JP2018036545A - 偏光フィルムの製造方法及び偏光フィルム、偏光板 - Google Patents

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【課題】 ポリビニルアルコール系フィルムを用いた偏光フィルムの製造方法であって、各製造工程の処理液中に存在するヨウ素を効率的に除去し異物の発生や偏光フィルムの過剰染色を抑制することができ、欠点がなく光学特性に優れた偏光フィルムの得ることができる、偏光フィルムの製造方法を提供すること。【解決手段】 ポリビニルアルコール系フィルムを用いた偏光フィルムの製造方法であって、少なくともその1つの製造工程において、該工程で使用する処理液に対してシュウ酸塩の存在下に波長270〜500nmの紫外線を照射することを特徴とする偏光フィルムの製造方法【選択図】 なし

Description

本発明は、ポリビニルアルコール系フィルムを用いた偏光フィルムの製造方法に関し、更に詳しくは、高い生産性で効率よく偏光フィルムを製造できる偏光フィルムの製造方法に関するものである。
近年、卓上電子計算機、電子時計、自動車や機械類の計器類、テレビ、ノートパソコン、携帯電話等に液晶表示装置が用いられ、それに伴い偏光板の需要も増大している。
かかる偏光板は、一般に偏光能を有する偏光フィルムの両面あるいは片面に接着剤層を介して保護フィルムが接着される構成となっている。現在、知られている代表的なポリビニルアルコール系偏光フィルムとしては、ポリビニルアルコール系フィルムにヨウ素を染色・吸着させたものや有機染料を染色・吸着させたものが挙げられるが、中でもヨウ素を染色・吸着させた偏光フィルムは、偏光性能が特に優れる点から好ましく用いられている。
このように、ポリビニルアルコール系フィルムにヨウ素や有機染料などの二色性の材料を染色・吸着させた偏光フィルムは、ポリビニルアルコール系樹脂の水溶液を製膜して得られるポリビニルアルコール系フィルムに対して、染色処理、耐久化のためのホウ酸架橋処理、および一軸延伸処理を施して得られるフィルムであり、好ましくは染色処理後、ホウ酸架橋処理を行ないながら一軸延伸を行なって得られるフィルムである。また、偏光フィルムの保護フィルムとしては、酢酸セルロース系フィルムが光学的透明性、無配向性等に優れているため汎用されている。
上記の偏光フィルムのうち、ヨウ素を染色・吸着させたヨウ素系偏光フィルムは、染料系偏光フィルムに比べて、高透過率及び高偏光度が得られるという点から、ヨウ素系偏光フィルムが広く用いられている。
このようなヨウ素系偏光フィルムの製造に際しては、染色工程で使用されるヨウ素が、染色工程からホウ酸架橋工程に持ち込まれることで、異物(ポリヨードイオン・ポリビニルアルコール錯体)が生成してしまうが、、かかる異物が偏光フィルムに付着することで、欠点となって偏光フィルムの品質を低下させたり、歩留まりも低下させてしまったりするという問題点があった。
また、ホウ酸架橋工程や延伸工程にヨウ素が存在すると、偏光フィルムが過剰に染色されてしまうという問題点もあった。
そこで、上記のような異物の発生を防ぐ方法として、ポリビニルアルコール系フィルムを、ヨウ素染色してホウ素化合物処理を行ない、偏光フィルムを製造するにあたり、ホウ素化合物処理中にシュウ酸塩を含有させる偏光フィルムの製造方法が提案されていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開2015−123388号公報
しかしながら、特許文献1の開示技術では、シュウ酸カリウムによるヨウ素の還元反応が緩やかな熱反応であるために長時間反応を行なわなければならず、ヨウ素の除去に時間がかかってしまったり、あるいは、大過剰のシュウ酸カリウムが必要となったりする、という問題点があった。
