JP2018113896A - 両軸受型リール - Google Patents

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Abstract

【課題】開閉機構を用いてサイドプレートをフレームに対して取り外し不能にロックする操作をうっかり忘れても、キャスティング操作時にサイドプレートがフレームから抜け落ちて落下してしまう不具合を未然に防止できる両軸受型リールを提供する。【解決手段】本発明の両軸受型リールは、反ハンドル側の他方の側板のサイドプレートをフレーム7Aに対して開閉可能とする開閉機構を備え、この開閉機構の切り換え部材27は、開放位置にあるときに、クラッチ機構のクラッチ操作部材45のクラッチON状態からクラッチOFF状態への切り換え動作に連動して閉鎖位置へと回動される。【選択図】 図5

Description

本発明は、釣糸を巻回するスプールをリール本体の側板間に回転自在に支持した魚釣用の両軸受型リールに関する。
一般的に、両軸受型リールは、フレームの左右にそれぞれサイドプレート(左右のカバー部材)を着脱可能に被着した左右側板を備えている。左右側板の間には、釣糸が巻回されるスプールが回転可能に支持されており、一方の側板側に配設されたハンドルを巻き取り操作することでスプールを回転駆動し釣糸を巻回する。前記一方の側板のフレームとサイドプレートとの間には、ハンドルの回転をスプールに伝達する駆動力伝達機構、スプールの回転に対する制動力を調整する制動力調整機構等の各種機能部品が収容されている。そして、これらの機能部品は、スプールの着脱(スプール交換、糸噛みの不具合解消等)も含めて、メンテナンス等が必要になることから、フレームとサイドプレートには、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されているように、サイドプレートを取り外すことを可能にする開閉機構が設けられている。
前記開閉機構は、一般に、サイドプレートに配設されているレバー等の操作部材を操作することでサイドプレートをフレームから解放できるように構成されている。例えば、前述した特許文献1に開示されるような反ハンドル側の着脱部材(サイドプレート)の内側下部に設けられたレバータイプの操作具、或いは、前述した特許文献2に開示されるようなリール本体(フレーム)の反ハンドル側の後方下部に設けられたレバータイプのサイドカバー解放つまみを回転操作することにより、凹凸嵌合及び係止状態を解放して、着脱部材やサイドカバー(サイドプレート)をリール本体(フレーム)側から解放できるようになっている。
実用新案登録2570769号 特開2006−246776号
ところで、前記開閉機構を用いてサイドプレートをフレームから解放(フレームを開放)した後、スプール交換、糸絡み対応、注油・清掃等を含むメンテナンス等の作業が完了すると、再び、サイドプレートをリール本体(フレーム)の外周に沿う元の位置に嵌着するが、このとき、開閉機構の前述した操作具やサイドカバー解放つまみ等の操作部材を回転操作してサイドプレートをフレームに対して取り外し不能にロックする操作をうっかり忘れて、ロックされていない反ハンドル側のサイドプレートを一方の掌で握持保持した状態から他方の手に持ち替えて(他方の手でハンドル側のサイドプレートを握持保持して)クラッチ機構をOFF操作(スプール回転フリー状態)し、キャスティング操作を行なってしまうことがある。
キャスティング操作は、このようにハンドルの反対側にあるサイドプレート(開閉機構によってフレームに対してロック及び解放されるサイドプレート)から手を離した状態で、そのサイドプレートが下向きになり得る状態で竿を振り下ろす動作を伴うため、反ハンドル側のサイドプレートをフレームに対して取り外し不能にロックしない状態でキャスティング操作を行なってしまうと、手によって握持保持されていないこのサイドプレートがフレームから抜け落ちて落下してしまう不具合が発生する可能性がある。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、開閉機構を用いてサイドプレートをフレームに対して取り外し不能にロックする操作をうっかり忘れても、キャスティング操作時にサイドプレートがフレームから抜け落ちて落下してしまう不具合を未然に防止できる両軸受型リールを提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明は、フレームにサイドプレートを被着した左右側板を具備するリール本体と、前記左右側板間に回転自在に支持されたスプールと、前記側板の一方に設けられ前記スプールを回転駆動するハンドルと、前記リール本体に設けられ、反ハンドル側の他方の側板のサイドプレートをフレームに対して開閉可能とする開閉機構と、前記ハンドルの回転駆動力を前記スプールに伝達して前記スプールに対する釣糸の巻き取りを可能にするクラッチON状態と前記ハンドルから前記スプールへの回転