JP2002335832A - 魚釣用両軸受型リール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚釣用両軸受型リールを手の中に容易に握持
保持できるようにして、前記リールの操作性を向上す
る。 【解決手段】 魚釣用両軸受型リールのクラッチ機構の
切換部材７の操作部７ｄを前記リールのハンドル１１が
装着される一方のリール側枠２及び側板１の上部に前後
方向に向けて変位可能に設ける。また、ハンドル１７と
反対側の他方のリール側枠３及び側板１’を、手の中に
握持し易いように釣糸繰り出し側とは反対の手前側にお
いて前記一方のリール側枠２及び側板１の外形よりもス
プール側に短く形状した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、釣糸巻取状態と
釣糸放出状態に切換えるクラッチ機構を有するリールの
クラッチ切換え操作性を改善した魚釣用両軸受型リール
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、リール本体の側板間に回転自在に
支持したスプールを釣糸巻取状態と釣糸放出状態に切換
えるクラッチ機構を備えた魚釣用両軸受型リールについ
ては、例えば実開平２−２９２７０号公報、実公平６−
４７２６８号公報等で見られるように、クラッチ機構の
切換部材は、一方のハンドルが装着される側板の外周に
前後方向に向けて移動自在に設けられている。そのため
ハンドルと反対側の側板を手で保持した状態で親指で切
換部材を操作することが可能である。しかし、その側枠
等の大きさは左右同じであることから、ハンドルと反対
側の側板を保持する際に手の中に握り込むには適さず、
従って、その握持性に劣り、握持した手の親指でクラッ
チの切替操作がし難いためその操作性が悪い等の問題が
ある。そのため、釣竿を握った手の指でクラッチ操作を
行うと、ハンドル操作時には改めてリールを握り直すこ
とが必要となり、操作が煩雑であるばかりでなく釣竿の
ブレを生じ獲物を逃がす恐れがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題を解決すべくなされたものであって、その目的は、リ
ール部分を手の中に握り込むに適した小型形状にするこ
とで、リールを手の中に握持保持したままの状態でクラ
ッチの切替操作、釣糸の繰出しから巻取りまでの一連の
リール操作を行えるようにし、リールの操作性を向上さ
せることである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、リール本体の側板間に回転自在に支持し
たスプールを釣糸巻取状態と釣糸放出状態に切換えるク
ラッチ機構を備え、該スプールを側板に設けたハンドル
で巻取回転する魚釣用両軸受型リールにおいて、前記ク
ラッチ機構の切換部材の操作部を前記ハンドルが装着さ
れる一方のリール側枠及び側板の上部に前後方向に向け
て変位可能に設けると共に、ハンドルと反対側の他方の
リール側枠及び側板を釣糸繰り出し側とは反対の手前側
において前記一方のリール側枠及び側板の外形よりもス
プール側に短く形状したことを要旨とするものである。

【０００５】本発明は、以上のようにリールを操作する
際にハンドルと反対側の側板を手の中に保持することが
できるから、リールを握持した手の親指でクラッチ切換
部材（操作部）を操作できかつ、その手を一切移動する
ことなく釣糸放出から釣糸巻取操作までの一連の動作を
安定して連続的に行うことができる。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、図示の一実施例によって本
発明を説明すると、本発明を左ハンドルリールで述べれ
ば、図１は魚釣用両軸受型リールの斜視図、図２は魚釣
用両軸受型リールの平面図、図３は魚釣用両軸受型リー
ルの要部断面平面図と一部拡大断面平面図、図４は魚釣
用両軸受型リールの一部拡大断面平面図、図５は魚釣用
両軸受型リールの左リール側板内のクラッチオン状態の
要部断面側面図、図６は図５の駆動歯車の下側の要部断
面側面図、図７は左リール側板内を示す要部断面側面
図、図８は魚釣用両軸受型リールの一部断面背面図と一
部拡大断面背面図、図９はクラッチオフ状態の要部断面
側面図である。

