JP2004343190A - 画像読取装置 - Google Patents

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良久 添田
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Abstract

【課題】本発明は複数の画像読取手段で読み取った画像のゴミ等のノイズの影響を適切に除去して良好な画像を得る画像読取装置を提供する。
【解決手段】画像読取装置1は、搬送される原稿の画像をCCDイメージセンサ6で2ライン読み取った読取画像を、A/D変換部34で、デジタル画像データに変換して、当該デジタル画像データに基づいて、地肌レベル検出部37が、原稿Gの地肌レベルを検出し、CCDイメージセンサ6の読み取った原稿の画像データと地肌レベル検出部37の検出した原稿の地肌レベルに基づいて、ゴミ等によるノイズの有無をスジ検出部38で検出して、当該ノイズ検出結果に基づいて、スジ除去部39で、CCDイメージセンサ6の読み取った原稿Gの画像データから画像ノイズを除去する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取装置に関し、詳細には、複数の画像読取手段で読み取った画像のゴミ等のノイズの影響を適切に除去して、良好な画像を得る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平9−27910号公報
【特許文献1】
特開平9−139844号公報
スキャナ装置、複写装置及びファクシミリ装置等の原稿の画像を光学的に読み取る画像読取装置においては、原稿等の画像を副走査方向にライン走査して、原稿の画像情報を含む光を光電変換素子(CCD(Charge Coupled Device )等)のセンサ面上に結像させ、当該光電変換素子で光電変換して得られる出力信号を利用して、原稿の画像を読み取っている。
【0003】
そして、このような画像読取装置においては、コンタクトガラス上に固定的にセットされた原稿を移動する読取部で読み取る場合には、光源と第1ミラーを搭載する第1キャリッジと、第2ミラー及び第3ミラーを搭載する第2キャリッジと、を副走査方向に移動させながら第1キャリッジの光源からコンタクトガラス上の原稿に光を照射して、原稿で反射された反射光を第1キャリッジの第1ミラー第2キャリッジの第2及び第3ミラーで順次反射させて結像レンズを介して光電変換素子に入射して原稿の画像を読み取る、いわゆるブック方式で原稿の読み取りを行う。このブック方式においては、コンタクトガラス上に原稿を手動で載置するだけでなく、ベルト方式のADF(Auto Document Fieder)でコンタクトガラス上に原稿を搬送して、セットする場合にも同様に読取部を移動させて停止する原稿の画像を読み取る。
【0004】
画像読取装置は、ブック方式で原稿の画像を読み取る場合、第1キャリッジと第2キャリッジを副走査方向に一定の関係を維持させつつ移動させて、原稿を副走査しており、このときの各キャリッジの走査速度は、例えば、第1キャリッジの速度をVとしたとき、第2キャリッジの走査速度がV/2となるように設計されている。
【0005】
また、画像読取装置においては、シートスルー方式で原稿の読み取りを行うものがあり、このシートスルー方式でにおいては、画像読取装置は、シートスルー方式のADFを備えており、第1キャリッジ及び第2キャリッジを停止させた状態のままで、ADFによってシートスルー読取部に沿って搬送される原稿に光源から光を照射して、原稿で反射された反射光を第1キャリッジの第1ミラー第2キャリッジの第2及び第3ミラーで順次反射させて結像レンズを介して光電変換素子に入射して原稿の画像を読み取る。
【0006】
そして、シートスルー方式のADFを備えた画像読取装置においては、ユーザがコンタクトガラス上に原稿をセットするか、ADFの原稿台上に原稿をセットするかで、ブック方式とシートスルー方式を任意に選択して、原稿を読み取ることができる。
【0007】
いずれの読取方式においても、原稿面照明用の光源により照明された原稿載置ガラス部上の原稿の原稿画像情報を、走査用の第1、第2、第3のミラーを介して結像レンズにより光電変換素子のセンサ面上に結像させ、原稿の画像情報を読み取り、光電変換素子の出力信号をAD変換器によってデジタルデータに変換することで、原稿画像データをデジタル的に読み取っている。
【0008】
画像読取装置は、デジタルデータに変換した原稿画像情報を、例えば、プリンタ等の出力装置に送って、出力装置で、プリント出力として画像情報の出力が行なわれたり、記憶装置に転送して、記憶装置に記憶する等の種々の利用方法で利用される。
【0009】
そして、画像読取装置は、原稿の画像データを読み取る場合、原稿の読み取りに先立って、シートスルー読取部とコンタクトガラスとの間に設けられているシェーディング補正用の基準白板を走査して、シェーディング補正用データを生成してメモリに記憶しておき、そのシェーディング補正用データで原稿の画像データを正規化することで、光量分布ムラ、光電変換素子としてのCCDの感度ムラ、出力変動等を補正し、原稿の画像情報を精度良く読み取っている。
【0010】
このような画像読取装置において、コンタクトガラス上にセットされた原稿を固定した状態でキャリッジを移動させて原稿の画像を読み取るブック方式の場合、コンタクトガラス上に点状のゴミが存在しても、ゴミを読み取った画像データは点状の画像データとして画像読取装置から出力されるだけである。
【0011】
ところが、シートスルー方式のADFを設けた画像読取装置で原稿を搬送させながら原稿の画像を読み取るシートスルー方式の場合、原稿読取部であるシートスルー読取部にゴミ等が付着していると、キャリッジが固定されているため、シートスルー読取部に存在する点状のゴミを読み取ってしまうと、画像読取装置から得られる出力画像や送信画像に、原稿画像にない副走査方向に延びたスジが発生してしまう。このスジは、原稿画像上に無いデータであり、かつ、副走査方向に延びたスジ画像となるため、画像品質を極端に悪化させる原因となっていた。
【0012】
そして、従来の画像読取装置は、上記問題に対処するために、読取部のコンタクトガラスの表面にゴミ等が付着するのを防ぐための処理を施したり、読取部の位置をゴミの付着の少ないところに移動する等の方法が提案されている。
【0013】
ところが、これらの方法では、読取部にゴミが付着してしまった場合に生じる不具合、すなわち、出力画像にゴミ付着によるスジが発生するという不具合を解消することはできない。
【0014】
そこで、本出願人は、先に、複数の画像読取手段からの出力信号により原稿上のゴミ等によるノイズを検出する原稿画像読取装置を提案している(特許文献1参照)。
【0015】
ところが、この従来技術にあっては、ゴミ等の付着を検出することはできるが、ゴミ等が付着した場合のそのゴミの影響が出力画像に顕れることを防止することができない。
【0016】
そこで、本出願人は、先に、搬送手段で搬送されるシート状の原稿を複数の画像読取手段で読み取って、当該画像読取手段からの出力信号に基づいて画像ノイズを検出し、当該画像ノイズを除去するデジタル複写機を提案している(特許文献2参照)。
【0017】
すなわち、このデジタル複写機は、原稿の搬送方向に沿って僅かに隔たった2箇所の読取位置において、搬送中の原稿の読み取りを行う。なお、以下では便宜上、搬送中の原稿が最初に通過する読取位置を上流側読取位置、2番目に通過する読取位置を下流側読取位置という。このように、上流側読取位置及び下流側読取位置の2箇所において原稿の画像を読み取ると、上流側読取位置では、例えばD1(k、n)、D1(k、n+1)、D1(k、n+2)、D1(k、n+3)、〜、というように、主走査ライン毎の画像データが、副走査方向に走査しながら順次得られる。
【0018】
これに対して、下流側読取位置では、この画像データよりも位相が、例えば、dラインだけ遅れた画像データ、D2(k、n+d)、D2(k、n+1+d)、D2(k、n+2+d)、D2(k、n+3+d)、〜、が得られる。ここで、kは、主走査方向の画素に対応し、nは、副走査方向のライン数に対応する番号である。
【0019】
いま、仮に、コンタクトガラスにおける下流側読取位置に対応した位置にのみゴミが付着したとすると、上流側読取位置からは原稿画像に忠実な画像データが得られるのに対して、下流側読取位置からはゴミの影響を受けた画像データが得られることとなり、両画像データ間に差異が生じることとなる。
【0020】
そこで、従来のデジタル複写機は、上流側読取位置における画像データに対し、上記位相遅れd相当の遅延を付与して下流側読取位置における画像データと同相の画像データを生成し、この画像データと下流側読取位置における画像データとを比較し、両者に差があると、下流側読取位置にゴミが付着している旨の判定を行うこととしている。
【0021】
また、この場合において、下流側読取位置における画像データのうち上流側読取位置における画像データと異なっている部分は、ゴミに影響を受けている部分の画像データであるということができる。そこで、このデジタル複写機では、このゴミの影響を受けている部分の画像データを、固定のマスクデータに置き換えることで、ゴミ等の画像データによって出力画像に顕れるスジの除去を行っている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の画像読取装置にあっては、複数の読取手段、特に、2つの読取手段によって原稿画像を読み取って、スジ画像の除去を行っているが、例えば、黒スジを除去しようとした場合、2つの読取手段の読み取った画像データを比較して濃度の低い方の画像データを出力画像として用いることで黒スジのない画像を出力し、白スジを除去しようとした場合、2つの読取手段の読み取った画像データを比較して濃度の高い方の画像データを出力画像として用いることで白スジのない画像を出力することができるが、黒スジ除去または白スジ除去どちらか一方の補正しか行うことができず、黒スジと白スジを同時に除去することができず、改良の必要があった。
【0023】
そこで、本発明は、ゴミの種類に影響されずに黒スジ及び白スジの影響を排除して、高品質に原稿画像を読み取る画像読取装置を提供することを目的としている。
【0024】
具体的には、請求項1記載の発明は、搬送される原稿の画像を、複数の画像読取手段で少なくとも副走査方向の複数の読取位置で読み取るに際して、当該複数の画像読取手段の読み取った読取画像を、変換手段で、デジタル画像データに変換し、当該デジタル画像データに基づいて、地肌レベル検出手段が、原稿の地肌レベルを検出することにより、シートスルー方式で原稿の読み取りを行う場合に、複数の読取位置で原稿の読み取りを行い、かつ、原稿の地肌レベルを検出して、画像データのレベルと地肌のレベルを比較できるようにし、高品質な読取画像データを得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0025】
請求項2記載の発明は、複数の画像読取手段の読み取った原稿の画像データと地肌レベル検出手段の検出した原稿の地肌レベルに基づいて、画像読取手段による原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズの有無を検出するノイズ検出手段を設けることにより、原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズを適切に検出し、高品質な読取画像データを得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0026】
請求項3記載の発明は、ノイズ検出手段のノイズ検出結果に基づいて、ノイズ除去手段で、画像読取手段の読み取った原稿の画像データから画像ノイズを除去することにより、ゴミ等による画像ノイズを補正し、高品質な読取画像データを得るとともに、異常画像記録されて用紙を無駄にすることを防止して、環境に好適な画像読取装置を提供することを目的としている。
【0027】
請求項4記載の発明は、ノイズ除去手段が、ノイズ検出手段の出力信号に基づいて、複数の画像読取手段の出力する画像データを選択的に読取画像データとして採用することにより、適切な補正を行って、黒スジ及び白スジに同時に除去して、より高品質な読取画像データを得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0028】
請求項5記載の発明は、ノイズ検出手段がノイズを検出すると、警報手段から原稿読取光学経路上の清掃を促す旨の警報を出力することにより、異常な読取画像の発生をより的確に解消し、画像を補正することなく、より高品質な読取画像データを得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0029】
請求項6記載の発明は、搬送される原稿の画像を、複数の画像読取手段で少なくとも副走査方向の複数の読取位置で読み取るに際して、複数の画像読取手段の読み取った読取画像を、変換手段で、デジタル画像データに変換し、当該デジタル画像データに基づいて、地肌レベル検出手段が、原稿の地肌レベルを検出して、ノイズ検出手段が、複数の画像読取手段の読み取った原稿の画像データと地肌レベル検出手段の検出した原稿の地肌レベルに基づいて画像読取手段による原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズの有無を検出し、読取位置変更手段が、複数の画像読取手段の原稿の読取位置を変更することにより、シートスルー方式で原稿の読み取りを行う場合に、複数の読取位置で原稿の読み取りを行い、原稿の地肌レベルを検出して、画像データのレベルと地肌のレベルを比較できるようにするとともに、ノイズ検出を行えるようにして、読取位置を変更できるようにし、高品質な読取画像データを得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0030】
請求項7記載の発明は、ノイズ検出手段の検出結果に基づいて、読取位置変更手段で原稿読取位置を変更することにより、読取位置を変更して原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズの影響を低減し、より一層高品質な読取画像データを得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0031】
請求項8記載の発明は、ノイズ検出手段の検出結果の如何に関わらず、読取位置変更手段で原稿読取位置を変更することにより、固定した場所に留まらないゴミ等の影響を低減し、より一層高品質な読取画像データを得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0032】
請求項9記載の発明は、読取位置に原稿が未搬送のときに画像読取手段で読取可能な白色に施され読取位置に設けられた搬送ガイド板を、原稿読取開始前に読み取ったときの読取レベルに基づいて、ガイド板ノイズ検出手段で、ノイズの有無を検出することにより、原稿読取開始前にゴミの検出を行い、より一層高品質な読取画像データを得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0033】
請求項10記載の発明は、ガイド板ノイズ検出手段がノイズを検出すると、読取位置変更手段で原稿読取位置を変更することにより、原稿読取前にノイズ(ゴミ等)を検出した場合に、原稿の読取位置を変更することで、ゴミ等を読み取ってしまうことを未然に防止し、より一層高品質な読取画像データを得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0034】
請求項11記載の発明は、読取位置変更手段による原稿読取位置の変更に合わせて、位相補正手段で、画像読取手段で読み取る原稿の副走査方向の位相ずれを補正することにより、原稿読取位置を変更することによる先端画像のずれを抑え、より一層高品質な読取画像データを得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0035】
請求項12記載の発明は、位相補正手段が、原稿の搬送に伴って検出する当該原稿範囲に基づいて位相ずれを補正することにより、原稿検出範囲に応じて、原稿搬送時の原稿領域信号を補正することで先端画像のずれを抑え、より一層高品質な読取画像データを得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0036】
請求項13記載の発明は、位相補正手段が、画像読取手段による原稿読取範囲信号を制御することで、位相ずれを補正することにより、原稿搬送時に出力される原稿検出範囲信号を固定のタイミングとし、レジスト補正を画像処理部で原稿領域信号を遅延させて行って、先端画像のずれを抑え、より一層高品質な読取画像データを得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0037】
