JP3129409U - エネルギー効率の良い電子冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】エネルギー効率が良く、冷却能力の高い電子冷蔵庫を提供する。
【解決手段】電子冷蔵庫などにおいて多段ペルチェモジュールを用いて1段あたりの冷却温度を小さくすればCOPの高いところでペルチェモジュールを運転することができる。これに放熱能力の高いヒートパイプ放熱器によって放熱すればエネルギー効率がさらに高くなる。そこで多段ペルチェモジュールとヒートパイプ放熱器を組み合わせる。
【選択図】図6

Description

本考案は、エネルギー効率が高く、冷却の温度範囲を広く取れる電子冷蔵庫および電子冷凍庫および電子冷温蔵庫に関するものである。
図1に従来の電子冷蔵庫の断面図の例を示す。図1の電子冷温庫は、庫内2と外部を断熱する断熱材1と、庫内と外部間の熱流路となる熱伝プレート3と、熱伝プレート3に取り付けられたペルチェモジュール4と、ペルチェモジュール4に取り付けられた金属ヒートシンク5と、放熱ファン6と、ペルチェモジュール4および放熱ファン6に電気を供給する電源7からなる。
冷蔵庫は庫内温度を庫外温度から25℃程度下げる必要があるが、1段のペルチェモジュールで25℃という温度差を実現させるにはペルチェモジュールへの電流が大きい運転点で運転しなければならない。ところがペルチェモジュールは電流が大きくなればなるほどCOPが小さくなり、冷却効率が悪くなる。また冷凍庫は庫内温度を庫外温度から45℃程度下げる必要があるが1段のペルチェモジュールでこの45℃の温度差を実現させることは困難であった。
従来のペルチェモジュールを使って冷却を行う冷蔵庫や冷凍庫や冷温蔵庫は、ペルチェモジュールをその高温面と低温面の温度差が大きくなる大電流域で使用していた。またペルチェモジュールの高温面からの放熱に放熱能力の不十分な金属ヒートシンク(図2)を使用していた。このため冷却に要する消費電力が大きく、冷却能力も小さかった。
ペルチェモジュールを使って冷却を行う冷蔵庫や冷凍庫や冷温蔵庫において次に示す方法1と方法2を組み合わせて適用すれば冷却能力を向上させることができる。さらに以下に示す方法3を組み合わせると省エネルギー効果を大きくすることができる。
方法1 図3はペルチェモジュールに使用されている熱電素子エリメントにおける熱流を示したものである。次式は前記熱電素子エリメントの吸収熱を表したものである。この式から分かるように、ペルチェ効果による熱輸送分 αITは電流に比例し、ジュール熱 IR は電流の2乗に比例する。したがって電流が大きくなればなるほど熱輸送効率は悪くなる。各段にそれぞれに必要な電流を供給できる多段ペルチェモジュール10を用い、指示する冷却温度を各段に分担させ、それぞれ電流の低い範囲で使用すればエネルギー効率が良くなる。図4に示す2段ペルチェモジュールは前記多段ペルチェモジュール10の1例である。また前記多段ペルチェモジュール10を使用する場合のエネルギー効率よりは劣るが、複数枚のペルチェモジュールを重ねて使っても1枚のペルチェモジュールで同じ温度を冷却する場合よりもはるかに良いエネルギー効率が得られる。
= αIT − k(T−T) − I
α: 熱電素子のゼーベック係数
I: 熱電素子を流れる電流
: 熱電素子の低温面の温度
: 熱電素子の高温面の温度
k: サーマルコンダクタンス
R: 熱電素子の抵抗
: 熱電素子の低温面に吸収される熱量
特開2003−204087
方法2 図5はヒートパイプ放熱器9の例で、放熱フィン13と受熱部11がヒートパイプ12で結合されていて、受熱部11で受熱した熱をヒートパイプ12で放熱フィン13に輸送し、放熱フィンから放熱する。図2に示すような金属ヒートシンク5を通してペルチェモジュールから受熱する熱を放熱する場合、熱は熱伝導によってヒートシンク中に拡散されそして放熱される。これに対して、前記ヒートパイプ放熱器9をペルチェモジュールからの熱の放熱に使うと、前記金属ヒートシンクを使った場合に比べて高速に熱がペルチェモジュールから離れた位置にある放熱フィン13に輸送されるため、ペルチェモジュールの高温サイドの熱流面の温度を前記金属ヒートシンクを使った場合に比べて低くできる。したがってヒートパイプ放熱器9をペルチェモジュールの冷却に使えば熱輸送を増加させ、冷却能力を増大させる。
方法3 多段ペルチェモジュール10の各段、または複数枚重ねたペルチェモジュールのそれぞれに、温度コントローラをつけ、それらの温度コントローラの温度設定を、各段のペルチェモジュールの熱負荷の負担が同じになるようにすれば、熱負荷の負担に差がある場合に比べて消費電力を少なくすることができる。
図6は本考案の例で、前記方法1と前記方法2を組み合わせて使った冷蔵庫である。この冷蔵庫と、この冷蔵庫の多段ペルチェモジュール10を単段のペルチェモジュールに変えた冷蔵庫の入力を比較したものを表1に示す。表1から分かるように、多段ペルチェモジュール10を使った本考案の方がはるかに入力が少ない。
図7は本考案に使用する冷却機であるがこの冷却機の冷却能力と、この冷却機の多段ペルチェモジュール10を単段のペルチェモジュールに変えた場合の冷却能力の比較を表2に示す。本考案の、多段ペルチェモジュールを使った場合の環境温度と熱伝プレート間の温度差は54℃、単段のペルチェモジュールを使った場合の環境温度と熱伝プレート間の温度差は42.1℃で本考案の方が冷却能力が高いことが分る。
図8(a)ヒートパイプ放熱機を使った冷却機と、図8(b)金属ヒートシンクを使った冷却機を用いてヒートパイプ放熱機と金属ヒートシンク5の放熱能力を比較するための実験を行った。その結果を表3に示す。環境温度と熱伝プレート3間の温度差はヒートパイプ放熱機9を使った場合が42.1℃、金属ヒートシンク5を使った場合が30.3℃で、ヒートパイプ放熱機9を使った方が冷却能力が高いことが分る。
多段ペルチェモジュール10のそれぞれの段に冷却温度を分担させるために温度コントローラを使う構造とした。またこのことによって温度設定域内の任意の温度に熱伝プレートの温度を設定することができる。
図6は、本考案の1つの実施例の断面図であって、冷蔵庫の上部に熱伝プレート3、2段ペルチェモジュール10、ヒートパイプ放熱機9が取り付けられ、ヒートパイプ放熱機はファン6で冷却されている。2段ペルチェモジュール10の1段目と2段目の間のセラミックプレートと、熱伝プレート3には温度センサ14が取り付けられている。
コントローラ7には、2段ペルチェモジュールの1段目と2段目を温度制御する2台の温度コントローラと、それらの温度コントローラと2段ペルチェモジュール10とファン6に電気を供給する電源と、前記温度コントローラへ温度を指示する指示回路が入っている。前記温度センサ14は前記温度コントローラに接続されていて、前記温度コントローラはこれらの温度センサの温度が指示された値になるように温度を制御する。
実施例2も実施例1と同様の冷蔵庫である。実施例1では2段ペルチェモジュール10の1段目および2段目の両方に温度コントローラを接続したが、実施例2では温度コントローラを1台で温度制御する工夫を行っている。図9は実施例2の冷却機である。実施例2では2段ペルチェモジュール10の2段目に定電圧で電流を供給し、温度コントロールは熱伝プレートに取り付けた温度センサ14の温度が設定値になるように1段目のペルチェモジュールに対して行われる。
本考案による電子冷蔵庫、電子冷凍庫、電子冷温庫は従来のものに比べて入力が小さく省エネルギーの点で優れている。したがって省エネルギータイプの電子冷蔵庫、電子冷凍庫、電子冷温庫に利用することができる。また冷却可能温度域も広いため低温域で冷却能力の高い電子冷蔵庫、電子冷凍庫、電子冷温庫に利用することができる。
従来の電子冷蔵庫の例 金属ヒートシンクの例 熱伝素子エリメントの熱流 本考案に使用する多段ペルチェモジュールの例 ヒートパイプ放熱器の例 本考案を使用した電子冷蔵庫の例(実施例1) 本考案に使用する冷却機の例 ヒートパイプ放熱器と金属ヒートシンクの放熱能力を比較する実験に使った冷却機 実施例2の冷却機
符号の説明
1 断熱材
2 庫内
3 熱伝プレート
4 ペルチェモジュール
5 金属ヒートシンク
6 ファン
7 コントローラ
8 扉
9 ヒートパイプ放熱器
10 多段ペルチェモジュール
11 ヒートパイプ放熱器の受熱部
12 ヒートパイプ
13 フィン
14 温度センサ

