JP2018032704A - 電子素子実装用基板、電子装置および電子モジュール - Google Patents

電子素子実装用基板、電子装置および電子モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】 電子素子に割れまたはクラックの発生を低減させることが可能な電子素子実装用基板、電子装置および電子モジュールを提供することにある。【解決手段】 電子素子実装用基板1は、基板2と複数のビア導体6とを備えている。基板2は、上面に第1領域4aと、第1領域4aを取り囲んで設けられた、電子素子10が実装される第2領域4bとを有する。複数のビア導体6は、基板2の第2領域4bと重なる位置において、基板2の上面から基板2の厚み方向に設けられている。断面視において、第2領域4bのビア導体6と重なる位置は凸形状であるとともに、第1領域4aの上端は、第2領域4bの上端よりも下方に位置している。【選択図】図1

Description

本発明は、電子素子、例えばCCD(Charge Coupled Device)型またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型等の撮像素子、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子又は集積回路等が実装される電子素子実装用基板および電子装置ならびに電子モジュールに関するものである。
従来より、絶縁層からなる絶縁基体を有する電子素子実装用基板が知られている。また、このような電子素子実装用基板は電子素子が実装された電子装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2009―218451号公報
特許文献1に開示された技術では、電子素子実装用基板に電子素子を実装する工程において、電子素子実装用基板の変形または、自動機の振動等によって電子素子と電子素子実装用基板とが接触する場合がある。また、電子装置に外部から落下衝撃等の応力が加わることで、電子素子実装用基板に撓みが発生し、電子素子を実装後においても電子素子と電子素子実装用基板とが接触する場合がある。このとき、電子素子と電子素子実装用基板とが接触することで、電子素子に欠けまたはクラックが発生する場合があった。これにより、電子装置を作製するにあたっての歩留まりが低下すること、および落下などの衝撃により電子装置が作動し難くなることが懸念されていた。
本発明の1つの態様に係る電子素子実装用基板は、上面に第1領域と、前記第1領域を取り囲んで設けられた、電子素子が実装される第2領域とを有する基板と、前記基板の前記第2領域と重なる位置において、前記基板の上面から前記基板の厚み方向に設けられた、複数のビア導体とを備えており、断面視において、前記第2領域の前記ビア導体と重なる位置は凸形状であるとともに、前記第1領域の上端は、前記第2領域の上端よりも下方に位置することを特徴とする電子素子実装用基板。
本発明の1つの態様に係る電子装置は、前記電子素子実装用基板の前記第1領域と間を空けて設けられるともに、前記第2領域に実装された電子素子と、前記電子素子実装用基板の上面に設けられた、前記電子素子を取り囲んだ枠体と、前記枠体の上端に接合された、前記電子素子を覆った蓋体とを備えていることを特徴とする。
本発明の1つの態様に係る電子モジュールは、上記に記載の電子装置と、前記電子装置の前記枠体の上面に設けられた筐体と、を備えていることを特徴とする。
本発明の1つの態様に係る電子素子実装用基板は、上記のような構成により、電子素子を良好な条件で使用することができる。また、上述した電子素子実装用基板を備えていることによって、電子素子にクラックまたは割れが発生することを低減させることが可能な電子装置および電子モジュールを提供することが可能となる。
