JP2005255324A - 画像読み取り装置及びこれを用いた画像記録処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 浮遊ゴミが読み取り位置まで持ち込まれるのを低減し、スジ画像の発生を防止、低減可能な画像読み取り装置を提供する。
【解決手段】 原稿の表面画像を読み取りガラス21の下方より読み取りを行わせる第1読み取り搬送部に対して原稿搬送方向で上流側に設けた読み取り入口ガイド18に、スリット部18aを開口させ、搬送されてくる原稿によって読み取り位置20にゴミxが持ち込まれる前にゴミxを落とすようにする。スリット部18aの搬送路に対して裏側となる下面側に、微小物体の集塵に有効な帯電部材33を取り付け、自然落下してくるゴミxだけでなく、静電力でゴミxを引き寄せる。帯電部材33には、永久帯電の不織布等を用いることができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、スキャナ等の画像記録処理装置とこれにおいて原稿処理に用いる画像読み取り装置に関する。
複写機等を構成する画像読み取り装置においては、画像を読み取る読み取り手段を静止させ、原稿を移動させて画像読み取りを行う、シートスルー方式と称される画像読み取り部を持つものがある。このようなシートスルー式の画像読み取り部では、読み取り位置への異物の滞留による画像不良が大きな問題となる。すなわち、再剥離式の付箋紙(例えばポストイット(登録商標))や切り貼りした原稿の糊、乾燥しきっていないインクや修正液、消しゴムあるいは搬送ローラや搬送ベルトのゴムかす等粘着性のある物質が、ちょうど読み取り位置に付着してしまった場合、あるいは紙粉、トナーかす、その他埃等浮遊物が、付着はしないがちょうど読み取り位置に存在していた場合に、原稿を読み取ると同時に異物も読み取ることになり、読み取った画像には異物が原稿搬送方向のスジとなって現われてしまうことがある。
ところで、シートスルー方式の画像読み取り部は、読み取り手段を保護したり、原稿を読み取り手段の焦点位置に一致させたりするための読み取りガラスを備える構成になっていることが多い。さらに、そのような読み取りガラスには、粘着物が付着したり、浮遊物が滞留したりしにくくなるように、例えば界面活性剤処理や導電処理等の表面処理を施したものを用いることが多いが、前述のような粘着物の付着や浮遊物の滞留を完全に防止することはできていない。また読み取り位置への粘着性の異物の付着や浮遊物の滞留を防止するための考え方は排他的であり、同時に達成することは困難である。すなわち、このような構成において、読み取りガラスに原稿を接触させるように原稿を搬送させた場合、前述のような粘着性物質が読み取りガラスへ付着する可能性があるが、浮遊物は原稿により読み取り位置から除去されることが期待できる。一方で、読み取りガラスに原稿を接触させないように原稿を搬送させた場合、粘着性物質は読み取りガラスに付着しないが、原稿により浮遊物が読み取り位置から除去されることはあまり期待できないのである。
読み取り部に付着物が付着することは比較的頻度が低いが、付着してしまった場合には非常に目立つスジ画像になってしまう。また清掃しても比較的除去し難い。一方、読み取り部に浮遊物が滞留した場合には、画像のスジはさほど目立たない場合もあり、また清掃により比較的容易に除去できるが、発生頻度は比較的高い。いずれの場合であっても、画像読み取り後にスジ画像発生に気づいた場合には、スジの原因となる滞留物を清掃除去後に画像読み取りを再度行う必要があり、この清掃除去作業や再度の読み取り作業は、作業者にとって煩わしい。
以上について従来は、粘着物及び浮遊物に関しては作業者による清掃や、画像読み取り装置にブラシやスクレイパー等の清掃部材、あるいは読み取り位置へ気流を向ける等の、何らかの清掃手段を設けて読み取りガラスを自動清掃したり、さらに浮遊物に関しては、読み取りガラスに傾斜部を設けて浮遊物を傾斜下部に落としたりする等といった方法が提案され、実施されてきている。
特開平11−305495号公報 特開平10−210201号公報 特開平11−146140号公報
