JP2018051121A - カウンター - Google Patents

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Abstract

【課題】カウンターの前側に強度を確保できる程度の所定の厚みを有すると共に把持し易くした。【解決手段】カウンター1は、浴室の第1壁面に固定したブラケットに着脱可能に装着した。カウンター1は天板8と底板9を嵌合して形成した。天板8の載置面8aの背面側に略直線状の奥側縁部16を形成し、これに対向する前側縁部15を略S字状に湾曲形成した。天板8の裏面側の底板9に前側縁部15に対向して下方に突出する凸曲部9aを長手方向全長に亘って略S字状に形成した。凸曲部9aは、長手方向に直交する断面視で前面側に凸曲面が形成され、背面側に凹曲面が形成された。【選択図】図5

Description

本発明は、例えば浴室等の壁面に取り付けられるカウンターに関する。
従来、浴室内の壁面には、表面に石鹸やシャンプー等の小物を置いたり入浴者が載置したりするためのカウンターが取り付けられていることが多い。特許文献1に記載されたカウンターは浴室に取り付けられたカウンターに入浴者が着座可能としている。
このカウンターの洗い場に臨む前端部を、壁面に固定された後端部よりも厚みを薄く設定した把持部として形成している。そして、カウンターに着座した入浴者が把持部を把持して立ち上がったり横移動したりし易いようにしている。
また、カウンターの前端部の裏面側に凹部を形成することで、前端部を凸曲状に形成して把持しやすくした構成も開示されている。
特開2008−136674号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたカウンターでは前端部の厚みを小さくしたり、前端部の裏面側に凹部を形成して前端部を凸曲状に丸めて把持し易くすると、カウンターの前端部側の強度が低下し、シャワーヘッドが当たる等した際に損傷し易いという欠点があった。
また、前端部の厚みを小さくすると石鹸や水などが付着した際に滑り易く持ちにくかった。しかも、カウンターが壁面に対して着脱可能であると、前端部を把持して着脱操作する際に厚みが小さいために把持するのに大きな握力を必要とし、持ちにくいという欠点があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、前側に強度を確保できる程度の所定の厚みを有すると共に把持し易い着脱可能なカウンターを提供することを目的とする。
本発明によるカウンターは、浴室の壁面に着脱可能に装着したカウンターであって、カウンターの裏面側に下方に突出する凸曲部を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、カウンターの裏面側に凸曲部を設けたため、浴室の壁面に装着した状態で凸曲部は目立たず、しかも、カウンターを着脱操作する際に裏面側の凸曲部を利用してスライドさせたり持ち上げたりすることが容易であり、近くに浴室の他の壁面や浴槽等があったとしてもカウンターの両側部を持たずに操作できるため操作が容易である。また、カウンターの前側部分の厚みを小さくすることなく凸曲部を下方に突出して形成したためカウンターの前側部分の強度を確保できる。
また、凸曲部はカウンターの前側縁部に対向して設けられていることが好ましい。
カウンターの裏面に設けた凸曲部が前側縁部に対向しているために、持ちやすく着脱操作を一層し易い上に前側縁部の強度を向上できる。
また、凸曲部はカウンターの前側縁部の長手方向に沿って全長に亘って形成されていてもよい。
カウンターの裏面に設けた凸曲部が前側縁部の長手方向全長に設けられているために、どこでも持ちやすく、着脱操作を一層し易い上に前側縁部の強度を向上できる。
また、凸曲部は、長手方向に直交する断面視で前面側に凸曲面が形成され、背面側に凹曲面が形成されていることが好ましい。
