JP2018103953A - ドラム回転台兼用台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動が容易で、台車として機能でき、回転台として機能する時にはドラムの転がりを防止することができるドラム回転台兼用台車を提供すること。
【解決手段】本発明は、ドラムやその他工事用道具等を載置可能な上面を有するドラム載置用フレームと、ドラム載置用フレームの下面側に設けられた移動用の複数のローラーと、ドラム載置用フレームに取り付けられた把持部材と、ドラム載置用フレームに一端側が固定されたチェーンないし紐部材と、チェーンないし紐部材の少なくとも一部を収容する収容ケース部と、チェーンないし紐部材の他端側を取り外し可能に係合する係合部と、を備える。前方外側ローラー、前方内側ローラー、後方外側ローラー及び後方内側ローラーが、ドラム載置用フレームの上面が下側に転回された状態で、ドラムの回転台として機能する。その際、チェーンないし紐部材が、ドラムないし当該ドラムに支持された治具に巻き回される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブルドラムのようなドラムを載せて回転させる回転台としての機能を兼ね備えた台車に関する。
ケーブルドラムは、ケーブルが巻き回される円筒部と、当該円筒部の左右両端に設けられた大径フランジ部と、を有している(いわゆる「糸巻き」のような形状を有している)。
本件出願人は、4個の小型の回転ローラーを四角形の角部に相当する位置に配置したドラムローラーを製造、販売している。前後で一対の回転ローラーが、片方の大径フランジ部を回転可能に支持するように配置されていて、それらが左右一対になって構成されたものである。
前記のようなドラムローラーは、原理的に、ドラムを4点で支持するものである。これに対して、前方側の外側及び内側並びに後方側の外側及び内側の4点、それらが左右一対になって合計8点でドラムを支持する構成を採用すれば、ドラムをより安定的に支持することができる。
前記のようにドラムを8点で支持する場合、ドラムをより安定的に支持することができるが、支持点の数が多くなるため(4→8)、ドラムが不所望に転がってしまうリスクも大きくなってしまう。
また、ドラムを8点で支持するべく、4つのローラーの各々を両方の大径フランジ部を支持するべく筒状に伸ばした構成とすると、4個の小型の回転ローラーを備えた従来の装置と比較して全体の重量がかなり大きくなって、ドラムローラーの移動ないし引き回しが面倒になる可能性がある。
本件発明者は、これらの課題を克服するべく、鋭意の検討を重ね、フレームに移動用のローラーを設けることで、装置の移動を容易にする構成を創案した。
そして、単に当該装置の移動を容易にするに留まらず、ドラムやその他工事用道具等を載置可能な上面を設けて、ドラムを運搬する台車としての機能を併せ持つ構成を創案した。
更に、ドラムの転がりを防止するためにチェーンないし紐部材を利用する態様を採用し、当該チェーンないし紐部材の少なくとも一部を収容する収容ケース部を設けることをも創案した。
本発明は、以上の知見に基づいて創案されたものである。本発明の目的は、移動が容易であって、台車として機能することもでき、回転台として機能する時にはドラムの転がりを防止することができる、というドラム回転台兼用台車を提供することである。
本発明は、ドラムを移動する際に当該ドラムやその他工事用道具等を載置可能な上面を有するドラム載置用フレームと、前記ドラム載置用フレームの下面側に設けられた移動用の複数のローラーと、前記ドラム載置用フレームに取り付けられた把持部材と、前記ドラム載置用フレームに一端側が固定されたチェーンないし紐部材と、前記チェーンないし紐部材の少なくとも一部を収容する収容ケース部と、前記チェーンないし紐部材の他端側を取り外し可能に係合可能な係合部と、を備え、前方外側ローラーと前方内側ローラーとを平行に共に回転可能に保持する一対の前方側軸受プレートが、前記ドラム載置用フレームの前方側に当該ドラム載置用