JP2018140849A - シート搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定したシート搬送を実現でき、処理部による処理結果の品質低下を抑制できるシート搬送装置を提供する。【解決手段】搬送部4は、処理部3Sよりも搬送方向D1の上流側に設けられた搬送面51と、搬送面51に対向するように設けられた案内面55と、搬送面51及び案内面55の一方に設けられた搬送ローラ43と、搬送面51及び案内面55の他方に設けられた対向部材43Pと、を含む。搬送面51は、搬送ローラ43又は対向部材43Pが配置される第1領域E1と、第1領域E1を囲む第2領域E2と、第2領域E2よりも搬送方向D1の上流側に位置する第3領域E3と、第2領域E2と第3領域E3との間に位置し、第2領域E2及び第3領域E3よりも低い底部20を有する凹み部10と、凹み部10内を通過しつつ搬送方向D1に延びて、第2領域E2と第3領域E3とを平坦面31A、32A、33Aで接続する接続部31、32、33と、を含む。【選択図】図5

Description

本発明はシート搬送装置に関する。
特許文献1に従来のシート搬送装置の一例である原稿処理装置が開示されている。この原稿処理装置は、原稿を搬送経路に沿って搬送方向の下流側に向けて搬送する分離給送部B、レジスト部C、ターン部D、第1読み取り搬送部E、第2読み取り搬送部F及び排紙部Gを備えている。
第1読み取り搬送部Eは、読み取りガラス21に向かって原稿を搬送する。読み取りガラス21の下方の読み取り位置20に読み取り部が位置しており、読み取り部は読み取り位置20上を搬送される原稿の一面の画像を読み取る。第2読み取り搬送部Fは、第2読み取り部25に向かって原稿を搬送する。第2読み取り部25は、搬送される原稿が第2読み取り部25の下方を通過する際に、原稿の他面の画像を読み取る。
特許文献1の図6〜図8に示されているように、第1読み取り搬送部Eは、読み取り入口ガイド18及び読み取り入口ローラ16を含んでいる。読み取り入口ガイド18は、読み取りガラス21よりも搬送方向の上流側に設けられ、搬送経路を下から規定している。読み取り入口ガイド18には、格子状のスリット部18aが形成されている。読み取り入口ローラ16は、スリット部18aよりも搬送方向の上流側に設けられている。スリット部18aは、搬送されてくる原稿によって持ち込まれるゴミを読み取り位置20の手前で落下させる。また、特許文献1の図9に示されているように、スリット部18aの下方には、帯電部材33aが配置されている。帯電部材33aは、静電気力によって、ゴミをスリット部18aに引き寄せる。
特開2005−255324号公報
しかし、この原稿処理装置では、搬送経路に導入される原稿に付着して、原稿とともに搬送経路に沿って移動する砂や埃等の異物を読み取り入口ローラ16よりも搬送方向の上流側で収集できない。このため、その異物が読み取り入口ローラ16や、分離給送部B、レジスト部C及びターン部Dを構成するローラに付着し、読み取り入口ローラ16等と搬送される原稿との間に滑りが生じるおそれがある。その結果、この原稿処理装置では原稿の搬送が不安定になり易く、読み取り部によって読み取られる原稿の画像の品質が低下する可能性がある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、安定したシート搬送を実現でき、処理部による処理結果の品質低下を抑制できるシート搬送装置を提供することを目的とする。
本発明のシート搬送装置は、シートを搬送経路に沿って搬送方向の下流側に向けて搬送する搬送部と、
前記搬送経路の途中に設けられ、前記搬送部によって搬送されるシートに対して所定の処理を行う処理部と、を備えたシート搬送装置であって、
前記搬送部は、前記処理部よりも前記搬送方向の上流側に設けられ、前記搬送経路を下から規定する搬送面と、
前記処理部よりも前記搬送方向の上流側で前記搬送面に対向するように設けられ、前記搬送経路を上から規定する案内面と、
前記搬送面及び前記案内面の一方に設けられ、前記搬送面に沿ってシートを搬送する搬送ローラと、
前記搬送面及び前記案内面の他方に設けられ、前記搬送ローラと対向する対向部材と、を含み、
前記搬送面は、前記搬送ローラ又は前記対向部材が配置される第1領域と、
前記第1領域を囲む第2領域と、
前記第2領域よりも前記搬送方向の上流側に位置する第3領域と、
前記第2領域と前記第3領域との間に位置し、前記第2領域及び前記第3領域よりも低い底部を有する凹み部と、
前記凹み部内を通過しつつ前記搬送方向に延びて、前記第2領域と前記第3領域とを平坦面で接続する接続部と、を含んでいることを特徴とする。
本発明のシート搬送装置では、搬送経路に導入されるシートに付着して、シートとともに搬送経路に沿って移動する砂や埃等の異物を上記構成である凹み部に落下させ、凹み部の底部に堆積させる。つまり、シートとともに搬送経路に沿って移動する異物は、搬送ローラ及び対向部材よりも搬送方向の上流側で、凹み部によって収集される。このため、このシート搬送装置では、異物が搬送ローラ又は対向部材に付着し、搬送ローラ又は対向部材と搬送されるシートとの間に滑りが生じることを抑制できる。この際、搬送されるシートの先端は、上記構成である接続部に案内されて、凹み部内に入り込むことが防止される。このため、このシート搬送装置では、搬送されるシートの先端が凹み部に引っ掛かって詰まることや、シートの先端の損傷を抑制でき、搬送面に沿って搬送されるシートの搬送性能を低下させることがない。
