JP2018053179A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】導電性、低燃費性、氷雪上性能、氷雪がない低温路面での高速性能(操縦安定性、グリップ性能)、及び耐ロードノイズ性能をバランス良く改善したスタッドレスタイヤを提供する。【解決手段】天然ゴム及び/又はイソプレンゴムを含むゴム成分、シリカ及びカーボンブラックを含む充填剤を所定量含有するベーストレッド用ゴム組成物からなるベーストレッドと、所定量のシリカを含有するキャップトレッド用ゴム組成物からなり、かつ気泡及び/又は空孔を含むキャップトレッドとを有する2層トレッドが備えられた空気入りタイヤ。【選択図】なし

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
キャップトレッド/ベーストレッドを有する2層構造トレッドの場合、ベーストレッドは、耐久性、剛性、導電性等の観点から、充填剤としてカーボンブラックのみを配合することが多い一方で、近年のキャップトレッドは、低燃費性、ウェットグリップ向上の観点から、多量のシリカ(充填材の50質量%以上等)を配合することが多い。
充填剤がカーボンブラックのみのベーストレッド配合、高シリカ割合のキャップトレッド配合(シリカリッチ配合)を用いた2層トレッドでは、一般に、両層のゴム物性差が大きくなり、操縦安定性が劣る、ロードノイズが発生する、等の問題がある。
特に、低硬度のキャップトレッドを用いたスタッドレスタイヤでは、高剛性のベーストレッドとの差が大きく、問題が顕著になる。また、近年、道路事情が向上し、スタッドレスタイヤで高速走行する機会が多くなっているが、従来のスタッドレスタイヤは、比較的低速の氷雪上性能を重視していることに起因して、高速走行時の操縦安定性、グリップ性能に劣る傾向がある。
一方、発泡トレッドの場合、非発泡ゴムに比べて、ゴム密度が低く、氷上性能、耐ロードノイズ性能に優れているものの、比較的剛直でゴム密度が高いベーストレッドゴムとの物性差が大きい。また、多量のシリカを配合すると、タイヤ導電性も問題となり、例えば、特許文献1に、ベーストレッドを導電部材とする方法が提案されているが、この場合も多量のカーボンブラックを配合したベーストレッドと、キャップトレッドとの物性差が問題になる。
このように、氷雪上性能、導電性等の性能を確保しつつ、氷雪がない低温路面での高速性能(操縦安定性、グリップ性能)、耐ロードノイズ性を改善し、低燃費性、氷雪上性能、氷雪がない低温路面での高速性能、耐ロードノイズ性、導電性等の性能をバランス良く改善することが望まれている。
特開2011−126338号公報
本発明は、前記課題を解決し、導電性、低燃費性、氷雪上性能、氷雪がない低温路面での高速性能(操縦安定性、グリップ性能)、及び耐ロードノイズ性能をバランス良く改善したスタッドレスタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、ベーストレッド及びキャップトレッドの2層トレッドを有する空気入りタイヤであって、前記ベーストレッドは、天然ゴム及び/又はイソプレンゴムを含むゴム成分、並びに、シリカ及びカーボンブラックを含む充填剤を含有し、前記ゴム成分100質量%中の前記天然ゴム及び前記イソプレンゴムの合計含有量が10質量%以上、前記ゴム成分100質量部に対する前記シリカの含有量が0.1〜8質量部、前記カーボンブラックの含有量が30質量部以上であるベーストレッド用ゴム組成物からなり、前記キャップトレッドは、ゴム成分100質量部に対するシリカの含有量が40質量部以上であるキャップトレッド用ゴム組成物からなり、かつ気泡及び/又は空孔を含むものである空気入りタイヤに関する。
前記ベーストレッド用ゴム組成物は、前記ゴム成分100質量%中のスチレンブタジエンゴムの含有量が20質量%以上であることが好ましい。
前記キャップトレッド用ゴム組成物に含まれる前記シリカは、平均一次粒子径25nm以下の微粒子シリカを含むことが好ましい。
前記ベーストレッドの体積固有抵抗値(logΩ・cm)が7以下、前記空気入りタイヤの体積固有抵抗値(logΩ・cm)が8以下であることが好ましい。
前記空気入りタイヤは、スタッドレスタイヤであることが好ましい。
本発明によれば、天然ゴム及び/又はイソプレンゴムを含むゴム成分、シリカ及びカーボンブラックを含む充填剤を所定量含有するベーストレッド用ゴム組成物からなるベーストレッドと、所定量のシリカを含有するキャップトレッド用ゴム組成物からなり、かつ気泡及び/又は空孔を含むキャップトレッドとを有する2層トレッドが備えられた空気入りタイヤであるので、導電性、低燃費性、氷雪上性能、氷雪がない低温路面での高速性能(操縦安定性、グリップ性能)、及び耐ロードノイズ性能をバランス良く改善できる。
本発明の空気入りタイヤは、天然ゴム(NR)及び/又はイソプレンゴム(IR)を含むゴム成分、シリカ及びカーボンブラックを含む充填剤を所定量含有するベーストレッド用ゴム組成物からなるベーストレッドと、所定量のシリカを含有するキャップトレッド用ゴム組成物からなり、かつ気泡及び/又は空孔を含むキャップトレッドとを有する2層トレッドが備えられたものである。