駆動力の伝達を遮断して前記スプールからの釣糸の放出を可能にするクラッチOFF状態との間を切り換えるためのクラッチ機構と、を有する両軸受型リールにおいて、前記開閉機構は、前記サイドプレートによって前記フレームを開放できる開放可能状態と、前記サイドプレートによる前記フレームの閉鎖状態をロックする閉鎖ロック状態との間を切り換えるための操作部を有する切り換え部材を備え、前記切り換え部材は、前記開放可能状態に対応する開放位置と、前記閉鎖ロック状態に対応する閉鎖位置との間で移動可能であるとともに、前記開放位置にあるときに、前記クラッチ機構の前記クラッチON状態から前記クラッチOFF状態への切り換え動作に連動して前記閉鎖位置へと移動されることを特徴とする。
上記構成によれば、切り換え部材が開放位置にあるときに、クラッチ機構のクラッチON状態からクラッチOFF状態への切り換え動作に連動して切り換え部材が閉鎖位置へと移動されるため、すなわち、キャスティング操作前のクラッチOFF操作時に開閉機構が自動的に閉鎖ロック状態に切り換えられるため、メンテナンス作業等を行なうためにサイドプレートによってフレームを開放した後、開閉機構を用いてサイドプレートをフレームに対して取り外し不能にロックする操作をうっかり忘れても、キャスティング操作時にサイドプレートがフレームから抜け落ちて落下してしまう不具合を未然に防止できる。
また、本発明は、フレームにサイドプレートを被着した左右側板を具備するリール本体と、前記左右側板間に回転自在に支持されたスプールと、前記側板の一方に設けられ前記スプールを回転駆動するハンドルと、前記リール本体に設けられ、反ハンドル側の他方の側板のサイドプレートをフレームに対して開閉可能とする開閉機構と、前記ハンドルの回転駆動力を前記スプールに伝達して前記スプールに対する釣糸の巻き取りを可能にするクラッチON状態と前記ハンドルから前記スプールへの回転駆動力の伝達を遮断して前記スプールからの釣糸の放出を可能にするクラッチOFF状態との間を切り換えるためのクラッチ機構と、を有する両軸受型リールにおいて、前記開閉機構は、前記サイドプレートによって前記フレームを開放できる開放可能状態と、前記サイドプレートによる前記フレームの閉鎖状態をロックする閉鎖ロック状態との間を切り換えるための操作部を有する切り換え部材を備え、前記切り換え部材は、前記開放可能状態に対応する開放位置と、前記閉鎖ロック状態に対応する閉鎖位置との間で移動可能であり、前記切り換え部材が前記開放位置にあるときに、前記クラッチ機構の前記クラッチON状態から前記クラッチOFF状態への切り換え動作に抵抗力を付与する抵抗力付与手段を更に備えることを特徴とする。
上記構成によれば、切り換え部材が開放位置にあるときに、抵抗力付与手段によってクラッチ機構のクラッチON状態からクラッチOFF状態への切り換え動作に抵抗力が付与されるため、メンテナンス作業等を行なうためにサイドプレートによってフレームを開放した後、開閉機構を用いてサイドプレートをフレームに対して取り外し不能にロックする操作をうっかり忘れても、前記抵抗力によってクラッチ操作が重くなることにより、サイドプレートがロックされていない(閉まっていない)ことをキャスティング操作前のクラッチOFF操作時にユーザに注意喚起することができ(サイドプレートがロックされていないことをユーザが認知でき)、その結果、キャスティング操作時にサイドプレートがフレームから抜け落ちて落下してしまう不具合を未然に防止できる。
本発明によれば、開閉機構を用いてサイドプレートをフレームに対して取り外し不能にロックする操作をうっかり忘れても、キャスティング操作時にサイドプレートがフレームから抜け落ちて落下してしまう不具合を未然に防止できる両軸受型リールが得られる。
本発明に係る両軸受型リールの一実施形態を示す平面図である。 図1に示す両軸受型リールを反ハンドル側から見た側面図(開閉機構の閉鎖ロック状態)である。 開閉機構の一例を示した分解斜視図である。 開閉機構の切り換え部材が閉鎖位置にあるときにクラッチ機構のクラッチ操作部材を押し下げ操作する状態を示す両軸受型リールの模式的な側面図である。 開閉機構の切り換え部材が開放位置にあるときにクラッチ機構のクラッチ操作部材を押し下げ操作する状態を示す両軸受型リールの模式的な側面図である。 図5の状態から切り換え部材がクラッチ操作部材により閉鎖位置へと回動された後の状態を示す両軸受型リールの模式的な側面図である。 (a)切り換え部材とクラッチ操作部材との相互作用領域を拡大して示す要部側断面図、(b)はクラッチ操作部材付近の要部拡大平断面図である。 (a)は、クラッチ機構のクラッチON状態からクラッチOFF状態への切り換え動作に抵抗力を付与する抵抗力付与手段の第1の例を示す概略的な横断面図、(b)は抵抗力付与手段の第2の例を示す概略的な縦断面図である。
以下、図1〜図7を参照して本発明に係る両軸受型リールの一実施形態について説明する。
