JP4562665B2 - 薬品払出装置 - Google Patents

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Description

この発明は、病院薬局等における調剤業務を支援するための薬品払出装置に関し、詳しくは、種々の薬品類を予め多数のカセットに分けて収納しておき必要に応じて自動的に払い出す薬品払出装置に関する。
なお、この薬品払出装置が取り扱う薬品類は、アンプル等の円柱状容器に入れられた注射薬など、いわゆる丸物の医薬品である。その他の補助薬品等も、壊れやすい円柱状容器に入っていれば、該当する。
薬品類を横にした状態でカセットに整列収納しておき排出機構にて一つずつ排出して移送機構にて移送する薬品払出装置が開発されている(例えば特許文献1,2参照)。
その従来装置は、アンプル等の円柱状容器入り薬品類を横にして整列収納する多数のカセットと、これらのカセットを引出可能に又は着脱可能に保持する支持機構と、各カセットから収納薬品類を一つずつ排出させる排出機構と、その排出薬品類を受け取って移送する移送機構とを備えている。また、その移送機構は、ベルトコンベア等の水平搬送機構にて移送薬品類を支持機構の横脇の搬器へ送り込むようになっている。
特開2004−275550号公報 特開2005−237712号公報
このような従来の薬品払出装置では、カセットから移送機構への移載時も、移送機構から搬器への移載時も、自然落下や傾斜面上の転動落下にて移った薬品類が移載先の底面や側壁面に軽く衝突して止まるようになっていた。このため、移載時に多少の衝撃が掛かるが、アンプル入りであっても大抵の薬品類は壊れないので、移送機構を比較的簡便な側壁付きベルトコンベアや角形ボックスなどで具体化していた。
しかしながら、薬品類が首部をプリカットされたアンプルの場合、指先で軽く押しても頭部と胴部とが分離するようになっているので、衝撃を小さく抑えなければならない。特に、端部に掛かる衝撃は、十分に小さく抑えなければならない。かといって、そのための改造に、大幅なコストアップを招くほど複雑な機構を採用する訳にもいかない。
そこで、丸物の薬品類を優しく移送しうる薬品払出装置を安価に実現することが技術的な課題となる。
本発明の薬品払出装置は(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、アンプル等の円柱状容器入り薬品類を横にした状態でカセットに整列収納しておき排出機構にて一つずつ排出して移送機構にて移送する薬品払出装置において、容器本体部と容器蓋部とで水平な回転中心線の周りの割筒状湾曲部と開閉可能で閉時には先細りのテーパ状になる突出部とを形成し、前記突出部を斜め上に向けて且つ開けて前記カセットから排出薬品類を横にしたまま受け取り、前記突出部を閉めた状態で下に向けて又は斜め下に向けてから開けることにより移送薬品類を横にしたまま降ろして引き渡す移送容器が、前記移送機構に設けられていることを特徴とする(出願当初の請求項1)。
より具体的には(出願当初の請求項4)、アンプル等の円柱状容器入り薬品類を横にして整列収納する多数のカセットと、これらのカセットを引出可能に又は着脱可能に保持する支持機構と、前記カセットから収納薬品類を一つずつ排出させる排出機構と、その排出薬品類を受け取って移送する移送機構とを備えた薬品払出装置において、 前記移送機構に、容器本体部と容器蓋部とを具備しており移送薬品類を横にして収容する移送容器と、この移送容器を移動させるとともに回転中心線を水平にして前記容器本体部と前記容器蓋部とを一緒でも別個でも任意に回転または揺動させうる移送駆動機構とが設けられ、 前記容器本体部が、前記中心線を囲む筒状体を軸方向に分割した形状の湾曲部と、この湾曲部の一端から延びて前記中心線から遠ざかる延長部とを具備したものであり、 前記容器蓋部が、前記容器本体部の前記延長部と対向するところに配置され接近時には対向距離を前記中心線寄りから離隔側へかけて徐々に狭くする形状の開閉部を具備したものであることを特徴とする。
また、本発明の薬品払出装置は(解決手段2)、上記解決手段1の薬品払出装置であって、前記カセットから排出薬品類を受け取るときに前記突出部での転動を抑制する転動抑制部材が前記移送機構に設けられていることを特徴とする(出願当初の請求項2)。