高シリカ配合のキャップトレッド、所定量のNR及び/又はIRを含む高カーボンブラック配合のベーストレッドからなる2層トレッドにおいて、ベーストレッドに比較的少量のシリカを配合することで、氷雪がない低温路面での高速性能(操縦安定性、グリップ性能)、そのような低温路面での耐ロードノイズ性能、低燃費性がバランス良く改善される。加えて、気泡や空孔を有するキャップトレッドを用いているので、ゴムがしなやかになることによる低温グリップ性能の向上作用や、ゴムの気泡や空孔で除水されることによる氷上性能の向上作用も発揮され、これらの性能が改善される。また、ベーストレッドがカーボンブラックを多量に配合したものであるため、良好な導電性も確保される。
従って、本発明では、良好な導電性、低燃費性、氷雪上性能を得つつ、氷雪がない低温路面での高速性能(操縦安定性、グリップ性能)や、そのような低温路面での耐ロードノイズ性能が改善され、これらの性能バランスが顕著に改善される。特に、本願特定の2層トレッドにおいて、所定量のNR及び/又はIRを含む本願特定配合に少量のシリカを添加したベーストレッドを用いた場合、他の配合に添加するケースに比べて、前記性能バランスが顕著に(相乗的に)改善されるという効果を奏する。
〔ベーストレッド〕
本発明の空気入りタイヤは、NR及び/又はIRを含むゴム成分と、シリカ及びカーボンブラックを含む充填剤とを所定量含有するベーストレッド用ゴム組成物からなるベーストレッドを有するものである。以下、当該ベーストレッド用ゴム組成物について説明する。
前記ベーストレッド用ゴム組成物では、NR及び/又はIRが使用される。NR、IRとしては特に限定されず、タイヤ分野において公知のものを使用できる。
ゴム成分100質量%中のNR及びIRの合計含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、更に好ましくは30質量%以上である。10質量%以上にすることで、耐破壊特性、低温操縦安定性を向上できる。該合計含有量の上限は特に限定されないが、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下である。
前記ベーストレッド用ゴム組成物は、2層トレッドのキャップトレッド及びベーストレッド間のゴム物性の差を減少させ、破壊性能向上や、低温路面での耐ロードノイズ性能を改善できるという点から、SBRを含むことが好ましい。SBRとしては特に限定さないが、溶液重合SBR(S−SBR)、乳化重合SBR(E−SBR)などが挙げられる。
ゴム成分100質量%中のSBRの含有量は、氷雪がない低温路面での高速性能(操縦安定性、グリップ性能)や、加工性を改善できるという点から、好ましくは20質量%以上、より好ましくは30質量%以上、更に好ましくは40質量%以上である。また、該SBRの含有量は、低燃費性、低温特性の観点から、好ましくは90質量%以下、より好ましくは70質量%以下、更に好ましくは60質量%以下である。
SBRのスチレン含量は、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上である。5質量%以上にすることで、良好な加工性が得られる。該スチレン含量は、好ましくは40質量%以下、より好ましくは35質量%以下である。40質量%以下にすることで、良好な低燃費性が得られる。なお、本明細書において、スチレン含量は、H−NMR測定により算出される。
前記ベーストレッド用ゴム組成物と、後述のキャップトレッド用ゴム組成物とのSBR配合比(質量比:ベーストレッド/キャップトレッド)は、100〜1が好ましく、80〜1がより好ましく、50〜2が更に好ましく、40〜3が特に好ましい。上記範囲内であることにより、キャップ/ベース間のゴム物性のバランスが良くなり、また、タイヤ製造後のフィラーや薬品の転移も適度に抑制され、更に高速操縦安定性も向上できる。
前記ベーストレッド用ゴム組成物は、氷雪がない低温路面での高速性能、破壊特性、低燃費性がバランス良く改善されるという点から、BRを含むことが好ましい。BRとしては特に限定されず、タイヤ分野において公知のものを使用でき、シス量、ビニル量等のミクロ構造は任意である。
ゴム成分100質量%中のBRの含有量は、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上である。該含有量は、好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下である。上記範囲内にすることで、氷雪がない低温路面での高速性能、破壊特性、低燃費性がバランスよく改善される。
ゴム成分は、本発明の効果を阻害しない範囲内で他のゴム成分を配合してもよい。他のゴム成分としては、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(X−IIR)等が挙げられる。なお、NR等の各種ゴム成分は、単独又は2種以上を併用できる。
前記ベーストレッド用ゴム組成物では、充填剤としてシリカが使用される。シリカとしては特に限定されず、例えば、乾式法シリカ(無水ケイ酸)、湿式法シリカ(含水ケイ酸)等が挙げられるが、シラノール基が多いという理由から、湿式法シリカが好ましい。
前記ベーストレッド用ゴム組成物において、シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、低燃費性、低温路面での高速性能(操縦安定性、グリップ性能)、低温路面での耐ロードノイズ性能がバランスよく向上される点から、0.1〜8質量部である。下限は、0.3質量部以上が好ましく、0.5質量部以上がより好ましい。上限は、6質量部以下が好ましく、5質量部以下がより好ましく、3質量部以下が更に好ましい。
