JPH0735345Y2 - ハーネス製造装置における電線のハンダ付着装置 - Google Patents

ハーネス製造装置における電線のハンダ付着装置

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JPH0735345Y2
JPH0735345Y2 JP1990099661U JP9966190U JPH0735345Y2 JP H0735345 Y2 JPH0735345 Y2 JP H0735345Y2 JP 1990099661 U JP1990099661 U JP 1990099661U JP 9966190 U JP9966190 U JP 9966190U JP H0735345 Y2 JPH0735345 Y2 JP H0735345Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、電線端部の芯線にハンダを付着するための
ハーネス製造装置における電線のハンダ付着装置に関す
る。
(従来の技術) 電線端部の芯線にハンダを付着するための電線のハンダ
付着装置として、例えば特公昭62-17838号公報に開示さ
れた装置がある。
第14図および第15図はそれぞれその種のハンダ付着装置
を示す略側面図、第16図は第15図を正面から見た場合の
図である。
これらの図に示すように、この装置は、ハンダユニット
1と、電線10を把持して電線10の長手方向P,Qに沿って
移動自在なクランプ2とを有している。
ハンダユニット1は、ハンダ貯留タンク3内のハンダ液
4を吸上管5により一旦吸上げて再びハンダ貯留タンク
3内に戻すように構成している。
そして、この装置により電線10にハンダを付着させるに
は、まず第14図に示すように、ハンダユニット1に対向
配置された電線10をクランプ2により把持して、そのク
ランプ2を前方向Pに所定量前進させる。
これにより、第15図および第16図に示すように、芯線11
を、流下するハンダ液4内に進入させる。
つづいて、クランプ2を後方向Qに所定量後退させて、
芯線11をハンダ液4より引き出す。こうして、芯線11に
ハンダ4aを付着するようにしている。この場合、芯線11
へのハンダ4aの付着長さは、電線10の前後方向P,Qの移
動量(進退量)に対応している。
(考案が解決しようとする課題) ところで、従来の電線のハンダ付着装置では、クランプ
2を移動するための駆動手段は、例えばモータと、その
モータの回転運動を直線運動に変換するカム機構等によ
り構成されており、クランプ2の移動量、換言すれば電
線10の進退量はある特定の値に固定される。このため、
従来では、ハンダ4aの付着長さを変更する場合には、ハ
ンダユニット1側を前後方向P,Qに移動させて、ハンダ
ユニット1の電線10(クランプ2)に対する位置を変更
し、ハンダ4aの付着長さを変更するようにしていた。そ
のためハンダユニット1全体を移動するという大がかり
な作業が必要となり、ハンダ4aの付着長さの変更作業が
繁雑になるという問題があった。また、自動的にハンダ
4aの付着長さの変更が行なえるように、ハンダユニット
1を移動するための移動機構と、それを駆動するための
駆動手段とを設けることも考えられるが、その場合には
コストの増大を来たすという新たな問題が生じる。
一方、従来のハンダ付着装置では、流下するハンダ液4
に芯線11を水平方向に沿って進入させるため、第16図に
示すように、ハンダ液4は芯線11の上半部でさえぎられ
て芯線11の下半部側に回り込まない。このため、第17図
に示すように、ハンダ4aが芯線11の上半部には多量に付
着するが、下半部には少量しか付着せず、ハンダ4aが芯
線11の外周に不均一に付着するという問題があった。
(考案の目的) この考案の目的は、上記従来技術の問題を解消し、芯線
へのハンダの付着長さの変更が容易に行なえるととも
に、芯線の外周にハンダを均一に付着させることができ
るハーネス製造装置における電線のハンダ付着装置を提
供することである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための技術的手段は、電線の送給量
