JP2018119167A - 硬化性シリコーン組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 硬化時にクラックが発生しにくく、硬化して、熱膨張率が小さい硬化物を形成する、電気・電子部品の封止あるいはポッティングのための硬化性シリコーン組成物を提供する。【解決手段】 (A)一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン、(B)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサン、(C)ヒドロシリル化反応用触媒、(D)平均粒子径が50μm以下である略球状シリカ微粉末、および(E)平均繊維長が1,000μm以下であり、平均繊維径が30μm以下であるガラス繊維から少なくともなる、電気・電子部品の封止あるいはポッティングのための硬化性シリコーン組成物。【選択図】 なし

Description

本発明は、硬化性シリコーン組成物に関する。
ヒドロシリル化反応により硬化する硬化性シリコーン組成物は、耐熱性、耐寒性、電気絶縁性などが優れることから、電気・電子用途に幅広く使用されている。しかし、これを硬化して得られる硬化物は、一般に、熱膨張率が大きいため、他の部材と一体化した場合には、温度変化に伴って、硬化物との界面で剥離を生じたり、硬化時に硬化物にクラックを生じることがある。硬化物の熱膨張率を低減するため、硬化性シリコーン組成物に無機充填剤を大量に配合することはよく知られているが、得られる組成物の粘度が著しく高くなり、取扱性が悪化し、さらに、得られる硬化物の柔軟性が損なわれるという問題がある。
硬化物の熱膨張率を低減した硬化性シリコーン組成物としては、例えば、ケイ素原子に結合した有機基中、分子中に2個以上のアルケニル基を含有し、30%までがフェニル基であり、残余がメチル基である直鎖状オルガノポリシロキサンと、SiO4/2単位およびR(CH3)2SiO1/2単位(式中、Rはアルケニル基またはメチル基)からなり、分子中に3個以上の、ケイ素原子に結合したアルケニル基を含む分岐状オルガノポリシロキサンからなるアルケニル基含有オルガノポリシロキサン、SiO4/2単位およびR'(CH3)2SiO1/2単位(式中、R'は水素原子またはアルキル基)からなり、分子中に3個以上の、ケイ素原子に結合した水素原子を含むアルキルハイドロジェンポリシロキサン、および白金族金属化合物からなる硬化性シリコーン組成物(特許文献1参照)、一分子中に平均3個以上のアルケニル基を含有する、フェニル基含有オルガノポリシロキサンと、ケイ素原子に結合した有機基中、分子中に2個以上のアルケニル基を含有し、20〜60%がフェニル基で、残余がメチル基である直鎖状オルガノポリシロキサンからなるアルケニル基含有オルガノポリシロキサン、SiO4/2単位およびR''(CH3)2SiO1/2単位(式中、R''は水素原子またはメチル基)からなり、分子中に3個以上の、ケイ素原子に結合した水素原子を含むアルキルハイドロジェンポリシロキサン、および白金族金属化合物からなる硬化性シリコーン組成物(特許文献2参照)、一分子中に少なくとも2個の不飽和脂肪族炭化水素基を含有する少なくとも一種のオルガノポリシロキサン、一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を含有する少なくとも一種のオルガノハイドロジェンポリシロキサン、ヒドロシリル化反応用触媒、および長短径比が1〜1.5であり、全粒子中における粒子径50μm以上の粒子の割合が5重量%以下である無機粒子から少なくともなる硬化性シリコーン組成物(特許文献3参照)が挙げられる。
しかし、これらの硬化性シリコーン組成物といえども、硬化物の熱膨張率を十分に低減できるものではなく、また、硬化時のクラックの発生を十分に抑制できるものではなかった。
特開2006−335857号公報 特開2007−39483号公報 国際公開第2012/029538号パンフレット
本発明は、硬化時にクラックが発生しにくく、硬化して、熱膨張率が小さい硬化物を形成する、電気・電子部品の封止あるいはポッティングのための硬化性シリコーン組成物を提供することを目的とする。
本発明の硬化性シリコーン組成物は、電気・電子部品の封止あるいはポッティングのためのものであって、
(A)一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン、
(B)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサン{(A)成分中のアルケニル基1モルに対して、本成分中のケイ素原子結合水素原子が0.5〜10モルとなる量}、
(C)ヒドロシリル化反応用触媒(触媒量)、
(D)平均粒子径が50μm以下である略球状のシリカ微粉末{(A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して200質量部以上}、および
(E)平均繊維長が1,000μm以下であり、平均繊維径が30μm以下であるガラス繊維{(A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して25質量部以上}
から少なくともなり、(D)成分と(E)成分の合計の含有量が(A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して900質量部以下であることを特徴とする。
上記(A)成分は、(A1)一般式:
−(RSiO)
(式中、Rは炭素原子数1〜6のアルキル基またはフェニル基であり、Rは炭素原子数2〜10のアルケニル基であり、mは3〜50の正数である。)
で表されるシロキサンブロックを少なくとも有するオルガノポリシロキサン 30〜100質量%と、(A2)上記シロキサンブロックを有さない、一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を含有するオルガノポリシロキサン 0〜70質量%からなるオルガノポリシロキサンであることが好ましい。
また、上記(B)成分は、一般式:
−(RHSiO)
(式中、Rは炭素原子数1〜6のアルキル基またはフェニル基であり、nは3〜100の正数である。)
で表されるシロキサンブロックを少なくとも有するオルガノポリシロキサンであることが好ましい。
また、(D)成分は溶融シリカ微粉末であることが好ましく、(E)成分はミルドガラス繊維であることが好ましい。
さらに、本組成物は、(G)一分子中に2以上の重合性二重結合を有する非シリコーン系の単量体、特にトリアリルイソシアヌレートを含有することが好ましい。また、本組成物は、(F)接着促進剤を含有することが好ましい。
本発明の硬化性シリコーン組成物は、電気・電子部品の封止あるいはポッティングのためのものであって、硬化時にクラックが発生しにくく、硬化して、熱膨張率が小さい硬化物を形成するという特徴がある。