したがって、本発明のシート搬送装置では、安定したシート搬送を実現でき、処理部による処理結果の品質低下を抑制できる。
実施例の画像読取装置の斜視図である。 実施例の画像読取装置の部分斜視図である。 実施例の画像読取装置の部分断面図である。 第1搬送面、第1搬送ローラ、第1ピンチローラ及び凹み部等を示す部分斜視図である。 第1搬送面、第1搬送ローラ、第1ピンチローラ及び凹み部等を示す部分上面図である。 図4の要部拡大斜視図である。 図5のA−A断面を示す部分断面図である。
以下、本発明を具体化した実施例について図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、実施例の画像読取装置1は、本発明のシート搬送装置の具体的態様の一例である。図1では、操作部8Pが配置される側を装置の前方と規定し、操作部8Pに向かった場合に左に来る側を左方と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図2以降の各図に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像読取装置1が備える各構成要素について説明する。
<全体構成>
図1〜図3に示すように、画像読取装置1は、本体部8、開閉部9、画像形成ユニット5、読取ユニット3、搬送部4、供給部6及び排出部7を備えている。本体部8は、本発明の「第2ユニット」の一例である。開閉部9は、本発明の「第1ユニット」の一例である。
本体部8は、扁平な略箱状体である。図1に示すように、本体部8の前面には、タッチパネル等である操作部8Pが設けられている。図3に示すように、画像形成ユニット5は、本体部8内の下部分に収容されている。画像形成ユニット5は、インクジェット方式又はレーザ方式等によりシートに画像を形成する。読取ユニット3は、本体部8内の上部分に収容されている。読取ユニット3は、原稿の画像を読み取る際に使用される。
本体部8の上面には、プラテンガラス80が配設されている。プラテンガラス80の上面によって、原稿支持面80Aが形成されている。原稿支持面80Aは、静止した状態の原稿の画像を読取ユニット3が読み取る際に、その原稿を下から支持する。
図1に示すように、開閉部9は、本体部8の後端部に配設された図示しないヒンジによって、左右方向に延びる開閉軸心X9周りで揺動可能に支持されている。開閉部9は、図1〜図3に示す閉じた状態では、原稿支持面80Aを上方から覆っている。開閉部9は、図1に二点鎖線で示すように、その前端部が上方かつ後方に変位するように開閉軸心X9周りで揺動することにより、原稿支持面80Aを露出させる。これにより、ユーザは、読取対象の原稿を原稿支持面80Aに支持させることができる。読取対象の原稿には、用紙、OHPシート等であるシートの他、書籍等が含まれる。
図1〜図3に示す開閉部9の閉じた位置は、本発明の「第1位置」の一例である。図1に二点鎖線で示す開閉部9の開いた位置は、本発明の「第2位置」の一例である。
図2及び図3に示すように、搬送部4、供給部6及び排出部7は、開閉部9に設けられている。図3に示すように、搬送部4は、供給部6に載置された複数枚のシートSHを搬送経路P1に沿って順次搬送しながら、シートSHの画像を読取ユニット3に読み取らせる際に使用される。画像が読み取られたシートSHは、搬送部4によって排出部7に排出される。シートSHには、用紙やOHPシート等が含まれる。
なお、本実施例においては、原稿支持面80Aを使用して画像が読み取られる対象を原稿と記載し、搬送部4により搬送しながら画像が読み取られる対象をシートSHと記載する。原稿とシートSHは、実質的に同じものであってもよい。
読取ユニット3は、本体部8内の上部分に収容された読取部3Sと、図示しない走査機構とを有している。読取部3Sは、本発明の「処理部」の一例である。読取部3Sとしては、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等の周知の画像読取センサが使用される。走査機構は、読取部3Sを原稿支持面80Aの下で左右方向に往復動させる。
原稿支持面80Aに支持されている原稿の画像を読み取る場合には、読取部3Sが原稿支持面80Aの下を移動しながら読み取る。また、シートSHを搬送部4によって搬送しながら画像を読み取る場合には、読取部3Sは、図3に示す位置に停止する。図3に示す読取部3Sの位置は、予め定められた静止読取位置である。
図1〜図3に示すように、開閉部9は、ベース部材91、案内部材92、第1カバー96、第2カバー97及び第3カバー98を含んでいる。
図3及び図4に示すように、ベース部材91は、シュート部材、フレーム部材、外装カバー等の複数の部材が組み合わされて構成されている。ベース部材91によって、搬送部4が支持されている。図3に示すように、ベース部材91の下面には、基部94が取り付けられている。基部94は、開閉部9の底に位置して、平板状に延在している。開閉部9は、図3等に示す閉じた状態で、基部94によって原稿支持面80Aを覆う。その一方、開閉部9は、図1に二点鎖線で示すように開いた状態で、基部94が原稿支持面80Aから離間して原稿支持面80Aを露出させる。
