JP7351211B2 - 画像読取装置、画像形成装置および異常箇所特定方法 - Google Patents

画像読取装置、画像形成装置および異常箇所特定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7351211B2
JP7351211B2 JP2019229421A JP2019229421A JP7351211B2 JP 7351211 B2 JP7351211 B2 JP 7351211B2 JP 2019229421 A JP2019229421 A JP 2019229421A JP 2019229421 A JP2019229421 A JP 2019229421A JP 7351211 B2 JP7351211 B2 JP 7351211B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
test pattern
image
abnormality
image reading
self
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019229421A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021097385A (ja
Inventor
秀勝 木岡
寛貴 白土
忠明 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2019229421A priority Critical patent/JP7351211B2/ja
Publication of JP2021097385A publication Critical patent/JP2021097385A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7351211B2 publication Critical patent/JP7351211B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Description

本発明は、画像読取装置、画像形成装置および異常箇所特定方法に関する。
近年、電子機器の異常を通知するサービスコール(以下、SCという)等のエラー発生時において、電子機器のメンテナンスや修理などの作業を行うカスタマーエンジニア(保守作業者)(以下、CEという)が、複数の要因(異常箇所)に対する絞り込みができない、あるいは解析に時間が掛かる等の問題が発生している。
また、CEが、電子機器のダウンタイム(動作不能時間)短縮のため、修理時間短縮を優先して関連する全ての部品を一度に交換したり、異常箇所を特定できないまま、異常箇所でない部品を交換したり、結局複数回交換したりすることによる、CEの訪問サービスコストや部品交換コストの増大が問題になっている。
特許文献1には、電子機器でSC等のエラー発生時に異常箇所を特定するために、電子機器の内部の機能が正常か異常かを機能ブロックごとに自己診断する技術が開示されている。特許文献1に開示の自己診断機能では、電子機器の内部の複数に分割された機能ブロック毎に入出力切替機能を設け、入出力切替機能を用いてテストパターン制御部からテストパターンデータを入力し、専用の比較部にて各機能ブロックの出力結果と出力期待値とを比較して、正常か異常かを判断している。
しかしながら、従来の自己診断機能では、ピーク値を検出して出力期待値より大きい値は検出しているがボトム値は検出していないため、出力期待値より小さい値を検出できない、という問題がある。
さらに、従来の自己診断機能では、電子機器の内部の機能ブロック毎に入出力切替機能と専用の比較部とを設けることになり、追加回路のコストアップを伴うと同時に、入出力切替機能の制御が複雑になるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、回路追加によるコストアップや複雑な制御を必要とすることなく、自己診断機能を実現することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、原稿に光を照射する光源と、前記原稿からの反射光を光電変換して信号を出力するイメージセンサと、前記イメージセンサで前記原稿を読み取った信号をデジタル画像データとして出力するAD変換手段と、予め設定されたデジタル画像データであるテストパターンデータを出力する第1のテストパターン発生手段と、を有する画像生成手段と、前記デジタル画像データの主走査のピーク/ボトム検出を行うピーク/ボトム検出手段と、予め設定されたデジタル画像データであるテストパターンデータを出力する第2のテストパターン発生手段と、を有し、前記画像生成手段と接続される画像処理手段と、前記第1のテストパターン発生手段または前記第2のテストパターン発生手段から前記テストパターンデータを選択的に出力し、前記ピーク/ボトム検出手段のピーク/ボトム検出機能を使用して、異常箇所を特定する自己診断処理を実施する異常箇所診断手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、回路追加によるコストアップや複雑な制御を必要とすることなく、自己診断機能を実現することができる、という効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置の一例の構成を示す図である。 