はじめに、本発明の硬化性シリコーン組成物を詳細に説明する。
(A)成分は一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサンである。このアルケニル基としては、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等の炭素数2〜10のアルケニル基が例示される。また、(A)成分中のアルケニル基以外のケイ素原子に結合する基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等の炭素数1〜12のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基等の炭素数6〜12のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等の炭素数7〜12のアラルキル基;3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等の炭素数1〜12のハロゲン置換アルキル基が例示される。(A)成分の分子構造は特に限定されず、例えば、直鎖状、一部分岐を有する直鎖状、分岐鎖状、環状が挙げられる。(A)成分の25℃における粘度は限定されないが、JIS K7117−2に準拠した回転粘度計を用いた粘度が100,000mPa・s以下であり、また、JIS Z8803に準拠した毛細管粘度計を用いた粘度(動粘度)が1mm2/s以上であることが好ましい。
特に、本組成物を硬化して得られる硬化物の熱膨張率を小さくすることができることから、(A)成分は、(A1)一般式:
−(RSiO)
(式中、Rは炭素原子数1〜6のアルキル基またはフェニル基であり、Rは炭素原子数2〜10のアルケニル基であり、mは3〜50の正数である。)
で表されるシロキサンブロックを少なくとも有するオルガノポリシロキサン 30〜100質量%と、(A2)上記シロキサンブロックを有さない、一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を含有するオルガノポリシロキサン 0〜70質量%からなるオルガノポリシロキサンであることが好ましい。
式中、R1は炭素原子数1〜6のアルキル基またはフェニル基である。R1のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が例示される。式中、R2は炭素原子数2〜10のアルケニル基であり、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基が例示される。また、式中、mは3〜50の正数であり、好ましくは、3〜30の正数である。これは、mが上記範囲の下限以上であると、得られる硬化物の熱膨張率が著しく低減され、一方、上記範囲の上限以下であると、得られる硬化物の機械的強度が向上するからである。
(A1)成分は、上記のシロキサンブロックのみからなる環状オルガノポリシロキサン、あるいは上記のシロキサンブロックのみからなり、その分子鎖両末端が封鎖されたオルガノポリシロキサンが例示される。この分子鎖末端の基としては、水酸基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等のアルコキシ基;トリメチルシロキシ基、ジメチルビニルシロキシ基、ジメチルフェニルシロキシ基、メチルフェニルビニルシロキシ基等のオルガノシロキシ基が例示される。また、他の(A1)成分としては、上記のシロキサンブロック(X)と他のシロキサンブロック(Y)とが連結したブロック共重合体が例示される。このようなブロック共重合体としては、X、Yが1個ずつ連結したXY共重合体、Yの両端にXを連結したXYX共重合体、X、Yが交互にz回繰り返して連結した(XY)z共重合体が例示される。このシロキサンブロック(Y)としては、一般式:
−(R1 2SiO)−
(式中、Rは炭素原子数1〜6のアルキル基またはフェニル基である。)
で表されるシロキサンもしくはその繰り返しからなるシロキサンブロックが例示される。なお、このブロック共重合体の分子鎖末端の基としては、水酸基、上記と同様のアルコキシ基、または上記と同様のオルガノシロキシ基が例示される。
オルガノポリシロキサンは、一般には、環状ジオルガノシロキサンを、塩基触媒もしくは酸触媒の存在下、再平衡化反応により重合して調製するが、このような方法では、上記シロキサンブロックを保持したブロック共重合体を調製することは難しい。このため、上記のようなブロック共重合体を調製する方法としては、上記シロキサンブロック(X)を有するポリシロキサンと、他のシロキサンブロック(Y)を有するシロキサンもしくはポリシロキサンを縮合反応する方法が例示される。
(A1)成分のオルガノポリシロキサンとしては、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルビニルポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖メチルビニルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、およびこれらのオルガノポリシロキサンの二種以上の混合物が例示される。
また、(A2)成分のオルガノポリシロキサンとしては、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサンランダム共重合体、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサンランダム共重合体等の直鎖状のオルガノポリシロキサン、式:R1 3SiO1/2で示されるシロキサン単位と式:R1 22SiO1/2で示されるシロキサン単位と式:SiO4/2で示されるシロキサン単位からなるオルガノポリシロキサン共重合体、R1 22SiO1/2で示されるシロキサン単位と式:SiO4/2で示されるシロキサン単位からなるオルガノポリシロキサン共重合体、式:R12SiO2/2で示されるシロキサン単位と式:R1SiO3/2で示されるシロキサン単位または式:R2SiO3/2で示されるシロキサン単位からなるオルガノポリシロキサン共重合体、およびこれらの少なくとも2種の混合物が例示される。なお、式中、Rは炭素原子数1〜6のアルキル基またはフェニル基である。R1のアルキル基としては、前記と同様の基が例示される。また、R2は炭素原子数2〜10のアルケニル基であり、前記と同様の基が例示される。また、これらのオルガノポリシロキサンには、分子中のケイ素原子にごく少量の水酸基、アルコキシ基等を結合していてもよい。
(A)成分中、上記(A1)成分の含有量は特に限定されないが、好ましくは、30〜100質量%の範囲内であり、さらに好ましくは、30〜90質量%の範囲内であり、特に好ましくは、30〜80質量%の範囲内である。これは、(A1)成分の含有量が上記範囲の下限以上であると、得られる硬化物の熱膨張率が著しく低減されるからであり、一方、上記範囲の上限以下であると、得られる硬化物の機械的強度が向上するからである。
