JP2013118920A - 薬剤払出装置 - Google Patents

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Keisuke Yokoyama
景介 横山
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Abstract

【課題】ブリスター包装体を連続して自動的に払い出す場合であっても、ブリスター包装体を損傷させることなくスムーズに作業を進める。
【解決手段】ブリスター包装体4が収容される収容容器2と、収容容器2に収容したブリスター包装体4を払い出させる払出部材22と、記払出部材22によって払い出されたブリスター包装体4を回収する回収部材26とを備える。回収部材26は、収容容器2から払い出されたブリスター包装体4を保持可能な受取位置と、回動して斜め下方に移送可能な移送位置との間で回動可能なガイド板74を備える。
【選択図】図15

Description

本発明は、薬剤払出装置に関するものである。
従来、薬剤払出装置として、ブリスター包装体(PTP(Press Through Package)シート)を整列させ、前方へと付勢した状態で収容した薬剤カセットを備えてものがある(例えば、特許文献1参照)。
この薬剤払出装置では、薬剤カセットの先頭に位置するブリスター包装体を吸着部材によって吸着し、持ち上げて搬送した後、吸着状態を解除してトレイ内へと払い出すようにしている。
しかしながら、前記従来の薬剤払出装置では、トレイ内に既に払い出されたブリスター包装体が収容されている場合、次に払い出すブリスター包装体の角が、既に払い出されたブリスター包装体のシート部分に衝突し、このシートを破ってしまう恐れがある。このため、複数枚のブリスター包装体を連続して自動的に払い出す場合、ブリスター包装体を傷付けることのないようにすることが望まれている。
特開2006−109858号公報
本発明は、ブリスター包装体を連続して自動的に払い出す場合であっても、ブリスター包装体を損傷させることなくスムーズに作業を進めることのできる薬剤払出装置を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
薬剤払出装置を、
ブリスター包装体が収容される収容容器と、
前記収容容器に収容したブリスター包装体を払い出させる払出部材と、
前記払出部材によって払い出されたブリスター包装体を回収する回収部材と、
を備え、
前記回収部材は、前記収容容器から払い出されたブリスター包装体を保持可能な受取位置と、回動して斜め下方に移送可能な移送位置との間で回動可能なガイド板を備えた構成としたものである。
前記構成によれば、収容容器から払い出されたブリスター包装体を1枚ずつ受取位置から移送位置へと移動させた後、斜め下方へと払い出すことができる。したがって、この移送途中で、他のブリスター包装体と干渉することがない。また、移送位置から先に既にブリスター包装体が搬送されていたとしても、斜め下方に搬送されるので、搬送するブリスター包装体の角部がシート面を傷付ける恐れがない。
前記回収部材は、前記受取位置で、ブリスター包装体のシート面側が載置されるように保持可能であるのが好ましい。
この構成により、先のブリスター包装体のシート面が下方に位置しているので、次に搬送するブリスター包装体によってシート面が傷付けられることがない。
前記回収部材は、回動方向に位置規制され、斜め下方に向かう傾斜部を有し、前記ガイド板を傾斜部の下端側で支軸を中心として回動可能に支持する他のガイド板を備えるのが好ましい。
前記構成によれば、一対のガイド板を備えただけの構成であるので、構造を簡略化できる。
前記回収部材の両ガイド板は、前記収容容器の近傍で、払い出されたブリスター包装体を受取可能な上方位置と、降下して受け取ったブリスター包装体を移送可能な下方位置とに移動可能であるのが好ましい。
前記構成によれば、収容容器の近傍の上方位置に移動させた回収部材で、収容容器から払い出されたブリスター包装体を受け取ることができる。また、次の位置へ移送する際には、回収部材をその位置に近付いた下方位置に移動させた状態で行うことができる。したがって、ブリスター包装体に無理な衝撃が加わったり、先のブリスター包装体に勢いよく衝突して損傷させたりといった不具合の発生を防止することができる。
前記収容容器は、ブリスター包装体を払出可能とする払出位置と、払い出されたブリスター包装体を保持可能な端数払出位置とに回動可能な開閉扉を備え、
