JP2018097865A - 家電機器のためのサービス装置 - Google Patents

Abstract

【課題】掃除ロボットである家電機器３に対する機械的なサービスタスクを行うように構成されているサービス装置１を提供する。【解決手段】サービス装置１が自律的に移動可能であることが提示され、さらに自律的に移動可能なサービス装置１を有する自律的に移動しないベースステーション２と、少なくとも１つの家電機器３と少なくとも１つのサービス装置１からなるシステムが提示され、さらに家電機器３の作業動作を可能とする機能モジュール４を家電機器３に引き渡し機能モジュール４を家電機器３と接続するための方法が提示される。【選択図】図１

Description

本発明は、先ず、家電機器、特に掃除ロボットのためのサービス装置に関し、それは、家電機器に対する機械的なサービスタスクを行うように構成されている。

さらに本発明は、自律的に移動しないベースステーションに関すると共に、機能モジュールを着脱可能に受容するための受容部を具備する少なくとも１つの家電機器と、少なくとも１つのサービス装置及び／又はサービス装置を有するベースステーションと、からなるシステムに関する。

さらに本発明はまた、家電機器の作業動作を可能とする機能モジュールを家電機器に引き渡しかつ機能モジュールを家電機器と接続するための方法に関する。

家電機器に対する機械的なサービスタスクを行うように構成された家電機器用のサービス装置が従来知られている。

サービスを受ける家電機器は、例えば掃除ロボットとすることができ、それは、特に家事領域において床の掃除を担っている。掃除ロボットは、例えば、電気的に稼動されるモータ／ファンユニット並びに／又は電気モータ駆動されるブラシ及び／若しくは剛毛ローラなどを有する。電源は、例えば掃除ロボットに存在し、従ってそれに搭載されたバッテリにより生じる。

バッテリを充電するために、又は、他のサービスを受けるために、掃除ロボットは、通常、静止したベースステーションとして構成されたサービス装置に向かって移動する。さらに、例えばベースステーションと掃除ロボットとの間の電波信号及び／又は光信号を介したデータ通信を用いて掃除ロボットがベースステーションを自動的に発見することが知られている。同様に掃除ロボットが、例えば洗浄剤など、静止したベースステーションに備えられた掃除ツール及び／又は掃除手段を受け取るためにベースステーションに向かって移動することが知られている。このようなベースステーションを有する掃除ロボットは、例えば特許文献１に記載されている。

独国特許出願公開第10 2010 017 211号公報

家電機器に対するサービスタスクを行うための上述したベースステーションは、基本的に認知されているが、本発明の目的は、特に互いに接続された家電機器に関してユーザにとってより快適なものとすることである。

上記課題を解決するために、本発明は、サービス装置が自律的に移動可能であることを提示する。

従って従来技術とは異なり、本発明によるサービス装置は、静止している、すなわち自律移動しないベースステーションではなく、自律移動可能なサービス装置であり、それはサービスを受ける家電機器へと移動することができる。家電機器は、その位置に留まり、そして自律移動するサービス装置の到着を待つことができる。このことは特に、家電機器がそれ自体移動できない場合に適しており、例えば家電機器のバッテリが空であるときに、家電機器がある部屋状況に移動した、家電機器が静止した装置である、等である。

サービス装置の種類は、基本的に限定されない。むしろ、サービス装置は、例えばロボットとすることができ、実質的に家電機器のフィルタ室の清浄化を行うために機能するのみでなく、塵を受容する吸引室、及び／又は、吸引若しくは吹き出し用のファンを設けている。さらに、サービス装置自体が家電機器であることもでき、それは、別の家電機器に対してサポート的に動作するためにその別の家電機器へと移動することができる。例えばバッテリを交換したり、フィルタ室を清浄化したりするなどである。最後に、サービス装置はさらに、そのサービス装置以外の部分は静止しているベースステーションの一部であることもでき、それは、ベースステーションにおける、家電機器へと移動することができる自律移動可能な部分領域として見なされる。