しかしながら、物体の寸法が微小になると、物体に作用する力は、体積(寸法の3乗)に比例する慣性力よりも、面積(寸法の2乗)に比例する粘着力や静電力のほうが支配的になるという寸法効果により、紙紛等の浮遊物は大きさ及び質量が非常に小さい微小物体であるため、清掃部材や気流により物理的に力を加えて慣性力で吹き飛ばしたり、読み取りガラスに傾斜部を設けて重力により読み取り位置からすべり落としたりするといった方法は、必ずしも効果的ではない場合がある。しかも、そのための装置は大掛かりになったり、現状の読み取り部構成を大幅に変更しなければならなくなったりという別の問題も生じてくる。
そこで本発明は、シートスルー方式の画像読み取り部の読み取り位置への異物の滞留を、前述の寸法効果を考慮した微小物体に対して効果的な方法、及び現状の標準的な読み取り部構成に比較的容易に搭載可能である方法にて防止あるいは低減し、上述した原因等によるスジ画像の発生を防止することを目的としている。
本発明の請求項1に係る画像読み取り装置は、原稿画像を読み取る読み取り手段を静止させ、読み取り対象とする原稿を移動させて該原稿画像を読み取るシートスルー方式の画像読み取り装置において、前記読み取り手段の画像読み取り位置近傍でかつ前記原稿の移動方向上流側にゴミ等の集塵排出手段を配してなることを特徴とする。
同請求項2に係るものは、請求項1の画像読み取り装置において、前記集塵排出手段が帯電部材を用いてなることを特徴とする。
同請求項3に係るものは、請求項2の画像読み取り装置において、前記帯電部材として帯電エアフィルタを用いてなることを特徴とする。
同請求項4に係るものは、請求項1ないし3のいずれかの画像読み取り装置において、前記集塵排出手段が、集塵したゴミ等を排出するためのスリット状または穴状の開口を、前記画像読み取り位置近傍でかつ前記原稿の移動方向上流側に位置する原稿移動用のガイド部材に設けてなることを特徴とする。
同請求項5に係るものは、請求項4の画像読み取り装置において、前記ガイド部材が、移動する原稿の少なくとも下面側に位置するものであることを特徴とする。
同請求項6に係るものは、請求項5の画像読み取り装置において、前記ガイド部材の開口が、その長手方向を原稿の移動方向に沿わせたものであることを特徴とする。
同請求項7に係るものは、請求項6の画像読み取り装置において、前記ガイド部材の開口を、原稿の移動方向と直交方向に複数並設してなることを特徴とする。
同請求項8に係るものは、請求項7の画像読み取り装置において、前記ガイド部材の開口を、原稿の移動方向で少なくとも2列以上設けてなることを特徴とする。
同請求項9に係るものは、請求項8の画像読み取り装置において、前記ガイド部材の各列の開口を、前記原稿の移動方向と直交方向においてそれぞれ位置をずらして配置してなることを特徴とする。
同請求項10に係るものは、請求項8または9の画像読み取り装置において、前記ガイド部材の開口を、原稿の搬送方向の任意の1ライン上で重なり合うように配置してなることを特徴とする。
同請求項11に係る画像記録処理装置は、請求項1ないし10のいずれかの画像読み取り装置を用いてなることを特徴とする。
本発明は、浮遊ゴミが読み取り位置まで持ち込まれるのを低減し、スジ画像の発生を防止あるいは低減することができ、また微小物体の効果的集塵、安全かつ単純な機構で構成することができる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、図に示す実施例を参照して説明する。
図1は本発明の実施対象となる機器、装置の一例である画像形成装置の概念的断面図である。本発明は、その画像が読み取り対象となる被読み取り原稿を固定の読み取り装置部に搬送し、所定の速度で原稿を搬送しながら画像読み取りを行う装置全般に関するものであるが、以下に説明する実施例は一例として被読み取り原稿処理装置(以下ADFという)の場合である。もちろん本発明はこの実施例のものに限定されない。
本例の画像形成装置は、電子写真プロセスにより画像形成を行う画像形成部1000、原稿像を読み取る原稿読取部2000、原稿を自動給紙するADF3000、複数の給紙トレイ4000a〜4000dを備えて各種サイズの転写紙を給紙する転写紙給紙装置4000、転写紙の両面に画像形成する時に片面画像形成済みの転写紙を一時的に収納して再給紙する両面用トレイ5000、コピーやプリント済みの転写紙の排紙トレイ6000等から構成してある。