シリカの種類は特に限定されないが、耐破壊性等の観点から、窒素吸着比表面積(NSA)が50m/g以上のものが好適で、加工性の観点から、300m/g以下が好適である。より好ましくは100〜300m/g、更に好ましくは200〜300m/gである。なお、シリカの窒素吸着比表面積は、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
前記ベーストレッド用ゴム組成物は、シリカ配合量が少量のため、特段シランカップリング剤を配合しなくても良いが、本発明の効果を阻害しない範囲で公知のシランカップリング剤を添加しても良い。
前記ベーストレッド用ゴム組成物では、充填剤としてカーボンブラックが使用される。これにより、導電特性、低温路面での高速性能(操縦安定性、グリップ性能)が向上する。カーボンブラックの種類は特に規定されず、例えば、破壊特性の観点からは、HAF、ISAF、SAF等を好適に使用できる。
前記ベーストレッド用ゴム組成物において、カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、30質量部以上、好ましくは35質量部以上、より好ましくは40質量部以上である。該含有量の上限は特に限定されないが、好ましくは90質量部以下、より好ましくは70質量部以下である。上記範囲内にすることで、前記性能バランスが顕著に改善される。
カーボンブラックのチッ素吸着比表面積(NSA)は、導電特性、低温路面での高速性能(操縦安定性、グリップ性能)等の観点から、40〜100m/gが好ましく、50〜85m/gがより好ましい。なお、カーボンブラックのNSAは、JIS K 6217−2:2001によって求められる。
前記ベーストレッド用ゴム組成物は、氷雪がない低温路面での高速性能(操縦安定性、グリップ性能)等を向上し、本発明の効果が良好に得られるという点から、可塑剤を含むことが好ましい。ここで、可塑剤とは、ゴム成分に可塑性を付与する材料であり、例えば、プロセスオイル、伸展オイル、植物油、動物油等の油脂類;液状ポリマー、液状レジン等の樹脂類;ワックス;等が含まれる。具体的には、ゴム組成物からアセトンを用いて抽出されるような成分である。
可塑剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、低温グリップ性能を向上させるとともに、キャップトレッドとのオイルマイグレーションによる物性低下を防げるという点から、好ましくは10質量部以上、より好ましくは20質量部以上、更に好ましくは30質量部以上である。該含有量の上限は特に限定されないが、良好な耐破壊性能等の観点から、好ましくは150質量部以下、より好ましくは100質量部以下、更に好ましくは80質量部以下である。
前記ベーストレッド用ゴム組成物には、上記の材料以外にも、老化防止剤、界面活性剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、ワックス、加硫剤、加硫促進剤等、タイヤ工業において一般的に用いられている各種材料を適宜配合してもよい。
前記ベーストレッド用ゴム組成物の製造方法としては、公知の方法を用いることができ、例えば、上記各成分をオープンロール、バンバリーミキサーなどのゴム混練装置を用いて混練し、その後加硫する方法などにより製造できる。
そして、後述のとおり、例えば、通常の方法により、前記ベーストレッド用ゴム組成物を未加硫の段階でベーストレッドの形状に成形し、他の部材とともに加硫することで、本発明におけるベーストレッドを有するタイヤが作製される。
ベーストレッドの体積固有抵抗値(logΩ・cm)は、好ましくは7以下に設定される。7以下であれば、タイヤに良好な導電性が得られる。なお、本明細書において、体積固有抵抗値は実施例に記載の方法により測定できる。
〔キャップトレッド〕
本発明の空気入りタイヤは、前記ベーストレッド用ゴム組成物からなるベーストレッドを有すると共に、所定のキャップトレッド用ゴム組成物を用いて作製したキャップトレッドも有するものである。以下、当該キャップトレッド用ゴム組成物について説明する。
前記キャップトレッド用ゴム組成物には、シリカを含む充填剤が使用される。これにより、低温路面での高速性能(操縦安定性、グリップ性能)等が改善され、本発明の効果が良好に得られる。シリカとしては特に限定されず、例えば、前述のものを使用できる。
前記キャップトレッド用ゴム組成物において、シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、良好な耐摩耗性、氷雪上性能が得られる点から、40質量部以上、好ましくは50質量部以上、より好ましくは60質量部以上、更に好ましくは80質量部以上である。また、上限は特に限定されないが、良好な加工性、低燃費性が得られるという点から、200質量部以下が好ましく、150質量部以下がより好ましい。
前記キャップトレッド用ゴム組成物では、シリカとして、平均一次粒子径25nm以下の微粒子シリカを使用することが好ましく、より好ましくは22nm以下、更に好ましくは17nm以下、特に好ましくは14nm以下である。該平均一次粒子径の下限は特に限定されないが、好ましくは3nm以上、より好ましくは5nm以上、更に好ましくは7nm以上である。上記範囲内の粒径を採用することで、本発明の効果が良好に得られる。なお、平均一次粒子径は、透過型又は走査型電子顕微鏡により観察し、視野内に観察されたシリカの一次粒子を400個以上測定し、その平均により求めることができる。
