JP2018149594A - ハンダユニット、それを備えた電線処理装置及び電線処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】できるだけ短い時間で、ハンダの飛散を抑制しながら、被覆の端部にきれいにハンダを付着させる。【解決手段】被覆電線12における、露出した芯線部12aと反対側をクランプ部76aで掴み、クランプ部を、その回動方向前方且つ下方にあるハンダ槽7aに対して加速しながら回動させ、加速接近後、減速しながらハンダ槽に対して回動させ、クランプ部を加速することなく、減速度変更点において減速度をより低下させてハンダ槽のハンダ14に被覆電線の端部を浸らせ、露出した芯線部がハンダ槽に所定長さ浸入した後、クランプ部を停止させた後、上方に向けてクランプ部を起こす。【選択図】図1
Description
本発明は、芯線部が露出した被覆電線の端部にハンダを付着させるハンダユニット、それを備えた電線処理装置及び電線処理方法に関する。
この種の電線処理装置では、被覆電線の端部における被覆部を皮剥ぎした後、露出された芯線部にフラックス液を付着させ、その後にハンダ槽に挿入して芯線部にハンダを付着させるようにしている。このハンダ槽内への芯線部の挿入に際して、ハンダ槽のハンダ溶液が300℃前後の高温の溶融状態であり、フラックス液が付着した状態の芯線部が高温のハンダ槽内に挿入されると、ハンダ内でフラックス液が蒸発して気泡が発生し、この気泡により、また気泡によるハンダの飛散により芯線部に対するハンダ付け長さが不安定になったり、ハンダが飛び散って被覆部にハンダが付着したりするような不具合が発生するおそれがあった。
そこで例えば、特許文献1のものでは、フロントクランプから受け渡された被覆電線の端部を回動アームのクランプ部で水平状態に把持した状態(待機姿勢)で、回動アームがハンダ槽側に所定の速度で回動操作され、伏倒される(挿入姿勢)。この回動により、図11に示されるように、芯線部の先端部が所定の加減速を経た速度で挿入されると、この先端部挿入状態でサーボモータの駆動が一旦停止される(第1停止)。この第1停止によって、ハンダ溶液の熱により芯線部に付着しているフラックス液が蒸発して乾燥される。そして、一定の停止時間経過後、再度サーボモータが駆動され、回動アームが更に所定の速度で回動操作されて伏倒され、回動アームの挿入姿勢でサーボモータの駆動が再度停止される(第2停止)。この回動により残りの芯線部が所定の挿入速度で挿入され、ハンダ槽のハンダ溶液内に芯線部がハンダ付け長さに対応する所定位置まで挿入された状態が得られる。そして、第2停止が一定時間経過した後、サーボモータが逆方向に駆動され、回動アームが所定の速度で回動操作され、起立していき、初期の待機姿勢に復帰するようにしている。これにより、電線芯線部に対するハンダ付け長さのバラツキや被覆部に対するハンダの付着を防止して、ハンダ付け加工の品質向上を図っている。
しかしながら、特許文献1のハンダ付着方法では、図11に示したようにハンダに浸入してすぐ一旦停止した後再び加減速してハンダ内に挿入するようにしているので、クランプ部で掴んだ露出部側と反対側の被覆電線の端部が大きく揺れることなどにより圧着端子や電線の暴れが起こり周辺機器との接触による損傷が発生する可能性がある。また、一度止めて再び挿入させることから、工程時間が長くなって効率が悪くなる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、できるだけ短い時間でハンダ付けを行い、圧着端子や電線の損傷を抑制しながら、芯線部が露出した被覆電線の端部にきれいにハンダを付着させることにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、クランプ部をハンダ槽に近付けるときに、減速させながら減速度を低下させ、ハンダ槽のハンダに露出した芯線部をゆっくりと浸らせるようにした。
具体的には、第1の発明では、被覆電線の被覆部が取り除かれて芯線部が露出した該被覆電線の端部にハンダを付着させる電線処理方法を前提とする。
そして、上記電線処理方法は、
上記被覆電線における、露出した上記芯線部の近傍の被覆部をクランプ部で掴む把持工程と、
上記クランプ部を該クランプ部の回動方向前方且つ下方にあるハンダ槽に対して加速しながら近付ける加速接近工程と、
上記加速接近工程の後、減速しながら上記ハンダ槽に対して接近し浸入していく減速浸入工程とを備え、