本実施形態に係る両軸受型リールのリール本体1は、左側板1A、右側板1B、及び両側板1A,1B間に回転自在に支持したスプール3を備えている。本実施形態では、右側板1B側にハンドル5を設けており、ハンドル5を巻き取り操作することで、右側板1B内に配設された駆動力伝達機構(図示せず)を介してスプール3を回転駆動する構成となっている(右ハンドル式)。なお、ハンドル5については、左側板1A側に設けられた構成であってもよい。
図1〜図3に示されるように、リール本体1の左右の側板1A,1Bは、フレーム7(7A,7B)と、フレーム7に被着されるサイドプレート8(8A,8B)とにより構成される。具体的には、フレーム7は左フレーム7Aと右フレーム7Bとを備えており、これらは一体形成されて、左フレーム7Aに左サイドプレート8A(左カバー部材)が被着され、右フレーム7Bに右サイドプレート8B(右カバー部材)が被着される。すなわち、左側板(反ハンドル側側板)1Aは、左フレーム7Aとこれに被着される左サイドプレート8Aとによって構成され、右側板(ハンドル側側板)1Bは、右フレーム7Bとこれに被着される右サイドプレート8Bとによって構成される。
また、フレーム7は、左フレーム7Aと右フレーム7Bとを連結する複数の連結部、例えば、前方連結部7C、後方連結部7D、上方連結部(サムレストとして機能してもよい)7E、及び、下方連結部7Fを備えている。これらの連結部のうち、スプール3の下方に設けられる下方連結部7Fには、釣竿(図示せず)のリールシートに装着されるリール脚9が一体的に装着されている(リール脚9はフレーム7と一体形成されていてもよい)。
左右の側板1A,1Bの側面視形状については円形や非円形に特に限定されることはないが、本実施形態の左右の側板1A,1Bは、外周形状が側面視で前後方向に延びる非円形状(略楕円形状)に構成されている(図2参照)。この場合、反ハンドル側の左側板1A(左サイドプレート8A)の表面(側面)は、掌で包み込んで握り込み易いように、外側方向(スプール軸の軸方向)に向けて凸状に湾曲した湾曲面となっており、その高さ方向の中間部分に、前後方向に沿って湾曲面の頂部を規定する稜線Rが形成されている。
上記構成の左側板1Aは、その外周面(上縁部1E,下縁部1F)が平坦面に構成されていることが好ましい。ここで、平坦面とは、その表面から部分的に突出する部分(後述する開閉機構の操作部材などの突起物が露出していない平坦な面を意味し、曲面状のものを含む)がないことを意味しており、このように側板の外周面を平坦状に形成することで、側板を掌で握り込んだ際に、その指の引っ掛かりがなくなり、握り心地が悪くなることが防止される。本実施形態では、左手でリール本体1を握り込むと、指の付け根部分の掌部分が左サイドプレート8Aの後方側の領域に当接し、人差し指の腹部が稜線Rの下側の領域(下方側面8A1)に当接する。また、この際、親指の腹部は側板1Aの上縁部1Eに当接し、中指、薬指、小指は側板1Aの下縁部1Fに当接するようになる。
また、右フレーム7Bと右サイドプレート8Bとの間には、スプール3のスプール軸を動力伝達状態と動力遮断状態に切り換える公知のクラッチ機構(図示せず)が配設されており、このクラッチ機構は、スプール3の後方側の左右側板1A,1B間に配設されたクラッチ切り換え操作部材(以下、クラッチ操作部材と称する)45(図1及び図2参照)を押し下げ操作することで、ハンドル5の回転駆動力をスプール3に伝達してスプール3に対する釣糸の巻き取りを可能にするクラッチON状態から、ハンドル5からスプール3への回転駆動力の伝達を遮断してスプール3からの釣糸の放出を可能にする(スプール3を回転フリーにする)クラッチOFF状態へと切り換えることができるようになっている。なお、クラッチOFF状態からクラッチON状態への復帰は、クラッチON状態とクラッチOFF状態との間を切り換える前述したクラッチ操作部材45を逆操作することなく、公知の自動復帰機構によってハンドル5を回転操作することで行うことが可能となっている。
また、リール本体1には、左サイドプレート8Aを左フレーム7Aに対して開閉可能にする開閉機構20(特に図3参照)が設けられている。開閉機構20は、例えば本実施形態では、指で操作可能な位置に配設される操作部27Aを操作して左サイドプレート8Aによって左フレーム7Aを開放できる開放可能状態にすることで、左フレーム7Aから左サイドプレート8Aを取り外して内部を露出させることができるものであり、左フレーム7Aと左サイドプレート8Aとの間に配設されている。しかしながら、開閉機構20は、サイドプレートによってフレームを開放できさえすればよく、開放可能状態におけるフレーム7Aに対するサイドプレート8Aの装着形態はどのような形態であってもよい。例えば、開放可能状態では、フレーム7Aに対してサイドプレート8Aが依然として取り外し不能に取り付けられた状態でフレーム7Aに対してサイドプレート8Aを例えば回動させるなどして相対的に移動させることによりフレーム7Aが開放されてもよい。
