JP2022074905A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートを載置するトレイを搬送方向に延ばしても、トレイの支持構造の支持強度が不足しないようにする。【解決手段】複合機1は、固定トレイ110と、搬送方向上流側の端部を上昇させた跳ね上げ位置から下降させた通常位置まで軸心X120まわりに回動可能な回動トレイ120と、搬送経路P1に設けられ、固定トレイ110及び回動トレイ120に載置されたシートSHを搬送する給紙ローラ92、分離ローラ54、搬送ローラ44,45、及び排紙ローラ48と、搬送されたシートSHが排出される排出トレイ14と、を備え、回動トレイ120は、通常位置において、後方側に位置する部位が、排出トレイ14の後方側に立設した壁部160に設けた傾斜部162U1及び水平部162U2により当接されて支持され、搬送方向の下流側に位置する部位が、固定トレイ110の搬送方向の上流側に設けられた第2支持部により当接されて支持される。【選択図】図14

Description

本発明は、シートが載置される回動可能なトレイを備えた画像処理装置に関する。
従来、例えば特許文献1に記載のように、原稿トレイを支持手段によって回動可能に支持する構成が知られている。原稿トレイは、載置された原稿シートを搬送可能な第1の状態と、第1の状態よりも持ち上がった第2の状態と、の間で回動可能に支持される。原稿トレイには、セットされた原稿シートをシート幅方向で位置決めする左右一対のサイドガイド板が可動に設けられている。
特開2017-202888号公報
シートの幅方向両端部に当接するサイドガイドによる搬送精度を向上させる、若しくは、長尺のシートに対応可能とする等の観点から、シートを載置するトレイを搬送方向に延ばすことが考えられる。しかしながらその場合、回動可能に設けられるトレイの支持構造において支持強度が不足しないように検討する必要がある。
本発明の目的は、シートを載置するトレイを搬送方向に延ばしても、トレイの支持構造の支持強度が不足しないようにすることができる画像処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、シートを搬送方向に搬送する搬送路を有する装置本体と、前記装置本体に固定される第1トレイであって、前記搬送路よりも前記搬送方向の上流側に設けられる第1トレイと、前記第1トレイのうち前記搬送方向の上流側の接続部位に接続される第2トレイであって、前記搬送方向上流側の端部を上昇させた第1位置から前記搬送方向上流側の端部を下降させた第2位置まで、略水平の軸心まわりに回動可能な第2トレイと、前記搬送路に設けられ、前記第1トレイ及び前記第2トレイに載置された前記シートを搬送するローラと、前記装置本体に固定される第3トレイであって、前記ローラにより搬送された前記シートが排出される第3トレイと、を備え、前記第2トレイは、前記第2位置において、前記搬送方向に直交する幅方向の一方側に位置する第1部位が、前記第3トレイの前記一方側に立設した壁部に設けた第1支持部により当接されて支持され、前記搬送方向の下流側に位置する第2部位が、前記第1トレイの前記搬送方向の上流側に設けられた第2支持部により当接されて支持されることを特徴とする。
本願発明においては、第1トレイと第2トレイとの2つが設けられる。第1トレイは装置本体に固定される固定型のトレイである。第2トレイは略水平の軸心まわりに回動可能に構成された回動型のトレイであり、第1トレイの搬送方向上流側に接続される。これら第1トレイ及び第2トレイにシートが載置されると、装置本体の搬送路に設けたローラによって搬送され、装置本体に固定される第3トレイへと排紙される。
回動型のトレイである第2トレイは、搬送方向上流側の端部を上昇させた第1位置から、前記搬送方向上流側の端部を下降させた第2位置まで、回動可能である。第2位置になった第2トレイは、幅方向一方側の第1部位と搬送方向下流側の第2部位とにおいて支持される。第2トレイの第1部位は、上記第3トレイの幅方向一方側に立設した壁部の第1支持部によって当接され、これによって支持される。第2トレイの第2部位は、上記第1トレイの搬送方向上流側に設けられた第2支持部によって当接され、これによって支持される。
本願発明によれば、上記のように、シートを載置するトレイを、第1トレイと第2トレイとの2つで構成する。これにより、トレイ全体の長さを搬送方向に延ばすことができる。2つのトレイのうち第1トレイは、固定型のトレイとして構成する。2つのトレイのうち回動型のトレイとして構成される第2トレイは、第2位置において、幅方向一方側の第1部位及び搬送方向下流側の第2部位において、それぞれ別々に当接されて支持される。このような支持態様により、強固なトレイ支持構造とすることができるので、支持強度の不足を回避することができる。
本発明によれば、シートを載置するトレイを搬送方向に延ばしても、トレイの支持構造の支持強度が不足しないようにすることができる。
本発明の一実施形態による複合機の概念的な全体構成を表す模式図である。 ADF部の外観構造を表す斜視図である。 図2に示した構造において回動トレイを跳ね上げ位置とした状態を表す斜視図である。 図2に示した構造において開閉カバーを省略して示す図である。 図4に示した構造において回動トレイを跳ね上げ位置とした状態を併記した斜視図である。 図5に示した構造における内部構成を表す側断面図である。 図6中のA-A断面による横断面図である。 回動トレイを回動可能に支持するための固定トレイの要部構造を表す斜視図である。 ADF部全体の内部構造を表す側断面図である。 図4に示した構造において一部部品を省略し固定トレイ及びその搬送方向下流側の内部構造を露出させた斜視図である。 図4に示した構造において一部部品を省略し開閉カバーの内部及び回動トレイの内部構造を露出させた斜視図である。 別の断面でADF部全体の内部構造を表した側断面図である。 さらに別の断面でADF部全体の内部構造を表した側断面図である。 さらに別の断面でADF部全体の内部構造を表した側断面図である。 さらに別の断面でADF部全体の内部構造を表した側断面図である。 さらに別の断面でADF部全体の内部構造を表した側断面図である。 さらに別の断面でADF部全体の内部構造を表した側断面図である。 固定トレイの詳細構造を表す斜視図である。 固定トレイの詳細構造を表す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。なお、各図面は、本開示が採用し得る技術的特徴を説明する為に用いるものであり、記載している装置の構成等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