より具体的には(出願当初の請求項5)、上記解決手段1の薬品払出装置であって、先端が前記容器本体部の前記延長部と前記容器蓋部の前記開閉部との対向間隙に及ぶ緩衝材が、前記容器蓋部25に付設されていることを特徴とする。
さらに、本発明の薬品払出装置は(解決手段3)、上記解決手段2の薬品払出装置であって、前記カセットから排出薬品類を受け取るときに前記突出部の先端を前記回転中心線よりも高くすることを特徴とする(出願当初の請求項3)。
より具体的には(出願当初の請求項6)、上記解決手段2の薬品払出装置であって、前記カセットから排出薬品類を受け取るときに前記容器本体部の前記延長部の先端を前記回転中心線よりも高いところに位置させるとともに、前記延長部の上を転がる排出薬品類の転動を前記緩衝材との干渉にて抑制することを特徴とする。
このような本発明の薬品払出装置にあっては(解決手段1)、所望の薬品類が、横になった状態で、排出機構にて一つずつカセットから排出され、それから移送機構にて搬器や払出位置などへ移送されるが、その移送に際して、簡素な構造でも薬品類には優しい移送容器が用いられる。すなわち、この移送容器は、各カセットと移送先との間を移動するのに加えて回転または揺動もできる容器本体部および容器蓋部を具備して、回転中心線のところが横置き筒状体を割ったような湾曲部になっており、そこから突き出ている突出部が開閉可能で閉時には先細りのテーパ状になる、というものである。
そのため、カセットから排出された薬品類は、突出部を斜め上に向けて且つ開けて待っている移送容器によって横向きのまま受け取られ、移送容器の突出部を斜めに転がり落ちて移送容器の湾曲部に受け入れられ、湾曲部を駆け上がりながら徐々に減速される。また、移送容器の突出部を閉めて下斜めや真下に向けると、移送容器の中の移送薬品類は、移送容器の中で横向きのまま転動しながらテーパ状の突出部の基端部に収まる。それから移送先で突出部を徐々に開けると、移送薬品類は、横向きのまま突出部を伝って穏やかに下降し、搬器等に引き渡される。こうして、薬品類がほとんど衝撃を受けることなく移載されるので、この発明によれば、丸物の薬品類を優しく移送しうる薬品払出装置を安価に実現することができる。
また、本発明の薬品払出装置にあっては(解決手段2)、カセットから移送容器への移載時に突出部で薬品類の転動が抑制されることから、湾曲部に入る薬品類の速度が規制されるので、湾曲部を小さくしても減速が適切に行われる。言い換えると、湾曲部が同じなら、突出部を長くしたり急傾斜にすることが可能になるので、突出部に関する設計自由度が増す。
さらに、本発明の薬品払出装置にあっては(解決手段3)、その設計自由度の増大を利用して、カセットから排出された薬品類が移送容器の回転中心線よりも高いところで移送容器に乗り移るようにもしたことにより、突出部が長くても移載時間の不所望な急増を回避することができる。突出部が長いと、移送先の搬器が深い場合でも搬器の内底へ不都合なく移載することができる。
このような本発明の薬品払出装置について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1〜2により説明する。
図1〜4に示した実施例1は、上述した解決手段1(出願当初の請求項1,4)を具現化したものであり、図5〜6に示した実施例2は、上述した解決手段2〜3(出願当初の請求項2,3,5,6)を具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具,ヒンジ等の連結具,モータドライバ等の電気回路,コントローラ等の電子回路などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
本発明の薬品払出装置の実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、(a)が装置全体の正面図、(b)及び(c)が装置全体の平面図、(d)が移送機構の正面図である。また、図2は、薬品類を受け取る態勢をとった移送機構の拡大正面図であり、図3は、薬品類を引き渡す態勢をとった移送機構の拡大正面図である。なお、図1(c),図2,図3では、内部構造の明瞭化のため、前面パネルや手前の側板などを省いて、図示した。