また図中1100は画像形成部1000等を内蔵する画像形成装置本体、1200は手差しトレイである。また画像形成部1000は、現像装置1300、感光体ドラム1400、転写搬送手段1500、定着装置1600等を備え、転写紙給紙装置4000あるいは手差しトレイ1200から給紙した転写紙Pを搬送する転写紙搬送経路(図中矢印で示す)が形成してある。
ADF3000の基本的な構成、動作、作用を、図2及び制御ブロック図(図3、図4)を基に説明する。ADF3000は、被読み取り原稿束1をセットする原稿セット部A、セットされた原稿束1から一枚毎原稿を分離して給送する分離給送部B、給送された原稿を一次突き当て整合させるとともに、整合後の原稿を引き出し搬送するレジスト部C、搬送される原稿をターンさせて、原稿面を読み取り側(下方)に向けて搬送するターン部D、原稿の表面画像をコンタクトガラス(本例では読み取りガラス21)の下方より読み取りを行わせる第1読み取り搬送部E、読み取り後の原稿の裏面画像を読み取る第2読み取り搬送部F、表裏の読み取りが完了した原稿を機外に排出する排紙部G、読み取り完了後の原稿を積載保持するスタック部H、これら搬送動作の駆動を行う駆動部101〜105、さらには一連の動作を制御するコントローラー部100とから構成されている。なお図2では原稿束1が1枚の原稿であるかのように描いてある。原稿は1枚だけセットする場合もあるが、もちろん複数枚からなる束のことが多い。本発明の場合は、原稿が1枚だけの場合も、複数枚からなる場合も原稿束として扱っている。
読み取りを行う原稿束1をセットするのは、可動原稿テーブル3を含む原稿テーブル2上で、本例では原稿面を上向きの状態でセットする。さらに原稿束1の巾方向を図示しないサイドガイドによって搬送方向と直行する方向の位置決めを行う。原稿のセットはセットフィラー4、セットセンサ5により検知されインターフェース(以下、I/F)回路107により本体制御部111に送信される。さらに原稿テーブル面に設けられた原稿長さ検知センサ30または31(反射型センサまたは、原稿1枚でも検知可能なアクチェーター・タイプのセンサを用い得る)により、原稿の搬送方向長さの概略を判定する。すなわち、少なくとも同一サイズの原稿の縦か横かを判断可能なセンサ配置が必要である。
可動原稿テーブル3は、底板上昇モータ105により図に示す矢印a、b方向に上下動可能な構成になっており、原稿がセットされたことをセットフィラー4、セットセンサ5により検知すると、底板上昇モータ105を正転させて原稿束1の最上面がピックアップローラ7と接触するように可動原稿テーブル3を上昇させる。ピックアップローラ7は、ピックアップモータ101によりカム機構で図に示す矢印c、d方向に動作するとともに、可動テーブル3が上昇し、可動テーブル3上の原稿上面により押されて矢印c方向に上がり、テーブル上昇検知センサ8により上限が検知可能となる。
本体操作部108よりプリントキーが押し下げられ、本体制御部111からI/F回路107を介してADF制御部100に原稿給紙信号が送信されると、ピックアップローラ7は給紙モータ102の正転によりコロが回転駆動し、原稿テーブル2上の数枚(理想的には1枚)の原稿をピックアップする。回転方向は、最上位の原稿を給紙口に搬送する方向である。給紙ベルト9は102の正転により給紙方向に駆動され、リバースローラ10は102の正転により給紙と逆方向に回転駆動され最上位の原稿とその下の原稿を分離して、最上位の原稿のみを給紙できる構成となっている。
さらに詳しく説明すると、リバースローラ10は給紙ベルト9と所定圧で接し、給紙ベルト9との直接接している時、または原稿1枚を介して接している状態では給紙ベルト9の回転につられて反時計方向につれ回りし、原稿が万が一2枚以上給紙ベルト9とリバースローラ10の間に進入した時は、連れ回り力がトルクリミッターのトルクよりも低くなるように設定されており、リバースローラ10は本来の駆動方向である時計方向に回転し、余分な原稿を押し戻す働きをし、重送を防止する。給紙ベルト9とリバースローラ10との作用により1枚に分離された原稿は、給紙ベルト9によってさらに送られ、突き当てセンサ11によって先端が検知され、さらに進んで停止しているプルアウトローラ12に突き当たる。その後、突き当てセンサ11の検知から所定量に定められた距離だけ送られ、結果的にはプルアウトローラ12に所定量の撓みを持って押し当てられた状態で給紙モータ102を停止させ、これにより給紙ベルト9の駆動が停止する。この時、ピックアップローラ7は、原稿の先端を突き当てセンサ11が検知するとピックアップモータ101を回転させることでピックアップローラ7を原稿の上面から退避させ、原稿を給紙ベルト9の搬送力のみで送る。
