JP5251105B2 - 自動倉庫における荷物の移動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、スタッカクレーンにて荷物が搬送される自動倉庫における荷物の移動方法に関するものである。
従来から、荷物を一時的に収容すると共に仕分け作業を行うための自動倉庫が知られている。この自動倉庫は、荷物を搬送可能なスタッカクレーンと、スタッカクレーンの走行方向及び上下方向に配列された複数の収容棚からなるラックとを備えており、スタッカクレーンによって任意の収容棚に荷物を収容すると共に収容棚に収容された荷物を選別してスタッカクレーンにて引き出すことによって仕分け作業を行う。
実開平5−19210号公報
ところで、自動倉庫のなかには、単一の収容棚がスタッカクレーンの荷物の出し入れ方向に配列された2つの収容部(奥側収容部と手前側収容部)を有し、スタッカクレーンによって2つの収容部のいずれに対しても荷物を収容可能とした、いわゆるダブルリーチ式の自動倉庫がある。
このようなダブルリーチ式の自動倉庫においては、特定の収容棚において奥側収容部と手前側収容部との両方に荷物が収容されている状態にて奥側収容部に収容された荷物を移動させる場合には、手前側収容部に収容された荷物を退避させる必要がある。
自動倉庫においては、荷物の迅速な搬送を実現するために荷物の効率的な搬送が求められる。しかしながら、上述のようなダブルリーチ式の自動倉庫の特定の収容棚において奥側収容部と手前側収容部との両方に荷物が収容されている状態にて奥側収容部に収容された荷物を移動させる場合における手前側収容部に収容された荷物の具体的な移動方法は提案されていない。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、ダブルリーチ式の自動倉庫において、特定の収容棚において奥側収容部と手前側収容部との両方に荷物が収容されている状態にて奥側収容部に収容された荷物を移動させる場合に、手前側収容部に収容された荷物を効率的に退避させることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、スタッカクレーンの荷物の受け渡し方向に配列される奥側収容部と手前側収容部とにおいて上記荷物を収納可能な収容棚がスタッカクレーンの走行方向及び上下方向に配列されて構成されるラックを、上記スタッカクレーンを挟んで備える自動倉庫における荷物の移動方法であって、ある特定の収容棚である特定収容棚において上記奥側収容部及び上記手前側収容部に荷物が収容された状態にて、特定収容棚の奥側収容部に収容された荷物を移動させる場合に、上記特定収容棚の手前側収容部の上下方向における上記収容棚の奥側収容部の荷物の収容状況を確認し、空き状態の上記奥側収容部が存在する場合に、該空き状態の上記奥側収容部を上記特定収容棚の手前側収容部に収容された荷物の移動先に決定する第1工程と、該第1工程にて空き状態の上記奥側収容部が存在しなかった場合に、上記特定収容棚の手前側収容部の上下方向における上記収容棚の手前側収容部の荷物の収容状況を確認し、空き状態の上記手前側収容部が存在する場合に、該空き状態の上記手前側収容部を上記特定収容棚の手前側収容部に収容された荷物の移動先に決定する第2工程と、該第2工程にて空き状態の手前側収容部が存在しなかった場合に、上記特定収容棚の手前側収容部の上下方向以外における上記収容棚の奥側収容部の荷物の収容状況を確認し、空き状態の上記奥側収容部が存在する場合に、該空き状態の上記奥側収容部を上記特定収容棚の手前側収容部に収容された荷物の移動先に決定する第3工程と、該第3工程にて空き状態の奥側収容部が存在しなかった場合に、上記荷物の調芯を行う第4工程と、該第4工程の後に、上記特定収容棚の手前側収容部の上下方向以外における上記収容棚の手前側収容部を上記特定収容棚の手前側収容部に収容された荷物の移動先に決定する第5工程と上記第1〜第3及び第5のいずれかの工程にて決定された移動先に上記特定収容棚の手前側収容部に収容された荷物を上記スタッカクレーンにて移動させる第6工程と、上記第6工程の後に、上記特定収容棚の奥側収容部に収容された荷物を上記スタッカクレーンにて移動させる第7工程とを有することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明の収容棚によれば、特定収容棚の奥側収容部及び手前側収容部の両方に荷物が収容された状態にて、奥側収容部に収容された荷物を移動させる場合に、手前側収容部に収容された荷物の移動先が、特定収容棚の上下方向における収容棚の奥側収容部、特定収容棚の上下方向における収容棚の手前側収容部、特定収容棚の上下方向以外における収容棚の奥側収容部、特定収容棚の上下方向以外における収容棚の手前側収容部の順に決定される。
なお、本発明における特定収容棚の上下方向の収容棚とは、特定収容棚の真上及び真下に配列される収容棚であり、特定収容棚と同一のラックに属するものとなる。
