JP2018152309A - 発光システム - Google Patents
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Abstract
【課題】基材側から発光素子側に向かう方向の光の量を抑える。【解決手段】基材200は、面202(第1面)及び面204(第2面)を有している。面204は、面202の反対側にある。発光素子10は、面102(第3面)及び面104(第4面)を有している。面104は、面102の反対側にあって基材200の面202に対向している。発光素子10は、透光性OLEDであり、発光部142及び透光部144を有している。基材200の面202は、第1領域202a及び第2領域202bを含んでいる。第1領域202aは、発光素子10の面104に対して傾いている。第2領域202bは、発光素子10の面104に対して第1領域202aとは反対側に傾いている。【選択図】図1
Description
本発明は、発光システムに関する。
近年、透光性有機発光ダイオード(OLED)が開発されている。特許文献1には、透光性OLEDの一例について記載されている。このOLEDは、第1電極、有機層及び複数の第2電極を有している。第1電極は、透光性を有している。複数の第2電極は、ストライプ状に並べられている。したがって、OLEDの外側からの光は、隣り合う第2電極の間を透過することができる。したがって、このOLEDは、透光性を有している。
さらに、特許文献1には、透光性OLEDを自動車の標識灯に用いることが記載されている。特に、特許文献1には、透光性OLEDを自動車のリアウインドウ、より具体的には、リアウインドウのうちの車内側に取り付けることについて記載されている。
透光性OLEDを有する発光素子を用いる場合、発光素子を外部環境から保護するための透光性の基材(カバー)が必要になることがある。本発明者は、平板状の基材を発光素子に対して平行に対向させることを検討した。その結果、発光素子から発せられた光が基材の表面で反射されて発光素子に向けて真っ直ぐ戻る傾向があること、したがって、基材側から発光素子側に向かう方向の光の量が多くなる場合があることを本発明者は見出した。
本発明が解決しようとする課題としては、基材側から発光素子側に向かう方向の光の量を抑えることが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、
第1面と、前記第1面の反対側の第2面と、を有する第1基材と、
第3面と、前記第3面の反対側にあって前記第1基材の前記第1面に対向する第4面と、発光部と、透光部と、を有する発光素子と、
を備え、
前記第1基材の前記第1面は、前記第4面に対して傾いた第1領域と、前記第4面に対して前記第1領域とは反対側に傾いた第2領域と、を含む発光システムである。
第1面と、前記第1面の反対側の第2面と、を有する第1基材と、
第3面と、前記第3面の反対側にあって前記第1基材の前記第1面に対向する第4面と、発光部と、透光部と、を有する発光素子と、
を備え、
前記第1基材の前記第1面は、前記第4面に対して傾いた第1領域と、前記第4面に対して前記第1領域とは反対側に傾いた第2領域と、を含む発光システムである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、実施形態に係る発光システム20を示す側面図である。図2は、図1に示した基材200を発光素子10側から見た図である。
図1を用いて、発光システム20の概要について説明する。発光システム20は、基材200(第1基材)及び発光素子10を備えている。基材200は、面202(第1面)及び面204(第2面)を有している。面204は、面202の反対側にある。発光素子10は、面102(第3面)及び面104(第4面)を有している。面104は、面102の反対側にあって基材200の面202に対向している。発光素子10は、透光性OLEDであり、発光部142及び透光部144(詳細は、図5から図14を用いて後述する。)を有している。
基材200の面202は、第1領域202a及び第2領域202bを含んでいる。第1領域202aは、発光素子10の面104に対して傾いている。第2領域202bは、発光素子10の面104に対して第1領域202aとは反対側に傾いている。
上述した構成によれば、基材200側から発光素子10側に向かう方向の光の量を抑えることができる。具体的には、上述した構成において、基材200の面202の第1領域202a及び第2領域202bは、発光素子10の面104に対して傾いている。したがって、発光素子10の面104から発せられた光が基材200の面202において反射されると、この光は、基材200側から発光素子10側に向かう方向から逸れた方向に反射されるようにすることができる(詳細は、図3を用いて後述する。)。したがって、基材200側から発光素子10側に向かう方向の光の量を抑えることができる。
さらに、図1に示す例において、基材200の面204は、第3領域204a及び第4領域204bを含んでいる。第3領域204aは、第1領域202aの反対側で第1領域202aに沿っている。第4領域204bは、第2領域202bの反対側で第2領域202bに沿っている。
上述した構成によれば、基材200を通して見える像の位置のずれを抑えることができる。具体的には、上述した構成において、第3領域204a及び第4領域204bは、それぞれ、第1領域202a及び第2領域202bに沿っている。したがって、面202及び面204の一方から基材200に入射する光が屈折しても、この光は、基材200への入射前の方向と同じ方向で基材200から出射されるようにすることができる。言い換えると、基材200が偏向器(例えば、プリズム)として機能しないようにすることができる。したがって、基材200を通して見える像の位置のずれを抑えることができる。
