JP2018147271A - 硬貨処理装置及びそれを備えた硬貨入出金装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】投入された多数の硬貨が俵状態や競輪現象を生じても、迅速に俵状態や競輪現象を解消でき、且つ、俵状態や競輪現象にある硬貨群の上にさらに硬貨が積み上がっていたり、俵状態や競輪現象にある硬貨群より硬貨搬送方向の上流側に硬貨がさらに存在していても、俵状態や競輪現象を確実に解消できる硬貨処理装置を提供する。【解決手段】突起106a、106bを搬送面に持つ搬送ベルト104と、前記搬送面と対向して配置された逆転ローラ108と、前記搬送面の両側に配置された、外周面に螺線状突起204a、204bを持つスクリュー状部材202a、202bを備える。前記搬送面上に立位状態で載置されている硬貨が、螺線状突起204a、204bに係合して逆転ローラ108とは反対側に向かって移動される途上で、硬貨収容室の内壁に当接して前記搬送面上に自然に転倒せしめられる。【選択図】図5

Description

本発明は、硬貨処理装置及びそれを備えた硬貨入出金装置に関し、さらに言えば、硬貨投入口から投入された多数の硬貨を一時的に貯留する硬貨貯留空間において、それら硬貨が搬送ベルト上でいわゆる俵状態や競輪現象を起こして滞留するのを確実に抑制することが可能な硬貨処理装置と、その硬貨処理装置を備えた硬貨入出金装置に関する。
なお、本明細書で使用する「硬貨」は、通貨の硬貨、トークンおよびメダル等を含む広い意味を持ち、硬貨以外の任意の硬貨相当物を含んでいると共に、その形状も円形に限定されず、多角形をも含んでいる。
従来から、硬貨の入出金処理を自動的に行う硬貨入出金装置が知られている(例えば、特許文献1)。この種の硬貨入出金装置は、硬貨投入口に投入された複数枚の硬貨を、硬貨分離送出部で一枚ずつに分離し、硬貨判別部で硬貨の金種を判別した後、硬貨搬送部で一枚ずつ搬送すると共に金種毎に振り分けて硬貨保留部に保留し、さらに、所定の払出信号(つり銭の払出信号など)に基づいて選択された金種及び枚数の硬貨を、硬貨保留部から取り出して硬貨払出口に払い出すように構成されている。前記硬貨投入口の直下には、入金ベルトが配置されており、この入金ベルトの一端の上部には開口が形成されていて、この開口を塞ぐように前記入金ベルトに対向して逆転ローラが配置されている。この逆転ローラは、前記入金ベルトによる硬貨の搬送方向に対して逆方向に回転するように構成されており、投入される硬貨の中で最も厚い硬貨一枚分の通過を許容するように、前記入金ベルトとの間に所定の隙間を形成している。このように構成することにより、前記硬貨投入口に投入された硬貨は、前記入金ベルトによって前記開口に向かって搬送され、また、前記逆転ローラによって前記隙間以上に重なり合った硬貨の通過が規制されることによって、数枚ずつ前記硬貨入出金装置に繰り入れられるようになる。
しかしながら、上述した従来の硬貨入出金装置では、前記硬貨投入口に多数の硬貨が一度に投入された場合、前記逆転ローラの手前側において、搬送方向に沿って立位状態となった複数枚の硬貨が前記入金ベルトの幅方向全域に並んで、全体が一本の棒状になる(以下、この状態を「俵状態」という)ことがある。このようにして俵状態になった硬貨群は、隣り合う硬貨同士が干渉し合って、各々の硬貨が前記入金ベルト上に倒れた(寝た)状態(以下、転倒状態という)になることができない。また、俵状態にある硬貨群には、前記逆転ローラに接触しても、立位状態のまま自転し続けるだけで、転倒状態になることができないという現象(以下、競輪現象という)が発生する。
俵状態にある硬貨群にこのような競輪現象が生じた場合、前記入金ベルトを何度も搬送方向に走行させたり搬送方向とは逆方向に走行させたりしても、俵状態にある硬貨群は、その場で自転したり、前記入金ベルトの移動と共に前後に移動したりするだけで、前記入金ベルト上に転倒状態にさせることができない。その結果、多数の硬貨を前記硬貨入出金装置に繰り入れるまでに長時間を要する等、硬貨入金処理に不良が生じ、前記硬貨入出金装置の稼働効率が低下する等の問題があった。
上記のような競輪現象の発生を抑制するために、第1の従来技術として、例えば特許文献2には、硬貨投入口から投入された複数種・複数枚の硬貨を一括して収容する硬貨収容室と、この硬貨収容室の底部を構成するとともに硬貨を前記硬貨収容室に形成された硬貨搬出口から搬出すべく走行する搬出ベルトと、前記硬貨搬出口の近傍に設けられ且つ硬貨を1枚ずつ整列させて繰り出せるように規制する規制手段と、この規制手段により規制された硬貨の繰り出し方向と直交する方向に設けられた前記硬貨収容室の壁部に設けられ、前記搬出ベルトの搬出方向に軸を有し、回転に伴って硬貨収容室内に収容された硬貨を掻き上げてその集積状態を崩す硬貨掻上げ手段と、を具備してなることを特徴とする硬貨処理装置が開示されている。
また、第2の従来技術として、例えば特許文献3には、入金された硬貨を金種別に選別収納し、収納した硬貨を選択的に払い出す硬貨入出金装置において、上方に開口し硬貨が投入される硬貨投入口と、前記硬貨投入口の底部に設けられて回転駆動され、上面に載置された硬貨を硬貨搬送方向に搬送して入金する入金ベルトと、前記硬貨投入口において前記入金ベルトの少なくとも片側に並設され、最大厚さ硬貨の厚さ以上の幅で前記硬貨搬送方向上流へ向かい下り傾斜に形成され且つ前記上面の幅方向に対して平らな底面を有する逆送通路と、前記逆送通路により案内された硬貨を前記入金ベルトに向けて案内する案内部と、を備えることを特徴とする硬貨入出金装置が開示されている。
特開2015−097001号公報 特許第3017885号公報 特許第4498776号公報
上述した第1の従来技術の硬貨処理装置では、前記硬貨収容室内で俵状態にある硬貨群を突起付きゴムローラで掻き上げて、俵状態にある硬貨群の端部にある硬貨から崩すように構成されている。しかしながら、俵状態にある硬貨群の上にさらに硬貨が積み上がっている場合、上位にある硬貨によって俵状態にある硬貨群の掻き上げが阻害されるため、その俵状態を解消することができないという問題がある。
上述した第2の従来技術の硬貨入出金装置では、前記逆送通路の傾斜面上で直立状態になった俵状態の硬貨群の端部にある硬貨が、硬貨搬送方向の上流側に向かって自重により転がり、硬貨搬送方向の上流側で前記入金ベルトの上面に倒れるように構成されている。しかしながら、俵状態の硬貨群よりも硬貨搬送方向上流側に硬貨がさらに存在する場合には、硬貨搬送方向上流側の硬貨によって、前記逆送通路に沿って硬貨搬送方向上流側に向かう硬貨の転がりが阻害されるため、やはり硬貨の俵状態を解消することができないという問題がある。
本発明は、上述したような問題を解決すべくなされたものであって、その目的とするところは、硬貨投入口から投入された多数の硬貨が搬送ベルト上で棒状に集まって俵状態になったり、俵状態にある搬送ベルト上の硬貨群が逆転ローラに接触して自転しながら滞留する競輪現象が生じたりしても、それら俵状態や競輪現象を迅速に解消することが可能な硬貨処理装置及び硬貨入出金装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、俵状態や競輪現象にある硬貨群の上にさらに硬貨が積み上がっている場合や、俵状態や競輪現象にある硬貨群より硬貨搬送方向の上流側(後方)に硬貨がさらに存在する場合でも、硬貨の俵状態や競輪現象を確実に解消することができる硬貨処理装置及び硬貨入出金装置を提供することにある。
ここに明記しない本発明のさらに他の目的は、以下の説明及び添付図面から明らかになる。
(1) 本発明の第1の観点によれば、硬貨処理装置が提供される。この硬貨処理装置は、
硬貨投入口から投入された複数の硬貨を相互に分離して所望の姿勢で搬送する硬貨搬送手段と、
前記硬貨搬送手段による搬送の途上にある前記硬貨が滞留するのを抑制する硬貨滞留抑制手段とを備え、
前記硬貨搬送手段は、
前記硬貨投入口から投入された前記硬貨を搬送面に載置して所定の搬送方向に搬送する搬送ベルトと、
前記搬送ベルトを前記搬送方向に移動させる駆動手段と、
前記搬送面の所定位置において前記搬送面に対向するように配置され、且つ、所望姿勢にある前記硬貨を選択的に通過させる導入口を前記搬送面と共に形成する逆転ローラとを備えており、
前記逆転ローラは、前記搬送面上にある前記硬貨が接触すると、当該硬貨を前記導入口とは反対側に向かって移動させるように回転せしめられ、
前記搬送面には、転倒状態またはそれに近い状態で前記搬送面に載置された前記硬貨を前記導入口に向かって押動するための突起が形成されており、
前記硬貨滞留抑制手段は、
前記搬送ベルトの少なくとも一方の側に配置された、前記搬送面上にある前記硬貨を前記導入口とは反対側に向かって移動させる硬貨移動部材を備えており、
前記硬貨移動部材は、係合した前記硬貨を前記導入口とは反対側に向かって移動させるように駆動され、
前記搬送面上に立位状態で載置されている前記硬貨は、前記硬貨移動部材に係合すると、前記導入口とは反対側に向かって移動せしめられ、その途上で前記搬送面に向かって転倒するようになっている
ことを特徴とするものである。
本発明の第1の観点による硬貨処理装置では、上述したように、前記搬送面上に立位状態で載置されている前記硬貨が前記硬貨移動部材に係合すると、当該硬貨は前記硬貨移動部材によって前記導入口とは反対側に向かって移動せしめられ、その途上で前記搬送面に向かって転倒するようになっている。このため、前記硬貨群が前記搬送ベルト上で集まって俵状態になったり競輪現象が生じたりすると、当該硬貨群のうちの前記硬貨移動部材に対向する側の端部にある前記硬貨は隣接する前記硬貨移動部材に接触・係合することが多くなる。そうすると、当該硬貨は前記硬貨移動部材の動作によって立位状態を維持しながら前記導入口とは反対側に向かって移動せしめられるが、その途上で俵状態や競輪現象にある前記硬貨群から離脱して不安定になるから、当該硬貨は自然に前記搬送面上に転倒しやすくなる。そして、このような動作が一度発生すると、俵状態や競輪現象にある前記硬貨の総数が減少し、前記硬貨群は左右(前記搬送方向に直交する方向)により揺動しやすくなるため、同じ動作が自然に繰り返されるようになり、最終的には前記硬貨の俵状態や競輪現象が解消する。