以下、図2及び図3を参照して、本実施形態の開閉機構20の構成について説明する。
左サイドプレート8Aの側面の上方領域には、前後方向に沿って長孔状に左サイドプレート8Aを貫通する開口部21が形成されており、この開口部21の内部に開閉機構20の操作部27Aが変位可能に配設されている。
また、開閉機構20は、左サイドプレート8Aの内面に装着されたユニット構造となっており、左サイドプレート8Aの内面に対してネジ部材23によって取着固定されるセットプレート25と、セットプレート25の左サイドプレート8A側の輪帯状面25aに対してワッシャ26を介在して回動可能に装着されるリング状の切り換え部材27とを備えている。また、左フレーム7Aのスプール嵌合内周部7bには、左サイドプレート8Aの内側に一体的に取着されるセットプレート25に形成された円形外周部25bが嵌合されて、非円形状の左フレーム7Aの外周形状と左サイドプレート8Aの外周形状とが一致された状態で嵌合可能に取着されている。なお、セットプレート25は、左サイドプレート8Aと一体に形成されて切り換え部材27を回動可能に装着支持する(好ましくは抜け止め支持する)ための装着部として構成されていてもよい。
図3に明確に示されるように、切り換え部材27には、左フレーム7Aに対して係合/離脱可能な係合片27aが形成されている。具体的には、切り換え部材27の外周面には、径方向に突出する係合片27aが所定の間隔を隔てて複数個所(本実施形態では、周方向に沿って90°の角度間隔を隔てて4箇所)形成されており、これらの係合片27aが左フレーム7Aに形成された4箇所の凹溝7aにそれぞれ入り込めるように構成されている。すなわち、切り換え部材27が一方向(図3のR1方向)に回動することで、それぞれの係合片27aが対応する凹溝7aに入り込んで切り換え部材27(したがって、切り換え部材27がセットプレート25と共に固定される左サイドプレート8A)が左フレーム7Aに対して固定され(左サイドプレート8Aによる左フレーム7Aの閉鎖状態をロックする、すなわち、左フレーム7Aに対する左サイドプレート8Aの取り外しが不可能になる閉鎖ロック状態)、一方、切り換え部材27が他方向(図3のR2方向)に回動することで、それぞれの係合片27aが対応する凹溝7aから離脱して切り換え部材27(したがって、切り換え部材27が固定される左サイドプレート8A)の左フレーム7Aに対する固定が解除される(左サイドプレート8Aによって左フレーム7Aを開放できる、すなわち、左サイドプレート8Aを左フレーム7Aから取り外しできる開放可能状態)。
切り換え部材27の左サイドプレート8A側には、指を押し付ける(摘まむことも可能)ことで切り換え部材27を回動させることが可能なレバー形状の操作部27Aが開口部21に向けて突出形成されている。この操作部27Aは、切り換え部材27が装着される装着部25をネジ部材23によって左サイドプレート8Aに一体的に組み付けた状態で、左サイドプレート8Aに形成されている開口部21内に位置するように構成されている。
上記構成において、切り換え部材27は、セットプレート25と一体化した状態でユニット化されており、前述したようにセットプレート25の中心部分に内側からネジ部材23を螺入することで、セットプレート25が左サイドプレート8Aの内面に一体的に固定されるとともに、切り換え部材27が回動操作可能となる。すなわち、切り換え部材27は、それに形成された外部に露出される操作部27Aを回動操作(前後方向の移動操作)することで、係止状態が解除されて、固定状態にある左サイドプレート8Aを左フレーム7に対して取り外し可能となっている。
切り換え部材27には、左サイドプレート8Aによって左フレーム7Aを開放できる開放可能状態に対応する回動位置(開放位置)と左サイドプレート8Aによって左フレーム7を閉鎖する閉鎖ロック状態に対応する回動位置(閉鎖位置)とを位置決めする位置決め手段を設けておくことが好ましい。この位置決め手段は、切り換え部材27の回動に対して抵抗力を付与して切り換え部材27を位置決めする抵抗力付与手段として構成されており、具体的には、例えば、切り換え部材27の左サイドプレート8A側に周方向に沿って形成された2箇所の凹部27c,27dと、左サイドプレート8Aの内面に形成された袋穴(図示せず)に押圧バネ31を介在して配設される係合ピン32によって構成することが可能である(図3参照)。より具体的には、凹部27c,27dは、操作部27Aによって切り換え部材27を回動させた際、外周面に形成された各係合片27aが左フレーム7Aの凹溝7aに入り込む位置と離脱する位置とに対応して形成されており、係合ピン32は、各位置で凹部27c,27dに弾性的に付勢されて係合状態となる。すなわち、位置決め手段(抵抗力付与手段)は、切り換え部材27の係合片27aがそれぞれの凹溝7aに入り込む位置と離脱する位置とを、節度を持って位置決めできるように構成されている。
