・・・ボールナット(回転筒)、41・・・第1支軸(支軸)、41b・・・第1支軸の他端(支軸の一端)、46・・・第1ナット(締結部材、ナット)、62・・・外周円筒部、63・・・外周テーパ部、64・・・内周円筒部、65・・・内周テーパ部、T1・・・セレーション形成領域、T2・・・セレーション非形成領域、X2・・・軸方向(支軸の軸方向)、X3・・・拡径する方向、Y2・・・径方向

Claims (5)

  1. 電動モータによって伝達機構としての平行軸歯車機構を介して駆動される回転筒の回転を転舵軸の軸方向移動に変換する運動変換機構を備え、
    上記平行軸歯車機構は、支軸の外周に同行回転可能に嵌合され且つ上記支軸よりも低強度の材料で形成された少なくとも1つの歯車を含み、
    上記支軸の外周は、外周円筒部と、上記外周円筒部から次第に拡径された外周テーパ部と、を有し、
    上記歯車の内周は、上記外周円筒部に嵌合する内周円筒部と、上記外周テーパ部に嵌合する内周テーパ部と、を有し、
    上記外周テーパ部は、上記内周テーパ部に噛み込むセレーションが形成されたセレーション形成領域と、上記内周テーパ部に面接触するセレーション非形成領域と、を含み、
    上記セレーション形成領域は、上記支軸の軸方向に関して、上記セレーション非形成領域よりも上記外周円筒部側に配置されていることを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 請求項1において、上記支軸の一端に固定された締結部材を備え、
    上記締結部材は、上記歯車の一端を上記内周テーパ部が拡径する方向に向けて押圧することにより、上記支軸および上記歯車を上記支軸の軸方向および径方向に締結していることを特徴とする車両用操舵装置。
  3. 請求項2において、上記締結部材は、上記支軸の上記一端の外周にねじ結合するナットを含むことを特徴とする車両用操舵装置。
  4. 請求項1〜3において、上記支軸は、鉄を含む材料により形成されていることを特徴とする車両用操舵装置。
  5. 請求項1〜4において、上記歯車は、アルミニウムを含む材料により形成されていることを特徴とする車両用操舵装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012020697A1 (en) 2010-08-10 2012-02-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle seat and seat back board
JP2012197052A (ja) * 2011-03-23 2012-10-18 Hitachi Automotive Systems Steering Ltd パワーステアリング装置
JP2013103696A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置

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