JP2018140574A - グリップ取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 グリップの後端側や前端側に隙間や膨れ等を生じるのを防ぐ。【解決手段】 軸筒の把持部位にグリップ40を環状に装着するようにしたグリップ取付構造において、軸筒10が前軸11と前軸11に接続された後軸12とを具備し、グリップ40が弾性材料からなる弾性筒部41と、硬質材料からなり弾性筒部41の内径側に一体化された硬質部42とを具備し、硬質部42には、弾性筒部41の前後端部間に位置し、前軸11と後軸12によって前後から挟持される被挟持部42bが設けられている。【選択図】 図1

Description

本発明は、軸筒の把持部位にグリップを装着するようにしたグリップ取付構造に関するものである。
従来、この種の発明には、例えば特許文献1に記載されるように、軸筒本体の前側の把持部位に段部を境にしてその前側が縮径された環状の凹部を設け、この凹部に弾性材料からなる円筒状のグリップ(グリップ部材)を環状に装着し、前記凹部におけるグリップの前側にはリング状のストッパを嵌合し、さらに軸筒本体におけるストッパよりも前側に口先部を螺合接続し、筆記体の交換などのために口先部を外した時にグリップが抜けたり、ずれたりする不具合を解消するようにした筆記具の軸筒がある。
特開2003−211890号公報 特開2011−98503号公報
しかしながら、上記従来技術によれば、寸法のばらつきや、グリップが把持された際の筆圧等に起因して、グリップの後端と前記段部の間に隙間が生じたり、グリップ前端側が膨れたりする場合がある。
そこで、グリップを予め長めに形成しておき、このグリップの後端を前記段部に圧接させることが考えられるが、このようにした場合には、グリップの後端側が前記圧接力により径外方向へ膨れたり、捲れたりするおそれがある。
このため、例えば、特許文献2に記載の発明では、グリップ後端と段部との間を装飾リングにより覆うようにしているが、より簡素な構造が望まれる。
このような課題に鑑みて、本発明は、以下の構成を具備するものである。
軸筒の把持部位にグリップを環状に装着するようにしたグリップ取付構造において、前記軸筒が前軸と該前軸に接続された後軸とを具備し、前記グリップが弾性材料からなる弾性筒部と、硬質材料からなり前記弾性筒部の内径側に一体化された硬質部とを具備し、前記硬質部には、前記弾性筒部の前後端部間に位置し、前記前軸と前記後軸によって前後から挟持される被挟持部が設けられていることを特徴とするグリップ取付構造。
本発明は、以上説明したように構成されているので、グリップの後端側や前端側に隙間や膨れ等を生じるのを防ぐことができる。
本発明に係るグリップ取付構造の一例を示す縦断面図である。 図中(a)は軸筒の一例を示す側面図、(b)は(a)の(b)-(b)線に沿う断面図である。 グリップの一例を示す半断面図である。 グリップの一例を軸方向の後方側から視た平面図である。 図中(Va)は図3における(Va)-(Va)線に沿う切断端面図、(Vb)は図3における(Vb)-(Vb)線に沿う切断端面図である。
本実施の形態では、以下の特徴を開示している。
第1の特徴は、軸筒の把持部位にグリップを環状に装着するようにしたグリップ取付構造において、前記軸筒が前軸と該前軸に接続された後軸とを具備し、前記グリップが弾性材料からなる弾性筒部と、硬質材料からなり前記弾性筒部の内径側に一体化された硬質部とを具備し、前記硬質部には、前記弾性筒部の前後端部間に位置し、前記前軸と前記後軸によって前後から挟持される被挟持部が設けられている。
第2の特徴として、前記硬質部には、前記被挟持部が径内方向へ突出するように設けられている(図1及び図3参照)。
第3の特徴としては、前記前軸に対し前記後軸が同心状に螺合接続されており、前記前軸には、前記被挟持部に対し前方側から圧接される圧接部が設けられ、前記後軸には、同被挟持部に対し後方側から圧接される圧接部が設けられ、前記被挟持部は、前記両圧接部によって前後から挟持されている(図1参照)。