よって、前記硬貨投入口から投入された多数の硬貨が前記搬送ベルト上で棒状に集まって俵状態になったり、俵状態にある前記搬送ベルト上の硬貨群が前記逆転ローラに接触して自転しながら滞留する競輪現象が生じたりしても、それら俵状態や競輪現象を迅速に解消することが可能である。
また、前記搬送ベルトの前記搬送面には前記突起が形成されているので、転倒状態またはそれに近い状態で前記搬送面に載置された前記硬貨を前記突起に係合させることで、当該硬貨を前記導入口に向かって確実に押動させることができる。これは、前記逆転ローラの近傍に俵状態または競輪現象にある前記硬貨があってもなくても、同様である。さらに、前記硬貨移動部材によって前記硬貨群の俵状態や競輪現象が解消せしめられる上記機構(動作原理)は、俵状態や競輪現象にある前記硬貨群の上にさらに硬貨が積み上がっている場合でも、同様に有効である。
よって、俵状態や競輪現象にある硬貨群の上にさらに硬貨が積み上がっている場合や、俵状態や競輪現象にある硬貨群より硬貨搬送方向の上流側(後方)に硬貨がさらに存在する場合でも、硬貨の俵状態や競輪現象を確実に解消することができる。
(2) 本発明の第1の観点による硬貨処理装置の好ましい例では、前記硬貨移動部材の上位または下位に近接して配置された硬貨通過防止部材(例えば上位ブラシまたは下位ブラシ)をさらに備えており、
前記硬貨移動部材が、前記硬貨に係合してこれを移動させる作用部(例えば螺線状突起)を有しており、
前記硬貨通過防止部材は、前記硬貨移動部材と前記硬貨通過防止部材の間の隙間を前記硬貨移動部材の前記作用部が通過するのを許容しながら、前記隙間を通って前記搬送面上にある前記硬貨が前記搬送面の外部に移動するのを防止する機能を持つ。
(3) 本発明の第1の観点による硬貨処理装置の他の好ましい例では、前記硬貨移動部材が、前記搬送ベルトの一方の側に前記搬送方向に沿って配置され、且つ、その外周面に形成された螺線状突起を有するスクリュー状部材から構成されており、
前記スクリュー状部材は、その中心軸の周りに回転駆動され、
前記搬送面上に立位状態で載置されている前記硬貨は、前記螺線状突起に係合して前記導入口とは反対側に向かって移動せしめられる。
(4) 本発明の第1の観点による硬貨処理装置のさらに他の好ましい例では、前記スクリュー状部材に近接して配置された、可撓性を有する硬貨通過防止部材(例えば上位ブラシまたは下位ブラシ)をさらに備えており、
前記硬貨通過防止部材は、前記スクリュー状部材と前記硬貨通過防止部材の間の隙間を前記螺線状突起が通過するのを許容しながら、前記隙間を通って前記搬送面上にある前記硬貨が前記搬送面の外部に移動するのを防止する機能を持つ。
(5) 本発明の第1の観点による硬貨処理装置のさらに他の好ましい例では、前記スクリュー状部材の外側に設けられたカバーをさらに備えており、
前記カバーは所定間隔で配置された複数の突起を有しており、
前記スクリュー状部材の前記螺線状突起は、前記突起に対応する位置に形成された複数の溝を有しており、
前記スクリュー状部材は、前記螺線状突起の溝の内部を前記カバーの対応する前記突起がそれぞれ通過するように回転せしめられる。
(6) 本発明の第1の観点による硬貨処理装置のさらに他の好ましい例では、前記スクリュー状部材の前記螺線状突起のピッチが、当該硬貨処理装置で取扱可能な最大硬貨直径よりも大きく設定される。
(7) 本発明の第1の観点による硬貨処理装置のさらに他の好ましい例では、前記搬送ベルトの回転駆動と前記スクリュー状部材の回転駆動が、単一の駆動源によって実現される。
(8) 本発明の第1の観点による硬貨処理装置のさらに他の好ましい例では、前記硬貨投入口の直下において前記搬送面上に設けられた硬貨収容室をさらに備えており、
前記硬貨収容室を画定する内壁の前記導入口とは反対側の端部の近傍には、湾曲面が形成されており、
前記湾曲面の形状は、前記搬送面上に立位状態で載置され且つ前記硬貨移動部材によって前記導入口とは反対側に向かって移動される前記硬貨が、前記湾曲面に当接してからそれに沿って移動する間に自然に前記搬送面上に転倒するように設定される。
(9) 本発明の第1の観点による硬貨処理装置のさらに他の好ましい例では、前記搬送ベルトの前記搬送面が、前記導入口の反対側から前記導入口に近づくにつれて徐々に高くなるように設定される。
(10) 本発明の第1の観点による硬貨処理装置のさらに他の好ましい例では、前記硬貨移動部材が、所定の回転軸によって回転駆動されるように構成されており、
前記回転軸が所定の方向に回転する場合には、前記硬貨移動部材は前記回転軸の回転に応じて回転せしめられ、前記回転軸が前記所定の方向とは反対方向には回転する場合には、前記回転軸は空転して前記硬貨移動部材は回転しないように設定される。
(11) 本発明の第1の観点による硬貨処理装置のさらに他の好ましい例では、前記硬貨移動部材が、その内部に挿通された回転軸とワンウェイクラッチを介して一体的に回転するように構成されており、
前記回転軸が所定の方向に回転する場合にのみ、前記硬貨移動部材が前記回転軸と共に回転するように設定される。
(12)本発明の第2の観点によれば、硬貨入出金装置が提供される。この硬貨入出金装置は、
本発明の第1の観点による硬貨処理装置を硬貨導入部として備えた
ことを特徴とするものである。
本発明の第2の観点による硬貨入出金装置では、硬貨導入部として、本発明の第1の観点による硬貨処理装置を備えているので、その硬貨処理装置と同じ理由により、硬貨投入口から投入された多数の硬貨が搬送ベルト上で棒状に集まって俵状態になったり、俵状態にある搬送ベルト上の硬貨群が逆転ローラに接触して自転しながら滞留する競輪現象が生じたりしても、それら俵状態や競輪現象を迅速に解消することが可能である。また、俵状態や競輪現象にある硬貨群の上にさらに硬貨が積み上がっている場合や、俵状態や競輪現象にある硬貨群より硬貨搬送方向の上流側(後方)に硬貨がさらに存在する場合でも、硬貨の俵状態や競輪現象を確実に解消することができる。
よって、従来に比べて、硬貨入出金処理の稼働効率の向上と同時に、ユーザの利便性向上や入出金担当者の負担軽減が可能である。
本発明の第1の観点による硬貨処理装置及び本発明の第2の観点による硬貨入出金装置では、(a)硬貨投入口から投入された多数の硬貨が搬送ベルト上で棒状に集まって俵状態になったり、俵状態にある搬送ベルト上の硬貨群が逆転ローラに接触して自転しながら滞留する競輪現象が生じたりしても、それら俵状態や競輪現象を迅速に解消することが可能である、(b)俵状態や競輪現象にある硬貨群の上にさらに硬貨が積み上がっている場合や、俵状態や競輪現象にある硬貨群より硬貨搬送方向の上流側(後方)に硬貨がさらに存在する場合でも、硬貨の俵状態や競輪現象を確実に解消することができる、といった効果がある。
本発明の一実施形態に係る硬貨入出金装置(本発明の硬貨処理装置を組み込んている)の概略構成を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨入出金装置をその右側前方から見た斜視図であり、その硬貨振分部を覆う上部カバーが取り外された状態を示している。 図2の硬貨入出金装置の硬貨投入口の近傍を示す部分平面図である。 図2の硬貨入出金装置に組み込まれた本発明の一実施形態に係る硬貨処理装置を示す、図3のIV−IV線に沿った断面図である。 (a)は図4の硬貨処理装置の構成を示す部分平面図、(b)は図5(a)のVB−VB線に沿った断面図であり、いずれも投入口カバーを外した状態を示している。 図5に示した硬貨処理装置をその底面側から見た部分底面図である。 (a)は図4の硬貨処理装置の構成を示す、その硬貨搬送方向の左側前方から見た斜視図、(b)はその入金トレイを外した状態を示す斜視図であり、いずれも投入口カバーを外した状態を示している。 (a)は図4の硬貨処理装置の構成を示す、その硬貨搬送方向の左側後方から見た斜視図、(b)はその入金トレイを外した状態を示す斜視図であり、いずれも投入口カバーを外した状態を示している。 (a)は図4の硬貨処理装置の構成を示す、その硬貨搬送方向の右側前方から見た斜視図、(b)はその入金トレイを外した状態を示す斜視図であり、いずれも投入口カバーを外した状態を示している。 (a)は図4の硬貨処理装置の構成を示す、その硬貨搬送方向の右側後方から見た斜視図、(b)はその入金トレイを外した状態を示す斜視図であり、いずれも投入口カバーを外した状態を示している。 図4の硬貨処理装置の投入口カバーを外した状態を示す分解斜視図である。 (a)は、図4の硬貨処理装置に設けられた右側スクリュー状部材の螺線状突起の切欠部と、対応するカバーに設けられた流入防止用突起との位置関係を示す斜視図、(b)はその左側スクリュー状部材の螺線状突起の切欠部と、対応するカバーに設けられた流入防止用突起との位置関係を示す斜視図である。 (a)は、図4の硬貨処理装置に設けられた右側スクリュー状部材用のカバーの斜視図、(b)はその左側スクリュー状部材用のカバーの斜視図である。 (a)、(b)及び(c)はそれぞれ、図4の硬貨処理装置に設けられた左側スクリュー状部材の正面図、平面図及び背面図であり、(d)、(e)及び(f)はそれぞれ、その右側スクリュー状部材の正面図、平面図及び背面図である。 (a)は、図4の硬貨処理装置に設けられた左側スクリュー状部材の正面断面図、(b)はその右側スクリュー状部材の正面断面図である。 (a)は、図4の硬貨処理装置に設けられた左側スクリュー状部材の、回転軸と一体化された状態を示す正面図、(b)はその右側スクリュー状部材の、回転軸と一体化された状態を示す正面図である。 (a)は、図4の硬貨処理装置に設けられた左側スクリュー状部材の、回転軸と一体化された状態を示す正面断面図、(b)はその右側スクリュー状部材の、回転軸と一体化された状態を示す正面断面図である。 図4の硬貨処理装置に設けられた右側及び左側のスクリュー状部材と回転軸の分解斜視図である。 (a)及び(b)はそれぞれ、図4の硬貨処理装置に設けられた搬送ベルトの構成を示す、その硬貨搬送方向の左側前方から見た斜視図及び右側後方から見た斜視図である。 (a)は図4の硬貨処理装置において、搬送ベルト上に寝た状態で載置された硬貨が硬貨収容室内を移動する様子を示す、図3のIV−IV線に沿った断面図、(b)はその平面図である。 (a)は図4の硬貨処理装置において、搬送ベルト上に寝た状態で載置された硬貨が硬貨収容室内を移動する様子を示す、図3のIV−IV線に沿った断面図、(b)はその平面図で、図20の続きである。 (a)は図4の硬貨処理装置において、搬送ベルト上に寝た状態で載置された硬貨が硬貨収容室内を移動する様子を示す、図3のIV−IV線に沿った断面図、(b)はその平面図で、図21の続きである。 (a)は図4の硬貨処理装置において、搬送ベルト上に俵状態で滞留している硬貨がある状態で、搬送ベルト上に寝た状態で載置された硬貨が硬貨収容室内を移動する様子を示す、図3のIV−IV線に沿った断面図、(b)はその平面図である。 (a)は図4の硬貨処理装置において、搬送ベルト上に俵状態で滞留している硬貨がある状態で、搬送ベルト上に寝た状態で載置された硬貨が硬貨収容室内を移動する様子を示す、図3のIV−IV線に沿った断面図、(b)はその平面図で、図23の続きである。 (a)は図4の硬貨処理装置において、搬送ベルト上に俵状態で滞留している硬貨がある状態で、搬送ベルト上に寝た状態で載置された硬貨が硬貨収容室内を移動する様子を示す、図3のIV−IV線に沿った断面図、(b)はその平面図で、図24の続きである。 (a)は図4の硬貨処理装置において、搬送ベルト上に立った状態で載置された硬貨が硬貨収容室内を搬送方向とは逆方向に移動する様子を示す、図3のIV−IV線に沿った断面図、(b)はその平面図である。 (a)は図4の硬貨処理装置において、搬送ベルト上に立った状態で載置された硬貨が硬貨収容室内を搬送方向とは逆方向に移動する様子を示す、図3のIV−IV線に沿った断面図、(b)はその平面図で、図26の続きである。 (a)は図4の硬貨処理装置において、搬送ベルト上に立った状態で載置された硬貨が硬貨収容室内を搬送方向とは逆方向に移動する様子を示す、図3のIV−IV線に沿った断面図、(b)はその平面図で、図27の続きである。 (a)は図4の硬貨処理装置において、搬送ベルト上に立った状態で載置された硬貨が硬貨収容室内を搬送方向とは逆方向に移動する様子を示す、図3のIV−IV線に沿った断面図、(b)はその平面図で、図28の続きである。 (a)は図4の硬貨処理装置において、搬送ベルト上に俵状態で滞留している硬貨がある状態で、その俵状態の両端にある硬貨が硬貨収容室内を搬送方向とは逆方向に移動する様子を示す、図3のIV−IV線に沿った断面図、(b)はその平面図である。 (a)は図4の硬貨処理装置において、搬送ベルト上に俵状態で滞留している硬貨がある状態で、その俵状態の両端にある硬貨が硬貨収容室内を搬送方向とは逆方向に移動する様子を示す、図3のIV−IV線に沿った断面図、(b)はその平面図であり、図30の続きである。 (a)は図4の硬貨処理装置において、搬送ベルト上に俵状態で滞留している硬貨がある状態で、その俵状態の両端にある硬貨が硬貨収容室内を搬送方向とは逆方向に移動する様子を示す、図3のIV−IV線に沿った断面図、(b)はその平面図であり、図31の続きである。 (a)は図4の硬貨処理装置において、搬送ベルト上に俵状態で滞留している硬貨がある状態で、その俵状態の両端にある硬貨が硬貨収容室内を搬送方向とは逆方向に移動する様子を示す、図3のIV−IV線に沿った断面図、(b)はその平面図であり、図32の続きである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明する。
(硬貨入出金装置の構成)
本発明の一実施形態に係る硬貨入出金装置1の全体の概略構成を図1に示す。また、硬貨入出金装置1の硬貨振分部を覆う上部カバーが取り外された外観を図2に、その硬貨投入口の近傍の状態を図3にそれぞれ示す。この硬貨入出金装置1には、後述する本発明の一実施形態に係る硬貨処理装置10が組み込まれている。
本発明の硬貨入出金装置1は、図1に示すように、硬貨導入部10a、硬貨分離送出部20、硬貨識別部30、硬貨振分部50、硬貨収納部60及び硬貨搬出部70を備えている。硬貨導入部10a、硬貨分離送出部20、硬貨識別部30、硬貨振分部50、硬貨収納部60及び硬貨搬出部70は、硬貨入出金装置1の本体部を構成しており、図2及び図3に示すように、ケーシング5と、上部カバー6と、図示しないもう一つの上部カバー(以下、第2上部カバーと言う)とによって覆われている。上部カバー6は、ケーシング5の前端部にあって、硬貨導入部10aの上面を着脱可能に覆っている。第2上部カバーは、硬貨振分部50の上面を着脱可能に覆っている。
上部カバー6(の水平面)には、硬貨Cを投入するための略円形の硬貨投入口12が上向きに設けられている。ここでは、硬貨投入口12には、多数(例えば200枚)の硬貨Cを一時に投入できるようにするために、投入口カバー7が装着されているが、投入口カバー7は省略してもよい。例えば、硬貨投入口12の直下に十分な大きさの硬貨貯留空間を形成してあるような場合には、投入口カバー7がなくても多数の硬貨Cを一時的に貯留できるからである。ここでは、図2及び図3に示すように、投入口カバー7の開口8は略矩形で、斜め前上方に向かって開口している。投入口カバー7の内部空間9と、それに連通する、硬貨投入口12と搬送ベルト104(後述)との間に形成された空間(硬貨貯留室118、後述)は、多数の硬貨Cを一時的に貯留する「硬貨貯留空間」として機能し、後述するように、硬貨Cが処理されるにつれて自重で硬貨導入部10a(硬貨処理装置10)の搬送ベルト104上に落下し、次段の硬貨分離送出部20に搬送されるようになっている。
ケーシング5の前面には、図1及び図2に示すように、硬貨入出金装置1より払い出される硬貨を受け止める出金トレイ80が設けられている。つまり、投入口カバー7(硬貨投入口12)と出金トレイ80がいずれも前側に設けられているのである。これは硬貨入出金装置1を利用するユーザの便宜のためである。したがって、投入口カバー7(硬貨投入口12)と出金トレイ80は、必要に応じて他の箇所に配置してもよいことは言うまでもない。
硬貨導入部10aは、硬貨投入口12から投入された多数の硬貨Cを相互に分離して、硬貨入出金装置1の内部に所望の姿勢で導入するセクションである。硬貨導入部10a(硬貨処理装置10)の構成と機能の詳細については、後述する。
硬貨分離送出部20は、図1に示すように、硬貨導入部10a(硬貨処理装置10)から搬送されてくる多数の硬貨Cを1枚ずつに分離すると共に所望の姿勢(ここでは水平に寝た状態、つまり転倒状態)に調整してから、硬貨識別部30に送出するセクションである。ここでは、硬貨分離送出部20は、保留ボウル22と押出体24、フルセンサ26、受取体28を有している。保留ボウル22は、上面を開口した半円筒状とされていて、硬貨導入部10a(硬貨処理装置10)から順次搬送されている硬貨Cをいったん受け止める。保留ボウル22内に受け止められた硬貨Cの総数が所定数に達すると、フルセンサ26が作動し、硬貨導入部10aからのそれ以上の搬送が停止されるようになっている。保留ボウル22内に受け止められた硬貨Cは、保留ボウル22内に配置された略円板状の押出体24の回転に伴って取り出され、保留ボウル22の外部近傍に設けられた受取体26まで送られる。受取体26は、そうして送られてきた硬貨Cを受け取る。
硬貨分離送出部20の構成及び機能は、ここで述べたものに限定されない。硬貨導入部10a(硬貨処理装置10)から搬送されてくる多数の硬貨Cを1枚ずつに分離すると共に所望の姿勢に調整してから、硬貨識別部30に送出するという機能を持つものであれば、ここで述べたものとは異なる構成及び機能を持ったものでも、硬貨分離送出部20として使用可能であることは言うまでもない。
硬貨識別部30は、硬貨分離送出部20から送られてくる硬貨Cの金種を識別すると共に、所定の金種信号を生成して硬貨振分部50に送るセクションである。硬貨識別部30は、ここでは、回転可能とされた押動レバー32と磁気センサ34を有しており、受取体26上に載置されている複数の硬貨Cを押動レバー32の回転に伴って硬貨振分部50に向けて順次移動させ、その途中で磁気センサ34によって金種を識別するようになっている。磁気センサ34によって生成された所定形式の金種信号は、所定の方法で硬貨振分部50に送られる。
硬貨識別部30の構成及び機能は、ここで述べたものに限定されない。硬貨分離送出部20から送られてくる硬貨Cの金種を識別すると共に、所定の金種信号を生成して硬貨振分部50に送るという機能を持つものであれば、ここで述べたものとは異なる構成及び機能を持ったものでも、硬貨識別部30として使用可能であることは言うまでもない。
硬貨振分部50は、硬貨識別部30から送られてくる金種信号に応じて、硬貨識別部30から送られてくる硬貨Cを金種毎に振り分けて硬貨収納部60に送るセクションである。硬貨振分部50は、ここでは、一対のスプロケット56の間に架け渡されたチェーン54と、チェーン54の所定箇所に固定された複数の押動ピン52と、チェーン54の下方に設けられた、金種毎の振分ゲート59を有するスライドプレート58とを備えている。所定速度で移動するチェーン54に固定された複数の押動ピン52は、硬貨識別部30から送られてくる硬貨Cに係合して、それら硬貨Cをスライドプレート58の長手方向に沿って順次押動させる。その移動中に、硬貨識別部30から送られてくる金種信号に応じて、対応する振分ゲート59が開放される。このため、各硬貨Cはその金種に対応する振分ゲート59を介して自然落下し、異なる経路を通って硬貨収納部60に送られる。硬貨Cの振り分けは、このようにして実行される。
硬貨振分部50の構成及び機能は、ここで述べたものに限定されない。硬貨識別部30から送られてくる金種信号に応じて、硬貨識別部30から送られてくる硬貨Cを金種毎に振り分けて硬貨収納部60に送るという機能を持つものであれば、ここで述べたものとは異なる構成及び機能を持ったものでも、硬貨識別部30として使用可能であることは言うまでもない。
