JP2018043757A - 容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】上下に段積みするときに上側の容器を下側の容器に載せたまま容易にスライドさせることができる容器を提案する。【解決手段】容器は、底板5、周壁6および複数のフレーム複合体3を備える。各フレーム複合体3は、周壁6の上端部分6aの一部を覆う断面コ字状の第一フレーム部材1と、第一フレーム部材1を覆う第二フレーム部材2とで形成されている。第二フレーム部材2は、第一フレーム部材1を収納空間S1の側から覆う内片21と、第一フレーム部材1を収納空間S1とは反対側から覆う外片22と、内片21と外片22の互いの上端部をつなぐ上片23と、上片23の一部から上方に突出する起立片24を、一体に有する。【選択図】図4

Description

本発明は、底板と中空構造の複数の側板を備える容器に関する。
従来、中空構造の側板を備える容器が提供されている。たとえば特許文献1には、プラスチックダンボールからなるケース本体、コーナー部材およびフレーム部材を用いて構成された組立式ケース(容器)が開示されている。フレーム部材は、断面コ字状に成形されたプラスチック製の部材である。
特許第5065990号公報
上記した従来の容器では、複数の容器を上下に段積みするときに、上側の容器を、下側の容器のフレーム部材に載せた状態で水平方向にスライド移動させ難い場合があった。つまり、上側の容器を、下側の容器のフレーム部材に載った状態のまま水平方向にスライドさせようとしたときに、上側の容器がフレーム部材から脱落する場合があり、スライド移動が簡単に行えるものではなかった。
本発明は、上下に段積みするときに上側の容器を下側の容器に載せながら容易にスライドさせることができるように構成された容器を提案することを、目的とする。
本発明に係る形態の容器は、底板と、前記底板の上方の空間を囲んで収納空間を形成するように、前記底板の周縁部分に連結された複数の側板と、前記複数の側板からなる周壁に対して、前記周壁の上端部分の互いに異なる箇所を覆うように装着された複数のフレーム複合体とを備える。
各側板は、中空構造を有する。各フレーム複合体は、前記周壁の上端部分の一部を覆う断面コ字状の第一フレーム部材と、前記第一フレーム部材を覆う第二フレーム部材とで形成される。
前記第二フレーム部材は、前記第一フレーム部材を前記収納空間の側から覆う内片と、前記第一フレーム部材を前記収納空間とは反対側から覆う外片と、前記内片と前記外片の互いの上端部をつなぐ上片と、前記上片の一部から上方に突出する起立片とを、一体に有する。
本発明は、容器を上下に段積みするときに上側の容器を下側の容器に載せながら容易にスライドさせることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1の容器を示す斜視図である。 図2は、図1のP部拡大図である。 図3は、同上の容器の分解斜視図である。 図4は、同上の容器の別の分解斜視図である。 図5は、同上の容器の平面図である。 図6Aは、図5のA−A線断面図であり、図6Bは、図5のB−B線断面図である。 図7は、同上の容器を形成するために用いる中空構造板を示す平面図である。 図8は、同上の容器を上下に段積みする作業の一例を示す斜視図である。 図9Aは、変形例1の特徴部分を示す断面図であり、図9Bは、変形例1の別の特徴部分を示す断面図である。 図10Aは、変形例2の特徴部分を示す断面図であり、図10Bは、変形例2の別の特徴部分を示す断面図である。 図11Aは、変形例3の特徴部分を示す断面図であり、図11Bは、変形例3の別の特徴部分を示す断面図である。
実施形態1の容器について、添付図面に基づいて説明する。
図1〜図5等に示すように、実施形態1の容器は、上方に開口するように形成された容器本体9と、容器本体9の開口縁に装着される複数(本実施形態では四つ)のフレーム複合体3と、容器本体9の開口縁に装着される複数(本実施形態では四つ)のコーナー部材4を備える。
四つのフレーム複合体3と、四つのコーナー部材4は、容器本体9の開口縁の周方向において交互に位置する。各コーナー部材4は、隣接する両側のフレーム複合体3同士を連結させるように機能する。
各フレーム複合体3は、容器本体9の開口縁の一部を覆うように装着される金属製の第一フレーム部材1と、第一フレーム部材1をさらに覆うように装着される合成樹脂製の第二フレーム部材2とで形成されている(図3〜図5等参照)。