(B)成分は本組成物の硬化剤であり、一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサンである。(B)成分中の水素原子以外のケイ素原子に結合する基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等の炭素数1〜12のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基等の炭素数6〜12のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等の炭素数7〜12のアラルキル基;3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等の炭素数1〜12のハロゲン置換アルキル基が例示される。(B)成分の分子構造は特に限定されず、例えば、直鎖状、一部分岐を有する直鎖状、分岐鎖状、環状が挙げられる。(B)成分の25℃における粘度は限定されないが、JIS K7117−2に準拠した回転粘度計を用いた粘度が100,000mPa・s以下であり、また、JIS Z8803に準拠した毛細管粘度計を用いた粘度(動粘度)が1mm2/s以上であることが好ましい。
特に、本組成物を硬化して得られる硬化物の熱膨張率を小さくすることができることから、(B)成分は、一般式:
−(RHSiO)
(式中、Rは炭素原子数1〜6のアルキル基またはフェニル基であり、nは3〜100の正数である。)
で表されるシロキサンブロックを少なくとも有するオルガノポリシロキサンであることが好ましい。
式中、Rは炭素原子数1〜6のアルキル基またはフェニル基である。Rのアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が例示される。また、式中、nは3〜100の正数であり、好ましくは、3〜80の正数である。これは、nが上記範囲内であると、得られる硬化物の熱膨張率が著しく低減され、その機械的強度が向上するからである。
(B)成分としては、上記のシロキサンブロックのみからなる環状オルガノポリシロキサン、あるいは上記のシロキサンブロックのみからなり、その分子鎖両末端が封鎖されたオルガノポリシロキサンが例示される。この分子鎖末端の基としては、水酸基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等のアルコキシ基;トリメチルシロキシ基、ジメチルハイドロジェンシロキシ基、ジメチルフェニルシロキシ基、メチルフェニルハイドロジェンシロキシ基等のオルガノシロキシ基が例示される。また、その他の(B)成分としては、上記のシロキサンブロック(X')と他のシロキサンブロック(Y')とが連結したブロック共重合体が例示される。このようなブロック共重合体としては、X'、Yが1個ずつ連結したX'Y共重合体、Yの両端にX'を連結したX'YX'共重合体、X'、Yが交互にz回繰り返して連結した(X'Y)z共重合体が例示される。このシロキサンブロック(Y)としては、前記と同様のものが例示される。なお、このブロック共重合体の分子鎖末端の基としては、水酸基、上記と同様のアルコキシ基、または上記と同様のオルガノシロキシ基が例示される。
(B)成分のオルガノポリシロキサンとしては、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルフェニルポリシロキサン、環状メチルハイドロジェンポリシロキサン、式:R SiO1/2で示されるシロキサン単位と式:R HSiO1/2で示されるシロキサン単位と式:SiO4/2で示されるシロキサン単位からなるオルガノポリシロキサン共重合体、式:R HSiO1/2で示されるシロキサン単位と式:SiO4/2で示されるシロキサン単位からなるオルガノポリシロキサン共重合体、式:RHSiO2/2で示されるシロキサン単位と式:RSiO3/2で示されるシロキサン単位または式:HSiO3/2で示されるシロキサン単位からなるオルガノポリシロキサン共重合体、およびこれらのオルガノポリシロキサンの二種以上の混合物が例示される。なお、式中、Rは炭素原子数1〜6のアルキル基またはフェニル基であり、前記と同様の基が例示される。また、これらのオルガノポリシロキサンには、分子中のケイ素原子にごく少量の水酸基、アルコキシ基等を結合していてもよい。
本組成物において、(B)成分の含有量は、(A)成分中のアルケニル基1モルに対して、本成分中のケイ素原子結合水素原子が0.5〜10モルの範囲内となる量であり、好ましくは、0.5〜5モルの範囲内となる量である。これは、(B)成分の含有量が上記範囲の下限以上であると、得られる硬化物の熱膨張率が著しく低減され、一方、上記範囲の上限以下であると、得られる硬化物の機械的強度が向上するからである。
(C)成分は、本組成物の硬化を促進するためのヒドロシリル化反応用触媒である。(C)成分としては、白金系触媒、ロジウム系触媒、パラジウム系触媒が例示される。本組成物の硬化を著しく促進できることから、(C)成分は白金系触媒が好ましい。この白金系触媒としては、白金微粉末、塩化白金酸、塩化白金酸のアルコール溶液、白金−アルケニルシロキサン錯体、白金−オレフィン錯体、白金−カルボニル錯体が例示される。このアルケニルシロキサンとしては、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシロキサン、これらのアルケニルシロキサンのメチル基の一部をエチル基、フェニル基等で置換したアルケニルシロキサン、これらのアルケニルシロキサンのビニル基をアリル基、ヘキセニル基等で置換したアルケニルシロキサンが例示される。また、この白金−アルケニルシロキサン錯体の安定性を向上できることから、この錯体に1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3−ジアリル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3−ジビニル−1,3−ジメチル−1,3−ジフェニルジシロキサン、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラフェニルジシロキサン、1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシロキサン等のアルケニルシロキサンやジメチルシロキサンオリゴマー等のオルガノシロキサンオリゴマーを添加することが好ましい。
