JP2018138222A - 薬剤払出装置および薬剤払出方法 - Google Patents

薬剤払出装置および薬剤払出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】薬剤収容カセットへのPTPシートの充填時に、ポケットの向きや幅広縁の向きを一定方向にユーザーが整えなくても、適切に端数カットができる薬剤払出装置を提供する。【解決手段】PTPシート100の状態には、ポケットが表向きで広幅縁100aが左位置の第1状態と、ポケットが表向きで広幅縁100aが右位置の第2状態と、ポケットが裏向きで広幅縁100aが左位置の第3状態と、ポケットが裏向きで広幅縁100aが右位置の第4状態とがある。払い出された先頭のPTPシート100がどの状態であっても、長軸回りでの回動による状態変化と、短軸回りでの回動による状態変化と、法線回りでの回動による状態変化のうち2つの状態変化を生じさせることで、いずれか1つの状態に揃えることができる。【選択図】図17

Description

この発明は、PTP(Press Through Package)シートやブリスター包装シート等の薬剤シートの払い出しを行う薬剤払出装置、薬剤払出方法および薬剤収容カセットに関する。
薬剤払出装置は、薬剤ごとのPTPシートが収容される薬剤収容カセットを多数備えており、入力された処方箋データに基づいて選択した薬剤収容カセットから必要枚数のPTPシートを払い出すようになっている。このような薬剤払出装置としては、特許文献1及び特許文献2において開示された薬剤払出装置がある。
上記特許文献1の薬剤払出装置が備えている薬剤収容カセットは、複数枚のPTPシートを、立てた状態でそのポケット形成側の面が同じ方向を向くように、横方向に並べて収容する。上記薬剤収容カセットの奥側には上記PTPシートを上記薬剤収容カセットの手前側へと押す押圧動作装置が設けられている。そして、上記薬剤収容カセットの手前側壁の底部には払出用のスリットが形成されており、最も手前位置のPTPシートが押出部材によって下方に押されると当該PTPシートが上記スリットから取り出されることになる。
また、特許文献2の薬剤収容カセットも同様に、複数枚のPTPシートを立てた状態でそのポケット形成側の面が同じ方向を向くように、横方向に並べて収容するが、振動排出機構により発生する振動によってPTPシートを払い出すようになっている。ここで、PTPシートなどの薬剤シートは、両端に平坦な縁(シート部分)を有するが、一方の縁は他方の縁よりも広幅になっている。この広幅縁は一般に耳と呼ばれている。上記薬剤シートから端数の包装薬剤を切り出す機能を備える薬剤払出装置では、薬剤収容カセットから取り出された薬剤シートのポケットの向きまたは広幅縁の向きが不揃いであると、端数の包装薬剤を適切に切り出せない場合がある。
特開2011−41789号公報 特許4347183号
ところで、複数枚のPTPシートは束にされた状態で包装され、通常は、その積み上げ高さを低くするために、2枚のPTPシートにおける一方のPTPシートのポケット部(凸部分)を、他方のPTPシートの非ポケット部(凹部分)に位置させて重ねるようにしている。このように重ねられた2枚のPTPシートを薬剤収容カセットに収容し、特許文献1のように、先頭の1枚のPTPシートを突き押しても、この1枚のPTPシートだけを払い出すということはできない。また、特許文献2のように、PTPシートに振動を与えても、重ね合わされた2枚のPTPシートが固く結合している場合には、1枚ずつにばらすことはできない。また、仮にばらすことができたとしても、PTPシートの向きは互いに反対向きのままであり、払い出しを適正に行うことができない。このため、上記特許文献1および特許文献2に記載の薬剤払出装置において上記薬剤収容カセットにPTPシートを補充する際には、包装袋から出した束のPTPシートを一旦ばらして向きを揃えて補充する作業が必要になり、補充作業に時間がかかっていた。
この発明は、上記の事情に鑑み、ポケット部が形成された面を向かい合わせて重ね合わされた2枚の薬剤シートが収容される場合や、ポケット部の向きが同じ方向に揃えられないで薬剤シートが複数枚重ね合わせて収容される場合でも、1枚ずつ薬剤シートを払い出すことができる薬剤払出方法、薬剤収容カセットおよび薬剤払出装置を提供する。
この発明の薬剤払出装置は、複数の薬剤シートがそのシート面の法線方向に並んで収容される薬剤収容カセットと、上記薬剤収容カセットから薬剤シートを払い出す払出操作部とを備えた薬剤払出装置において、
上記薬剤収容カセットは、上記薬剤シートが収容される収容部と、上記収容部内の薬剤シートを払い出すための払出部と、上記収容部内の薬剤シートを上記払出部に向けて移動させる移動動作部と、上記収容部に収容された先頭の薬剤シートが上記払出部から払い出されるのを制限する制限部と、を備え、
上記払出操作部は、上記先頭の薬剤シートを保持して取り出す取出部と、上記先頭の薬剤シートを保持している上記取出部を、上記移動動作部による上記薬剤シートの移動速度よりも速い速度で、上記移動動作部による上記薬剤シートの移動方向に移動させて、上記先頭の薬剤シートを払い出す移動制御部と
を備えたことを特徴とする。
上記の構成であれば、上記先頭の薬剤シートを保持している上記取出部は、上記移動動作部が上記薬剤シートを移動させる速度よりも速く、上記移動動作部が上記薬剤シートを移動させる方向に移動する。このように、上記先頭の薬剤シートが速く移動すると、先頭と2番目の薬剤シートの間が広がり、これら先頭と2番目の薬剤シートの間に上記制限部が入りやすくなる。換言すれば、上記薬剤シートの払い出しに際して、上記制限部は上記先頭の薬剤シートと2番目の薬剤シートとの間に的確に位置し、上記先頭の薬剤シートの払い出しを可能にするとともに、上記2番目の薬剤シートの移動を高い確実度で制止する。また、ポケット部が形成された面が向き合って2枚の薬剤シートが結合した状態で収容される場合や、ポケット部の向きが同じ方向に揃えられないで薬剤シートが複数枚重ね合わせて収容される場合でも、1枚ずつ薬剤シートを払い出すことができる。上記薬剤シートの移動方向は上記ポケット部の突出方向と一致するので、上記薬剤シートの移動において上記ポケット部が障害となることはない。
上記薬剤収容カセットに、上記移動動作部が上記薬剤シートを移動させる速度を調整する調整手段を備えていてもよい。
上記移動制御部は、上記移動動作部が上記薬剤シートを移動させる方向に対して反対の方向に上記取出部を移動させた後、上記移動動作部が上記薬剤シートを移動させる速度よりも速く、上記移動動作部が薬剤シートを移動させる方向に、上記先頭の薬剤シートを保持した上記取出部を移動させることとしてもよい。このように、上記移動動作部が上記薬剤シートを移動させる方向に対して反対の方向に上記取出部を移動させることにより、払い出しに際して、先頭の薬剤シートと上記制限部との距離を大きくすることができる。これにより、上記取出部が先頭の薬剤シートを移動させ始めてから、先頭の薬剤シートが上記制限部を乗り越えるまでの時間が増える。よって、上記取出部が薬剤シートを移動させる速度(V1)と移動動作部が薬剤シートを移動させる速度(V2)との差が小さくても、先頭の薬剤シートが上記制限部を通過した時において、先頭の薬剤シートと2番目の薬剤シートとの距離を大きくすることができ、先頭の薬剤シートと2番目の薬剤シートの間に上記制限部が入りこみ易くなる。
上記制限部として、上記先頭の薬剤シートの縁に接触する接触部材と、上記接触部材が上記薬剤シートの縁を乗り越えられるように当該接触部材を移動可能に支持する支持部と、上記移動動作部による上記薬剤シートの移動を制止するように上記接触部材を付勢する一方で、払い出しの際の上記接触部材の上記乗り越えを許容する付勢部材と、を有する第1制限部を備えていてもよい。
上記第1制限部とは別に上記先頭の薬剤シートの縁に接触する第2制限部を備えていてもよい。
上記第2制限部は、回転可能に設けられたローラーを上記先頭の薬剤シートの縁に接触させることとしてもよい。
上記第1制限部が上記薬剤シートの長辺の縁に接する位置に設けられ、上記第2制限部が上記薬剤シートの短辺の縁に接する位置に設けられていてもよい。
上記取出部は、上記先頭の薬剤シートを吸着により保持してもよい。
上記収容部には、上記薬剤シートが水平方向に並んで収容されてもよい。
上記薬剤収容カセットが複数設けられており、上記払出操作部は、複数の薬剤収容カセットの配置範囲を上下左右に移動し、指定の薬剤収容カセットから薬剤シートを払い出すようにしてもよい。
また、この発明の薬剤収容カセットは、薬剤シートが収容される収容部と、上記薬剤シートを上記収容部から払い出す払出部と、上記収容部内の薬剤シートを上記払出部に向けて移動させる移動動作部と、を備えた薬剤収容カセットにおいて、先頭の薬剤シートの縁に接触する接触部材と、上記接触部材が上記薬剤シートの縁を乗り越えられるように当該接触部材を移動可能に支持する支持部と、上記移動動作部による上記薬剤シートの移動を制止するように上記接触部材を付勢する一方で、払い出しの際の上記接触部材の上記乗り越えを許容する付勢部材と、を有する第1制限部を上記払出部に備えたことを特徴とする。
上記の構成であれば、上記薬剤シートの払い出しに際して、上記接触部材は上記付勢部材に抗して上記薬剤シートの縁を乗り越えることが可能である。このように乗り越えた後、上記接触部材は、上記付勢部材により戻されて上記先頭の薬剤シートと後続の薬剤シートとの間に位置し、上記先頭の薬剤シートの払い出しを可能にするとともに、上記付勢部材によって上記後続の薬剤シートの移動を制止する。これにより、ポケット部が形成された面を向かい合わせて重ね合わされた2枚の薬剤シートが収容される場合や、ポケット部の向きが同じ方向に揃えられないで薬剤シートが複数枚重ね合わせて収容される場合でも、1枚ずつ薬剤シートを払い出すことができる。
上記薬剤収容カセットにおいて、上記第1制限部とは別に上記先頭の薬剤シートの縁に接触する第2制限部を備えてもよい。
また、上記薬剤収容カセットにおいて、上記第2制限部は、回転可能に設けられたローラーを上記先頭の薬剤シートの縁に接触させてもよい。
また、上記薬剤収容カセットにおいて、上記第1制限部が上記薬剤シートの長辺の縁に接する位置に設けられ、上記第2制限部が上記薬剤シートの短辺の縁に接する位置に設けられていてもよい。
また、この発明の薬剤払出方法は、上記薬剤収容カセットを用い、上記収容部内の先頭の薬剤シートを保持するとともに当該薬剤シートを上記移動動作部による上記薬剤シートの移動方向と反対方向に押し、上記移動動作部による上記薬剤シートの移動速度よりも速い速度で上記移動方向と同方向に上記薬剤シートを引くことにより、上記第1制限部の上記接触部材を上記先頭の薬剤シートと2番目の薬剤シートとの間に位置させることを特徴とする。
また、この発明の薬剤払出装置は、複数の薬剤シートがそのシート面の法線方向に並んで収容される薬剤収容カセットと、上記薬剤収容カセットから薬剤シートを払い出す払出操作部とを備えた薬剤払出装置において、
上記薬剤収容カセットは、上記薬剤シートが収容される収容部と、上記収容部内の薬剤シートを払い出すための払出部と、上記収容部内の薬剤シートを上記払出部に向けて移動させる移動動作部と、上記収容部に収容された先頭の薬剤シートが上記払出部から払い出されるのを制限する制限部と、を備え、
上記払出操作部は、上記先頭の薬剤シートを保持して取り出す取出部と、上記先頭の薬剤シートと2番目の薬剤シートとの間隔が拡がるように、上記先頭の薬剤シートを保持している上記取出部を移動させて、上記先頭の薬剤シートを払い出す移動制御部と
を備えたことを特徴とする。
上記の構成であれば、上記先頭の薬剤シートを保持している上記取出部は、上記先頭の薬剤シートと2番目の薬剤シートとの間隔が拡がるように移動する。このため、上記薬剤シートの払い出しに際して、上記制限部は上記先頭の薬剤シートと2番目の薬剤シートとの間に位置し、上記先頭の薬剤シートの払い出しを可能にするとともに、上記2番目の薬剤シートの移動を制止する。これにより、ポケット部が形成された面を向かい合わせて重ね合わされた2枚の薬剤シートが収容される場合や、ポケット部の向きが同じ方向に揃えられないで薬剤シートが複数枚重ね合わせて収容される場合でも、1枚ずつ薬剤シートを払い出すことができる。
また、この発明の薬剤払出装置は、複数の薬剤シートがそのシート面の法線方向に並んで収容される薬剤収容カセットと、上記薬剤収容カセットから薬剤シートを払い出す払出操作部とを備えた薬剤払出装置において、
上記薬剤収容カセットは、上記薬剤シートが収容される収容部と、上記収容部内の薬剤シートを払い出すための払出部と、上記収容部内の薬剤シートを上記払出部に向けて移動させる移動動作部と、上記収容部に収容された先頭の薬剤シートが上記払出部から払い出されるのを制限する制限部と、を備え、
上記制限部は、上記先頭の薬剤シートの長辺に接する第1制限部と、上記先頭の薬剤シートの短辺に接する第2制限部と、を備え、
上記払出操作部は、上記先頭の薬剤シートを保持して取り出す取出部と、上記移動動作部が薬剤シートを移動させる方向に、上記薬剤シートを保持している上記取出部を移動させて、上記先頭の薬剤シートを払い出す移動制御部と、を備え、
