JP2018070240A - 吐出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】開封されたか否かの判別を行うことが可能であるうえ、組立作業性に優れた吐出容器を提供すること。【解決手段】容器本体と、容器本体の口部に装着される装着キャップ10と、装着キャップの内側に上方付勢状態で下方移動可能に挿通されたステム11を有するポンプ12と、ステムの上端部に装着されると共に吐出孔13が形成された押下ヘッド14と、下降端位置P1に位置する押下ヘッドが螺着され、押下ヘッド及びステムの上方移動を規制する規制筒15と、押下ヘッドを覆うカバー体16とを備え、容器本体の口部、装着キャップ及び規制筒のうちのいずれか1つの部材には、部材を径方向外側から囲繞すると共に、破断可能な第1弱化部81を介して部材に連結されたリング体80が配設され、カバー体は、押下ヘッドを径方向外側から囲繞すると共に、その下端部がリング体に対して上方から固着されたカバー筒70を備えている、吐出容器1を提供する。【選択図】図2

Description

本発明は、吐出容器に関する。
従来から、下降端位置に位置している押下ヘッドの意図しない回転操作が防止された吐出容器が知られている。
例えば、下記特許文献1に示される吐出容器は、ステムの上端部に装着されると共に下降端位置でステム挿通筒に螺着される押下ヘッドと、容器本体の口部、装着キャップ及び押下ヘッドを外側から囲む筒状のカバー体と、を備えている。
カバー体は、縦長の窓孔内に押下ヘッドのノズル筒を挿通させた状態で、嵌合孔内に容器本体の口部に形成された係合突部が嵌合されることで装着されている。カバー体には、破断可能な弱化部を介して除去片が接続されている。これにより、弱化部を破断しながら除去片をカバー体から毟り取るように除去することで、カバー体を取り外すことが可能とされている。
このように構成された吐出容器では、カバー体を利用して、下降端位置に位置している押下ヘッドが不意に回転操作されてしまうことを防止しており、押下ヘッドの螺着が意図せずに解除されてしまうことを防止している。従って、例えば商品流通時や未使用時等に、カバー体の有無によって、開封されたか否かを判別することが可能とされている。
特開2006−89110号公報
しかしながら上記従来の吐出容器では、組み立てに手間がかかり易く、組立作業性に課題があった。
例えば、吐出容器の組み立てを行う場合には、内容物が充填された容器本体に対して、ステム挿通筒に押下ヘッドを螺着させた状態で予め組み立てられたユニットを、装着キャップを介して装着する。その後、窓孔にノズル筒を通しながらカバー体を押下ヘッドに被せるように装着し、嵌合孔内に容器本体側の係合突部を係合させることで、カバー体を取り付ける。
このように、ノズル筒との干渉を避けながらカバー体を一旦押下ヘッドに被せた後に、嵌合孔内への係合突部の係合を行う必要があり、カバー体の取り付けを行うにあたり、複雑な作業が必要となってしまう。従って、吐出容器の組み立てに手間がかかり、組立工数が増大し易かった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、開封されたか否かの判別を行うことが可能であるうえ、組立作業性に優れた吐出容器を提供することである。
(1)本発明に係る吐出容器は、内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部に装着される装着キャップと、前記装着キャップの内側に、上方付勢状態で下方移動可能に挿通されたステムを有するポンプと、前記ステムの上端部に装着されると共に、内容物を吐出する吐出孔が形成された押下ヘッドと、下降端位置に位置する前記押下ヘッドが螺着され、前記押下ヘッド及び前記ステムの上方移動を規制する規制筒と、前記押下ヘッドを覆うカバー体と、を備え、前記容器本体の口部、前記装着キャップ及び前記規制筒のうちのいずれか1つの部材には、前記部材を径方向外側から囲繞すると共に、破断可能な第1弱化部を介して前記部材に連結されたリング体が配設され、前記カバー体は、前記押下ヘッドを径方向外側から囲繞すると共に、その下端部が前記リング体に対して上方から固着されたカバー筒を備えている。
本発明に係る吐出容器によれば、カバー筒が押下ヘッドを径方向外側から囲繞することでカバー体が押下ヘッドを覆っているので、カバー体を取り外す前に押下ヘッドが緩み方向に回転操作されてしまうことを防止できる。仮にカバー体ごと押下ヘッドを緩み方向に回転させた場合には、カバー筒に固着されているリング体がカバー体と一体に共回りするので、第1弱化部に応力が作用して第1弱化部が破断する。
従って、カバー体の有無だけでなく、第1弱化部の破断の有無を視認することによって、例えば商品流通時や未使用時等に、押下ヘッドの螺着が緩んで開封されたか否かを容易に判別することができる。
吐出容器を使用する場合には、例えばカバー体を上方に持ち上げるように外力を加え、第1弱化部を破断しながらカバー体を押下ヘッドから引き離す。第1弱化部が破断することで、容器本体の口部、装着キャップ及び規制筒のうちのいずれか1つの部材からリング体を切り離すことができ、リング体ごとカバー体を取り外すことができる。これにより、規制筒に対して押下ヘッドを緩み方向に回転させることができ、規制筒に対する押下ヘッドの螺着を解除することができる。従って、押下ヘッドを下降端位置から上昇端位置に移動させることができ、押下ヘッドを押し下げ可能な状態に移行させることができる。その結果、内容物の吐出を行える。
吐出容器の組み立てを行うにあたってカバー体を装着する場合には、押下ヘッドを規制筒に対して螺着することで下降端位置に位置させた後、カバー体を押下ヘッドに対して上方から被せるように組み合わせながら、カバー筒の下端部をリング体に対して固着させる。これにより、押下ヘッドをカバー体で覆うことができ、吐出容器の組み立て作業を完了することができる。