基材200を通して見える像の位置のずれの抑制は、発光素子10の特長に大きく資することになる。具体的には、発光素子10は、透光性を有しており、したがって、発光素子10を隔てて向こう側の物体が発光素子10を通して見える点に特長を有している。このような特長があるにもかかわらず、仮に、基材200を通して見える像の位置のずれが生じると、発光素子10の特長を損なうことになる。これに対して、上述した構成によれば、基材200を通して見える像の位置のずれを抑えることができ、このことは、発光素子10の特長に資することになる。
図1に示す例では、発光素子10は、主に面104側に光を出力しており、言い換えると、発光素子10の面104は、発光素子10の発光面として機能している。したがって、発光素子10から発せられる光は、面104側において、面102側よりも、高い光度を有している。特に図1に示す例では、発光素子10は、面102側に光をほとんど出力していない。したがって、発光素子10から発せられる光の面102側の光度は、発光素子10から発せられる光の面104側の光度の5%以下となっている。ここで、発光素子10の面104にAR(Anti−Reflective)フィルムを貼ることで、光の面102側の光度を1%以下にできる。
図1に示す例では、発光システム20は、主に基材200の面204側に光を出力している。これは、上述したように、発光素子10が主に面104側に光を出力しているためである。したがって、発光システム20から発せられる光は、面204側において、面202よりも、高い光度を有している。特に図1に示す例では、発光素子10は、面102側に光をほとんど出力していない。したがって、発光システム20から発せられる光の面102側の光度は、発光システム20から発せられる光の面204側の光度の5%以下となっている。
次に、図1を用いて、発光素子10について説明する。発光素子10は、基板100、発光部142及び透光部144を有している。
基板100は、透光性を有しており、一例において、ガラス又は樹脂を含んでいる。
基板100は、面102及び面104を有している。面104は、面102の反対側にある。発光素子10は、基板100の面104が基材200の面202に対向するように位置している。
発光部142は、基板100のいずれかの部分(例えば、基板100の面102上又は面104上)に位置している。発光部142は、有機エレクトロルミネッセンス(EL)によって光を発することができる。発光部142から発せられた光は、主に、基板100の面104側に出力されるようになっている。
透光部144は、発光素子10の外側からの光を透過させることができる。したがって、発光素子10は、透光性を有しており、具体的には、発光素子10を隔てて向こう側の物体が発光素子10を通して見えるようになっている。
次に、図1及び図2を用いて、基材200について説明する。
基材200は、透光性を有している。また基材200は、耐食性を有していることが好ましい。したがって、基材200は、発光素子10を外部環境から保護するためのカバーとして機能することができる。特に、屋外で発光素子10が使用される場合、言い換えると、例えば、太陽光、風、雨又は雪に曝される環境下で発光素子10が使用される場合、基材200は、直接これらに曝されるのを防ぐ、またはこれらに曝される面積を小さくするカバーの一部又は全部として有効に機能することができる。一例において、基材200は、アクリルなどの樹脂材料からなっている。
基材200は、面202及び面204を有している。図1に示すように、面202は、複数の第1領域202a及び複数の第2領域202bを有しており、複数の第1領域202a及び複数の第2領域202bは、交互に連なっている。面204は、面202の反対側にある。面204は、複数の第3領域204a及び複数の第4領域204bを有しており、複数の第3領域204a及び複数の第4領域204bは、交互に連なっている。
基材200は、複数の第1部分210及び複数の第2部分220を含んでいる。
図1に示すように、各第1部分210は、面202の第1領域202a及び面204の第3領域204aを含んでおり、各第2部分220は、面202の第2領域202b及び面204の第4領域204bを含んでいる。各第1部分210、より具体的には、第1領域202a及び第3領域204aは、基板100の面104に対して角度α傾いている。各第2部分220、より具体的には、第2領域202b及び第4領域204bは、基板100の面104に対して、第1部分210とは反対側に角度α傾いている。複数の第1部分210及び複数の第2部分220は、交互に並んでおり、より具体的には、隣り合う第1部分210及び第2部分220の一対がピッチPで並んでいる。
図2に示すように、各第1部分210及び各第2部分220は、一方向に沿って並んでおり、かつこの一方向に交わる方向、より具体的にはこの一方向に直交する方向に延びている。
基材200は、波型に形成されており、特に図1に示す例では、三角波状に形成されている。したがって、基材200の第1領域202a、第2領域202b、第3領域204a及び第4領域204bのそれぞれは、平坦面となっている。ただし、基材200の形状は、図1に示す例に限定されるものではない。他の例において、基材200は、正弦波状に形成されていてもよい。この例においては、基材200の第1領域202a、第2領域202b、第3領域204a及び第4領域204bのそれぞれは、湾曲面となる。
図3は、図1に示した発光システム20の動作の一例を説明するための図である。