前記開閉扉は、前記端数払出位置で、払い出されたブリスター包装体を前記開閉扉の一部に圧接することにより保持する保持片を備え、
前記開閉扉の一部と保持片との間に保持したブリスター包装体を、把持して切断位置まで搬送する把持部材と、
前記把持部材によって切断位置に搬送されたブリスター包装体から端数を切り離す切断手段と、をさらに備え、
前記把持部材は吸引部を備え、
前記保持片は、ブリスター包装体を切断位置まで搬送する間、開閉扉との間に隙間が形成された状態が維持されるように前記吸引部による吸引力が作用可能な長さを有する被吸引部を備えるのが好ましい。
前記構成によれば、ブリスター包装体を切断位置まで搬送するまでの間、開閉扉と保持片との間に隙間を形成した状態に維持することができるので、ブリスター包装体の搬送をスムーズに行わせることが可能となる。
本発明によれば、受取位置と移送位置の間で回動するガイド板を設けるようにしたので、収容容器から払い出したブリスター包装体を1枚ずつ斜め下方へと搬送することができる。したがって、ブリスター包装体同士が干渉したり、先に払い出されたブリスター包装体のシート面に傷を付けたりする、等の不具合を発生させることがない。
本実施形態に係る薬剤払出装置の外観を示す斜視図である。 図1から外装パネルを除去した状態を示す斜視図である。 図2のカセット装着部に装着されるカセットの斜視図である。 図3から開閉扉を端数払出位置に回動させた状態を示す斜視図である。 図4を異なる方向から見た状態を示す斜視図である。 図4の開閉扉側の拡大斜視図である。 図4の開閉扉及び把持部材を示す部分斜視図である。 図4の開閉扉を開閉させるための駆動機構を示す斜視図である。 図8の駆動部材を反対側から見た状態を示す斜視図である。 図1の払出部材のうち、支持板に取り付けた把持部材、第1払出部材、及び、第2払出部材を示す斜視図である。 図10の第2払出部材の押下部を示す正面図である。 図11の押下部によりカセットから真っ直ぐな端数用ブリスター包装体を払い出す払出動作を示す概略側面図である。 図11の押下部によりカセットから湾曲した端数用ブリスター包装体を払い出す払出動作を示す概略側面図である。 図9に示す切断部材による端数の切断方法の一例を示す説明図である。 図1のカセットと回収部材の関係を示す斜視図である。 図15の回収部材の一部を除去した状態を示す斜視図である。 図16の回収部材を異なる角度から見た状態を示す斜視図である。 図17の回収部材の一部を示す斜視図である。 図17の回収部材の第2ガイド板を回動させるための機構を示す概略説明図である。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「側」、「端」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。
(1.構成)
図1は、本実施形態に係る薬剤払出装置の概略斜視図、図2は、図1から外装パネル6を取り外した状態を示す図である。この薬剤払出装置は、装置本体1に、収容容器である複数のカセット2を格子状に隙間なく装着し、払出部材3により各カセット2から複数の薬剤が包装されたブリスター包装体4(図12参照)を順次払い出すように構成されている。そして、一連のブリスター包装体4の払出処理は、図示しないホストコンピュータ等から入力される処方データに基づいて制御装置(図示せず)にて実行される。
(1−1.装置本体1)
装置本体1は、図1及び図2に示すように、枠体5の周囲に外装パネル6を取り付けて略直方体形状としたもので、下方領域には、図示しないトレイを搬送するための搬送装置7が設けられ、背面側半部の上方領域はカセット装着部8となっている。ここでは、搬送装置7として、ローラコンベアが使用されているが、ベルトコンベア、プッシャー等、種々の搬送手段を使用することができる。カセット装着部8は、左右方向に所定間隔で配置した支持パネル8aの対向面に取付部材8bを設けたもので、この取付部材8bにカセット2を挿入して装着できるように構成されている。
(1−2.カセット2)
カセット2は、図3から図6に示すように、上面が開口する略直方体形状のカセット本体9と、このカセット本体9の前面に配置される開閉扉10とを備える。
カセット本体9の底面には、図3に示すように、ガイド溝11が形成されている。カセット本体9内には、ガイド溝11に沿って押出部材12が往復移動可能に配置されている。また、押出部材12は、図示しない定加重バネ(コンストン)によって、その位置の違いに拘わらず、カセット本体9内に収容したブリスター包装体4を開閉扉10側に向かって一定荷重で付勢可能となっている。ここで、ブリスター包装体4とは、透光性を有する樹脂製の成形シートに形成した複数の凹部に薬剤をそれぞれ収容した後、シールシートを貼着して包装したものである。そして、シールシートが貼着された面がシート面である。