第4の特徴として、前記硬質部は、前記弾性筒部よりも軸方向長さの短い筒状に形成され、前記弾性筒部の後半部側に配置されている(図3参照)。
第5の特徴として、前記弾性筒部は、前記硬質部の前端よりも前側に、その後側部分よりも厚肉であって且つ前記硬質部の外径よりも内径が小さい厚肉部を有する(図1及び図3参照)。
第6の特徴として、前記弾性筒部は、外周面の後端側又は前端側に、最端部へ向かって徐々に外径を小さくする環状傾斜部を有する(図1及び図3参照)。
第7の特徴として、前記弾性筒部は、その後端側に、径内方向へ環状に突出して、前記硬質部の後端面を覆う環状被覆部を有し、
前記後軸の外周部には、前記グリップを環状に装着した状態で、前記環状被覆部の後端面に接触する段部が設けられている(図1参照)。
第8の特徴として、前記軸筒の後端側には、周方向において部分的に径外方向へ突出するクリップが設けられ、前記弾性筒部の外周面には、周方向の曲率が部分的に小さい被把持面が、周方向に等間隔を置いて三つ設けられ、前記クリップは、三つの前記被把持面のうちの二つの間に対応する周方向位置に配置され、前記硬質部と前記軸筒のうち、その一方に前後方向へわたる突条が設けられ、他方には、前記突条に嵌り合う凹溝が設けられている(図1及び図4参照)。
さらに、後述する実施態様では、以下の構成要件のみを必須とした独立した発明も開示している。
すなわち、この発明の一つは、軸筒の把持部位にグリップを環状に装着するようにしたグリップ取付構造において、前記グリップが弾性材料からなる弾性筒部と、硬質材料からなり前記弾性筒部の内径側に一体化された硬質部とを具備し、前記硬質部は、前記弾性筒部よりも軸方向長さの短い筒状に形成され、前記弾性筒部の後半部側に配置され、前記弾性筒部は、前記硬質部の前端よりも前側に、その後側部分よりも厚肉であって且つ前記硬質部の外径よりも内径が小さい厚肉部を有する(図1参照)。
また、他の発明としては、軸筒の把持部位にグリップを環状に装着するようにしたグリップ取付構造において、前記グリップが弾性材料からなる弾性筒部と、硬質材料からなり前記弾性筒部の内径側に一体化された硬質部とを具備し、前記弾性筒部は、その後端側に、径内方向へ環状に突出して、前記硬質部の後端面を覆う環状被覆部を有し、前記軸筒の外周部には、前記グリップを環状に装着した状態で、前記環状被覆部の後端面に接触する段部が設けられている(図1参照)。
また、他の発明としては、軸筒の把持部位にグリップを環状に装着するようにしたグリップ取付構造において、前記軸筒の後端側には、周方向において部分的に径外方向へ突出するクリップが設けられ、前記弾性筒部の外周面には、周方向の曲率が部分的に小さい被把持面が、周方向に等間隔を置いて三つ設けられ、前記クリップは、三つの前記被把持面のうちの二つの間に対応する周方向位置に配置され、前記硬質部と前記軸筒のうち、その一方に前後方向へわたる突条が設けられ、他方には、前記突条に嵌り合う凹溝が設けられている(図1及び図3参照)。
<具体的実施態様>
次に、上記特徴を有する具体的な実施態様について、図面に基づいて詳細に説明する。
本明細書中、軸方向とは、軸筒の中心線の延びる方向を意味する。また、「前」とは、前記軸方向の一方側であって筆記部(鉛芯)が突出する方向を意味する。また、「後」とは、前記一方側に対する逆方向側を意味する。また、「径方向」とは、前記軸方向に対し直交する方向を意味する。また、「径外方向」とは、前記径方向に沿って軸心から離れる方向を意味する。「径内方向」とは、前記径方向に沿って軸心へ近づく方向を意味する。
図1は、本発明に係るグリップ取付構造を適用した筆記具の一例を示す。
筆記具1は、軸筒10と、軸筒10の最前端部に支持された鉛芯ガード20と、軸筒10の後端から後方へ突出するノック棒30と、ノック棒の進退により軸筒内にて鉛芯xを前方へ繰り出す鉛芯繰出機構(図示省略)と、軸筒前端側の把持部位に装着されたグリップ40とを具備したシャープペンシルであり、軸筒10とグリップ40によってグリップ取付構造Aを構成している。