本発明ではこのような背景下において、ポリビニルアルコール系フィルムを用いた偏光フィルムの製造方法であって、各製造工程の処理液中に存在するヨウ素を効率的に除去し異物の発生や偏光フィルムの過剰染色を抑制することができ、欠点がなく光学特性に優れた偏光フィルムを得ることができる偏光フィルムの製造方法を提供することを目的とするものである。
しかるに、本発明者はかかる事情に鑑みて鋭意検討した結果、従来のシュウ酸塩による還元反応でヨウ素を除去する方法において、更に特定波長の紫外線を照射することによって、欠点がなく、更には光学特性にも優れた偏光フィルムが製造できることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明の要旨は、ポリビニルアルコール系フィルムを用いた偏光フィルムの製造方法であって、少なくともその1つの製造工程において、該工程で使用する処理液に対してシュウ酸塩の存在下に波長270〜500nmの紫外線を照射することを特徴とする偏光フィルムの製造方法に関するものである。
また、本発明においては、前記偏光フィルムの製造方法により得られてなる偏光フィルム、更には偏光板も提供するものである。
本発明の製造方法を用いると、偏光フィルムの製造工程の処理液中に存在するヨウ素をより効率的に除去し、異物の発生や偏光フィルムの過剰染色を抑制することができ、欠点がなく光学特性に優れた偏光フィルムを得ることができるものであり、得られた偏光フィルムは、高品位が求められる液晶表示装置に使用する偏光フィルム、更には偏光板として有用である。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いるポリビニルアルコール系フィルムは、ポリビニルアルコール系樹脂を含有する樹脂水溶液を用いて流延製膜される。
ポリビニルアルコール系樹脂としては、通常、未変性のポリビニルアルコール系樹脂、即ち、酢酸ビニルを重合して得られるポリ酢酸ビニルをケン化して製造される樹脂が用いられる。必要に応じて、酢酸ビニルと、少量(通常、10モル%以下、好ましくは5モル%以下)の酢酸ビニルと共重合可能な成分との共重合体をケン化して得られる樹脂を用いることもできる。酢酸ビニルと共重合可能な成分としては、例えば、不飽和カルボン酸(例えば、塩、エステル、アミド、ニトリル等を含む)、炭素数2〜30のオレフィン類(例えば、エチレン、プロピレン、n−ブテン、イソブテン等)、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸塩等が挙げられる。また、ケン化後の水酸基を化学修飾して得られる変性ポリビニルアルコール系樹脂を用いることもできる。
また、ポリビニルアルコール系樹脂として、側鎖に1,2−ジオール構造を有するポリビニルアルコール系樹脂を用いることもできる。かかる側鎖に1,2−ジオール構造を有するポリビニルアルコール系樹脂は、例えば、(i)酢酸ビニルと3,4−ジアセトキシ−1−ブテンとの共重合体をケン化する方法、(ii)酢酸ビニルとビニルエチレンカーボネートとの共重合体をケン化及び脱炭酸する方法、(iii)酢酸ビニルと2,2−ジアルキル−4−ビニル−1,3−ジオキソランとの共重合体をケン化及び脱ケタール化する方法、(iv)酢酸ビニルとグリセリンモノアリルエーテルとの共重合体をケン化する方法、等により得られる。
本発明で用いるポリビニルアルコール系樹脂の平均ケン化度は、90モル%以上であることが好ましく、特に好ましくは95モル%以上、更に好ましくは98モル%以上、殊に好ましくは99モル%以上、最も好ましくは99.5モル%以上である。平均ケン化度が小さすぎるとポリビニルアルコール系樹脂を偏光フィルムとする場合に充分な光学性能が得られにくい傾向がある。
ここで、本発明における平均ケン化度は、残存酢酸ビニルの加水分解に要するアルカリ消費量で分析することにより得られる。
