JP2018125773A - 弾性波デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】バンプに加わる応力を抑制すること。
【解決手段】圧電材料からなる第1基板と、前記第1基板上に設けられた弾性波素子12と、前記第1基板上に設けられたバンプ30と、前記第1基板上に前記バンプ30を介し設けられ、前記第1基板と空隙38を挟み対向する第2基板と、前記第1基板の周縁の少なくとも一部に設けられ、前記第1基板の側面と接し、熱線膨張係数が前記第1基板よりも小さい支持層と、を備える弾性波デバイス。
【選択図】図7

Description

本発明は、弾性波デバイスに関し、弾性波素子が形成された基板を有する弾性波デバイスに関する。
弾性波デバイスのパッケージング方法として、上面に弾性波素子が形成された圧電基板上に基板をバンプを用いフリップチップ実装することが知られている(例えば特許文献1)。
特表2008−546207号公報
しかしながら、圧電基板は線熱膨張係数が大きい。このため、バンプに応力が加わる。これにより、バンプが破損する恐れがある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、バンプに加わる応力を抑制することを目的とする。
本発明は、圧電材料からなる第1基板と、前記第1基板上に設けられた弾性波素子と、前記第1基板上に設けられたバンプと、前記第1基板上に前記バンプを介し設けられ、前記第1基板と空隙を挟み対向する第2基板と、前記第1基板の周縁の少なくとも一部に設けられ、前記第1基板の側面と接し、熱線膨張係数が前記第1基板よりも小さい支持層と、を備える弾性波デバイスである。
上記構成において、前記第1基板の平面形状は矩形であり、前記支持層は、前記第1基板の長辺に沿って設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記第1基板の平面形状は矩形であり、前記支持層は、前記第1基板の4辺に沿って設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記第1基板の前記バンプが接合された面とは反対側の面と直接接合され、前記第1基板の線熱膨張係数より小さい線熱膨張係数を有する第3基板を備える構成とすることができる。
上記構成において、前記支持層は前記第3基板上に設けられる構成とすることができる。
上記構成において、前記第1基板は、タンタル酸リチウム基板またはニオブ酸リチウム基板である構成とすることができる。
上記構成において、平面視において前記第2基板を囲むように設けられ、前記支持層の上面に接合する封止部を備える構成とすることができる。
上記構成において、前記バンプは前記空隙に囲まれている構成とすることができる。
上記構成において、前記第2基板の線熱膨張係数は前記第1基板の線熱膨張係数より小さい構成とすることができる。
上記構成において、前記支持層のヤング率は、前記第1基板のヤング率より大きい構成とすることができる。
本発明によれば、バンプに加わる応力を抑制することができる。
図1(a)から図1(c)は、シミュレーションに用いたサンプルの断面図である。 図2(a)から図2(c)は、シミュレーションに用いたサンプルの平面図である。 図3(a)および図3(b)は、シミュレーションに用いたサンプルの材料および寸法を示す図である。 図4は、シミュレーションに用いた各材料のヤング率、ポアソン比および線熱膨張係数を示す図である。 図5は、シミュレーションした応力を示す図である。 図6は、シミュレーションの結果を示す図である。 図7(a)から図7(c)は、実施例1およびその変形例に係る弾性波デバイスの断面図である。 図8(a)および図8(b)は、実施例1およびその変形例における弾性波素子の平面図である。
圧電基板上に基板をフリップチップ実装したサンプルについて、バンプに加わる応力をシミュレーションした。図1(a)から図1(c)は、シミュレーションに用いたサンプルの断面図である。図1(a)に示すように、断面Aでは、圧電基板10上にバンプ30を用い基板20がフリップチップ実装されている。圧電基板10の厚さはT1、基板20の厚さはT3、バンプ30の高さはH1である。
図1(b)に示すように、断面Bでは、圧電基板10の周縁に埋込層35が埋め込まれている。埋込層35の厚さはT1である。圧電基板10の厚さから埋込層35の厚さを引いた厚さはT2である。その他の構成は、断面Aと同じである。
図1(c)に示すように、断面Cでは、支持基板11の上面に圧電基板10の下面が接合されている。埋込層35の厚さは圧電基板10の厚さと同じであり、T1である。支持基板11の厚さはT2である。その他の構成は断面Bと同じである。
