JP2018070304A - スタッカクレーン、及び、スタッカクレーンの組立方法 - Google Patents

スタッカクレーン、及び、スタッカクレーンの組立方法 Download PDF

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潤一 増田
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Abstract

【課題】高さ方向に長いマストを有するスタッカクレーンの組み立て工数を減少する。【解決手段】スタッカクレーン11は、上方走行台車12と、下方走行台車17と、上方マスト181と、下方マスト183と、昇降台19と、を備える。上方走行台車12は、上方軌道7に案内されて移動する。下方走行台車17は、下方軌道9に案内されて移動する。上方マスト181は、第1ガイドローラ面S1を有し、上方走行台車12にピン支持される。下方マスト183は、第2ガイドローラ面S2を有し、下方走行台車17にピン支持される。また、下方マスト183が上方マスト181の下側に取り付けられることで、第1ガイドローラ面S1と第2ガイドローラ面S2が連続する。昇降台19は、下部フレーム191と、第1ガイドローラ面S1及び第2ガイドローラ面S2に案内され、下部フレーム191に対してピン支持されるガイドローラ部193と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、上方軌道及び下方軌道に沿って移動するスタッカクレーン、及び、当該スタッカクレーンの組立方法に関する。
従来、下部台車と、当該下部台車の前後に設けられた一対のマストと、昇降台と、を備えるスタッカクレーンが、自動倉庫などにて荷物を移載するために用いられている。スタッカクレーンは大型化しており、特にマストが高さ方向に長くなっている。
特許文献1には、高さ方向に大型化したスタッカクレーンを下側の第1部分と上側の第2部分とに分割することが開示されている。これにより、スタッカクレーンを現地で組み立てる前に、下側の第1部分に下部台車を固定して、さらに、走行モータなどを当該第1部分及び下部台車に取り付けることで、現地での配線作業を不要としている。
特開2010−247923号公報
現地でスタッカクレーンを組み立てる際には、第2部分が第1部分に当たらないように、第2部分を第1部分よりも高い位置に持ち上げた状態で第1部分を第2部分の直下に配置して、その後、第2部分を第1部分に固定する必要があった。その結果、スタッカクレーンの組み立てに時間がかかっていた。
本発明の課題は、高さ方向に長いマストを有するスタッカクレーンの組み立て工数を減少することにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係るスタッカクレーンは、上方軌道及び下方軌道に沿って移動するスタッカクレーンである。スタッカクレーンは、上方走行台車と、下方走行台車と、上方マストと、下方マストと、昇降台と、を備える。
上方走行台車は、上方軌道に案内されて移動する。下方走行台車は、下方軌道に案内されて移動する。上方マストは、第1ガイドローラ面を有し、上方走行台車に対して左右水平方向に延びる軸中心に回動自在となるようにピン支持される。左右水平方向は、走行方向に直交する方向である。下方マストは、第2ガイドローラ面を有し、下方走行台車に対して左右水平方向に延びる軸中心に回動自在となるようにピン支持される部材である。また、下方マストが上方マストの下側に取り付けられることで、第1ガイドローラ面と第2ガイドローラ面が連続する。
昇降台は、下部フレームと、第1ガイドローラ面及び第2ガイドローラ面に案内され、下部フレームに対して左右水平方向に延びる軸中心に回動自在となるようにピン支持されるガイドローラ部と、を有する。
