JP2018067879A - 画像読取装置および画像読取方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で精度の高い付着物の検出が可能な画像読取装置を提供する。【解決手段】画像読取装置は、白色部材と、白色部材あるいは原稿からの反射した反射光をレンズにより集光することにより画像を読み取る読取部と、シェーディング補正を実行する画像処理部とを備える。画像処理部は、読取部により読み取った白色部材のシェーディングデータを取得する取得部と、取得部で取得したシェーディングデータに基づいてシェーディングデータの近似式を算出する近似式算出部と、近似式算出部で算出した近似式と、シェーディングデータとに基づいて付着物を検出する判定部とを含む。【選択図】図4

Description

本技術は、読取対象からの画像情報を生成する画像読取装置よび画像読取方法に関するものである。
任意の読取対象から光学的に画像情報を読み取る画像読取装置が広く普及している。このような画像読取装置は、複写機、ファクシミリ、複合機といった画像形成装置の一部分として実装されることも多い。
画像読取装置が読取対象から光学的に画像情報を読み取る典型的な構成の1つとして、ラインセンサーを用いた構成が採用される。
一例として原稿を搬送させながら、その表面をCIS(Contact Image Sensor:密着型イメージセンサ)にて読み取る画像読取装置が提案されている。この種の画像読取装置では、画像読取装置に固定されているCISに対して原稿が搬送されることで、CISにより原稿の読取(スキャン)が実行される。
CISの読取における画像を補正するために、CISに対向させてシェーディング板(対向板)を設けることが行なわれている。
ここで、シェーディング板とは、原稿に向けて光を照射する光源を点灯させたときの照度の不均一、もしくは、当該原稿で反射する光を受光する撮像素子の感度の不均一等によって生じる画像の濃度レベルのむらを補正(シェーディング補正)するために画像の濃度レベルの基準として用いる白い板のことである。
しかしながら、シェーディング板は、紙粉など舞い易い原稿搬送経路内に設けられているために付着物(ごみ)が付着し易い。
シェーディング板に紙粉やトナーなどの付着物(ごみ)が付着した場合、CISの読取結果が低くなり、シェーディング補正では同画素を明るくするシェーディング補正が働く結果、出力画像に白筋が発生してしまう可能性がある。
この白筋を防止するために、特開2008−187531号公報においては、予め保持しておいたごみ付着前の初期シェーディングデータと原稿読取前のシェーディングデータとの差分からごみを検出して除去する方式が提案されている。
特開2008−187531号公報
しかしながら、上記方式では、初期データを保持するためのメモリが必要であるとともに、初期値と比較する場合には、CISの経時変化によるレベル変動に対応することができず、付着物の検出精度が低下する可能性がある。
本技術は、上記の課題を解決するためになされたものであって、簡易な構成で精度の高い付着物の検出が可能な画像読取装置および画像読取方法を提供する。
ある局面に従う画像読取装置は、白色部材と、白色部材あるいは原稿からの反射した反射光をレンズにより集光することにより画像を読み取る読取部と、シェーディング補正を実行する画像処理部とを備える。画像処理部は、読取部により読み取った白色部材のシェーディングデータを取得する取得部と、取得部で取得したシェーディングデータに基づいてシェーディングデータの近似式を算出する近似式算出部と、近似式算出部で算出した近似式と、シェーディングデータとに基づいて付着物を検出する判定部とを含む。
好ましくは、近似式算出部は、シェーディングデータの複数の変極点を検出する変極点検出部と、変極点検出部で検出された複数の変極点に基づいて周期および振幅を算出する周期振幅算出部と、周期振幅算出部の算出結果に基づいて正弦波の近似式を算出する正弦波算出部とを含む。
好ましくは、変極点検出部は、複数の変極点の画素と階調をそれぞれ検出し、周期振幅算出部は、複数の変極点の隣接する画素間の距離に基づいて周期を算出し、複数の変極点のピーク階調とボトム階調との階調差に基づいて振幅を算出する。
好ましくは、周期振幅算出部は、複数の変極点のうち隣接する画素間の距離が所定値以上となる変極点がある場合には当該変極点を除外して周期を算出する。
