JP2018129247A - 発光装置 - Google Patents

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和明 荒井
Kazuaki Arai
和明 荒井
石塚 真一
Shinichi Ishizuka
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Abstract

【課題】発光装置の発光面の反対側へ漏れる光の量を抑える。【解決手段】基板100は、第1面102を有している。複数の発光部152は、基板100の第1面102側でX方向に沿って並び、かつX方向に交わる方向に延伸している。各発光部152は、基板100の第1面102側から第1電極110、有機層120及び第2電極130を順に含む積層体を有している。複数の透光部154のそれぞれは、隣り合う発光部152の間に位置している。複数の遮光部214は、複数の発光部152を挟んで基板100の反対側でX方向に沿って並び、かつX方向に交わる方向に延伸している。【選択図】図2

Description

本発明は、発光装置に関する。
近年、透光性を有する有機発光ダイオード(OLED)が開発されている。特許文献1及び2には、透光性OLEDの一例について記載されている。このOLEDは、基板、第1電極、有機層及び複数の第2電極を備えている。第1電極及び有機層は、基板上で順に積層されている。複数の第2電極は、有機層上でストライプ状に配置されている。OLEDの外部からの光は、隣り合う第2電極の間の領域を透過することができる。これにより、OLEDは、透光性を有している。
特許文献3には、透光性OLEDを自動車のリアウインドウに取り付けることが記載されている。このような透光性OLEDは、自動車の標識灯、例えば、ハイマウントストップランプとして機能することができる。
特開2013−149376号公報 特開2013−197068号公報 特開2015−195173号公報
上述したように、近年、透光性を有するOLEDが発光装置として開発されている。このようなOLEDは、互いに反対側を向いた2つの面を有しており、OLEDの発光部から出力された光は、これら2つの面のうちの一方の面(発光面)からの出力を主とするようにすることが望ましい。しかしながら、本発明者は、発光部から出力された光の一部が発光面の反対側へ漏れる場合があることを見出した。
本発明が解決しようとする課題としては、発光装置の発光面の反対側へ漏れる光の量を抑えることが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、
第1面を有する透光性の基板と、
前記基板の前記第1面側で第1方向に沿って並び、かつ前記第1方向に交わる第2方向に延伸し、前記第1面側から第1電極、有機層及び第2電極を順に含む積層体をそれぞれ有する複数の発光部と、
隣り合う発光部の間にそれぞれ位置する複数の透光部と、
前記複数の発光部を挟んで前記基板の反対側で前記第1方向に沿って並び、かつ前記第2方向に延伸する複数の遮光部と、
を備える発光装置である。
実施形態1に係る発光装置を示す平面図である。 図1のA−A断面図である。 図2に示したルーバー層を示す斜視図である。 図2に示した発光装置の動作の一例を説明するための図である。 発光装置の配光分布の詳細を説明するための図である。 発光面の反対側へ漏れる光の量のシミュレーション結果を示す図である。 図1及び図2に示した発光装置における発光部及び遮光部の平面レイアウトを示す図である。 実施形態2に係る発光装置を示す断面図である。 発光面の反対側へ漏れる光の量のシミュレーション結果を示す図である。 実施形態3に係る発光装置を示す断面図である。 図10に示した発光装置の使用方法の一例を説明するための図である。 実施形態4に係る発光装置を示す平面図である。 図12のB−B断面図である。 図12及び図13に示した発光装置の使用方法の一例を説明するための図である。 実施例に係る発光装置を示す平面図である。 図15から第2電極を取り除いた図である。 図16から絶縁層を取り除いた図である。 図15のP−P断面図である。 図18の第1の変形例を示す図である。 図18の第2の変形例を示す図である。 変形例に係る発光装置を示す断面図である。 図21に示した発光装置の動作の一例を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る発光装置10を示す平面図である。図2は、図1のA−A断面図である。図3は、図2に示したルーバー層200を示す斜視図である。図1から図3において、X方向(第1方向)は、複数の発光部152の配列方向として規定されており、Y方向(第2方向)は、X方向に交わる方向として、より具体的にはX方向に直交する方向として規定されている。
図1から図3を用いて、発光装置10の概要について説明する。発光装置10は、基板100、複数の発光部152、複数の透光部154及び複数の遮光部214を備えている。基板100は、第1面102を有している。複数の発光部152は、基板100の第1面102側から見てX方向に沿って並び、かつY方向に延伸している。各発光部152は、基板100の第1面102側から第1電極110、有機層120及び第2電極130を順に含む積層体を有している。複数の透光部154のそれぞれは、隣り合う発光部152の間に位置している。複数の遮光部214は、複数の発光部152を挟んで基板100の反対側でX方向に沿って並び、かつY方向に延伸している。