図2及び図3に示すように、ベース部材91の中央の凹んだ部分には、支持面91Aが形成されている。支持面91Aは、略水平に延在する平坦面であり、供給部6を構成している。支持面91Aは、搬送部4によって搬送されるシートSHを下から支持する。
図2に示すように、支持面91A上には、一対のサイドガイド70が前後方向にスライド可能に配設されている。両サイドガイド70は、前後方向において互いに対向しつつ上方に垂直に突出し、かつ左右方向に延びている。両サイドガイド70の上端には、延出部75が設けられている。前方の延出部75は、前方のサイドガイド70の上端に接続し、後向きに平板状に延びている。後方の延出部75は、後方のサイドガイド70の上端に接続し、前向きに平板状に延びている。前方の延出部75と、後方の延出部75とは、互いに接近するように延びて対をなしている。一対の延出部75の上面は、略水平に延在する平坦面である。
両サイドガイド70は、図示しないラック&ピニオン機構によって連結されている。両サイドガイド70は、互いに接近又は離間することにより、供給部6に載置されるサイズの異なる複数種類のシートSHを前後から挟む。こうして、両サイドガイド70は、供給部6上のシートSHの位置を前後方向において支持面91Aのセンター基準で位置決めする。図4及び図5に、支持面91Aの幅方向の中心を通るセンターラインC1を図示する。
図3及び図4に示すように、ベース部材91の支持面91Aよりも左には、第1搬送面51、開口91H、第2搬送面52及び押圧部材保持部91Fが形成されている。第1搬送面51は、本発明の「搬送面」の一例である。
第1搬送面51は、支持面91Aの左端に接続し、左向きに下り傾斜する傾斜面である。第2搬送面52は、ベース部材91の左端部に形成された湾曲面である。開口91Hは、第1搬送面51の左端と、第2搬送面52の右端との間で、前後方向に長い矩形状に開口している。押圧部材保持部91Fは、開口91Hの上方に位置し、前後方向に延在している。
図3に示すように、押圧部材保持部91Fは、押圧部材49を開口91Hから露出させる状態で保持している。押圧部材49は、開閉部9が閉じた状態で、本体部8の原稿支持面80Aに向けて付勢される。そして、押圧部材49は、読取部3Sが図3に示す静止読取位置にある状態で、プラテンガラス80を介して、読取部3Sと対向する。
案内部材92は、一対のサイドガイド70及び延出部75よりも左の位置で、ベース部材91に組み付けられている。案内部材92は、前後方向において支持面91Aの左部分を跨いだ状態で、前後方向及び左右方向に延びている。案内部材92の右端は、一対の延出部75の左端に隣接している。案内部材92の略水平に延在する上面は、排出面92Aとされている。排出面92Aは、一対の延出部75の上面とともに、排出部7を構成している。排出部7は、供給部6に対して上方に位置している。
案内部材92における排出面92Aとは反対を向く面には、複数のリブが下向きに凸設され、それらのリブの下端縁によって、第1案内面55及び第2案内面56が形成されている。第1案内面55は、本発明の「案内面」の一例である。第1案内面55及び第2案内面56は、凹凸のない平滑面に限定されず、実質的にシートSHを案内可能な面となっていればよい。
第1案内面55は、押圧部材保持部91Fよりも右に位置し、第1搬送面51に上から対向する傾斜面である。第1案内面55は、第1搬送面51に沿って左向きに下り傾斜している。
第2案内面56は、押圧部材保持部91Fよりも左に位置し、第2搬送面52に上から対向する傾斜面である。第2案内面56は、第2搬送面52に沿って左向きに上り傾斜している。
図1及び図2に示すように、第1カバー96は、ベース部材91に支持されて、ベース部材91の左部分を覆っている。第1カバー96の下面には、複数のリブが下向きに凸設され、それらのリブの下端縁によって、カバー案内面96Aが形成されている。カバー案内面96Aは、案内部材92の排出面92Aに上から対向し、排出面92Aに沿って左右方向に延びている。カバー案内面96Aの左端部は、第2搬送面52に連続する湾曲面となっている。
第2カバー97は、開閉軸心X97周りで開閉可能にベース部材91に支持されている。開閉軸心X97は、開閉部9の右寄りの部分に位置して、前後方向に延びている。第2カバー97は、図1に示すように閉じた状態で、供給部6及び排出部7を上から覆う。その一方、図2に示すように、第2カバー97は、開いた状態で、搬送部4に対して供給部6及び排出部7よりも右に離れた位置にある。第3カバー98は、開閉軸心X97よりも右の位置で、ベース部材91に支持されて、ベース部材91の右部分を覆っている。
図1に示すように、第1カバー96に対して、閉じた状態の第2カバー97が右から隣接する。閉じた状態の第2カバー97に対して第3カバー98が右から隣接する。第1カバー96の上を向く面と、閉じた状態の第2カバー97の上を向く面と、第3カバー98の上を向く面とによって、平坦な外装面9Sが構成される。外装面9Sは、ベース部材91の中央の凹んだ部分を上から覆い、ベース部材91の外枠部分と連続する面を形成する。
図2に示すように、第2カバー97が開いた状態では、第2カバー97の外装面9Sとは反対の面が上を向いて、補助支持面97Aを構成する。補助支持面97Aの左端は、支持面91Aの右端に隣接している。ここで、補助支持面97Aは、凹凸のない平滑面に限定されず、実質的にシートSHを支持可能な面となっていればよい。補助支持面97Aは、搬送部4によって搬送されるシートSHを、供給部6を構成する支持面91Aと共に支持し、かつ、搬送部4によって排出されるシートSHを、排出部7を構成する排出面92A及び一対の延出部75と共に支持する。
