JP4562665B2 - 薬品払出装置 - Google Patents
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Description
なお、この薬品払出装置が取り扱う薬品類は、アンプル等の円柱状容器に入れられた注射薬など、いわゆる丸物の医薬品である。その他の補助薬品等も、壊れやすい円柱状容器に入っていれば、該当する。
その従来装置は、アンプル等の円柱状容器入り薬品類を横にして整列収納する多数のカセットと、これらのカセットを引出可能に又は着脱可能に保持する支持機構と、各カセットから収納薬品類を一つずつ排出させる排出機構と、その排出薬品類を受け取って移送する移送機構とを備えている。また、その移送機構は、ベルトコンベア等の水平搬送機構にて移送薬品類を支持機構の横脇の搬器へ送り込むようになっている。
しかしながら、薬品類が首部をプリカットされたアンプルの場合、指先で軽く押しても頭部と胴部とが分離するようになっているので、衝撃を小さく抑えなければならない。特に、端部に掛かる衝撃は、十分に小さく抑えなければならない。かといって、そのための改造に、大幅なコストアップを招くほど複雑な機構を採用する訳にもいかない。
そこで、丸物の薬品類を優しく移送しうる薬品払出装置を安価に実現することが技術的な課題となる。
より具体的には(出願当初の請求項5)、上記解決手段1の薬品払出装置であって、先端が前記容器本体部の前記延長部と前記容器蓋部の前記開閉部との対向間隙に及ぶ緩衝材が、前記容器蓋部25に付設されていることを特徴とする。
より具体的には(出願当初の請求項6)、上記解決手段2の薬品払出装置であって、前記カセットから排出薬品類を受け取るときに前記容器本体部の前記延長部の先端を前記回転中心線よりも高いところに位置させるとともに、前記延長部の上を転がる排出薬品類の転動を前記緩衝材との干渉にて抑制することを特徴とする。
図1〜4に示した実施例1は、上述した解決手段1(出願当初の請求項1,4)を具現化したものであり、図5〜6に示した実施例2は、上述した解決手段2〜3(出願当初の請求項2,3,5,6)を具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具,ヒンジ等の連結具,モータドライバ等の電気回路,コントローラ等の電子回路などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
電装部11には図示しない電源やコントローラが格納されており、コントローラが図示しない操作卓やホストコンピュータ等から処方データや調剤データを入力し更に動作指令を生成して各部12,13,15の動作を制御するようになっている。
搬送部15には、払出薬品類を収容する搬器8を搬入するとともに払出薬品類を収容した搬器8を搬出するために、例えばベルトコンベアからなる搬送機構16が設けられていて、搬器8を水平方向に搬送するようになっている。
移送部12には、カセット14から排出された薬品類6を受け取って移送する移送機構20が、左方の庫部13用と右方の庫部13とで、二つ設けられている。
移送機構20の移送容器25+26は、昇降して排出対象のカセット14と対峙するところに位置し、回転して突出部25b,26bを開くとともにカセット14の排出口に向ける(図4(a)参照)。このとき、突出部における容器本体部26の延長部26bの上斜め向き傾斜状態は、その先端が回転中心線27とほぼ同じ高さになる20数゜程度である。その状態で移送機構20が待っているときに、排出機構18が作動して薬品類6がカセット14から一つ排出され、この薬品類6が容器本体部26を斜めに転がり落ちて移送機構20に受け取られる。
この薬品払出装置が上述した実施例1のものと相違するのは移送機構20が移送機構30になったことであり、この移送機構30が上述した移送機構20と相違するのは、容器蓋部25に緩衝材兼用の転動抑制部材32が追加された点と、薬品類6の受け取り時における容器本体部26の延長部26b(突出部)の傾斜が急になった点である。
