JP2018053641A - 建物外壁部における表示装置の配設構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】外壁パネル体が居住空間に対向する窓部と、外壁パネル体が躯体構造物に対向するスパンドレル部とを設けた外壁を備えた建物において、外壁の屋外側に向けて表示を行う表示装置を、外壁パネル体の屋内側において、窓部の採光や屋内側からの視認性を損なうことなく、しかも交換やメンテナンスの作業性の良い状態で配設する。【解決手段】スパンドレル部1Bの外壁パネル体4と躯体構造物5との間の空間部を表示装置配設部22とし、該表示装置配設部22に、表示装置配設部22と居住空間との間を昇降自在な表示装置21を配設するとともに、表示装置21の荷重を相殺するバランサー装置40を設けた。【選択図】図2

Description

本発明は、カーテンウォール等の建物外壁部における表示装置の配設構造に関するものである。
一般的に、建物の外壁のなかには、例えばカーテンウォールのように、外壁パネル体が居住空間に対向する窓部と、外壁パネル体が床、天井等の躯体構造物に対向するスパンドレル部とを設けたものがある。このような外壁において、スパンドレル部は、床、天井等の躯体構造物が外部から見えないように目隠しすることが要求される。そこで、従来、スパンドレル部の外壁パネル体の屋内側に耐火パネル体を配設し、該耐火パネル体によって防火と目隠しとを図るようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
一方、建物の外壁部を利用して、宣伝広告や装飾等の様々な表示を行いたいという要望がある。この場合、表示装置を窓部に設けると、窓部の採光や屋内側からの視認性が損なわれる惧れがある。そこで、スパンドレル部の屋外側に設けられた庇の上面に、表示装置を設置するようにした技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許第5232588号公報 特開2014−232271号公報
しかしながら、前記特許文献2の表示装置は、スパンドレル部の屋外側に設けられた庇の上面に設けられているため、表示装置の雨仕舞が必要であるうえ、屋外広告物とみなされて条例により規制を受ける場合がある。さらに、表示装置のメンテナンスや交換を行う場合には、外壁の屋外側からしかアクセスすることができないため、表示装置が高所に設けられている場合には屋外に足場を組まなければならず、コストアップの要因になるうえ、雨天や強風等の天候によってはメンテナンスや交換を行えない場合もある。さらにまた、表示装置は重量の重いものも多く、メンテナンスや交換を行う場合の作業性に劣るという問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、外壁パネル体が居住空間に対向する窓部と、該窓部の上側または下側に位置し、外壁パネル体が床、天井等の躯体構造物に対向するスパンドレル部とを設けた外壁を備えてなる建物において、スパンドレル部の外壁パネル体と躯体構造物との間の空間部を表示装置配設部とし、該表示装置配設部に、表示装置配設部と居住空間との間を昇降自在で、且つ、屋外側に向けて表示を行う表示装置を配設するとともに、該表示装置の荷重の全部または一部を相殺するバランサー装置を設けたことを特徴とする建物外壁部における表示装置の配設構造である。
請求項2の発明は、請求項1において、スパンドレル部は、外壁パネル体と躯体構造物との間に、外壁パネル体と間隙を存する状態で耐火パネル体が配設されると共に、表示装置配設部は、外壁パネル体と耐火パネル体との間の空間部に設けられることを特徴とする建物外壁部における表示装置の配設構造である。
請求項3の発明は、請求項1または2において、表示装置の昇降をガイドするガイドレールを設けたことを特徴とする建物外壁部における表示装置の配設構造である。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか一項において、バランサー装置は、外壁パネル体を支持する枠材または該枠材に連結される額縁部材に支持されることを特徴とする建物外壁部における表示装置の配設構造である。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか一項において、表示装置配設部の下方または上方に、表示装置配設部と居住空間との間を昇降する表示装置の昇降口となる開口を設けるとともに、バランサー装置を、前記開口を通して居住空間から表示装置配設部に取付け、取出し自在に構成したことを特徴とする建物外壁部における表示装置の配設構造である。
請求項6の発明は、請求項5において、表示装置の昇降口となる開口を表示装置配設部の下方に設けるとともに、バランサー装置の上部に、表示装置配設部の上部に設けられた上側支持部材に着脱自在に引っ掛け係止される上側係止部を設ける一方、バランサー装置の下部に、表示装置配設部の下部に設けられた下側支持部材に着脱自在に止着される下側係止部を設けたことを特徴とする建物外壁部における表示装置の配設構造である。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れか一項において、バランサー装置はスパイラル式バランサーを用いて構成されることを特徴とする建物外壁部における表示装置の配設構造である。