上記減速浸入工程において、(上記クランプ部を再び加速することなく、)減速途中に任意に設定した減速度変更点において減速度を更に低下させて、
上記露出した芯線部を上記ハンダ槽に所定長さ浸入させた後、上記クランプ部を停止させる工程と、
上記工程後、上方に向けて上記クランプ部を起こす退避工程とを含む構成とする。
上記被覆電線における、露出した上記芯線部の近傍の被覆部をクランプ部で掴む把持工程と、
上記クランプ部を該クランプ部の回動方向前方且つ下方にあるハンダ槽に対して加速しながら近付ける加速接近工程と、
上記加速接近工程の後、減速しながら上記ハンダ槽に対して接近し浸入していく減速浸入工程とを備え、
上記減速浸入工程において、(上記クランプ部を再び加速することなく、)減速途中に任意に設定した減速度変更点において減速度を更に低下させて、
上記露出した芯線部を上記ハンダ槽に所定長さ浸入させた後、上記クランプ部を停止させる工程と、
上記工程後、上方に向けて上記クランプ部を起こす退避工程とを含む構成とする。
上記の構成によると、ハンダ槽に露出した芯線部を近付けるときに止めることなく緩やかにハンダに接近させるので、急激な動作変化が避けられて被覆電線の反対側端部の動きを小さくでき、圧着端子や電線の損傷を抑制できる。このため、従来のように一時的に停止する必要がなく、ハンダ付けに要するトータル時間が短くなる。
第2の発明では、第1の発明において、
上記減速浸入工程において、減速度変更点を超えた後、線形に減速する構成とする。
上記減速浸入工程において、減速度変更点を超えた後、線形に減速する構成とする。
上記の構成によると、クランプ部の減速速度を容易に制御できる。
第3の発明では、第1の発明において、
上記減速浸入工程において、減速度変更点を超えた後、非線形に減速する構成とする。
上記減速浸入工程において、減速度変更点を超えた後、非線形に減速する構成とする。
上記の構成によると、クランプ部の減速速度をより滑らかに減速できる。
第4の発明では、第1から第3のいずれか1つの発明において、
上記退避工程において、非線形に加速する構成とする。
上記退避工程において、非線形に加速する構成とする。
上記の構成によると、露出した芯線部をゆっくりハンダ槽に浸入した後に退避するときもゆっくりと加速させることで、均一できれいなハンダ付けができる。
第5の発明では、被覆電線の被覆部が取り除かれて芯線部が露出した該被覆電線の端部にハンダを付着させる電線処理方法を前提とし、
上記電線処理方法は、
上記被覆電線における、露出した上記芯線部の近傍の被覆部をクランプ部で掴む把持工程と、
上記クランプ部を該クランプ部の回動方向前方且つ下方にあるハンダ槽に対して加速しながら近付ける加速接近工程と、
上記加速接近工程の後、減速しながら上記ハンダ槽に対して接近後浸入していく減速浸入工程とを備え、
上記減速浸入工程後、上方に向けて上記クランプ部を起こす退避工程とを含み、
上記退避工程において、線形又は非線形にゆっくり加速してハンダ槽より抜け出た退避途中に任意に設定した加速度変更点において退避加速度を増加する構成とする。
上記電線処理方法は、
上記被覆電線における、露出した上記芯線部の近傍の被覆部をクランプ部で掴む把持工程と、
上記クランプ部を該クランプ部の回動方向前方且つ下方にあるハンダ槽に対して加速しながら近付ける加速接近工程と、
上記加速接近工程の後、減速しながら上記ハンダ槽に対して接近後浸入していく減速浸入工程とを備え、
上記減速浸入工程後、上方に向けて上記クランプ部を起こす退避工程とを含み、
上記退避工程において、線形又は非線形にゆっくり加速してハンダ槽より抜け出た退避途中に任意に設定した加速度変更点において退避加速度を増加する構成とする。
上記の構成によると、ハンダ仕上がりが向上するとともに、定速に達する時間を短縮でき、よりスピーディで効率的なハンダ付けができる。
第6の発明は、被覆電線を構成する芯線部にハンダを付着させるハンダユニットを前提とし、
被覆部が一部取り除かれて芯線部が露出された上記被覆電線の芯線部の近傍の被覆部を掴むクランプ部と、
上記クランプ部の回動方向前方且つ下方に設けられ、溶融状態のハンダを貯留するハンダ槽と、
上記クランプ部を回動可能に支持する回動アームと、
上記回動アームを上記ハンダ槽に対して回動させる回動機構と、
上記クランプ部及び上記回動アームを制御する制御部とを備えており、
上記制御部は、