凸曲部の前面側が凸曲面で背面側が凹曲面であるため、例えば操作者の手の親指を前面側にあてて他の四本の指を凹曲面にあてることで凸曲部を把持し易く滑りにくくなり、カウンターの着脱操作が容易になる。
また、カウンターに設けた前側縁部は、カウンターの裏面に対向する表面から隆起する段差を介して接続されていてもよい。
この場合、カウンターの表面から段差を介して前側縁部に隆起しているため、前側縁部と裏面側の凸曲部とを手などで掴み易い。
本発明に係るカウンターによれば、裏面側に凸曲部を設けたため、カウンターを着脱操作する際に凸曲部を利用してスライドさせたり持ち上げたりすることが容易である。また、カウンターの前側部分の厚みを小さくすることがないためカウンターの前側部分の強度を確保できる。しかも、カウンターを浴室の壁面に装着した状態で凸曲部は目立たず美観を損ねない。
本発明の第一実施形態による浴室の要部斜視図である。 浴室の壁面に取り付けられたカウンターとブラケットの斜視図である。 図2に示すカウンターとブラケットの正面図である。 カウンターの取り付け工程を示す部分説明図であり、(a)はブラケットに取り付けた状態の図、(b)はスライドさせてブラケットに固定した状態の図である。 カウンターを示す図であり、(a)は平面図、(b)は裏面図である。 カウンターの側面図である。 図3に示すカウンターとブラケットの嵌合状態を示すA−A線断面図である。 図7におけるカウンターの天板と底板の嵌合構造を示すものであり、(a)はB部拡大図、(b)はC部拡大図である。 ブラケットの斜視図である。 カウンターとブラケットの嵌合構造を示す背面側斜視図である。 図7におけるカウンターとブラケットの嵌合状態を示す拡大断面図であり、(a)は嵌合前の係り始め位置の図、(b)は嵌合状態の図である。 変形例によるカウンターとブラケットの嵌合状態を示す拡大断面図である。 本発明の変形例によるカウンターの裏面図を示すものであり、(a)は第一変形例を示す図、(b)は第二変形例を示す図である。
以下、本発明の実施形態によるカウンター1を添付図面によって説明する。
図1乃至図11は第一実施形態による浴室Sのカウンター1を示している。図1に示す浴室Sは底面に床パネルからなる洗い場2と浴槽3を設置し、底面を囲う四面の側壁において、正面の第1壁面4とその両側側壁をなす第2壁面5、第3壁面6とを備え、第1壁面4に対向する開口を有する第4壁面の図示は省略されている。側壁の上部に図示しない天井パネルを備えている。
浴室Sの正面の第1壁面4には浴槽3に隣接してカウンター1が着脱可能に設置されている。カウンター1の上部にはシャワー10が設置され、シャワー10のホース取付部には湯量と湯の温度を調整するハンドル等が取り付けられている。
図2乃至図4において、第1壁面4には1または複数のブラケット7が同一高さで所定間隔に設置され、このブラケット7の上部にカウンター1が着脱可能に装着されている。カウンター1は表面に載置面8aを備えた天板8とカウンター1を把持して持ち上げ可能な凸曲部9aを裏面に設けた底板9とが互いに嵌合されて接着などで一体化されている。天板8の載置面8a上には、例えば石鹸やかみそり、洗面器等の物品を載置可能とされている。
天板8と底板9は例えばそれぞれ凹陥部形状を有しており、互いに対向させて嵌合した状態で内部に中空部を有する。また、天板8と底板9はその一方を凹陥部形状とし、他方を略平板の蓋状に形成してもよく、いずれにしても嵌合状態で中空部を有していることが好ましい。或いは、天板8と底板9の両方を略板状に形成してもよい。
カウンター1は、例えば正面の第1壁面4に直交する第2壁面5と浴槽3のエプロン3aとの間に配置されている。第2壁面5には着脱時のカウンター1の側部を受ける例えば一対のステー部11が設置されている(図2、図4参照)。
カウンター1は第1壁面4に所定間隔で固定された複数、例えば3基のブラケット7上に支持されている。カウンター1の一方の側部は浴槽3のエプロン3aに設けた受け部(図示せず)に当接させられ、他方の側部は図4に示すように第2壁面5に設けたステー部11との間にわずかな間隙が形成されている。図4(b)において、ステー部11上の間隙にロックスペーサ13を嵌合することでカウンター1は位置決め保持される。