<複合機の全体概略構成>
図1に本実施形態の複合機1の全体概略構成を概念的に示す。複合機1が画像処理装置の一例である。図1に示す複合機1において、紙面に向かって手前側を装置の前方と規定し、紙面に向かって左手に来る側を左方と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、以降の各図に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。
図1に示すように、複合機1は、本体ユニット2と、読取ユニット3と、を備える。読取ユニット3は、ADF部9と、FB部5とを備える。ADF部9のFB部5の前面には、タッチパネル等である操作パネルが設けられている。
図1に示すように、本体ユニット2は、扁平な略箱状体であり、内部に画像形成部4を備えている。画像形成部4は、インクジェット方式又はレーザ方式等により記録紙に画像を形成する。読取ユニット3は、本体ユニット2の上方に配置されている。FB部5は、後述する原稿支持面101A上に載置された原稿の画像を読み取る際に使用される。ADF部9は、供給トレイ12と、排出トレイ14と、搬送部6と、を有している。搬送部6は、供給トレイ12に載置されたシートSHを搬送経路P1に沿って搬送し、排出トレイ14に排出する。ADF部9は、供給トレイ12に載置されたシートSHの画像を搬送経路P1に沿って順次搬送しながら、読み取らせる際に使用される。なお、読取対象のシートは、用紙、OHPシート等であるシートの他、原稿等が含まれる。
<ADF部の外観>
ADF部9の外観構成を図2及び図3に示す。これら図2及び図3に示すように、ADF部9は、後部に配設された図示しないヒンジによって、左右方向に延びる開閉軸心X9周りで揺動可能に支持されている。ADF部9は、図2及び図3に示す閉じた状態では、後述する原稿支持面101Aを上方から覆っている。図示は省略するが、ADF部9は、その前端部が上方かつ後方に変位するように上記開閉軸心X9周りで揺動することにより、原稿支持面101Aを露出させる。これにより、ユーザは、読取対象の原稿を原稿支持面101Aに支持させることができる。
図2及び図3に示すように、ADF部9の上部分には、開閉カバー32が設けられている。開閉カバー32は、その左端、かつ下端部において、前後方向に延びる開閉軸心X32周りに揺動可能に支持されている。これにより、開閉カバー32は、図2及び図3に示す閉鎖位置と、図示しない開放位置との間で変位可能となっている。上記閉鎖位置においては、開閉カバー32は搬送経路P1を覆うように機能する。ADF部9には、その前端部を形成する前カバー31Fと、後端を形成する後カバー31Rとが備えられている。前カバー31Fの前側には、排出トレイ14に排出された画像形成済のシートSHをユーザが取り出しやすくするための切欠部31Faが設けられている。この結果、前カバー31Fは、前側からの正面視で略C型の形状となっている。
<回動トレイと固定トレイ>
図4及び図5は、図2及び図3に示した構造において開閉カバー32を省略して示す図である。本実施形態の特徴の1つとして、長尺のシートSHに対応可能とする、シートSHの両端部に当接する後述のサイドガイドによる搬送精度を向上させる、等の観点から、シートSHを載置するトレイ長さを搬送方向に延ばす観点から、図示のように供給トレイ12が固定トレイ110及び回動トレイ120の2つで構成されている。固定トレイ110が第1トレイの一例であり、回動トレイ120が第2トレイの一例である。これら固定トレイ110及び回動トレイ120は、ADF部9の右部分に形成されている。回動トレイ120は、固定トレイ110よりもシートSHの搬送方向に沿って上流側に設けられる。回動トレイ120は、略水平方向の軸心X120を回動中心として、図2及び図4に示す右端部を下降させた通常位置から図3に示す右端部を上昇させた跳ね上げ位置まで、回動可能に構成されている(後述の図6等も参照)。なお、図5では、回動動作を明確にするために、便宜的に通常位置及び跳ね上げ位置の両方を図示している。右端部が搬送方向上流側端部の一例であり、図2及び図4に示す通常位置が第2位置の一例であり、図3に示す跳ね上げ位置が第1位置の一例である。また、前後方向が搬送方向に直交する幅方向の一例であり、後方側が幅方向一方側の一例である。
回動トレイ120が上記のように回動可能に支持される構成について図6、図8、図7により説明する。図6に示すように、回動トレイ120は、上記軸心X120が貫通する広幅部120Pと、この広幅部120Pよりも前後方向寸法が小さい狭幅部120Qと、を有している。図8及び図6に示すように、広幅部120Pは前端部120Paと後端部120Pbとを有している。前端部120Pa及び後端部120Pbに備えられるブラケット120Vには、前後方向にそれぞれ突出する略中空丸棒状の軸部120Sa,120Sbをそれぞれ備えている。なお図6では、軸部120Saの略中空丸棒形状の横断面である略円環形状が表されている。これに対応して、図8及び図7に示すように、固定トレイ110には、上記軸部120Sa,120Sbの外形よりもわずかに内径が大きな挿入穴110Ha,110Hbが前後2箇所にそれぞれ設けられている。軸部120Sa,120Sbを備えた広幅部120Pが基端部の一例である。軸部120Sa,120Sb及び挿入穴110Ha,110Hbの中心は上記軸心X120に一致している。軸部120Sa,120Sbが挿入穴110Ha,110Hbに対しそれぞれ摺動可能に挿入されることにより、回動トレイ120は上記軸心X120まわりに回動可能となっている。
固定トレイ110には、上述のようにして回動できる回動トレイ120の、図2及び図4に示した通常位置からの回動角度を図3に示す跳ね上げ位置に対応する最大回動角度で規制するためのストッパ突起110Tが設けられる。この例ではストッパ突起110Tは、固定トレイ110の前方側の壁面110Bから後方側へ突出するように、かつ、左右水平方向に対し左側が下がるように斜めに設けられている。