【０００７】魚釣用両軸受型リールは図１から図３で、
リール本体Ａの左右両側枠１、１’が支持板１ａと指載
せ板１ｂとリール脚１０の固定板１ｃで平行に一体に保
持されている。左側枠１の外側にはリール側板２が取り
付けられている。右側枠１’の外側には支持板１”とリ
ール側板３が取り付けられている。左右両側枠１、１’
間にスプール１１が図３のようにスプール軸４に固定配
置され、スプール軸４は一方の軸受１２、１３と他方の
軸受１４、１５で回転自在に軸承されてクラッチ機構Ｂ
とスプール軸４に嵌合されたピニオン５とハンドル軸６
に摩擦結合された駆動歯車１６とハンドル軸６に取り付
けられたハンドル１７を介して回転されるように構成さ
れている。ハンドル軸６はスプール軸４より釣糸繰出し
方向とは反対側の後方に配置されている。スプール１１
から釣糸１８が繰り出される方向とは逆の手前側の右側
枠１’と支持板１”とリール側板３の外形は、ハンドル
１７側の左側枠１とリール側板２の外形よりスプール１
１側に短く形成されている。

【０００８】図３から図６でリール本体Ａの左側枠１の
両面に筒部１ｄ、１ｅが形成されて筒部１ｄの外周には
クラッチ機構Ｂの筒状の切換部材７が回動自在に嵌合さ
れている。筒部１ｄ、１ｅ内には透孔１ｆが形成され、
筒部１ｅ内には凹部１ｇが形成されてスプール軸４を軸
承する軸受１２が取り付けられている。リール側板２に
は透孔２ａと凹部２ｂが形成されている。凹部２ｂには
前記軸受１３が嵌合されて取り付けられ、軸受１３には
スプール軸４の細径部４ａが軸承されている。リール側
板２の透孔２ａの左外側には軸筒部２ｃが突出形成され
て外周に雄螺子が形成されている。雄螺子にはスプール
軸端圧接の調整つまみ１９が螺合され、調整つまみ１９
の内側底面にスラスト軸受２０が固定されてスプール軸
４の細径の一端４ｂが当接されている。

【０００９】左側枠１とリール側板２間のスプール軸４
の細径部４ａにはピニオン５が軸線方向に移動自在に嵌
合され、スプール軸４の係合部４ｃとピニオン５の係合
部５ａとでクラッチ機構Ｂの係合部が構成されている。
ピニオン５にはハンドル軸６に回転自在に嵌合された駆
動歯車１６が噛合されている。左側枠１の左外側には凹
部１ｈが形成されて軸受２１が嵌合され、前記ハンドル
軸６の一端６ａが回転自在に嵌合されて抜け止め板２２
で抜け止めされている。リール側板２に透孔２ｄと凹部
２ｅが形成されている。凹部２ｅには軸受２３が嵌合さ
れて取り付けられている。軸受２３でハンドル軸６が、
ハンドル軸６の軸線方向に移動自在に回り止め嵌合され
たカラー２４を介して軸承されている。

【００１０】駆動歯車１６の左側のハンドル軸６には一
端６ａと鍔部６ｂが形成されてキック歯車２５と逆転防
止の爪車２６が夫々摩擦板２７を挟んで鍔部６ｂに押圧
されるように重ねて嵌合され、キック歯車２５と爪車２
６はハンドル軸６に回り止め嵌合されている。キック歯
車２５の外周には複数個のキック突起が突出形成されて
いる。駆動歯車１６には中心に丸孔と凹部からなる収容
部が形成されてドラグ機構の制動板２８と摩擦板２９と
制動板３０と摩擦板２９と制動板２８と摩擦板２９と制
動板３０が順次挿入収容されている。更に収容部の内周
には軸方向に一対の突起が形成されて制動板２８は一対
の突起に回り止め嵌合されると共に、ハンドル軸６の外
周に回動自在に嵌合されている。制動板３０はハンドル
軸６の外周に回り止め嵌合され、駆動歯車１６に対して
回動自在に嵌合されている。

【００１１】駆動歯車１６の開口側の制動板３０にはハ
ンドル軸６に回り止め嵌合された押圧盤３１が当接され
ている。押圧盤３１の右側にはハンドル軸６に回り止め
嵌合された発条３２、３３が当接されている。発条３３
の隣には前記カラー２４が当接されている。カラー２４
の隣にはハンドル軸６に螺合されたナット３４が当接さ
れている。ナット３４より外側のハンドル軸６にはハン
ドル１７が回り止め嵌合されて袋ナット３５で抜け止め
されている。ナット３４はドラグ調整ツマミ３６の多角
形の貫通孔に軸方向の前後に移動自在に嵌合されてい
る。