特に、押下ヘッドを下降端位置に位置させるまでは、例えば現行の組立製造装置を利用して組み立てを行うことができ、その後、カバー体を押下ヘッドに対して単純に被せながらリング体に固着するだけの簡便な作業(カバー体の装着作業)を行うことで、吐出容器の組み立てを行うことができる。従って、容易な組み立てを行うことができ、組み立て工数の増大を抑えることができる。
(2)前記カバー体は、前記カバー筒の上端開口部を塞ぐと共に前記押下ヘッドの頂壁部を上方から覆うカバーキャップを備え、前記カバーキャップと前記頂壁部との間には、前記ステムの中心軸線方向に一定の隙間があいても良い。
この場合には、カバー体が押下ヘッドを径方向外側及び上方から覆うので、カバー体の取り外し前に、押下ヘッドが緩み操作されてしまうことを効果的に防止することができる。また、カバー体が押下ヘッドの全体を覆って保護するので、例えば吐出孔に塵埃等が付着し難く、押下ヘッドをより清潔に維持し易い。
さらに、第1弱化部が破断された際、カバー体がリング体と共に少なくとも一定の隙間分だけ下降(落下)する。従って、押下ヘッドに対するカバー体の相対的な位置関係を、第1弱化部が破断される前の状態と比べて異ならすことができる。そのため、押下ヘッドに対するカバー体の相対的な位置関係の変化に基づいて、押下ヘッドの螺着が緩んで開封されたか否かをさらに容易に判別することができる。
加えて、第1弱化部の破断後に、例えばカバー体を一旦取り外して押下ヘッドを操作し、その後にカバー体を再装着しようとしても、上記隙間を確保できないので、カバーキャップが押下ヘッドの頂壁部に接触した状態となる。従って、第1弱化部が破断されていない他の吐出容器におけるカバー体の位置と見比べることで、押下ヘッドの螺着が緩んで開封されたか否かを容易に判別することができる。
(3)前記押下ヘッドは、径方向外側に突出すると共に、前記吐出孔が先端に形成された吐出ノズルを備え、前記リング体には、破断可能な第2弱化部が形成され、前記リング体は、前記第2弱化部の破断により周方向に分断可能とされても良い。
この場合には、第2弱化部を破断することでリング体を周方向に分断できるので、カバー体をリング体ごと取り外す際に、吐出ノズルに対するリング体の干渉を抑制しながら取り外すことができる。従って、カバー体の取り外し作業を容易に行うことができると共に、吐出ノズルの有無等に影響されることなく、カバー体を取り外すことができる。そのため、多様な押下ヘッドに対応することができ、利便性を向上することができる。
(4)前記リング体は、前記規制筒を径方向外側から囲繞すると共に、前記第1弱化部を介して前記規制筒に連結されても良い。
この場合には、リング体が第1弱化部を介して規制筒に連結されているので、吐出容器の組み立てを容易に行うことができる。
すなわち、第1弱化部を介してリング体が一体に形成された規制筒、装着キャップ、ポンプ及び押下ヘッドを予め組み合わせることができる。そして、その後にステムを押下げるように押下ヘッドを下方移動させると共に規制筒に対して押下ヘッドを螺着させることで、押下ヘッドを下降端位置で保持した状態で、装着キャップ、ポンプ、規制筒及び押下ヘッドを一体に組み合わせることができる。その後、カバー体を押下ヘッドに対して上方から被せるように組み合わせながらフランジ片をリング体に固着することで、カバー体がさらに組み合わされたユニットを得ることができる。
従って、容器本体内に内容物を充填した後、装着キャップを容器本体の口部に装着することで、上記ユニットを容器本体に対して一体に組み合わせることができ、吐出容器の組み立てを行うことができる。
上述のように、カバー体が組み合わされた上記ユニットを、容器本体に対して組み合わせるだけで吐出容器を組み立てることができるので、内容物の充填後における組み立て工程を極力少なくすることができ、組み立てが容易となる。また、上記ユニットの組み立てを、例えば製造業者側で事前に精度良く行えるので、そのユニット及び容器本体を入手したユーザ側で、吐出容器の最終的な組み立てを行うことも可能である。
本発明によれば、開封されたか否かの判別を行うことが可能であるうえ、組立作業性に優れた吐出容器とすることができる。
本発明に係る吐出容器の第1実施形態を示す半縦断面図である。 図1に示す押下ヘッド及びカバー体周辺を拡大した半縦断面図である。 図1に示す吐出容器の上面図である。 図2に示すA−A線に沿った断面図である。 図2に示すリング体を部分的に拡大した拡大斜視図である。 図1に示す状態から、第1弱化部の破断によりリング体が規制筒から切り離されて、リング体及びカバー体が下降した状態を示す図である。 図1に示す吐出容器の変形例を示す上面図である。 本発明に係る吐出容器の第2実施形態を示す半縦断面図である。 図8に示す吐出容器の上面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る吐出容器の第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の吐出容器1は、内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部5に装着される筒状の装着キャップ10と、装着キャップ10の内側に、上方付勢状態で下方移動可能に挿通されたステム11を有するポンプ12と、ステム11の上端部に装着されると共に、内容物を吐出する吐出孔13が形成された押下ヘッド14と、下降端位置P1に位置する押下ヘッド14が螺着され、押下ヘッド14及びステム11の上方移動を規制する筒状の規制筒15と、押下ヘッド14を覆うカバー体16と、を備えている。
ステム11及び押下ヘッド14は、少なくとも未使用(未開封)時の段階では下降端位置P1に位置していると共に、押下ヘッド14が規制筒15に螺着によって保持されることで上昇移動が規制された状態とされている。一方、使用段階では、押下ヘッド14を規制筒15に対して回転させることで前記螺着を解除する。これにより、押下ヘッド14はステム11と共に上昇端位置P2に位置して、押下のための待機状態に移行する。
