JP2018147578A - 蓄電デバイス用セパレータ - Google Patents
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Abstract
Description
[1]
多孔性基材と前記多孔性基材の少なくとも片面に配置された熱可塑性層とを有する蓄電デバイス用セパレータであって、前記熱可塑性層は少なくとも無機成分と有機成分とを含み、
前記無機成分:前記有機成分の体積比が100:25〜100:275であり、
前記無機成分は、平均粒径200nm以上の第一の無機粒子を50体積%以上100体積%未満、及び平均粒径200nm未満の第二の無機粒子を0体積%超50体積%未満含み、
前記有機成分は、20℃以上100℃以下のガラス転移温度(Tg)または融点(Tm)を有する熱可塑性ポリマー粒子を含む、蓄電デバイス用セパレータ。
[2]
前記第一の無機粒子と前記熱可塑性ポリマー粒子の粒径比γ(第一の無機粒子の粒径/熱可塑性ポリマー粒子の粒径)が、
0.1≦γ≦2
である、項目1に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
[3]
前記熱可塑性層は、有機成分以外に水溶性高分子を更に含み、
前記水溶性高分子は、熱重量測定における50℃時点の重量を100%としたとき、150℃における重量減少率が10%未満である水溶性高分子を含む、項目1又は2に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
[4]
前記無機成分中の前記第一の無機粒子の体積比が70体積%以上98体積%以下である、項目1〜3のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
[5]
前記無機成分:前記有機成分の体積比が100:30〜100:140である、項目1〜4のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
[6]
前記第一の無機粒子と前記熱可塑性ポリマー粒子の粒径比γ(第一の無機粒子の粒径/熱可塑性ポリマー粒子の粒径)が、
0.2≦γ≦1.5
である、項目1〜5のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
[7]
前記熱可塑性ポリマー粒子は、アクリレート及び/又はメタクリレートを構成成分に含む粒子である、項目1〜6のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
[8]
前記無機成分100質量部に対して、前記水溶性高分子が0.1〜2.0質量部である、項目3〜7のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
[9]
前記水溶性高分子はアニオン性ポリマーであり、カウンターカチオンとして金属塩を含む、項目3〜8のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
[10]
前記水溶性高分子はポリアクリル酸ナトリウムである、項目3〜9のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
[11]
前記第二の無機粒子の平均粒径が30nm以上180nm以下である、項目1〜10のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
[12]
前記第二の無機粒子の比重が3.8g/cm3以上である、項目1〜11のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
[13]
正極と、負極と、項目1〜12のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用セパレータとを有する、電極体。
[14]
項目13に記載の電極体と非水電解液とを有する、蓄電デバイス。
本実施形態の蓄電デバイス用セパレータ(以下、単に「セパレータ」ともいう)は、多孔性基材、及び多孔性基材の少なくとも片面に配置された熱可塑性層を含む。熱可塑性層は、少なくとも無機成分と有機成分とを含み、無機成分:有機成分の体積比は100:25〜100:275である。無機成分は、平均粒径200nm以上の第一の無機粒子を50体積%以上100体積%未満含み、かつ、平均粒径200nm未満の第二の無機粒子を0体積%超50体積%未満含む。また、有機成分は、20℃以上100℃以下のガラス転移温度(Tg)または融点(Tm)を有する熱可塑性ポリマー粒子を含む。
なお、本明細書における「(メタ)アクリル」とは「アクリル」及びそれに対応する「メタクリル」を意味し、「(メタ)アクリレート」とは「アクリレート」及びそれに対応する「メタクリレート」を意味し、「(メタ)アクリロイル」とは「アクリロイル」及びそれに対応する「メタクリロイル」を意味する。
本実施形態に用いる多孔性基材は、それ自体が、従来のセパレータとして用いられていたものであってもよい。多孔性基材は、電子伝導性がなくイオン伝導性があり、有機溶媒に対する耐性が高いことが好ましく、微細な孔径を有する微多孔膜であるとより好ましい。
ポリオレフィン樹脂組成物中の総ポリオレフィンに対するポリプロピレンの割合は、特に限定されないが、耐熱性と良好なシャットダウン機能との両立の観点から、1〜35質量%であることが好ましく、より好ましくは3〜20質量%、更に好ましくは4〜10質量%である。