上記第1制限部は、位置変位可能であることを特徴とする。
上記の構成であれば、上記制限部は、上記先頭の薬剤シートの長辺に接する第1制限部と、上記先頭の薬剤シートの短辺に接する第2制限部と、を備えており、また上記第1制限部は、位置変位可能であるので、上記薬剤シートの払い出しに際して、上記第1制限部は上記先頭の薬剤シートと2番目の薬剤シートとの間に位置し、上記先頭の薬剤シートの払い出しを可能にするとともに、上記2番目の薬剤シートの移動を制止する。これにより、ポケット部が形成された面を向かい合わせて重ね合わされた2枚の薬剤シートが収容される場合や、ポケット部の向きが同じ方向に揃えられないで薬剤シートが複数枚重ね合わせて収容される場合でも、1枚ずつ薬剤シートを払い出すことができる。
上記第1制限部として、上記先頭の薬剤シートの縁に接触する接触部材と、上記接触部材が上記薬剤シートの縁を乗り越えられるように当該接触部材を移動可能に支持する支持部と、上記移動動作部による上記薬剤シートの移動を制止するように上記接触部材を付勢する一方で、払い出しの際の上記接触部材の上記乗り越えを許容する付勢部材と、を有していてもよい。
上記第2制限部は、回転可能に設けられたローラーを上記先頭の薬剤シートの縁に接触させるようにしてもよい。
上記取出部は、上記先頭の薬剤シートを吸着により保持してもよい。
上記収容部には、上記薬剤シートが水平方向に並んで収容されてもよい。
上記薬剤収容カセットが複数設けられており、上記払出操作部は、複数の薬剤収容カセットの配置範囲を上下左右に移動し、指定の薬剤収容カセットから薬剤シートを払い出してもよい。
また、この発明の薬剤払出方法は、上記薬剤収容カセットを用い、上記収容部内の先頭の薬剤シートの中央側を吸引し、上記薬剤シートの移動方向と同方向に上記薬剤シートを引いて当該薬剤シート中央側を撓ませ、この撓んだ箇所で上記第1制限部の上記接触部材を上記先頭の薬剤シートと2番目の薬剤シートとの間に位置させることを特徴とする。
また、この発明の薬剤払出装置は、複数の薬剤シートがそのシート面の法線方向に並んで収容される薬剤収容カセットと、上記薬剤収容カセットから薬剤シートを払い出す払出操作部とを備えた薬剤払出装置において、
上記薬剤収容カセットは、上記薬剤シートが収容される収容部と、上記収容部内の薬剤シートを払い出すための払出部と、上記収容部内の薬剤シートを上記払出部に向けて移動させる移動動作部と、上記収容部に収容された先頭の薬剤シートが上記払出部から払い出されるのを制限する制限部と、を備え、
上記制限部は、上記先頭の薬剤シートの長辺に接する第1制限部を備え、
上記払出操作部は、上記先頭の薬剤シートを保持して取り出す取出部と、上記先頭の薬剤シートの長辺方向中央部と2番目の薬剤シートの長辺方向中央部との間の距離が、上記先頭の薬剤シートの長辺方向端部と2番目の薬剤シートの長辺方向端部との間の距離より大きくなることにより、上記先頭の薬剤シートと上記2番目の薬剤シートとの間に上記第1制限部が位置するように、上記薬剤シートを保持している上記取出部を移動させて、上記先頭の薬剤シートを払い出す移動制御部とを備えることを特徴とする。
上記の構成であれば、上記薬剤シートの払い出しに際して、上記第1制限部は上記先頭の薬剤シートと2番目の薬剤シートとの間に位置し、上記先頭の薬剤シートの払い出しを可能にするとともに、上記2番目の薬剤シートの移動を制止する。これにより、ポケット部が形成された面を向かい合わせて重ね合わされた2枚の薬剤シートが収容される場合や、ポケット部の向きが同じ方向に揃えられないで薬剤シートが複数枚重ね合わせて収容される場合でも、1枚ずつ薬剤シートを払い出すことができる。
また、この発明の薬剤払出装置は、薬剤収容カセット内の薬剤シートを取り出す取出部と、上記薬剤シートの広幅縁を検知する広幅縁検知部と、上記広幅縁検知部により検知された結果に基づいて、上記薬剤シートの向きが所定の向きになるように当該薬剤シートを回動させる回動動作部と、を備えたことを特徴とする。
このような構成であれば、上記広幅縁検知部により検知された結果に基づいて、上記薬剤シートの向きが所定の向きになるように上記薬剤シートを回動させるので、薬剤シートの広幅縁の向きが不揃いであっても、広幅縁の向きを一定にすることができる。
上記薬剤シートのポケットを検知するポケット検知部を備え、上記回動動作部は、上記ポケット検知部により検知された結果と、上記広幅縁検知部により検知された結果とに基づいて、上記薬剤シートのポケットの向きと上記薬剤シートの広幅縁の向きとが一定になるように当該薬剤シートを回動させてもよい。
このような構成であれば、上記ポケット検知部により検知された結果と上記広幅縁検知部により検知された結果とに基づいて、上記薬剤シートのポケット向きと広幅縁の向きとが一定になるように上記薬剤シートを回動させるので、薬剤シートのポケットの向きおよび広幅縁の向きが不揃いであっても、ポケットの向きおよび広幅縁の向きを一定にすることができる。
上記回動動作部は、上記薬剤シートを、その面内の互いに直交する第1軸および第2軸回りに回動する両軸回り回動部を備えていてもよい。或いは、上記回動動作部は、上記薬剤シートを、その法線回りに回動する法線回り回動部と、上記薬剤シートの面内の互いに直交する第1軸または第2軸回りに回動する軸回り回動部と、を備えていてもよい。
上記ポケット検知部は、上記取出部に配置された可動部材とこの可動部材の移動量を検知する移動量検知部とを有しており、上記取出部が上記薬剤収容カセット内の薬剤シートを取り出すときに上記可動部材が上記薬剤シートに接触して移動した移動量に基づいてポケットを検知するようにしてもよい。
或いは、上記ポケット検知部は、上記取出部に設けられた吸引吸着部の圧力を検知する圧力検知部を備えており、上記薬剤シートに対する上記吸引吸着部の吸着動作時の上記圧力に基づいてポケットを検知するようにしてもよい。
上記広幅縁検知部は、上記薬剤シートを把持したときの把持爪の間隔に基づいて広幅縁を検知してもよい。上記広幅縁検知部は、上記回動動作部に設けられていてもよい。
また、この発明の薬剤払出装置は、薬剤収容カセット内の薬剤シートを取り出す取出部と、上記薬剤シートの広幅縁を検知する広幅縁検知部と、上記広幅縁検知部により検知された結果に基づいて、上記薬剤シートの向きが所定の向きになるように当該薬剤シートを回動させる回動動作部と、を備え、
上記回動動作部は、上記薬剤シートのシート面に接触し、当該薬剤シートを、上記シート面の法線回りに回動する法線回り回動部を備え、
上記取出部と上記法線回り回動部との間で上記薬剤シートの受け渡しが行われることを特徴とする。
このような構成であれば、上記法線回り回動部によって上記薬剤シートを一定方向に揃えることができる。
また、この発明の薬剤払出装置は、薬剤収容カセット内の薬剤シートを取り出す取出部と、上記薬剤シートの広幅縁を検知する広幅縁検知部と、上記広幅縁検知部により検知された結果に基づいて、上記薬剤シートの向きが所定の向きになるように当該薬剤シートを回動させる回動動作部と、を備え、
上記回動動作部は、上記薬剤シートのシート面に接触し、当該薬剤シートを、上記シート面の法線回りに回動する法線回り回動部を備え、
上記取出部は上記薬剤シートに接触する保持接触部を複数有し、上記法線回り回動部は、上記薬剤シートに接触する回動接触部を1個または上記保持接触部よりも少ない数有することを特徴とする。
このような構成であれば、上記取出部は上記薬剤シートに接触する保持接触部を複数有するので、上記薬剤シートの保持がしっかりと行われる。また、上記法線回り回動部は、上記薬剤シートに接触する回動接触部を1個または上記保持接触部よりも少ない数有するので、上記法線回り回動部をコンパクトに構成できる。
上記薬剤シートのポケットを検知するポケット検知部を備え、上記回動動作部は、上記ポケット検知部により検知された結果と、上記広幅縁検知部により検知された結果とに基づいて、上記薬剤シートのポケットの向きと上記薬剤シートの広幅縁の向きとが一定になるように当該薬剤シートを回動させてもよい。
上記取出部は上記シート面の法線方向に可動に設けられてもよい。
上記取出部が上記薬剤収容カセットに設けられた端数切り出し用のシート保管部に上記薬剤シートを収容する動作を行ってもよい。
上記取出部が上記薬剤シートを保持するための吸盤を複数備えている場合には、上記端数切り出し用のシート保管部に上記薬剤シートを収容する際に、上記複数の吸盤によるシート吸着の停止が時間をずらして行われてもよい。
上記薬剤シートのシート面の法線方向と交差する方向に設けられた送り螺子と、この送り螺子上を移動する移動部材と、一端が上記移動部材に連結され、他端が上記取出部に連結されたスイングアームと、上記取出部を上記薬剤シートのシート面の法線方向に案内するガイドと、を備えてもよい。
上記取出部を上記薬剤シートのシート面の法線方向に案内する動作速度は、上記取出部が上記薬剤シートに近づくほど遅くなるようにしてもよい。
上記取出部と共に移動する可動板が上記薬剤収容カセットに係合し、上記取出部の移動によって上記可動板が上記薬剤収容カセットを移動させてもよい。
上記可動板が上記ポケット検知部の一部を構成してもよい。
上記薬剤シートを取り出すために上記薬剤収容カセットを引き出す装置が上記取出部と一体的に設けられており、この装置には、引き出された状態の上記薬剤収容カセットの一部に係合して当該薬剤収容カセットの引き出し後の位置のずれを防止する係合部が設けられてもよい。
上記取出部により取り出された薬剤シートを受け止める搬送部を備えており、この搬送部は、搬送方向下流端を通過して落下する薬剤シートの後端部に接触し、落下直前まで当該薬剤シートの姿勢を水平に近づける接触部材を有してもよい。
上記取出部により取り出された薬剤シートを受け止める搬送部と、切り落とされた端数の包装薬剤を受け止めるシャッター部付きの中間ストッカーと、上記搬送部から搬送される上記薬剤シートおよび上記端数の包装薬剤をストックする混合ストッカーとを、備え、上記搬送部から上記薬剤シートが上記混合ストッカーに搬送された後に、上記シャッター部が開いて上記端数の包装薬剤が上から上記混合ストッカー内に落下するようにしてもよい。
上記薬剤シートが一時的に収容されるストッカーを備えており、このストッカーの底部には、2枚のシャッターが開閉動作に非対称性を生じるように回動可能に設けられ、上記薬剤シートの水平姿勢が崩され易くされてもよい。
また、この発明の薬剤払出方法は、上記薬剤シートを回動させる回動動作部を備える薬剤払出装置を用いた薬剤払出方法であって、上記薬剤収容カセットに設けられた端数切り出し用のシート保管部に上記薬剤シートを所定の向きに収容する処理が必要となる場合に、上記薬剤収容カセットから取り出される複数の薬剤シートのなかで所定の向きを向いている薬剤シートを上記シート保管部に収容することを特徴とする。かかる方法であれば、上記回動動作部による上記薬剤シートの回動処理を極力少なくすることができる。
上記薬剤払出方法において、取り出された全ての薬剤シートが所定の向きを向いていなかった場合に、上記回動動作部により最後の薬剤シートを回動させてもよい。
この発明であれば、ポケット部が形成された面が向き合って2枚の薬剤シートが結合した状態で収容される場合や、ポケット部の向きが同じ方向に揃えられないで薬剤シートが複数枚重ね合わせて収容される場合でも、1枚ずつ薬剤シートを払い出せる。したがって、束にされた状態で包装された複数枚の薬剤シートを包装から取出して、向きを揃えることなくそのまま薬剤収容カセットに収容することが可能になるので薬剤収容カセットへの薬品充填時間を大幅に削減することができる。