上記のスタッカクレーンにおいては、上方マスト、下方マスト、及び昇降台のガイドローラ部が、それぞれ、上方走行台車、下方走行台車、及び昇降台の下部フレームに対して左右水平方向に延びる軸方向に回動可能となっている。これにより、スタッカクレーンを組み立てる際に、上方マストを上方走行台車に取り付けた状態でスタッカクレーンの上下方向に対して傾斜させ、下方マストを下方走行台車に取り付けた状態で上下方向に対して傾斜させることで、より少ない工程でスタッカクレーンを組み立てることができる。
スタッカクレーンは、ジョイント部材をさらに備えていてもよい。ジョイント部材は、上方マストの下端及び下方マストの上端の一方に固定され、他方を長さ方向に沿ってガイド可能な部材である。これにより、上方マストと下方マストとを容易に連結できる。
スタッカクレーンは、制御ユニットを有していてもよい。制御ユニットは、下方マストに装着される。これにより、現地でのスタッカクレーンの組み立てる前に、予め、制御ユニットを下方マストに取り付けできる。
本発明の他の見地に係るスタッカクレーンの組立方法は、上方走行台車と、下方走行台車と、上方マストと、下方マストと、昇降台と、を備えるスタッカクレーンの組立方法である。上方走行台車は、上方軌道に案内されて移動する。下方走行台車は、下方軌道に案内されて移動する。上方マストは、第1ガイドローラ面を有し、上方走行台車に対して走行方向に直交する左右水平方向に延びる軸中心に回動自在となるようにピン支持される。下方マストは、第2ガイドローラ面を有し、下方走行台車に対して左右水平方向に延びる軸中心に回動自在となるようにピン支持される。昇降台は、下部フレームと、第1ガイドローラ面及び第2ガイドローラ面に案内され、下部フレームに対して左右水平方向に延びる軸中心に回動自在となるようにピン支持されるガイドローラ部と、を有する。
上記のスタッカクレーンの組立方法は、以下のステップを含む。
◎下方マストを下方走行台車に対して揺動させて傾けるステップ。
◎上方マストを上方走行台車に対して揺動させて傾けるステップ。
◎上方マストの下端と下方マストの上端を接近させるステップ。
◎下方マストを下方走行台車に対して揺動させて直立姿勢にさせるとともに、上方マストを上方走行台車に対して揺動させて直立姿勢にさせることで、第1ガイドローラ面と第2ガイドローラ面を一致させるステップ。
◎上方マストの下端と下方マストの上端を固定するステップ。
スタッカクレーンを組み立てる際に、上方マストを上方走行台車に取り付けた状態でスタッカクレーンの上下方向に対して傾斜させ、下方マストを下方走行台車に取り付けた状態で上下方向に対して傾斜させて、上方マストの下端と下方マストの上端を接近させることにより、より少ない工程でスタッカクレーンを組み立てることができる。
高さ方向に長いマストを有するスタッカクレーンの組み立て工数を減少して、スタッカクレーンの組立時間を短縮できる。
本発明の一実施形態が採用された自動倉庫の概略平面図。 自動倉庫の概略正面図。 スタッカクレーンの斜視図。 自動倉庫の制御構成を示すブロック図。 上方マストと上方フレームとの接続部分の拡大図。 上方マストの下端の断面図と拡大図。 下方マストと下方フレームとの接続部分の拡大図。 下方マストの上端の拡大図。 スタッカクレーンの組立の第1段階を模式的に示す図。 スタッカクレーンの組立の第2段階を模式的に示す図。 スタッカクレーンの組立の第3段階を模式的に示す図。 スタッカクレーンの組立の最終段階を模式的に示す図。 上方マストの下端と下方マストの上端とが固定された状態の断面図。 上方マストの下端と下方マストの上端とが固定された状態の外観図。
1.第1実施形態
(1)自動倉庫
図1及び図2を用いて、自動倉庫1を説明する。図1は、本発明の一実施形態が採用された自動倉庫の概略平面図である。図2は、自動倉庫の概略正面図である。
自動倉庫1は、複数のラック5を有している。ラック5は、複数段の棚5aを有している。複数のラック5は、図1において、左右方向に延びて並列的に配置されている。棚5aは、図2に示すように、集品棚部材25又はパレットPを収納可能である。パレットPには、容器23又は段ボール箱28が載置される。
