JP2018064106A - 不揮発性記憶装置 - Google Patents

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義則 中久保
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Abstract

【課題】選択トランジスタに抵抗変化素子が接続された不揮発性記憶装置において、スイッチ動作時に発生する電圧降下を抑えることができる不揮発性記憶装置を提供する。【解決手段】実施形態によれば、選択トランジスタと、メモリセルと、をそれぞれ有する複数のメモリセルユニットが半導体基板上に配置される不揮発性記憶装置が提供される。前記選択トランジスタは、前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介して設けられるゲート電極、および前記ゲート電極を挟んだ前記半導体基板表面の両側に設けられ、第1導電型の不純物が拡散されたソース/ドレイン領域を有する。前記メモリセルは、前記選択トランジスタの前記ドレイン領域に接続される抵抗変化層を含む。複数のメモリセルユニット間は、前記半導体基板同士を絶縁することなく、素子分離絶縁膜によって分離される構造を有する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、不揮発性記憶装置に関する。
近年、不揮発性記憶装置として、電気的に書換え可能な抵抗変化素子(variable resistive element)の抵抗値情報、たとえば高抵抗状態と低抵抗状態と、を不揮発に記憶するReRAM(Resistive Random Access Memory)が注目されている。このようなReRAMとして、たとえば、抵抗変化素子と選択トランジスタとが直列接続されて構成された1トランジスタ・1抵抗変化素子(以下、1T1Rという)型のメモリセルが行列状に多数配置される構造のものが知られている。
1T1R型のメモリセルのセット処理では、選択トランジスタに電流を流して抵抗変化素子を低抵抗化し、リセット処理では、基板側に電流を流して抵抗変化素子を高抵抗化する。しかし、このようなスイッチ動作時において電圧降下が発生する。また、集積度を向上させるため、1TnR型(nは2以上の自然数)にすると、電圧降下が顕著になる場合がある。
米国特許出願公開第2010/0301330号明細書
本発明の一つの実施形態は、選択トランジスタに抵抗変化素子が接続された不揮発性記憶装置において、スイッチ動作時に発生する電圧降下を抑えることができる不揮発性記憶装置を提供することを目的とする。
本発明の一つの実施形態によれば、選択トランジスタと、メモリセルと、をそれぞれ有する複数のメモリセルユニットが半導体基板上に配置される不揮発性記憶装置が提供される。前記選択トランジスタは、前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介して設けられるゲート電極、および前記ゲート電極を挟んだ前記半導体基板表面の両側に設けられ、第1導電型の不純物が拡散されたソース/ドレイン領域を有する。前記メモリセルは、前記選択トランジスタの前記ドレイン領域に接続される抵抗変化層を含む。複数のメモリセルユニット間は、前記半導体基板同士を絶縁することなく、素子分離絶縁膜によって分離される構造を有する。
図1は、第1の実施形態による不揮発性記憶装置の構成の一例を模式的に示す断面図である。 図2は、比較例に係る不揮発性記憶装置の構成の一例を模式的に示す断面図である。 図3は、第2の実施形態による不揮発性記憶装置の構成の一例を模式的に示す断面図である。 図4は、比較例に係る不揮発性記憶装置の構成の一例を模式的に示す断面図である。 図5は、第3の実施形態による不揮発性記憶装置の構成の一例を模式的に示す断面図である。 図6は、第4の実施形態による不揮発性記憶装置の構成の一例を模式的に示す図である。 図7は、第4の実施形態による補償回路の動作の一例を説明する図である。 図8−1は、第4の実施形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を示す断面図である(その1)。 図8−2は、第4の実施形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を示す断面図である(その2)。 図9は、第5の実施形態による選択トランジスタのゲート電極とソース/ドレイン領域の配置関係の一例を模式的に示す平面図である。 図10は、第5の実施形態による選択トランジスタのゲート電極とソース/ドレイン領域の配置関係の他の例を模式的に示す平面図である。 図11は、第6の実施形態による不揮発性記憶装置の構造の一例を模式的に示す断面図である。 図12は、第7の実施形態による不揮発性記憶装置の構造の一例を模式的に示す図である。