図1(a)は本発明の第1の実施形態に係る電子素子実装用基板および電子装置の外観を示す上面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A線に対応する縦断面図である。 図2(a)は本発明の第1の実施形態のその他の態様に係る電子素子実装用基板および電子装置の外観を示す上面図であり、図2(b)は図2(a)のB−B線に対応する縦断面図である。 図3(a)は本発明の第1の実施形態のその他の態様に係る電子モジュールの外観を示す上面図であり、図3(b)は図3(a)のC−C線に対応する縦断面図である。 図4(a)は本発明の第1の実施形態のその他の態様に係る電子素子実装用基板の外観を示す上面図であり、図4(b)は図4(a)のD−D線に対応する縦断面図である。 図5(a)は本発明の第1の実施形態のその他の態様に係る電子素子実装用基板の外観を示す上面図であり、図5(b)は図5(a)のE−E線に対応する縦断面図である。 図6(a)は本発明の第1の実施形態のその他の態様に係る電子素子実装用基板の外観を示す上面図であり、図6(b)は図6(a)のF−F線に対応する縦断面図である。 図7(a)は本発明の第2の実施形態に係る電子素子実装用基板の外観を示す上面図であり、図7(b)は図7(a)のG−G線に対応する縦断面図である。 図8(a)は本発明の第3の実施形態に係る電子素子実装用基板の外観を示す上面図であり、図8(b)は図8(a)のH−H線に対応する縦断面図である。 図9(a)は本発明の第4の実施形態に係る電子素子実装用基板の外観を示す上面図であり、図9(b)は図9(a)のI−I線に対応する縦断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る電子素子実装用基板の外観を示す上面図である。 図11(a)は本発明の第6の実施形態の態様に係る電子素子実装用基板の外観を示す上面図であり、図11(b)は図11(a)のJ−J線に対応する縦断面図である。
<電子素子実装用基板および電子装置の構成>
以下、本発明のいくつかの例示的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、電子素子実装用基板に電子素子が実装され、電子素子実装用基板の上面に蓋体が接合された構成を電子装置とする。また、電子素子実装用基板の上面側に設けられた筐体を有する構成を電子モジュールとする。電子素子実装用基板、電子装置および電子モジュールは、いずれの方向が上方若しくは下方とされてもよいが、便宜的に、直交座標系xyzを定義するとともに、z方向の正側を上方とする。
(第1の実施形態)
図1〜図6を参照して本発明の第1の実施形態における電子装置21、および電子素子実装用基板1について説明する。なお、ビア導体6は、上面図においては点線で示している。また、本実施形態における電子装置21は、電子素子実装用基板1と電子素子10とを備えている。なお、本実施形態では図1〜図2では電子装置21を示しているいる。図3では電子モジュール31を示している。図4〜図6では電子素子実装用基板1を示しているが、電子素子実装用パッド3等の詳細な部品については省略している。
電子素子実装用基板1は、基板2と、複数のビア導体6とを備えている。基板2は、上
面に第1領域4aと、第1領域4aを取り囲んで設けられた、電子素子10が実装される第2領域4bとを有する。ビア導体6は、基板2の第2領域4bと重なる位置において、基板2の上面から基板2の厚み方向に設けられている。断面視において、第2領域4bのビア導体6と重なる位置は凸形状であるとともに、第1領域4aの上端は、第2領域4bの上端よりも下方に位置している。
基板2は、上面に第1領域4aと、第1領域4aを取り囲んで設けられた、電子素子10が実装される第2領域4bとを有する。第1領域4aは、基板2の中心部近傍に設けられていてもよいし、基板2の中心部から偏心した位置に設けられていてもよい。なお、第2領域4bとは、基板2上であって、第1領域4aを取り囲む領域のことであり、電子素子10の外縁に沿った領域のことである。また、第1領域4aと第2領域4bとは、連続している。
基板2は、絶縁層から成り、基板2は上面に電子素子接続用パッド3が設けられていてもよい。また、基板2の下面には外部回路と接続される外部回路接続用電極を複数設けてもよい。基板2を構成する絶縁層の材料は例えば、電気絶縁性セラミックスまたは樹脂(例えば、プラスティックス)等が使用される。