上述した構成によれば、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側へ漏れる光の量を抑えることができる。具体的には、上述した構成においては、複数の遮光部214がX方向、すなわち、複数の発光部152の配列方向に沿って並んでいる。このような構成においては、図4を用いて後述するように、発光部142から出射されて発光装置10の発光面(基板100の第2面104)で反射した光を遮光部214によって遮ることができる。このため、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側へ漏れる光の量を抑えることができる。
次に、図1を用いて、発光装置10の平面レイアウトの詳細について説明する。図1では、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)側から発光装置10を見ている。発光装置10は、基板100、複数の発光部152(複数の発光素子140)及び複数の透光部154を備えている。
図1に示す例において、基板100の形状は、X方向に沿った長辺及びY方向に沿った短辺を有する矩形である。ただし、基板100の形状は矩形に限定されるものではなく、例えば、矩形以外の多角形であってもよい。
複数の発光部152及び複数の透光部154は、X方向に沿って交互に並んでおり、各発光部152及び各透光部154は、Y方向に延伸している。このようして、複数の発光部152及び複数の透光部154は、ストライプ状に配置されている。
次に、図2を用いて、発光装置10の断面構造の詳細について説明する。発光装置10は、基板100、複数の発光素子140及びルーバー層200を備えている。各発光素子140は、第1電極110、有機層120及び第2電極130を基板100から順に有している。
基板100は、第1面102及び第2面104を有している。複数の発光素子140は、基板100の第1面102側に位置している。第2面104は、第1面102の反対側にある。第2面104は、発光装置10の発光面として機能しており、複数の発光素子140からの光は、主に第2面104から出力される。つまり、発光装置10から発せられる光の第2面104側における光束は、発光装置10から発せられる光の第1面102側における光束よりも大きくなっている。また、発光装置10が表示装置である場合に基板100の第2面104側が表の方向となるように表示され、第1面102側は反転した内容(裏)が表示される側である。ただし、後述するように第2面104が裏面を表示するようになっていてもよい。
基板100は、透光性を有している。したがって、各発光素子140から発せられた光は、基板100を透過することができる。さらに、発光装置10の外部から届いた光は、基板100を透過することができ、より具体的には、基板100の第1面102側から基板100の第2面104側に向かって透過することができるとともに、基板100の第2面104側から基板100の第1面102側に向かって透過することができる。
基板100は、透光性を有する材料を含んでおり、一例において、ガラス又は樹脂を含んでいる。
第1電極110は、透光性を有している。このため、有機層120から発せられた光は、第1電極110を透過することができ、これにより、基板100に入射することができる。
第1電極110は、透光性及び導電性を有する材料を含んでおり、一例において、金属酸化物、具体的には例えば、ITO(Indium Tin Oxide)及びIZO(Indium Zinc Oxide)の少なくとも1つを含んでいる。
有機層120は、有機エレクトロルミネッセンス(EL)によって光を発することができる。一例において、有機層120は、正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)、発光層(EML)、電子輸送層(ETL)及び電子注入層(EIL)を含んでいる。EMLは、第1電極110からHIL及びHTLを経由して注入された正孔及び第2電極130からEIL及びETLを経由して注入された電子の再結合によって光を発する。
第2電極130は、第1電極110と向かい合って位置している。例えば、遮光性、光反射性、光吸収性の少なくともいずれかを有している場合は、有機層120から発せられた光は、第2電極130を透過することなく、第2電極130によって反射する。一方で、第2電極130が透光性を有していた場合は発光装置10としての全体の透過率が向上する。発光装置10において、第2電極130の透光性が場所によって異なっていてもよい。
第2電極130は、導電性を有する材料を含んでおり、例えば金属、具体的には例えば、Al、Ag及びMgAgの少なくとも1つを含んでいる。第2電極130は透光性を有している場合、第2電極130は前述した第1電極110の材料や前述した第2電極の材料を100nm以下の膜厚とすることで達成できる。このような構成にすることで発光装置10は全体として高い透光性を有することができる。また、このような構成にすることで主発光の面を後述するように、基板100の第1面102側としてもよい。
各発光素子140は、発光部152として機能する領域、すなわち、第1電極110、有機層120及び第2電極130を含む積層体を有している。発光素子140は、発光部152から光を発することができる。
発光装置10は、複数の透光部154を有している。各透光部154は、遮光部材、例えば、第2電極130と重なっていない。発光装置10の外部からの光は、透光部154を透過することができ、具体的には、基板100の第1面102側から基板100の第2面104側に向かって透過することができるとともに、基板100の第2面104側から基板100の第1面102側に向かって透過することができる。
第2電極130が非透過性の場合、複数の透光部154によって、発光装置10は、半透過OLEDとして機能することができる。具体的には、複数の発光部152から光が発せられていない場合、複数の透光部154によって、人間の視覚では、第1面102側の物体が第2面104側から透けて見え、第2面104側の物体が第1面102側から透けて見える。さらに、複数の発光部152からの光は、第2面104側から主に出力され、第1面102側からはほとんど出力されない。複数の発光部152から光が発せられている場合、複数の透光部154によって、人間の視覚では、第2面104側の物体が第1面102側から透けて見える。一方で、第2電極130が透過性を有する場合、発光装置10はさらに透過性の高い発光装置として機能する。