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる不揮発性記憶装置およびその製造方法を詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。また、以下の実施形態で用いられる不揮発性記憶装置の断面図は模式的なものであり、層の厚みと幅との関係や各層の厚みの比率などは現実のものとは異なる。さらに、以下では、不揮発性記憶装置として、ReRAMを例に挙げて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態による不揮発性記憶装置の構成の一例を模式的に示す断面図である。1T1R型のメモリセル構造は、シリコン基板などの半導体基板1上に、選択トランジスタTrが配置されている。
選択トランジスタTrは、半導体基板1のチャネル領域上にゲート絶縁膜11およびゲート電極12が積層したゲート構造と、ゲート構造の下方のチャネル領域を挟んで対を成すソース/ドレイン領域13a,13bと、を有する。
ゲート絶縁膜11としては、シリコン酸化膜などを用いることができる。また、ゲート電極12としては、多結晶シリコン膜またはTaN,TiN,Pt,Au,Ru,Ir,TaSiN,WN,HfNなどの導電性材料を用いることができる。
ソース/ドレイン領域13a,13bは、半導体基板1に所定の導電型の不純物が高濃度に添加された拡散層によって構成される。第1の実施形態の選択トランジスタTrは、nチャネル型トランジスタであり、ソース/ドレイン領域13a,13bはn型拡散層によって形成される。ソース/ドレイン領域13a,13bは、たとえばPまたはAsなどのn型不純物を10-19〜10-21cm-3程度で添加した拡散層によって構成される。拡散層13aはコンタクトなどを介してセンスアンプ、デコーダなどの制御回路に接続されている。
選択トランジスタTrのドレイン領域13bには、コンタクト31を介して抵抗素子(メモリセル)MCが形成される。メモリセルMCは、抵抗変化層(variable resistive layer)41と、上部電極42と、が積層された構造を有する。抵抗変化層41としてTaOx,AlOx,AlON,HfOx,HfON,TiOx,TiON,ZrOx,LaOx,YOx,SrTiO3,ZnMn24,NiO,SrZrO3,Pr0.7Ca0.3MnO3などの低抵抗状態から高抵抗状態への遷移、高抵抗状態から低抵抗状態への遷移が異なる極性の電圧印加でなされる材料を用いることができる。また、上部電極42として、TaN,TiN,Pt,Au,Ru,Ir,TaSiN,WN,HfNなどの導電性材料を用いることができる。上部電極42はセンスアンプ、デコーダなどの制御回路に接続されている。
第1の実施形態による不揮発性記憶装置では、半導体基板1の抵抗率を下げるように、半導体基板1のソース/ドレイン領域13a,13bよりも下の領域に、高濃度に不純物を添加した拡散層21が形成される。この拡散層21によってソース/ドレイン領域13a,13bとpn接合が形成されるように、第1の実施形態では、拡散層21には、たとえばBなどのp型不純物が10-19〜10-21cm-3程度で添加される。
また、ソース/ドレイン領域13a,13bと拡散層21との間には、p型またはn型の不純物を低濃度で添加した低濃度拡散層22が設けられる。低濃度拡散層22は、たとえばBなどのp型不純物またはPもしくはAsなどのn型不純物を10-13〜10-14cm-3程度で添加した拡散層によって形成される。このように、ソース/ドレイン領域13a,13bと拡散層21との間に低濃度拡散層22を設けることで、逆バイアス時において、拡散層13a,13bと半導体基板1(拡散層21)との間のリーク電流を減らすことができる。
なお、選択トランジスタTrとメモリセルMCが形成された半導体基板1上には、図示しない層間絶縁膜が形成されている。
つぎに、このような1T1R型のメモリセル構造での動作について説明する。図2は、比較例に係る不揮発性記憶装置の構成の一例を模式的に示す断面図である。図1と同一の構成要素には同一の符号を付している。一般的な1T1R型のメモリセル構造では、ソース/ドレイン領域13a,13bよりも下の領域には、図1のような拡散層21と低濃度拡散層22とは形成されていない。
このようなメモリセルMCにおけるセット処理では、選択トランジスタTrに電圧が印加され(オン状態とされ)、また選択トランジスタTrのソース領域13aに対して上部電極42が正となるように書き込みのための電圧が印加される。このとき、半導体基板1(拡散層21)には0Vを印加することができる。これによって、抵抗変化層41に電圧が印加され、高抵抗状態の抵抗変化層41が低抵抗状態に遷移する。セット処理時の電流パスを図中実線で示している。このとき、ソース/ドレイン領域13a,13bと拡散層21は逆バイアス状態となる。
また、リセット処理では、選択トランジスタTrには電圧が印加されず(オフ状態とされ)、上部電極42に対して半導体基板1側が正となるように電圧が印加される。これによって低抵抗状態の抵抗変化層41に電流を流し、ジュール加熱によって抵抗を1〜2桁増加させ、低抵抗状態の抵抗変化層41が高抵抗状態に遷移する。リセット処理時の電流パスを図中点線で示している。
しかし、比較例に係る不揮発性記憶装置では、リセット処理の際に、図2に示されるように、半導体基板1で電圧降下が生じる。その結果、抵抗変化層41に印加される電位差が小さくなってしまっていた。