本組成物において、(C)成分の含有量は触媒量であり、本組成物の硬化反応を促進するに十分な量であれば特に限定されないが、本組成物に対して、本成分中の金属原子が質量単位で0.01〜500ppmの範囲内となる量であることが好ましく、さらには、0.01〜100ppmの範囲内となる量であることが好ましく、特には、0.01〜50ppmの範囲内となる量であることが好ましい。これは、(C)成分の含有量が上記範囲の下限以上であると、得られる組成物の硬化が良好であり、一方、上記範囲の上限以下であっても得られる組成物が十分に硬化するからである。
(D)成分は、本組成物を硬化して得られる硬化物の熱膨張率を低くするための成分の一つであり、平均粒子径が50μm以下である略球状のシリカ微粉末である。この略球状とは、丸み状、球状、あるいは真球状を意味する。本組成物の加工性を向上できることから、(D)成分は、好ましくは、その長短径比が1.5以下であり、さらに好ましくは、1.2以下であり、特に好ましくは、1.1以下である。なお、(D)成分の平均粒子径の下限は限定されないが、好ましくは、1μm以上である。このような(D)成分は単一のシリカ微粉末であってもよく、また、2種以上のシリカ微粉末の混合物であってもよい。特に、耐熱性、加工性、および経済性の観点から、(D)成分は溶融シリカ微粉末であることが好ましい。
本組成物において、(D)成分の含有量は、(A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して、200質量部以上であり、好ましくは、250質量部以上であり、特に好ましくは、300質量部以上である。これは、(D)成分の含有量が上記範囲の下限以上であると、得られる硬化物の熱膨張率を低く抑えることができるからである。
(E)成分のガラス繊維は、本組成物を硬化して得られる硬化物の熱膨張率を低くするための成分の一つであり、さらに、硬化時のクラックを抑制するための成分である。(E)成分の平均繊維長は1,000μm以下であり、好ましくは、500μm以下であり、特に好ましくは300μm以下である。これは、平均繊維長が上記範囲の上限以下であると、得られる組成物の作業性が良好となるからである。なお、(E)成分の平均繊維長の下限は限定されないが、好ましくは、10μm以上であり、特に好ましくは、20μm以上である。また、(E)成分の平均繊維径は30μm以下であり、好ましくは、25μm以下であり、特に好ましくは20μm以下である。これは、平均繊維径が上記範囲の上限以下であると、得られる硬化物の機械的強度が向上するからである。なお、(E)成分の平均繊維径の下限は限定されないが、好ましくは、1μm以上である。
本組成物において、(E)成分の含有量は、(A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して、25質量部以上であり、好ましくは、30質量部以上である。これは、(E)成分の含有量が上記下限以上であると、本組成物を硬化させる際、硬化物にクラックを生じ難くなるからである。
なお、本組成物において、(D)成分と(E)成分の合計の含有量は、(A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して、900質量部以下であり、好ましくは、800質量部以下であり、特に好ましくは、700質量部以下である。これは(D)成分と(E)成分の合計の含有量が上記範囲の上限以下であると、本組成物の流動性が良好となり、本組成物の取扱作業性や加工性が向上するからである。
本組成物は、上記(A)成分〜(E)成分から少なくともなるが、その他任意の成分として(G)一分子中に2以上の重合性二重結合を有する非シリコーン系単量体を含有することが好ましい。重合性二重結合は、主に、炭素−炭素二重結合であって重合性のものを意味する。特に(G)成分を前記の(A)成分と併用またはその代わりに用いることにより、得られる硬化物の熱膨張率が小さくさらに耐熱性および接着性を改善することができる利点がある。このような(G)成分は特に限定されるものでは無いが、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、メタクリル酸アリル、トリアクリルホルマール、トリアリルイソシアネート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、重量平均分子量が200のポリエチレングリコール(PEG#200)ジ(メタ)アクリレート、重量平均分子量が400のポリエチレングリコール(PEG#400)ジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレートが例示され、特にトリアリルイソシアヌレートを用いることが好ましい。本組成物において(G)成分の含有量が限定されないが耐熱性の改善および熱膨張率の抑制の観点から(A)成分と(B)成分の合計量100質量部に対して30〜100質量部が好ましく、さらには40〜80質量部の範囲内であることが好ましい。
本組成物は、上記(A)成分〜(E)成分から少なくともなるが、その他任意の成分として、(F)接着促進剤を含有してもよい。(F)成分としては、トリアルコキシシロキシ基(例えば、トリメトキシシロキシ基、トリエトキシシロキシ基)もしくはトリアルコキシシリルアルキル基(例えば、トリメトキシシリルエチル基、トリエトキシシリルエチル基)と、ヒドロシリル基もしくはアルケニル基(例えば、ビニル基、アリル基)を有するオルガノシラン、またはケイ素原子数4〜20程度の直鎖状、分岐鎖状または環状のオルガノシロキサンオリゴマー;トリアルコキシシロキシ基もしくはトリアルコキシシリルアルキル基とメタクリロキシアルキル基(例えば、3−メタクリロキシプロピル基)を有するオルガノシラン、またはケイ素原子数4〜20程度の直鎖状、分岐鎖状または環状のオルガノシロキサンオリゴマー;トリアルコキシシロキシ基もしくはトリアルコキシシリルアルキル基とエポキシ基結合アルキル基(例えば、3−グリシドキシプロピル基、4−グリシドキシブチル基、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル基、3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピル基)を有するオルガノシランまたはケイ素原子数4〜20程度の直鎖状、分岐鎖状または環状のオルガノシロキサンオリゴマー;アミノアルキルトリアルコキシシランとエポキシ基結合アルキルトリアルコキシシランの反応物、エポキシ基含有エチルポリシリケートが例示される。具体的には、ビニルトリメトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、アリルトリエトキシシラン、ハイドロジェントリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシランと3−アミノプロピルトリエトキシシランの反応物、分子鎖両末端水酸基封鎖メチルビニルシロキサンオリゴマーと3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランの縮合反応物、分子鎖両末端水酸基封鎖メチルビニルシロキサンオリゴマーと3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシランの縮合反応物、トリス(3−トリメトキシシリルプロピル)イソシアヌレートが例示される。本組成物において、(F)成分の含有量は限定されないが、(A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して、0.1〜30質量部の範囲内であることが好ましく、さらには、5〜30質量部の範囲内であることが好ましい。