また、本発明においては、上記第5工程にて、上記特定収容棚の手前側収容部の上下方向以外における上記収容棚の手前側収容部が荷物を収容できない場合に、上記第4工程にて上記荷物の調芯を行う調芯台に上記特定収容棚の手前側収容部に収容された荷物を移動させるという構成を採用する。
また、本発明においては、上記調芯台が複数存在し、上記第4工程において上記特定収容棚の手前側収容部の最も近い調芯台に上記特定収容棚の手前側収容部に収容された荷物を移動させるという構成を採用する。
また、本発明においては、上記調芯台は、設置面に対して固定されるフレームと、該フレームに対して揺動可能に吊り下げられて支持される載置台と、上記載置台上に形成されると共に上記荷物の載置面と合致する奥側載置領域と、上記載置台上に形成されると共に上記奥側載置領域よりも広い手前側載置領域と、上記載置台上に設置されると共に、下降される上記荷物を奥側載置領域に案内するガイド部とを備えるという構成を採用する。
また、本発明においては、上記調芯台は、奥側載置領域が先に上記特定収容棚の手前側収容部に収容された荷物の移動先とされ、手前側載置領域が奥側載置領域に上記荷物が収容されている場合における上記特定収容棚の手前側収容部に収容された荷物の移動先とされるという構成を採用する。
本発明によれば、特定収容棚の奥側収容部及び手前側収容部の両方に荷物が収容された状態にて、奥側収容部に収容された荷物を移動させる場合に、手前側収容部に収容された荷物の移動先が、特定収容棚の上下方向における収容棚の奥側収容部、特定収容棚の上下方向における収容棚の手前側収容部、特定収容棚の上下方向以外における収容棚の奥側収容部、特定収容棚の上下方向以外における収容棚の手前側収容部の順に決定される。
特定収容棚の手前側収容部に収容された荷物の移動先を、特定収容棚の上下方向における収容棚の奥側収容部、特定収容棚の上下方向における収容棚の手前側収容部、特定収容棚の上下方向以外における収容棚の奥側収容部、特定収容棚の上下方向以外における収容棚の手前側収容部とで比較すると、いずれの収容棚であっても奥側収容部を移動先とする場合には、当該奥側収容部に移動させた荷物を再度退避させることがなく搬送に伴う荷物のズレ量がこれ以上増加しないため、荷物を調芯することなく移動させることができる。
また、特定収容棚の上下方向における収容棚に収容する場合には、スタッカクレーンを走行させる必要がなく、荷物のズレを抑制しながら荷物を高速搬送することができる。
また、特定収容棚の上下方向以外の収容棚の手前側収容部を移動先とする場合には、収容された荷物を再度退避させる可能性があり、再度退避を行った場合には荷物のズレ量が許容範囲を超える虞があるため、荷物の調芯を行ってから荷物を手前側収容部に収容する必要がある。
つまり、特定収容棚の上下方向における収容棚の奥側収容部を移動先とする場合には、荷物を高速かつ調芯することなく移動することができると共に収容した荷物が再度退避されることがなく荷物のズレ量がこれ以上増加しない。
また、特定収容棚の上下方向における収容棚の手前側収容部を移動先とする場合には、荷物を高速かつ調芯することなく移動することができる。
また、特定収容棚の上下方向以外における収容棚の奥側収容部を移動先とする場合には、荷物を調芯することなく移動することができる。
そして、特定収容棚の上下方向以外における収容棚の手前側収容部を移動先とする場合には、荷物を調芯してから移動する。
このように、特定収容棚の手前側収容部に収容された荷物の移動先は、特定収容棚の上下方向における収容棚の奥側収容部が最も好ましく、次いで、特定収容棚の上下方向における収容棚の手前側収容部、特定収容棚の上下方向以外における収容棚の奥側収容部、特定収容棚の上下方向以外における収容棚の手前側収容部となる。
よって、特定収容棚の上下方向における収容棚の奥側収容部、特定収容棚の上下方向における収容棚の手前側収容部、特定収容棚の上下方向以外における収容棚の奥側収容部、特定収容棚の上下方向以外における収容棚の手前側収容部の順に、特定収容棚の手前側収容部に収容された荷物の移動先を決定することによって、特定収容棚の手前側収容部に収容された荷物の移動が効率化される。
したがって、本発明によれば、ダブルリーチ式の自動倉庫において、特定の収容棚において奥側収容部と手前側収容部との両方に荷物が収容されている状態にて奥側収容部に収容された荷物を移動させる場合に、手前側収容部に収容された荷物を効率的に退避させることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明に係る自動倉庫における荷物の移動方法の一実施形態について説明する。なお、以下の図面においては、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態における自動倉庫S1の概略構成を示した平面図である。この図に示すように、本実施形態における自動倉庫S1は、スタッカクレーン1と、入庫台2と、出庫台3と、収容棚5によって構成されるラック4と、調芯台10とを備えている。