図3に示すように、ベース部材91、案内部材92及び第1カバー96によって、搬送経路P1が規定されている。
搬送経路P1は、まず、ベース部材91の第1搬送面51と、案内部材92の第1案内面55とに沿って、左向きに下り傾斜する部分を含んでいる。次に、搬送経路P1は、ベース部材91の押圧部材保持部91Fに保持された押圧部材49に沿って、左方に短く延びる部分を含んでいる。次に、搬送経路P1は、ベース部材91の第2搬送面52と、案内部材92の第2案内面56と、第1カバー96のカバー案内面96Aの左端部とに沿って、上向きに湾曲する部分を含んでいる。最後に、搬送経路P1は、案内部材92の排出面92Aと、第1カバー96のカバー案内面96Aとに沿って、右方に略水平に延びる部分を含んでいる。
搬送部4によって搬送されるシートSHの搬送方向D1は、搬送経路P1の下の部分では左向きであり、搬送経路P1の上向きに湾曲する部分では、左向きから変化して右向きになり、搬送経路P1の上の部分では右向きである。なお、この搬送経路P1の延出する方向や形状は、一例である。また、本実施例では、搬送方向D1に直交する幅方向は、前後方向である。
図3に示す静止読取位置にある読取部3Sは、搬送経路P1における押圧部材49に沿う部分に設けられている。ベース部材91の第1搬送面51は、静止読取位置にある読取部3Sよりも搬送方向D1の上流側に設けられ、搬送経路P1を下から規定している。案内部材92の第1案内面55は、静止読取位置にある読取部3Sよりも搬送方向D1の上流側で第1搬送面51に対向するように設けられ、搬送経路P1を上から規定している。
図3に示すように、搬送部4は、供給ローラ41、分離ローラ42、押さえ部材41A、分離パッド42Aを有している。
図3〜図5に示すように、供給ローラ41及び分離ローラ42は、ベース部材91に回転可能に支持されている。供給ローラ41の外周面の一部は、支持面91Aの左部分から露出している。分離ローラ42の外周面の一部は、支持面91Aと第1搬送面51との接続部分から露出している。供給ローラ41及び分離ローラ42は、センターラインC1上に配置されている。
図3に示すように、押さえ部材41Aは、案内部材92に変位可能に支持され、供給ローラ41に向けて押圧されている。分離パッド42Aは、案内部材92に変位可能に支持され、分離ローラ42に向けて押圧されている。
供給ローラ41及び分離ローラ42は、支持面91Aに支持されるシートSHに対して下から当接しつつ回転し、そのシートSHを搬送経路P1に沿って搬送方向D1の下流側に送り出す。この際、分離ローラ42及び分離パッド42Aは、そのシートSHが複数枚重なっていれば1枚ずつに分離する。
図3〜図7に示すように、搬送部4は、第1搬送ローラ43及び第1ピンチローラ43Pを有している。第1搬送ローラ43は、本発明の「搬送ローラ」の一例である。第1ピンチローラ43Pは、本発明の「対向部材」の一例である。
図3に示すように、第1搬送ローラ43は、第1案内面55を形成する案内部材92の複数のリブの間に配置され、第1搬送面51に上から対向している。第1ピンチローラ43Pは、第1搬送面51に設けられ、第1搬送ローラ43に下から対向している。
図4に示すように、3つの第1搬送ローラ43が回転軸43Sに一体回転可能に固定されている。中央の第1搬送ローラ43は、センターラインC1上に配置されている。前方の第1搬送ローラ43とセンターラインC1との距離と、後方の第1搬送ローラ43とセンターラインC1との距離とは、等しく設定されている。回転軸43Sの両端は、ベース部材91に回転可能に支持されている。
図3〜図7に示すように、3つの第1ピンチローラ43Pは、3つの第1搬送ローラ43のそれぞれに対応する位置に配置されている。各第1ピンチローラ43Pの外周面の一部は、第1搬送面51に形成された矩形穴51Hから露出している。
第1搬送ローラ43は、供給ローラ41及び分離ローラ42によって搬送されるシートSHに上から当接しつつ回転する。第1ピンチローラ43Pは、そのシートSHに下から当接して従動回転しながら、そのシートSHを第1搬送ローラ43に向けて押圧する。こうして、第1搬送ローラ43及び第1ピンチローラ43Pは、シートSHを第1搬送面51に沿って搬送方向D1の下流側に向けて搬送する。そのシートSHは、押圧部材49に押圧されて原稿支持面80Aに密着しながら、図3に示す静止読取位置にある読取部3Sの上を通過する。
図3に示すように、搬送部4は、第2搬送ローラ44、第2ピンチローラ44P及び第3ピンチローラ44Qを有している。第2搬送ローラ44は、第2搬送面52と、カバー案内面96Aの左端部とに、右から対向している。第2搬送ローラ44の外周面は、第2搬送面52及びカバー案内面96Aの左端部とは反対側から、搬送経路P1の上向きに湾曲する部分を規定している。第2ピンチローラ44Pは、第2搬送面52に設けられ、第2搬送ローラ44に下から対向している。第3ピンチローラ44Qは、カバー案内面96Aの左端部に設けられ、第2搬送ローラ44に上から対向している。
図4に示すように、3つの第2搬送ローラ44が回転軸44Sに一体回転可能に固定されている。各第2ピンチローラ44P及び各第3ピンチローラ44Qは、3つの第2搬送ローラ44のそれぞれに対応する位置に配置されている。