硬貨収納部60は、硬貨振分部50によって金種毎に振り分けられた硬貨Cを、金種毎に分けて収納するセクションである。硬貨収納部60は、ここでは、金種毎に設けられた金種数と同数(ここでは8個)の収納ボックス62と、一つのオーバーフローボックス64とを備えている。金種に対応する振分ゲート59を介して異なる経路を通って硬貨収納部60に送られてきた硬貨Cは、各金種に対応する収納ボックス62内に落下して収納される。いずれかの収納ボックス62内に収納される硬貨Cの総数が所定数に達すると、それ以上はオーバーフローと認定され、その後の収納が禁止される。この時、硬貨振分部50では、オーバーフローボックス64に対応する振分ゲート59のみが開放されるので、オーバーフローの認定後に送られてくる硬貨Cはすべて、オーバーフローボックス64に送られて収納される。
硬貨識別部30で硬貨Cが偽硬貨と認定されると、それに対応する振分ゲート59が開放され、専用の経路を通って後述する硬貨搬出部70の搬出ベルト72に送られ、硬貨収納部60に収納されることなく出金トレイ80に排出される。こうして入金処理が完了する。
硬貨収納部60の構成及び機能は、ここで述べたものに限定されない。硬貨振分部50によって金種毎に振り分けられた硬貨Cを、金種毎に分けて収納するという機能を持つものであれば、ここで述べたものとは異なる構成及び機能を持ったものでも、硬貨収納部60として使用可能であることは言うまでもない。
硬貨搬出部70は、硬貨収納部60の収納ボックス62に金種毎に収納された硬貨Cを、外部から送られてくる出金指令に応じて適宜組み合わせて外部(具体的には出金トレイ80)に搬出(出金)するセクションである。硬貨搬出部70は、ここでは、駆動ローラ74と従動ローラ76の間に架け渡された搬出ベルト72と、駆動ローラ74を回転駆動するモータ78と、搬出ベルト72の上方に搬出ベルト72の幅とほぼ同じ間隔で搬出方向に沿って配置された一対のガイドプレート79とを備えている。外部から送られてくる出金指令に応じて、収納ボックス62に設けられた出金ゲート(図示せず)を開放し、硬貨収納部60の対応する収納ボックス62に収納されている硬貨Cを搬出ベルト72上に落下させる。その後、モータ78を作動させて搬出ベルト72を移動させ、搬出ベルト72上にある硬貨Cを出金トレイ80に搬出する。こうして出金処理が完了する。
硬貨搬出部70の構成及び機能は、ここで述べたものに限定されない。硬貨収納部60の収納ボックス62に金種毎に収納された硬貨Cを、外部から送られてくる出金指令に応じて適宜組み合わせて外部(出金トレイ80)に搬出(出金)するという機能を持つものであれば、ここで述べたものとは異なる構成及び機能を持ったものでも、硬貨搬出部70として使用可能であることは言うまでもない。
(硬貨処理装置の構成)
次に、図4〜図19を参照しながら、硬貨処理装置10(硬貨導入部10a)の構成について説明する。
上述したように、硬貨入出金装置1の硬貨導入部10aは、本発明の一実施形態に係る硬貨処理装置10によって構成されている。換言すれば、硬貨導入部10aとして硬貨処理装置10が組み込まれているのである。硬貨処理装置10は以下のような構成を有する。
硬貨処理装置10は、硬貨搬送部100と硬貨攪拌部200とを有している。
(硬貨搬送部)
硬貨搬送部100は、硬貨投入口12から投入された硬貨Cを図4及び図5の矢印で示した所定の搬送方向に搬送しながら相互に分離して硬貨処理装置10の硬貨分離送出部20に所望の姿勢で導入するセクションであり、そのような機能を持つ機構でもある。硬貨搬送部100は硬貨搬送手段として機能する。
硬貨搬送部100は、図11の分解斜視図に示すように、上述した硬貨投入口12が形成された入金トレイ102と、入金トレイ102の直下でこれを受け止めるトレイ受け101と、トレイ受け101の直下でこれを支持する支持体103とを備えている。入金トレイ102とトレイ受け101と支持体103は、ねじ止め等によって相互に一体化されている。支持体103は、後述するように、硬貨攪拌機構200の回転軸210a、210bやスクリュー状部材202a、202bを回転可能に支持するのにも使用される。相互に一体化されたトレイ受け101と支持体103は、入金トレイ102が上面カバー6の上面部と平行になるようにして、ケーシング5の前端部内側に固定されている。
硬貨搬送部100は、さらに、ベースフレーム120と導入シュート114を備えている。ベースフレーム120は、所定間隔を空けて配置された一対のフレーム板122及び124と、一対のフレーム板122及び124の間に配置されてそれらを連結する連結ピン126とを備えている。ベースフレーム120には、駆動ローラ160と従動ローラ162の間に架け渡された搬送ベルト104と、駆動ローラ160を回転駆動するモータ130と、硬貨Cを搬送ベルト104の搬送方向とは逆方向に送るための逆転ローラ108(これについては後述する)が搭載されている。ベースフレーム120の下面には、導入シュート114が固定されている。導入シュート114は、硬貨搬送部100に導入された硬貨Cをその下方に設けられた硬貨分離送出部20に送るために使用される。ベースフレーム120及び導入シュート114と、ベースフレーム120に装着された搬送ベルト104やモータ130や逆転ローラ108は、ケーシング5の前端部の内側に固定されている。搬送ベルト104は、硬貨投入口12の直下に位置しており、硬貨入出金装置1の前後方向(長手方向)に延在している。このため、図4及び図5より分かるように、硬貨投入口12より導入された硬貨Cは、トレイ受け101と支持体103の内側中央部を通って搬送ベルト104の上に落下し、搬送ベルト104によって前方に送られて、搬送ベルト104と逆手ローラとの間に形成された導入口116を通って導入シュート114に送られる。そして、導入シュート114の内面に沿って後方にスライドしてその後端開口から落下して、導入シュート114の下方に設けられた硬貨分離送出部20に送られる。
図4〜図10を参照しながら硬貨搬送部100の上述した構成をより詳細に説明すると、次のようになる。
図4と図9に明瞭に示すように、搬送ベルト104を支持しながら回転駆動する駆動ローラ160と従動ローラ162は、ベースフレーム120によってわずかに傾斜するように保持されている。駆動ローラ160の位置は、従動ローラ162のそれより少し高く設定されているため、搬送ベルト104の上面に設けられた搬送面はその上流型端部からその下流側端部に向かって徐々に高くなっている。このため、搬送ベルト104の搬送面上に載置された硬貨Cは、搬送(搬送ベルト104の進行)に伴って徐々に上向きに変位することになる。これは、後述するように、硬貨攪拌部200の作用によって立位状態にある硬貨Cが搬送面を搬送方向とは逆の方向に移動せしめられる際に、その移動が容易となるようにするためである。
逆転ローラ108は、ほぼ水平になるようにベースフレーム120に回転可能に支持されており、搬送ベルト104の後端の直上にそれと平行になっている。逆転ローラ10と搬送ベルト104の間には、最大厚さの硬貨Cが通貨可能な隙間が設けられており、この隙間が上述した導入口116として機能する。逆転ローラ108は、転倒状態における最大厚さの硬貨と、厚さ(全高)がそれ以下の硬貨のみが導入口116を通過するように規制する、硬貨規制手段としても機能する。
図4と図9と図10に示すように、モータ130は、その出力軸132がほぼ水平となるように、搬送ベルト104の後端部より後方に隙間をあけて配置されている。モータ130の支持は、ベースフレーム120の後端部に装着されたフレーム部材129によって行われている。モータ130の出力軸132の回転は、駆動ベルト146によって、出力軸132に固定された駆動プーリ134から、搬送ベルト104の駆動ローラ160と、逆転ローラ108の一端に固定された従動プーリ142と、ベースフレーム120に回転可能に支持された従動プーリ140に伝達される。テンションプーリ144は、ベースフレーム120によって回転可能に支持されており、駆動ベルト146に所定の張力を付与するために使用される。このため、搬送ベルト104と逆転ローラ108は同じ方向に回転せしめられることになり、その結果として、搬送ベルト104の表面(上面)の移動方向は、逆転ローラ108の対向面の移動方向とは逆になる。なお、モータ130の出力軸132、駆動プーリ134、駆動ローラ160、従動プーリ140、142、テンションプーリ144及び駆動ベルト138は、いずれも、硬貨入出金装置1の内部右側に位置している。
従動プーリ140が一端に装着された回転軸は、ベースフレーム120に回転可能に支持されており、その他端にはベベルギヤ164が装着されている。ベベルギヤ164は、硬貨入出金装置1の内部左側に位置しており、従動プーリ140(駆動ベルト138)の回転により、それと同じ方向に回転する。ベベルギヤ164は、硬貨入出金装置1の内部左側において、駆動軸222(これはフレーム部材128によって回転可能に支持されている)に固定されたベベルギヤ220と噛合しているので、モータ130の出力軸132の回転によって、ベベルギヤ220はベベルギヤ164とは反対方向に回転することになる。ベベルギヤ220の回転は、後述するように、硬貨入出金装置1の内部前側において、2本の回転軸210a、210bに伝達され、一対のスクリュー状部材202a、202bを回転駆動するのに利用される。
ベースフレーム120の後端部には、フレーム部材127と129が装着されている。フレーム部材127は、逆転ローラ108の後方に位置しており、導入シュート114を支持している。モータ130と搬送ベルト104の間の隙間には、導入シュート114の先端部(上端部)が位置している。フレーム部材129は、フレーム127部材の後方に位置しており、モータ130を保持している。
モータ130の出力軸132には、ロータリーエンコーダ136が固定されている。フレーム部材127のロータリーエンコーダ136に対向する位置には、光センサ138が装着されている。図示しない光源から出射された光ビームをロータリーエンコーダ136を介して光センサ138で検出することで、モータ130の出力軸132の回転数を常時監視するようになっている。
図19に明瞭に示すように、搬送ベルト104の表面の中央部には、一対の突起106a、106bが間隔をあけて形成されている。一対の突起106a、106bは同じ形状をしているので、ここでは突起106aについてのみ説明する。