好ましくは、周期振幅算出部は、複数の変極点のうちピーク階調とボトム階調との階調差が所定値以上となる変極点がある場合には当該変極点を除外して振幅を算出する。
好ましくは、正弦波算出部は、複数の変極点のピーク階調とボトム階調との中間値を加算して正弦波の近似式を算出する。
好ましくは、画像処理部は、判定部の検出結果に基づいて付着物を検出した範囲を設定するエリア設定部をさらに含む。
好ましくは、エリア設定部は、付着物を検出した変極点に隣接するピーク階調を有する変極点間の範囲を付着物を検出した範囲に設定する。
好ましくは、エリア設定部は、隣接するピーク階調を有する変極点が連続性のあるピーク階調を有する変極点であるか否かを判断し、連続性のあるピーク階調を有する変極点間の範囲を付着物を検出した範囲に設定する。
ある局面に従う画像読取方法であって、白色部材からの反射した反射光をレンズにより集光することによりシェーディングデータを取得するステップと、取得したシェーディングデータに基づいてシェーディングデータの近似式を算出するステップと、算出した近似式と、シェーディングデータとに基づいて付着物を検出するステップとを備える。
実施形態1に従う画像読取装置を含む画像形成装置の外観構成例を示す模式図である。 実施形態1に従う画像読取装置4の断面構成例を示す模式図である。 実施形態1に基づくシェーディング補正の概要について説明する図である。 実施形態1に基づく画像読取装置4の機能構成を説明するブロック図である。 実施形態1に基づく画像処理部100における付着物の判定処理を説明するフロー図である。 実施形態1に基づくシェーディングデータの近似式の算出について説明する図である。 実施形態1に基づくごみの検出を説明する図である。 実施形態2に基づく画像読取装置4の機能構成を説明するブロック図である。 実施形態2に基づくエリア拡張部112の拡張方式を説明する図である。 実施形態2に基づくごみ判定領域の具体例(その1)を説明する図である。 実施形態2に基づくごみ判定領域の具体例(その2)を説明する図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
(実施形態1)
<A.装置構成>
次に、実施形態1に従う画像読取装置および画像読取装置を含む画像形成装置の装置構成について説明する。以下では、典型例として、画像読取装置を含む複合機(MFP:Multi-Functional Peripheral)として実装される画像形成装置1について説明する。特にこれに限定されることなく、画像読取装置を含む複写機またはファクシミリとして実装してもよいし、画像読取装置を単一の装置として実装してもよい。
(a1:画像形成装置)
図1は、実施形態1に従う画像読取装置を含む画像形成装置の外観構成例を示す模式図である。
図1を参照して、実施形態1に従う画像形成装置1は、コピー機能、スキャナ機能、プリンター機能、ファックス機能といった複数の機能を有しており、LAN(Local Area Network)や電話回線などのネットワークを介してのデータを送受信できる。すなわち、画像形成装置1は、スキャナ機能またはコピー機能として、読取対象から読み取った画像情報(画像データ)をネットワーク経由で他のコンピュータに出力することができ、プリンター機能またはファックス機能として、ネットワーク経由で他のコンピュータから画像情報(画像データ)を取得し、当該画像データに基づく印刷、または、FAXの送信ができる。
画像読取装置を画像形成装置に実装した場合において、画像形成装置の画像形成部(プリントエンジン)については、どのような方式を採用してもよい。例えば、電子写真方式(モノクロ方式またはカラー方式)、インクジェット方式、感熱方式、熱転写方式などが挙げられる。図1には、典型例として、電子写真方式を採用した画像形成装置1を示す。
画像形成装置1は、画像形成部5と、画像形成部5の下部に配置された給紙部6と、画像形成部5の上部に配置された画像読取装置4とからなる。
画像読取装置4は、読取対象から画像情報を読み取って画像データなどを出力するものであり、主として、読取本体部2および自動原稿搬送部3からなる。ユーザは、1枚の原稿を読取本体部2に直接配置して画像情報を読み取らせることもでき、あるいは、1または複数枚の原稿を自動原稿搬送部3に配置して画像情報を連続的に読み取らせることもできる。この連続読取動作において、読取本体部2と自動原稿搬送部3とは同期して作動することで、自動原稿搬送部3に配置された原稿を1枚ずつから読取本体部2に向けて搬送し、読取本体部2は原稿が所定の位置を通過する際に画像情報を読み取って、画像データを生成する。
