JP2018096239A - オイルセパレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造でオイルの分離能力を高めることが可能なオイルセパレータを提供する。
【解決手段】導入口11と排出口12が形成されたケーシング15を有し、ケーシング15内でブローバイガス2に含まれるオイルを分離するオイルセパレータ10において、ケーシング15の内部には、略千鳥状に設けられた複数の隔壁25、35を備え、ブローバイガス2が導入口11から排出口12へ水平方向に蛇行して流れるガス経路40が形成されるとともに、ガス経路40を部分的に塞ぎ、隔壁25を横切るようにしてフィルタエレメント50が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば内燃機関の内部で発生するブローバイガス中のオイルを分離するオイルセパレータに関する。
従来から、自動車のエンジンの作動中に発生するブローバイガスに含まれるオイルを分離するオイルセパレータが知られている(特許文献1参照)。
この種のオイルセパレータの一例として、いわゆるラビリンス式のオイルセパレータやフィルタ式のオイルセパレータが知られている。前者のオイルセパレータは、図11に示すように、ケーシング101内をブローバイガス103が蛇行する通路105が千鳥状に設けられた複数の隔壁107によって形成されており、この隔壁107によってブローバイガス103中に含まれるオイルを分離するものである。
一方で、後者のオイルセパレータは、図12に示すように、ケーシング111内に複数の貫通孔112が形成された仕切壁115を設けてケーシング111の内部を区分けし、この仕切壁115の後方にフィルタ117を配置して、吸入口から侵入したブローバイガス119を貫通孔112によって加速させ、フィルタ117に衝突させてブローバイガス119中に含まれるオイルを分離するものである。
特開2011−94506号公報
しかしながら、ラビリンス式のオイルセパレータは、通路105内において、ブローバイガス103の流れにオイルがのってしまい、ブローバイガス103が部分的に隔壁107に衝突するためオイルが分離されにくく、オイルの分離能力が低い。したがって、オイルの分離能力を高めるためには、隔壁107間を狭くして通路105を狭くする必要があるが、圧力損失が上がるとともに、構造が複雑になり、成形性が悪化してしまう。
また、フィルタ式のオイルセパレータは、フィルタ117の性能によってオイルの分離能力を高めることができるものの、フィルタ117が目詰まりした場合、ブローバイガス119の大半がフィルタ117を回避して流れてしまうため、圧力損失が上がり、本来の性能を発揮できない。
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、簡易な構造でオイルの分離能力を高めることが可能なオイルセパレータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用する。なお、本発明の理解を容易にするため図面の参照符号を括弧書きで付するが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明に係るオイルセパレータ(10)は、ブローバイガス(2)を導入する導入口(11)と、前記ブローバイガスを外部に排出する排出口(12)が形成されたケーシング(15)を有し、ケーシング内で前記ブローバイガスに含まれるオイルを分離するオイルセパレータにおいて、前記ケーシングの内部には、略千鳥状に設けられた複数の隔壁(25、35)を備え、前記ブローバイガスが前記導入口から前記排出口へ水平方向に蛇行して流れるガス経路(40)が形成されるとともに、前記ガス経路を部分的に塞ぎ、前記隔壁を横切るようにしてフィルタエレメント(50)が設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係るオイルセパレータにおいて、前記ガス経路は、前記複数の隔壁によって区分けされ隣接して形成される複数の流路を有し、前記フィルタエレメントは、前記流路のすべてを横切るように設けられることを特徴とする。
また、本発明に係るオイルセパレータにおいて、前記フィルタエレメントは、1枚のシート状の部材を有し、その周囲が、前記ケーシングを構成するベース部材とカバー部材の間に挟持されていることを特徴とする。