また、重合触媒も特に制限はなく、例えば、チーグラー・ナッタ系触媒及びメタロセン系触媒が挙げられる。
ポリプロピレン以外のポリオレフィン樹脂としては、限定されるものではなく、例えば、エチレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、及び1−オクテン等のオレフィン炭化水素の、ホモポリマー又はコポリマーが挙げられる。具体的には、ポリプロピレン以外のポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレン、ポリブテン、及びエチレン−プロピレンランダムコポリマー等が挙げられる。
ポリエチレン:[η]=6.77×10−4Mv0.67(Chiangの式)
ポリプロピレン:[η]=1.10×10−4Mv0.80
これらの添加剤の合計含有量は、ポリオレフィン樹脂組成物100質量部に対して、0.001質量%以上20質量部以下であることが好ましく、より好ましくは10質量部以下、更に好ましくは5質量部以下である。
気孔率=(体積−質量/膜密度)/体積×100
により求めることができる。例えば、ポリエチレンから構成されるポリオレフィン多孔性基材の場合には、膜密度を0.95(g/cm3)と仮定して気孔率を計算することができる。気孔率は、ポリオレフィン多孔性基材の延伸倍率の変更等により調節可能である。
本実施形態の蓄電デバイス用セパレータは、多孔性基材の少なくとも片面に配置された熱可塑性層を有する。一実施形態において、熱可塑性層を備えるセパレータを電極と共に捲回した後に捲回体のプレスバックを抑制するために、熱可塑性層は、多孔性基材の両面に配置してもよい。
このような機能を熱可塑性層に適切に発現させるために、無機成分:有機成分の体積比が、100:25〜100:275であることが好ましく、100:30〜100:140であることがより好ましい。
体積比の算出方法は限定されないが、例えば次の方法で算出することができる。
塗布液(「塗料」又は「スラリー」とも称する)から測定する場合、無機成分の重量、及び有機成分の重量を、それぞれの比重で割ることによって、それぞれの体積に換算できる。一般的な方法として、無機成分に関してはXRD測定により、有機成分に関してはIR測定、GC−MS測定、NMR測定により同定が可能である。
セパレータから測定する場合、塗工層の表面を削り取り、削り取った塗工層をTG測定(500℃、2時間以上)にかけることで重量減少を測定し、以下の式で重量割合を算出することができる。算出した重量割合をそれぞれの比重で割ることにより、それぞれの体積に換算することができる。
塗工層中の熱可塑性ポリマー重量割合 = TG測定の重量減少割合
塗工層中の無機フィラー重量割合 = 1−TG測定の重量減少割合
第一の無機粒子と第二の無機粒子との平均粒径及び体積比が上記範囲内であることにより、無機成分同士の接触点が増加し、セパレータの耐熱性が向上し、熱プレス時にマイグレーションが起こり易く電極との接着性が向上する。更には、電池の劣化因子となる副反応を起こす水分の持ち込み量を減らすこと、及び、塗工層の粉落ちを抑制することが可能である。
粒径比γが上記範囲内であることで、熱プレス時にマイグレーションが起こりやすく、有機成分がセパレータの表層に押し出されることで電極との接着性が向上する傾向にある。
本実施形態において、熱可塑性層が無機成分及び有機成分に加えて水溶性高分子を更に含む場合、無機成分、有機成分及び水溶性高分子が占める全面積を熱可塑性層の存在面積として算出する。
熱可塑性層に含まれる無機成分は、限定されるものではないが、200℃以上の融点を有し、電気絶縁性が高く、かつリチウムイオン二次電池の使用範囲で電気化学的に安定であることが好ましい。
これらの中でも、電気化学的安定性及びセパレータの耐熱特性を向上させる観点から、アルミナ、ジルコニア、水酸化酸化アルミニウム等の酸化アルミニウム化合物;及びカオリナイト、ディカイト、ナクライト、ハロイサイト、パイロフィライト等の、イオン交換能を持たないケイ酸アルミニウム化合物が好ましい。
本実施形態では、熱可塑性層に含まれる有機成分(「熱可塑性ポリマー」とも称する)は、熱可塑性層と多孔性基材との接着、セパレータと電極との接着、及び熱可塑性層中の無機成分同士の接着のうち少なくとも1つに寄与する。
(1)共役ジエン系ポリマー、
(2)アクリル系ポリマー、
(3)ポリビニルアルコールの中間体、及び
(4)含フッ素樹脂。
CH2=CRY1−COO−RY2 (P1)
{式中、RY1は水素原子又はメチル基を示し、RY2は水素原子又は1価の炭化水素基を示し、そしてRY2が1価の炭化水素基の場合は、置換基を有していてもよく、かつ鎖内にヘテロ原子を有していてもよい。}
で表される化合物が挙げられる。
メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、及びラウリルメタクリレート等の鎖状アルキル基を有する(メタ)アクリレート;並びに
フェニル(メタ)アクリレート、及びベンジル(メタ)アクリレート等の、芳香環を有する(メタ)アクリレート;
が挙げられる。