給紙部6は、記録媒体である紙を収容するとともに、画像形成部5での画像形成動作に対応させて、収納している記録媒体を1枚ずつ画像形成部5に供給する。
画像形成部5は、画像読取装置4により読み取られた画像データ、ネットワーク経由で取得した画像データ、直接入力された画像データなどに基づいて、給紙部6から供給される記録媒体上に画像を形成する。このように、画像形成部5は、任意の画像データを記録媒体上に印刷する。一つの典型例として、画像形成部5は、画像読取装置4により読み取られた画像情報に基づいて画像を形成する。画像形成部5により画像が形成された記録媒体は、画像形成部5と読取本体部2との間にある排紙部7に出力される。
画像形成装置1の正面側(ユーザが操作する側)には、複数のキーまたはボタンを有する操作パネル8が設けられている。操作パネル8は、ユーザからの操作指示などを受け付け、その受付けた操作指示を画像形成部5などへ出力する。
(a2:画像読取装置)
次に、図1に示す画像読取装置4の装置構成について、より詳細に説明する。
図2は、実施形態1に従う画像読取装置4の断面構成例を示す模式図である。
図2に示す画像読取装置4の構成例では、原稿の両面から画像情報を読み取ることができる。具体的には、自動原稿搬送部3は、1または複数枚の原稿70が配置される給紙トレイ31を有している。給紙トレイ31に配置された原稿70は、ピックアップローラ32および給紙ローラー対33にて、最上層のものから1枚ずつ原稿搬送路30に送り出される。原稿搬送路30において、原稿70は、中間ローラー対34によりレジストローラ対35まで搬送される。レジストローラ対35は、斜行補正ローラーとして機能し、搬送された原稿70を本来の姿勢に補正するとともに、原稿70を所定のタイミングで第1搬送ローラー対36に向けて送り出す。原稿70は、第1搬送ローラー対36によって、読取本体部2の搬送読取面であるスリットガラス21上に送り出されるとともに、読取ローラー42によって、スリットガラス21上を通過する。
原稿70がスリットガラス21上を通過する際に、スリットガラス21の下方に位置する第1読取部22が、原稿70における下向きの面(表面)の画像情報を読み取る。
原稿搬送路30のスリットガラス21より搬送下流側には、第2搬送ローラー対37と、第2読取部38と、第3搬送ローラー対39と、排紙ローラー40とが配置されている。スリットガラス21上を通過した原稿70は、第2搬送ローラー対37により第2読取部38の直下まで送り出される。原稿70が第2読取部38の直下を通過する際に、原稿70における上向きの面(裏面)の画像情報を読み取る。
第2読取部38の直下を通過した原稿70は、第3搬送ローラー対39および排紙ローラー40により、排紙トレイ41上に排出される。
読取本体部2の上面には、スリットガラス21とプラテンガラス23とが設けられている。第1読取部22は、読取本体部2の内部に配置される。第1読取部22は、スリットガラス21上を通過する原稿70の表面の画像情報、および/または、プラテンガラス23上に配置された原稿70の画像情報の読み取りに用いられる。スリットガラス21上を通過する原稿70の画像情報を読み取る際には、走査ユニット24および走行ユニット25は固定した状態に置かれる。一方、プラテンガラス23上に配置された原稿70の画像情報を読み取る際には、走査ユニット24および走行ユニット25が副走査方向Yに移動することで、第1読取部22が読み取る範囲を順次変更する。
走査ユニット24および走行ユニット25は、読取本体部2内に配置された一対の支持レール46に支持されており、図示しないアクチュエータの動力によってスライド移動する。
第2読取部38は、自動原稿搬送部3内に固定的に配置される。また、第2読取部38に対向してシェーディング板43が固定的に配置される。シェーディング板43は、シェーディング補正用の白色基準体としての機能を有する。
第1読取部22および第2読取部38は、原稿の読取対象の面に向けて光を照射するための光源50,52と、読取対象で生じた反射光を受光するためのラインセンサー51,53とを含む。ラインセンサー51,53は、主走査方向に沿って並ぶ複数の光電変換素子からなり、入射した反射光の輝度(光の強度)に応じた出力値を出力する。すなわち、ラインセンサーは、読取対象で生じた光学的な反射像を電気的な画像信号に変換して出力する。