更に、かかるポリビニルアルコール系樹脂の粘度は、20℃における4重量%水溶液粘度として、通常8〜500mPa・sであることが好ましく、特に好ましくは20〜400mPa・s、更に好ましくは40〜400mPa・sである。かかる粘度が低すぎると偏光フィルム作製時の延伸性が低下する傾向があり、高すぎるとフィルムの平面平滑性や透明性が低下する傾向にある。
ここで、本発明における水溶液粘度は、ヘプラー粘度計における鋼球の落下秒数を計測することにより測定されるものである。
本発明に用いるポリビニルアルコール系樹脂として、上記ポリビニルアルコール系樹脂において、変性種、変性量、平均ケン化度、粘度などの異なる2種以上のものを併用してもよい。
本発明で用いるポリビニルアルコール系樹脂水溶液には、必要に応じてグリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、トリメチロールプロパン等、一般的に使用される可塑剤の一種又は二種以上を含有させることが好ましい。その場合の含有量は、ポリビニルアルコール系樹脂に対して30重量%以下であることが好ましくは、特に好ましくは3〜25重量%、更に好ましくは5〜20重量%である。かかる含有量が多すぎると、フィルム強度が低下しやすい傾向がある。
また、本発明で用いるポリビニルアルコール系樹脂水溶液には、フィルムの製膜時の基材(ロールやベルト等)からの剥離性を向上させるために、各種界面活性剤の一種又は二種以上を含有させることが好ましい。
その場合の含有量は、ポリビニルアルコール系樹脂に対して5重量%以下であることが好ましく、特に好ましくは0.001〜3重量%、更に好ましくは0.001〜2重量%である。かかる含有量が多すぎると、フィルムの表面の外観不良やフィルム同士のブロッキングが起こりやすい傾向がある。
上記ポリビニルアルコール系樹脂水溶液は、水に溶解したものであるが、溶媒として、水の他に、例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリドン、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリメチロールプロパン等の多価アルコール、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン等のアミン類及びこれらの混合物を併用することもできる。
ポリビニルアルコール系樹脂水溶液中のポリビニルアルコール系樹脂の濃度は、通常5〜50重量%、好ましくは20〜40重量%である。
本発明において、偏光フィルムの製造法としては、まず、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液を調製し、該水溶液をT型スリットダイより、ドラム型ロールまたはエンドレスベルト、好ましくはドラム型ロールに流延して製膜し乾燥することで原反フィルムを製造し、その後、該原反フィルムに、膨潤処理、染色処理、ホウ酸架橋処理、延伸処理、乾燥処理等を施して、偏光性能を付与し、偏光フィルムとする方法が一般的である。
上記のドラム型ロールの材質としては、通常ステンレスが好適に用いられ、かかるロール表面は傷つき防止のため金属メッキが施されていることが好ましい。金属メッキの種類としては、例えばクロムメッキ、ニッケルメッキ、亜鉛メッキ等が好適に用いられ、単独で又は2種以上の多層の組み合わせで使用することができ、特に表面平滑化の容易さやその耐久性の点から最表面がクロムメッキであることが好ましい。ドラムの表面は平滑性を保持することが望ましく、具体的には表面粗さが3S以下であることが好ましく、特に好ましくは0.5S以下である。
製膜時のドラム型ロールの温度は50〜120℃であることが実用的に好ましく、フィルムの含水率が5〜30重量%程度に達した時点でロールから剥離することが好ましい。続いて、単独又は多段ロールを用いて乾燥、好ましくは多段ロールを用いてフィルムの表裏面の交互乾燥が継続され、乾燥した後に、未延伸のポリビニルアルコール系フィルムが形成される。
