JP2018151123A - 保存庫及び冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
Description
従来、上記のような保存庫は、内郭部材の側面に形成された孔の奥側に、温度センサを取り付けるための空間が設けられており、当該空間に取り付けられた温度センサによって断熱容器内の空気温度を検知する構成とされていた。温度センサで検知した断熱容器内の空気温度に応じて温度調整装置は制御されて、伝熱板を介して断熱容器内の空気温度が調整される。
図1〜図9は、この発明の実施の形態1に係る保存庫100の構成を説明する図である。保存庫100は、庫内又は庫内に収納された物品等の保冷又は保温を行う装置であるが、以下では保冷を行う冷蔵庫とした場合を例に説明する。
図1は、この発明の実施の形態1に係る保存庫100の構成を示す外観斜視図である。図2は、図1におけるA−A線断面図である。保存庫100は、例えば、収容量が10リットル〜40リットル程度の小型のものであり、断熱容器1及び扉2を有する。
扉2は、断熱容器1の開放された一面に取り付けられた扉である。実施の形態1に係る保存庫100では、断熱容器1の前面に、回転式扉である扉2が取り付けられている。図2における扉2の上下には、不図示の回転ヒンジ機構が取り付けられている。
外郭部材3は、扉2及び背面カバー11とともに保存庫100の外観を成す箱型部材である。内郭部材4は、ABS又はポリプロピレン等の樹脂部材を成形した箱型部材である。
外郭部材3と内郭部材4と断熱材5とは、一面が開放された箱型部材である筐体部材20を構成している。実施の形態1に係る保存庫100では、設置状態において保存庫100の前面側となる筐体部材20の一面が開放されている。筐体部材20の庫内は、飲料品及び食品等を収納可能な空間となっている。
筐体部材20の庫内には、伝熱板7が取り付けられている。実施の形態1に係る保存庫100では、伝熱板7は、庫内奥面側に取り付けられている。伝熱板7は、温度調整装置8からの熱を筐体部材20の庫内に伝える。伝熱板7は、例えばアルミ製であり、断面形状がL字状となるように折り曲げられた板材である。伝熱板7は、内郭部材4に設けられたボス状の支持部4aにネジ止めされている。当該ネジを外すことにより、伝熱板7は、内郭部材4から取り外すことが可能となっている。このように、伝熱板7は、筐体部材20の庫内に着脱可能に取り付けられている。なお、伝熱板7と内郭部材4の天面、及び、伝熱板7と内郭部材4の奥面との間には空間が設けられている。このため、伝熱板7は、両面、つまり、伝熱板7における温度調整装置8との対向面と、当該対向面の裏面とで、庫内の空気と熱交換を行うことができる。当該裏面は、扉2を開けたときに視認可能な庫内天面側及び庫内奥面側に位置する面に該当する。
図3は、この発明の実施の形態1に係る保存庫100の伝熱板7を取り外した状態を示す斜視図である。図4は、この発明の実施の形態1に係る保存庫100の伝熱板7を取り外した状態を示す正面図である。図3及び図4には、扉2は図示されていない。図5は、図4における温度センサ14付近の部分拡大図である。図6は、伝熱板7を内郭部材4に取り付けた場合の図5におけるB−B線断面図である。図7は、温度センサ14の取付を説明する図であり、取付前の状態を示す斜視図である。図8は、温度センサ14の取付を説明する図であり、取付後の状態を示す斜視図である。
圧縮バネ15は、ボス4cの外周を覆うように固定されている。
なお、図示例ではボス4c及び圧縮バネ15がそれぞれ2つずつ設けられたものを示しているが、ボス4c及び圧縮バネ15の個数は、適宜変更してよい。
また、温度調整装置8から温度センサ14までの距離が近すぎると、温度センサ14は、温度調整装置8の温度の影響を受けやすい。このため、温度センサ14は、図4に示すように、温度調整装置8から例えば120mm以上離れたところに取り付けられる。
図9に示すように、温度センサ14の接続配線16は、接続器具17によって中継されている。具体的には、接続配線16は第1の接続配線16aと第2の接続配線16bとから成り、第1の接続配線16aと第2の接続配線16bとは、接続器具17を介して接続されている。
接続器具17は、第1のコネクタ17aと第2のコネクタ17bとを有する。第1のコネクタ17aと第2のコネクタ17bとは、図9に示すように結合状態とすることもできれば、互いに引き離してその結合状態を解除することもできる。つまり、第1のコネクタ17aと第2のコネクタ17bとは、互いに着脱可能な2部材である。
