JP4119546B2 - コイン等の払い出し装置 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は,コイン(硬貨)やスロットマシンなどの遊戯装置に使用される代用コイン等(以下,単に「コイン」という)を払い出す装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近,例えばパチンコホールやゲームセンターなどの遊技場施設では,コインを用いた遊戯装置が設置されるようになってきている。これら遊戯装置においては,コインの洗浄装置や貸出機,計数機などと各遊戯装置を結ぶコインの搬送システムが構築されている。そして遊技者によって各遊戯装置で放出されたコインは計数機に投入され,コンベア等によって洗浄装置や貸出機,各遊戯装置に再び供給される。計数機や洗浄装置などはコインを受け取るためのホッパーを備えており,ホッパー内に投入されたコインは,ホッパー下方に形成された出口を経てコンベア等に落下して搬送されていく。
【0003】
通常,ホッパーはコインを受け取り易くするために上方が広くなっており,ホッパーの下方は出口に向かって次第に狭くなる形状になっている。このため,特にホッパー下方でコインが互いに押し合って詰まるいわゆるブリッジと呼ばれる現象が発生しやすい。そしてブリッジが発生すると詰まったコインが出口を塞いでコインを排出できなくなり,遊技場施設内におけるコインの円滑な搬送が妨げられてしまう。
【0004】
そこで従来より,ホッパー内で発生したブリッジを崩すために,種々の手段が講じられている。その一例として特開平4−229390号では,ホッパー内壁を可動に構成したり,攪拌板を設ける手段が開示されている。この特開平4−229390号によれば,ホッパー内壁を適宜動かしたり,攪拌板を回転させることによりブリッジに外力を加えて,コインの詰まりを強制的に崩すことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,従来講じられているブリッジの防止手段はいずれも構成が相当に複雑であり,このため装置コストも高くなってしまう。例えば前述の特開平4−229390号についていえば,ホッパー内壁を可動に構成したり,攪拌板を回転させる駆動モータなどが必要であり,装置コストやランニングコストも相当に高くなってしまう。また装置が複雑になるとメンテナンスも煩雑となってしまう。
【0006】
また従来のブリッジの防止手段は,ブリッジの発生を未然に防ぐのではなくて,ホッパー内でブリッジが発生した場合に始めてそれを崩すものがほとんどであり,ホッパー下方の出口から排出されるコインの量が安定しないことがあった。即ち従来のブリッジの防止手段は,ブリッジが発生した場合はコインを排出できなくなり,一方ブリッジが崩された直後は今までホッパー内に貯まっていたコインが一気に排出されるため,ホッパーの出口から排出されるコインの量が少なくなったり多くなったりし,ホッパー内からコンベア等に落下して搬送されるコインの量が安定しないことがあった。またそのようにホッパー内から一気に排出されるコインを受け取るためにはコンベア等の構造を強固なものにしなければならず,装置コストを更に高騰させる要因になっていた。
【0007】
従って本発明の目的は,簡単な構成でありながらブリッジの発生を防止でき,ほぼ一定の量のコインを安定して排出できる払い出し装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために,本発明によれば,コイン等が投入されるホッパーの下方に形成された開口部にローラーを配置し,ホッパー内壁の垂直面下縁とローラー周面の隙間に形成された出口からローラーの回転によってコイン等を払い出すように構成された払い出し装置であって,前記ローラーの回転方向を,コイン等を出口に向って払い出す回転方向とし,前記ローラーの周面との間で前記出口を形成している前記垂直面に,前記ローラーの上に立って回転しようとするコイン等の周面に当接する突起を形成し,かつ,前記突起を,前記ローラーの上に立って回転しようとするコイン等の中心とほぼ同じ高さか,もしくは該コイン等の中心よりも下の位置に形成してなる,コイン等の払い出し装置が提供される。
【0009】
この払い出し装置において,ホッパーに投入されたコイン等はホッパー内を落下し,ホッパーの下方に配置されたローラーの周面に当接する。次いでコイン等は,ローラーの回転によってホッパー内壁面下縁とローラー周面の隙間に形成された出口から払い出される。この場合,ホッパーに投入されたコイン等の姿勢は様々であり,横に倒れた姿勢のコイン等やローラーの上に立った姿勢で供給されるコイン等などが混在する。横に倒れた姿勢のコイン等は表裏面がローラーの周面に接触することにより,ローラーの回転によって出口から円滑に払い出されるが,ローラーの上に立った姿勢で供給されたコイン等は,ローラー周面とホッパー内壁面の間に跨った状態で回転を続け,出口から排出されずにホッパー内に滞ってしまい,出口を塞いで他のコイン等の排出を妨げてしまう。