スタッカクレーン1は、荷物Xを搬送するものであり、自動倉庫S1の床面に敷設されたレールRに沿って走行可能とされている。
また、スタッカクレーン1は、立設される一対のマスト1aと、該マスト1a間を昇降可能な昇降台1bと、昇降台1b上に設置されるフォーク装置1cとを備えている。
このようなスタッカクレーン1においては、走行及び昇降台1bの昇降により、フォーク装置1cをスタッカクレーン1の走行方向及び上下方向の任意の箇所に配置可能とされており、フォーク装置1cを介して入庫台2、出庫台3及びラック4とスタッカクレーン1との間にて荷物Xの受け渡しを行う。
なお、後に詳説するが、ラック4は、スタッカクレーン1の荷物の受け渡し方向(レールRと直交する方向)に2つの収容部(奥側収容部と手前側収容部)を有する収容棚5が複数配列されることによって構成されている。
そして、スタッカクレーン1は、フォーク装置1cによって、収容棚5の手前収容部と奥側収容部とのいずれとの間においても、荷物Xの受け渡しが可能とされている。
入庫台2は、自動倉庫S1の外部から内部に荷物Xを入庫するための受け渡し台であり、スタッカクレーン1のレールRの側方に配置されている。
出庫台3は、自動倉庫S1の内部から外部に荷物Xを出庫するための受け渡し台であり、スタッカクレーン1のレールRの側方に配置されている。
ラック4は、荷物Xを収容するためのものであり、上述のように、複数の収容棚5がレールRの延在方向(スタッカクレーン1の走行方向)及び上下方向に配列されることによって構成されている。
このラック4は、自動倉庫S1の床面に対して固定されおり、図2に示すように、複数のフレームを組み立てることによって構成されており、当該フレームによって囲われた空間が収容棚5とされている。
なお、ラック4は、レールRの一方側に配置される第1ラック4aと、レールRの他方側に配置される第2ラック4bとを有している。そして、スタッカクレーン1のフォーク装置1cは、第1ラック4a及び第2ラック4bのいずれに対しても荷物Xの受け渡しを行えるように構成されている。
なお、図2に示すように、ラック4は、フレームを補強するための水平補強材4c(水平支持部)を有している。当該水平補強材4cは、ラック4の高さ方向に所定の間隔(本実施形態においては収容棚5の4つごとの間隔)にて設置されている。
各収容棚5は、スタッカクレーン1の荷物の受け渡し方向に、荷物Xを2つ収容できる空間を有している。すなわち、収容棚5は、スタッカクレーン1に対して手前側及び奥側の各々に荷物を収容可能とされている。なお、以下の説明において、収容棚5の荷物Xの収容が可能な空間のうち、スタッカクレーン1に対して奥側の空間を奥側収容部5bと称し、スタッカクレーン1に対して手前側の空間を手前側収容部5aと称する。
調芯台10は、荷物Xの姿勢を予め定められた姿勢に合わせることによって、荷物Xのズレ量をキャンセルするためのものであり、スタッカクレーン1のレールRの側方に配置されている。
なお、調芯台10は、図1の仮想線にて示すように、ラック4の内部に設置されていても良い。また、さらに調芯台10が複数設置されていても良い。
図3は、本実施形態における自動倉庫S1の機能構成を示すブロック図である。
この図に示すように、本実施形態の自動倉庫S1は、図1に示す構成の他、入出力部20、記憶部30及び制御部40を備えている。
入出力部20は、荷物Xを外部から搬入する作業者が、荷物Xの情報を入力すると共に、作業者に対して必要な情報を出力するものである。
記憶部30は、本実施形態の自動倉庫S1を制御するための、各種プログラムや、制御部40等から入力される各種パラメータを記憶するものである。
制御部40は、記憶部30に記憶されるプログラムや入力されるパラメータに応じて、自動倉庫S1の全体を制御するものであり、スタッカクレーン1、入庫台2、出庫台3、調芯台10、入出力部20及び記憶部30と電気的に接続されている。
このような構成を有する本実施形態の自動倉庫S1においては、制御部40の制御の下に、荷物Xの仕分け作業を行う。具体的には、制御部40は、ラック4への荷物Xの収容状態を把握しており、入庫台2に載置された荷物Xを空き状態の収容部(手前側収容部5aあるいは奥側収容部5b)に割り振り、この割り振られた収容部に対して、スタッカクレーン1によって荷物Xを搬送する。また、荷物Xを出庫する場合には、制御部40は、収容部に収容された荷物Xをスタッカクレーン1によって出庫台3に受け渡す。この他、制御部40は、整理等を目的として、自動倉庫S1内にてスタッカクレーン1によって荷物Xを移動させる場合もある。
続いて、本実施形態の自動倉庫S1において、特定収容棚5において奥側収容部5bと手前側収容部5aとの両方に荷物Xが収容されている状態にて奥側収容部5bに収容された荷物Xを移動させる場合における動作(本発明の自動倉庫における荷物の移動方法)について図4示すフローチャートを参照して説明する。