請求項1の発明とすることにより、屋外側からの目隠しが必要なスパンドレル部を利用して外壁パネル体の屋内側に表示装置を配設できるとともに、表示装置の交換やメンテナンスの作業性向上に貢献できる。
請求項2の発明とすることにより、スパンドレル部に耐火パネル体が設けられていても、表示装置を屋外側から視認できるように配設できる。
請求項3の発明とすることにより、表示装置の昇降をスムーズに行うことができる。。
請求項4の発明とすることにより、外壁パネル体を支持する枠材または額縁部材を利用して、バランサー装置を確実に支持できる
請求項5の発明とすることにより、バランサー装置を居住空間側から表示装置配設部に取付け、取出しできることになって、バランサー装置のメンテナンス性の向上に貢献できる。
請求項6の発明とすることにより、バランサー装置の居住空間側から表示装置配設部への取付け、取出しを容易に行うことができる。
請求項7の発明とすることにより、スパイラル式バランサーを用いてバランサー装置を構成することができる。
カーテンウォールの正面図である。 スパンドレル部および窓部の縦断面図である。 スパンドレル部の拡大縦断面図である。 図3のX−X断面図である。 図3のY−Y断面図である。 (A)はスパンドレル部の下部の詳細縦断面図、(B)は(A)のX−X断面図である。 (A)はスパンドレル部の上部の詳細縦断面図、(B)は(A)のX−X断面図である。 バランサー装置の取付け状態を示す図である。 (A)はバランサー装置および連結ブラケットの斜視図、(B)はスパイラル式バランサーの一部断面図である。 表示装置を下降させる場合の手順を示す図である。 (A)、(B)は表示装置を下降させて取外す手順を説明する図である。 (A)、(B)はバランサー装置を取外す手順を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は建物の外壁に用いられるカーテンウォールであって、該カーテンウォール1は、方立(縦材、マリオン)2と無目(横材)3とからなる枠材の開口部に外壁パネル体4を取付けて形成されている。
前記カーテンウォール1には、外壁パネル体4が居住空間に対向する窓部1Aと、該窓部1Aの上側または下側に位置し、外壁パネル体4が床5a、天井5b、スラブ(最上階において天井5bの上側の設けられるスラブ、最下階において床5aの下側に設けられるスラブ、中間階において床5aと下階の天井5bとの間に設けられるスラブ等)5c、腰壁5d等の躯体構造物5に対向するスパンドレル部1Bとが設けられているが、本実施の形態においてスパンドレル部1Bは、上下階の窓部1Aの層間部、最上階の窓部1Aの上側、および最下階の窓部1Aの下側に設けられているとともに、窓部1Aとスパンドレル部1Bとは、図1に示すように、屋外側から視て無目3によって上下に区画されている。
尚、本実施の形態では、外壁パネル体4として、スパンドレル部1Bでは高透過ガラスが用いられており、窓部1Aでは複層ガラスが用いられている。また、前記方立2および無目3は、本発明の外壁パネル体4を支持する枠材に相当する。
前記方立2は、該方立2の屋内側半部を構成し、水平断面が矩形中空状の方立本体部2Aと、該方立本体部2Aに一体形成され、方立2の屋外側半部を構成する外壁支持部2Bとから構成されている。そして方立2は、方立本体部2Aがファスナー12を介してスラブ5cに固定されることで、躯体側に取付け支持されるように構成されている。
前記方立2の外壁支持部2Bには、無目3の左右外端部が取付けられると共に、上下の無目3間に位置する状態で、左右の方立アタッチメント6が取付けられている。そして、該左右の方立アタッチメント6の屋外側面部6aと、外壁支持部2Bの屋外側端部に形成された見付け辺2Baとの間に、外壁パネル体4の左右縦辺部が嵌合されるパネル嵌合溝2Bbが形成されており、該パネル嵌合溝2Bbには、ビート10やシーリング材11を介して外壁パネル体4の左右縦辺部が嵌合支持されている。尚、本実施の形態を説明するにあたり、外壁パネル体4の面方向に沿うと共に上下方向と直交する方向を、左右方向として説明する。
また、前記無目3は、その左右外端部が前記方立2の外壁支持部2Bに取付支持される状態で、左右に隣接する方立2間に支架されると共に、外壁パネル体4の上下辺部が嵌合されるパネル嵌合溝3aを有しており、該無目3のパネル嵌合溝3aには、外壁パネル体4の上下辺部がビート10やシーリング材11を介して嵌合支持されるようになっている。そして、本実施の形態では、無目3として、最上階のスパンドレル部1Bの外壁パネル体4の上辺部を支持する上枠無目3Aと、スパンドレル部1Bと該スパンドレル部1Bの下階の窓部1Aとを区画し、スパンドレル部1Bの外壁パネル体4の下辺部を支持すると共に下階の窓部1Aの外壁パネル体4の上辺部を支持する第一中間無目3Bと、スパンドレル部1Bと該スパンドレル部1Bの上階の窓部1Aとを区画し、スパンドレル部1Bの外壁パネル体4の上辺部を支持すると共に上階の窓部1Aの外壁パネル体4の下辺部を支持する第二中間無目3Cと、最下階のスパンドレル部1Bの外壁パネル体4の下辺部を支持する下枠無目3Dとが設けられている。
