JP3220151U - 懸垂式防煙垂壁や間仕切り的なスクリーン - Google Patents

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Abstract

【課題】防煙垂壁や間仕切り的なスクリーンの設置箇所が直線、曲線に係わらず容易に施工でき、曲率半径の大きな曲線に対しても対応でき施工作業が簡単であり、見た目に優美であり、しかも安全な懸垂式防煙垂壁や間仕切り的なスクリーンを提供する。【解決手段】懸垂式防煙垂壁や間仕切り的なスクリーンにおいて、該防煙垂壁の設置予定線が曲線状である際に、該防煙垂壁に、可撓性を有する不燃シート材1を用い、不燃シート材1が、透明、或いは半透明であり、不燃シート材1の上縁が、天井面Aに取り付けた天井枠材2の開口溝2a内に固定されているか、あるいは不燃シート材1の下縁が、天井枠材2から吊り下げた吊り材3の受け具4で支持されている。【選択図】図1

Description

この考案は、懸垂式防煙垂壁や間仕切り的なスクリーンに関するものである。
従来より仕切壁である垂壁は、下り壁は躯体で出来たコンクリート、構造体の鉄製梁または設置壁で造る鉄板、スレート板、天井仕上材等で構成されているが、仕切壁の一種で、建築基準法で定める防煙垂壁は、天井面の視野を妨げないように板ガラスを使用したものが多く見られる。
そして、この板ガラスを用いた防煙垂壁は、大型店舗(オフィスビル、デパート等)の商業施設に多く設けられており、火災の際に天井面に発生する煙に対して煙の移動を防ぐことにより、内部で働く事務員、店員、あるいは施設を訪れる顧客等の生命を守っている。
しかし、近年の商業施設においては、建築デザインも大きく変化しており、仕切り壁や間仕切り的なスクリーンも、直線状の仕切りに変わって曲線状の仕切りも見られ、それに従って天井面に設置される防煙垂壁も間仕切り的なスクリーンも美観上、曲線状の垂壁やスクリーンが要求される。
しかし、従来の板ガラスを用いた防煙垂壁を設けるにあたり、その都度、必然的に曲げ加工して設置予定線に合致するよう構成している。なお、特に曲率半径の大きな、例えば隅角部をアール型に形成する板ガラスを用いた仕切壁は既に存在している。特許文献1のように。
登録実用新案第1875155号公報
しかし、この特許文献1は、本願出願人が考案した実用新案であり、隅角部を曲面に形成した板ガラスを必然的に曲げ加工を必要とした用いた防煙垂壁であり、天井面を這う煙の滞留時間を出来るだけ長くし、退避時間を長くでき、体裁がよく、しかも施工も簡単であり隅角部の角張って形成された部分を曲面に形成した板ガラスを用い強度が増すものであった。
そこで、この考案は、防煙垂壁や間仕切り的なスクリーンの設置場所が直線、曲線に係わらず容易に施工でき、また、曲率半径の大きな曲線に対しては、天井枠材、受け具、受け枠を利用して施工作業が簡単に行え、見た目に優美であり、しかも安全な懸垂式防煙垂壁や間仕切り的なスクリーンを開発・提供することにある。
この懸垂式防煙垂壁や間仕切り的なスクリーンにおいて、これら防煙垂壁やスクリーンの設置予定線が曲線状である際に、該防煙垂壁やスクリーンに、可撓性を有する不燃シート材を用いることを特徴とする。
前記不燃シート材が、透明、半透明或いは不透明であることを特徴とする。
前記不燃シート材の上縁が、天井面に取り付けた天井枠材の開口溝内に固定されていることを特徴とする。
前記不燃シート材の下縁が、前記天井枠材から吊り下げた吊り材の受け具、あるいは、受け枠で支持されていることを特徴とする。
さらに、前記不燃シート材の下縁が、前記受け枠で被覆したことを特徴とする。
この考案によると、防煙垂壁や間仕切り的なスクリーンの設置箇所が湾曲した箇所であっても、可撓性を有する不燃シート材を強制的に曲げることにより、施工工事が容易に行えてコストも安価であるとの効果を奏する。
また、垂壁を、板ガラスに替えて透明あるいは半透明の可撓性を有する不燃シート材を用いることにより、従来通り天井面に視野と照明を妨げない。
また、不燃シート材の上端を、設置箇所の曲線通りに曲げた天井枠材の開口溝に合致するよう曲げて挿入するため、施工工事が極めて簡単であり、省力的であり、コストも安価となる等の効果を奏する。
さらに、この考案によると、前記不燃シート材の下端を、設置曲線に合致した受け枠で被覆することにより、美麗に仕上がり見る者の安心感も得られる等の効果を奏する
この考案の一実施例を示し、(A)は、やや下方から見た斜視図であり、(B)は、図1(A)中のa−a拡大断面図である。 この考案の他の実施例を示すやや下方からみた斜視図である。 この考案の実施例を示す一部を切り欠いた底面図である。 この考案の実施例であり、一部を切り欠いた正面図である。 この考案の実施例であり、(A)は、一部を切り欠いた正面図であり、(B)は、図5(A)中のb−b断面図である。
以下、この考案について詳細に説明する。尚、この考案においては、以下の記述に限定されるものではなく、この要旨を逸脱しない範囲においては適宜変更可能である。
そこで、この考案の一実施例を図1に基づいて詳述すると、懸垂式防煙垂壁において、該防煙垂壁の設置予定線が曲線状である際に、該防煙垂壁に可撓性を有する不燃シート材(1)を用いることを特徴とする懸垂式防煙垂壁や間仕切り的なスクリーンである。
即ち、図1(B)に示すように天井面(A)に開口溝(2a)を有する天井枠材(2)を設け、該天井枠材(2)を設置予定線に合致するように曲げて施工し、不燃シート材(1)を強制的に曲げて前記天井枠材(2)に差し込み、隙間をゴムまたはコーキング材またはこれらの両方で固定すると共に、前記天井枠材(2)より垂下した吊り材(3)に受け枠(4)を設け、該受け具(4)で不燃シート材(1)の下端部を係止するよう構成したものである。
なお、懸垂式防煙垂壁や間仕切り的なスクリーンに使用する不燃シート材(1)は、一例としては、厚み、0.33mmのものを使用する。
また、この考案の他の実施例を図2に示すと、天井面(A)に開口溝(2a)を有する天井枠材(2)を設け、該天井枠材(2)を設置予定線に合致するように強制的に曲げて施工し、不燃シート材(1)の上端を前記天井枠材(2)に差し込み、隙間をゴムまたはコーキング材またはこれらの両方で固定すると共に、不燃シート材(1)の下端部を、前記天井枠材(2)と同様に設置予定線に合致するよう曲げて施工した受け枠(4´)に差し込むものである。そして、不燃シート材(1)の下端も強制的に曲げて受け枠(4´)の溝に差し込み固定するものである。
なお、前記天井枠材(2)から吊り下げた吊り材(3)で固定される受け枠(4´)の隙間も必要に応じてゴムまたはコーキング材またはこれらの両方で固定するよう構成したものである。また、必要に応じて接着剤を用いてもよい。さらに、曲率半径の大きな場合は、天井枠材(2)と受け枠(4´)を結ぶコーキングではなく、スチール製か、アルミ製の縦枠材(5)が必要となる。
なお、曲線状に形成された前記受け枠(4´)の両端は、図5に示すように、天井枠材(2)の開口溝(2a)の一端(図5は、一端のみを表している。)あるいは両端により垂下する縦枠材(5)と固定するものであり、不燃シート材(1)の上端は、天井枠材(2)に、下端は、受け枠(4´)に、そして横端は、縦枠材(5)にそれぞれ差し込み堅牢に設置するものである。
この不燃シート材(1)が可撓性を有する素材を用いることにより、曲率半径の大きな設置予定線、例えば、隅角部のアールには、天井枠材(2)の開口溝(2a)と受け具(4)で、曲率半径の小さなアールには、天井枠材(2)の開口溝(2a)だけで固定でき、設置予定線が曲率半径の大・小に限らず極めて容易に合致でき、施工工事が容易に行えるものである。
また、前記不燃シート材(1)に、透明、或いは半透明な素材を用いることにより、従来例であるガラス板と同様に天井面の視野を妨げないし、また、地震等の災害が発生しても不燃シート材はガラス板が割れて落下し怪我などで負傷することのなく、懸垂式防煙垂壁に使用しても間仕切り的なスクリーンに使用しても優れた効果があるものである。
なお、間仕切り的なスクリーンとは、天井面より吊り下げられ、防煙垂壁の縦幅より長く形成し、防煙垂壁兼用の目隠しが可能な長さを有するスクリーンである。
この考案の懸垂式防煙垂壁や間仕切り的なスクリーンの技術を確立し、実施することにより、産業上利用可能性があるものである。
1 不燃シート材
2 天井枠材
2a 開口溝
3 吊り材
4 受け具
4´ 受け枠
5 縦枠材
A 天井面