突起106aは、全体が三角柱を搬送ベルト104上に寝かしたような形を有しており、搬送ベルト104の移動方向(搬送方向)に沿った断面の形状が、ほぼ直角三角形となっている。すなわち、その直角三角形の断面の斜線に対応する突起106aの表面(傾斜面)は、搬送ベルト104の移動方向に沿って斜め後下方に延在している。このため、突起106aの傾斜面の後端は、搬送ベルト104の表面にまで到達している。つまり、搬送ベルト104の駆動ローラ160から従動ローラ162に向かうにつれて、突起106aの表面の高さは徐々に減少しているのである。また、その直角三角形の断面の垂直線に対応する突起106aの表面(垂直面)は、駆動ローラ160の側にあり、搬送ベルト104の表面に対してほぼ直交している。このような断面形状にしているのは、突起106aより前方に載置されている硬貨Cの後端に突起106aの垂直な前面を係止することで、その硬貨Cを確実に前方に押動することができるようにするためである。
本実施形態では、一対の突起106a、106bのみが搬送ベルト104の搬送面に設けられている。これは、導入口116を通過させるために、転送面には硬貨Cを転倒状態で載置する必要があるため、突起の設置箇所が多いと却って支障が生じるからである。しかし、このような支障が生じない範囲で、突起は二対以上設けてもよいし、また、搬送面上での突起のレイアウトも任意に調整可能である。
図4に明瞭に示すように、搬送ベルト104の内側には、搬送ベルト104の移動方向に沿って所定間隔で配置された複数の磁石182と、搬送ベルト104の移動方向に沿って磁石182と同じ間隔で配置された複数のコイル184が配置されている。これらの磁石182とコイル184は、搬送ベルト104上に載置されて搬送ベルト104によって移動せしめられる硬貨Cの有無を磁気的に検出する第1硬貨検出部180を構成する。第1硬貨検出部180は、ユニットとして、駆動ローラ160と従動ローラ162の間において搬送ベルト104の上位走行部分の近傍に配置されている。これは、搬送面上にある硬貨Cの磁気的検出を容易且つ確実に行うためである。
なお、搬送ベルト104を転動させる駆動ローラ160と従動ローラ162は、硬貨Cを上述した搬送方向(図4及び図5の矢印の方向)に搬送するだけでなく、その搬送方向とは逆の方向にも搬送することが可能である。これは、過剰な数の硬貨Cが導入口116の近傍に集中して導入口116を硬貨Cが通過できなくなった場合などに、搬送ベルト104を一時的に逆送させたり前後に往復動させたりして、搬送面上の硬貨Cの姿勢を変えて、導入口116への硬貨Cの供給を円滑化できるようにするためである。
(硬貨攪拌部)
硬貨攪拌部200は、硬貨投入口12の直下において硬貨投入口12と搬送ベルト104の搬送面の間に形成された硬貨収容室118に存在する硬貨Cを攪拌して、硬貨投入口12から投入された多数の硬貨Cが俵状態になったり競輪現象を起こしたりして硬貨Cの滞留が生じても、それを迅速に解消できるようにするセクションであり、そのような機能を持つ機構でもある。硬貨攪拌部200は「硬貨滞留抑制手段」として機能する。
硬貨攪拌部200は、図5及び図11に示すように、搬送ベルト104の両端部に回転可能に配置された一対のスクリュー状部材202a、202bと、一対のスクリュー状部材202a、202bの上位にそれに近接してそれぞれ配置された一対の上側ブラシ206a、206bと、一対のスクリュー状部材202a、202bの下位にそれに近接してそれぞれ配置された一対の下側ブラシ208a、208bと、一対のスクリュー状部材202a、202bの外側にそれに近接してそれぞれ配置された一対のカバー250a、250bと、一対のカバー250a、250bの外側にそれぞれ装着された一対の素子支持体252a、252bとを備えている。
一対のスクリュー状部材202a、202bは、支持体103に回転可能に支持されており、その役割(機能)は、搬送ベルト104上でその左右両側に転倒状態あるいは立位状態で載置された硬貨Cを搬送ベルト104の搬送方向とは逆の方向に強制的に移動させることで、硬貨投入口12から投入された多数の硬貨Cが俵状態になったり競輪現象を起こしたりして硬貨Cの滞留が生じても、それを迅速に解消できるようにすることにある。したがって、一対のスクリュー状部材202a、202bは「硬貨移動部材」として機能する。以下、それらの構成について、図14〜図18を参照しながら説明する。
スクリュー状部材202aは、搬送ベルト104の右側に配置されるもので、全体が略円筒形の形状を有している。スクリュー状部材202aの外表面には、その全長にわたって螺線状突起204aが形成されている。螺線状突起204aの途中には、所定間隔で三つの溝204aaが形成されている、螺線状突起204aの螺旋の方向は、スクリュー状部材202aの回転方向との関係で、螺線状突起204aのいずれかの箇所に係合された硬貨Cを搬送ベルト104の搬送方向とは逆の方向に移動させるように決定される。本実施形態では、搬送ベルト104に対向する側においてスクリュー状部材202aが上方から下方に向かって回転するように、スクリュー状部材202aの回転方向が決定されており、また、スクリュー状部材202aの上流側端部から下流側端部に向かって右回りになるように、螺線状突起204aの螺旋の方向が決定されている。螺線状突起204aは、硬貨Cに係合してこれを移動させる「(硬貨移動部材の)作用部」として機能する。
スクリュー状部材202aの内部には、回転軸210aが挿入・嵌合できるように、スクリュー状部材202aをその上流側端部から下流側端部まで貫通する透孔が形成されている。また、スクリュー状部材202aの上流側端部と下流側端部の内部には、それぞれ、ブッシュ205a及びワンウェイクラッチ207aが埋設されている。回転軸210aは、その先端部から基端部に近い所定の位置までが、スクリュー状部材202aの内部の透孔に挿入されている。回転軸210aは、その先端部でブッシュ205aに回転可能に支持され、その基端部に近い所定の位置でワンウェイクラッチ207aに係合されている。スクリュー状部材202aの先端部には、その外部において、係止部材209aが係止されており、その基端部に近い所定の位置には、その外部において、当接部材212aが係止されていて、スクリュー状部材202aをその上流側端部と下流側端部において係止部材209aと当接部材212aで挟み込むことで、回転軸210aに対するスクリュー状部材202aの長手方向の位置決めを行っている。回転軸210aの基端部には、従動ギヤ232が固定されている。こうような構成とすることで、回転軸210aとスクリュー状部材202aを容易に一体化できるようにすると共に、従動ギヤ232を回転させることで両者が所定の方向(硬貨Cを搬送方向とは逆の方向に移動する方向)に一体的に回転すると共に、当該所定の方向とは反対の方向には回転軸210aが空転してスクリュー状部材202aが回転しないようにしているのである(図16(b)と図17(b)を参照)。これは、搬送ベルト104が停止したり搬送方向とは逆方向に移動したりする時に、スクリュー状部材202aの回転を一時的に停止して、硬貨Cの後方への移動を一時的に停止するためである。
スクリュー状部材202bの構成は、スクリュー状部材202aと同様である。すなわち、スクリュー状部材202bは、搬送ベルト104の左側に配置されるもので、全体が略円筒形の形状を有している。スクリュー状部材202bの外表面には、その全長にわたって螺線状突起204bが形成されている。螺線状突起204bの途中には、所定間隔で三つの溝204bbが形成されている、螺線状突起204bの螺旋の方向は、スクリュー状部材202bの回転方向との関係で、螺線状突起204bのいずれかの箇所に係合された硬貨Cを搬送ベルト104の搬送方向とは逆の方向に移動させるように決定される。本実施形態では、搬送ベルト104に対向する側においてスクリュー状部材202bが上方から下方に向かって回転するように、スクリュー状部材202bの回転方向が決定されており、また、スクリュー状部材202bの上流側端部から下流側端部に向かって左回りになるように、螺線状突起204bの螺旋の方向が決定されている。これから分かるように、スクリュー状部材202bの回転方向は、スクリュー状部材202aのそれとは逆になっており、また、スクリュー状部材202bの螺線状突起204bの螺旋の方向も、スクリュー状部材202aの螺線状突起204aのそれとは逆になっている。螺線状突起204bも、硬貨Cに係合してこれを移動させる「(硬貨移動部材の)作用部」として機能する。
スクリュー状部材202bの内部には、回転軸210bが挿入・嵌合できるように、スクリュー状部材202bをその上流側端部から下流側端部まで貫通する透孔が形成されている。また、スクリュー状部材202bの上流側端部と下流側端部の内部には、それぞれ、ブッシュ205b及びワンウェイクラッチ207bが埋設されている。回転軸210bは、その先端部から基端部に近い所定の位置までが、スクリュー状部材202bの内部の透孔に挿入されている。回転軸210bは、その先端部でブッシュ205bに回転可能に支持され、その基端部に近い所定の位置でワンウェイクラッチ207bに係合されている。スクリュー状部材202bの先端部には、その外部において、係止部材209bが係止されており、その基端部に近い所定の位置には、その外部において、当接部材212bが係止されていて、スクリュー状部材202bをその上流側端部と下流側端部において係止部材209bと当接部材212bで挟み込むことで、回転軸210bに対するスクリュー状部材202bの長手方向の位置決めを行っている。回転軸210bの基端部には、従動プーリ226が固定されている。こうような構成とすることで、回転軸210bとスクリュー状部材202bを容易に一体化できるようにすると共に、従動プーリ226を回転させることで両者が所定の方向(硬貨Cを搬送方向とは逆の方向に移動する方向)に一体的に回転すると共に、当該所定の方向とは反対の方向には回転軸210bが空転してスクリュー状部材202bが回転しないようにしているのである(図16(a)と図17(a)を参照)。これは、搬送ベルト104が停止したり搬送方向とは逆方向に移動したりする時に、スクリュー状部材202bの回転を一時的に停止して、硬貨Cの後方への移動を一時的に停止するためである。