上述のように、特定の収容棚5である特定収容棚5において奥側収容部5bと手前側収容部5aとの両方に荷物Xが収容されている状態にて奥側収容部5bに収容された荷物Xを移動させる場合には、まず制御部40は、特定収容棚5の手前側収容部5aの上下方向における収容棚5の奥側収容部5bの荷物の収容状況を確認する(ステップS1)。そして、ステップS1の結果、空き状態の奥側収容部5bが存在する場合(ステップS2)には、制御部40は、この空き状態の奥側収容部5bを特定収容棚5の手前側収容部5aに収容された荷物Xの移動先に決定する(ステップS3)。
ステップS1の結果、空き状態の奥側収容部5bが存在しない場合(ステップS2)には、制御部40は、特定収容棚5の手前側収容部5aの上下方向における収容棚5の手前側収容部5aの荷物Xの収容状況を確認する(ステップS4)。そして、ステップS4の結果、空き状態の手前側収容部5aが存在する場合(ステップS5)には、制御部40は、この空き状態の手前側収容部5aを特定収容棚5の手前側収容部5aに収容された荷物Xの移動先に決定する(ステップS6)。
ステップS4の結果、空き状態の手前側収容部5aが存在しない場合(ステップS5)には、制御部40は、特定収容棚5の手前側収容部5aの上下方向以外における収容棚5の奥側収容部5bの荷物Xの収容状況を確認する(ステップS7)。そして、ステップS7の結果、空き状態の奥側収容部5bが存在する場合(ステップS8)には、制御部40は、この空き状態の奥側収容部5bを特定収容棚5の手前側収容部5aに収容された荷物Xの移動先に決定する(ステップS9)。
ステップS7の結果、空き状態の奥側収容部5bが存在しない場合(ステップS8)には、制御部40は、スタッカクレーン1によって特定収容棚5の手前側収容部5aに収容された荷物Xを調芯台10に搬送し、調芯台10にて荷物Xの姿勢合わせを行う(ステップS10)。
その後、制御部40は、特定収容棚5の手前側収容部5aの上下方向以外における上記収容棚5の手前側収容部5aの荷物Xの収容状況を確認する(ステップS11)。そして、ステップS11の結果、空き状態の手前側収容部5aが存在する場合(ステップS12)には、制御部40は、この空き状態の手前側収容部5aを特定収容棚5の手前側収容部5aに収容された荷物Xの移動先に決定する(ステップS13)。
そして、制御部40は、ステップS3、ステップS6、ステップS9及びステップS14のいずれかにおいて決定された移動先に、特定収容棚5の手前側収容部5aに収容された荷物Xをスタッカクレーン1にて移動させる(ステップS14)。
一方、ステップS11の結果、空き状態の手前側収容部5aが存在しない場合(ステップS12)には、制御部40は、調芯台10を荷物Xの移動先に決定する(ステップS15)。この結果、荷物Xは、ステップS10の後、調芯台10に載置された状態が維持される。
そして、最後に制御部40は、特定収容棚5の奥側収容部5bに収容された荷物Xをスタッカクレーン1にて移動する(ステップS16)。
なお、ステップS2、ステップS5、ステップS8あるいはステップS12にて、空き状態の手前側収容部5aあるいは奥側収容部5bが複数存在する場合には、制御部40は、記憶部30に予め記憶されたロジックに基づいて、1つの手前側収容部5aあるいは奥側収容部5bを選択する。
上記ロジックとしては、例えば特定収容棚5から最も近いものを選択するロジック、また退避する荷物Xと同一種類の荷物に近いものから選択するロジック等が考えられる。
また、本実施形態において、本発明の第1工程は、ステップS1〜ステップS3によって構成されている。また、本実施形態において、本発明の第2工程は、ステップS4〜ステップS6によって構成されている。また、本実施形態において、本発明の第3工程は、ステップS7〜ステップS9によって構成されている。また、本実施形態において、本発明の第4工程は、ステップS10によって構成されている。また、本実施形態において、本発明の第5工程は、ステップS11〜ステップS13によって構成されている。また、本実施形態において、本発明の第6工程は、ステップS14によって構成されている。本実施形態において、本発明の第7工程は、ステップS16よって構成されている。
このような本実施形態の自動倉庫における荷物の移動方法によれば、特定収容棚5の奥側収容部5b及び手前側収容部5aの両方に荷物Xが収容された状態にて、奥側収容部5bに収容された荷物Xを移動させる場合に、手前側収容部5aに収容された荷物Xの移動先が、特定収容棚5の上下方向における収容棚5の奥側収容部5b、特定収容棚5の上下方向における収容棚5の手前側収容部5a、特定収容棚5の上下方向以外における収容棚5の奥側収容部5b、特定収容棚5の上下方向以外における収容棚5の手前側収容部5aの順に決定される。