したがって、上記構成によれば、切り換え部材27の操作部27AをR2方向である前方側に移動操作すると、凹部27cと係合していた係合ピン32が凹部27dに位置決めされて(切り換え部材27が開放位置に位置されて)、切り換え部材27の各係合片27aがそれぞれの凹溝7aから離脱し、セットプレート25と一体の左サイドプレート8Aを左フレーム7Aから取り外し可能となる(左サイドプレート8Aによって左フレーム7Aを開放できる開放可能状態;図5参照)。また、左サイドプレート8Aを左フレーム7Aの所定の位置に位置合わせした状態で、切り換え部材27の操作部27AをR1方向である後方側に移動操作すると、係合ピン32が凹部27cに入り込んで位置決めされて(切り換え部材27が閉鎖位置に位置されて)、切り換え部材27の各係合片27aがそれぞれの凹溝7aに係合し、左サイドプレート8Aが左フレーム7Aに装着される(左サイドプレート8Aによる左フレーム7Aの閉鎖状態をロックする閉鎖ロック状態;図2,4,6参照)。すなわち、左フレーム7Aに対する左サイドプレート8Aの取り外しが不可能となる。なお、両位置での位置決め固定方法は、上記構成に限定されず、適宜の方法(例えば、デッドポイントバネと度当て部による切り換え部材の振り分け付勢保持など)で実施される。
なお、本実施形態では、切り換え部材27がセットプレート25に対して回動可能に装着されるが、セットプレート25を設けることなく、切り換え部材27が左フレーム7A又は左サイドプレート8Aに対して直接に装着されてもよい。その場合も、切り換え部材27は、左フレーム7A又は左サイドプレート8Aに一体的に設けられる装着部に対して回動可能に装着(及び/又は抜け止め支持)される。
また、このような切り換え部材27の前述した操作部27Aについては、後方側に移動操作して位置決めされた際に、開口部21の後端縁21a(図2参照)と隣接するような位置関係にすることが好ましい。後端縁21aの近傍領域は、サイドプレート8Aを保持した際に、掌や指などが接触し難い部分であることから、この部分に閉鎖ロック状態にある操作部27Aを位置させることで、誤って閉鎖ロックを解除してしまう可能性を軽減することが可能となる。すなわち、前方側に移動操作して閉鎖ロック状態にする構成と比較すると、リールを操作している状態(保持状態)において誤って閉鎖ロック状態を解除する可能性が低くなる。
また、上記構成の操作部27Aについては、移動操作しやすいように階段状に形成しておくことが好ましい。すなわち、後方よりも前方が突出する段部27B(図1参照)を形成することで、後方側から指を押し付けた際に引っ掛かり易くなり、閉鎖ロック解除の操作が行ない易くなる。また、操作部27Aは、前述したように開口部21内に位置しているが、本実施形態の開口部21は、実釣時において実際に左サイドプレート8Aを保持した際、指などを当て付けることが殆ど無いデッドスペース(上方側面8A2の領域内)に形成されている。このため、開口部21内に位置している操作部27Aの先端(頂部の表面)27Bは、図1に示されるように、左サイドプレート8Aの表面(上方側面8A2の表面)と同一にするか、或いは、僅かに突出させることも可能である。すなわち、操作部27Aを僅かに突出するように構成しても、操作部材27Aはデッドスペースに位置しているため、誤操作される可能性が低く、実際に操作するに際しては、僅かに突出することで、指を押し付けやすくなる(摘まみ易くなる)ため、左サイドプレート8Aを取り外す際の操作性の向上が図れるようになる。つまり、操作部27Aは、左サイドプレート8Aの側面又は外周或いは左フレーム7Aの外周部の適宜位置に形成される開口部21の内部又は外部に露出して操作可能に配設されていればよい。
また、本実施形態では、スプール3の回転に制動力を付与する制動機構がセットプレート25に配設されている(例えば図3参照)。この制動機構の構成については、公知のものが適用され、特に限定されることはない。
なお、本実施形態では、右側板1B側にハンドル5が設けられるため、反ハンドル側にある左サイドプレート8Aが左フレーム7Aに対して開閉機構20により開閉自在に構成されているが、左側板1A側にハンドル5が設けられる場合には、反ハンドル側にある右サイドプレート8Bが右フレーム7Bに対して開閉機構20により開閉自在に構成されることは言うまでもない。
また、本実施形態において、開閉機構20を構成する切り換え部材27は、それが開放位置にあるときに、前述したクラッチ機構のクラッチON状態からクラッチOFF状態への切り換え動作に連動して閉鎖位置へと回動されるようになっている。具体的には、図4〜図7に示されるように、クラッチ機構のクラッチ操作部材45は、クラッチON状態からクラッチOFF状態へと切り換え操作(押し下げ操作)されるときに、開放位置にある切り換え部材27の突設部27fに当接して作用することにより切り換え部材27を閉鎖位置へと回動させる作用部45aを有する。