一方、7はけい酸カルシウム板等の耐火材から構成される耐火パネル体であって、火災時に上下階への延焼を防止するために設けられるものであるが、該耐火パネル体7は、スパンドレル部1Bの外壁パネル体4と躯体構造物5との間に、外壁パネル体4と間隙を存する状態で配設されている。そして、該耐火パネル体7と外壁パネル体4との間で、且つ、左右に隣接する方立本体部2Aの間の空間部が、後述する表示装置21が配設される表示装置配設部22に構成されている。
ここで、本実施の形態の耐火パネル体7は、左右に隣接する方立2の方立本体部2A間に位置する状態で配設される第一耐火パネル体7Aと、方立本体部2Aの屋内側において左右に隣接する第一耐火パネル7Aの左右外端部同士に亘るように設けられる第二耐火パネル体7Bとから構成されている。そして、耐火パネル体7は、第一耐火パネル体7Aの下端部が、方立本体部2Aの左右の側面部2Aaにネジ8aを介して固定される左右の耐火パネル体支持ブラケット8に載置支持され、また、第一耐火パネル体7Aの屋外側への移動が、方立本体部2Aの左右の側面部2Aaにネジ9aを介して固定される左右の耐火パネル位置決めブラケット9によって規制され、さらに、第二耐火パネル体7Bが方立本体部2Aの屋内側面部2Acにネジ20を介して取付けられることによって、方立本体部2Aに取付け支持されるようになっている。
また、前記第一耐火パネル体7Aの下部には、屋内外方向に貫通する配線用貫通孔7Aaが形成されている。そして、該配線用貫通孔7Aaを通して、耐火パネル体7の屋内側に配置された電源盤23から延びるハーネス25が表示装置配設部22に引き出されるようになっているとともに、該表示装置配設部22に引き出されたハーネス25の先端部には、給電側コネクタ26が接続されている。
尚、前記電源盤23には、電源スイッチやコントローラ等が設けられるが、該電源盤23へのアクセスは、天井5bに開閉自在に設けられた天井側点検口5eから行えるようになっている。
さらに、第一中間無目(スパンドレル部1Bと該スパンドレル部1Bの下階の窓部1Aとを区画する無目)3Bの屋内側には、天井5bに連結される天井側額縁28が配設されているが、該天井側額縁28は、その屋外側端面28bの屋内外方向の位置が方立本体部2Aの屋内側面部2Acと略同位置に設定されていて、第一中間無目3Bとは間隔を存する状態になっている。そして、該第一中間無目3Bと天井側額縁28との間の間隔は、前記表示装置配設部22の下方に位置していて、後述するように表示装置配設部22と下階の居住空間との間を昇降する表示装置21の昇降口となる開口29になっているとともに、該開口29は、蓋体30によって開閉自在に覆蓋されるようになっている。
尚、図中、27は耐火パネル体7の下側位置において左右方向に延びる額縁用アングルであって、該額縁用アングル27は、方立本体部2Aの屋内側面部2Acにネジ27aを介して固定されている。そして、該額縁用アングル27に、前記天井側額縁28の屋外側端部がネジ28aを介して取付けられている。
一方、前記表示装置21は、本実施の形態では、広告や装飾用の文字、図柄等の表示がなされた表示パネル(サイン)31と、該表示パネル31の屋内側に積層状に配される導光パネル32と、これら両パネル31、32の四周を支持する枠体33と、光源(本実施の形態ではLED)34等を備えて構成されている。そして、光源34から発せられた光が導光パネル32において発光し、これがバックライトとなって表示パネル31を照射することによって、表示パネル31の文字や図柄等が視認されるようになっているが、表示装置21は、前述したように、スパンドレル部1Bの外壁パネル体4と耐火パネル体7との間に形成される表示装置配設部22に配設されており、これにより、スパンドレル部1Bの透明な外壁パネル体4を通して屋外側から表示パネル31の表示を視認できるようになっている。さらに、前記LED34に接続されるリード線は、下方に延びて受電側コネクタ36に接続されており、該受電側コネクタ36と前記給電側コネクタ26とを接続することによってLED34への給電がなされるが、これら受電側コネクタ36、給電側コネクタ26の断続は、後述するように、前記開口29から行えるようになっている。また、表示装置21の左右両側の下端部には、後述するバランサー装置40に着脱自在に連結される連結ブラケット39がネジ39aを介して止着されている。
さらに、前記表示装置21が配設される表示装置配設部22は、前述したように、スパンドレル部1Bの外壁パネル体4と耐火パネル体7との間で、且つ、左右に隣接する方立本体部2Aの間の空間部に設けられるが、該表示装置配設部22には、表示装置21の下端部を支持するための左右の表示装置支持プラケット37と、表示装置21の左右縁部を支持するとともに表示装置21の昇降をガイドするための左右のガイドレール38と、表示装置21の左右下端部に連結されて表示装置21の荷重を相殺する左右のバランサー装置40とが設けられている。