特定収容棚5の手前側収容部5aに収容された荷物Xの移動先を、特定収容棚5の上下方向における収容棚5の奥側収容部5b、特定収容棚5の上下方向における収容棚5の手前側収容部5a、特定収容棚5の上下方向以外における収容棚5の奥側収容部5b、特定収容棚5の上下方向以外における収容棚5の手前側収容部5aとで比較すると、いずれの収容棚5であっても奥側収容部5bを移動先とする場合には、当該奥側収容部5bに移動させた荷物Xを再度退避させることがなく搬送に伴う荷物Xのズレ量がこれ以上増加しないため、荷物Xを調芯することなく移動させることができる。
また、特定収容棚5の上下方向における収容棚5に収容する場合には、スタッカクレーン1を走行させる必要がなく、荷物Xのズレを抑制しながら荷物Xを高速搬送することができる。
また、特定収容棚5の上下方向以外の収容棚5の手前側収容部5aを移動先とする場合には、収容された荷物Xを再度退避させる可能性があり、再度退避を行った場合には荷物Xのズレ量が許容範囲を超える虞があるため、荷物Xの調芯を行ってから荷物Xを手前側収容部5aに収容する必要がある。
つまり、特定収容棚5の上下方向における収容棚5の奥側収容部5bを移動先とする場合には、荷物Xを高速かつ調芯することなく移動することができると共に収容した荷物Xが再度退避されることがなく荷物Xのズレ量がこれ以上増加しない。
また、特定収容棚5の上下方向における収容棚5の手前側収容部5aを移動先とする場合には、荷物Xを高速かつ調芯することなく移動することができる。
また、特定収容棚5の上下方向以外における収容棚5の奥側収容部5bを移動先とする場合には、荷物Xを調芯することなく移動することができる。
そして、特定収容棚5の上下方向以外における収容棚5の手前側収容部5aを移動先とする場合には、荷物Xを調芯してから移動する。
このように、特定収容棚5の手前側収容部5aに収容された荷物Xの移動先は、特定収容棚5の上下方向における収容棚5の奥側収容部5bが最も好ましく、次いで、特定収容棚5の上下方向における収容棚5の手前側収容部5a、特定収容棚5の上下方向以外における収容棚5の奥側収容部5b、特定収容棚5の上下方向以外における収容棚5の手前側収容部5aとなる。
よって、特定収容棚5の上下方向における収容棚5の奥側収容部5b、特定収容棚5の上下方向における収容棚5の手前側収容部5a、特定収容棚5の上下方向以外における収容棚5の奥側収容部5b、特定収容棚5の上下方向以外における収容棚5の手前側収容部5aの順に、特定収容棚5の手前側収容部5aに収容された荷物Xの移動先を決定することによって、特定収容棚5の手前側収容部5aに収容された荷物Xの移動が効率化される。
したがって、本実施形態の自動倉庫における荷物の移動方法によれば、ダブルリーチ式の自動倉庫において、特定の収容棚5において奥側収容部5bと手前側収容部5aとの両方に荷物Xが収容されている状態にて奥側収容部5bに収容された荷物Xを移動させる場合に、手前側収容部5aに収容された荷物Xを効率的に退避させることが可能となる。
また、本実施形態の自動倉庫における荷物の移動方法によれば、ステップS11及びステップS12において、特定収容棚5の手前側収容部5aの上下方向以外における収容棚5の手前側収容部5aが荷物を収容できない場合に、調芯台10に特定収容棚5の手前側収容部5aに収容された荷物Xを移動させる。
すなわち、本実施形態の自動倉庫における荷物の移動方法においては、特定収容棚5の奥側収容部5b及び手前側収容部5aの両方に荷物Xが収容された状態にて、奥側収容部5bに収容された荷物Xを移動させる場合に、ラック4の収容棚5の全てに荷物Xが収容されている場合に、調芯台10に特定収容棚5の手前側収容部5aに収容された荷物Xを移動させる。
したがって、ラック4の収容棚5の全てに荷物Xが収容されている場合であっても、特定収容棚5の手前側収容部5aに収容された荷物Xを移動させることができ、ラック4の収容棚5を有効利用することが可能となる。
なお、調芯台10に収容された荷物Xは、他の収容部が空き次第、速やかに空いた収容部に収容することが好ましい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本第2実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
図5は、本実施形態における自動倉庫S2の概略構成を示した平面図である。また、図6は、本実施形態における自動倉庫S1が備えるラック4の正面図である。
これらの図に示すように、本実施形態における自動倉庫S2は、上記第1実施形態における自動倉庫S1が備えた調芯台10を備えておらず、調芯台10の換わりに複数の調芯台6がラック4に組み込まれている。
すなわち、本実施形態における自動倉庫S2は、複数の調芯台6を備えている。
図7及び図8は、調芯台6の概略構成図であり、図7が平面図であり、図8が側面図である。
これらの図に示すように、調芯台6は、フレーム6aと、載置台6bと、第1のガイド部6cと、第2のガイド部6dとを備えている。なお、図7及び図8において、紙面の右側がスタッカクレーン1側(荷物Xの出し入れ側)である。
フレーム6aは、設置面である自動倉庫S1の床部に対して固定されるものであり、ラック4のフレームの一部である。