【0010】
しかるにこの払い出し装置によれば,そのようにローラーの上に立って回転を続けようとするコイン等の周面に,ホッパー内壁面に形成した突起が当接することにより,ローラーの上に立っていたコイン等の姿勢が乱され,やがて横に倒されるようになる。こうして横に倒れた姿勢となったコイン等は表裏面がローラーの周面に接触することにより,ローラーの回転によって出口から払い出される。
【0011】
このようにこの払い出し装置によれば,ローラーの上に立って回転を続けようとするコイン等を突起によって横に倒すことにより,出口から円滑に払い出すことができ,ローラーの上に立ったコイン等によって出口が塞がれる心配がない。このためコイン等の連続的な払い出しが可能となり,しかも常にほぼ一定の量のコイン等を安定して払い出すことが可能となる。
【0012】
この払い出し装置によれば,ローラーの上に立って回転を続けようとするコイン等の周面に確実に突起を当接させ,コイン等を効率良く横に倒すことが可能となる。
【0013】
また本発明によれば,コイン等が投入されるホッパーの下方に形成された開口部にローラーを配置し,ホッパー内壁面下縁とローラー周面の隙間に形成された出口からローラーの回転によってコイン等を払い出すように構成された払い出し装置であって,前記出口の端部に,前記ローラーの上に立って回転しようとするコインを落下させる切り欠きを形成してなる,コイン等の払い出し装置が提供される。
【0014】
この払い出し装置によれば,特にコイン等がローラーの上に立った姿勢となり易い出口の端部に切り欠きを形成したことにより,ローラーの上に立って回転を続けようとするコイン等をホッパー内から落下させることができる。このため請求項3の払い出し装置によっても同様に,ローラーの上に立ったコイン等によって出口が塞がれる心配がなく,コイン等の連続的な安定した払い出しが可能となる。
【0015】
これら払い出し装置において,前記ホッパーを前記ローラーに対して浮かせて支持しても良い。そうすれば出口を通過する際にコイン等がホッパー内壁面下縁を突き上げようとする力を逃がすことができ,ローラーやホッパーなどの破損を防止できる。
【0016】
また,前記ローラーの周面に弾性材を配置しても良い。この場合,弾性材は摩擦抵抗が大きいものが好ましく,例えばEPT,スポンジ,ゴムなどであっても良い。これらをローラーの周面に配置することにより,ローラーの回転によってコイン等を出口から円滑に払い出すことができ,また出口を通過する際にコイン等がホッパー内壁面下縁を突き上げようとする力を吸収することもできるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の好ましい実施の形態をコインの払い出し装置に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態にかかる払い出し装置1を側方から見た断面図であり,図2は同じ払い出し装置1を前方から見た断面図である。
【0018】
ケーシング10の上面10aに形成された開口部11にホッパー12が上から挿入されている。図3に示されるように,ホッパー12は3つの垂直面13,14,15と一つの傾斜面16で構成されており,ホッパー12の上下には開口部17,18が形成されている。上方の開口部17は下方の開口部18よりも広くなっていて,ホッパー12内へのコインCの投入を容易にさせている。
【0019】
上方の開口部17の周りにはフランジ20が形成されており,図1,2に示されるように,ケーシング10の上面10aの開口部11にホッパー12を上から挿入した際に,このフランジ20がケーシング10の上面10aに係合することによってホッパー12が支持されている。従って,後述するようにホッパー12に突き上げる力が加わると,図1,2中に一点差線で記入したように,フランジ20がケーシング10の上面10aから上方に離れて,ホッパー12全体が上昇するようになっている。
【0020】
下方に形成された開口部18にはローラー21が配置されている。ローラー21は,その上半部を開口部18からホッパー12内に進入させた状態になっている。このローラー21の長さは,開口部18の長さ(垂直面13と垂直面15の距離)にほぼ等しくなっている。一方,ローラー21の周面と傾斜面16の下縁とはほとんど隙間のない状態であるが,ローラー21の周面と垂直面14の下縁との隙間にはホッパー12内からコインCを排出するための出口22が形成されている。この出口22の幅Lは,コインCの厚さよりも十分に広くなっており,例えば厚さ1.7mmのコインCに対して出口22の幅Lは10mm程度である。