回動トレイ120の上記前端部120Paには、このストッパ突起110Tに係止可能な係止片120Tが設けられている。係止片120Tは、回動トレイ120が上記通常位置にあるときはストッパ突起110Tに臨みつつストッパ突起110Tから離間しており、回動トレイ120が通常位置から跳ね上げ位置に向かって回動するにつれてその離間距離が短くなる。回動トレイ120が跳ね上げ位置になると、係止片120Tの上面がストッパ突起110Tの前方側の表面110Tbに当接する。ストッパ突起110Tの前方側の表面110Tbは、横断面形状が直線状となる平面となっており、上記当接により、係止片120Tはストッパ突起110Tに係合する。これにより、それ以上の回動トレイ120の回動が抑制される。
なお、上記ストッパ突起110Tと係止片120Tとの係合状態において、想定外の大きな上向きの力が回動トレイ120に作用する等により係止片120Tがストッパ突起110Tを乗り越えてその上方へと逸脱する場合があり得る。図7に示すように、ストッパ突起110Tの後方側の表面110Taは、横断面形状が円弧状となる曲面となっている。これにより、係止片120Tがストッパ突起110Tを乗り越えて上記逸脱した状態となった後、ユーザが回動トレイ120を手で操作し通常位置へ向かって下降させることで、乗り越えた係止片120Tを上記後方側の表面110Tbの曲面形状にガイドされる形でストッパ突起110Tの下方へと戻し、回動トレイ120を本来の回動範囲内に戻すことができる。
図2~図5に戻り、固定トレイ110及び回動トレイ120の上面は、それぞれ、シートSHを下から支持する給紙面110A,120Aである。給紙面120Aは回動トレイ120の通常位置において概ね水平な平坦面であり、給紙面110Aは左向きに下り傾斜する平坦面である。これら給紙面110A,120Aには、搬送部6によって搬送される読取対象の複数枚のシートSHが積載される。固定トレイ110には、前サイドガイド17F及び後サイドガイド17Rがそれぞれ前後方向にスライド可能に設けられている。前サイドガイド17Fと後サイドガイド17Rとが互いに接近又は離間することにより、固定トレイ110に支持されるサイズの異なる複数種類のシートSHを前後から挟む。固定トレイ110のうち、ストッパ突起110Tを含む、回動トレイ120の上記広幅部120Pと上下方向に重畳する右端側の領域が回動トレイ120を回動可能に支持する回動支持領域110Pであり、それ以外のサイドガイド17L,17Rを含む領域がサイドガイド支持領域110Qである。挿入穴110Haを備えた回動支持領域110Pが接続部位の一例である。
<排出トレイ>
図2~図5に示すように、排出トレイ14は、固定トレイ110及び回動トレイ120よりも下方に位置している。排出トレイ14の上面は、シートSHを下から支持する排紙面14Aである。排紙面14Aには、イメージセンサ3Sによって画像が読み取られ、搬送部6によって排出されたシートSHが積載される。排紙面14Aは、左から右に向かうにつれて上り傾斜する平坦面である。なお排出トレイ14は第3トレイの一例である。
<ADF部の断面構造>
図9は、ADF部9の内部構造を前方から見た側断面図である。なお、図9では、上記図5と同様、回動動作を明確にするために便宜的に回動トレイ120の上記通常位置及び上記跳ね上げ位置の両方を図示するとともに、図示の煩雑を防止するために、図1に示したイメージセンサ3Sを含むFB部5の詳細構造の図示を省略している。図9において、FB部5の上面には、プラテンガラス101が配設されている。プラテンガラス101の上面によって、原稿支持面101Aが形成されている。FB部5内であって、プラテンガラス101の下方には、上記イメージセンサ3Sが左右方向に移動可能に設けられている。原稿支持面101Aは、静止した状態の原稿の画像をイメージセンサ3Sによって読み取る際に、その原稿を下から支持する。
プラテンガラス101の上面によって、読取面101Bが形成されている。読取面101Bは、搬送部6によって1枚ずつ搬送されるシートSHの画像をFB部5内のイメージセンサ3Sによって読み取る際に、その搬送されるシートSHを下から案内する。なお、本実施形態においては、原稿支持面101Aを使用して画像が読み取られる対象を原稿と記載し、搬送部6により搬送しながら画像が読み取られる対象をシートSHと記載する。原稿とシートSHとは、実質的に同じものであってもよい。
FB部5は、上記イメージセンサ3Sと、図示しない走査機構と、上記プラテンガラス101と、を有している。走査機構は、イメージセンサ3Sを原稿支持面101A及び読取面101Bの下方で左右方向に往復動させる。原稿支持面101Aに支持されている原稿の画像を読み取る場合には、イメージセンサ3Sが原稿支持面101Aの下方を移動しながら読み取る。シートSHを搬送部6によって搬送しながら画像を読み取る場合には、イメージセンサ3Sを予め決められた静止読取位置に停止させる。ここで、イメージセンサ3Sが停止する静止読取位置は、読取面101Bに下方から対向する位置である。イメージセンサ3Sとしては、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等の周知の画像読取センサが使用される。
ADF部9の下部分には、ベース部材9Aが設けられている。ベース部材9Aは、ADF部9の底部を構成している。ベース部材9Aの右部分は、前述の排出トレイ14を構成している。搬送部6は、ADF部9における開閉カバー32とベース部材9Aの左部分との間に設けられている。搬送部6は、ベース部材9Aに組み付けられたアッパーシュート部材130とロアシュート部材140とを有している。ロアシュート部材140は、アッパーシュート部材130に対して下方に位置している。ロアシュート部材140の下方にベース部材9Aが位置している。なお、ADF部9のうち固定トレイ110、回動トレイ120、開閉カバー32以外の部分、すなわちベース部材9A、アッパーシュート部材130、及びロアシュート部材140と、FB部5と、本体ユニット2と、が装置本体の一例である。
開閉カバー32の内面には、左右方向に延びるガイドリブ32Rが前後方向に複数本並んで形成されている。それらのガイドリブ32Rの下端縁によって、上案内面32Aが形成されている。上案内面32Aは、搬送経路P1のうち、後述する上経路P1Aを上から規定する。