また、カセット本体9の底面前端部には、図5に示すように、先頭のブリスター包装体4を取出可能とする取出口13が形成されている。取出口13は、底面前端部の中央に回動可能に設けた閉鎖片(図示せず)によってその一部が閉鎖され、先頭のブリスター包装体4の落下が防止されている。閉鎖片はスプリング(図示せず)によって閉鎖方向に付勢されている。
カセット本体9の前板9aには、図5に示すように、内面側中央部に上下に延びる凹所14が形成されている。この凹所14は、後述するように、先頭のブリスター包装体4を取り出す際に押下部30を移動可能とするための逃がしである。
また、カセット本体9の前板9aには、図12(a)に示すように、内面側両側部(図5に示す凹所14の両側)に、上下方向の中央部で最も前方側に向かって窪んだ湾曲面9bを形成するのが好ましい。この構成により、カセット本体9内に収容されたブリスター包装体4が、たとえ湾曲していたとしても、湾曲面9bによって前板9aとの当接位置を前方側とすることができる。つまり、ブリスター包装体4が湾曲している場合であっても、その上縁の位置をあまり前板9aから離れることのないように修正することができる。したがって、湾曲したブリスター包装体4であっても、後述する払出部材3の押下部30によりスムーズに押し下げることが可能となる。
カセット本体9の底面には、図12(a)に示すように、前方部両側(幅方向の2箇所)にガイドプレート48を設けるのが好ましい。ガイドプレート48は、前記前板9aに向かって徐々に上方側に突出する第1湾曲面49aを備えている。また、第1湾曲面49aから先端部分には凸状に形成された第2湾曲面49b(案内面)が設けられている。第2湾曲面49bは、そこを摺接するブリスター包装体4を取出口13に導くと共に、このブリスター包装体4が短手方向に湾曲していれば、真っ直ぐとなるような方向に力を作用させる。ガイドプレート48は、幅方向(図12(a)中、紙面に垂直な方向)に位置を調整可能になっている。これにより、ガイドプレート48をブリスター包装体4の薬剤を収容する複数のポケット部の間に位置決めすることができる。また、ガイドプレート48は、前板9aとの間にブリスター包装体4のシート部(後述するようにカバーフィルムを貼着した平坦な部分)が1枚だけ通過可能な僅かな隙間を設けて取り付けられている。これにより、取出口13の近傍に位置するブリスター包装体4の下縁部を確実に支持でき、ブリスター包装体4が重なって払い出されたり、詰りが発生したりすることが防止される。また、前記閉鎖片等も不要とすることが可能となる。
カセット本体9の両側面は、図4に示すように、前面からさらに前方へと突出するガイド面部9cを有する。各ガイド面部9cには、対向位置に係止孔9dがそれぞれ形成され、開閉扉10の凹部10bに取り付けた係止突部(図示せず)がそれぞれ係脱可能となっている。そして、開閉扉10を閉鎖位置に回動させると、係止孔9dに係止突部(図示せず)が係止し、開閉扉10を閉鎖位置に位置決め可能である。また、一方のガイド面部9cにはガイド孔9eが形成され、後述する駆動機構37のガイドピン46が係脱可能となっている。
カセット本体9には、図12(a)に示すように、ブリスター包装体4(PTP(Press Through Package)シート)が複数枚積層されて横向きに収容されている。ブリスター包装体4は、詳細については図示しないが、薬剤を収容する複数のポケット部を備え、このポケット部を塞ぐようにカバーフィルムを貼着した構成である。ブリスター包装体4の積層方向は、カバーフィルム側がカセット本体9の前方側に向かう方向としている。
開閉扉10は、図6に示すように、カセット本体9の前面下端に、支軸10aを中心として回動可能に取り付けられている。開閉扉10は、支軸10aに回動可能に取り付けた軸受部15と、この軸受部15から延びる前面部16と、この前面部16の前端縁から直角方向に突出するガイド受部17とからなる。