必要に応じて、乾燥後、熱処理や調湿が行なわれ、芯管にロール状態に巻き取られてポリビニルアルコール系フィルムが得られる。得られるポリビニルアルコール系フィルムの膜厚は、10〜100μmであることが好ましく、特に好ましくは20〜90μm、更に好ましくは30〜80μmである。かかる膜厚が薄すぎると延伸が難しくなる傾向があり、厚すぎると膜厚精度が低下する傾向がある。
ポリビニルアルコール系フィルムの幅は、通常、50cm〜6mであるが、近時の市場の要求が強い幅広フィルムの場合、2m以上であることが好ましく、特に好ましくは2.5m以上、更に好ましくは3m以上、殊に好ましくは4m以上である。フィルムの長さは、通常1〜30km、好ましくは5〜20kmである。
次に、ポリビニルアルコール系フィルムを用いた偏光フィルムの製造方法について説明する。
本発明においては、ポリビニルアルコール系フィルムに、膨潤処理、染色処理、ホウ酸架橋処理、延伸処理、洗浄処理、乾燥処理等を施して、偏光性能を付与し、偏光フィルムとなるが、好ましくは、少なくとも1)膨潤工程、2)染色工程、3)ホウ酸架橋工程、及び4)延伸工程の4つの工程を有する製造方法であることが好ましい。
1)膨潤工程は、染色工程の前に施される。膨潤工程により、ポリビニルアルコール系フィルム表面の汚れを洗浄することができるほかに、ポリビニルアルコール系フィルムを膨潤させることで染色ムラなどを防止する効果もある。膨潤工程において、処理液としては、通常、水が用いられる。当該処理液は、主成分が水であれば、ヨウ化化合物、界面活性剤等の添加物、アルコール等が少量入っていてもよい。膨潤浴の温度は、通常10〜45℃程度であり、膨潤浴への浸漬時間は、通常0.1〜10分間程度である。
2)染色工程は、フィルムにヨウ素または二色性染料を含有する液体を接触させることによって行なわれる。通常は、ヨウ素−ヨウ化カリウムの水溶液が用いられ、ヨウ素の濃度は0.1〜2g/L、ヨウ化カリウムの濃度は1〜100g/Lが適当である。染色時間は30〜500秒程度が実用的である。処理浴の温度は5〜50℃が好ましい。水溶液には、水溶媒以外に水と相溶性のある有機溶媒を少量含有させてもよい。
3)ホウ酸架橋工程は、ホウ酸やホウ砂などのホウ素化合物を使用して行なわれる。ホウ素化合物は水溶液または水−有機溶媒混合液の形で濃度10〜100g/L程度で用いられ、液中にはヨウ化カリウムを共存させるのが、偏光性能の安定化の点で好ましい。処理時の温度は30〜70℃程度、処理時間は0.1〜20分程度が好ましく、また必要に応じて処理中に延伸操作を行なってもよい。
4)延伸工程は、一軸方向に3〜10倍、好ましくは3.5〜6倍延伸することが好ましい。この際、延伸方向の直角方向にも若干の延伸(幅方向の収縮を防止する程度、またはそれ以上の延伸)を行なっても差し支えない。延伸時の温度は、30〜170℃が好ましい。さらに、延伸倍率は最終的に前記範囲に設定されればよく、延伸操作は一段階のみならず、製造工程の任意の範囲の段階に実施すればよい。
また、上記洗浄工程は、例えば、水やヨウ化カリウム等のヨウ化物水溶液にポリビニルアルコール系フィルムを浸漬することにより行なわれ、フィルムの表面に発生する析出物を除去することができる。ヨウ化カリウム水溶液を用いる場合のヨウ化カリウム濃度は1〜60g/L程度でよい。洗浄処理時の温度は、通常、5〜50℃、好ましくは10〜45℃である。処理時間は、通常、1〜300秒間、好ましくは10〜240秒間である。なお、水洗浄とヨウ化カリウム水溶液による洗浄は、適宜組み合わせて行なってもよい。
そして、上記乾燥工程は、大気中で40〜80℃で1〜10分間の乾燥を行なえばよい。
本発明では、上述した偏光フィルムの製造方法において、少なくとも1つの工程において、該工程で使用する処理液に対してシュウ酸塩の存在下に波長270〜500nmの紫外線を照射することを最大の特徴とするものである。