また、本組成物には、その硬化反応速度を適切に制御するために、反応抑制剤を含有してもよい。この反応抑制剤としては、1−エチニルシクロヘキサン−1−オール、2−メチル−3−ブチン−2−オール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、2−フェニル−3−ブチン−2−オール等のアルキンアルコール;3−メチル−3−ペンテン−1−イン、3,5−ジメチル−3−ヘキセン−1−イン等のエンイン化合物;1,1−ジメチルプロピンオキシトリメチルシラン、ビス(1,1−ジメチルプロピンオキシ)ジメチルシラン、ビス(1,1−ジメチルプロピンオキシ)メチルビニルシラン、トリス(1,1−ジメチルプロピンオキシ)メチルシラン等のアルキンオキシシラン;その他、ベンゾトリアゾールが例示される。本組成物において、この反応抑制剤の含有量は限定されないが、本組成物に対して、質量単位で1〜5,000ppmの範囲内であることが好ましい。
さらに、本組成物には、本発明の目的を損なわない範囲で、(D)成分や(E)成分以外の無機充填剤を含有してもよい。この無機充填剤としては、フュームドシリカ、沈降性シリカ、焼成シリカ、溶融シリカ、石英微粉末、炭酸カルシウム、二酸化チタン、けいそう土、水酸化アルミニウム、微粒子状アルミナ、マグネシア、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、金属微粉末等の無機充填剤;およびこれらの充填剤をシラン類、シラザン類、低重合度シロキサン類、有機化合物等で表面処理した無機充填剤が例示される。
本組成物の25℃における粘度は特に限定されないが、取扱作業性の観点から、好ましくは、100〜1,000,000mPa・sの範囲内であり、さらに好ましくは、500〜500,000mPa・sの範囲内である。
本発明の組成物を硬化してなる硬化物は、熱膨張率が小さいという特徴がある。本硬化物の熱膨張率は、(D)成分や(E)成分の種類や含有量、本硬化物の硬さ等に依存するため、一律にその値を限定することはできないが、JIS K 7197-1991「プラスチックの熱機械分析による線膨張率の試験方法」に規定の方法により測定した25〜300℃の温度範囲における平均線膨張率が100ppm/℃以下であることが好ましく、さらには、50ppm/℃以下であることが好ましく、特には、30ppm/℃以下であることが好ましい。
本発明の硬化性シリコーン組成物を実施例により詳細に説明する。なお、粘度(単位:mPa・s)はJIS K7117−2に準拠した回転粘度計(ティー・エイ・インスツルメント製AR2000EX)を用いて、せん断速度5s-1、25℃で測定した値であり、動粘度(単位:mm2/s)はJIS Z8803に準拠した毛細管粘度計を用いて、25℃で測定した値である。また、式中のMeおよびViは、それぞれメチル基およびビニル基を表している。
また、硬化性シリコーン組成物の粘度、硬化物の物理特性(曲げ破壊強度、曲げ弾性率、曲げ歪み、および線膨張率)、硬化時のクラックの発生の有無、および接着強度を次のようにして測定した。
[硬化性シリコーン組成物の粘度]
硬化性シリコーン組成物の25℃における粘度を、JIS K7117−2に準拠した回転粘度計(ティー・エイ・インスツルメント製AR2000EX)を用いて、せん断速度5s-1で測定した。
[硬化物の曲げ破壊強度・曲げ弾性率・曲げ歪み]
硬化性シリコーン組成物を150℃で1時間加熱して硬化物を作製した。この硬化物の曲げ強度、曲げ弾性率、曲げ歪みを、JIS K 6911-1995「熱硬化性プラスチック一般試験方法」に規定の方法により測定した。
[硬化物の線膨張率]
硬化性シリコーン組成物を200℃で1時間加熱して硬化物を作製した。この硬化物の線膨張率を、JIS K 7197-1991「プラスチックの熱機械分析による線膨張率の試験方法」に規定の方法により30℃から300℃での値をアルバック理工製TM9200を用いて測定した。
[硬化時のクラックの発生の有無]
硬化性シリコーン組成物1gを秤取り、銅板、PPS板、及びニッケルめっき鋼板上にそれぞれ載せて直径2cmの円になるように薄く広げた。その後、150℃で1時間加熱して硬化させた後、25℃で3日間放置した。同様にして、5個の試験体を作製した。硬化物にクラックが発生しているかどうかを目視で観察し、硬化物にクラックが発生した試験体の個数の割合を求めた。
[接着強度]
硬化性シリコーン組成物を、銅板、PPS板、ニッケルめっき鋼板上に、それぞれ直径6mm、厚さ180μmになるよう塗布した。1辺が1cm、厚み1mmのアルミニウム片を載せて150℃で1時間加熱することにより接着体を作製した。ダイシェアテスターを用いて10mm/分の速度でせん断応力を与え、接着強度を測定した。
[実施例1]
粘度400mPa・sの分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(ビニル基の含有量=0.44質量%) 5.01質量部、粘度3mm2/sの式:
(MeViSiO)
で表される環状メチルビニルポリシロキサン(ビニル基の含有量=31.4質量%) 5.15質量部、粘度5mm2/sの式:
Me3SiO(MeHSiO)14SiMe3
で表される分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン(ケイ素原子結合水素原子の含有量=1.42質量%) 6.41質量部(上記ジメチルポリシロキサンと環状メチルビニルポリシロキサン中のビニル基の合計1モルに対して、本成分中のケイ素原子結合水素原子が1.5モルとなる量)、粘度30mPa・sの分子鎖両末端水酸基封鎖メチルビニルシロキサンオリゴマーと3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランとの質量比1:1の縮合反応物(ビニル基の含有量=16質量%) 1.72質量部、平均粒子径が15μm、長短径比が1.05の球状溶融シリカ微粉末(新日鉄マテリアルズ マイクロン社製のHS−202) 69.24質量部、平均繊維長が100μmであり、平均繊維径が11μmであるガラス繊維(セントラル硝子株式会社製のEFH100−31) 12.22質量部、白金の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン溶液(本組成物に対して、白金が質量単位で11ppmとなる量)、トリス(1,1−ジメチルプロピンオキシ)メチルシラン 0.07質量部を混合して硬化性シリコーン組成物を調製した。