なお、容器本体2、装着キャップ10、ステム11、押下ヘッド14及び規制筒15は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置された状態で配設されている。本実施形態ではこの共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿った押下ヘッド14側を上側、容器本体2の底部側を下側という。
また、容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。さらに、周方向のうち、吐出容器1の上面視で容器軸Oを時計回りに周回する方向を第1回転方向M1、その反対側を第2回転方向M2という。
容器本体2は、図示しない底部、胴部3、肩部4及び口部5を有する有底筒状に形成されている。図示の例では、胴部3の上端部が肩部4との接続部分に向かうにしたがって漸次拡径するように形成され、肩部4が径方向外側に張り出すように形成されている。
ただし、容器本体2の形状はこの場合に限定されるものではない。また、胴部3の形状としては、例えば横断面視円形状、楕円状や多角形状であっても良く、特定の形状に限定されるものではない。
口部5の外周面には、装着キャップ10が螺着される第1ねじ部6が形成されている。第1ねじ部6は、容器本体2に対して装着キャップ10を第1回転方向M1に相対的に回転させた際に、装着キャップ10が締め込まれるように螺旋状に形成されている。そのため、第2回転方向M2が装着キャップ10の緩み方向となる。
口部5の外周面には、第1ねじ部6よりも下方に位置する部分に、径方向外側に向けて突出した環状突起7が形成されている。なお、環状突起7は、口部5と肩部4との接続部分よりも上方に位置している。
ポンプ12は、上記ステム11と、容器本体2の口部5内に挿入された状態で装着キャップ10によって保持され、ステム11が上方に向けて立設されたシリンダ20と、ステム11に連係すると共にシリンダ20内に上下摺動可能に嵌合された図示しないピストンと、を備えている。
シリンダ20は、容器軸Oと同軸に配置され、上方から下方に向かうにしたがって段階的に縮径した多段の筒状に形成されている。
シリンダ20の上端部には、径方向外側に向けて突出するフランジ部21がシリンダ20の全周に亘って環状に形成されている。フランジ部21は、容器本体2の口部5の上端開口縁上にパッキン22を介して配置されている。これにより、シリンダ20は容器本体2の口部5内に挿入された状態で支持されている。
シリンダ20には、フランジ部21の内周縁部から上方に向けて延びた突出筒部23が容器軸Oと同軸に形成されていると共に、フランジ部21よりも下方に位置する部分に容器本体2内とシリンダ20内とを連通する空気孔24が形成されている。シリンダ20の下端部には、下方に向けて延びた吸込み筒部25が容器軸Oと同時に形成されている。吸込み筒部25内には、内容物を吸上げるチューブ体26が嵌合されている。
シリンダ20内には、シリンダ20の下端開口を開閉する図示しない弁部材、及びステム11を上方に向けて付勢する図示しないコイルばねが配設されている。
弁部材は、チューブ体26の上方に位置するように配置されている。弁部材は、シリンダ20内の加圧時に、シリンダ20の下端開口を閉塞した状態に維持し、且つシリンダ20内の減圧時に、シリンダ20の下端開口を開放する逆止弁とされている。
これにより、シリンダ20内の加圧時に、シリンダ20内の内容物がシリンダ20の下端開口を通じて容器本体2内に戻ることが規制され、且つシリンダ20内の減圧時に、容器本体2内の内容物がシリンダ20の下端開口を通じてシリンダ20内に流入することを許容している。
ピストンは、シリンダ20の内周面に密に摺接され、ステム11に伴ってシリンダ20内を上下動する。コイルばねは、例えばピストンと弁部材との間に配設され、ピストンを介してステム11を上方に付勢している。シリンダ20内には、ステム11とシリンダ20との間に画成され、上記空気孔24に連通する環状空間が形成されている。
装着キャップ10は、キャップ筒31及びキャップ筒31の上端部に連設された環状の天壁部32を有する有頂筒状に形成されたキャップ本体30と、キャップ本体30の下方に配置され、破断可能な連結弱化部41を介してキャップ本体30に連結された封印リング40と、を備えている。
キャップ筒31は、容器本体2の口部5のうち環状突起7よりも上方に位置する部分を径方向外側から囲繞している。キャップ筒31の内周面には、容器本体2の口部5に形成された第1ねじ部6に螺着する第2ねじ部33が形成されている。
天壁部32はシリンダ20のフランジ部21上に配置されている。これにより、シリンダ20は、装着キャップ10によって保持されると共に上方への抜けが防止されている。なお、天壁部32の内側にはシリンダ20の突出筒部23が挿通されている。
封印リング40は、環状突起7及び容器本体2の口部5のうち環状突起7よりも下方に位置する部分を径方向外側から囲繞するリング本体42と、リング本体42の内周面から径方向内側に向かって突出すると共に、周方向に間隔をあけて複数形成された突起片43と、を備えている。
リング本体42は、環状突起7との間に隙間をあけた状態で容器本体2の口部5を囲繞している。図示の例では、リング本体42は上方から下方に向かうにしたがって漸次拡径した断面テーパ状に形成されている。
連結弱化部41は、リング本体42の上端開口縁とキャップ筒31の下端開口縁との間に形成され、リング本体42とキャップ筒31とを容器軸O方向に一体に連結している。図示の例では、連結弱化部41は周方向に間隔をあけて複数形成されていると共に、封印リング40側から上方に向かうにしたがって径方向に沿った厚みが漸次薄くなるように形成され、且つ周方向に沿った周幅が漸次幅狭となるように形成されている。
