JP2018131021A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドウォール部の外観不良を低減することのできる空気入りタイヤを提供すること。【解決手段】サイドウォール部30の外表面であるタイヤサイド部31に装飾部40を有する空気入りタイヤ1であって、装飾部40には、タイヤサイド部31に沿って延びると共にタイヤ周方向に並んで配置されるリッジ45が複数設けられており、リッジ45は、タイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜角度と、隣り合うリッジ45同士の間隔との態様が共通する複数のリッジ45を1つのリッジ群50とする場合に、リッジ群50は3つ以上が設けられ、異なるリッジ群50が有するリッジ45同士は、互いに交差して配置される。【選択図】図3

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
従来の多くの空気入りタイヤでは、文字や記号、図形等からなる標章が、サイドウォール部の表面に形成されているが、サイドウォール部は大きな歪みが発生し易いため、歪みが大きい部分に標章が設けられていると、表面にクラックが生じ易くなる。このため、従来の空気入りタイヤの中には、クラックの発生を抑制しているものがある。例えば、特許文献1に記載された空気入りタイヤでは、サイドウォール部の表面に環状の装飾体を備え、装飾体の表面に多数のリッジを周方向に等間隔に設けると共に標章を設け、標章の表面に、装飾体に設けられたリッジとは間隔が異なるリッジを設けることにより、標章のクラックを抑制し、また標章の視認性を確保している。
特開2004−224342号公報
ここで、サイドウォール部は、車両装着状態において外部から視認できる部分であるため、空気入りタイヤの他の部分と比較して、見た目の重要度が高くなっている。一方で、サイドウォール部は、内側にカーカスのターンナップ部の端部が位置するため、インフレート時にターンナップ部の端部の段差によって、表面に凹凸が表れ易くなっている。サイドウォール部の表面の凹凸は、外観の低下につながり、即ち、外観不良につながるため、サイドウォール部は、外観不良を低減するためのさらなる改良の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、サイドウォール部の外観不良を低減することのできる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る空気入りタイヤは、サイドウォール部の外表面であるタイヤサイド部に装飾部を有する空気入りタイヤであって、前記装飾部には、前記タイヤサイド部に沿って延びると共にタイヤ周方向に並んで配置されるリッジが複数設けられており、前記リッジは、タイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜角度と、隣り合う前記リッジ同士の間隔との態様が共通する複数の前記リッジを1つのリッジ群とする場合に、前記リッジ群は3つ以上が設けられ、異なる前記リッジ群が有する前記リッジ同士は、互いに交差して配置されることを特徴とする。
また、上記空気入りタイヤにおいて、同じ前記リッジ群の前記リッジ同士は、高さが同じ高さになっており、異なる前記リッジ群の前記リッジ同士は、高さが異なっていることが好ましい。
また、上記空気入りタイヤにおいて、少なくとも1つの前記リッジ群は、隣り合う前記リッジ同士の間隔として、複数の大きさの間隔を有することが好ましい。
また、上記空気入りタイヤにおいて、隣り合う前記リッジ同士の間隔として複数の大きさの間隔を有する前記リッジ群は、タイヤ周方向に連続して並ぶ複数の前記リッジを1つの組とし、複数の前記組が、前記組を構成する前記リッジ同士の間隔とは異なる間隔で、タイヤ周方向に並ぶことが好ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、サイドウォール部の外観不良を低減することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係る空気入りタイヤの要部を示す子午断面図である。 図2は、図1のA−A矢視図である。 図3は、図2のB部詳細図である。 図4は、図3に示すリッジの高さについて説明するためのリッジの模式図である。 図5は、図2のC部詳細図である。 図6は、空気入りタイヤの製造システムの一部であるタイヤ成形用の金型を模式的に示す断面図である。 図7は、リッジの配置パターンが1種類の場合の説明図である。 図8は、リッジの配置パターンが2種類の場合の説明図である。 図9は、リッジの配置パターンが2種類の場合の説明図である。 図10は、リッジがリッジ組を構成しない場合の装飾部の説明図である。 図11は、リッジがリッジ組を構成しない場合の装飾部の説明図である。 図12は、リッジがリッジ組を構成しない場合の装飾部の説明図である。 図13は、リッジがリッジ組を構成しない場合の装飾部の説明図である。 図14は、装飾部のリッジ群が4つの場合の説明図である。 図15は、装飾部のリッジ群が4つの場合の説明図である。 図16は、装飾部のリッジ群が5つの場合の説明図である。 図17Aは、実施形態に係る空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。 図17Bは、実施形態に係る空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。
以下に、本発明に係る空気入りタイヤの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易に想到できるもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
以下の説明において、タイヤ幅方向とは、空気入りタイヤの回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面に向かう方向、タイヤ幅方向外側とは、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面に向かう方向の反対方向をいう。また、タイヤ径方向とは、タイヤ回転軸と直交する方向をいい、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向においてタイヤ回転軸に向かう方向、タイヤ径方向外側とは、タイヤ径方向においてタイヤ回転軸から離れる方向をいう。また、タイヤ周方向とは、タイヤ回転軸を中心として回転する方向をいう。
〔空気入りタイヤ〕
図1は、実施形態に係る空気入りタイヤの要部を示す子午断面図である。図1に示す空気入りタイヤ1は、子午面断面で見た場合、タイヤ径方向の最も外側となる部分にトレッド部2が配設されており、トレッド部2の表面、即ち、当該空気入りタイヤ1を装着する車両(図示省略)の走行時に路面と接触する部分は、トレッド面3として形成されている。トレッド部2が有するトレッド面3には、タイヤ周方向に延びる周方向主溝25が複数形成されており、この周方向主溝25により、トレッド面3には複数の陸部20が画成されている。トレッド面3に形成される溝は周方向主溝25以外が形成されていてもよく、タイヤ幅方向に延びるラグ溝(図示省略)や、周方向主溝25とは異なる細溝(図示省略)等が形成されていてもよい。