集品棚部材25は、複数段の支持部を有する棚構造を有しており、複数の容器23及び段ボール箱28を収納可能である。容器23は、商品を収納可能な部材である。なお、集品棚部材25の底面はパレットPの底面と同様の構造を有しており、それによりスタッカクレーン11によって支持及び搬送される。また、図1においてはアルファベットが付されているのは、ラック5に収納されたパレットPである。また、図示しない別のラック5には容器23や段ボール箱28が収納されている。
自動倉庫1は、ラック5に沿って設けられた上方軌道7を有している。具体的には、上方軌道7は、ラック5の間の通路5bの上方に配置されている。上方軌道7は、ラック5より高い位置、すなわち、複数段の棚5aより高い位置に設けられている。また、上方軌道7は、平面レイアウトにおいて、曲線部を有する複数の周回ルートを有しており、さらに分岐部、合流部を有している。
自動倉庫1は、ラック5に沿って設けられた下方軌道9を有している。具体的には、下方軌道9は、ラック5の間の通路5bの床面に配置されている。
自動倉庫1は、懸垂式スタッカクレーン11(以下、「スタッカクレーン11」という)を有している。「懸垂式」とは、上部構造が、走行及び分岐を行い、さらには下部構造を懸垂していることをいう。スタッカクレーン11は、図2に示すように、上方軌道7から懸垂した状態で走行する。
なお、スタッカクレーン11の走行方向を「走行方向」として、図では矢印Xで表す。さらに、走行方向に直交する水平方向を「左右水平方向」として、図では矢印Yで表す。
(2)スタッカクレーン
図3を用いて、スタッカクレーン11を詳細に説明する。図3は、スタッカクレーンの斜視図である。
スタッカクレーン11は、上方走行台車12を有している。上方走行台車12は駆動力を発生することで上方軌道7に沿って移動する装置である。具体的には、上方走行台車12は、走行方向に並んで配置された複数の駆動台車13を有している。この実施形態では、駆動台車13は8台設けられている。駆動台車13は、例えば、リニアモータによる駆動力により、上方軌道7の走行壁の上に置かれている走行車輪が回転することで、上方走行台車12を上方軌道7が延びる方向(走行方向)に沿って移動させる。
複数の駆動台車13は、ボギー構造14を介して、一対の上方フレーム15に対して、スタッカクレーン11の上下方向に延びる軸回りに回動自在に接続されている。ボギー構造14によって、スタッカクレーン11は、周回軌道のカーブを安定して走行できる。
一対の上方フレーム15は、走行方向に延びる上側ベース部材151により、走行方向に所定の距離を空けて配置されている。
スタッカクレーン11は、走行方向に延びた下方フレーム16を有している。下方フレーム16には、その両端に、下方軌道9に沿って移動する一対の下方走行台車17(図2)が取り付けられている。
なお、この実施形態では、4台の駆動台車13が走行方向前側の上方フレーム15に対応して配置されており、4台の駆動台車13が走行方向後側の上方フレーム15に対応して配置されている。特に、4台の駆動台車13の走行方向中心が上方フレーム15の中心に対応するように、4台の駆動台車13が配置されている。以上の構成により、昇降台19及びマスト18から作用する荷重を駆動台車13が均等に支持できる。
スタッカクレーン11は、走行方向すなわち前後方向に並んだ一対のマスト18を有している。一対のマスト18は、上下方向に長く延びている。一対のマスト18のそれぞれは、上方マスト181と下方マスト183に分割されている。マスト18(上方マスト181及び下方マスト183)の構成については後ほど詳しく説明する。
スタッカクレーン11は、複数の駆動台車13に対して昇降可能に吊り下げられた昇降台19を有している。昇降台19は、集品棚部材25又はパレットPを移載可能である。昇降台19は、例えば、スライドフォーク式の移載装置である。