この場合、突設部27fは、切り換え部材27の周方向の所定位置で切り換え部材27の環状の本体から径方向に延出しており、また、作用部45aは、クラッチ操作部材45の一端側(左フレーム7A側)から延びるとともに、左フレーム7Aの例えば円弧状の長孔50を貫通して左サイドプレート8A側へと突出し、切り換え部材27の突設部27fに作用し得るように突設部27fと上側から対向する。また、長孔50は、少なくともクラッチ操作部材45の操作ストローク(クラッチON状態とクラッチOFF状態との間のクラッチ操作部材45の移動量)にわたって延びている。
このような構成によれば、図4に示されるように切り換え部材27が閉鎖位置にあるときには、切り換え部材27の突設部27fがクラッチ操作部材45の作用部45aからクラッチ操作部材45の操作ストローク以上の距離だけ周方向で離れているため、クラッチ操作部材45をクラッチON状態の位置からクラッチOFF状態の位置へと押し下げ操作しても(図4中の矢印参照)、長孔50内で移動するクラッチ操作部材45の作用部45aは切り換え部材27の突設部27fに作用しない。しかしながら、図5に示されるように切り換え部材27が開放位置にあるときには、切り換え部材27の突設部27fがクラッチ操作部材45の作用部45aと隣接して対向するため、クラッチ操作部材45をクラッチON状態の位置からクラッチOFF状態の位置へと押し下げ操作する(図5中の矢印参照)と、クラッチ操作部材45の作用部45aが突設部27fに当接して下向きの力を作用させ、切り換え部材27をその開放位置から閉鎖位置へと回動させる(図5中の矢印参照)。なお、このクラッチ機構の切り換え動作に連動して切り換え部材27が閉鎖位置に位置された状態が図6に示される。
以上説明したように、本実施形態によれば、切り換え部材27が開放位置にあるときに、クラッチ機構のクラッチON状態からクラッチOFF状態への切り換え動作に連動して切り換え部材27が閉鎖位置へと回動されるため、すなわち、キャスティング操作前のクラッチOFF操作時に開閉機構20が自動的に閉鎖ロック状態に切り換えられるため、メンテナンス作業等を行なうために左サイドプレート8Aによって左フレーム7Aを開放した後、開閉機構20を用いて左サイドプレート8Aを左フレーム7Aに対して取り外し不能にロックする操作をうっかり忘れても、キャスティング操作時に左サイドプレート8Aが左フレーム7から抜け落ちて落下してしまう不具合を未然に防止できる。
図8の(a)(b)には、開閉機構20を用いて左サイドプレート8Aを左フレーム7Aに対して取り外し不能にロックする操作をうっかり忘れてもキャスティング操作時にサイドプレートがフレームから抜け落ちて落下してしまう不具合を未然に防止できる他の手段が示される。これらの手段は、基本的には、切り換え部材27が開放位置にあるときに、抵抗力付与手段によってクラッチ機構のクラッチON状態からクラッチOFF状態への切り換え動作に抵抗力を付与する。
そのような抵抗力付与手段の第1の例が図8の(a)に示される。図示のように、この第1の例に係る抵抗力付与手段は、切り換え部材27に突設して形成される前述した突設部27fと、クラッチ操作部材45に設けられ、クラッチ操作部材45がクラッチON状態からクラッチOFF状態へと切り換え操作されるときに開放位置にある切り換え部材27の突設部27fに作用する作用部45a’と、突設部27f及び作用部45a’の少なくとも一方に形成される(この第1の例では作用部45a’に形成される)とともに、クラッチON状態からクラッチOFF状態へと切り換え操作されるクラッチ操作部材45の操作力(この例では下向きの操作力)に抗する抵抗力(この例では上向きの抵抗力)を付与する抵抗力付与面63とを有する。
ここで、作用部45a’は、前述した作用部45aと同様、クラッチ操作部材45の一端側(左フレーム7A側)から延びるとともに、左フレーム7Aの前述した長孔50を貫通して、切り換え部材27の突設部27fに作用し得るように左サイドプレート8A側へと突出する。また、抵抗力付与面63は、この例では、作用部45a’の端面に形成されて、上方から下方に向けて切り換え部材27から次第に遠ざかるように傾斜する傾斜面を成す。なお、抵抗力付与面(例えば傾斜面)63は、作用部45a’ではなく突設部27fに形成されていてもよく、或いは、突設部27f及び作用部45a’の両方に形成されていてもよい。
このような構成では、図示のように切り換え部材27が開放位置にあるときに、前述した抵抗力付与手段は、突設部27fと作用部45a’との抵抗力付与面(例えば傾斜面)63を介した接触に起因してクラッチ機構のクラッチON状態からクラッチOFF状態への切り換え動作に抵抗力を付与し(切り換え部材27には、回動方向ではなく矢印方向の押圧力が作用し、クラッチ操作部材45の矢印方向の操作に摩擦抵抗力が生じる)、クラッチ操作部材45の切り換え動作に連動して切り換え部材27は回動せず、また、クラッチ操作部材45の操作力に抵抗が生じて、開放機構20が開放位置であることをユーザに注意喚起させる。