特に、サービス装置が、家電機器に対して引き渡すと共に家電機器と接続するための、少なくとも１つの交換可能な、家電機器の作業動作を可能とする機能モジュールを有することが提示される。この意味では、サービス装置は、その内部に１又は複数の機能モジュールが格納された自律移動可能な格納装置の形態で構成されている。サービス装置は、機能モジュールを必要とする家電機器へと移動し、そしてそこで各々の機能モジュールを引き渡すことができる。この場合、サービス装置は、機能モジュールを家電機器に能動的に搬送し、そしてそれを家電機器内又は家電機器上に装着することなどを行う。それに替えて、家電機器への引き渡しが純粋に受動的であることも可能であり、引き渡しのために機能モジュールが解放されるだけであり、例えばサービス装置の対応する領域が家電機器にとって利用可能とされることによって、家電機器が機能モジュールをサービス装置から自動的に、例えばグリップアーム等を用いて受け取ることができる。このようにして、機能モジュールの置換を極めて容易にかつ周囲環境内での位置に関係なく行うことができる。サービス装置の自律移動により、特にサービス装置はまた、様々な異なる格納場所から機能モジュールを受け取ることができ、例えばベースステーション、別のサービス装置、別の家電機器などからであり、そしてその機能モジュールを特に静止した家電機器へと持って行くことができる。その場合、サービス装置は、モジュール式の家電機器の装備のために用いられることが好適であり、その家電機器は、常に同じプラットフォーム上で、特定の作業のための様々な機能モジュールを有することができる。

サービス装置が配送装置を有し、その配送装置が、機能モジュールを家電機器へ引き渡しかつ／又は家電機器と接続するために構成されていることが提示される。この配送装置は、一実施形態においては、例えば可動式のグリップアームを用いた機械的配送装置とすることができる。

機能モジュールは家電機器に導入され、そこで家電機器と接続される、すなわち組み込まれる。しかしながらそれに替えて、配送装置が、機能モジュールの家電機器への引き渡しのみが可能であってもよく、その意味するところは、例えばハウジングにおける機能モジュールを格納した部分領域が開かれ、家電機器のグリップアームによって所望する機能モジュールを把持できる場合である。さらに、サービス装置内の機能モジュールの格納領域を配送装置とすることができ、そこから家電機器が自動的に操作できる場合もある。

さらに、機能モジュールが、バッテリ、タンク、車輪、掃除要素、加湿器、溝掻き器、花粉フィルタ、研磨要素及び／又は芝刈り機であることが提示される。機能モジュールは、例えば、メンテナンスカセット、研磨カセットとすることができる。機能モジュールは、ローラに対する自動研磨剤の塗布、噴射、浸漬及び／又はその他の適用を生じさせることができる。機能モジュールは、パッド、研磨ローラ、研磨パッド、研磨ブラシ、布ブラシ等、並びに、粗研磨及び微細研磨のための多様なツールを有することができる。その場合、機能モジュールの移動軸は、横方向又は縦方向の回転、偏心回転、直線移動等を可能とする。さらに、多様な床のための消耗材及び／又は多様な洗浄剤を充填した置換カセットが考えられる。研磨機能に加えて、封止、染色、泡立て、吸引の機能も考えられる。さらに、機能モジュールが、芝刈りカセット又は芝施肥カセットの形態であることも考えられる。機能モジュールは、芝刈り機を具備する、特に刃、糸又はワイヤを具備する着脱可能なカセットとすることができる。機能モジュールはさらに、根覆いをすることができ、機能モジュールのファンが敷き藁を地面に均等に拡げることができる。そこに、吸引器を具備する捕捉器を設けることができる。さらに、薄い芝状態を検知して新たに播種を行う検知装置を設けることができ、芝の施肥を行うこともでき、さらに剪定、花壇の施肥を行うことができる。同様に、機能モジュールはまた、住居や家屋の外で用いられるテラスモジュールとすることができる。例えば、テラスモジュールは、テラスのジョイントを処理し、苔を除去し、芝を除去し、タンポポを除去すること等を行うことができる。除去のために、ウォータージェット高圧装置を用いることができ、その場合そのジェットは、一方ではジョイントを、他方ではより大きな面を洗浄するために異なる強度で噴射することができる。テラスモジュールは、薬剤のための容器、雑草を焼却するためのバーナー、路面ブラシ、サイドブラシ、落ち葉や雑草等を溜めるための収集器を有することができる。さらに、センサシステムを装備することができ、それはテラス上の動物を検知し、かつ／又は床面の不均一などを検知する。加えて、本発明による機能モジュールは、加湿器又は花粉フィルタとすることができる。機能モジュールは、湿度センサと、気化器を具備する純粋タンクとを有することができる。このように、サービス装置は、家電機器のための複数の異なる機能モジュールを提供することができるので、家電機器自体は駆動／ナビゲーションユニット、電源ユニット及び、異なる機能モジュールを挿入可能な受容部のみを有することができる。