以下、各構成についてさらに詳しく説明する。
まず、容器本体9について、さらに詳しく説明する。
容器本体9は、図7に示すようにトリミングされた合成樹脂製の中空構造板900を用いて、上方に開口したボックス型に形成されている。
中空構造板900は、中空構造を有する合成樹脂製のコア層と、コア層の厚み方向の両側に貼着された合成樹脂製のシートとで、軽量に構成されている。コア層としては、中空の六角柱が並設されたハニカム構造、中空の円柱が並設された構造、中空の三角柱が並設された構造、ハーモニカの穴のような中空部分が一列に並んだ形状等の、適宜の中空構造を用いることができる。
中空構造板900を、図7中の鎖線に沿って折り曲げた状態で溶着させることで、底板5と複数(本実施形態では四つ)の側板61を有する容器本体9が形成される。具体的には、たとえば図7中の鎖線に沿って熱罫線加工を施すことによって中空構造板900に断面V字状の溝を形成し、該溝を介して中空構造板900を直角に折り曲げる。ここでの中空構造板900の折り曲げは、溝が溶融状態にあるときに行うことが好ましいが、ある程度の時間が経過して溝が溶融状態でなくなった段階で行うことも可能である。
また、熱罫線加工等の適宜加工により、図7中の鎖線に沿ったV字状の溝を中空構造板900に形成し、該溝を介して中空構造板900を直角に折り曲げた状態で、折り曲げられた内側の部分に対して、溶融状態の樹脂を塗布する(樹脂溶接を施す)ことも有り得る。本実施形態の容器本体9では、折り曲げられた部分に樹脂溶接は施されていない。
上記のようにして形成された容器本体9は、平面視矩形状の底板5と、底板5の周縁部に連結された四つの側板61を備える。四つの側板61は、互いに平行な二対の側板61で構成されている。底板5の周縁部は、四つの直線状の端縁部で構成されており、各端縁部に一対一で側板61が連結されている。隣接する側板61同士は、樹脂溶接、融着等の適宜手段で接合されている。
容器本体9の底板5の上方には、四つの側板61に全周を囲まれることで、収納空間S1が形成されている。言い換えると、収納空間S1は、容器本体9の底部をなす底板5と、四つの側板61からなる周壁6とで囲まれた空間である。収納空間S1は、上方に開放されている。
四つの側板61からなる周壁6の上端部分6aは、四つの側板61のそれぞれの上端部分61aが平面視矩形状に連結された構造である(図4等参照)。各側板61の上端部分61aが、周壁6が有する平面視矩形状の上端部分6aの直線部分を形成している。
また、周壁6の上端部分6aが、容器本体9の開口縁を形成している。上述したように、容器本体9の開口縁(周壁6の上端部分6a)には、第一フレーム部材1と第二フレーム部材2からなるフレーム複合体3と、コーナー部材4が、周方向に交互に装着されている。
次に、第一フレーム部材1について、さらに詳しく説明する。
第一フレーム部材1は、対応する側板61の上端部分61aを覆うように、アルミニウム等の金属を用いて断面コ字状に形成されている(図4等参照)。第一フレーム部材1は、上端部分61aの長手方向の全体を覆うように設けられている。ここでの上端部分6aの長手方向の全体は、厳密な意味において全体である必要はなく、上端部分6aの長手方向のほぼ全体である場合も含む。
第一フレーム部材1は、側板61の上端部分61aを収納空間S1側(以下、これを「内側」という。)から覆うように設けられた内片11と、上端部分61aを収納空間S1側とは反対側(以下、これを「外側」という。)から覆うように設けられた外片12と、内片11と外片12の互いの上端部をつなぐ上片13を備える(図6A、図6B等参照)。
第一フレーム部材1は、側板61の上端部分61aに装着された状態において、内片11が上端部分61aの内側の面に当たり、外片12が上端部分61aの外側の面に当たり、上片13が側板61の(上端部分61aの)上端面に当たるように構成されている。
次に、第二フレーム部材2について、さらに詳しく説明する。
図4、図6A等に示すように、第二フレーム部材2は、第一フレーム部材1のうち長手方向の両端部を除いた部分を覆うように、合成樹脂を用いて断面h字状に形成された部材である。
第二フレーム部材2は、第一フレーム部材1を内側から覆うように設けられた内片21と、第一フレーム部材1を外側から覆うように設けられた外片22と、内片21と外片22の互いの上端部をつなぐ上片23と、上片23から上方に突出する起立片24を備える。