タイヤ幅方向におけるトレッド部2の両端にはショルダー部8が位置しており、ショルダー部8のタイヤ径方向内側には、サイドウォール部30が配設されている。つまり、サイドウォール部30は、タイヤ幅方向における空気入りタイヤ1の両側2箇所に配設されている。サイドウォール部30の外表面はタイヤサイド部31として形成されており、タイヤサイド部31は、タイヤ幅方向における両側に位置している。2箇所のタイヤサイド部31は、各サイドウォール部30における、それぞれタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面5が位置する側の反対側に面している。
この場合におけるタイヤサイド部31とは、トレッド部2の接地端Tからタイヤ幅方向外側であってリムチェックラインRからタイヤ径方向外側の範囲で一様に連続する面をいう。また、接地端Tとは、空気入りタイヤ1を正規リムにリム組みし、且つ、正規内圧を充填すると共に正規荷重の70%をかけたとき、この空気入りタイヤ1のトレッド部2のトレッド面3が路面と接地する領域において、タイヤ幅方向の両最外端をいい、タイヤ周方向に連続する。また、リムチェックラインRとは、タイヤのリム組みが正常に行われているか否かを確認するためのラインであり、一般には、ビード部10の表側面において、リムフランジ(図示省略)よりもタイヤ径方向外側であってリムフランジ近傍となる部分に沿ってタイヤ周方向に連続する環状の凸線として示されている。
なお、正規リムとは、JATMAに規定される「適用リム」、TRAに規定される「Design Rim」、或いはETRTOに規定される「Measuring Rim」をいう。また、正規内圧とは、JATMAに規定される「最高空気圧」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、或いはETRTOで規定される「INFLATION PRESSURES」をいう。また、正規荷重とは、JATMAに規定される「最大負荷能力」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、或いはETRTOに規定される「LOAD CAPACITY」をいう。
タイヤ幅方向における両側に位置するそれぞれのサイドウォール部30のタイヤ径方向内側には、ビード部10が位置している。ビード部10は、サイドウォール部30と同様に、タイヤ赤道面5の両側2箇所に配設されている。各ビード部10にはビードコア11が設けられており、ビードコア11のタイヤ径方向外側にはビードフィラー12が設けられている。
また、トレッド部2のタイヤ径方向内側には、複数のベルト層14が設けられている。ベルト層14は、複数の交差ベルト141、142とベルトカバー143とが積層されることによって設けられている。このうち、交差ベルト141、142は、スチール或いは有機繊維材から成る複数のベルトコードをコートゴムで被覆して圧延加工して構成され、絶対値で20°以上55°以下のベルト角度を有して構成される。また、複数の交差ベルト141、142は、タイヤ周方向に対するベルトコードの繊維方向の傾斜角として定義されるベルト角度が互いに異なっており、ベルトコードの繊維方向を相互に交差させて積層される、いわゆるクロスプライ構造として構成される。また、ベルトカバー143は、コートゴムで被覆されたスチール、或いは有機繊維材から成る複数のコードを圧延加工して構成され、絶対値で0°以上10°以下のベルト角度を有する。このベルトカバー143は、交差ベルト141、142のタイヤ径方向外側に積層されて配置される。
このベルト層14のタイヤ径方向内側、及びサイドウォール部30のタイヤ赤道面5側には、ラジアルプライのコードを内包するカーカス13が連続して設けられている。このカーカス13は、1枚のカーカスプライから成る単層構造、或いは複数のカーカスプライを積層して成る多層構造を有し、タイヤ幅方向の両側に配設されるビードコア11間にトロイダル状に架け渡されてタイヤの骨格を構成する。詳しくは、カーカス13は、タイヤ幅方向における両側に位置するビード部10のうち、一方のビード部10から他方のビード部10にかけて配設されており、ビードコア11及びビードフィラー12を包み込むようにビード部10でビードコア11に沿ってタイヤ幅方向外側に巻き返されている。カーカス13における、ビードコア11のタイヤ幅方向外側に巻き返されている部分は、ターンナップ部18になっており、ターンナップ部18は、ビードフィラー12のタイヤ径方向外側まで延びている。このため、ターンナップ部18におけるタイヤ径方向外側の端部18aは、ビードフィラー12よりもタイヤ径方向外側に位置しており、サイドウォール部30における、空気入りタイヤ1のタイヤ幅方向における最大幅となる部分付近に位置している。また、カーカス13のカーカスプライは、スチール、或いはアラミド、ナイロン、ポリエステル、レーヨン等の有機繊維材から成る複数のカーカスコードをコートゴムで被覆して圧延加工して構成されており、タイヤ周方向に対するカーカスコードの繊維方向の傾斜角であるカーカス角度が、絶対値で80°以上95°以下となって形成されている。
ビード部10における、ビードコア11及びカーカス13の巻き返し部のタイヤ径方向内側やタイヤ幅方向外側には、リムフランジに対するビード部10の接触面を構成するリムクッションゴム17が配設されている。また、カーカス13の内側、或いは、当該カーカス13の、空気入りタイヤ1における内部側には、インナーライナ15がカーカス13に沿って形成されている。
〔装飾部〕
図2は、図1のA−A矢視図である。タイヤ幅方向における両側2箇所に位置するタイヤサイド部31には、空気入りタイヤ1の外観の向上や各種情報の表示を目的として、それぞれに情報表示部35と装飾部40とが設けられている。情報表示部35と装飾部40とは、タイヤ幅方向両側のタイヤサイド部31に対して、同等の形態で設けられている。このうち、情報表示部35は、ブランド名やロゴマーク、製品名等、空気入りタイヤ1を識別するため、或いはユーザに対して示すための各種情報が表示されている。また、装飾部40は、第1装飾部41と第2装飾部42とを有しており、装飾部40は、タイヤ径方向における幅が一定の幅で、タイヤ周方向において情報表示部35が設けられる位置とは異なる位置に配置されている。なお、情報の標示は、情報表示部35のみでなく、装飾部40においても必要に応じて適宜行われる。
本実施形態では、情報表示部35は、1つのタイヤサイド部31のタイヤ周方向上における2箇所に設けられており、装飾部40は、タイヤ周方向上における2箇所の情報表示部35同士の間の位置の2箇所に設けられている。換言すると、2箇所の情報表示部35は、タイヤサイド部31における、2箇所の装飾部40同士の間の領域にそれぞれ配設されている。2箇所の装飾部40が設けられる範囲のタイヤ周方向における長さは、互いに同程度の長さになっており、2箇所の情報表示部35が設けられる範囲のタイヤ周方向における長さも、互いに同程度の長さになっている。このため、タイヤサイド部31における、2箇所の情報表示部35と2箇所の装飾部40とが設けられる範囲は、空気入りタイヤ1の回転軸を中心とする点対称状になっている。