載置台6bは、手前側収容部5a及び奥側収容部5bの床部を構成するものであり、荷物Xが直接載置される枠部材である。
この載置台6bは、4つのボルト6eによってフレーム6aに対して吊り下げ支持されている。また、各ボルト6eの挿通孔(フレーム6aに形成される挿通孔及び載置台6bに形成される挿通孔)がボルト6eの中央部の径よりも大径に設定され、各ボルト6eは、各挿通孔の内部において移動可能とされている。
このような構成によって、載置台6bは、フレーム6aに対して揺動可能とされている。
また、載置台6bには、荷物Xの載置面と合致する荷物Xの奥側載置領域Aと、荷物Xの載置面よりも広い手前側載置領域Bとを有している。
すなわち、奥側収容部5bは、荷物Xの載置面と合致する奥側載置領域Aを有している。また、手前側収容部5aは、奥側載置領域Aよりも広い手前側載置領域Bを有している。
なお、荷物Xの載置面とは、荷物Xが載置台6bに載置された場合に、荷物Xの載置台6bに対して当接される面を意味する。また、荷物Xの載置面に合致するとは、荷物Xの載置面と略同一であることを示し、機械的誤差を除いて荷物Xの載置面と同一であることを意味する。
第1のガイド部6cは、載置台6b上に設置されており、奥側載置領域Aを囲んで複数配置されている。この第1のガイド部6cは、スタッカクレーン1のフォーク装置1cから下降されてくる荷物Xを奥側載置領域Aに案内するものであり、奥側載置領域Aに向けて下降しながら傾斜する傾斜面によって荷物Xを案内するものである。
なお、第1のガイド部6cのうち、奥側収容部5bと手前側収容部5aとの間に配置される第1のガイド部6caは、他の第1のガイド部6cよりも高さを低く設定されている。
第2のガイド部6dは、載置台6b上に設置されており、手前側収容部5aの載置領域Bを囲んで複数配置されている。この第2のガイド部6dは、荷物Xが載置領域Bから外れることを防止するものであり、載置台6bに対して立設されている。
この第2のガイド部6dのうち、荷物Xの幅方向(スタッカクレーン1の走行方向)に配置される第2のガイド部6dは、第1のガイド部6caを除く他の第1のガイド部6cと同様の高さに設定されている。また、第2のガイド部6dのうち、荷物Xの出し入れ方向に配置される第2のガイド部6daは、第1のガイド部6caと同様の高さに設定されている。
このように第1のガイド部6caと第2のガイド部6daとの高さが低く設定されることによって、手前側収容部5aと奥側収容部5bとの間における荷物Xの搬送高さを低くすることができる。したがって、手前側収容部5aと奥側収容部5bとの高さを低くすることができるので、第1のガイド部6ca及び第2のガイド部6daの高さを他の第1のガイド部6c及び他の第2のガイド部6dと統一した場合と比べて、自動倉庫S1における荷物Xの収容効率を向上させることができる。
なお、本実施形態において調芯台6は、図6に示すように、スタッカクレーン1との荷物Xの受け渡しが阻害されない範囲において、水平方向から見てラック4の水平補強材4cに一部が重なるように配置されている。より詳細には、調芯台6は、図9に示すように荷物Xの出し入れ方向から見て、載置台6bの下方が水平補強材4cと重なるように配置されている。
調芯台6は、フレーム6aから載置台6bを吊り下げ支持しているために、収容棚5に対して高さを若干高くとる必要がある。しかしながら、一般的にラック4における水平補強材4cが配置される領域の収容棚5は、水平補強材4cの高さ分、他の収容棚と比較して高く設定されている。このため、これらの水平補強材4cが配置される領域に調芯台6を配置することによって、自動倉庫S1における収容効率が低下することを防止することができる。
このような調芯台6においては、荷物Xが奥側載置領域Aに荷物Xが載置される場合には、荷物Xは、スタッカクレーン1のフォーク装置1cによって下降される際に、第1のガイド部6cによって奥側載置領域Aに案内される。
具体的には、荷物Xが下降されて第1のガイド部6cに接触すると、荷物Xの重量が、調芯台6の載置台6bよりも重い場合には、載置台6bが荷物Xに対して移動し、これによって荷物Xが奥側載置領域Aに案内される。
その後、フォーク装置1cが離間し、荷物X及び載置台6bがスタッカクレーン1から外力を受けなくなると、載置台6bは、荷物Xを載置された状態のまま、重力にて基準位置に戻る。この結果、荷物Xの姿勢が整えられる。
なお、荷物Xの重量が、調芯台6の載置台6bよりも軽い場合には、荷物Xが載置台6bに対して移動し、これによって荷物Xが奥側載置領域Aに案内される。しかしながら、ラック4すなわち調芯台6は、軽量であることが好ましいため、殆どの場合において荷物Xが載置台6bよりも重いことが想定される。
そして、荷物Xが手前側収容部5aに収容される場合には、荷物Xは、スタッカクレーン1のフォーク装置1cによって下降されるが、この際、手前側収容部5aの手前側載置領域Bが奥側載置領域Aよりも広く設定されているため、姿勢が若干ずれているような場合であっても、その姿勢を維持したまま手前側載置領域Bに載置される。