この発明の一実施形態に係る薬剤払出装置を示した説明図である。 図1の薬剤払出装置の制御系の概略を示したブロック図である。 同図(A)は図1の薬剤払出装置に設けられた払出操作部および薬剤収容カセットを示した斜視図であり、同図(B)は上記払出操作部に設けられた吸引動作部を拡大して示した斜視図であり、図3(C)は上記吸引動作部の吸盤の斜視図である。 同図(A)は図1の薬剤払出装置に設けられた払出操作部および薬剤収容カセットを示した斜視図であり、同図(B)は上記払出操作部に設けられた吸引動作部の吸引部と薬剤シートとの関係を示した説明図である。 図1の薬剤払出装置に設けられた払出操作部および薬剤収容カセットを示した斜視図である。 図1の薬剤払出装置に設けられた払出操作部を示した斜視図である。 図1の薬剤払出装置に設けられた払出操作部を示した斜視図である。 図1の薬剤払出装置に設けられた薬剤収容カセットを示した斜視図である。 図8の薬剤収容カセットの他の方向からの斜視図である。 同図(A)は図8の薬剤収容カセットの内部構造を示した斜視図であり、同図(B)は定荷重バネの斜視図である。 図8の薬剤収容カセットの内部構造を示した斜視図である。 同図(A)および同図(B)は、図8の薬剤収容カセットの内部構造を示した正面図である。 同図(A)および同図(B)は、吸引により撓ませたPTPシートと制限部との位置関係を示した説明図である。 同図(A)および同図(B)は、吸引により撓ませたPTPシートと制限部との位置関係を示した説明図である。 この発明の実施形態の薬剤収容カセットで用いることができる第1制限部の他の構成例を示した説明図である。 この発明の実施形態を示す図であって、薬剤シートを回動させる軸を示した説明図である。 この発明の実施形態を示す図であって、薬剤シートを回動させる軸と薬剤シートのポケットおよび広幅縁の向きとの関係を示した説明図である。 この発明の実施形態を示す図であって、薬剤シートの回動動作例を示した説明図である。 この発明の実施形態を示す図であって、薬剤シートの回動動作例を示した説明図である。 この発明の実施形態を示す図であって、薬剤シートの回動動作例を示した説明図である。 この発明の実施形態を示す図であって、薬剤シートの回動動作例を示した説明図である。 この発明の他の実施形態を示す図であって、薬剤払出装置に設けられた払出操作部を示した斜視図である。 図22の払出操作部を示した斜視図である。 図22の払出操作部の吸引本体部を示した斜視図である。 同図(A)は図23の吸引本体部および法線回り回動部を示した斜視図であり、同図(B)は上記法線回り回動部を示して斜視図である。 吸引本体部と法線回り回動部との間での薬剤シートの受け渡し時の吸引等の動作を示したフローチャートである。 図22の払出操作部の前後移動装置を示した斜視図である。 図22の払出操作部の前後移動装置を示した斜視図である。 図22の払出操作部の第2把持部および蓋開閉部5を示した斜視図である。 図22の払出操作部のシート掴み部を示した斜視図である。 図22の払出操作部のカッター部、搬送部等を示した斜視図である。 図22の払出操作部のカッター部、搬送部等を示した斜視図である。 図31のシート搬送部を拡大して示した斜視図である。 図33のシート搬送部の動作を示した説明図である。 同図(A)は図31の中間ストッカーを拡大して示した斜視図であり、同図(B)は中間ストッカーのシャッターに薬剤シートが重なって詰まった状態を示した説明図である。 図33のシート搬送部の動作を示した説明図である。 図22の払出操作部の吸引本体部と搬送部と重量計測部を示した斜視図である。 同図(A)および同図(B)は図37の重量計測部を拡大して示した斜視図である。 図38の重量計測部の概略構成を示した説明図である。 図37の重量計測部と搬送部の傾斜部との関係を示した説明図である。 この発明の実施形態を示す図であって、シート掴み部の掴み爪とPTPシートとカッター部との関係を示した説明図である。 この発明の実施形態を示す図であって、シート掴み部の掴み爪とPTPシートとカッター部との関係を示した説明図である。 この発明の実施形態を示す図であって、シート掴み部の掴み爪とPTPシートとカッター部との関係を示した説明図である。 この発明の実施形態を示す図であって、シート掴み部の掴み爪とPTPシートとカッター部との関係を示した説明図である。 この発明の実施形態を示す図であって、把持本体部とPTPシートと吸盤との関係を示した説明図である。 同図(A)および同図(B)は図3(C)の吸盤の斜視図である。 図46の吸盤の6面図(正面、背面、平面、底面、右側面、左側面)である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示しているように、この実施形態の薬剤払出装置101内には上下左右に複数の装填スペース101aが設けられており、上記装填スペース101aのそれぞれに薬剤収容カセット1が前後方向(奥行き方向)に出し入れ可能に設けられている。この薬剤払出装置101の払出操作部110は、上記薬剤収容カセット1の配置範囲において上下方向及び左右方向に移動可能に設けられている。また、上記薬剤払出装置101には、ディスプレイ102及び入力部103が設けられている。なお、上記薬剤払出装置101の前側となる方向と後ろ側となる方向を図1に示している。
図2に示しているように、上記薬剤払出装置101の制御部105は、上記入力部103から入力された情報を処理し、また処理した情報をディスプレイ102に表示する等の処理を行う。例えば、オペレータは、上記入力部103を用いて、どの薬剤収容カセット1にどのPTPシート100が収容されているか等を入力する初期入力、上記薬剤収容カセット1にPTPシート100を補充する際の補充枚数入力、払出のための処方箋情報入力等を行うことができる。上記制御部105の処理によって各種情報を記憶部104に記憶することができる。また、上記制御部105は、上記処方箋情報に基づいて上記払出操作部110を対象となる薬剤収容カセット1の箇所まで移動させて、PTPシート100の払出処理を実行する。
上記薬剤収容カセット1には、PTPシート100が収容される収容部11が形成されている。上記収容部11には、複数枚のPTPシート100を立てた状態で横方向に重ねて収容することができる。すなわち、複数枚のPTPシート100は、そのシート面の法線方向に並べられる。この実施形態では、上記シート面の法線は上記PTPシート100のシート面の中央位置での法線としている。ここで、上記シート面の中央位置における法線は、上記PTPシート100が曲面ではなく平面であると想定したときのシート面の垂線(直交線)と平行になる。また、この実施形態では、上記シート面の法線の方向は、上記前後方向および上記薬剤収容カセット1の移動方向と等しい。
図3乃至図5は、対象とする薬剤収容カセット1の払出部2に上記払出操作部110が接近した状態を示している。これらの図に示される状態では上記薬剤収容カセット1の蓋4が開かれている。
上記払出操作部110は、上記蓋4を開閉等するための蓋開閉部5、上記薬剤収容カセット1内の先頭のPTPシート100を吸引して引き出すための吸引動作部(取出部)6、引き出されたPTPシート100を把持する第1把持部7、および上記第1把持部7から上記PTPシート100を受け取り、必要な動作を行う第2把持部8を備える。
上記蓋開閉部5は、例えば、上記蓋4に形成された係合部に係合する軸部を備えており、上記係合部に上記軸部を係合させた状態で当該軸部を円弧軌道に沿って移動させることで、上記蓋4を開閉する。また、上記蓋4には、端数切り出し用のPTPシート100を収容するためのシート保管部41が回動可能に設けられている。上記蓋開閉部5は、例えば、上記シート保管部41に形成された係合部に係合する軸部を備えており、上記係合部に上記軸部を係合させた状態で当該軸部を円弧軌道に沿って移動させることで、上記シート保管部41を回動させる。
上記吸引動作部6は、図3(B)に拡大して示すように、吸引本体部61を備えている。この吸引本体部61は、4個の吸盤61aを横方向に備えている。また、図3(C)、図46(A)、図46(B)および図47に拡大して示すように、各吸盤61aには括れ部が形成されているので、当該吸盤61aの吸着面は図3(C)の矢印A方向に容易に変形できる。このため、上記PTPシート100の撓んだ面でも容易に吸着できる。また、各吸盤61aは、図4(B)に拡大して示すように、上記PTPシート100のポケット部間の間に入り込むことができるように、横に長い偏平形状および上記ポケット部の高さを越えることができる前後方向長さを有する。また、各吸盤61aにはチューブが接続されており、このチューブには空気吸引装置が接続されている。
また、上記吸引動作部6には、上記PTPシート100のポケット部形成面が払出側に向いているか否かを判断するためのポケット検知部62が設けられている。このポケット検知部62は、例えば、前後方向に可動に設けられた可動板62aと、この可動板62aの内部側の面に固定されたラック部と、このラック部に歯合するピニオンと、このピニオンが軸に固定された回転型のポテンショメーターとからなる。上記可動板62aが上記PTPシート100のポケットに当たるときの上記ポテンショメーターの回転量と、上記可動板62aが上記PTPシート100のポケットに当たらないときの上記ポテンショメーターの回転量とが異なるので、上記PTPシート100のポケット部形成面が払出側に向いているか否かを検出することができる。なお、上記可動板62aには2個の先端接触部が形成されており、この2個の先端接触部が上記PTPシート100に当たる。
また、図3(B)に示しているように、上記可動板62aの上面には凸部62bが固定されている。さらに、上記吸引動作部6には、電磁ソレノイド62cおよびこの電磁ソレノイド62cによって揺動する動作レバー62dが設けられている。上記PTPシート100の払い出し時に、上記電磁ソレノイド62cがオンすると、上記動作レバー62dが揺動し、この動作レバー62dの揺動によって上記凸部62bが押されて上記可動板62aが上記薬剤収容カセット1の方に移動することになる。これにより、上記可動板62aが上記PTPシート100のポケット部に当たることが可能になる。次の払い出しの前には、上記電磁ソレノイド62cがオフし、上記動作レバー62dは初期位置に戻る。
上記吸引動作部6の吸引本体部61は、昇降装置64によって上下方向に移動することができる。上記昇降装置64は、図6および図7にも示すように、例えば、上記吸引本体部61の基台部に固定された移動ナット64aと、この移動ナット64aに螺合された送り螺子64bと、この送り螺子64bを回転させるモーター64cと、このモーター64cの駆動力を上記送り螺子64bに伝達するベルト伝達機構64dと、上記前後移動装置63の昇降を安定させるガイド64eとを備えている。上記昇降装置64によって上記吸引動作部6の上下位置を調節することができる。
上記昇降装置64は、前後移動装置65によって前後方向(上記薬剤収容カセット1の払出部2に近接離間する方向)に移動することができる。上記前後移動装置65は、例えば、上記昇降装置64の基台部に固定された移動ナット65aと、この移動ナット65aに螺合された送り螺子65bと、この送り螺子65bを回転させるモーター65cと、このモーター65cの駆動力を上記送り螺子65bに伝達するベルト伝達機構65dと、上記昇降装置64の移動を安定させるガイド65eとを備えている。
上記吸引動作部6における上記前後移動装置65は、上記薬剤収容カセット1における後述する移動動作部3が上記PTPシート100を移動させる速度よりも速く、上記移動動作部3が上記PTPシート100を移動させる方向に、先頭のPTPシート100を吸引して上記吸引本体部61を移動させることができる。
上記吸引動作部6が上記前後移動装置65によって上記薬剤収容カセット1側に移動したときに、上記吸引本体部61が先頭のPTPシート100のシート部を吸着する。上記先頭のPTPシート100のポケット部が上記払出操作部110の側に向いているとき、上記ポケット部の凸高さに応じて上記ポケット検知部62の上記可動板62aが位置変位することになり、この位置変位を上記記ポテンショメーターの抵抗値(電圧値)で検知することができる。
上記第1把持部7は、垂直軸回りに回転可能に設けられた把持本体部71と、この把持本体部71を回転させる回転部72と、この回転部72を前後方向に移動する前後移動装置73と、この前後移動装置73を昇降する昇降装置74とを備える。
上記把持本体部71は、長爪部71aと短爪部71bとを備える。上記長爪部71aまたは短爪部71bは例えばラックに固定されている。上記ラックにはモーターによって回転するピニオンが歯合されており、上記モーターの駆動で上記長爪部71aと短爪部71bとが互いの距離を狭めたり広げたりすることができる。これにより、上記PTPシート100を把持することができる。上記長爪部71aおよび短爪部71bには透過型の光センサ対が設けられており、上記長爪部71aと短爪部71bにとの間に上記PTPシート100が位置することを上記光センサ対によって検知することができる。
上記回転部72は、上記把持本体部71のプーリ71cに巻かれたベルト72aおよび上記ベルト72aを回転駆動するモーター72bを備える。上記モーター72bが回転すると、上記把持本体部71が回転し、上記長爪部71aと短爪部71bとの位置関係が変わる。また、上記回転部72は、前後移動板72cに固定されている。
上記前後移動装置73は、上記前後移動板72cの基台部に固定された移動ナットと、この移動ナットに螺合された送り螺子73aと、この送り螺子73aに固定された螺子側プーリと、駆動側プーリ73bと、これら両プーリに捲回されたベルトと、上記駆動側プーリ73bを駆動するモーター73cと、上記前後移動板72cを案内するガイドとを備える。上記前後移動装置73によって、上記把持本体部71は、上記薬剤収容カセット1の蓋4の近傍位置から、上記第2把持部8の近傍位置までの前後移動が行える。
上記昇降装置74は、上記前後移動装置73に固定された移動ナット74aと、この移動ナット74aに螺合された送り螺子と、この送り螺子に固定された螺子側プーリ74bと、駆動側プーリ74cと、これらプーリに捲回されたベルトと、上記駆動側プーリ74cを駆動するモーター74dと、上記前後移動装置73のガイドとを備える。上記昇降装置74によって、上記第2把持部8側に対する上方位置からのアクセスおよび上記蓋4の位置から上方への移動等が行える。
上記第2把持部8は、水平軸回りに回転可能に設けられた把持本体部81と、この把持本体部81を回転させる回転部82と、この回転部82を左右方向に移動する左右移動装置83とを備える。