フレームに対して揺動可能に取り付けられており、後方外側ローラーと後方内側ローラーとを平行に共に回転可能に保持する一対の後方側軸受プレートが、前記ドラム載置用フレームの後方側に当該ドラム載置用フレームに対して揺動可能に取り付けられており、前記前方外側ローラー、前記前方内側ローラー、前記後方外側ローラー及び前記後方内側ローラーは、前記ドラム載置用フレームの前記上面が下側に転回された状態で、ドラムの回転台として機能するようになっており、前記前方外側ローラー、前記前方内側ローラー、前記後方外側ローラー及び前記後方内側ローラーがドラムの回転台として機能する際、前記チェーンないし紐部材は、当該ドラムを前記前方外側ローラー、前記前方内側ローラー、前記後方外側ローラー及び前記後方内側ローラーの側に引き寄せる力を当該ドラムに付与するべく、当該ドラムないし当該ドラムに支持された治具に巻き回された状態で、前記係合部に取り外し可能に係合されるようになっていることを特徴とするドラム回転台兼用台車である。
本発明によれば、移動用の複数のローラーが設けられており、且つ、把持部材が取り付けられていることによって、移動ないし引き回しが容易である。また、本発明は、ドラムやその他工事用道具等を載置可能な上面を有するため、台車として機能することができる。そして、本発明は、ドラムの回転台として機能する際、チェーンないし紐部材がドラムないし当該ドラムに支持された治具に巻き回されることにより、ドラムの転がりを効果的に防止することができる。
ドラムの回転台として機能する際、必要に応じて、把持部材はドラム載置用フレームから取り外されてもよい。
また、本発明によれば、チェーンないし紐部材の一端側がドラム載置用フレームに固定されているため、チェーンないし紐部材が紛失する虞がなく、また、チェーンないし紐部材の少なくとも一部が収容ケース部に収容されているため、移動ないし引き回しの際にチェーンないし紐部材の存在が気にならない。
好ましくは、前記ドラムの中空軸部分に挿入され得る挿入棒が、前記ドラム載置用フレームに取り外し可能に取り付けられており、前記挿入棒は、前記前方外側ローラー、前記前方内側ローラー、前記後方外側ローラー及び前記後方内側ローラーがドラムの回転台として機能する際、ドラムの中空軸部分に挿入され、前記治具として前記チェーンないし紐部材によって巻き回されるようになっている。
この場合、より確実にドラムの転がりを防止することができる。
また、前記前方側軸受プレートは、スプリングを介して、前記ドラム載置用フレームに対して固定されていることが好ましい。
この場合、ドラムをセットする際の衝撃、及び/または、ドラムを取り出す際の衝撃を、スプリングが吸収してくれる。
なお、少なくとも本願出願の時点においては、チェーンないし紐部材の両端側のそれぞれがドラム載置用フレームに取り外し可能に係合するタイプの構成も、本願の保護対象から排除されない。
すなわち、本発明は、ドラムを移動する際に当該ドラムやその他工事用道具等を載置可能な上面を有するドラム載置用フレームと、前記ドラム載置用フレームの下面側に設けられた移動用の複数のローラーと、前記ドラム載置用フレームに取り外し可能に取り付けられた把持部材と、チェーンないし紐部材の少なくとも一部を収容する収容ケース部と、前記収容ケース部に少なくとも一部が収容されたチェーンないし紐部材と、前記チェーンないし紐部材の一端側を取り外し可能に係合可能な一端側係合部と、前記チェーンないし紐部材の他端側を取り外し可能に係合可能な他端側係合部と、を備え、前方外側ローラーと前方内側ローラーとを平行に共に回転可能に保持する一対の前方側軸受プレートが、前記ドラム載置用フレームの前方側に当該ドラム載置用フレームに対して揺動可能に取り付けられており、後方外側ローラーと後方内側ローラーとを平行に共に回転可能に保持する一対の後方側軸受プレートが、前記ドラム載置用フレームの後方側に当該ドラム載置用フレームに対して揺動可能に取り付けられており、前記前方外側ローラー、前記前方内側ローラー、前記後方外側ローラー及び前記後方内側ローラーは