一方、第1の実施形態による不揮発性記憶装置では、ソース/ドレイン領域13a,13bよりも下の半導体基板1に拡散層21を設けたので、リセット処理時における半導体基板1(拡散層21)での電圧降下を図2の場合に比して低減することができる。その結果、抵抗変化層41に印加することができる正味の電圧値を図2の場合に比して大きくすることができる。なお、セット処理の動作は図2の場合と同様である。
第1の実施形態では、nチャネル型の選択トランジスタTrの拡散層の一端にメモリセルMCが接続された1T1R型のメモリセル構造において、ソース/ドレイン領域13a,13bよりも下の領域にp型不純物を高濃度に添加した拡散層21を設けた。その結果、リセット処理時における半導体基板1部分での電圧降下を低減し、抵抗変化層41に加わる電位差を大きくすることができる。
また、ソース/ドレイン領域13a,13bと拡散層21との間に低濃度拡散層22を設けたので、セット時においてソース/ドレイン領域13a,13bと半導体基板1(拡散層21)との間に流れるリーク電流を減らすことができる。
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態による不揮発性記憶装置の構成の一例を模式的に示す断面図である。1T1R型のメモリセル構造は、シリコン基板などの半導体基板1上に、選択トランジスタTrが配置されている。
選択トランジスタTrは、半導体基板1のチャネル領域上にゲート絶縁膜11およびゲート電極12が積層したゲート構造と、ゲート構造の下方のチャネル領域を挟んで対を成すソース/ドレイン領域13Aa,13Abと、を有する。
ゲート絶縁膜11としては、シリコン酸化膜などを用いることができる。また、ゲート電極12としては、多結晶シリコン膜またはTaN,TiN,Pt,Au,Ru,Ir,TaSiN,WN,HfNなどの導電性材料を用いることができる。
また、ソース/ドレイン領域13Aa,13Abは、フルシリサイドによって構成される。ソース/ドレイン領域13Aa,13Abは、たとえばTiSi2,CoSi2,NiSiなどによって構成される。拡散層13Aaはコンタクトなどを介してセンスアンプ、デコーダなどの制御回路に接続されている。
選択トランジスタTrのドレイン領域13Abには、コンタクト31を介して抵抗素子(メモリセル)MCが形成される。メモリセルMCは、抵抗変化層41と、上部電極42と、が積層された構造を有する。抵抗変化層41と上部電極42とは、第1の実施形態と同様の材料を用いることができる。上部電極42はデコーダなどの制御回路に接続されている。
なお、選択トランジスタTrとメモリセルMCが形成された半導体基板1上には、図示しない層間絶縁膜が形成されている。
つぎに、このような1T1R型のメモリセル構造での動作について説明する。図4は、比較例に係る不揮発性記憶装置の構成の一例を模式的に示す断面図である。この不揮発性記憶装置の構成は、図2で示したものと同一であるので、その説明を省略する。
このようなメモリセルMCにおけるセット処理では、選択トランジスタTrに電圧が印加され(オン状態とされ)、また選択トランジスタTrのソース領域13aに対して上部電極42が正となるように書き込みのための電圧が印加される。このとき、半導体基板1(拡散層21)には0Vを印加することができる。これによって、抵抗変化層41に電圧が印加され、高抵抗状態の抵抗変化層41が低抵抗状態に遷移する。セット処理時の電流パスを図中実線で示している。このとき、ソース/ドレイン領域13a,13bと拡散層21は逆バイアス状態となる。
しかし、比較例に係る構造の不揮発性記憶装置では、セット処理の際に、図4に示されるように、ソース/ドレイン領域13a,13bで電圧降下が生じる。その結果、抵抗変化層41に印加される電位差が小さくなってしまっていた。
一方、第2の実施形態による不揮発性記憶装置では、フルシリサイドからなるソース/ドレイン領域13Aa,13Abを設けたので、セット処理時におけるソース/ドレイン領域13Aa,13Abでの電圧降下を図4の場合に比して低減することができる。その結果、抵抗変化層41に印加することができる正味の電圧値が図4の場合に比して大きくなる。なお、リセット処理の動作は図2の場合と同様である。
第2の実施形態では、選択トランジスタTrの拡散層の一端にメモリセルMCが接続された1T1R型のメモリセル構造において、フルシリサイドからなるソース/ドレイン領域13Aa,13Abを設けた。その結果、セット処理時におけるソース/ドレイン領域13Aa,13Ab部分での電圧降下を低減し、抵抗変化層41に加わる電位差を大きくすることができる。
また、フルシリサイドからなるソース/ドレイン領域13Aa,13Abと半導体基板1との間には、ショットキー障壁が形成され、セット時においてソース/ドレイン領域13a,13bと半導体基板1(拡散層21)との間に流れるリーク電流を減らすことができる。
(第3の実施形態)