第1装飾部41と第2装飾部42とを有する各装飾部40は、それぞれ第1装飾部41を1箇所に有し、第2装飾部42を2箇所に有している。第1装飾部41と第2装飾部42とは、第2装飾部42のタイヤ周方向における長さが、第1装飾部41のタイヤ周方向における長さより短くなっており、2箇所の第2装飾部42は、タイヤ周方向における第1装飾部41の両側に配置されている。第1装飾部41と第2装飾部42とは、第1装飾部41のタイヤ周方向における長さが第2装飾部42のタイヤ周方向における長さと比較して大幅に長いため、装飾部40は、大部分が第1装飾部41によって構成されている。また、第1装飾部41と第2装飾部42とは、タイヤ径方向において配設される範囲が、ほぼ同じ範囲になっている。つまり、第1装飾部41と第2装飾部42とは、タイヤ径方向における幅が、ほぼ同じ大きさになっている。
図3は、図2のB部詳細図である。第1装飾部41には、山稜状の凸部の形状でタイヤサイド部31に沿って延びると共に、タイヤ周方向に並んで配置されるリッジ45が複数設けられている。リッジ45は、タイヤサイド部31からタイヤ幅方向外側に突出して、タイヤサイド部31と一体となってタイヤサイド部31に設けられており、タイヤ径方向に対する傾斜角度、或いはタイヤ周方向に対する傾斜角度が、所定の範囲内になっている。具体的には、リッジ45は、タイヤ径方向に近い側の傾斜角度の限界をタイヤ径方向に沿った方向とし、タイヤ周方向に近い側の傾斜角度の限界を、タイヤ周方向に対してタイヤ径方向へ5°の傾斜角度とし、リッジ45は、これらの傾斜角度の範囲内で形成されている。つまり、リッジ45は、タイヤ周方向を0°とし、タイヤ径方向を90°とする場合に、傾斜角度が5°以上90°以下の範囲内で形成されている。
第1装飾部41に設けられるリッジ45は、複数の種類のリッジ45が設けられている。詳しくは、リッジ45は、タイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜角度と、隣り合うリッジ45同士の間隔との態様が共通する複数のリッジ45を1つのリッジ群50とする場合に、装飾部40にはリッジ群50は3つ以上が設けられている。この場合におけるリッジ45同士の間隔は、空気入りタイヤ1の回転軸を中心とする回転角によって示され、即ち、リッジ45同士の相対的な回転角の差によって示される。また、リッジ群50同士のリッジ45の傾斜角度の差は、5°以上あるのが好ましい。即ち、複数のリッジ群50は、それぞれのリッジ群50が有するリッジ45の、タイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜角度が、異なるリッジ群50同士の間で少なくとも5°以上異なっているのが好ましい。
本実施形態では、第1装飾部41には3つのリッジ群50が設けられており、即ち、第1装飾部41に設けられるリッジ45は、第1リッジ群51と第2リッジ群52と第3リッジ群53との3つのリッジ群50を構成している。なお、図2では、第1リッジ群51と第2リッジ群52とを認識し易くなるように、第3リッジ群53については大部分の領域では図示せず、一部の領域にのみ図示している。
図4は、図3に示すリッジの高さについて説明するためのリッジの模式図である。第1リッジ群51のリッジ45と、第2リッジ群52のリッジ45と、第3リッジ群53のリッジ45とは、タイヤサイド部31からの高さHがそれぞれ異なっており、即ち、異なるリッジ群50のリッジ45同士は、高さHが異なっている。一方、同じリッジ群50のリッジ45同士は、高さHが同じ高さになっている。詳しくは、第1リッジ群51のリッジ45と、第2リッジ群52のリッジ45と、第3リッジ群53のリッジ45とでは、第3リッジ群53のリッジ45の高さHが最も低く、第2リッジ群52のリッジ45は第3リッジ群53のリッジ45よりも高さHが高くなっており、第1リッジ群51のリッジ45は第2リッジ群52のリッジ45よりもさらに高さHが高くなっている。即ち、第1リッジ群51のリッジ45と、第2リッジ群52のリッジ45と、第3リッジ群53のリッジ45とでは、第1リッジ群51のリッジ45が、最もタイヤ幅方向外側に突出している。
各リッジ45の高さHは、0.8mm以下であるのが好ましい。即ち、最も高いリッジ45の高さHが、0.8mm以下であるのが好ましい。本実施形態では、第1リッジ群51のリッジ45の高さHが約0.7mm、第2リッジ群52のリッジ45の高さHが約0.5mm、第3リッジ群53のリッジ45の高さHが約0.3mmになっている。
また、リッジ群50は、タイヤ径方向に対するタイヤ周方向へのリッジ45の傾斜角度が、リッジ群50同士で異なるため、これらのリッジ45は、異なるリッジ群50が有するリッジ45同士は、互いに交差して配置される。
これらのリッジ群50のうち、第1リッジ群51が有するリッジ45は、タイヤ径方向に対してタイヤ周方向に大きく傾斜して配置されている。また、第1リッジ群51が有するリッジ45は、タイヤ径方向における内側から外側に向かうに従って、タイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜角度が大きくなる方向に、緩やかに湾曲している。
また、第1リッジ群51は、隣り合うリッジ45同士の間隔として、複数の大きさの間隔を有しており、大きさが異なる2種類の間隔を有している。2種類の間隔を有する第1リッジ群51は、タイヤ周方向にリッジ45が並ぶ際に、隣り合うリッジ45同士の間隔が大きな間隔と小さな間隔とでタイヤ周方向に交互になって、リッジ45が配置されている。即ち、第1リッジ群51の各リッジ45は、タイヤ周方向における一方側に隣り合うリッジ45との間隔は、大きな間隔になっており、タイヤ周方向における他方側に隣り合うリッジ45との間隔は、小さな間隔になっている。
このように、2種類の間隔で配置されるリッジ45のうち、小さな間隔で互い隣り合う2つのリッジ45は、1つの組であるリッジ組46になっており、第1リッジ群51は、複数のリッジ組46がタイヤ周方向に並んで配置されている。即ち、複数のリッジ組46は、タイヤ周方向において隣り合うリッジ組46同士が、第1リッジ群51のリッジ45同士の間隔における2種類の間隔のうち、大きな間隔で配置されている。つまり、少なくとも1つのリッジ群50は、タイヤ周方向に連続して並ぶ複数のリッジ45を1つの組であるリッジ組46として有しており、複数のリッジ組46が、リッジ組46を構成するリッジ45同士の間隔とは異なる間隔で、タイヤ周方向に並んでいる。第1リッジ群51では、リッジ45同士の間隔における2種類の間隔のうち、小さな間隔で隣り合うリッジ45同士がリッジ組46を構成し、複数のリッジ組46が、リッジ組46を構成するリッジ45同士の間隔とは異なる大きな間隔で、タイヤ周方向に並んでいる。
本実施形態では、第1リッジ群51のリッジ組46のタイヤ周方向におけるピッチは、約5°になっている。つまり、タイヤ周方向において隣り合うリッジ組46同士は、各リッジ組46を構成する2つのリッジ45のうち、タイヤ周方向において同じ方向側に位置するリッジ45同士のタイヤ周方向における相対的な位置関係を、空気入りタイヤ1の回転軸を中心とする回転角で表す場合に、該当するリッジ45間の回転角が約5°になっている。