Claims (5)

  1. 懸垂式防煙垂壁や間仕切り的なスクリーンにおいて、
    これら防煙垂壁やスクリーンの設置予定線が曲線状である際に、
    該防煙垂壁やスクリーンに、可撓性を有する不燃シート材(1)を用いる
    ことを特徴とする懸垂式防煙垂壁や間仕切り的なスクリーン。
  2. 前記不燃シート材(1)が、透明、半透明或いは不透明である
    ことを特徴とする請求項1記載の懸垂式防煙垂壁や間仕切り的なスクリーン。
  3. 前記不燃シート材(1)の上縁が、天井面(A)に取り付けた天井枠材(2)の開口溝(2a)内に固定されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の懸垂式防煙垂壁や間仕切り的なスクリーン。
  4. 前記不燃シート材(1)の下縁が、前記天井枠材(2)から吊り下げた吊り材(3)の受け具(4)、あるいは、受け枠(4´)で支持されている
    ことを特徴とする請求項1または2または3記載の懸垂式防煙垂壁や間仕切り的なスクリーン。
  5. 前記不燃シート材(1)の下縁が、前記受け枠(4´)で被覆した
    ことを特徴とする請求項1または2または3または4記載の懸垂式防煙垂壁や間仕切り的なスクリーン。
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