請求項14記載の発明は、ノイズ検出手段またはガイド板ノイズ検出手段がノイズを検出すると、警報手段から原稿読取光学経路上の清掃を促す旨の警報を出力することにより、ユーザにゴミ等の検出を知らせるとともに、ゴミ等の清掃を促して、異常な読取画像の発生をより的確に解消し、画像を補正することなく、より高品質な読取画像データを得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0038】
請求項15記載の発明は、ノイズ検出手段のノイズ検出結果に基づいて、ノイズ除去手段が、画像読取手段の読み取った原稿の画像データから画像ノイズを除去することにより、複数の読取手段の読取レベル及び地肌検出レベルに応じてノイズ画像を補正し、より高品質な読取画像データを得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0039】
請求項16記載の発明は、搬送される原稿の画像を、複数の画像読取手段で少なくとも副走査方向の複数の読取位置で読み取るに際して、当該複数の画像読取手段の読み取った読取画像を、変換手段で、デジタル画像データに変換し、当該デジタル画像データに基づいて、地肌レベル検出手段が、原稿の地肌レベルを検出して、ノイズ検出手段が、複数の画像読取手段の読み取った原稿の画像データと地肌レベル検出手段の検出した原稿の地肌レベルに基づいて画像読取手段による原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズの有無を検出し、ノイズ除去手段が、ノイズ検出手段のノイズ検出結果に基づいて画像読取手段の読み取った原稿の画像データから画像ノイズを除去して、地肌レベル検出手段による原稿の地肌レベルの検出結果に基づいて、画像補正手段が、画像読取手段の読み取った原稿の画像データを補正することにより、読取位置の違いによる読取レベルの差を補正し、ゴミを検出すると、複数の読取手段の読取レベル及び地肌検出レベルに応じてノイズ画像を補正し、高品質な読取画像データを得るとともに、ノイズのある画像データが記録出力されて、異常画像として破棄されて、用紙の無駄を低減し、環境に好適な画像読取装置を提供することを目的としている。
【0040】
請求項17記載の発明は、複数の画像読取手段の原稿の読取位置を変更する読取位置変更手段を設けることにより、原稿読取位置を変更することで、ゴミ等の影響を避け、異常な読取画像の発生をより的確に解消して、画像を補正することなく、より高品質な読取画像データを得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0041】
請求項18記載の発明は、ノイズ検出手段の検出結果に基づいて、読取位置変更手段で原稿読取位置を変更することにより、ゴミを検出した場合に、原稿読取位置を変更することで、ゴミ等の影響を避け、異常な読取画像の発生をより的確に解消して、画像を補正することなく、より高品質な読取画像データを得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0042】
請求項19記載の発明は、ノイズ検出手段の検出結果の如何に関わらず、読取位置変更手段で原稿読取位置を変更することにより、固定した場所に留まらないゴミ等の影響を低減し、より一層高品質な読取画像データを得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0043】
請求項20記載の発明は、読取位置に原稿が未搬送のときに画像読取手段で読取可能な白色に施され読取位置に設けられた搬送ガイド板を、原稿読取開始前に読み取ったときの読取レベルに基づいて、ガイド板ノイズ検出手段で、ノイズの有無を検出することにより、原稿読取開始前にゴミの検出を行い、より一層高品質な読取画像データを得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0044】
請求項21記載の発明は、ガイド板ノイズ検出手段がノイズを検出すると、読取位置変更手段で原稿読取位置を変更することにより、原稿読取前にノイズ(ゴミ等)を検出した場合に、原稿の読取位置を変更することで、ゴミ等を読み取ってしまうことを未然に防止し、より一層高品質な読取画像データを得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0045】
請求項22記載の発明は、読取位置変更手段による原稿読取位置の変更に合わせて、位相補正手段で、画像読取手段で読み取る原稿の副走査方向の位相ずれを補正することにより、原稿読取位置を変更することによる先端画像のずれを抑え、より一層高品質な読取画像データを得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0046】
請求項23記載の発明は、位相補正手段が、原稿の搬送に伴って検出する当該原稿範囲に基づいて位相ずれを補正することにより、原稿検出範囲に応じて、原稿搬送時の原稿領域信号を補正することで先端画像のずれを抑え、より一層高品質な読取画像データを得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0047】
請求項24記載の発明は、位相補正手段が、画像読取手段による原稿読取範囲信号を制御することで、位相ずれを補正することにより、原稿搬送時に出力される原稿検出範囲信号を固定のタイミングとし、レジスト補正を画像処理部で原稿領域信号を遅延させて行って、先端画像のずれを抑え、より一層高品質な読取画像データを得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0048】
請求項25記載の発明は、ノイズ検出手段またはガイド板ノイズ検出手段がノイズを検出すると、警報手段から原稿読取光学経路上の清掃を促す旨の警報を出力することにより、ユーザにゴミの検出を知らせるとともに、ゴミの清掃を促して、異常な読取画像の発生をより的確に解消し、画像を補正することなく、より高品質な読取画像データを得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0049】
請求項26記載の発明は、画像読取装置として、デジタル複写装置、デジタル複合装置または画像処理装置を用いることにより、デジタル複写装置、デジタル複合装置またはファクシミリ装置やスキャナ等でのゴミ等によるノイズ画像の影響を低減し、高品質な読取画像を得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0050】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の画像読取装置は、搬送される原稿の画像を、複数の画像読取手段で少なくとも副走査方向の複数の読取位置で読み取る画像読取装置であって、前記複数の画像読取手段の読み取った読取画像をデジタル画像データに変換する変換手段と、当該デジタル画像データに基づいて前記原稿の地肌レベルを検出する地肌レベル検出手段と、を備えていることにより、上記目的を達成している。
【0051】
上記構成によれば、搬送される原稿の画像を、複数の画像読取手段で少なくとも副走査方向の複数の読取位置で読み取るに際して、当該複数の画像読取手段の読み取った読取画像を、変換手段で、デジタル画像データに変換し、当該デジタル画像データに基づいて、地肌レベル検出手段が、原稿の地肌レベルを検出するので、シートスルー方式で原稿の読み取りを行う場合に、複数の読取位置で原稿の読み取りを行い、かつ、原稿の地肌レベルを検出して、画像データのレベルと地肌のレベルを比較することができ、高品質な読取画像データを得ることができる。
【0052】
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記画像読取装置は、前記複数の画像読取手段の読み取った原稿の画像データと前記地肌レベル検出手段の検出した原稿の地肌レベルに基づいて、前記画像読取手段による原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズの有無を検出するノイズ検出手段を備えているものであってもよい。
【0053】
上記構成によれば、複数の画像読取手段の読み取った原稿の画像データと地肌レベル検出手段の検出した原稿の地肌レベルに基づいて、画像読取手段による原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズの有無を検出するノイズ検出手段を設けているので、原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズを適切に検出することができ、高品質な読取画像データを得ることができる。
【0054】
また、例えば、請求項3に記載するように、前記画像読取装置は、前記ノイズ検出手段のノイズ検出結果に基づいて、前記画像読取手段の読み取った原稿の画像データから画像ノイズを除去するノイズ除去手段を備えているものであってもよい。
【0055】
上記構成によれば、ノイズ検出手段のノイズ検出結果に基づいて、ノイズ除去手段で、画像読取手段の読み取った原稿の画像データから画像ノイズを除去するので、ゴミ等による画像ノイズを補正することができ、高品質な読取画像データを得ることができるとともに、異常画像記録されて用紙を無駄にすることを防止して、環境に好適なものとすることができる。
【0056】
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記ノイズ除去手段は、前記ノイズ検出手段の出力信号に基づいて、前記複数の画像読取手段の出力する画像データを選択的に読取画像データとして採用するものであってもよい。
【0057】
上記構成によれば、ノイズ除去手段が、ノイズ検出手段の出力信号に基づいて、複数の画像読取手段の出力する画像データを選択的に読取画像データとして採用するので、適切な補正を行って、黒スジ及び白スジに同時に除去することができ、より高品質な読取画像データを得ることができる。
【0058】
また、例えば、請求項5に記載するように、前記画像読取装置は、所定の警報手段を備え、前記ノイズ検出手段がノイズを検出すると、前記警報手段から前記原稿読取光学経路上の清掃を促す旨の警報を出力するものであってもよい。
【0059】
上記構成によれば、ノイズ検出手段がノイズを検出すると、警報手段から原稿読取光学経路上の清掃を促す旨の警報を出力するので、異常な読取画像の発生をより的確に解消することができ、画像を補正することなく、より高品質な読取画像データを得ることができる。
【0060】
請求項6記載の発明の画像読取装置は、搬送される原稿の画像を、複数の画像読取手段で少なくとも副走査方向の複数の読取位置で読み取る画像読取装置であって、前記複数の画像読取手段の読み取った読取画像をデジタル画像データに変換する変換手段と、前記変換手段の変換したデジタル画像データに基づいて前記原稿の地肌レベルを検出する地肌レベル検出手段と、前記複数の画像読取手段の読み取った原稿の画像データと前記地肌レベル検出手段の検出した原稿の地肌レベルに基づいて前記画像読取手段による原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズの有無を検出するノイズ検出手段と、前記複数の画像読取手段の前記原稿の読取位置を変更する読取位置変更手段と、を備えていることにより、上記目的を達成している。
【0061】
上記構成によれば、搬送される原稿の画像を、複数の画像読取手段で少なくとも副走査方向の複数の読取位置で読み取るに際して、複数の画像読取手段の読み取った読取画像を、変換手段で、デジタル画像データに変換し、当該デジタル画像データに基づいて、地肌レベル検出手段が、原稿の地肌レベルを検出して、ノイズ検出手段が、複数の画像読取手段の読み取った原稿の画像データと地肌レベル検出手段の検出した原稿の地肌レベルに基づいて画像読取手段による原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズの有無を検出し、読取位置変更手段が、複数の画像読取手段の原稿の読取位置を変更するので、シートスルー方式で原稿の読み取りを行う場合に、複数の読取位置で原稿の読み取りを行ることができ、原稿の地肌レベルを検出して、画像データのレベルと地肌のレベルを比較できるようにすることができるとともに、ノイズ検出を行えるようにして、読取位置を変更することができ、高品質な読取画像データを得ることができる。
【0062】
この場合、例えば、請求項7に記載するように、前記画像読取装置は、前記ノイズ検出手段の検出結果に基づいて、前記読取位置変更手段で前記原稿読取位置を変更するものであってもよい。
【0063】
上記構成によれば、ノイズ検出手段の検出結果に基づいて、読取位置変更手段で原稿読取位置を変更するので、読取位置を変更して原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズの影響を低減することができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0064】
また、例えば、請求項8に記載するように、前記画像読取装置は、前記ノイズ検出手段の検出結果の如何に関わらず、前記読取位置変更手段で前記原稿読取位置を変更するものであってもよい。
【0065】
上記構成によれば、ノイズ検出手段の検出結果の如何に関わらず、読取位置変更手段で原稿読取位置を変更するので、固定した場所に留まらないゴミ等の影響を低減することができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0066】
さらに、例えば、請求項9に記載するように、前記画像読取装置は、前記読取位置に前記原稿が未搬送のときに前記画像読取手段で読取可能な白色に施された搬送ガイド板を当該読取位置に有し、前記原稿読取開始前に前記画像読取手段で当該搬送ガイド板を読み取ったときの読取レベルに基づいてノイズの有無を検出するガイド板ノイズ検出手段を備えているものであってもよい。
【0067】
上記構成によれば、読取位置に原稿が未搬送のときに画像読取手段で読取可能な白色に施され読取位置に設けられた搬送ガイド板を、原稿読取開始前に読み取ったときの読取レベルに基づいて、ガイド板ノイズ検出手段で、ノイズの有無を検出するので、原稿読取開始前にゴミの検出を行うことができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0068】
また、例えば、請求項10に記載するように、前記画像読取装置は、前記ガイド板ノイズ検出手段がノイズを検出すると、前記読取位置変更手段で前記原稿読取位置を変更するものであってもよい。
【0069】
上記構成によれば、ガイド板ノイズ検出手段がノイズを検出すると、読取位置変更手段で原稿読取位置を変更するので、原稿読取前にノイズ(ゴミ等)を検出した場合に、原稿の読取位置を変更することで、ゴミ等を読み取ってしまうことを未然に防止することができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0070】
さらに、例えば、請求項11に記載するように、前記画像読取装置は、前記読取位置変更手段による前記原稿読取位置の変更に合わせて前記画像読取手段で読み取る前記原稿の副走査方向の位相ずれを補正する位相補正手段を備えているものであってもよい。
【0071】
上記構成によれば、読取位置変更手段による原稿読取位置の変更に合わせて、位相補正手段で、画像読取手段で読み取る原稿の副走査方向の位相ずれを補正するので、原稿読取位置を変更することによる先端画像のずれを抑えることができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0072】
また、例えば、請求項12に記載するように、前記位相補正手段は、前記原稿の搬送に伴って検出する当該原稿範囲に基づいて前記位相ずれを補正するものであってもよい。
【0073】
上記構成によれば、位相補正手段が、原稿の搬送に伴って検出する当該原稿範囲に基づいて位相ずれを補正するので、原稿検出範囲に応じて、原稿搬送時の原稿領域信号を補正することで先端画像のずれを抑えることができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0074】
さらに、例えば、請求項13に記載するように、前記位相補正手段は、前記画像読取手段による原稿読取範囲信号を制御することで、前記位相ずれを補正するものであってもよい。
【0075】
上記構成によれば、位相補正手段が、画像読取手段による原稿読取範囲信号を制御することで、位相ずれを補正するので、原稿搬送時に出力される原稿検出範囲信号を固定のタイミングとし、レジスト補正を画像処理部で原稿領域信号を遅延させて行って、先端画像のずれを抑えることができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0076】