図2(a)から図2(c)は、シミュレーションに用いたサンプルの平面図である。図2(a)に示すように、平面Aでは、圧電基板10の上面に埋込層35は埋め込まれていない。バンプ30はほぼ対称に6個設けられている。圧電基板10および基板20の平面形状は矩形である。圧電基板10の短辺および長辺の延伸方向をそれぞれX方向およびY方向とする。圧電基板10のX方向およびY方向の長さはそれぞれLx1およびLy1である。基板20のX方向およびY方向の長さはそれぞれLx2およびLy2である。基板20の4つの角に位置するバンプ30の中心と基板20の端とのX方向およびY方向の距離はそれぞれLx3およびLy3である。バンプ30の直径はφである。
図2(b)に示すように、平面Bでは、圧電基板10の4辺に沿って埋込層35が埋め込まれている。埋込層35の幅はW1である。その他の構成は平面Aと同じである。
図2(c)に示すように、平面Cでは、圧電基板10の2つの長辺に沿って埋込層35が埋め込まれている。2つの短辺には埋込層35は設けられていない。埋込層35の幅はW1である。その他の構成は平面Aと同じである。
図3(a)および図3(b)は、シミュレーションに用いたサンプルの材料および寸法を示す図である。図3(a)に示すように、圧電基板10および支持基板11の材料はそれぞれタンタル酸リチウム(LT)およびサファイアである。Lx1およびLy1はそれぞれ0.78mmおよび0.98mmである。基板20の材料はシリコン(Si)である。Lx2、Ly2およびT3はそれぞれ0.6mm、0.8mmおよび0.15mmである。バンプ30の材料は金(Au)である。Lx3、L3y、φおよびH1はそれぞれ123μm、70μm、80μmおよび15μmである。埋込層35の幅W1は55μmである。
図3(b)に示すように、サンプル1から8についてシミュレーションした。サンプル1は埋込層35が設けられていない断面Aおよび平面Aである。サンプル2および3は支持基板11に接合されていない断面Bである。サンプル2は平面Bであり、圧電基板10の上面の4辺に沿って埋込層35が設けられている。サンプル3は平面Cであり、圧電基板10の上面の長辺に沿って埋込層35が設けられている。サンプル4から8は支持基板11上に圧電基板10が接合された断面Cである。サンプル4、6および8は平面Bであり、圧電基板10の上面に4辺に沿って埋込層35が設けられている。サンプル5および7は平面Cであり、圧電基板10の上面の長辺に沿って埋込層35が設けられている。サンプル2、3、5から8では埋込層35の材料はタングステン(W)である。サンプル4では埋込層35の材料は銅(Cu)である。
図4は、シミュレーションに用いた各材料のヤング率、ポアソン比および線熱膨張係数を示す図である。図4に示すように、タンタル酸リチウム基板の線熱膨張係数は結晶方位により異なる。X、YおよびZは、それぞれ結晶方位がX軸方位、Y軸方位およびZ軸方位の線熱膨張係数である。X軸方位の線熱膨張係数が最も大きく、Y軸方位の線熱膨張係数が最も小さい。金および銅の線熱膨張係数はタンタル酸リチウムのX軸方位の線熱膨張係数と同程度である。サファイア、シリコンおよびタングステンの線熱膨張係数はタンタル酸リチウムのY軸方位の線熱膨張係数より小さい。金および銅のヤング率はタンタル酸リチウムのヤング率より小さい。サファイアおよびタングステンのヤング率はタンタル酸リチウムのヤング率より大きい。
図5は、シミュレーションした応力を示す図である。応力は、平面視において4つの角に位置するバンプ30の圧電基板10側の面に集中する。そこで、4つの角に位置するバンプ30のうち1つについて、バンプ30が圧電基板10に接する面において最も大きい垂直応力および最も大きいせん断応力をシミュレーションした。基板20を80℃、圧電基板10を230℃とし基板20を圧電基板10上にフリップチップ実装した後、25℃および−40℃に冷却したときの応力をシミュレーションした。
図6は、シミュレーションの結果を示す図である。ドットはシミュレーション結果を示し、数字は応力値を示す。図6に示すように、埋込層35を設けないサンプル1に比べ、タングステンを材料とする埋込層35を設けたサンプル2および3は応力が小さくなっている。支持基板11を設けたサンプル5から8においても、タングステンを材料とする埋込層35を設けることで、応力が小さくなる。銅を材料とする埋込層35を設けたサンプル4は、サンプル1と同程度の応力である。平面Bのように4辺に埋込層35を設けたサンプル2、6および8と、平面Cのように長辺にのみ埋込層35を設けたサンプル3、5および7と、では、応力はあまり変わらない。サンプル7および8のように圧電基板10の厚さT1を小さくすると、サンプル5および6より応力が小さくなる。