基板2を形成する絶縁層の材料として使用される電気絶縁性セラミックスとしては例えば、酸化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、炭化珪素質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、窒化珪素質焼結体またはガラスセラミック焼結体等である。基板2を形成する絶縁層の材料として使用される樹脂としては例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂またはフッ素系樹脂等である。フッ素系樹脂としては例えば、ポリエステル樹脂または四フッ化エチレン樹脂等である。
基板2を形成する絶縁層は、前述した材料から成る絶縁層を複数上下に積層して形成されていてもよい。基板2を形成する絶縁層は、図1〜図3、図5〜図6に示すように5層の絶縁層から形成されていてもよいし、単層〜4層または6層以上の絶縁層から形成されていてもよい。また、図1〜図3、図5〜図6に示す例のように、基板2に開口部を設け、設けた開口部の大きさを異ならせ上面に段差部を形成し、段差部に複数の電子素子接続用パッド3が設けられていてもよい。また、図4に示す例の様に、基板2は平板状であってもよい。
基板2は例えば、1辺の大きさは0.3mm〜10cm程度であり、平面視において基
板2が矩形状あるとき、正方形であってもよいし長方形であってもよい。また例えば、基板2の厚みは0.2mm以上である。
また、基板2の上面、側面または下面に、外部回路接続用電極が設けられていてもよい。外部回路接続用電極は、基板2と外部回路基板、あるいは電子装置21と外部回路基板とを電気的に接続するものである。
基板2の内部には、絶縁層間に形成される内部配線、内部配線同士を上下に接続する貫通導体が設けられる。これら内部配線または貫通導体は、基板2の表面に露出していてもよい。この内部配線または貫通導体によって、外部回路接続用電極および電子素子接続用パッド3が電気的に接続されていてもよい。
電子素子接続用パッド3、外部回路接続用電極、内部配線および貫通導体は、基板2が電気絶縁性セラミックスから成る場合には、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、マンガン(Mn)、銀(Ag)若しくは銅(Cu)またはこれらから選ばれる少なくとも1種以上の金属材料を含有する合金等から成る。また、電子素子接続用パッド3、外部回
路接続用電極、内部配線および貫通導体は、基板2が樹脂から成る場合には、銅(Cu)、金(Au)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、モリブデン(Mo)若しくはチタン(Ti)またはこれらから選ばれる少なくとも1種以上の金属材料を含有する合金等から成る。
電子素子接続用パッド3、外部回路接続用電極、内部配線および貫通導体の露出表面に、めっき層が設けられてもよい。この構成によれば、電子素子接続用パッド3、外部回路接続用電極、内部配線および貫通導体の露出表面を保護して酸化を抑制できる。また、この構成によれば、電子素子接続用パッド3と電子素子10とをワイヤボンディング等の接続部材13を介して良好に電気的接続することができる。めっき層は、例えば、厚さ0.5〜10μmのNiめっき層を被着させるか、またはこのNiめっき層および厚さ0.5〜3μmの金(Au)めっき層を順次被着させてもよい。
電子素子実装用基板1は、基板2の第2領域4bと重なる位置において、基板2の上面から基板2の厚み方向に設けられた、複数のビア導体6を有している。このとき、基板2の厚み方向とは上述した直交座標系xyzのうちz軸方向を指す。ビア導体6は、基板2が電気絶縁性セラミックスから成る場合には、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、マンガン(Mn)、銀(Ag)若しくは銅(Cu)またはこれらから選ばれる少なくとも1種以上の金属材料を含有する合金等から成る。また、ビア導体6は、基板2が樹脂から成る場合には、銅(Cu)、金(Au)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、モリブデン(Mo)若しくはチタン(Ti)またはこれらから選ばれる少なくとも1種以上の金属材料を含有する合金等から成る。なお、ビア導体6は上述した金属材料で充填されていてもよいし、円筒状で中央部に空洞を有していてもよい。