これらの中では、電極(電極活物質)との密着性を向上させる観点、及び電解液中での熱可塑性ポリマーの過度な膨潤を抑制し、剛性と抵抗のバランスを両立させる観点から、炭素原子数が4以上の鎖状アルキル基を有するモノマー、より具体的には、基RY2が炭素原子数4以上の鎖状アルキル基である(メタ)アクリル酸エステルモノマーが好ましく、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、及び2−エチルヘキシルアクリレートから成る群より選択される少なくとも1種がより好ましい。なお、炭素原子数が4以上の鎖状アルキル基における炭素原子数の上限は特に限定されず、例えば14以下であってもよく、7以下が好ましい。これらの(メタ)アクリル酸エステルモノマーは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いられる。
スルホン酸基、リン酸基等の官能基を有する各種のビニル系モノマー、及び酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック酸ビニル、メチルビニルケトン、ブタジエン、エチレン、プロピレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン等も必要に応じて使用できる。
これらは、各モノマーのうち2種以上に同時に属してもよく、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いられることができる。
シアノ基を有するモノマーとしては、シアノ基を有するエチレン性不飽和モノマーが好ましく、具体的には、例えば、(メタ)アクリロニトリル等が挙げられる。
ヒドロキシル基を有するモノマーとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
芳香族ビニルモノマーとしては、例えば、スチレン、ビニルトルエン、及びα−メチルスチレン等が挙げられ、スチレンが好ましい。
溶剤系ポリマーとしては、熱可塑性ポリマーの中でも、有機溶媒中での溶解性を有するポリマー及び/又は有機溶媒中での分散性を有するポリマーを使用してよい。
水分散性ポリマーは、水及び水中に分散した粒状ポリマーを含む水分散体(以下「ラテックス」という)の形態であるか、又はポリマー自体が水との親和性の高い部位を有している形態でよい。
ポリマーの塗工性又は蓄電デバイスの電気特性の観点から、熱可塑性ポリマーは水分散性ポリマーであることが好ましく、ラテックスがより好ましい。ラテックスは、例えば、乳化重合により熱可塑性ポリマーを得るときに形成することができる。
また、「ガラス転移」はDSCにおいて試験片であるポリマーの状態変化に伴う熱量変化が吸熱側に生じたものを指す。このような熱量変化はDSC曲線において階段状変化の形状として観測される。「階段状変化」とは、DSC曲線において、曲線がそれまでの低温側のベースラインから離れ新たな高温側のベースラインに移行するまでの部分を示す。なお、階段状変化とピークとが組み合わされたものも階段状変化に含まれることとする。
更に、「変曲点」とは、DSC曲線の階段状変化部分のこう配が最大になるような点を示す。また、階段状変化部分において、上側を発熱側とした場合に、上に凸の曲線が下に凸の曲線に変わる点と表現することもできる。「ピーク」とは、DSC曲線において、曲線が低温側のベースラインから離れてから再度同じベースラインに戻るまでの部分を示す。「ベースライン」とは、試験片に転移及び反応を生じない温度領域のDSC曲線のことを示す。
熱可塑性ポリマーのTgはFOXの式(下記式1)より概算することができる。なお、熱可塑性ポリマーのガラス転移温度としては、上記DSCを用いた方法により測定したものを採用する。
1/Tg=W1/Tg1+W2/Tg2+…+Wi/Tgi+…Wn/Tgn (1)
{式中、Tg(K)は、コポリマーのTgを示し、Tgi(K)は、各モノマーiのホモポリマーのTgを示し、Wiは、各モノマーの質量分率を示す}。
ポリマーブレンド及びコアシェル構造において、Tgの高いポリマーとTgの低いポリマーを組み合せることにより、熱可塑性ポリマー全体のガラス転移温度を制御し、かつ熱可塑性ポリマー全体に複数の機能を付与することができる。
コアシェル構造の場合は、粘性の高いポリマーと弾性の高いポリマーとを組み合わせることにより、粘弾性を制御することもできる。
コアシェル構造を有する熱可塑性ポリマーの場合、シェルのポリマーのガラス転移温度は、特に限定されないが、20℃以上120℃以下がより好ましく、40℃以上100℃以下が更に好ましい。コアのポリマーのガラス転移温度は、特に限定されないが、20℃未満が好ましく、15℃以下がより好ましく、−30℃以上15℃以下が更に好ましい。
本明細書では、熱可塑性ポリマー「粒子」とは、走査型電子顕微鏡(SEM)で観察したときに、閉じた輪郭を有する熱可塑性ポリマーが観察されることを指す。したがって、熱可塑性ポリマー粒子の形状は、例えば、扁平形状、球状、又は多角形状等でよい。
(i)粒状熱可塑性ポリマーの寸法が、熱可塑性層のプレス時に押し潰される程度に大きいので、熱プレス時に熱可塑性層の表面(セパレータの表面)に熱可塑性ポリマーが押し出されることによって、セパレータと電極との接着性、及び蓄電デバイスの剛性が向上する;
(ii)熱可塑性中の無機成分同士の間に熱可塑性ポリマー粒子が介在し易くなるので、熱可塑性層自体のイオン透過性が維持される;及び
(iii)多孔性基材の孔に入り込まない程度に大きい熱可塑性ポリマー粒子の寸法が確保されるので、セパレータのイオン透過性が維持される。
なお、粒状熱可塑性ポリマーの平均粒径は、下記実施例に記載の方法に準じて測定される。