また、図9に示すように、温度センサ14から伸びる第1の接続配線16aに接続器具17を介して接続する第2の接続配線16bは、鉛直方向上側に向けられた配線取り出し部17dからまず伸び、その後で鉛直方向下側に向けて曲がっていると好ましい。このようにすれば、庫内で発生した水滴が第2の接続配線16bを伝って接続器具17に流れ込むことが防止できる。
ペルチェ素子8aを用いて保存庫100の庫内の温度を制御する方法としては、断熱容器1内の空気温度を検知する方法と、断熱容器1内に熱を伝達する伝熱板7の温度を検知する方法とが考えられる。これら2つの方法のうち、前者の方法は、従来採用されていたものであり、後者の方法は、図3〜図9を用いて説明したような温度センサ14を用いることで可能な方法である。
これにより、伝熱板7の温度を温度調整装置8の制御に用いることができるので、伝熱板7の温度が冷えすぎないような制御が容易となり、伝熱板7に霜及び氷等が付着しにくくなる。なお、保存庫100を保温庫として用いる場合は、伝熱板7の温度を温度調整装置8の制御に用いることで、伝熱板7の過加熱を防止することができる。
また、従来は、内郭部材4の側面に形成した孔に温度センサを取り付けるなどして、当該温度センサにより断熱容器1内の空気温度を検知していたので、当該孔が飲料品及び食品等で塞がれてしまうと、断熱容器1内の空気温度を正確に検知することができなかった。このため、庫内が冷えすぎる又は冷えなくなるという事態が発生してしまっていた。これに対し、実施の形態1によれば、温度センサ14は、伝熱板7における温度調整装置8との対向面側に取り付けられているため、庫内のどこに飲料品及び食品等が置かれても、温度センサ14による伝熱板7の温度の誤検知を誘発することはない。したがって、制御に用いる検知温度が正確なものとなるので、庫内が冷えすぎる又は冷えなくなるという事態を回避できる。
Claims (11)
- 一面が開放された箱型部材である筐体部材と、
前記筐体部材の庫内に着脱可能に取り付けられた伝熱板と、
前記伝熱板に接触する伝熱面を有し、前記筐体部材に取り付けられた温度調整装置と、
前記伝熱板における、前記温度調整装置との対向面側に取り付けられた温度センサと、
前記温度センサを前記伝熱板に前記対向面側から押し当てる圧縮バネとを備えることを特徴とする保存庫。 - 前記伝熱板は、断面形状がL字状の板材であることを特徴とする請求項1記載の保存庫。
- 前記温度センサは、前記温度調整装置から120mm以上離れていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の保存庫。
- 前記温度センサの前記伝熱板に向かう移動を規制するガイド部を備え、
前記伝熱板が取り外された場合、前記温度センサは、前記ガイド部から1.5mm〜2mmの範囲で突出し、
前記伝熱板が取り付けられた場合、前記圧縮バネは圧縮されて、前記温度センサは前記ガイド部から0.2mm〜0.5mmの範囲で突出することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の保存庫。 - 前記温度センサは、配線取り出し部が鉛直方向下側に向けられて取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の保存庫。
- 前記温度センサの接続配線は、互いに着脱可能な2部材を有する接続器具によって中継されていることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の保存庫。
- 前記接続器具は、前記温度センサが有し鉛直方向下側に向けられた配線取り出し部から伸びる接続配線が水平方向から鉛直方向上側に向けて曲がった位置で接続配線を中継することを特徴とする請求項6記載の保存庫。
- 前記温度センサから伸びる接続配線に前記接続器具を介して接続する接続配線は、前記接続器具が有し鉛直方向上側に向けられた配線取り出し部から伸び、鉛直方向下側に向けて曲がっていることを特徴とする請求項6または請求項7記載の保存庫。
- 前記温度調整装置は、前記温度センサにより検知された前記伝熱板の温度が第1の設定時間以上0℃未満である場合、印加される電圧が第2の設定時間の間は下げられることを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1項記載の保存庫。
- 収容量が10リットル〜40リットルであることを特徴とする請求項1から請求項9のうちのいずれか1項記載の保存庫。
- 請求項1から請求項10のうちのいずれか1項記載の保存庫を有し、前記温度調整装置にペルチェ素子を使用して保冷を行うことを特徴とする冷蔵庫。
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