軸受部15は、その一端側に、後述する払出部材3の回動ピン43が係脱する操作孔15aが形成された端面15bが一体化されている。前面部16は平板状で、その一方の側縁中央部には切欠部18が形成されている。この切欠部18を利用して、後述する把持部材24によりブリスター包装体4の端数を把持することが可能となっている。ガイド受部17は、ブリスター包装体4の端数(残余)の側縁部(下縁部)が当接して位置決めされる基準面17aを有する。ガイド受部17のU字形に折り曲げられた先端縁は断面円形に形成され、その両端部には凹部10bがそれぞれ形成され、そこには、開閉扉10を閉鎖位置に位置させた際に、前記ガイド面部9cの係止孔9dに係止される係止突部(図示せず)が設けられている。
開閉扉10は、操作孔15aに払出部材3の回動ピン43を係合させてカセット本体9の前端側に回動した通常払出位置(図3)と、この閉鎖位置から180度回動した端数払出位置(図4)とに位置決め可能となっている。開閉扉10が端数払出位置に回動した際、基準面17aにブリスター包装体4の下縁を当接させることにより、基準面17aに対してブリスター包装体4が位置決めされるようにしている。
支軸10aには保持片19が回動可能に取り付けられている。
保持片19は、支軸10aに取り付けたコイルスプリング(図示せず)によって前面部16側(図6中、矢印a方向で示す。)に付勢されている。これにより、前面部16と保持片19の間に、ブリスター包装体4を挟み込んで保持することが可能となっている。保持片19には、一端側下端部に磁性材料からなる被吸引部20が一体化されている。被吸引部20は、保持片19の一方の長辺に沿って延びる長尺なものである。そして、被吸引部20が後述する払出部材3に設けた磁石52(図7参照)によって吸引されると、保持片19が前面部16に対してほぼ平行となるように、図6中、矢印b方向に回動し、ブリスター包装体4の保持状態が解除されるようになっている。この場合、保持片19は長尺であるので、払出部材3が水平方向に移動する際、磁石52の吸引力が及ぶ範囲には必ず被吸引部20が位置することになり、保持片19の回動位置は維持される。このとき、ブリスター包装体4がその下縁部を基準面17aに当接させることにより上下方向に位置決めされる。
また、前記カセットの前面には、図示しないが、磁性部及び発光部が設けられている。この磁性部は、カセット装着部8からカセット2を引き出す際、後述する支持板21側に設けた電磁石部(図示せず)に吸引される。発光部には、装置本体1側に設けたLED(図示せず)からの光が照射されるようになっている。LEDにより発光部を照射するのは、例えば、薬品の欠品や異常を報知する場合である。これによれば、カセット2側には電気部品や配線を不要とすることができ、構成を簡略化して安価に製作することが可能となる。
(1−3.払出部材3)
払出部材3は、図10に示すように、支持板21に、第1払出部材22、第2払出部材23、把持部材24、切断部材(図示せず)、及び、回収部材26を設けたものである。支持板21は、図2に示すように、装置本体1の前面左右に配置した垂直レール27に対して昇降可能な水平レール28に往復移動可能に設けられている。
第1払出部材22は、モータ22aの回転軸に設けたギア22bにラック29を噛合させ、モータ39を正逆回転駆動することにより、ラック29に腕部31を介して一体化した押下部30を昇降させるようにしたものである。
押下部30は、ラック29から水平方向に延びる腕部31の先端に上端部をネジ止めされて下方に向かって延びている。押下部30は、図11及び図12に示すように、前面板32の背面に背面部33が一体化されている。前面板32と背面部33との間には隙間が形成され、その両側上方部には弾性片34がそれぞれ固定されている。背面部33は、両側部の下端位置が前面板32の下端位置よりも上方に位置し、そこには弾性片34の下端部が露出している。弾性片34は、固定位置から下方に向かうに従って徐々に背面部33側へと傾斜する直線部34aと、背面部33から下方側に露出した部分で前面板32側へと湾曲する湾曲部34bとで構成されている。湾曲部34bからは係止片35が突出している。係止片35は、弾性片34の一部を切り起こすことにより形成してもよいし、別途小片を接着等で一体化することにより形成してもよい。そして、湾曲部34bと係止片35とでガイド部36が構成されている。ガイド部36は、後述するように、ブリスター包装体4の湾曲状態の如何に拘わらず、確実にその上端縁部をガイドし、押し下げることができるようにするためのものである。特に、ブリスター包装体4の側縁部が弾性片34側に湾曲するように変形している場合には、ブリスター包装体4が弾性片34に付勢されて変形を抑制するようにして押下することができる。また、湾曲部34bからの係止片35の突出寸法は、ブリスター包装体4のシート部の厚み分とほぼ同じとするのが好ましい。これにより、前述のように押し下げようとするブリスター包装体4が湾曲し、隣接する次のブリスター包装体4に接近することになったとしても、係止片35がこのブリスター包装体4と干渉することがない。このように、前記押下部30の構成によれば、ブリスター包装体4の押下動作をスムーズに行わせることが可能となる。