図3に示す例では、発光素子10の面104から発せられた光の一部が基材200の面202において反射されており、発光素子10の面104から発せられた光の他の一部が基材200の面202を透過している(図3において、光は黒実線矢印で示されている。)。面202の第1領域202a及び第2領域202bは、基板100の面104に対して傾いている。したがって、基材200の面202において反射された光は、基材200側から発光素子10側に向かう方向から逸れるようになる。したがって、基材200側から発光素子10側に向かう光の量を抑えることができる。
さらに、図3に示す例では、発光システム20の外側からの光が基材200の面204から基材200を透過しており、さらに発光システム20の外側からの別の光が基材200の面202から基材200を透過している(図3において、これらの光は黒破線矢印で示されている。)。面204の第3領域204a及び第4領域204bは、それぞれ、面202の第1領域202a及び第2領域202bに沿っており、より具体的には、それぞれ、面202の第1領域202a及び第2領域202bに平行になっている。したがって、面204から基材200を透過した光は、基材200の面204への入射前の方向と同じ方向で基材200の面202から出射されるようになる。同様にして、面202から基材200を透過した光は、基材200の面202への入射前の方向と同じ方向で基材200の面204から出射されるようになる。したがって、基材200を通して見える像の位置のずれを抑えることができる。
図4(a)は、図1に示した基材200の第1の変形例を示す斜視図である。図4(b)は、図4(a)のM−M断面図である。図4(c)は、図4(a)のN−N断面図である。
図4(a)に示すように、基材200の面202は、凹凸を有しており、具体的には、マトリクス状に並んだ複数の四角錐状の凸部を有している。
図4(a)及び図4(b)に示すように、基材200の面202は、第1領域202a及び第2領域202bを有している。第1領域202a及び第2領域202bは、一方向(図4(a)においてM−M方向)に沿って並んでいる。図4(b)に示すように、基材200の面204は、第3領域204a及び第4領域204bを有している。第3領域204a及び第4領域204bは、それぞれ、第1領域202a及び第2領域202bの反対側にあり、それぞれ、第1領域202a及び第2領域202bに沿っている。特に、図4(b)に示す例において、面202の第1領域202a、第2領域202b、第5領域202c及び第6領域202dは、いずれも、平坦面となっている。
図4(a)及び図4(c)に示すように、基材200の面202は、第5領域202c及び第6領域202dを有している。第5領域202c及び第6領域202dは、上述した一方向に交わる方向、より具体的には、上述した一方向に直交する方向(図4(a)においてN−N方向)に沿って並んでいる。図4(c)に示すように、基材200の面204は、第7領域204c及び第8領域204dを有している。第7領域204c及び第8領域204dは、それぞれ、第5領域202c及び第6領域202dの反対側にあり、それぞれ、第5領域202c及び第6領域202dに沿っている。特に、図4(c)に示す例において、面204の第3領域204a、第4領域204b、第7領域204c及び第8領域204dは、いずれも、平坦面となっている。
図4に示す基材200を用いた場合、図3に示した例と同様にして、基材200の面202の第1領域202a、第2領域202b、第5領域202c及び第6領域202dが、基板100の面104に対して傾くようにすることができる。したがって、図3に示した例と同様にして、基材200側から発光素子10側に向かう光の量を抑えることができる。
図4に示す基材200を用いて場合、図3に示した例と同様にして、基材200の面204の第3領域204a、第4領域204b、第7領域204c及び第8領域204dは、それぞれ、基材200の面202の第1領域202a、第2領域202b、第5領域202c及び第6領域202dに沿うようになる。したがって、図3に示した例と同様にして、基材200を通して見える像の位置のずれを抑えることができる。
図5(a)は、図1に示した基材200の第2の変形例を示す斜視図である。図5(b)は、図5(a)のM−M断面図である。図5(c)は、図5(a)のN−N断面図である。
図5(a)に示すように、基材200の面202は、凹凸を有しており、具体的には、マトリクス状に並んだ複数の半球状の凸部を有している。なお、凸部の形状は、半球に限定されるものではなく、半楕円体であってもよい。
図5(a)及び図5(b)に示すように、基材200の面202は、第1領域202a及び第2領域202bを有している。第1領域202a及び第2領域202bは、一方向(図5(a)においてM−M方向)に沿って並んでいる。図5(b)に示すように、基材200の面204は、第3領域204a及び第4領域204bを有している。第3領域204a及び第4領域204bは、それぞれ、第1領域202a及び第2領域202bの反対側にあり、それぞれ、第1領域202a及び第2領域202bに沿っている。特に、図5(b)に示す例において、面202の第1領域202a、第2領域202b、第5領域202c及び第6領域202dは、いずれも、湾曲面となっている。
図5(a)及び図5(c)に示すように、基材200の面202は、第5領域202c及び第6領域202dを有している。第5領域202c及び第6領域202dは、上述した一方向に交わる方向、より具体的には、上述した一方向に直交する方向(図5(a)においてN−N方向)に沿って並んでいる。図5(c)に示すように、基材200の面204は、第7領域204c及び第8領域204dを有している。第7領域204c及び第8領域204dは、それぞれ、第5領域202c及び第6領域202dの反対側にあり、それぞれ、第5領域202c及び第6領域202dに沿っている。特に、図5(c)に示す例において、面204の第3領域204a、第4領域204b、第7領域204c及び第8領域204dは、いずれも、湾曲面となっている。