を制御する測長ユニットと、該測長ユニットから送給さ
れた電線を切断皮剥ぎするためのカッターユニットと、
ハンダ液を貯留するハンダ槽を有するハンダユニット
と、前記カッターユニット対応位置と前記ハンダユニッ
ト対応位置に前記測長ユニットを移動させる移動手段と
を備え、前記カッターユニットで皮剥ぎされた電線端部
の芯線を前記ハンダユニットのハンダ液に対し進退させ
ることにより、前記芯線をハンダ液に一旦進入させてか
ら引き出して芯線にハンダを付着するハーネス製造装置
における電線のハンダ付着装置であって、前記測長ユニ
ットは、電線を送給制御する進退駆動手段を有する送給
部を備え、水平方向に向けられた電線端部をハンダ槽内
のハンダ液面に対向配置させるべく、前記送給部の電線
端部側を下方へ俯伏させる俯伏手段が備えられ、該電線
端部の下向き俯伏状態で、前記進退駆動手段の駆動によ
り電線端部の芯線をハンダ液に対し進退制御自在とさ
れ、電線の進退量データをストアするための記憶部と、
該記憶部にストアされた進退量データに基づき、前記進
退駆動手段の駆動を制御して、前記電線端部を前記進退
量データに対応する進退量だけ進退させる制御部と、前
記記憶部の進退量データを所望の進退量データに更新す
るための更新手段とが備えられた点にある。
(実施例) A.全体構成 第1図は本考案の実施例に係るハーネス製造装置に示す
略平面図である。
同図に示すように、このハーネス製造装置は、測長ユニ
ット100と、カッターユニット200と、リヤクランプ250
と、撚りユニット300と、フラックスユニット350と、ハ
ンダユニット400と、端子圧着ユニット450と、移動手段
500,550とを有している。そして、この装置では、長尺
状の2本の電線に、後に詳述するような種々の処理が施
こされて、第13図に示すように、両端の被覆部が剥取ら
れ、さらに一端側の芯線52に撚り加工が施されてハンダ
403が付着されるとともに、他端側の芯線52に端子53が
圧着されたハーネス51が順次2本ずつ製造されるように
構成している。
以下、各ユニットについて詳細に説明する。
(A−1).測長ユニット100 第2図は測長ユニット100の側面図、第3図は第2図のI
II-III線断面図、第4図は第2図のIV-IV線断面図であ
る。第1図ないし第4図に示すように、測長ユニット10
0は、本体枠101と、送給部102とを有している。
本体枠101の前部には、軸受具107を介して下方側回転軸
106が回転自在に取付けられる。この回転軸106は電線送
給ラインXa,Xbの下方側で送給ラインXa,Xbにそれぞれ直
交するように配置されている。そして、送給部102に設
けられた左右一対の俯仰板103の基端側が上記回転軸106
にそれぞれ回転自在に取付けられる。さらに、一対の俯
仰板103の基端側には、上方側回転軸105が回転自在に取
付けられる。この回転軸105は、電線送給ラインXa,Xbの
上方側で、下方側の回転軸106に対し平行となるように
して配置されている。
また、本体枠101の一側外面には、シリンダ108の本体部
が回転自在に取付けられるとともに、ピストンロッド10
9の先端が俯仰板103の外面に回転自在に取付けられる。
これにより、シリンダ108のピストンロッド109が後退す
ると、送給部102が下方側回転軸106を支点として下方へ
俯伏するとともに、ピストンロッド109が進出すると、
送給部102が第2図に示す状態(以下「水平姿勢」と称
す)に保持される。そして、これら俯仰板103、シリン
ダ108等により俯伏手段が構成される。
下方側の回転軸106の端部にはプーリ110およびギヤ113
が固定されるとともに、ギヤ113に噛合するようにして
上方側の回転軸105にギヤ114が固定される。また、本体
枠101にはモータ111が取付けられるとともに、モータ11
1の回転駆動軸とプーリ110との間にベルト112が掛け渡
される。そして、モータ111の回転駆動軸の回転が、ベ
ルト112およびプーリ110を介して下方側の回転軸106に
伝達されるとともに、ギヤ113,114を介して上方側の回