なお、前記弾性片34は2つ設けるようにしたが1つで構成することも可能である。
第2払出部材23は、図8及び図9に示すように、電磁石部(図示せず)及び駆動機構37を備える。
電磁石部は、通電により励磁し、前進位置で、カセット2の磁性部を吸引し、後退することによりカセット装着部8からカセット2を薬品取出位置に引き出すためのものである。
駆動機構37は、所定間隔で配置した取付プレート38a、38bに設けたモータ39の駆動力をギアを介して回動ピン43に伝達するように構成され、カセット2のサイズに応じて幅方向にスライド移動可能となっている。ここでは、サイズの異なる3種類のカセット2に対応して3箇所のガイド位置と、1箇所の退避位置とに位置決めすることができるようになっている。
駆動機構37の詳細は次の通りである。
すなわち、モータ39の回転軸には駆動ギア40が設けられ、この駆動ギア40には中間ギア41が噛合し、この中間ギア41には従動ギア42が噛合している。従動ギア42の端面には回動ピン43を有する従動プレート44が一体化されている。回動ピン43は、その先端部分を開閉扉10の軸受部15に形成した操作孔15aに係脱可能となっている。また、取付プレート38には、カセット本体9のガイド孔9eに位置決めされるガイドピン46が一体化されている。ガイドピン46の先端は円錐状に形成され、ガイド孔9eへの侵入を容易としている。ガイドピン46をガイド孔9eに位置させ、回動ピン43を操作孔15a内に位置させた状態で、モータ39を正逆回転駆動すると、ギアを介して従動プレート44すなわち回動ピン43が回動する。これにより、開閉扉10はガイドピン46によって位置決めされた状態で、支軸10aを中心として、通常払出位置及び端数払出位置にそれぞれ回動する。なお、モータ39から従動プレート44に至るまでの動力伝達経路のいずれかに(例えば、従動ギア42の回転軸に)トルクリミッター等を設けるようにするのが好ましい。これにより、駆動機構37により開閉扉10を閉鎖位置に回動させる際、カセット本体9側に必要以上の負荷が作用せず、損傷することを防止することができる。
把持部材24は、図7及び図10に示すように、一対の把持片47を備える。把持片47は、支持板21の前方部に水平方向に往復移動可能に設けられている。そして、モータ24aの駆動力が、その回転軸に設けたピニオン(図示せず)を介して、各把持片47から延びる腕部47a(一方は図示せず)の対向面に形成したラック(図示せず)に伝達されることにより開閉する。また、各把持片47の一端部(自由端部)はクランク状に屈曲して、互いに対向する把持部50を構成している。把持部50には貫通孔がそれぞれ形成され、一方の把持片47に設けた光センサ51により前記貫通孔を介してブリスター包装体4が挟持されているか否かを検出できるようになっている。また、一方の把持片47のブリスター包装体4を把持する部分の近傍には磁石52aが設けられ、他方の把持片47の基部側(腕部47a上)には磁石52bがそれぞれ設けられている(ここでは共に、ネオジウム磁石を使用)。これら磁石52a、52bは、開閉扉10の保持片19に設けた被吸引部20を吸引し、この保持片19を回動させて前面部16から離間させるためのものである。磁石52a、52bを、把持部材24の移動方向に沿って所定間隔で配置しているので、被吸引部20に十分な力を作用させることができ、保持片19の開放状態を安定させることが可能となる。
回収部材26は、図15から図18に示すように、薬剤回収部61と、薬剤案内部62とを備え、支持壁21の片側に、上下方向に所定間隔で配置した一対のスライドレール64に沿って往復移動可能に設けられている。
薬剤回収部61は、上下面が開口する矩形筒状である。矩形筒状部の下方側開口部は、図16に示すように、略半分が先端に向かうに従って徐々に下方側に傾斜する傾斜壁65で覆われ、残された矩形開口部は開閉板66によって開閉されるようになっている。開閉板66は、支軸66aを中心として回動可能に設けられ、支軸66aの一端部には回動アーム67の一端部が固定されている。回動アーム67の他端側に設けたベアリング67aは、駆動モータ68の駆動により図示しないギアを介して回転するカム69の外周部に沿って移動する。これにより、駆動モータ68を正逆回転駆動すると、カム69の回転位置に応じて回動アーム67の回動位置が変化し、支軸66aを中心として開閉板66が開閉する。