軸筒10は、前軸11と、この前軸11の後端側に挿入されて同心状に螺合接続された後軸12とを備える。
前軸11は、図1に示すように、略円筒状に形成され、その前端側に先細状の先口部11aを有し、この先口部11aの後側外周面に縮径部11bを有する。
縮径部11bにおける後側の外周面は、グリップ40の前部側を嵌め合わせるためのグリップ嵌合面として機能する。
前軸11の後端面は、後述する硬質部42の被挟持部42bに対し前方側から圧接される圧接部11eとして機能する。
縮径部11bの前端側には、短尺円筒状のリング部材13が、環状に嵌め合わせられている。このリング部材13は、その前端側に径内方向へ突出する環状内向き突部13aを有し、この環状内向き突部13aの内周面を、前軸11の縮径部11b外周面に緩嵌合している。したがって、このリング部材13は、前軸11に対し回転可能である。
また、このリング部材13の後端側は、縮径部11b外周面から径外方向へ離間しており、この隙間には、グリップ40の前端側が挿入される(図1参照)。
前軸11の後端側の内周面には、後軸12を螺合接続するための雌ネジ部11dが形成される。
また、後軸12は、図2に示すように、前部側に位置する小径部12aと、この小径部12aよりも後側で拡径された中径部12bと、この中径部12bよりも後側でさらに拡径された大径部12cとを一体に有する。
この後軸12の後端側には、周方向の所定位置から径外方向へ突出するようにクリップ12d(図1参照)が設けられる。
小径部12aは、その外周面の前端側に、前軸11内の雌ネジ部11dに螺合する雄ネジ部12a1を有する。
この雄ネジ部12a1と雌ネジ部11dは、前軸11に対し後軸12をねじ込んだ際に、前軸11後端(圧接部11e)と、後述する突条12a2前端(圧接部12a21)との間隔Wが、グリップ40の被挟持部42bの前後幅よりも狭まるように、ねじ長さ及び前後位置等が適宜に設定されている。
また、この小径部12aは、その外周面において、雄ネジ部12a1よりも後側であって、かつ螺合される前軸11の後端部よりも後側の外周面に、径外方向へ突出するとともに後方へわたる突条12a2(図2参照)を有する。
突条12a2は、図2(b)に示すように、周方向に間隔を置いて複数設けられ、図示例によれば、略等間隔に3つ設けられている。
各突条12a2は、その突端面が軸筒周方向に沿う凸曲面状に形成され、後方へ直線状に連続して中径部12bに接続されている。
各突条12a2の前端面は、被挟持部42bに対し後方側から圧接される圧接部12a21として機能する。
中径部12bは、突条12a2の径外方向の突端と略同径の円筒面状に形成される。この中径部12bには、その前後方向の途中箇所に環状突起12b1が設けられる。この環状突起12b1は、グリップ40内周面後端側の突起42c1を乗り越え嵌合させる。
大径部12cは、小径部12a及び中径部12bよりも外径の大きい円筒状に形成される。
また、鉛芯ガード20は、鉛芯xを介して過剰な径方向の力が加わった際に、軸筒10の前端開口部に摺接して前進して、鉛芯xを覆い保護する。なお、図1では、軸筒10内で鉛芯ガード20を保持する構成を省略している。
ノック棒30は、軸筒10内に所定量進退するように係合するとともに、その後端部を軸筒10の後端から突出している。このノック棒30の前端側は、図示しない鉛芯繰出機構に接続されている。
前記鉛芯繰出機構は、図示を省略するが、ノック棒30のノック操作により鉛芯xを順次に繰り出すものであればよい。
なお、鉛芯ガード20、ノック棒30及び前記鉛芯繰出機構などの具体的な構成は、例えば、特開2015-123689公報に開示されるもの適用することが可能である。
グリップ40は、図3に示すように、弾性材料からなる弾性筒部41と、硬質材料からなり弾性筒部41の内径側であって後半部側に、二重成形(二色成形と呼称される場合もある)によって一体化された硬質部42とを具備している。