また、例えば、請求項14に記載するように、前記画像読取装置は、所定の警報手段を備え、前記ノイズ検出手段または前記ガイド板ノイズ検出手段がノイズを検出すると、前記警報手段から前記原稿読取光学経路上の清掃を促す旨の警報を出力するものであってもよい。
【0077】
上記構成によれば、ノイズ検出手段またはガイド板ノイズ検出手段がノイズを検出すると、警報手段から原稿読取光学経路上の清掃を促す旨の警報を出力するので、ユーザにゴミ等の検出を知らせるとともに、ゴミ等の清掃を促して、異常な読取画像の発生をより的確に解消することができ、画像を補正することなく、より高品質な読取画像データを得ることができる。
【0078】
さらに、例えば、請求項15に記載するように、前記画像読取装置は、前記ノイズ検出手段のノイズ検出結果に基づいて前記画像読取手段の読み取った原稿の画像データから画像ノイズを除去するノイズ除去手段を備えているものであってもよい。
【0079】
上記構成によれば、ノイズ検出手段のノイズ検出結果に基づいて、ノイズ除去手段が、画像読取手段の読み取った原稿の画像データから画像ノイズを除去するので、複数の読取手段の読取レベル及び地肌検出レベルに応じてノイズ画像を補正することができ、より高品質な読取画像データを得ることができる。
【0080】
請求項16記載の発明の画像読取装置は、搬送される原稿の画像を、複数の画像読取手段で少なくとも副走査方向の複数の読取位置で読み取る画像読取装置であって、前記複数の画像読取手段の読み取った読取画像をデジタル画像データに変換する変換手段と、前記変換手段の変換したデジタル画像データに基づいて前記原稿の地肌レベルを検出する地肌レベル検出手段と、前記複数の画像読取手段の読み取った原稿の画像データと前記地肌レベル検出手段の検出した原稿の地肌レベルに基づいて前記画像読取手段による原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズの有無を検出するノイズ検出手段と、前記ノイズ検出手段のノイズ検出結果に基づいて前記画像読取手段の読み取った原稿の画像データから画像ノイズを除去するノイズ除去手段と、前記地肌レベル検出手段による原稿の地肌レベルの検出結果に基づいて前記画像読取手段の読み取った原稿の画像データを補正する画像補正手段と、を備えていることにより、上記目的を達成している。
【0081】
上記構成によれば、搬送される原稿の画像を、複数の画像読取手段で少なくとも副走査方向の複数の読取位置で読み取るに際して、当該複数の画像読取手段の読み取った読取画像を、変換手段で、デジタル画像データに変換し、当該デジタル画像データに基づいて、地肌レベル検出手段が、原稿の地肌レベルを検出して、ノイズ検出手段が、複数の画像読取手段の読み取った原稿の画像データと地肌レベル検出手段の検出した原稿の地肌レベルに基づいて画像読取手段による原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズの有無を検出し、ノイズ除去手段が、ノイズ検出手段のノイズ検出結果に基づいて画像読取手段の読み取った原稿の画像データから画像ノイズを除去して、地肌レベル検出手段による原稿の地肌レベルの検出結果に基づいて、画像補正手段が、画像読取手段の読み取った原稿の画像データを補正するので、読取位置の違いによる読取レベルの差を補正し、ゴミを検出すると、複数の画像読取手段の読取レベル及び地肌検出レベルに応じてノイズ画像を補正することができ、高品質な読取画像データを得ることができるとともに、ノイズのある画像データが記録出力されて、異常画像として破棄されて、用紙の無駄を低減することができ、環境に好適なものとすることができる。
【0082】
この場合、例えば、請求項17に記載するように、前記画像読取装置は、前記複数の画像読取手段の前記原稿の読取位置を変更する読取位置変更手段をさらに備えているものであってもよい。
【0083】
上記構成によれば、複数の画像読取手段の原稿の読取位置を変更する読取位置変更手段を設けているので、原稿読取位置を変更することで、ゴミ等の影響を避けることができ、異常な読取画像の発生をより的確に解消して、画像を補正することなく、より高品質な読取画像データを得ることができる。
【0084】
また、例えば、請求項18に記載するように、前記画像読取装置は、前記ノイズ検出手段の検出結果に基づいて、前記読取位置変更手段で前記原稿読取位置を変更するものであってもよい。
【0085】
上記構成によれば、ノイズ検出手段の検出結果に基づいて、読取位置変更手段で原稿読取位置を変更するので、ゴミを検出した場合に、原稿読取位置を変更することで、ゴミ等の影響を避けることができ、異常な読取画像の発生をより的確に解消して、画像を補正することなく、より高品質な読取画像データを得ることができる。
【0086】
さらに、例えば、請求項19に記載するように、前記画像読取装置は、前記ノイズ検出手段の検出結果の如何に関わらず、前記読取位置変更手段で前記原稿読取位置を変更するものであってもよい。
【0087】
上記構成によれば、ノイズ検出手段の検出結果の如何に関わらず、読取位置変更手段で原稿読取位置を変更するので、固定した場所に留まらないゴミ等の影響を低減することができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0088】
また、例えば、請求項20に記載するように、前記画像読取装置は、前記読取位置に前記原稿が未搬送のときに前記画像読取手段で読取可能な白色に施された搬送ガイド板を当該読取位置に有し、前記原稿読取開始前に前記画像読取手段で当該搬送ガイド板を読み取ったときの読取レベルに基づいてノイズの有無を検出するガイド板ノイズ検出手段を備えているものであってもよい。
【0089】
上記構成によれば、読取位置に原稿が未搬送のときに画像読取手段で読取可能な白色に施され読取位置に設けられた搬送ガイド板を、原稿読取開始前に読み取ったときの読取レベルに基づいて、ガイド板ノイズ検出手段で、ノイズの有無を検出するので、原稿読取開始前にゴミの検出を行うことができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0090】
さらに、例えば、請求項21に記載するように、前記画像読取装置は、前記ガイド板ノイズ検出手段がノイズを検出すると、前記読取位置変更手段で前記原稿読取位置を変更するものであってもよい。
【0091】
上記構成によれば、ガイド板ノイズ検出手段がノイズを検出すると、読取位置変更手段で原稿読取位置を変更するので、原稿読取前にノイズ(ゴミ等)を検出した場合に、原稿の読取位置を変更することで、ゴミ等を読み取ってしまうことを未然に防止することができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0092】
また、例えば、請求項22に記載するように、前記画像読取装置は、前記読取位置変更手段による前記原稿読取位置の変更に合わせて前記画像読取手段で読み取る前記原稿の副走査方向の位相ずれを補正する位相補正手段を備えているものであってもよい。
【0093】
上記構成によれば、読取位置変更手段による原稿読取位置の変更に合わせて、位相補正手段で、画像読取手段で読み取る原稿の副走査方向の位相ずれを補正するので、原稿読取位置を変更することによる先端画像のずれを抑えることができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0094】
さらに、例えば、請求項23に記載するように、前記位相補正手段は、前記原稿の搬送に伴って検出する当該原稿範囲に基づいて前記位相ずれを補正するものであってもよい。
【0095】
上記構成によれば、位相補正手段が、原稿の搬送に伴って検出する当該原稿範囲に基づいて位相ずれを補正するので、原稿検出範囲に応じて、原稿搬送時の原稿領域信号を補正することで先端画像のずれを抑えることができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0096】
また、例えば、請求項24に記載するように、前記位相補正手段は、前記画像読取手段による原稿読取範囲信号を制御することで、前記位相ずれを補正するものであってもよい。
【0097】
上記構成によれば、位相補正手段が、画像読取手段による原稿読取範囲信号を制御することで、位相ずれを補正するので、原稿搬送時に出力される原稿検出範囲信号を固定のタイミングとし、レジスト補正を画像処理部で原稿領域信号を遅延させて行って、先端画像のずれを抑えることができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0098】
さらに、例えば、請求項25に記載するように、前記画像読取装置は、所定の警報手段を備え、前記ノイズ検出手段または前記ガイド板ノイズ検出手段がノイズを検出すると、前記警報手段から前記原稿読取光学経路上の清掃を促す旨の警報を出力するものであってもよい。
【0099】
上記構成によれば、ノイズ検出手段またはガイド板ノイズ検出手段がノイズを検出すると、警報手段から原稿読取光学経路上の清掃を促す旨の警報を出力するので、ユーザにゴミの検出を知らせるとともに、ゴミの清掃を促して、異常な読取画像の発生をより的確に解消することができ、画像を補正することなく、より高品質な読取画像データを得ることができる。
【0100】
そして、上記各場合において、例えば、請求項26に記載するように、前記画像読取装置は、デジタル複写装置、デジタル複合装置または画像処理装置であってもよい。
【0101】
上記構成によれば、画像読取装置として、デジタル複写装置、デジタル複合装置または画像処理装置を用いているので、デジタル複写装置、デジタル複合装置またはファクシミリ装置やスキャナ等でのゴミ等によるノイズ画像の影響を低減することができ、高品質な読取画像を得ることができる。
【0102】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0103】
図1〜図9は、本発明の画像読取装置の第1の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、請求項1から請求項5に対応するものである。
【0104】
図1は、本発明の画像読取装置の第1の実施の形態を適用したデジタル複写機、デジタル複合機、ファクシミリ装置、スキャナ等の画像読取装置1の要部概略構成正面断面図である。
【0105】
図1において、画像読取装置1は、本体筐体2内に、主走査方向に延在して配設された第1走行体3、第2走行体4、レンズユニット5、CCD(Charge Coupled Device )イメージセンサ6及びイメージセンサ6を搭載する信号処理基板7等が収納されており、本体筐体2の上部にコンタクトガラス8、シートスルー読取ガラス9及びシェーディング補正データ生成用の基準白板10が配設されている。なお、画像読取装置1は、コンタクトガラス8上に読取対象の原稿Gがセットされ、この原稿Gをコンタクトガラス8上面に押しつける圧板(図示略)が設けられている。
【0106】
画像読取装置1は、本体筐体2の上部に、ADF(Auto Document Fieder)20が設けられており、ADF20には、図示しないが、複数枚の原稿Gの載置される原稿トレイ、原稿トレイ上の複数枚の原稿Gを1枚ずつ分離して送り出す給紙ローラ、給紙ローラにより送り出された原稿Gをシートスルー読取ガラス9上に搬送し読取の完了した原稿Gを図示しない排紙トレイ上に排出する搬送ローラ21、シートスルー読取ガラス9と対向して配設された搬送ガイド板22等を備えている。
【0107】
また、画像読取装置1は、図示しないが、第1走行体3及び第2走行体4を副走査方向に移動させるスキャナモータ、第1走行体3及び第2走行体4のホームポジション位置を検出するホームポジションセンサ、原稿のセットや搬送位置を検出する原稿検知センサ等が設けられている。
【0108】
第1走行体3は、光源としてのランプ11と第1ミラー12を搭載しており、第2走行体4は、第2ミラー13と第3ミラー14を搭載している。画像読取装置1は、第1走行体3に搭載されたランプ11から、コンタクトガラス8上の原稿G、シートスルー読取ガラス9上の原稿G及び基準白板10に光を照射し、原稿Gまたは基準白板10で反射された光を、第1走行体3上の第1ミラー12、第2走行体4上の第2ミラー13及び第3ミラー14で順次反射して、レンズユニット5に入射させる。レンズユニット5は、入射光をCCDイメージセンサ6上に縮小結像させ、CCDイメージセンサ6は、信号処理基板7に取り付けられている。CCDイメージセンサ(画像読取手段)6は、入射光を光電変換して、信号処理基板7に出力する。
【0109】
基準白板10は、光の照射される面が白色に施されており、読取光学系による各種のひずみを補正するためのシェーディング補正データを提供する。
【0110】
そして、画像読取装置1は、ブック方式とシートスルー方式のうち選択された方式で原稿Gの読み取りを行う。
【0111】
すなわち、画像読取装置1は、ブック方式では、コンタクトガラス8上にセットされた原稿Gを、第1走行体3及び第2走行体4を副走査方向に移動させながら、第1走行体3に搭載されたランプ11から、コンタクトガラス8上の原稿Gに光を照射して、原稿Gで反射された光を、第1走行体3上の第1ミラー12、第2走行体4上の第2ミラー13及び第3ミラー14で順次反射して、レンズユニット5を介してCCDイメージセンサ6に集光照射し、CCDイメージセンサ6で入射光を光電変換して、原稿Gの画像を読み取る。このとき、画像読取装置1は、第1走行体3と第2走行体4を、第2走行体4が第1走行体3の1/2の速度で従動して、第1走行体3と第2走行体4が2対1の速度比となるように駆動させる。また、画像読取装置1は、ブック方式で原稿Gを読み取る場合には、原稿Gの読み取りに先立って、基準白板10を読み取って、当該基準白板10を読み取ったときの画像データを、シェーディング補正データとして、メモリ(図5のシェーディング補正回路35a、35bのFIFOメモリ)に保存して、当該メモリに保存したシェーディング補正データに基づいて、原稿Gを読み取ったときの画像データをシェーディング補正する。
【0112】
また、画像読取装置1は、シートスルー方式では、第1走行体3を、図1に示すように、シートスルー読取ガラス9の真下のシートスルー読取位置に移動させ、第2走行体4を第1走行体3よりも左側の位置に位置させて、ADF20の原稿トレイ上に載置された複数枚の原稿Gを1枚ずつシートスルー読取ガラス9と搬送ガイド板22との間に搬送し、当該シートスルー読取ガラス9上を搬送される原稿Gに第1走行体3に搭載されたランプ11から光を照射して、原稿Gで反射された光を、第1走行体3上の第1ミラー12、第2走行体4上の第2ミラー13及び第3ミラー14で順次反射して、レンズユニット5を介してCCDイメージセンサ6に集光照射し、CCDイメージセンサ6で入射光を光電変換して、原稿Gの画像を読み取る。
【0113】
また、画像読取装置1は、シートスルー方式では、原稿Gの読み取りに先立って、まず、第1走行体3及び第2走行体4を基準白板10の下に移動させて、基準白板10を読み取って、当該基準白板10を読み取ったときの画像データを、シェーディング補正データとして、メモリに保存して、シートスルー読取位置に復帰してから、原稿Gの搬送を開始して原稿Gの読み取り動作を開始し、原稿Gを読み取ったときの画像データを、メモリに保存したシェーディング補正データに基づいてシェーディング補正する。
【0114】
なお、シートスルー読取の場合、原稿の読取範囲の信号(FGATE信号)は、ADF20のシートスルー読取ガラス9の手前に配設されている図示しないレジストセンサの検出信号を基準として、その発生タイミングが生成され、画像処理部40(図5参照)では、この画像有効範囲信号(FGATE )を基に画像データの取り込みを行う。また、読取位置の移動データを原稿搬送部に送ることで、FGATE 信号の出力タイミングを可変し、レジストずれの補正を行う。
【0115】
そして、画像読取装置1は、画像処理部40でFGATE信号を遅延させて、レジストずれの補正を行う。
【0116】
そして、CCDイメージセンサ6としては、図2に示すように、2ラインセンサが用いられており、例えば、図3に示すように、10ライン空けた2ラインを同時に読み取って出力する。
【0117】
CCDイメージセンサ6は、dライン間隔、例えば、図3に示すように、10ライン間隔、読取分解能や問題となるゴミのサイズを考慮して、10〜20ライン程度)で読み取った2ラインのセンサ出力(図4参照)を出力する。
【0118】
そして、画像読取装置1は、データ補正処理関係のブロックが、図5のように示すことができ、CPU(Central Processing Unit )30、メモリ31、操作部32、上記CCDイメージセンサ6、信号処理部33、A/D変換部34、シェーディング補正部35、遅延回路36、地肌レベル検出部37、スジ検出部38、スジ除去部39及び画像処理部40等を備えている。