これにより、連結弱化部41は、連結弱化部41とキャップ本体30との接続部分が破断し易い構造とされている。ただし、連結弱化部41の形状はこの場合に限定されるものではない。
突起片43は、リング本体42の下端部側から径方向内側に向かって突出していると共に、径方向内側に向かうにしたがって漸次上方に延びるように形成されている。突起片43の外端部は、容器本体2の口部5に形成された環状突起7に対して下方から係止している。これにより、封印リング40は、上方への抜け止めがされた状態で容器本体2の口部5を囲繞している。
従って、容器本体2の口部5に対して装着キャップ10を緩み方向である第2回転方向M2に回転させた場合には、封印リング40の上方移動が規制されているので、装着キャップ10の回転に伴って封印リング40に対してキャップ本体30を徐々に上方に離間させることができる。そのため、連結弱化部41に応力(容器軸O方向に延びるような応力)を作用させることができ、連結弱化部41を破断させることが可能である。
図1及び図2に示すように、規制筒15は、シリンダ20の突出筒部23に嵌合(例えばアンダーカット嵌合)された外筒50と、突出筒部23の内側に配置された内筒51と、外筒50を径方向外側から囲繞する外郭筒52と、外郭筒52の上端部及び外筒50の上端部を径方向に接続すると共に、その内端部が内筒51に接続された環状の連結板53と、を備えている。
なお、規制筒15は、装着キャップ10又はポンプ12を構成する構成部材とされていても構わないし、装着キャップ10及びポンプ12とは別体の構成部材とされていても構わない。
内筒51は、突出筒部23よりも上方に突出するように形成され、その下端部はシリンダ20の上端部の内側に嵌合されている。内筒51の外周面のうち連結板53よりも下方に位置する部分の外周面、及び突出筒部23の内周面には、互いに周方向に係合し合う縦長の回り止めリブが各別に形成されている。
内筒51の外周面のうち連結板53よりも上方に位置する部分には、下降端位置P1に位置する押下ヘッド14が螺着される第3ねじ部54が形成されている。第3ねじ部54は、規制筒15に対して押下ヘッド14を第1回転方向M1に相対的に回転させた際に、押下ヘッド14が締め込まれるように螺旋状に形成されている。
外郭筒52は、装着キャップ10のキャップ筒31よりも径が小さい円筒状に形成されていると共に、連結板53の外周縁部から装着キャップ10の天壁部32に達しない程度の長さで下方に延びている。
内筒51の内側には、シリンダ20の空気孔24を閉塞するシール筒55が配設されている。シール筒55の下端部には、シリンダ20内に摺動可能に嵌合された図示しない閉塞筒が形成されている。
閉塞筒は、押下ヘッド14及びステム11が下降端位置P1に位置して、押下ヘッド14が規制筒15に螺着された際、空気孔24を閉塞する。なお、押下ヘッド14及びステム11が上昇端位置P2に位置した場合には、例えば閉塞筒はピストンによって下方から押し上げられて空気孔24から離れ、その後ピストンで空気孔24を閉塞する。
ステム11はシール筒55の内側に上下動可能に配設されている。なお、ステム11の外周面とシール筒55の内周面との間には、空気孔24に連通する上述した環状空間と外部とを連通する環状の連通路が画成されている。ただし、シール筒55は必須なものではなく具備しなくても構わない。
押下ヘッド14は、平面視円形状の頂壁部60と、頂壁部60の外周縁部から下方に向けて延びたヘッド筒61と、頂壁部60から下方に向けて延びると共に規制筒15の内筒51に螺着される螺着筒62と、頂壁部60の中央部分から下方に向けて延びると共にステム11の内側に嵌合された嵌合筒63と、を備えた有頂筒状に形成されている。
ヘッド筒61には、径方向外側に向けて突出し、その先端に吐出孔13が形成された吐出ノズル64が形成されている。
図示の例では、吐出ノズル64は周方向に沿った周幅が径方向外側に向かうにしたがって漸次幅狭となるように形成されている。吐出ノズル64は、頂壁部60と一体となるように形成されていると共に、ヘッド筒61の内側に延びて嵌合筒63に一体に接続されている。これにより、吐出ノズル64の内側は嵌合筒63の内側を通じてステム11内に連通している。
ただし、吐出ノズル64の形状は上述した場合に限定されるものでない。
螺着筒62の内周面には、規制筒15の内筒51に形成された第3ねじ部54に螺着される第4ねじ部65が形成されている。押下ヘッド14及びステム11は、第3ねじ部54に対する第4ねじ部65の螺着によって、下降端位置P1で保持されて上方移動が規制される。
なお、螺着筒62の下端部が規制筒15の連結板53に対して上方から接触することで、規制筒15に対する押下ヘッド14の締め込みが完了する。
嵌合筒63の外周面のうちステム11よりも上方に位置する部分には、容器軸O方向に沿って延在する縦リブ66が周方向に間隔をあけて複数形成されている。縦リブ66の下端縁は、ステム11の上端開口縁に対して上方から接触している。また、シール筒55は、押下ヘッド14が下降端位置P1に位置している際、縦リブ66によって上方から押し下げられている。
ヘッド筒61は、規制筒15の外郭筒52よりも径が大きく、且つ装着キャップ10のキャップ筒31よりも径が小さい円筒状に形成され、外郭筒52よりも上方に配設されている。これにより、ヘッド筒61の下端部と装着キャップ10の天壁部32との間には、容器軸O方向に一定の隙間が確保されている。
図2及び図3に示すように、カバー体16は、押下ヘッド14を径方向外側から囲繞するカバー筒70と、カバー筒70の上端開口部を塞ぐカバーキャップ71と、を備えた有頂筒状に形成されている。
カバー体16は、例えば溶融樹脂をインジェクション成形或いは圧縮成形することで成形された成形品、又は、樹脂シートを真空成形或いはプレス成形することで成形された成形品とされている。