図5に示す基材200を用いた場合、図3に示した例と同様にして、基材200の面202の第1領域202a、第2領域202b、第5領域202c及び第6領域202dが、基板100の面104に対して傾くようにすることができる。したがって、図3に示した例と同様にして、基材200側から発光素子10側に向かう光の量を抑えることができる。
図5に示す基材200を用いて場合、図3に示した例と同様にして、基材200の面204の第3領域204a、第4領域204b、第7領域204c及び第8領域204dは、それぞれ、基材200の面202の第1領域202a、第2領域202b、第5領域202c及び第6領域202dに沿うようになる。したがって、図3に示した例と同様にして、基材200を通して見える像の位置のずれを抑えることができる。
図6は、図1の変形例を示す図である。
図6に示す例において、基材200の面202は、波型に形成されていて、図1に示した例と同様にして、第1領域202a及び第2領域202bを有しているのに対して、面204は、平坦面となっている。図6に示す例においても、図1に示した例と同様にして、基材200の面202において反射された光は、基材200側から発光素子10側に向かう方向から逸れるようになる。したがって、基材200側から発光素子10側に向かう方向の光の量を抑えることができる。
図7(a)は、図6に示した基材200の第1の変形例を示す斜視図である。図7(b)は、図7(a)のM−M断面図である。図7(c)は、図7(a)のN−N断面図である。
図7(a)に示すように、基材200の面202は、凹凸を有しており、具体的には、マトリクス状に並んだ複数の四角錐状の凸部を有している。
図7(a)及び図7(b)に示すように、基材200の面202は、第1領域202a及び第2領域202bを有している。第1領域202a及び第2領域202bは、一方向(図7(a)においてM−M方向)に沿って並んでいる。図7(b)に示すように、基材200の面204は、平坦面となっている。特に、図7(b)に示す例において、面202の第1領域202a及び第2領域202bは、いずれも、平坦面となっている。
図7(a)及び図7(c)に示すように、基材200の面202は、第5領域202c及び第6領域202dを有している。第5領域202c及び第6領域202dは、上述した一方向に交わる方向、より具体的には、上述した一方向に直交する方向(図4(a)においてN−N方向)に沿って並んでいる。図7(c)に示すように、基材200の面204は、平坦面となっている。特に、図7(c)に示す例において、面204の第3領域204a及び第4領域204bは、いずれも、平坦面となっている。
図7に示す基材200を用いた場合、図3に示した例と同様にして、基材200の面202の第1領域202a、第2領域202b、第5領域202c及び第6領域202dが、基板100の面104に対して傾くようにすることができる。したがって、図3に示した例と同様にして、基材200側から発光素子10側に向かう光の量を抑えることができる。
図8(a)は、図6に示した基材200の第2の変形例を示す斜視図である。図8(b)は、図8(a)のM−M断面図である。図8(c)は、図8(a)のN−N断面図である。
図8(a)に示すように、基材200の面202は、凹凸を有しており、具体的には、マトリクス状に並んだ複数の半球状の凸部を有している。なお、凸部の形状は、半球に限定されるものではなく、半楕円体であってもよい。
図8(a)及び図8(b)に示すように、基材200の面202は、第1領域202a及び第2領域202bを有している。第1領域202a及び第2領域202bは、一方向(図8(a)においてM−M方向)に沿って並んでいる。図8(b)に示すように、基材200の面204は、平坦面となっている。特に、図8(b)に示す例において、面202の第1領域202a及び第2領域202bは、いずれも、湾曲面となっている。
図8(a)及び図8(c)に示すように、基材200の面202は、第5領域202c及び第6領域202dを有している。第5領域202c及び第6領域202dは、上述した一方向に交わる方向、より具体的には、上述した一方向に直交する方向(図8(a)においてN−N方向)に沿って並んでいる。図8(c)に示すように、基材200の面204は、平坦面となっている。特に、図8(c)に示す例において、面204の第3領域204a及び第4領域204bは、いずれも、湾曲面となっている。
図8に示す基材200を用いた場合、図3に示した例と同様にして、基材200の面202の第1領域202a、第2領域202b、第5領域202c及び第6領域202dが、基板100の面104に対して傾くようにすることができる。したがって、図3に示した例と同様にして、基材200側から発光素子10側に向かう光の量を抑えることができる。
図9は、図1に示した発光素子10の第1例を示す平面図である。図10は、図9のA−A断面図である。
図9及び図10に示す例において、発光素子10は、ボトムエミッションとして機能しており、例えば、照明又はディスプレイとして機能することができる。具体的には、図9及び図10に示す例において、発光部142は、基板100の面102側に位置しており、発光部142から発せられた光は、主に、基板100の面104側から出力される。
図9に示す例において、発光素子10は、複数の発光部142及び複数の透光部144を備えている。複数の発光部142は、ストライプ状に並べられている。特に図9に示す例では、複数の発光部142は、X方向に沿って並んでおり、Y方向に延びている。複数の透光部144のそれぞれは、隣り合う発光部142の間に位置している。言い換えると、複数の発光部142及び複数の透光部144は、X方向に沿って交互に並んでいる。