図5は、第3の実施形態による不揮発性記憶装置の構成の一例を模式的に示す断面図である。第3の実施形態による不揮発性記憶装置は、第2の実施形態の図3のソース/ドレイン領域13Aa,13Abを、高濃度に所定の導電型の不純物が添加された高濃度拡散層13Bと、少なくとも高濃度拡散層13Bと半導体基板1との接合面に形成されるフルシリサイド層13Cとからなるソース/ドレイン領域13a,13bで置き換えた構造を有する。フルシリサイド層13Cは、半導体基板1とソース/ドレイン領域13a,13bとの間にショットキー障壁を形成するために設けられる。なお、その他の構造は、第2の実施形態と同じであるのでその説明を省略する。
第3の実施形態では、選択トランジスタTrの拡散層の一端にメモリセルMCが接続された1T1R型のメモリセル構造において、高濃度拡散層13Bと、高濃度拡散層13Bと半導体基板1との接合面に形成されるフルシリサイド層13Cと、を有するソース/ドレイン領域13a,13bを設けた。その結果、ソース/ドレイン領域13a,13bと半導体基板1との間にはショットキー障壁が形成され、セット時においてソース/ドレイン領域13a,13bと半導体基板1(拡散層21)との間に流れるリーク電流を減らすことができる。
(第4の実施形態)
図6は、第4の実施形態による不揮発性記憶装置の構成の一例を模式的に示す図である。図6(a)に示されるように、この不揮発性記憶装置は、シリコン基板などの半導体基板1上に、選択トランジスタTrと、n個(nは自然数)の抵抗変化素子(メモリセル)MCとが、配置される構成を有する。ここで、選択トランジスタTrの拡散層に各抵抗変化素子MCが共通に接続されている。すなわち、各抵抗変化素子MC間は並列に接続されていると言える。
選択トランジスタTrは、半導体基板1のチャネル領域上にゲート絶縁膜11およびゲート電極12が積層したゲート構造と、ゲート構造の下方のチャネル領域を挟んで対を成すソース/ドレイン領域13a,13bと、を有する。
ソース/ドレイン領域13a,13bは、半導体基板1に所定の導電型の不純物が高濃度に添加された拡散層によって構成される。ソース/ドレイン領域13a,13bは、所定の導電型の不純物を10-19〜10-21cm-3程度で添加した拡散層によって形成することができる。また、ドレイン領域13bは、ソース領域13aに比してチャネル長方向に伸びた構造を有している。
選択トランジスタTrのドレイン領域13bには、n個のメモリセルMCが接続される。このように、1つの選択トランジスタTrのドレイン領域13bに複数のメモリセルMCが並列に接続されたものを、以下では、AAストリングという。
メモリセルMCは、抵抗変化層41と、上部電極42と、が積層された構造を有する。メモリセルMCを半導体基板1のドレイン領域13b上に直接に設けることで、選択トランジスタTrのゲート絶縁膜11とメモリセルMCの抵抗変化層41の材料を共通化することができ、また、選択トランジスタTrのゲート電極12とメモリセルMCの上部電極42の材料を共通化することができる。
選択トランジスタTrとメモリセルMCが形成された半導体基板1上には、層間絶縁膜51が形成される。そして、選択トランジスタTrのゲート電極12および各メモリセルMCの上部電極42には、コンタクト52が接続される。
ここで、ゲート絶縁膜11および抵抗変化層41としてTaOx,AlOx,AlON,HfOx,HfON,TiOx,TiON,ZrOx,LaOx,YOx,SrTiO3,ZnMn24,NiO,SrZrO3,Pr0.7Ca0.3MnO3などの低抵抗状態から高抵抗状態への遷移、高抵抗状態から低抵抗状態への遷移が異なる極性の電圧印加でなされる材料を用いることができる。また、ゲート電極12および上部電極42として、TaN,TiN,Pt,Au,Ru,Ir,TaSiN,WN,HfNなどの導電性材料を用いることができる。
例えば、抵抗変化材には多結晶若しくはアモルファス状態のSi、または、SiO,SiON,SiN,Ge,SiGe,GaAs,InP,GaP,GaInAsP,GaN,SiC,HfSiOなどを用いることができる。また、抵抗変化材には上述した材料の積層膜を用いることもできる。また、抵抗変化材料の電極として、例えば、Ag,Ti,Ni,Co,Al,Fe,Cr,Cu,W,Hf,Ta,Pt,もしくはZr、またはその窒化物もしくは炭化物などの電極を配置することができる。また、電極として、多結晶シリコンに上記材料を添加した材料を用いることもできる。また、抵抗変化材の電極と反対側にTaSiNのストッパ層を挿入することもできる。
また、半導体基板1の下面(選択トランジスタTrとメモリセルMCが形成されていない側の面)には、裏面電極61が設けられており、裏面電極61には、セット処理時に半導体基板1に電圧を印加する補償回路62が接続されている。なお、図6(a)は一例であり、他の形態とすることもできる。
図6(b)は、第4の実施形態による不揮発性記憶装置の構成の他の例を模式的に示す図である。図6(a)の裏面電極61に代えて、図6(b)のように半導体基板1の表面に表面電極61aを形成することもできる。表面電極61aは拡散層13aに対して素子分離絶縁膜17を介して配置されたp型拡散層64に配置されている。p型拡散層64は半導体基板1と電気的に接続されている。