薬剤案内部62は、図16及び図17に示すように、所定間隔で配置した第1取付板71a及び第2取付板71bの間に、垂直面部及び傾斜面部で構成される第1ガイド板73と、この第1ガイド板73の傾斜面部の下端側に支軸71cを中心として回動可能に取り付けられる第2ガイド板74とを設けたものである。薬剤案内部62は、第1取付板71aから突出する支軸71cを、隣接する第3取付板72に形成した上下方向に延びる長穴72aに沿って回転及び摺動可能に支持される一方、第2取付板71bの側面に設けた上下方向に延びるガイドレール71dに、薬剤回収部61側に固定したレール受部71eが摺動可能に支持されている。また、支軸71cの一端部は、図18に示すように、第3取付板72から突出した部分に、第1アーム75の一端部が回転可能に取り付けられると共に、第2アーム76の一端部が固定されている。第1アーム75の他端部は、第3アーム77の一端部に連結軸を中心として回転可能に連結され、第3アーム77の他端部は駆動モータ78の回転軸に固定されている。第3アーム77の回動範囲は、上方側の第1センサ77aと、下方側の第2センサ77bと、中間部の第3センサ77cとによってそれぞれ検出される。また、第2アーム76の他端部と、第3取付板72に固定した軸部72aとにはスプリング79が係止されている。これにより、第2アーム76は、その他端部が軸部72a側へと引っ張られ、その他端側の側縁部が常にベアリング76aに当接するようになっている。
薬剤案内部62では、駆動モータ78を駆動すると、第3アーム77が回動し、これに伴って第1アーム75が回動する。そして、前述の通り、第1アーム75の一端部には支軸71cが連結されており、この支軸71cは長穴72aに沿って上下動する。
したがって、駆動モータ78を正転駆動して第3アーム77を、回転軸を中心として、図17中、反時計回り方向に回動させると、第1アーム75が連結軸を中心として時計回り方向に回動し、支軸71cが長穴72aを上動する。これにより、図19(c)から図19(b)、さらに図19(a)に示すように、第2アーム76がベアリング76aに摺接しながら回動することにより、第2ガイド板74が支軸71cを中心として反時計回り方向に回動する。そして、第3アーム77が第1センサ77aによって検出されることにより駆動モータ78を停止する。これにより、第2ガイド板74は、図18及び図19(a)に示すように、第1ガイド板73に対して略V字形となった受取位置で停止する。この状態で、カセット2から払い出されたブリスター包装体4が、シート面が第2ガイド板74に載置されるようにして第1ガイド板73と第2ガイド板74とによって保持される。
そして、駆動モータ78を逆転駆動して第3アーム77を回転軸を中心として時計回り方向に回動させると、第1アーム75を介して支軸71cが長穴72aを下動する。このため、図19(a)、図19(b)及び図19(c)に示すように、第2アーム76がスプリング79の付勢力によりベアリング76aに当接した状態を維持しながら回動することにより、第2ガイド板74が時計回り方向に回動し、移送位置へと位置決めされる。これにより、ブリスター包装体4は斜め下方に向かい、薬剤回収部61へと移送される。
このように、駆動モータ78を正逆回転することにより、カセット2から払い出されたブリスター包装体を、薬剤回収部61へと移送することができる。そして、薬剤回収部61に複数枚のブリスター包装体を払い出す場合であっても、前記構成の薬剤案内部62を利用することにより、先に移送されたブリスター包装体のシート面に傷を付けることが防止される。すなわち、ブリスター包装体は受取位置でシート面が第2ガイド板74に載置されるようにして保持され、その後、薬剤回収部61に向かって斜め下方に移送される。したがって、移送されるブリスター包装体の角部が、先に移送されたブリスター包装体のシート面に衝突し、シート面に傷を付け、場合によっては包装した薬剤が露出する等の不具合の発生を確実に防止することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、カセット本体9の前板9aそのものに湾曲面9bを形成するようにしたが、前板9aとガイドプレート48との間に設けた別部材に湾曲面9bを形成するようにしてもよい。別部材は、弾性体を介して前板9aに取り付け、弾性体によって、ガイドプレート48(第2湾曲面49b)に接するように付勢されるようにすればよい。これにより、押下部30によってブリスター包装体4が押下されると、ブリスター包装体4によって別部材が前板9a側に押され、別部材と第2湾曲面49bとの間をブリスター包装体4が通過可能となる。