本実施形態では、熱可塑性層は、有機成分以外に水溶性高分子を更に含んでもよい。有機成分と水溶性ポリマーとが区別される限り、既知の水溶性高分子を熱可塑性層に含有させることができる。水溶性高分子は、熱可塑性ポリマーに対して非相溶性であってもよい。
(I)カルボン酸のアンモニウム塩又はアルカリ金属塩を1つ有するモノマー(Ci)のホモポリマー、又は複数のモノマー(Ci)と他のモノマーとのコポリマー;
(II)カルボン酸のアンモニウム塩又はアルカリ金属塩を複数有するモノマー(Cii)のホモポリマー、又はモノマー(Cii)と他のモノマーとのコポリマー;及び
(III)単数又は複数のカルボン酸を有するモノマーを重合又は共重合することにより得られるポリマー又はコポリマーのアンモニウム塩又はアルカリ金属塩。
本実施形態では、熱可塑性層は、無機成分、有機成分、及び任意の水溶性高分子のみから成ってもよいし、無機成分、有機成分、及び任意の水溶性高分子以外に、添加剤を更に含んでいてもよい。添加剤としては、例えば、上記で説明した水溶性高分子以外の低分子量分散剤;増粘剤;及び水酸化アンモニウム等のpH調整剤が挙げられる。低分子量分散剤の具体例としては、カルボン酸のアンモニウム塩又はアルカリ金属塩を複数有するモノマー(Cii)、及びカルボン酸のアンモニウム塩又はアルカリ金属塩を複数有する非重合性化合物(例えば、アルギン酸ソーダ、及びヒアルロン酸ソーダ)等が挙げられる。
多孔性基材上に熱可塑性層を配置する方法の一態様は、無機成分、有機成分、及び任意の水溶性高分子及び添加剤を含む塗布液を、多孔性基材に塗布する工程を含む。
本実施形態に係る蓄電デバイス用セパレータは、多孔性基材上に特定の熱可塑性層を備えており、イオン透過性、電極との接着性、及び耐熱性に優れ、蓄電デバイスの安全性とサイクル特性とを両立させることができる。
本実施形態に係る蓄電デバイス用セパレータを備える蓄電デバイスとしては、特に限定されないが、例えば、非水系電解液二次電池等の電池、コンデンサー及びキャパシタが挙げられる。蓄電デバイスは、正極と、本実施形態のセパレータと、負極とから構成される電極体を有する電極体、及び電解液、例えば非水電解液を有する。それらの中でも、本実施形態の作用効果による利益がより有効に得られる観点から、電池が好ましく、非水系電解液二次電池がより好ましく、リチウムイオン二次電池が更に好ましい。
正極としては、正極集電体上に正極活物質を含む正極活物質層が形成された正極を好適に用いることができる。正極集電体としては、例えばアルミニウム箔等を;正極活物質としては、例えば、LiCoO2、LiNiO2、スピネル型LiMnO4、オリビン型LiFePO4等のリチウム含有複合酸化物等を;それぞれ挙げることができる。正極活物質層は、正極活物質に加えて、バインダ、導電材等を含んでいてもよい。
本実施形態に係るセパレータを、幅10〜500mm(好ましくは80〜500mm)、長さ200〜4,000m(好ましくは1,000〜4,000m)の縦長形状のセパレータとして製造し、セパレータを、正極−セパレータ−負極−セパレータ、又は負極−セパレータ−正極−セパレータの順で積層し、円又は扁平な渦巻状に捲回して捲回体を得、捲回体を電池缶内に収納し、更に電解液を注入することにより、蓄電デバイスを製造することができる。代替的には、シート状のセパレータ、正極、及び負極から構成される積層体(例えば正極−セパレータ−負極−セパレータ−正極、又は負極−セパレータ−正極−セパレータ−負極の順に平板状に積層したもの)、又は電極及びセパレータを折り畳んで捲回体としたものを、電池容器(例えばアルミニウム製のフィルム)に入れて、電解液を注液する方法によって製造してもよい。
(1)固形分
試料をアルミ皿上に約1g精秤し、このとき量り取った試料の質量をa(g)とした。それを、130℃の熱風乾燥機で1時間乾燥し、乾燥後の試料の乾燥質量をb(g)とした。下記式により固形分を算出した。
固形分=(b/a)×100[%]
試料の平均粒径を、粒子径測定装置(マイクロトラック・ベル株式会社製、Nanotrac Wave-EX150)を使用し測定した。得られたデータにおける50%粒子径の数値を粒子径として記載した。
ポリマー又はポリマー分散液を130℃のオーブン中に1時間静置した後、乾燥させたポリマーを重量が0.5gになるように切り取り、エチレンカーボネート:ジエチルカーボネート=2:3(質量比)の混合溶媒10gと共に50mLのバイアル瓶に入れた。バイアル瓶中のサンプルを3時間浸透させた後、サンプルを取り出し、上記混合溶媒にて洗浄し、重量(Wa)を測定した。サンプルを150℃のオーブン中に1時間静置した後、重量(Wb)を測定し、下記式でポリマーの電解液に対する膨潤度を測定した。
熱可塑性ポリマーの電解液に対する膨潤度(倍)=(Wa−Wb)÷(Wb)
熱可塑性ポリマー粒子を含む水分散体(固形分=38〜42質量%、pH=9.0)を、アルミ皿に適量取り、130℃の熱風乾燥機で30分間乾燥した。乾燥後の乾燥皮膜約17mgを測定用アルミ容器に詰め、DSC測定装置(島津製作所社製、DSC6220)にて窒素雰囲気下におけるDSC曲線及びDDSC曲線を得た。測定条件は下記のとおりとした。
1段目昇温プログラム:70℃スタート、毎分15℃の割合で昇温。110℃に到達後5分間維持。
2段目降温プログラム:110℃から毎分40℃の割合で降温。−50℃に到達後5分間維持。
3段目昇温プログラム:−50℃から毎分15℃の割合で130℃まで昇温。この3段目の昇温時にDSC及びDDSCのデータを取得。