第2搬送ローラ44及び第2ピンチローラ44Pは、読取部3Sの上を通過したシートSHを搬送方向D1の下流側に搬送する。シートSHは、搬送経路P1の上向きに湾曲する部分によってUターンするように搬送される。次に、第2搬送ローラ44及び第3ピンチローラ44Qは、そのシートSHを搬送経路P1の上の部分に沿って右向きに搬送し、排出部7としての排出面92A及び一対の延出部75に排出する。つまり、排出面92Aは、シートSHの案内と、排出されたシートSHの積載とを兼ねている。
<凹み部の構成>
画像読取装置1は、図2に示すように、第2カバー97が開いた状態で、長時間放置される場合がある。この場合、砂や埃等の異物が供給部6としての支持面91A及び補助支持面97Aに堆積し、搬送経路P1に導入されるシートSHに付着して、シートSHとともに搬送経路P1に沿って移動するおそれがある。このため、画像読取装置1は、以下に説明する凹み部10等によって、シートSHに付着する異物を収集するようになっている。
図4に示すように、凹み部10は、前方の第1搬送ローラ43及び第1ピンチローラ43Pに対応する位置と、後方の第1搬送ローラ43及び第1ピンチローラ43Pに対応する位置と、の二箇所に配設されている。前方の凹み部10と、後方の凹み部10とは、センターラインC1を基準とする勝手違いの同一構成である。このため、以下の説明では、後方の凹み部10の構成について説明し、前方の凹み部10の説明は省略する。
図4〜図7に示すように、第1搬送面51は、第1領域E1、第2領域E2、第3領域E3、凹み部10、接続部31、32、33及び補助リブ34を含んでいる。
第1領域E1は、矩形穴51Hによって第1搬送面51に区画される開口である。第1領域E1には、第1ピンチローラ43Pが配置されている。
第2領域E2は、第1領域E1を前方、後方、左方及び右方から囲む領域である。第2領域E2は、矩形穴51Hの前端縁から前方に延び、かつ、矩形穴51Hの後端縁から後方に延びている。また、第2領域E2は、矩形穴51Hの右端縁から右方に延び、かつ、矩形穴51Hの左端縁から左方に延びている。
第3領域E3は、第2領域E2よりも搬送方向D1の上流側に位置している。第3領域E3は、支持面91Aと第1搬送面51との接続部に隣接して前後方向に延びる領域である。第3領域E3の前端は、分離ローラ42の近傍に位置している。第3領域E3の後端は、第1搬送面51の後端縁51Bの近傍に位置している。
凹み部10は、第2領域E2と第3領域E3との間に位置して、下向きに浅く凹んでいる。凹み部10は、底部20を有している。凹み部10の底部20は、第2領域E2及び第3領域E3よりも低くなっている。底部20は、第1搬送面51と略平行な平坦面である。底部20は、搬送方向D1の上流側から下流側に向かって下り傾斜している。
第2領域E2と第3領域E3とは、搬送されるシートSHに摺接して、第1搬送面51のシートSHを案内する作用を発揮する領域である。
凹み部10における第3領域E3に接続する内壁面10Bは、底部20の右端縁から第1案内面55に向かって上向きに延設され、かつ前後方向に延びている。内壁面10Bの前端は、分離ローラ42の近傍に位置している。内壁面10Bの後端は、第1搬送面51の後端縁51Bの近傍に位置している。
第2領域E2は、矩形穴51Hの右端縁から略二等辺三角形状をなして右方に突出している。接続部31は、凹み部10内を通過しつつ搬送方向D1に延びている。接続部31は、第2領域E2の右方の頂点と第3領域E3とを接続している。接続部31は、第2領域E2の右方の頂点と第3領域E3とを平坦面31Aで段差無く接続している。
凹み部10における接続部31よりも前方で第2領域E2に接続する内壁面11Aは、底部20の左端縁から第1案内面55に向かって上向きに延設され、かつ前方に向かうについて左方に進むように傾斜している。
凹み部10における接続部31よりも後方で第2領域E2に接続する内壁面12Aは、底部20の左端縁から第1案内面55に向かって上向きに延設され、かつ後方に向かうについて左方に進むように傾斜している。
つまり、前方の内壁面11Aと後方の内壁面12Aとは、搬送方向D1に対して傾斜しつつ、接続部31から搬送方向D1の下流側に向かって延びている。
凹み部10は、前方の内壁面11Aの前端に接続する内壁面11Bと、後方の内壁面12Aの後端に接続する内壁面12Bを含んでいる。
図5に示すように、前方の内壁面11Bは、搬送方向D1と略平行に左方に延びている。内壁面11Bは、矩形穴51Hの左端縁よりも搬送方向D1の下流側まで延びて、凹み部10における搬送方向D1の下流側の端部11Eに接続している。凹み部10における搬送方向D1の下流側の端部11Eは、前後方向において、凹み部10における第3領域E3に接続する内壁面10Bの前端と略同じ位置まで延びている。
後方の内壁面12Bは、搬送方向D1と略平行に左方に延びている。内壁面12Bは、矩形穴51Hの左端縁よりも搬送方向D1の下流側まで延びて、凹み部10における搬送方向D1の下流側の端部12Eに接続している。凹み部10における搬送方向D1の下流側の端部12Eは、前後方向において、凹み部10における第3領域E3に接続する内壁面10Bの後端と略同じ位置まで延びている。