第2リッジ群52が有するリッジ45は、第1リッジ群51が有するリッジ45と同様に、タイヤ径方向に対してタイヤ周方向に傾斜して配置されているが、タイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜角度が、第1リッジ群51が有するリッジ45の、タイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜角度よりも小さくなっている。即ち、第2リッジ群52が有するリッジ45は、第1リッジ群51が有するリッジ45のタイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜方向と同じ方向に、第1リッジ群51が有するリッジ45の傾斜角度よりも小さい傾斜角度で、タイヤ径方向に対してタイヤ周方向に傾斜して配置されている。また、第2リッジ群52が有するリッジ45も、第1リッジ群51が有するリッジ45と同様に、タイヤ径方向における内側から外側に向かうに従って、タイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜角度が大きくなる方向に、緩やかに湾曲している。
また、第2リッジ群52も第1リッジ群51と同様に、隣り合うリッジ45同士の間隔として複数の大きさの間隔を有しており、また、複数のリッジ45がリッジ組46を構成している。具体的には、第2リッジ群52は、大きさが異なる3種類の間隔を有しており、1つのリッジ組46は、4つのリッジ45によって構成されている。
1つのリッジ組46を構成する4つのリッジ45は、隣り合う2つずつにさらに分かれ、それぞれ隣り合う2つのリッジ45が、3種類の間隔のうち最も狭い間隔で配置される。また、最も狭い間隔で配置される2つずつのリッジ45同士が、3種類の間隔のうち、中間の大きさの間隔で配置される。即ち、1つのリッジ組46を構成する4つのリッジ45は、4つのリッジ45を、4つの当該リッジ45が並ぶ方向において両側に2つずつに分けて見た場合に、2つずつのリッジ45が、3種類の間隔のうち最も狭い間隔で配置され、この2つずつのリッジ45同士が、3種類の間隔のうち中間の大きさの間隔で配置される。つまり、4つのリッジ45のうち、中央側で隣り合う2つのリッジ45同士の間隔は、3種類の間隔のうち、中間の大きさの間隔になっている。
さらに、このように配置される4つのリッジ45からなるリッジ組46は、隣り合うリッジ組46との間が、3種類の間隔のうち最も大きな間隔で配置される。換言すると、第2リッジ群52は、タイヤ周方向に連続して並ぶ4つのリッジ45を1つのリッジ組46とする場合に、隣り合うリッジ組46同士が、リッジ組46を構成するリッジ45同士の間隔とは異なる間隔で配置されており、即ち、複数のリッジ組46が、リッジ組46を構成するリッジ45同士の間隔とは異なる間隔で、タイヤ周方向に並んで配置されている。
本実施形態では、第2リッジ群52のリッジ組46のタイヤ周方向におけるピッチは、約3°になっている。つまり、タイヤ周方向において隣り合うリッジ組46同士は、各リッジ組46を構成する4つのリッジ45のうち、タイヤ周方向において同じ方向側の端部に位置するリッジ45同士のタイヤ周方向における相対的な位置関係を、空気入りタイヤ1の回転軸を中心とする回転角で表す場合に、該当するリッジ45間の回転角が約3°になっている。
このように設けられる第2リッジ群52のリッジ45は、第1リッジ群51におけるリッジ組46を構成する2つのリッジ45同士の間には配置されていない。つまり、第2リッジ群52のリッジ45は、第1リッジ群51が有する隣り合うリッジ45同士の間の部分のうち、小さい側の間隔で隣り合うリッジ45同士の間には配置されておらず、大きい側の間隔で隣り合うリッジ45同士の間にのみ、即ち、第1リッジ群51が有するリッジ組46同士の間にのみ配置されている。
第1リッジ群51が有するリッジ45と、第2リッジ群52が有するリッジ45とでは、タイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜角度が異なっている。このため、第1リッジ群51が有するリッジ組46同士の間に配置される第2リッジ群52のリッジ45と、第1リッジ群51における大きい側の間隔で隣り合うリッジ45とは、第2リッジ群52における隣り合う2つのリッジ45と、第1リッジ群51における大きい側の間隔で隣り合う2つのリッジ45とで区画する領域を、それぞれ略平行四辺形の形状で区画している。
また、第2リッジ群52が有するリッジ45同士の間隔と、第1リッジ群51が有するリッジ45同士の間隔とは、第2リッジ群52の3種類の間隔のうち最も狭い間隔と、第1リッジ群51の2種類の間隔のうち小さい側の間隔とが、同程度の間隔になっている。また、第1リッジ群51の2種類の間隔のうち大きい側の間隔は、第2リッジ群52の3種類の間隔のうち最も大きな間隔よりも大きくなっている。隣り合うリッジ45同士の間隔は、このような関係になっているため、第1リッジ群51が有するリッジ45と第2リッジ群52が有するリッジ45とで区画する平行四辺形状の領域は、第1リッジ群51における大きい側の間隔で隣り合う2つのリッジ45と、第2リッジ群52における最も大きい間隔で隣り合う2つのリッジ45とで区画する平行四辺形状の領域が、最も面積が大きくなっている。
第3リッジ群53が有するリッジ45は、第1リッジ群51や第2リッジ群52とは異なり、タイヤ径方向に沿って延びて形成されており、それぞれタイヤ径方向に延びるリッジ45が、タイヤ周方向に並んで配置されている。また、第3リッジ群53が有するリッジ45は、隣り合うリッジ45同士の間隔が、全て同じ大きさになっている。即ち、第3リッジ群53はリッジ45が放射状に配置されており、第3リッジ群53が有する複数のリッジ45は、それぞれタイヤ径方向に沿って延びつつ、タイヤ周方向に等間隔で並んで配置されている。
本実施形態では、第3リッジ群53が有するリッジ45のタイヤ周方向におけるピッチは、約0.3°になっている。つまり、タイヤ周方向において隣り合うリッジ45同士は、タイヤ周方向における相対的な位置関係を、空気入りタイヤ1の回転軸を中心とする回転角で表す場合に、隣り合うリッジ45間の回転角が約0.3°になっている。また、第3リッジ群53が有するリッジ45は、リッジ45のタイヤ径方向外側端部の位置での、隣り合うリッジ45同士の間隔で表すと、0.8mm以上1.2mm以下の範囲内になっている。
また、第3リッジ群53が有するリッジ45は、第1リッジ群51における大きい側の間隔で隣り合う2つのリッジ45と、第2リッジ群52における最も大きい間隔で隣り合う2つのリッジ45とで区画する領域にのみ設けられている。つまり、第3リッジ群53が有するリッジ45は、第1リッジ群51が有するリッジ45と第2リッジ群52が有するリッジ45とで区画する平行四辺形状の領域のうち、最も面積が大きい平行四辺形状の領域のみに配置されている。