抵抗力付与手段の別の第2の例が図8の(b)に示される。図示のように、この第2の例に係る抵抗力付与手段は、切り換え部材27が開放位置にあるときに、クラッチ機構のクラッチON状態からクラッチOFF状態への切り換え動作を阻止するようになっている。具体的には、この抵抗力付与手段は、切り換え部材27に突設して形成される前述した突設部27fと、クラッチ操作部材45に設けられ、クラッチ操作部材45がクラッチON状態からクラッチOFF状態へと切り換え操作されるときに開放位置にある切り換え部材27の突設部27fに当接して作用する作用部45a”と、突設部27fに移動可能に設けられる係止ピン80とを有する。
この場合、係止ピン80は、突設部27f内に径方向に延びるように形成されて左フレーム7Aの側壁に向けて開口する径方向穴71内に移動可能に収容され、また、作用部45”は、前述した作用部45と同様、クラッチ操作部材45の一端側(左フレーム7A側)から延びるとともに、左フレーム7Aの前述した長孔50を貫通して左サイドプレート8A側へと突出する。そして、左フレーム7Aの長孔50を貫くこの作用部45a”は、径方向穴71と連通するように長孔50の延在方向で突設部27fを貫く縦穴70を通じて突設部27f(具体的には突設部27f内の係止ピン80)に作用するようになっている。なお、クラッチ操作部材45の作用部45a”は、その作用時に係止ピン80を左フレーム7Aの側壁へ向けて容易に移動させるためのテーパ面85が設けられる。
このような構成において、係止ピン80は、図示のように切り換え部材27が開放位置にあるときに、作用部45a”の作用力を受けて径方向穴71内で径方向に移動することにより左フレーム7Aの側壁に形成された係止凹部82に係止して、切り換え部材27の回動を阻止し、それにより、切り換え部材27の突設部27fにその作用部45a”が当接するクラッチ操作部材45のクラッチON状態からクラッチOFF状態への切り換え動作を阻止する。
以上説明したように、第1及び第2の例に係る抵抗力付与手段は、切り換え部材27が開放位置にあるときに、クラッチ機構のクラッチON状態からクラッチOFF状態への切り換え動作に抵抗力を付与するため、メンテナンス作業等を行なうために左サイドプレート8Aによって左フレーム7Aを開放した後、開閉機構20を用いて左サイドプレート8Aを左フレーム7Aに対して取り外し不能にロックする操作をうっかり忘れても、前記抵抗力によってクラッチ切り換え操作に支障を生じさせることにより、左サイドプレート8Aがロックされていない(閉まっていない)ことをキャスティング操作前のクラッチOFF操作時にユーザに注意喚起することができ(左サイドプレート8Aがロックされていないことをユーザが認知でき)、その結果、キャスティング操作時に左サイドプレート8Aが左フレーム7Aから抜け落ちて落下してしまう不具合を未然に防止できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。例えば、側板を構成するサイドプレートやフレームの形状については特に限定されることはなく、例えば、円形状であってもよい。また、サイドプレートの側面や外周、フレームの外周等に形成される開口部の位置、形状についても特に限定されることはない。この場合、開口部は、側板を手で保持した際、掌で覆われる領域に形成してもよいが、このような構成では、開閉機構の操作部は、サイドプレートの側面から突出しないように形成することが好ましい。また、開口部については、サイドプレートを貫通するように形成したが、部分的に底を有した状態で貫通していてもよいし、全体が有底状に形成されていてもよい。
開閉機構の操作部については、前後方向に回動操作されるレバー形態以外に、例えば、付勢力に抗して操作される構成であってもよい。このような構成では、ロック解除し易いことから、開口部の内部に配設される操作部の頂部は、サイドプレートの表面から内側に位置させることが好ましい。
また、サイドプレートに形成される開口部内には、開閉機構の操作部のみが配設される構成であってもよい。また、本実施形態の操作部は、前後方向に直線的にスライド操作されるように構成してもよく、また、上下方向にスライド操作される構成であってもよい。更に、開口部内に位置する操作部は、その開口部を規定する縁部から離れた位置、例えば、開口部の中央領域に配設したものであってもよい。更にまた、操作部は、開口部内で操作可能な押ボタン方式でもよい。
また、前述した実施形態では、切り換え部材が1部品から成るが、2部品から成っていてもよい。更に、前述した実施形態では、切り換え部材が開放位置と閉鎖位置との間で回動されるが、開放位置と閉鎖位置との間の切り換え部材の動きは、回動に限定されず、並進等を含む他の移動形態を成していてもよい。
1 リール本体
3 スプール
5 ハンドル
7a 凹溝
7A、7B フレーム
8A,8B サイドプレート
20 開閉機構
25 セットプレート
27 切り換え部材
27a 係合片
27f 突設部
27A 操作部
45 クラッチ操作部材