前記左右のガイドレール38は、上下方向に延びる水平断面コ溝形状のものであって、方立本体部2Aの左右側面部2Aaにネジ38aを介して固定されている。また、左右の表示装置支持ブラケット37は、支持片37aと該支持片37aから垂下される取付片37bとからなる逆L字形状のものであって、前記左右のガイドレール38の溝内下端部において、取付片37bが左右のガイドレール38の溝底面38bを間に介装する状態で方立本体部2Aの左右側面部2Aaにネジ37cを介して着脱自在に取付けられている。そして、表示装置21は、下端部の左右両側が左右の表示装置支持ブラケット37の支持片37aに載置され、且つ、左右両端部が左右のガイドレール38に嵌合されることによって、表示装置配設部22に安定した状態で保持されるようになっているとともに、表示装置支持ブラケット37が方立本体部2Aの左右側面部2Aaから取外された状態では、左右のガイドレール38にガイドされながら昇降できる構成になっている。さらに、前記表示装置支持ブラケット37は、表示装置配設部22の下方の開口29の少し上側に位置していて、後述するように、開口29から表示装置支持ブラケット37の着脱作業を行えるようになっている。尚、表示装置21の荷重は、後述するバランサー装置40によって略相殺される構成となっているため、前記表示装置支持ブラケット37には表示装置21の荷重は殆どかからないようになっている。
また、前記左右のバランサー装置40は、本実施の形態では、それぞれ前後2つのスパイラル式バランサー41を用いて構成されている。スパイラル式バランサー41は、周知の技術であるため詳細な説明は省略するが、軸方向が上下方向を向く筒状のケース体42、該ケース体42の下端部に回転可能に設けられネジ状のスリットを有する回転ガイド43、該回転ガイド43のスリットに螺合状態で貫通しケース体42の下端から引き出し可能なスパイラルロッド44、該スパイラルロッド44の外周に嵌装され上端部がケース体42に固定され下端部が回転ガイド43に連結されるトーションスプリング45等を具備して構成されているとともに、スパイラルロッド44の下端部には、前記表示装置21の下端部に止着された連結ブラケット39のジョイント部39bに着脱自在に連結される連結フック46が一体的に固定されている。そして、該連結フック46および連結ブラケット39を介してスパイラルロッド44の下端部に連結された表示装置21の重量は、スパイラルロッド44を下降させる荷重として作用するが、該荷重と略釣り合う上向きの力が前記トーションスプリング45によって付与されるように設定されており、これにより、前記表示装置支持ブラケット37を取外した状態で表示装置21を昇降させる場合に、表示装置21を任意の昇降位置で保持できるとともに、軽い操作力で表示装置21を昇降させることができるようになっている。
ここで、左右のバランサー装置40をそれぞれ構成する前後2つのスパイラル式バランサー41は、ケース体42の軸方向が上下方向を向く状態でケース固定プレート47に並列状に固定されているとともに、該ケース固定プレート47の上部には、フック状の上側係止部47aがケース体42の上部を貫通するネジ47bを介して固定され、また、ケース固定プレート47の下部には、ケース固定プレート47に対して直角状に折曲された下側係止部47cが一体形成されている。一方、左右のガイドレール38の溝内上部には、前記上側係止部47aを引っ掛けることで該上側係止部47aが着脱自在に係止するフック状の上側バランサー支持ブラケット(本発明の上側支持部材に相当する)48が設けられており、また、ガイドレール38の溝内下部には、前記表示装置支持ブラケット37の少し上側の位置に、下側係止部47cがネジ49aを介して着脱自在に止着される下側バランサー支持ブラケット(本発明の下側支持部材に相当する)49が設けられているが、これら上側バランサー支持ブラケット48および下側バランサー支持ブラケット49は、ガイドレール38の溝底面38bを間に介装する状態で、方立本体部2Aの左右側面部2Aaにネジ48a、49bを介して固定されている。そして、バランサー装置40は、ケース体42が固定されるケース固定プレート47の上部に設けられたフック状の上側係止部47aを上側バランサー支持ブラケット48に引っ掛けて係止した後、ケース固定プレート47の下部に設けられた下側係止部47cを下側バランサー支持ブラケット49にネジ49aで止着することにより、ケース体42の軸方向が上下方向を向く状態で、表示装置配設部22に設けられた左右のガイドレール38の溝内に配設されるようになっているが、該バランサー装置40の表示装置配設部22への出し入れは、前記表示装置21の昇降口となる開口29から行えるようになっているとともに、フック状の上側係止部47aの上側バランサー支持ブラケット48への着脱自在な引っ掛け係止、および下側係止部47cの下側バランサー支持ブラケット49へのネジ49aによる着脱自在な止着も、前記開口29から行えるようになっている。
尚、図中、48bは前記上側バランサー支持ブラケット48用の補強板であって、該補強板48bは、上側バランサー支持ブラケット48が取付けられる方立本体部左右側面部2Aaの背面側にネジ48cを介して取付けられている。