また、本発明に係るオイルセパレータにおいて、前記ガス経路には、前記フィルタエレメントに導く経路を徐々に狭める集約機構(60)が設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係るオイルセパレータにおいて、前記ブローバイガスが、前記フィルタエレメントを回避して隣接する流路に連絡可能な補助流路(36)が前記隔壁の一部に形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係るオイルセパレータにおいて、前記導入口と前記排出口は、前記フィルタエレメントによって区分けされる空間のそれぞれに連絡するように分かれて前記ケーシングに形成されていることを特徴とする。
本発明に係るオイルセパレータは、ブローバイガスが複数回フィルタを通過することによってオイルが分離されるため、ブローバイガス2に含まれるオイルが確実に分離されやすい。また、1枚のシート状のフィルタエレメントを工夫して配置したため、簡易に製造可能であって生産性の向上が図れる
第1の実施例に係るオイルセパレータの構成を示す模式図である。 図1のX部分の拡大図である。 第1の実施例に係るオイルセパレータの構成を説明するための分解斜視図である。 ベース部材の外観を示す模式図である。 カバー部材を底面側から視認した外観を示す模式図である。 第2の隔壁の配置例を示す模式図である。 第2の実施例に係るオイルセパレータの構成を説明するための分解斜視図である。 ポート部材の外観を示す模式図である。 ポートカバー部材を底面側から視認した外観を示す模式図である。 集約機構の一例を示す部分断面図である。 従来のオイルセパレータの一例を示す模式図である。 従来のオイルセパレータの他の一例を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
(実施例1)
まず、図1〜図6を用いて実施例1のオイルセパレータについて説明する。
図1に示すように、本実施例のオイルセパレータ10は、例えば、自動車用エンジンのクランクケース内に発生するブローバイガスからオイル(オイルミスト)を分離させ、この分離させたオイルをクランクケースに戻すものである。なお、以下の説明では、図3に示す上下左右方向を便宜的にオイルセパレータ10の上下左右として表現するが、それによりオイルセパレータの使用時の向きが限定されるものではない。
オイルセパレータ10は、ブローバイガス2を導入する導入口11と、ブローバイガス2を外部に排出する排出口12と、を有する樹脂線のケーシング15を有する。このケーシング15内には、導入口11と連絡するブリーザ室13と、ブリーザ室13と排出口12とを繋ぎ、ブリーザ室13に導入されたブローバイガス2を排出口12へと水平方向に蛇行するようにして流すガス経路40が形成されている。また、このケーシング15内には、内部空間を上下に区分けするとともに、ガス経路40を部分的に塞ぐフィルタエレメント(以下、単に「フィルタ50」と称する。)が設けられている。
そして、導入口11を介してブリーザ室13に導入されたブローバイガス2は、ガス経路40を通過中に、このガス経路40の内壁とフィルタ50によってブローバイガス2に含まれるオイルが分離されて、排出口12から排出される。
ケーシング15は、図1〜図3に示すように、ベース部材20と、このベース部材20の上部を覆うカバー部材30と、を備え、このベース部材20とカバー部材30は、それぞれフランジ部21、31を有しており、互いのフランジ部21、31が溶着されることによって、ベース部材20とカバー部材30が接合されて形成される。
また、ケーシング15の内部に配置されるフィルタ50は、図2に示すように、縁部50aがベース部材20とカバー部材30のフランジ部21、31によって挟持されて取り付けられる。
ベース部材20は、図3及び図4に示すように、略矩形状に形成された底部端部壁20aと、その底部端部壁20aの周囲から上方に略垂直に延ばされた4枚の側壁20bと、を有し、上部に開口20cを有する角筒状に形成され、各側壁20bの先端部は外側に突出するようにしてフランジ状に形成されたフランジ部21が形成されている。
底部端部壁20aの前方側には導入口11として機能する貫通孔11aが形成され、その後方には長手方向に沿って上方に向かって立設する第1の隔壁25が所定の間隔を有して並列的に複数設けられている。この第1の隔壁25の上端中央部には、略矩形状に切り欠かれて形成された切欠部26を有し、この切欠部26は、ガス経路40の一部として機能する。