次にカウンター1の構造について説明する。
図2〜図8に示すように、カウンター1は天板8と底板9とが互いに嵌合して形成されている。天板8は物品を載置可能な載置面8aが第1壁面4側から洗い場2に臨む前側縁部15に向けて緩い水勾配を有する略水平面を形成している。
天板8の載置面8aは、図1及び図5に示すように、上面から見て第1壁面4側の奥側縁部16が第1壁面4に沿って直線状に延び、奥側縁部16に対向する前側縁部15が略S字状を描くように湾曲して形成され、奥行き方向の幅が長手方向に沿って曲線状に変化している。カウンター1の両側部の側部縁部17a、17bは例えば平行な直線状に形成されている。
図5に示す例では、カウンター1は第2壁面5側の部分が幅広に形成されて物品等の載置面積を確保し、浴槽3側に向かう部分が次第に幅が小さくなる幅狭部に形成され、入浴者の浴槽3からの出入り空間を大きくしている。また、シャワー10に近づき易くなるため全身シャワーを行いやすい。図2及び図5において、天板8の載置面8aの幅広部には、奥側縁部16側から前側縁部15に向けて次第に幅広になるガイド溝12が形成されている。このガイド溝12によって、幅広の部分に付着する湯や水を流し易く、しかも手で把持する際にガイド溝12に手を引っ掛けて持ちやすく滑りにくい上にデザイン性が高い。
天板8は、載置面8aの周縁部に載置面8aに対して凸曲面を形成して略垂直に落ち込んで形成された前側縁部15と奥側縁部16と側部縁部17a、17bとが設けられている。
図5及び図6に示すように、天板8の裏面に形成された底板9はその前側縁部15に沿って凸曲部9aが裏面に形成されている。凸曲部9aは前側縁部15に沿ってS字状に湾曲して形成されており、全長に亘って同一高さであることが好ましい。図6及び図7に示すように、凸曲部9aはその前面側が断面凸曲線状をなす凸曲面9bに形成され、背面側は断面凹曲線状をなす凹曲面9cに形成されている。しかも凹曲面9cは急峻に立ち上がっている。
そのため、凸曲部9aは手のひらと親指で前側縁部15及び凸曲面9bを他の4本指で凹曲面9cを把持し易く力を加えやすくなる。例えばカウンター1をブラケット7から外す際に凸曲部9aを掴み易い。また、図7及び図8(a)において、カウンター1の天板8には平坦な載置面8aから前側縁部15に向けて隆起する段差8bが形成されている。そのため、表面の前側縁部15の段差8bに親指が引っかかり、裏面の凸曲部9aをより手で掴み易くなる。しかも、段差8bは載置面8aに洗面器等を置いた際に、落下防止の機能を発揮できる。このようにカウンター1の凸曲部9aや、凸曲部9a及び前側縁部15を使って手で把持して持つことができる。これ以外のカウンター1の掴み方として、凸曲部9aは、手の親指で凸曲面9bを、他の4本指で凹曲面9cを把持することもできる。
図7及び図11に示すカウンター1の断面図において、カウンター1の奥側(後方側)である第1壁面4側に形成された天板8の奥側縁部16は、載置面8aから上方に隆起して湾曲し、下方の背面部16cに垂下させる凸曲面形状を有している。奥側縁部16の下端部には段差部16aを介して前側に係合部14が下方に突出して形成されており、係合部14は後述するブラケット7の第二係止溝28に嵌合可能とされている。奥側縁部16の下方に設けた底板9では、下方に突出する突起部18が形成されている。図に示す例では、底板9の裏面は前面側の凸曲部9aから凹曲面状に上方に湾曲して後方側の突起部18で凸曲部9aよりも下方に突出している。
図6に示すように、突起部18の背面側にはカウンター1をブラケット7に係合するためのロック片19が突出して形成されている。ロック片19は例えば断面略逆U字状の突出部材であり、第1壁面4へのブラケット7の固定位置に対応して所定間隔で複数、例えば3個設置されている。