前記キャップトレッド用ゴム組成物では、シリカとして、耐摩耗性、氷雪上性能を顕著に向上できるという点から、窒素吸着比表面積(NSA)190m/g以上の微粒子シリカを使用することが好ましい。該NSAは、200m/g以上がより好ましく、210m/g以上が更に好ましい。該NSAの上限は特に限定されないが、良好な作業性、加工性が得られるという点から、400m/g以下が好ましく、300m/g以下がより好ましい。
シリカの市販品としては、エボニック社製のUltrasil VN3、9000GR;ローディア社製のZEOSIL P200MP等が挙げられる。
前記キャップトレッド用ゴム組成物において、平均一次粒子径25nm以下又は窒素吸着比表面積190m/g以上の微粒子シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、良好な耐摩耗性、氷雪上性能が得られる点から、好ましくは50質量部以上、より好ましくは55質量部以上、更に好ましくは60質量部以上である。上限は特に限定されないが、良好な加工性、低燃費性が得られるという点から、150質量部以下が好ましく、120質量部以下がより好ましい。
シリカ100質量%中の平均一次粒子径25nm以下又は窒素吸着比表面積190m/g以上の微粒子シリカの含有量は、良好な耐摩耗性、氷雪上性能が得られる点から、30質量%以上が好ましく、50質量%以上がより好ましく、60質量%以上が更に好ましい。上限は特に限定されず、100質量%でもよい。
前記キャップトレッド用ゴム組成物では、シリカとともにシランカップリング剤を含むことが好ましい。シランカップリング剤としては、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド等のスルフィド系、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−オクタノイルチオプロピルトリエトキシシランなどのメルカプト系、ビニルトリエトキシシランなどのビニル系、3−アミノプロピルトリエトキシシランなどのアミノ系、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシランのグリシドキシ系、3−ニトロプロピルトリメトキシシランなどのニトロ系、3−クロロプロピルトリメトキシシランなどのクロロ系等が挙げられる。なかでも、メルカプト系シランカップリング剤が好ましい。
メルカプト系シランカップリング剤(メルカプト基を有するシランカップリング剤)としては、例えば、下記式(1)で表される化合物を好適に使用できる。
Figure 2018053179
(式(1)中、R101〜R103は、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜12のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜12のアルコキシ基、又は−O−(R111−O)−R112(z個のR111は、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30の2価の炭化水素基を表す。z個のR111はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。R112は、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜30のアルキル基、分岐若しくは非分岐の炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数6〜30のアリール基、又は炭素数7〜30のアラルキル基を表す。zは1〜30の整数を表す。)で表される基を表す。R101〜R103はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。R104は、分岐若しくは非分岐の炭素数1〜6のアルキレン基を表す。)
101〜R103は、少なくとも1つが−O−(R111−O)−R112で表される基であることが好ましく、2つが−O−(R111−O)−R112で表される基であり、かつ、1つが分岐若しくは非分岐の炭素数1〜12のアルコキシ基であることがより好ましい。
101〜R103の炭素数は、好ましくは1〜5である。R111の炭素数は、好ましくは1〜15であり、アルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、アリーレン基などが挙げられる。zは、好ましくは2〜20の整数を表す。R112の炭素数は、好ましくは3〜25である。R104の炭素数は、好ましくは炭素数1〜5である。
シランカップリング剤の含有量は、シリカ100質量部に対して、好ましくは0.5〜20質量部、より好ましくは1.5〜15質量部である。
前記キャップトレッド用ゴム組成物では、充填剤として、カーボンブラックを含むことが好ましい。これにより、前記性能バランスが顕著に改善される。
カーボンブラックのチッ素吸着比表面積(NSA)は、良好な耐摩耗性等が得られる点から、50m/g以上が好ましく、90m/g以上がより好ましい。該NSAは、良好な分散性が得られる点から、180m/g以下が好ましく、130m/g以下がより好ましい。
カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは8質量部以上である。該含有量は、好ましくは60質量部以下、より好ましくは40質量部以下である。上記範囲内にすることで、前記性能バランスが顕著に改善される。
前記キャップトレッド用ゴム組成物は、本発明の効果が良好に得られるという点から、可塑剤を含むことが好ましい。可塑剤としては、前述のものが挙げられる。