また、底部端部壁20aには、上方に向かって立設される略矩形状の矩形リブ27が設けられ、この矩形リブ27と第1の隔壁25が交互に配置されている。また、矩形リブ27は、底部端部壁20aの幅方向の一部が開放されて設けられ、この開放部分には、複数の円筒状の円筒リブ28がブローバイガス2を通過可能に所定の隙間を有して設けられており、この隙間は、ガス経路40の一部として機能する。
矩形リブ27と円筒リブ28は、側壁20bと同一の高さに設定され、フィルタ50が、この矩形リブ27と円筒リブ28によって部分的に下方から支持される。
一方、カバー部材30は、図3及び図5に示すように、略矩形状に形成された上部端部壁30aと、その上部端部壁30aの周囲から下方に略垂直に延ばされた4枚の側壁30bと、を有し、下部に開口30cを有する角筒状に形成され、各側壁30bの先端部は外側に突出するようにしてフランジ状に形成されたフランジ部31が形成されている。
カバー部材30の後方の側壁30bには、排出口12として機能する貫通孔12aが形成され、この貫通孔12aからオイルが分離されたブローバイガス2が排出される。
また、上部端部壁30aには、前方側にブリーザ室13を形成する空間を有し、その後方には長手方向に沿って下方に向かって立設する第2の隔壁35が所定の間隔を有して並列的に複数設けられている。図5及び図6に示すように、この第2の隔壁35の下端部には、略半円状に切り欠かれて形成された切欠部36を有し、この切欠部36は、フィルタ50が目詰まりした場合のブローバイガス2の補助流路として機能する。
また、上部端部壁30aには、第1の隔壁25の先端部と係合する係合体37が設けられ、この係合体37と第2の隔壁35が交互に配置されている。この係合体37は、第1の隔壁25の外側縁部を保持するようにその前後に配置される略L字状の一対の突出部38を有し、この突出部38は、上部端部壁30aと側壁30bから内側に突出して設けられている。
図1に示すように、本実施例のオイルセパレータ10は、カバー部材30をベース部材20に取り付けた状態において、第1の隔壁25と第2の隔壁35が略千鳥状になるように交互に配置され、この第1及び第2の隔壁25、35によって、図1に示すように、ブローバイガス2が導入口11から排出口12へ鉛直方向に蛇行して流れるガス経路40が形成される。また、図6に示すように、第2の隔壁35の延出方向と同一直線上には、矩形リブ27が設けられており、この矩形リブ27と第2の隔壁35との間には、フィルタ50が挟持されて配置される。
図3に示すように、フィルタ50は、例えば、ベース部材20の開口20cとほぼ同じ大きさ・形状を有する1枚の略矩形状のシート状の部材であって、その長さ方向に所定の間隔を有して並列的に第1の隔壁25が通過可能な切込51が複数形成されている。また、導入口11と対向する部分には、ブリーザ室13と連絡するための円形状の貫通孔52が形成されている。
そして、フィルタ50は、図1に示すように、この切込51に第1の隔壁25を挿入してベース部材20に位置決め可能となっており、オイルセパレータ10は、ベース部材20にフィルタ50を位置決め後、フィルタ50の周囲がベース部材20とカバー部材30のフランジ部21、31によって挟持された状態でこのフランジ部21、31が溶着されて形成される。
次に、オイルセパレータ10の内部に形成されるガス経路40の構造を図1を用いて詳述する。
ガス経路40は、導入口11から導入されるブローバイガス2が排出口12に向かって直進するのを防ぐようにして千鳥状に設けられた第1の隔壁25と第2の隔壁35によって形成され、ブローバイガス2は、導入口11から排出口12へ鉛直方向に蛇行して流れる。
このガス経路40は、第1及び第2の隔壁25、35によって区分けされ隣接して形成される複数の流路を有し、各流路は切欠部26及び円筒リブ28によって形成される隙間によって相互に連通し、複数回往復するように形成される。また、ガス経路40は、第1の隔壁25を横切り、前記ガス経路40を形成するすべての流路を横切るようにして配置されるフィルタ50によって部分的に塞がれる。
したがって、導入口11から導入されるブローバイガス2は、蛇行しながら排出口12へと導かれ、ガス経路40を通過中に、第1又は第2の隔壁25、35に衝突、又はフィルタ50を通過することによってブローバイガス2に含まれるオイルが分離されて、排出口12から排出される。
また、フィルタ50は、ガス経路40を形成する複数の各経路を上下に区分けするように遮蔽して設けられており、ブローバイガス2は、ガス経路40を通過中に、複数回フィルタ50を通過するため、ブローバイガス2に含まれるオイルが確実に分離されやすい。