[実施例2]
粘度400mPa・sの分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(ビニル基の含有量=0.44質量%)4.34質量部、粘度3mm2/sの式:
(MeViSiO)
で表される環状メチルビニルポリシロキサン(ビニル基の含有量=31.4質量%) 3.63質量部、粘度5mm2/sの式:
Me3SiO(MeHSiO)14SiMe3
で表される分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン(ケイ素原子結合水素原子の含有量=1.42質量%) 4.91質量部(上記ジメチルポリシロキサンと環状メチルビニルポリシロキサン中のビニル基の合計1モルに対して、本成分中のケイ素原子結合水素原子が1.6モルとなる量)、粘度30mPa・sの分子鎖両末端水酸基封鎖メチルビニルシロキサンオリゴマーと3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランとの質量比1:1の縮合反応物(ビニル基の含有量=16質量%) 2.32質量部、平均粒子径が15μm、長短径比が1.05の球状溶融シリカ微粉末(新日鉄マテリアルズ マイクロン社製のHS−202) 59.20質量部、平均繊維長が100μmであり、平均繊維径が11μmであるガラス繊維(セントラル硝子株式会社製のEFH100−31) 25.37質量部、白金の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン溶液(本組成物中に白金が質量単位で11ppmとなる量)、トリス(1,1−ジメチルプロピンオキシ)メチルシラン 0.07質量部を混合して硬化性シリコーン組成物を調製した。
[実施例3]
粘度400mPa・sの分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(ビニル基の含有量=0.44質量%)5.01質量部、粘度3mm2/sの式:
(MeViSiO)
で表される環状メチルビニルポリシロキサン(ビニル基の含有量=31.4質量%) 5.15質量部、粘度5mm2/sの式:
Me3SiO(MeHSiO)14SiMe3
で表される分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン(ケイ素原子結合水素原子の含有量=1.42質量%) 6.41質量部(上記ジメチルポリシロキサンと環状メチルビニルポリシロキサン中のビニル基の合計1モルに対して、本成分中のケイ素原子結合水素原子が1.5モルとなる量)、粘度30mPa・sの分子鎖両末端水酸基封鎖メチルビニルシロキサンオリゴマーと3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランとの質量比1:1の縮合反応物(ビニル基の含有量=16質量%) 1.72質量部、平均粒子径が15μm、長短径比が1.05の球状溶融シリカ微粉末(新日鉄マテリアルズ マイクロン社製のHS−202) 69.24質量部、平均繊維長が50μmであり、平均繊維径が6μmであるガラス繊維(セントラル硝子株式会社製のEFDE50−31) 12.22質量部、白金の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン溶液(本組成物中に白金が質量単位で11ppmとなる量)、トリス(1,1−ジメチルプロピンオキシ)メチルシラン 0.07質量部を混合して硬化性シリコーン組成物を調製した。
[実施例4]
粘度400mPa・sの分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(ビニル基の含有量=0.44質量%)6.00質量部、粘度3mm2/sの式:
(MeViSiO)
で表される環状メチルビニルポリシロキサン(ビニル基の含有量=31.4質量%) 6.17質量部、粘度5mm2/sの式:
Me3SiO(MeHSiO)14SiMe3
で表される分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン(ケイ素原子結合水素原子の含有量=1.42質量%) 7.68質量部(上記ジメチルポリシロキサンと環状メチルビニルポリシロキサン中のビニル基の合計1モルに対して、本成分中のケイ素原子結合水素原子が1.5モルとなる量)、粘度30mPa・sの分子鎖両末端水酸基封鎖メチルビニルシロキサンオリゴマーと3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランとの質量比1:1の縮合反応物(ビニル基の含有量=16質量%) 2.05質量部、平均粒子径が15μm、長短径比が1.05の球状溶融シリカ微粉末(新日鉄マテリアルズ マイクロン社製のHS−202) 47.89質量部、平均繊維長が50μmであり、平均繊維径が6μmであるガラス繊維(セントラル硝子株式会社製のEFDE50−31) 29.93質量部、白金の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン溶液(本組成物中に白金が質量単位で11ppmとなる量)、トリス(1,1−ジメチルプロピンオキシ)メチルシラン 0.08質量部を混合して硬化性シリコーン組成物を調製した。
[実施例5]
粘度400mPa・sの分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(ビニル基の含有量=0.44質量%)5.01質量部、粘度3mm2/sの式:
(MeViSiO)
で表される環状メチルビニルポリシロキサン(ビニル基の含有量=31.4質量%) 5.15質量部、粘度5mm2/sの式:
Me3SiO(MeHSiO)14SiMe3
で表される分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン(ケイ素原子結合水素原子の含有量=1.42質量%) 6.41質量部(上記ジメチルポリシロキサンと環状メチルビニルポリシロキサン中のビニル基の合計1モルに対して、本成分中のケイ素原子結合水素原子が1.5モルとなる量)、粘度30mPa・sの分子鎖両末端水酸基封鎖メチルビニルシロキサンオリゴマーと3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランとの質量比1:1の縮合反応物(ビニル基の含有量=16質量%) 1.72質量部、平均粒子径が7μm、長短比が1.05の球状溶融シリカ微粉末(株式会社龍森製MSS−7LV) 69.24質量部、平均繊維長が100μmであり、平均繊維径が11μmであるガラス繊維(セントラル硝子株式会社製のEFH100−31) 12.22質量部、白金の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン溶液(本組成物中に白金が質量単位で11ppmとなる量)、トリス(1,1−ジメチルプロピンオキシ)メチルシラン 0.07質量部を混合して硬化性シリコーン組成物を調製した。