可塑剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、加工性、氷雪上性能を向上できるという点から、好ましくは20質量部以上、より好ましくは30質量部以上である。該含有量の上限は特に限定されないが、良好な耐摩耗性等の観点から、好ましくは150質量部以下、より好ましくは130質量部以下、更に好ましくは100質量部以下、特に好ましくは80質量部以下である。
前記キャップトレッド用ゴム組成物では、可塑剤として、液状可塑剤を用いることが好ましい。ここで、液状可塑剤とは、20℃で液体状態の可塑剤であり、前記油脂類、前記樹脂類等が含まれる。
液状可塑剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、加工性、氷雪上性能を向上できるという点から、好ましくは15質量部以上、より好ましくは20質量部以上、更に好ましくは25質量部以上である。該含有量の上限は特に限定されないが、良好な耐摩耗性等の観点から、好ましくは150質量部以下、より好ましくは100質量部以下である。
前記キャップトレッド用ゴム組成物では、液状可塑剤として、IP346法で求めた多環式芳香族含有量が3質量%未満であるオイル(低PCAオイル)を用いることが好ましい。低PCAオイルとしては、軽度抽出溶媒和物(MES)、処理留出物芳香族系抽出物(TDAE)、重ナフテン系オイル、植物油等が挙げられる。なお、低PCAオイルの配合量は、ゴム成分100質量部に対して、5〜100質量部が好ましく、10〜90質量部がより好ましく、15〜80質量部が更に好ましい。
前記キャップトレッド用ゴム組成物は、有機繊維を含むことが好ましい。有機繊維としては特に限定されず、タイヤ分野で公知のものを使用でき、例えば、表面に被覆層が形成された親水性樹脂からなる複合体(繊維)を好適に使用できる。
親水性樹脂は、水との間に親和性を発揮し得る樹脂、すなわち分子内に親水性基を有する樹脂を使用できる。例えば、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ビニルアルコール単独重合体、ポリ(メタ)アクリル酸樹脂、ポリアミド樹脂、脂肪族ポリアミド系樹脂、芳香族ポリアミド系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、セルロース系樹脂、又はアクリル系樹脂等が挙げられる。
親水性樹脂からなる複合体(繊維)の表面は、ゴム成分に対して親和性を有し、好ましくは、加硫最高温度よりも低い融点を有する低融点樹脂(以下、「低融点樹脂」ともいう)からなる被覆層が形成されている。これにより、親水性樹脂自体が有する水との親和性を有効に保持しつつ、複合体(繊維)近傍のゴム成分との良好な親和性を発揮できるとともに、発泡剤を配合した場合に、加硫時には融解しにくい親水性樹脂を補足し、複合体(繊維)の内部における空洞(気泡、空孔)の形成を促進できる。
ゴム成分に対して親和性を有する樹脂としては、例えば、溶解パラメーター(SP値)がゴム成分に近い樹脂を使用できる。
低融点樹脂は、その融点が加硫最高温度よりも低い樹脂であり、該加硫最高温度とは、加硫時にゴム組成物が達する最高温度を意味する。低融点樹脂の融点の上限は、加硫最高温度より10℃以上低いことが好ましく、20℃以上低いことがより好ましい。例えば、加硫最高温度が190℃に設定されている場合、低融点樹脂の融点は、通常190℃以下の範囲で選択され、180℃以下が好ましく、170℃以下がより好ましい。なお、融点は、例えば、DSC測定装置を用いて測定した融解ピーク温度を前記融点とできる。
低融点樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂を好適に使用できる。これにより、ゴム成分中における親水性樹脂からなる複合体(繊維)の分散性を向上させつつ、複合体(繊維)の内部に空洞(気泡、空孔)を形成できる。
ポリオレフィン系樹脂は、分岐状、直鎖状等のいずれでもよい。また、エチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を金属イオンで架橋したアイオノマー樹脂でもよい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリスチレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン・プロピレン・ジエン三元共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、並びにこれらのアイオノマー樹脂等が挙げられる。
上記低融点樹脂からなる被覆層が形成された親水性樹脂からなる複合体(繊維)は、例えば、これらの樹脂を混合ミルを用いてブレンドし、溶融紡糸して未延伸糸を形成し、該未延伸糸を熱延伸しながら繊維状にする方法、等により製造できる。
前記複合体等の有機繊維の平均長さは通常0.1〜500mm、好ましくは0.1〜7mm、平均径は通常0.001〜2mm、好ましくは0.005〜0.5mmである。また、アスペクト比は通常10〜4000、好ましくは50〜2000である。なお、アスペクト比とは、複合体(繊維)の長軸の短軸に対する比を意味する。
前記複合体等の有機繊維の含有量は、ゴム成分100質量部に対し、0.1〜100質量部が好ましく、0.1〜50質量部がより好ましい。上記範囲内であると、有機繊維の内部に空洞を形成して良好な排水性を発揮しつつ、充分な耐久性を保持できる。