転軸105に伝達されるように構成している。
一対の回転軸105,106の略中央部には、それぞれ左右一
対の開閉プレート115,116の基端側がそれぞれ回転自在
に取付けられて、各開閉プレート115,116が各回転軸10
5,106回りに回転できるように構成される。さらに、各
開閉プレート115,116の先端間にはそれぞれローラ軸11
7,118が回転自在に取付けられ、ローラ軸117,118にはそ
れぞれ送給ローラ119,120が固定される。さらに、各ロ
ーラ軸117,118の一端部にはそれぞれプーリ121,122が固
定されるとともに、各プーリ121,122に対応して上記一
対の回転軸105,106にプーリ123,124が固定される。そし
て、各プーリ121,123および122,124間にそれぞれベルト
125,126が掛け渡される。これにより、上方側の回転軸1
05の回転が、プーリ123,ベルト125,プーリ121およびロ
ーラ軸117を介して上方側の送給ローラ119に伝達される
とともに(第3図参照)、下方側の回転軸106の回転
が、プーリ124,ベルト126,プーリ122およびローラ軸118
を介して下方側の送給ローラ120に伝達される(第4図
参照)。
第5図に第4図のV−V線断面図を示す。同図に示すよ
うに、2枚一組の開閉プレート116のうち一方側の開閉
プレート116の基端側にはギヤ127が形成されるととも
に、そのギヤ127に噛合するようにして上方側の開閉プ
レート115にギヤ128が形成される。これにより、例えば
上方側の開閉プレート115を上方側の回転軸105を支点と
して揺動させると、その揺動力がギヤ127,128を介して
下方側の開閉プレート116に伝達され、下方側の開閉プ
レート116が上方側の開閉プレート115と相反する方向に
揺動する。
また、第2図に示すように、上下開閉プレート115,116
間には引張りばね129が掛け渡される。そして、電線送
給ラインXa,Xb上にそれぞれ電線が配置された状態で
は、引張りばね129により送給ローラ119,120が接近する
方向に付勢されて、ローラ119,120により電線が挾持さ
れる。さらに、この状態で、モータ111の回転駆動によ
り送給ローラ119,120が回転すると、電線が送給ラインX
a,Xbに沿って送給される。そして、これらモータ111、
送給ローラ119、120等により進退駆動手段が構成され
る。
また、送給部102には電線送給ラインXa,Xbに対応して2
本のガイドパイプ130,130が固定されて、電線が電線送
給ラインXa,Xb上にそれぞれ正確にガイドされるように
している。
送給部102の一対の俯仰板103の先端間に掛け渡されるク
ランプ支持板104上には、フロントクランプ(以下「F
クランプ」という)150が取付けられる。第3図に示す
ように、Fクランプ150には電線送給ラインXa,Xbにそれ
ぞれ対応して電線挿通穴151,151が形成される。さら
に、Fクランプ150の両側壁部には電線挿通穴151,151に
それぞれ連通する爪収容穴152,152が形成される。各爪
収容穴152,152内にはそれぞれクランプ爪153,153が電線
送給ラインXa,Xbに対し直交する左右方向R,Sに沿ってス
ライド自在に収容される。
また、Fクランプ150の両側壁外表面には、それぞれシ
リンダ154,154の本体部が取付けられるとともに、ピス
トンロッド先端がクランプ爪153,153にそれぞれ固定さ
れる。そして、電線を電線挿通穴151,151内に挿通配置
した状態で、シリンダ154,154のピストンロッドが進出
すると、クランプ爪153,153とFクランプ150の電線挿通
穴151,151内周面とで電線が把持される。一方、シリン
ダ154,154のピストンロッドが後退すると、電線への把
持が解除される。
このように構成された測長ユニット100が移動手段500
(第1図参照)により水平面内を移動自在に支持され
る。
すなわち、第1図に示すように、移動手段500には、左
右方向R,Sに沿って本体501が配設されるとともに、その
本体501上には左右方向R,Sに沿って移動自在に左右移動