この様な動作により、原稿の先端はプルアウトローラ12の上下ローラ対のニップに進入し、先端の整合(スキュー補正)が行われる。プルアウトローラ12は、スキュー補正機能を有するとともに、分離後にスキュー補正された原稿を中間ローラ14まで搬送するためのローラで、給紙モータ102の逆転により駆動される。またこの給紙モータ102逆転時、プルアウトローラ12と中間ローラ14は駆動されるが、ピックアップローラ7と給紙ベルト9は駆動されていない。原稿幅センサ13は奥行き方向に複数個並べられ、プルアウトローラ12により搬送された原稿の搬送方向に直行する幅方向のサイズを検知する。また、原稿の搬送方向の長さは原稿の先端後端を突き当てセンサ11で読み取ることによりモータパルスから原稿の長さを検知する。
そしてプルアウトローラ12及び中間ローラ14の駆動によりレジスト部Cからターン部Dに原稿が搬送される際には、レジスト部Cでの搬送速度を第1読み取り搬送部Eでの搬送速度よりも高速に設定して原稿を第1読み取り搬送部Eへ送り込む処理時間の短縮が図られている。原稿の先端が読み取り入口センサ15により検出されると、読み取り入口ローラ16の上下ローラ対のニップに原稿の先端が進入前に原稿搬送速度を読み取り搬送速度と同速にするために減速を開始すると同時に、読み取りモータ103を正転駆動して読み取り入口ローラ16、読み取り出口ローラ23、CIS出口ローラ27を駆動する。
原稿の先端をレジストセンサ17にて検知すると、所定の搬送距離をかけて減速し、読み取り位置20の手前で一時停止するとともに本体制御部111にI/F回路107を介してレジスト停止信号を送信する。続いて本体制御部111より読み取り開始信号を受信すると、レジスト停止していた原稿は読み取り位置にその先端が到達するまでに所定の搬送速度に立ち上がるように増速されて搬送される。読み取りモータ103のパルスカウントにより検出された原稿の先端が第1読み取り搬送部Eに到達するタイミングで、本体制御部111に対して第1面の副走査方向有効画像領域を示すゲート信号が第1読み取り搬送部Eを原稿後端が抜けるまで送信される。片面原稿読み取りの場合には、第1読み取り搬送部Eを通過した原稿は第2読み取り搬送部Fを経て排紙部Gへ搬送される。この際、排紙センサ24により原稿の先端を検知すると、排紙モータ104を正転駆動して排紙ローラ28を反時計方向に回転させる。また、排紙センサ24による原稿の先端検知からの排紙モータ104のパルスカウントにより、原稿の後端が排紙ローラ28の上下ローラ対のニップから抜ける直前に排紙モータ104の駆動速度を減速させ、排紙トレイ29上に排出される原稿が飛び出さない様に制御する。
両面原稿読み取りの場合には、排紙センサ24にて原稿の先端を検知してから読み取りモータ103のパルスカウントにより第2読み取り搬送部Fの第2読み取り部25に原稿の先端が到達するタイミングで第2読み取り部25に対してDF制御部100から副走査方向の有効画像領域を示すゲート信号が第2読み取り部25を原稿の後端が抜けるまで送信される。第2読み取りローラ26は第2読み取り部25における原稿の浮きを抑えると同時に、第2読み取り部25におけるシェーディングデータを取得するための基準白部を兼ねるものである。
なお第2読み取り部25は、光源部200、センサチップ201、アンプ202、A/Dコンバータ203、画処理部204、フレームメモリ205、出力制御回路206、I/F回路207を備えている。
以下、ADF300に本発明を適用する場合について説明する。まず比較のために、従来の読み取り位置上流のガイド構成を図5を参照して説明する。第1読み取り搬送部Eで、原稿は読み取り入口ローラ16により搬送され、読み取り入口ガイド18、読み取りガラス21上を搬送されながら、読み取りガラス21の下側にある図示しない読み取り手段によって、読み取り位置20にて、画像面が読み取られる。読み取り中の原稿が浮かないよう、読み取りローラ19及び読み取りガイド板32により、原稿の浮き方向の挙動を規制している。