さらに、サービス装置が、機能モジュールの在庫に関する情報信号を受信及び／又は送信するために構成された通信装置を有することが提示される。通信装置は、家電機器、別のサービス装置又はベースステーションに関する情報を送信することができる、例えば、無線モジュール、光送信モジュール等とすることができる。情報信号は、サービス装置内に格納される機能モジュールの種類及び機能モジュールの数に関する情報を含む。さらに、サービス装置は、通信装置により、別のサービス装置、家電機器及び／又はベースステーションからそのような情報信号を受信することもできる。もし各機能モジュールに特定の充填レベルも同時に関係している場合は、その充填レベルも合わせて送信されることができる。これは例えば、タンクの水充填レベル、バッテリの充電状態などである。サービス装置により送信される情報信号又はサービス装置により受信される情報信号は、無線、特にＷＬＡＮ又はＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、赤外線、磁気コードにより、そしてさらにユーザのモバイル機器により通信することもできる。モバイル機器は、例えば、モバイルフォン、タブレットコンピュータなどとすることができる。従ってサービス装置は、特にホームネットワークシステム内で、サービス装置、家電機器、ベースステーション、ＰＣ、モバイルフォンなどの他の機器とネットワーク化することができる。このことは、特に、多様な機器及び／又は多様な格納場所における機能モジュールのフレキシブルな格納と提供を可能とする。それらの機器は、サービスタスクを可能な限り最適に実現するために互いにフレキシブルに通信することができる。従って、家電機器に対する必要な機能モジュールの提供を極めて容易かつ迅速に行うことができる。その結果、家電機器のユーザは最大の快適さを享受する。なぜなら、例えば機能モジュールを探したり、取得したり、拡張したり、組み込んだりするためにユーザ自身が行動する必要が無いからである。

さらに、サービス装置が、サービス装置及び／又は機能モジュール及び／又は家電機器の位置情報及び／又は在庫情報を含む周辺マップを記憶されたデータメモリを有することが提示される。従ってサービス装置は、例えば移動可能なサービス装置及び／又は家電機器の現在位置が記憶された周辺マップ、又は、例えばベースステーション及び／又は位置固定された家電機器などの自律移動しない機器の固定位置が記憶された周辺マップを有する。もし機能モジュールが、特定のサービス装置又はベースステーションに存在する場合、ユーザはその該当する位置を手動でサービス装置に送信する、例えば彼のモバイルフォンを用いて送信することができる。それに替えて、サービス装置が、例えば無線、カラーコード、光コード及び／又は磁気コードによって各機能モジュールを位置認識することができる。好適には周辺マップが、家庭内に存在するサービス装置、家電機器、ベースステーション及び／又は機能モジュールに関する複数の情報を含む。これらの情報は、サービス装置、家電機器、ベースステーション、他の格納場所及び／又は機能モジュールの位置についての位置情報、並びに、各種類の機能モジュールがそこに幾つあるかを示す在庫情報を含む。

上述したサービス装置に加えて、本発明においては、本発明の意味において自律移動可能なサービス装置を有する自律移動しないベースステーションも提示される。従って、自律移動しないベースステーションは、自律移動可能なサービス装置として構成されている移動可能な部分領域を有する。例えば、ベースステーションのハウジングが、自律移動可能なサービス装置を受容することができ、機能モジュールを家電機器へ引き渡すために必要に応じてそれを解放することができる。その場合、特に、サービス装置がベースステーションと接続できるようにサービス装置に対し形状的に対応する接続領域を有するようにベースステーションを構成することができ、サービス装置とベースステーションのさらに別の部分領域の間で機能モジュールが運び込まれかつ運び出されるように構成することができる。もしサービス装置がサービスタスクを必要とされない場合、それはベースステーションの接続領域に載置されて次の動作を待つことができる。このとき、例えばサービス装置のバッテリを充電することができる。

さらに、ベースステーションが、機能モジュールの在庫についての情報信号を受信しかつ／又は送信するように構成された通信装置を有することが提示される。この通信装置は、ベースステーションの移動可能なサービス装置の在庫を通信するか、又は、ベースステーションの位置固定された部分領域の在庫を通信することができる。サービス装置の通信装置自体と同様に、ベースステーションの通信装置も、無線、光信号伝送、磁気コードなどにより通信することができる。同様に、サービス装置の通信装置に関して上述した特性は、ベースステーションの通信装置にも適用される。