以上のシミュレーションより、埋込層35を設けないサンプル1では、圧電基板10と基板20との線熱膨張係数の差等により、圧電基板10が反る。このため、バンプ30に大きな応力が加わる。そこで、埋込層35を圧電基板10の上面に設けられた凹部に埋め込むことにより、バンプ30に加わる応力が抑制できる。圧電基板10は線熱膨張係数が大きいため、温度が低くなると収縮する。これにより、サンプル1では、バンプ30と圧電基板10との界面における応力が大きくなる。サンプル2、3および5−8では、圧電基板10より線熱膨張係数が小さい埋込層35の側面が圧電基板10内の凹部の側面に接している。これにより、圧電基板10が縮小することを抑制する。よって、圧電基板10の反りが小さくなり、バンプ30に加わる応力を抑制できる。
以上のシミュレーション結果を踏まえ、実施例について説明する。
図7(a)は、実施例1に係る弾性波デバイスの断面図である。図7(a)に示すように、圧電基板10の上面に弾性波素子12および配線14が設けられている。配線14は弾性波素子12と電気的に接続されている。圧電基板10の下面に端子18が設けられている。端子18は、弾性波素子12を配線14を介し外部と接続するためのフットパッドである。圧電基板10を貫通するビア配線16が設けられている。ビア配線16は配線14と端子18とを電気的に接続する。配線14、ビア配線16および端子18は例えば銅層、アルミニウム層または金層等の金属層である。
圧電基板10の上面の周縁に凹部が設けられ、凹部内に埋込層35が埋め込まれている。埋込層35は、圧電基板10より線熱膨張係数が小さく、圧電基板10よりヤング率が大きい材料である。圧電基板10がタンタル酸リチウム基板またはニオブ酸リチウム基板の場合、このような材料として、例えばタングステン、モリブデン、タンタルもしくはチタン、またはこれらの合金もしくは積層膜を用いる。
基板20の下面に弾性波素子22および配線24が設けられている。基板20は、例えばシリコン基板、サファイア基板、スピネル基板またはアルミナ基板である。配線24は例えば銅層、アルミニウム層または金層等の金属層である。基板20はバンプ30を介し圧電基板10にフリップチップ実装(フェースダウン実装)されている。バンプ30は、例えば金バンプ、半田バンプまたは銅バンプである。バンプ30は配線14と24とを接合する。
圧電基板10上に基板20を囲むように封止部32が設けられている。封止部32は、エポキシ樹脂等の樹脂層である。弾性波素子12および22は空隙38を挟み対向している。バンプ30は空隙38に囲まれている。
[実施例1の変形例1]
図7(b)は、実施例1の変形例1に係る弾性波デバイスの断面図である。図7(b)に示すように、支持基板11の上面に圧電基板10が接合されている。支持基板11は例えばサファイア基板、アルミナ基板、スピネル基板またはシリコン基板である。圧電基板10は、例えばタンタルリチウム基板またはニオブ酸リチウム基板である。埋込層35は、圧電基板10を貫通する凹部に設けられ、埋込層35の下面は支持基板11の上面と接している。ビア配線16は圧電基板10および支持基板11を貫通している。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
[実施例1の変形例2]
図7(c)は、実施例1の変形例2に係る弾性波デバイスの断面図である。図7(c)に示すように、封止部32および基板20の上面にリッド34が設けられている。基板20の上面とリッド34との間に封止部32が設けられていてもよい。リッド34、封止部32および埋込層35を覆うように保護膜36が設けられている。封止部32は、例えばSnAg半田等の金属層である。リッド34は、コバール板等の金属板または絶縁体板である。保護膜36は、ニッケル膜等の金属膜または絶縁体膜である。その他の構成は実施例1の変形例1と同じであり説明を省略する。
図8(a)および図8(b)は、実施例1およびその変形例における弾性波素子の平面図である。図8(a)に示すように、弾性波素子12は弾性表面波共振器である。圧電基板10上にIDT(Interdigital Transducer)40と反射器42が形成されている。IDT40は、互いに対向する1対の櫛型電極40aを有する。櫛型電極40aは、複数の電極指40bと複数の電極指40bを接続するバスバー40cとを有する。反射器42は、IDT40の両側に設けられている。IDT40が圧電基板10に弾性表面波を励振する。IDT40および反射器42は例えばアルミニウム膜または銅膜により形成される。圧電基板10上にIDT40および反射器42を覆うように保護膜または温度補償膜が設けられていてもよい。