次に本発明の実施例を、図6、図7により説明する。なお図7は、図6(A)の矢示A方向から見た図である。本発明の実施例では、搬送されてくる原稿によって読み取り位置20にゴミが持ち込まれる前にゴミが落ちるようにするための格子状のスリット部18aを読み取り入口ガイド18に設ける。このスリット部18aにより自然落下したゴミxは、読み取り位置20に持ち込まれることはなくなるが、これに加えさらに、図6(B)に示すように、読み取り入口ガイド18のスリット部18aの搬送路に対して裏側に帯電部材33を取り付け、自然落下してくるゴミxだけでなく、静電力でゴミxを引き寄せるようにしている。
図7(A)に示したように、スリット部18aは、読み取り入口ガイド18の部品としての強度を考慮し、スリットの幅数mm、スリット間の間隔も数mm程度で、一列に配置されることが一般的であると考えられる。
帯電部材33としては、例えば近年のエアフィルタやマスク等に用いられているような永久帯電の不織布等を用いることができる。これらは入手性もよく、比較的容易かつ安価に集塵機構を構成することができる。もちろんその他の帯電材を用いても良い。
しかしながら、このような配置において原稿の幅方向を考えると、もしも読み取り入口ガイド18上のスリット間隔数mmの部分に対面する原稿上の個所にゴミxが付着していた場合、集塵効果はあまり期待できない。また原稿から剥がれたゴミxがスリット部18aから落ちずに読み取り入口ガイド18上に残り、再び原稿に付着し、第1読み取り搬送部Eへ持ち込まれる可能性も比較的高いと考えられる。
その場合、図7(B)に示すように、読み取り入口ガイド18に2列のスリット部18aを交互に配置する。原稿の幅方向の1ライン、例えば原稿の先端に着目したとき、読み取り入口ガイド18上での原稿通紙方向前半では1列目のスリット部18aに対面するゴミを落下させ、読み取り入口ガイド18の後半では2列目のスリット部18aに対面するゴミxを落下させるというように、スリットの間隔を実質的に小さくしたのと同等に効果を得ることができる。
また、多数の列のスリット部18a、例えば図7(C)に示すように3列のスリット部18aを設ければ、図7(B)以上にスリットの間隔を小さくしたことになり、いっそうゴミxの除去性を高めることができる。
さらに、例えば図7(D)に示すように、多数列のスリット部18aを、原稿の通紙方向の任意の1ラインL上で見たときに重なり合うように配置すれば、スリットの間隔を実質的にゼロにすることができ、理論上では最良のゴミ除去性が得られる。
なお以上の各実施例において、スリットには一般的な細長い矩形の穴のものを用いているが、スリットの形状としては矩形に限られない。また、例えば円形、楕円形、三角形、ひし形等の種々の形状の開口をスリットに代えて採用できる。穴状の開口を多数設けることによって網のような構造になってもよい。
また読み取り入口ガイド18の素材としては樹脂が一般的であるが、原理上、ガイド面の面積に対するスリットや穴の開口面積の割合が大きいほどガイドとしての部品強度は弱まるが、その反面ではゴミの除去性は高くなるので、開口面積を大きくしても強度を保てるように、例えば金網やパンチメタルなどを用いてもよい。
さらに、図8に示すように、スリット部18aの裏側に流路34を設け、吸気ファン35で吸気することによりスリット部18aにゴミを引き寄せることができる。図中18bはルーバである。
ただし、静電力あるいは気流だけではゴミを引き寄せる力が弱く集塵効果が不十分である場合があるので、そのような場合には、例えば図9に示すように、通気性のある帯電部材33a、流路34、吸気ファン35を設け、吸気による集塵効果と静電力による集塵効果により、集塵効果をより高めるようにすることもできる。
通気性のある帯電部材33a及び吸気ファン35としては、例えば近年エアフィルタやマスクなどに用いられているような永久帯電の不織布や、一般的な小型の吸気ファンなどを用いれば、入手性もよく比較的容易かつ安価に、本発明の集塵機構を構成することができる。
本発明の実施対象となる機器、装置の一例である画像形成装置の概念的断面図 本発明に係る画像読み取り装置を用いた複写機等の画像形成を行う画像記録処理装置の一実施例を示す概略断面図 図2の装置の制御ブロック図 図2の装置の制御ブロック図 図2の装置における従来の読み取り位置上流のガイド構成を示す断面図 本発明の第1実施例に係る構成例を示す断面図 本発明の第2〜第4実施例に係る構成例を図6の矢示A方向から見た図 本発明の第5実施例に係る構成例を示す断面図 本発明の第6実施例に係る構成例を示す断面図