さらに、機能モジュールを着脱可能に受容するための受容部を具備する少なくとも１つの家電機器と、少なくとも１つのサービス装置及び／又はサービス装置を有するベースステーションと、からなるシステムが提示され、その場合、サービス装置又はベースステーションは上述したように構成されている。サービス装置及び／又はベースステーションを具備する組合せにより、家電機器は、１又は複数の異なる機能モジュールを最適に供給されることができ、又は、異なる種類及び方法でサポートされることができる。例えば、家電機器のフィルタ室からの吸引物の回収、自律移動するサービス装置によるバッテリの充電などである。

最後に、本発明により、家電機器の作業動作を可能とする機能モジュールを家電機器に引き渡しかつ機能モジュールを家電機器と接続するための方法も提示され、その場合、自律移動し機能モジュールを有するサービス装置が、機能モジュールを必要とする家電機器へと移動し、家電機器に機能モジュールを引き渡す。本発明による方法の特徴は、サービス装置、ベースステーション、及び／又は、家電機器とサービス装置又はベースステーションとからなるシステムの上述した記載から類推される。

さらにその方法は、家電機器が、必要な機能モジュールに関する要求信号を、少なくとも１つのサービス装置及び／又はサービス装置を有する少なくとも１つのベースステーションに送信することを提供可能である。その場合、サービス装置及び／又はベースステーションの機能モジュールに関する在庫が、必要な機能モジュールと比較される。従って、家電機器は、必要な機能モジュールを得るために少なくとも１つのサービス装置及び／又はベースステーションと通信する。このために、家電機器は、通信装置を用いて要求信号をサービス装置及び／又はベースステーションに送信する。その場合、要求信号は、ブロードキャスト信号の形態で発信することができ、それは特定の具体的な受信器に向けたものではなく、所定の既知のサービス装置及び／又はベースステーションを目的としたメッセージの形態でもない。要求信号の送信は、無線、光コード、磁気コード、カラーコードなどとすることができる。もし家電機器の周囲に位置するサービス装置及び／又はベースステーションが、対応するそのような要求信号を受信するように構成されている場合、家電機器の要求をさらに処理することができる。要求信号に対する対応として、その後、サービス装置及び／又はベースステーションは、機能モジュールの在庫を、要求された機能モジュールと比較し、そして一致する場合は例えば確認信号を家電機器に送信し、直ちに所望された機能モジュールと共に家電機器に向かって行くか、又は、確認信号の後、家電機器からの明確な要求信号を待つ。それは、機能モジュールを家電機器へ引き渡すための具体的な要求を含む。例えば家電機器は、それぞれが所望された機能モジュールを有している異なるサービス装置及び／又はベースステーションの間で選択することができる。この場合、家電機器は、様々な基準によって選択することができ、例えば、距離、サービス装置及び／又はベースステーションによる導入可能性などである。さらに、家電機器の要求信号を受信したサービス装置及び／又はベースステーションが、１又は複数の別のサービス装置及び／又はベースステーションと通信することによって、かつ／又は、サービス装置及び／、ベースステーション及び／又は家電機器と接続されている上位レベルのサーバーとも通信することによって、予め設定された選択方式に従って、各サービス装置及び／又はベースステーションが、機能モジュールの提供及び引き渡しのために選択される。さらに選択基準は、距離、在庫、サービス装置のバッテリの充電状態、装着可能性などとすることもできる。

図１は、家電機器、ベースステーション及び自立移動可能なサービス装置からなるシステムを示す。 図２は、接続された家電機器及びサービス装置を伴うベースステーションの縦断面図である。 図３は、サービス装置を底面から視た図である。 図４は、複数のサービス装置及びベースステーションを有する住居の間取り図である。 図５は、家電機器とサービス装置からなるシステムを伴う図４の間取り図の詳細図である。 図６は、２つのサービス装置を伴う図４の間取り図の別の部分を示す図である。 図７は、サービス装置から家電機器へ機能モジュールを引き渡し中の図２のシステムを示す。 図８は、図７よりも遅れた時点における機能モジュールの受け取りを示す。 図９は、家電機器がサービス装置から移動した時点における図２、図７及び図８によるシステムを示す。