上記シュウ酸塩の存在下に波長270〜500nmの紫外線を照射するタイミングとしては、3)ホウ酸架橋工程、4)延伸工程で使用する処理液に対して行なうことが好ましく、効率的にヨウ素の除去が行なえる点で、特に好ましくは4)延伸工程である。
上記シュウ酸塩としては、例えば、シュウ酸カリウム、シュウ酸ナトリウム、シュウ酸リチウム、シュウ酸アンモニウム、シュウ酸カルシウム、シュウ酸マグネシウム等が挙げられるが、中でもホウ素化合物処理液への溶解の点でシュウ酸のアルカリ金属塩が好ましく、特にはヨウ素還元後の生成ヨウ化物がホウ素化合物処理液の一成分と同じになる点でシュウ酸カリウムが好ましい。
具体的には、ヨウ素とシュウ酸カリウムの反応は、次式の如くであり、酸化体の炭酸ガスは系外に出て、残るヨウ化カリウムはホウ素化合物処理槽液の構成成分であるので繰返し添加しても不要な成分は何も蓄積しないこととなり、かかる点からもシュウ酸カリウムが好適である。
(式1)
(COOK)2+I2 → 2CO2+2KI
シュウ酸塩の使用量としては、処理液中のヨウ素に対して、通常0.5〜5倍モルであり、好ましくは0.8〜3倍モル、特に好ましくは1〜2倍モルである。
シュウ酸塩の使用量が多すぎるとコスト面での負荷が大きくなる傾向があり、少なすぎるとヨウ素の除去が十分に行なえず処理液中にヨウ素が蓄積されてしまう傾向がある。
照射する紫外線の波長としては、270〜500nmであることが必要であり、好ましくは280〜380nm、特に好ましくは285〜365nm、更に好ましくは285〜295nmおよび345〜365nmである。
かかる波長が低すぎても、高すぎても、ヨウ素の除去が行なえず処理液中にヨウ素が蓄積されてしまうため、本発明の効果を発揮することができない。
なお、かかる波長は、I3 -の紫外吸収スペクトルにおける288nm、354nmの各ピークトップ波長に由来するものであり、これより長波長側には有効な吸収がなく、短波長側は、KIに由来する強い吸収のため利用できない。
紫外線の照射量は、処理液1g中のヨウ素1ppm当たり、1(mJ/cm2)以上であることが好ましく、特に好ましくは2(mJ/cm2)以上、更に好ましくは5(mJ/cm2)以上、殊に好ましくは10(mJ/cm2)以上である。
照射量が少なすぎると、ヨウ素の除去が十分に行なえず処理液中にヨウ素が蓄積されてしまい、フィルムが過剰染色されていまいやすい傾向がある。
紫外線照射時の処理液の温度としては、特に限定させるものではなく、適用プロセスの当該温度のままでよい。
本発明では、異物形成の原因となる過剰なヨウ素をなくすために処理液への紫外線照射を行なうことを特徴とするものであるが、紫外線照射に加えて、処理液に対して、活性炭によるヨウ素の吸着除去をおこなうことも、より効率的にヨウ素の除去が行なえるため好ましい。
かかる活性炭処理は、染色工程以降の処理液に対して行なうことが好ましく、また、紫外線照射処理に先立って行うことが好ましい。
かくして本発明の偏光フィルムが得られる。
本発明で得られる偏光フィルムの偏光度は、好ましくは99.5%以上、特に好ましくは99.8%以上である。偏光度が低すぎると液晶ディスプレイにおけるコントラストを確保することができなくなる傾向がある。
なお、偏光度は、一般的に2枚の偏光フィルムを、その配向方向が同一方向になるように重ね合わせた状態で、波長λにおいて測定した光線透過率(H11)と、2枚の偏光フィルムを、配向方向が互いに直交する方向になる様に重ね合わせた状態で、波長λにおいて測定した光線透過率(H1)より、下式にしたがって算出される。
〔(H11−H1)/(H11+H1)〕1/2
さらに、本発明で得られる偏光フィルムの単体透過率は、好ましくは42%以上である。かかる単体透過率が低すぎると液晶ディスプレイの高輝度化を達成できなくなる傾向がある。