アッパーシュート部材130の上面には、第1上搬送面130Aと第2上搬送面130Bとが形成されている。第1上搬送面130Aは、供給トレイ12の左端に隣接し、左向きに下り傾斜する平坦面である。アッパーシュート部材130の第1上搬送面130Aと固定トレイ110の給紙面110Aとにより、積載面150Aが構成されている。積載面150Aには、搬送部6によって搬送される読取対象の複数枚のシートSHが積載される。第2上搬送面130Bは、第1上搬送面130Aに続いて左向きに上り傾斜する略平坦面である。
ロアシュート部材140の下面には、下案内面140A1,140A2が形成されている。下案内面140A1は、ADF部9内の左端部の近傍から読取面101Bに向かって右向きに下り傾斜する略平坦面である。下案内面140A2は、下案内面140A1に続いて右向きに上り傾斜する略平坦面である。ベース部材9Aの上面には、下案内面140A1に下から対向する下搬送面140B1と、下案内面140A2に下から対向する下搬送面140B2とが形成されている。
<搬送経路>
搬送部6における搬送経路P1は、アッパーシュート部材130の第1上搬送面130Aと、第2上搬送面130Bと、ロアシュート部材140の下案内面140A1,140A2と、開閉カバー32の上案内面32Aと、ベース部材9Aの下搬送面140B1,140B2と、各種搬送ローラ等に囲まれた空間として規定される。より具体的には、搬送経路P1は、固定トレイ110の給紙面110Aからアッパーシュート部材130の第1上搬送面130A及び第2上搬送面130Bに沿って左向きに延びる部分である上経路P1Aを含んでいる。次に、搬送経路P1は、上経路P1Aに接続し、下向きに湾曲する部分である湾曲経路P1Bを含んでいる。次に、搬送経路P1は、湾曲経路P1Bに接続し、湾曲する部分の下端から読取面101Bに向かって下り傾斜した後、読取面101Bに沿って右方に短く延びる部分と、読取面101Bの右端からさらに右に向かって上り傾斜して排出トレイ14に至る部分とから成る下経路P1Cを含んでいる。上経路P1Aと下経路P1Cとは上下方向に重なっている。搬送部6によって搬送されるシートSHの搬送方向は、搬送経路P1の上経路P1Aでは左向きであり、搬送経路P1の湾曲経路P1Bでは、左向きから変化して右向きになり、搬送経路P1の下経路P1Cでは右向きである。この搬送経路P1の延出する方向や形状は、一例である。なお、この搬送経路P1において、搬送経路P1Aのうち固定トレイ110の給紙面110A上を除く部分と、搬送経路P1Bと、搬送経路P1Cとが、搬送路の一例である。したがって固定トレイ110は搬送路よりも搬送方向の上流側に位置し、回動トレイ120はさらにその上流側に位置している。
<分離ローラ、分離パッド、給紙ローラ等>
図9に示すように、搬送部6は、分離ユニット50と、分離パッド56Aと、を備えている。分離ユニット50は、分離ローラ54と、ホルダ51と、給紙ローラ92と、を備えている。
分離ローラ54は、給紙ローラ92よりも左方、すなわち、搬送経路P1における搬送方向の下流に位置している。そして、分離ローラ54は、アッパーシュート部材130の第2上搬送面130Bに対して上方から対向する位置に設けられている。分離ローラ54の回転軸の前端及び後端は、前カバー31Fと、後カバー31Rの内部に配置されたフレーム(図示せず)と、にそれぞれ回転可能に支持されている。
分離パッド56Aは、第2上搬送面130Bと共にシートSHの搬送面を形成している。分離パッド56Aは、分離ローラ54に下から対向する位置に設けられている。分離パッド56Aは、ゴムやエラストマー等の軟質材料からなる板状体である。分離パッド56Aは、例えば図示しない付勢バネによって、分離ローラ54に向かって押圧される。
ホルダ51は、分離ローラ54を上から覆いつつ、前後から挟んだ状態で収容しており、分離ローラ54の回転軸心周りに揺動可能に支持されている。
給紙ローラ92は、アッパーシュート部材130の第1上搬送面130Aに対して上から対向する位置に設けられている。給紙ローラ92は、積載面150Aに積載されたシートSHに対して、上から接触可能に設けられている。給紙ローラ92は、分離ローラ54に対して右方に位置し、ホルダ51内に収容される。給紙ローラ92は、回転軸心周りに回転可能にホルダ51に支持されている。よって、ホルダ51が、分離ローラ54の回転軸心周りに上方向、あるいは下方向に揺動することで、給紙ローラ92が、積載面150Aに近づく位置と離間する位置とに変位可能に構成されている。なお、図9では、ホルダ51の揺動動作を明確にするために、便宜的に、前述の上方向に揺動した状態のホルダ51の位置とした方向に揺動した状態のホルダ15の位置、との両方を図示している。給紙ローラ92は、積載面150Aに積載されたシートSHのうち、最上位置にあるシートSHに搬送力を付与して、そのシートSHを分離ローラ54に向けて送り出す。分離ローラ54は、分離パッド56Aと協働して、給紙ローラ92によって搬送されるシートSHを1枚ずつに分離し、搬送経路P1における搬送方向の下流に搬送する。
<搬送ローラ>
搬送部6は、搬送経路P1の上経路P1Aにおいて、分離ローラ54よりも左方、すなわち、分離ローラ54に対して搬送方向の下流となる位置に、第1搬送ローラ44及びピンチローラ44Pを有している。第1搬送ローラ44及びピンチローラ44Pは、分離ローラ54及び分離パッド56Aによって1枚ずつに分離されたシートSHをニップし、搬送方向の下流に向かって搬送する。
また搬送部6は、搬送経路P1における湾曲経路P1Bにおいて、湾曲案内面45Gと、湾曲案内面45Hと、第2搬送ローラ45と、ピンチローラ45Pと、を有している。湾曲案内面45Gと湾曲案内面45Hとは、所定の間隔を有して対向している。湾曲案内面45Gは、湾曲経路P1Bにおいて下向きに湾曲する部分を外側から規定する。湾曲案内面45Hは、湾曲経路P1Bにおいて下向きに湾曲する部分を内側から規定する。第2搬送ローラ45及びピンチローラ45Pは、湾曲経路P1Bの下端部に配置されている。第2搬送ローラ45及びピンチローラ45Pは、第1搬送ローラ44及びピンチローラ44Pによって搬送されるシートSHをニップし、読取面101Bに向けてさらに搬送する。第1搬送ローラ44及びピンチローラ44Pと読取面101Bとの間には、下案内面140A1と下搬送面140B1とが所定間隔を有して対向することにより、下経路P1Cの左部分を規定している。