図10に示す例において、発光素子10は、基板100の面102から、第1電極110、有機層120及び第2電極130を順に含んでいる。第1電極110、有機層120及び第2電極130は、発光部142を構成しており、特に図10に示す例では、発光部142において、第1電極110、有機層120及び第2電極130は、互いに積層されている。
第1電極110は、透光性及び導電性を有している。一例において、第1電極110は、酸化物半導体、より具体的には、ITO(Indium Tin Oxide)又はIZO(Indium Zinc Oxide)を含んでいる。したがって、有機層120から発せられた光は、第1電極110を透過することができる。
有機層120は、有機ELによって光を発することができる。一例において、有機層120は、正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)、発光層(EML)、電子輸送層(ETL)及び電子注入層(EIL)を含んでいる。この例において、第1電極110からHIL及びHTLを介してEMLに正孔が注入され、第2電極130からEIL及びETLを介してEMLに電子が注入され、EMLでは正孔と電子の再結合によって光が発生する。
第2電極130は、遮光性、特に光反射性を有しており、さらに、導電性を有している。一例において、第2電極130は、金属、より具体的には、アルミニウム又は銀を含んでいる。したがって、有機層120から発せられた光は、第2電極130をほとんど透過することなく、第2電極130によって反射される。
発光部142は、有機層120から光を発することができ、この光は、第1電極110及び基板100を透過して基板100の面104から出射される(図10において、この光は、黒矢印で示されている。)。したがって、発光素子10は、ボトムエミッションとして機能することができる。
透光部144は、発光素子10の外部からの光を透過させることができる(図10において、この光は、白矢印で示されている。)。より具体的には、透光部144は、遮光性部材(特に図10に示す例では第2電極130)と重なっていない。したがって、発光素子10は、透光性を有しており、具体的には、発光素子10を隔てて向こう側の物体が発光素子10を通して見えるようになっている。
図11は、図1に示した発光素子10の第2例を示す平面図である。図12は、図11のA−A断面図である。図11及び図12に示す発光素子10は、以下の点を除いて、図9及び図10に示した発光素子10と同様である。
図11及び図12に示す例において、発光素子10は、トップエミッションとして機能しており、例えば、照明又はディスプレイとして機能することができる。具体的には、図11及び図12に示す例において、発光部142は、基板100の面104側に位置しており、発光部142から発せられた光は、主に、基板100の面104側から出力される。
図12に示す例において、発光素子10は、基板100の面104から、第1電極110、有機層120及び第2電極130を順に含んでいる。第1電極110、有機層120及び第2電極130は、発光部142を構成しており、特に図12に示す例では、発光部142において、第1電極110、有機層120及び第2電極130は、互いに積層されている。
第1電極110は、遮光性、特に光反射性を有しており、さらに、導電性を有している。一例において、第1電極110は、金属、より具体的には、アルミニウム又は銀を含んでいる。したがって、有機層120から発せられた光は、第1電極110をほとんど透過することなく、第1電極110によって反射される。
第2電極130は、透光性及び導電性を有している。一例において、第2電極130は、酸化物半導体、より具体的には、ITO(Indium Tin Oxide)又はIZO(Indium Zinc Oxide)を含んでいる。したがって、有機層120から発せられた光は、第2電極130を透過することができる。
発光部142は、有機層120から光を発することができ、この光は、第2電極130を透過して基板100の面104から出射される(図12において、この光は、黒矢印で示されている。)。したがって、発光素子10は、トップエミッションとして機能することができる。
透光部144は、発光素子10の外部からの光を透過させることができる(図12において、この光は、白矢印で示されている。)。より具体的には、透光部144は、遮光性部材(特に図12に示す例では第1電極110)と重なっていない。したがって、発光素子10は、透光性を有しており、具体的には、発光素子10を隔てて向こう側の物体が発光素子10を通して見えるようになっている。
図13は、図1に示した発光素子10の第3例を示す平面図である。図14は、図13のP−P断面図である。図15は、図13のQ−Q断面図である。
図13から図15に示す例において、発光素子10は、ボトムエミッションとして機能しており、例えば、ディスプレイとして機能することができる。具体的には、図13から図15に示す例において、発光部142は、基板100の面102側に位置しており、発光部142から発せられた光は、主に、基板100の面104側から出力される。
図13に示す例において、発光素子10は、複数の発光部142及び複数の透光部144を備えている。複数の発光部142は、マトリクス状に並べられている。特に図13に示す例では、複数の発光部142は、X方向に沿って並ぶ複数の第1電極110とY方向に沿って並ぶ複数の第2電極130の交点上に位置している。図13に示す例において、複数の透光部144のそれぞれは、隣り合う第2電極130(遮光部材)の間に位置している。