、前記ドラム載置用フレームの前記上面が下側に転回された状態で、ドラムの回転台として機能するようになっており、前記前方外側ローラー、前記前方内側ローラー、前記後方外側ローラー及び前記後方内側ローラーがドラムの回転台として機能する際、前記チェーンないし紐部材は、当該ドラムを前記前方外側ローラー、前記前方内側ローラー、前記後方外側ローラー及び前記後方内側ローラーの側に引き寄せる力を当該ドラムに付与するべく、当該ドラムないし当該ドラムに支持された治具に巻き回された状態で、前記一端側係合部及び前記他端側係合部に取り外し可能に係合されるようになっていることを特徴とするドラム回転台兼用台車である。
本発明によれば、移動用の複数のローラーが設けられており、且つ、把持部材が取り付けられていることによって、移動ないし引き回しが容易である。また、本発明は、ドラムやその他工事用道具等を載置可能な上面を有するため、台車として機能することができる。そして、本発明は、ドラムの回転台として機能する際、チェーンないし紐部材がドラムないし当該ドラムに支持された治具に巻き回されることにより、ドラムの転がりを効果的に防止することができる。
本発明の一実施形態に係るドラム回転台兼用台車の概略斜視図である。 図1のドラム回転台兼用台車をドラムの回転台として用いる場合の概略斜視図である。 図2のドラム回転台兼用台車にドラムをセットした状態を示す概略斜視図である。 収納時の図1乃至図3のドラム回転台兼用台車を示す概略斜視図である。 ドラムをセットする直前の状態を示す図1乃至図4のドラム回転台兼用台車の概略側面図(部分図)である。 ドラムをセットした状態を示す図1乃至図4のドラム回転台兼用台車の概略側面図(部分図)である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るドラム回転台兼用台車1の概略斜視図であり、図2は、図1のドラム回転台兼用台車1をドラム2の回転台として用いる場合の概略斜視図であり、図3は、図2のドラム回転台兼用台車1にドラム2をセットした状態を示す概略斜視図であり、図4は、収納時の図1乃至図3のドラム回転台兼用台車1を示す概略斜視図である。また、図5は、ドラムをセットする直前の状態を示す図1乃至図4のドラム回転台兼用台車の概略側面図(部分図)であり、図6は、ドラムをセットした状態を示す図1乃至図4のドラム回転台兼用台車の概略側面図(部分図)である。
特に図1に示すように、本実施形態に係るドラム回転台兼用台車1は、ドラム2を移動する際に当該ドラム2やその他工事用道具等を載置可能な上面を有する略長方形状のドラム載置用フレーム10を備えている。ドラム載置用フレーム10の下面側には、移動用の複数のローラーとして、前方側の一対の自在ローラー11a、11bと、後方側の一対の固定ローラー12a、12bと、が設けられている。
また、本実施形態に係るドラム回転台兼用台車1には、ドラム載置用フレーム10に取り外し可能に把持部材20が取り付けられている。本実施形態の把持部材20は、左右一対の鉛直方向に伸びる支柱部21a、21bと、水平方向に伸びる把持用バー22と、を有しており、各支柱部21a、21bの下端部が、任意の公知の締結部材によって、ドラム載置用フレーム10の後方端部に取り外し可能に固定されている。
また、ドラム載置用フレーム10の後方側の両方の側面に、チェーン30の一端が固定されたチェーン固定部13が設けられている。また、チェーン30の他端を含む当該チェーン30の大部分は、ドラム載置用フレーム10に設けられた収容ケース部14に収容されている。本実施形態の収容ケース部14は、ドラム2やその他工事用道具等を載置可能な上面の一部を提供する一方で、移動用の各ローラー11a、11b、12a、12bの接地面から所定の高さを確保できるよう、内部空間の高さは低くなっている。収容ケース部14には、ヒンジ機構14hによって開閉する蓋部が設けられている。また、収容ケース部14の側部の一部に、チェーン30が貫通可能な窓部(不図示)が設けられている。当該窓部からチェーン固定部13に至るまでの領域で、チェーン30は常に露出している。