つまり、凹み部10における搬送方向D1の下流側の端部11E、12Eは、第1領域E1よりも搬送方向D1の下流側に位置している。また、凹み部10の幅方向の長さは、内壁面11A、12Aの傾斜形状によって、搬送方向D1の上流側から下流側に向かって狭くなっている。
接続部32は、接続部31から前方に離間する位置で凹み部10内を通過しつつ搬送方向D1に延びている。接続部32は、第2領域E2と第3領域E3とを平坦面32Aで段差無く接続している。
接続部33は、接続部32から前方に離間する位置で凹み部10内を通過しつつ搬送方向D1に延びている。接続部33は、第2領域E2と第3領域E3とを平坦面33Aで段差無く接続している。
つまり、3つの接続部31、32、33が幅方向において互いに間隔を有して並ぶ状態で、凹み部10内を通過するように形成されている。
補助リブ34は、接続部33から前方に離間する位置、かつ前方の内壁面11Bから前方に離間する位置で、凹み部10内を通過しつつ搬送方向D1に延びている。補助リブ34は、第2領域E2と第3領域E3とを平坦面34Aで段差無く接続している。
凹み部10は、開口部18、19を有している。開口部18は、凹み部10における接続部31と接続部32との間で、内壁面11Aに隣接する位置に形成されている。開口部19は、凹み部10における接続部32と接続部33との間で、内壁面11Aに隣接する位置に形成されている。開口部18、19は、凹み部10の底部20を貫通する略三角穴である。また、開口部18、19は、凹み部10における搬送方向D1の下流側の端部11Eに近い位置に形成されている。
図3及び図7に示すように、開口部18、19は、開閉部9の基部94を挟んで、原稿支持面80Aと対向する範囲内に位置している。開口部18、19の下には、下向きに凹む受け部60が設けられている。本実施例では、受け部60は、ベース部材90に装着された断面略L字形状の鋼板部材60Aと、ベース部材90の一部であるリブ60Bとによって、基部94の上に区画されている。鋼板部材60Aとリブ60Bとは、ベース部材90の前端から後端まで延びて、ベース部材90を補強している。
図5及び図6に示す開口部19における搬送方向D1の下流側の端縁19Eは、図7に示す底部20を開口部19に向かって延長した延長面K1よりも高い位置にある。図5及び図6に示す開口部18における搬送方向D1の下流側の端縁18Eも、図示は省略するが、底部20を開口部18に向かって延長した延長面よりも高い位置にある。
<画像読取動作>
この画像読取装置1では、原稿支持面80Aに支持された原稿の画像を読み取る場合、読取ユニット3において図示しない走査機構が作動し、読取部3Sを原稿支持面80Aの左端の下から右端の下までの間で左右方向に移動させる。これにより、読取部3Sは、原稿支持面80Aに支持された原稿の画像を読み取る。その後、図示しない走査機構は、読み取りを終えた読取部3Sを読取ユニット3内における右端から左端に移動させ、元の位置に復帰させる。
また、この画像読取装置1では、供給部6としての支持面91Aに支持される複数枚のシートSHの画像を読み取る場合、読取ユニット3において、図示しない走査機構が作動し、読取部3Sを図3に示す静止読取位置に停止させる。その後、搬送部4が支持面91Aに支持されるシートSHを搬送経路P1に沿って順次搬送すると、そのシートSHが第1搬送面50に接触し、第1搬送ローラ43及び第1ピンチローラ43Pによって、搬送方向D1の下流側に向けて搬送される。この際、搬送されるシートSHは、凹み部10の上方を通過する。次に、搬送されるシートSHは、原稿支持面80Aに接触しながら静止読取位置にある読取部3Sの上を通過するので、読取部3Sは、その通過するシートSHの画像を読み取る。搬送部4は、画像が読み取られたシートSHを順次排出部7に搬送し、先に排出部7に搬送されたシートSHの下に次のシートSHを潜り込ませるようにして、それらのシートSHを排出部7に積載する。
<作用効果>
実施例の画像読取装置1では、図6及び図7等に示すように、搬送経路P1に導入されるシートSHに付着して、シートSHとともに搬送経路P1に沿って移動する砂や埃等の異物F1は、シートSHが凹み部10の上方を通過する際、凹み部10に落下する。また、シートSHが内壁面11A、12Aの上を通過する際、異物F1が内壁面11A、12Aにかき取られて、凹み部10に落下する。その結果、異物F1が凹み部10の底部20に堆積する。つまり、シートSHとともに搬送経路P1に沿って移動する異物F1は、第1搬送ローラ43及び第1ピンチローラ43Pよりも搬送方向D1の上流側で、凹み部10によって収集される。このため、この画像読取装置1では、異物F1が第1ピンチローラ43Pに付着し、第1ピンチローラ43Pと搬送されるシートSHとの間に滑りが生じることを抑制できる。また、第1搬送ローラ43と第1ピンチローラ43PとがシートSHをニップしない状態で第1ピンチローラ43Pから第1搬送ローラ43に異物F1が移動することも抑制できるので、第1搬送ローラ43と搬送されるシートSHとの間に滑りが生じることも抑制できる。この際、搬送されるシートSHの先端は、接続部31、32、33及び補助リブ34の平坦面31A、32A、33A、34Aに案内されて、凹み部10内に入り込むことが防止される。このため、この画像読取装置1では、搬送されるシートSHの先端が凹み部10に引っ掛かって詰まることや、シートSHの先端の損傷を抑制でき、第1搬送面51に沿って搬送されるシートSHの搬送性能を低下させることがない。