45a,45a’,45a” 作用部
63 抵抗力付与面
80 係止ピン
82 係止凹部

Claims (6)

  1. フレームにサイドプレートを被着した左右側板を具備するリール本体と、前記左右側板間に回転自在に支持されたスプールと、前記側板の一方に設けられ前記スプールを回転駆動するハンドルと、前記リール本体に設けられ、反ハンドル側の他方の側板のサイドプレートをフレームに対して開閉可能とする開閉機構と、前記ハンドルの回転駆動力を前記スプールに伝達して前記スプールに対する釣糸の巻き取りを可能にするクラッチON状態と前記ハンドルから前記スプールへの回転駆動力の伝達を遮断して前記スプールからの釣糸の放出を可能にするクラッチOFF状態との間を切り換えるためのクラッチ機構と、を有する両軸受型リールにおいて、
    前記開閉機構は、前記サイドプレートによって前記フレームを開放できる開放可能状態と、前記サイドプレートによる前記フレームの閉鎖状態をロックする閉鎖ロック状態との間を切り換えるための操作部を有する切り換え部材を備え、前記切り換え部材は、前記開放可能状態に対応する開放位置と、前記閉鎖ロック状態に対応する閉鎖位置との間で移動可能であるとともに、前記開放位置にあるときに、前記クラッチ機構の前記クラッチON状態から前記クラッチOFF状態への切り換え動作に連動して前記閉鎖位置へと移動されることを特徴とする両軸受型リール。
  2. 前記クラッチ機構は、前記クラッチON状態と前記クラッチOFF状態との間を切り換えるように操作されるクラッチ操作部材を有し、前記クラッチ操作部材は、前記クラッチON状態から前記クラッチOFF状態へと切り換え操作されるときに前記開放位置にある前記切り換え部材の突設部に当接して作用することにより前記切り換え部材を前記閉鎖位置へと移動させる作用部を有することを特徴とする請求項1に記載の両軸受型リール。
  3. フレームにサイドプレートを被着した左右側板を具備するリール本体と、前記左右側板間に回転自在に支持されたスプールと、前記側板の一方に設けられ前記スプールを回転駆動するハンドルと、前記リール本体に設けられ、反ハンドル側の他方の側板のサイドプレートをフレームに対して開閉可能とする開閉機構と、前記ハンドルの回転駆動力を前記スプールに伝達して前記スプールに対する釣糸の巻き取りを可能にするクラッチON状態と前記ハンドルから前記スプールへの回転駆動力の伝達を遮断して前記スプールからの釣糸の放出を可能にするクラッチOFF状態との間を切り換えるためのクラッチ機構と、を有する両軸受型リールにおいて、
    前記開閉機構は、前記サイドプレートによって前記フレームを開放できる開放可能状態と、前記サイドプレートによる前記フレームの閉鎖状態をロックする閉鎖ロック状態との間を切り換えるための操作部を有する切り換え部材を備え、
    前記切り換え部材は、前記開放可能状態に対応する開放位置と、前記閉鎖ロック状態に対応する閉鎖位置との間で移動可能であり、
    前記切り換え部材が前記開放位置にあるときに、前記クラッチ機構の前記クラッチON状態から前記クラッチOFF状態への切り換え動作に抵抗力を付与する抵抗力付与手段を更に備えることを特徴とする両軸受型リール。
  4. 前記クラッチ機構は、前記クラッチON状態と前記クラッチOFF状態との間を切り換えるように操作されるクラッチ操作部材を有し、
    前記抵抗力付与手段は、
    前記切り換え部材に突設して形成される突設部と、
    前記クラッチ操作部材に設けられ、前記クラッチ操作部材が前記クラッチON状態から前記クラッチOFF状態へと切り換え操作されるときに前記開放位置にある前記切り換え部材の前記突設部に作用する作用部と、
    前記突設部及び前記作用部の少なくとも一方に形成されるとともに、前記クラッチON状態から前記クラッチOFF状態へと切り換え操作される前記クラッチ操作部材の操作力に抗する抵抗力を付与する抵抗力付与面と、
    を有することを特徴とする請求項3に記載の両軸受型リール。
  5. 前記抵抗力付与手段は、前記クラッチ機構の前記クラッチON状態から前記クラッチOFF状態への切り換え動作を阻止することを特徴とする請求項3に記載の両軸受型リール。
  6. 前記切り換え部材には前記フレームの対応する凹溝に対して係脱可能に係合する複数の係合片が形成され、前記切り換え部材が一方向に回動されて前記各係合片がそれぞれの凹溝から離脱することにより、前記サイドプレートを前記フレームから取り外しできる前記開放可能状態となり、前記切り換え部材が他方向に回動されて前記各係合片がそれぞれの凹溝に係合することにより、前記フレームに対する前記サイドプレートの取り外しが不可能になる前記閉鎖ロック状態となることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の両軸受型リール。
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