搬送部6は、さらに、排紙ローラ48及びピンチローラ(図示せず)を有している。読取面101Bと排紙ローラ48及びピンチローラとの間には、下案内面140A2と下搬送面140B2とが所定間隔を有して対向することにより、下経路P1Cの右部分を規定している。
下案内面140A2と下搬送面140B2とにより形成される経路は、押圧部材49よりも右方で、排紙ローラ48及びピンチローラに向かって上り傾斜している。排紙ローラ48は、ロアシュート部材140の下案内面140A2の右端部に位置している。ピンチローラは、下搬送面140B2の右端部に位置している。排紙ローラ48とピンチローラとは、読取面101B上を通過したシートSHをニップして、排出トレイ14の排紙面14A上に向けて排出する。なお、上記した、給紙ローラ92、分離ローラ54、第1搬送ローラ44、第2搬送ローラ45、及び排紙ローラ48がローラの一例である。
<回動トレイの支持強度>
前述したように、本実施形態では、シートSHを載置するトレイ長さを搬送方向に延ばすために、供給トレイ12が固定トレイ110及び回動トレイ120の2つで構成されている。この場合、回動可能に設けられる回動トレイ120の支持構造において、支持強度が不足しないようにする必要がある。本実施形態では、この観点から、回動トレイ120の支持構造、及び、回動トレイ120自体の構造において、強度補強のための種々の構成が設けられる。以下、その詳細を、図9~図19により説明する。
<回動トレイの内部強度補強>
図9に示すように、回動トレイ120は、平坦面を構成する略板状の上記給紙面120Aを有する上面部120Uと、上面部120Uに組付けられる下面部120Lと、を有している。図2~図9に示したADF部9及びFB部5において、上面部120Uの給紙面120Aと開閉カバー32とを省略した内部構造図を図11に示す。図11に示すように、回動トレイ120の下面部120Lは、底面120Bを備えている。
上面部120Uの給紙面120Aと、下面部120Lの底面120Bとは、複数個所のねじ締結部により互いに固定されている。この例では、4箇所のねじ締結部125A,125B,125C,125Dが設けられている。ねじ締結部125Aは回動トレイ120の右後端の隅部近傍に設けられ、ねじ締結部125Bは回動トレイ120の右前端の隅部近傍に設けられ、ねじ締結部125Cは回動トレイ120の後端部の左側に設けられ、ねじ締結部125Dは回動トレイ120の前端部の左側に設けられている。ねじ締結部125A~125Dはそれぞれ、給紙面120Aに一体的に設けられた上締結部121と、底面120Bに一体的に設けられた下締結部122とが、図示しないねじによって締結され固定される。
また、給紙面120Aと底面120Bとの間には、上面部120A及び下面部120Bの外縁部に沿うように、複数の外縁当て部が設けられている。この例では、6箇所の外縁当て部126A,126B,126C,126D,126E,126Fが設けられている。外縁当て部126A,126Bは上記ねじ締結部125A,125Bの間すなわち中間部に配置され、外縁当て部126Cは上記ねじ締結部125A,125Cの中間部に配置され、外縁当て部126Dは上記ねじ締結部125B,125Dの中間部に配置されている。外縁当て部126E,126Fは上記ねじ締結部125Dよりも前側に配置されている。外縁当て部126A~126Fはそれぞれ、給紙面120Aに一体的に設けられた平板状の上当て部123の下面と、底面120Bに一体的に設けられた略半円柱状の下当て部124の上面とが、互いに当接することによって構成される。また、給紙面120Aと底面120Bとの間の、上記ねじ締結部125A,125B,125C,125Dから遠い部位、この例ではそれらねじ締結部125A~125Dそれぞれから等距離となる部位に、中央当て部126Gが設けられている。中央当て部126Gは、上記外縁当て部126A~126Fと同様、給紙面120Aに一体的に設けられた十字平板状の上当て部127の下面と、底面120Bに一体的に設けられた略円柱状の下当て部128の上面とが、互いに当接することによって構成される。
回動トレイ120は、外縁当て部126A~126F及び中央当て部126Gが設けられることにより、前述のようにしてユーザの操作で通常位置と跳ね上げ位置との間で回動する際に厚さ方向に変形しないように、回動トレイ120の内部強度の補強が図られている。
<リブを用いた略鉛直方向の当接(その1)>
図11、図10、図12,図13に示すように、回動トレイ120の広幅部120Pには、当該広幅部120Pの前後方向言い換えれば軸心X120に沿った方向において等間隔に、複数個の、この例では10個のリブ120a1,120a2,120a3,120a4,120a5,120a6,120a7,120a8,120a9,120a10が設けられている。これらリブ120a1~120a10はそれぞれ、シートSHの搬送方向、言い換えれば略左右方向に沿って延設されている。以下適宜、これらリブ120a1~120a10を総称して単に「リブ120a」と称する。各図中の図示も同様である。
図10、図12,図13に示すように、固定トレイ110の上記回動支持領域110Pには、前後方向、言い換えれば軸心X120に沿った方向に延びる1つの長尺のリブ110aが設けられる。回動トレイ120が上記通常位置にある状態では、回動トレイ120のリブ120a1~120a10それぞれの下端部のうち、上記固定トレイ110のリブ110aの上端部の直上にある部位と、当該リブ110aの上端部とが互いに略鉛直方向に当接する。なお、リブ120a1~120a10のすべてをリブ110aに当接させるのではなく、その中の一部のみ、例えば前後方向の両端に位置するリブ120a1,120a10のみをリブ110aに当接させるようにしてもよい。いずれの場合も、リブ120aとリブ110aとの当接位置は、軸心X120から上記搬送方向の上流側に所定距離だけ離れていることとなる(後述の図15参照)。
なお、リブ110aが第2リブの一例であり、上記リブ120aが第3リブの一例であり、これらリブ110a及びリブ120aが第1当て部の一例である。回動トレイ120のうちリブ120aが設けられる部位が回動トレイ120の搬送方向下流側に位置する第2部位の一例であり、固定トレイ110のうちリブ110aが設けられる部位が固定トレイ110の搬送方向上流側に位置する第2支持部の一例である。
<リブを用いた略鉛直方向の当接(その2)>