第二フレーム部材2の内片21は、第一フレーム部材1が有する内片11のうち、長手方向の両端部を除いた部分の、内側の面に当たるように構成されている。なお、内片21の上端部分21aには、内側に向けて迫り出すような傾斜(上方に位置する箇所ほど側板61から内側に離れるような傾斜)が設けられている。上端部分21aの傾斜は、収納物を取り出す際に邪魔にならない程度で設定されている。内片21の上端部分21aと、第一フレーム部材1の内片11との間には、隙間S2が設けられている。
第二フレーム部材2の外片22は、第一フレーム部材1が有する外片12のうち、長手方向の両端部を除いた部分の、外側の面に当たるように構成されている。外片22は、全体として平坦に設けられている。
なお、後述するリベット7の頭部が外側に飛び出すことを避けるため、外片22の外側の面に、外片22の長手方向に沿って一直線状に伸びる凹条部を設け、この凹条部にリベット7の頭部を収容することも可能である。第二フレーム部材2は押し出し成形で製造されるので、このような凹条部は容易に形成される。
第二フレーム部材2の上片23は、第一フレーム部材1が有する上片13のうち、長手方向の両端部を除いた部分の上面に当たるように構成されている。上片23は、全体として平坦に設けられており、上片23の上面は平坦面である。
上片23の上面は、内片21の上端部分21aを内側に向けて傾斜させたことで、内側に向けて迫り出すように幅広に設けられている。上片23の上面が幅広に形成されることで、図8に基づいて後述するように、容器が上下に段積みするときに、上側の容器の底面隅部が、下側の容器が備えるフレーム複合体3の上面(上片23の上面)から脱落し難くなる。
起立片24は、上片23のうち外側の側端縁部23b(図6A参照)から、上方に突出するように設けられている。第二フレーム部材2において、起立片24の外側の面240と、外片22の外側の面220は、面一に連続している。
次に、コーナー部材4について、さらに詳しく説明する。
コーナー部材4は、周方向に隣接するフレーム複合体3の間をつなぐように、平面視L字状に形成された部材である。
L字状であるコーナー部材4は、互いに直交する方向に伸びる一対の半部45を有する。各半部45は、フレーム複合体3のうち、第一フレーム部材1の長手方向の一端部(第二フレーム部材2によって覆われない部分)を覆うように、断面h字状に形成されている。
図6Bに示すように、コーナー部材4の各半部45は、第一フレーム部材1の一端部を内側から覆うように設けられた内片451と、第一フレーム部材1の一端部を外側から覆うように設けられた外片452と、内片451と外片452の互いの上端部をつなぐ上片453と、上片453から上方に突出する起立片454を備える。
各半部45の内片451は、第一フレーム部材1が有する内片11のうち長手方向の一端部の内側の面に当たるように、全体として平坦に形成されている。なお、コーナー部材4の内片451の上端部分に、第二フレーム部材2の内片21と同様の傾斜(内側に向けて迫り出すような傾斜)を設け、これにより上片453の上面を幅広に形成することも可能である。また、本実施形態の容器では、図2に示すように、第二フレーム部材2が有する内片21の下端縁と、コーナー部材4が有する内片451の下端縁が一直線状に並んでいないが、内片21と内片451の互いの下端縁の高さを揃え、両者の下端縁が一直線状に並ぶように設けることも可能である。
各半部45の外片452は、第一フレーム部材1が有する外片12のうち、長手方向の一端部の外側の面に当たるように、全体として平坦に形成されている。
各半部45の上片453は、第一フレーム部材1が有する上片13のうち、長手方向の一端部の上面に当たるように、全体として平坦に形成されている。上片453の上面は平坦面である。
各半部45の起立片454は、上片453のうち外側の側端縁部453bから、上方に突出するように設けられている。各半部45において、起立片454の外側の面4540と、外片452の外側の面4520は、面一に連続している。
次に、フレーム複合体3とコーナー部材4が容器本体9に装着された状態について、さらに詳しく説明する。
図1に示すように、フレーム複合体3(第一フレーム部材1および第二フレーム部材2)とコーナー部材4は、それぞれリベット7を用いて周壁6(側板61)に固定される。
具体的には、フレーム複合体3を構成する第二フレーム部材2とこれに覆われる第一フレーム部材1が、複数個所のリベット7を介して、側板61に対して一括的に固定される。