具体的には、昇降台19は、下部フレーム191と、一対のガイドローラ部193と、を有する。下部フレーム191には移載装置が取り付けられる。一対のガイドローラ部193は、それぞれ、対応するマスト18の第1ガイドローラ面S1及び第2ガイドローラ面S2に案内されるガイドローラGRを有する。また、ガイドローラ部193は、左右水平方向に延びるピンにより、軸中心に回動自在となるよう下部フレーム191にピン支持されている。
これにより、ガイドローラ部193は、下部フレーム191に対して走行方向に揺動可能となる。
スタッカクレーン11は、昇降台19を昇降させるための昇降装置20を有している。昇降装置20は、一対の上方フレーム15のそれぞれに設けられている。昇降装置20は、例えば、昇降駆動モータ201、昇降駆動スプロケット203、チェーン205などからなる装置である。
スタッカクレーン11は、一対の下方マスト183の一方に下端から少し距離を空けて装着された制御ユニット21を有する。これにより、マスト18(下方マスト183)を傾ける際に、制御ユニット21が邪魔にならない。
(3)自動倉庫の制御構成
図4を用いて、自動倉庫の制御構成を説明する。図4は、自動倉庫の制御構成を示すブロック図である。
スタッカクレーン11は、コントローラ81を有している。コントローラ81は、上記の制御ユニット21に組み込まれ、プロセッサ(例えば、CPU)と、記憶装置(例えば、ROM、RAM、HDD、SSDなど)と、各種インターフェース(例えば、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、通信インターフェースなど)を有するコンピュータシステムである。コントローラ81は、記憶部(記憶装置の記憶領域の一部又は全部に対応)に保存されたプログラムを実行することで、各種制御動作を行う。
コントローラ81は、単一のプロセッサで構成されていてもよいが、各制御のために独立した複数のプロセッサから構成されていてもよい。
コントローラ81の各要素の機能は、一部又は全てが、制御部を構成するコンピュータシステムにて実行可能なプログラムとして実現されてもよい。その他、制御部の各要素の機能の一部は、カスタムICにより構成されていてもよい。
コントローラ81には、図示しないが、荷物の大きさ、形状及び位置検出するセンサ、スタッカクレーン11の各装置の状態を検出するためのセンサ及びスイッチ、並びに情報入力装置が接続されている。
コントローラ81は、スタッカクレーン11の各駆動台車13の動作を制御する。コントローラ81には、各駆動台車13のリニアモータなどの駆動機構が接続されている。さらに、コントローラ81には、昇降台19及び昇降装置20が接続されており、コントローラ81は、それらに駆動信号を送信可能である。
なお、走行状態に関する情報を検出するためのセンサは、各駆動台車13に設けられている。以上より、コントローラ81は、各駆動台車13の個々の位置に基づいて適したタイミング・能力を制御できる。
コントローラ81は、上位コントローラ83と交信可能である。上位コントローラ83は、CPU、RAM、ROM等からなりプログラムを実行するコンピュータである。上位コントローラ83は、自動倉庫1全体を制御し、特に、スタッカクレーン11による容器23及び集品棚部材25の移載と搬送、及びこれらによる出庫物品の荷揃えを制御する。上位コントローラ83は、スタッカクレーン11を管理し、これらに走行指令又は搬送指令を割り付ける割り付け機能を有している。なお、「搬送指令」は、走行指令、及び荷つかみ位置と荷おろし位置を含む移載指令を含んでいる。
(4)マスト
以下、本実施形態の一対のマスト18について、詳細に説明する。
上記のように、一対のマスト18のそれぞれは、上方マスト181と下方マスト183に分割される。上方マスト181は、第1ガイドローラ面S1(図6)を有する。上方マスト181の上端は、図5に示すように、左右水平方向(Y軸方向)に延びるピンP1により、当該ピンを中心に回動自在となるように、対応する上方フレーム15(上方走行台車12)にピン支持される。図5は、上方マストと上方フレームとの接続部分の拡大図である。