スクリュー状部材202、202bの構成及び回転方向と、それらの螺線状突起204a、204bの螺線の方向を、以上のように設定することで、必要時のみに限って、搬送ベルト104上にある硬貨Cを搬送ベルト104の搬送方向とは逆の方向に確実に移動させることが可能となる。
一対の上側ブラシ206a、206bは、支持体10(これは入金トレイ102とトレイ受け101を支持する機能を持つ)に固定されており、その役割(機能)は、スクリュー状部材202a、202bの回転に伴ってそれらの螺線状突起204a、204bが位置を変えながら回転移動するのを許容しながら、横方向(搬送方向に直交する方向)に押圧された硬貨Cが搬送ベルト104上の硬貨収容室118から外部に飛び出すのを防止することにある。このため、一対の上側ブラシ206a、206bの下位部分は、螺線状突起204a、204bの接触によって容易に変形できるように、可撓性を持つ材料(例えば合成樹脂)で形成されている。一対の上側ブラシ206a、206bと対応するスクリュー状部材202a、202bの間の隙間は、いずれも、螺線状突起204a、204bの最大高さよりも大きく設定されている。
一対の下側ブラシ208a、208bは、一対の上側ブラシ206a、206bと同様に、それぞれ、支持体103に固定されており、その役割(機能)は、対応するスクリュー状部材202a、202bの回転に伴ってそれらの螺線状突起204a、204bが位置を変えながら回転移動するのを許容しながら、横方向(搬送方向に直交する方向)に押圧された硬貨Cが搬送ベルト104上の硬貨収容室118から外部に飛び出すのを防止することにある。このため、一対の下側ブラシ208a、208bの上位部分は、螺線状突起204a、204bの接触によって容易に変形できるように、可撓性を持つ材料(例えば合成樹脂)で形成されている。一対の下側ブラシ208a、208bと対応するスクリュー状部材202a、202bの間の隙間は、いずれも、螺線状突起204a、204bの最大高さよりも大きく設定されている。
一対のカバー250a、250bは、それぞれ、ベースフレーム120の左右両側に固定されており、その役割(機能)は、一対の上側ブラシ206a、206bと一対のスクリュー状部材202a、202bと一対の下側ブラシ208a、208bを、それらの外側から覆ってこれらを保護すること、そして、横方向に押圧された硬貨Cが搬送ベルト104上の空間から外部に飛び出すのを確実に防止することにある。硬貨Cの飛出し防止のため、一対のカバー250a、250bには、それぞれ、図12と図13に明瞭に示すように、三つの突起250aa、250bbが形成されており、三つの突起250aaの間隔と三つの突起250bbの間隔は、いずれも、取扱可能な硬貨Cの最小直径よりも小さく設定されている。これは、取扱可能な硬貨Cが硬貨収容室118からその外側に飛び出さないようにするためである。
一対の素子支持体252a、252bは、それぞれ、対応する一対のカバー250a、250bの外側面に装着されている。素子支持体252aは、搬送ベルト104の表面より少し高い位置でその表面に沿って所定間隔で一列に配置された複数の発光素子192を支持する部材である。素子支持体252bは、搬送ベルト104の表面より少し高い位置でその表面に沿って発光素子192と同じ間隔で一列に配置された複数の受光素子194を支持する部材である。各々の受光素子194は、対応する発光素子192から出射された光ビームを受光するようになっている。(これを可能にするために、一対の下側ブラシ208a、208bと搬送ベルト104の表面の間には、その光ビームが通過可能な隙間が設けられている。)搬送ベルト104の表面に硬貨Cが存在すると、その光ビームが遮断されて受光素子194が受光する光量がゼロになり、あるいは、大きく減少することから、受光素子194のオン・オフを監視することで、硬貨Cの存在・不存在を検出することができる。このため、硬貨Cが存在しない時には、スクリュー状部材202a、202bの回転を停止するという制御を実行することが可能となる。これらの発光素子192と受光素子194は、搬送ベルト104上の硬貨Cを光学的に検出する第2硬貨検出部190を構成する。なお、第2硬貨検出部190は、硬貨攪拌部200ではなく、硬貨搬送部100に属するものである。第2硬貨検出部190は省略してもよい。
次に、上述した一対のスクリュー状部材202a、202b(回転軸210a、210b)を回転駆動する構成について、図7〜図10を参照しながら説明する。
上述した一対のスクリュー状部材202a、202bは、搬送ベルト104を回転駆動するモータ130によって、次のようにして回転駆動される。これは、製造コストの低減のためである。しかし、モータ130とは別個のモータによって、一対のスクリュー状部材202a、202bを回転駆動するようにしてもよいことは言うまでもない。
図7〜図10から分かるように、スクリュー状部材202aと一体化された回転軸210aに装着された従動ギヤ232は、従動プーリ228と一体化された駆動ギヤ230と噛合している。従動プーリ228と駆動ギヤ230は、支持体103によって回転可能に支持されている。従動プーリ228と駆動プーリ224と従動プーリ226には、駆動ベルト236が架け渡されており、従動プーリ228と従動プーリ226は駆動プーリ224によって回転駆動される。駆動ベルト236には、支持体103に回転可能に支持されたテンションプーリ234によって所定の張力が付与されている。従動プーリ226は、スクリュー状部材202bと一体化された回転軸210bに装着されているので、二つのスクリュー状部材202a、202bは、駆動プーリ224によって同じ方向に回転駆動されることになる。
駆動プーリ224は、フレーム部材128に回転可能に支持された駆動軸222に固定されている。駆動軸222の駆動プーリ224とは反対側の端部には、ベベギヤ220が固定されており、このベベギヤ220はベベルギヤ164と噛合している。上述したように、ベベルギヤ164は、モータ130の出力軸132の回転によって回転駆動されるので、二つのスクリュー状部材202a、202bは、モータ130の出力軸132の回転によって同じ方向に回転駆動されることが分かる。
このように、本実施形態では、二つのスクリュー状部材202a、202bと、逆転ローラ108と、搬送ベルト104を回転駆動する駆動ローラ160及び従動ローラ162のすべてが、単一のモータ130によって回転せしめられるので、製造コストを低減することが可能となる。
(硬貨処理装置の動作)
次に、以上のような構成と機能を持つ本発明の実施形態に係る硬貨処理装置10の硬貨処理動作について、図20〜図33を参照しながら説明する。
(a)まず、搬送ベルト上に転倒状態で載置された硬貨Cが硬貨収容室118内を移動する様子を、図20〜図22に示す。
図20〜図22に示すように、搬送ベルト104の表面(搬送面)の後端部に2枚の同サイズの硬貨Cが転倒で並置された場合、硬貨Cは搬送ベルト104の移動に伴って前方に移動する。これは硬貨Cと搬送ベルト104の間に摩擦力が働くからである。何らかの原因で搬送ベルト104の表面で硬貨Cが滑ってしまい、所望のように前方に移動しないことがあるが、その場合でも、搬送ベルト104の移動に伴い、やがて搬送ベルト104の表面に設けた一対の突起106a、106bが硬貨Cの後端に当接するので、硬貨Cは搬送ベルト104の移動に伴って押動されて確実に前方に移動することになる。そして、硬貨Cは搬送ベルト104と逆転ローラ108の間に設けられた導入口116を通って搬送ベルト104からバラ状態で落下し、導入シュート114を通って硬貨分離送出部20に送られる。その後、硬貨分離送出部20において、硬貨Cに対して所定の分離・送出処理が行われる。
次に、(b)搬送ベルト104上に俵状態で滞留している硬貨群CCがある状態で、搬送ベルト104上に転倒状態で載置された硬貨Cが硬貨収容室118内を移動する様子を、図23〜25に示す。
図23〜図25に示すように、搬送ベルト104の表面(搬送面)の前端部には複数の硬貨Cが俵状態で滞留していて、それと同時にその後端部には2枚の同サイズの硬貨Cが並置された場合、硬貨Cは搬送ベルト104の移動に伴って前方に移動するが、俵状態になった硬貨群CCは逆転ローラ108に当接したままで自転し競輪現象を生じるため、前方には移動しない。しかし、搬送ベルト104の移動に伴って前方に移動した転倒状態にある硬貨Cは、やがて、俵状態になった硬貨群CCを強制的に押し上げてその下方を通り抜け、導入口116を通って搬送ベルト104から導入シュート114上に落下する。これは、搬送ベルト104の表面の一対の突起106a、106bが硬貨Cの後端に当接し、硬貨Cを前方に押動するからである。この押動力が作用するため、搬送面上に転倒状態にある硬貨Cは、俵状態にある硬貨群CCを押し上げて移動することが可能となるのである。導入シュート114上にバラ状態で落下した硬貨Cのその後の動作は、図20〜図22に示した場合と同じである。
この場合には、俵状態で滞留している硬貨群CCは搬送されないが、上記のようにして、搬送面上に転倒状態にある硬貨Cを順次、前方に搬送することが可能である。俵状態で滞留している硬貨群CCは、後述するように、硬貨攪拌部200の一対のスクリュー状部材202a、202bによって徐々に崩されて、搬送面上で転倒状態になるので、俵状態で滞留している硬貨群CCも順次、前方に搬送することが可能である。
続いて、(c)搬送ベルト104上の左右の端部において立位状態で載置された硬貨Cが硬貨収容室118内を移動する様子を、図26〜図29に示す。
図26〜図29に示すように、搬送ベルト104の表面(搬送面)の左右の端部にそれぞれ1枚の硬貨Cが立位状態で載置されている場合、2枚の硬貨Cは搬送ベルト104が移動しても、立位状態のままで自転するだけで前方には移動しない。しかし、この状態では、2枚の硬貨Cは、搬送ベルト104の左右両側に配置した一対のスクリュー状部材202a、202bの螺線状突起204a、204bにそれぞれ係合するため、それら螺線状突起204a、204bの回転によって、硬貨収容室118の内壁119に沿って自転しながら後方(すなわち、導入口116とは反対側)に送られる。硬貨収容室118の内壁119の後端部は、その両端部から中心に向かって湾曲されているので、一対のスクリュー状部材202a、202bの後端部に達すると、自然に内側に向かって倒れ、搬送ベルト104の表面(搬送面)に転倒状態(またはそれに近い状態)で載置される。場合によっては、立位状態の硬貨Cは、一対のスクリュー状部材202a、202bの後端部に達する前に、不安定になって搬送面上に自然に転倒することもある。このようにして転倒状態(またはそれに近い状態)になると、硬貨Cは搬送ベルト104の移動に伴って前方に移動し、導入口116を通って搬送ベルト104から導入シュート114上に落下する。これは、硬貨Cと搬送ベルト104の間に摩擦力が働くため、あるいは、搬送ベルト104の一対の突起106a、106bが硬貨Cを押動するためである。導入シュート114上に落下した硬貨Cのその後の動作は、図20〜図22に示した場合と同じである。