図5は、図2のC部詳細図である。第2装飾部42にも、山稜状の凸部の形状でタイヤサイド部31に沿って延びると共に、タイヤ周方向に並んで配置されるリッジ45が複数設けられている。第2装飾部42は、第1装飾部41とは異なり、設けられるリッジ45が1種類になっている。第2装飾部42のリッジ45は、タイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜方向と傾斜角度、及び湾曲の大きさが、第1装飾部41の第2リッジ群52が有するリッジ45のタイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜方向と傾斜角度、及び湾曲の大きさと、それぞれ同じ方向や大きさになっている。また、第2装飾部42のリッジ45は、タイヤ周方向に隣り合うリッジ45同士の間隔が、第1装飾部41に配置される各リッジ45における、隣り合うリッジ45同士の間隔よりも小さくなっている。
また、1つのタイヤサイド部31には、装飾部40は2箇所に設けられているが、2箇所の装飾部40に設けられる各リッジ45のうち、タイヤ径方向に対して傾斜するリッジ45の、タイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜方向は、2箇所の装飾部40で同じ方向になっている。
〔タイヤの製造方法〕
次に、実施形態に係る空気入りタイヤ1の製造方法の一例について説明する。図6は、空気入りタイヤの製造システムの一部であるタイヤ成形用の金型を模式的に示す断面図である。空気入りタイヤ1は、生タイヤであるグリーンタイヤを、加硫成形用の金型500を用いて加硫成形することにより製造する。グリーンタイヤは、金型500の内側に配置され、金型500に支持された状態で加硫成形される。金型500は、タイヤ周方向に配置され、空気入りタイヤ1のトレッド部2を成形するための複数のセクターモールド501と、空気入りタイヤ1のサイドウォール部30を成形するためのサイドモールド502とを備えている。
セクターモールド501は、円環状モールドをタイヤ周方向に分割した部材である。セクターモールド501は、タイヤ周方向に複数配置される。複数のセクターモールド501のそれぞれは、タイヤ径方向に移動可能である。セクターモールド501は、タイヤ径方向の内側に移動することによって、空気入りタイヤ1のトレッド部2と接触する。セクターモールド501は、タイヤ径方向の外側に移動することによって、空気入りタイヤ1のトレッド部2から離れる。複数のセクターモールド501は、タイヤ径方向の内側に移動することによって一体化され、円環状モールドを形成する。複数のセクターモールド501は、タイヤ径方向の外側に移動することによって分割される。
トレッド部2は、セクターモールド501によって成形される。セクターモールド501は、トレッド部2と対向するセクターモールド501の内面からタイヤ径方向の内側に突出するように突出部を有する。セクターモールド501の突出部により、周方向主溝25を含むトレッドパターンデザインがトレッド部2に形成される。
サイドモールド502は、上側サイドモールド502Aと、下側サイドモールド502Bとを含む。空気入りタイヤ1は、上側サイドモールド502Aと下側サイドモールド502Bとの間に配置される。上側サイドモールド502Aは、上方向に移動することによって、空気入りタイヤ1のサイドウォール部30から離れる。上側サイドモールド502Aは、下方向に移動することによって、空気入りタイヤ1のサイドウォール部30と接触する。下側サイドモールド502Bは、下方向に移動することによって、空気入りタイヤ1のサイドウォール部30から離れる。下側サイドモールド502Bは、上方向に移動することによって、空気入りタイヤ1のサイドウォール部30と接触する。
サイドウォール部30は、サイドモールド502によって成形される。サイドモールド502は、サイドウォール部30と対向するサイドモールド502の内面に設けられた凹凸部を有する。サイドモールド502の凹凸部により、情報表示部35や装飾部40がサイドウォール部30に形成される。
〔作用及び効果〕
これらのように構成される空気入りタイヤ1は、使用時には正規リムに準拠したリムホイールにリム組みされ、正規内圧でインフレートし、車両に装着して使用する。ここで、サイドウォール部30の厚さ方向における内部には、カーカス13のターンナップ部18が位置している。ターンナップ部18は、ビードフィラー12よりもタイヤ径方向外側の部分では、カーカス13におけるターンナップ部18のタイヤ幅方向内側の部分と重なっているため、カーカス13は、ターンナップ部18が重なっていない部分と、ターンナップ部18が重なっている部分とで、枚数が異なって配置されている。つまり、カーカス13におけるターンナップ部18が重なっている部分は、ターンナップ部18の分、枚数が多くなっている。これにより、サイドウォール部30に位置するカーカス13のうち、ビードフィラー12よりもタイヤ径方向外側の部分は、ターンナップ部18が重なっていない部分と、ターンナップ部18が重なっている部分とで、全体の厚さが異なって配置されており、カーカス13は段差を有して配置されている。
具体的には、サイドウォール部30に位置するカーカス13のうちビードフィラー12よりもタイヤ径方向外側の部分は、ターンナップ部18の端部18aよりタイヤ径方向外側に位置する部分の厚さよりも、ターンナップ部18の端部18aよりタイヤ径方向内側に位置する部分の厚さの方が、全体の厚さが厚くなっている。このため、インフレートを行うことにより、サイドウォール部30に張力が発生した際には、カーカス13の厚さの変化が、サイドウォール部30の外表面であるタイヤサイド部31に表れることがある。
つまり、タイヤサイド部31は、カーカス13の厚さの変化と同様に、タイヤサイド部31における、カーカス13のターンナップ部18が位置する部分よりタイヤ径方向外側の部分が、ターンナップ部18が位置する部分よりもタイヤ幅方向内側に凹んだ状態になることがある。タイヤサイド部31には、このようにカーカス13の段差に起因して、凹みが発生することがあるが、タイヤサイド部31は、空気入りタイヤ1を車両に装着した状態でも、2箇所のタイヤサイド部31のうち、車両への装着方向における外側に位置するタイヤサイド部31は視認することができる。このため、タイヤサイド部31に凹みが発生した場合には、凹みも視認される状態になる。
ここで、タイヤサイド部31には、複数のリッジ45が形成される装飾部40が設けられている。装飾部40のうち、第1装飾部41は、リッジ45のタイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜角度と、隣り合うリッジ45同士の間隔との態様とがそれぞれ異なるリッジ群50を3つ有しており、異なるリッジ群50が有するリッジ45同士は、互いに交差して配置される。このため、第1装飾部41が設けられている部分では、第1装飾部41上の位置によってリッジ45の密度に大きな差があるため、リッジ45の密度の差によってタイヤサイド部31の形状が判別し難くなり、タイヤサイド部31の凹みを認識し難くなる。