上記クランプ部を上記ハンダ槽に対して加速しながら近付けた後、該クランプ部を減速しながら上記ハンダ槽に接近させて、その減速途中に任意に設定した減速度変更点において減速度を更に低下させて上記ハンダ槽に接近させ、上記ハンダ槽のハンダに露出した上記芯線部を浸らせた後、上記クランプ部を停止させ、上方に向けて上記クランプ部を起こすように上記回動機構を制御するように構成されている。
被覆部が一部取り除かれて芯線部が露出された上記被覆電線の芯線部の近傍の被覆部を掴むクランプ部と、
上記クランプ部の回動方向前方且つ下方に設けられ、溶融状態のハンダを貯留するハンダ槽と、
上記クランプ部を回動可能に支持する回動アームと、
上記回動アームを上記ハンダ槽に対して回動させる回動機構と、
上記クランプ部及び上記回動アームを制御する制御部とを備えており、
上記制御部は、
上記クランプ部を上記ハンダ槽に対して加速しながら近付けた後、該クランプ部を減速しながら上記ハンダ槽に接近させて、その減速途中に任意に設定した減速度変更点において減速度を更に低下させて上記ハンダ槽に接近させ、上記ハンダ槽のハンダに露出した上記芯線部を浸らせた後、上記クランプ部を停止させ、上方に向けて上記クランプ部を起こすように上記回動機構を制御するように構成されている。
上記の構成によると、ハンダ槽に露出した芯線部を近付けるときに止めることなく緩やかにハンダに接近させるので、上記芯線部の反対側が揺れず、圧着端子や電線の損傷を抑制できる。このため、従来のように一時的に停止して再び挿入させる必要がなく、ハンダ付けに要するトータル時間が短くなる。
第7の発明では、第6の発明において、
上記制御部は、上記減速度変更点以降において線形又は非線形に回動速度を調整可能に構成されている。
上記制御部は、上記減速度変更点以降において線形又は非線形に回動速度を調整可能に構成されている。
上記の構成によると、制御部により、露出した芯線部を緩やかにハンダに近付けることができ、スピーディ且つ効率的に仕上がりのよいハンダ付けができる。
第8の発明では、第6又は第7の発明のハンダユニットと、
上記被覆電線の被覆部を一部取り除いて芯線部を露出されるカッターユニットと、
露出した端部を回転させて捩る捩りユニットとを備える構成とする。
上記被覆電線の被覆部を一部取り除いて芯線部を露出されるカッターユニットと、
露出した端部を回転させて捩る捩りユニットとを備える構成とする。
上記の構成によると、短い工程で被覆電線の端部にハンダを付着させることができる電線処理装置が得られる。
以上説明したように、クランプ部を、その回動方向前方且つ下方にあるハンダ槽に近付けるときに減速途中に任意に設定した減速度変更点において減速度をより低下させて露出した芯線部をハンダに浸らせてハンダ付けするようにしたことにより、露出した芯線部を緩やかにハンダに接近させ、ハンダの飛び散りや被覆電線のハンダ付け端部の反対側の圧着端子や電線の暴れによる損傷を防ぎながら、ハンダ付けに要するトータル時間を短くすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
−電線処理装置の構成−
図4に示されるように、本発明の実施形態に係る電線処理装置1は、フロントクランプ2aを備えた測長ユニット2と、カッターユニット3と、リヤクランプ4と、捩りユニット5と、フラックスユニット6と、ハンダユニット7と、端子圧着ユニット8と、測長ユニット2やリヤクランプ4を移動させる移動手段9,10とを有する。
図4に示されるように、本発明の実施形態に係る電線処理装置1は、フロントクランプ2aを備えた測長ユニット2と、カッターユニット3と、リヤクランプ4と、捩りユニット5と、フラックスユニット6と、ハンダユニット7と、端子圧着ユニット8と、測長ユニット2やリヤクランプ4を移動させる移動手段9,10とを有する。
そして、被覆電線12の処理の流れについて簡単に説明すると、測長ユニット2により被覆電線12が電線送給ラインXに沿って矢印P方向に所定量送給され、フロントクランプ2aにより被覆電線12が把持される。
フロントクランプ2a側の被覆電線12は、端部がカッターユニット3により切断された後、端部の芯線部12aを露出させるために皮剥処理される。その後、端子圧着ユニット8の位置に移動されて、端子圧着ユニット8により被覆電線12の先端部に端子が圧着され、その後、フロントクランプ2aは初期位置に戻される。