図11及び図10に示すように、固定トレイ110の上記回動支持領域110Pには、当該回動支持領域110Pの前後方向に沿った等間隔に、複数個、この例では5個のリブ110b1,110b2,110b3,110b4,110b5が設けられている。これらリブ110b1~110b5はそれぞれ、シートSHの搬送方向、言い換えれば略左右方向に沿って延びるように、回動支持領域110Pの支持面110Pbに対し立設されている。以下適宜、これらリブ110b1~110b5を総称して単に「リブ110b」と称する。各図中の図示も同様である。各リブ110bは、前述のように回動トレイ120が通常位置から跳ね上げ位置まで回動するときに広幅部120Pの左縁部120Pcが描く回動軌跡から逃げるような、言い換えれば当該回動軌跡に対して所定間隙を介し対向する、切欠部110cを備えている。
5個のリブ110b1~110b5のうち、前後方向の中間位置、言い換えれば前後方向において概ね前述のねじ締結部125Aとねじ締結部125Dとの中間となる位置に対応するものは、リブ110b3である。このリブ110b3に対応して、回動トレイ120の広幅部120Pの前後方向の中間位置には、略円柱状の突起120cが下方へ突出するように設けられている。言い換えれば、突起120cは、固定トレイ110の上記支持面110Pbに向かって延設されていることになる。図10、図14、図15等に示すように、突起120cは前述のリブ120a5と一体的に設けられている。回動トレイ120が上記通常位置にある状態では、回動トレイ120の突起120cの下端部のうち上記固定トレイ110のリブ110b3の上端部の直上にある部位と、当該リブ110b3の上端部とが互いに略鉛直方向に当接する。なおこの場合も、突起120cとリブ110b3との当接位置は、軸心X120から上記搬送方向の上流側に所定距離だけ離れていることとなる(後述の図16参照)。
なお、リブ110bが第1リブの一例であり、リブ110b及び突起120cが第1当て部の他の一例である。回動トレイ120のうち突起120cが設けられる部位が回動トレイ120の搬送方向下流側に位置する第2部位の他の一例であり、固定トレイ110のうちリブ110bが設けられる部位が固定トレイ110の搬送方向上流側に位置する第2支持部の他の一例である。
<リブを用いた搬送方向の当接>
図14、図17等に示すように、回動トレイ120の下面部120Lの左端には、前後方向、言い替えれば軸心X120に沿って延びるリブ120dが設けられている。図18及び図19に示すように、固定トレイ110の回動支持領域110Pには、前後方向、言い替えれば軸心X120に沿う方向に延びる長尺の1つのリブ110dが設けられている。また回動支持領域110Pには、略鉛直方向に延びかつ左右方向言いかえれば搬送方向上流側に突出する複数、この例では5つのリブ110e1,110e2,110e3,110e4,110e5が設けられている。これらリブ110e1~110e5の下端部はそれぞれ、リブ110dに結合されている。以下適宜、これらリブ110e1~110e5を総称して単に「リブ110e」と称する。各図中の図示も同様である。
回動トレイ120が上記通常位置にある状態では、固定トレイ110のリブ110e1~110e5及びリブ110dそれぞれの右端部のうち、回動トレイ120のリブ120dに対し搬送方向言い換えれば左右方向に対向する部位と、当該リブ120dの左端面とが互いに搬送方向に当接する。なお、リブ110e1~110e5のすべてがリブ120dに当接するのではなく、その中の一部のみ、例えば前後方向の両端に位置するリブ110e1,110e50のみがリブ120dに当接するようにしてもよい。またリブ110e及びリブ110dのうちいずれか一方を省略してもよい。
なお、リブ110e及びリブ110dが第4リブの一例であり、リブ120dの上記左端面が当接面の一例であり、それらリブ110e及びリブ110dとリブ120dの左端面とが第2当て部の一例である。回動トレイ120のうちリブ120dが設けられる部位が回動トレイ120の搬送方向下流側に位置する第2部位のさらに他の一例であり、固定トレイ110のうちリブ110d,110eが設けられる部位が固定トレイ110の搬送方向上流側に位置する第2支持部のさらに他の一例である。
<排出トレイの後方側における回動トレイの支持>
図3及び図9に示すように、排出トレイ14の後方側には、壁部160が鉛直方向に立設されている。壁部160は、搬送方向下流側に位置する第1壁部分161と、第1壁部分161よりも高さ方向寸法が大きい第2壁部分162と、を有している。第2壁部分162は、略水平な水平部162U2と、水平部162U2よりも搬送方向下流側に位置し搬送方向下流側に向かって下り傾斜である傾斜部162U1とを、備えている。
回動トレイ120が上記通常位置にある状態では、回動トレイ120の上記底面120Bのうち、水平部162U2及び傾斜部162U1の直上にある部位と、当該水平部162U2及び傾斜部162U1とが互いに略鉛直方向に当接する。これにより、回動トレイ120のうち後方側の部分は、壁部160によって支持される。
なお、水平部162U2及び傾斜部162U1が第2壁部分162の上面の一例であり、第1支持部の一例でもある。回動トレイ120の底面120Bのうち水平部162U2及び傾斜部162U1の直上にある部位が回動トレイ120の搬送方向に直交する幅方向の一方側に位置する第1部位の一例である。
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態の複合機1では、供給トレイ12として、固定トレイ110と回動トレイ120との2つが設けられる。固定トレイ110はADF部9において固定的に配置され、回動トレイ120は略水平の軸心S120まわりに回動可能に構成される。これら固定トレイ110及び回動トレイ120にシートSHが載置されると、搬送経路P1に設けた給紙ローラ92、分離ローラ54、搬送ローラ44,45、排紙ローラ48によって搬送され、ADF部9において固定的に配置される排出トレイ14へと排紙される。
回動トレイ120は、搬送方向上流側の端部を上昇させた跳ね上げ位置から、前記搬送方向上流側の端部を下降させた通常位置まで、回動可能である。通常位置になった回動トレイ120は、後方側の部位と搬送方向下流側の部位とにおいて支持される。回動トレイ120の後方側の部位は、上記排出トレイ14の後方側に立設した壁部160の傾斜部612U1及び水平部162U2によって当接され、これによって支持される。回動トレイ120の搬送方向下流側の部位は、固定トレイ110の搬送方向上流側に設けられたリブ110a、リブ110b、リブ110d,110e等によって当接され、これによって支持される。