また、フィルタ50は、切込51を介して第1の隔壁25が挿入され、1枚のシート状の部材が第1の隔壁25を横切るようにして配置され、その縁部50aがベース部材20とカバー部材30のフランジ部21、31に挟持されて取り付けられているため、簡易に製造可能であって生産性の向上が図れる。また、ガス経路40を形成する複数の各経路中に、1枚のフィルタ50の異なる部分が介在し、従来と比較して、フィルタ50の有効面積を効率よくできる限り広く利用することができるため、オイルの分離性能を容易に高めることができる。
また、第2の隔壁35に形成されている切欠部36は、フィルタ50を回避して隣接する流路に連絡可能に形成されており、フィルタ50がオイルによって目詰まり等した場合には、この切欠部36を介してフィルタ50を通過することなくガス経路40内を通過可能であるため、ガス経路40が完全に閉塞されることを防止できる。
また、本実施形態のオイルセパレータ10は、導入口11と排出口12が、ベース部材20とカバー部材30に分かれて設けられ、ベース部材20とカバー部材30の間にはフィルタ50によって空間が区分けされており、フィルタ50にブローバイガス2を必ず通過させることが可能である。
また、必須の構成ではないが、図1に示すように、ガス経路40通過中に分離されたオイルをクランクケースに戻す他の排出口14が、フィルタ50と第1の隔壁25によって囲まれた空間に連絡するようにしてベース部材20の底部端部壁20aに適宜設けられる。なお、この排出口14は、フィルタ50によって区分けされた下側空間のすべてに連絡するように設ける必要はない。また、図1の矢印に示すように、この排出口14からブローバイガス2が流入する場合もあるが、このような場合も、ブローバイガス2は、必ずフィルタ50を通過して排出口12から排出される。
(実施例2)
次に、オイルセパレータの実施例2について図7〜図10を用いて説明する。なお、図7〜図10において、図1〜図6と共通する部分には同一符号を付し、それらの詳細な説明は省略する。
本実施例は、フィルタ50に接触前の流路を狭める集約機構60を備えている点で実施例1と異なる。
図7に示すように、本実施例のオイルセパレータ10Aは、ケーシング15を有し、このケーシング15は、例えば、ベース部材20と、ベース部材20の上部を覆うようにして設けられるカバー部材30と、を備え、このケーシング15内には、内部空間を上下に区分けするとともに、ガス経路40を部分的に塞ぐフィルタ50が設けられている。
また、カバー部材30は、ポート部材6と、このポート部材6上に配置されるポートカバー部材7に分割されて形成されている。
ポート部材6には、図7及び図8に示すように、第2の隔壁35が設けられるとともに、第1の隔壁25と協働して形成されるガス経路40を徐々に絞る集約機構60を備えている。
集約機構60は、図10に示すように、第2の隔壁35の前方に突出するように形成される集約部材61を備え、この集約部材61によりフィルタ50に接触前の流路が徐々に狭められる。なお、集約部材61は複数の部材によって形作られて形成されるが、本実施形態に限定されるものではない。
この集約部材61の下端は、フィルタ50の表面との間に所定の隙間を有するように設計され、この集約部材61によって形成された流路によって、この流路を流れるブローバイガス2の流速を上げることでオイルの分離能力を高める。また、集約部材61は、フィルタ50との間に隙間を有して設けられているので、流路と対向する領域以外の周辺からブローバイガス2がフィルタ50を通過可能となっており、フィルタ50の目詰まりを防止しにくくするとともに、フィルタ50の有効面積をできる限り広く利用し、効率よくフィルタ50が使用される。
ポート部材6は、図7及び図8に示すように、角筒状の本体6aを有し、本体6aの下端部は外側に突出するようにしてフランジ状に形成されたフランジ部31が形成されている。
また、ポートカバー部材7は、略矩形状に形成された端部壁7aを有し、ポート部材6の上側開口部を塞ぐようにしてこの端部壁7aがポート部材6に取り付けられる。
ポートカバー部材7の下端部内側には、ポート部材6に取り付けられた際に、ポート部材6に設けられている集約機構60を形成するための集約部材61と協働して流路を形成するための流路形成用リブ7bが設けられている。この流路形成用リブ7bは、端部壁7aから下方に向かって立設される複数の部材によって所定の形状に形づくられて形成される。