図7に示す天板8の下面側には、前側縁部15及び側部縁部17a、17bの外周面内側と奥側縁部16の内側で下方に延びる外周面24の内側に全周に亘って例えば階段状の第一段付き部20が形成されている。この第一段付き部20に底板9の上側に設けた外周面部21が全周に亘って嵌合しており、外周面部21の上端部の全周に亘って第一段付き部20に嵌合する例えば階段状の第二段付き部22が形成されている。
図8(a)、(b)は図7のB部、C部の拡大図である。底板9の外周面部21は天板8の前側縁部15と奥側縁部16の外周面24と側部縁部17a、17bの内側に嵌合され、しかも天板8の第一段付き部20と底板9の第二段付き部22とが接着剤23によって全周に亘って接着されている。或いは、第一段付き部20と第二段付き部22は接着剤に代えてパッキン等のシール部材を介して全周に亘って水密にシールされて嵌合されていてもよい。
次にカウンター1とブラケット7との嵌合構造について図9及び図10に沿って説明する。
図9は浴室Sの第1壁面4にねじ等で固定されるブラケット7であり、ブラケット7は側面視略L字状に形成されている。ブラケット7は上下に延びるブラケット本体7aの下端部にカウンター1の底板9に形成された突起部18を受ける第一係止溝25が断面略U字状に形成されている。第一係止溝25はカウンター1の突起部18が当接する溝底がその長手方向に沿って上方に向けて凸曲面状に形成されていることが好ましい。
図9及び図10において、ブラケット本体7aの高さ方向中間部にはカウンター1の背面のロック片19と係合可能な係止受け部26が突出して形成されている。係止受け部26はカウンター1の設置位置に応じて左右両側から係合可能とされ、その中央にストッパー部26aが下方に突出している。そのため、ブラケット7に対してカウンター1を左右いずれかの方向からスライドさせて係合する際、ロック片19がブラケット本体7aの係止受け部26に沿って圧接して進入し、所定位置でストッパー部26aに当接して停止することになる。
ブラケット本体7aの上部には嵌め込み部材27が装着または固定されており、嵌め込み部材27の上端部には係止部として第二係止溝28が形成されている。この第二係止溝28にはカウンター1の天板8の奥側縁部16の下方に形成された係合部14が嵌合可能とされている。第二係止溝28においても、その溝底の長手方向に沿って凸曲面が形成されていることが好ましい。
図10に示すように、所定間隔で設置された複数のブラケット7の上下に設けた第一係止溝25と第二係止溝28に対して、カウンター1の突起部18と係合部14がスライドするように直線状に連続してそれぞれ形成されている。これに対して、カウンター1の背面に設けたロック片19はブラケット7に対応して複数個形成され、スライドするカウンター1はロック片19がブラケット7の係止受け部26に圧接されてストッパー部26aに当接することで位置決めされる。
次に、図11に示すカウンター1の係合部14と第1壁面4に固定したブラケット7の第二係止溝28との嵌合構造において、同図(a)はカウンター1の係合部14が第二係止溝28の入口である係り始めの位置にある状態を示し、(b)は係合部14と第二係止溝28の嵌合状態を示している。ブラケット7の第二係止溝28の第1壁面4側に当接受け部27aが上方に突出して形成され、カウンター1の奥側縁部16の外側の背面部16cには、係合部14の上部に当接受け部27aに対向する段差部16aが形成されている。
ブラケット7の嵌め込み部材27は第二係止溝28の内側に略凸曲面状の隆起部27bを備えており、カウンター1の係合部14を第二係止溝28に嵌合する際に、係合部14が隆起部27bを乗り越えて第二係止溝28の入口である係り始め部に誘導される。
本実施形態では、奥側縁部16の背面部16cは段差部16aと交差する角部の当接部16bが最も第1壁面4側に突出している。そのため、カウンター1の係合部14をブラケット7の第二係止溝28に装着する際、当接部16bが第1壁面4に接触して擦過する可能性がある。しかも、カウンター1とブラケット7は例えば合成樹脂で製造されており、射出成形時に上下の金型のずれによってパーティングラインが生じることがある。