【0119】
メモリ31は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成され、画像読取装置1としての基本処理プログラムや画像補正処理プログラム及びこれらの各プログラムを実行するのに必要なデータを記憶するとともに、CPU30のワークメモリとして利用される。
【0120】
CPU30は、メモリ31をワークメモリとして利用しつつ、メモリ31内のプログラムに基づいて、画像読取装置1の各部を制御して、画像読取装置1としての基本処理を実行するとともに、後述する画像補正処理を実行する。
【0121】
操作部(警報手段)32は、テンキー、ファンクションキー等の各種キーが設けられているとともに、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイを備えており、各種キーを利用して、画像読取装置1に各種動作を行わせるための各種操作が行われ、ディスプレイには、キー操作での入力内容や画像読取装置1からユーザに通知する各種情報、特に、原稿読取光学経路上の清掃、少なくともシートスルー読取ガラス9の清掃を促す旨の警報を表示する。
【0122】
信号処理回路33は、2ラインセンサであるCCDイメージセンサ6からの各ラインデータが入力される2つの信号処理回路33a、33bを備えており、各信号処理回路33a、33bは、それぞれ波形整形、サンプルホールド、増幅等を行って、それぞれA/D変換部34のA/D変換器34a、34bに出力する。
【0123】
A/D変換部34の各A/D変換器34a、34bは、それぞれ信号処理回路33a、33bから入力される画像データをデジタルデータに変換して、シェーディング補正部35のシェーディング補正回路35a、35bに出力する。
【0124】
シェーディング補正回路35a、35bは、シェーデイング補正データ取得のための基準白板10を読み取るときには、2ラインCCDイメージセンサ6の各画素毎に平均化処理を行って、シェーディング補正データとして、内部のFIFOメモリに格納し、原稿Gを読み取った画像データが入力されると、当該FIFOメモリのシェーディング補正データを使用して、原稿Gの画像データにシェーディング処理を施して、CCDの感度ムラやランプの光量分布のムラによるCCD出力(CCDイメージセンサ6の出力)のバラツキ等を補正する。
【0125】
そして、画像読取装置1は、シェーディング補正部35でシェーディング補正された画像データを、地肌レベル検出部37、遅延回路36、スジ検出部38及びスジ除去部39に入力し、画像レベルの補正を行う。
【0126】
遅延回路36は、2ラインCCDイメージセンサ6の出力位相のずれを補正するためのものであり、本実施の形態の場合、2ラインCCDイメージセンサ6が10ライン間隔であるため、10ラインの遅延を行うが、ADF20の搬送速度を可変にした場合(変倍時等)には、その速度に応じて遅延量を可変する。例えば、搬送速度が2倍になった場合には、5ラインの遅延とする。
【0127】
そして、地肌レベル検出部37は、図6に示すように、平均化回路41、ピークホールド回路42、遅延回路43及び重加算演算回路44等を備えており、2系統の画像データのうち、主データ(下流側)として用いる方の画像データが、シェーディング補正部35から平均化回路41に入力される。
【0128】
平均化回路41は、主走査方向に、任意の複数の画素のデータの平均値を取り、その出力をピークホールド回路42に出力する。ピークホールド回路42は、平均化回路41からの画像データの平均値をピークホールドして、地肌レベルを検出し、ピークホールド回路42は、主走査同期のリセット信号に基づいて、検出データを、1ライン周期毎にリセットして、ライン周期毎の地肌ピークレベルを検出して、遅延回路43と重加算演算回路44に出力する。
【0129】
重加算演算回路44には、ピークホールド回路42の出力と遅延回路43で遅延されたピークホールド回路42の出力が入力されるとともに、副走査同期のリセット信号が入力され、重加算演算回路44は、ピークホールド回路42の出力を副走査方向に平均化して、地肌レベルとして検出するとともに、重加算の演算結果を、副走査同期のリセット信号でリセットする。
【0130】
なお、重加算演算回路44での重加算演算の初期値や演算の係数は、システムの特性に合わせて任意の値に設定される。また、地肌レベルの検出は、重加算演算回路44、また、平均化回路41を用いるものに限るものではない。
【0131】
図5のスジ検出部(ノイズ検出手段)38は、図7に示すように、比較回路51、減算回路52、比較回路53、アンド(AND)回路54、オア(OR)回路55、比較回路56、減算回路57、比較回路58、59、60及びアンド(AND)回路61等を備えており、2系統の画像読取データ及び地肌検出レベルを比較することによって、ノイズを検出して、そのノイズが黒レベルのノイズなのか、白レベルのノイズなのかを判断して、スジ除去部39に出力して、スジ除去部39で補正を行う。
【0132】
すなわち、スジ検出部38は、比較回路51と減算回路52に上流側(副)画像データと下流側(主)画像データが入力され、比較回路51は、上流側(副)画像データのレベル値D1と下流側(主)画像データのレベル値D2を比較(D1>D2)して、比較結果をアンド回路54に出力する。減算回路52は、上流側(副)画像データのレベル値D1から下流側(主)画像データのレベル値D2を減算(D1−D2)して、減算結果を比較回路53に出力し、比較回路53は、減算回路52の減算結果を、予め設定されたゴミ検出スレッシュレベルDth_bkと比較((D1−D2)>Dth_bk)して、比較結果をアンド回路54に出力する。アンド回路54は、比較回路51の比較結果(D1>D2)と比較結果53の比較結果((D1−D2)>Dth_bk)が入力され、これらの比較結果のアンドを取ってオア回路55に出力する。スジ検出部38は、まず、主データ(下流側)の読取レベルD2が副データ(上流側)の読取レベルD1よりも低いレベル(D1>D2)で、そのレベル差が設定されたスレッシュレベル以上(D1−D2>Dth_bk)のとき、主データにゴミ等による黒レベルのノイズが乗っていると判断する。
【0133】
また、スジ検出部38は、比較回路56と減算回路57に下流側(主)画像データと上流側(副)画像データが入力され、比較回路56は、下流側(主)画像データのレベル値D2と上流側(副)画像データのレベル値D1を比較(D2>D1)して、比較結果をアンド回路61に出力する。減算回路57は、下流側(主)画像データのレベル値D2から上流側(副)画像データのレベル値D1を減算(D2−D1)して、減算結果を比較回路60に出力し、比較回路60は、減算回路57の減算結果を、予め設定されたゴミ検出スレッシュレベルDth_wと比較((D2−D1)>Dth_w)して、比較結果をアンド回路61に出力する。
【0134】
さらに、スジ検出部38は、比較回路58に、下流側(主)画像データと地肌レベル検出部37の検出した地肌検出レベルDpkが、比較回路59に、上流側(副)画像データと地肌検出レベルDpkが、それぞれ入力され、比較回路58は、下流側(主)画像データのレベル値D2と地肌検出レベルDpkを比較(D2>Dpk)して、比較回路59は、上流側(副)画像データのレベル値D1と地肌検出レベルDpkを比較(D1>Dpk)して、それぞれ比較結果をアンド回路61に出力する。
【0135】
アンド回路61は、上記各比較回路56、比較回路60、比較回路58及び比較回路59の比較結果のアンドを取って、その結果をオア回路55に出力する。オア回路55は、アンド回路54のアンド結果とアンド回路61のアンド結果のオアを取って、ノイズ検出信号として、スジ除去部39に出力する。
【0136】
すなわち、スジ検出部38は、主データ(下流側)D2の読取レベルが副データ(上流側)D1の読取レベルよりも高いレベル(D2>D1)で、主データ、副データともに地肌の検出レベルDpkよりも高いレベル(D1>Dpk、D2>Dpk)で、そのレベル差が設定されたゴミ検出スレッシュレベルDth_w以上(D2−D1>Dth_w)のとき、主データにゴミ等による白レベルのノイズが乗っていると判断する。なお、本実施の形態では、データが8bitの場合、255:白側、0:黒側としている。
【0137】
再び、図5において、スジ除去部(ノイズ除去手段)39は、上記スジ検出部38の検出結果によって、主データを副データで補正する。例えば、スジ除去部39は、主データ(下流側)を副データ(上流側)で置き換えるようにしているが、レベル差によっては、主走査の前後のデータで補間したり、主データと副データの平均レベルを画像データとしてもよい。
【0138】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態の画像読取装置1は、原稿Gの地肌レベルを検出し、また、この地肌レベルに基づいて原稿Gの画像データからスジ画像を検出して除去する。
【0139】
すなわち、画像読取装置1は、画像読取装置1は、ブック方式で原稿Gを読み取る場合には、原稿Gの読み取りに先立って、基準白板10を読み取って、当該基準白板10を読み取ったときの画像データを、シェーディング補正データとして、シェーディング補正部35のシェーディング補正回路35a、35bの内部のFIFOメモリに格納する。
【0140】
そして、画像読取装置1は、コンタクトガラス8上にセットされた原稿Gを、第1走行体3及び第2走行体4を副走査方向に移動させながら、第1走行体3に搭載されたランプ11から、コンタクトガラス8上の原稿Gに光を照射して、原稿Gで反射された光を、第1走行体3上の第1ミラー12、第2走行体4上の第2ミラー13及び第3ミラー14で順次反射して、レンズユニット5を介してCCDイメージセンサ6に集光照射し、CCDイメージセンサ6で入射光を光電変換して、原稿Gの画像を読み取る。画像読取装置1は、この原稿Gを読み取った画像データをシェーディング補正部35のシェーディング補正回路35a、35bのFIFOメモリに格納していたシェーディング補正データに基づいてシェーディング補正した後、必要な画像処理を画像処理部40で処理する。
【0141】
また、画像読取装置1は、CCDイメージセンサ6としては、図2に示したように、2ラインセンサが用いられており、例えば、図3に示したように、10ライン空けた2ラインを同時に読み取って出力する。CCDイメージセンサ6は、dライン間隔、例えば、図3に示したように、10ライン間隔、読取分解能や問題となるゴミのサイズを考慮して、10〜20ライン程度)で読み取った2ラインのセンサ出力(図4参照)を出力する。
【0142】
そして、画像読取装置1は、シートスルー方式では、原稿Gの読み取りに先立って、まず、第1走行体3及び第2走行体4を基準白板10の下に移動させて、基準白板10を読み取って、当該基準白板10を読み取ったときの画像データを、シェーディング補正データとして、シェーディング補正部35のシェーディング補正回路35a、35bのFIFOメモリに保存する。
【0143】
そして、画像読取装置1は、第1走行体3及び第2走行体4をシートスルー読取位置に復帰してから、原稿Gの搬送を開始して原稿Gの読み取り動作を開始し、原稿Gを読み取ったときの画像データを、シェーディング補正部35のシェーディング補正回路35a、35bのFIFOメモリに保存したシェーディング補正データに基づいてシェーディング補正する。
【0144】
画像読取装置1は、CCDイメージセンサ6で原稿Gを読み取ってシェーディング補正回路35a、35bでシェーディング補正した2系統の画像データのうち、主データ(下流側)として用いる方の画像データを、シェーディング補正回路35bから地肌レベル検出部37に入力し、地肌レベル検出部37で原稿Gの地肌レベルを検出して、スジ検出部38に入力する。
【0145】
スジ検出部38には、上流側(副)画像データD1と下流側(主)画像データD2がさらに入力され、スジ検出部38は、主データ(下流側)D2の読取レベルと副データ(上流側)D1の読取レベルを比較して、主データD2の読取レベルが副データD1の読取レベルよりも高いレベル(D2>D1)で、主データD2、副データD1ともに地肌の検出レベルDpkよりも高いレベル(D1>Dpk、D2>Dpk)で、そのレベル差(D2−D1)が設定されたゴミ検出スレッシュレベルDth_w以上(D2−D1>Dth_w)のとき、主データD2にゴミ等による白レベルのノイズが乗っていると判断して、判断結果をスジ除去部39に出力する。画像読取装置1は、スジ検出部38がスジ(ノイズ)を検出すると、原稿読取光学経路上の清掃、少なくともシートスルー読取ガラス9の清掃を促す旨の警報を操作部32のディスプレイに表示出力する。
【0146】
スジ除去部39は、スジ検出部38の検出結果によって、主データD2を副データD1で補正する。例えば、スジ除去部39は、主データ(下流側)D2を副データ(上流側)D1で置き換えたり、あるいは、レベル差によっては、主走査の前後のデータで補間したり、または、主データD2と副データD1の平均レベルを画像データとして、画像処理部40に出力する。
【0147】
このように、本実施の形態の画像読取装置1は、搬送される原稿Gの画像を2ラインを読み取るCCDイメージセンサ6で少なくとも副走査方向の2つの読取位置で読み取るに際して、当該CCDイメージセンサ6の読み取った読取画像を、A/D変換部34で、デジタル画像データに変換し、当該デジタル画像データに基づいて、地肌レベル検出部37が、原稿Gの地肌レベルを検出している。
【0148】
したがって、シートスルー方式で原稿Gの読み取りを行う場合に、複数の読取位置で原稿の読み取りを行い、かつ、原稿の地肌レベルを検出して、画像データのレベルと地肌のレベルを比較することができ、高品質な読取画像データを得ることができる。
【0149】
また、本実施の形態の画像読取装置1は、CCDイメージセンサ6の読み取った原稿の画像データと地肌レベル検出部37の検出した原稿の地肌レベルに基づいて、CCDイメージセンサ6による原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズの有無を検出するスジ検出部38を設けている。
【0150】
したがって、原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズを適切に検出することができ、高品質な読取画像データを得ることができる。
【0151】
さらに、本実施の形態の画像読取装置1は、スジ検出部38のノイズ検出結果に基づいて、スジ除去部39で、CCDイメージセンサ6の読み取った原稿Gの画像データから画像ノイズを除去している。
【0152】
したがって、ゴミ等による画像ノイズを補正することができ、高品質な読取画像データを得ることができるとともに、異常画像記録されて用紙を無駄にすることを防止して、環境に好適なものとすることができる。
【0153】
また、本実施の形態の画像読取装置1は、スジ検出部38がノイズを検出すると、操作部32のディスプレイに原稿読取光学経路上の清掃を促す旨の警報を出力している。
【0154】
したがって、異常な読取画像の発生をより的確に解消することができ、画像を補正することなく、より高品質な読取画像データを得ることができる。
【0155】
なお、ごみ等によるノイズは、通常数画素の大きさで存在するものがほとんどであり、1画素だけの判断では誤検出をしてしまう場合も考えられる。
【0156】
そのような場合を考慮して、スジ検出部38は、例えば、図8に示すスジ検出部62のように、スジ検出部38のオア回路55の後段に、ノイズ連続検出回路63を接続したものであってもよく、このスジ検出部62では、異常が数画素連続して発生した場合、例えば、4〜5画素程度:600dpiの読取分解能のとき、0.2mm程度のゴミを認識して、スジ検出信号を出力する。
【0157】
このとき、画像読取装置1としては、スジ除去部39に検出画素相当のライン数の遅延回路を設けて、検出にかかる遅延を補正し、ノイズ検出時に遡って画像を補正する。
【0158】
また、上記第1の実施の形態の画像読取装置1では、下流側の読取位置の画像データを主データとしているが、上流側の読取位置の画像データを主データとしてもよい。
【0159】
さらに、図9に示すように、スジ除去部39の手前に、セレクタ64を配設して、ゴミを検出した場合に、主データとして用いるデータを上流側画像データと下流側画像データに切り換えて、ゴミの影響の少ない方のデータを使用するようにしてもよい。
【0160】
このように、本実施の形態の画像読取装置1は、スジ除去部39が、スジ検出部38の出力信号に基づいて、CCDイメージセンサ6の出力する画像データを選択的に読取画像データとして採用している。
【0161】
したがって、適切な補正を行って、黒スジ及び白スジに同時に除去することができ、より高品質な読取画像データを得ることができる。
【0162】