以下、実施例を示した図面を参照して、本発明をさらに詳細に説明する。
図１は、サービス装置１、ベースステーション２及び家電機器３を示す。家電機器３は、ここでは自律移動する掃除ロボットであり、車輪１２に補助されて掃除対象面上を移動することができる。さらに、家電機器３は、ここではローラとして形成されているブラシ１３と、機能モジュール４（図１では示されていない）を受容するための受容部１０とを有する。家電機器３はさらに、ここでは例えばＷＬＡＮモジュールである通信装置２３を有する。

家電機器３は、ベースステーション２と接続可能であり、すなわちベースステーション２上に形成された接続領域１５を介して接続可能であり、その中に家電機器３が実質的に形状的に対応して入り込むことができる。接続領域１５に到達するために、ベースステーション２上に傾斜面１４が形成され、家電機器３がそれを登ることができる。ベースステーション２はさらに、ここでは例えばＷＬＡＮモジュールである通信装置２１を有する。さらに、ベースステーション２は、サービス装置１の受容部として機能する第２の接続領域１６を有する。接続領域１６は、ベースステーション２の下部にあり、トンネルの形態で形成され、その中にサービス装置１が入り込むことができる。

サービス装置１は、ベースステーション２とは異なり、位置固定されておらず自律的に移動可能であり、自動制御されてベースステーション２の接続領域１６に進入することができ、そしてそこから再び出ることができる。このためにサービス装置１は車輪１１を有する。さらに、サービス装置１はナビゲーションユニットを有し、それによりサービス装置１は、自己の位置を認識して移動経路を計画することで周囲環境内で自動的に動き回ることができる。サービス装置１はさらに、例えばベースステーション２の通信装置９又は家電機器３の通信装置２３と通信するための通信装置９を有する。サービス装置１は、複数の機能モジュールを格納している配送ユニット５を有する。機能モジュール４は、ここでは例えば、タンク６、例えば掃除ブラシなどの掃除要素７、研磨要素８などである。配送ユニット５は、回転軸２２の周りで回転可能であることによって、配送ユニット５に格納された機能モジュール４が家電機器３の受容部１０に対して変位可能であり、それによりその受容部１０に近づくことができる。家電機器３の内部に機能モジュール４を装着するために、機能モジュール４は受容部１０に挿入される。このためにサービス装置１が、先ず、ベースステーション２の接続領域１６に進入することによって、サービス装置１の配送ユニット５の部分領域が、同じくベースステーション２内に存在する家電機器３の下方に配置される。その後、配送ユニット５は、所望する機能モジュール４が家電機器３の受容部１０の下方に位置するまで回転軸２２の周りで回転させられる。

図２は、接続領域１５に受容された家電機器３と、接続領域１６に受容されたサービス装置１とを伴うベースステーション２の縦断面を示す。図示の通り、この状態では、家電機器３の部分領域、すなわちここではとりわけ受容部１０が、サービス装置１の配送ユニット３の上方に配置されている。この位置において、機能モジュール４が受容部１０に係合するまで、受容部１０を配送ユニット５の方に降下させ、家電機器３内に移送することができる。配送ユニット５は回転軸２２の周りで回転可能であるので、所望された機能モジュール４が家電機器３の受容部１０の下方に配置されるまで、配送ユニット５に配置された機能モジュール４を受容部１０に対して回転させることができる。

図３は、家電機器３を下方から見た斜視図を示す。この場合、家電機器３の移動のための２つの車輪１２、床面の掃除のためのブラシ１３及び受容部１０が見て取れる。受容部１０は、図示された家電機器３の向きにおいて鉛直方向に降下させることができる。すなわち、機能モジュール４をサービス装置１の配送ユニット５から受け取ることができるように上昇及び降下することができる。

図４は、複数の部屋１８、１９及びテラス２０を有する住居の間取り図を示す。間取り図は、サービス装置１、ベースステーション２及び家電機器３の各々のメモリに周辺マップ１７として記憶されている。自律的に走行可能なサービス装置１及び自律的に走行可能な家電機器３は、住居内のナビゲーションのためにこれを用いる。周辺マップ１７には、各部屋１８、１９及びテラスに存在するベースステーション２、サービス装置１及び家電機器３が位置している。

図５及び図６は、例示として、第１の部屋１８の部分領域又は第２の部屋１９の部分領域及びテラス２０を示している。

図５においては、第１の部屋１８にベースステーション２、サービス装置１及び家電機器３が配置されている。家電機器３及びサービス装置１の双方がベースステーション２内に、具体的には接続領域１５、１６に位置している。