つまり、タイヤサイド部31にリッジ45が形成されている場合でも、リッジ45の配置パターンが少ない場合は、リッジ45の密度の変化は単調なものとなる。図7は、リッジの配置パターンが1種類の場合の説明図である。図8は、リッジの配置パターンが2種類の場合の説明図である。図9は、リッジの配置パターンが2種類の場合の説明図である。例えば、図7のように、複数のリッジ45が、タイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜角度が一定でタイヤ周方向に並んで配置される場合は、リッジ45の密度の変化は少なく、見え方もリッジ45が配置される部分とリッジ45が配置されていない部分とが縞状に見えるだけなので、見え方も単調になる。
また、図8のように、タイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜角度が異なる2種類のリッジ45が交差して形成される場合は、リッジ45同士で矩形状の領域を形成するのみで、リッジ45の密度の変化は少ない。また、タイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜角度が異なる2種類のリッジ45が交差する場合において、リッジ45同士の相対的な傾斜角度の差が小さい場合は、図9のように、リッジ45同士が交差する部分付近ではリッジ45の密度が大きくなるが、リッジ45同士が交差する部分は整然と並ぶため、密度の変化の仕方も単調になる。
これに対し、本実施形態では、第1装飾部41は、リッジ群50を3つ有しており、各リッジ群50を構成するリッジ45は、それぞれタイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜角度が異なっている。これにより、リッジ45同士が交差する部分は、交差するリッジ45同士の相対的な傾斜角度の差も3種類になる。つまり、リッジ45同士が交差する部分は、第1リッジ群51のリッジ45と第2リッジ群52のリッジ45とが交差する部分、第1リッジ群51のリッジ45と第3リッジ群53のリッジ45とが交差する部分、第2リッジ群52のリッジ45と第3リッジ群53のリッジ45とが交差する部分の3種類になる。このため、リッジ45の密度の変化が多様になる。
さらに、3つのリッジ群50を構成するリッジ45は、隣り合うリッジ45同士の間隔がそれぞれ異なっている。このため、リッジ45同士が交差する部分のリッジ45の密度は、交差するリッジ45同士の相対的な傾斜角度のみでなく、隣り合うリッジ45同士の間隔によっても異なるため、リッジ45の密度の変化が、さらに多様になる。例えば、隣り合うリッジ45同士の間隔が小さいリッジ45同士が交差する部分では、リッジ45の密度が大きくなり、隣り合うリッジ45同士の間隔が大きいリッジ45同士が交差する部分では、リッジ45の密度が小さくなる。また、交差するリッジ45のうち、一方のリッジ45は隣り合うリッジ45同士の間隔が小さく、他方のリッジ45は隣り合うリッジ45同士の間隔が大きくなる部分では、リッジ45の密度が、隣り合うリッジ45同士の間隔が小さいリッジ45同士が交差する部分の密度と、隣り合うリッジ45同士の間隔が大きいリッジ45同士が交差する部分の密度との間くらいの大きさになる。
また、3つのリッジ群50は、リッジ群50ごとに隣り合うリッジ45同士の間隔がそれぞれ異なるため、リッジ45同士が交差する位置を分散させることができる。つまり、リッジ45の密度の分布を分散させることができる。
これらのため、本実施形態に係る空気入りタイヤ1では、タイヤサイド部31は、第1装飾部41上の位置によってリッジ45の密度の大きさが大きく変化し、第1装飾部41上の密度の変化の仕方も多様なものとなるため、タイヤサイド部31の見え方が、第1装飾部41上の位置によって多様なものとなる。これにより、タイヤサイド部31に凹みが発生した場合でも、リッジ45の密度の変化に紛れて、凹みは視認され難くなる。この結果、サイドウォール部30の外観不良を低減することができる。
また、第1装飾部41の3つのリッジ群50のリッジ45は、タイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜角度がそれぞれ異なり、さらに、隣り合うリッジ45同士の間隔がそれぞれ異なることにより、モアレと呼ばれる干渉縞が発生し易くなる。これにより、タイヤサイド部31の凹みは、より目立ち難くなり、より確実にサイドウォール部30の外観不良を低減することができる。
また、第1装飾部41に、3つのリッジ群50でリッジ45を交差させながら設けることにより、リッジ45の配置パターンが1種類の場合と比較して、より多くのリッジ45を設けることができる。これにより、加硫成形時の加硫不良を低減することができる。つまり、装飾部40は、加硫成形時にグリーンタイヤのサイドウォール部30に金型500のサイドモールド502を押し付けることにより形成するため、サイドモールド502には、装飾部40のリッジ45に対応する凹凸部が形成されている。このため、装飾部40に多くのリッジ45を設けるためには、サイドモールド502の凹凸部を多く形成する必要があり、サイドモールド502の凹凸部を多く形成した場合には、サイドモールド502の表面積が大きくなる。これにより、加硫成形時には、グリーンタイヤと金型500との接触面積が大きくなるため、金型500からグリーンタイヤに対して、加硫するための熱を伝え易くすることができ、グリーンタイヤを十分加熱することができる。この結果、加硫成形時のグリーンタイヤの加熱不足に起因する加硫不良を低減することができる。
また、同じリッジ群50のリッジ45同士は、高さが同じ高さになっており、異なるリッジ群50のリッジ45同士は、高さが異なっているため、異なるリッジ群50同士のリッジ45同士が、異なる形態で配置されていることを認識し易くなる。これにより、リッジ45により形成される装飾部40の模様が鮮やかなものとなるため、タイヤサイド部31に凹みが発生した場合でも、凹みは認識され難くなる。この結果、より確実にサイドウォール部30の外観不良を低減することができる。
また、第1リッジ群51及び第2リッジ群52は、隣り合うリッジ45同士の間隔として、複数の大きさの間隔を有しているため、リッジ45の密度の変化を、より確実に幅広いものにすることができる。これにより、タイヤサイド部31の見え方を、第1装飾部41上の位置によってより確実に多様なものとすることができ、タイヤサイド部31に凹みが発生した場合でも、凹みはより視認され難くなる。この結果、より確実にサイドウォール部30の外観不良を低減することができる。
また、第1リッジ群51と第2リッジ群52とは、それぞれタイヤ周方向に連続して並ぶ複数のリッジ45からなる複数のリッジ組46が、リッジ組46を構成するリッジ45同士の間隔とは異なる間隔で、タイヤ周方向に並んでいる。これにより、リッジ組46により形成される装飾部40の模様が鮮やかなものとなるため、タイヤサイド部31に凹みが発生した場合でも、凹みは認識され難くなる。この結果、より確実にサイドウォール部30の外観不良を低減することができる。
また、第3リッジ群53のリッジ45は、第1リッジ群51のリッジ組46を構成するリッジ45同士の間や、第2リッジ群52のリッジ組46を構成するリッジ45同士の間には配置されないので、第1リッジ群51のリッジ45や第2リッジ群52のリッジ45を目立たせることができる。これにより、リッジ45により形成される装飾部40の模様が、より鮮やかなものとなるため、タイヤサイド部31に凹みが発生した場合でも、凹みは認識され難くなる。この結果、より確実にサイドウォール部30の外観不良を低減することができる。