カバー筒70は、ヘッド筒61及び吐出ノズル64を径方向外側から囲繞するように、ヘッド筒61及び吐出ノズル64の外形形状に沿って形成されている。カバー筒70の下端部には、径方向外側に向かって突出したフランジ片72が形成されている。図示の例では、フランジ片72はカバー筒70の全周に亘って形成されている。ただし、この場合に限定されるものではなく、フランジ片72は、カバー筒70のうち少なくともヘッド筒61を径方向外側から囲繞する部分の下端部に設けられて、後述するリング体80に対して重なっていれば良い。特に、フランジ片72は、少なくとも後述する固着領域82に対応して形成されていれば良い。
また、フランジ片72の下面は、ヘッド筒61の下端開口縁に対して略面一とされている。ただし、フランジ片72は、ヘッド筒61の下端部よりも下方に位置していても構わない。
カバーキャップ71は、押下ヘッド14の頂壁部60及び吐出ノズル64を全域に亘って上方から覆っていると共に、頂壁部60の湾曲及び吐出ノズル64における上面の湾曲に倣って湾曲している。
このように構成されたカバー体16は、規制筒15に一体に連結されたリング体80に上方から固着されており、これによって容器軸O方向に位置決めされた状態で押下ヘッド14を径方向外側及び上方から覆っている。
このとき、カバーキャップ71と押下ヘッド14の頂壁部60との間に容器軸O方向に一定の隙間をあけた状態で、カバー体16は押下ヘッド14を覆っている。
図2〜図4に示すように、上記リング体80は、規制筒15における外郭筒52の上端部を径方向外側から囲繞している。これにより、リング体80と装着キャップ10の天壁部32との間には、容器軸O方向に一定の隙間が確保されている。
リング体80はその内径がヘッド筒61の外径と同径に形成されており、これによってリング体80と外郭筒52との間には環状の隙間が形成されている。リング体80の外径は、カバー体16のフランジ片72のうち、ヘッド筒61を囲んでいるフランジ片72の外径と同径とされている。これにより、リング体80はヘッド筒61を囲んでいるフランジ片72に対して下方から対向している。
リング体80の厚みは、特に限定されるものではないが、図示の例では径方向に沿ったリング体80のリング幅の半分程度の厚みとされている。
なお、リング体80の厚みは、機械的強度を高めると共にカバー体16を安定に支持するという観点によれば厚い方が好ましいが、柔軟性や後述する第2弱化部83の破断容易性を向上するという観点によれば薄い方が好ましい。
このように構成されたリング体80は、第1弱化部81を介して規制筒15の外郭筒52に対して一体に連結されている。
第1弱化部81は、リング体80と外郭筒52との間に形成された環状の隙間に配置され、外郭筒52の外周面とリング体80の内周面とを径方向に一体に連結している。なお、リング体80及び第1弱化部81は、規制筒15に対して一体的に形成される。
第1弱化部81は、周方向に間隔をあけて複数形成されていると共に、径方向外側から径方向内側に向かう(リング体80側から外郭筒52側に向かう)にしたがって周方向に沿った周幅が漸次幅狭となるように形成されている。
これにより、第1弱化部81は、第1弱化部81と外郭筒52との接続部分が破断し易い構造とされている。
ただし、第1弱化部81の形状はこの場合に限定されるものではなく、例えば径方向外側から径方向内側に向かうにしたがって漸次厚みが薄くなるように形成されていても構わない。この場合、上述した周幅の変化に代えて厚みが漸次薄くなるように第1弱化部81を形成しても構わないし、周幅の変化に加えて厚みを漸次薄くしても構わない。
さらには、第1弱化部81としては、上述した場合に限定されるものではなく、例えば薄肉部をリング体80の全周に亘って形成した弱化ラインとしても構わない。
そして、カバー体16は、フランジ片72を介してリング体80に対して上方から重なっている。なお、環状に形成されているリング体80に対して、フランジ片72はヘッド筒61及び吐出ノズル64を径方向外側から囲繞するカバー筒70の全周に亘って形成されているので、フランジ片72のうちヘッド筒61を囲んでいる一部のフランジ片72だけがリング体80に対して重なっている。
そして、フランジ片72とリング体80とは、互いに固着されて一体化している。
図示の例では、フランジ片72とリング体80とは、周方向に沿って円弧状に延びると共に、容器軸Oを挟んで径方向に対称に配置された固着領域82を介して互いに固着されている。
なお、フランジ片72及びリング体80の固着方法としては、例えば熱溶着等の溶着、接着剤を用いた接着、超音波等を利用した固着等が挙げられるが、特に限定されるものではなく、公知の方法で固着して構わない。
さらにリング体80には、破断可能な第2弱化部83が形成されている。リング体80は、第2弱化部83の破断によって周方向に分断可能とされている。
第2弱化部83は、図3〜図5に示すように、例えばリング体80の厚みが他の部分の厚みよりも薄く形成された薄肉部とされ、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
図示の例では、第2弱化部83は周方向に等間隔で5箇所設けられており、そのうちの少なくとも1つの第2弱化部83は、リング体80のうち吐出ノズル64の下方に位置する部分に配置されるように構成されている。ここで、吐出ノズル64の下方に位置する部分とは、カバー体16のフランジ片72と重なっていないリング体80の非重複部分を意味し、リング体80とカバー体16との相対的な周方向位置にかかわらず、当該非重複部分に少なくとも1つの第2弱化部83が位置されるように、その数や間隔を決定することが好ましい。
ただし、第2弱化部83の数や、周方向に隣り合う第2弱化部83同士の間隔等は、上述した場合に限定されるものではなく、適宜変更して構わない。
なお、第2弱化部83は、図5に示すように、リング体80の上面側に径方向に延びた溝部84が形成されることで形成され、リング体80の下面側に位置している。第2弱化部83の厚みとしては、例えば第1弱化部81の厚みと同程度とされている。