前記キャップトレッド用ゴム組成物は、発泡剤を含有することが好ましい。例えば、前記複合体を用いた場合、加硫工程中に発泡剤から発生したガスを溶融した上記低融点樹脂からなる被覆層を介して親水性樹脂の内部に侵入させ、複合体(繊維)の形状に連動した形状、すなわち長尺状の形状を有する気泡を容易に形成できる。そのため、タイヤが摩耗するにつれて排水溝としての機能が発揮されて排水性が付与され、氷雪上性能の向上が可能になる。
発泡剤としては、例えば、アゾジカルボンアミド(ADCA)、ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DPT)、ジニトロソペンタスチレンテトラミンやベンゼンスルホニルヒドラジド誘導体、p,p’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド(OBSH)、二酸化炭素を発生する重炭酸アンモニウム、重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、窒素を発生するニトロソスルホニルアゾ化合物、N,N’−ジメチル−N,N’−ジニトロソフタルアミド、トルエンスルホニルヒドラジド、p−トルエンスルホニルセミカルバジド、p,p’−オキシビスベンゼンスルホニルセミカルバジド等が挙げられる。なかでも、アゾジカルボンアミド(ADCA)、ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DPT)が好ましく、アゾジカルボンアミド(ADCA)がより好ましい。なお、発泡剤の配合量は、ゴム成分100質量部に対して0.1〜20質量部が好ましい。
発泡剤を含有するゴム組成物を加硫した後に得られる加硫ゴムにおいて、その発泡率は、0.1〜50%が好ましく、3〜40%がより好ましい。上記範囲内の発泡率であれば、排水溝として有効に機能する気泡の形成を確保しつつ、気泡の量を適度に保持できるので、耐久性を損なうおそれもない。ここで、上記加硫ゴムの発泡率とは、平均発泡率Vsを意味し、具体的には次式(I)により算出される値を意味する。
Vs=(ρ/ρ−1)×100(%) (I)
(式(I)中、ρは加硫ゴム(発泡ゴム)の密度(g/cm)を示し、ρは加硫ゴム(発泡ゴム)における固相部の密度(g/cm)を示す。)
前記キャップトレッド用ゴム組成物は、前記ベーストレッド用ゴム組成物と同様に、各種材料を適宜配合してもよい。また、同様の方法で本発明におけるキャップトレッドを有するタイヤが作製される。
前記キャップトレッドは、気泡及び/又は空孔を含んでいる。キャップトレッドが気泡や空孔を有していると、ゴムがしなやかになって低温グリップ性能が向上すると共に、ゴムの気泡や空孔で除水されて氷上性能が向上する。気泡や空孔は、表面に被覆層が形成された親水性樹脂からなる複合体等の前記有機繊維、中空繊維、前記発泡剤を、キャップトレッド用ゴム組成物に配合すること、等により、キャップトレッド内に形成できる。
〔スタッドレスタイヤ〕
前記キャップトレッド用ゴム組成物、前記ベーストレッド用ゴム組成物を用いた空気入りタイヤは、該ゴム組成物を用いて通常の方法により製造される。すなわち、必要に応じて各種添加剤を配合した前記キャップトレッド用ゴム組成物、前記ベーストレッド用ゴム組成物を、未加硫の段階で部材の形状に合わせて押し出し加工し、タイヤ成型機上にて通常の方法にて成形し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、未加硫タイヤを形成した後、加硫機中で加熱加圧してタイヤを製造できる。
本発明の空気入りタイヤは、スタッドレスタイヤとして好適に使用でき、例えば、乗用車用タイヤ、トラック・バス用タイヤ、二輪車用タイヤ、高性能タイヤ等に適用できる。
本発明の空気入りタイヤの体積固有抵抗値(logΩ・cm)は、好ましくは8以下に設定される。8以下であれば、タイヤに良好な導電性が得られる。本発明の空気入りタイヤにおける前記ベーストレッド、キャップトレッド以外の部材は、導電性タイヤの構成可能な部材を適宜選択すれば良い。例えば、特開2011−126338号公報等に記載の公知の導電性タイヤに本発明におけるベーストレッド、キャップトレッドを適用し、導電性を確保するように適切な他部材を用いれば良い。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例で使用した各種薬品について、まとめて説明する。
NR:TSR
BR1:下記製造例1(変性ハイシスBR)
BR2:宇部興産(株)製のBR−150B
SBR:ランクセス社製 Buna SL4525−0(スチレン含量25質量%、非油展、非変性S−SBR)
シリカ:エボニック社製のウルトラシル9000GR(平均一次粒子径:16nm、NSA:240m/g)
シランカップリング剤:エボニック社製Si363
カーボンブラック1:三菱化学(株)製のダイアブラックI(ISAFクラス、NSA:114m/g)
カーボンブラック2:キャボットジャパン(株)製N351(NSA:69m/g)
オイル:H&R社製のVivatec500(TDAEオイル)
ワックス:大内新興化学工業(株)製の「サンノックワックス」
ステアリン酸:日油(株)製のビーズステアリン酸つばき
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N−フェニル−p−フェニレンジアミン)
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