次に、図2及び図3を用いて、ルーバー層200の詳細について説明する。ルーバー層200は、複数の透光部212及び複数の遮光部214を有している。ルーバー層200は、以下のようにして、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側へ漏れる光の量を抑えるための光学機能層として機能している。
複数の透光部212及び複数の遮光部214は、X方向に沿って交互に並んでおり、各透光部212及び遮光部214は、Y方向に延伸している。特に図2に示す例では、複数の遮光部214は、X方向に沿ってピッチPで並んでいる。このようにして、複数の透光部212及び複数の遮光部214は、ストライプ状に配置されている。
図2及び図3に示す例において、Y方向に垂直な断面では、各遮光部214は、基板100の第1面102に垂直な方向に沿っている。さらに、Y方向に垂直な断面では、各遮光部214は、基板100の第1面102に垂直な方向に長手方向を有しており、言い換えると、基板100の第1面102に垂直な方向における遮光部214の高さHは、X方向における遮光部214の幅よりも長くなっている。
図2に示す例では、複数の遮光部214は、基板100の第1面102に垂直な方向から見た場合に隣り合う発光部152の間に少なくとも1つ(特に図2に示す例では、2つ)の遮光部214が位置するように並んでいる。このような構成においては、隣り合う発光部152の間から漏れる光の量を、隣り合う発光部152の間に位置する遮光部214によって抑えることができる。
一例において、各透光部212は、透光性物質、例えば透光性樹脂を含んでおり、各遮光部214は、光吸収性又は光反射性を有する遮光性物質を含んでいる。特に遮光部214の遮光性物質は、例えば、黒色顔料(例えば、カーボンブラック、酸化鉄又は酸化クロム)又は金属(例えば、アルミニウム又は銀)とすることができる。このような遮光性物質によって、各遮光部214は、ルーバーとして機能することができる。
図4は、図2に示した発光装置10の動作の一例を説明するための図である。図4に示すように、発光部152から出射された光は、フレネル反射によって、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)で反射することがある。このような光を基板100の第1面102側で遮らないと、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側へ漏れる光の量が多くなる。図4に示す例では、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)で反射した光が遮光部214によって遮られており、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側へ漏れる光の量を抑えることができる。
図5は、発光装置10の配光分布の詳細を説明するための図である。図5に示す例では、発光装置10の配光分布は、第2面104の正面方向(すなわち、第2面104に垂直な方向)に光度L1を有しており、第1面102の正面方向(すなわち、第1面102に垂直な方向)から角度φ傾いた方向に光度L2を有している。
図6は、発光面(基板100の第2面104)の反対側へ漏れる光の量のシミュレーション結果を示す図である。図6のグラフの縦軸は、光度L1(図5)に対する光度L2(図5)の光度比Rを示しており、図6のグラフの横軸は、光度L2の角度φ(図5)を示している。
図6のシミュレーションにおける発光装置10の条件は、以下のとおりとした。
基板100は、ガラス基板(屈折率1.52)とした。基板100の形状は、X方向に沿った10mmの長辺及びY方向に沿った9mmの短辺を有する矩形とした。基板100の厚みは、0.1mmとした。
14個の発光素子140をX方向に沿ってピッチ0.714mmで並べた。各発光素子140の発光部152の幅は、0.2mmとした。各発光素子140の第1電極110の厚みはゼロとみなした。各発光素子140の有機層120の厚みは、0.0001mmとした、各発光素子140の第2電極130の厚みは、0.0001mmとした。各発光素子140の第2電極130の幅は、0.27mmとした。各発光部152の配光分布は、ランバーシアン分布とした。
ルーバー層200の透光部212の屈折率は、1.52とした。ルーバー層200の遮光部214は、光吸収部材とした。複数の遮光部214は、X方向に沿ってピッチ0.2mmで並べた(P=0.2mm)。X方向における遮光部214の幅は、0.01mmとした。
図6では、基板100の第1面102に垂直な方向における遮光部214の高さHが0(H/P=0)(つまり、遮光部214が存在しない(比較例)。)、0.08mm(H/P=0.4)、0.12mm(H/P=0.6)、0.16mm(H/P=0.8)及び0.2mm(H/P=1)の各々について、シミュレーションを行った。
図6に示すように、H=0の場合、角度φについて0度以上75度以下の範囲では、角度φの増加にともなって光度比Rが増加している。特に、角度φ=75度では、光度比Rは、おおよそ4%に達している。
図6に示すように、遮光部214が設けられた場合(すなわち、H=0.08mm、0.12mm、0.16mm及び0.2mmの場合)の光度比Rは、角度φにつき35°以上の範囲においてはいずれの角度においても、遮光部214が設けられていない場合(すなわち、H=0)の場合の光度比Rよりも小さくなっている。この結果は、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側へ漏れる光の量を遮光部214によって抑えることが可能になっていることを示唆する。