図7は、第4の実施形態による補償回路の動作を説明する図である。上記したように、セット処理時には、選択トランジスタTrのゲート電極12に正電圧を印加してオン状態とし、ソース領域13aに対してメモリセルMCの上部電極42が正となるように電圧を印加する。しかし、ゲート電極12に印加される電圧の揺らぎによって、選択トランジスタTrが所望のIV特性を実現できない場合がある。このような場合に、補償回路62が裏面電極61を介して、ゲート電極12に印加される電圧と反対の極性の電圧を印加する。これによって、選択トランジスタTrの制御動作が安定化される。
図6に示される不揮発性記憶装置は、1つの選択トランジスタTrに対して複数のメモリセルMCが接続されているので、選択トランジスタTrに接続される複数のメモリセルMCに対して同時にセット処理を行ったり、リセット処理を行ったりすることが可能になる。
つぎに、このような構成の不揮発性記憶装置の製造方法について説明する。図8−1〜図8−2は、第4の実施形態による不揮発性記憶装置の製造方法の手順の一例を示す断面図である。
まず、図8−1(a)に示されるように、シリコン基板などの半導体基板1を用意する。図8−1(b)に示されるように、半導体基板1の一方の主面(上面)上にマスク膜を形成し、リソグラフィ技術とRIE(Reactive Ion Etching)法などのエッチング技術とを用いて、ソース/ドレイン領域の形成領域が開口するマスクパターン101を形成する。ついで、マスクパターン101をマスクとしてイオン注入を行い、PまたはAsなどのn型不純物を高濃度で半導体基板1の上面の表面付近に注入し、熱処理によって活性化させてソース/ドレイン領域13a,13bを形成する。その後、図8−1(c)に示されるように、マスクパターン101を除去する。
ついで、図8−1(d)に示されるように、半導体基板1の上面にギャップ埋め込み材102を形成する。このギャップ埋め込み材102の厚さは、後に形成するゲート絶縁膜11と抵抗変化層41の厚さと略同じである。ギャップ埋め込み材102として、たとえばシリコン酸化膜などを用いることができる。
その後、図8−1(e)に示されるように、ギャップ埋め込み材102上にマスク膜を形成し、リソグラフィ技術とRIE法などのエッチング技術とを用いて、選択トランジスタTrのゲート構造形成位置に設けられる開口部111aと、メモリセルMCの形成位置に設けられる開口部111bと、を有するマスクパターン103を形成する。
ついで、図8−2(a)に示されるように、マスクパターン103をマスクとして、RIE法などのエッチング技術を用いてギャップ埋め込み材102を加工する。これによって、ギャップ埋め込み材102とマスクパターン103の積層膜を貫通するように、開口部111a,111bが形成される。
エッチングした面を洗浄した後、図8−2(b)に示されるように、選択トランジスタTrのゲート絶縁膜となるとともに、メモリセルMCの抵抗変化層となる金属酸化膜104を半導体基板1上に形成する。金属酸化膜104は、開口部111a,111bを埋め込むように形成される。金属酸化膜104として、TaOx,AlOx,AlON,HfOx,HfON,TiOx,TiON,ZrOx,LaOx,YOx,SrTiO3,ZnMn24,NiO,SrZrO3,Pr0.7Ca0.3MnO3などを用いることができる。
その後、図8−2(c)に示されるように、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法によって、ギャップ埋め込み材をストッパとして金属酸化膜104の上面を平坦化しつつ、研磨する。これによって、選択トランジスタTrの形成領域には、金属酸化膜104からなるゲート絶縁膜11が形成され、メモリセルMCの形成領域には、金属酸化膜104からなる抵抗変化層41が形成される。
ついで、図8−2(d)に示されるように、ゲート絶縁膜11上にゲート電極12を形成し、抵抗変化層41上に上部電極42を形成する。このゲート電極12と上部電極42の形成は、図8−1(d)〜図8−2(c)に示したゲート絶縁膜11と抵抗変化層41の形成と同様の手順によって行うことができる。すなわち、ゲート絶縁膜11と抵抗変化層41とギャップ埋め込み材102上に、ギャップ埋め込み材105を形成し、ゲート電極12と上部電極42の形成位置に開口部を形成する。この開口部はゲート絶縁膜11と抵抗変化層41の形成位置に対応して設けられる。そして、開口部にTaN,TiN,Pt,Au,Ru,Ir,TaSiN,WN,HfNなどの導電性材料を埋め込むことによって、選択トランジスタTrの形成領域には、導電性材料からなるゲート電極12が形成され、メモリセルMCの形成領域には、導電性材料からなる上部電極42が形成される。
その後、図8−2(e)に示されるように、ゲート電極12上と上部電極42上にコンタクト52を形成する。このコンタクト52の形成も、図8−1(d)〜図8−2(c)に示したゲート絶縁膜11と抵抗変化層41の形成と同様の手順によって行うことができる。すなわち、ゲート電極12と上部電極42とギャップ埋め込み材105上に、ギャップ埋め込み材106を形成し、コンタクト52の形成位置に開口部を形成する。この開口部はゲート電極12と上部電極42の形成位置に対応して設けられる。そして、開口部にWなどの導電性材料を埋め込むことによって、コンタクト52が形成される。なお、図8−1(d)〜図8−2(e)で形成されたギャップ埋め込み材102,105,106が合わさって層間絶縁膜51となる。