上記把持本体部81は、第1爪部81aと第2爪部81bとを備える。上記第1爪部81aまたは第2爪部81bは例えばラックに固定されている。上記ラックにはモーターによって回転するピニオンが歯合されており、上記モーターの駆動で上記第1爪部81aと第2爪部81bとが互いの距離を狭めたり広げたりする。これにより、上記PTPシート100を把持することができる。上記第1爪部81aおよび第2爪部81bには透過型の光センサ対が設けられており、上記第1爪部81aと第2爪部81bにとの間に上記PTPシート100が位置することを上記光センサ対によって検知することができる。また、上記把持本体部81で上記PTPシート100の耳と呼ばれる広幅縁100aを把持したか、それともポケット部を把持したかは、把持完了時点での上記第1爪部81aと第2爪部81bとの相対位置で判断することができる。また、把持完了は上記モーターのトルク制御で判断することができる。もちろん、接触センサや画像センサを用いて広幅縁100aを把持したか、それともポケット部を把持したかを判断することもできる。
上記回転部82は、上記把持本体部81のプーリ81cに巻かれたベルト82aおよび上記ベルト82aを回転駆動するモーター82bを備える。上記モーター82bが回転すると、上記把持本体部81が回転し、上記第1爪部81aと第2爪部81bとの位置関係が変わる。また、上記回転部82は、左右移動板82cに固定されている。
上記左右移動装置83は、上記左右移動板82cに固定された移動ナット83aと、この移動ナット83aに螺合された送り螺子83bと、この送り螺子83bに固定された螺子側プーリ83cと、駆動側プーリ83dと、これら両プーリ83c、83dに捲回されたベルトと、上記駆動側プーリ83dを駆動するモーター83eとを備える。上記左右移動装置83によって、上記把持本体部81は、上記第1把持部7が降下するときに横に退避することができる。
上記PTPシート100の払い出しのときには、上記第1把持部7が上記吸引動作部6で吸引払出された上記PTPシート100を把持する。このとき、上記第1把持部7の上記長爪部71aがカセット側に位置する。そして、上記第1把持部7は、上記回転部72と上記前後移動装置73と昇降装置74の動作によって上記PTPシート100を上記第2把持部8の把持本体部81に渡す。この時点で、上記吸引動作部6のポケット検知部62によって、上記PTPシート100のポケット形成面が払出側に向いているか否かを判断できており、上記ポケット形成面が一定の方向を向くように、上記PTPシート100を上記第2把持部8の把持本体部81に渡すことができる。そして、上記把持本体部81により広幅縁100aを把持したか、それともポケット部を把持したかの検知ができるので、この検知結果に基づいた上記第2把持部8による上記PTPシート100の回転操作および上記第1把持部7による上記PTPシート100の回転操作によって、上記第1把持部7が上記PTPシート100を上記蓋4のシート保管部41に保持させるときに、上記PTPシート100を一定の向きで保持させることが可能になる。上記PTPシート100を一定の向きで保持させるための詳細な動作については後述する。
図8、図9、図10(A)、図10(B)および図11に示すように、上記薬剤収容カセット1における前側位置には、上記PTPシート100が払い出される払出部2および上記蓋4が設けられている。上記蓋4は上方向に開かれる。上記蓋4には、上記第1把持部7の上記把持本体部71における上記長爪部71aと短爪部71bが入り込める形状の切欠き部4aが形成されている。払い出したPTPシート100を上記シート保管部41にセットするとき、上記把持本体部71は水平方向に移動して上記開かれた蓋4の切欠き部4aに入り込む。このとき、上記シート保管部41は、上記蓋開閉部5によって開かれた状態となっている。
図12(A)および図12(B)にも示しているように、上記払出部2には、第1制限部21が上下2箇所に設けられている。上記第1制限部21は、先頭のPTPシート100の上縁または下縁に接触する接触部材21aと、上記接触部材21aが上記PTPシート100の上縁または下縁を乗り越えられるように上記接触部材21aを移動可能に支持する支持部21bと、上記PTPシート100が制止される方向に上記接触部材21aを付勢するバネ(付勢部材)21cとを備える。上側に位置する接触部材21aおよび下側に位置する接触部材21aは、ポケット部が形成された面を向かい合わせて重ね合わされた高さ位置が異なる2枚のPTPシート100の両方の上下縁に接しうる高さに配置される。
上記支持部21bは水平軸であり、この水平軸回りに上記接触部材21aが回動可能に支持されている。そして、上記バネ21cの両側部が上記支持部21bに巻かれるとともに両側端が固定されている。そして、上記バネ21cの中央部が上記接触部材21aに係合している。なお、上側の第1制限部21の高さ調節が行えるように、上側の第1制限部21を支持している支持部21dを、縦に長い長穴21eに螺子留めしてもよい。
上記第1制限部21とは別に第2制限部22が上記先頭のPTPシート100の左右縁に接触するように左右2箇所に設けられている。上記第2制限部22は、回転可能に設けられたローラーからなり、このローラーの面に上記先頭のPTPシート100の左右縁が接触する。なお、図12(B)では、ポケット部が形成された面を向かい合わせて重ね合わされた2枚のPTPシート100の左右縁の位置が一致する。また、上記ローラーの軸上に上記支持部21bが交差する。上記第2制限部22は上記収容部11の側板に設けられており、上記側板を幅方向に調節可能に設けておくと、PTPシート100のサイズに応じて上記第2制限部22の幅方向位置を調節できる。
上記PTPシート100は長辺が横向きに、短辺が縦向きになるように上記薬剤収容カセット1の収容部11に収容されている。このため、上記第1制限部21は上記PTPシート100の長辺の縁に接し、上記第2制限部22は上記PTPシート100の短辺の縁に接する。上記PTPシート100の短辺の側での移動規制の程度を大きくすると、長辺の縁の中央側で撓みが生じ易くなる。
上記収容部11内には、上記PTPシート100を上記払出部2に向けて移動させる移動動作部3が設けられている。上記移動動作部3は、例えば、上記PTPシート100に接触する押さえ部材31と定荷重バネ(例えば商品名コンストンバネ)32とからなる。上記定荷重バネ32の押圧力は、この押圧力だけで上記PTPシート100が上記第1、第2制限部21,22を乗り越えることのないように設定される。上記定荷重バネ32にはロック部32aが設けられており、上記移動動作部3を後側位置に移動させてロックをかけた状態で、上記PTPシート100をセットしていくことができる。そして、上記PTPシート100をセットした後にロックを外すと上記PTPシート100に対する押圧動作が開始される。また、上記定荷重バネ32は、捲回スプリングを有しており、この捲回スプリングの先端部は上記払出部2の近傍に固定されている。上記ロック部32aには、図10(B)に示すように、ギヤ部32bが設けられている。このギヤ部32bは、上記収容部11の底面に形成された歯状部に歯合しており、上記ギヤ部32bの回動が制限されることで上記移動動作部3がロックされる状態となる。また、上記ギヤ部32bに例えばダンパー(例えば、オイルダンパー)32cを設けておくと、上記移動動作部3の動作速度を調節することができる。この場合、上記ダンパー32cは、上記移動動作部3が上記PTPシート100を移動させる速度を調整する調整手段となる。
このような構成であれば、先頭のPTPシート100を上記吸引動作部6で吸引して上記払出部2から上記移動動作部3による移動方向と同方向に上記PTPシート100を引き出す動作が行われるときに、上記接触部材21aが上記バネ21cの付勢力に抗して上記PTPシート100の縁を乗り越えることが可能となる。このように乗り越えた後、上記接触部材21aは、上記バネ21cにより戻されて、上記先頭のPTPシート100と2番目のPTPシート100との間に位置し、上記先頭の上記PTPシート100の払い出しを可能にするとともに、上記バネ21cの付勢力によって上記2番目の上記PTPシート100の移動を制止することになる。
これにより、図12(B)に示したように、ポケット部が形成された面を向かい合わせて重ね合わされた2枚のPTPシート100が収容される場合や、ポケット部の向きが同じ方向に揃えられないでPTPシート100が複数枚重ね合わせて収容される場合でも、1枚ずつPTPシート100を払い出すことができる。
ここで、上記のように1枚ずつPTPシート100を払い出すための具体的な方法として、以下の2つの方法が考えられる。
第1の方法は、上記吸引動作部6によって上記収容部11内の先頭のPTPシート100を吸引するとともに当該PTPシート100を上記移動動作部3による上記PTPシート100の移動方向と反対方向に押し、上記移動動作部3による上記PTPシート100の移動速度よりも速い速度で上記移動方向と同方向に上記PTPシート100を引くことにより、上記第1制限部21の上記接触部材21aを、上記先頭のPTPシート100と2番目のPTPシート100との間に位置させ、上記先頭のPTPシート100だけを払い出す方法である。上記第1の方法は、上記第2制限部22に替えて、上記第1制限部21を左右位置に配置しても実施することが可能である。また、上記第1の方法は、上記第1制限部21と上記第2制限部22の上下左右の配置関係を逆にした場合でも実施することが可能である。また、上記PTPシート100の縁の中央側に上記第1制限部21を配置する必要は必ずしもない。
ここで、上記前後移動装置(移動制御部)65は、上記移動動作部3が上記PTPシート100を移動させる方向に対して反対の方向に上記吸引動作部(取出部)6を移動させた後、上記移動動作部3が上記PTPシート100を移動させる速度よりも速く、上記移動動作部3が上記PTPシート100を移動させる方向に、上記先頭の上記PTPシート100を保持した上記吸引動作部6を移動させるのがよい。このように、上記移動動作部3が上記PTPシート100を移動させる方向に対して反対の方向に上記吸引動作部6を移動させることにより、払い出しに際して、先頭のPTPシート100と上記第1制限部21との距離を大きくすることができる。これにより、上記吸引動作部6が先頭のPTPシート100を移動させ始めてから、先頭のPTPシート100が上記第1制限部21を乗り越えるまでの時間が増える。よって、上記吸引動作部6がPTPシート100を移動させる速度と移動動作部3がPTPシート100を移動させる速度との差が小さくても、先頭のPTPシート100が上記第1制限部21を通過した時において、先頭のPTPシート100と2番目のPTPシート100との距離を大きくすることができ、先頭のPTPシート100と2番目のPTPシート100の間に上記第1制限部21が入りこみ易くなる。
なお、このことは、上記前後移動装置(移動制御部)65が、上記先頭のPTPシート100と2番目のPTPシート100との間隔を拡げるように、上記先頭のPTPシート100を保持している上記吸引動作部6を移動させることに相当する。
第2の方法は、上記吸引動作部6によって上記収容部11内の先頭のPTPシート100の中央側を吸引し、図13(A)および図13(B)に示すように、上記先頭のPTPシート100の移動方向と同方向に上記PTPシート100を引いて当該先頭PTPシート100を撓ませる。そして、図14(A)および図14(B)に示すように、上記PTPシート100の撓んだ箇所で上記第1制限部21の上記接触部材21aを上記先頭のPTPシート100と2番目のPTPシート100との間に位置させ、上記先頭のPTPシート100だけを払い出す方法である。この実施形態では、上記第2制限部22があることによって、先頭のPTPシート100は、中央が前へ出て、端が前へ出ず、2番目のPTPシート100は、先頭のPTPシート100の端で前へ出ないように抑えられることにより、先頭のPTPシート100の中央部と2番目の薬剤シートの中央部との距離が広がる。
この第2の方法は、上記第2制限部22に替えて上記第1制限部21を左右位置に配置しても実施することが可能である。この場合、上下位置に配置する上記第1制限部21に比べて、左右位置に配置する第1制限部21のバネ力を強くし且つ爪の出っ張り量を少なくすることが考えられる。
上記第2の方法のようなPTPシート100の払い出しでは、上記第1制限部21を備え、上記前後移動装置(移動制御部)65は、上記先頭のPTPシート100の長辺方向中央部と2番目のPTPシート100の長辺方向中央部との間の距離を、上記先頭のPTPシート100の長辺方向端部と2番目のPTPシート100の長辺方向端部との間の距離より大きくし、上記先頭のPTPシート100と上記2番目のPTPシート100との間に上記第1制限部21が位置するように、上記PTPシート100を保持している上記吸引動作部6を移動させることになる。
なお、図15に示すように、上記第1制限部21に替えて第1制限部21Aを設けることもできる。この第1制限部21Aは、先頭のPTPシート100の縁に接触する接触部材21aと、上記接触部材21aが上記PTPシート100の縁を乗り越えられるように上記接触部材21aを移動可能に支持する支持部21bと、上記PTPシート100が制止される方向に上記接触部材21aを付勢するバネ(付勢部材)21cとを備える。上記支持部21bは例えば筒部材であり、この筒部材内でプランジャ状の胴部を有する接触部材21aが直線移動可能に支持されている。上記バネ21cは例えばコイル状のバネで上記筒部材内に設けられる。