最後に、(d)搬送ベルト104上に俵状態で滞留している硬貨群CCから、その両端にある硬貨Cが俵状態の硬貨群CCから離脱する様子を、図30〜図33に示す。
図30〜図33に示すように、搬送ベルト104の表面(搬送面)の前端部に複数の硬貨群CCが俵状態で滞留している場合、俵状態で自転している(競輪現象を生じている)うちに左右方向(搬送ベルト104の幅方向)に揺動することが多いため、その両端にある硬貨Cは、搬送ベルト104の左右両側に配置した一対のスクリュー状部材202a、202bの螺線状突起204a、204bにそれぞれ係合する。そうすると、それらの硬貨Cは自転しながら、螺線状突起204a、204bの回転によって後方(すなわち、搬送ベルト104の搬送方向とは逆の方向)に送られ、やがて、俵状態にある硬貨群CCから完全に離脱する。その後、上述した他(c)の場合と同様に、一対のスクリュー状部材202a、202bの後端部に達すると、あるいは、一対のスクリュー状部材202a、202bの後端部に達する前に、内側に向かって自然に倒れ、搬送ベルト104の表面(搬送面)に転倒状態(またはそれに近い状態)で載置される。その後、硬貨Cは搬送ベルト104の移動に伴って前方に移動し、導入口116を通って搬送ベルト104から導入シュート114上に落下する。導入シュート114上に落下した硬貨Cのその後の動作は、図20〜図22に示した場合と同じである。
以上、詳細に述べたように、本発明の上記実施形態に係る硬貨処理装置10では、硬貨投入口12から投入された複数の硬貨Cを相互に分離して所望の姿勢で搬送する硬貨搬送部100と、硬貨搬送部100による搬送の途上にある硬貨Cを攪拌することで硬貨Cが滞留するのを抑制する硬貨攪拌部200とが設けられている。そして、硬貨搬送部100は、硬貨投入口12から投入された硬貨Cを搬送面に載置して所定の搬送方向に搬送する搬送ベルト104と、搬送ベルト104を前記搬送方向に移動させるモータ130と、前記搬送面の所定位置において前記搬送面に対向するように配置され、且つ、所望姿勢にある硬貨Cを選択的に通過させる導入口116を前記搬送面と共に形成する逆転ローラ108とを備えており、逆転ローラ108は、前記搬送面上にある硬貨Cが接触すると、当該硬貨Cを前記搬送方向とは反対側に向かって移動させるように回転せしめられ、前記搬送面には、転倒状態またはそれに近い状態で前記搬送面に載置された硬貨Cを導入口116に向かって押動するための一対の突起106a、106bが形成されている。また、硬貨攪拌部200は、搬送ベルト104の左右両側に前記搬送方向に沿って配置され、且つ、その外周面に形成された螺線状突起204a、204bをそれぞれ有する一対のスクリュー状部材202a、202bを備えており、一対のスクリュー状部材202a、202bはそれらの中心軸の周りに回転駆動され、前記搬送面上に立位状態で載置されている硬貨Cが、一対のスクリュー状部材202a、202bのいずれかの螺線状突起204a、204bに係合して前記搬送面上を導入口116とは反対側に向かって移動せしめられる途上で、前記搬送面に向かって自然に転倒するようになっている。
このため、一対のスクリュー状部材202a、202bをそれらの中心軸の周りに回転駆動した状態で、前記搬送面上に立位状態で載置されている硬貨Cが、一対のスクリュー状部材202a、202bのいずれかの螺線状突起204a、204bに係合すると、当該硬貨Cは導入口116とは反対側に向かって移動せしめられ、その途上で自然に前記搬送面上に転倒させることができる。このため、硬貨群CCが搬送ベルト104(搬送面)上で集まって俵状態になったり競輪現象が生じたりすると、当該硬貨群CCのうちの両端部にある硬貨Cは隣接する螺線状突起204a、204bに接触・係合することが多くなる。そうすると、当該硬貨Cは導入口116とは反対側に向かって搬送面上を移動せしめられ、その途上で自然に前記搬送面上に転倒するようになる。そして、このような動作が一度発生すると、俵状態や競輪現象にある硬貨群CCは左右(前記搬送方向に直交する方向)により揺動しやすくなるため、上記と同じ動作が自然に繰り返されるようになり、最終的には俵状態や競輪現象が解消する。
よって、硬貨投入口12から投入された多数の硬貨Cが搬送ベルト104上で棒状に集まって俵状態になったり、俵状態にある搬送ベルト104上の硬貨群CCが逆転ローラ108に接触して自転しながら滞留する競輪現象が生じたりしても、それら俵状態や競輪状態を迅速に解消することが可能である。
また、搬送ベルト104の前記搬送面には一対の突起106a、106bが形成されているので、転倒状態またはそれに近い状態で前記搬送面に載置された硬貨Cを突起106a、106bに係合させることで、当該硬貨Cを導入口116に向かって確実に押動させることができる。これは、逆転ローラ108の近傍に俵状態または競輪現象にある硬貨Cがあってもなくても、同様である。さらに、一対のスクリュー状部材202a、202bによって硬貨群CCの俵状態や競輪現象が解消せしめられる上記機構(動作原理)は、俵状態や競輪現象にある前記硬貨群CCの上にさらに硬貨Cが積み上がっている場合でも、同様に有効である。
よって、俵状態や競輪現象にある硬貨群CCの上にさらに硬貨Cが積み上がっている場合や、俵状態や競輪現象にある硬貨群CCより硬貨搬送方向の上流側(後方)に硬貨Cがさらに存在する場合でも、硬貨Cの俵状態や競輪現象を確実に解消することができる。
本発明の一実施形態に係る硬貨入出金装置1では、硬貨導入部10aとして、上述した硬貨処理装置10を備えているので、その硬貨処理装置10と同じ理由により、硬貨投入口12から投入された多数の硬貨Cが搬送ベルト104上で棒状に集まって俵状態になったり、俵状態にある搬送ベルト104上の硬貨群CCが逆転ローラ108に接触して自転しながら滞留する競輪現象が生じたりしても、それら俵状態や競輪状態を迅速に解消することが可能である。また、俵状態や競輪現象にある硬貨群CCの上にさらに硬貨Cが積み上がっている場合や、俵状態または競輪状態にある硬貨群CCより硬貨搬送方向の上流側に硬貨Cがさらに存在する場合でも、硬貨Cの俵状態や競輪状態を確実に解消することができる。
よって、従来に比べて、硬貨入出金処理の稼働効率の向上と同時に、ユーザの利便性向上や入出金担当者の負担軽減が可能である。
本実施形態の硬貨処理装置10では、上記効果に加えて、さらに次のような効果がある。
硬貨移動部材として、その中心軸の周りに回転駆動される一対のスクリュー状部材202a、202bを設けており、また、搬送ベルト104の回転駆動と一対のスクリュー状部材202a、202bの回転駆動を単一のモータ130によって実現しているので、硬貨処理装置10の構造がシンプルになり、且つ製造コストが低下する。
また、ワンウェイクラッチ207a、207bを用いて、スクリュー状部材202a、202bをそれぞれ対応する回転軸210a、210bと容易に一体化できるようにすると共に、両者が所定の方向(硬貨Cを搬送方向とは逆の方向に移動する方向)に一体的に回転し、且つ、当該所定の方向とは反対の方向には回転軸210aが空転してスクリュー状部材202aが回転しないようにしているため、単一のモータ130で駆動しながら、搬送ベルト104が停止したり搬送方向とは逆方向に移動したりする時に、スクリュー状部材202aの回転を一時的に停止して、硬貨Cの後方への移動を一時的に停止する、という好適な制御が可能となる。
(変形例)
上述した実施形態は、本発明を具体化した例を示すものである。したがって、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を外れることなく種々の変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、搬送ベルト104(搬送面)の直上に所定距離をおいて円形の硬貨投入口12を水平に配置することで、硬貨投入口12の直下に硬貨収容室118を形成しているが、本発明はこれには限定されない。搬送ベルト104(搬送面)と硬貨投入口12の位置関係は任意に変更可能である。本発明では、搬送ベルト104の直上に硬貨収容室118が存在すれば足りる。
また、上述した実施形態では、投入口カバー7を硬貨投入口12に装着して、一括して投入できる硬貨Cの総数を増やしているが、本発明はこれには限定されない。投入口カバー7は省略してもよいし、また、例えば、硬貨投入口12と搬送ベルト104との距離を大きくすることで、硬貨収容室118に一括して投入できる硬貨Cの総数を増やしてもよい。
さらに、上述した実施形態では、一対のスクリュー状部材202a、202bの各々の上下に一対の上側ブラシ206a、206bと一対の下側ブラシ208a、208bを配置して、それらの間の隙間をスクリュー状部材202a、202bの螺線状突起204a、204bの通過を許容しながら塞いでいるが、本発明はこれには限定されない。これ以外の構成でもよいことは言うまでもない。
さらに、上述した実施形態では、前記硬貨移動部材として、一対のスクリュー状部材202a、202bを搬送ベルト104(搬送面)の左右両側に設けているが、本発明はこれに限定されない。搬送ベルト104(搬送面)のい左側または右側のいずれか一方に設けても良い。この場合、搬送ベルト104(搬送面)の左右両側に設けた場合に比べて、俵状態や競輪状態にある硬貨群CCを解消するのにより長い時間がかかるが、解消は可能だからである。