図６は、一方では第２の部屋１９の部分領域を、他方ではテラス２０の部分領域を示す。テラス２０上にはベースステーション２があり、その中でサービス装置１が待機位置にある。さらに、第２の部屋１９にも、サービス装置１を有するベースステーション２が存在し、それも同様に待機位置にある。サービス装置１はそれぞれ、複数の異なる機能モジュール４を有し、ベースステーション２が家電機器３と相互接続された状態で機能モジュール４を引き渡しすることができる。それに替えて、サービス装置１から家電機器３への直接的な引き渡しも可能である。それは、受容部１０が、配送ユニット５に格納された機能モジュール４にアクセス可能であるのと同様に、配送ユニット５と受容部１０が、サービス装置１と家電機器３にそれぞれ配置されかつ構成されている場合に可能となる。

図７は、サービス装置１の配送ユニット５から機能モジュール４を把持する途中の家電機器３を示す。図示の状況においては、ここでは掃除要素７である機能モジュール４が、端部を用いて家電機器３の受容部１０に導入されている。

図８に示すその後の工程において、機能モジュール４がサービス装置１から完全に取り出されて家電機器３において機能モジュール４として使用可能となるまで、受容部１０が機能モジュール４をサービス装置１の配送ユニット５から上昇させる。

図９にはさらに、どのようにして家電機器３が機能モジュール４を搭載して再びベースステーション２から出て行くかを示している。ここでは掃除要素７である機能モジュール４が、この時点で、家電機器３によって掃除プロセスのために使用可能となっている。家電機器３は、傾斜面１４を通ってベースステーション２から出て行き、部屋１８、１９及び必要に応じてテラス２０において掃除作業を実行するためにその場所に移動する。

周辺マップ１７中に登録されているサービス装置１及びベースステーション２は、互いに通信しかつ家電機器３と通信する。その場合、具体的には、それらの通信装置９、２１、２３が互いにデータを交換することができる。これらのデータは、サービス装置１又はベースステーション２の各々の在庫についての情報信号、例えば使用可能な機能モジュール４の数及び種類を含む。さらに、サービス装置１及びベースステーション２の各々は、周辺マップ１７が記憶されたデータメモリを有する。周辺マップ１７は、在庫情報を含むと共に、サービス装置１、ベースステーション２及び家電機器３の現在位置についての位置情報を含む。従って、家電機器３、サービス装置１及びベースステーション２は、ホームネットワーク内で互いにリンクされることによって、各装置は、全ての位置情報及び在庫情報を常に利用可能である。

例えば、家電機器３が、掃除要素７を必要とする掃除プロセス後に、研磨要素に変更したい場合、掃除要素７を研磨要素８に交換する必要がある。交換動作を開始するために、家電機器３は先ず、所望する機能モジュール４に関する情報を含む要求信号を通信装置２３を用いて送信する。要求信号は、周囲環境に存在する全てのサービス装置１及びベースステーション２に等しく向けられる。サービス装置１及びベースステーション２は、この要求信号を通信装置９、２１を用いて受信し、それぞれの機能モジュール４についてメモリに記憶された在庫をチェックする。もしサービス装置１又はベースステーション２の各々が、現時点でそのような機能モジュール４を有する場合、存在する機能モジュール４に関する情報信号と、関連する位置情報を家電機器３に送る。複数のサービス装置１及び／又はベースステーション２が所望された機能モジュールを有している場合、家電機器３は、いずれのサービス装置１が機能モジュール４を引き渡すべきか、及び／又は、いずれのサービス装置１及び／又はベースステーション２で機能モジュール４を受け取るべきか、を自動的に決定することができる。このために、家電機器３は、位置情報を互いに比較し、そして例えば家電機器３に対して最短経路を有するサービス装置１を呼び出す。この場合、例えば、家電機器３と、所望された機能モジュール４を有するサービス装置１とが、半分の行程でベースステーション２で出会うことができ、それにより家電機器３及びサービス装置１の双方が、ベースステーション２にほぼ同時に到着する。このことは、機能モジュール４の交換の全プロセスを少なからず迅速とする。サービス装置１と家電機器３は、会合ポイントとしていずれのベースステーション２に向かうべきかについての情報を互いに交換する。