以上説明したように、本実施形態によれば、上記のように、シートSHを載置する供給トレイ12を、固定トレイ110と回動トレイ120との2つで構成する。これにより、トレイ全体の長さを搬送方向に延ばすことができる。2つのトレイのうち回動トレイ120は、通常位置の状態で、後方側部位及び搬送方向下流側部位において、それぞれ別々に当接されて支持される。このような支持態様により、強固なトレイ支持構造とすることができるので、支持強度の不足を回避することができる。
また、本実施形態では特に、上述のように固定トレイ110と回動トレイ120との2つで構成し、そのうち固定トレイ110に対しサイドガイド17F,17Rを設ける。これにより、搬送精度を向上するためにサイドガイド17F,17Rの搬送方向における長さを長くする際に、その長いサイドガイド17F,17Rを1つの回動型のトレイに設ける場合に生じ得るサイドガイド17F,17RとADF部9の本体側との干渉を回避することができる。
また、本実施形態では特に、回動トレイ120は、排出トレイ14の後方側にある壁部160の第2壁部分162の傾斜部162U1及び水平部162U2に当接されて支持される。これにより、排出トレイ14の後方側において仕切用に通常設けられている壁部160を流用して、新たな部材を追加することなく回動トレイ120の支持構造を実現することができる。
また、本実施形態では特に、回動トレイ120及び固定トレイ110のうち少なくとも一方が、略鉛直方向に当接する前述の第1当て部を備える。これにより、回動トレイ120の搬送方向下流側部位が固定トレイ110の搬送方向上流側部分により当接支持される支持構造において、略鉛直方向に作用する力成分に対する強度を確保することができる。
また、本実施形態では特に、上記第1当て部としての回動トレイ120の突起120c及び固定トレイ110のリブ110b3が、回動トレイ120の上面部120Uと下面部120Lとを固定するねじ締結部125A,125Dの間の中間部に設けられている。これにより、相対的に剛性が弱くなるねじ締結部間の中間部における回動トレイ120自体の強度を補強しつつ、回動トレイ120の支持構造において、図17及び図14に示す略鉛直方向に作用する力成分M1に対する強度を確保することができる。
また、本実施形態では特に、固定トレイ110側のリブ110bと回動トレイ120側の突起120cとによって上記第1当て部を構成する。これにより、リブ110bと突起120cとを用いた簡素かつ確実な当接構成によって、互いに略鉛直方向に当接する上記第1当て部を実現することができる。
また、本実施形態では特に、固定トレイ110側では、回動トレイ120の広幅部120Pの回動軌跡を逃げる切欠部11cを備えたリブ110bとこのリブ110bを支持する支持面110Pbとによって上記第1当て部を構成し、回動トレイ120側では、広幅部120Pから固定トレイ110の支持面110Pbに向かって延びる突起120cによって上記第1当て部を構成する。これにより、固定トレイ110の回動支持領域110Pにおける回動トレイ120の回動を許容しつつ、固定トレイ110側のリブ110b及び支持面110Pbと回動トレイ120側の突起120cとを用いた支持構成によって上記第1当て部を実現することができる。
また、本実施形態では特に、上記第1当て部が、回動トレイ120の軸心X120から搬送方向の上流側の位置に設けられている。これにより、軸心X120の上流側位置において、略鉛直方向に作用する力成分M1(図17及び図14参照)に対する支持強度を確保することができる。
また、本実施形態では特に、固定トレイ110側に設けられた軸心X120方向のリブ110aと回動トレイ120側に設けられた搬送方向のリブ120aとによって上記第1当て部を構成する。このように、互いに直交する2つのリブ110a,120aを用いた簡素かつ確実な当接構成によって、互いに略鉛直方向に当接する上記第1当て部を実現することができる。
また、本実施形態では特に、回動トレイ120側のリブ120aが軸心X120方向に複数個並べて設けられている。これにより、略鉛直方向に作用する力成分M1(図17及び図14参照)を軸心X120方向に分散させて負担することができる。
また、本実施形態では特に、回動トレイ120と固定トレイ110とのうち少なくとも一方が、互いに搬送方向に当接する第2当て部を備える。これにより、回動トレイ120の搬送方向下流側に位置する部位が固定トレイ110の搬送方向上流側に位置する部位により搬送方向に当接され支持される支持構造において、搬送方向に作用する力成分M2(図17及び図14参照)に対する強度を確保することができる。
また、本実施形態では特に、固定トレイ110側において軸心120X方向及び略鉛直方向の少なくとも一方に延びるリブ110d,110eと回動トレイ120側に設けられたリブ120dの左端面とを搬送方向に当接させることで、第1当て部を構成する。このように、リブ110d,110eと上記左端面とを用いた簡素かつ確実な当接構成によって、互いに搬送方向に当接する第2当て部を実現することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。これらの変形例も技術的範囲に含まれる。
すなわち、以上においては、回動トレイ120の底面120Bの後方側部分が、排出トレイ14の後方側に位置する第2壁部分162からなる第1支持部により支持されたが、これに限られない。すなわち、第1支持部としての、複合機200やADF部9の外観構成部品例えば後カバー31R、若しくは、外観構成部品に設けられた部材例えば後カバー31Rの前方に突出して設けられた突出片、等により、回動トレイ120の後方側部分を支持するようにしてもよい。この場合も前述と同様の効果を得る。
また、以上においては、回動トレイ120の搬送方向下流側部分を、固定トレイ110に設けたリブ110a、リブ110b、リブ110d,110e等の第2支持部により支持したが、これに限られない。すなわち、第2支持部として、固定トレイ110に取り付けられた固定トレイ110とは別の部材によって回動トレイ120の搬送方向下流側部分を支持するようにしてもよい。この場合も前述と同様の効果を得る。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 複合機(画像処理装置の一例)