ただし、この場合に限定されるものではなく、例えばリング体80の下面側に溝部84を形成することでリング体80の上面側に第2弱化部83を設けても構わないし、リング体80の上面側及び下面側の両方に溝部84を形成することで第2弱化部83を設けても構わないし、第1弱化部81の厚みよりも薄い第2弱化部83としても構わない。
(吐出容器の作用)
次に、上述したように構成された吐出容器1の作用について説明する。はじめに、図1に示す吐出容器1を組み立てる場合について簡単に説明する。
この場合には、まず装着キャップ10とシリンダ20とを組み合わせると共に、第1弱化部81を介してリング体80が一体に形成された規制筒15とシリンダ20とを組み合わせる。次いで、押下ヘッド14の嵌合筒63をステム11の上端部内に嵌合させて押下ヘッド14をさらに組み合わせる。次いで、ステム11を押下げるように押下ヘッド14を下方移動させると共に、規制筒15に対して押下ヘッド14を第1回転方向M1に回転させて、第4ねじ部65を第3ねじ部54に螺着させる。
これにより、押下ヘッド14を下降端位置P1で保持した状態で、装着キャップ10、ポンプ12、規制筒15及び押下ヘッド14を一体に組み合わせることができる。
次いで、カバー体16を押下ヘッド14に対して上方から被せるように組み合わせながら、フランジ片72をリング体80に固着する。
これにより、既に組み合わされた装着キャップ10、ポンプ12、規制筒15及び押下ヘッド14に対して、カバー体16をさらに組み合わせることができ、これらが一体に組み合わさったユニットを得ることができる。
次いで、容器本体2内に内容物を充填した後、装着キャップ10を容器本体2の口部5に装着することで、上記ユニットを容器本体2に対して一体に組み合わせる。
具体的には、容器本体2の口部5に対して装着キャップ10を第1回転方向M1に回転させることで、装着キャップ10を容器本体2の口部5に螺着させる。その結果、吐出容器1の組み立てを行うことができる。
なお、装着キャップ10の装着時、封印リング40の突起片43は容器本体2の口部5に形成された環状突起7を上方から乗り越えた後、環状突起7に対して下方から係止する。これにより、装着キャップ10の装着後、封印リング40は上方移動が規制される。
特に、押下ヘッド14を下降端位置P1に位置させるまでは、例えば現行の組立製造装置を利用して組み立てを行うことができる。そして、その後のカバー体16の装着作業では、カバー体16を押下ヘッド14に対して単純に被せながらリング体80に固着するだけの簡便な作業で、カバー体16を取り付けることができる。
従って、吐出容器1の容易な組み立てを行うことができ、組み立て工数の増大を抑えることができる。よって、組立作業性に優れた吐出容器1とすることができる。
次に、吐出容器1を使用する場合について説明する。
本実施形態の吐出容器1では、図1に示すように、押下ヘッド14及びステム11が下降端位置P1に位置している際、カバー体16が装着されているので、カバー体16を取り外す前に押下ヘッド14が第2回転方向M2(緩み方向)に回転操作されてしまうことを防止できる。
仮に、カバー体16ごと押下ヘッド14を第2回転方向M2に回転させた場合には、カバー筒70に固着されているリング体80がカバー体16と一体に共回りするので、第1弱化部81に応力が作用して第1弱化部81が破断する。
従って、カバー体16の有無だけではなく、第1弱化部81の破断の有無を視認することによって、押下ヘッド14の螺着が緩んで開封されたか否かを判別することができる。そのため、例えば商品流通時や未使用時等に、押下ヘッド14の螺着が緩んで開封された吐出容器1を排除することが可能である。
特に、第1弱化部81が破断した場合、図6に示すように、外郭筒52とリング体80とが切り離されるので、カバー体16及びリング体80は、カバーキャップ71と押下ヘッド14の頂壁部60との隙間分だけ図6に示す矢印Bのように下降(落下)する。なお、カバーキャップ71を備えないカバー体の場合は、リング体80と装着キャップ10の天壁部32との隙間分だけ落下する。
従って、押下ヘッド14に対するカバー体16の相対的な位置関係を、第1弱化部81が破断される前の状態(図1に示す状態)と比べて異ならすことができる。よって、押下ヘッド14に対するカバー体16の相対的な位置関係の変化に基づいて、押下ヘッド14の螺着が緩んで開封されたか否かを視認によってさらに容易に判別することができる。
さらに、押下ヘッド14及びステム11が下降端位置P1に位置している際、例えばカバー体16が取り付けられた状態のまま、容器本体2の口部5に対して装着キャップ10を第2回転方向M2に回転させるような回転力が、装着キャップ10に作用したとしても、開封されたか否かを判別することができる。
具体的には、容器本体2の口部5に対して装着キャップ10を第2回転方向M2に回転させた場合、突起片43が環状突起7に対して下方から係止して、封印リング40の上方移動が規制されるので、装着キャップ10の回転に伴ってキャップ本体30が封印リング40に対して上方に移動する。そのため、連結弱化部41に応力を作用させて連結弱化部41を破断させることが可能である。
従って、連結弱化部41の破断の有無に基づいて、装着キャップ10に第2回転方向M2への回転力が作用して、開封されたか否かを容易に判別することができる。つまり、連結弱化部41が破断されずに、封印リング40がキャップ本体30と一体であることを視認することで、「封印」が適切にされていることを認識することができる。
また、連結弱化部41が破断した場合には、封印リング40はキャップ本体30から切り離されて容器本体2の肩部4上に落下するように構成することもできる。この場合には、封印リング40が肩部4上に位置しているか否かを視認することによっても、開封されたか否かを判別することが可能である。