【0021】
図4に示すように,ローラー21の周面には弾性材23が配置されている。この弾性材23は摩擦抵抗が大きいものが好ましく,例えばEPT,スポンジ,ゴムなどである。図2に示すように,ローラー21の支持軸25はケーシング10の内部において回転自在に支持されており,この支持軸25に取り付けられたプーリ26と,下方に配置されたモータ27の駆動軸28に取り付けられたプーリ29とには無端ベルト30が巻回されている。これにより,モータ27の稼働に従ってローラー21は図1中において反時計回転方向に回転するようになっている。そして開口部17を介してホッパー12内へ投入されたコインCは,傾斜面16に沿ってホッパー12下方に集められた後,ローラー21の回転に伴って出口22からホッパー12外に払い出される構成になっている。
【0022】
また垂直面14の下部には突起32が形成されている。この実施の形態では,垂直面14の下縁から少しだけ上方に位置において4箇所に略半球形状の突起32が形成されており,後述するように,ホッパー12内にてローラー21の上に立って回転しようとするコインCの周面にこの突起32が当接するように構成されている。図5に示すように,この実施の形態の突起32は,ローラー21の上に立って回転しようとするコインCの中心Oよりも若干下の位置に配置されており,コインCの周面に対してやや下方から突き上げる方向に当接するようになっている。
【0023】
また図1,2に示すように,ホッパー12の下方には駆動ローラ35と従動ローラ36に巻回されたコンベアベルト37が配置されており,駆動ローラ35の回転に従ってコンベアベルト37は図1中において時計回転方向に周動するようになっている。このコンベアベルト37の一端は,ケーシング10の側面に形成された開口部38から外部に出るように配置されている。
【0024】
またホッパー12の下方とコンベアベルト37の間にはガイド板40が配置されており,ローラー21の回転によってホッパー12の出口22から払い出されたコインCは,このガイド板40で案内されることにより,コンベアベルト37上に円滑に受け渡されるようになっている。そして,コンベアベルト37上に受け渡されたコインCは,先に説明したコンベアベルト37の周動に従って搬送されて,開口部38から外部に搬出されるようになっている。
【0025】
さて,以上のように構成された本発明の実施の形態にかかる払い出し装置1において,開口部17からホッパー12内に投入されたコインCは,ホッパー12内を落下し,傾斜面16に沿ってホッパー12下方に集められてローラー21の周面に当接し,ローラー21の回転によって出口22から払い出されていく。
【0026】
ここで,ホッパー12に投入されたコインCの姿勢は様々であり,横に倒れた姿勢のコインCやローラー21の上に立った姿勢で供給されるコインCなどが混在する。この場合,横に倒れた姿勢のコインCは表裏面がローラー21の周面に接触することにより,図1,2に示されるように,ローラー21の回転によって出口22から円滑に払い出すことができる。
【0027】
しかし,ローラー21の上に立った姿勢で供給されたコインCは,図6に示すように,ローラー21の周面と垂直面14の間に跨った状態で回転を続け,出口22からうまく排出されずにホッパー12内に滞ってしまう。特に出口22の端部では,垂直面13や垂直面15によってコインCの転倒が押さえられるため,コインCがローラー21の上に立った姿勢となり易い。この場合,ローラー21の上に立ったコインCをそのまま放置すると,多数枚のコインCがローラー21の上に立った姿勢で互いに密着しながら次々と貯まっていき,やがては出口22全体をローラー21の上に立った多数枚のコインCによって塞いでしまい,他のコインCの排出を妨げてしまう。
【0028】
しかるにこの実施の形態の払い出し装置1によれば,図7に示すように,そのようにローラー21の上に立って回転を続けようとするコインCの周面に,垂直面14に形成した突起32が当接することとなり,ローラー21の上に立っていたコインCは突起32で上方や垂直面14から離れる方向に押され,垂直に起立していた姿勢が乱されるようになる。このようにコインCの起立姿勢が乱れることにより,図8に示すように,ローラー21の上で互いに密着していたコインC同士の間に隙間45が生じ,更に図9に示すように,この隙間45に別のコインCがローラー21の回転や傾斜面16の傾斜によって次々と進入していくことにより,ローラー21の上に立っていたコインCはやがて横に倒されるようになる。こうして横に倒れた姿勢となったコインCは表裏面をローラー21の周面に接触させることにより,図1,2に示されるように,ローラー21の回転によって出口22から円滑に払い出されるようになる。