また、本実施形態では、ドラム載置用フレーム10における各自在ローラー11a、11bの近傍の領域において、チェーン30の他端側を取り外し可能に係合する係合用スリット15(係合部の一態様)が形成されている。
特に図1及び図2に示すように、前方外側ローラー41と前方内側ローラー42とを平行に共に回転可能に保持する一対の前方側軸受プレート40が、ドラム載置用フレーム10の前方側に固定された支持突部16に当該支持突部16及びドラム載置用フレーム10に対して揺動可能に取り付けられている。具体的には、例えば前方側軸受プレート40から側方に伸びるピン部材(不図示)が、支持突部16に設けられた貫通穴(不図示)を揺動可能に貫通している。そして、当該揺動軸に沿って、一対の前方側軸受プレート40の間に補強シャフト43が渡されている。
概ね同様に、後方外側ローラー51と後方内側ローラー52とを平行に共に回転可能に保持する一対の後方側軸受プレート50が、ドラム載置用フレーム10の後方側に固定された支持突部17に当該支持突部17及びドラム載置用フレーム10に対して揺動可能に取り付けられている。具体的には、例えば後方側軸受プレート50から側方に伸びるピン部材(不図示)が、支持突部17に設けられた貫通穴(不図示)を揺動可能に貫通している。そして、当該揺動軸に沿って、一対の後方側軸受プレート50の間に補強シャフト53が渡されている。
本実施形態では、前方側軸受プレート40の揺動軸(ピン部材40p)の高さと、後方側軸受プレート50の揺動軸(ピン部材50p)の高さとは、同じに揃えられている。これにより、2つの補強シャフト43、53の高さが、同じに揃えられている。このため、ドラム回転台兼用台車1の高さ(厚み)が抑えられている。
そして、特に図2及び図3に示すように、前方外側ローラー41、前方内側ローラー42、後方内側ローラー52及び後方外側ローラー51は、ドラム載置用フレーム10の上面が下側に転回された状態で、ドラム2の回転台として機能するようになっている。
本実施形態の前方側軸受プレート40は、特に図5及び図6に示すように、スプリング45を介してもドラム載置用フレーム10に固定されている。これにより、ドラム2をセットする際の衝撃、及び/または、ドラム2を取り出す際の衝撃を、スプリング45が吸収するようになっている。
また、特に図5及び図6に示すように、前方側軸受プレート40の揺動を案内するために、本実施形態の支持突部16には揺動案内ピン16pが設けられていて、前方側軸受プレート40には当該揺動案内ピン16pが摺動する揺動案内溝40gが設けられている。これらによって、ドラム2をセットする際の衝撃、及び/または、ドラム2を取り出す際の衝撃を、より安定的にスプリング45で受け止めることができる。但し、当該構成を採用したことにより、支持突部16の方が支持突部17よりも高くなっている。
図3に戻って、前方外側ローラー41、前方内側ローラー42、後方内側ローラー52及び後方外側ローラー51がドラム2の回転台として機能する際、チェーン30は、当該ドラム2を前方外側ローラー41、前方内側ローラー42、後方内側ローラー52及び後方外側ローラー51の側に引き寄せる力を当該ドラム2に付与するべく、当該ドラム2ないしドラム2に支持された治具に巻き回されるようになっている。
本実施形態では、前方外側ローラー41、前方内側ローラー42、後方内側ローラー52及び後方外側ローラー51がドラム2の回転台として機能する際、挿入棒70がドラム2の中空軸部分2cに挿入され、前記治具としてチェーン30によって巻き回されるようになっている。挿入棒70は、例えば、ドラム載置用フレーム10に取り外し可能に取り付けられている。
本実施形態の挿入棒70は、円筒状のシャフト部71と、シャフト部71の一端部に設けられチェーン30の巻き回しを案内する一対の鍔部72を有するチェーン巻回部73と、当該チェーン巻回部73から所定距離おいて設けられたドラム2の大径フランジ部に当接する大径鍔部74と、を有している。