体502が支持される。そして、モータ502Mの駆動により
左右移動体502が本体501上を左右方向に移動するように
構成される。
左右移動体502上には、第2図に示すように、前後方向
P,Qに沿ってガイドレール503が取付けられる。ガイドレ
ール503上には、レール長手方向に沿ってスライド自在
にスライダ504が取付けられるとともに、このスライダ5
04に上記測長ユニット100が取付けられる。そして、モ
ータ100M(第1図参照)の駆動により、測長ユニット10
0が左右移動体502に対し前後方向に移動するように構成
される。こうして、測長ユニット100が水平面内を移動
自在に構成される。
(A−2).カッターユニット200およびリヤクランプ2
50 第6図にカッターユニット200の要部とその周辺部の斜
視図を示す。第1図および第6図に示すように、測長ユ
ニット100の電線送給方向Pに対し下流側にはカッター
ユニット200が配置される。カッターユニット200には、
電線送給ラインXa,Xbの上下両側に一対のカッター201,2
01が設けられている。一対のカッター201,201は図示し
ないカッター本体に上下方向に沿って移動自在に支持さ
れる。また、モータ201M(第1図参照)の駆動により、
カッター201,201が開閉するように構成される。
リアクランプ(以下「Rクランプ」という)250には、
電線送給ラインXa,Xb上に配置される2本の電線50にそ
れぞれ対応して略L形の固定爪251,251が設けられる。
さらに、固定爪251,251の水平部には、それぞれ可動爪2
52,252が電線送給ラインXa,Xbに対し直交する左右方向
R,Sに進退自在に取付けられる。そして、固定爪251,251
上に取付けられたシリンダ253,253の駆動により、可動
爪252,252が進退駆動して、固定爪251の垂直部と可動爪
252との間に配置された電線50,50をそれぞれ把持・解除
できるように構成される。
第1図に示すように、このRクランプ250は、移動手段5
50により、水平面内に移動自在に構成される。
すなわち、移動手段550の本体551に左右移動体552が左
右方向R,Sに沿って移動自在に支持されるとともに、モ
ータ552Mの駆動により左右移動体552が左右方向R,Sに移
動するように構成される。そして、左右移動体552上に
Rクランプ250が前後方向P,Qに沿って移動自在に支持さ
れるとともに、モータ250Mの駆動により、Rクランプ25
0が左右移動体552に対し前後方向P,Qに沿って移動する
ように構成される。
(A−3).撚りユニット300 第7図に撚りユニット300の要部斜視図を示す。同図に
示すように、撚りユニット300は、電線端部の芯線52に
撚り加工を施すためのものである。
すなわち、撚りユニット300には、相互に平行で、長手
方向が左右方向R,Sに沿って配置される2本のヤスリ30
1,301が設けられる。2本のヤスリ301,301は図示しない
駆動手段により相互に平行状態を保ったまま上下方向に
移動自在で、しかも長手方向(左右方向R,S)に沿って
移動できるように構成されている。そして、電線50に撚
り加工を施す場合には、電線50の端部を2本のヤスリ30
1,301で挟み込み、その状態で一方側のヤスリ301を左方
向Rに移動させるとともに、他方側のヤスリ301を右方
向Sに移動させる。これにより、芯線52がねじられて、
撚り加工が施される(その詳細は後述する)。
(A−4).フラックスユニット350 第8図にフラックスユニット350の側断面図示す。同図
に示すように、フラックスユニット350には、略ボック
ス状の本体351が設けられる。本体351の内部は、仕切板
352により上下2室に仕切られ、その下室にフラックス
液353が貯留される。さらに、本体351の前板には、電線
50の端部を挿入するための電線挿入口354が形成される
とともに、仕切板352の前端部には上記電線挿入口354に
対応してフラックス流下口355が形成される。
仕切板352の略中央部には、吸上管356が貫通配置される
とともに、その吸上管356内に回転自在に収容されたス