そして、半導体基板1の裏面に裏面電極61を形成することによって、図6(a)に示される構造の不揮発性記憶装置が形成される。
なお、選択トランジスタTrのソース/ドレイン領域13a,13bの構造は、第1〜第3の実施形態で説明したものとしてもよい。
第4の実施形態では、半導体基板1の裏面に裏面電極61を設け、裏面電極61に補償回路62を接続するようにしたので、選択トランジスタTrを動作させる際の閾値電圧の調整の困難さを補償することができるという効果を有する。
また、1つの選択トランジスタTrに対して複数のメモリセルMCを並列に接続するようにしたので、一括して複数のメモリセルMCに対してリセット処理(消去処理)を行うことができるという効果も有する。
(第5の実施形態)
図9は、第5の実施形態による選択トランジスタのゲート電極とソース/ドレイン領域の配置関係の一例を模式的に示す平面図である。図9で、1つの選択トランジスタTrのソース/ドレイン領域に並列に形成されるメモリセルMCの配列方向をX方向とし、紙面内でX方向に垂直な方向をY方向とする。
図9に示されるように、1つの選択トランジスタTrのソース/ドレイン領域に複数のメモリセルMCがX方向に配置されたAAストリング15が、Y方向に複数所定の間隔で配置されている。また、AAストリング15の一方の端部付近には、Y方向に延在するゲート電極12が配置されている。AAストリング15とゲート電極12の交点にそれぞれ選択トランジスタTrが形成される。ゲート電極12は、Y方向に配置される選択トランジスタTr間で共通接続されている。それぞれのAAストリング上には、メモリセルMCが複数個配置されている。その結果、メモリ素子MCの集積度を上げることができる。
このように、選択トランジスタTrとAAストリングを半導体基板1上に2次元的に配置することで、メモリセルアレイを構成することが可能になる。
図10は、第5の実施形態による選択トランジスタのゲート電極とソース/ドレイン領域の配置関係の他の例を模式的に示す平面図である。図9に示した例では、選択トランジスタTrのチャネル幅(Y方向の幅)がAAストリング15の幅(Y方向の幅)とほぼ等しい。そこで、図10に示すように、選択トランジスタTrのチャネル幅をAAストリング15の幅よりも太くすることができる。その結果、選択トランジスタTrを流れる電流を大きくすることができる。
また、このようなゲート電極12のY方向の寸法の増加によるメモリセルアレイの面積の増加をなるべく抑えるために、AAストリング15を略L字形状にし、2つのAAストリングを1組として点対称で配置している。ここで、1組のAAストリング15のY方向における幅はAAストリング15のL字形状の太い部分における幅とほぼ等しい。すなわち1組のAAストリング15の両端にはL字形状の太い部分が配置されている。また、1のAAストリング15のL字形状の細い部分は、他のAAストリング15の太い部分でX方向への伸びが止められるように配置されている。ここで、AAストリングのL字形状の太い部分に、Y方向に延びるゲート電極12を配置する。その結果、Y方向において1本おきに選択トランジスタTrの配置位置が変わるようになる。たとえば、図10中の上から1本目,3本目,・・・,2n−1(nは自然数)のAAストリング15では、X方向の右側にY方向に延在するゲート電極12が配置され、このゲート電極12とAAストリング15のL字形状の太い部分との交点に選択トランジスタTrが配置されている。また、2本目,4本目,・・・,2nのAAストリング15では、X方向の左側にY方向に延在するゲート電極12が配置され、このゲート電極12とAAストリング15のL字形状の太い部分との交点に選択トランジスタTrが配置されている。そして、2k−1本目(kは1からnまでの自然数)のAAストリング15の選択トランジスタTrのY方向の配置位置と、2k本目のAAストリング15の選択トランジスタTrのY方向の配置位置とが重なるように配置される。また、2k−1本目のAAストリング15のY方向の配置位置と2k本目のAAストリング15のY方向の配置位置とは重ならないように配置される。
第5の実施形態では、Y方向に配置されるAAストリング15において、上から2k−1本目ではAAストリング15の一方の端部に選択トランジスタTrを配置し、2k本目では他方の端部に選択トランジスタTrを配置するとともに、選択トランジスタTrのチャネル幅(ゲート幅)をAAストリング15のY方向の幅よりも広げた。また、2k−1本目と2k本目のAAストリング15が、選択トランジスタTrのチャネル幅の範囲内で重ならないように配置した。これによって、メモリセルMCの面積の大幅な増加を伴うことなく、選択トランジスタTrのチャネル幅を広げることができ、さらに抵抗変化層に供給できる電流量を増加させることができるという効果を有する。
(第6の実施形態)