また、シャフト部71よりも大径の内径を有する補助中空棒75が、シャフト部71上に摺動移動可能に嵌合されるようになっており、当該補助中空棒75は、一端部においてチェーン30の巻き回しを案内する一対の鍔部76を有するチェーン巻回部77を有し、他端部においてドラム2の大径フランジ部に当接する大径鍔部78を有している。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
まず、図1に示すように、本実施形態に係るドラム回転台兼用台車1は、台車として機能することができる。図1に示すように、ドラム載置用フレーム10の上面は、略長方形状の平坦面を提供し、ドラム2やその他工事用道具等を載置可能である。
また、把持部材20が取り付けられているため、把持部材20の把持用バー22を手で操作することによって、ドラム回転台兼用台車1の移動ないし引き回しが容易である。特に、自在ローラー11a、11bと固定ローラー12a、12bとの組合せが採用されているため、ドラム回転台兼用台車1の移動ないし引き回しがより一層容易である。また、チェーン30の大部分は収容ケース部14に収容されているため、ドラム回転台兼用台車1の移動ないし引き回しの際にチェーン30の存在が邪魔になることがない。
次に、本実施形態に係るドラム回転台兼用台車1は、ドラム2の回転台として機能することができる。この場合には、ドラム載置用フレーム10の上面が下側に転回され、前方外側ローラー41、前方内側ローラー42、後方内側ローラー52及び後方外側ローラー51が上面側に露出される(図2及び図3参照)。一方、チェーン30が収容ケース部14から取り出され、把持部材20も、必要に応じて、ドラム載置用フレーム10から取り外される。
そして、図5に示すように、例えば、後方外側ローラ−51の外側から、ドラム2が当該後方外側ローラ−51上に乗せられる。そして、ドラム2は転がされながら、後方内側ローラ−52、前方内側ローラ−42、前方外側ローラー41の上に順に乗せられていく。
この時、前方側軸受プレート40とドラム載置用フレーム10との間にスプリング45が設けられていることにより、ドラム2をセットする際の衝撃を、当該スプリング45が吸収する。特に、本実施形態では、支持突部16の揺動案内ピン16pと前方側軸受プレート40の揺動案内溝40gとが摺動することによって、ドラム2をセットする際の衝撃を、より安定的にスプリング45で受け止めることができる。
そして、本実施形態では、挿入棒70がドラム2の中空軸部分2cに挿入され、チェーン30によって巻き回される。具体的には、ドラム2の中空軸部分2cの一方側から挿入棒70が挿入され、ドラム2の大径フランジ部に大径鍔部74が当接される。そして、ドラム2の中空軸部分2cの他方側から突出する挿入棒70のシャフト部71に、補助中空棒75が嵌合され、補助中空棒75の大径鍔部78がドラム2の他方の大径フランジ部に当接される。この状態で、ドラム載置用フレーム10の両側面のチェーン固定部13に固定された各チェーン30が、チェーン巻回部73、77に巻き回される(図4の状態)。
そして、各チェーン30の他端側の一部は、各自在ローラー11a、11bの近傍の領域に設けられた係合用スリット15に、取り外し可能に係合される。
ドラム2が回転する際には、当該ドラム2の中空軸部分2cに対して挿入棒70が摺動する。すなわち、挿入棒70及び補助中空棒75は、ドラム2が回転してもほとんど回転しない。従って、チェーン30は各チェーン巻回部73、77に対して安定的に固定され、ドラム2が不所望に転がってしまうことが有効に防止される。
ドラム2を取り外す時には、チェーン30を係合用スリット15及び各チェーン巻回部73、77から取り外し、挿入棒70及び補助中空棒75をドラム2から取り外してから、ドラム2を後方外側ローラ−52の外側へと転がす。