サービス装置１又は家電機器３がベースステーション２に到着すると直ちに、これ又はこれらが接続領域１６、１５に入っていき、家電装置３の受容部１０を用いて機能モジュール４をサービス装置１の配送ユニット５から受け取ることができる。

ここでは図に示さないが、サービス装置１が、ベースステーション２を全く介在させることなく機能モジュール４を家電機器３に引き渡すことができるように、サービス装置１及び家電機器３が構成されることも、もちろん可能である。その場合、サービス装置１が家電機器３に、又は、その逆に家電機器３がサービス装置１に直接的にドッキングして、所望する機能モジュール４を引き渡すことができる。

機能モジュール４がサービス装置１から家電機器３へ引き渡されると直ちに、在庫が更新されることによって、今度は、ホームネットワークでネットワーク化されたサービス装置１とベースステーション２の各々が、現時点でどの位置にどの機能モジュール４又は家電機器が位置しているかを認知する。

１ サービス装置
２ ベースステーション
３ 家電機器
４ 機能モジュール
５ 配送ユニット
６ タンク
７ 掃除要素
８ 磨き要素
９ 通信装置
１０ 受容部
１１ 車輪
１２ 車輪
１３ ブラシ
１４ 傾斜面
１５ 接続領域
１６ 接続領域
１７ 周辺マップ
１８ 部屋
１９ 部屋
２０ テラス
２１ 通信装置
２２ 回転軸
２３ 通信装置

Claims (11)

1. 特に掃除ロボットである家電機器（３）のために、前記家電機器（３）に対する機械的なサービスタスクを行うように構成されたサービス装置（１）において、前記サービス装置（１）が自律的に移動可能であることを特徴とするサービス装置（１）。
2. 前記サービス装置（１）が、前記家電機器（３）に引き渡しかつ前記家電機器（３）と接続するための、少なくとも１つの交換可能な、前記家電機器（３）の作業動作を可能とする機能モジュール（４）を有することを特徴とする請求項１に記載のサービス装置（１）。
3. 機能モジュール（４）を前記家電機器（３）に引き渡しかつ／又は前記家電機器（３）と接続するように構成された配送ユニット（５）を有することを特徴とする請求項１又は２に記載のサービス装置（１）。
4. 前記機能モジュール（４）が、バッテリ、タンク（６）、車輪（１２）、掃除要素（７）、加湿器、溝掻き器、花粉フィルタ、研磨要素（８）及び／又は芝刈り機であることを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載のサービス装置（１）。
5. 機能モジュール（４）の在庫に関する情報信号を受信しかつ／又は送信するように構成された通信装置（９）を有することを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載のサービス装置（１）。
6. サービス装置（１）及び／又は機能モジュール（４）及び／又は家電機器（３）に関する位置情報及び／又は在庫情報を含む周辺マップ（１７）が記憶されているデータメモリを有することを特徴とする請求項１〜５のいずれかに記載のサービス装置（１）。
7. 請求項１〜６のいずれかに記載の自律的に移動可能なサービス装置（１）を有する自律移動できないベースステーション（２）。
8. 機能モジュール（４）の在庫に関する情報信号を受信しかつ／又は送信するように構成された通信装置（２１）を有することを特徴とする請求項７に記載のベースステーション（２）。
9. 機能モジュール（４）を着脱可能に受容するための受容部（１０）を具備する少なくとも１つの家電機器（３）と、少なくとも１つの請求項１〜６のいずれかに記載のサービス装置（１）及び／又はサービス装置（１）を有する請求項７又は８に記載のベースステーション（２）と、からなるシステム。
10. 家電機器（３）の作業動作を可能とする機能モジュール（４）を家電機器（３）に引き渡しかつ前記機能モジュール（４）を前記家電機器（３）と接続するための方法において、自律的に移動可能な、機能モジュール（４）を有するサービス装置（１）が、前記機能モジュール（４）を必要とする家電機器（３）へと移動し、前記機能モジュール（４）を前記家電機器（３）に引き渡すことを特徴とする方法。
11. 前記家電機器（３）が、必要な機能モジュール（４）に関する要求信号を、少なくとも１つのサービス装置（１）、及び／又は、サービス装置（１）を有する少なくとも１つのベースステーション（２）に送信し、サービス装置（１）及び／又はベースステーション（２）における機能モジュール（４）の在庫が、必要な機能モジュール（４）と比較されることを特徴とする請求項１０に記載の方法。

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