さらに、図6に示すように、角度φにつき35°以上の範囲においてはいずれの角度においても、遮光部214の高さHが高くなるほど、光度比Rは小さくなっている。特に高さHが0.12mm(つまり、H/Pが0.6)である場合、光度比Rは、いずれの角度においても、ほぼ2%以下に抑えられており、十分に低い値に抑えられている。この結果は、複数の遮光部214のピッチP(第1ピッチ)に対する各遮光部214の高さH(第1高さ)の比が0.6以上であることによって、光度比Rをほぼ2%以下(つまり、十分に小さい値)に抑えることができることを示唆する。
図7は、図1及び図2に示した発光装置10における発光部152及び遮光部214の平面レイアウトを示す図である。図7に示す例では、複数の遮光部214は、各発光部152の延伸方向(図中、Y方向)に沿って延伸しており、X方向に沿って並んでいる。言い換えると、複数の遮光部214は、複数の発光部152と実質的に平行になっている。
以上、本実施形態によれば、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側へ漏れる光の量を抑えることができる。
(実施形態2)
図8は、実施形態2に係る発光装置10を示す断面図であり、実施形態1の図2に対応する。本実施形態に係る発光装置10は、以下の点を除いて、実施形態1に係る発光装置10と同様である。
図8に示す例では、複数の遮光部214は、基板100の第1面102に垂直な方向において各遮光部214が各発光部152と重なり、かつ基板100の第1面102に垂直な方向から見た場合に隣り合う発光部152の間に各遮光部214が位置しないように並んでいる。隣り合う発光部152の間に遮光部214が位置しないことによって、遮光部214による発光装置10の光線透過率の低下を抑えることができる。さらに、各遮光部214が各発光部152と重なることによって、実施形態1と同様にして、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側へ漏れる光の量を遮光部214によって抑えることが可能になる。
図9は、発光面(基板100の第2面104)の反対側へ漏れる光の量のシミュレーション結果を示す図であり、実施形態1の図6に対応する。
図9の実施形態2に係る発光装置10は、複数の遮光部214がピッチ0.7mm(P=0.7mm)で並び、かつ各遮光部214の高さHが0.7mm(H=0.7mm)である点を除いて、図6に示した例に係る発光装置10と同様である。
図9の比較例に係る発光装置10は、図6に示した例における高さH=0(つまり、遮光部214が存在しない。)の発光装置10と同様である。
図9に示すように、実施形態2及び比較例のいずれにおいても、光度比Rは、角度φにつき15度以上55度以下の範囲では、角度φの増加にともなって増加している。比較例の光度比Rは、角度φにつき55度以上75度以下の範囲においても角度φの増加にともなって増加している。これに対して、実施形態2の光度比Rは、角度φにつき55度以上80度以下の範囲では、角度φの増加にともなって減少している。この結果は、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側へ、特に大きい角度φで、漏れる光の量を遮光部214によって抑えることが可能になっていることを示唆する。
本実施形態においても、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側へ漏れる光の量を抑えることができる。
(実施形態3)
図10は、実施形態3に係る発光装置10を示す断面図であり、実施形態1の図2に対応する。本実施形態に係る発光装置10は、以下の点を除いて、実施形態1に係る発光装置10と同様である。
図10に示す例では、Y方向(例えば、図1)に垂直な断面において、複数の遮光部214のそれぞれは、発光装置10の厚さ方向からX方向に沿って角度θ傾いている。発光装置10の厚さ方向とは、例えば、基板100の厚さ方向、基板100の第1面102又は第2面104の法線方向、発光素子140の厚さ方向又はルーバー層200の厚さ方向である。
特に図10に示す例では、発光装置10は、第1の側S1及び第2の側S2(第1の側S1と反対側)を有しており、各遮光部214は、基板100の第1面102から離れるにつれて第2の側S2に向けて傾いている。このような構成においては、第1の側S1へ漏れる光の量と第2の側S2へ漏れる光の量を異ならせることができ、具体的には、第1の側S1へ漏れる光の量が第2の側S2へ漏れる光の量よりも少なくなるようにすることができる。
図11は、図10に示した発光装置10の使用方法の一例を説明するための図である。
発光装置10は、鉛直方向Vから傾いている。より具体的には、発光装置10は、各遮光部214が水平方向Hに沿い、かつ鉛直方向Vから角度θ傾いた方向に沿って複数の発光部152が並ぶように傾いている。例えば、発光装置10が自動車のリアウインドウに取り付けられている場合、発光装置10は、図11に示すように、鉛直方向Vから傾くようになる。
図11の黒矢印で示すように、発光部152から発せられる光は、基板100を透過して基板100の第2面104から主に出射される。
図11に示す例によれば、水平方向Hにおける発光装置10の光線透過率を高くすることができる。具体的には、図11に示す例においては、各遮光部214が水平方向Hに沿っている。したがって、水平方向Hに沿って発光装置10に入射する光は、遮光部214によって遮断されることはほとんどなく発光装置10を透過することができる。このようにして、図11に示す例によれば、水平方向Hにおける発光装置10の光線透過率を高くすることができる。