その後、フロントクランプ2aの把持が解除され、被覆電線12が測長されながら送給され、所定長さだけ送られる。その後、フロントクランプ2aとリヤクランプ4の両クランプで把持され、カッターユニット3により被覆電線12が切断されると共に、切断された被覆電線12の両端部の被覆部12bが皮剥処理される。この際、リヤクランプ4側に把持されている切断された被覆電線12の被覆部12bは芯線部12aから脱落しない、いわゆるハーフストリップ状態とされる。なお、被覆部12bを脱落させるストリップ状態としてもよい。
そして、リヤクランプ4側の被覆電線12はその後、移動手段10により捩りユニット5の位置に移動され、捩りユニット5により芯線部12aに捩り加工が施されると共に被覆部12bが芯線部12aより抜き取られる。
その後、フラックスユニット6の位置に移動され、フラックスユニット6のフラックス槽6a内に芯線部12aが浸漬される。
次に、このフラックス液が付着した被覆電線12をハンダユニット7の位置に移動させ、ハンダユニット7のハンダ槽7a内に芯線部12aが浸漬されて芯線部12aにハンダ14が付着される。ハンダ14が付着された被覆電線12は所定の電線排出部(図示せず)に排出される。その後、図4に示されるように、フロントクランプ2aとリヤクランプ4とが対向する初期位置に戻される。
以上の動作の繰り返しにより、一端部に端子が圧着されると共に他端部にハンダ14が付着された被覆電線12が順次製造されるようになっている。
−ハンダユニットの構成−
次いで、本発明の特徴である、ハンダユニット7について詳細に説明する。
次いで、本発明の特徴である、ハンダユニット7について詳細に説明する。
図1〜図3に示すように、ハンダユニット7は、上記ハンダ槽7aと、このハンダ槽7aを支持すると共に底部を構成する装置架台71と、この装置架台71の上部に水平軸心回りに回転自在に軸支された支持軸72と、装置架台71の上部に設置されたサーボモータ73と、このサーボモータ73の正逆駆動により支持軸72を正逆回動させるための連動機構74と、支持軸72に一体的に回動するように連結された上端部の回動アーム75とを備える。サーボモータ73と連動機構74とで、回動アーム75を回動させる回動機構77が構成されている。回動機構77は、制御部36によって正確且つ確実に回転制御される。
回動アーム75は、図2に示す待機姿勢で縦向きとなるように配置されたエアシリンダにより主構成されたクランプシリンダ76を備え、その上端部に図1に示すように、開閉操作自在な対のクランプ部76aを有し、クランプシリンダ76の伸縮動作によりクランプ部76aが開閉操作され、この開閉動作によりリヤクランプ4によって搬送されてきた被覆電線12を解除自在に把持するように構成されている。
連動機構74は、サーボモータ73の回転軸73aに回転一体に連結された駆動部74aと、この駆動部74aの先端に回動可能に連結されたリンク板74bと、このリンク板74bに連結ピン74cを介して回動可能に連結され、支持軸72と回転一体に連結された従動部74dとを備えている。そして、サーボモータ73の駆動により、駆動部74a、リンク板74bと、従動部74dを順次駆動させて支持軸72が回動操作されるように構成されている。
そして、この支持軸72の回動により、回動アーム75は図1に示す回動アーム75が伏せられて芯線部12aがハンダ14に浸入する挿入姿勢と、図2に示す回動アーム75が約90度回動されて起立して被覆電線12がほぼ水平の待機姿勢との回動範囲内で姿勢変更自在に構成されている。
また、制御部36がサーボモータ73の駆動を制御し、各種の動作データを入力するための操作パネル37に対する動作データの入力に従って、サーボモータ73の回転駆動量、回転速度、停止時間等が予め備えられたプログラムに沿って制御されるように構成されており、その動作データの入力変更により回転駆動量、回転速度、停止時間等が変更調整自在に構成されている。
−電線処理方法−
次に、本実施形態に係る電線処理方法の主要な部分について図5を用いて説明する。本実施形態では、制御部36が操作パネル37の入力に合わせて電線処理装置1の制御を行う。
次に、本実施形態に係る電線処理方法の主要な部分について図5を用いて説明する。本実施形態では、制御部36が操作パネル37の入力に合わせて電線処理装置1の制御を行う。
まず、ステップS01の把持工程において、クランプシリンダ76を伸縮させることで、リヤクランプ4から受け渡された被覆電線12における、露出した芯線部12aの近傍の被覆部12bをクランプ部76aで掴み、図2に示されるように待機姿勢に把持する。