また、上記PTPシート100を保持している取出部として吸引動作部6を示したが、このような吸引に限らず、薬剤収容カセット1内の先頭のPTPシート100を接着或いは把持して払い出すようにしてもよい。
図16は上記PTPシート100を回動させるときの3つの軸を示した説明図である。上記3つの軸としては上記PTPシート100のシート面の法線と短軸と長軸とがある。上記短軸および長軸は、上記PTPシート100の面内の互いに直交する第1軸および第2軸に相当するものである。長軸回りの回動中心の位置の一例として上記PTPシート100の短辺方向中心部を通る軸がある。また、短軸回りの回動中心の位置の一例として上記PTPシート100の長手方向中心部を通る軸がある。法線回りの回動中心の一例としては、上記長軸周りの回転中心と短軸回の回転中心の交点がある。ここで、上記PTPシート100は上記第2軸(長軸)で線対称となる。また、上記法線回りの回動中心を上記長軸周りの回転中心と短軸回の回転中心の交点の近傍に設ければ、法線回りの回動の際に必要となるスペースを小さくでき、装置の小型化が図れる。
図17は、上記PTPシート100の状態変化を示した説明図である。上記PTPシート100の状態には、ポケットが表向きで広幅縁100aが左位置の第1状態と、ポケットが表向きで広幅縁100aが右位置の第2状態(図16に示す状態)と、ポケットが裏向きで広幅縁100aが左位置の第3状態と、ポケットが裏向きで広幅縁100aが右位置の第4状態とがある。払い出された先頭のPTPシート100がどの状態であっても、長軸回りでの回動による状態変化と、短軸回りでの回動による状態変化と、法線回りでの回動による状態変化のうち2つの状態変化を生じさせることで、いずれか1つの状態に揃えることができる。すなわち、上記PTPシート100のポケット向きと広幅縁100aの向きとを一定に揃えることができる。
図18(A)に示すように、先頭のPTPシート100のポケットが表向き(払出側向き)で広幅縁100aが左位置の第1状態のとき、図18(B)に示すように、上記把持本体部71の長爪部71aと短爪部71bとによって上記PTPシート100を把持すると、上記短爪部71bはポケット側に位置する。上記制御部105は、先頭のPTPシート100が薬剤収容カセット1から取り出される時点でポケットの向きを認識しているので、例えば、図18(C)に示すように、図において手前にポケットが向くように上記把持本体部71を回動させ、上記PTPシート100の左縁の浅い位置(広幅縁100aの幅未満でポケットにかからない位置)を上記第2把持部8の第1、第2爪部81a、81bで把持させる。この把持の際の第1、第2爪部81a、81bの距離から、広幅縁100aを把持したかどうかが分かる。上記制御部105は、図18(C)の状態において、広幅縁100aを把持したと判断して、一旦、把持を解除し、上記前後移動装置73の動作により、図18(D)に示すように、深い位置で把持し直し、上記第2把持部8の水平軸回り(シート長軸回り)の回動動作で、図において裏側にポケットを向ける。すなわち、上記長爪部71aを上記PTPシート100のポケット側に位置させる。その後、図18(E)に示すように、上記把持本体部71の長爪部71aと短爪部71bとで上記PTPシート100を把持し、上記前後移動装置73等の動作により、図18(F)に示すように、上記蓋4のシート保管部41に上記PTPシート100を保持させる。このとき、上記把持本体部71の上記長爪部71aが横移動して上記蓋4の上記切欠き部4aに入り込む。そして、この状態では、上記PTPシート100のポケットが上記蓋4の側を向き、広幅縁100aが左側を向いた状態となる。
図19(A)に示すように、先頭のPTPシート100のポケットが表向き(払出側向き)で広幅縁100aが右位置の第2状態のとき、図19(B)に示すように、上記把持本体部71の長爪部71aと短爪部71bとによって上記PTPシート100を把持すると、上記短爪部71bはポケット側に位置する。上記制御部105は、先頭のPTPシート100が薬剤収容カセット1から取り出される時点でポケットの向きを認識しているので、例えば、図19(C)に示すように、図において手前にポケットが向くように上記把持本体部71を回動させ、上記PTPシート100の左縁の浅い位置を上記第2把持部8の第1、第2爪部81a、81bで把持させる。この把持の際の第1、第2爪部81a、81bの距離から、広幅縁100aを把持したかどうかが分かる。上記制御部105は、図19(C)の状態において、広幅縁100aでない側を把持したと判断する。次に、上記把持本体部71を上に移動させて上記長爪部71aと短爪部71bの位置を垂直軸回り(シート短軸回り)に180°回転し、図19(D)、(E)に示すように、上記長爪部71aを上記PTPシート100のポケット側に位置させる。その後、図19(F)に示すように、上記蓋4のシート保管部41に上記PTPシート100を保持させる。このとき、上記把持本体部71の上記長爪部71aが上記蓋4の上記切欠き部4aに入り込む。そして、この状態では、上記PTPシート100のポケットが上記蓋4の側を向き、広幅縁100aが左側を向いた状態となる。
図20(A)に示すように、先頭のPTPシート100のポケットが裏向き(カセット側向き)で広幅縁100aが左位置の第3状態のとき、図20(B)に示すように、上記把持本体部71の長爪部71aと短爪部71bとによって上記PTPシート100を把持すると、上記長爪部71aはポケット側に位置する。上記制御部105は、先頭のPTPシート100が薬剤収容カセット1から取り出される時点でポケットの向きを認識しているので、例えば、図20(C)に示すように、図において手前にポケットが向くように上記把持本体部71を回動させ、上記PTPシート100の左縁の浅い位置を上記第2把持部8の第1、第2爪部81a、81bで把持させる。この把持の際の第1、第2爪部81a、81bの距離から、広幅縁100aを把持したかどうかが分かる。上記制御部105は、図20の状態において、広幅縁100aでない側を把持したと判断する。次に、図20(D)、図20(E)、図20(F)に示すように、上記前後移動装置73等の動作により、上記蓋4のシート保管部41に上記PTPシート100を保持させる。このとき、上記把持本体部71の上記長爪部71aが上記蓋4の上記切欠き部4aに入り込む。そして、この状態では、上記PTPシート100のポケットが上記蓋4の側を向き、広幅縁100aが左側を向いた状態となる。
図21(A)に示すように、先頭のPTPシート100のポケットが裏向き(カセット側向き)で広幅縁100aが右位置の第4状態のとき、図21(B)に示すように、上記把持本体部71の長爪部71aと短爪部71bとによって上記PTPシート100を把持すると、上記長爪部71aはポケット側に位置する。上記制御部105は、先頭のPTPシート100が薬剤収容カセット1から取り出される時点でポケットの向きを認識しているので、例えば、図21(C)に示すように、図において手前にポケットが向くように上記把持本体部71を回動させ、上記PTPシート100の左縁の浅い位置を上記第2把持部8の第1、第2爪部81a、81bで把持させる。この把持の際の第1、第2爪部81a、81bの距離から、広幅縁100aを把持したかどうかが分かる。上記制御部105は、図21(C)の状態において、広幅縁100aを把持したと判断して、一旦、把持を解除し、上記前後移動装置73の動作により、図21(D)、図21(E)に示すように、深い位置で把持し直し、上記第2把持部8の水平軸回り(シート長軸回り)の回動動作で、図において裏側にポケットを向ける。さらに、上記把持本体部71を上に移動させて上記長爪部71aと短爪部71bの位置を垂直軸回り(シート短軸回り)に180°回転し、上記長爪部71aを上記PTPシート100のポケット側に位置させる。その後、上記前後移動装置73等の動作により、図21(F)に示すように、上記蓋4のシート保管部41に上記PTPシート100を保持させる。このとき、上記把持本体部71の上記長爪部71aが上記蓋4の上記切欠き部4aに入り込む。そして、この状態では、上記PTPシート100のポケットが上記蓋4の側を向き、広幅縁100aが左側を向いた状態となる。
上記の例では、上記第1把持部7および第2把持部8によって、上記PTPシート100をその面内の互いに直交する第1軸および第2軸回りに回動する両軸回り回動部を構成したが、当該両軸回り回動部は上記のような構成に限るものでない。
また、上記PTPシート100を、その法線回りに回動する法線回り回動部と、上記PTPシート100の面内の互いに直交する第1軸または第2軸回りに回動する軸回り回動部(例えば、上記第1把持部7または第2把持部8)と、を備えてもよい。上記法線回り回動部は、上記吸引動作部6を上記法線回りに回動する機構(モーター等)を用いて実現できる。また、上記前後移動装置65の動作によって、上記法線回り回動部は上記薬剤シートのシート面の法線方向(前後方向)上で当該薬剤シートに近づいて上記シート面に接触することができる。なお、上記吸盤61aの後部にはチューブが接続されており、このチューブには空気吸引装置が接続されているので、上記吸引動作部6の回動を吸収できるように上記チューブを長めに設けておくとよい。
また、上記の例では、上記ポケット検知部62は、上記吸引動作部6に設けられた可動板62aとこの可動部材の移動量を検知する移動量検知部(上記ポテンショメーター)とを備えており、上記先頭のPTPシート100に上記可動部材が接触するまでの移動量に基づいてポケットを検知したが、上記ポケット検知部62は、上記のような構成に限らない。
例えば、上記ポケット検知部62は、上記吸引動作部6に設けられた吸引吸着部(上記吸盤61a)の圧力(チューブ内圧等)を検知する圧力検知部(この圧力検知部は例えば上記空気吸引装置に設けることができる)を備え、上記先頭のPTPシート100に対する上記吸引吸着部の吸着動作時の上記圧力に基づいてポケットを検知するようにしてもよい。例えば、マスターテーブル(薬品等データベース)から読み出した払出対象となるPTPシート100の寸法データに基づき、第1回目吸引において上記吸引本体部61の高さがポケット位置の高さになるように、上記昇降装置64を動作させる。仮に、PTPシート100のポケットが表であれば、ポケットの干渉を受けて上記吸盤61aが傾いて吸引が適切に行えず、上記圧力が規定の圧力に達しないので、PTPシート100のポケットが表であると判断することができる。上記第1回目吸引の後、第2回目吸引においては、上記吸引本体部61の高さが非ポケット位置(ポケットとポケットの間の位置)の高さになるように、上記昇降装置64で上記吸引本体部61を昇降動作させておく。これにより、上記吸盤61aがPTPシート100の非ポケットの箇所に吸着し、PTPシート100の払出が行えることになる。
また、上記の例では、上記PTPシート100の広幅縁100aが左右のどちらに向いているかを検知したが、これに限らない。上記PTPシート100をその長軸が縦になるように薬剤収容カセット1にセットすることも可能であり、この場合、上記PTPシート100の広幅縁100aが上下のどちらに向いているかを検知するようにしてもよい。
次に、図22ないし図40を用いて他の実施形態の払出操作部110Aについて説明する。
この払出操作部110Aは、図22および図23に示すように、上記払出操作部110と同様、上記薬剤収容カセット1の蓋4を開閉等するための蓋開閉部5、上記薬剤収容カセット1内の先頭のPTPシート100を吸引して引き出すための吸引動作部(取出部)6等を備える一方、上記第1把持部7は備えていない。
この払出操作部110Aは、上記PTPシート100を、当該PTPシート100のシート面の法線を軸に回動する法線回り回動部13と、上記PTPシート100を、上記シート面の面内の長軸を軸に回動する上記第2把持部8と、を備える。上記第2把持部8は広幅縁100aの検知部としても機能する。この実施形態では、上記シート面の法線は上記PTPシート100のシート面の中央位置での法線としている。ここで、上記シート面の中央位置における法線は、上記PTPシート100が曲面ではなく平面であると想定したときのシート面の垂線(直交線)と平行になる。また、この実施形態では、上記シート面の法線の方向は、上記前後方向、上記薬剤収容カセット1内の上記PTPシート100の並ぶ方向、および上記薬剤収容カセット1の移動方向と等しい。
図24、図25(A)および図25(B)に示すように、上記法線回り回動部13は、水平に4個並んだ吸盤61aの中央位置に吸引回転パイプ部13aを備えている。上記吸引回転パイプ部13aの先端には吸盤部13bが設けられている。また、上記吸引回転パイプ部13aの後部側は軸受け部13cに支持されている。また、上記吸引回転パイプ部13aの後端にはロータリー継手13dが接続されており、このロータリー継手13dにチューブを介して専用の吸引ポンプに接続される。また、ベルト13eが上記吸引回転パイプ部13aの後部とモーター13fの駆動プーリに捲回されている。上記モーター13fが動作すると、上記吸引回転パイプ部13aがその中心軸回りに回転する。