一方、50は下側耐火ブロックであって、前記耐火パネル体7と同様に耐火材から構成されるものであるが、該下側耐火ブロック50は、前記表示装置支持ブラケット37と開口29との間に位置する状態で、表示装置配設部22の下側を着脱自在に塞ぐように設けられている。また、51は前記下側耐火ブロック50を載置支持する下側耐火ブロック支持ブラケットであって、該下側耐火ブロック支持ブラケット51は、第一中間無目3Bの屋内側面部3Baに固定された第一中間無目アダプター52と、前記耐火パネル体支持ブラケット8とにネジ51a、51bを介して着脱自在に取付けられている。さらに、この下側耐火ブロック支持ブラケット51の下側に、前記開口29を開閉自在に覆蓋する蓋体30がネジ30aを介して着脱自在に取付けられているが、これら蓋体30用のネジ30aおよび下側耐火ブロック支持ブラケット51用のネジ51a、51bは共に下側から螺入されるように設定されていて、蓋体30および下側耐火ブロック支持ブラケット51の着脱作業を、スパンドレル部1Bの下階の居住空間から行うことができるようになっている。尚、図中、53はビードであって、該ビード53は、蓋体30の四周外縁部と、該四周外縁部に対向する第一中間無目3Bの屋内側面部3Ba、天井側額縁28の屋外側端面28b、方立本体部2Aの左右側面部2Aaとのあいだに嵌着される。
また、54は前記第二中間無目(スパンドレル部1Bと該スパンドレル部1Bの上階の窓部1Aとを区画する無目)3Cの屋内側に第二中間無目アダプター55を介して取付けられる膳板であって、該膳板54は、前記表示装置配設部22および耐火パネル体7の上方に位置する状態で、第二中間無目3Cから腰壁5dの上部に至るように設けられている。
尚、前記第二中間無目アダプター55は、第二中間無目3Cの屋内側面部3Caに固定される下側第二中間無目アダプター55aと、該下側第二中間無目アダプター55aの上側に固定される上側第二中間無目アダプター55bとから構成されている。また、図中、60は膳板54と方立本体部2Aの左右側面部2Aaとの間を塞ぐシーリングである。
さらに、前記膳板54の下側には、第二中間無目アダプター55と第一耐火パネル体7Aの上部間に位置する状態で、表示装置配設部22の上側を塞ぐ上側耐火ブロック56が配設されている。該上側耐火ブロック56は、前記下側耐火ブロック50と同様に耐火材から構成されるものであって、上側耐火ブロック支持ブラケット57に載置支持されているが、該上側耐火ブロック支持ブラケット57は、屋外側端部がネジ57aを介して第二中間無目アダプター55に取付けられ、また、屋内側端部がネジ57bを介して支持アングル58に取付けられている。該支持アングル58は、第一耐火パネル体7Aの上側位置において、方立本体部2Aの左右側面部2Aaに固定された左右のアングル用ブラケット59にネジ58aを介して取付け支持される状態で、左右に隣接する方立2の方立本体部2A間に支架されている。
尚、前述した下側耐火ブロック50、上側耐火ブロック56は、火災時における延焼を防止するべく表示装置配設部22の上下を耐火材で塞ぐものであるが、これら下側耐火ブロック50、上側耐火ブロック56は、本発明の耐火パネル体には相当しない。
そして、この様に構成された本実施の形態のものにおいて、表示装置配設部22に配設された表示装置21を、表示パネル31の変更やLED34の交換等のメンテナンスのために取出す場合には、まず、表示装置配設部22が設けられたスパンドレル部1Bの下階の居住空間側から、蓋体30の四周外縁部に嵌着されたビード53を取外す。次いで、蓋体30を取外して、表示装置配設部22の下方の開口29を開く。さらに、下側耐火ブロック支持ブラケット51を取外し、同時に該下側耐火ブロック支持ブラケット51に載置された下側耐火ブロック50も取出す。この状態で、表示装置21の受電側コネクタ36を給電側コネクタ26から外す。次いで、表示装置支持ブラケット37を取外してから、表示装置21を下側から引っ張ると、表示装置21が下降して表示装置配設部22から下階の居住空間に出てくる。このとき表示装置21は、該表示装置21の荷重を相殺するバランサー装置40の作用により軽い操作力で緩やかに下降するとともに、表示装置21の左右両側が左右のガイドレール38にガイドされることで安定した状態で下降する。そして、バランサー装置40のスパイラルロッド44がケース体42から最も引き出される下端位置に位置するまで表示装置21を下降させたら、バランサー装置40の連結フック46と表示装置21下端部の連結ブラケット39との連結を外すことにより、表示装置21は、バランサー装置40との連結が解除された状態で居住空間に取出される。
一方、表示装置21を表示装置配設部22に配設する場合には、表示装置配設部22が設けられたスパンドレル部1Bの下階の居住空間から、開口29を通して表示装置21を表示装置配設部22に収納する。この場合、まず、スパイラルロッド44が前述した下端位置に位置している状態で、バランサー装置40の連結フック46を表示装置21下端部の連結ブラケット39に連結して、表示装置21の左右下端部をバランサー装置40に連結する。しかる後、表示装置21を上側に持ち上げて上昇させることにより、表示装置21は開口29を通って居住空間から表示装置配設部22に収納されていく。該表示装置21の上昇は、表示装置21の荷重を相殺するバランサー装置40の作用により軽い操作力で行えるとともに、表示装置21の左右両側が左右のガイドレール38にガイドされることで安定した状態で行われる。そして、表示装置21を表示装置支持ブラケット37の取付け位置の少し上方まで上昇させてから、表示装置支持ブラケット37を取付け、該表示装置支持ブラケット37に表示装置21を載置する。さらに、表示装置21の受電側コネクタ36を給電側コネクタ26に接続する。次いで、下側耐火ブロック50を表示装置配設部22に入れてから、下側耐火ブロック支持ブラケット51を取付ける。しかる後、蓋体30を取付けて開口29を塞ぎ、さらに該蓋体30の四周外縁部にビード53を嵌着することによって、表示装置21の表示装置配設部22への配設作業が完了することになる。