図2は、画像読取部の構造を例示的に示す断面図である。 図3は、画像読取部を構成する各部の電気的接続を示すブロック図である。 図4は、異常箇所検出処理の流れを概略的に示すフローチャートである。 図5は、テストパターンデータの出力例を示す図である。 図6は、自己診断処理の流れを概略的に示すフローチャートである。 図7は、ピーク/ボトム検出結果と異常箇所との関係を示す図である。 図8は、光源異常検出回路の一例を示す図である。 図9は、自己診断処理の流れを大きく分けて示すフローチャートである。 図10は、画像読取基板の異常時における自己診断処理の従来の技術との比較例を示す図である。 図11は、画像処理基板の異常時における自己診断処理の従来の技術との比較例を示す図である。 図12は、第2の実施の形態にかかるテストパターンデータの出力例を示す図である。 図13は、ケーブルの構成の一例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、画像読取装置、画像形成装置および異常箇所特定方法の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置100の一例の構成を示す図である。図1において、画像形成装置100は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する一般に複合機と称される画像形成装置である。
画像形成装置100は、画像読取装置である画像読取部101およびADF(Automatic Document Feeder)102を有し、その下部に画像形成部103を有する。画像形成部103については、内部の構成を説明するために、外部カバーを外して内部の構成を示している。
ADF102は、画像を読み取らせる原稿を読取位置に位置づける原稿支持部である。ADF102は、載置台に載置した原稿を読取位置に自動搬送する。画像読取部101は、ADF102により搬送された原稿を所定の読取位置で読み取る。また、画像読取部101は、原稿を載置する原稿支持部であるコンタクトガラスを上面に有し、読取位置であるコンタクトガラス上の原稿を読み取る。具体的に画像読取部101は、内部に光源や、光学系や、CCD(Charge Coupled Device)等のイメージセンサを有するスキャナであり、光源で照明した原稿の反射光を光学系を通じてイメージセンサで読み取る。
画像形成部103は、画像読取部101で読み取った原稿画像を印刷する。画像形成部103は、記録紙を手差しする手差ローラ104や、記録紙を供給する記録紙供給ユニット107を有する。記録紙供給ユニット107は、多段の記録紙給紙カセット107aから記録紙を繰り出す機構を有する。供給された記録紙は、レジストローラ108を介して二次転写ベルト112に送られる。
二次転写ベルト112上を搬送する記録紙は、転写部114において中間転写ベルト113上のトナー画像が転写される。
また、画像形成部103は、光書込装置109や、タンデム方式の作像ユニット(Y、M、C、K)105や、中間転写ベルト113や、上記二次転写ベルト112などを有する。作像ユニット105による作像プロセスにより、光書込装置109が書き込んだ画像を中間転写ベルト113上にトナー画像として形成する。
具体的に、作像ユニット(Y、M、C、K)105は、4つの感光体ドラム(Y、M、C、K)を回転可能に有し、各感光体ドラムの周囲に、帯電ローラ、現像器、一次転写ローラ、クリーナーユニット、及び除電器を含む作像要素106をそれぞれ備える。各感光体ドラムにおいて作像要素106が機能し、感光体ドラム上の画像が各一次転写ローラにより中間転写ベルト113上に転写される。
中間転写ベルト113は、各感光体ドラムと各一次転写ローラとの間のニップに、駆動ローラと従動ローラとにより張架して配置されている。中間転写ベルト113に一次転写されたトナー画像は、中間転写ベルト113の走行により、二次転写装置で二次転写ベルト112上の記録紙に二次転写される。その記録紙は、二次転写ベルト112の走行により、定着装置110に搬送され、記録紙上にトナー画像がカラー画像として定着する。その後、記録紙は、機外の排紙トレイへと排出される。なお、両面印刷の場合は、反転機構111により記録紙の表裏が反転されて、反転された記録紙が二次転写ベルト112上へと送られる。
なお、画像形成部103は、上述したような電子写真方式によって画像を形成するものに限るものではなく、インクジェット方式によって画像を形成するものであってもよい。