上記吸引回転パイプ部13aは前後方向に固定である一方、上記吸引本体部61はガイドレール61cによって前後方向に移動することができ、この前後移動によって以下の動作が行われる。この実施形態では、先にも述べたが、上記前後方向と、上記シート面の法線の方向と、上記薬剤収容カセット1内の上記PTPシート100の並ぶ方向とは同じであり、上記吸盤部13bの吸引方向も上記前後方向等と同じ方向とされている。
(1)上記吸引本体部61が上記薬剤収容カセット1に近づく方向(上記薬剤払出装置101の奥側となる方向)に移動することにより、鉤形状を有する上記可動板62aが上記吸盤61aよりも少し前に出た状態(上記薬剤払出装置101の奥側となる方向へ少し出た状態)で上記薬剤収容カセット1の係合部に係合する。なお、この係合は上側から行われるが、このための上記吸引本体部61の昇降については後述する。
(2)上記吸引本体部61が上記装填スペース101aから離れる方向(上記薬剤払出装置101の前側となる方向)に移動することにより、上記薬剤収容カセット1が上記装填スペース101aから引き出される。上記薬剤収容カセット1が引き出されると、上記吸引本体部61が上昇して上記ポケット検知部62の可動板62aが上記薬剤収容カセット1の係合部から離れる。その後、上記蓋4を開く動作が実行される。
(3)上記吸引本体部61が上記薬剤収容カセット1に近づく方向に移動することにより、上記吸盤61aを上記薬剤収容カセット1内のPTPシート100に接触させて当該PTPシート100を吸引する。また、このときに、上記可動板62aによって上記PTPシート100のポケット部の向きが検知される。
(4)上記吸引本体部61が上記装填スペース101aから離れる方向に移動することにより、上記薬剤収容カセット1から先頭のPTPシート100を引き出す。
上記薬剤収容カセット1の係合部に上から係合させる動作およびこの係合を解く動作が行われるとき等には、上記吸引本体部61等を昇降させるために昇降装置640が動作する。この昇降装置640はモーター640aによって送り螺子640bを回転させる。この送り螺子640bには移動ナット640cが螺合されており、この移動ナット640cの移動でシャーシ部640dが昇降する。上記シャーシ部640dには上記吸引本体部61およびこの上記吸引本体部61を前後移動させる前後移動装置650が設けられている。この前後移動装置650は、上記前後移動装置65と機構が異なっている。上記前後移動装置650の具体的構造は後で詳述する。
上記可動板62aによる検知結果により、PTPシート100のポケット部が表側(吸盤側)を向いていると判断されたのであれば、上記(4)の動作の後に、上記吸引本体部61がPTPシート100を上記第2把持部8に渡す。上記第2把持部8はポケット部を裏側(薬剤収容カセット側)に向ける。その後、上記吸引本体部61はPTPシート100を上記第2把持部8から受け取る。
ここで、図45(A)および図45(B)に示すように、上記吸引本体部61の4個の吸盤61aがPTPシート100のシート面に近づいて接触するときに、上記第2把持部8に近い位置の吸盤61aがPTPシート100のシート面に接触することで生じたPTPシート100の反りが原因で、上記第2把持部8に近い位置の吸盤61aしかPTPシート100に接触できないことが生じる。この場合、他の吸盤61aはPTPシート100を吸引できないので、上記吸引本体部61がPTPシート100を上記第2把持部8から受け取ることができないおそれがある。そこで、図45(C)に示すように、上記吸盤61aを上記第2把持部8のシート支持面よりも前方(上記薬剤収容カセット1に近づく方向に)に移動させた後、図45(D)に示すように、上記吸盤61aを上記第2把持部8のシート支持面の位置またはその近傍位置まで後退させる。この動作により、多くの吸盤61aによってPTPシート100を吸引することが可能になる。従って、上記第2把持部8がPTPシート100の把持状態を解除してもPTPシート100が落下することはなく、上記吸引本体部61はPTPシート100を確実に受け取ることができる。
また、上記第2把持部8はPTPシート100を把持した際に、この把持した側がPTPシート100の広幅縁100aかどうかを判断する。上記第2把持部8が広幅縁100aを把持した場合であれば、上記法線回り回動部13による法線回りの回動は行わず、上記吸引本体部61は、上記薬剤収容カセット1に近づく方向に移動し、PTPシート100を上記蓋4のシート保管部41上に落とす。このシート保管部41上に落とされたPTPシート100の広幅縁100aは、後述するシート掴み部14の側に向き、広幅縁100aと反対の側は上記払出操作部110Aに設けられているカッター部15の側に向くことになる。なお、PTPシート100のポケット部が裏側を向いている場合も、上記吸引本体部61がPTPシート100を広幅縁100aの検知のために上記第2把持部8に渡す。ただし、この場合には上記第2把持部8によるPTPシート100の回転は行われない。
一方、上記第2把持部8が広幅縁100aの反対側を把持した場合であれば、上記吸引本体部61は、PTPシート100を上記法線回り回動部13に渡す。この法線回り回動部13は、上記PTPシート100を法線回りに回動する。このとき、上記4個の吸盤61aから上記吸引回転パイプ部13aに上記PTPシート100を確実に受け渡す必要がある。
図26は、上記PTPシート100が上記4個の吸盤61aから上記吸引回転パイプ部13aの吸盤部13bに渡され、上記PTPシート100が180°回転され、上記PTPシート100が上記吸引回転パイプ部13aの吸盤部13bから再び上記4個の吸盤61aに渡される動作を示したフローチャートである。なお、上記PTPシート100のポケット部および広幅縁100aの向きを変える動作は、端数切り出し用のPTPシート100が必要とされる場合に実行され、端数の包装薬剤が必要とされない場合または上記蓋4のシート保管部41に既に端数切り出し用のPTPシート100が存在する場合には実行されない。また、上記PTPシート100のポケット部および広幅縁100aの向きを変える動作が不要の場合には、上記薬剤収容カセット1からPTPシート100を引き出した後、上記吸引本体部61は、上記4個の吸盤61aによるPTPシート100の吸着を止め、当該PTPシート100をシート搬送部16内に落下させて払い出す。
上記フローチャートにおいて、「吸引回転ポンプ」は上記吸引回転パイプ部13aに接続されるポンプであり、「吸引ポンプ」は上記PTPシート100を移送する4つの吸盤61a(パッド部)に接続されるポンプであり、「回転渡し位置」では、上記吸引回転パイプ部13aの先端の吸盤部13bと上記4つの吸盤61aが面一になり、「回転位置」では、上記吸引本体部61が後退し、上記4つの吸盤61aは、上記吸盤部13bよりも上記PTPシート100から遠ざかった方向に離れている。すなわち、上記「回転位置」は上記吸引回転パイプ部13aの吸盤部13bだけが上記PTPシート100を吸着する位置である。
上記PTPシート100を上記薬剤収容カセット1から取り出すときには、上記吸引ポンプがオンされ(ステップS1)、上記吸引本体部61が上記薬剤収容カセット1に近づき、4つの吸盤61aが上記薬剤収容カセット1内の先頭のPTPシート100を吸着する(ステップS2)。そして、上記吸引回転ポンプがオンし(ステップS3)、上記吸引本体部61が上記回転渡し位置に移動する(ステップS4)。次に、上記吸引本体部61が上記回転渡し位置に到達したかどうかが判断され(ステップS5)、到達したときには、その時点から例えば0.15秒後に(ステップS6)、上記吸引ポンプが停止し、全ての吸盤61aの吸引を停止する(ステップS7)。上記0.15秒の時間経過を待ってから上記吸引ポンプを停止することにより、上記吸引本体部61から上記法線回り回動部13の吸引回転パイプ部13aに確実に上記PTPシート100を渡すことができる。
次に、上記吸引本体部61が上記回転位置に移動する(ステップS8)。上記吸引本体部61が上記回転位置に到達したかどうかは例えば上記移動のための駆動モーターのパルス数によって判断できる(ステップS9)。上記吸引本体部61が上記回転位置に到達したと判断された場合、上記吸引回転パイプ部13aが180°回転する(ステップS10)。そして、この180°回転が完了したかどうかが判断される(ステップS11)。この判断は、例えば、上記吸引回転パイプ部13aを180°回転させる駆動モーターのパルス数に基づいて行うことが可能である。この180°回転によって上記PTPシート100の広幅縁100aの向きが反転する。
上記PTPシート100が180°回転された後、上記吸引ポンプをオンする(ステップS12)。そして、上記吸引ポンプがオンされてから0.1秒後に(ステップS13)、上記吸引本体部61が上記回転渡し位置よりも上記薬剤収容カセット1に例えば1mm近い位置(以下、押し位置という。)に移動される(ステップS14)。このように上記吸引本体部61が上記押し位置に移動することで、上記4つの吸盤61aが上記PTPシート100に確実に接触でき、吸着不良による上記PTPシート100の落下を防止することができる。
次に、上記吸引本体部61が上記押し位置に到達したかどうかが判断される(ステップS15)。この判断は、例えば、上記吸引本体部61を前後移動させる駆動モーターのパルス数に基づいて行うことが可能である。上記吸引本体部61が上記押し位置に到達してから例えば0.3秒が経過したら(ステップS16)、例えば上記吸引ポンプによる吸引圧変化に基づいて上記4つの吸盤61aが上記PTPシート100を吸着したかどうかが判断され(ステップS17)、吸着できたと判断したときには、上記吸引回転ポンプをオフする(ステップS18)。
上記端数切り出し用のPTPシート100を得るための回転処理が完了した後、上記昇降装置64が、上記法線回り回動部13および上記PTPシート100を吸着している上記吸引本体部61を上記蓋4のシート保管部41の高さまで上昇させる。また、上記前後移動装置650は上記PTPシート100を吸着している上記吸引本体部61を前進させる。この吸引本体部61の前進によって上記シート保管部41の上方に上記PTPシート100が位置する。そして、上記4つの吸盤61aの吸引が停止されることで、上記PTPシート100が上記シート保管部41内に落下する。
ここで、上記吸引ポンプをオフし、上記4つの吸盤61aによる吸引が一斉にオフされると、上記4つの吸盤61aが自然形へ戻る力が原因で、上記PTPシート100が飛び跳ねて上記シート保管部41の適切な位置に落ちないことがある。上記PTPシート100が上記シート保管部41の適切な位置にない場合、端数カットを行うために上記PTPシート100をシート掴み部14(図30参照)で掴んでカッター部15(図31参照)の位置に移動させる処理に不具合が生じるおそれがある。
そこで、上記4つの吸盤61aの吸着オフのタイミングを一致させないようにしている。一例として、上記4つの吸盤61aのうち内側の2つの吸盤61aの空気吸引をオフし、次に外側の2つの吸盤61aのうち一方の空気吸引をオフし、次に他方の吸盤61aの空気吸引をオフする。空気吸引のオフは、例えば、1つの吸引ポンプに接続された3つの分岐経路の各々に電磁バルブを設けておき、この電磁バルブの通電オンオフによって行うことができる。もちろん、このような具体的構成に限られるものではない。また、上記4つの吸盤61aの吸着オフ動作の順序も限定されるものではなく、外側の吸盤61aから空気吸引をオフするようにしてもよい。
上記PTPシート100が上記シート保管部41内に落とされた後、後述するシート掴み部14およびカッター部15によって、端数の包装薬剤を切り出す処理が実行される。また、処方箋データに基づき、複数枚のPTPシート100の取り出しが必要となる場合には、端数の包装薬剤を切り出す動作と並行して、上記吸引本体部61が上記薬剤収容カセット1からPTPシート100を取り出す動作が繰り返され、取り出されたPTPシート100はシート搬送部16内に順次落下される。このように、端数の包装薬剤を切り出す処理と並行して上記薬剤収容カセット1からPTPシート100を取り出す動作を行うようにすれば、払い出しに要する時間を短縮することが可能になる。
例えば、端数切り出し用のPTPシート100を上記シート保管部41にセットする動作を、上記薬剤収容カセット1から最初に取り出したPTPシート100に対して行う。そして、上記シート保管部41にセットされたPTPシート100から端数の包装薬剤を切り出す第1処理と、必要枚数のPTPシート100を上記吸引本体部61が上記薬剤収容カセット1から取り出す第2処理とを並行して行う。なお、最初ではなく2番目以降に取り出したPTPシート100を上記シート保管部41にセットする場合でも、上記第1処理と上記第2処理とを並行して行うことができる。また、既に上記シート保管部41に端数切り出し用のPTPシート100或いは幾つかの端数の包装薬剤が残っており、これを用いて端数カットを行う場合には、その間は第2処理を実行することができ、この第2処理の途中で上記シート保管部41内が空になった場合に、この第2処理を一旦中止し、端数切り出し用のPTPシート100を上記シート保管部41にセットする動作を行うようにしてもよい。