[実施例6]
粘度400mPa・sの分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(ビニル基の含有量=0.44質量%)5.01質量部、粘度3mm2/sの式:
Me2ViSiO(MeViSiO)9SiMe2Vi
で表される分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖メチルビニルポリシロキサン(ビニル基の含有量=31.0質量%) 5.15質量部、粘度1mm2/sの式:
(MeHSiO)
で表される環状メチルハイドロジェンポリシロキサン(ケイ素原子結合水素原子の含有量=1.66質量%) 6.41質量部(上記ジメチルポリシロキサンと環状メチルビニルポリシロキサン中のビニル基の合計1モルに対して、本成分中のケイ素原子結合水素原子が1.8モルとなる量)、粘度30mPa・sの分子鎖両末端水酸基封鎖メチルビニルシロキサンオリゴマーと3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランとの質量比1:1の縮合反応物(ビニル基の含有量=16質量%) 1.72質量部、平均粒子径が15μm、長短径比が1.05の球状溶融シリカ微粉末(新日鉄マテリアルズ マイクロン社製のHS−202) 69.24質量部、平均繊維長が100μmであり、平均繊維径が11μmであるガラス繊維(セントラル硝子株式会社製のEFH100−31) 12.22質量部、白金の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン溶液(本組成物中に白金が質量単位で11ppmとなる量)、トリス(1,1−ジメチルプロピンオキシ)メチルシラン 0.07質量部を混合して硬化性シリコーン組成物を調製した。
[実施例7]
粘度400mPa・sの分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(ビニル基の含有量=0.44質量%)7.32質量部、粘度3mm2/sの式:
(MeViSiO)
で表される環状メチルビニルポリシロキサン(ビニル基の含有量=31.4質量%) 7.53質量部、粘度5mm2/sの式:
Me3SiO(MeHSiO)14SiMe3
で表される分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン(ケイ素原子結合水素原子の含有量=1.42質量%) 9.37質量部(上記ジメチルポリシロキサンと環状メチルビニルポリシロキサン中のビニル基の合計1モルに対して、本成分中のケイ素原子結合水素原子が1.5モルとなる量)、粘度30mPa・sの分子鎖両末端水酸基封鎖メチルビニルシロキサンオリゴマーと3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランとの質量比1:1の縮合反応物(ビニル基の含有量=16質量%) 2.51質量部、平均粒子径が25μm、長短径比が1.12の球状溶融シリカ微粉末(新日鉄マテリアルズ マイクロン社製のHS−304) 62.14質量部、平均繊維長が100μmであり、平均繊維径が11μmであるガラス繊維(セントラル硝子株式会社製のEFH100−31) 10.97質量部、白金の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン溶液(本組成物中に白金が質量単位で11ppmとなる量)、トリス(1,1−ジメチルプロピンオキシ)メチルシラン 0.07質量部を混合して硬化性シリコーン組成物を調製した。
[比較例1]
粘度400mPa・sの分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(ビニル基の含有量=0.44質量%)4.34質量部、粘度3mm2/sの式:
(MeViSiO)
で表される環状メチルビニルポリシロキサン(ビニル基の含有量=31.4質量%) 3.63質量部、粘度5mm2/sの式:
Me3SiO(MeHSiO)14SiMe3
で表される分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン(ケイ素原子結合水素原子の含有量=1.42質量%) 4.91質量部(上記ジメチルポリシロキサンと環状メチルビニルポリシロキサン中のビニル基の合計1モルに対して、本成分中のケイ素原子結合水素原子が1.6モルとなる量)、粘度30mPa・sの分子鎖両末端水酸基封鎖メチルビニルシロキサンオリゴマーと3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランとの質量比1:1の縮合反応物(ビニル基の含有量=16質量%) 2.32質量部、平均粒子径が15μm、長短径比が1.05の球状溶融シリカ微粉末(新日鉄マテリアルズ マイクロン社製のHS−202) 84.57質量部、白金の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン溶液(本組成物中に白金が質量単位で11ppmとなる量)、トリス(1,1−ジメチルプロピンオキシ)メチルシラン 0.07質量部を混合して硬化性シリコーン組成物を調製した。
[比較例2]
粘度400mPa・sの分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(ビニル基の含有量=0.44質量%)12.53質量部、粘度3mm2/sの式:
(MeViSiO)
で表される環状メチルビニルポリシロキサン(ビニル基の含有量=31.4質量%) 12.83質量部、粘度5mm2/sの式:
Me3SiO(MeHSiO)14SiMe3
で表される分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン(ケイ素原子結合水素原子の含有量=1.42質量%) 16.04質量部(上記ジメチルポリシロキサンと環状メチルビニルポリシロキサン中のビニル基の合計1モルに対して、本成分中のケイ素原子結合水素原子が1.5モルとなる量)、粘度30mPa・sの分子鎖両末端水酸基封鎖メチルビニルシロキサンオリゴマーと3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランとの質量比1:1の縮合反応物(ビニル基の含有量=16質量%) 4.21質量部、平均繊維長が50μmであり、平均繊維径が6μmであるガラス繊維(セントラル硝子株式会社製のEFDE50−31) 54.14質量部、白金の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン溶液(本組成物中に白金が質量単位で11ppmとなる量)、トリス(1,1−ジメチルプロピンオキシ)メチルシラン 0.07質量部を混合して硬化性シリコーン組成物を調製した。