また、コーナー部材4の各半部45と、各半部45に覆われる第一フレーム部材1の長手方向の一端部が、リベット7を介して、側板61に対して一括的に固定される。
四つのフレーム複合体3と四つのコーナー部材4が、周壁6の上端部分6aの互いに異なる箇所に装着された状態(以下、これを「装着状態」という。)において、コーナー部材4が有する両半部45の上片453の上面と、コーナー部材4に隣接する各フレーム複合体3の上面(第二フレーム部材2が有する上片23の上面)が、面一に連続する。本文中での面一は、厳密な意味で面一の場合に限定されず、ほぼ面一の場合も含む。
装着状態において、コーナー部材4が有する両半部45の内片451と、コーナー部材4に隣接する各第二フレーム部材2の内片21は、一直線状に連続する。本文中での一直線状は、厳密に一直線状の意味に限定されず、ほぼ一直線状の場合も含む。
同様に、装着状態において、コーナー部材4が有する両半部45の外片452と、その外片452に隣接する第二フレーム部材2の外片22は、一直線状に連続する。コーナー部材4が有する両半部45の起立片454と、その起立片454に隣接する第二フレーム部材2の起立片24は、一直線状に連続する。
以上の構成を具備する本実施形態の容器によれば、たとえば図8に示すように、上側の容器(以下、これを「上側容器」という。)を下側の容器(以下、これを「下側容器」という。)上で一方向にスライドさせ、上下に段積みする作業が容易に行われる。
つまり、本実施形態の容器によれば、上側容器が備える容器本体9の底部(底板5)を、下側容器が備える四つのフレーム複合体3のうち、互いに平行な一対のフレーム複合体3の上面(第二フレーム部材2が有する上片23の上面)に載せて、円滑にスライドさせることができる。このとき、上側容器は、下側容器が備える一対のフレーム複合体3の起立片24によってガイドされるので、上側容器がスライド途中で脱落することが抑制される。
上述したように、本実施形態の容器では、起立片24の内側において上片23の上面が幅広に設けられている。そのため、上側容器が脱落することが一層抑制されており、特に、上側容器を斜めに傾けた姿勢のまま、下側容器の一対のフレーム複合体3の上面(上片23の上面)に載せてスライドさせることが容易となっている。
なお、起立片24の内側において上片23の上面を幅広に形成する別の手段として、外片22の上側部分を外側に向けて傾斜させることで上片23全体を幅広に設け、この上片23の側端縁部から起立片24を突出させることも可能である。この場合、外片22の傾きによって外側に迫り出す寸法は、リベット7の頭部の厚さ分に設定されることが好ましい。この設定によれば、容器の最大外寸が大きくならず、複数の容器を横に並べたときに占める面積も大きくならずに済む。
また、本実施形態の容器によれば、たとえば適宜のパレット上に複数の容器を段積みし、その上に別のパレットを載せたときに、この別のパレットが、最も上側の容器が全周に有する各起立片24,454によって、大きな設置面積で安定的に支持される。そのため、各起立片24,454に荷重が分散され、フレーム複合体3(第二フレーム部材2)やコーナー部材4に変形や破損が生じ難いという利点がある。
加えて、本実施形態の容器では、金属製の第一フレーム部材1を含んだ高剛性のフレーム複合体3によって、周壁6全体の剛性を高めているので、仮に下側容器の収納空間S1内に物が大量に収納されても、側板61が外に膨らむような変形は抑制される。そのため、互いに平行な一対のフレーム複合体3が外に膨らむような変形が生じ難く、一対のフレーム複合体3の上面に載せて上側容器をスライドさせることきに脱落を生じることも抑えられる。
しかも、フレーム複合体3の外郭部分は、第一フレーム部材1よりも表面硬度が低い合成樹脂製の第二フレーム部材2で構成されているので、フレーム複合体3が周囲の他の部材に当たって傷付けることは抑えられている。
なお、本実施形態の容器では、第一フレーム部材1が金属製であり、第二フレーム部材2が合成樹脂製であるが、第一フレーム部材1を金属以外の材料(たとえば合成樹脂)で形成し、第二フレーム部材2を合成樹脂以外の材料(たとえば金属)で形成することも可能である。この場合においても、フレーム複合体3は、第一フレーム部材1と第二フレーム部材2の組み合わせによって、全体の剛性が高められる。