本実施形態においても、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側へ漏れる光の量を抑えることができる。
(実施形態4)
図12は、実施形態4に係る発光装置10を示す平面図であり、実施形態1の図7に対応する。図13は、図12のB−B断面図である。実施形態4に係る発光装置10は、以下の点を除いて、実施形態1に係る発光装置10と同様である。
図12を用いて、発光装置10の平面レイアウトについて説明する。図12に示す例では、複数の遮光部214は、各発光部152の延伸方向(図中、Y方向)に交わる方向(図中、X方向)に沿って延伸しており、Y方向に沿って並んでいる。言い換えると、複数の遮光部214は、複数の発光部152と実質的に直交している。
図13を用いて、発光装置10の断面構造について説明する。図13に示す例では、X方向(例えば、図12)に垂直な断面において、複数の遮光部214のそれぞれは、発光装置10の厚さ方向からY方向に沿って角度θ傾いている。発光装置10の厚さ方向とは、例えば、基板100の厚さ方向、基板100の第1面102又は第2面104の法線方向、発光素子140の厚さ方向又はルーバー層200の厚さ方向である。
図14は、図12及び図13に示した発光装置10の使用方法の一例を説明するための図である。
発光装置10は、鉛直方向Vから傾いている。より具体的には、発光装置10は、各遮光部214が水平方向Hに沿い、かつ鉛直方向Vから角度θ傾いた方向に沿って発光部152が延伸するように傾いている。例えば、発光装置10が自動車のリアウインドウに取り付けられている場合、発光装置10は、図14に示すように、鉛直方向Vから傾くようになる。
図14の黒矢印で示すように、発光部152から発せられる光は、基板100を透過して基板100の第2面104から主に出射される。
図14に示す例によれば、水平方向Hにおける発光装置10の光線透過率を高くすることができる。具体的には、図14に示す例においては、各遮光部214が水平方向Hに沿っている。したがって、水平方向Hに沿って発光装置10に入射する光は、遮光部214によって遮断されることはほとんどなく発光装置10を透過することができる。このようにして、図14に示す例によれば、水平方向Hにおける発光装置10の光線透過率を高くすることができる。
図15は、実施例に係る発光装置10を示す平面図である。図16は、図15から第2電極130を取り除いた図である。図17は、図16から絶縁層160を取り除いた図である。図18は、図15のP−P断面図である。説明のため、図18に示した有機層120は、図15から取り除いている。
図18を用いて発光装置10の概要について説明する。実施形態1と同様にして、発光装置10は、基板100、複数の発光部152、複数の透光部154及び複数の遮光部214を備えている。基板100は、第1面102を有している。複数の発光部152は、基板100の第1面102側でX方向に沿って並び、かつY方向に延伸している。各発光部152は、基板100の第1面102側から第1電極110、有機層120及び第2電極130を順に含む積層体を有している。複数の透光部154のそれぞれは、隣り合う発光部152の間に位置している。複数の遮光部214は、複数の発光部152を挟んで基板100の反対側でX方向に沿って並び、かつY方向に延伸している。このような構成によって、実施形態1と同様にして、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側へ漏れる光の量を抑えることができる。
次に、図15から図17を用いて、発光装置10の平面レイアウトの詳細について説明する。発光装置10は、基板100、複数の第1接続部112、第1配線114、複数の第2接続部132、第2配線134、複数の発光素子140及び複数の絶縁層160を備えている。複数の発光素子140のそれぞれは、第1電極110、有機層120及び第2電極130を含んでいる。
基板100の形状は、第1面102に垂直な方向から見た場合、X方向に沿った長辺及びY方向に沿って短辺を有する矩形である。ただし、基板100の形状は、矩形に限定されるものではない。基板100の形状は、第1面102に垂直な方向から見た場合、例えば円でもよいし、又は矩形以外の多角形であってもよい。
複数の第1電極110は、互いに離間して位置しており、具体的には、X方向に沿って一列に並んでいる。複数の第1電極110のそれぞれは、Y方向に延伸している。
複数の第1電極110のそれぞれは、複数の第1接続部112のそれぞれを介して、第1配線114に接続している。第1配線114は、基板100の一対の長辺の一方に沿って延伸している。外部からの電圧は、第1配線114及び第1接続部112を介して第1電極110に供給される。なお、図17に示す例において、第1電極110及び第1接続部112は、互いに一体となっている。
複数の第2電極130のそれぞれは、複数の第1電極110のそれぞれに重なっている。複数の第2電極130は、互いに離間して位置しており、具体的には、X方向に沿って一列に並んでいる。複数の第2電極130のそれぞれは、Y方向に延伸しており、具体的には、X方向に短手方向を有し、Y方向に長手方向を有している。
複数の第2電極130のそれぞれは、複数の第2接続部132のそれぞれを介して、第2配線134に接続している。第2配線134は、基板100の一対の長辺の他方に沿って延伸している。外部からの電圧は、第2配線134及び第2接続部132を介して第2電極130に供給される。
複数の絶縁層160のそれぞれは、複数の第1電極110のそれぞれに重なっている。複数の絶縁層160は、互いに離間して位置しており、具体的には、X方向沿って一列に並んでいる。複数の絶縁層160のそれぞれは、Y方向に延伸しており、具体的には、X方向に短手方向を有し、Y方向に長手方向を有している。