クリュー羽根357がモータ358の回転軸に取付けられる。
そして、モータ358の駆動によりスクリュー羽根357が回
転すると、吸上管356の下端部から下室のフラックス液3
53が吸込まれて上室まで吸上げられる。そして、上室に
吸上げられたフラックス液353はフラックス流下口355を
通って下室に戻る。
(A−5).ハンダユニット400 第9図にハンダユニット400の斜視図、第10図にその断
面図を示す。両図に示すように、ハンダユニット400に
は、上面の前半部領域が外部に開放されたハンダ貯留タ
ンク401が設けられる。ハンダ貯留タンク401内には溶融
状態のハンダ(ハンダ液403a)が貯留される。さらに、
ハンダ貯留タンク401内には略L形のハンダ送出管402の
横片部が収容されるるとともに、縦片側先端がハンダ貯
留タンク401の上端開口より上方に引き出されるように
配置される。ここで、ハンダ送出管402の縦片側先端部
分でハンダ槽404が構成される。
ハンダ送出管402内の横片部一端には羽根車406が回転自
在に収容されるとともに、羽根車406がハンダ貯留タン
ク401の外面に取付けられたモータ407の回転軸に動力伝
達機構408を介して接続される。そして、モータ407の回
転により羽根車406が回転すると、ハンダ貯留タンク401
内のハンダ液403aがハンダ送出管402の横片部一端側か
ら吸込まれて縦片部に向けて送り出され、縦片部先端か
らオーバーフローしてハンダ貯留タンク401内に戻る。
(A−6).制御系 第11図にこのハーネス製造装置の制御系のブロック図を
示す。同図に示すように、この装置には、制御部600お
よび入力手段601が設けられるとともに、制御部600には
図示しない記憶部が設けられる。そして、制御部600の
記憶部には、入力手段601を介して与えられる進退量デ
ータ(その詳細は後述する)をストアできるようにして
いる。また、記憶部にストアされた進退量データは、必
要に応じ、入力手段601を介して所望の進退量データに
更新できるように構成されている。ここで、入力手段60
1は、更新手段を兼用している。
また、上記各シリンダ108,154,253へのエアーの供給を
制御する電磁弁群602は制御部600に接続されるととも
に、上記各モータ100M,111,201M,250M,358,407,502M,55
2Mおよび図示を省略した駆動手段等の駆動部603は制御
部600に接続される。
そして、制御部600は、入力手段を介して与えられる動
作開始指令に応答して制御動作を開始し、上記電磁弁群
602および駆動部603に駆動制御信号を与え、後に説明す
るような動作が行われる。この場合、制御部600は、後
に詳述するようにハンダ403の付着時において、上記記
憶部にストアされた進退量データに対応する進退量だけ
電線50を進退させるようにしている。
B.動作 次に、このハーネス製造装置の動作について説明する。
なお、動作開始前において、各ユニットは以下の状態に
ある。すなわち、測長ユニット100は電線送給ラインXa,
Xbに対応する位置に配置され、その測長ユニット101の
シリンダ108のピストンロッド109は進出して、送給部10
2は水平姿勢に保持されている。さらに、Fクランプ150
は、電線50の把持が解除された状態にある。
カッターユニット200のカッター201は開成状態にある。
Rクランプ250は電線50の把持を解除した状態で電線送
給ラインXa,Xbに対応した位置に配置される。
撚りユニット300の一対のヤスリ301は相互に離隔した状
態にある。
この状態で測長ユニット100に電線50をセットする。す
なわち、測長ユニット100の例えば上方側の開閉プレー
ト115を引張りばね129の付勢力に抗して上方へ持ち上
げ、これにより一対の開閉プレート115,116を開成して
一対の送給ローラ119,120を離隔させる。この状態で、
ガイドパイプ130(第2図参照)内に挿通された電線50
をそれぞれ一対の送給ローラ119,120間に通し、さらに
Fクランプ150の電線挿通穴151内に挿通する。この後、