次に、画像読取部101について説明する。
図2は、画像読取部101の構造を例示的に示す断面図である。図2に示すように、画像読取部101は、本体11内に、撮像素子であるイメージセンサ9などを備えた画像読取基板10、キャリッジ(走行体)6を有する読取部16と、画像処理基板15と、を備える。画像読取基板10は、ケーブル14を介して画像処理基板15に接続されている。ケーブル14は、フレキシブルフラットケーブル(Flexible Printed Circuit:FFC)等の伝送線である。
イメージセンサ9は、例えばCCDやCMOSイメージセンサなどである。キャリッジ(走行体)6は、レンズユニット8、画像読取基板10、LED(Light Emitting Diode)である光源7及び複数のミラー3を有する。また、画像読取部101は、上面にコンタクトガラス1及び基準板13を設けている。基準板13は、画像データの濃度調整を行うための基準濃度を有する基準板(例えば、基準白板)である。基準板13は、レンズユニット8のレンズの収差や照明ムラ等を補正するシェーディング補正を行うために用いられる。
画像読取部101は、読取動作において、キャリッジ(走行体)6を待機位置(ホームポジション)から副走査方向(A方向)に移動させながら光源7から光を上方に向けて照射する。そして、キャリッジ(走行体)6は、原稿12からの反射光を、レンズユニット8を介してイメージセンサ9上に結像させる。
また、画像読取部101は、電源ON時などには、基準板13からの反射光を読取って画像レベルの基準レベルを設定する。即ち、画像読取部101は、キャリッジ(走行体)6を基準板13の直下に移動させ、光源7を点灯させて基準板13からの反射光をイメージセンサ9の上に結像させる。
画像処理基板15は、基準板13からの反射光に基づくシェーディング補正などを実行する機能を備えている。
図3は、画像読取部101を構成する各部の電気的接続を示すブロック図である。図3に示すように、画像読取部101は、読取部16と、画像処理基板15と、制御装置23と、光源駆動部24と、を備えている。読取部16は、光源7と、イメージセンサ9と、画像読取基板10と、を備える。
光源駆動部24は、光源7を駆動する。
イメージセンサ9は、原稿からの反射光を光電変換した信号を、後段の画像読取基板10へ出力する。
制御装置23は、光源駆動部24、イメージセンサ9、画像読取基板10、画像処理基板15の各部を制御する。
制御装置23は、全体を制御するCPU(Central Processing Unit)、各種データや各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えている。ROMには、例えば、後述するピーク/ボトム検出部63(図36参照)におけるテストパターンデータの設定値(閾値)が予め設定されている。
制御装置23で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、制御装置23で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、制御装置23で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。また、制御装置23で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
画像読取基板10は、画像生成手段として機能する。画像読取基板10は、A/D変換回路51、AGC(Auto Gain Control)回路52、テストパターン発生部53、切替部54、を備えている。
A/D変換回路51は、イメージセンサ9によって光電変換されたアナログ画像データを増幅してデジタル画像データに変換するAD変換手段である。AGC回路52は、基準板13を読み取った際の画像データが最適な基準色を示すように、A/D変換回路51内の増幅率を自動で調整する。調整結果は、画像レベルの基準値となる。なお、A/D変換回路51およびAGC回路52は、1チップ化したAFE(Analogue Front End)であってもよい。
テストパターン発生部53は、後述する各機能ブロックの診断に最適なテストパターンデータ(予め設定されたデジタル画像データ)を出力する第1のテストパターン発生手段である。
切替部54は、制御装置23の制御によりデータパスを切り替えて、イメージセンサ9で読み取った画像のデジタル画像データ、または、テストパターン発生部53からのテストパターンデータを、後段の画像処理基板15に出力する。
画像処理基板15は、画像処理手段として機能する。画像処理基板15は、テストパターン発生部61と、切替部62と、ピーク/ボトム検出部63と、を備えている。
テストパターン発生部61は、後述する各機能ブロックの診断に最適なテストパターンデータ(予め設定されたデジタル画像データ)を出力する第2のテストパターン発生手段である。