2 本体ユニット(装置本体の一例)
5 FB部(装置本体の一例)
9A ベース部材(装置本体の一例)
14 排出トレイ(第3トレイの一例)
44 第1搬送ローラ(ローラの一例)
45 第2搬送ローラ(ローラの一例)
48 排紙ローラ(ローラの一例)
51 ホルダ
54 分離ローラ(ローラの一例)
92 給紙ローラ(ローラの一例)
110 固定トレイ(第1トレイの一例)
110P 回動支持領域(接続部位の一例)
110a リブ(第2リブ、第1当て部の一例)
110b リブ(第1リブ、第1当て部の一例)
110d リブ(第4リブ、第2当て部の一例)
110e リブ(第4リブ、第2当て部の一例)
120 回動トレイ(第2トレイの一例)
120a リブ(第3リブ、第1当て部の一例)
120c 突起(第1当て部の一例)
120d リブ(当接面、第2当て部の一例)
120P 広幅部(基端部の一例)
130 アッパーシュート部材(装置本体の一例)
140 ロアシュート部材(装置本体の一例)
160 壁部
162U1 傾斜部(第2壁部分の上面、第1支持部の一例)
162U2 水平部(第2壁部分の上面、第1支持部の一例)
SH シート
X120 回動トレイの軸心

Claims (12)

  1. シートを搬送方向に搬送する搬送路を有する装置本体と、
    前記装置本体に固定される第1トレイであって、前記搬送路よりも前記搬送方向の上流側に設けられる第1トレイと、
    前記第1トレイのうち前記搬送方向の上流側の接続部位に接続される第2トレイであって、前記搬送方向上流側の端部を上昇させた第1位置から前記搬送方向上流側の端部を下降させた第2位置まで、略水平の軸心まわりに回動可能な第2トレイと、
    前記搬送路に設けられ、前記第1トレイ及び前記第2トレイに載置された前記シートを搬送するローラと、
    前記装置本体に固定される第3トレイであって、前記ローラにより搬送された前記シートが排出される第3トレイと、
    を備え、
    前記第2トレイは、前記第2位置において、
    前記搬送方向に直交する幅方向の一方側に位置する第1部位が、前記第3トレイの前記一方側に立設した壁部に設けた第1支持部により当接されて支持され、
    前記搬送方向の下流側に位置する第2部位が、前記第1トレイの前記搬送方向の上流側に設けられた第2支持部により当接されて支持される
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記幅方向へ移動可能に前記第1トレイに設けられるサイドガイドであって、前記第1トレイに載置された前記シートの前記幅方向の両端部に当接可能な一対のサイドガイドをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記壁部は、
    前記搬送方向の下流側に位置する第1壁部分と、前記第1壁部分よりも高さ方向寸法が大きい第2壁部分と、を有し、
    前記第1支持部は、第2壁部分の上面である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記第2トレイの前記第2部位及び前記第1トレイの前記第2支持部のうち少なくとも一方は、当接対象に対して略鉛直方向に当接する第1当て部を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の画像処理装置。
  5. 前記第2トレイは、
    上面部と、前記上面部に対し複数のねじ締結部を介して固定された下面部と、を有し、
    前記第1当て部は、
    1つの前記ねじ締結部と他の前記ねじ締結部との間の中間部に対応する位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 前記第1当て部は、
    前記第1トレイの前記第2支持部に設けられた第1リブと、
    前記第2トレイの前記第2部位に設けられた略円柱状の突起と、
    を備えることを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 前記第1トレイの前記リブは、
    前記接続部位に対応する前記第2トレイの基端部により前記第2トレイの回動時に描かれる回動軌跡に対し所定間隙を介し対向する切欠部を備えており、
    前記第1当て部は、
    前記第1トレイに設けられる支持面であって、前記切欠部を備えた前記第1リブを支持する支持面をさらに有し、
    前記第2トレイの前記突起は、
    前記基端部から第1トレイの前記支持面に向かって延設されている
    ことを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  8. 前記第2トレイは、
    前記第1当て部は、
    前記軸心から前記搬送方向の上流側に所定距離だけ離れた位置において略鉛直方向に当接する
    ことを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  9. 前記第1当て部は、
    前記第1トレイの前記第2支持部に設けられ、前記軸心に沿う方向に延びる第2リブと、
    前記第2トレイの前記第2部位に設けられ、前記搬送方向に延びる第3リブと、
    を備えることを特徴とする請求項8記載の画像処理装置。
  10. 前記第2トレイの前記第3リブは、
    前記軸心に沿う方向に複数個並んで配置されている
    ことを特徴とする請求項9記載の画像処理装置。
  11. 前記第2トレイの前記第2部位及び前記第1トレイの前記第2支持部のうち少なくとも一方は、当接対象に対して前記搬送方向に当接する第2当て部を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項記載の画像処理装置。
  12. 前記第2当て部は、
    前記第1トレイの前記第2支持部に設けられ、前記軸心に沿う方向及び前記搬送方向の少なくとも一方に延びる第4リブと、
    前記第2トレイの前記第2部位に設けられ、前記第4リブに対し前記搬送方向に当接可能な当接面と、
    を備えることを特徴とする請求項11記載の画像処理装置。
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