図10〜図15は、本発明の画像読取装置の第2の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、請求項6〜請求項8及び請求項12〜請求項15に対応するものである。
【0163】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態の画像読取装置1と同様の画像読取装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態の画像読取装置1と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略するとともに、図示しない部分についても、必要に応じて、第1の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0164】
図10は、本発明の画像読取装置の第2の実施の形態を適用したデジタル複写機、デジタル複合機、ファクシミリ装置、スキャナ等の画像読取装置100のデータ補正処理関係のブロック構成図であり、上記第1の実施の形態の画像読取装置1と同様のCPU30、メモリ31、操作部32、CCDイメージセンサ6、信号処理部33、A/D変換部34、シェーディング補正部35、遅延回路36、地肌レベル検出部37、スジ検出部38、スジ除去部39及び画像処理部40等を備えているとともに、原稿搬送部101、モータドライバ102及びスキャナモータ103等を備えている。
【0165】
本実施の形態の画像読取装置100は、第1の実施の形態の画像読取装置1と同様に、本体筐体2の上部に、ADF20が載置されており、ADF20でシートスルー読取ガラス9上を搬送される原稿Gを読み取るシートスルー方式と、コンタクトガラス8上にセットされた原稿Gを読み取るブック方式と、で原稿Gの画像を読み取る。
【0166】
原稿搬送部101は、CPU30の制御下で動作して、ADF20の給紙ローラや搬送ローラ21等を駆動させて、原稿Gを搬送する。
【0167】
スキャナモータ103は、第1走行体3と第2走行体を副走査方向に移動させるモータであり、モータドライバ102は、CPU30の制御下で、スキャナモータ103の駆動を制御する。スキャナモータ103及びモータドライバ102は、全体としてCCDイメージセンサ6による原稿Gの読取位置を変更する読取位置変更手段として機能している。
【0168】
そして、本実施の形態の画像読取装置100も、上記第1の実施の形態の画像読取装置1と同様に、そのCCDイメージセンサ6として、2ラインセンサが用いられており、例えば、図3に示したように、10ライン空けた2ラインを同時に読み取って出力する。CCDイメージセンサ6は、dライン間隔、例えば、図3に示したように、10ライン間隔、読取分解能や問題となるゴミのサイズを考慮して、10〜20ライン程度)で読み取った2ラインのセンサ出力を出力する。
【0169】
また、地肌レベル検出部37は、図6に示した構成を有しており、下流側(主)画像データD2に基づいて、原稿Gの地肌レベルを検出してスジ検出部38に出力する。
【0170】
スジ検出部38は、図7に示した構成を有しており、上流側(副)画像データD1と下流側(主)画像データD2及び地肌レベル検出部37からの地肌検出レベルに基づいて、スジ検出を行って、検出結果をスジ除去部39に出力する。また、スジ検出部38は、図8に示したスジ検出部62の構成を有して、異常が数画素連続して発生した場合、例えば、4〜5画素程度:600dpiの読取分解能のとき、0.2mm程度のゴミを認識して、スジ検出信号を出力するものであってもい。
【0171】
そして、本実施の形態の画像読取装置100は、上記第1の実施の形態と同様に、シートスルー方式では、原稿Gの読み取りに先立って、まず、第1走行体3及び第2走行体4を基準白板10の下に移動させて、基準白板10を読み取って、当該基準白板10を読み取ったときの画像データを、シェーディング補正データとして、シェーディング補正部35のシェーディング補正回路35a、35bのFIFOメモリに保存する。
【0172】
そして、画像読取装置100は、第1走行体3及び第2走行体4をシートスルー読取位置に復帰してから、原稿Gの搬送を開始して原稿Gの読み取り動作を開始し、原稿Gを読み取ったときの画像データを、シェーディング補正部35のシェーディング補正回路35a、35bのFIFOメモリに保存したシェーディング補正データに基づいてシェーディング補正する。
【0173】
画像読取装置100は、CCDイメージセンサ6で読み取ってシェーディング補正回路35a、35bでシェーディング補正した2系統の画像データのうち、主データ(下流側)として用いる方の画像データを、シェーディング補正回路35bから地肌レベル検出部37に入力し、地肌レベル検出部37で原稿Gの地肌レベルを検出して、スジ検出部38に入力する。
【0174】
スジ検出部38には、上流側(副)画像データD1と下流側(主)画像データD2がさらに入力され、スジ検出部38は、主データ(下流側)D2の読取レベルと副データ(上流側)D1の読取レベルを比較して、主データD2の読取レベルが副データD1の読取レベルよりも高いレベル(D2>D1)で、主データD2、副データD1ともに地肌の検出レベルDpkよりも高いレベル(D1>Dpk、D2>Dpk)で、そのレベル差(D2−D1)が設定されたゴミ検出スレッシュレベルDth_w以上(D2−D1>Dth_w)のとき、主データD2にゴミ等による白レベルのノイズが乗っていると判断して、判断結果をスジ除去部39に出力する。
【0175】
スジ除去部39は、スジ検出部38の検出結果によって、主データD2を副データD1で補正する。例えば、スジ除去部39は、主データ(下流側)D2を副データ(上流側)D1で置き換えたり、あるいは、レベル差によっては、主走査の前後のデータで補間したり、または、主データD2と副データD1の平均レベルを画像データとして、画像処理部40に出力する。
【0176】
また、本実施の形態の画像読取装置100では、下流側の読取位置の画像データを主データとしているが、上流側の読取位置の画像データを主データとしてもよい。
【0177】
さらに、図11に示すように、スジ除去部39の手前に、セレクタ104を配設して、ゴミを検出した場合に、主データとして用いるデータを上流側画像データと下流側画像データに切り換えて、ゴミの影響の少ない方のデータを使用するようにしてもよい。
【0178】
ところが、上述のように2ラインセンサであるCCDイメージセンサ6で原稿Gの画像を読み取って、ゴミ等によるスジがある場合に、当該スジを除去する画像補正処理を行っても、ゴミ等が当該CCDイメージセンサ6のラインをまたがるようなゴミ等であるときには、適切な画像補正処理を行うことができない。
【0179】
そこで、本実施の形態の画像読取装置100は、このような場合、読取位置を変更して、原稿Gの読み取りを行う。
【0180】
すなわち、図12に示すように、シートスルー読取ガラス9に付着しているゴミがCCDイメージセンサ6の2ラインの読取幅よりも大きい場合には、CPU30がモータドライバ102を制御して、スキャナモータ103を駆動させ、第1走行体3と第2走行体4を、例えば、図12に破線で示す位置から実線で示す位置に移動させて、読取位置を副走査方向に所定量移動させる。
【0181】
この読取位置の移動幅は、画像読取装置100の構造的な制約にもよるが、例えば、1ステップ0.5mmの移動距離(約12ライン間隔>2ラインCCD間隔)で、10ステップ程度の移動距離である。
【0182】
この読取位置の移動量は、ユーザの画像読取装置100の使用状況によって、最適な移動ステップが異なる場合があるため、画像読取装置100は、移動ステップ幅を、操作部32の操作で適宜設定することができる。
【0183】
そして、画像読取装置100は、この読取位置の移動を、次の2つの方法のいずれかで行う。すなわち、画像読取装置100は、スジ検出部38の検出信号に関わらず原稿読取毎(1枚または複数枚読取毎)に読取位置を可変する方法と、スジ検出部38がスジを検出した場合のみ読取位置を可変する方法とのいずれかの方法で読取位置の移動を行う。
【0184】
そして、画像読取装置100は、この読取位置の移動方法を操作部32の操作で選択することができ、CPU30は、操作部32で選択された移動方法をメモリ31に設定記憶して、当該選択された移動方法で、読取位置の移動を行う。
【0185】
また、読取位置を可変にすると、図13に示すように、副走査方向の画像有効範囲に移送のずれ(1ステップで12ライン)が生じる。そこで、画像読取装置100は、シートスルー方式で読み取りを行う場合、原稿の読取範囲の信号(FGATE信号)を、ADF20のレジストセンサを基準としてタイミングを生成し、画像処理部では、この画像有効範囲信号を基に画像データの取り込みを行う。
【0186】
この場合、画像読取装置100は、読取位置の移動データを原稿搬送部101に送ることで、副走査方向有効読取範囲の信号であるFGATE信号の出力タイミングを可変して、レジストずれの補正を行い、あるいは、画像処理部にてFGATE信号を遅延させて、レジストずれの補正を行う。
【0187】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態の画像読取装置100は、原稿Gの読み取りをシートスルー方式で行う場合に、選択された移動方法で読取位置を変更して原稿Gの読み取りを行って、シートスルー読取ガラス9に付着しているゴミの影響を受けることなく、高品質な画像の読み取りを行う。
【0188】
すなわち、画像読取装置100は、CPU30が、メモリ31に記憶されている読取位置の移動方法によって、原稿読取毎に読取位置を可変する方法とスジを検出した場合のみ読取位置を可変する方法とのいずれかの方法で読取位置の移動を行う。
【0189】
いま、読取位置の移動方法の設定が、原稿読取毎に読取位置を変更(可変)するに設定されていると、画像読取装置100は、図14に示すように、読取原稿があるかチェックし(ステップS101)、読取原稿があると、上述のように、所定の読取位置に第1走行体3と第2走行体4を移動させて、ADF20の原稿搬送部101を駆動させて原稿Gを搬送させ、当該読取位置で、原稿Gの画像の読み取りを行う(ステップS102)。
【0190】
画像読取装置100は、予め設定されている枚数、例えば、1枚または複数枚の原稿Gの読み取りが完了すると(ステップS103)、原稿読取位置を変更し、レジスト位置の補正を行って、ステップS101に戻る(ステップS104)。この場合、画像読取装置100は、CPU30がモータドライバ102を制御して、スキャナモータ103を駆動させ、第1走行体3と第2走行体4を予め設定されている移動量または操作部32で設定されてメモリ31に記憶されている移動量、例えば、1ステップ0.5mm)だけ移動させる。
【0191】
そして、ステップS101で、読取原稿がないと、画像読取装置100は、処理を終了する。
【0192】
このように原稿読取毎に読取位置を可変すると、シートスルー読取ガラス9に付着するゴミが同一箇所にとどまることが少ない(紙紛等粘着性が弱く原稿Gとともに搬送されることが多い)場合には、比較的有効となる。
【0193】
また、読取位置の移動方法の設定が、スジを検出した場合のみ読取位置を可変するに設定されていると、画像読取装置100は、図15に示すように、読取原稿があるかチェックし(ステップS201)、読取原稿があると、上述のように、所定の読取位置に第1走行体3と第2走行体4を移動させて、ADF20の原稿搬送部101を駆動させて原稿Gを搬送させ、当該読取位置で、原稿Gの画像の読み取りを行う(ステップS202)。
【0194】
画像読取装置100は、予め設定されている枚数、例えば、1枚または複数枚の原稿Gの読み取りが完了すると(ステップS203)、スジ検出部38がスジを検出したかチェックし(ステップS204)、スジ検出部38がスジを検出しているときには、原稿読取位置を変更し、さらに、レジスト位置の補正を行って、ステップS201に戻る(ステップS205)。この場合、画像読取装置100は、CPU30がモータドライバ102を制御して、スキャナモータ103を駆動させ、第1走行体3と第2走行体4を予め設定されている移動量または操作部32で設定されてメモリ31に記憶されている移動量、例えば、1ステップ0.5mm)だけ移動させる。また、画像読取装置100は、スジ検出部38がスジ(ノイズ)を検出すると、原稿読取光学経路上の清掃、少なくともシートスルー読取ガラス9の清掃を促す旨の警報を操作部32のディスプレイに表示出力する。
【0195】
ステップS204で、スジ検出部38がスジを検出していないときには、読取位置の変更を行うことなく、ステップS201に戻る。
【0196】
ステップS201で、読取原稿がないと、画像読取装置100は、処理を終了する。
【0197】
そして、画像読取装置100は、上記ステップS104及びステップS205でのレジスト位置の補正を、上述のように行う。すなわち、画像読取装置100は、読取位置の移動データを原稿搬送部101に送ることで、副走査方向有効読取範囲の信号であるFGATE信号の出力タイミングを可変して、レジストずれの補正を行い、あるいは、画像処理部にてFGATE信号を遅延させて、レジストずれの補正を行う。
【0198】
このように、スジを検出する場合に読取位置を可変すると、シートスルー読取ガラス9に付着するゴミが同一箇所にとどまることが多い(ポストイットやセロハンテープの糊等の粘着性の強いゴミである)場合に、比較的有効となる。
【0199】
このように、本実施の形態の画像読取装置100は、搬送される原稿Gの画像を、CCDイメージセンサ6で少なくとも副走査方向の複数の読取位置で読み取るに際して、CCDイメージセンサ6の読み取った読取画像を、A/D変換部34で、デジタル画像データに変換し、当該デジタル画像データに基づいて、地肌レベル検出部37が、原稿Gの地肌レベルを検出して、スジ検出部38が、CCDイメージセンサ6の読み取った原稿Gの画像データと地肌レベル検出部37の検出した原稿Gの地肌レベルに基づいてCCDイメージセンサ6による原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズの有無を検出し、モータドライバ102とスキャナモータ103が、CCDイメージセンサ6による原稿Gの読取位置を変更している。
【0200】
したがって、シートスルー方式で原稿Gの読み取りを行う場合に、複数の読取位置で原稿Gの読み取りを行ることができ、原稿Gの地肌レベルを検出して、画像データのレベルと地肌のレベルを比較できるようにすることができるとともに、ノイズ検出を行えるようにして、読取位置を変更することができ、高品質な読取画像データを得ることができる。
【0201】
また、本実施の形態の画像読取装置100は、スジ検出部38の検出結果に基づいて、モータドライバ102とスキャナモータ103で原稿読取位置を変更している。
【0202】
したがって、読取位置を変更して原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズの影響を低減することができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0203】
さらに、本実施の形態の画像読取装置100は、スジ検出部38の検出結果の如何に関わらず、原稿読取位置を変更している。
【0204】
したがって、固定した場所に留まらないゴミ等の影響を低減することができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0205】
また、本実施の形態の画像読取装置100は、原稿Gの搬送に伴って検出する当該原稿範囲に基づいて位相ずれを補正している。
【0206】
したがって、原稿検出範囲に応じて、原稿搬送時の原稿領域信号を補正することで先端画像のずれを抑えることができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0207】
さらに、本実施の形態の画像読取装置100は、CCDイメージセンサ6による原稿読取範囲信号を制御することで、位相ずれを補正している。
【0208】
したがって、原稿搬送時に出力される原稿検出範囲信号を固定のタイミングとし、レジスト補正を画像処理部で原稿領域信号を遅延させて行って、先端画像のずれを抑えることができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0209】
また、本実施の形態の画像読取装置100は、スジ検出部38がノイズを検出すると、操作部32のディスプレイに原稿読取光学経路上の清掃を促す旨の警報を出力している。
【0210】
したがって、ユーザにゴミ等の検出を知らせるとともに、ゴミ等の清掃を促して、異常な読取画像の発生をより的確に解消することができ、画像を補正することなく、より高品質な読取画像データを得ることができる。
【0211】
図16〜図20は、本発明の画像読取装置の第3の実施の形態を示す図であり、請求項9〜請求項15に対応するものである。