Claims (2)

  1. ペルチェモジュールを用いて、冷却を行う冷蔵庫および冷凍庫、または加熱、冷却の両方を行う冷温蔵庫であって、これらの冷凍庫、冷蔵庫、冷温蔵庫の加熱用または冷却用の熱伝プレートに、複数枚の重ねたペルチェモジュール、または各段にそれぞれ別々に電気を供給できる電極を持った多段ペルチェモジュールの、一方の熱流面を接触させて取り付け、反対側の熱流面に、受熱部と放熱部をヒートパイプで結合したヒートパイプ放熱器の受熱部を接触させて取り付けたことを特徴とする冷凍庫および冷蔵庫および冷温蔵庫
  2. 請求項1の冷凍庫、冷蔵庫、冷温蔵庫において、多段ペルチェモジュールの各段、または複数枚重ねたペルチェモジュールのそれぞれに、温度コントローラをつけ、それらの温度コントローラの温度設定を手動または自動で行う手段を備えたことを特徴とする冷凍庫および冷蔵庫および冷温蔵庫。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018151123A (ja) * 2017-03-13 2018-09-27 三菱電機エンジニアリング株式会社 保存庫及び冷蔵庫
JP2018185117A (ja) * 2017-04-27 2018-11-22 太陽パーツ株式会社 冷却装置および放射線観察ユニット
JP7469181B2 (ja) 2020-08-20 2024-04-16 トヨタ自動車株式会社 ヒートパイプ恒温槽

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