複数の絶縁層160のそれぞれは、開口162を有している。図18を用いて後述するように、開口162内において、発光素子140は、発光部152として機能する領域を有している。言い換えると、絶縁層160は、発光部152を画定している。発光部152(開口162)は、Y方向に延伸しており、具体的には、X方向に短手方向を有し、Y方向に長手方向を有している。
次に、図18を用いて、発光装置10の断面の詳細を説明する。発光装置10は、基板100、発光素子140、絶縁層160、ルーバー層200、封止基板300及び接着層310を備えている。基板100は、第1面102及び第2面104を有している。第2面104は、第1面102の反対側にある。発光素子140は、第1電極110、有機層120及び第2電極130を含んでいる。発光素子140、絶縁層160、ルーバー層200、封止基板300及び接着層310は、基板100の第1面102上にある。絶縁層160の開口162内において、発光素子140は、発光部152として機能する領域を有している。
基板100は、透光性を有する材料を含んでおり、一例において、ガラス又は樹脂を含んでいる。
第1電極110は、透光性を有している。このため、有機層120から発せられた光は、第1電極110を透過することができ、これにより、基板100に入射することができる。
第1電極110は、透光性及び導電性を有する材料を含んでおり、一例において、金属酸化物、具体的には例えば、ITO(Indium Tin Oxide)及びIZO(Indium Zinc Oxide)の少なくとも1つを含んでいる。
有機層120は、有機エレクトロルミネッセンス(EL)によって光を発することができる。一例において、有機層120は、正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)、発光層(EML)、電子輸送層(ETL)及び電子注入層(EIL)を含んでいる。EMLは、第1電極110からHIL及びHTLを経由して注入された正孔及び第2電極130からEIL及びETLを経由して注入された電子の再結合によって光を発する。
図18に示す例では、有機層120は、複数の発光素子140に亘って広がっており、隣り合う発光部142の間で、基板100の第1面102を覆っている。言い換えると、複数の発光素子140は、共通の有機層120を有している。
第2電極130は、遮光性を有しており、具体的には、光反射性及び光吸収性を有している。このため、有機層120から発せられた光は、第2電極130を透過することなく、第2電極130によって反射され、又は吸収される。
第2電極130は、光反射性及び導電性を有する材料を含んでおり、例えば金属、具体的には例えば、Al、Ag及びMgAgの少なくとも1つを含んでいる。
絶縁層160は、透光性を有している。一例において、絶縁層160は、有機絶縁材料、具体的には例えばポリイミドを含んでいる。他の例において、絶縁層160は、無機絶縁材料、具体的には例えば、シリコン酸化物(SiO)、シリコン酸窒化物(SiON)又はシリコン窒化物(SiN)を含んでいてもよい。
封止基板300及び接着層310は、基板100の第1面102及び複数の発光素子140を封止している。具体的には、封止基板300は、接着層310によって基板100の第1面102に接着している。封止基板300及び接着層310は、透光性を有しており、発光装置10の外部からの光は、封止基板300及び接着層310を透過することができる。封止基板300は、例えば、ガラス基板であり、接着層310は、例えば、樹脂層である。
ルーバー層200は、封止基板300及び接着層310を挟んで基板100の反対側に位置している。特に図18に示す例では、ルーバー層200は、封止基板300に貼り付けられている。
実施形態1と同様にして、ルーバー層200は、X方向に沿って並ぶ複数の遮光部214を有している。実施形態1と同様にして、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側へ漏れる光の量を遮光部214によって抑えることができる。
第2電極130は端部130a及び端部130bを有し、絶縁層160は端部160a及び端部160bを有している。端部130a及び端部160aは、互いに同じ方向を向いている。端部130b及び端部160bは、互いに同じ方向を向いており、それぞれ、端部130a及び端部160aの反対側にある。
第1面102に垂直な方向から見た場合、基板100の第1面102は、複数の領域102a、複数の領域102b複数の領域102cを有している。複数の領域102aのそれぞれは、第2電極130の端部130aと重なる位置から端部130bと重なる位置まで広がっている。複数の領域102bのそれぞれは、第2電極130の端部130aと重なる位置から絶縁層160の端部160aと重なる位置まで(又は第2電極130の端部130bと重なる位置から絶縁層160の端部160bと重なる位置まで)広がっている。複数の領域102cのそれぞれは、互いに隣接する2つの絶縁層160のうちの一方の絶縁層160の端部160aと重なる位置から他方の絶縁層160の端部160bと重なる位置まで広がっている。
領域102aは、第2電極130と重なっており、このため、発光装置10は、領域102a、領域102b及び領域102cと重なる領域のうち、領域102aと重なる領域で最も低い光線透過率を有している。領域102cは、第2電極130及び絶縁層160のいずれとも重なっておらず、このため、発光装置10は、領域102a、領域102b及び領域102cと重なる領域のうち、領域102cと重なる領域で最も高い光線透過率を有している。領域102bは、第2電極130と重ならず絶縁層160と重なっており、このため、発光装置10は、領域102bと重なる領域においては、領域102aと重なる領域における光線透過率よりも高く、かつ領域102cと重なる領域における光線透過率よりも低い光線透過率を有している。