この場合、パーティングラインは例えば奥側縁部16の背面部16cと段差部16aとの角部である当接部16bに生じ易い。パーティングラインがなくても、カウンター1の反りや変形等によって当接部16bが第1壁面4側に最も突出していることがある。
当接部16bが第1壁面4を擦過すると傷が第1壁面4に生じてしまい、入浴者等が目視できると外観上の見栄えが悪いという問題が生じる。一方、当接部16bのスライドによって第1壁面4に傷がついても、カウンター1の奥側縁部16の背面側に隠れる場合には入浴者等は傷を目視できない。
本実施形態によるカウンター1の取付構造では、図11(a)において、カウンター1の係合部14の先端がブラケット7の第二係止溝28に係り始める当接受け部27aの上端入口にある点を基準として、当接部16bが降下して第二係止溝28に嵌合する(図11(b)の位置)までの距離をカウンター1のスライド距離Lとする。また、奥側縁部16の当接部16bから頂部までの高さをMとする。スライド距離Lが高さMより大きい場合には第1壁面4に生じた当接部16bの傷を目視可能であるが、スライド距離Lが高さMより小さい場合には第1壁面4に生じた傷はカウンター1の奥側縁部16に隠れて見えない。
そのため、本実施形態では、カウンター1について、
当接部16bからの高さM>スライド距離L …(1)
に設定した。なお、当接部16bのスライドの始点をブラケット7の当接受け部27aより高い位置または低い位置にとったとしてもスライド距離Lが変化するので同様の結果を生じるが、スライド距離Lが長くなるとカウンター1の当接部16bから頂部までの高さMを超えてしまうので第1壁面4上の傷を隠しきれなくなる欠点が生じる。
なお、本実施形態においては、図7に示すようにカウンター1の突起部18がブラケット7の第一係止溝25に着座した状態で奥側縁部16の係合部14と段差部16aは第二係止溝28と当接受け部27aに対して所定の間隙が形成されているが、当接していてもよい。
本実施形態による浴室Sのカウンター1は上述した構成を備えており、次に第1壁面4へのカウンター1の取り付け方法について説明する。
先ず、作業者は、浴室Sの第1壁面4に複数のブラケット7をねじ等で所定間隔に平行に固定する。カウンター1の裏面の凸曲部9aを把持して第2壁面5側に寄せて第1壁面4側に押し込んだ後に下方にスライドする。この時、作業者はカウンター1の側部縁部17a,17bを保持しないため、カウンター1を第2壁面5側に寄せても作業の邪魔にならない。
そして、図11(a)に示すように、奥側縁部16の係合部14は嵌め込み部材27の隆起部27bを乗り越えて第二係止溝28の入口である係り始めに至る。次いで、図7に示すようにカウンター1の奥側縁部16の下方に設けた突起部18を各ブラケット7の第一係止溝25に嵌合すると共に奥側縁部16の係合部14を第二係止溝28に嵌合させる。なお、このとき、奥側縁部16の当接部16bが第1壁面4に接触し擦過して傷つける可能性があるが、この点については後述する。
この状態で、図4(a)に示すように、カウンター1は右端部が第2壁面5に固定したステー部11に着座しており、ブラケット7上の正規の固定位置からずれている。しかも、カウンター1の背面に設けたロック片19はブラケット7の係止受け部26から外れている。
そして、凸曲部9aを把持しながらカウンター1を浴槽3側にスライドさせると、凸曲部9aは略S字状に湾曲しているためカウンター1を浴槽3側にスライドさせ易い。図10に示すように、カウンター1は下端部の突起部18がブラケット7の第一係止溝25に沿ってスライドし、上端部の奥側縁部16の係合部14が第二係止溝28に沿って水平方向にスライドする。カウンター1の背面に設けたロック片19もスライドして、ブラケット本体7aの係止受け部26の下側に挿入されて互いに当接される。