【0212】
なお、本実施の形態は、上記第2の実施の形態の画像読取装置100と同様の画像読取装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第2の実施の形態の画像読取装置100と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略するとともに、図示しない部分についても、必要に応じて、第2の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0213】
図16は、本発明の画像読取装置の第3の実施の形態を適用したデジタル複写機、デジタル複合機、ファクシミリ装置、スキャナ等の画像読取装置110のデータ補正処理関係のブロック構成図であり、上記第2の実施の形態の画像読取装置100と同様のCPU30、メモリ31、操作部32、CCDイメージセンサ6、信号処理部33、A/D変換部34、シェーディング補正部35、遅延回路36、地肌レベル検出部37、スジ検出部38、スジ除去部39、画像処理部40、原稿搬送部101、モータドライバ102及びスキャナモータ103等を備えているとともに、ガイド板読取レベル検出部111を備えている。
【0214】
ガイド板読取レベル検出部(ガイド板ノイズ検出手段)111は、A/D変換部34とシェーディング補正部35の間に接続されており、原稿Gの読取開始直前にシートスルー読取ガラス9と対向する位置に配設されている搬送ガイド板22を読み取ったときの当該読取レベルを検出して、CPU30に出力する。この場合、搬送ガイド板22は、少なくともシートスルー読取ガラス9側の面が白色に施されている。
【0215】
このガイド板読取レベル検出部111は、図17に示すように、比較回路112、113、オア(OR)回路114及びアンド(AND)回路115等を備えている。
【0216】
比較回路112には、上流側(副)画像データD1とゴミ検出スレッシュレベルDth_gbが入力され、比較回路112は、上流側(副)画像データD1とゴミ検出スレッシュレベルDth_gbを比較して、比較結果をオア回路114に出力する。
【0217】
比較回路113には、下流側(主)画像データD2とゴミ検出スレッシュレベルDth_gbが入力され、比較回路113は、下流側(主)画像データD2とゴミ検出スレッシュレベルDth_gbを比較して、比較結果をオア回路114に出力する。
【0218】
オア回路114は、比較回路112と比較回路113の比較結果のオアを取って、アンド回路115に出力し、アンド回路115には、さらに、検出タイミング信号が入力されていて、アンド回路115は、当該検出タイミング信号のタイミングで、オア回路114のオア結果をゴミ検出信号としてCPU30に出力する。
【0219】
すなわち、CCDイメージセンサ6の搬送ガイド板22を読み取ったときの読取レベルは、図18に示すように、ゴミ検出スレッシュレベルDth_gbよりも高いレベルであるが、シートスルー読取ガラス9にゴミが付着していると、図19に示すように、CCDイメージセンサ6の搬送ガイド板22を読み取ったときの読取レベルのうち、当該ゴミ位置の読取レベルが、ゴミ検出スレッシュレベルDth_gbより低いレベルとなる。
【0220】
そして、上記ガイド板読取レベル検出部111は、この搬送ガイド板22を読み取ったときの読取レベルがゴミ検出スレッシュレベルDth_gbよりも低くなった場合に、ゴミを検出した旨のゴミ検出信号をCPU30に出力する。
【0221】
CPU30は、ガイド板読取レベル検出部111からゴミ有りを示すゴミ検出信号が入力されると、モータドライバ102を制御して、スキャナモータ103を駆動させ、第1走行体3と第2走行体4を予め設定されている移動量または操作部32で設定されてメモリ31に記憶されている移動量、例えば、1ステップ0.5mm)だけ移動させて、ゴミの影響を除去する。
【0222】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態の画像読取装置110は、原稿読取の直前に搬送ガイド板22を読み取ってシートスルー読取ガラス9にゴミが付着しているか判定して、当該判定結果に基づいて、原稿Gの読取位置の変更を行うか否かの制御を行う。
【0223】
すなわち、画像読取装置110は、図20に示すように、読取原稿があるかチェックし(ステップS301)、読取原稿があると、ゴミ検出処理を行う(ステップS302)。
【0224】
このゴミ検出処理は、原稿Gの読取直前にシートスルー読取ガラス9を通して搬送ガイド板22を読み取ったときの画像データに基づいてガイド板読取レベル検出部111がゴミの検出を行って、検出結果をCPU30に出力する。
【0225】
ステップS302で、ゴミ検出処理を行うと、画像読取装置110は、ゴミがったかチェックし(ステップS303)、ゴミがある場合には、モータドライバ102を制御して、スキャナモータ103を駆動させ、第1走行体3と第2走行体4を予め設定されている移動量または操作部32で設定されてメモリ31に記憶されている移動量、例えば、1ステップ0.5mm)だけ移動させるとともに、レジスト位置の補正を行って(ステップS304)、当該移動した読取位置で、原稿Gの画像の読み取りを行う(ステップS305)。
【0226】
また、ステップS303で、ゴミがないときには、画像読取装置110は、読取位置の変更を行うことなく、原稿Gの読み取りを行う(ステップS305)。
【0227】
画像読取装置110は、原稿Gの読み取りが完了すると(ステップS306)、スジ検出部38がスジを検出したかチェックし(ステップS307)、スジ検出部38がスジを検出しているときには、原稿読取位置を変更し、さらに、レジスト位置の補正を行って、ステップS301に戻る(ステップS308)。この場合、画像読取装置110は、CPU30がモータドライバ102を制御して、スキャナモータ103を駆動させ、第1走行体3と第2走行体4を予め設定されている移動量または操作部32で設定されてメモリ31に記憶されている移動量、例えば、1ステップ0.5mm)だけ移動させる。画像読取装置110は、スジ検出部38がスジ(ノイズ)を検出すると、原稿読取光学経路上の清掃、少なくともシートスルー読取ガラス9の清掃を促す旨の警報を操作部32のディスプレイに表示出力する。
【0228】
ステップS307で、スジ検出部38がスジを検出していないときには、画像読取装置110は、読取位置の変更を行うことなく、ステップS301に戻る。
【0229】
ステップS301で、読取原稿がないと、画像読取装置110は、処理を終了する。
【0230】
そして、画像読取装置110は、上記ステップS104及びステップS205でのレジスト位置の補正を、上述のように行う。すなわち、画像読取装置110は、読取位置の移動データを原稿搬送部101に送ることで、副走査方向有効読取範囲の信号であるFGATE信号の出力タイミングを可変して、レジストずれの補正を行い、あるいは、画像処理部にてFGATE信号を遅延させて、レジストずれの補正を行う。
【0231】
このように、本実施の形態の画像読取装置110は、読取位置に原稿Gが未搬送のときにCCDイメージセンサ6で読取可能な白色に施され読取位置に設けられた搬送ガイド板22を、原稿読取開始前に読み取ったときの読取レベルに基づいて、ガイド板読取レベル検出部111で、ノイズの有無を検出している。
【0232】
したがって、原稿読取開始前にゴミの検出を行うことができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0233】
また、本実施の形態の画像読取装置110は、ガイド板読取レベル検出部111がノイズを検出すると、モータドライバ102とスキャナモータ103で原稿読取位置を変更している。
【0234】
したがって、原稿読取前にノイズ(ゴミ等)を検出した場合に、原稿Gの読取位置を変更することで、ゴミ等を読み取ってしまうことを未然に防止することができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0235】
さらに、本実施の形態の画像読取装置110は、原稿Gの搬送に伴って検出する当該原稿範囲に基づいて位相ずれを補正している。
【0236】
したがって、原稿検出範囲に応じて、原稿搬送時の原稿領域信号を補正することで先端画像のずれを抑えることができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0237】
また、本実施の形態の画像読取装置110は、CCDイメージセンサ6による原稿読取範囲信号を制御することで、位相ずれを補正している。
【0238】
したがって、原稿搬送時に出力される原稿検出範囲信号を固定のタイミングとし、レジスト補正を画像処理部で原稿領域信号を遅延させて行って、先端画像のずれを抑えることができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0239】
さらに、本実施の形態の画像読取装置110は、スジ検出部38がノイズを検出すると、操作部32のディスプレイに原稿読取光学経路上の清掃を促す旨の警報を出力している。
【0240】
したがって、ユーザにゴミ等の検出を知らせるとともに、ゴミ等の清掃を促して、異常な読取画像の発生をより的確に解消することができ、画像を補正することなく、より高品質な読取画像データを得ることができる。
【0241】
図21〜図25は、本発明の画像読取装置の第4の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、請求項16から請求項26に対応するものである。
【0242】
なお、本実施の形態は、上記第2の実施の形態の画像読取装置100と同様の画像読取装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第2の実施の形態の画像読取装置100と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略するとともに、図示しない部分についても、必要に応じて、第2の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0243】
図21は、本発明の画像読取装置の第4の実施の形態を適用したデジタル複写機、デジタル複合機、ファクシミリ装置、スキャナ等の画像読取装置120のデータ補正処理関係のブロック構成図であり、上記第2の実施の形態の画像読取装置100と同様のCPU30、メモリ31、操作部32、CCDイメージセンサ6、信号処理部33、A/D変換部34、シェーディング補正部35、遅延回路36、地肌レベル検出部37、スジ検出部38、スジ除去部39、画像処理部40、原稿搬送部101、モータドライバ102及びスキャナモータ103等を備えているとともに、画像レベル補正部121を備えている。
【0244】
画像レベル補正部121は、シェーディング補正部35と遅延回路36との間に接続されており、シェーディング補正部35からの上流側(副)画像データD1と下流側(主)画像データD2及び遅延回路36の上流側(副)画像データD1の遅延出力が入力される。
【0245】
画像レベル補正部121は、2ラインセンサであるCCDイメージセンサ6の各ラインセンサの読取レベル差を補正するものである。
【0246】
すなわち、シートスルー読取ガラス9と搬送ガイド板22との間を搬送される原稿Gは、図22に示すように、多少シートスルー読取ガラス9から浮いた状態で搬送されるため、読取位置によって、原稿Gの読取面(原稿面)までの距離が、図22にL1とL2で示すように異なってしまうことがある。
【0247】
このようにCCDイメージセンサ6と原稿面までの距離が異なると、2ラインセンサであるCCDイメージセンサ6の各ラインセンサの出力する読取レベル(画像レベル)が異なったものとなる。
【0248】
そこで、画像レベル補正部121は、2ラインセンサであるCCDイメージセンサ6で同一ラインを読み取ったときの地肌レベルを検出し、当該地肌レベルの比に対応して、片方のラインセンサの読取データを補正する。例えば、上流側のラインセンサで読み取った原稿Gの地肌レベルをDga、下流側のラインセンサで読み取った原稿Gの地肌レベルをDgbとし、上流側の画像データをDa、補正後の原稿Gの画像データをDa’とすると、補正後の原稿Gの画像データDa’は、次式(1)で与えられる。
【0249】
Da’=Da×Dgb/Dga・・・(1)
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態の画像読取装置120は、2ラインセンサのCCDイメージセンサ6で原稿Gを読み取ったときの原稿Gの地肌レベルの検出結果に基づいて画像レベルを補正するとともに、スジ検出を行って、スジ除去を行い、さらに、読取位置を変更して原稿Gの読み取りを行って、シートスルー読取ガラス9に付着しているゴミの影響を受けることなく、高品質な画像の読み取りを行う。
【0250】
すなわち、本実施の形態の画像読取装置120は、シートスルー方式では、上述のように、原稿Gの読み取りに先立って、まず、第1走行体3及び第2走行体4を基準白板10の下に移動させて、基準白板10を読み取って、当該基準白板10を読み取ったときの画像データを、シェーディング補正データとして、シェーディング補正部35のシェーディング補正回路35a、35bのFIFOメモリに保存する。
【0251】
そして、画像読取装置120は、第1走行体3及び第2走行体4をシートスルー読取位置に復帰してから、原稿Gの搬送を開始して原稿Gの読み取り動作を開始し、原稿Gを読み取ったときの画像データを、シェーディング補正部35のシェーディング補正回路35a、35bのFIFOメモリに保存したシェーディング補正データに基づいてシェーディング補正する。
【0252】
画像読取装置120は、原稿GをCCDイメージセンサ6で読み取ってシェーディング補正回路35a、35bでシェーディング補正した2系統の画像データのうち、主データ(下流側)として用いる方の画像データを、シェーディング補正回路35bから地肌レベル検出部37に入力し、地肌レベル検出部37で原稿Gの地肌レベルを検出して、スジ検出部38に入力する。
【0253】
スジ検出部38には、上流側(副)画像データD1と下流側(主)画像データD2がさらに入力され、スジ検出部38は、主データ(下流側)D2の読取レベルと副データ(上流側)D1の読取レベルを比較して、主データD2の読取レベルが副データD1の読取レベルよりも高いレベル(D2>D1)で、主データD2、副データD1ともに地肌の検出レベルDpkよりも高いレベル(D1>Dpk、D2>Dpk)で、そのレベル差(D2−D1)が設定されたゴミ検出スレッシュレベルDth_w以上(D2−D1>Dth_w)のとき、主データD2にゴミ等による白レベルのノイズが乗っていると判断して、判断結果をスジ除去部39に出力する。
【0254】
一方、画像読取装置120は、シェーディング補正部35と遅延回路36との間には、画像レベル補正部121が接続されており、画像レベル補正部121には、シェーディング補正部35からの上流側(副)画像データD1と下流側(主)画像データD2及び遅延回路36の上流側(副)画像データD1の遅延出力が入力される。
【0255】
画像レベル補正部(画像補正手段)121は、2ラインセンサであるCCDイメージセンサ6で同一ラインを読み取ったときの地肌レベルを検出し、当該地肌レベルの比に対応して、例えば、上記式(1)に基づいて、片方のラインセンサの読取データを補正して、補正後の画像データを遅延回路36に出力する。すなわち、画像レベル補正部121は、2ラインセンサであるCCDイメージセンサ6の各ラインの読取レベル差を補正して遅延回路36に出力している。
【0256】
遅延回路36は、画像レベル補正部121からのレベル補正後の画像データ(副データD2を所定量遅延して、スジ除去部39に出力する。
【0257】
スジ除去部39は、スジ検出部38の検出結果によって、主データD2を副データD1で補正する。例えば、スジ除去部39は、主データ(下流側)D2を副データ(上流側)D1で置き換えたり、あるいは、レベル差によっては、主走査の前後のデータで補間したり、または、主データD2と副データD1の平均レベルを画像データとして、画像処理部40に出力する。
【0258】
なお、本実施の形態の画像読取装置120では、下流側の読取位置の画像データを主データとしているが、上流側の読取位置の画像データを主データとしてもよい。
【0259】
また、図23に示すように、スジ除去部39の手前に、セレクタ122を配設して、ゴミを検出した場合に、主データとして用いるデータを上流側画像データと下流側画像データに切り換えて、ゴミの影響の少ない方のデータを使用するようにしてもよい。
【0260】
さらに、画像読取装置120は、スジ検出部38がスジ(ノイズ)を検出すると、原稿読取光学経路上の清掃、少なくともシートスルー読取ガラス9の清掃を促す旨の警報を操作部32のディスプレイに表示出力する。