弾性筒部41は、軸筒10の前半部側において、前軸11と後軸12の間に跨る円筒状に形成される(図1参照)。この弾性筒部41は、例えば、エラストマー樹脂等の弾性を有する合成樹脂材料から形成される。
この弾性筒部41は、硬質部42の前端よりも前側に、その後側部分よりも厚肉であって且つ硬質部42の外径よりも内径が小さい厚肉部41aを有し(図3参照)、この厚肉部41aよりも前側には、厚肉部41aに対し外径が縮径された縮径部41bを有する。
厚肉部41aは、前方へ向かって外径を徐々に大きくした略円筒状に形成される。この厚肉部41aの内周面は、前軸11後端側の縮径部11bに接触して嵌り合っている(図1参照)。
厚肉部41aの外周面の前端側には、最前端部へ向かって徐々に外径を小さくする環状傾斜部41a1が設けられる。この環状傾斜部41a1は、図示例によれば、C面取り状の傾斜面としているが、R面取り状に形成してもよい。
さらに、環状傾斜部41a1よりも前側には、縮径部41bが設けられる。
この縮径部41bは、リング部材13の内周面と前軸11後部側の縮径部11b外周面との間に挿入されて、弾性筒部41前端側の捲れを防いでいる。
弾性筒部41における厚肉部41aよりも後側の部分は、厚肉部41aよりも肉厚の小さい薄肉部41cになっている。
この薄肉部41cの外周面は、後方へゆくにしたがって徐々に外径が小さくなっている。この薄肉部41c外周面の後端側には、最後端部へ向かって徐々に外径を小さくする断面凸曲面状の環状傾斜部41c1が設けられる。
薄肉部41cの内周面は、厚肉部41aの内周面よりも径の大きい円筒状に形成され、この内周面に嵌り合うようにして、円筒状の硬質部42が一体化されている。
薄肉部41cの最後端側には、径内方向へ環状に突出して、硬質部42の後端面を覆う環状被覆部41c2が設けられる。
この環状被覆部41c2の後端面は、後軸12の大径部12c前端面である段部12c1に接触している。また、この環状被覆部41c2の内周面は、前軸11の小径部12a外周面に近接又は接触している。
また、弾性筒部41の外周面には、周方向の曲率が部分的に小さい被把持面41dが、周方向に等間隔を置いて3つ設けられる。
これら三つの被把持面41dは、クリップ12dに対し特定の位置関係になるように周方向位置が定められている。
詳細に説明すれば、図4に示すように、二つの被把持面41dの間に対応する周方向位置にクリップ12dが配置されている。
この配置によれば、クリップ12dを手に当たらないように外側へ向けた状態で、三つの被把持面41dを、それぞれ、親指、人差し指、中指の三本の指で把持し筆記姿勢をとることができる。
各被把持面41dは、図4に示すように、周方向において他の部分41eよりも曲率が小さい凸曲面状であって、かつ前方へ向かって徐々に拡径しながら面積を拡げる傾斜面状に形成される。
すなわち、前記他の部分41eの横断面の輪郭は、軸筒10の外周面に沿う真円であり、各被把持面41dの横断面の輪郭は、前記真円よりも曲率の小さい曲面である。
三つの被把持面41dを有する前後範囲は、厚肉部41aの前端から薄肉部41cの後端までの全体の範囲とすればよいが、他例としては、厚肉部41aの範囲のみに三つの被把持面41dを形成しその後側を円筒面とした態様や、薄肉部41cの途中部分から前側の範囲のみに三つの被把持面41dを形成しその後側を円筒面とした態様等としてもよい。特に後者二つの態様では、前部側を握った場合のみに指先にフィットするような独特の把持感触を得ることができる。
なお、さらなる他例としては、厚肉部41aの前端から薄肉部41cの後端までの全体の範囲を、前記被把持面41dを有さない円筒面状に形成することも可能である。
また、硬質部42は、硬質合成樹脂材料よって、弾性筒部41よりも軸方向長さの短い略円筒状に形成される。
この硬質部42は、弾性筒部41の前後端部間に位置し、特に図示する好ましい一例によれば、弾性筒部41の後半部寄りに位置している。