【００１２】ハンドル軸６が軸承された軸受２３の外側
のリール側板２の側部には凹部２ｆが形成されてドラグ
調整ツマミ３６との間に金属、合成樹脂の硬質体や硬質
フェルトなどからなる中間部材３７が回転自在に介在さ
れ、ドラグ調整ツマミ３６とハンドル１７との間に他の
Ｏリングからなる中間部材３８が介在されている。前記
逆転防止の爪車２６はハンドル軸６に回り止め嵌合さ
れ、図３、図４のように、爪車２６の外側にはバネ板３
９、３９で挟まれた逆転係止爪４０が軸４１で回動自在
に軸承され、バネ板３９、３９は爪車２６の両側面を挟
み込み、逆転係止爪４０の先端は爪車２６の外周に形成
された係止歯に係合自在に臨まされている。

【００１３】リール側板２内はギヤボックスに構成され
ると共に、クラッチ機構Ｂが収容されている。クラッチ
機構Ｂは、前記スプール軸４の係合部４ｃと係合・離脱
されるピニオン５の係合部５ａと、切換部材７のクラッ
チカム７ａと、クラッチ板４２と、キック歯車２５と、
キックレバー４３とで構成されている。クラッチ機構Ｂ
の切換部材７の端面には図５、図６のように、２つのク
ラッチカム７ａが突出形成され、外周には腕部７ｂとバ
ネ掛け部７ｃが形成されて腕部７ｂの元部にピン４４が
固定されている。左側枠１とバネ掛け部７ｃにはデッド
ポイントバネ４５が張設されている。

【００１４】左側枠１のスプール１１側にはスプールカ
バー８が固定されている。左側枠１の上部には底面がス
プールカバー８の外周面に沿った凹部１ｉが形成される
と共に、凹部１ｉと凹部１ｉの前後の左側枠１のハンド
ル１７側の側面に凹溝１ｊが形成されている。凹溝１ｊ
には防塵カバー４６の長手方向の一側が挿入されると共
に防塵カバー４６の孔に腕部７ｂが挿入されている。リ
ール側板２の上部の縁と内側には図１、図２、図７、図
８のように、前記凹部１ｉに対応するように凹部２ｇと
突出部２ｈが形成されている。突出部２ｈの前記凹溝１
ｊに対向する面に凹溝２ｉが形成されて凹溝２ｉに防塵
カバー４６の長手方向の他側が挿入されている。凹溝１
ｊと凹溝２ｉはスプールカバー８の外周と同径の円弧部
と略水平の部分で形成されている。

【００１５】腕部７ｂは図５から図８のように、左側枠
１の側面に沿って左側枠１とリール側板２の外周側に延
設されて図１、図２のように凹部２ｇと凹部１ｉの中で
操作部７ｄが腕部７ｂに一体的に固定されている。操作
部７ｄは腕部７ｂからＬ字形に形成されて左側枠１のス
プール１１側に突出され、凹部１ｉとスプールカバー８
の外周面に載せられている。操作部７ｄはリール側板２
の外周と略同一若しくは突出しないように形成されてい
る。操作部７ｄは図２のように、リール全体を手の中に
握持保持した時、親指の先が載せられる位置に配置され
ている。腕部７ｂの元部に固定されたピン４４にはキッ
クレバー４３の一端が回動自在に嵌合されている。キッ
クレバー４３の他端にはピン４７が固定され、他端の両
側には案内ピン４８、４９が左側枠１に取り付けられて
キックレバー４３の他端はキック歯車２５に臨まされて
いる。

【００１６】支持板１”には図３のように軸筒部１ｋが
突出形成されて軸筒部１ｋの内側の凹部には前記軸受１
４が取り付けられている。リール側板３の内側には軸筒
部３ａが突出形成されて軸筒部３ａの内側の凹部には前
記軸受１５が嵌合されて取り付けられ、軸筒部３ａの内
側底面にスラスト軸受が固定されてスプール軸４の他端
４ｄが当接されている。支持板１”からリール側板３側
に突出されたスプール軸４の他端４ｄ外周には歯車５０
が回り止め嵌合されてＥリング５１で抜け止めされてい
る。左右両側枠１、１’間のスプール１１より釣糸繰出
し方向側の前方にレベルワインド装置Ｃが配置され、レ
ベルワインド装置Ｃのトラバースカム軸５２の一端に歯
車５３が取り付けられている。歯車５０と歯車５３の間
には支持板１”に植設された軸５４に軸承された歯車５
５が噛合されている。

【００１７】指載せ板１ｂの左側枠１側に規制部９が固
定されている。規制部９は合成樹脂材等で形成され、規
制部９の右側枠１’側に規制面９ａが、左側枠１の外周
より幾分低い外周面９ｂとが形成されている。外周面９
ｂは左側枠１の外周より突出しない等高面としてもよ
い。