【0261】
そして、上述のように2ラインセンサであるCCDイメージセンサ6で原稿Gの画像を読み取って、画像レベル補正部121で読取レベル差を補正し、さらに、ゴミ等によるスジがある場合に、当該スジを除去する画像補正処理を行っても、ゴミ等が当該CCDイメージセンサ6のラインをまたがるようなゴミ等であるときには、適切な画像補正処理を行うことができない。
【0262】
そこで、本実施の形態の画像読取装置120は、このような場合、読取位置を変更して、原稿Gの読み取りを行う。
【0263】
すなわち、図24に示すように、シートスルー読取ガラス9に付着しているゴミがCCDイメージセンサ6の2ラインの読取幅よりも大きい場合には、CPU30がモータドライバ102を制御して、スキャナモータ103を駆動させ、第1走行体3と第2走行体4を、例えば、図24に破線で示す位置から実線で示す位置に移動させて、読取位置を副走査方向に所定量移動させる。
【0264】
この読取位置の移動幅は、画像読取装置120の構造的な制約にもよるが、例えば、1ステップ0.5mmの移動距離(約12ライン間隔>2ラインCCD間隔)で、10ステップ程度の移動距離である。
【0265】
この読取位置の移動量は、ユーザの画像読取装置120の使用状況によって、最適な移動ステップが異なる場合があるため、画像読取装置120は、移動ステップ幅を、操作部32の操作で適宜設定することができる。
【0266】
そして、画像読取装置120は、この読取位置の移動を、次の2つの方法のいずれかで行う。すなわち、画像読取装置120は、スジ検出部38の検出信号に関わらず原稿読取毎(1枚または複数枚読取毎)に読取位置を可変する方法(図14参照)と、スジ検出部38がスジを検出した場合のみ読取位置を可変する方法(図15参照)とのいずれかの方法で読取位置の移動を行う。
【0267】
そして、画像読取装置120は、この読取位置の移動方法を操作部32の操作で選択することができ、CPU30は、操作部32で選択された移動方法をメモリ31に設定記憶して、当該選択された移動方法で、読取位置の移動を行う。
【0268】
また、読取位置を可変にすると、図13に示したように、副走査方向の画像有効範囲に移送のずれ(1ステップで12ライン)が生じる。そこで、画像読取装置120は、シートスルー方式で読み取りを行う場合、原稿の読取範囲の信号(FGATE信号)を、ADF20のレジストセンサを基準としてタイミングを生成し、画像処理部では、この画像有効範囲信号を基に画像データの取り込みを行う。
【0269】
この場合、画像読取装置120は、読取位置の移動データを原稿搬送部101に送ることで、副走査方向有効読取範囲の信号であるFGATE信号の出力タイミングを可変して、レジストずれの補正を行い、あるいは、画像処理部にてFGATE信号を遅延させて、レジストずれの補正を行う。
【0270】
このように、本実施の形態の画像読取装置120は、搬送される原稿Gの画像を、CCDイメージセンサ6で少なくとも副走査方向の複数の読取位置で読み取るに際して、CCDイメージセンサ6の読み取った読取画像を、A/D変換部34で、デジタル画像データに変換し、当該デジタル画像データに基づいて、地肌レベル検出部37が、原稿の地肌レベルを検出して、スジ検出部38が、CCDイメージセンサ6の読み取った原稿の画像データと地肌レベル検出部37の検出した原稿Gの地肌レベルに基づいてCCDイメージセンサ6による原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズの有無を検出し、スジ除去部39が、スジ検出部38のノイズ検出結果に基づいてCCDイメージセンサ6の読み取った原稿Gの画像データから画像ノイズを除去して、地肌レベル検出部37による原稿Gの地肌レベルの検出結果に基づいて、画像レベル補正部121が、CCDイメージセンサ6の読み取った原稿Gの画像データを補正している。
【0271】
したがって、読取位置の違いによる読取レベルの差を補正し、ゴミを検出すると、CCDイメージセンサ6の読取レベル及び地肌検出レベルに応じてノイズ画像を補正することができ、高品質な読取画像データを得ることができるとともに、ノイズのある画像データが記録出力されて、異常画像として破棄されて、用紙の無駄を低減することができ、環境に好適なものとすることができる。
【0272】
また、本実施の形態の画像読取装置120は、CCDイメージセンサ6の原稿読取位置を変更するモータドライバ102とスキャナモータ103を設けている。
【0273】
したがって、原稿読取位置を変更することで、ゴミ等の影響を避けることができ、異常な読取画像の発生をより的確に解消して、画像を補正することなく、より高品質な読取画像データを得ることができる。
【0274】
さらに、本実施の形態の画像読取装置120は、スジ検出部38の検出結果に基づいて、モータドライバ102とスキャナモータ103で原稿読取位置を変更している。
【0275】
したがって、ゴミを検出した場合に、原稿読取位置を変更することで、ゴミ等の影響を避けることができ、異常な読取画像の発生をより的確に解消して、画像を補正することなく、より高品質な読取画像データを得ることができる。
【0276】
また、本実施の形態の画像読取装置120は、スジ検出部38の検出結果の如何に関わらず、モータドライバ102とスキャナモータ103で原稿読取位置を変更している。
【0277】
したがって、固定した場所に留まらないゴミ等の影響を低減することができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0278】
さらに、本実施の形態の画像読取装置120は、原稿読取位置の変更に合わせて、CCDイメージセンサ6で読み取る原稿Gの副走査方向の位相ずれを補正している。
【0279】
したがって、原稿読取位置を変更することによる先端画像のずれを抑えることができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0280】
また、本実施の形態の画像読取装置120は、原稿Gの搬送に伴って検出する当該原稿範囲に基づいて位相ずれを補正している。
【0281】
したがって、原稿検出範囲に応じて、原稿搬送時の原稿領域信号を補正することで先端画像のずれを抑えることができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0282】
さらに、本実施の形態の画像読取装置120は、CCDイメージセンサ6による原稿読取範囲信号を制御することで、位相ずれを補正している。
【0283】
したがって、原稿搬送時に出力される原稿検出範囲信号を固定のタイミングとし、レジスト補正を画像処理部で原稿領域信号を遅延させて行って、先端画像のずれを抑えることができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0284】
また、本実施の形態の画像読取装置120は、スジ検出部38がノイズを検出すると、操作部32のディスプレイに原稿読取光学経路上の清掃を促す旨の警報を出力している。
【0285】
したがって、ユーザにゴミの検出を知らせるとともに、ゴミの清掃を促して、異常な読取画像の発生をより的確に解消することができ、画像を補正することなく、より高品質な読取画像データを得ることができる。
【0286】
また、本実施の形態の場合、上記第3の実施の形態の場合と同様に、図25に示すように、ガイド板読取レベル検出部123を設け、ガイド板読取レベル検出部123の出力するゴミ検出信号に基づいて、読取位置の変更を行ってもよい。この場合、ガイド板読取レベル検出部123は、原稿Gの読取開始直前にシートスルー読取ガラス9と対向する位置に配設されている搬送ガイド板22をCCDイメージセンサ6が読み取ったときの読取レベルがゴミ検出スレッシュレベルDth_gbよりも低くなった場合に、ゴミを検出した旨のゴミ検出信号をCPU30に出力する。
【0287】
このように、読取位置に原稿Gが未搬送のときにCCDイメージセンサ6で読取可能な白色に施され読取位置に設けられた搬送ガイド板22を、原稿読取開始前に読み取ったときの読取レベルに基づいて、ガイド板読取レベル検出部123で、ノイズの有無を検出すると、原稿読取開始前にゴミの検出を行うことができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0288】
このとき、画像読取装置120は、ガイド板読取レベル検出部123がノイズを検出すると、モータドライバ102とスキャナモータ103で原稿読取位置を変更している。
【0289】
したがって、原稿読取前にノイズ(ゴミ等)を検出した場合に、原稿Gの読取位置を変更することで、ゴミ等を読み取ってしまうことを未然に防止することができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0290】
そして、上記各実施の形態において、画像読取装置1、100、110、120として、デジタル複写装置、デジタル複合装置または画像処理装置を用いている。
【0291】
したがって、デジタル複写装置、デジタル複合装置またはファクシミリ装置やスキャナ等でのゴミ等によるノイズ画像の影響を低減することができ、高品質な読取画像を得ることができる。
【0292】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0293】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の画像読取装置によれば、搬送される原稿の画像を、複数の画像読取手段で少なくとも副走査方向の複数の読取位置で読み取るに際して、当該複数の画像読取手段の読み取った読取画像を、変換手段で、デジタル画像データに変換し、当該デジタル画像データに基づいて、地肌レベル検出手段が、原稿の地肌レベルを検出するので、シートスルー方式で原稿の読み取りを行う場合に、複数の読取位置で原稿の読み取りを行い、かつ、原稿の地肌レベルを検出して、画像データのレベルと地肌のレベルを比較することができ、高品質な読取画像データを得ることができる。
【0294】
請求項2記載の発明の画像読取装置によれば、複数の画像読取手段の読み取った原稿の画像データと地肌レベル検出手段の検出した原稿の地肌レベルに基づいて、画像読取手段による原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズの有無を検出するノイズ検出手段を設けているので、原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズを適切に検出することができ、高品質な読取画像データを得ることができる。
【0295】
請求項3記載の発明の画像読取装置によれば、ノイズ検出手段のノイズ検出結果に基づいて、ノイズ除去手段で、画像読取手段の読み取った原稿の画像データから画像ノイズを除去するので、ゴミ等による画像ノイズを補正することができ、高品質な読取画像データを得ることができるとともに、異常画像記録されて用紙を無駄にすることを防止して、環境に好適なものとすることができる。
【0296】
請求項4記載の発明の画像読取装置によれば、ノイズ除去手段が、ノイズ検出手段の出力信号に基づいて、複数の画像読取手段の出力する画像データを選択的に読取画像データとして採用するので、適切な補正を行って、黒スジ及び白スジに同時に除去することができ、より高品質な読取画像データを得ることができる。
【0297】
請求項5記載の発明の画像読取装置によれば、ノイズ検出手段がノイズを検出すると、警報手段から原稿読取光学経路上の清掃を促す旨の警報を出力するので、異常な読取画像の発生をより的確に解消することができ、画像を補正することなく、より高品質な読取画像データを得ることができる。
【0298】
請求項6記載の発明の画像読取装置によれば、搬送される原稿の画像を、複数の画像読取手段で少なくとも副走査方向の複数の読取位置で読み取るに際して、複数の画像読取手段の読み取った読取画像を、変換手段で、デジタル画像データに変換し、当該デジタル画像データに基づいて、地肌レベル検出手段が、原稿の地肌レベルを検出して、ノイズ検出手段が、複数の画像読取手段の読み取った原稿の画像データと地肌レベル検出手段の検出した原稿の地肌レベルに基づいて画像読取手段による原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズの有無を検出し、読取位置変更手段が、複数の画像読取手段の原稿の読取位置を変更するので、シートスルー方式で原稿の読み取りを行う場合に、複数の読取位置で原稿の読み取りを行ることができ、原稿の地肌レベルを検出して、画像データのレベルと地肌のレベルを比較できるようにすることができるとともに、ノイズ検出を行えるようにして、読取位置を変更することができ、高品質な読取画像データを得ることができる。
【0299】
請求項7記載の発明の画像読取装置によれば、ノイズ検出手段の検出結果に基づいて、読取位置変更手段で原稿読取位置を変更するので、読取位置を変更して原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズの影響を低減することができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0300】
請求項8記載の発明の画像読取装置によれば、ノイズ検出手段の検出結果の如何に関わらず、読取位置変更手段で原稿読取位置を変更するので、固定した場所に留まらないゴミ等の影響を低減することができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0301】
請求項9記載の発明の画像読取装置によれば、読取位置に原稿が未搬送のときに画像読取手段で読取可能な白色に施され読取位置に設けられた搬送ガイド板を、原稿読取開始前に読み取ったときの読取レベルに基づいて、ガイド板ノイズ検出手段で、ノイズの有無を検出するので、原稿読取開始前にゴミの検出を行うことができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0302】
請求項10記載の発明の画像読取装置によれば、ガイド板ノイズ検出手段がノイズを検出すると、読取位置変更手段で原稿読取位置を変更するので、原稿読取前にノイズ(ゴミ等)を検出した場合に、原稿の読取位置を変更することで、ゴミ等を読み取ってしまうことを未然に防止することができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0303】
請求項11記載の発明の画像読取装置によれば、読取位置変更手段による原稿読取位置の変更に合わせて、位相補正手段で、画像読取手段で読み取る原稿の副走査方向の位相ずれを補正するので、原稿読取位置を変更することによる先端画像のずれを抑えることができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0304】
請求項12位相補正手段が、原稿の搬送に伴って検出する当該原稿範囲に基づいて位相ずれを補正するので、原稿検出範囲に応じて、原稿搬送時の原稿領域信号を補正することで先端画像のずれを抑えることができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0305】
請求項13記載の発明の画像読取装置によれば、位相補正手段が、画像読取手段による原稿読取範囲信号を制御することで、位相ずれを補正するので、原稿搬送時に出力される原稿検出範囲信号を固定のタイミングとし、レジスト補正を画像処理部で原稿領域信号を遅延させて行って、先端画像のずれを抑えることができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0306】
請求項14記載の発明の画像読取装置によれば、ノイズ検出手段またはガイド板ノイズ検出手段がノイズを検出すると、警報手段から原稿読取光学経路上の清掃を促す旨の警報を出力するので、ユーザにゴミ等の検出を知らせるとともに、ゴミ等の清掃を促して、異常な読取画像の発生をより的確に解消することができ、画像を補正することなく、より高品質な読取画像データを得ることができる。
【0307】
請求項15記載の発明の画像読取装置によれば、ノイズ検出手段のノイズ検出結果に基づいて、ノイズ除去手段が、画像読取手段の読み取った原稿の画像データから画像ノイズを除去するので、複数の読取手段の読取レベル及び地肌検出レベルに応じてノイズ画像を補正することができ、より高品質な読取画像データを得ることができる。
【0308】