単体透過率は、分光光度計を用いて偏光フィルム単体の光線透過率を測定して得られる値である。
本発明の偏光フィルムは、色ムラの少ない偏光板を製造するのに好適である。
以下、本発明の偏光板の製造方法について説明する。
本発明の偏光フィルムは、その片面または両面に、接着剤を介して、光学的に等方性な樹脂フィルムを保護フィルムとして貼合されて偏光板となる。保護フィルムとしては、たとえば、セルローストリアセテート、セルロースジアセテート、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー、ポリスチレン、ポリエーテルスルホン、ポリアリーレンエステル、ポリ−4−メチルペンテン、ポリフェニレンオキサイドなどのフィルムまたはシートがあげられる。
貼合方法は、公知の手法で行なわれるが、例えば、液状の接着剤組成物を、偏光フィルム、保護フィルム、あるいはその両方に均一に塗布した後、両者を貼り合わせて圧着し、加熱や活性エネルギー線を照射することで行なわれる。
また、偏光フィルムには、薄膜化を目的として、上記保護フィルムの代わりに、その片面または両面にウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ウレア樹脂などの硬化性樹脂を塗布し、硬化して偏光板とすることもできる。
本発明の製造法により得られる偏光フィルムや偏光板は、表示欠点や色ムラがなく偏光性能にも優れており、携帯情報端末機、パソコン、テレビ、プロジェクター、サイネージ、電子卓上計算機、電子時計、ワープロ、電子ペーパー、ゲーム機、ビデオ、カメラ、フォトアルバム、温度計、オーディオ、自動車や機械類の計器類などの液晶表示装置、サングラス、防眩メガネ、立体メガネ、ウェアラブルディスプレイ、表示素子(CRT、LCD、有機EL、電子ペーパーなど)用反射防止層、光通信機器、医療機器、建築材料、玩具などに好ましく用いられる。
以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
尚、例中「部」、「%」とあるのは、重量基準を意味する。
偏光フィルムの製造において、ホウ酸架橋に用いた処理液に対するシュウ酸カリウム存在下での紫外線照射を行ない、下記の通り評価を行なった。
[偏光膜の製造]
厚さ60μmのポリビニルアルコール系フィルムをロールから巻出し、膨潤槽において、水温30℃の水に浸漬しつつ1.7倍に延伸した。次に30℃のヨウ素/ヨウ化カリウムからなる染色槽に浸漬しつつ1.6倍延伸した後、55℃のホウ酸/ヨウ化カリウムからなる処理液でホウ酸架橋を行なうと同時に延伸槽で2.1倍延伸を行なった。その後、ヨウ化カリウム水溶液で洗浄を行ない、乾燥して総延伸倍率5.8倍の偏光膜を連続的に得た。
〔評価の基準液の調製〕
連続運転した後のホウ酸架橋処理槽内の処理液を室温で一夜放置したところ、黄褐色の液中に暗青色の沈殿が生じた。沈殿は極微細で撹拌により容易に分散、黄褐色がかった青緑色の液となった。
一見均一なこの液にを、でんぷん水溶液を指示薬に0.01mol/Lチオ硫酸ナトリウム水溶液で滴定したところ、ヨウ素濃度は22ppmであった。
〔実施例1〕
前記ヨウ素濃度22ppmの青緑色のホウ酸架橋処理槽内の処理液30gに、シュウ酸カリウム1水和物を33ppm添加し、紫外線照射装置:「アズワン株式会社ハンディーUVランプSLUV−4」を用い、紫外線強度(照射距離50mm、照射波長365nm)743μW/cm2の紫外線を1時間、室温で照射したところ、処理液は無色透明となり、ヨウ素は消失した。
[実施例2]
実施例1において、シュウ酸カリウム1水和物の使用量を333ppmにした以外は、実施例1と同様にして、処理液の状態を観察したところ、処理液は無色透明となり、ヨウ素は消失した。
[実施例3]