【0029】
なおローラー21の周面にEPTなどの弾性材23を配置しているので,このようにコインCの表裏面をローラー21の周面に接触させることにより,摩擦によってコインCを出口22に向かって円滑に払い出すことが可能となる。この場合,ローラー21の周面上に複数枚のコインCが重なって載ると,出口22を通過する際にコインCが垂直面14の下縁にぶつかってホッパー12全体を突き上げようとする力が加わる懸念がある。しかるにこの実施の形態の払い出し装置1によれば,先に説明したように,ケーシング10の上面10aにフランジ20を上から係合させてホッパー12を支持しているので,突き上げようとする力を,ホッパー12全体を浮かせることによって逃がすことができる。またこの実施の形態の払い出し装置1によれば,ローラー21の周面にEPTなどの弾性材23を配置しているので,そのようにホッパー12の垂直面14の下縁に加わる力を弾性材23の吸収によっても緩和することができる。このため,ローラー21やホッパー12などに過度の負荷が加わる心配が無く,それらの破損や出口22でのコインCの詰まりなどを防止して,より円滑な払い出しが可能となる。なお弾性材23によって力を吸収するためには,例えば弾性材23はウレタン硬度20〜30程度のEPTスポンジとすると良い。
【0030】
そして,ローラー21の回転でホッパー12の出口22から払い出されたコインCは,ガイド板40で案内されることにより,コンベアベルト37上に円滑に受け渡され,コンベアベルト37の周動に従って搬送されて,開口部38からケーシング10の外部に搬出される。
【0031】
従ってこの実施の形態の払い出し装置1によれば,ローラー21の上に立って回転を続けようとするコインCを突起32によって横に倒すことにより,ホッパー12内でのブリッジ発生を未然に防いで出口22からコインCを円滑に払い出すことができ,ローラー21の上に立ったコインCによって出口22が塞がれる心配がない。このためコインCの連続的な払い出しが可能となり,しかも常にほぼ一定の量のコインCを安定して払い出すことが可能となる。またコインCの排出量の変動が少ないため,コンベアベルト37等の構造を必要以上に強固にする必要が無く,装置コストを低減できるようになる。
【0032】
なおこの実施の形態では,垂直面14の4箇所に突起32を形成した例を説明したが,突起32の数は任意であり,3個以下でも5個以上でも良い。またローラー21の上に立ったコインCの中心Oよりも若干下の位置に突起32を配置した例を説明したが,突起32の設置位置はこれに限定されず,ホッパー12内にてローラー21の上に立って回転しようとするコインCの周面に当接できるような位置であれば良い。この場合,突起32を,ローラー21の上に立ったコインCの中心Oとほぼ同じ高さか,もしくは該コインCの中心Oよりも下の位置に形成することが好ましい。そうすればローラー21の上に立って回転を続けようとするコインCの周面に確実に突起32を当接させ,コインCを効率良く横に倒すことが可能となる。また突起32の形状は半円球状に限らず,コインCの周面に当接することによってコインCの姿勢を乱すことができるものであれば良い。なお突起32の形状を半円球状にする場合は,例えばトラスネジ等の頭部などを利用することができる。
【0033】
次に,図10に示したホッパー50は,3つの垂直面51,52,53と一つの傾斜面54で構成されており,ホッパー50の上下には開口部55,56が形成されている。上方の開口部55は下方の開口部56よりも広く,上方の開口部55の周りにはフランジ57が形成されている。このホッパー50は,垂直面52の下縁端部に,コインCが通過できる大きさを持った切り欠き60が形成されている。
【0034】
このホッパー50を,先に図1,2で説明した払い出し装置1においてホッパー12の代わりに用いれば,垂直面52の下縁端部に形成された切り欠き60が出口22の端部に位置するようになる。従って,この図10のホッパー50を用いた払い出し装置1によれば,特にコインCがローラー21の上に立った姿勢となり易い出口22の端部に切り欠き60があることにより,図11に示すように,ローラー21の端部において立った姿勢で供給されたコインCを,切り欠き60を通過させてすぐにホッパー50内から落下させることができる。このため先と同様に,コインCの連続的な安定した払い出しが可能となる。
【0035】