【００１８】魚釣用両軸受型リールの動作は、図１、図
２で切換部材７の操作部７ｄが実線の位置で、図３、図
４のスプール軸４の係合部４ｃとピニオン５の係合部５
ａが係合されたクラッチオン状態でハンドル１７でハン
ドル軸６が図５で反時計方向に回転されると、駆動歯車
１６を介してピニオン５が回転されてスプール１１に釣
糸１８が巻き取られる。ハンドル軸６にドラグ機構によ
り摩擦結合された駆動歯車１６の制動力が調節される時
は、ドラグ調整ツマミ３６が回動される。ドラグ調整ツ
マミ３６が回動されると、ナット３４が前進後退され、
カラー２４が押圧されて発条３２、３３と押圧盤３１を
介して制動板２８、３０が各摩擦板２９を介して駆動歯
車１６に押圧されて制動力が調節される。

【００１９】ハンドル１７が回転されると、設定された
制動力で駆動歯車１６が反時計方向に回転されると共に
キック歯車２５と爪車２６が反時計方向に回転される。
爪車２６が反時計方向に回転されると、爪車２６とバネ
板３９、３９の摩擦でバネ板３９、３９と逆転係止爪４
０は時計方向に回動されて逆転係止爪４０の先端は爪車
２６の係止歯から離間され、爪車２６が駆動歯車１６と
一体に回転される。次にスプール１１が釣糸１８の繰出
しで逆回転されると、駆動歯車１６と爪車２６は時計方
向に回転され、バネ板３９、３９と逆転係止爪４０は時
計方向に回動されて逆転係止爪４０の先端は爪車２６の
係止歯に係止される。この係止でハンドル軸６は回転が
停止されているので、駆動歯車１６は設定された制動力
に抗して回動される。

【００２０】次に切換部材７の操作部７ｄが図９のよう
に時計方向に回動されると、クラッチ板４２がクラッチ
カム７ａで上昇されてピニオン５の係合部５ａとスプー
ル軸４の係合部４ｃの係合が離脱されてクラッチオフ状
態となり、スプール１１はフリー回転状態となる。切換
部材７が回動された時、キックレバー４３が図９で右方
向に前進され、キックレバー４３のピン４７はキック歯
車２５のキック突起に当接可能位置に臨まされている。

【００２１】ハンドル１７が釣糸巻取方向に回転される
と、爪車２６と駆動歯車１６が図９で反時計方向に回転
され、キック歯車２５のキック突起がキックレバー４３
のピン４７に当接されてキックレバー４３が左方向に押
し戻され、切換部材７が反時計方向に回動後退され、ク
ラッチカム７ａとクラッチ板４２の係合が解除されてピ
ニオン５の係合部５ａとスプール軸４の係合部４ｃが係
合されて図３、図４のクラッチオン状態となる。クラッ
チオン状態でハンドル１７が時計方向に回転されると、
ピニオン５とスプール軸４が回転されてスプール１１が
回転され、レベルワインド装置Ｃでスプール１１に釣糸
１８が平行巻きされる。

【００２２】図２のように魚釣用両軸受型リールが右手
で握持保持されて前記切換部材７の操作部７ｄが切り換
え操作される時は、親指が規制部９の外周面９ｂの上に
一部載せられて操作部７ｄが操作される。クラッチオフ
状態でスプール１１の釣糸巻回胴部外周に巻回された釣
糸１８やスプール１１の右側枠１’側のフランジ部に親
指の先端が当てられてサミング操作される時は、親指が
指載せ板１ｂ上に載せられると共に規制面９ａに当てら
れて操作される。

【００２３】前記のように切換部材７の操作部７ｄは、
左側枠１の上部の凹部１ｉとリール側板２の上部の縁の
凹部２ｇの中に配置され、リール側板２の外周と略同一
若しくは突出しないように形成されているので、釣糸放
出操作の際にバックラッシュが発生した場合でも、操作
部７ｄに糸絡みが発生し難く、誤ってリールを落下させ
た場合でも、操作部７ｄが落下点の物に当り難いので損
傷することが防止できる。更に落下によりクラッチが切
り換わる誤作動が起こらず、操作部７ｄの操作性が向上
される。左側枠１の凹部１ｉとリール側板２の凹部２ｇ
の間の腕部７ｂが移動する間隙は防塵カバー４６で覆わ
れているので、リール側板２の中に砂や塵挨が侵入する
ことが防止出来る。サミング操作が行われる時、親指は
指載せ板１ｂ上に載せられると共に規制面９ａに当てら
れて操作されるので、親指によるリールの支持とサミン
グ操作が安定して行われ、巻取り操作やフッキング操作
時の保持が確実に行える。