実施例1において、紫外線照射時の温度を60℃に変更した以外は、実施例1と同様にして、処理液の状態を観察したところ、処理液は無色透明となり、ヨウ素は消失した。
[実施例4]
実施例2において、紫外線照射時の温度を60℃に変更した以外は、実施例2と同様にして、処理液の状態を観察したところ、処理液は無色透明となり、ヨウ素は消失した。
[比較例1]
前記ヨウ素濃度22ppmの青緑色のホウ酸架橋処理槽内の処理液30gに、シュウ酸カリウム1水和物を33ppm添加し、室温で1時間放置したところ、処理液の色は変化せず、ヨウ素濃度の変化もなかった。
[比較例2]
実施例1において、照射する紫外線を、紫外線強度(照射距離50mm、照射波長254nm)615μW/cm2の紫外線に変更した以外は、実施例1と同様にして、処理液の状態を観察したところ、処理液の色は変化せず、ヨウ素濃度の変化もなかった。
[比較例3]
実施例1において、シュウ酸カリウム1水和物を添加せず、照射時間を2時間に変更した以外は、実施例1と同様にして、処理液の状態を観察したところ、処理液の色は変化せず、ヨウ素濃度の変化もなかった。
[比較例4]
前記ヨウ素濃度76ppmの青緑色のホウ酸架橋処理槽内の処理液30gに、シュウ酸カリウム1水和物を1000ppm添加し、80℃で2時間放置したところ、処理液は無色透明となり、ヨウ素は消失した。
Figure 2018036545
上記表1の結果より、波長270〜500nmの紫外線を照射した実施例1〜4では、ヨウ素が十分に除去されており、偏光フィルム製造時に異物の発生を防げるものであることがわかる。
一方、シュウ酸塩を添加しても紫外線照射を行なわなかった比較例1、波長の短い紫外線を照射した比較例2、シュウ酸塩を添加せず紫外線照射のみを行なった比較例3では、いずれもヨウ素の消失はおこらなかった。
また、比較例4の結果より、紫外線照射を行なわずにヨウ素を消失させるためには、添加するシュウ酸塩量をかなり多くし、さらに高温下で反応を行なわなければならないことがわかる。
本発明の製造法により得られる偏光フィルムや偏光板は、表示欠点や色ムラがなく偏光性能にも優れており、携帯情報端末機、パソコン、テレビ、プロジェクター、サイネージ、電子卓上計算機、電子時計、ワープロ、電子ペーパー、ゲーム機、ビデオ、カメラ、フォトアルバム、温度計、オーディオ、自動車や機械類の計器類などの液晶表示装置、サングラス、防眩メガネ、立体メガネ、ウェアラブルディスプレイ、表示素子(CRT、LCD、有機EL、電子ペーパーなど)用反射防止層、光通信機器、医療機器、建築材料、玩具などに好ましく用いられる。

Claims (6)

  1. ポリビニルアルコール系フィルムを用いた偏光フィルムの製造方法であって、少なくともその1つの製造工程において、該工程で使用する処理液に対してシュウ酸塩の存在下に波長270〜500nmの紫外線を照射することを特徴とする偏光フィルムの製造方法。
  2. シュウ酸塩の使用量が、処理液中のヨウ素に対して、0.5〜5倍モルであることを特徴とする請求項1記載の偏光フィルムの製造方法。
  3. 紫外線の照射量が、処理液1g中のヨウ素1ppm当たり、1(mJ/cm2)以上であることを特徴とする請求項1または2記載の偏光フィルムの製造方法。
  4. 偏光フィルムの製造工程が、1)膨潤工程、2)染色工程、3)ホウ酸架橋工程、及び4)延伸工程を有するものであり、3)ホウ酸架橋工程および/または4)延伸工程で使用される処理液に紫外線照射を行なうことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の偏光フィルムの製造方法。
  5. 請求項1〜4いずれか記載の偏光フィルムの製造方法により得られることを特徴とする偏光フィルム。
  6. 請求項5記載の偏光フィルムを用いてなることを特徴とする偏光板。
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