切替部62は、制御装置23の制御によりデータパスを切り替えて、イメージセンサ9で読み取った画像のデジタル画像データ、または、テストパターン発生部61からのテストパターンデータを、後段のピーク/ボトム検出部63に出力する。
ピーク/ボトム検出部63は、デジタル画像データの主走査のピーク/ボトム検出を行うピーク/ボトム検出手段である。
続いて、画像読取部101の制御装置23のCPUがプログラムに従って実行する各種の演算処理のうち、本実施の形態の特長的な処理である異常箇所検出処理について以下に説明する。
従来、テストパターン発生部は、動作検証や画像に問題が発生した場合に、固定値やグラデーション、グリッドパターンなどどのような不具合の傾向かを詳細にみる為の画像デバッグのために使用していた。
また、従来、ピーク/ボトム検出部は、自動ゲイン調整(AGC)の調整結果やスキャン時の画像レベルをピーク/ボトム/均値等の特徴量抽出機能を使って確認していた。
ここで、図4は異常箇所検出処理の流れを概略的に示すフローチャートである。図4に示すように、異常箇所診断手段として機能する画像読取部101の制御装置23は、キャリッジ(走行体)6を基準板13の下に移動させ(ステップS101)、各種調整を行い(ステップS102)、エラーが発生しているかを判断する(ステップS103)。
画像読取部101の制御装置23は、エラーが発生した場合に(ステップS103のNo)、自動的に自己診断処理を実行し(ステップS104)、自己診断によって部品を特定して、特定した対象部品が分かるように異常箇所通知を実施する(ステップS105。
本実施形態においては、画像読取部101の制御装置23は、異常箇所を特定した異常箇所番号を表示し、異常箇所番号をネットワーク等を介して情報収集することにより、CEが修理訪問する前に収集した異常箇所番号から修理に必要な交換部品を特定する。これにより、CEは、特定した交換部品を持って修理訪問することにより、訪問回数を削減することができる。
続いて、ステップS104における自己診断処理について詳述する。
本実施形態の画像読取部101の制御装置23は、画像読取基板10のテストパターン発生部53や画像処理基板15のテストパターン発生部61およびピーク/ボトム検出部63を用いて、読取部16より後段部分の異常箇所を特定する場合に、特徴量抽出機能として、画像信号の飽和を防止するためのピーク/ボトム検出機能を使用することにより、自己診断機能を実現する。
ここで、図5はテストパターンデータの出力例を示す図である。図5に示すように、画像読取基板10のテストパターン発生部53、画像処理基板15のテストパターン発生部61、ピーク/ボトム検出部63を使って、読取部16より後段部分の異常箇所の特定をする場合に、制御装置23は、テストパターン発生部53やテストパターン発生部61を制御して、テストパターン発生期間、予め設定した固定値のパターン設定値3FFhのみを出力し続ける。これにより、制御装置23は、ピーク/ボトム検出部63のビーク/ボトム検出結果がピーク値とボトム値が一致すれば正常、ピーク値とボトム値に差異があれば異常と判断することができ、異常の原因箇所を特定することができる。
図6は自己診断処理の流れを概略的に示すフローチャート、図7はピーク/ボトム検出結果と異常箇所との関係を示す図である。
図6に示すように、画像読取部101の制御装置23は、画像処理基板15のテストパターン発生部61にテストパターンデータを発生させるとともに、切替部62によりデータパスを切り替えて(ステップS1)、ピーク/ボトム検出部63でテストパターンデータのレベルを検出する(ステップS2)。
制御装置23は、ピーク/ボトム検出部63での検出値が予め設定しておいたテストパターンデータの設定値(閾値)と一致すると判断した場合(ステップS3のYes)、画像処理基板15には問題はないと判断し、ステップS6に進む。
一方、制御装置23は、ピーク/ボトム検出部63での検出値が予め設定しておいたテストパターンデータの設定値(閾値)と一致しないと判断した場合(ステップS3のNo)、画像処理基板15の異常と判断して、交換対象部品として画像処理基板15を特定する(ステップS4)。その後、制御装置23は、画像読取基板10より前段(読取部16の内部)の異常があることも考え、異常箇所の特定を続行するために、ステップS5に進む。
次に、制御装置23は、ステップS3で画像処理基板15に問題ないと判断した場合、画像読取基板10のテストパターン発生部53にテストパターンデータを発生させるとともに、切替部54および切替部62によりデータパスを切り替えて(ステップS6)、ピーク/ボトム検出部63でテストパターンデータのレベルを検出する(ステップS7)。
制御装置23は、ピーク/ボトム検出部63での検出値が予め設定しておいたテストパターンデータの設定値(閾値)と一致すると判断した場合(ステップS8のYes)、ケーブル14以降には問題はなく、画像読取基板10より前段(読取部16の内部)の異常があることも考え、異常箇所の特定を続行するために、ステップS5に進む。