また、処方箋データにより、複数のPTPシート100を払い出す処理が必要とされ、且つ端数切り出し用のPTPシート100も必要とされる場合に、以下の処理を行ってもよい。例えば、上記薬剤収容カセット1から最初に取り出したPTPシート100の広幅縁100aの向きを、上記第2把持部8によって検知する。そして、上記広幅縁100aが所定の向きを向いていない場合、当該最初のPTPシート100を落下させて払い出す。同様の処理を後続のPTPシート100について行う。
ここで、例えば、3枚のPTPシート100と端数の包装薬剤を払い出す必要がある場合において、3枚目に取り出したPTPシート100の広幅縁100aの向きが所定の向きであったなら、当該3枚目に取り出したPTPシート100をシート保管部41にセットする。すなわち、当該3枚目に取り出したPTPシート100を端数切り出し用のPTPシート100として用いる。払い出されるPTPシート100の枚数は3枚であるので、引き続いてPTPシート100を上記薬剤収容カセット1から取り出して払い出す。
一方、上記3枚目に取り出したPTPシート100の広幅縁100aが所定の向きを向いていない場合、当該3枚目に取り出したPTPシート100を落下させて払い出す。そして、4枚目のPTPシート100を上記薬剤収容カセット1から取り出す。この4枚目となるPTPシート100の広幅縁100aが所定の向きを向いていない場合、上記PTPシート100を上記法線回り回動部13によって回転してシート保管部41にセットする。
すなわち、上記薬剤収容カセット1に設けられた端数切り出し用のシート保管部41に上記PTPシート100を所定の向きに収容する処理が必要となる場合に、上記薬剤収容カセット1から取り出される複数のPTPシート100のなかで所定の向きを向いているPTPシート100を上記シート保管部41に収容する。そして、取り出された全てのPTPシート100が所定の向きを向いていなかった場合に、最後のPTPシート100を回動動作部である法線回り回動部13によって回動する。
上記の方法であれば、上記回動動作部によるPTPシート100の回動動作を極力少なくできるので、薬剤払出処理の時間短縮を図ることができる。なお、この場合、PTPシート100の広幅縁100aの向きを検出する上記第2把持部8による機械的検知動作が増えるおそれがある。ここで、上記薬剤収容カセット1から取り出したPTPシート100の広幅縁100aの向きを画像センサで検知する構成であれば、上記機械的検知動作は不要であり、画像処理速度を向上させることで払出時間を短縮できる。
なお、上記方法において、上記薬剤収容カセット1から取り出される複数のPTPシート100のなかで、上記広幅縁100aの向きおよびポケット部の向きが共に所定の向きであるPTPシート100を上記シート保管部41に収容するようにしてもよい。そして、取り出された全てのPTPシート100の広幅縁100aの向きおよびポケット部のいずれかまたは両方が所定の向きを向いていなかった場合に、回動動作部である法線回り回動部13および/または上記第2把持部8により最後のPTPシート100を回動させる。なお、上記薬剤収容カセット1から取り出したPTPシート100のポケット部も画像センサで検知することが可能である。
図27および図28は上記前後移動装置650を示している。この前後移動装置650では、前後方向と交差する方向に送り螺子650aの軸方向が設定されている。この実施例では、前後方向と直交する水平方向に送り螺子650aの軸方向が設定されており、この送り螺子650aがモーター650dによって回転される。上記送り螺子650aには移動ナット650bが螺合されている。上記移動ナット650bにはスイングアーム650cの一端側が回動可能に連結されており、上記スイングアーム650cの他端側は上記吸引本体部61のシャーシに回動可能に連結されている。上記シャーシは、上記ガイドレール61cによって前後方向に案内される。すなわち、上記薬剤収容カセット1を引き出す方向(PTPシート100のシート面の法線方向、上記前後方向)と交差する方向に送り螺子の軸方向が設定されたスイングアーム機構によって上記吸引本体部61が前後方向に移動される。このため、上記前後移動装置650の前後方向の長さ(奥行き)を短くでき、薬剤払出装置101の前後方向の長さを短くできる。なお、従来のスライドシャフト方式の場合、前後ストローク分のスペースが必要であった。
また、上記薬剤収容カセット1の長さを長くして収容できる薬剤シートの枚数を多くすることができる。また、上記モーター650dの回転速度が一定であっても、上記スイングアーム650cの他端側の移動速度は、上記移動ナット650bが送り込まれるほど遅くなるので、上記送り螺子650aの一端側よりも他端側で遅くなる。このため、上記スイングアーム650cの他端側の速度は、上記薬剤収容カセット1に近づくと遅くなり、上記モーター650dの回転速度を遅くすることなく、先頭のPTPシート100に対する上記4つの吸盤61aの接触を遅い速度で行うことができる。よって、吸盤61aがPTPシート100の表面に沿って広がりながら、PTPシート100の表面に吸着することができる。
図29は、上記第2把持部8および上記蓋開閉部5を示している。上記第2把持部8は、水平軸回りに回転可能に設けられた把持本体部81と、この把持本体部81を回転させる回転部82と、この回転部82を左右方向に移動する左右移動装置83とを備える。また、上記蓋開閉部5は、上記蓋4に形成された係合部に係合する軸部51を備えており、上記係合部に上記軸部51を係合させた状態で当該軸部51を円弧軌道に沿って移動させることで、上記蓋4を開閉する。また、上記蓋開閉部5は、上記シート保管部41に形成された係合部に係合する軸部52を備えており、上記係合部に上記軸部52を係合させた状態で当該軸部52を回動させることで、上記シート保管部41を回動させる。上記シート保管部41を回動させて閉じた状態にすることで、上記シート保管部41内のPTPシート100が一定の場所に位置にする。
図30はシート掴み部14を示している。このシート掴み部14は、シート掴み爪14aと、このシート掴み爪14aを上記蓋4の左右方向に移動させる移動部14bとを備える。上記シート掴み爪14aは上記蓋4の横方向から、上記シート保管部41で保持されている上記PTPシート100の広幅縁100aを掴む。上記シート掴み爪14aは上記移動部14bによって移動され、上記シート保管部41の側部に入り、上記PTPシート100の他方の縁を上記カッター部15の切断部に位置させる。上記シート掴み爪14aが上記シート保管部41側に入る際には、上記シート保管部41が略水平位置まで開かれる。
図31は上記薬剤収容カセット1、上記カッター部15、上記シート搬送部16等を示している。この図には現れていないが、上記シート掴み爪14aは上記蓋4の横方向から、上記シート保管部41で保持されている上記PTPシート100の広幅縁100aを掴む。上記カッター部15は移動部150によって上記蓋4の横側から、当該蓋4に近づいたり離れたりすることができる。上記カッター部15が上記蓋4の横に近づいた状態で端数カットの処理が実行される。
また、上記薬剤収容カセット1の横側となる位置であって、上記カッター部15の下部側の位置には、横方向に突出するガイド突起部151が設けられている。上記カッター部15は上記払出操作部110Aに設けられるので、当該払出操作部110Aが移動すると一体に移動し、上記ガイド突起部151と上記カッター部15と上記吸引動作部6の位置関係は一定である。一方、上記薬剤収容カセット1の側面板の先端側には当該薬剤収容カセット1が前進したときに上記ガイド突起部151が嵌まるガイド凹部1aが形成されている。上記薬剤収容カセット1が上記装填スペース101aから引き出されたときには、上記ガイド突起部151に上記ガイド凹部1aが係合し、上記薬剤収容カセット1の位置ずれが防止される。すなわち、上記薬剤収容カセット1が引き出された状態で、上記薬剤収容カセット1と上記カッター部15と上記吸引動作部6との位置関係は一定になる。
また、上記払出操作部110Aにおいて、上記カッター部15の下方には、中間ストッカー152が設けられている。この中間ストッカー152のシャッター板152a上には、上記カッター部15でカットされた端数の包装薬剤が落下するようになっている。シャッター駆動部152bによって上記シャッター板152aがスライドされると、このシャッター板152aによる支持を失った上記端数の包装薬剤が上記払出操作部110A内の最終ストッカーである混合ストッカー17に落下する。
また、上記装填スペース101aから引き出された上記薬剤収容カセット1の蓋4の下方には、シート搬送部16が設けられている。このシート搬送部16には、上記4つの吸盤61aにて上記薬剤収容カセット1から取り出されたPTPシート100が落下するようになっている。すなわち、端数用に切り出されないPTPシート100については、上記薬剤収容カセット1から取り出された後に上記4つの吸盤61aによる吸着が停止され、直ちに上記シート搬送部16内に上記PTPシート100が落下する。
PTPシート100と端数の包装薬剤の両方払い出す場合、PTPシート100をシート搬送部16によって混合ストッカー17に搬送する動作と並行して、端数の包装薬剤をカッター部15で切断する。このとき、シャッター板152aが閉じられており、カットされた端数の包装薬剤はシャッター152a上に落下して待機する。PTPシート100の全てが混合ストッカー17に送り出されたことが例えば図示しないセンサによるシートカウント値で確認された後、シャッター152aが開かれて端数の包装薬剤が混合ストッカー17内に落下する。すなわち、上記シート搬送部16から上記PTPシート100が上記混合ストッカー17に搬送された後に上記シャッター152aが開いて上記端数の包装薬剤が上から上記混合ストッカー17内に落下する。上記混合ストッカー17内の端数の包装薬剤およびPTPシート100は最終的に患者用のトレイに移送されるが、このとき端数の包装薬剤はPTPシート100の上に存在でき、PTPシート100の間に端数の包装薬剤が挟まれて見えなくなる状態を防止できる。
図32にも示すように、上記シート搬送部16は、上記混合ストッカー17よりも上方に位置しており、上記シート搬送部16で搬送された上記PTPシート100は上記中間ストッカー152の下を潜るようにして上記混合ストッカー17内に落下する。
図33は上記シート搬送部16を拡大して示している。この上記シート搬送部16の底部にはベルトコンベア16aが設けられている。このベルトコンベア16aが駆動されると、PTPシート100が上記混合ストッカー17に搬送される。上記吸引本体部61でPTPシート100の取り出しおよび落下を行う期間、上記ベルトコンベア16aを動作させておくと、落下したPTPシート100が直ぐに移動されるため、既に落下したPTPシート100の上に上から別のPTPシート100が落下するといった事態を防止することができる。また、上記シート搬送部16には上記ベルトコンベア16aに向けて下り傾斜する傾斜部16bが設けられており、この傾斜部16bによって上から落ちてくるPTPシート100が静かに上記ベルトコンベア16a上に導かれ、PTPシート100の破損が防止される。
そして、上記シート搬送部16の出口部の上辺部には、上記ベルトコンベア16a上のPTPシート100の高さ位置よりも少し高い位置に、接触片16cが設けられている。ここで、接触片16cが設けられていない構造では、上記PTPシート100が上記ベルトコンベア16aの下流端を通過して落下しようとするときに、上記PTPシート100の後端部が浮き上がり、先端部が下を向いた状態で下のPTPシート100に衝突する。上記接触片16cは、上記PTPシート100の後端部の浮き上がりを軽減するので、落下するPTPシート100の先端部が下のPTPシート100に衝突するのを抑制でき、PTPシート100の破損が防止される。
上記接触片16cに代えて、図34に示すように、接触ローラー16dを設けてもよい。この接触ローラー16dは、例えば軸受けに連結されたバネによって下方に付勢されており、上記ベルトコンベア16a上を通る上記PTPシート100に回転しながら接触し、上記PTPシート100を下方に押さえる。この接触ローラー16dによっても、上記PTPシート100の後端部の浮き上がりを軽減することができる。また、上記接触ローラー16dが上記バネに付勢されて上記PTPシート100に回転接触するので、上記PTPシート100のポケット高さ(厚み)にかかわらず上記PTPシート100を押さえることが可能であり、上記PTPシート100の水平状態を極力保つことができる。
図35(A)は上記混合ストッカー17を拡大して示している。この混合ストッカー17の下部には、第1シャッター17aと第2シャッター17bが開閉自在に設けられている。2枚シャッター構成とすることで、1枚シャッター構成の場合に必要となる広い回動エリアを不要にすることができ、装置の小型化を図ることができる。ただし、2枚シャッター構成とすると、図35(B)に示すように、2枚のシャッターの間にPTPシート100が跨がって引っ掛かるおそれがある。