この場合、別部材と第2湾曲面49bとの間がブリスター包装体4の厚みと同じ距離だけ開くと、別部材が前板9aに接して、それ以上、別部材と第2湾曲面49bとの間が開かないようにするのが好ましい。
1…装置本体
2…カセット(収容容器)
3…払出部材
4…ブリスター包装体
5…枠体
6…外装パネル
7…搬送装置
8…カセット装着部
9…カセット本体
9a…ガイド面
9b…湾曲面
9c…ガイド面部
9d…係止孔
9e…ガイド孔
10…開閉扉
11…ガイド溝
12…押出部材
13…取出口
14…凹所
15…軸受部
16…前面部
17…ガイド受部
18…切欠部
19…保持片
20…被吸引部
21…支持板
22…第1払出部材
23…第2払出部材
24…把持部材
26…回収部材
27…垂直レール
28…水平レール
29…ラック
30…押下部
31…腕部
32…前面板
33…背面部
34…弾性片
35…係止片
36…ガイド部
37…駆動機構
38a…第1取付プレート
38b…第2取付プレート
39…モータ
40…駆動ギア
41…中間ギア
42…従動ギア
43…回動ピン
44…従動プレート
45…操作孔
46…ガイドピン
47…把持片
48…ガイドプレート
49a…第1湾曲面
49b…第2湾曲面
50…把持部
51…光センサ
52a、52b…磁石
61…薬剤回収部
62…薬剤案内部
64…スライドレール
65…傾斜壁
66…開閉板
67…回動アーム
68…駆動モータ
69…カム
70…係止凹部
71a…第1取付板
71b…第2取付板
72…第3取付板
73…第1ガイド板
74…第2ガイド板
75…第1アーム
76…第2アーム
77…第3アーム
78…駆動モータ
79…スプリング
80…駆動モータ
81…ベルト
82…スプライン軸

Claims (5)

  1. ブリスター包装体が収容される収容容器と、
    前記収容容器に収容したブリスター包装体を払い出させる払出部材と、
    前記払出部材によって払い出されたブリスター包装体を回収する回収部材と、
    を備え、
    前記回収部材は、前記収容容器から払い出されたブリスター包装体を保持可能な受取位置と、回動して斜め下方に移送可能な移送位置との間で回動可能なガイド板を備えたことを特徴とする薬剤払出装置。
  2. 前記回収部材は、前記受取位置で、ブリスター包装体のシート面側が載置されるように保持可能であることを特徴とする請求項1に記載の薬剤払出装置。
  3. 前記回収部材は、回動方向に位置規制され、斜め下方に向かう傾斜部を有し、前記ガイド板を傾斜部の下端側で支軸を中心として回動可能に支持する他のガイド板を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の薬剤払出装置。
  4. 前記回収部材の両ガイド板は、前記収容容器の近傍で、払い出されたブリスター包装体を受取可能な上方位置と、降下して受け取ったブリスター包装体を移送可能な下方位置とに移動可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の薬剤払出装置。
  5. 前記収容容器は、ブリスター包装体を払出可能とする払出位置と、払い出されたブリスター包装体を保持可能な端数払出位置とに回動可能な開閉扉を備え、
    前記開閉扉は、前記端数払出位置で、払い出されたブリスター包装体を前記開閉扉の一部に圧接することにより保持する保持片を備え、
    前記開閉扉の一部と保持片との間に保持したブリスター包装体を、把持して切断位置まで搬送する把持部材と、
    前記把持部材によって切断位置に搬送されたブリスター包装体から端数を切り離す切断手段と、をさらに備え、
    前記把持部材は吸引部を備え、
    前記保持片は、ブリスター包装体を切断位置まで搬送する間、開閉扉との間に隙間が形成された状態が維持されるように前記吸引部による吸引力が作用可能な長さを有する被吸引部を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の薬剤払出装置。
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