しかも、第一係止溝25と第二係止溝28の溝底を凸曲面形状に形成したことで、凸曲部9aを把持してカウンター1をスライドさせると上方にわずかに押し上げられ、係止受け部26にロック片19が圧接される。そして、ロック片19がストッパー部26aに当接して位置決めされる。これと同時に、カウンター1の他方の端部は浴槽3のエプロン3aの側面に設けた受け部(図示せず)に当接する。この状態で、図4(b)に示すように、カウンター1の右端部とステー部11との間にロックスペーサ13を嵌合させることで、カウンター1は第1壁面4に固定される。
なお、カウンター1を第1壁面4から取り外すには、カウンター1の凸曲部9aを把持して上述の動作と逆の動作をすればよい。取り外した状態で、カウンター1を丸洗い洗浄等できる。
つぎに、上述したカウンター1をブラケット7に装着する動作について、図11により詳細に説明する。図11(a)において、カウンター1を第2壁面5と第1壁面4側に押し付けてブラケット7に降下させる際、カウンター1の奥側縁部16を第1壁面4に押し付けて降下させる。降下の係り始めに際し、係合部14はブラケット7の隆起部27bを乗り越えて入口で第二係止溝28とほぼ同一直線状に位置し、奥側縁部16の背面部16cの最も第1壁面4側に突出する当接部16bは第1壁面4に接触する。
カウンター1を下方に降下させると当接部16bで第1壁面4を擦過しながら、突起部18が第一係止溝25に押し込まれ、係合部14が第二係止溝28内にスライドして押し込まれる。カウンター1の下端部の突起部18が第一係止溝25に着座した時点で奥側縁部16が停止し、係合部14と第二係止溝28の溝底との間にわずかな間隙が残る。この状態で、第1壁面4に当接部16bの擦過による傷が残ったとしても、奥側縁部16のスライド距離Lは当接部16bから頂部までの高さMより小さいので、傷はカウンター1の奥側縁部16の背面側に隠れて入浴者等から見えない。
また、カウンター1を上述の動作と逆の手順で移動させることで取り外しができる。取り外したカウンター1は汚れやカビ等が付着していた場合でも丸洗い洗浄することができる。カウンター1は、カウンター1の天板8と底板9とが全周に亘って第一段付き部20と第二段付き部22とで接着剤23によって固着されて水密性があり、しかも内部が中空であるため軽量である。そのため、カウンター1の着脱動作と洗浄作業が容易である。
上述したように、本第一実施形態によるカウンター1によれば、カウンター1の前側縁部15の裏面側に凸曲部9aを設けたため、カウンター1をブラケット7に対して着脱操作する際に裏面側に突出させた凸曲部9aや前側縁部15を把持してスライドさせたり持ち上げたりすることが容易である。その際、カウンター1の左右に浴槽3や第2壁面5等があっても邪魔にならない。
また、凸曲部9aは、その長手方向に直交する断面視で前面側に凸曲面9bを、背面側に凹曲面9cを形成したため、例えば作業者の手の親指を凸曲面9bにあてて他の四本の指を凹曲面9cにあてることで凸曲部9aを把持し易く滑りにくく、着脱のための操作が容易になる。
しかも、凸曲部9aはカウンター1の前側部分の厚みを小さくすることがなく裏面側に突出させたためカウンター1の前側部分の強度を確保できる。更に、カウンター1は浴室Sの第1壁面4のブラケット7に装着した状態で凸曲部9aを裏面側に設置したため目立たず美観を損ねない。
なお、本発明によるカウンター1は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能である。以下に、本発明の変形例等について説明するが、上述した実施形態で説明した部品や部材等と同一または同様なものについては同一の符号を用いて説明を省略する。
例えば、奥側縁部16の当接部16bは必ずしも段差部16aと奥側縁部16の背面部16cとの交差部でなくてもよい。例えばパーティングライン等が背面部16cの高さ方向途中に形成されて最も第1壁面4側に突出する場合、この部分がカウンター1の着脱時に第1壁面4を擦過し得る当接部16bとなる。