請求項16記載の発明の画像読取装置によれば、搬送される原稿の画像を、複数の画像読取手段で少なくとも副走査方向の複数の読取位置で読み取るに際して、当該複数の画像読取手段の読み取った読取画像を、変換手段で、デジタル画像データに変換し、当該デジタル画像データに基づいて、地肌レベル検出手段が、原稿の地肌レベルを検出して、ノイズ検出手段が、複数の画像読取手段の読み取った原稿の画像データと地肌レベル検出手段の検出した原稿の地肌レベルに基づいて画像読取手段による原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズの有無を検出し、ノイズ除去手段が、ノイズ検出手段のノイズ検出結果に基づいて画像読取手段の読み取った原稿の画像データから画像ノイズを除去して、地肌レベル検出手段による原稿の地肌レベルの検出結果に基づいて、画像補正手段が、画像読取手段の読み取った原稿の画像データを補正するので、読取位置の違いによる読取レベルの差を補正し、ゴミを検出すると、複数の画像読取手段の読取レベル及び地肌検出レベルに応じてノイズ画像を補正することができ、高品質な読取画像データを得ることができるとともに、ノイズのある画像データが記録出力されて、異常画像として破棄されて、用紙の無駄を低減することができ、環境に好適なものとすることができる。
【0309】
請求項17記載の発明の画像読取装置によれば、複数の画像読取手段の原稿の読取位置を変更する読取位置変更手段を設けているので、原稿読取位置を変更することで、ゴミ等の影響を避けることができ、異常な読取画像の発生をより的確に解消して、画像を補正することなく、より高品質な読取画像データを得ることができる。
【0310】
請求項18記載の発明の画像読取装置によれば、ノイズ検出手段の検出結果に基づいて、読取位置変更手段で原稿読取位置を変更するので、ゴミを検出した場合に、原稿読取位置を変更することで、ゴミ等の影響を避けることができ、異常な読取画像の発生をより的確に解消して、画像を補正することなく、より高品質な読取画像データを得ることができる。
【0311】
請求項19記載の発明の画像読取装置によれば、ノイズ検出手段の検出結果の如何に関わらず、読取位置変更手段で原稿読取位置を変更するので、固定した場所に留まらないゴミ等の影響を低減することができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0312】
請求項20記載の発明の画像読取装置によれば、読取位置に原稿が未搬送のときに画像読取手段で読取可能な白色に施され読取位置に設けられた搬送ガイド板を、原稿読取開始前に読み取ったときの読取レベルに基づいて、ガイド板ノイズ検出手段で、ノイズの有無を検出するので、原稿読取開始前にゴミの検出を行うことができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0313】
請求項21記載の発明の画像読取装置によれば、ガイド板ノイズ検出手段がノイズを検出すると、読取位置変更手段で原稿読取位置を変更するので、原稿読取前にノイズ(ゴミ等)を検出した場合に、原稿の読取位置を変更することで、ゴミ等を読み取ってしまうことを未然に防止することができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0314】
請求項22記載の発明の画像読取装置によれば、読取位置変更手段による原稿読取位置の変更に合わせて、位相補正手段で、画像読取手段で読み取る原稿の副走査方向の位相ずれを補正するので、原稿読取位置を変更することによる先端画像のずれを抑えることができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0315】
請求項23記載の発明の画像読取装置によれば、位相補正手段が、原稿の搬送に伴って検出する当該原稿範囲に基づいて位相ずれを補正するので、原稿検出範囲に応じて、原稿搬送時の原稿領域信号を補正することで先端画像のずれを抑えることができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0316】
請求項24記載の発明の画像読取装置によれば、位相補正手段が、画像読取手段による原稿読取範囲信号を制御することで、位相ずれを補正するので、原稿搬送時に出力される原稿検出範囲信号を固定のタイミングとし、レジスト補正を画像処理部で原稿領域信号を遅延させて行って、先端画像のずれを抑えることができ、より一層高品質な読取画像データを得ることができる。
【0317】
請求項25記載の発明の画像読取装置によれば、ノイズ検出手段またはガイド板ノイズ検出手段がノイズを検出すると、警報手段から原稿読取光学経路上の清掃を促す旨の警報を出力するので、ユーザにゴミの検出を知らせるとともに、ゴミの清掃を促して、異常な読取画像の発生をより的確に解消することができ、画像を補正することなく、より高品質な読取画像データを得ることができる。
【0318】
請求項26記載の発明の画像読取装置によれば、画像読取装置として、デジタル複写装置、デジタル複合装置または画像処理装置を用いているので、デジタル複写装置、デジタル複合装置またはファクシミリ装置やスキャナ等でのゴミ等によるノイズ画像の影響を低減することができ、高品質な読取画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の第1の実施の形態を適用した画像読取装置の要部概略構成正面断面図。
【図2】図1のシートスルー方式の場合の光学系の拡大模式図。
【図3】図1及び図2のCCDイメージセンサの概略構成図。
【図4】図3のCCDイメージセンサのセンサ出力を示す図。
【図5】図1の画像読取装置のデータ補正処理関係のブロック構成図。
【図6】図5の地肌レベル検出部の詳細な回路ブロック図。
【図7】図5のスジ検出部の詳細な回路ブロック図。
【図8】図5のスジ検出部の他の例の詳細な回路ブロック図。
【図9】図5の画像読取装置のデータ補正処理関係の他の例のブロック構成図。
【図10】本発明の画像読取装置の第2の実施の形態を適用した画像読取装置のデータ補正処理関係のブロック構成図。
【図11】図10の画像読取装置のデータ補正処理関係の他の例のブロック構成図。
【図12】図10の画像読取装置のシートスルー方式の読取位置を変更している状態の光学系の拡大模式図。
【図13】図10の画像読取装置の読取位置を変更した場合のCCDイメージセンサのセンサ出力を示す図。
【図14】図10の画像読取装置による読取毎に読取位置を変更する場合の読取位置変更処理を示すフローチャート。
【図15】図10の画像読取装置によるスジ検出毎に読取位置を変更する場合の読取位置変更処理を示すフローチャート。
【図16】本発明の画像読取装置の第3の実施の形態を適用した画像読取装置のデータ補正処理関係のブロック構成図。
【図17】図16のガイド板読取レベル検出部の詳細な回路ブロック図。
【図18】ゴミ等がない場合のCCDイメージセンサの搬送ガイド板を読み取ったときの読取レベルを示す図。
【図19】ゴミ等がある場合のCCDイメージセンサの搬送ガイド板を読み取ったときの読取レベルを示す図。
【図20】図16の画像読取装置による読取位置変更処理を示すフローチャート。
【図21】本発明の画像読取装置の第4の実施の形態を適用した画像読取装置のデータ補正処理関係のブロック構成図。
【図22】図21の画像読取装置のシートスルー方式の読取位置で読取光路長が異なることを示す光学系の拡大模式図。
【図23】図21の画像読取装置のデータ補正処理関係の他の例のブロック構成図。
【図24】図21の画像読取装置の読取位置を変更した場合のCCDイメージセンサのセンサ出力を示す図。
【図25】図21の画像読取装置のデータ補正処理関係のガイド板読取レベル検出部を備えている場合のブロック構成図。
【符号の説明】
1 画像読取装置
2 本体筐体
3 第1走行体
3、第2走行体
4 第2走行体
5 レンズユニット
6 CCDイメージセンサ
7 信号処理基板
8 コンタクトガラス
9 シートスルー読取ガラス
10 基準白板
11 ランプ
12 第1ミラー
13 第2ミラー
14 第3ミラー
G 原稿
20 ADF
30 CPU
31 メモリ
32 操作部
33 信号処理部
33a、33b 信号処理回路
34 A/D変換部
34a、34b A/D変換器
35 シェーディング補正部
35a、35b シェーディング補正回路
36 遅延回路
37 地肌レベル検出部
38 スジ検出部
39 スジ除去部
40 画像処理部
41 平均化回路
42 ピークホールド回路
43 遅延回路
44 重加算演算回路
51 比較回路
52 減算回路
53 比較回路
54 アンド(AND)回路
55 オア(OR)回路
56 比較回路
57 減算回路
58、59、60 比較回路
61 アンド(AND)回路
100 画像読取装置
101 原稿搬送部
102 モータドライバ
103 スキャナモータ
110 画像読取装置
111 ガイド板読取レベル検出部
112、113 比較回路
114 オア(OR)回路
115 アンド(AND)回路
120 画像読取装置
121 画像レベル補正部
122 セレクタ
123 ガイド板読取レベル検出部

Claims (26)

  1. 搬送される原稿の画像を、複数の画像読取手段で少なくとも副走査方向の複数の読取位置で読み取る画像読取装置であって、前記複数の画像読取手段の読み取った読取画像をデジタル画像データに変換する変換手段と、当該デジタル画像データに基づいて前記原稿の地肌レベルを検出する地肌レベル検出手段と、を備えていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記画像読取装置は、前記複数の画像読取手段の読み取った原稿の画像データと前記地肌レベル検出手段の検出した原稿の地肌レベルに基づいて、前記画像読取手段による原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズの有無を検出するノイズ検出手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記画像読取装置は、前記ノイズ検出手段のノイズ検出結果に基づいて、前記画像読取手段の読み取った原稿の画像データから画像ノイズを除去するノイズ除去手段を備えていることを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
  4. 前記ノイズ除去手段は、前記ノイズ検出手段の出力信号に基づいて、前記複数の画像読取手段の出力する画像データを選択的に読取画像データとして採用することを特徴とする請求項3記載の画像読取装置。
  5. 前記画像読取装置は、所定の警報手段を備え、前記ノイズ検出手段がノイズを検出すると、前記警報手段から前記原稿読取光学経路上の清掃を促す旨の警報を出力することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 搬送される原稿の画像を、複数の画像読取手段で少なくとも副走査方向の複数の読取位置で読み取る画像読取装置であって、前記複数の画像読取手段の読み取った読取画像をデジタル画像データに変換する変換手段と、前記変換手段の変換したデジタル画像データに基づいて前記原稿の地肌レベルを検出する地肌レベル検出手段と、前記複数の画像読取手段の読み取った原稿の画像データと前記地肌レベル検出手段の検出した原稿の地肌レベルに基づいて前記画像読取手段による原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズの有無を検出するノイズ検出手段と、前記複数の画像読取手段の前記原稿の読取位置を変更する読取位置変更手段と、を備えていることを特徴とする画像読取装置。
  7. 前記画像読取装置は、前記ノイズ検出手段の検出結果に基づいて、前記読取位置変更手段で前記原稿読取位置を変更することを特徴とする請求項6記載の画像読取装置。
  8. 前記画像読取装置は、前記ノイズ検出手段の検出結果の如何に関わらず、前記読取位置変更手段で前記原稿読取位置を変更することを特徴とする請求項6記載の画像読取装置。
  9. 前記画像読取装置は、前記読取位置に前記原稿が未搬送のときに前記画像読取手段で読取可能な白色に施された搬送ガイド板を当該読取位置に有し、前記原稿読取開始前に前記画像読取手段で当該搬送ガイド板を読み取ったときの読取レベルに基づいてノイズの有無を検出するガイド板ノイズ検出手段を備えていることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかに記載の画像読取装置。
  10. 前記画像読取装置は、前記ガイド板ノイズ検出手段がノイズを検出すると、前記読取位置変更手段で前記原稿読取位置を変更することを特徴とする請求項9記載の画像読取装置。
  11. 前記画像読取装置は、前記読取位置変更手段による前記原稿読取位置の変更に合わせて前記画像読取手段で読み取る前記原稿の副走査方向の位相ずれを補正する位相補正手段を備えていることを特徴とする請求項6から請求項10のいずれかに記載の画像読取装置。
  12. 前記位相補正手段は、前記原稿の搬送に伴って検出する当該原稿範囲に基づいて前記位相ずれを補正することを特徴とする請求項11記載の画像読取装置。
  13. 前記位相補正手段は、前記画像読取手段による原稿読取範囲信号を制御することで、前記位相ずれを補正することを特徴とする請求項11記載の画像読取装置。
  14. 前記画像読取装置は、所定の警報手段を備え、前記ノイズ検出手段または前記ガイド板ノイズ検出手段がノイズを検出すると、前記警報手段から前記原稿読取光学経路上の清掃を促す旨の警報を出力することを特徴とする請求項6から請求項13のいずれかに記載の画像読取装置。
  15. 前記画像読取装置は、前記ノイズ検出手段のノイズ検出結果に基づいて前記画像読取手段の読み取った原稿の画像データから画像ノイズを除去するノイズ除去手段を備えていることを特徴とする請求項6から請求項14のいずれかに記載の画像読取装置。
  16. 搬送される原稿の画像を、複数の画像読取手段で少なくとも副走査方向の複数の読取位置で読み取る画像読取装置であって、前記複数の画像読取手段の読み取った読取画像をデジタル画像データに変換する変換手段と、前記変換手段の変換したデジタル画像データに基づいて前記原稿の地肌レベルを検出する地肌レベル検出手段と、前記複数の画像読取手段の読み取った原稿の画像データと前記地肌レベル検出手段の検出した原稿の地肌レベルに基づいて前記画像読取手段による原稿読取光学経路上のゴミ等によるノイズの有無を検出するノイズ検出手段と、前記ノイズ検出手段のノイズ検出結果に基づいて前記画像読取手段の読み取った原稿の画像データから画像ノイズを除去するノイズ除去手段と、前記地肌レベル検出手段による原稿の地肌レベルの検出結果に基づいて前記画像読取手段の読み取った原稿の画像データを補正する画像補正手段と、を備えていることを特徴とする画像読取装置。
  17. 前記画像読取装置は、前記複数の画像読取手段の前記原稿の読取位置を変更する読取位置変更手段をさらに備えていることを特徴とする請求項16記載の画像読取装置。
  18. 前記画像読取装置は、前記ノイズ検出手段の検出結果に基づいて、前記読取位置変更手段で前記原稿読取位置を変更することを特徴とする請求項17記載の画像読取装置。
  19. 前記画像読取装置は、前記ノイズ検出手段の検出結果の如何に関わらず、前記読取位置変更手段で前記原稿読取位置を変更することを特徴とする請求項17記載の画像読取装置。
  20. 前記画像読取装置は、前記読取位置に前記原稿が未搬送のときに前記画像読取手段で読取可能な白色に施された搬送ガイド板を当該読取位置に有し、前記原稿読取開始前に前記画像読取手段で当該搬送ガイド板を読み取ったときの読取レベルに基づいてノイズの有無を検出するガイド板ノイズ検出手段を備えていることを特徴とする請求項16から請求項19のいずれかに記載の画像読取装置。
  21. 前記画像読取装置は、前記ガイド板ノイズ検出手段がノイズを検出すると、前記読取位置変更手段で前記原稿読取位置を変更することを特徴とする請求項20記載の画像読取装置。
  22. 前記画像読取装置は、前記読取位置変更手段による前記原稿読取位置の変更に合わせて前記画像読取手段で読み取る前記原稿の副走査方向の位相ずれを補正する位相補正手段を備えていることを特徴とする請求項16から請求項21のいずれかに記載の画像読取装置。
  23. 前記位相補正手段は、前記原稿の搬送に伴って検出する当該原稿範囲に基づいて前記位相ずれを補正することを特徴とする請求項22記載の画像読取装置。
  24. 前記位相補正手段は、前記画像読取手段による原稿読取範囲信号を制御することで、前記位相ずれを補正することを特徴とする請求項22記載の画像読取装置。
  25. 前記画像読取装置は、所定の警報手段を備え、前記ノイズ検出手段または前記ガイド板ノイズ検出手段がノイズを検出すると、前記警報手段から前記原稿読取光学経路上の清掃を促す旨の警報を出力することを特徴とする請求項16から請求項24のいずれかに記載の画像読取装置。
  26. 前記画像読取装置は、デジタル複写装置、デジタル複合装置または画像処理装置であることを特徴とする請求項1から請求項25のいずれかに記載の画像読取装置。
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