さらに、前記バランサー装置40は、表示装置21が表示装置配設部22に配設されておらず、且つ、表示装置21との連結が解除されている状態で、居住空間から表示装置配設部22に取付け、取出しすることができる。つまり、バランサー装置40を表示装置配設部22に取付ける場合には、表示装置配設部22の下方の開口29からバランサー装置40を入れて、該バランサー装置40の上部(本実施の形態では、スパイラル式バランサー41のケース体42が固定されるケース固定プレート47の上部)に設けられたフック状の上側係止部47aを、表示装置配設部22の上部(本実施の形態では、表示装置配設部22に設けられたガイドレール38の上部)に設けられた上側バランサー支持ブラケット48に引っ掛けて係止し、しかる後、バランサー装置40の下部(本実施の形態では、スパイラル式バランサー41のケース体42が固定されるケース固定プレート47の下部)に設けられた下側係止部47cを、表示装置配設部22の下部(本実施の形態では、表示装置配設部22に設けられたガイドレール38の下部)に設けられた下側バランサー支持ブラケット49にネジ49aにより止着する。また、バランサー装置40を表示装置配設部22から取出す場合には、表示装置配設部22の下方の開口29からネジ49aを外して、下側係止部47cを下側バランサー支持ブラケット49から取り外した後、バランサー装置40を少し持ち上げて、上側係止部47aと上側バランサー支持ブラケット48との引っ掛け係止を解除することにより、バランサー装置40を表示装置配設部22から取出すことができる。この場合に、表示装置配設部22は、スパンドレル部1Bの外壁パネル体4と躯体構造物5との間の空間部(本実施の形態では、スパンドレル部1Bの外壁パネル体4と耐火パネル体7との間の空間部)であって屋内外方向に狭く、作業員が開口29から表示装置配設部22の上部にまで手を入れて作業することは困難であるが、バランサー装置40の上部においては、上側係止部47aと上側バランサー支持ブラケット48との係止が引っ掛け式であるため、表示装置配設部22の下方の開口29から容易に着脱することができる。また、バランサー装置40の下部においては、下側係止部47cと下側バランサー支持ブラケット49とがネジ49aにより止着されているため、表示装置21の昇降等においてバランサー装置40が外れてしまうことを確実に防止できる。尚、下側バランサー支持ブラケット49は表示装置配設部22の下部に設けられているとともに、該下側バランサー支持ブラケット49に下側係止部47cを止着するネジ49aは下側バランサー支持ブラケット49の下方から螺入される構成になっているため、表示装置配設部22の下方の開口29から下側係止部47cの下側バランサー支持ブラケット49への着脱作業を容易に行うことができる。
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、建物の外壁としてのカーテンウォール1には、外壁パネル体4が居住空間に対向する窓部1Aと、該窓部1Aの上側または下側に位置し、外壁パネル体4が床5a、天井5b等の躯体構造物5に対向するスパンドレル部1Bとが設けられているが、該スパンドレル部1Bの外壁パネル体4と躯体構造部5との間の空間部(本実施の形態では、スパンドレル部1Bの外壁パネル体4と躯体構造物5との間に耐火パネル体7が配されており、該耐火パネル体7と外壁パネル体4との間の空間部)は表示装置配設部22となっており、該表示装置配設部22には、表示装置配設部22と居住空間との間を昇降自在で、且つ、屋外側に向けて表示を行う表示装置21が配設されるとともに、該表示装置21の荷重を相殺するバランサー装置40が設けられることになる。
而して、前記表示装置21によって、カーテンウォール1の屋外側に向けて宣伝広告や装飾等の様々な表示を行えることになるが、この表示装置21は、スパンドレル部1Bの外壁パネル体4と躯体構造部5との間の表示装置配設部22に配設されているため、屋外側からの目隠しが必要であるスパンドレル部1Bを利用して、窓部1Aの採光や屋内側からの視認性が損なわれる惧れがない状態で、表示装置21を配設できることになる。しかも、表示装置配設部22は外壁パネル体4の屋内側であるから、表示装置21の雨仕舞の必要もなく、また、屋外広告物としての条例の規制も受けないことになる。
さらにこのものにおいて、表示装置21は表示装置配設部22と居住空間との間を昇降自在であるから、表示装置21のメンテナンスや交換を行う場合には、表示装置21を昇降させて表示装置配設部22から居住空間に取出すことができ、而して、表示装置21がカーテンウォール1の屋外側に配設される場合のように、屋外に足場を組む必要もなく、また、天候に左右される惧れもなくなって、交換やメンテナンスの作業性の向上に大きく貢献できる。