第一フレーム部材1と第二フレーム部材2の材質は、容器本体9の寸法形状によって適宜に選択可能である。一例として、容器本体9が比較的小型である場合には、第一フレーム部材1と第二フレーム部材2をともに合成樹脂製とし、容器本体9が比較的大型である場合には、第一フレーム部材1と第二フレーム部材2をともに金属製とすることが考えられる。また、平面視矩形状である容器本体9の長辺側の寸法が短辺側の寸法の2倍以上である場合には、第一フレーム部材1を金属製とし、第二フレーム部材2を合成樹脂製とすることや、容器本体9の長辺側の寸法が短辺側の寸法の4倍以上である場合には、第一フレーム部材1と第二フレーム部材2をともに金属製とすることが考えられる。これらは例示であって、他の材質も当然に選択可能である。
第一フレーム部材1と第二フレーム部材2は、ともに押し出し成形で製造することができる。そのため、押し出し成形後の切断サイズを選択することで、多様な寸法形状の容器本体9に対応した第一フレーム部材1や第二フレーム部材2を得ることが可能である。
なお、本実施形態の容器では、長辺側の側板61の上端部分61aを、一枚の板材の端部で構成しているが(図4、図6A、図6B等参照)、一枚の板材の端縁部を180度折り返し、二重に重なった部分で上端部分61aを構成することも可能である。特に、本実施形態の容器では、短辺側の側板61を二枚の板材が重なった構造としているので(図4等参照)、このようにすることで、長辺側の側板61と短辺側の側板61とで互いの上端部分61aの厚みが共通化される。そのため、長辺側と短辺側とで装着する第一フレーム部材1と第二フレーム部材2の幅が共通化されるという利点や、コーナー部材4が有する両半部45の幅が共通化され、コーナー部材4の装着箇所の自由度が高まるという利点ある。
また、本実施形態の容器では、コーナー部材4の各半部45が、隣接するフレーム複合体3の一端部(第一フレーム部材1の一端部)に被さるように設けているが、各半部45がフレーム複合体3に被さらない構成も採用可能である。この場合には、各半部45の内片451、外片452および上片453から(各片451,452,453のうち少なくとも一つ)から、側板61に向けて突出した適宜のリブを設け、このリブを側板61に当てることが好ましい。このようなリブを設けることで、コーナー部材4に対して内側、外側および上側から加わった荷重や衝撃が、リブを介して側板61に伝わり、コーナー部材4の変形や破損が抑えられる。また、コーナー部材4を固定するリベット7にかかる負荷が抑えらえるので、リベット7として小型化のものが使用可能になり、リベット7を通す穴が小さくて済むという利点や、長期間の使用でもコーナー部材4の位置がずれ難くなるという利点がある。
(変形例1)
図9A、図9Bには、本実施形態の容器の変形例1の特徴部分を示している。図9Aに示す断面は、図5のA−A線断面に相当する断面であり、図9Bに示す断面は、図5のB−B線断面に相当する断面である。
図9Aに示すように、変形例1においては、第二フレーム部材2の内片21と外片22の下端縁部に、互いに近づく方向に折り返した突条部26,27を設けている。突条部26,27は、第一フレーム部材1の内片11と外片12に対してそれぞれ下方から引っ掛かることで、第二フレーム部材2の抜け止めを行う部分である。
また、図9Bに示すように、変形例1においては、コーナー部材4の内片451と外片452の下端縁部に、互いに近づく方向に折り返した突条部456,457を設けている。突条部456,457は、第一フレーム部材1の内片11と外片12に対してそれぞれ下方から引っ掛かることで、コーナー部材4の抜け止めを行う部分である。
したがって、変形例1では、たとえばコーナー部材4をリベット等の適宜手段で側板61に固定すれば、フレーム複合体3については、リベット等を用いることなく側板61に固定することができる。
(変形例2)
図10A、図10Bには、本実施形態の容器の変形例2の特徴部分を示している。図10Aに示す断面は、図5のA−A線断面に相当する断面(図9Aと同様の箇所の断面)であり、図10Bに示す断面は、図5のB−B線断面に相当する断面(図9Bと同様の箇所の断面)である。
図10Aに示すように、変形例2においては、変形例1と同様の突条部26,27を第二フレーム部材2に設けることに加えて、互いに異なる方向に傾いた傾斜面215,225を、第二フレーム部材2に設けている。
傾斜面215は、第二フレーム部材2の内片21の下端部分に設けられている。傾斜面215は、下方に位置する箇所ほど側板61に近くなるように傾斜している。傾斜面215は、突条部26の裏側(側板61を向く側とは反対側)に形成されている。