本実施の形態に従う画像読取装置4においては、第1読取部22および第2読取部38の少なくとも一方のラインセンサーとしてCISが用いられる。特に、第1読取部22および/または第2読取部38は、1ラインCIS読取方式が採用される。
なお、第1読取部22および第2読取部38の両方に1ラインCIS読取方式を採用する必要はなく、一方のみに1ラインCIS読取方式を採用するようにしてもよいし、あるいは、画像読取装置4には、第1読取部22および第2読取部38の一方のみを採用するようにしてもよい。
<B.シェーディング補正>
図3は、実施形態1に基づくシェーディング補正の概要について説明する図である。
図3に示されるように、ラインセンサー53は、複数の受光画素が一列に配置されているリニアイメージセンサである。ラインセンサー53は、シェーディング板43あるいは原稿70からの反射光を光電変換し、RGBのアナログ信号を出力する。
シェーディング板43は、基準部材で、原稿より明るい白色板が用いられる。ラインセンサー53は、白階調レベルを調整するための基準原稿に相当する。
ここで、ラインセンサー53は、反射光を集光するセルフォックレンズアレイ(SLA)を有する。当該セルフォックレンズアレイにより読み取った画像は周期的に波打った正弦波状の画像となるため当該画像を一定階調に補正するシェーディング補正を実行する必要があり、そのためにシェーディングデータを取得する必要がある。
図3(A)には、シェーディング板43に紙粉等のごみが付着物として付着している場合が示されている。当該場合には、付着物が付着している画素についてシェーディングデータが想定の階調よりも低い値が検出される。すなわち暗いと判断される。
これによりシェーディング補正では、当該画素を明るくする補正が実行される。
図3(B)には、シェーディングデータに基づいて原稿70に対してシェーディング補正を実行する場合が示されている。当該場合には、シェーディング補正により暗いと判断された特定の画素部分が明るく補正される。これにより原稿70の読取結果に白く縦筋が生じることになる。
したがって、シェーディング板43に付着した付着物の影響を除去する必要がある。
図4は、実施形態1に基づく画像読取装置4の機能構成を説明するブロック図である。
図4に示されるように実施形態1に基づく画像読取装置4は、画像処理部100を含む。
画像処理部100は、データ取得部103と、データ保持部104と、判定部101と、シェーディングデータ補間部200と、シェーディングデータ保持部201と、シェーディング補正部202とを含む。
データ取得部103は、ラインセンサー53からのアナログ信号をデジタル信号にA/D変換するAFE(アナログフロントエンド)から構成される。
データ保持部104は、データ取得部103で取得したシェーディングデータを一時的に保持する。
判定部101は、データ保持部104で保持されたシェーディングデータに基づいて付着物(ごみ)の判定処理を実行する。
シェーディングデータ補間部200は、シェーディングデータから、付着物(ごみ)を除去する補間処理を実行する。
シェーディングデータ保持部201は、シェーディングデータ補間部200の補間処理結果を保持する。
シェーディング補正部202は、データ取得部103で取得したデータに対してシェーディングデータ保持部201で保持されているシェーディングデータに基づいて原稿データのムラを補正するシェーディング補正処理を実行する。
判定部101は、近似式算出部102と、ごみ検出部110とを含む。
近似式算出部102は、データ保持部104で保持されたシェーディングデータに基づいてシェーディングデータの近似式を算出する。
ごみ検出部110は、データ保持部104で保持されたシェーディングデータと、近似式算出部102で算出した近似式とに基づいて付着物(ごみ)を検出する。
近似式算出部102は、ピーク画素検出部105と、ボトム画素検出部106と、ダイナミックレンジ算出部107と、周期算出部108と、算出部109とを含む。
ピーク画素検出部105は、シェーディングデータの複数の変極点のうちピーク階調を有する画素を検出する。
ボトム画素検出部106は、シェーディングデータの複数の変極点のうちボトム階調を有する画素を検出する。