図14及び図15に示す例において、発光素子10は、基板100の面102から、第1電極110、有機層120及び第2電極130を順に含んでいる。第1電極110、有機層120及び第2電極130は、発光部142を構成しており、特に図14及び図15に示す例では、発光部142において、第1電極110、有機層120及び第2電極130は、互いに積層されている。図9及び図10に示した例と同様にして、第1電極110は、透光性及び導電性を有しており、第2電極130は、遮光性及び導電性を有している。
発光部142は、有機層120から光を発することができ、この光は、第1電極110及び基板100を透過して基板100の面104から出射される(図14及び図15において、この光は、黒矢印で示されている。)。したがって、発光素子10は、ボトムエミッションとして機能することができる。
透光部144は、発光素子10の外部からの光を透過させることができる(図14において、この光は、白矢印で示されている。)。より具体的には、透光部144は、遮光性部材(特に図14に示す例では第2電極130)と重なっていない。したがって、発光素子10は、透光性を有しており、具体的には、発光素子10を隔てて向こう側の物体が発光素子10を通して見えるようになっている。
図16は、図1に示した発光素子10の第4例を示す平面図である。図17は、図16のP−P断面図である。図18は、図16のQ−Q断面図である。図16から図18に示す発光素子10は、以下の点を除いて、図13から図15に示した発光素子10と同様である。
図16から図18に示す例において、発光素子10は、トップエミッションとして機能しており、例えば、ディスプレイとして機能することができる。具体的には、図16から図18に示す例において、発光部142は、基板100の面104側に位置しており、発光部142から発せられた光は、主に、基板100の面104側から出力される。
図16に示す例において、発光素子10は、複数の発光部142及び複数の透光部144を備えている。複数の発光部142は、マトリクス状に並べられている。特に図16に示す例では、複数の発光部142は、X方向に沿って並ぶ複数の第2電極130とY方向に沿って並ぶ複数の第1電極110の交点上に位置している。図16に示す例において、複数の透光部144のそれぞれは、隣り合う第1電極110(遮光部材)の間に位置している。
図17及び図18に示す例において、発光素子10は、基板100の面104から、第1電極110、有機層120及び第2電極130を順に含んでいる。第1電極110、有機層120及び第2電極130は、発光部142を構成しており、特に図17及び図18に示す例では、発光部142において、第1電極110、有機層120及び第2電極130は、互いに積層されている。図11及び図12に示した例と同様にして、第1電極110は、遮光性及び導電性を有しており、第2電極130は、透光性及び導電性を有している。
発光部142は、有機層120から光を発することができ、この光は、第2電極130を透過して基板100の面104から出射される(図17及び図18において、この光は、黒矢印で示されている。)。したがって、発光素子10は、トップエミッションとして機能することができる。
透光部144は、発光素子10の外部からの光を透過させることができる(図17において、この光は、白矢印で示されている。)。より具体的には、透光部144は、遮光性部材(特に図17に示す例では第1電極110)と重なっていない。したがって、発光素子10は、透光性を有しており、具体的には、発光素子10を隔てて向こう側の物体が発光素子10を通して見えるようになっている。
次に、図19から図23を用いて、実施形態に係るシミュレーションについて説明する。
図19は、実施形態のシミュレーションに係る発光システム20を示す側面図である。図20は、図19に示した複数の発光部142と基材200の関係を示す図である。図21は、比較例のシミュレーションに係る発光システム20を示す側面図である。図20では、複数の発光部142及び基材200を基材200の面204側から見ている。
実施形態(図19及び図20)において、発光素子10は、図9及び図10に示した発光素子10と同様の構成を有している。具体的には、発光素子10は、ボトムエミッションとして機能しており、主に、基板100の面104側から光を発する。図20に示すように、発光素子10は、複数の発光部142を備えており、複数の発光部142は、一方向に沿って並んでおり、かつこの一方向に交わる方向、より具体的にはこの一方向に直交する方向に延びている。特に図20に示す例では、複数の発光部142は、複数の第1部分210及び複数の第2部分220の配列方向に交わる方向、より具体的には、この配列方向に直交する方向に沿って並んでおり、かつこの配列方向に延びている。
比較例(図21)に係る発光システム20は、面202及び面204のいずれもが平坦面である点を除いて、実施形態(図19及び図20)に係る発光システム20と同様である。
図22(a)は、発光素子10から発せられる光の面102(第3面)側の光度分布のシミュレーション結果の第1例を示す図である。図22(b)は、発光素子10から発せられる光の面102(第3面)側の光度分布のシミュレーション結果の第2例を示す図である。
図22(a)のシミュレーション条件は、次のとおりとした。基板100の厚さは、0.5mmとした。発光部142は、キャビティ構造を有している。発光素子10にARフィルムを設けなかった。
図22(b)のシミュレーションの条件は、発光素子10の面104にARフィルムを設けた点を除いて、図22(a)のシミュレーションの条件と同一とした。
図22(a)において、発光素子10から発せられる光の面104側の光度は、3.77cdであり、発光素子10から発せられる光の面102側の光度(より具体的には、最大光度)は、0.142cdであった。つまり、発光素子10から発せられる光の面102側の光度は、発光素子10から発せられる光の面104側の光度の3.8%であった。したがって、発光素子10から発せられる光の面102側の光度は、発光素子10から発せられる光の面104側の光度の5%以下となった。