排出対象のカセット14から排出薬品類6を受け取るとき(図5,図6(a)参照)、移送機構30は、容器本体部26の延長部26b(突出部)の先端を回転中心線27よりも高くして(図5の高低差Aを参照)、薬品類6の排出を待ち、排出された薬品類6が延長部26bの上面を転がり落ちるときには、転動抑制部材32の自由端部が薬品類6に進行側から干渉し、そのときの変形による衝撃吸収や摩擦で薬品類6の転動が抑制される(図6(a)参照)。
上記の実施例では、庫部13や移送機構20が二つずつ設けられていたが、庫部13は一つでも良く三つ以上でも良く、移送機構20は共用可能ならば庫部13より少数でも良い。また、カセット14を手前にして移送部12を後背側に配置しても良く、カセット14を排出機構18の無い方から着脱するようにしても良い。
11…電装部、12…移送部、13…庫部(支持機構)、14…カセット、
15…搬送部、16…搬送機構、17…引出(支持機構)、18…排出機構、
20…移送機構、21…案内部材(移送駆動機構)、22…移動体(移送駆動機構)、
23…モータ(移送駆動機構)、24…伝動部材、25…容器蓋部(移送容器)、
25a…湾曲部、25b…開閉部(突出部)、26…容器本体部(移送容器)、
26a…湾曲部、26b…延長部(突出部)、27…回転中心線、
32…転動抑制部材(緩衝材)
Claims (6)
- アンプル等の円柱状容器入り薬品類を横にした状態でカセットに整列収納しておき排出機構にて一つずつ排出して移送機構にて移送する薬品払出装置において、容器本体部と容器蓋部とで水平な回転中心線の周りの割筒状湾曲部と開閉可能で閉時には先細りのテーパ状になる突出部とを形成し、前記突出部を斜め上に向けて且つ開けて前記カセットから排出薬品類を横にしたまま受け取り、前記突出部を閉めた状態で下に向けて又は斜め下に向けてから開けることにより移送薬品類を横にしたまま降ろして引き渡す移送容器が、前記移送機構に設けられていることを特徴とする薬品払出装置。
- 前記カセットから排出薬品類を受け取るときに前記突出部での転動を抑制する転動抑制部材が前記移送機構に設けられていることを特徴とする請求項1記載の薬品払出装置。
- 前記カセットから排出薬品類を受け取るときに前記突出部の先端を前記回転中心線よりも高くすることを特徴とする請求項2記載の薬品払出装置。
- アンプル等の円柱状容器入り薬品類を横にして整列収納する多数のカセットと、これらのカセットを引出可能に又は着脱可能に保持する支持機構と、前記カセットから収納薬品類を一つずつ排出させる排出機構と、その排出薬品類を受け取って移送する移送機構とを備えた薬品払出装置において、
前記移送機構に、容器本体部と容器蓋部とを具備しており移送薬品類を横にして収容する移送容器と、この移送容器を移動させるとともに回転中心線を水平にして前記容器本体部と前記容器蓋部とを一緒でも別個でも任意に回転または揺動させうる移送駆動機構とが設けられ、
前記容器本体部が、前記中心線を囲む筒状体を軸方向に分割した形状の湾曲部と、この湾曲部の一端から延びて前記中心線から遠ざかる延長部とを具備したものであり、
前記容器蓋部が、前記容器本体部の前記延長部と対向するところに配置され接近時には対向距離を前記中心線寄りから離隔側へかけて徐々に狭くする形状の開閉部を具備したものであることを特徴とする薬品払出装置。 - 先端が前記容器本体部の前記延長部と前記容器蓋部の前記開閉部との対向間隙に及ぶ緩衝材が、前記容器蓋部25に付設されていることを特徴とする請求項4記載の薬品払出装置。
- 前記カセットから排出薬品類を受け取るときに前記容器本体部の前記延長部の先端を前記回転中心線よりも高いところに位置させるとともに、前記延長部の上を転がる排出薬品類の転動を前記緩衝材との干渉にて抑制することを特徴とする請求項5記載の薬品払出装置。
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