しかも、前記表示装置21を昇降させる場合に、表示装置21の荷重を相殺するバランサー装置40が設けられており、これにより、表示装置21の重量が重くても、軽い操作力で表示装置21を昇降させることができるとともに、表示装置21が不用意に落下してしまうことを確実に防止できることになって、表示装置21の交換やメンテナンスの作業性を更に向上させることができる。
さらにこのものには、表示装置21の昇降をガイドするガイドレール38が設けられているため、表示装置21の昇降をスムーズに行うことができる。
また、本実施の形態では、スパンドレル部1Bの外壁パネル体4と躯体構造物5との間に、外壁パネル体4と間隙を存する状態で耐火パネル体7が配設されていると共に、該耐火パネル体7と外壁パネル体4との間の空間部が表示装置配設部22になっている。このように耐火パネル体7と外壁パネル体4との間の空間部を表示装置配設部22にすることにより、上下階への延焼を防止するべくスパンドレル部1Bに耐火パネル体7が配設されていても、表示装置21を屋外側から視認できるように配設できることになる。
さらに、本実施の形態において、前記バランサー装置40は、該バランサー装置40の上部に設けられた上側係止部47aが上側バランサー支持ブラケット48に係止し、また、下部に設けられた下側係止部47cが下側バランサー支持ブラケット49に係止する状態で表示装置配設部22に配設される構成になっているが、これら上側および下側バランサー支持ブラケット48、49は、方立2を構成する方立本体部2Aにネジ48a、49bを介して固定されている。而して、表示装置配設部22に配設されたバランサー装置40は、上側および下側バランサー支持ブラケット48,49を介して方立2に支持されることになるが、該方立2は外壁パネル体4を支持する枠材であって強度的にも優れており、而して、外壁パネル体4を支持する枠材を利用して、表示装置21の荷重がかかるバランサー装置40を確実に支持できることになる。
さらにこのものでは、表示装置配設部22の下方に、表示装置配設部22と居住空間との間を昇降する表示装置21の昇降口となる開口29が設けられているとともに、該開口29を通してバランサー装置40を居住空間から表示装置配設部22に取付け、取出し自在に構成されている。これにより、バランサー装置40を居住空間に取出して、バランス力の調整や修理等のメンテナンスを行うことができ、更なるメンテナンス性の向上に貢献できる。
さらに、本実施の形態では、前記バランサー装置40を開口29を通して居住空間から表示装置配設部22に取付け、取出し自在に構成するにあたり、バランサー装置40の上部に、表示装置配設部22の上部に設けられた上側バランサー支持ブラケット48に着脱自在に引っ掛け係止される上側係止部47aを設ける一方、バランサー装置40の下部に、表示装置配設部22の下部に設けられた下側バランサー支持ブラケット49に着脱自在に止着される下側係止部47cが設けられている。而して、表示装置配設部22が、スパンドレル部1Bの外壁パネル体4と躯体構造物5との間に設けられた屋内外方向に狭い空間部であっても、上側バランサー支持ブラケット48への上側係止部47aの係止は引っ掛け式であるから、表示装置配設部22の下方の開口29から係止および係止解除を容易に行うことができるとともに、下側係止部47cが下側バランサー支持ブラケット49に止着されていることによって、表示装置21の昇降時等に前記引っ掛け係止が外れてしまうことを確実に防止できることになる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されないことは勿論であって、上記実施の形態では、建物の外壁として、方立と無目とを枠材として外壁パネル体が組み込まれたカーテンウォールを例示したが、このようなカーテンウォールだけでなく、例えば、サッシ枠を枠材として外壁パネル体が組み込まれた外壁等であっても、窓部とスパンドレル部とが設けられている外壁であれば、本発明を実施できる。
また、上記実施の形態では、躯体構造物として腰壁が設けられているが、腰壁が設けられていない場合であっても、本発明を実施できることは勿論である。
さらに、上記実施の形態では、外壁パネル体として、スパンドレル部では高透過ガラスが用いられており、窓部では複層ガラスが用いられているが、これに限定されることなく、スパンドレル部の少なくとも一部、つまり、表示装置が配設される部分の外壁パネル体が透明または透光性を有していれば、本発明を実施できる。
さらに、上記実施の形態では、スパンドレル部の外壁パネル体と躯体構造物との間に耐火パネル体が配設されているが、延焼の惧れがなく耐火パネル体が配されていないスパンドレル部(例えば、最上階の窓部の上側に設けられるスパンドレル部)であっても、本発明を実施できる。
さらに、上記実施の形態では、バランサー装置は、外壁パネル体を支持する枠材である方立に支持される構成になっているが、バランサー装置を、外壁パネル体を支持する他の枠材(例えば、無目)に支持せしめたり、或いは、外壁パネル体を支持する枠材にスペースがないような場合(例えば、外壁パネル体を支持する枠材がサッシ枠の場合)には、外壁パネル体を支持する枠材に連結される額縁部材にバランサー装置を支持せしめる構成にすることもできる。このようにしても、外壁パネル体を支持する枠材または額縁部材を利用して、バランサー装置を確実に支持できることになる。