上記第1シャッター17aと第2シャッター17bはそれぞれ軸17cに連結されており、上記2個の軸17cはモーター17dの回転によって同時に回転される。上記モーター17dの回転は例えばギヤ機構によって上記軸17cに伝達される。そして、上記第1シャッター17aは平坦板形状を有する一方、上記第2シャッター17bは、その先端側が混合ストッカー17の内側に屈曲された形状を有している。このため、上記第1シャッター17aと第2シャッター17bの開閉動作に非対称性が生じるようになっている。なお、上記第1シャッター17aと第2シャッター17bは、その先端が重なり合うことで、先端隙間から上記PTPシート100が落下するのを防止している。
図36は、上記混合ストッカー17内のPTPシート100が上記第1シャッター17aと第2シャッター17bの開き動作で落下する様子を示している。これらの図から分かるように、上記PTPシート100の水平姿勢が崩されるので、上記PTPシート100が上記第1シャッター17aと第2シャッター17bの間に滞留するのを防止できる。特に、図35(B)に示したように、複数枚のPTPシート100が水平姿勢を保ったまま重なり合って2枚シャッター間に滞留すると、上記PTPシート100が落ちなくなることが生じ易い。上記のように、PTPシート100の水平姿勢が崩されることで、上記PTPシート100を落下させ易くすることができる。すなわち、第1シャッター17aと第2シャッター17bの開時の隙間が、PTPシート100の短辺より小さくても、PTPシート100の水平姿勢が崩されたことで、前記隙間からPTPシート100が落下できることになる。
なお、上記の例では、上記第1シャッター17aと第2シャッター17bの形状を互いに異ならせることで、これらの動作に非対称性が生じるようにしたが、形状以外の相違(例えば、2枚のシャッターの動作タイミングや回動速度等の相違)で非対称性を生じさせるようにしてもよい。
図37は、上記吸引本体部61と上記シート搬送部16と重量計測部18との配置関係を示している。上記吸引本体部61の後退移動によって上記薬剤収容カセット1が引き出されると、この上記薬剤収容カセット1が上記重量計測部18上に位置する。この重量計測部18のカセット受け台181には、ピン181aが2本立設されており、これら2本のピン181aは上記薬剤収容カセット1の裏面に形成された凹部に嵌まることができる。また、上記カセット受け台181には、電磁石181bが設けられており、この電磁石181bがオンされると、上記薬剤収容カセット1の裏面に設けられた磁性体が磁力吸引され、上記薬剤収容カセット1が上記カセット受け台181上に吸引固定される。
また、上記シート搬送部16の傾斜部16bは、図40に示すようにバネ16eによって上記薬剤払出装置101の後ろ側(上記シート搬送部16の外側)に付勢されている。上記重量計測部18が上昇するとき、これとともに上昇するローラー182が上記傾斜部16bを押し、上記傾斜部16bが上記バネ16eの付勢に抗して上記薬剤払出装置101の前側(上記シート搬送部16の内側)に移動する。これにより、上記重量計測部18の上方が開放され、上記薬剤収容カセット1が上記カセット受け台181上に固定できる状態となる。
図38(A)および図38(B)は、上記重量計測部18を拡大して示している。移動ナット182は水平方向に配置された送り螺子183に螺合されており、モーター184によって上記送り螺子183が回転すると、上記移動ナット182がガイドシャフト185にガイドされて水平方向に移動する。この移動ナット182の水平方向移動によってリンク186が動作する。このリンク186には上記カセット受け台181が連結されている。また、上記カセット受け台181は鉛直方向に設けられたガイドレール187に支持されており、上記モーター184が所定パルス数駆動されて上記カセット受け台181が所定距離上昇する。上記カセット受け台181が所定距離上昇すると、上記2本のピン181aが上記薬剤収容カセット1の裏面に形成された凹部に嵌まる。また、上記電磁石181bがオンし、上記薬剤収容カセット1の全重量が上記カセット受け台181に加わる。
上記カセット受け台181の下部には、図39に示すように、歪み検知ブロック181dの一方の端部(作用点)がボルト181eによって上記カセット受け台181の端部に固定されている。また、上記歪み検知ブロック181dの他方の端部(固定点)がボルト181fによって支持部181gに固定されている。上記歪み検知ブロック181dの固定点と作用点とを繋ぐ線は、上記薬剤収容カセット1の引き出し方向(前後方向)と直交(交差)する。このような構成であると、歪み検知ブロックの固定点と作用点とを繋ぐ線が上記薬剤収容カセット1の引き出し方向と平行になる場合に比べて、払出操作部110Aを薄型化することができる。上記支持部181gは上記移動ナット182に連結されている。上記、歪み検知ブロック181dの中央部はくり抜かれており、荷重で歪みが発生する部位(図の斜線部参照)に歪みセンサ181cが設けられている。上記薬剤収容カセット1の全重量が上記カセット受け台181に加わるときの上記歪みセンサ181cの値から、上記カセット受け台181内にセットされているPTPシート100の枚数などを知ることができる。
なお、上記薬剤収容カセット1の重量を計測するときには、上記ポケット検知部62の可動板62aによる上記薬剤収容カセット1への係合を解除する。また、上記ガイド突起部151と上記ガイド凹部1aの係合を解除するために、上記カッター部15を移動させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では薬剤収容カセットから取り出された薬剤シートのポケットの向きおよび広幅縁の向きの両方を一定に揃える構成としたが、ユーザーがポケットの向きを揃えて薬剤シートを薬剤収容カセットにセットする場合には、ポケットを検知する手段やポケット向きを反転させる手段を省いた構成とすることができる。
また、薬剤収容カセットから取り出された薬剤シートの少なくとも広幅縁の向きを一定に揃えることができれば、上記ポケット向きが揃っていなくても、上記薬剤シートに対する端数カットを行うことが可能である。
図41に上記シート掴み部14の掴み爪14aとPTPシート100とカッター部15との関係を示す。カッター部15が例えば固定刃15aと可動刃15bとからなる場合、上記固定刃15aの側に上記PTPシート100のシート側(非ポケット側)が向くのが望ましい。この場合は、上記シート側と上記固定刃15aとの間隔を狭く設定して、上記可動刃15bによる端数カット時のシート撓みを小さくできるからである。一方、図42に示すように、上記固定刃15aの方に上記PTPシート100のポケット側が向くことを許容する場合は、上記固定刃15aを上記PTPシート100のポケットに当たらないように離して位置させる必要がある。このため、上記可動刃15bによる端数カット時のシート撓みが大きくなる。ただし、このシート撓みが一定範囲内に収まるのであれば、上記PTPシート100に対する端数カットを適切に行うことが可能である。
また、図43に示すように、カッター部15が2枚の可動刃15bからなる場合、ポケットがどちらを向いていようと、上記可動刃15bによる端数カット時のシート撓みを小さくできるので、上記PTPシート100に対する端数カットを適切に行うことが可能である。また、図44に示すように、上記シート掴み部14の掴み爪14aをシート面の法線方向(上記固定刃15aに近づいたり離れたりする方向)に可動に設け、上記PTPシート100をカット位置に移動させた後に、当該PTPシート100を上記固定刃15aの方に近づけて端数カットを行う。このような場合も、上記可動刃15bによる端数カット時のシート撓みを小さくできるので、上記PTPシート100に対する端数カットを適切に行うことが可能である。
すなわち、ポケットを検知する手段やポケット向きを反転させる手段を省いた構成とし、且つユーザーがポケットの向きを揃えて薬剤シートを薬剤収容カセットにセットしなくても、上記PTPシート100に対する端数カットを適切に行うことが可能である。
以上に述べた構成であれば、薬剤収容カセットから取り出された薬剤シートの広幅縁の向きが不揃いであっても上記薬剤シートの広幅縁の向きを一定にすることができる。或いは、薬剤収容カセットから取り出された薬剤シートのポケットの向きおよび広幅縁の向きが不揃いであってもポケットの向きおよび広幅縁の向きを一定にすることができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 薬剤収容カセット
11 収容部
12 仕切り板
13 法線回り回動部(回動動作部)
13b 吸盤部(回動接触部)
14 シート掴み部
15 カッター部
16 シート搬送部
16c 接触片(接触部材)
16d 接触ローラー(接触部材)
17 混合ストッカー
17a 第1シャッター
17b 第2シャッター
2 払出部
21 第1制限部
21a 接触部材
21b 支持部
21c バネ(付勢部材)
22 第2制限部
3 移動動作部
31 押さえ部材
32 定荷重バネ
32c ダンパー(調整手段)
4 蓋
4a 切欠き部
41 シート保管部
50 払出操作部
6 吸引動作部(取出部)
61 吸引本体部
61a 吸盤(保持接触部)
62 ポケット検知部
64 昇降装置
65 前後移動装置(移動制御部)
7 第1把持部(回動動作部)
71a 長爪部
71b 短爪部
71 把持本体部
72 回転部
73 前後移動装置
74 昇降装置
8 第2把持部(回動動作部)
81 把持本体部
81a 第1爪部
81b 第2爪部
82 回転部
83 左右移動装置
101 薬剤払出装置
110 払出操作部
110A払出操作部
152 中間ストッカー

Claims (10)

  1. 上記薬剤シートの広幅縁の向きを判断する広幅縁判断部と、上記広幅縁判断部により判断された広幅縁の向きに基づいて、薬剤シートの向きが所定の向きになるように当該薬剤シートを回動させる回動動作部と、を備えたことを特徴とする薬剤払出装置。
  2. 請求項1に記載の薬剤払出装置において、上記回動動作部は、上記薬剤シートを、その面内の第1軸回りに回動させる回動部と、上記薬剤シートを、その面内の上記第1軸に直交する第2軸回りに回動させる回動部と、を備えていることを特徴とする薬剤払出装置。
  3. 請求項1に記載の薬剤払出装置において、上記回動動作部は、上記薬剤シートを、その法線回りに回動させる法線回り回動部と、上記薬剤シートの面内の互いに直交する第1軸または第2軸回りに回動させる軸回り回動部と、を備えていることを特徴とする薬剤払出装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の薬剤払出装置において、上記薬剤シートのポケットを検知するポケット検知部を備え、上記回動動作部は、上記ポケット検知部により検知された結果と、上記広幅縁判断部により判断された広幅縁の向きとに基づいて、上記薬剤シートのポケットの向きと上記薬剤シートの広幅縁の向きとが一定になるように当該薬剤シートを回動させることを特徴とする薬剤払出装置。
  5. 請求項4に記載の薬剤払出装置において、上記ポケット検知部は、薬剤収容カセット内の薬剤シートを取り出す取出部に配置された可動部材とこの可動部材の移動量を検知する移動量検知部とを有しており、上記取出部が上記薬剤収容カセット内の薬剤シートを取り出すときに上記可動部材が上記薬剤シートに接触して移動した移動量に基づいてポケットかどうかを検知することを特徴とする薬剤払出装置。
  6. 請求項4に記載の薬剤払出装置において、上記ポケット検知部は、薬剤収容カセット内の薬剤シートを取り出す取出部に設けられた吸引吸着部の圧力を検知する圧力検知部を備えており、上記薬剤シートに対する上記吸引吸着部の吸着動作時の上記圧力に基づいてポケットかどうかを検知することを特徴とする薬剤払出装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の薬剤払出装置において、上記広幅縁判断部は、上記薬剤シートを把持したときの把持爪の間隔に基づいて広幅縁かどうかを判断することを特徴とする薬剤払出装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の薬剤払出装置において、上記広幅縁判断部は、上記回動動作部に設けられていることを特徴とする薬剤払出装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の薬剤払出装置において、所定の向きとされた上記薬剤シートをカットすることを特徴とする薬剤払出装置。
  10. 上記薬剤シートの広幅縁の向きを判断し、広幅縁の向きに基づいて、薬剤シートの向きが所定の向きになるように当該薬剤シートを回動させることを特徴とする薬剤払出方法。
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