発泡剤:永和化成工業(株)製ネオセルボン SB#51(4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド))
有機繊維:下記製造例2
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤1:大内新興化学工業(株)製のノクセラーD(N,N’−ジフェニルグアニジン)
加硫促進剤2:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
<製造例1:変性ハイシスBR>
5Lオートクレーブに、窒素雰囲気下、シクロヘキサン2.4kg、1,3−ブタジエン300gを仕込んだ。これらに、予めバーサチック酸ネオジム(0.09mmol)のシクロヘキサン溶液、メチルアルモキサン(1.0mmol)のトルエン溶液、水素化ジイソブチルアルミニウム(3.5mmol)及びジエチルアルミニウムクロリド(0.18mmol)のトルエン溶液と、1,3−ブタジエン(4.5mmol)とを50℃で30分間反応熟成させて調製した触媒を仕込み、80℃で70分間重合反応を行った。
次に、反応温度60℃に保ち、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(4.5mmol)のトルエン溶液を添加し、30分間反応を行い、活性末端を変性させた。その後、2,4−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール1.5gを含むメタノール溶液を添加した。
次に、水酸化ナトリウムによりpH10に調整した水溶液20Lに、上記変性重合体溶液を添加し、110℃で2時間、脱溶媒後、110℃のロールで乾燥させて、BR1(変性ハイシスBR)を得た。得られた重合体は、シス含量97質量%、ビニル量1.1%、Mw48万であった。
なお、得られた重合体の分子量、ビニル量及びシス含量は以下の方法により分析した。
<分子量>
下記の条件(1)〜(8)でゲル・パーミエイション・クロマトグラフ(GPC)法により、重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)を求めた。
(1)装置:東ソー(株)製HLC−8220
(2)分離カラム:東ソー(株)製HM−H(2本直列)
(3)測定温度:40℃
(4)キャリア:テトラヒドロフラン
(5)流量:0.6mL/分
(6)注入量:5μL
(7)検出器:示差屈折
(8)分子量標準:標準ポリスチレン
<重合体の構造同定>
重合体の構造同定は、日本電子(株)製JNM−ECAシリーズの装置を用いて行った。測定結果から、ビニル量、シス含量を算出した。
<製造例2:有機繊維(低融点樹脂被覆層が形成された親水性樹脂繊維)の製造>
二軸押出機を用い、ポリエチレン(日本ポリエチレン(株)製、ノバテックHJ360(MFR5.5、融点132℃)40質量部と、エチレン−ビニルアルコール共重合体((株)クラレ製、エバールF104B(MFR4.4、融点183℃))40質量部とを投入し、各々同時に押し出して、常法に従ってポリエチレンからなる被覆層が形成された親水性樹脂繊維を作製した。この親水性樹脂繊維の平均径は20μm、平均長さは3mmであった。
<キャップトレッド用ゴム組成物の製法>
表1に示す配合内容に従い、(株)神戸製鋼所製の1.7Lバンバリーミキサーを用いて、ベース練り工程に記載の材料を150℃の条件下で5分間混練りし、混練り物を得た。次に、得られた混練り物に仕上げ練り工程に記載の薬品を添加し、オープンロールを用いて、80℃の条件下で5分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。
<ベーストレッド用ゴム組成物の製法>
表2に示す配合内容に従い、(株)神戸製鋼所製の1.7Lバンバリーミキサーを用いて、硫黄及び加硫促進剤以外の材料を150℃の条件下で5分間混練りし、混練り物を得た。次に、得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて、80℃の条件下で5分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。
<試験用タイヤの製法>
表3の仕様に沿って、得られた未加硫キャップトレッド用ゴム組成物をキャップトレッド、未加硫ベーストレッド用ゴム組成物をベーストレッドの形状にそれぞれ成形し、タイヤ成型機上で、他のタイヤ部材と共に貼り合わせて未加硫タイヤを形成し、170℃で10分間加硫し、試験用タイヤ(サイズ:195/65R15、乗用車用スタッドレスタイヤ)を製造した。
なお、試験用タイヤは、キャップトレッドとベーストレッドをつなぐ通電部(特開2011−126338号公報の図1 部材14のようなキャップトレッド表面に露出するように配される部材)をベーストレッドと同一配合で配置する共に、他の部材も公知配合のものを適宜選択し、導電性タイヤを作製した。
〔評価〕
試験用タイヤを以下の方法で評価し、結果を表1〜3に示した。
<発泡率Vs>
表1のキャップトレッド配合について、前記式(I)により、それぞれの発泡率を算出した。
<ベーストレッドの体積固有抵抗値>
表2のベーストレッド配合について、それぞれ厚さ2mm、15cm×15cmの試験片を作製し、ADVANTEST社製の電気抵抗測定器R8340Aを用いて電圧500V、気温25℃、湿度50%の条件で測定した。得られた値の対数(logΩ・cm)を体積固有抵抗値として表に記載した。
<タイヤ導電性(タイヤの体積固有抵抗値)>