ベースライン(得られたDSC曲線におけるベースラインを高温側に延長した直線)と、変曲点(上に凸の曲線が下に凸の曲線に変わる点)における接線との交点をガラス転移温度(Tg)とした。
ASRM−D4020に準拠して、デカリン溶剤中、135℃における極限粘度[η]を求めた。この[η]値を用いて、下記数式の関係から粘度平均分子量Mvを算出した。
ポリエチレンの場合:[η]=0.00068×Mv0.67
ポリプロピレンの場合:[η]=1.10×Mv0.80
基材から10cm×10cm角の試料を切り取り、格子状に9箇所(3点×3点)を選んで、微小測厚器(株式会社東洋精機製作所 タイプKBM)を用いて室温23±2℃で膜厚を測定した。得られた9箇所の測定値の平均値を、基材の膜厚として算出した。
基材から10cm×10cm角のサンプルを切り取り、その体積(cm3)及び質量(g)を求めた。これらの値を用い、基材の密度を0.95(g/cm3)として、気孔率を下記数式:
気孔率(%)=(1−質量/体積/0.95)×100
により計算した。
JIS P−8117に準拠し、東洋精器(株)製のガーレー式透気度計G−B2(商標)により測定した透気抵抗度を透気度とした。
カトーテック製のハンディー圧縮試験器KES−G5(商標)を用いて、開口部の直径11.3mmの試料ホルダーで基材を固定した。次に、固定された基材の中央部を、先端の曲率半径0.5mmの針を用いて、突刺速度2mm/秒で、25℃雰囲気下において突刺試験を行うことにより、最大突刺荷重として突刺強度(g)を得た。
実施例及び比較例に用いた塗布液、または表2に記載の熱可塑性ポリマー粒子を含む水分散体(固形分=38〜42質量%、pH=9.0)を基材に塗布し、60℃で2分乾燥させた。乾燥後の基材表面のSEM画像から、熱可塑性層形成後の有機成分の形状を確認した。
この際の有機成分の粒径としては、SEM画像からランダムに選んだ10個の粒子の平均値を用いた。形状がほぼ球形の場合は中心の直径を、球状以外の形状、例えばブロック形状では最長径となる部分を粒径とした。
なお、無機成分と有機成分とは、EDXで金属成分の有無により区別が可能である。
例えば、無機成分に水酸化アルミニウムを用いた場合、EDXでアルミニウムを示す部分が無機成分、それ以外が有機成分である。
セパレータを各辺がMDとTDに平行となるように100mm四方に切り取り、1300℃に温調したオーブン内に1時間放置した後に、MD及びTD熱収縮率を測定し平均値を算出した。
評価基準
S:収縮率5%未満
A:5%以上10%未満
B:10%以上〜20%以下
C:20%超
各実施例及び比較例で得られた蓄電デバイス用セパレータと、被着体としての正極(enertech社製、正極材料:LiCoO2、導電助剤:アセチレンブラック、バインダ:PVDF、LiCoO2/アセチレンブラック/PVDF(重量比)=95/2/3、L/W:両側について36mg/cm2、密度:3.9g/cc、Al集電体の厚み:15μm、プレス後の正極の厚み:107μm)とを、それぞれ幅15mm及び長さ60mmの長方形状に切り取り、セパレータの熱可塑性ポリマー層と、正極活物質とが相対するように重ね合わせて積層体を得た。得られた積層体を、以下の条件でプレスした。
プレス圧:1MPa
温度:100℃
プレス時間:2分
評価基準
S:剥離強度が10N/m以上
A:剥離強度が6N/m以上10N/m未満
B:剥離強度が3N/m以上6N/m未満
C:剥離強度が1N/m以上3N/m未満
D:剥離強度が1N/m未満
基材又はセパレータ、及び被着体としての正極集電体(会社UACJ製箔、合金番号1085、厚さ:20μm)を、それぞれ30mm×150mmに切り取り、重ね合わせて積層体を得た後に、積層体をテフロン(登録商標)シート(ニチアス株式会社製ナフロン(商標)PTFEシート TOMBO−No.9000)で挟んでサンプルを得た。得られた各サンプルについて、温度80℃及び圧力10MPaの条件下で、3分間に亘って積層方向にプレスを行うことによって試験用プレス体を得た。
評価基準
S:9.8N/m以上
A:6N/m以上9.8N/m未満
B:3N/m以上6N/m未満
C:1N/m以上3N/m未満
D:1N/m未満
温度25℃及び圧力5MPaの条件下で3分間に亘ってプレスを行ったこと以外は上記(12)と同様に試験用プレス体を得た。試験用プレス体の基材又はセパレータと正極集電体との間の剥離強度を、株式会社島津製作所製オートグラフAG−IS型(商標)を用いて、JIS K6854−2に準じて引張速度200mm/分で測定した。剥離強度の値に基づいて、下記評価基準によりハンドリング性を評価した。
評価基準
A(良好):5N/m以下
B(許容):5N/m以上、10N/未満
C(悪) :10N/m以上
D(不良):20N/m超
アルミラミネート(昭和電工パッケージング株式会社製:St ON25/AL40/OPP40)を幅60mm、長さ80mmにカットして、ヒートシーラーで3辺を封止して、収納体を得た。
上記で作製した収納体に捲回体を入れ、さらに電解液として、エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)の混合物(EC体積/DEC体積=2/3、LiPF6濃度:1M、混合物としてのSP値=11.6)を0.5ml入れ、ヒートシーラーで封止して、12時間静置して、被プレス体を得た。
温度80℃及び圧力1MPaの条件下で、被プレス体を60分間プレスして、プレス体を得た。
評価基準
S:30N以上
A:25N以上、30N未満