また、ポート部材6には、第1の隔壁25の両側端部と係合する係合体37aが設けられ、この係合体37aと第2の隔壁35が交互に配置されている。また、ポートカバー部材7には、第1の隔壁25の先端部と係合する係合体37bが設けられ、この係合体37bと流路形成用リブ7bが交互に配置されている。なお、本実施例2では、流路形成用リブ7bの一部が係合体37bの一部として機能する。
このように本実施例のオイルセパレータ1Aは、集約機構60を備え、ガス経路40内を流れるブローバイガス2を集約機構60によって加速させ、フィルタ50に衝突させてブローバイガス2中に含まれるオイルを分離する。したがって、オイルの分離能力を簡易に高めることが可能である。
以上に説明したように、本実施形態のオイルセパレータ10は、ブローバイガス2を導入する導入口11と、ブローバイガス2を外部に排出する排出口12が形成されたケーシング15を有し、ケーシング15内でブローバイガス2に含まれるオイルを分離するオイルセパレータ10において、ケーシング15の内部には、略千鳥状に設けられた複数の隔壁25、35を備え、ブローバイガス2が導入口11から排出口12へ水平方向に蛇行して流れるガス経路40が形成され、このガス経路40は、ガス経路40を形成するすべての流路を横切るようにして配置される1枚のシート状のフィルタ50によって部分的に塞がれる。
したがって、ブローバイガス2に含まれるオイルは、ガス経路40を通過中に、第1又は第2の隔壁25、35に衝突、又は複数回フィルタ50を通過することによって分離されるため、ブローバイガス2に含まれるオイルが確実に分離されやすい。
また、フィルタ50は、1枚のシート状の部材がケーシング15内を横切るように配置され、その縁部50aがケーシング15を構成するベース部材20とカバー部材30のフランジ部21、31により挟持されるように取り付けられるため、簡易に製造可能であって生産性の向上が図れる。
なお、本実施形態は一形態であって、この形態に限定されるものではなく、適宜、変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれうることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10、10A オイルセパレータ
11 導入口
12 排出口
15 ケーシング
20 ベース部材
21、31 フランジ部
25 第1の隔壁
30 カバー部材
35 第2の隔壁
40 ガス経路
50 フィルタ
50a 縁部
51 切込
60 集約機構

Claims (6)

  1. ブローバイガスを導入する導入口と、前記ブローバイガスを外部に排出する排出口が形成されたケーシングを有し、ケーシング内で前記ブローバイガスに含まれるオイルを分離するオイルセパレータにおいて、
    前記ケーシングの内部には、略千鳥状に設けられた複数の隔壁を備え、前記ブローバイガスが前記導入口から前記排出口へ水平方向に蛇行して流れるガス経路が形成されるとともに、
    前記ガス経路を部分的に塞ぎ、前記隔壁を横切るようにしてフィルタエレメントが設けられていることを特徴とするオイルセパレータ。
  2. 前記ガス経路は、前記複数の隔壁によって区分けされ隣接して形成される複数の流路を有し、
    前記フィルタエレメントは、前記流路のすべてを横切るように設けられることを特徴とする請求項1に記載のオイルセパレータ。
  3. 前記フィルタエレメントは、1枚のシート状の部材を有し、その周囲が、前記ケーシングを構成するベース部材とカバー部材の間に挟持されていることを特徴とする請求項2に記載のオイルセパレータ。
  4. 前記ガス経路には、前記フィルタエレメントに導く経路を徐々に狭める集約機構が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のオイルセパレータ。
  5. 前記ブローバイガスが、前記フィルタエレメントを回避して隣接する流路に連絡可能な補助流路が前記隔壁の一部に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のオイルセパレータ。
  6. 前記導入口と前記排出口は、前記フィルタエレメントによって区分けされる空間のそれぞれに連絡するように分かれて前記ケーシングに形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のオイルセパレータ。
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