この薬品払出装置10は(図1(a)参照)、他の自動調剤機とのインライン接続に適するよう、下部に搬送部15が配され、上部に電装部11が配され、中間に二つの庫部13が並置され、左右の庫部13に挟まれて真ん中に移送部12が配されている。
電装部11には図示しない電源やコントローラが格納されており、コントローラが図示しない操作卓やホストコンピュータ等から処方データや調剤データを入力し更に動作指令を生成して各部12,13,15の動作を制御するようになっている。
搬送部15には、払出薬品類を収容する搬器8を搬入するとともに払出薬品類を収容した搬器8を搬出するために、例えばベルトコンベアからなる搬送機構16が設けられていて、搬器8を水平方向に搬送するようになっている。
庫部13(支持機構)には、多数のカセット14が多段(図では9段)に装着されている。カセット14は、アンプル等の円柱状容器入り薬品類6を横にした状態で一列に並べて整列収納するものであって逐次排出に適していれば良く、例えば、上面解放の箱体の先端に排出用可動蓋を付設した既成のものでも(例えば特許文献1,2参照)、他の構造のものでも良い。庫部13は各々のカセット14を水平状態で又は傾斜状態で引出可能に又は着脱可能に保持するようになっており、例えば、カセット14が前後に単列の場合(図1(b)参照)、カセット14を横にして手で持ち、その手を伸ばして庫部13に前から差し込んだり前へ抜き取ったりするようにしても良い。また、例えば、カセット14が前後に複列の場合(図1(c)参照)、庫部13の各段毎に引出17を設けて、カセット14を着脱するときには引出17を引き出すようにしても良い。
各カセット14は庫部13に装着されたとき排出口が移送部12を臨むようになっており、カセット14の排出口の位置するところには、それぞれ、排出機構18が設けられている(図1(d)参照)。排出機構18は、ガイドプレートだけを図示したが、排出用可動蓋を開閉させる図示しない電動モータや伝動機構といった適宜な駆動手段や作動部材も具わっており、これらが庫部13に纏めて或いはカセット14や移送部12などにも適宜分散して設けられていて、コントローラの排出指令に応じて該当カセット14から収納薬品類を一つずつ移送部12側へ排出させるようになっている。
移送部12には、カセット14から排出された薬品類6を受け取って移送する移送機構20が、左方の庫部13用と右方の庫部13とで、二つ設けられている。
移送機構20は(図1(d),図2,図3参照)、上下に延びた案内部材21及び図示しないモータ(移送駆動機構)と、これに案内されて上下移動する移動体22と、この移動体22に設けられた移送容器25+26と、やはり移動体22に設けられたモータ23及び伝動部材24(移送駆動機構)とを具えており、コントローラの移動指令に応じて移送容器25+26を上下に移動させるとともに回転または揺動させるようになっている。上下移動は庫部13の各段のカセット14と搬送部15との間を行き来するためであり、カセット14の配置状態が異なる場合は水平移動や斜め移動も組み合わせられる。移送容器25+26の回転または揺動は、水平な回転中心線27を基準として、カセット14の排出口を臨む排出薬品類受取位置と、搬送機構16上の搬器8を臨む薬品類引渡位置との間で、方向を転換する等のため、行われるようになっている。
移送容器25+26は、容器本体部26と容器蓋部25とを組み合わせて部分的に開閉可能になった容器であり、移送薬品類6を横にして収容するため内部の横幅(紙面貫通方向の厚さ)が薬品類6の長さより少し長くなっている。これらの容器本体部26及び容器蓋部25は、いずれも回転中心線27を基準として回転しうるよう適宜な軸受などで移動体22に装着されていて、モータ23及び伝動部材24での駆動に応じて容器本体部26と容器蓋部25とが一緒に回転したり別個に回転したりできるようになっており、別個の回転にて開閉が行われ、一緒の回転にて開閉のない回転が行われるものである。