この時、前方側軸受プレート40とドラム載置用フレーム10との間にスプリング45が設けられていることにより、ドラム2を取り外す際の衝撃も、当該スプリング45が吸収する。特に、本実施形態では、支持突部16の揺動案内ピン16pと前方側軸受プレート40の揺動案内溝40gとが摺動することによって、ドラム2を取り外す際の衝撃を、より安定的にスプリング45で受け止めることができる。
その後、チェーン30が収容ケース部14に収容され、図4のような収納状態となって保管されたり、あるいは、把持部材20が再び取り付けられて、図1の台車状態に戻される。
以上のように、本実施形態のドラム回転台兼用台車1によれば、移動用の複数のローラー11a、11b、12a、12bが設けられており、且つ、把持部材20が取り付けられていることによって、移動ないし引き回しが容易である。また、本実施形態のドラム回転台兼用台車1は、ドラム2やその他工事用道具等を載置可能な上面を有するため、台車として機能することができる。そして、本実施形態のドラム回転台兼用台車1は、ドラム2の回転台として機能する際、チェーン30がドラム2に支持された挿入棒70及び補助中空棒75に巻き回されることにより、ドラム2の転がりを効果的に防止することができる。
また、本実施形態のドラム回転台兼用台車1によれば、チェーン30の一端側がドラム載置用フレーム10に固定されているため、チェーン30が紛失する虞がなく、また、チェーン30の一部が収容ケース部14に収容されているため、移動ないし引き回しの際にチェーン30の存在が気にならない。
また、本実施形態のドラム回転台兼用台車1によれば、前方側軸受プレート40がスプリング45を介してドラム載置用フレーム10に対して固定されているため、ドラム2をセットする際の衝撃、及び/または、ドラム2を取り出す際の衝撃を、当該スプリング45が効果的に吸収してくれる。
なお、以上の実施形態において、挿入棒70及び補助中空棒75は、ドラム載置用フレーム10に取り外し可能に取り付けられていることが好ましい。
また、以上の実施形態において、把持部材20は、取り外すタイプに限定されず、折れ曲がるタイプや、折り畳まれるタイプのものであってもよい。要するに、把持部材20は、回転台として使用する際に邪魔にならなければ良い。
また、以上の実施形態において、チェーン30の代わりに、各種の紐部材(紐、ロープ、ケーブル等)が利用されてもよい。これらの場合、係合用スリット15も、各種の紐部材を取り外し可能に係合するための対応する係合部に置換される。
なお、少なくとも本願出願の時点においては、チェーン30ないし紐部材の両端側のそれぞれがドラム載置用フレーム10に取り外し可能に係合するタイプの構成も、本願の保護対象から排除されない。
1 ドラム回転台兼用台車
2 ドラム
2c 中空軸部分
10 ドラム載置用フレーム
11a、11b 自在ローラー
12a、12b 固定ローラー
13 チェーン固定部
14 収容ケース部
14h ヒンジ機構
15 係合用スリット
16 支持突部
16p 揺動案内ピン
17 支持突部
17p 揺動案内ピン
20 把持部材
21a、21b 支柱部
22 把持用バー
30 チェーン
40 前方側軸受プレート
40g 揺動案内溝
41 前方外側ローラー
42 前方内側ローラー
43 補強シャフト
45 スプリング
50 後方側軸受プレート
50g 揺動案内溝
51 後方外側ローラー
52 後方内側ローラー
53 補強シャフト
70 挿入棒
71 シャフト部
72 鍔部
73 チェーン巻回部
74 大径鍔部
75 補助中空棒
76 鍔部
77 チェーン巻回部
78 大径鍔部

Claims (4)

  1. ドラムを移動する際に当該ドラムやその他工事用道具等を載置可能な上面を有するドラム載置用フレームと、
    前記ドラム載置用フレームの下面側に設けられた移動用の複数のローラーと、
    前記ドラム載置用フレームに取り付けられた把持部材と、
    前記ドラム載置用フレームに一端側が固定されたチェーンないし紐部材と、
    前記チェーンないし紐部材の少なくとも一部を収容する収容ケース部と、
    前記チェーンないし紐部材の他端側を取り外し可能に係合可能な係合部と、
    を備え、