B:20以上、25N未満
C:15N以上、20N未満
D:15N未満
a.正極の作製
正極活物質としてニッケル、マンガン、コバルト複合酸化物(NMC)(Ni:Mn:Co=1:1:1(元素比)、密度4.70g/cm3)を90.4質量%、導電助材としてグラファイト粉末(KS6)(密度2.26g/cm3、数平均粒子径6.5μm)を1.6質量%及びアセチレンブラック粉末(AB)(密度1.95g/cm3、数平均粒子径48nm)を3.8質量%、並びにバインダとしてポリフッ化ビニリデン(PVDF)(密度1.75g/cm3)を4.2質量%の比率で混合し、これらをN−メチルピロリドン(NMP)中に分散させてスラリーを調製した。このスラリーを、正極集電体となる厚さ20μmのアルミニウム箔の片面にダイコーターを用いて塗布し、130℃において3分間乾燥した後、ロールプレス機を用いて圧縮成形することにより、正極を作製した。この時の正極活物質塗布量は109g/m2であった。
負極活物質としてグラファイト粉末A(密度2.23g/cm3、数平均粒子径12.7μm)を87.6質量%及びグラファイト粉末B(密度2.27g/cm3、数平均粒子径6.5μm)を9.7質量%、並びにバインダとしてカルボキシメチルセルロースのアンモニウム塩1.4質量%(固形分換算)(固形分濃度1.83質量%水溶液)及びジエンゴム系ラテックス1.7質量%(固形分換算)(固形分濃度40質量%水溶液)を精製水中に分散させてスラリーを調製した。このスラリーを負極集電体となる厚さ12μmの銅箔の片面にダイコーターで塗布し、120℃において3分間乾燥した後、ロールプレス機で圧縮成形することにより、負極を作製した。この時の負極活物質塗布量は5.2g/m2であった。
エチレンカーボネート:エチルメチルカーボネート=1:2(体積比)の混合溶媒に、溶質としてLiPF6を濃度1.0mol/Lとなるように溶解させることにより、非水電解液を調製した。
各実施例及び比較例で得られた蓄電デバイス用セパレータを24mmφ、正極及び負極をそれぞれ16mmφの円形に切り出した。正極と負極の活物質面とが対向するように、負極、セパレータ、正極の順に重ね、プレス又はヒートプレスをして、蓋付きステンレス金属製容器に収容した。容器と蓋とは絶縁されており、容器は負極の銅箔と、蓋は正極のアルミニウム箔と、それぞれ接していた。この容器内に前記非水電解液を0.2ml注入して密閉することにより、電池を組み立てた。
上記d.で組み立てた簡易電池を、25℃において、電流値3mA(約0.5C)で電池電圧4.2Vまで充電した後、4.2Vを保持するようにして電流値を3mAから絞り始めるという方法により、電池作成後の最初の充電を合計約6時間行った。その後、電流値3mAで電池電圧3.0Vまで放電した。
次に、25℃において、電流値6mA(約1.0C)で電池電圧4.2Vまで充電した後、4.2Vを保持するようにして電流値を6mAから絞り始めるという方法により、合計約3時間充電を行った。その後、電流値6mAで電池電圧3.0Vまで放電した時の放電容量を1C放電容量(mAh)とした。
次に、25℃において、電流値6mA(約1.0C)で電池電圧4.2Vまで充電した後、4.2Vを保持するようにして電流値を6mAから絞り始めるという方法により、合計約3時間充電を行った。その後、電流値12mA(約2.0C)で電池電圧3.0Vまで放電した時の放電容量を2C放電容量(mAh)とした。
そして、1C放電容量に対する2C放電容量の割合を算出し、この値をレート特性とした。
レート特性(%)=(2C放電容量/1C放電容量)×100
評価基準
S:96%以上
A:92%以上96%未満
B:85%以上92%未満
C:70%以上85%未満
D:70%未満
上記(12)a〜dのように組み立てた簡易電池を用いて、サイクル特性の評価を行った。
上記の電池を、1/3Cの電流値で電圧4.2Vまで定電流充電した後、4.2Vの定電圧充電を8時間行い、その後1/3Cの電流で3.0Vの終止電圧まで放電を行った。次に、1Cの電流値で電圧4.2Vまで定電流充電した後、4.2Vの定電圧充電を3時間行い、更に1Cの電流で3.0Vの終止電圧まで放電を行った。最後に1Cの電流値で4.2Vまで定電流充電をした後、4.2Vの定電圧充電を3時間行い、前処理とした。なお、1Cとは電池の基準容量を1時間で放電する電流値を表す。
評価基準
S:92%以上
A:85%以上92%未満
B:75%以上85%未満
C:60%以上75%未満
D:60%未満
水溶性高分子を所定量計りとり、日立ハイテクサイエンス社製熱分析装置TG/DTA7300にセットし、下記条件での熱重量測定を行った。
予備乾燥: 50℃60min
昇温速度: 10℃/min
重量減少率(%):(150℃における重量減少量/予備乾燥後の50℃における重量)
×100
[合成例1]
(水分散体a1)
撹拌機、還流冷却器、滴下槽及び温度計を取り付けた反応容器に、イオン交換水70.4質量部と、乳化剤として「アクアロンKH1025」(登録商標、第一工業製薬株式会社製25%水溶液、表中「KH1025」と表記。以下同様。)0.5質量部と、「アデカリアソープSR1025」(登録商標、株式会社ADEKA製25%水溶液、表中「SR1025」と表記。以下同様。)0.5質量部とを投入した。次いで、反応容器内部の温度を80℃に昇温し、80℃の温度を保ったまま、過硫酸アンモニウムの2%水溶液(表中「APS(aq)と表記。以下同様。」)を7.5質量部添加し、初期混合物を得た。過硫酸アンモニウム水溶液を添加終了した5分後に、乳化液を滴下槽から反応容器に150分かけて滴下した。