一方、制御装置23は、ピーク/ボトム検出部63での検出値が予め設定しておいたテストパターンデータの設定値(閾値)と一致しないと判断した場合(ステップS8のNo)、ケーブル14の断線などの可能性があると判断する(ステップS9)。その後、制御装置23は、画像読取基板10より前段(読取部16の内部)の異常があることも考え、異常箇所の特定を続行するために、ステップS5に進む。
そして、ステップS5では、制御装置23は、画像読取基板10より前段(読取部16の内部)に異常箇所があるかどうかを判断する。
ここで、ステップS5における処理について詳述する。
上述したように、本実施形態においては、テストパターンデータに対するデジタル画像データの画像レベルで異常箇所を特定するため、画像読取部101内の光源7~画像読取基板10における異常箇所を特定することができない。そこで、本実施形態においては、光源7の点灯状態が正常か異常かを、目視以外で検出する方法として光源異常検出回路で実現するものとする。
ここで、図8は光源異常検出回路40の一例を示す図である。図8に示すように、光源異常検出回路40は、電源45から電流検出回路41を通して、光源7に電源を供給する。
例えば、光源7の電源ラインに電流が流れれば光源7は点灯し、電流が流れなければ光源7は消灯するように、光源7の点灯/消灯の動作状態は電流に依存する。このため、光源異常検出回路40は、光源7の電源ラインに電流検出回路41を設けて、検出した電流に応じて光源の異常有無を推定する。
電流検出回路41は、光源7の消灯時、電源45には電流が流れないため、消灯判定光源駆動電流値以下であれば、光源7の点灯/消灯状態を出力する信号であるLEDON_CHK_N=Hを制御装置23に出力する。制御装置23は、CPUの入力ポートが“H”であれば、消灯時チェックは正常と判断する。
電流検出回路41は、光源7の点灯時、電源45に電流が流れ、点灯判定光源駆動電流値以上であれば、LEDON_CHK_N=Lを制御装置23に出力する。制御装置23は、CPUの入力ポートが“L”であれば、点灯時チェックは正常と判断する。
このように本実施形態においては、光源7の点灯/消灯時に電流検出回路41の出力を確認することにより、光源7の異常有無を特定することができる。
上述したように、制御装置23は、エラーが発生した場合に自己診断処理を実行する。ここで、図9は自己診断処理の流れを大きく分けて示すフローチャートである。図9に示すように、異常箇所を特定する場合、制御装置23は、テストパターンチェック:画像処理基板15(ステップS21)、テストパターンチェック:ケーブル14(ステップS22)、テストパターンチェック:画像読取基板10(ステップS23)のように、データ処理の流れの下流側から自己診断処理を実施する。
加えて、制御装置23は、画像読取基板10が異常無しの場合、光源異常検出処理を実行する。異常部品を特定する場合に、光源異常検出:消灯時チェック(ステップS24)、光源異常検出:点灯時チェック(ステップS25)のように、下流側から自己診断処理を実施し、異常箇所を特定する(ステップS26)。また、異常箇所が特定できた時点で自己診断処理を打ち切ることにより、短時間でより正確に原因箇所を特定することができる。
図10は、画像読取基板の異常時における自己診断処理の従来の技術との比較例を示す図である。図10に示すように、画像読取基板が異常の場合、特許文献1に開示の技術においては、画像データ処理の経路の上流側から自己診断処理を実施する。具体的には、画像読取基板以降の異常を確認(T1)、ケーブル以降の異常無しを確認(T2)、画像読取基板の異常を確認し(T3)、自己診断処理を終了する。
一方、本実施形態において、制御装置23は、画像データ処理の経路の下流側から自己診断処理を実施する。具体的には、制御装置23は、画像処理基板15の異常無しを確認(T11)、ケーブル14の異常無しを確認(T12)、画像読取基板10の異常を確認し(T13)、自己診断処理を終了する。
一方、図11は、画像処理基板の異常時における自己診断処理の従来の技術との比較例を示す図である。図11に示すように、画像処理基板が異常の場合、特許文献1に開示の技術においては、画像データ処理の経路の上流側から自己診断処理を実施する。具体的には、画像読取基板の異常無しを確認(T21)、ケーブルの異常無しを確認(T22)、画像処理基板の異常を確認し(T23)、自己診断処理を終了する。
一方、本実施形態において、制御装置23は、画像データ処理の経路の下流側から自己診断処理を実施する。具体的には、制御装置23は、画像処理基板15の異常を特定し(T31)、自己診断処理を終了する。
上述したように、特許文献1に開示の技術では、最終的に画像データのピーク/ボトム値を検出するのが、画像データ処理の経路の下流側(画像処理基板15)であるため、画像データ処理の経路の上流側(画像読取基板)からテストパターンデータでの確認を行うと、結局、原因箇所によらず画像読取基板と画像処理基板の確認の両方を常に実施しないといけない。