さらに、上述した実施形態では、スクリュー状部材202a、202bの螺線状突起204a、204bの途中に、複数の溝204aa、204bbをそれぞれ設けているため、螺線状突起204a、204bの占有面積の方が溝204aa、204bbのそれよりも大きくなっているが、これを逆にして、つまり、溝204aa、204bbの部分の占有面積の方が螺線状突起204a、204bのそれよりも大きくなるようにしてもよい。この場合、仮想の螺線上に複数の突起が間隔をあけて並設されたような構造になるが、それら突起の配置ピッチは、搬送面上にある硬貨に係合してそれを搬送方向の上流側(後方)に向かって移動可能となるように、例えば、取扱可能な最小硬貨直径よりも小さくすればよい。この考えをさらに進めて、円筒状部材の外周面に複数のピン状部材を間隔をあけて仮想の螺線上に配置したものも、スクリュー状部材として使用可能である。要するに、螺線状突起202a、202b付きのスクリュー状部材202a、202bは、搬送面の端部にある立位状態の硬貨Cに係合してそれを搬送方向の上流側(後方)に向かって移動させることができれば足りるのであり、その具体的な構成は任意に変更可能である。
さらに言えば、前記硬貨移動部材としては、上述した実施形態で使用したスクリュー状部材202a、202bに代えて、他の構成も使用可能である。例えば、(a)水平面内で回転駆動される円板状部材の外周面に、硬貨Cと係合してこれを移動させる作用部として複数の突起を間隔を空けて配列したものや、(b)水平面内で回転駆動される無端ベルト状部材の表面に、作用部として複数の突起を間隔を空けて配列したものや、(c)水平面内で回転駆動されるブラシ状部材で、ブラシの端部を作用部として利用するものであってもよい。搬送面の端部にある立位状態の硬貨Cに係合してそれを搬送方向の上流側(後方)に向かって移動させることができるものであれば、前記硬貨移動部材として利用可能である。
本発明の硬貨処理装置及び硬貨入出金装置は、通貨の硬貨だけでなく、トークンおよびメダル等の硬貨相当物に対しても適用可能である。また、本発明の硬貨処理装置は、硬貨入出金装置の硬貨導入部として利用するだけでなく、硬貨投入口から投入された多数の硬貨を一時的に貯留する貯留空間において、それら硬貨が搬送ベルト上でいわゆる俵状態や競輪現象を引き起こして滞留する現象が発生する可能性があれば、それ以外の任意の装置にも利用可能である。
1 硬貨入出金装置
5 ケーシング
6 上部カバー
7 投入口カバー
8 投入口カバーの開口
9 投入口カバーの内部空間
10 硬貨処理装置
10a 硬貨導入部
12 硬貨投入口
20 硬貨分離送出部
22 保留ボウル
24 押出体
26 フルセンサ
28 受取体
30 硬貨識別部
32 押動レバー
34 磁気センサ
50 硬貨振分部
52 押動ピン
54 チェーン
56 スプロケット
58 スライドプレート
59 振分ゲート
60 硬貨収納部
62 収納ボックス
64 オーバーフローボックス
70 硬貨搬出部
72 搬出ベルト
74 駆動ローラ
76 従動ローラ
78 モータ
79 ガイドプレート
80 出金トレイ
100 硬貨搬送部
102 入金トレイ
103 支持体
104 搬送ベルト
106a 突起
108 逆転ローラ
114 導入シュート
116 導入口
118 硬貨収容室
119 硬貨収容室の内壁
120 ベースフレーム
122 フレーム板
126 連結ピン
127、128、129 フレーム部材
130 モータ
132 出力軸
134 駆動プーリ
136 ロータリーエンコーダ
138 光センサ
140、142 従動プーリ
144 テンションプーリ
146 駆動ベルト
160 駆動ローラ
162 従動ローラ
164 ベベルギヤ
180 第1硬貨検出部
182 磁石
184 コイル
190 第2硬貨検出部
192 発光素子
194 受光素子
200 硬貨攪拌部
202a、202b スクリュー状部材
204a、204b 螺線状突起
204aa、204bb 螺線状突起の溝
205a、205b ブッシュ
206a、206b 上側ブラシ
208a、208a 下側ブラシ
209a、209b 係止部材
210a、210b 回転軸
212a、212b 当接部材
220 ベベルギヤ
222 駆動軸
224 駆動プーリ
226、228 従動プーリ
230 駆動ギヤ
232 従動ギヤ
234 テンションプーリ
236 駆動ベルト
250a、250b カバー
250aa、250bb カバーの突起
252a、252b 素子支持体
C 硬貨
CC 硬貨群

Claims (12)

  1. 硬貨投入口から投入された複数の硬貨を相互に分離して所望の姿勢で搬送する硬貨搬送手段と、
    前記硬貨搬送手段による搬送の途上にある前記硬貨が滞留するのを抑制する硬貨滞留抑制手段とを備え、
    前記硬貨搬送手段は、
    前記硬貨投入口から投入された前記硬貨を搬送面に載置して所定の搬送方向に搬送する搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトを前記搬送方向に移動させる駆動手段と、
    前記搬送面の所定位置において前記搬送面に対向するように配置され、且つ、所望姿勢にある前記硬貨を選択的に通過させる導入口を前記搬送面と共に形成する逆転ローラとを備えており、
    前記逆転ローラは、前記搬送面上にある前記硬貨が接触すると、当該硬貨を前記導入口とは反対側に向かって移動させるように回転せしめられ、
    前記搬送面には、転倒状態またはそれに近い状態で前記搬送面に載置された前記硬貨を前記導入口に向かって押動するための突起が形成されており、
    前記硬貨滞留抑制手段は、
    前記搬送ベルトの少なくとも一方の側に配置された、前記搬送面上にある前記硬貨を前記導入口とは反対側に向かって移動させる硬貨移動部材を備えており、
    前記硬貨移動部材は、係合した前記硬貨を前記導入口とは反対側に向かって移動させるように駆動され、
    前記搬送面上に立位状態で載置されている前記硬貨は、前記硬貨移動部材に係合すると、前記導入口とは反対側に向かって移動せしめられ、その途上で前記搬送面に向かって転倒するようになっている
    ことを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 前記硬貨移動部材の上位または下位に近接して配置された硬貨通過防止部材をさらに備えており、
    前記硬貨移動部材が、前記硬貨に係合してこれを移動させる作用部を有しており、
    前記硬貨通過防止部材は、前記硬貨移動部材と前記硬貨通過防止部材の間の隙間を前記硬貨移動部材の前記作用部が通過するのを許容しながら、前記隙間を通って前記搬送面上にある前記硬貨が前記搬送面の外部に移動するのを防止する機能を持っている請求項1に記載の硬貨処理装置。
  3. 前記硬貨移動部材が、前記搬送ベルトの一方の側に前記搬送方向に沿って配置され、且つ、その外周面に形成された螺線状突起を有するスクリュー状部材から構成されており、
    前記スクリュー状部材は、その中心軸の周りに回転駆動され、
    前記搬送面上に立位状態で載置されている前記硬貨は、前記螺線状突起に係合して前記導入口とは反対側に向かって移動せしめられる請求項1または2に記載の硬貨処理装置。
  4. 前記スクリュー状部材に近接して配置された、可撓性を有する硬貨通過防止部材をさらに備えており、
    前記硬貨通過防止部材は、前記スクリュー状部材と前記硬貨通過防止部材の間の隙間を前記螺線状突起が通過するのを許容しながら、前記隙間を通って前記搬送面上にある前記硬貨が前記搬送面の外部に移動するのを防止する機能を持っている請求項3に記載の硬貨処理装置。
  5. 前記スクリュー状部材の外側に設けられたカバーをさらに備えており、
    前記カバーは所定間隔で配置された複数の突起を有しており、
    前記スクリュー状部材の前記螺線状突起は、前記突起に対応する位置に形成された複数の溝を有しており、
    前記スクリュー状部材は、前記螺線状突起の溝の内部を前記カバーの対応する前記突起がそれぞれ通過するように回転せしめられる請求項3または4に記載の硬貨処理装置。
  6. 前記スクリュー状部材の前記螺線状突起のピッチが、当該硬貨処理装置で取扱可能な最大硬貨直径よりも大きく設定されている請求項3〜5のいずれかに記載の硬貨処理装置。
  7. 前記搬送ベルトの回転駆動と前記スクリュー状部材の回転駆動が、単一の駆動源によって実現されている請求項3〜6のいずれかに記載の硬貨処理装置。
  8. 前記硬貨投入口の直下において前記搬送面上に設けられた硬貨収容室をさらに備えており、
    前記硬貨収容室を画定する内壁の前記導入口とは反対側の端部の近傍には、湾曲面が形成されており、
    前記湾曲面の形状は、前記搬送面上に立位状態で載置され且つ前記硬貨移動部材によって前記導入口とは反対側に向かって移動される前記硬貨が、前記湾曲面に当接してからそれに沿って移動する間に自然に前記搬送面上に転倒するように設定されている請求項1〜7のいずれかに記載の硬貨処理装置。
  9. 前記搬送ベルトの前記搬送面が、前記導入口の反対側から前記導入口に近づくにつれて徐々に高くなるように設定されている請求項1〜8のいずれかに記載の硬貨処理装置。
  10. 前記硬貨移動部材が、所定の回転軸によって回転駆動されるように構成されており、
    前記回転軸が所定の方向に回転する場合には、前記硬貨移動部材は前記回転軸の回転に応じて回転せしめられ、前記回転軸が前記所定の方向とは反対方向には回転する場合には、前記回転軸は空転して前記硬貨移動部材は回転しないように設定されている請求項1〜9のいずれかに記載の硬貨処理装置。
  11. 前記硬貨移動部材が、その内部に挿通された回転軸とワンウェイクラッチを介して一体的に回転するように構成されており、
    前記回転軸が所定の方向に回転する場合にのみ、前記硬貨移動部材が前記回転軸と共に回転するように設定されている請求項1〜9のいずれかに記載の硬貨処理装置。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の硬貨処理装置を硬貨導入部として備えたことを特徴とする硬貨入出金装置。
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