次いで、ステップS02の加速接近工程において、制御部36によるサーボモータ73の駆動制御により、回動アーム75を回動させてクランプ部76aを、その回動方向前方且つ下方にあるハンダ槽7aに対して加速しながら近付ける。
加速接近工程の後、ステップS03の減速浸入工程においては、クランプ部76aを減速しながらハンダ槽7aに対して接近させる。この減速浸入工程の途中に任意に設定した減速度変更点であるステップS04において、クランプ部76aを更に減速度を低下させて、ハンダ槽7aのハンダ14に露出した芯線部12aを浸らせる。すなわち、減速度変更点を越えると、その減速度が小さくなって速度が直線的に低下する。このため、露出した芯線部12aを緩やかにハンダ14に近付けることができる。
次いで、ステップS05において、露出した芯線部12aがハンダ槽7aに所定長さ浸入した後、クランプ部76aを停止させる。
上記停止後、ステップS06の退避工程において、サーボモータ73を逆方向に駆動させ、上方に向けてクランプ部76a(回動アーム75)を起こし、先端にハンダ付けされた被覆電線12が水平な状態となるように待機姿勢に復帰させる。
その後、クランプ部76aから排出クランプに受け渡され、トレイに落下させて製品電線として溜められる(図示せず)。
本実施形態では、ハンダ槽7aに露出した芯線部12aを近付けるときに止めることなく緩やかにハンダ14に接近させるので、被覆電線12の反対側端部の動きを小さくできる。このため、従来のように浸入後すぐに一時的に停止した場合に比べて圧着端子や電線の暴れによる損傷を防ぐことができ、ハンダ付けに要するトータル時間も短くなる。
したがって、本実施形態によると、ハンダ付けに要するトータル時間を短くしながら、圧着端子や電線の損傷を抑制し、ハンダ付けの仕上がりをきれいにすることができる。また本実施形態によれば、短い工程で被覆電線12の端部にハンダ14を付着させることができる電線処理装置1が得られる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、図6に示したように、減速接近工程において、減速度変更点を超えた後、線形に減速するようにしている。これにより、クランプ部76aの接近速度を容易に制御できるが、図7に示すように、減速浸入工程において、減速度変更点を超えた後、非線形に減速するようにしてもよい。これにより、クランプ部76aの接近速度をより滑らかに減速できる。
また、上記実施形態では、退避工程における回動アーム75の回動速度は、直線的に増えているが、図8に示すように、退避工程のときの回動速度を非線形に加速してもよい。そうすれば、ハンダが乾ききらないときに急激に加速して半乾きのハンダが不安定になるのを防ぐことができ、よりきれいなハンダの仕上がりが得られる。
また、図9に示すように、加速接近工程と減速浸入工程を線形に動作させ、退避工程のときに、ハンダ槽7aから抜け出るまでは非線形に緩やかに加速し、ハンダ槽7aから抜け出た後の任意の加速度変更点において加速度を増加するようにしてもよい。これにより、ゆっくりハンダ槽7aから抜け出た後、加速度を増加するので、ハンダの仕上がりの向上とハンダ処理の時間短縮が得られる。
更には、図10に示すように、加速接近工程と減速浸入工程を線形に動作させ、退避工程のときに、ハンダ槽7aから抜け出るまでは線形に緩やかに加速し、ハンダ槽7aから抜け出た後の任意の加速度変更点において加速度を増加するようにしてもよい。これにより、図9に示す実施形態と同様の効果が得られる。
また上記実施形態では、端子圧着を行った後、捩りを加えてハンダの付着を行っているが、逆に先にフロント側で捩りを加えてハンダの付着を行った後、リヤ側で端子圧着を行ってもよい。また、本発明は、フロント側、リヤ側の両側が共にハンダ付着を行う電線処理装置1に利用してもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
1 電線処理装置
2 測長ユニット
2a フロントクランプ
3 カッターユニット
4 リヤクランプ
5 捩りユニット
6 フラックスユニット
6a フラックス槽
7 ハンダユニット
7a ハンダ槽
8 端子圧着ユニット
9 移動手段
10 移動手段
12 被覆電線
12a 芯線部
12b 被覆部
14 ハンダ
36 制御部
37 操作パネル
71 装置架台