これにより、上方マスト181は、上方フレーム15に対して、走行方向に揺動可能となる。
一方、上方マスト181の下端には、下方マスト183の中空空間に差し込んで長さ方向にガイド可能な一対の第1ジョイント部材1811が固定されている。具体的には、一対の第1ジョイント部材1811は、図6に示すように、上方マスト181の対角線上にある内壁であって、ガイドローラGRが通過する第1ガイドローラ面S1(及び第2ガイドローラ面S2)とは一致せず、かつ、チェーン205の一端に接続されたカウンタウエイトCWの移動を妨害しない位置に、例えばリベットにて固定される。なお、チェーン205の他端は、昇降台19に接続されている。図6は、上方マストの下端の断面図と拡大図である。
また、図6に示すように、第1ジョイント部材1811には、長さ方向に沿って、ネジ山が形成された複数の穴が形成されている。
上方マスト181に第1ジョイント部材1811を設けることにより、後述するスタッカクレーン11の組立時に、上方マスト181と下方マスト183とを容易に連結できる。
下方マスト183は、第2ガイドローラ面S2(図9)を有する。下方マスト183の下端は、図7に示すように、左右水平方向(Y軸方向)に延びるピンP2により、当該ピンを中心に回動自在となるように、下方フレーム16(下方走行台車17)にピン支持される。図7は、下方マストと下方フレームとの接続部分の拡大図である。これにより、下方マスト183は、下方フレーム16に対して、走行方向に揺動可能となる。
一方、下方マスト183の上端には、図8に示すように、第1ジョイント部材1811の下半部に設けられた穴に対応するように、穴が形成されている。図8は、下方マストの上端の拡大図である。
なお、本実施形態において、下方マスト183の長さは、上方マスト181の長さよりも短くなっている。
スタッカクレーン11が上記の構成を有することにより、上方マスト181を上方フレーム15(上方走行台車12)に取り付けた状態でスタッカクレーン11の上下方向に対して傾斜でき、下方マスト183を下方フレーム16(下方走行台車17)に取り付けた状態で上下方向に対して傾斜できる。この結果、後ほど詳しく説明するように、より少ない工程でスタッカクレーン11を組み立てることができる。また、以上に述べた構造によって、制振制御と機体重量低減を実現できる。
(5)スタッカクレーンの組立方法
以下、上記の構成を有するスタッカクレーン11の組立方法について、説明する。
最初に、図9に示すように、スタッカクレーン11の上部分11aと下部分11bを組み立てる。図9は、スタッカクレーンの組立の第1段階を模式的に示す図である。
まず、スタッカクレーン11の上部分11aを組み立てる。具体的には、上方走行台車12を取り付けた上方フレーム15に、ピンP1を用いて、上方マスト181を、ピンP1を中心に回動自在となるように取り付ける。その後、上方走行台車12及び一対の上方マスト181を取り付けた一対の上方フレーム15を、クレーン(図示せず)などを用いて持ち上げて、上方走行台車12を上方軌道7に載置する。
本実施形態においては、上方マスト181を上方フレーム15に仮固定(上方マスト181が上方フレーム15に対して相対移動な状態で取り付ける)した状態で、上方フレーム15を持ち上げて上方走行台車12を上方軌道7に載置し、その後、上方マスト181を上方フレーム15に本固定(ピンP1を中心に回動自在のみとなるよう取り付ける)する。
次に、下部分11bを組み立てる。具体的には、まず、一対の下方マスト183を、ピンP2を用いて、下方走行台車17を取り付けた下方フレーム16に、ピンP2を中心に回動自在となるように取り付ける。次に、昇降台19を、ガイドローラGRが第2ガイドローラ面S2に当接するよう、下方マスト183に取り付ける。その後、一対の下方マスト183のいずれかに、制御ユニット21を取り付けて、下部分11bを完成させる。その後、図9に示すように、下部分11bを、下方軌道9上において、上部分11aの配置位置とは異なる位置に載置する。