ビア導体6は上面が基板2の表面に露出していてもよい。このビア導体6の露出表面に、めっき層が設けられてもよい。この構成によれば、ビア導体6の露出表面を保護して酸化を抑制できる。めっき層は、例えば、厚さ0.5〜10μmのNiめっき層を被着させるか、またはこのNiめっき層および厚さ0.5〜3μmの金(Au)めっき層を順次被着させてもよい。なお、ビア導体6が円筒状で中央部に空洞を有している場合、空洞を形成する面にもめっき層が設けられていてもよい。
電子素子実装用基板1の基板2は断面視において、第2領域4bのビア導体6と重なる位置は凸形状であるとともに、第1領域4aの上端は、第2領域4bの上端よりも下方に位置している。つまり、電子素子実装用基板1は、基板2の上面に凹凸を有している。そして、電子素子10を電子素子実装用基板1に実装する場合に、電子素子10の外縁付近は基板2の上面と接することになり、電子素子10の外縁よりも内側は基板2の上面と間を空けて設けられている状態になる。つまり、第2領域4bは電子素子10と接し、第1領域4aは電子素子10と間が空いている。
電子素子実装用基板1に電子素子10を実装する工程において、電子素子実装用基板1の変形または、実装をする自動機の振動等によって電子素子10と電子素子実装用基板1とが接触する場合がある。このとき、電子素子10と電子素子実装用基板1とが接触し、局部的に応力がかかることで、電子素子10に欠けまたはクラックが発生する場合があり、電子装置21を作製する工程における歩留まり低下が懸念されていた。
これに対して、本発明の実施形態に係る電子素子実装用基板1および電子装置21では、基板2は断面視において、第2領域4bのビア導体6と重なる位置は凸形状であるとともに、第1領域4aの上端は、第2領域4bの上端よりも下方に位置している。このことで、基板2のビア導体6と重なる凸形状となっている部分で電子素子10を持ち上げることができ、電子素子10と基板2とが接する面積を小さくすることが可能となる。よって、電子素子10と電子素子実装用基板1とが接触し、局部的に応力が発生する可能性を低減し電子素子10に欠けまたはクラックが発生することを抑制することが可能となる。よって、電子装置21を作製する工程における歩留まりの低下を抑制することが可能となる。
また、一般的に、電子装置21に外部から落下衝撃等の応力が加わることで、電子素子実装用基板1の基板2に撓みが発生する場合がある。このとき、基板2の撓みに追従して電子素子10も撓むことで、電子素子10にクラックまたは欠けが発生する場合があり電子装置21が作動し難くなるおそれまたは誤動作が発生しやすくなるおそれがあった。また、基板2と電子素子10とが撓むことで、基板2と電子素子10とを接続している接続部材13が外れ、電子素子10と基板2との電気的接合に不具合がおき、電子装置21の誤動作が起きやすくなる場合があった。
これに対して、本発明の実施形態に係る電子素子実装用基板1および電子装置21では、基板2は断面視において、第2領域4bのビア導体6と重なる位置は凸形状であるとともに、第1領域4aの上端は、第2領域4bの上端よりも下方に位置している。このことで、基板2のビア導体6と重なる凸形状となっている部分で電子素子10を持ち上げることができ、電子素子10と基板2とが接する面積を小さくすることが可能となる。よって、電子装置21の外部からかかった応力によって電子素子実装用基板1の基板2に撓みが発生したとしても、その撓みが電子素子10に伝わることを低減させることが可能となる。このことで、電子素子10が追従して撓むことを低減させることが可能となる。よって、電子素子10が撓むことで発生するクラックまたは割れを抑制することができる。また、電子素子10と電子素子実装用基板1とを接合する接続部材13の接続がはずれ、電子素子10と基板2との電気的接合に不具合がおき、電子装置21が誤動作を起こしやすくなることを抑制することが可能となる。
図4に示す例では、電子素子実装用基板1は、平面視において、第2領域4bの外縁は矩形状であるとともに、平面視において複数のビア導体6は、平面視において第2領域4bの角部の周囲に設けられている。これにより、基板2のビア導体6と重なる凸形状となっている部分で電子素子10を持ち上げる箇所が電子素子10の角部周辺となる。よって、電子素子10を実装した際に電子素子10が傾くことを低減させることが可能となる。また、これにより、安定して電子素子10と基板2との接合面積を少なく保つことが可能となる。