一方、本実施形態においては、画像データ処理の経路の下流側(画像処理基板15)からテストパターンデータの確認を行えば、画像処理基板15の異常が特定できた時点で自己診断処理を終了することができる。即ち、異常箇所が特定できた時点で自己診断処理を打ち切ることにより、短時間でより正確に異常箇所を特定することができる。
このように本実施形態によれば、自己診断処理に際して、既存のシステム構成にある画像読取基板10のテストパターン発生部53のテストパターンデータや画像処理基板15のテストパターン発生部61のテストパターンデータを使用し、さらに通常、調整時やスキャン時等で使われるピーク/ボトム検出部63の1ライン分の信号レベルを検出する機能を使って、装置内部の各機能ブロックの異常を検出することで、回路追加によるコストアップや複雑な制御を必要とすることなく、自己診断機能を実現することができる。
また、本実施形態によれば、自己診断処理に際して、固定値のテストパターンデータを使用して各機能ブロックの異常を検出することにより、装置の複数機能ブロックのうち、異常が発生した箇所を特定することができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では、自己診処理に際して、固定値のテストパターンデータを出力して各機能ブロックの異常を検出するようにしたが、第2の実施の形態では、複数の固定値のテストパターンデータを出力するようにした点が、第1の実施の形態と異なる。以下、第2の実施の形態の説明では、第1の実施の形態と同一部分の説明については省略し、第1の実施の形態と異なる箇所について説明する。
ここで、図12は、第2の実施の形態にかかるテストパターンデータの出力例を示す図である。図12に示す例は、画像データのビット数が10bitの場合におけるテストパターンデータの出力例を示すものである。
例えば、テストパターン発生部53は、複数の固定値のテストパターンデータを画像読取基板10から画像処理基板15に出力することにより、ケーブル14上の画像信号線内の異常箇所を特定することができる。
異常箇所を特定する方法としては、例えば固定値パターン設定値として3E0hを出力することにより5~9ビット目の異常を検出でき、01Fhを出力することにより0~4ビット目の異常を検出できる。
なお、画像処理基板15のピーク/ボトム検出部63のビーク/ボトム検出は、図12に示すように、テストパターン出力期間中にピーク/ボトム検出期間を設定して実施する。
図13は、ケーブル14の構成の一例を示す図である。図13に示すように、画像読取基板10と画像処理基板15とが複数のケーブル14で接続されている場合、0~4ビット目の異常を検出した場合にはケーブル1を交換し、5~9ビット目の異常を検出した場合にはケーブル2を交換することができ、複数のケーブルがある場合でも、異常ケーブルを特定することができる。
なお、図13ではパラレルでのbit転送を示したが、LVDS等のシリアル伝送でも該当の線が異常であることが特定可能である。
このように本実施形態によれば、複数のケーブルがある場合でも、異常なケーブルを特定することができ、また画像データ信号の異常ビットを特定することができる。
なお、上記実施の形態では、本発明の画像形成装置を、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機に適用した例を挙げて説明するが、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
1 コンタクトガラス
6 走行体
7 光源
9 イメージセンサ
10 画像生成手段
12 原稿
15 画像処理手段
23 異常箇所診断手段
41 電流検出回路
51 AD変換手段
53 第1のテストパターン発生手段
61 第2のテストパターン発生手段
63 ピーク/ボトム検出手段
100 画像形成装置
101 画像読取装置
103 画像形成部
特開2009-284155号公報

Claims (8)

  1. 原稿に光を照射する光源と、
    前記原稿からの反射光を光電変換して信号を出力するイメージセンサと、
    前記イメージセンサで前記原稿を読み取った信号をデジタル画像データとして出力するAD変換手段と、予め設定されたデジタル画像データであるテストパターンデータを出力する第1のテストパターン発生手段と、
    を有する画像生成手段と、
    前記デジタル画像データの主走査のピーク/ボトム検出を行うピーク/ボトム検出手段と、予め設定されたデジタル画像データであるテストパターンデータを出力する第2のテストパターン発生手段と、
    を有し、前記画像生成手段と接続される画像処理手段と、