図11は、第6の実施形態による不揮発性記憶装置の構造を模式的に示す断面図である。図11(a)は、第1の実施形態の図1に示される構造の1T1R型のメモリセル構造を半導体基板1上にマトリックス状に配置した場合の一例を模式的に示す断面図である。この場合には、1T1R型のメモリセル構造間は、素子分離絶縁膜17で分離されている。素子分離絶縁膜17の下面の位置は、低濃度拡散層22の形成位置よりも深い位置にあるが、半導体基板1を厚さ方向に貫通するものではない。つまり、各メモリセル構造間で半導体基板1同士を絶縁することなく共有化した構造を有している。そのため、リセット処理時に半導体基板1に電圧を印加することで、マトリックス状に配置されたメモリセルMCに対して一括してリセット動作させることが可能になる。
また、図11(b)は、図11(a)において、各メモリセルMCの拡散層(ソース/ドレイン領域13a,13b)も共有化した構造であり、図6と同様に1つの選択トランジスタTrに対して複数のメモリセルMCをn個(nは2以上の自然数)接続している。また、素子分離絶縁膜17は1TrnR型のメモリセル構造を分離するように配置している。この構造では、図11(a)の構造と同様に半導体基板1上に配置されたメモリセルMC全体に対して一括してリセット動作させることが可能になるともに、図11(a)の1T1R型のメモリセル構造を用いたメモリセルアレイに比べて単位体積当たりのビット数を増加させることが可能になる。
なお、図11(b)のメモリセルMCは、図1と同様に、選択トランジスタTrのソース/ドレイン領域13b上にコンタクト31を介して配置される構造を有しているが、図6のように、選択トランジスタTrのソース/ドレイン領域13b上に直接に(コンタクト31を介さずに)配置される構造であってもよい。また、拡散層22は拡散層13bの下に連続して配置されている。
第6の実施形態では、第1の実施形態と同様の効果を有する。また、半導体基板1上にメモリセルMCを配置し、各メモリセルMCの半導体基板1間を絶縁することなく共有化するようにしたので、一括でリセット(消去)処理することができるという効果を有する。
(第7の実施形態)
図12は、第7の実施形態による不揮発性記憶装置の構造の一例を模式的に示す図である。この不揮発性記憶装置は、図6(a)に示したものと構造的にはほぼ同一である。ただし、第7の実施形態では、選択トランジスタTrに接続されるAAストリングのメモリセルMCのうち、選択トランジスタTrに隣接して配置されるメモリセルをダミーのメモリセル(以下、ダミーセルという)DMCとして使用するようにしている。
なお、図6(a)と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略している。
また、ビット不良等が存在するという理由でAAストリングの使用を禁止する場合には、AAストリングのダミーセルDMCは、使用禁止情報記憶領域として使用することができる。具体的には、AAストリングを使用禁止にする場合はダミーセルDMCの抵抗変化層41を完全に絶縁破壊する。すなわち、使用禁止情報記憶領域は、使用禁止の場合には、抵抗変化層41が絶縁破壊されて断線状態にあり、使用可能な場合には、所定の閾値以上の電流が流れる状態にある。
制御回路63は、書き込み動作時に、使用禁止情報記憶領域に所定のバイアス電圧を印加し、所定の閾値以上の電流が流れるかを判定し、電流が流れる場合にはそのAAストリングに書き込み処理を行い、電流が流れない場合にはそのAAストリングに書き込み処理を行わないように制御を行う。
つぎに、このような不揮発性記憶装置における書き込み処理の一例について説明する。不揮発性記憶装置を製造後に、AAストリングを構成する各メモリセルMCのテストを行い、ビット不良等が存在するか判定する。不良ビットが存在する場合には、その不良ビットが存在するAAストリングのダミーセルDMCに高い電圧を印加し、抵抗変化層41を絶縁破壊する。不良ビットが存在しない場合には、ダミーセルDMCの抵抗変化層41に所定の閾値以上の電流が流れる状態にする。たとえば、ダミーセルDMCの抵抗値を低抵抗状態としておく。以上によって、ダミーセルDMCに使用禁止情報の書き込み処理が行われる。
つぎに、データ書き込み判定方法の一例について説明する。まず、データの書き込み指示があると、制御回路63は、書き込み先のAAストリングのダミーセルDMCから使用禁止情報を読み込む。たとえば、図12に示されるように、選択トランジスタTrのソース領域13aに対して、ゲート電極12に例えば3Vの電圧を印加し、またダミーセルDMCの上部電極42に例えば1Vの電圧を印加する。これによって、選択トランジスタTrは、オン状態になる。そして、ダミーセルDMCに印加した電圧によって、ダミーセルDMCに所定の閾値以上の電流が流れるかを判定する。例えば、拡散層13aにセンスアンプなどが接続されており、このセンスアンプによって閾値以上の電圧が流れたかどうかを判断する。所定の閾値以上の電流が流れる場合には、ダミーセルDMCが配置されているAAストリングは使用可能であり、指示されたデータを書き込む。また、所定の閾値以上の電流が流れない場合には、ダミーセルDMCが配置されているAAストリングは使用禁止であり、そのAAストリングに対してはデータの書き込みを行わない。