上述した構成においては、発光装置10の全体としての光線透過率を高くすることができる。詳細には、光線透過率の高い領域の幅、すなわち、領域102cの幅d3を広くすることができ、具体的には、領域102cの幅d3は、領域102bの幅d2よりも広くすることができる(d3>d2)。この場合、発光装置10の全体としての光線透過率を高くすることができる。
上述した構成においては、発光装置10が特定の波長の光を多く吸収することを防止することができる。詳細には、光が絶縁層160を透過する領域の幅、すなわち、領域102bの幅d2を狭くすることができ、具体的には、領域102bの幅d2は、領域102cの幅d3よりも狭くすることができる(d2<d3)。絶縁層160は、絶縁層160が有機絶縁材料及び無機絶縁材料のいずれを含む場合においても特定の波長の光を吸収することがあり、特に絶縁層160が有機絶縁材料を含む場合、特定の波長の光を特に吸収することがある。このような場合においても、上述した構成においては、絶縁層160を透過する光の量を少なくすることができる。このようにして、発光装置10が特定の波長の光を多く吸収することを防止することができる。
なお、領域102cの幅d3は、領域102aの幅d1よりも広くてもよいし(d3>d1)、領域102aの幅d1よりも狭くてもよいし(d3<d1)、又は領域102aの幅d1と等しくてもよい(d3=d1)。
一例において、領域102aの幅d1に対する領域102bの幅d2の比d2/d1は、0以上0.2以下であり(0≦d2/d1≦0.2)、領域102aの幅d1に対する領域102cの幅d3の比d3/d1は、0.3以上2以下である(0.3≦d3/d1≦2)。より具体的には、一例において、領域102aの幅d1は、50μm以上500μm以下であり、領域102bの幅d2は、0μm以上100μm以下であり、領域102cの幅d3は、15μm以上1000μm以下である。
一例において、発光装置10は、自動車のハイマウントストップランプとして用いることができる。この場合、発光装置10は、自動車のリアウインドウに貼り付けることができる。さらに、この場合、発光装置10は、例えば、赤色の光を発する。
次に、図15から図18に示した発光装置10の製造方法について説明する。
まず、基板100の第1面102上に、第1電極110、第1接続部112及び第2接続部132を形成する。一例において、第1電極110、第1接続部112及び第2接続部132は、スパッタリングにより形成された導電層をパターニングすることにより形成される。
次いで、絶縁層160を形成する。一例において、絶縁層160は、基板100の第1面102上に塗布された感光性樹脂をパターニングすることにより形成される。
次いで、有機層120を形成する。一例において、有機層120は、蒸着により形成される。他の例において、有機層120は、塗布により形成されてもよい。この場合、絶縁層160の開口162内に有機層120の材料を塗布する。
次いで、第2電極130を形成する。一例において、第2電極130は、マスクを用いた真空蒸着により形成される。
次いで、接着層310を介して封止基板300を基板100の第1面102に接着させる。
次いで、ルーバー層200を封止基板300に貼り付ける。
このようにして、図15から図18に示した発光装置10が製造される。
本実施例によれば、実施形態1と同様にして、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側へ漏れる光の量を抑えることができる。
図19は、図18の第1の変形例を示す図である。図19に示すように、ルーバー層200は、封止基板300よりも、発光装置10の内側にあってもよい。特に図19に示す例では、ルーバー層200は、封止基板300と接着層310の間に位置している。
図20は、図18の第2の変形例を示す図である。図20に示すように、複数の遮光部214は、封止基板300の内部に設けられてもよい。言い換えると、封止基板300がルーバー層200として機能していてもよい。
(変形例)
図21は、変形例に係る発光装置10を示す断面図であり、実施例の図18に対応する。本変形例に係る発光装置10は、以下の点を除いて、実施例に係る発光装置10と同様である。
発光装置10は、トップエミッションとなっている。具体的には、第1電極110は、遮光性を有しており、第2電極130は、透光性を有している。したがって、有機層120から発せられた光は、第1電極110をほとんど透過することなく、第2電極130を透過して、基板100の第1面102側から出射される。
第1電極110は、光反射性及び導電性を有する材料を含んでおり、例えば金属、具体的には例えば、Al、Ag及びMgAgの少なくとも1つを含んでいる。したがって、有機層120から発せられた光は、第1電極110をほとんど透過しない。
第2電極130は、透光性及び導電性を有する材料を含んでおり、一例において、金属酸化物、具体的には例えば、ITO(Indium Tin Oxide)及びIZO(Indium Zinc Oxide)の少なくとも1つを含んでいる。したがって、有機層120から発せられた光は、第1電極110を透過することができる。
発光装置10は、複数の発光部152及び複数の透光部154を備えている。複数の発光部152及び複数の透光部154は、X方向に沿って交互に並んでいる。透光部154は、遮光部材、特に図21に示す例では、第1電極110と重なっていない。
ルーバー層200は、発光装置10の発光面(後述するように、封止基板300の第2面304)の反対側に位置している。特に、図21に示す例では、ルーバー層200は、基板100の第2面104に取り付けられている。