開閉プレート115の持ち上げを解除し、これにより電線5
0を引張りばね129の付勢力により一対の送給ローラ119,
120で挟持させる。
また、制御部600には、入力手段601を介して後述する進
退量データをストアさせる。
この状態で、制御部600に入力手段601を介して動作開始
指令を与えると、送給ローラ119,120が所定量回転し、
電線50が電線送給ラインXa,Xbに沿って矢符P方向に所
定量(ハーネス51の長さ寸法量)だけ送給される。その
一方で、フラックスユニット300のスクリュー羽根357が
回転して電線挿入口354の内側に沿ってフラックス液353
が流下するとともに、ハンダユニット400の羽根車406が
回転してハンダ液403aがハンダ槽404から溢れ出る。
次に、FおよびRクランプ150,250により電線50がそれ
ぞれ把持される。つづいて、第12A図に示すように、一
対のカッター201により電線50が挟み込まれて切断さ
れ、Fクランプ150により把持された電線(以下「残留
電線」と称す)50と、Rクランプ250により把持された
電線(以下「切断電線」と称す)50とに分割される。
次に、第12B図に示すように、Fクランプ150による残留
電線50の把持が解除されて一対の送給ローラ119,120が
少量回転し、残留電線50が矢符P方向へ少量(残留電線
50の被覆剥取量に対応する量)だけ前進する。次に、F
クランプ150により残留電線50が把持されて、残留電線5
0の電線送給方向Pに対し下流側の被覆部が一対のカッ
ター201により切込まれる。そして、第12C図に示すよう
に、その切込状態のまま、測長ユニット100が移動手段5
00の駆動により上記被覆剥取量より少い量だけ矢符Q方
向に後退する。これにより、残留電線50のカッター201
による切込位置より下流側の被覆部が芯線52から脱落し
ない状態で残りの被覆部から切り離される(セミストリ
ップ処理)。
次に、第12D図に示すように、一対のカッター201が開成
してから、測長ユニット100が矢符Q方向に後退して、
残留電線50の下流側がカッター201間から引き出され
る。
次に、測長ユニット100が移動手段500により左方向Rに
移動して、残留電線50の下流側端部が撚りユニット300
の前方に配置される。
次に、第12E図に示すように、測長ユニット100が前方向
Pに移動して、残留電線50の下流側端部が一対のヤスリ
301間に挿入される。
つづいて、一対のヤスリ301が接近駆動されて、残留電
線50のセミストリップされた被覆部が一対のヤスリ301
により挟み込まれる(第7図参照)。そして、その挟み
込み状態のまま、上方側のヤスリ301が右方向Sに移動
するとともに、下方側のヤスリ301が左方向Rに移動
し、その一方で、第12F図に示すように、測長ユニット1
00が後退する。これにより、第12G図に示すように、残
留電線50の下流側端部の芯線52がねじられて撚り加工が
施されるとともに、セミストリップされた被覆部(スト
リップカス)が芯線52から抜き取られる。
次に、測長ユニット100が左方向Rに移動して、残留電
線50の下流側端部がフラックスユニット350の電線挿入
口354(第8図参照)の前方に配置される。一方、上記
ヤスリ301に挟持されたストリップカスは、図示を省略
した吸引回収手段により吸引回収される。
次に、第12H図に示すように、測長ユニット100が前方向
Pに移動して、残留電線50の下流側端部の芯線52が電線
挿入口354内に挿入され、その芯線52の先端部にフラッ
クス液353が塗布される。
つづいて、測長ユニット100が後方向Qに移動して、残
留電線50の下流側端部が電線挿入口354から抜き出され
る。その後、測長ユニット100が左方向Rに移動して、
第12I図に示すように、残留電線50の下流側端部がハン
ダユニット400のハンダ槽404の上方に配置される。
次に、第12J図に示すように、測長ユニット100のシリン
ダ108のピストンロッド109が後退して、送給部102が俯
伏する。これにより、残留電線50の下流側端部が俯伏し
てその端部がハンダ槽404のハンダ液403aの液面に対し