傾斜面225は、第二フレーム部材2の外片22の下端部分に設けられている。傾斜面225は、下方に位置する箇所ほど側板61に近くなるように傾斜している。傾斜面225は、突条部27の裏側(側板61を向く側とは反対側)に形成されている。
また、図10Bに示すように、変形例2においては、変形例1と同様の突条部456,457をコーナー部材4に設けることに加えて、互いに異なる方向に傾いた傾斜面4515,4525を、コーナー部材4の各半部45に設けている。
傾斜面4515は、各半部45の内片451の下端部分に設けられている。傾斜面4515は、下方に位置する箇所ほど側板61に近くなるように傾斜している。傾斜面4515は、突条部456の裏側(側板61を向く側とは反対側)に形成されている。
傾斜面4525は、各半部45の外片452の下端部分に設けられている、傾斜面4525は、下方に位置する箇所ほど側板61に近くなるように傾斜している。傾斜面4525は、突条部457の裏面側(側板61を向く面とは反対側)に形成されている。
したがって、変形例2においては、収納空間S1内の収納物を取り出すときに該収納物がフレーム複合体3に引っ掛かることが、第二フレーム部材2の傾斜面215によって抑えられ、該収納物がコーナー部材4に引っ掛かることが、傾斜面4515によって抑えられる。
また、変形例2においては、周囲の部材(隣接して配置された他の容器等)がフレーム複合体3に引っ掛かることが、第二フレーム部材2の傾斜面225によって抑えられ、コーナー部材4に引っ掛かることが、傾斜面4525によって抑えられる。
なお、変形例2では傾斜面215,225,4515,4525をそれぞれ設けているが、これらを全て備えることが必須ではなく、傾斜面215,225,4515,4525のうち一つ、二つまたは三つを備えることも可能である。
(変形例3)
図11A、図11Bには、本実施形態の容器の変形例3の特徴部分を示している。図11Aに示す断面は、図5のA−A線断面に相当する断面(図9A、図10Aと同様の箇所の断面)であり、図11Bに示す断面は、図5のB−B線断面に相当する断面(図9B、図10Bと同様の箇所の断面)である。
図11Aに示すように、変形例3においては、変形例1や変形例2のような突条部26,27は設けずに、互いに異なる方向に傾いた傾斜面215,225を第二フレーム部材2に設けている。
傾斜面215は、第二フレーム部材2の内片21の下端部分に設けられている。傾斜面215は、下方に位置する箇所ほど側板61に近くなるように傾斜している。加えて、変形例3では、第一フレーム部材1の内片11の下端部分に、傾斜面215と面一に並ぶように傾いた傾斜面115を設けている。
傾斜面225は、第二フレーム部材2の外片22の下端部分に設けられている。傾斜面225は、下方に位置する箇所ほど側板61に近くなるように傾斜している。加えて、変形例3では、第一フレーム部材1の外片12の下端部分に、傾斜面225と面一に並ぶように傾いた傾斜面125を設けている。
また、図11Bに示すように、変形例3においては、変形例1や変形例2のような突条部456,457は設けずに、互いに異なる方向に傾いた傾斜面4515,4525をコーナー部材4の各半部45に設けている。
傾斜面4515は、各半部45の内片451の下端部分に設けられている。傾斜面4515は、下方に位置する箇所ほど側板61に近くなるように傾斜している。変形例3では、第一フレーム部材1の内片11の下端部分に設けられた傾斜面115と、傾斜面4515が、面一に並ぶように設けられている。
傾斜面4525は、各半部45の外片452の下端部分に設けられている。傾斜面4525は、下方に位置する箇所ほど側板61に近くなるように傾斜している。変形例3では、第一フレーム部材1の外片12の下端部分に設けられた傾斜面125と、傾斜面4525が、面一に並ぶように設けられている。
なお、変形例3では傾斜面215,225,4615,4525をそれぞれ設けているが、これらを全て備えることが必須ではなく、傾斜面215,225,4615,4525のうち一つ、二つまたは三つを備えることも可能である。また、変形例3では第一フレーム部材1に傾斜面115,125を設けているが、この傾斜面115,125の両方または一方を設けないことも可能である。
(作用効果)
以上、添付図面に基づいて詳述したように、本実施形態の容器は、下記の構成を具備する。