ビア導体6は図1に示す例では、基板2の上面から基板2の厚み方向(z軸方向)の途中まで設けられているが、図2〜図3、図5に示す例の様に、電子素子実装用基板1のビア導体6は、基板2の上面から基板2の厚み方向に基板2の下面まで貫通して設けられていてもよい。図1に示す例の様にビア導体6が基板2の上面から基板2の厚み方向の途中まで設けられていることで、ビア導体6と基板2との接合強度を向上させることが可能となる。よって、ビア導体6が基板2から外れることを低減させることが可能となり、また基体2の凸部6aをより大きく設けることが可能となる。図2〜図5に示す例の様に、ビア導体6が、基板2の上面から基板2の厚み方向に基板2の下面まで貫通して設けられていることで、電子素子10が作動し発熱した場合においてビア導体6を通して外部筐体等へ放熱することが可能となる。
図5に示す例では、電子素子実装用基板1は、ビア導体6の上面に設けられた、ビア導体6と電気的に接続される電極パッド8をさらに備えていてもよい。ビア導体6と電気的に接続される電極パッド8を有していることで、ビア導体6を電子素子10と電気的に接続することが可能となり、電気的接続の補助とすることが可能となる。また、電極パッド8が金属材料から成るとき、一般的に電極パッド8と基板2とを比較すると電極パッド8
のほうが、弾性が大きい。そのため、ビア導体6の表面に電極パッドを設けていることで、電子素子10と電子素子実装用基板1との接触部にかかるストレスを低減させることができる。また、電子装置21の外部からかかる応力を電極パッド8で吸収し、電子素子10へ伝わることを低減させることが可能となる。また、電極パッド8が金属材料から成るとき、電子素子10の作動時の熱をより多く放熱することが可能となる。
なお、電極パッド8の露出表面に、めっき層が設けられてもよい。この構成によれば、電極パッド8の露出表面を保護して酸化を抑制できる。また、この構成によれば、電極パッド8と電子素子10とをハンダ等の部材を介して良好に電気的接続し、又その強度を向上させることができる。めっき層は、例えば、厚さ0.5〜10μmのNiめっき層を被着させるか、またはこのNiめっき層および厚さ0.5〜3μmの金(Au)めっき層を順次被着させてもよい。
<電子装置の構成>
図1〜図2に電子装置21の例を示す。電子装置21は、電子素子実装用基板1と、電子素子実装用基板1の第1領域4aと間を空けて設けられるとともに、第2領域4bに実装された電子素子10と、電子素子実装用基板1の上面に設けられた、電子素子10を取り囲んだ枠体18と、枠体18の上端に接合された、電子素子10を覆った蓋体12とを備えている。
電子装置21は、、電子素子実装用基板1と、電子素子実装用基板1の第1領域4aと間を空けて設けられるともに、第2領域4bに実装された電子素子10を有している。電子素子10は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、CCD
(Charge Coupled Device)等の撮像素子、又はLED(Light Emitting Diode)などの
発光素子、またはLSI(Large Scale Integrated)等の集積回路等である。
電子装置21は、電子素子実装用基板1の上面に設けられた、電子素子10を取り囲んだ枠体18と、枠体18の上端に接合された、電子素子10を覆った蓋体12とを備えている。ここで、枠体18とは電子素子10を取り囲むように設けられ、蓋体12を支える為の部材である。枠体18は基体2と同じ材料から構成されていてもよいし、別の材料で構成されていてもよい。
枠体18と基体2とが同じ材料から構成されている例として例えば電気絶縁性セラミックスから成る場合がある。このとき、枠体18と基体2とは焼結して構成されるため非常に接合強度が高くなる。また、基体2と一体化して形成することができる為、図1に示す例の様に枠体18に電子素子接続用パッド3を設けそれらを基板2と電気的に接合することも可能となる。