なお、本例においては、ピーク画素検出部105と、ボトム画素検出部106とをそれぞれ別々に設けた構成について説明するが、特にこれに限られず一体として変極点を検出する構成とすることも可能である。
周期算出部108は、ピーク階調を有する画素間の距離に基づいてシェーディングデータの正弦波の近似式の周期を算出する。
ダイナミックレンジ算出部107は、ピーク階調およびボトム階調の階調差に基づいてシェーディングデータの正弦波の近似式の振幅を算出する。
なお、本例においては、周期算出部108と、ダイナミックレンジ算出部107とをそれぞれ別々に設けた構成について説明するが、特にこれに限られず一体として周期および振幅を算出する構成とすることも可能である。
算出部109は、周期算出部108で算出された周期と、ダイナミックレンジ算出部107で算出された振幅とに基づいてシェーディングデータの正弦波の近似式を算出する。
図5は、実施形態1に基づく画像処理部100における付着物の判定処理を説明するフロー図である。
図5に示されるように、まず、画像処理部100は、シェーディングデータを取得する(ステップS2)。具体的には、データ取得部103は、ラインセンサー53で検出されたシェーディングデータを取得する。
次に、画像処理部100は、シェーディングデータの近似式を算出する(ステップS4)。具体的には、近似式算出部102は、シェーディングデータの近似式を算出する。
次に、画像処理部100は、比較処理を実行する(ステップS6)。具体的には、ごみ検出部110は、取得されたシェーディングデータと、近似式算出部102で算出した近似式との比較処理を実行する。
次に、画像処理部100は、異常値が有るか否かを判断する(ステップS8)。具体的には、ごみ検出部110は、比較処理結果に基づいて異常値が有るか否かを判断する。
ステップS8において、画像処理部100は、異常値が有ると判断した場合(ステップS8においてYES)にはごみ有りと判定する(ステップS10)。具体的には、ごみ検出部110は、比較処理結果に基づいて異常値が有ると判断した場合にはごみありと判定する。
そして、処理を終了する(エンド)。
一方、ステップS8において、画像処理部100は、異常値が無いと判断した場合(ステップS8においてNO)にはごみ無しと判定する(ステップS12)。具体的には、ごみ検出部110は、比較処理結果に基づいて異常値が無いと判断した場合にはごみありと判定する。
そして、処理を終了する(エンド)。
図6は、実施形態1に基づくシェーディングデータの近似式の算出について説明する図である。
図6に示されるように、データ取得部で取得されたシェーディングデータが示されている。ここで、白丸で示されているのは変極点として検出されたものである。
シェーディングデータで検出された複数の変極点について、ピーク画素検出部105は、高い階調の変極点の画素をピーク画素として検出する。また、ボトム画素検出部106は、低い階調の変極点の画素をボトム画素として検出する。
周期算出部108は、ピーク画素検出部105で検出された複数のピーク画素のうち隣接するピーク画素間の距離に基づいて正弦波の周期Tを算出する。なお、周期算出部108は、複数のピーク画素のうち特異点となるピーク画素を除外して周期Tを算出する。具体的には、ピーク画素間の距離が所定値以上となるピーク画素は除外して周期Tを算出するようにしても良い。
ダイナミックレンジ算出部107は、ピーク画素とボトム画素との階調差に基づいて正弦波の振幅Hを算出する。なお、ダイナミックレンジ算出部107は、ピーク画素およびボトム画素のうち特異点となるピーク画素およびボトム画素を除外して振幅Hを算出する。具体的には、ピーク画素が所定値以上となるピーク画素あるいはボトム画素が所定値以下となるボトム画素は除外して振幅Hを算出するようにしても良い。
算出部109は、算出された周期Tおよび振幅Hに基づいて正弦波の近似式を算出する。なお、ピーク画素とボトム画素との階調値の中間値をオフセット値zとして算出する。
一般式として以下の近似式として算出される。
y=Hsin2πx/T+z
yは階調値、xは画素位置である。
図7は、実施形態1に基づくごみの検出を説明する図である。
図7に示されるように、データ取得部で取得されたシェーディングデータと、近似式とが示されている。
また、シェーディングデータと、近似式との差分データも示されている。
左縦軸は階調値を表し、右縦軸は差分値を指し示す。