また、第1リッジ群51のリッジ組46を構成するリッジ45同士の間や、第2リッジ群52のリッジ組46を構成するリッジ45同士の間に第3リッジ群53のリッジ45を配置しないことにより、第1リッジ群51や第2リッジ群52においてリッジ45同士の間隔が狭い部分には第3リッジ群53のリッジ45を配置しないため、金型500における装飾部40を形成する部分の製造を容易なものにすることができる。この結果、サイドウォール部30の外観不良を低減するため造形を施す際における製造コストの上昇を抑えることができる。
また、第1リッジ群51や第2リッジ群52においてリッジ45同士の間隔が狭い部分には第3リッジ群53のリッジ45を配置しないため、タイヤサイド部31に非常に小さな面積で凹んだ部分を形成することを抑制することができる。これにより、加硫成形時に、小さな面積で凹んだ部分にエアが溜まることに起因する加硫不良を抑制することができる。この結果、空気入りタイヤ1の製造時における故障率を低減することができる。
〔変形例〕
なお、上述した実施形態では、第1装飾部41の第1リッジ群51のリッジ45と第2リッジ群52のリッジ45とは、タイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜方向が同じ方向になっているが、第1リッジ群51のリッジ45と第2リッジ群52のリッジ45とは、タイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜方向が、互いに反対方向になっていてもよい。また、第3リッジ群53のリッジ45は、タイヤサイド部31上をタイヤ径方向に沿って延びているが、第3リッジ群53のリッジ45は、タイヤ周方向に傾斜していてもよい。第1リッジ群51のリッジ45と第2リッジ群52のリッジ45と第3リッジ群53のリッジ45とは、タイヤ周方向への傾斜角度が互いに異なることにより、リッジ45の密度の変化を多様なものにすることができれば、傾斜方向や傾斜角度の大きさは、上述した実施形態の傾斜方向や傾斜角度以外であってもよい。
また、上述した実施形態では、第1装飾部41の第1リッジ群51のリッジ45と第2リッジ群52のリッジ45とが、それぞれ複数のリッジ45からなるリッジ組46を構成しているが、装飾部40のリッジ45は、リッジ組46を構成していなくてもよい。図10〜図13は、リッジがリッジ組を構成しない場合の装飾部の説明図である。装飾部40は、リッジ群50については実施形態と同様に3つが設けられている場合でも、図10〜図13に示すように、各リッジ群50はリッジ組46を構成せずに、リッジ群50ごとにリッジ45がタイヤ周方向に等間隔で配置されていてもよい。
この場合、例えば、図10に示すように、一部のリッジ群50のリッジ45のタイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜方向と、他のリッジ群50のリッジ45のタイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜方向とが反対方向であってもよく、図11に示すように、全てのリッジ群50で、タイヤ径方向に対するタイヤ周方向へのリッジ45の傾斜方向が同じ方向であってもよい。また、装飾部40のリッジ45は、必ずしもタイヤ径方向に対してタイヤ周方向へ傾斜していなくてもよく、図12に示すように、一部のリッジ群50のリッジ45は、ほぼタイヤ径方向に沿って形成されていてもよい。
また、3つのリッジ群50のリッジ45は、図13に示すように、タイヤ周方向への傾斜角度が近い角度で形成されていてもよい。3つのリッジ群50のリッジ45の傾斜角度が近い角度で形成されることにより、リッジ45の密度に大きな変化を持たせ易くすることができるため、タイヤサイド部31に凹みが発生した場合でも、凹みが認識され難いようにすることができ、サイドウォール部30の外観不良を低減することができる。
また、装飾部40のリッジ群50は、3つ以外であってもよい。図14、図15は、装飾部のリッジ群が4つの場合の説明図である。図16は、装飾部のリッジ群が5つの場合の説明図である。装飾部40のリッジ45は、例えば、図14、図15に示すように、それぞれタイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜角度と、隣り合うリッジ45同士の間隔とが異なる第1リッジ群51と、第2リッジ群52と、第3リッジ群53と、第4リッジ群54との4つのリッジ群50を構成して設けられていてもよい。または、図16に示すように、それぞれタイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜角度と、隣り合うリッジ45同士の間隔とが異なる第1リッジ群51と、第2リッジ群52と、第3リッジ群53と、第4リッジ群54と、第5リッジ群55との5つのリッジ群50を構成して設けられていてもよい。また、3つ以外のリッジ群50を構成する場合でも、図14に示すように、一部のリッジ群50のリッジ45のタイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜方向と、他のリッジ群50のリッジ45のタイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜方向とが反対方向であってもよく、図15に示すように、全てのリッジ群50で、タイヤ径方向に対するタイヤ周方向へのリッジ45の傾斜方向が同じ方向であってもよい。
このように、装飾部40のリッジ群50が4つ以上の場合でも、リッジ45の高さHは、最大高さが0.8mm以下であるのが好ましい。高さHが異なるリッジ群50を複数設ける場合は、最大高さの範囲内で複数の段階の高さを設定することになるため、リッジ群50の数が多くなるに従って、リッジ群50間でのリッジ45の高さHの差が小さくなる傾向になる。
装飾部40に多くのリッジ群50が配置された場合、モアレも発生し易くなるため、タイヤサイド部31に凹みが発生した場合でも、凹みはより目立ち難くなる。これにより、より確実にサイドウォール部30の外観不良を低減することができる。また、装飾部40に多くのリッジ群50を配置する場合は、加硫成形時にグリーンタイヤと金型500との接触面積を増加させることができるため、金型500の熱をグリーンタイヤに効率的に伝えることができる。これにより、加硫成形時のグリーンタイヤの加熱不足に起因する加硫不良を、より確実に低減することができる。
なお、装飾部40のリッジ群50を3つ以外にする場合でも、リッジ群50は5つ以下であるのが好ましい。リッジ群50が6つを超える場合、異なるリッジ群50のリッジ45同士の傾斜角度や高さの差が小さくなり過ぎるため、リッジ群50同士の差を認識し難くなる可能性がある。一方で、リッジ群50の数を増やす場合、金型500によってリッジ45を造形するために金型500に施す作業の作業量が増加するが、リッジ群50が6つを超える場合は、リッジ群50同士の差を認識し難くなるため、金型500に施す作業量の増加に対して、作業量が増加した分の効果を得難くなる。つまり、リッジ群50の数を増加させるための労力やコストに対する、リッジ45の密度の変化やモアレによってサイドウォール部30の外観不良を低減する効果を得難くなる。このため、装飾部40のリッジ群50は、3つ以上5つ以下で形成するのが好ましい。