したがって、実施例の画像読取装置1では、シートSHの安定した搬送を実現でき、読取部3SによりシートSHを読み取ることにより得られる画像の品質低下を抑制できる。
また、この画像読取装置1では、図5に示すように、凹み部10における搬送方向D1の下流側の端部11E、12Eは、第1領域E1よりも搬送方向D1の下流側に位置している。これにより、この画像読取装置1では、第1ピンチローラ43Pに対して、異物F1を好適に遠ざけることができ、第1ピンチローラ43Pへの異物F1の付着を一層抑制できる。ひいては、第1搬送ローラ43への異物F1の付着も一層抑制できる。
さらに、この画像読取装置1では、図5及び図6等に示すように、凹み部10の第2領域E2に接続する内壁面11A、12Aは、搬送方向D1に対して傾斜しつつ、接続部31から搬送方向D1の下流側に向かって延びている。これにより、この画像読取装置1では、シートSHに付着した異物F1を凹み部10の内壁面11A、12Aによってかき取る際の抵抗を小さくできる。その結果、シートSHに付着した異物F1を精度よく凹み部10内に落下させることができる。
また、この画像読取装置1では、凹み部10の幅方向の長さが搬送方向D1の上流側から下流側に向かって狭くなっている。これにより、この画像読取装置1では、第1搬送面51に沿って搬送されるシートSHの搬送性能を低下させることなく、凹み部10を大きく確保し、凹み部10の底部20に堆積させることが可能な異物F1の量を増やすことができる。
さらに、この画像読取装置1では、複数の接続部31、32、33が幅方向において互いに間隔を有して並ぶ状態で、凹み部10内を通過するように形成されている。これにより、搬送されるシートSHの先端は、複数の接続部31、32、33の平坦面31A、32A、33Aに案内されて、凹み部10内に入り込むことが防止される。このため、この画像読取装置1では、搬送されるシートSHの先端が凹み部10に引っ掛かって詰まることや、シートSHの先端の損傷を一層抑制できる。
また、この画像読取装置1では、凹み部10の底部20が搬送方向D1の上流側から下流側に向かって下り傾斜しているので、凹み部10における搬送方向D1の下流側の端部11E、12Eに、堆積した異物F1を集め易い。
さらに、この画像読取装置1では、凹み部10の底部20を貫通する開口部18、19は、凹み部10における搬送方向D1の下流側の端部11E、12Eに近い位置に形成されている。そして、図7に示すように、開口部18、19の下に、下向きに凹む受け部60が設けられている。これにより、凹み部10の底部20に堆積する異物F1は、開口部18、19を経由して受け部60に移動し、受け部60内に堆積する。この結果、この画像読取装置1では、凹み部10から異物F1が溢れ出て、第1搬送ローラ43又は第1ピンチローラ43Pに付着することや、凹み部10よりも搬送方向D1の下流側に向かって異物F1が移動することを抑制できる。
また、この画像読取装置1では、図5及び図6に示す開口部19における搬送方向D1の下流側の端縁19Eは、図7に示す底部20を開口部19に向かって延長した延長面K1よりも高い位置にある。図5及び図6に示す開口部18における搬送方向D1の下流側の端縁18Eも、図示は省略するが、底部20を開口部18に向かって延長した延長面よりも高い位置にある。これにより、この画像読取装置1では、底部20に堆積する異物F1が開口部18、19における搬送方向D1の下流側の端縁18E、19Eを越えて第2領域E2に移動することを確実に抑制できる。
さらに、この画像読取装置1では、図7に示すように、開口部18、19は、開閉部9内に形成され、かつ基部94を挟んで、原稿支持面80Aと対向する範囲内に位置している。これにより、開閉部9が開閉される場合でも、開口部18、19を介して受け部60に落下した異物F1が基部94の上面に留まる。このため、異物F1が本体部8の原稿支持面80Aに落下することを抑制できる。また、鋼板部材60A及びリブ60Bによって形成される受け部60は、ベース部材90の後端まで延びているので、開閉部9が開くことにより、異物F1が受け部60内を開閉軸心X9に向かって移動する。このため、異物F1が本体部8の原稿支持面80Aに落下することを一層抑制できる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例に係る第1搬送ローラ43が第1搬送面51に設けられ、第1ピンチローラ43Pが第1案内面55に設けられる構成も本発明に含まれる。
搬送ローラは、実施例に係る第1搬送ローラ43には限定されず、供給ローラ、分離ローラ等であってもよい。搬送経路に複数の搬送ローラが設けられる場合には、それぞれの搬送ローラに対して凹み部が設けられる構成であってもよい。また、対向部材は、実施例に係る第1ピンチローラ43Pには限定されず、分離パッド、リタードローラ等であってもよい。
第1領域E1は、実施例に係る矩形穴51Hによって区画される開口には限定されず、凹部等であってもよい。
実施例に係る接続部32、33をなくして接続部31のみとした構成も本発明に含まれる。また、実施例に係る補助リブ34や開口部18、19がなくした構成も本発明に含まれる。
実施例では、支持面91Aと第1搬送面51との接続部が分離ローラ42の近傍に位置していたが、この構成には限定されない。搬送面が供給ローラの近傍から始まっており、凹み部10等が供給ローラの近傍に設けられていてもよい。