ほぼ45°の傾斜角を有するように対向配置する。
つづいて、第12K図に示すように、Fクランプ150による
残留電線50への把持が解除される。つづいて、上記制御
部600の記憶部にストアされた進退量データに対応する
量だけ一対の送給ローラ119,120が回転する。これによ
り、進退量データに対応する量だけ残留電線50の下流側
端部がハンダ槽404に向けて進出し、芯線52の先端部が
ハンダ液403a内にその液面より浸漬される。
その後、第12L図に示すように、一対の送給ローラ119,1
20がそれぞれ上記進退量データに対応する量だけ逆方向
に回転して、残留電線50の下流側端部が後退してハンダ
液403a内から引き上げられる。これにより、芯線52の外
周にハンダ403が付着する。
次に、第12M図に示すように、測長ユニット100における
シリンダ108のピストンロッド109が進出して、送給部10
2が水平姿勢に戻される。
その後、測長ユニット100が右方向Sに移動して、第1
図に示す元の位置に戻る。
一方、残留電線50の下流側端部に、上記撚り加工、フラ
ックス塗布処理およびハンダ付着処理が行われている
間、Rクランプ250は、移動手段550により後方向Qに少
量(切断電線の電線送給方向Pに対し上流側端部の被覆
剥取量に対応する量)だけ移動する。これにより、Rク
ランプ250に把持された切断電線の上流側端部が一対の
カッター201間に送り込まれる。
次に、一対のカッター201により切断電線の上流側端部
の被覆部が切り込まれ、その切込状態のまま、Rクラン
プ250が上記切断電線の上流側の被覆剥取量よりも長い
量だけ前方向Pに移動する。これにより、切断電線の上
流側端部の被覆部が剥取られる。
次に、Rクランプ250が移動手段550の駆動により、右方
向Sに移動し、切断電線の上流側の被覆剥取端部が端子
圧着ユニット450の所定位置に配置される。そして、切
断電線の上流側の被覆剥取部に端子圧着ユニット450に
より端子53(第13図参照)が圧着される。
その後、切断電線は、Rクランプ250から図示しない排
出手段に引き渡されて、その排出手段により図示しない
電線排出部に排出される。こうして、電線排出部には、
一端側に端子53が圧着されるとともに、他端側の被覆部
が剥取られて、その芯線52に撚り加工が施されてしかも
ハンダ403が付着されたハーネス51(第13図参照)が排
出される。
一方、Rクランプ250は、切断電線(ハーネス251)を排
出手段に引き渡した後、第1図に示す元の位置に戻る。
このような動作が連続的に繰返されて、ハーネス51が順
次2本ずつ製造される。
C.実施例の効果 このハーネス製造装置によれば、芯線52にハンダ403を
付着する場合に、記憶部にストアされた進退量データに
対応する進退量で残留電線50を進退させるとともに、必
要に応じ、その進退量データを入力手段601を介して所
望の進退量データに更新できるようにしている。このた
め、残留電線50の進退量、換言すれば、芯線51へのハン
ダ403の付着長さを変更する場合にオペレータが行う作
業は、所望のハンダ403の付着長さに対応する進退量デ
ータを入力手段601に入力して、データを更新するだけ
で済み、ハンダ403の付着長さを容易に変更することが
できる。また、この変更作業時に、従来例のようにハン
ダユニット400を移動させる必要がなく、そのユニット4
00を移動させるための移動機構および駆動手段をそれぞ
れ省略できてコストを低減させることができる。
また、ハンダ403を芯線51に付着する場合に、送給部102
を俯伏させ、電線50の下流側端部をハンダ槽404のハン
ダ液403aの液面に対向させた状態で、電線50を進退操作
させて芯線51をハンダ槽404内に貯留されたハンダ液403
aに浸漬するようにしているため、芯線51の外周にハン
ダ403が均一に付着するようになり、ハンダ付品質が安
定する。
D.変形例 上記実施例では、ハンダ付着時における残留電線50のハ
ンダ液面に対する傾斜角を45°に設定しているが、傾斜
角は45°だけに限られることはない。
(考案の効果) 以上のように、本考案のハーネス製造装置における電線