    前記第1のテストパターン発生手段または前記第2のテストパターン発生手段から前記テストパターンデータを選択的に出力し、前記ピーク/ボトム検出手段のピーク/ボトム検出機能を使用して、異常箇所を特定する自己診断処理を実施する異常箇所診断手段と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記異常箇所診断手段は、前記自己診断処理の際に、画像データ処理の経路の下流から上流にある複数の機能ブロックについて、前記下流から前記上流に向けて順番に前記自己診断処理を実施して異常箇所の特定を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記異常箇所診断手段は、前記自己診断処理の際に、固定値のテストパターンデータを出力する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。
  4. 前記異常箇所診断手段は、前記自己診断処理の際に、前記第1のテストパターン発生手段および第2のテストパターン発生手段から複数の固定値パターンを出力する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。
  5. 前記異常箇所診断手段は、前記自己診断処理の際に、前記光源の電源ラインに電流検出回路を備え、前記電流検出回路で検出した電流に応じて前記光源の異常を検出する、
    ことを特徴とする請求項1ないし4の何れか一項に記載の画像読取装置。
  6. 前記異常箇所診断手段は、異常箇所を特定した異常箇所番号から修理に必要な交換部品を特定する、
    ことを特徴とする請求項1ないし5の何れか一項に記載の画像読取装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか一項に記載の画像読取装置と、
    画像形成部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  8. 原稿からの反射光を光電変換して信号を出力するイメージセンサで前記原稿を読み取った信号をデジタル画像データとして出力するAD変換手段と、予め設定されたデジタル画像データであるテストパターンデータを出力する第1のテストパターン発生手段と、を有する画像生成手段と、前記デジタル画像データの主走査のピーク/ボトム検出を行うピーク/ボトム検出手段と、予め設定されたデジタル画像データであるテストパターンデータを出力する第2のテストパターン発生手段と、を有し、前記画像生成手段と接続される画像処理手段と、を備える画像読取装置における異常箇所特定方法であって、
    前記第1のテストパターン発生手段または前記第2のテストパターン発生手段から前記テストパターンデータを選択的に出力し、前記ピーク/ボトム検出手段のピーク/ボトム検出機能を使用して、異常箇所を特定する自己診断処理を実施する異常箇所診断工程を含む、
    ことを特徴とする異常箇所特定方法。
JP2019229421A 2019-12-19 2019-12-19 画像読取装置、画像形成装置および異常箇所特定方法 Active JP7351211B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019229421A JP7351211B2 (ja) 2019-12-19 2019-12-19 画像読取装置、画像形成装置および異常箇所特定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019229421A JP7351211B2 (ja) 2019-12-19 2019-12-19 画像読取装置、画像形成装置および異常箇所特定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021097385A JP2021097385A (ja) 2021-06-24
JP7351211B2 true JP7351211B2 (ja) 2023-09-27

Family

ID=76431738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019229421A Active JP7351211B2 (ja) 2019-12-19 2019-12-19 画像読取装置、画像形成装置および異常箇所特定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7351211B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022189045A (ja) 2021-06-10 2022-12-22 大同特殊鋼株式会社 リチウムイオン電池用負極活物質

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009278563A (ja) 2008-05-16 2009-11-26 Canon Electronics Inc 画像読取装置及びその制御方法