つまり、本実施形態の容器は、底板5と、底板5の上方の空間を囲んで収納空間S1を形成するように、底板5の周縁部分に連結された複数の側板61と、複数の側板61からなる周壁6に対して、周壁6の上端部分6aの互いに異なる箇所を覆うように装着された複数のフレーム複合体3を備える。
各側板61は、中空構造を有する。各フレーム複合体3は、周壁6の上端部分6aの一部を覆う断面コ字状の第一フレーム部材1と、第一フレーム部材1を覆う第二フレーム部材2とで形成されている。
第二フレーム部材2は、第一フレーム部材1を収納空間S1の側から覆う内片21と、第一フレーム部材1を収納空間S1とは反対側から覆う外片22と、内片21と外片22の互いの上端部をつなぐ上片23と、上片23の一部から上方に突出する起立片24を、一体に有する。
したがって、本実施形態の容器によれば、容器を上下に段積みするときに、上側容器を下側容器の開口縁に載せたまま容易にスライドさせることができる。つまり、上側容器の底部(底板5)を、下側容器が備える各フレーム複合体3の起立片24でガイドしながら、円滑にスライドさせることができる。しかも、各フレーム複合体3は、第一フレーム部材1と第二フレーム部材2で構成されることで剛性が高められている。そのため、仮に、下側容器の収納空間S1内に大量の物が収納されている場合でも、各フレーム複合体3が外に膨らむような変形を生じることが抑制される。
また、本実施形態の容器において、第一フレーム部材1は金属製であり、第二フレーム部材2は、樹脂製である。
したがって、本実施形態の容器によれば、第一フレーム部材1が金属で形成されていることによってフレーム複合体3の全体の剛性が高められ、かつ、第二フレーム部材2が合成樹脂製で形成されていることによって、フレーム複合体3が周囲の他の部材を傷付けることが抑えられる。
また、本実施形態の容器において、内片21の下端部分は、下方に位置する箇所ほど周壁6に近くなるように傾斜した傾斜面215を有する。
したがって、本実施形態の容器によれば、収納空間S1内の収納物を取り出すときに該収納物がフレーム複合体3(第二フレーム部材2の内片21)に引っ掛かることが抑えられる。
また、本実施形態の容器において、外片22の下端部分は、下方に位置する箇所ほど周壁6に近くなるように傾斜した傾斜面225を有する。
したがって、本実施形態の容器によれば、周囲の部材(隣接して配置された他の容器等)が、フレーム複合体3(第二フレーム部材2の外片22)に引っ掛かることが抑えられる。
以上、添付図面に示す実施形態や変形例に基づいて容器の具体的な構成を説明したが、上述の容器においては、さらに適宜の設計変更を行うことや、公知の技術を組み合わせることが可能であり、添付図面に示す構成に限定されるものではない。
1 第一フレーム部材
2 第二フレーム部材
21 内片
215 傾斜面
22 外片
225 傾斜面
24 起立片
3 フレーム複合体
5 底板
6 周壁
6a 上端部分
S1 収納空間

Claims (4)

  1. 底板と、
    前記底板の上方の空間を囲んで収納空間を形成するように、前記底板の周縁部分に連結された複数の側板と、
    前記複数の側板からなる周壁に対して、前記周壁の上端部分の互いに異なる箇所を覆うように装着された複数のフレーム複合体とを備え、
    各側板は、中空構造を有し、
    各フレーム複合体は、前記周壁の上端部分の一部を覆う断面コ字状の第一フレーム部材と、前記第一フレーム部材を覆う第二フレーム部材とで形成され、
    前記第二フレーム部材は、前記第一フレーム部材を前記収納空間の側から覆う内片と、前記第一フレーム部材を前記収納空間とは反対側から覆う外片と、前記内片と前記外片の互いの上端部をつなぐ上片と、前記上片の一部から上方に突出する起立片とを、一体に有する
    ことを特徴とする容器。
  2. 前記第一フレーム部材は、金属製であり、
    前記第二フレーム部材は、樹脂製である
    ことを特徴とする請求項1に記載の容器。
  3. 前記内片の下端部分は、下方に位置する箇所ほど前記周壁に近くなるように傾斜した傾斜面を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の容器。
  4. 前記外片の下端部分は、下方に位置する箇所ほど前記周壁に近くなるように傾斜した傾斜面を有する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の容器。
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