ポリエチレングリコール基含有単量体単位(P)を構成するモノマーとしてメトキシポリエチレングリコールメタクリレート(表中PEGMと表記。以下同様。)10質量部;
シクロアルキル基含有単量体単位(A)を構成するモノマーとしてシクロヘキシルメタクリレート(表中、「CHMA」と表記。以下同様。)30質量部;
カルボキシル基含有単量体単位(b1)を構成するモノマーとしてメタクリル酸(表中、「MAA」と表記。以下同様。)1質量部;
アクリル酸(表中、「AA」と表記。以下同様。)1質量部;
アミド基含有単量体単位(b2)を構成するモノマーとしてアクリルアミド(表中、「AM」と表記。以下同様。)0.1質量部;
ヒドロキシル基含有単量体単位(b3)を構成するモノマーとして2−ヒドロキシエチルメタクリレート(表中、「2HEMA」と表記。以下同様。)5質量部;
架橋性単量体単位(b4)を構成するモノマーとしてトリメチロールプロパントリアクリレート(A−TMPT、新中村化学工業株式会社製商品名、表中、「A−TMPT」と表記。以下同様。)0.5質量部;
上記以外の(メタ)アクリル酸エステル単量体単位(b5)を構成するモノマーとしてメチルメタクリレート(表中、「MMA」と表記。以下同様。)1.0質量部;
ブチルメタクリレート(表中、「BMA」と表記。以下同様。)0.4質量部;
ブチルアクリレート(表中、「BA」と表記。以下同様。)1.0質量部;
2−エチルヘキシルアクリレート(表中、「2EHA」と表記。以下同様。)50質量部;
乳化剤として「アクアロンKH1025」(登録商標、第一工業製薬株式会社製25%水溶液)3質量部と「アデカリアソープSR1025」(登録商標、株式会社ADEKA製25%水溶液)3質量部とp−スチレンスルホン酸ナトリウム(表中、「NaSS」と表記。以下同様。)0.05質量部;
過硫酸アンモニウムの2%水溶液7.5質量部;及び
イオン交換水52質量部
の混合物を、ホモミキサーにより5分間混合させて調製した。
(水分散体A1〜A4)
原材料の種類及び配合比を表2に示すように変更した以外は、合成例1と同様にして、水分散体A1〜A4を得た。
[ポリオレフィン多孔性基材B1]
Mvが70万であるホモポリマーの高密度ポリエチレンを45質量部と、
Mvが30万であるホモポリマーの高密度ポリエチレンを45質量部と、
Mvが40万であるホモポリマーのポリプロピレン5質量部と、
を、タンブラーブレンダーを用いてドライブレンドした。
得られたポリオレフィン混合物99質量部に酸化防止剤としてテトラキス−[メチレン−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンを1質量部添加し、再度タンブラーブレンダーを用いてドライブレンドすることにより、混合物を得た。
得られた混合物を、窒素雰囲気下で二軸押出機へフィーダーにより供給した。
また、流動パラフィン(37.78℃における動粘度7.59×10−5m2/s)を押出機シリンダーにプランジャーポンプにより注入した。
押し出される全混合物中の、流動パラフィンの割合が65質量部、及びポリマー濃度が35質量部となるように、フィーダー及びポンプの運転条件を調整した。
このシートを同時二軸延伸機にて、温度112℃において倍率7×6.4倍に延伸した。その後、延伸物を塩化メチレンに浸漬して、流動パラフィンを抽出除去後、乾燥し、更にテンター延伸機を用いて温度130℃において横方向に2倍延伸した。
その後、この延伸シートを幅方向に約10%緩和して熱処理を行い、ポリオレフィン多孔性基材B1を得た。得られた基材B1の物性を表1に示す。
以下の材料:
SiO2「DM10C」(商標、トクヤマ社製)、
粘度平均分子量が70万の高密度ポリエチレン、
粘度平均分子量が25万の高密度ポリエチレン、
粘度平均分子量40万のホモポリプロピレン、
可塑剤として、流動パラフィン、及び
酸化防止剤として、ペンタエリスリチル−テトラキス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]
をスーパーミキサーにて予備混合することにより、第一原料を調製した。
粘度平均分子量が70万の高密度ポリエチレン、粘度平均分子量が25万の高密度ポリエチレン、
粘度平均分子量40万のホモポリプロピレン、
可塑剤として、流動パラフィン、及び
酸化防止剤として、ペンタエリスリチル−テトラキス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]
をスーパーミキサーにて予備混合することにより、第二原料を調製した。
ポリオレフィン多孔性基材B3として、ポリプロピレン単層膜であるセルガードの型番「CG2500」(旭化成株式会社製)を用意した。使用した基材を表1に記す。
水600g中に、第一の無機粒子として、耐熱性微粒子であるベーマイト合成品(D50=480nm)75gと、第二の無機粒子として、ベーマイト合成品(D50=50nm)25gと、水溶性高分子としてポリアクリル酸ナトリウムを第一及び第二の無機粒子の合計質量に対して0.5質量%とを加え、スリーワンモーターを用いて1時間攪拌して分散させた。
次いで、有機成分として、熱可塑性ポリマー粒子A2とa1を固形分重量比でA2:a1=80:20となるように混合し、第一及び第二の無機粒子の合計質量に対して重量比100:20となるように加え、均一分散させて塗布液を調整した。体積比としてはベーマイトの比重を3.0g/cm3、アクリルポリマーの比重を1.1g/cm3として、上記重量比をそれぞれの比重で割ることで算出した。