実施例では、供給部6が排出部7よりも下方に位置する構成、すなわち、シートSHが下から供給され、上向きにUターンして、上に排出される構成であるが、この構成には限定されない。例えば、シートSHが上から供給され、下向きにUターンして、下に排出される構成にも本発明を適用できる。この場合において、シートSHを上から供給するための供給ローラ又は分離ローラの周囲や、それらのローラよりも搬送方向の上流側に、凹み部を設ける構成も本発明に含まれる。また、Uターンする部分を含まない搬送経路を備える構成にも本発明を適用できる。
本発明は例えば、画像読取装置、画像形成装置又は複合機等に利用可能である。
1…シート搬送装置(画像読取装置)、SH…シート、P1…搬送経路
D1…搬送方向、4…搬送部、3S…処理部(読取部)
51…搬送面(第1搬送面)、55…案内面(第1案内面)
43…搬送ローラ(第1搬送ローラ)、43P…対向部材(第1ピンチローラ)
E1…第1領域、E2…第2領域、E3…第3領域
10…凹み部、20…凹み部の底部
31、32、33…接続部、31A、32A、33A…接続部の平坦面
11E、12E…凹み部における搬送方向の下流側の端部
11A、12A…凹み部における第2領域に接続する内壁面
18、19…凹み部の開口部、60…受け部
18E、19E…開口部における搬送方向の下流側の端縁
K1…底部を開口部に向かって延長した延長面、9…第1ユニット(開閉部)
8…第2ユニット(本体部)、80A…原稿支持面、94…第1ユニットの基部

Claims (9)

  1. シートを搬送経路に沿って搬送方向の下流側に向けて搬送する搬送部と、
    前記搬送経路の途中に設けられ、前記搬送部によって搬送されるシートに対して所定の処理を行う処理部と、を備えたシート搬送装置であって、
    前記搬送部は、前記処理部よりも前記搬送方向の上流側に設けられ、前記搬送経路を下から規定する搬送面と、
    前記処理部よりも前記搬送方向の上流側で前記搬送面に対向するように設けられ、前記搬送経路を上から規定する案内面と、
    前記搬送面及び前記案内面の一方に設けられ、前記搬送面に沿ってシートを搬送する搬送ローラと、
    前記搬送面及び前記案内面の他方に設けられ、前記搬送ローラと対向する対向部材と、を含み、
    前記搬送面は、前記搬送ローラ又は前記対向部材が配置される第1領域と、
    前記第1領域を囲む第2領域と、
    前記第2領域よりも前記搬送方向の上流側に位置する第3領域と、
    前記第2領域と前記第3領域との間に位置し、前記第2領域及び前記第3領域よりも低い底部を有する凹み部と、
    前記凹み部内を通過しつつ前記搬送方向に延びて、前記第2領域と前記第3領域とを平坦面で接続する接続部と、を含んでいることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記凹み部における前記搬送方向の下流側の端部は、前記第1領域よりも前記搬送方向の下流側に位置している請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 前記凹み部において前記底部から前記案内面に向かって延設され、かつ前記第2領域に接続する内壁面は、前記搬送方向に対して傾斜しつつ、前記接続部から前記搬送方向の下流側に向かって延びている請求項1又は2記載のシート搬送装置。
  4. 前記凹み部は、前記搬送方向に直交する幅方向の長さが前記搬送方向の上流側から下流側に向かって狭くなっている請求項1乃至3のいずれか1項記載のシート搬送装置。
  5. 複数の前記接続部が前記搬送方向に直交する幅方向において互いに間隔を有して並ぶ状態で、前記凹み部内を通過するように形成されている請求項1乃至4のいずれか1項記載のシート搬送装置。
  6. 前記凹み部の前記底部は、前記搬送方向の上流側から下流側に向かって下り傾斜している請求項1乃至5のいずれか1項記載のシート搬送装置。
  7. 前記凹み部は、前記凹み部における前記搬送方向の下流側の端部に近い位置に形成され、前記底部を貫通する開口部を有し、
    前記開口部の下には、下向きに凹む受け部が設けられている請求項6記載のシート搬送装置。
  8. 前記開口部における前記搬送方向の下流側の端縁は、前記底部を前記開口部に向かって延長した延長面よりも高い位置にある請求項7記載のシート搬送装置。
  9. 前記処理部は、搬送されるシートの画像を読み取る読取部であり、
    前記シート搬送装置は、
    前記搬送部を収容する第1ユニットと、
    前記第1ユニットの下方に配置され、前記読取部を収容し、かつ原稿を静止させた状態で前記読取部を移動させながら画像を読み取る際に、前記原稿を支持する原稿支持面が上面に設けられた第2ユニットと、を備え、
    前記第1ユニットは、前記第1ユニットの底に位置する基部によって前記原稿支持面を覆う第1位置と、前記基部が前記原稿支持面から離間して前記原稿支持面を露出させる第2位置との間で変位可能であり、
    前記開口部は、前記第1ユニット内に形成され、かつ前記基部を挟んで、前記原稿支持面と対向する範囲内に位置している請求項7又は8記載のシート搬送装置。
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