この場合でも、奥側縁部16の当接部16bから頂部までの高さMが係り始めからのスライド距離Lより大きければ、第1壁面4に生じる傷は露出しない。
図12は第一実施形態によるカウンター1の取付構造の変形例を示すものである。
図12において、カウンター1の奥側縁部16は係合部14がブラケット7の第二係止溝28内に嵌合した状態で、背面部16cと第1壁面4との間にわずかな間隙tが形成されている。
そのため、本変形例では、カウンター1をブラケット7に着脱する場合、奥側縁部16の係合部14がブラケット7の第二係止溝28に対する係り始めから第二係止溝28内に嵌合するまでの間、第1壁面4に接触し擦過して傷をつけることを防止できる。
次に図13(a)、(b)は第一実施形態の変形例によるカウンター1Aの裏面図を示している。図13(a)に示す第一変形例において、カウンター1Aの前側縁部15の裏面側に、それぞれ湾曲して突出形成された凸曲部33a、33bが所定の隙間32を開けて複数、例えば2つに分割して設置されている、これら凸曲部33a、33bは凸曲部9aと同様に略S字状に沿って形成されている。本変形例による凸曲部33a、33bを作業者がそれぞれ把持することで、カウンター1Aのスライド操作と着脱操作を容易に行える。
また、図13(b)に示す第二変形例はカウンター1Bの裏面図であり、カウンター1Bは平面視略長方形板状に形成されている。そして、その天板8の直線状をなす前側縁部15に対向する裏面部には略直線状の凸曲部34が下方に突出し連続して形成されている。本第二変形例においても凸曲部34を作業者がそれぞれ把持することで、カウンター1Bのスライド操作と着脱操作を容易に行える。
なお、本第二変形例においても、凸曲部34は所定の隙間を開けて1または複数に分割して形成されていてもよい。
また、第一、第二変形例による凸曲部33a、33b、34においても第一実施形態による凸曲部9aと同様に断面視凸曲面9bと凹曲面9cによって形成されていてもよい。或いは、凸曲面9bや凹曲面9cに代えて垂直面や適宜の凹凸面形状等を採用してもよい。
また、図8に示すカウンター1の天板8と底板9の嵌合構造に関し、上述した構成に代えて、第一段付き部20、第二段付き部22として、互いに弾性変形して係合可能な爪部や爪受け部等を採用してもよく、両者の係合部に接着剤23やシール材等を介在させることが好ましい。爪部と爪受け部の係合部に接着剤23またはシール部材を介在させることで、全周に亘って水密にシールして結合し一体化できる。
なお、本発明においてブラケット7は支持部材に含まれる。また、第二係止溝28は係止部に含まれる。
S 浴室
1 カウンター
3 浴槽
4 第1壁面
5 第2壁面
7 ブラケット
8 天板
8a 載置面
9 底板
9a,33a、33b、34 凸曲部
9b 凸曲面
9c 凹曲面
14 係合部
15 前側縁部
16 奥側縁部
16a 段差部
16b 当接部
18 突起部
19 ロック片
20 第一段付き部
21 外周面部
22 第二段付き部
23 接着剤
24 外周面
25 第一係止溝
26 係止受け部
28 第二係止溝

Claims (5)

  1. 浴室の壁面に着脱可能に装着したカウンターであって、
    前記カウンターの裏面側に下方に突出する凸曲部を設けたことを特徴とするカウンター。
  2. 前記凸曲部は前記カウンターの前側縁部に対向して設けられている請求項1に記載されたカウンター。
  3. 前記凸曲部は前記カウンターの前側縁部の長手方向に沿って全長に亘って形成されている請求項1または2に記載されたカウンター。
  4. 前記凸曲部は、長手方向に直交する断面視で前面側に凸曲面が形成され、背面側に凹曲面が形成されている請求項1から3のいずれか1項に記載されたカウンター。
  5. 前記カウンターに設けた前記前側縁部は前記カウンターの裏面に対向する表面から隆起する段差を介して接続されている請求項2または3に記載されたカウンター。
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