封止基板300は、第1面302及び第2面304を有している。封止基板300は、第1面302が接着層310を介して基板100の第1面102に対向するように基板100に取り付けられている。第2面304は、第1面302の反対側にあって、発光装置10の外部の領域(例えば、空気)に接している。
封止基板300及び接着層310は、透光性を有している。したがって、発光部152から発せられた光は、封止基板300及び接着層310を透過することができる。さらに、発光装置10の外部からの光も、封止基板300及び接着層310を透過することができる。
発光部152から発せられた光は、接着層310及び封止基板300を透過して、封止基板300の第2面304から出射される。このようにして、封止基板300の第2面304は、発光装置10の発光面として機能している。
図22は、図21に示した発光装置10の動作の一例を説明するための図である。
図22に示す例では、発光装置10の発光面(封止基板300の第2面304)の反対側へ漏れる光の量を抑えることができる。具体的には、図22に示すように、発光部152から発せられた光が接着層310及び封止基板300を透過して封止基板300の第2面304においてフレネル反射によって反射されることがある。図22に示す例では、このような反射光をルーバー層200の遮光部214によって遮ることができる。このようにして、図22に示す例では、発光装置10の発光面(封止基板300の第2面304)の反対側へ漏れる光の量を抑えることができる。
図22に示す例では、発光装置10がディスプレイである場合、つまり、複数の発光部152から発せられる光によって像を形成する場合、ルーバー層200側から発光装置10を見たときに反転像が見えることを防止することができる。具体的には、発光部152から発せられて封止基板300の第2面304において反射された光が基板100の第2面104側で形成する像(例えば、文字又は図形)は、基板100の第1面102側から見た像とは反転したものとなる。このような反転像は、できる限り見えないようにすることが望ましい。図22に示す例では、上述したように、封止基板300の第2面304で反射された光をルーバー層200の遮光部214によって遮ることができる。したがって、上述した反転像が基板100の第2面104側から見えることを抑えることができる。つまり、基板100の第2面104側から発光装置10を見たとき、発光装置10によって形成される像はほとんど見えることなく、発光装置10の向こう側の物体が発光装置10を透過して見えるようになる。
本変形例においても、発光装置10の発光面(封止基板300の第2面304)の反対側へ漏れる光の量を抑えることができる。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 発光装置
100 基板
102 第1面
102a 領域
102b 領域
102c 領域
104 第2面
110 第1電極
112 第1接続部
114 第1配線
120 有機層
130 第2電極
130a 端部
130b 端部
132 第2接続部
134 第2配線
140 発光素子
142 発光部
152 発光部
154 透光部
160 絶縁層
160a 端部
160b 端部
162 開口
200 ルーバー層
212 透光部
214 遮光部
300 封止基板
310 接着層

Claims (7)

  1. 第1面を有する透光性の基板と、
    前記基板の前記第1面側で第1方向に沿って並び、かつ前記第1方向に交わる第2方向に延伸し、前記第1面側から第1電極、有機層及び第2電極を順に含む積層体をそれぞれ有する複数の発光部と、
    隣り合う発光部の間にそれぞれ位置する複数の透光部と、
    前記複数の発光部を挟んで前記基板の反対側で前記第1方向に沿って並び、かつ前記第2方向に延伸する複数の遮光部と、
    を備える発光装置。
  2. 請求項1に記載の発光装置において、
    前記基板は、前記第1面と反対側の第2面を有し、
    前記発光装置から発せられる光の前記第2面側における光束は、前記発光装置から発せられる光の前記第1面側における光束よりも大きい発光装置。
  3. 請求項1又は2に記載の発光装置において、
    前記第2方向に垂直な断面において、前記複数の遮光部のそれぞれは、前記第1面に垂直な方向から傾いている発光装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記複数の遮光部は、前記第1面に垂直な方向から見た場合に隣り合う発光部の間に少なくとも1つの遮光部が位置するように並んでいる発光装置。
  5. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記複数の遮光部は、前記第1面に垂直な方向において各遮光部が各発光部と重なり、かつ前記第1面に垂直な方向から見た場合に隣り合う発光部の間に各遮光部が位置しないように並んでいる発光装置。
  6. 請求項1から5までのいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記複数の発光部を挟んで前記基板の反対側に位置する光学機能層を有し、
    前記光学機能層は、前記複数の遮光部と、複数の透光部と、を有し、
    前記光学機能層の前記複数の遮光部と前記光学機能層の前記複数の透光部は、前記第1方向に沿って交互に並んでいる発光装置。
  7. 請求項1から6までのいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記複数の遮光部は、第1方向に沿って第1ピッチで並んでおり、
    前記複数の遮光部のそれぞれは、前記第1面に垂直な方向に第1高さを有し、
    前記第1ピッチに対する前記第1高さの比が0.6以上である発光装置。
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