符号の説明
A:原稿セット部
B:分離給送部
C:レジスト部
D:ターン部
E:第1読み取り搬送部
F:第2読み取り搬送部
G:排紙部
H:スタック部
1:原稿束
2:原稿テーブル
3:可動原稿テーブル
4:セットフィラー
5:セットセンサ
7:ピックアップローラ
8:テーブル上昇検知センサ
9:給紙ベルト
10:リバースローラ
11:突き当てセンサ
12:プルアウトローラ
13:原稿幅センサ
14:中間ローラ
15:読み取り入口センサ
16:読み取り入口ローラ
17:レジストセンサ
18:読み取り入口ガイド
18a:スリット部
18b:ルーバ
19:読み取りローラ
20:読み取り位置
21:読み取りガラス
23:読み取り出口ローラ
24:排紙センサ
25:第2読み取り部
27:CIS出口ローラ
28:排紙ローラ
29:排紙トレイ
30、31:原稿長さ検知センサ
32:読み取りガイド板
33、33a:帯電部材
34:流路
35:吸気ファン
100:DF制御部
101:ピックアップモータ
102:給紙モータ
103:読み取りモータ
104:排紙モータ
105:底板上昇モータ
107:I/F
108:本体操作部
111:本体制御部
200:光源部
201:センサチップ
202:アンプ
203:A/Dコンバータ
204:画処理部
205:フレームメモリ
206:出力制御回路
207:I/F回路
1000:画像形成部
1100:画像形成装置本体
1200:手差しトレイ
1300:現像装置
1400:感光体ドラム
1500:転写搬送手段
1600:定着装置
2000:原稿読取部
3000:被読み取り原稿処理装置(ADF)
4000a〜4000d:給紙トレイ
4000:転写紙給紙装置
5000:両面用トレイ
6000:排紙トレイ
P:転写紙
x:ゴミ

Claims (11)

  1. 原稿画像を読み取る読み取り手段を静止させ、読み取り対象とする原稿を移動させて該原稿画像を読み取るシートスルー方式の画像読み取り装置において、前記読み取り手段の画像読み取り位置近傍でかつ前記原稿の移動方向上流側にゴミ等の集塵排出手段を配してなることを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 請求項1の画像読み取り装置において、前記集塵排出手段が帯電部材を用いてなることを特徴とする画像読み取り装置。
  3. 請求項2の画像読み取り装置において、前記帯電部材として帯電エアフィルタを用いてなることを特徴とする画像読み取り装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかの画像読み取り装置において、前記集塵排出手段が、集塵したゴミ等を排出するためのスリット状または穴状の開口を、前記画像読み取り位置近傍でかつ前記原稿の移動方向上流側に位置する原稿移動用のガイド部材に設けてなることを特徴とする画像読み取り装置。
  5. 請求項4の画像読み取り装置において、前記ガイド部材が、移動する原稿の少なくとも下面側に位置するものであることを特徴とする画像読み取り装置。
  6. 請求項5の画像読み取り装置において、前記ガイド部材の開口が、その長手方向を原稿の移動方向に沿わせたものであることを特徴とする画像読み取り装置。
  7. 請求項6の画像読み取り装置において、前記ガイド部材の開口を、原稿の移動方向と直交方向に複数並設してなることを特徴とする画像読み取り装置。
  8. 請求項7の画像読み取り装置において、前記ガイド部材の開口を、原稿の移動方向で少なくとも2列以上設けてなることを特徴とする画像読み取り装置。
  9. 請求項8の画像読み取り装置において、前記ガイド部材の各列の開口を、前記原稿の移動方向と直交方向においてそれぞれ位置をずらして配置してなることを特徴とする画像読み取り装置。
  10. 請求項8または9の画像読み取り装置において、前記ガイド部材の開口を、原稿の搬送方向の任意の1ライン上で重なり合うように配置してなることを特徴とする画像読み取り装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれかの画像読み取り装置を用いてなることを特徴とする画像記録処理装置。
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