なお、選択トランジスタTrのソース/ドレイン領域13a,13bの構造は、第1〜第3の実施形態で説明したものとしてもよい。
第7の実施形態では、AAストリングに選択トランジスタTrが配置される構造の不揮発性記憶装置において、選択トランジスタTrに隣接して配置されるメモリセルをダミーセルDMCとして使用するとともに、AAストリングに不良ビットが存在する場合には、ダミーセルDMCの抵抗変化層41を完全に絶縁破壊するようにした。また、データ書き込み時においては、ダミーセルDMCに電圧を印加し、所定の閾値以上の電流が流れるか否かを判定し、所定値以上の電流が流れない場合には、そのAAストリングへのデータの書き込みを行わないようにした。これによって、不良ビットへのデータ書き込みが回避され、メモリデバイスの機能信頼性を高めることができるという効果を有する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 半導体基板、11 ゲート絶縁膜、12 ゲート電極、13Aa,13Ab ソース/ドレイン領域、13B 高濃度拡散層、13C フルシリサイド層、13a,13b ソース領域/ドレイン領域、15 AAストリング、17 素子分離絶縁膜、21 拡散層、22 低濃度拡散層、31,52 コンタクト、41 抵抗変化層、42 上部電極、51 層間絶縁膜、61 裏面電極、61a 表面電極、62 補償回路、63 制御回路、64 p型拡散層、101,103 マスクパターン、102,105,106 ギャップ埋め込み材、104 金属酸化膜、111a,111b 開口部、DMC ダミーセル、MC メモリセル、Tr 選択トランジスタ。

Claims (8)

  1. 半導体基板上にゲート絶縁膜を介して設けられるゲート電極、および前記ゲート電極を挟んだ前記半導体基板表面の両側に設けられ、第1導電型の不純物が拡散されたソース/ドレイン領域を有する選択トランジスタと、前記選択トランジスタの前記ドレイン領域に接続される抵抗変化層を含むメモリセルと、をそれぞれ有する複数のメモリセルユニットが前記半導体基板上に配置され、
    複数のメモリセルユニット間は、前記半導体基板同士を絶縁することなく、素子分離絶縁膜によって分離される構造を有することを特徴とする不揮発性記憶装置。
  2. 1つの前記選択トランジスタに、1つの前記メモリセルが接続されることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性記憶装置。
  3. 1つの前記選択トランジスタに、複数の前記メモリセルが並列に接続されることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性記憶装置。
  4. 前記半導体基板に設けられる基板電極と、
    前記選択トランジスタの前記ソース領域に対して、前記ゲート電極と前記抵抗変化層に電圧を印加する際に、前記基板電極に前記ゲート電極に印加される電圧とは反対の極性の電圧を印加する補償回路と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の不揮発性記憶装置。
  5. 前記ドレイン領域での前記メモリセルの配置方向に交差する方向に、所定の間隔で配置される前記選択トランジスタの前記ゲート電極間が共通に接続されることを特徴とする請求項3に記載の不揮発性記憶装置。
  6. 前記選択トランジスタは、前記ドレイン領域での前記複数のメモリセルが配置される第1方向の第1端部に前記ゲート電極が配置される第1選択トランジスタと、前記ドレイン領域の前記第1方向の第2端部に前記ゲート電極が配置される第2選択トランジスタと、が、前記第1方向に直行する第2方向に交互に配置されるとともに、前記ゲート電極の前記第2方向のチャネル幅が、前記ドレイン領域の前記第2方向の幅よりも大きくなるように形成され、
    前記第2方向に配置される複数の前記第1選択トランジスタの前記ゲート電極が共通に接続され、
    前記第2方向に配置される複数の前記第2選択トランジスタの前記ゲート電極が共通に接続されることを特徴とする請求項3に記載の不揮発性記憶装置。
  7. 前記選択トランジスタに隣接して配置される前記メモリセルをダミーセルとし、
    前記ダミーセルの前記抵抗変化層は、前記ドレイン領域に配置される前記複数のメモリセルに不良ビットがある場合に、完全に絶縁破壊されることを特徴とする請求項3に記載の不揮発性記憶装置。
  8. 前記複数のメモリセルへの書き込み前に、前記ダミーセルに電圧を印加し、前記ダミーセルに電流が流れない場合には前記ダミーセルが属する前記複数のメモリセルへの書き込みを行わず、前記ダミーセルに電流が流れる場合には前記ダミーセルが属する前記複数のメモリセルへの書き込みを行う制御回路をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の不揮発性記憶装置。
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