次に、内容物を吐出する場合には、例えばカバー筒70を上方に持ち上げるようにカバー体16に対して外力を加え、第1弱化部81を破断させながらカバー体16を押下ヘッド14から引き離す。この際、カバー筒70のうち、吐出ノズル64の下方に位置する部分を、図2に示す矢印Cのように上方に持ち上げることで、カバー体16に外力を加え易く、第1弱化部81を破断し易い。
なお、第1弱化部81を破断する際、上述のようにカバー筒70を上方に持ち上げるのではなく、例えばカバー体16ごと押下ヘッド14を第2回転方向M2に回転させることで、第1弱化部81を破断しても良い。
第1弱化部81が破断することで、外郭筒52からリング体80を切り離すことができるので、リング体80ごとカバー体16を取り外すことができる。
また、リング体80ごとカバー体16を取り外す際に、第2弱化部83を破断することでリング体80を周方向に分断できるので、吐出ノズル64に対するリング体80の干渉を抑制しながら取り外すことができる。
なお、第2弱化部83は意図的に破断させても構わないし、カバー体16を持ち上げる過程において、吐出ノズル64に対してリング体80を下方から接触させることでリング体80に外力を与えて、第2弱化部83を破断させても構わない。本実施形態では、先に述べたように、第2弱化部83の少なくとも1つが、リング体80のうち吐出ノズル64の下方に位置する部分に配置されているので、カバー体16を持ち上げる過程において、当該第2弱化部83に応力を作用させて破断させることが可能となる。
いずれにしても、第2弱化部83の破断によってリング体80を周方向に分断できるので、吐出ノズル64の有無に影響されることなく、カバー体16及びリング体80を取り外すことができる。これにより、規制筒15に対して押下ヘッド14を第2回転方向M2に回転させることができ、規制筒15に対する押下ヘッド14の螺着を解除することができる。
押下ヘッド14の螺着が解除されると、コイルばねの付勢力によってステム11及び押下ヘッド14が一体に上方移動して、図1に示す上昇端位置P2に移動する。
これにより、押下ヘッド14を押し下げ可能な状態に移行させることができ、内容物の吐出を行える。具体的には、押下ヘッド14を押下してステム11と共に下降移動させると、シリンダ20内でピストンが下方移動するので、シリンダ20内の圧力を上昇させることができる。これにより、シリンダ20内の内容物を吐出ノズル64内に供給することができ、吐出孔13を通じて外部に吐出することができる。
なお、押下ヘッド14の押下を解除した場合には、コイルばねの付勢力によってステム11及び押下ヘッド14が上昇端位置P2に復元移動すると共に、シリンダ20内が負圧になるので容器本体2内の内容物をシリンダ20内に吸い上げることができる。これにより、次回の押下ヘッド14による吐出操作に備えることができる。
また、第1弱化部81は、規制筒15の外郭筒52との接続部分で破断され易いので、カバー体16及びリング体80を除去した際に、リング体80と共に第1弱化部81を取り外すことができる。そのため、規制筒15側に、第1弱化部81の破断残りが残存することを防止でき、外観性を向上できると共に不快な手触りをなくしやすい。
上述したように、本実施形態の吐出容器1によれば、カバー体16の有無、及び第1弱化部81の破断の有無に基づいて、規制筒15に対する押下ヘッド14の螺着が緩む或いは解除され、開封されたか否かを容易に判別することができる。
また、下降端位置P1に位置する押下ヘッド14に対してカバー体16を被せ、リング体80に固着するだけの簡便な作業で吐出容器1を組み立てることができるので、組み立て工数の増大を抑えることができ、組立作業性に優れた吐出容器1とすることができる。
また、カバー体16はカバー筒70及びカバーキャップ71を有する有頂筒状に形成されているので、押下ヘッド14を径方向外側及び上方から覆って保護している。そのため、カバー体16の取り外し前に、押下ヘッド14が緩み操作されてしまうことを効果的に防止することができる。また、カバー体16が押下ヘッド14を径方向外側及び上方から覆って保護するので、例えば吐出孔13に塵埃等が付着し難く、押下ヘッド14をより清潔に維持し易い。
なお、上記実施形態において、例えば図7に示すように、カバー体16のフランジ片72のうち、吐出ノズル64の下方に位置する部分に、外側に向けて膨らんだ操作片75を形成しても構わない。このようにすることで、例えば操作片75を指先で摘まみながらカバー体16を持ち上げることができると共に、カバー体16に対して例えば捩じるような外力を加え易い。
従って、カバー体16の取り外し作業をさらに容易に行うことが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る吐出容器の第2実施形態について説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図8及び図9に示すように、本実施形態の吐出容器90は、カバー筒70にヒンジ部92を介して開閉可能に連結された底カバー93を備えたカバー体91を具備している。
底カバー93は、押下ヘッド14のうち吐出ノズル64を下方から覆うカップ状の底板部94と、底板部94の外周縁部から外側に向けて突出すると共に、フランジ片72のうち吐出ノズル64を径方向外側から囲むヘッド筒61の下端部に形成されたフランジ片72に対して、下方から重なる底フランジ片95と、を備えている。
このように構成されたカバー体91の場合には、底カバー93を開けた状態で、カバー体91を押下ヘッド14に対して被せた後、ヒンジ部92回りに底カバー93を回転させて吐出ノズル64の下方に位置させる。これにより、底板部94によって吐出ノズル64を下方から覆うことができると共に、底フランジ片95をフランジ片72に対して下方から重ねることができる。
そして、底フランジ片95とフランジ片72とを例えばスポット状の固着領域82で互いに固着させる。これにより、底カバー93をカバー筒70に対して一体に連結することができる。