詳述すると(図2参照)、容器本体部26は、回転中心線27に軸心を合わせて横置きされて回転中心線27を囲む状態になった筒体を軸方向(紙面貫通方向)に二分割してできる半筒に近い形状をしている湾曲部26aと、この湾曲部26aの分割両端のうち下側の一端から接線方向に延びて回転中心線27から遠ざかる平板状の延長部26bとを具えている。また、容器蓋部25は、湾曲部26aとほぼ同様だけ僅かに径の大きい湾曲部25aと、この湾曲部25aの分割両端のうち上側の一端から半径方向に延びて回転中心線27から遠ざかる平板状の開閉部25bを具えている。
そして、このような容器蓋部25の湾曲部25aを回転中心線27の下側に配置するとともに容器本体部26の湾曲部26aを回転中心線27の上側に配置すると、湾曲部25a,25aによって割筒状湾曲部が水平な回転中心線27の周りに形成されるとともに、開閉部25bと延長部26bとによって、開閉可能で閉時には先細りのテーパ状になる突出部が形成される。すなわち、割筒状湾曲部は、突出部のところが薬品類6を出し入れ可能に欠けていて、そこから受け入れた薬品類6を衝突させることなく転動させることができ、しかも、モータ23及び伝動部材24での回転駆動により湾曲部25aと湾曲部26aとが個々に回転しうるようになっている。
また、突出部をなす開閉部25b及び延長部26bは、対向状態で割筒状湾曲部から外側へ突き出ていて、湾曲部25a,25aが一緒に回転すればそれに随伴して揺動し、排出された薬品類6を受け取るために横のカセット14の排出機構18に臨むことも(図2参照)、移送した薬品類6を引き渡すために下方の搬器8に臨むことも(図3参照)、できるようになっている。さらに、湾曲部25a,25aが別個に回転すれば、その差に応じて接離することにより開閉し、離隔時には薬品類6を出し入れ可能に開き(図2参照)、接近時には対向距離を回転中心線27寄り(基端側)から離隔側(先端側)へかけて徐々に狭くするテーパ状となる(図3参照)ようになっている。
この実施例1の薬品払出装置10について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図4は、薬品類6をカセット14から受け取って搬器8へ引き渡すまでの移送機構20の動作を示す正面図であり、やはり動作状態の明瞭な図示のため前面パネルや手前の側板などは省かれている。
自動払出に先だって各種の薬品類6を各々のカセット14に整列収納しておく(特許文献1,2参照)。そして、調剤指示が与えられると、即ちコントローラに処方箋データや調剤データが入力されると、それに基づき、コントローラの制御プログラムが実行されて、払出動作が自動遂行される。また、図示しない隣接の搬器供給装置や調剤機から搬器8が搬送機構16に移載され、その搬器8が搬送機構16によって移送部12の真下に置かれる。そして、調剤対象の薬品類6が該当するカセット14から排出機構18にて一つずつ排出され、その薬品類6が移送機構20にて搬器8へ移送される。それが繰り返されて必要な薬品類6が搬器8に収集されると、搬器8が搬送機構16によって図示しない隣接の搬器収納装置や調剤機へ送り出される。
以下、上記動作のうち、排出薬品類6が横になったまま移送機構20にてカセット14から搬器8へ移送されるところを詳述する(図4参照)。
移送機構20の移送容器25+26は、昇降して排出対象のカセット14と対峙するところに位置し、回転して突出部25b,26bを開くとともにカセット14の排出口に向ける(図4(a)参照)。このとき、突出部における容器本体部26の延長部26bの上斜め向き傾斜状態は、その先端が回転中心線27とほぼ同じ高さになる20数゜程度である。その状態で移送機構20が待っているときに、排出機構18が作動して薬品類6がカセット14から一つ排出され、この薬品類6が容器本体部26を斜めに転がり落ちて移送機構20に受け取られる。
それから、薬品類6が容器本体部26の湾曲部26aを転動しながら減速しているうちに移送容器25+26の突出部25bが閉まり(図4(b)参照)、移送容器25+26が回転して突出部25b,26bが横から斜め下へ(図4(c)参照)さらには下向きになる(図4(d)参照)。その状態では薬品類6がテーパ状の突出部25b,26bの基端部分に収まる。そして、そのまま移送容器25+26が十分に下降すると(図4(e)参照)、突出部25b,26bが搬送機構16上の搬器8の中に入り、さらに、突出部25b,26bが徐々に開いて薬品類6がゆっくり搬器8の内底へ落下する。