図8(b)に示すように、弾性波素子22は圧電薄膜共振器である。基板20上に圧電膜46が設けられている。圧電膜46を挟むように下部電極44および上部電極48が設けられている。下部電極44と基板20との間に空隙45が形成されている。下部電極44および上部電極48は圧電膜46内に、厚み縦振動モードの弾性波を励振する。下部電極44および上部電極48は例えばルテニウム膜等の金属膜である、圧電膜46は例えば窒化アルミニウム膜である。
弾性波素子12および22は、弾性波を励振する電極を含む。このため、弾性波の励振を阻害しないように、弾性波素子12および22は空隙38に覆われている。
実施例1およびその変形例によれば、圧電基板10(圧電材料からなる第1基板)上に弾性波素子12およびバンプ30が設けられている。基板20(第2基板)は、圧電基板10上にバンプ30を介し設けられ、圧電基板10と空隙38を挟み対向する。埋込層35は、圧電基板10の周縁の少なくとも一部に設けられ、圧電基板10の側面と接し、熱線膨張係数が圧電基板10小さい。図7(a)から図7(c)のように凹部は段差でもよい。埋込層35は片側の側面が圧電基板10に接し反対側の側面は圧電基板10に接していなくてもよい。埋込層35は両側の側面が圧電基板10に接していてもよい。埋込層35は側面が圧電基板10に接することで圧電基板10を支持する支持層である。
このように、上面に弾性波素子12が設けられた圧電基板10の上面上に、基板20がバンプ30を用いフリップチップ実装されている。埋込層35は、圧電基板10の周縁の少なくとも一部の上面に設けられた凹部に埋め込まれ、側面が凹部の側面に接している。埋込層35は圧電基板10の線熱膨張係数より小さい線熱膨張係数を有する。これにより、線熱膨張係数の大きい圧電基板10によりバンプ30に加わる応力を抑制できる。なお、圧電基板10の線熱膨張係数が結晶方位により異なる場合、圧電基板10の上面内において最も大きい線熱膨張係数より埋込層35の線熱膨張係数が小さいことが好ましい。また、圧電基板10の上面内において最も小さい線熱膨張係数より埋込層35の線熱膨張係数が小さいことがより好ましい。埋込層35の線熱膨張係数は、圧電基板10の線熱膨張係数の2/3以下が好ましく、1/2以下がより好ましい。
埋込層35が圧電基板10の収縮をより抑制するため、埋込層35のヤング率(剛性)は、圧電基板10のヤング率(剛性)より大きいことが好ましい。埋込層35のヤング率は、圧電基板10のヤング率の1.2倍以上が好ましく、1.5倍以上がより好ましい。
図2(c)のように、圧電基板10の平面形状が矩形の場合、圧電基板10は長辺方向に最も収縮しやすい。そこで、埋込層35は、圧電基板10の長辺に沿って設けられている。これにより、バンプ30に加わる応力をより抑制できる。埋込層35は、短辺方向からみてバンプ30と重なっていることが好ましく、長辺方向全てに設けられることがより好ましい。
図2(b)のように、埋込層35は、圧電基板10の4辺に沿って設けられている。これにより、バンプ30に加わる応力をより抑制できる。
実施例1の変形例1および2のように、支持基板11(第3基板)は、上面に圧電基板10が接合され(すなわち、圧電基板10のバンプ30が接合された面とは反対側の面と直接接合され)、圧電基板10の線熱膨張係数より小さい線熱膨張係数を有する。これにより、埋込層35に加え、支持基板11が圧電基板10の収縮を抑制する。よって、バンプ30に加わる応力をより抑制できる。支持基板11と圧電基板10は常温において接合されていることが好ましい。
埋込層35の下面は、支持基板11の上面に接していなくてもよいが、支持基板11の上面に接することが好ましい。これにより、断面視において圧電基板10が埋込層35および支持基板11に囲まれる。よって、バンプ30に加わる応力をより抑制できる。
圧電基板10がタンタル酸リチウム基板またはニオブ酸リチウム基板である場合、圧電基板10の線熱膨張係数が大きい。よって、埋込層35を圧電基板10に埋め込むことが好ましい。
圧電基板10として、回転YカットX伝搬タンタル酸リチウム基板または回転YカットX伝搬ニオブ酸リチウム基板を用いる場合、埋込層35は、線熱膨張係数が最も大きいX軸方位に延伸することが好ましい。これにより、バンプ30に加わる応力をより抑制できる。
実施例1およびその変形例では、封止部32は、平面視において基板20を囲むように設けられ、埋込層35の上面に接合する。シミュレーションに用いた構造のように、封止部は設けられていなくてもよい。
バンプ30が空隙38に囲まれている場合、バンプ30が破損しやすい。よって、この場合埋込層35を圧電基板10に埋め込むことが好ましい。