そして、手前側載置領域Bに収容される荷物Xが手前側載置領域Bから外れそうになった場合には、第2のガイド部6dによって荷物Xの動きが制止される。
つまり、調芯台6においては、奥側載置領域Aに荷物Xが載置される場合に荷物Xの姿勢が整えられる。
そして、本実施形態の自動倉庫における荷物の移動方法において、特定収容棚5において奥側収容部5bと手前側収容部5aとの両方に荷物Xが収容されている状態にて奥側収容部5bに収容された荷物Xを移動させる場合には、ステップS10にて、特定収容棚5の手前側収容部5aから最も近い調芯台6を検索し、この検索結果に基づく調芯台6において荷物Xの姿勢を整える。
また、本実施形態における調芯台6は、奥側載置領域A及び手前側載置領域Bに荷物Xを臨時的に収容することができる。そこで、ステップS15においては、調芯台6の奥側載置領域Aが先に特定収容棚の手前側収容部5aに収容された荷物Xの移動先とされ、手前側載置領域Bが奥側載置領域Aに荷物Xが収容されている場合における特定収容棚5の手前側収容部5aに収容された荷物Xの移動先とする。
このような本実施形態の自動倉庫における荷物の移動方法によれば、自動倉庫S1が複数の調芯台6を備えるが、上記第1実施形態と同様に、特定収容棚5の上下方向における収容棚5の奥側収容部5b、特定収容棚5の上下方向における収容棚5の手前側収容部5a、特定収容棚5の上下方向以外における収容棚5の奥側収容部5b、特定収容棚5の上下方向以外における収容棚5の手前側収容部5aの順に、特定収容棚5の手前側収容部5aに収容された荷物Xの移動先が決定される。
したがって、本実施形態の自動倉庫における荷物の移動方法においても、上記第1実施形態の自動倉庫における荷物の移動方法と同様に、ダブルリーチ式の自動倉庫において、特定の収容棚5において奥側収容部5bと手前側収容部5aとの両方に荷物Xが収容されている状態にて奥側収容部5bに収容された荷物Xを移動させる場合に、手前側収容部5aに収容された荷物Xを効率的に退避させることが可能となる。
なお、本実施形態における調芯台6によれば、荷物Xが奥側載置領域Aに載置される場合に、奥側載置領域Aに向けて下降される荷物Xが第1のガイド部6cによって案内される。この際、載置台6bが自動倉庫S1の床面に対して固定されるフレームに揺動可能に吊り下げられて支持されているため、荷物Xと載置台6bが相対移動することにより、荷物Xが、荷物Xの載置面と合致する奥側載置領域Aに案内される。そして、荷物Xに対して外部(スタッカクレーン)から力が作用しなくなった場合には、載置台6bが重力によってバランスのとれた基準位置に戻る。すなわち、調芯台6によれば、奥側載置領域Aに荷物Xを載置することによって、荷物Xを正しい姿勢に調節することができる。なお、奥側載置領域Aと手前側載置領域Bとは、共通の載置台6b上に形成されているため、両方の領域に荷物Xが載置されている場合であっても、これらの荷物が干渉することはない。
さらに、本実施形態における調芯台6によれば手前側載置領域Bにも、荷物Xが収容可能とされている。
このように本実施形態における調芯台6によれば、荷物Xの調芯及び収容の両方を行うことができ、ラック4の外部に別途調芯台を設置する必要がないため、自動倉庫S1における荷物Xの収容効率をさらに向上させることが可能となる。
また、本実施形態における調芯台6によれば、従来の収容棚と荷物Xの収容可能数が同じ2つであるため、従来の収容棚に換えて調芯台6を設置した場合であっても、自動倉庫S1における収容効率がほとんど低下することはない。したがって、自動倉庫S1に複数の調芯台6を設置することが可能となる。そして、このように自動倉庫S1に複数の調芯台6を設置した場合には、自動倉庫S1の複数箇所において荷物Xの姿勢を合わせることが可能となり、自動倉庫S1における荷物Xの搬送時間を短縮することが可能となる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、スタッカクレーン1の両側にラック4を備える構成について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、スタッカクレーン1の片側のみにラック4を備える構成を採用することもできる。
また、上記実施形態においては、スタッカクレーンが1台の構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、自動倉庫が、スタッカクレーンとラックとの組み合わせが複数有していても良い。
また、上記第2実施形態においては、各ラック4に6つの調芯台6が配置された構成について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、1つのラック4に対して、さらに多くのまたは少数の調芯台6を配置するようにしても良い。