図22(b)において、発光素子10から発せられる光の面104側の光度は、3.78cdであり、発光素子10から発せられる光の面102側の光度(より具体的には、最大光度)は、0.0194cdであった。つまり、発光素子10から発せられる光の面102側の光度は、発光素子10から発せられる光の面104側の光度の0.5%であった。したがって、発光素子10から発せられる光の面102側の光度は、発光素子10から発せられる光の面104側の光度の1%以下となった。
図22(a)及び図22(b)に示す結果は、ARフィルムを発光素子10に設けることで、基板100の面102側に向かう光の量を抑えることができることを示唆する。
図23(a)は、実施形態(図19)に係る発光システム20から発せられる光の面202(第1面)側の光度分布のシミュレーション結果を示す図である。図23(b)は、比較例(図21)に係る発光システム20から発せられる光の面202(第1面)側の光度分布のシミュレーション結果を示す図である。
図23(a)のシミュレーションの条件は、次のとおりとした。発光素子10は、図22(b)のシミュレーションに係る発光素子10とした。つまり、発光素子10にARフィルムを設けた。基材200の屈折率は、1.52とした。基材200の透過率は、100%とした。基材200の角度αは、20°とした。
図23(b)のシミュレーションの条件は、基材200を除いて、図23(a)のシミュレーションの条件と同一とした。
図23(a)において、発光システム20から発せられる光の面204側の光度は、3.52cdであり、発光システム20から発せられる光の面202側の光度(より具体的には、最大光度)は、0.129cdであった。つまり、発光システム20から発せられる光の面202側の光度は、発光システム20から発せられる光の面204側の光度の3.7%であった。したがって、発光システム20から発せられる光の面202側の光度は、発光システム20から発せられる光の面204側の光度の5%以下となった。
図23(b)において、発光システム20から発せられる光の面204側の光度は、3.66cdであり、発光システム20から発せられる光の面202側の光度(より具体的には、最大光度)は、0.242cdであった。つまり、発光システム20から発せられる光の面202側の光度は、発光システム20から発せられる光の面204側の光度の6.6%であった。したがって、発光システム20から発せられる光の面202側の光度は、発光システム20から発せられる光の面204側の光度の5%超となった。
図23(a)及び図23(b)に示す結果は、基材200の面202に第1領域202a及び第2領域202bを設けることで、基材200側から発光素子10側に向かう方向の光の量を抑えることができることを示唆する。
図24は、図20の変形例を示す図である。
図24に示す例において複数の発光部142は、複数の第1部分210及び複数の第2部分220の配列方向に沿って並んでおり、かつこの配列方向に交わる方向、より具体的には、この配列方向に直交する方向に延びている。図24に示す例においても、基材200側から発光素子10側に向かう方向の光の量を抑えることができる。
以上、本実施形態によれば、基材200側から発光素子10側に向かう方向の光の量を抑えることができる。
図25は、実施例に係る発光システム20を示す側面図である。
図25に示す例において、発光システム20は、移動体の標識灯、より具体的には、自動車のハイマウントストップランプに用いられている。発光システム20は、基材300(第2基材)を備えている。基材300は、透光性を有している。基材300は、移動体の窓、より具体的には、自動車のリアウインドウとなっており、第1空間SP1と第2空間SP2を仕切っている。図25に示す例において、第1空間SP1は、移動体の内側の空間であり、第2空間SP2は、移動体の外側の空間である。発光素子10及び基材200は、第2空間SP2内、すなわち、移動体の外側に位置しており、発光素子10は、基材200と基材300の間に位置している。したがって、発光素子10から発せられる光は、基材200を通して移動体の外側に向けて出力される。
図25に示す例では、基材300の傾きによらずに、発光素子10の発光面(面104)の向き、言い換えると、発光素子10から発せられる光の光度が高くなる方向を所望の方向に向けることができる。具体的には、基材300は、第1空間SP1側の面302及び第2空間SP2側の面304を有しており、面304は、移動体の後ろに向かう方向から斜め上に向けて角度β傾いている。発光素子10は、基材300の面304に貼り付けられておらず、したがって、基材300の傾きによらずに、発光素子10の発光面(面104)の向きを決定することができる。特に図25に示す例では、発光素子10の発光面(面104)は、移動体の後ろに向かう方向に向けられており(この場合、基材300は、発光素子10の面104に対して角度β傾くことになる。)、したがって、発光素子10から発せられる光の光度は、移動体の後ろに向かう方向において高くなる。
なお、移動体の例は、自動車に限定されるものではない。移動体は、例えば、列車、飛行機又は船舶であってもよい。
図25に示す例において、発光素子10は、図9及び図10に示した発光素子10と同様の構成を有している。具体的には、発光素子10は、ボトムエミッションとして機能しており、主に、基板100の面104側から光を発する。図25に示す例では、図20に示した例と同様にして、複数の発光部142は、複数の第1部分210及び複数の第2部分220の配列方向に交わる方向、より具体的には、この配列方向に直交する方向に沿って並んでおり、かつこの配列方向に延びている。