なお、下部分11bを完成してから下方軌道9に載置する場合に限られず、例えば、下方走行台車17を取り付けた下方フレーム16を下方軌道9に載置してから、上記の手順にて下部分11bを完成してもよい。これにより、重量がある下部分11bを下方軌道9に載置することを回避できる。
その他、下部分11bを、スタッカクレーン11を配置する場所(現場)とは異なる場所で予め組み立てておいてもよい。
上部分11a及び下部分11bをそれぞれ上方軌道7及び下方軌道9に載置後、図10に示すように、下部分11bの下方マスト183を下方フレーム16(下方走行台車17)に対して揺動させて傾け、上部分11aの上方マスト181を上方フレーム15(上方走行台車12)に対して揺動させて傾ける。図10は、スタッカクレーンの組立の第2段階を模式的に示す図である。
図10に示すように、下方マスト183を揺動させて傾ける際には、昇降台19のガイドローラ部193も、下部フレーム191に対して揺動させて傾ける。
上方マスト181は、上方フレーム15にピン支持されているので、人力又は所定の治具により傾けたい走行方向に引っ張ることにより、簡単に傾けることができる。また、下方マスト183が下方フレーム16にピン支持され、ガイドローラ部193が下部フレーム191にピン支持されているので、下方マスト183は、人員又は所定の治具により、簡単に傾けることができる。
上方マスト181、下方マスト183、及びガイドローラ部193のそれぞれの鉛直方向(スタッカクレーン11の上下方向)に対する傾斜角度は、上方マスト181及び下方マスト183の寸法と、上方マスト181と下方マスト183とを接合する際に上部分11a及び下部分11bの高さをどの程度減少すべきかにより決められる。
例えば、2mの下方マスト183を倒して下部分11bの高さを10cm低くしたい場合には、下方マスト183(及びガイドローラ部193)鉛直方向に対して18°程度傾ければよい。
次に、上方マスト181、下方マスト183、及びガイドローラ部193を傾斜した状態で、図11に示すように、下部分11bを、下方軌道9に沿って、上部分11aの配置方向へ移動させることで、上方マスト181の下端と下方マストの上端を接近させる。そして、必要に応じて、上方マスト181、下方マスト183、及びガイドローラ部193を鉛直方向に揺動(直立姿勢方向に揺動)させながら、上方マスト181に取り付けられた第1ジョイント部材1811を、下方マスト183の中空部分に挿入する。図11は、スタッカクレーンの組立の第3段階を模式的に示す図である。
上方マスト181を傾斜した状態で、下方マスト183及びガイドローラ部193を傾斜させた下部分11bを上部分11aの配置位置へ移動させることで、移動途中に第1ジョイント部材1811が下方マスト183と衝突したりすることなく、下部分11bを上部分11aへ近づけることができる。
第1ジョイント部材1811を、下方マスト183の中空部分に挿入した後、図12に示すように、下方マスト183を下方フレーム16(下方走行台車17)に対して揺動させて直立姿勢にさせる(鉛直方向に揺動させる)とともに、上方マスト181を上方フレーム15(上方走行台車12)に対して揺動させて直立姿勢にさせる。
図12に示すように、上方マスト181及び下方マスト183を直立姿勢とすることで、上方マスト181の第1ガイドローラ面S1と、下方マスト183の第2ガイドローラ面S2とが一致する。これにより、ガイドローラGRが連続した第1ガイドローラ面S1上と第2ガイドローラ面S2上を回転できるようになるので、昇降台19は、スタッカクレーン11の最下部から最上部まで移動可能となる。
図12は、スタッカクレーンの組立の最終段階を模式的に示す図である。