72 支持軸
73 サーボモータ
73a 回転軸
74 連動機構
74a 駆動部
74b リンク板
74c 連結ピン
74d 従動部
75 回動アーム
76 クランプシリンダ
76a クランプ部
77 回動機構
2 測長ユニット
2a フロントクランプ
3 カッターユニット
4 リヤクランプ
5 捩りユニット
6 フラックスユニット
6a フラックス槽
7 ハンダユニット
7a ハンダ槽
8 端子圧着ユニット
9 移動手段
10 移動手段
12 被覆電線
12a 芯線部
12b 被覆部
14 ハンダ
36 制御部
37 操作パネル
71 装置架台
72 支持軸
73 サーボモータ
73a 回転軸
74 連動機構
74a 駆動部
74b リンク板
74c 連結ピン
74d 従動部
75 回動アーム
76 クランプシリンダ
76a クランプ部
77 回動機構
Claims (8)
- 被覆電線の被覆部が取り除かれて芯線部が露出した該被覆電線の端部にハンダを付着させる電線処理方法において、
上記被覆電線における、露出した上記芯線部の近傍の被覆部をクランプ部で掴む把持工程と、
上記クランプ部を該クランプ部の回動方向前方且つ下方にあるハンダ槽に対して加速しながら近付ける加速接近工程と、
上記加速接近工程の後、減速しながら上記ハンダ槽に対して接近後浸入していく減速浸入工程とを備え、
上記減速浸入工程において、減速途中に任意に設定した減速度変更点において減速度を低下させて上記露出した芯線部を上記ハンダ槽に所定長さ浸入させた後、上記クランプ部を停止させる工程と、
上記減速浸入工程後、上方に向けて上記クランプ部を起こす退避工程とを含む
ことを特徴とする電線処理方法。 - 請求項1に記載の電線処理方法において、
上記減速浸入工程において、減速度変更点を超えた後、線形に減速する
ことを特徴とする電線処理方法。 - 請求項1に記載の電線処理方法において、
上記減速浸入工程において、減速度変更点を超えた後、非線形に減速する
ことを特徴とする電線処理方法。 - 請求項1から3のいずれか1つに記載の電線処理方法において、
上記退避工程において、非線形に加速する
ことを特徴とする電線処理方法。 - 被覆電線の被覆部が取り除かれて芯線部が露出した該被覆電線の端部にハンダを付着させる電線処理方法において、
上記被覆電線における、露出した上記芯線部の近傍の被覆部をクランプ部で掴む把持工程と、
上記クランプ部を該クランプ部の回動方向前方且つ下方にあるハンダ槽に対して加速しながら近付ける加速接近工程と、
上記加速接近工程の後、減速しながら上記ハンダ槽に対して接近後浸入していく減速浸入工程とを備え、
上記減速浸入工程後、上方に向けて上記クランプ部を起こす退避工程とを含み、
上記退避工程において、線形又は非線形に緩やかに加速して、ハンダから抜け出た後の退避途中に任意に設定した加速度変更点において加速度を増加する
ことを特徴とする電線処理方法。 - 被覆電線を構成する芯線部にハンダを付着させるハンダユニットにおいて、
被覆部が一部取り除かれて芯線部が露出された上記被覆電線の芯線部の近傍の被覆部を掴むクランプ部と、
上記クランプ部の回動方向前方且つ下方に設けられ、溶融状態のハンダを貯留するハンダ槽と、
上記クランプ部を回動可能に支持する回動アームと、
上記回動アームを上記ハンダ槽に対して回動させる回動機構と、
上記クランプ部及び上記回動アームを制御する制御部とを備えており、
上記制御部は、
上記クランプ部を上記ハンダ槽に対して加速しながら近付けた後、該クランプ部を減速しながら上記ハンダ槽に接近させて、その減速途中に任意に設定した減速度変更点において減速度を低下させて上記ハンダ槽に対して接近させ、上記ハンダ槽のハンダに露出した上記芯線部を浸らせた後、上記クランプ部を停止させ、上方に向けて上記クランプ部を起こすように上記回動機構を制御するように構成されている
ことを特徴とするハンダユニット。 - 請求項6に記載のハンダユニットにおいて、
上記制御部は、上記減速度変更点以降において線形又は非線形に回動速度を調整可能に構成されている
ことを特徴とするハンダユニット。 - 請求項6又は7に記載のハンダユニットと、
上記被覆電線の被覆部を一部取り除いて芯線部を露出されるカッターユニットと、
露出した端部を回転させて捩る捩りユニットとを備える
ことを特徴とする電線処理装置。
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