なお、底フランジ片95とフランジ片72との固着は、フランジ片72とリング体80との固着とほぼ同時に行っても構わないし、前後のタイミングで行っても構わない。
本実施形態の吐出容器90によれば、底カバー93によって吐出ノズル64の下方側も塞ぐことができるので、押下ヘッド14の全体をカバー体91で覆って保護することができ、カバー体91を取り外すことなく押下ヘッド14が緩み方向に回転操作されてしまうことを効果的に防止できる。さらに、押下ヘッド14に塵埃等が付着することを効果的に防止し易い。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記各実施形態では、装着キャップ10が封印リング40を備えていたが、封印リング40は必須なものではなく、具備しなくても構わない。
また、吐出ノズル64を具備する押下ヘッド14を例に挙げて説明したが、吐出ノズル64は必須なものではなく、具備しなくても構わない。この場合には、第1弱化部81を破断した後、吐出ノズル64との干渉を考慮することなくリング体80及びカバー体16、91を取り外すことが可能である。
さらに、リング体80に第2弱化部83を設けた場合を例に挙げて説明したが、第2弱化部83は必須なものではなく、設けなくても構わない。この場合であっても、吐出ノズル64を具備する押下ヘッド14からカバー体を取り外すことが可能である。
ただし、リング体80に第2弱化部83を設けてリング体80を周方向に分断可能にすることで、上記実施形態のように、吐出ノズル64を具備する一般的な押下ヘッド14からのカバー体16、91の取り外しをスムーズに行うことが可能である。また、第2弱化部83を設けた場合には、例えばリング体80を任意の位置で周方向に分断できるので、様々な形状の押下ヘッド14であっても対応することが可能であるうえ、吐出ノズル64の方向にも影響され難くなるので、多様な押下ヘッドに対応でき、好ましい。
さらに、上記各実施形態では、規制筒15の外郭筒52とリング体80とを第1弱化部81を介して連結した構成としたが、リング体80は規制筒15に対して連結される場合に限定されるものではない。例えば、装着キャップ10或いは容器本体2の口部5に対して、第1弱化部81を介してリング体80を連結させても構わない。
さらに、上記各実施形態では、カバーキャップ71を備えた有頂筒状のカバー体16、91を例に挙げて説明したが、カバーキャップ71は必須なものではなく、具備しなくても構わない。
この場合であっても、第1弱化部81が破断された際に、リング体80と共にカバー筒70を落下させることができる。例えば、リング体80と装着キャップ10の天壁部32との隙間分だけ、リング体80及びカバー筒70を落下させることが可能となる。従って、押下ヘッド14に対するカバー筒70の相対的な位置関係を、第1弱化部81が破断される前の状態と比べて異ならすことができるので、押下ヘッド14に対するカバー筒70の相対的な位置関係の変化に基づいて、押下ヘッド14の螺着が緩んで開封されたか否かを容易に判別することができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周囲の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また上記した変形例を適宜組み合わせても良い。
O…容器軸(ステムの中心軸線)
P1…下降端位置
P2…上昇端位置
1、90…吐出容器
2…容器本体
5…容器本体の口部
10…装着キャップ
11…ステム
12…ポンプ
13…吐出孔
14…押下ヘッド
15…規制筒
16、91…カバー体
60…押下ヘッドの頂壁部
64…吐出ノズル
70…カバー筒
71…カバーキャップ
80…リング体
81…第1弱化部
83…第2弱化部

Claims (4)

  1. 内容物が収容される容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着される装着キャップと、
    前記装着キャップの内側に、上方付勢状態で下方移動可能に挿通されたステムを有するポンプと、
    前記ステムの上端部に装着されると共に、内容物を吐出する吐出孔が形成された押下ヘッドと、
    下降端位置に位置する前記押下ヘッドが螺着され、前記押下ヘッド及び前記ステムの上方移動を規制する規制筒と、
    前記押下ヘッドを覆うカバー体と、を備え、
    前記容器本体の口部、前記装着キャップ及び前記規制筒のうちのいずれか1つの部材には、前記部材を径方向外側から囲繞すると共に、破断可能な第1弱化部を介して前記部材に連結されたリング体が配設され、
    前記カバー体は、前記押下ヘッドを径方向外側から囲繞すると共に、その下端部が前記リング体に対して上方から固着されたカバー筒を備えている、吐出容器。
  2. 請求項1に記載の吐出容器において、
    前記カバー体は、前記カバー筒の上端開口部を塞ぐと共に前記押下ヘッドの頂壁部を上方から覆うカバーキャップを備え、
    前記カバーキャップと前記頂壁部との間には、前記ステムの中心軸線方向に一定の隙間があいている、吐出容器。
  3. 請求項1又は2に記載の吐出容器において、
    前記押下ヘッドは、径方向外側に突出すると共に、前記吐出孔が先端に形成された吐出ノズルを備え、
    前記リング体には、破断可能な第2弱化部が形成され、
    前記リング体は、前記第2弱化部の破断により周方向に分断可能とされている、吐出容器。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の吐出容器において、
    前記リング体は、前記規制筒を径方向外側から囲繞すると共に、前記第1弱化部を介して前記規制筒に連結されている、吐出容器。
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