こうして、この薬品払出装置10にあっては、薬品類6がほとんど衝撃を受けることなく移送されるので、特に丸物の軸を曲げるような衝撃力を受けることなく移送されるので、薬品類6がプリカットのアンプルのように壊れやすいものでも不都合なく自動で払出が行われる。
本発明の薬品払出装置の実施例2について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図5は、受け取り態勢の移送機構30の拡大正面図である。なお、図5でも、内部構造の明瞭化のため、前面パネルや手前の側板などを省いて、図示した。
この薬品払出装置が上述した実施例1のものと相違するのは移送機構20が移送機構30になったことであり、この移送機構30が上述した移送機構20と相違するのは、容器蓋部25に緩衝材兼用の転動抑制部材32が追加された点と、薬品類6の受け取り時における容器本体部26の延長部26b(突出部)の傾斜が急になった点である。
転動抑制部材32は、衝撃吸収に適した柔らかい緩衝材であり、板状体に形成されていて、固定端部となる一辺部が容器蓋部25の内面に対し湾曲部25aと開閉部25bとの中間辺りで止め板にて押さえてねじ止めされて、対向辺部が自由端部となって容器蓋部25の開閉部25bと容器本体部26の延長部26bとの対向間隙まで及んでいる。緩衝材を兼ねる転動抑制部材32には例えば厚さ2mm程度のシートで市販されているショア硬度20〜30度程度のシリコンラバーを四角形に切断して用いると良い。
転動抑制部材32は、移送機構30の移送容器25+26がカセット14から排出薬品類6を受け取るときに、容器本体部26の延長部26b(突出部)における薬品類6の転動を干渉時の変形や摩擦にて抑制するためのものである。転動抑制部材32は、薬品類6と干渉して速度を規制することはあっても、柔軟に変形して最終的には逃げるので、薬品類6の移動を阻止することはなく、そのため、移送容器25+26から薬品類6を排出するときにも緩衝材および転動抑制部材として機能する。
この実施例2の薬品払出装置について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図6は、薬品類6をカセット14から受け取って搬器8へ引き渡すまでの移送機構30の動作を示す正面図であり、やはり前面パネルや手前の側板などは省かれている。
この場合、上述した実施例1と特に相違するのは、移送機構30が排出薬品類6を受け取るときの動作である。
排出対象のカセット14から排出薬品類6を受け取るとき(図5,図6(a)参照)、移送機構30は、容器本体部26の延長部26b(突出部)の先端を回転中心線27よりも高くして(図5の高低差Aを参照)、薬品類6の排出を待ち、排出された薬品類6が延長部26bの上面を転がり落ちるときには、転動抑制部材32の自由端部が薬品類6に進行側から干渉し、そのときの変形による衝撃吸収や摩擦で薬品類6の転動が抑制される(図6(a)参照)。
このとき、突出部における容器本体部26の延長部26bの上斜め向き傾斜状態は30数゜程度と急になっているが、転動抑制部材32での速度規制によって、薬品類6の過剰な加速が回避される。そのため、薬品類6は、回転中心線27より高いところから転げ落ちた勢いで容器本体部26の湾曲部26aを駆け上がっても、回転中心線27より高く上がることがないので(図6(b)参照)、容器本体部26の湾曲部26aから離れることがなく、容器本体部26の湾曲部26aの内面を伝って往復転動する。また、薬品類6の減速を終えた転動抑制部材32の自由端部は、閉じる突出部25b,26bの間に戻る。それ以後の動作は実施例1で述べたのとほぼ同様であるが(図6(b)〜(d)参照)、薬品類6を下方へ排出するときにも転動抑制部材32が緩衝や動抑制に役立つ。
このように、この移送機構30にあっては、カセット14から排出された薬品類6が移送容器25+26の回転中心線27よりも高いところで移送容器25+26に乗り移るようにもしたことにより、突出部25b,26bが長くても移載時間が不所望に長くなるのを回避することができる。また、カセット14から移送容器25+26への移載時に突出部25b,26bにおいて薬品類6の転動が転動抑制部材32によって抑制されることから、湾曲部25a,26aに入る前に薬品類6の速度が適度に規制されるので、湾曲部25a,26aを小さくしても、そこで薬品類6が衝撃を受けることはなく、薬品類6の転動速度が適切に抑えられる。