この硬質部42の内周面には、図3に示すように、後軸12の突条12a2に嵌り合う凹溝42aと、この凹溝42aの前側で径内方向へ突出して前軸11と後軸12によって前後から挟持される被挟持部42bと、凹溝42aよりも後側に位置する筒状内面部42cとが形成される。
凹溝42aは、硬質部42の円筒状の内周面に前後方向へわたる直線状に形成された溝であり、周方向に等間隔を置いて複数(図示例によれば3つ)設けられる。
この凹溝42a及び突条12a2の周方向位置は、三つの被把持面41dとクリップ12dが、上述した特定の位置関係(図3(b)参照)になるように定められている。
すなわち、三つの被把持面41dは、凹溝42aと突条12a2の嵌り合いによって、周方向に位置合わせされる。
被挟持部42bは、凹溝42aよりも前側にて、凹溝42aの底部よりも径内方向へ突出する突起である。
この被挟持部42bは、硬質部42の最前端側に環状に設けられ、図1に示すように、前軸11後端の圧接部11eと、凹溝42a内における突条12a2前端の圧接部12a21とによって前後から挟持される。
また、筒状内面部42cは、略円筒状の内面である(図3参照)。この筒状内面部42cには、周方向に適宜間隔を置いて、環状突起12b1を乗り越え嵌合させるための突起42c1が複数設けられる。
次に、上記構成の筆記具1及びグリップ取付構造Aについて、その特徴的な作用効果を説明する。
筆記具1を組み立てる際は、後軸12の前端側にグリップ40が環状に装着される。
この装着の際、後軸12側の各突条12a2とグリップ40側の各凹溝42aとが周方向に位置合わせされ嵌め合せられる。また、グリップ40後端側内周面の突起42c1が、後軸12の環状突起12b1に乗り越え嵌合される。
そして、前軸11における先口部11aの後側にリング部材13が予め装着され、この前軸11が、グリップ40に前方側から挿入され、後軸12に螺合接続される。
この接続作業においては、リング部材13が前軸11に対し回転自在であるため、前軸11側の回転が弾性筒部41に伝達して弾性筒部41が捻じれ変形してしまうのを防ぐことができる。
そして、前記ねじ込み作業によって、前軸11後端(圧接部11e)と突条12a2前端(圧接部12a21)との間隔Wが狭まり、これらの間に、被挟持部42bが挟持され、グリップ40が前後方向及び回転方向へ移動しなくなる。
グリップ40は、前記のようにして、前軸11と後軸12の間に精度良く位置決めされ固定されるため、弾性筒部41の後側や前側に隙間が生じたり、弾性筒部41の前端寄り部分や後端寄り部分が圧縮され膨れたりし難い。
特に、筆記中は、把持されたグリップ40が筆圧によって前方へ強く押されるが、このような場合にも、前軸11の前端寄り部分が膨れたり、同前軸11の後側に隙間が生じたりするのを防ぐことができる。
また、万が一、グリップ40の前後端側が径外方向へ若干膨出したとしても、この膨出を、前後の環状傾斜部41a1,41c1によって目立たなくすることができる。
さらに、グリップ40の後端部が径外方向へ捲れてしまうようなことを、径内方向へ向く環状被覆部41c2によって防ぐことができる。
しかも、クリップ12dが手に触れないように、三つの被把持面41dを親指、人差し指、中指で三点支持することができ、さらには厚肉部41aにより良好な弾力性及び把持感触を得ることができる。
なお、上記実施態様によれば、特に好ましい一例として、被挟持部42bを硬質部42の前端側に配置したが、他例としては、被挟持部42bを硬質部42の軸方向中央寄りや後端寄りに配置することも可能である。
また、上記実施態様によれば、特に好ましい一例として硬質部42を円筒状に形成したが、他例としては、硬質部42を円筒状以外の筒状や、軸筒周方向において部分的に設けられた態様等、円筒状以外の形状とすることも可能である。
また、上記実施態様によれば、被挟持部42bを硬質部42の前端側に設けたが、他例としては、硬質部42を被挟持部42bの軸方向中央寄りや、硬質部42の後端側に設けることも可能である。