のハンダ付着装置によれば、制御部により、記憶部にス
トアされた進退量データに対応する進退量で電線端部を
ハンダ液に対し進退させるとともに、更新手段により、
記憶部の進退量データを更新できるようにしているた
め、ハンダの付着長さを変更する場合には、その付着長
さに対応する進退量データに更新するだけで済み、ハー
ネス製造時におけるハンダの付着長さの変更を容易に行
える。また、送給部の電線端部側を下方へ俯伏させ、電
線端部の下向き俯伏状態で、進退駆動手段の駆動により
電線を進退させることによって、ハンダ槽内に貯留され
たハンダ液に芯線を浸漬するようにしているため、芯線
の外周にハンダが均一に付着するようになり、ハンダ付
品質が安定するという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例であるハーネス製造装置を
示す略平面図、 第2図はそのハーネス製造装置の測長ユニットを示す側
面図、 第3図は第2図のIII-III線断面図、 第4図は第2図のIV-IV線断面図、 第5図は第4図のV−V線断面図、 第6図は上記ハーネス製造装置のカッター周辺を示す斜
視図、 第7図は上記ハーネス製造装置の撚りユニットを説明す
るための斜視図、 第8図は上記ハーネス製造装置のフラックスユニットを
示す側断面図、 第9図は上記ハーネス製造装置のハンダユニットを示す
斜視図、 第10図はその側断面図、 第11図は上記ハーネス製造装置の制御系を示すブロック
図、 第12A図ないし第12M図はそれぞれ上記ハーネス製造装置
の動作を説明するための略側面図、 第13図は上記ハーネス製造装置により製造されるハーネ
スを示す斜視図、 第14図および第15図はそれぞれ従来の電線のハンダ付着
装置を示す略側面図、 第16図はその正面図、 第17図は従来の電線のハンダ付着装置により処理された
電線を示す側面図である。 50……電線、52……芯線、403……ハンダ、403a……ハ
ンダ液、404……ハンダ槽、600……制御部、601……入
力手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電線の送給量を制御する測長ユニットと、
    該測長ユニットから送給された電線を切断皮剥ぎするた
    めのカッターユニットと、ハンダ液を貯留するハンダ槽
    を有するハンダユニットと、前記カッターユニット対応
    位置と前記ハンダユニット対応位置に前記測長ユニット
    を移動させる移動手段とを備え、前記カッターユニット
    で皮剥ぎされた電線端部の芯線を前記ハンダユニットの
    ハンダ液に対し進退させることにより、前記芯線をハン
    ダ液に一旦進入させてから引き出して芯線にハンダを付
    着するハーネス製造装置における電線のハンダ付着装置
    であって、 前記測長ユニットは、電線を送給制御する進退駆動手段
    を有する送給部を備え、 水平方向に向けられた電線端部をハンダ槽内のハンダ液
    面に対向配置させるべく、前記送給部の電線端部側を下
    方へ俯伏させる俯伏手段が備えられ、 該電線端部の下向き俯伏状態で、前記進退駆動手段の駆
    動により電線端部の芯線をハンダ液に対し進退制御自在
    とされ、 電線の進退量データをストアするための記憶部と、該記
    憶部にストアされた進退量データに基づき、前記進退駆
    動手段の駆動を制御して、前記電線端部を前記進退量デ
    ータに対応する進退量だけ進退させる制御部と、前記記
    憶部の進退量データを所望の進退量データに更新するた
    めの更新手段とが備えられたハーネス製造装置における
    電線のハンダ付着装置。
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JPH01262067A (ja) * 1988-04-12 1989-10-18 Tanaka Seiki Kk 部品はんだ付け装置

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