本例においては、閾値として差分値±5に設定されている場合が示されている。
本例においては、点線で囲まれる範囲において差分値±5を超える領域が示されており、閾値を超える値があるためごみ有りと判定される。
本実施形態1においては、取得したシェーディングデータに基づいて近似式を算出する。そして、算出した近似式と取得したシェーディングデータとの比較に基づいて閾値を超える値が有る場合には付着物(ごみ)有りと判定する。一方、閾値を超えない場合には付着物(ごみ)無しと判定する。
したがって、予めシェーディングデータ(初期データ)を取得してメモリに保持する必要はなく簡易な構成で付着物の検出が可能である。また、CISの経時変化量を含むシェーディングデータに基づいて付着物(ごみ)有りあるいは無しの判定が実行されるため精度の高い検出が可能である。
(実施形態2)
実施形態2においては、付着物(ごみ)有りと判定された範囲を設定する方式について説明する。
図8は、実施形態2に基づく画像読取装置4の機能構成を説明するブロック図である。
図8に示されるように実施形態2に基づく画像読取装置4は、画像処理部100#を含む。
画像処理部100#は、図4で説明した画像処理部100と比較して判定部101を判定部101#に置換した点が異なる。判定部101#は、判定部101と比較してエリア拡張部112をさらに追加した点が異なる。その他の構成については図4で説明したのと同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。
エリア拡張部112は、付着物(ごみ)有りと判定したエリアを拡張して設定する。具体的には、エリア拡張部112は、付着物(ごみ)と判定した地点に隣接するピーク画素間の範囲にエリアを拡張して設定する。
図9は、実施形態2に基づくエリア拡張部112の拡張方式を説明する図である。
図9に示されるように、取得したシェーディングデータに基づいて近似式を算出し、算出した近似式と取得したシェーディングデータとの比較に基づいて閾値を超えるか否かを判断する。
本例においては、一点鎖線の領域において閾値を超える、すなわち付着物(ごみ)有りと判定される。
エリア拡張部112は、当該付着物(ごみ)有りと判定した領域に関して、隣接するピーク画素まで拡張する(太線の立ち上った領域)。
当該方式により、シェーディング補正される領域が拡大する。ごみ有りと判定した領域のみシェーディング補正した場合には補正データに不連続箇所が生じる可能性がある。その不連続箇所でスジが発生する可能性がある。
実施形態2においては、ごみ有りと判定した領域(ごみ判定領域とも称する)をピーク画素間の一定範囲に拡張することにより補正データの不連続箇所の出現を抑制することが可能である。これによりスジの発生を抑制することが可能である。
図10は、実施形態2に基づくごみ判定領域の具体例(その1)を説明する図である。
図10には、複数のごみがシェーディング板43に付着している場合が示されている。
図10(A)に示されるように近似式(実線)と、シェーディングデータ線(点線)との比較に基づいてごみ有りと判定される。本例においては複数の地点でごみ有りと判定される。
エリア拡張部112は、ごみ有りと判定された地点に隣接するピーク画素間をごみ判定領域に設定する。
図10(B)についても同様である。
図11は、実施形態2に基づくごみ判定領域の具体例(その2)を説明する図である。
図11には、範囲の広いごみがシェーディング板43に付着している場合が示されている。
図11(A)に示されるように近似式(実線)と、シェーディングデータ線(点線)との比較に基づいてごみ有りと判定される。本例においては広い範囲でごみ有りと判定される。
エリア拡張部112は、ごみ有りと判定された地点に隣接するピーク画素間をごみ判定領域に設定する。
図11(B)、図11(C)についても同様である。
エリア拡張部112は、ピーク画素が連続性を有するピーク画素であるか否かを判断し、連続性を有するピーク画素と判断した場合に当該ピーク画素間をごみ判定領域に設定するようにしても良い。
具体的には、図11(B)に示されるように隣接するピーク画素の階調値が低い場合(ピーク値B)には、隣接するピーク画素が連続性のあるピーク画素(ピーク値A)か否かを判断して、連続性を有するピーク画素(ピーク値A)間をごみ判定領域に設定する。