以上,本発明の好適な実施の形態を例示したが,本発明はここで説明した形態に限定されず,当業者が想到し得る範囲内において適宜変形実施することができる。例えば,パチンコホールやゲームセンターなどの遊技場施設で利用される代用コインに限らず,実際のコイン(硬貨)やコイン以外の同様な形状を有するもの(例えばメダル等)についても本発明の払い出し装置を適用することが可能である。また出口22の幅Lは10mm程度に限らず,コンベアベルト37の搬出能力などに合わせて適宜変更できる。この幅Lを広げればコインCの排出量が多くなり,逆に幅Lを狭めればコインCの排出量が少なくなる。このように出口22の幅LによってコインCの排出量を調整することが可能である。その他,出口22の長さ(垂直面13,51と垂直面15,53の距離)やローラー21の回転数を変えることによってコインCの排出量を調整することも可能である。また,図2に示したホッパー12に設けた突起32と,図10に示したホッパー50に設けた切り欠き60は選択的なものではなく,一つのホッパーに突起と切り欠きの両方を設けても良い。
【0036】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば,ホッパーの内壁面に突起を形成するといった簡単な構成でありながら,ホッパー内でのブリッジ発生を未然に防ぐことができ,ローラーの上に立ったコイン等によって出口が塞がれる心配がないため,コイン等の連続的な払い出しが可能となり,しかも常にほぼ一定の量のコイン等を安定して払い出すことが可能となる。
【0037】
また,ローラーの上に立って回転を続けようとするコイン等を効率良く横に倒すことが可能となる。
【0038】
請求項2の発明によれば,特にコイン等がローラーの上に立った姿勢となり易い出口の端部において,ローラーの上に立って回転を続けようとするコイン等をホッパー内から落下させることができる。このため請求項1と同様に,コイン等の安定した払い出しを連続してできるようになる。
【0039】
請求項3の発明によれば,コイン等がホッパー内壁面下縁を突き上げようとする力を逃がすことができ,ローラーやホッパーなどの破損を防止できる。
【0040】
請求項4の発明によれば,コイン等を出口から円滑に払い出すことができ,またローラーやホッパーなどの破損も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる払い出し装置を側方から見た断面図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる払い出し装置を前方から見た断面図である。
【図3】内壁面に突起を形成したホッパーの斜視図である。
【図4】ローラーの斜視図である。
【図5】ホッパーの内壁面に形成された突起の位置を説明するための部分拡大図である。
【図6】ローラーの周面と垂直面の間に跨った状態でコインが回転を続けている状態を説明するための斜視図である。
【図7】ローラーの上に立っていたコインが突起によって押されている状態を側方から見た説明図である。
【図8】ローラーの上で互いに密着していたコイン同士の間に隙間が生じた状態の斜視図である。
【図9】隙間に別のコインが進入していく状態を上から見た説明図である。
【図10】出口の端部に切り欠きを形成したホッパーの斜視図である。
【図11】ローラーの上に立った姿勢で供給されたコインが切り欠きから落下する状態の斜視図である。
【符号の説明】
C コイン
1 払い出し装置
10 ケーシング
12 ホッパー
20 フランジ
21 ローラー
22 出口
27 モータ
32 突起
37 コンベアベルト
40 ガイド板
50 ホッパー
60 切り欠き
Claims (4)
- コイン等が投入されるホッパーの下方に形成された開口部にローラーを配置し,ホッパー内壁の垂直面下縁とローラー周面の隙間に形成された出口からローラーの回転によってコイン等を払い出すように構成された払い出し装置であって,
前記ローラーの回転方向を,コイン等を出口に向って払い出す回転方向とし,
前記ローラーの周面との間で前記出口を形成している前記垂直面に,前記ローラーの上に立って回転しようとするコイン等の周面に当接する突起を形成し,
かつ,前記突起を,前記ローラーの上に立って回転しようとするコイン等の中心とほぼ同じ高さか,もしくは該コイン等の中心よりも下の位置に形成してなる,コイン等の払い出し装置。 - コイン等が投入されるホッパーの下方に形成された開口部にローラーを配置し,ホッパー内壁面下縁とローラー周面の隙間に形成された出口からローラーの回転によってコイン等を払い出すように構成された払い出し装置であって,
前記出口の端部に,前記ローラーの上に立って回転しようとするコイン等を落下させる切り欠きを形成してなる,コイン等の払い出し装置。 - 前記ホッパーを前記ローラーに対して浮かせて支持してなる,請求項1又は2のいずれかに記載のコイン等の払い出し装置。
- 前記ローラーの周面に弾性材を配置してなる,請求項1〜3のいずれかに記載のコイン等の払い出し装置。
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