[比較例3]
粘度400mPa・sの分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(ビニル基の含有量=0.44質量%)5.01質量部、粘度3mm2/sの式:
(MeViSiO)
で表される環状メチルビニルポリシロキサン(ビニル基の含有量=31.4質量%) 5.15質量部、粘度5mm2/sの式:
Me3SiO(MeHSiO)14SiMe3
で表される分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン(ケイ素原子結合水素原子の含有量=1.42質量%) 6.41質量部(上記ジメチルポリシロキサンと環状メチルビニルポリシロキサン中のビニル基の合計1モルに対して、本成分中のケイ素原子結合水素原子が1.5モルとなる量)、粘度30mPa・sの分子鎖両末端水酸基封鎖メチルビニルシロキサンオリゴマーと3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランとの質量比1:1の縮合反応物(ビニル基の含有量=16質量%) 1.72質量部、平均粒子径が15μm、長短径比が1.05の球状溶融シリカ微粉末(新日鉄マテリアルズ マイクロン社製のHS−202) 69.24質量部、平均繊維長が3,000μmであり、平均繊維径が9μmであるガラス繊維(セントラル硝子株式会社製のECS03−630) 7.00質量部、白金の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン溶液(本組成物中に白金が質量単位で11ppmとなる量)、トリス(1,1−ジメチルプロピンオキシ)メチルシラン 0.07質量部を混合して硬化性シリコーン組成物を調製した。
[実施例8]
粘度400mPa・sの分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(ビニル基の含有量=0.44質量%) 5.01質量部、トリアリルイソシアヌレート 5.77質量部、粘度5mm2/sの式:
Me3SiO(MeHSiO)14SiMe3
で表される分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン(ケイ素原子結合水素原子の含有量=1.42質量%) 5.80質量部(上記ジメチルポリシロキサンとトリアリルイソシアヌレート中のビニル基の合計1モルに対して、本成分中のケイ素原子結合水素原子が1.5モルとなる量)、粘度30mPa・sの分子鎖両末端水酸基封鎖メチルビニルシロキサンオリゴマーと3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランとの質量比1:1の縮合反応物(ビニル基の含有量=16質量%) 1.72質量部、平均粒子径が15μm、長短径比が1.05の球状溶融シリカ微粉末(新日鉄マテリアルズ マイクロン社製のHS−202) 69.24質量部、平均繊維長が100μmであり、平均繊維径が11μmであるガラス繊維(セントラル硝子株式会社製のEFH100−31) 12.22質量部、白金の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン溶液(本組成物に対して、白金が質量単位で11ppmとなる量)、トリス(1,1−ジメチルプロピンオキシ)メチルシラン 0.07質量部を混合して硬化性シリコーン組成物を調製した。
Figure 2018119167
本発明の硬化性シリコーン組成物は、硬化時にクラックが発生しにくく、得られる硬化物の熱膨張率が小さいので、半導体素子、パワー半導体素子等の電気・電子部品の封止剤あるいはポッティング剤として好適である。

Claims (8)

  1. (A)一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン、
    (B)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサン{(A)成分中のアルケニル基1モルに対して、本成分中のケイ素原子結合水素原子が0.5〜10モルとなる量}、
    (C)ヒドロシリル化反応用触媒(触媒量)、
    (D)平均粒子径が50μm以下である略球状のシリカ微粉末{(A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して200質量部以上}、および
    (E)平均繊維長が1,000μm以下であり、平均繊維径が30μm以下であるガラス繊維{(A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して25質量部以上}
    から少なくともなり、(D)成分と(E)成分の合計の含有量が(A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して900質量部以下である、電気・電子部品の封止あるいはポッティングのための硬化性シリコーン組成物。
  2. (A)成分が、(A1)一般式:
    −(RSiO)
    (式中、Rは炭素原子数1〜6のアルキル基またはフェニル基であり、Rは炭素原子数2〜10のアルケニル基であり、mは3〜50の正数である。)
    で表されるシロキサンブロックを少なくとも有するオルガノポリシロキサン 30〜100質量%と、(A2)上記シロキサンブロックを有さない、一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を含有するオルガノポリシロキサン 0〜70質量%からなるオルガノポリシロキサンである、請求項1記載の硬化性シリコーン組成物。
  3. (B)成分が、一般式:
    −(RHSiO)
    (式中、Rは炭素原子数1〜6のアルキル基またはフェニル基であり、nは3〜100の正数である。)
    で表されるシロキサンブロックを少なくとも有するオルガノポリシロキサンである、請求項1または2記載の硬化性シリコーン組成物。
  4. (D)成分が溶融シリカ微粉末である、請求項1乃至3のいずれか1項記載の硬化性シリコーン組成物。
  5. (E)成分がミルドガラス繊維である、請求項1乃至4のいずれか1項記載の硬化性シリコーン組成物。
  6. さらに、(G)一分子中に2以上の重合性の炭素−炭素二重結合を有する非シリコーン系単量体を含有する請求項1乃至5のいずれか1項記載の硬化性シリコーン組成物。
  7. (G)成分がトリアリルイソシアヌレートである、請求項6項記載の硬化性シリコーン組成物。
  8. さらに、(F)接着促進剤を含有する、請求項1乃至7のいずれか1項記載の硬化性シリコーン組成物。
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