第1ガイドローラ面S1と第2ガイドローラ面とが一致した状態で、第1ジョイント部材1811の下半部に設けられた穴と、下方マスト183の上端に設けられた穴と、第2ジョイント部材1813の下半部に設けられた穴と、が一致するように、第2ジョイント部材1813を上方マスト181と下方マスト183の接合部分に配置する。これにより、上方マスト181の下端及び下方マスト183の上端を第1ジョイント部材1811と第2ジョイント部材1813とで挟み込むことができる。
その後、図13及び図14に示すように、上方マスト181の下端及び下方マスト183の上端を第1ジョイント部材1811と第2ジョイント部材1813とで挟み込んだ状態で、第1ジョイント部材1811に第2ジョイント部材1813をネジ止めで固定する。これにより、上方マスト181の下端と下方マスト183の上端とが固定される。その後、チェーン205のガイドローラ部193への接続、及び、必要な電気配線などを行って、スタッカクレーン11が完成する。
図13は、上方マストの下端と下方マストの上端とが固定された状態の断面図である。図14は、上方マストの下端と下方マストの上端とが固定された状態の外観図である。
上記のように、スタッカクレーン11を組み立てる際に、上方マスト181を上方フレーム15(上方走行台車12)に取り付けた状態でスタッカクレーン11の上下方向に対して傾斜させ、下方マスト183を下方フレーム16(下方走行台車17)に取り付けた状態で上下方向に対して傾斜させて、上方マスト181の下端と下方マスト183の上端を接合することにより、より少ない工程でスタッカクレーン11を組み立てることができる。
その結果、従来、半日〜2日ほどかかっていたスタッカクレーン11の完成までの時間を、30分程度に短縮できる。
2.実施形態の特徴
スタッカクレーン11(スタッカクレーンの一例)は、上方軌道7(上方軌道の一例)及び下方軌道9(下方軌道の一例)に沿って移動するスタッカクレーンである。スタッカクレーン11は、上方走行台車12(上方走行台車の一例)と、下方走行台車17(下方走行台車の一例)と、上方マスト181(上方マストの一例)と、下方マスト183(下方マストの一例)と、昇降台19(昇降台の一例)と、を備える。
上方走行台車12は、上方軌道7に案内されて移動する。下方走行台車17は、下方軌道9に案内されて移動する。上方マスト181は、第1ガイドローラ面S1(第1ガイドローラ面の一例)を有し、上方走行台車12に対して左右水平方向に延びる軸中心に回動自在となるようにピン支持される。下方マスト183は、第2ガイドローラ面S2(第2ガイドローラ面の一例)を有し、下方走行台車17に対して左右水平方向に延びる軸中心に回動自在となるようにピン支持される部材である。また、下方マスト183が上方マスト181の下側に取り付けられることで、第1ガイドローラ面S1と第2ガイドローラ面S2が連続する。
昇降台19は、下部フレーム191(下部フレームの一例)と、第1ガイドローラ面S1及び第2ガイドローラ面S2に案内され、下部フレーム191に対して左右水平方向に延びる軸中心に回動自在となるようにピン支持されるガイドローラ部193(ガイドローラ部の一例)と、を有する。
上記の構成により、スタッカクレーン11を組み立てる際に、上方マスト181を上方フレーム15(上方走行台車12)に取り付けた状態でスタッカクレーンの上下方向に対して傾斜させ、下方マスト183を下方フレーム16(下方走行台車17)に取り付けた状態で上下方向に対して傾斜させることで、より少ない工程でスタッカクレーンを組み立てることができる。
3.他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
(A)第1ジョイント部材1811を下方マスト183の上端に取り付けて、上方マスト181と下方マスト183を接合する際に、第1ジョイント部材1811を上方マスト181の中空空間へ挿入するようにしてもよい。
(B)上方フレーム15に上方マスト取付部材をピン支持し、上方フレーム15に上方マスト181を取り付ける際には、上方マスト181を上方マスト取付部材にネジ止めなどで固定してもよい。