調製した塗布液を、グラビアコーターを用いて多孔性基材の片面(実施例1)あるいは両面(実施例1−1)上の全てを覆うように塗布し、次に60℃で1分間加熱して乾燥することにより、ポリオレフィン多孔性基材の片面に2μm、又は両面にそれぞれ2μm(総厚み4μm)の厚さで熱可塑性層を形成し、蓄電デバイス用セパレータを得た。
表3及び表4に示す多孔性基材、無機成分、有機成分、及び水溶性高分子の種類及び配合量に従って調整した塗布液を、グラビアコーターを用いて多孔性基材の片面または両面上に各面の全てを覆うように塗布し、次に60℃で1分間加熱して乾燥することにより、ポリオレフィン多孔性基材の片面に2μm、又は両面にそれぞれ2μm(総厚み4μm)の厚さで熱可塑性層を形成し、蓄電デバイス用セパレータを得た。
なお、実施例14〜17では、無機成分の第二の無機粒子として、アルミナ又はジルコニアを用いた。
第一の無機粒子
ベーマイト合成品
(D50=2000nm)
(D50=1100nm)
(D50=800nm)
(D50=480nm)
(D50=450nm)
(D50=400nm)
(D50=200nm)
第二の無機粒子
ベーマイト合成品
(D50=180nm)
(D50=50nm)
(D50=30nm)
(D50=10nm)
アルミナ合成品、比重3.90g/cm3
(D50=50nm)
ジルコニア合成品、比重6.00g/cm3
(D50=50nm)
水溶性高分子
ポリアクリル酸ナトリウム (表中ポリアクリル酸Naと表記):熱重量測定における重量減少率6%
ポリアクリル酸アンモニウム(表中ポリアクリル酸NH4と表記):熱重量測定における11%
カルボキシメチルセルロース(表中CMCと表記):熱重量測定における重量減少率4%
Claims (14)
- 多孔性基材と前記多孔性基材の少なくとも片面に配置された熱可塑性層とを有する蓄電デバイス用セパレータであって、前記熱可塑性層は少なくとも無機成分と有機成分とを含み、
前記無機成分:前記有機成分の体積比が100:25〜100:275であり、
前記無機成分は、平均粒径200nm以上の第一の無機粒子を50体積%以上100体積%未満、及び平均粒径200nm未満の第二の無機粒子を0体積%超50体積%未満含み、
前記有機成分は、20℃以上100℃以下のガラス転移温度(Tg)または融点(Tm)を有する熱可塑性ポリマー粒子を含む、蓄電デバイス用セパレータ。 - 前記第一の無機粒子と前記熱可塑性ポリマー粒子の粒径比γ(第一の無機粒子の粒径/熱可塑性ポリマー粒子の粒径)が、
0.1≦γ≦2
である、請求項1に記載の蓄電デバイス用セパレータ。 - 前記熱可塑性層は、有機成分以外に水溶性高分子を更に含み、
前記水溶性高分子は、熱重量測定における50℃時点の重量を100%としたとき、150℃における重量減少率が10%未満である水溶性高分子を含む、請求項1又は2に記載の蓄電デバイス用セパレータ。 - 前記無機成分中の前記第一の無機粒子の体積比が70体積%以上98体積%以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
- 前記無機成分:前記有機成分の体積比が100:30〜100:140である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
- 前記第一の無機粒子と前記熱可塑性ポリマー粒子の粒径比γ(第一の無機粒子の粒径/熱可塑性ポリマー粒子の粒径)が、
0.2≦γ≦1.5
である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用セパレータ。 - 前記熱可塑性ポリマー粒子は、アクリレート及び/又はメタクリレートを構成成分に含む粒子である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
- 前記無機成分100質量部に対して、前記水溶性高分子が0.1〜2.0質量部である、請求項3〜7のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
- 前記水溶性高分子はアニオン性ポリマーであり、カウンターカチオンとして金属塩を含む、請求項3〜8のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
- 前記水溶性高分子はポリアクリル酸ナトリウムである、請求項3〜9のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
- 前記第二の無機粒子の平均粒径が30nm以上180nm以下である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
- 前記第二の無機粒子の比重が3.8g/cm3以上である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用セパレータ。
- 正極と、負極と、請求項1〜12のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用セパレータとを有する、電極体。
- 請求項13に記載の電極体と非水電解液とを有する、蓄電デバイス。
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