さらに他例としては、硬質部42全体が前軸11と後軸12によって前後から挟持されるようにすることも可能である。
また、上記実施態様によれば、軸筒10側に突条12a2を設け、グリップ40側に凹溝42aを設けたが、他例としては、この凹凸関係を逆にして、軸筒10側に凹溝を設け、グリップ40側に突条を設けた態様とすることも可能である。
また、上記実施態様では、グリップ取付構造Aをシャープペンシルに適用したが、他例としては、ボールペンやサインペン等、シャープペンシル以外の筆記具に対しグリップ取付構造Aを適用することも可能である。
また、本発明は上述した実施態様に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
1:筆記具
10:軸筒
11:前軸
11e:圧接部
11d:雌ネジ部
12:後軸
12a1:雄ネジ部
12a2:突条
12a21:圧接部
12c1:段部
12d:クリップ
40:グリップ
41:弾性筒部
41a1:環状傾斜部
41c1:環状傾斜部
41d:被把持面
42:硬質部
42b:被挟持部
A:グリップ取付構造

Claims (8)

  1. 軸筒の把持部位にグリップを環状に装着するようにしたグリップ取付構造において、
    前記軸筒が前軸と該前軸に接続された後軸とを具備し、
    前記グリップが弾性材料からなる弾性筒部と、硬質材料からなり前記弾性筒部の内径側に一体化された硬質部とを具備し、
    前記硬質部には、前記弾性筒部の前後端部間に位置し、前記前軸と前記後軸によって前後から挟持される被挟持部が設けられていることを特徴とするグリップ取付構造。
  2. 前記硬質部には、前記被挟持部が径内方向へ突出するように設けられていることを特徴とする請求項1記載のグリップ取付構造。
  3. 前記前軸に対し前記後軸が同心状に螺合接続されており、
    前記前軸には、前記被挟持部に対し前方側から圧接される圧接部が設けられ、前記後軸には、同被挟持部に対し後方側から圧接される圧接部が設けられ、
    前記被挟持部は、前記両圧接部によって前後から挟持されていることを特徴とする請求項1又は2記載のグリップ取付構造。
  4. 前記硬質部は、前記弾性筒部よりも軸方向長さの短い筒状に形成され、前記弾性筒部の後半部側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載のグリップ取付構造。
  5. 前記弾性筒部は、前記硬質部の前端よりも前側に、その後側部分よりも厚肉であって且つ前記硬質部の外径よりも内径が小さい厚肉部を有することを特徴とする請求項4記載のグリップ取付構造。
  6. 前記弾性筒部は、外周面の後端側又は前端側に、最端部へ向かって徐々に外径を小さくする環状傾斜部を有することを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載のグリップ取付構造。
  7. 前記弾性筒部は、その後端側に、径内方向へ環状に突出して、前記硬質部の後端面を覆う環状被覆部を有し、
    前記後軸の外周部には、前記グリップを環状に装着した状態で、前記環状被覆部の後端面に接触する段部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6何れか1項記載のグリップ取付構造。
  8. 前記軸筒の後端側には、周方向において部分的に径外方向へ突出するクリップが設けられ、
    前記弾性筒部の外周面には、周方向の曲率が部分的に小さい被把持面が、周方向に等間隔を置いて三つ設けられ、
    前記クリップは、三つの前記被把持面のうちの二つの間に対応する周方向位置に配置され、
    前記硬質部と前記軸筒のうち、その一方に前後方向へわたる突条が設けられ、他方には、前記突条に嵌り合う凹溝が設けられていることを特徴とする請求項1乃至7何れか1項記載のグリップ取付構造。
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