[その他]
上記の実施例では、庫部13や移送機構20が二つずつ設けられていたが、庫部13は一つでも良く三つ以上でも良く、移送機構20は共用可能ならば庫部13より少数でも良い。また、カセット14を手前にして移送部12を後背側に配置しても良く、カセット14を排出機構18の無い方から着脱するようにしても良い。
本発明の実施例1について、薬品払出装置の構造を示し、(a)が正面図、(b)及び(c)が平面図、(d)が移送機構の正面図である。 薬品類を受け取る態勢をとった移送機構の拡大正面図である。 薬品類を引き渡す態勢をとった移送機構の拡大正面図である。 薬品類を受け取ってから引き渡すまでの移送容器の正面図である。 本発明の実施例2について、受け取り態勢の移送機構の拡大正面図である。 薬品類を受け取ってから引き渡すまでの移送容器の正面図である。
符号の説明
6…薬品類、8…搬器、10…薬品払出装置、
11…電装部、12…移送部、13…庫部(支持機構)、14…カセット、
15…搬送部、16…搬送機構、17…引出(支持機構)、18…排出機構、
20…移送機構、21…案内部材(移送駆動機構)、22…移動体(移送駆動機構)、
23…モータ(移送駆動機構)、24…伝動部材、25…容器蓋部(移送容器)、
25a…湾曲部、25b…開閉部(突出部)、26…容器本体部(移送容器)、
26a…湾曲部、26b…延長部(突出部)、27…回転中心線、
32…転動抑制部材(緩衝材)

Claims (6)

  1. アンプル等の円柱状容器入り薬品類を横にした状態でカセットに整列収納しておき排出機構にて一つずつ排出して移送機構にて移送する薬品払出装置において、容器本体部と容器蓋部とで水平な回転中心線の周りの割筒状湾曲部と開閉可能で閉時には先細りのテーパ状になる突出部とを形成し、前記突出部を斜め上に向けて且つ開けて前記カセットから排出薬品類を横にしたまま受け取り、前記突出部を閉めた状態で下に向けて又は斜め下に向けてから開けることにより移送薬品類を横にしたまま降ろして引き渡す移送容器が、前記移送機構に設けられていることを特徴とする薬品払出装置。
  2. 前記カセットから排出薬品類を受け取るときに前記突出部での転動を抑制する転動抑制部材が前記移送機構に設けられていることを特徴とする請求項1記載の薬品払出装置。
  3. 前記カセットから排出薬品類を受け取るときに前記突出部の先端を前記回転中心線よりも高くすることを特徴とする請求項2記載の薬品払出装置。
  4. アンプル等の円柱状容器入り薬品類を横にして整列収納する多数のカセットと、これらのカセットを引出可能に又は着脱可能に保持する支持機構と、前記カセットから収納薬品類を一つずつ排出させる排出機構と、その排出薬品類を受け取って移送する移送機構とを備えた薬品払出装置において、
    前記移送機構に、容器本体部と容器蓋部とを具備しており移送薬品類を横にして収容する移送容器と、この移送容器を移動させるとともに回転中心線を水平にして前記容器本体部と前記容器蓋部とを一緒でも別個でも任意に回転または揺動させうる移送駆動機構とが設けられ、
    前記容器本体部が、前記中心線を囲む筒状体を軸方向に分割した形状の湾曲部と、この湾曲部の一端から延びて前記中心線から遠ざかる延長部とを具備したものであり、
    前記容器蓋部が、前記容器本体部の前記延長部と対向するところに配置され接近時には対向距離を前記中心線寄りから離隔側へかけて徐々に狭くする形状の開閉部を具備したものであることを特徴とする薬品払出装置。
  5. 先端が前記容器本体部の前記延長部と前記容器蓋部の前記開閉部との対向間隙に及ぶ緩衝材が、前記容器蓋部25に付設されていることを特徴とする請求項4記載の薬品払出装置。
  6. 前記カセットから排出薬品類を受け取るときに前記容器本体部の前記延長部の先端を前記回転中心線よりも高いところに位置させるとともに、前記延長部の上を転がる排出薬品類の転動を前記緩衝材との干渉にて抑制することを特徴とする請求項5記載の薬品払出装置。
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