基板20の線熱膨張係数が圧電基板10の線熱膨張係数より小さい場合、圧電基板10と基板20との線熱膨張係数の差に起因し、バンプ30に応力が加わりやすい。よって、埋込層35を圧電基板10に埋め込むことが好ましい。
基板20の下面に弾性波素子22が設けられている例を説明したが、基板20の下面には弾性波素子22が設けられていなくてもよい。例えば、基板20の下面にアンプおよび/またはスイッチのような能動素子が設けられていてもよい。また、基板20の下面にインダクタおよび/またはキャパシタ等の受動素子が設けられていてもよい。
弾性波素子12および22の少なくとも一方はフィルタでもよい。弾性波素子12および22はそれぞれフィルタであり、弾性波デバイスは、デュプレクサ等のマルチプレクサでもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 圧電基板
11 支持基板
12、22 弾性波素子
14、24 配線
16 ビア配線
18 端子
20 基板
30 バンプ
32 封止部
35 埋込層
本発明は、圧電材料からなる第1基板と、前記第1基板上に設けられた弾性波素子と、前記第1基板上に設けられたバンプと、前記第1基板上に前記バンプを介し設けられ、前記第1基板と空隙を挟み対向する第2基板と、前記第1基板の周縁の少なくとも一部に設けられ、前記第1基板の側面と接し、線熱膨張係数が前記第1基板の線熱膨張係数よりも小さい支持層と、を備える弾性波デバイスである。
実施例1およびその変形例によれば、圧電基板10(圧電材料からなる第1基板)上に弾性波素子12およびバンプ30が設けられている。基板20(第2基板)は、圧電基板10上にバンプ30を介し設けられ、圧電基板10と空隙38を挟み対向する。埋込層35は、圧電基板10の周縁の少なくとも一部に設けられ、圧電基板10の側面と接し、線熱膨張係数が圧電基板10の線熱膨張係数より小さい。図7(a)から図7(c)のように凹部は段差でもよい。埋込層35は片側の側面が圧電基板10に接し反対側の側面は圧電基板10に接していなくてもよい。埋込層35は両側の側面が圧電基板10に接していてもよい。埋込層35は側面が圧電基板10に接することで圧電基板10を支持する支持層である。

Claims (10)

  1. 圧電材料からなる第1基板と、
    前記第1基板上に設けられた弾性波素子と、
    前記第1基板上に設けられたバンプと、
    前記第1基板上に前記バンプを介し設けられ、前記第1基板と空隙を挟み対向する第2基板と、
    前記第1基板の周縁の少なくとも一部に設けられ、前記第1基板の側面と接し、熱線膨張係数が前記第1基板よりも小さい支持層と、
    を備える弾性波デバイス。
  2. 前記第1基板の平面形状は矩形であり、
    前記支持層は、前記第1基板の長辺に沿って設けられている請求項1記載の弾性波デバイス。
  3. 前記第1基板の平面形状は矩形であり、
    前記支持層は、前記第1基板の4辺に沿って設けられている請求項1記載の弾性波デバイス。
  4. 前記第1基板の前記バンプが接合された面とは反対側の面と直接接合され、前記第1基板の線熱膨張係数より小さい線熱膨張係数を有する第3基板を備える請求項1から3のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
  5. 前記支持層は前記第3基板上に設けられる請求項4記載の弾性波デバイス。
  6. 前記第1基板は、タンタル酸リチウム基板またはニオブ酸リチウム基板である請求項1から5のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
  7. 平面視において前記第2基板を囲むように設けられ、前記支持層の上面に接合する封止部を備える請求項1から6のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
  8. 前記バンプは前記空隙に囲まれている請求項1から7のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
  9. 前記第2基板の線熱膨張係数は前記第1基板の線熱膨張係数より小さい請求項1から8のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
  10. 前記支持層のヤング率は、前記第1基板のヤング率より大きい請求項1から9のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
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