(C)第1ジョイント部材1811は、上方マスト181の下端(又は下方マスト183の上端)の外壁に固定されて、下方マスト183の下端(上方マスト181の上端)の外壁側をガイド可能であってもよい。
本発明は、上方軌道及び下方軌道に沿って移動するスタッカクレーン、及び、当該スタッカクレーンの組立方法に広く適用できる。
1 自動倉庫
5 ラック
5a 棚
5b 通路
7 上方軌道
9 下方軌道
11 スタッカクレーン
11a 上部分
11b 下部分
12 上方走行台車
13 駆動台車
14 ボギー構造
15 上方フレーム
151 上側ベース部材
16 下方フレーム
17 下方走行台車
18 マスト
181 上方マスト
1811 第1ジョイント部材
1813 第2ジョイント部材
183 下方マスト
19 昇降台
191 下部フレーム
193 ガイドローラ部
GR ガイドローラ
20 昇降装置
201 昇降駆動モータ
203 昇降駆動スプロケット
205 チェーン
21 制御ユニット
23 容器
25 集品棚部材
28 段ボール箱
81 コントローラ
83 上位コントローラ
CW カウンタウエイト
P パレット
P1、P2 ピン
S1 第1ガイドローラ面
S2 第2ガイドローラ面

Claims (4)

  1. 上方軌道及び下方軌道に沿って移動するスタッカクレーンであって、
    前記上方軌道に案内されて移動する上方走行台車と、
    前記下方軌道に案内されて移動する下方走行台車と、
    第1ガイドローラ面を有し、前記上方走行台車に対して走行方向に直交する左右水平方向に延びる軸中心に回動自在となるようにピン支持される上方マストと、
    第2ガイドローラ面を有し、前記下方走行台車に対して前記左右水平方向に延びる軸中心に回動自在となるようにピン支持される部材であり、前記上方マストの下側に取り付けられることで前記第1ガイドローラ面と前記第2ガイドローラ面が連続する下方マストと、
    下部フレームと、前記第1ガイドローラ面及び前記第2ガイドローラ面に案内され、前記下部フレームに対して前記左右水平方向に延びる軸中心に回動自在となるようにピン支持されるガイドローラ部と、を有する昇降台と、
    を備えるスタッカクレーン。
  2. 前記上方マストの下端及び前記下方マストの上端の一方に固定され、他方を長さ方向に沿ってガイド可能なジョイント部材をさらに備える、請求項1に記載のスタッカクレーン。
  3. 前記下方マストに装着された制御ユニットをさらに備えている、請求項1又は2に記載のスタッカクレーン。
  4. 上方軌道に案内されて移動する上方走行台車と、
    下方軌道に案内されて移動する下方走行台車と、
    第1ガイドローラ面を有し、前記上方走行台車に対して走行方向に直交する左右水平方向に延びる軸中心に回動自在となるようにピン支持される上方マストと、
    第2ガイドローラ面を有し、前記下方走行台車に対して前記左右水平方向に延びる軸中心に回動自在となるようにピン支持される下方マストと、
    下部フレームと、前記第1ガイドローラ面及び前記第2ガイドローラ面に案内され、前記下部フレームに対して前記左右水平方向に延びる軸中心に回動自在となるようにピン支持されるガイドローラ部と、を有する昇降台と、
    を備えるスタッカクレーンの組立方法であって、
    前記下方マストを前記下方走行台車に対して揺動させて傾けるステップと、
    前記上方マストを前記上方走行台車に対して揺動させて傾けるステップと、
    前記上方マストの下端と前記下方マストの上端を接近させるステップと、
    前記下方マストを前記下方走行台車に対して揺動させて直立姿勢にさせるとともに前記上方マストを前記上方走行台車に対して揺動させて直立姿勢にさせることで、前記第1ガイドローラ面と前記第2ガイドローラ面を一致させるステップと、
    前記上方マストの下端と前記下方マストの上端を固定するステップと、
    を含む、スタッカクレーンの組立方法。
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