特に図25に示す例では、基材300は、スモークガラスであり、具体的には、可視光について5%以上50%以下の透過率を有している。したがって、基材200は、発光部142から発せられて基板100の面104又は基材200で反射された光を減衰させるND(Neutral Density)フィルタとして機能することができる。したがって、発光素子10から発せられて第1空間SP1側に向かう光の量を抑えることができる。
本実施例においても、実施形態と同様にして、基材200側から発光素子10側に向かう方向の光の量を抑えることができる。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 発光素子
20 発光システム
100 基板
102 面
104 面
110 第1電極
120 有機層
130 第2電極
142 発光部
144 透光部
200 基材
202 面
202a 第1領域
202b 第2領域
202c 第5領域202
202d 第6領域
204 面
204a 第3領域
204b 第4領域
204c 第7領域
204d 第8領域
210 第1部分
220 第2部分
300 基材
302 面
304 面
20 発光システム
100 基板
102 面
104 面
110 第1電極
120 有機層
130 第2電極
142 発光部
144 透光部
200 基材
202 面
202a 第1領域
202b 第2領域
202c 第5領域202
202d 第6領域
204 面
204a 第3領域
204b 第4領域
204c 第7領域
204d 第8領域
210 第1部分
220 第2部分
300 基材
302 面
304 面
Claims (15)
- 第1面と、前記第1面の反対側の第2面と、を有する第1基材と、
第3面と、前記第3面の反対側にあって前記第1基材の前記第1面に対向する第4面と、発光部と、透光部と、を有する発光素子と、
を備え、
前記第1基材の前記第1面は、前記第4面に対して傾いた第1領域と、前記第4面に対して前記第1領域とは反対側に傾いた第2領域と、を含む発光システム。 - 請求項1に記載の発光システムにおいて、
前記第1基材の前記第2面は、前記第1領域の反対側で前記第1領域に沿う第3領域と、前記第2領域の反対側で前記第2領域に沿う第4領域と、を含む発光システム。 - 請求項1又は2に記載の発光システムにおいて、
前記第1領域及び前記第2領域は、一方向に沿って並んでおり、かつ前記一方向に交わる方向に延びている発光システム。 - 請求項3に記載の発光システムにおいて、
複数の前記発光部を備え、
前記第1基材の第2面側から見て、前記複数の発光部は、前記一方向に交わる方向に沿って並んでおり、かつ前記一方向に延びている発光システム。 - 請求項3に記載の発光システムにおいて、
複数の前記発光部を備え、
前記第1基材の第2面側から見て、前記複数の発光部は、前記一方向に沿って並んでおり、かつ前記一方向に交わる方向に延びている発光システム。 - 請求項1又は2に記載の発光システムにおいて、
前記第1基材の前記第1面は、前記第4面に対して傾いた第5領域と、前記第4面に対して前記第第5領域とは反対側に傾いた第6領域と、を含み、
前記第1領域及び前記第2領域は、一方向に沿って並んでおり、
前記第5領域及び前記第6領域は、前記一方向に交わる方向に沿って並んでいる発光システム。 - 請求項6に記載の発光システムにおいて、
前記第1基材の前記第2面は、前記第5領域の反対側で前記第5領域に沿う第7領域と、前記第6領域の反対側で前記第6領域に沿う第8領域と、を含む発光システム。 - 請求項1から7までのいずれか一項に記載の発光システムにおいて、
前記発光素子から発せられる光は、前記第4面側において、前記第3面側よりも、高い光度を有する発光システム。 - 請求項8に記載の発光システムにおいて、
前記発光素子から発せられる光の前記第3面側の光度は、前記発光素子から発せられる光の前記第4面側の光度の5%以下である発光システム。 - 請求項1から9までのいずれか一項に記載の発光システムにおいて、
前記発光システムから発せられる光は、前記第2面側において、前記第1面側よりも、高い光度を有する発光システム。 - 請求項10に記載の発光システムにおいて、
前記発光システムから発せられる光の前記第1面側の光度は、前記発光システムから発せられる光の前記第2面側の光度の5%以下である発光システム。 - 請求項2に記載の発光システムにおいて、
前記第1面の前記第2領域は、前記第1面の前記第1領域に連なっており、
前記第2面の前記第4領域は、前記第2面の前記第3領域に連なっている発光システム。 - 請求項12に記載の発光システムにおいて、
前記第1基材は、前記第1領域及び前記第3領域をそれぞれ含む複数の第1部分と、前記第2領域及び前記第4領域をそれぞれ含む複数の第2部分と、を有し、
前記複数の第1部分及び前記複数の第2部分は、交互に並んでいる発光システム。 - 請求項1から13までのいずれか一項に記載の発光システムにおいて、
透光性を有する第2基材を備え、
前記発光素子は、前記第1基材と前記第2基材の間に位置しており、
前記第2基材は、前記発光素子の前記第4面に対して傾いている発光システム。 - 請求項14に記載の発光システムにおいて、
前記第2基材は、第1空間と第2空間とを仕切る窓であり、移動体に設置されている発光システム。
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JP2017049469A JP2018152309A (ja) | 2017-03-15 | 2017-03-15 | 発光システム |
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