JP2009284155A (ja) 2008-05-21 2009-12-03 Ricoh Co Ltd 画像読取装置及び画像形成装置
JP2018067879A (ja) 2016-10-21 2018-04-26 コニカミノルタ株式会社 画像読取装置および画像読取方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1188585A (ja) * 1997-09-03 1999-03-30 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009278563A (ja) 2008-05-16 2009-11-26 Canon Electronics Inc 画像読取装置及びその制御方法
JP2009284155A (ja) 2008-05-21 2009-12-03 Ricoh Co Ltd 画像読取装置及び画像形成装置
JP2018067879A (ja) 2016-10-21 2018-04-26 コニカミノルタ株式会社 画像読取装置および画像読取方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021097385A (ja) 2021-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7293927B2 (ja) 異常画素検出装置、画像形成装置および異常画素検出方法
US6792161B1 (en) Image input device with dust detector
US8810823B2 (en) Image reading device, an image forming apparatus, and methods for detecting dirt in document reading positions
EP1653295A1 (en) Method and system for automatically compensating for diagnosed banding defects prior to the performance of remedial service
JP6234185B2 (ja) 装置、装置を制御する方法ならびにプログラム
US10686945B2 (en) Diagnosis system, diagnosis method and storage medium
US11265424B2 (en) Image forming apparatus
JPH11240202A (ja) 画像記録装置及び複写システム
JP2019158757A (ja) 画像処理装置およびプログラム
US8730528B2 (en) Image reading apparatus, image forming apparatus, and image reading method
US20100296822A1 (en) Image forming apparatus
JP7351211B2 (ja) 画像読取装置、画像形成装置および異常箇所特定方法
JP2007020111A (ja) 画像形成装置および画像濃度補正方法
JP2019215392A (ja) 診断システム、画像形成装置、診断方法およびプログラム
JP4415918B2 (ja) 画像処理方法及び装置
US20210234970A1 (en) Image processing circuit board, reading device, image forming apparatus, image processing method and image processing device
JP7459504B2 (ja) 画像読取装置、画像形成装置および異常検出方法
JP2017220806A (ja) 画像読取装置、画像形成装置、調整値設定方法
JP2013162484A (ja) 画像形成装置
JP2019097134A (ja) 画像読取装置、画像形成装置
JP2019186716A (ja) 画像読取装置、画像形成装置
JP3127931B2 (ja) 画像記録装置の診断方法及び予防方法並びにこれらのシステム
JP7208027B2 (ja) 画像読取装置
JP2021083021A (ja) 画像読取装置
JP3336047B2 (ja) 画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230815

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230828

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7351211

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151