以上、本発明に基づいた実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置、2 本体部、3 自動原稿搬送部、4 画像読取装置、5 画像形成部、6 給紙部、7 排紙部、8 操作パネル、21 スリットガラス、22 第1読取部、23 プラテンガラス、24 走査ユニット、25 走行ユニット、30 原稿搬送路、31 給紙トレイ、32 ピックアップローラ、33 給紙ローラー対、34 中間ローラー対、35 レジストローラ対、36 第1搬送ローラー対、37 第2搬送ローラー対、38 第2読取部、39 第3搬送ローラー対、40 排紙ローラー、41 排紙トレイ、42 読取ローラー、43 シェーディング板、46 支持レール、50,52 光源、51,53 ラインセンサー、70 原稿、100 画像処理部、101 判定部、102 近似式算出部、103 データ取得部、104 データ保持部、105 ピーク画素検出部、106 ボトム画素検出部、107 ダイナミックレンジ算出部、108 周期算出部、109 算出部、110 ごみ検出部、112 エリア拡張部、200 シェーディングデータ補間部、201 シェーディングデータ保持部、202 シェーディング補正部。

Claims (10)

  1. 白色部材と、
    前記白色部材あるいは原稿からの反射した反射光をレンズにより集光することにより画像を読み取る読取部と、
    シェーディング補正を実行する画像処理部とを備え、
    前記画像処理部は、
    前記読取部により読み取った前記白色部材のシェーディングデータを取得する取得部と、
    前記取得部で取得したシェーディングデータに基づいて前記シェーディングデータの近似式を算出する近似式算出部と、
    前記近似式算出部で算出した近似式と、前記シェーディングデータとに基づいて付着物を検出する判定部とを含む、画像読取装置。
  2. 前記近似式算出部は、
    前記シェーディングデータの複数の変極点を検出する変極点検出部と、
    前記変極点検出部で検出された複数の変極点に基づいて周期および振幅を算出する周期振幅算出部と、
    前記周期振幅算出部の算出結果に基づいて正弦波の近似式を算出する正弦波算出部とを含む、請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記変極点検出部は、前記複数の変極点の画素と階調をそれぞれ検出し、
    前記周期振幅算出部は、
    前記複数の変極点の隣接する画素間の距離に基づいて周期を算出し、
    前記複数の変極点のピーク階調とボトム階調との階調差に基づいて振幅を算出する、請求項2記載の画像読取装置。
  4. 前記周期振幅算出部は、前記複数の変極点のうち隣接する画素間の距離が所定値以上となる変極点がある場合には当該変極点を除外して前記周期を算出する、請求項3記載の画像読取装置。
  5. 前記周期振幅算出部は、前記複数の変極点のうちピーク階調とボトム階調との階調差が所定値以上となる変極点がある場合には当該変極点を除外して前記振幅を算出する、請求項3記載の画像読取装置。
  6. 前記正弦波算出部は、前記複数の変極点のピーク階調とボトム階調との中間値を加算して前記正弦波の近似式を算出する、請求項2記載の画像読取装置。
  7. 前記画像処理部は、前記判定部の検出結果に基づいて前記付着物を検出した範囲を設定するエリア設定部をさらに含む、請求項1記載の画像読取装置。
  8. 前記エリア設定部は、前記付着物を検出した変極点に隣接するピーク階調を有する変極点間の範囲を前記付着物を検出した範囲に設定する、請求項7記載の画像読取装置。
  9. 前記エリア設定部は、
    前記隣接するピーク階調を有する変極点が連続性のあるピーク階調を有する変極点であるか否かを判断し、
    前記連続性のあるピーク階調を有する変極点間の範囲を前記付着物を検出した範囲に設定する、請求項8記載の画像読取装置。
  10. 白色部材からの反射した反射光をレンズにより集光することによりシェーディングデータを取得するステップと、
    取得したシェーディングデータに基づいて前記シェーディングデータの近似式を算出するステップと、
    算出した近似式と、前記シェーディングデータとに基づいて付着物を検出するステップとを備える、画像読取方法。
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