本発明の第1実施形態における自動倉庫の概略構成を示す平面図である。 本発明の第1実施形態における自動倉庫が備えるラックの正面図である。 本発明の第1実施形態における自動倉庫の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態の自動倉庫における荷物の移動方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態における自動倉庫の概略構成を示す平面図である。 本発明の第2実施形態における自動倉庫が備えるラックの正面図である。 本発明の第2実施形態における自動倉庫が備える調芯台の平面図である。 本発明の第2実施形態における自動倉庫が備える調芯台の側面図である。 本発明の第2実施形態における自動倉庫が備える調芯台と水平補強材との位置関係を説明するための模式図である。
符号の説明
1……スタッカクレーン、5……収容棚、5a……手前側収容部、5b……奥側収容部、6,10……調芯台、6a……フレーム、6b……載置台、6c……第1のガイド部(ガイド部)、6d……第2のガイド部、A……奥側載置領域、B……手前側載置領域、X……荷物、30……制御部、S1,S2……自動倉庫

Claims (5)

  1. スタッカクレーンの荷物の受け渡し方向に配列される奥側収容部と手前側収容部とにおいて前記荷物を収納可能な収容棚がスタッカクレーンの走行方向及び上下方向に配列されて構成されるラックを、前記スタッカクレーンを挟んで備える自動倉庫における荷物の移動方法であって、
    ある特定の収容棚である特定収容棚において前記奥側収容部及び前記手前側収容部に荷物が収容された状態にて、特定収容棚の奥側収容部に収容された荷物を移動させる場合に、
    前記特定収容棚の手前側収容部の上下方向における前記収容棚の奥側収容部の荷物の収容状況を確認し、空き状態の前記奥側収容部が存在する場合に、該空き状態の前記奥側収容部を前記特定収容棚の手前側収容部に収容された荷物の移動先に決定する第1工程と、
    該第1工程にて空き状態の前記奥側収容部が存在しなかった場合に、前記特定収容棚の手前側収容部の上下方向における前記収容棚の手前側収容部の荷物の収容状況を確認し、空き状態の前記手前側収容部が存在する場合に、該空き状態の前記手前側収容部を前記特定収容棚の手前側収容部に収容された荷物の移動先に決定する第2工程と、
    該第2工程にて空き状態の手前側収容部が存在しなかった場合に、前記特定収容棚の手前側収容部の上下方向以外における前記収容棚の奥側収容部の荷物の収容状況を確認し、空き状態の前記奥側収容部が存在する場合に、該空き状態の前記奥側収容部を前記特定収容棚の手前側収容部に収容された荷物の移動先に決定する第3工程と、
    該第3工程にて空き状態の奥側収容部が存在しなかった場合に、前記荷物を調芯台に移動させて前記荷物の調芯を行う第4工程と、
    該第4工程の後に、前記特定収容棚の手前側収容部の上下方向以外における前記収容棚の手前側収容部を前記特定収容棚の手前側収容部に収容された荷物の移動先に決定する第5工程と
    前記第1〜第3及び第5のいずれかの工程にて決定された移動先に前記特定収容棚の手前側収容部に収容された荷物を前記スタッカクレーンにて移動させる第6工程と、
    前記第6工程の後に、前記特定収容棚の奥側収容部に収容された荷物を前記スタッカクレーンにて移動させる第7工程と
    を有することを特徴とする自動倉庫における荷物の移動方法。
  2. 前記第5工程にて、前記特定収容棚の手前側収容部の上下方向以外における前記収容棚の手前側収容部が荷物を収容できない場合に、前記第4工程にて前記荷物の調芯を行う調芯台に前記特定収容棚の手前側収容部に収容された荷物を移動させることを特徴とする請求項1記載の自動倉庫における荷物の移動方法。
  3. 前記調芯台が複数存在し、前記第4工程において前記特定収容棚の手前側収容部の最も近い調芯台に前記特定収容棚の手前側収容部に収容された荷物を移動させることを特徴とする請求項2記載の自動倉庫における荷物の移動方法。
  4. 前記調芯台は、
    設置面に対して固定されるフレームと、
    該フレームに対して揺動可能に吊り下げられて支持される載置台と、
    前記載置台上に形成されると共に前記荷物の載置面と合致する奥側載置領域と、
    前記載置台上に形成されると共に前記奥側載置領域よりも広い手前側載置領域と、
    前記載置台上に設置されると共に、下降される前記荷物を奥側載置領域に案内するガイド部と
    を備えることを特徴とする請求項2または3記載の自動倉庫における荷物の移動方法。
  5. 前記調芯台は、奥側載置領域が先に前記特定収容棚の手前側収容部に収容された荷物の移動先とされ、手前側載置領域が奥側載置領域に前記荷物が収容されている場合における前記特定収容棚の手前側収容部に収容された荷物の移動先とされることを特徴とする請求項4記載の自動倉庫における荷物の移動方法。
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