【００２４】図１、図２のように、スプール１１から釣
糸１８が繰り出される方向とは逆の手前側の右側枠１’
と支持板１”とリール側板３の外形が、ハンドル１７側
の左側枠１とリール側板２の外形よりスプール１１側に
短く形成されていると、リール全体を一方の手の中に握
持保持する時、リール全体を手の中に握り込むことが出
来て握持保持性が向上される。

【００２５】前記のように魚釣用両軸受型リールが構成
されると、リール全体を一方の手の中に握持保持したま
まの状態で親指で切換部材７の操作部７ｄの切換え操作
が可能でクラッチオフ状態にした直後にサミング操作可
能状態となるので、リールが安定的に保持出来ると共
に、他方の手でハンドル１７の操作が出来るので、手を
移動することがなく釣糸放出操作から釣糸巻取操作の一
連の動作を連続して迅速かつ容易に行える。獲物とのや
り取りが行われる時も同様である。切換部材７の操作部
７ｄは、左側枠１の上部の凹部１ｉとリール側板２の上
部の縁の凹部２ｇの中に配置され、リール側板２の外周
と略同一若しくは突出しないように形成されているの
で、釣糸放出操作の際にバックラッシュが発生した場合
でも操作部７ｄに糸絡みが発生し難く、誤ってリールを
落下させた場合でも、操作部７ｄが落下点の物に当り難
いので損傷することが防止できる。更に落下によりクラ
ッチが切り換わる誤作動が起こらず、操作部７ｄの操作
性が向上される。

【００２６】前記説明では本発明を左ハンドルリールで
述べたが、右ハンドルリールに実施しても同様の作用効
果が得られる。前記説明ではリール本体Ａは左右両側枠
１、１’と支持板１ａと指載せ板１ｂとリール脚１０の
固定板１ｃで平行に一体に形成されたが、別体に形成し
て左右両側枠１、１’を平行に保持してもよい。

【００２７】

【発明の効果】本発明は前述のように構成されたから、
リール全体を容易に片方の手の中に握持保持でき、かつ
その状態で親指で切換部材の操作部の切換え操作が可能
で、クラッチオフ状態にした直後にサミング操作可能と
なりリールを安定的に保持出来ると共に、他方の手でハ
ンドル１７の操作が出来るので、手を移動することがな
く釣糸放出操作から釣糸巻取操作の一連の動作を連続し
て迅速かつ容易に行うことができる。獲物とのやり取り
が行われる時も同様である。

【図面の簡単な説明】

【図１】魚釣用両軸受型リールの斜視図である。

【図２】魚釣用両軸受型リールの平面図である。

【図３】魚釣用両軸受型リールの要部断面平面図と一部
拡大断面平面図である。

【図４】魚釣用両軸受型リールの一部拡大断面平面図で
ある。

【図５】魚釣用両軸受型リールの左リール側板内のクラ
ッチオン状態の要部断面側面図である。

【図６】図５の駆動歯車の下側の要部断面側面図であ
る。

【図７】左リール側板内を示す要部断面側面図である。

【図８】魚釣用両軸受型リールの一部断面背面図と一部
拡大断面背面図である。

【図９】クラッチオフ状態の要部断面側面図である。

【符号の説明】

Ａ…リール本体、Ｂ…クラッチ、２，３…リール側板、
１ｉ、２ｇ…凹部、７…切換部材、７ｄ…操作部、１１
…スプール、１７ハンドル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 リール本体の側板間に回転自在に支持し
   たスプールを釣糸巻取状態と釣糸放出状態に切換えるク
   ラッチ機構を備え、該スプールを側板に設けたハンドル
   で巻取回転する魚釣用両軸受型リールにおいて、前記ク
   ラッチ機構の切換部材の操作部を前記ハンドルが装着さ
   れる一方のリール側枠及び側板の上部に前後方向に向け
   て変位可能に設けると共に、ハンドルと反対側の他方の
   リール側枠及び側板を釣糸繰り出し側とは反対の手前側
   において前記一方のリール側枠及び側板の外形よりもス
   プール側に短く形状されていることを特徴とする魚釣用
   両軸受型リール。