    前方外側ローラーと前方内側ローラーとを平行に共に回転可能に保持する一対の前方側軸受プレートが、前記ドラム載置用フレームの前方側に当該ドラム載置用フレームに対して揺動可能に取り付けられており、
    後方外側ローラーと後方内側ローラーとを平行に共に回転可能に保持する一対の後方側軸受プレートが、前記ドラム載置用フレームの後方側に当該ドラム載置用フレームに対して揺動可能に取り付けられており、
    前記前方外側ローラー、前記前方内側ローラー、前記後方外側ローラー及び前記後方内側ローラーは、前記ドラム載置用フレームの前記上面が下側に転回された状態で、ドラムの回転台として機能するようになっており、
    前記前方外側ローラー、前記前方内側ローラー、前記後方外側ローラー及び前記後方内側ローラーがドラムの回転台として機能する際、前記チェーンないし紐部材は、当該ドラムを前記前方外側ローラー、前記前方内側ローラー、前記後方外側ローラー及び前記後方内側ローラーの側に引き寄せる力を当該ドラムに付与するべく、当該ドラムないし当該ドラムに支持された治具に巻き回された状態で、前記係合部に取り外し可能に係合されるようになっている
    ことを特徴とするドラム回転台兼用台車。
  2. 前記ドラムの中空軸部分に挿入され得る挿入棒が、前記ドラム載置用フレームに取り外し可能に取り付けられており、
    前記挿入棒は、前記前方外側ローラー、前記前方内側ローラー、前記後方外側ローラー及び前記後方内側ローラーがドラムの回転台として機能する際、ドラムの中空軸部分に挿入され、前記治具として前記チェーンないし紐部材によって巻き回されるようになっている
    ことを特徴とする請求項1に記載のドラム回転台兼用台車。
  3. 前記前方側軸受プレートは、スプリングを介して、前記ドラム載置用フレームに対して固定されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のドラム回転台兼用台車。
  4. ドラムを移動する際に当該ドラムやその他工事用道具等を載置可能な上面を有するドラム載置用フレームと、
    前記ドラム載置用フレームの下面側に設けられた移動用の複数のローラーと、
    前記ドラム載置用フレームに取り外し可能に取り付けられた把持部材と、
    チェーンないし紐部材の少なくとも一部を収容する収容ケース部と、
    前記収容ケース部に少なくとも一部が収容されたチェーンないし紐部材と、
    前記チェーンないし紐部材の一端側を取り外し可能に係合可能な一端側係合部と、
    前記チェーンないし紐部材の他端側を取り外し可能に係合可能な他端側係合部と、
    を備え、
    前方外側ローラーと前方内側ローラーとを平行に共に回転可能に保持する一対の前方側軸受プレートが、前記ドラム載置用フレームの前方側に当該ドラム載置用フレームに対して揺動可能に取り付けられており、
    後方外側ローラーと後方内側ローラーとを平行に共に回転可能に保持する一対の後方側軸受プレートが、前記ドラム載置用フレームの後方側に当該ドラム載置用フレームに対して揺動可能に取り付けられており、
    前記前方外側ローラー、前記前方内側ローラー、前記後方外側ローラー及び前記後方内側ローラーは、前記ドラム載置用フレームの前記上面が下側に転回された状態で、ドラムの回転台として機能するようになっており、
    前記前方外側ローラー、前記前方内側ローラー、前記後方外側ローラー及び前記後方内側ローラーがドラムの回転台として機能する際、前記チェーンないし紐部材は、当該ドラムを前記前方外側ローラー、前記前方内側ローラー、前記後方外側ローラー及び前記後方内側ローラーの側に引き寄せる力を当該ドラムに付与するべく、当該ドラムないし当該ドラムに支持された治具に巻き回された状態で、前記一端側係合部及び前記他端側係合部に取り外し可能に係合されるようになっている
    ことを特徴とするドラム回転台兼用台車。
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