さらに、上記実施の形態では、表示装置の昇降をガイドするガイドレールは、外壁パネル体を支持する枠材である方立に設けられているが、これらに限定されることなく、外壁パネル体を支持する他の枠材や、該枠材に連結される額縁部材等に設けることもできる。
さらに、上記実施の形態では、表示装置配設部の下方に、表示装置配設部と居住空間との間を昇降する表示装置の昇降口となる開口が設けられているが、表示装置配設部の上方に、表示装置の昇降口となる開口を設けることもできる。この場合、表示装置は、スパンドレル部と該スパンドレル部の上階の居住空間との間を昇降して、該上階の居住空間に取出されることになる。
さらに、上記実施の形態では、表示パネルと導光パネルと光源とを備えた表示装置を例示したが、表示装置としては、例えば、光源のないもの、LEDそのもので文字や画を表示するもの等、様々な形態のものを採用できる。
さらに、上記実施の形態では、バランサー装置は、表示装置の荷重と略釣り合う上向きの力を表示装置に付与するように、つまり、表示装置の荷重の全部を相殺するように設定されていて、表示装置を任意の昇降位置で保持できる構成になっているが、表示装置の荷重の一部を相殺する、つまり、表示装置の荷重よりも小さな上向きの力を付与する構成にすることもできる。このようにしても、表示装置を軽い操作力で昇降させることができるとともに、表示装置の急激な落下を防止できる。
さらに、上記実施の形態では、バランサー装置としてスパイラル式バランサーが用いられているが、これに限定されることなく、例えば、渦巻きばねを用いたバランサーや、滑車とウエイトとを用いたバランサー等を用いることもできる。
本発明は、カーテンウォール等の建物外壁部に表示装置を設ける場合に利用することができる。

1 カーテンウォール
1A 窓部
1B スパンドレル部
2 方立
3 無目
4 外壁パネル体
5 躯体構造物
7 耐火パネル体
21 表示装置
22 表示装置配設部
29 開口
38 ガイドレール
40 バランサー装置
41 スパイラル式バランサー
47a 上側係止部
47c 下側係止部
48 上側バランサー支持ブラケット
49 下側バランサー支持ブラケット

Claims (7)

  1. 外壁パネル体が居住空間に対向する窓部と、該窓部の上側または下側に位置し、外壁パネル体が床、天井等の躯体構造物に対向するスパンドレル部とを設けた外壁を備えてなる建物において、スパンドレル部の外壁パネル体と躯体構造物との間の空間部を表示装置配設部とし、該表示装置配設部に、表示装置配設部と居住空間との間を昇降自在で、且つ、屋外側に向けて表示を行う表示装置を配設するとともに、該表示装置の荷重の全部または一部を相殺するバランサー装置を設けたことを特徴とする建物外壁部における表示装置の配設構造。
  2. 請求項1において、スパンドレル部は、外壁パネル体と躯体構造物との間に、外壁パネル体と間隙を存する状態で耐火パネル体が配設されると共に、表示装置配設部は、外壁パネル体と耐火パネル体との間の空間部に設けられることを特徴とする建物外壁部における表示装置の配設構造。
  3. 請求項1または2において、表示装置の昇降をガイドするガイドレールを設けたことを特徴とする建物外壁部における表示装置の配設構造。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項において、バランサー装置は、外壁パネル体を支持する枠材または該枠材に連結される額縁部材に支持されることを特徴とする建物外壁部における表示装置の配設構造。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項において、表示装置配設部の下方または上方に、表示装置配設部と居住空間との間を昇降する表示装置の昇降口となる開口を設けるとともに、バランサー装置を、前記開口を通して居住空間から表示装置配設部に取付け、取出し自在に構成したことを特徴とする建物外壁部における表示装置の配設構造。
  6. 請求項5において、表示装置の昇降口となる開口を表示装置配設部の下方に設けるとともに、バランサー装置の上部に、表示装置配設部の上部に設けられた上側支持部材に着脱自在に引っ掛け係止される上側係止部を設ける一方、バランサー装置の下部に、表示装置配設部の下部に設けられた下側支持部材に着脱自在に止着される下側係止部を設けたことを特徴とする建物外壁部における表示装置の配設構造。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項において、バランサー装置はスパイラル式バランサーを用いて構成されることを特徴とする建物外壁部における表示装置の配設構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000132123A (ja) * 1998-10-27 2000-05-12 Avix Inc 透明ガラス外壁の内側に外に向けた巨大画面ディスプレイを装備した高層建築物
JP2006152561A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 Ykk Ap株式会社 カーテンウォール

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