表3の試験用タイヤを正規リムに装着し、規定内圧2.0MPaを充填して、荷重4.7kNで鉄板にキャップトレッドを接地させ、印加電圧100Vにおいてタイヤリム部と鉄板との間の電気抵抗値を測定した。得られた値の対数(logΩ・cm)を体積固有抵抗値として表に記載した。
<低温高速操縦安定性>
各試験用タイヤを国産2000ccのFF車に装着し、北海道旭川テストコースにて、雪氷のない0〜3℃の路面を100km/hにて実車走行し、コーナリング、直進性についてフィーリングによる評価を行った。フィーリング評価は、基準比較例を100として、明らかに性能が向上したとテストドライバーが判断したものを120、はるかに良いレベルであるものを140と、評点付けをした。
<低温高速グリップ性能>
各試験用タイヤを国産2000ccのFF車に装着し、北海道旭川テストコースにて、雪氷のない0〜3℃の路面にて実車走行し、時速100km/hでロックブレーキを踏み停止させるまでに要した停止距離を測定した。
基準比較例を100として、下記式により指数表示した。指数が大きいほど、低温高速グリップ性能(制動性能)が良好であることを示す。
(低温高速グリップ性能指数)=(基準比較例の停止距離)/(各配合の停止距離)×100
<低温ロードノイズ性能>
各試験用タイヤを国産2000ccのFF車に装着し、雪氷のない路面温度0〜3℃のアスファルト粗面を時速100km/hで走行したときの、運転席窓側耳位置における車内の騒音レベルdB(A)をロードノイズ計測路を用いて測定した。比較例1を100として、下記式により指数表示した。指数が大きいほど、ロードノイズが少なく、快適であることを示す。
(低温ロードノイズ指数)=(基準比較例の騒音レベル)/(各実施例の騒音レベル)×100
<低燃費性>
転がり抵抗試験機を用い、各試験用タイヤを、リム(15×6JJ)、内圧(230kPa)、荷重(3.43kN)、速度(80km/h)で走行させたときの転がり抵抗を測定し、基準比較例を100とした時の指数で表示した。指数は大きい方が良好(低燃費性)である。
<氷上性能(氷上グリップ性能)>
各試験用タイヤを用いて、下記の条件で氷上で実車性能を評価した。試験用タイヤを国産2000ccのFF車に装着した。試験場所は住友ゴム工業株式会社の北海道旭川テストコース(氷上)で行い、氷上気温は−1〜−6℃であった。
制動性能(氷上制動停止距離):時速30km/hでロックブレーキを踏み停止させるまでに要した氷上の停止距離を測定した。基準比較例100として、下記式により指数表示した。指数が大きいほど、氷上での制動性能が良好であることを示す。
(氷上グリップ指数)=(基準比較例の停止距離)/(各配合の停止距離)×100
Figure 2018053179
Figure 2018053179
Figure 2018053179
表1〜3から、NR、シリカ及びカーボンブラックを所定量含有するベーストレッド(配合a)と、所定量のシリカを含有し、かつ気泡(空孔)を含むキャップトレッド(配合A、B)とを有する2層トレッドを備えた実施例のタイヤは、良好な導電性を確保しつつ、低燃費性、氷雪上性能、氷雪がない低温路面での高速性能(操縦安定性、グリップ性能)、耐ロードノイズ性能がバランス良く改善されることが明らかとなった。
一方、シリカを添加していないベーストレッド(配合b)を備えた比較例1、発泡(気泡)を含まないキャップトレッド(配合C)を備えた比較例2のタイヤは、導電性は確保されているものの、全体的な性能に大きく劣っていた。多量のシリカ、少量のカーボンブラックを添加したベーストレッド(配合c)を備えた比較例3のタイヤは、導電性が低く、実用的に使用できないものであった。

Claims (5)

  1. ベーストレッド及びキャップトレッドの2層トレッドを有する空気入りタイヤであって、
    前記ベーストレッドは、天然ゴム及び/又はイソプレンゴムを含むゴム成分、並びに、シリカ及びカーボンブラックを含む充填剤を含有し、
    前記ゴム成分100質量%中の前記天然ゴム及び前記イソプレンゴムの合計含有量が10質量%以上、
    前記ゴム成分100質量部に対する前記シリカの含有量が0.1〜8質量部、前記カーボンブラックの含有量が30質量部以上であるベーストレッド用ゴム組成物からなり、
    前記キャップトレッドは、ゴム成分100質量部に対するシリカの含有量が40質量部以上であるキャップトレッド用ゴム組成物からなり、かつ気泡及び/又は空孔を含むものである空気入りタイヤ。
  2. 前記ベーストレッド用ゴム組成物は、前記ゴム成分100質量%中のスチレンブタジエンゴムの含有量が20質量%以上である請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記キャップトレッド用ゴム組成物に含まれる前記シリカは、平均一次粒子径25nm以下の微粒子シリカを含むものである請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ベーストレッドの体積固有抵抗値(logΩ・cm)が7以下、前記空気入りタイヤの体積固有抵抗値(logΩ・cm)が8以下である請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. スタッドレスタイヤである請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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