また、上述した実施形態に係る空気入りタイヤ1では、装飾部40は第1装飾部41と第2装飾部42とを有しているが、装飾部40は、第2装飾部42を有していなくてもよい。装飾部40は、1種類のリッジ45によって構成される第2装飾部42を有さずに、3つ以上のリッジ群50のみによって構成されていてもよい。
また、上述した実施形態に係る空気入りタイヤ1では、1つのタイヤサイド部31の2箇所に設けられる装飾部40は、互いに同じ形態になっているが、1つのタイヤサイド部31に設けられる装飾部40同士は、異なる形態であってもよい。つまり、装飾部40同士は、装飾部40を構成するリッジ45の角度や間隔、リッジ群50の数やリッジ組46を構成するリッジ45の数、装飾部40の大きさが、互いに異なっていてもよい。
また、上述した実施形態に係る空気入りタイヤ1では、1つのタイヤサイド部31には装飾部40は2箇所に設けられているが、装飾部40は、1つのタイヤサイド部31に2箇所以外の数で設けられていてもよい。例えば、1つのタイヤサイド部31に設けられる装飾部40は3箇所以上であってもよく、または、1つのタイヤサイド部31に設けられる装飾部40は1箇所であってもよい。1つのタイヤサイド部31に設けられる装飾部40が1箇所である場合は、タイヤサイド部31のタイヤ周方向における一部の領域であってもよく、タイヤ周方向の全周に亘って装飾部40が設けられてもよい。タイヤ周方向の全周に亘って装飾部40が設けられる場合において、情報表示部35も設ける場合は、情報表示部35は、装飾部40とはタイヤ径方向における位置が異なる位置に設けてもよく、または、装飾部40内に設けてもよい。
また、上述した実施形態に係る空気入りタイヤ1では、情報表示部35と装飾部40とは、タイヤ幅方向の両側2箇所のタイヤサイド部31で同等の形態になっているが、情報表示部35や装飾部40は、タイヤ幅方向の両側2箇所のタイヤサイド部31で、互いに異なる形態で設けられていてもよい。タイヤサイド部31ごとに情報表示部35や装飾部40を異ならせることにより、デザイン性を向上させたり、装飾部40によるタイヤサイド部31の凹みの見え難さを向上させたりすることができる。
〔実施例〕
図17A、図17Bは、実施形態に係る空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。以下、上記の空気入りタイヤ1について、従来例の空気入りタイヤと、本発明に係る空気入りタイヤ1と、本発明に係る空気入りタイヤ1と比較する比較例の空気入りタイヤとについて行なった性能の評価試験について説明する。性能評価試験は、タイヤサイド部31の凹みの見え難さについて評価した。
これらの評価試験は、215/55R17 94Wサイズの空気入りタイヤ1を17×6.5JJサイズのJATMA標準リムのリムホイールにリム組みし、空気圧を210kPaに調整して行った。評価試験は、試験を行う各空気入りタイヤのインフレート後に、カーカス13の段差に起因して発生するタイヤサイド部31の凹みの見え難さを、評価者の目視によって評価した。視認性の評価結果は、後述する従来例の空気入りタイヤにおけるタイヤサイド部31の凹みの見え難さを100とする指数で算出した。数値が大きいほど、カーカス13の段差に起因して発生するタイヤサイド部31の凹みが見え難いことを示している。
評価試験は、従来の空気入りタイヤの一例である従来例の空気入りタイヤと、本発明に係る空気入りタイヤ1である実施例1〜12と、本発明に係る空気入りタイヤ1と比較する空気入りタイヤである比較例との14種類の空気入りタイヤ1にて行った。評価試験を行う空気入りタイヤ1は、全てタイヤサイド部31に、複数のリッジ45が形成される装飾部40が設けられている。このうち、従来例の空気入りタイヤは、装飾部40のリッジ群50の数が1つになっている。また、比較例の空気入りタイヤは、装飾部40のリッジ群50の数が2つになっている。
これに対し、本発明に係る空気入りタイヤ1の一例である実施例1〜12は、装飾部40のリッジ群50の数が全て3つ以上になっている。さらに、実施例1〜12に係る空気入りタイヤ1は、装飾部40のリッジ群50の数、リッジ群50同士でのリッジ45の高さの差の有無、リッジ群50内でリッジ45の間隔が複数あるか否かが、それぞれ異なっている。
これらの空気入りタイヤ1を用いて評価試験を行った結果、図17A、図17Bに示すように、実施例1〜12に係る空気入りタイヤ1は、従来例や比較例と比較して、カーカス13の段差に起因して発生するタイヤサイド部31の凹みが見え難くなることが分かった。つまり、実施例1〜12に係る空気入りタイヤ1は、サイドウォール部30の外観不良を低減することができる。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 トレッド面
10 ビード部
13 カーカス
14 ベルト層
15 インナーライナ
18 ターンナップ部
20 陸部
25 周方向主溝
30 サイドウォール部
31 タイヤサイド部
35 情報表示部
40 装飾部
41 第1装飾部
42 第2装飾部
45 リッジ
46 リッジ組
50 リッジ群
51 第1リッジ群
52 第2リッジ群
53 第3リッジ群
54 第4リッジ群
55 第5リッジ群
500 金型

Claims (4)

  1. サイドウォール部の外表面であるタイヤサイド部に装飾部を有する空気入りタイヤであって、
    前記装飾部には、前記タイヤサイド部に沿って延びると共にタイヤ周方向に並んで配置されるリッジが複数設けられており、
    前記リッジは、タイヤ径方向に対するタイヤ周方向への傾斜角度と、隣り合う前記リッジ同士の間隔との態様が共通する複数の前記リッジを1つのリッジ群とする場合に、前記リッジ群は3つ以上が設けられ、
    異なる前記リッジ群が有する前記リッジ同士は、互いに交差して配置されることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 同じ前記リッジ群の前記リッジ同士は、高さが同じ高さになっており、
    異なる前記リッジ群の前記リッジ同士は、高さが異なっている請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 少なくとも1つの前記リッジ群は、隣り合う前記リッジ同士の間隔として、複数の大きさの間隔を有する請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 隣り合う前記リッジ同士の間隔として複数の大きさの間隔を有する前記リッジ群は、タイヤ周方向に連続して並ぶ複数の前記リッジを1つの組とし、複数の前記組が、前記組を構成する前記リッジ同士の間隔とは異なる間隔で、タイヤ周方向に並ぶ請求項3に記載の空気入りタイヤ。
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