また、枠体18と基板2とが別の材料から成る例として例えば枠体18が蓋体12と基板2とを接合する接着剤14と同じ材料から成る場合がある。このとき、接着剤14を厚く設けることで、接続の効果と枠体18(蓋体12を支える部材)としての効果を併せ持つことが可能となる。なお、この時の接着剤14は例えば熱硬化性樹脂または低融点ガラスまたは金属成分から成るろう材等が挙げられる。また、枠体18と蓋体12とが同じ材料から成る場合もあり、このときは枠体18と蓋体12は同一個体として構成されていてもよい。
蓋体12は、例えば、平板形状である。また、蓋体12は、例えば電子素子10がCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子、又はLED(Light Emitting Diode)などの発光素子である場合ガラス材料等の透明度の高い部材が用いられる。また蓋体12は例えば、電子素子10が集積回路
等であるとき、金属製材料または有機材料が用いられていてもよい。
電子装置21が図1〜図2に示すような電子素子実装用基板1を有することで、電子装置21の外部から応力がかかった場合においても、電子素子10にクラックまたは割れが発生することを低減させることが可能となる。また、電子素子10と電子素子実装用基板1とを接続している接続部材13が外れることを低減させることが可能となる。よって、電子装置21の誤作動を低減させることが可能となる。
ここで、電子素子10と基板2とは樹脂等の弾性の大きい接着部材で接着していても良い。弾性の大きい接着部材で接着することで、電子装置21の外部からかかる応力を接着部材で吸収する事が可能となり、電子素子10にクラックまたは割れが発生することを低減させることが可能となる。
また、電子素子10と基板2とを接着部材で接着するとき、接着部材は上面視において電子素子10の外縁周辺またはビア導体6周辺にのみ設けられ、また一部が開放されていても良い。このことで、第1領域4aと電子素子10との間に空間が形成されるため、電子素子実装用基板1からの応力が電子素子10に伝わることを抑制することができる。また、接着部材が開放されていることで空気の流れを持たせることが可能となるため、電子素子10が作動した場合の熱を放熱することが可能となる。
また、ビア導体6は電子素子10を実装する際においてアライメントマークとして使用することも可能である。特に、図4〜図6に示す例の様にビア導体6が第2領域4bの角部周辺に設けられていることで、電子素子10の実装時の回転によるズレを検出することが可能となる。また、図6に示す例の様に、凸部6aの上端よりもビア導体6の上端が上面側にあってもよい。
<電子モジュールの構成>
図3に、電子素子実装用基板1を用いた電子モジュール31を示す。電子モジュール31は、電子装置21と電子装置21の基板2の上面に設けられた筐体19とを有している。なお、以下図3に示す例では説明のため撮像モジュールを例に説明する。
図3に示す例では、電子モジュール31は筐体19(レンズホルダー)を有している。筐体19を有することでより気密性の向上または外部からの応力が直接電子装置21に加えられることを低減することが可能となる。筐体19は、例えば樹脂または金属材料等から成る。また、筐体19がレンズホルダーであるとき筐体19は、樹脂、液体、ガラスまたは水晶等からなるレンズが1個以上組み込まれていてもよい。また、筐体19は、上下左右の駆動を行う駆動装置等が付いていて、基板2と電気的に接続されていてもよい。
なお、筐体19は上面視において4方向の少なくとも一つの辺において開口部が設けられていてもよい。そして、筐体19の開口部から外部回路が挿入され基板2と電気的に接続していてもよい。また筐体19の開口部は、外部回路が基板2と電気的に接続された後、樹脂等の封止材等で開口部の隙間を閉じて電子モジュール31の内部が気密されていてもよい。
<電子素子実装用基板および電子装置の製造方法>
次に、本実施形態の電子素子実装用基板1および電子装置21の製造方法の一例について説明する。なお、下記で示す製造方法の一例は、基板2を多数個取り配線基板を用いた製造方法である。
(1)まず、基板2を構成するセラミックグリーンシートを形成する。例えば、酸化ア
ルミニウム(Al)質焼結体である基板2を得る場合には、Alの粉末に焼結助材としてシリカ(SiO)、マグネシア(MgO)またはカルシア(CaO)等の粉末を添加し、さらに適当なバインダー、溶剤および可塑剤を添加し、次にこれらの混合物を混錬してスラリー状となす。その後、ドクターブレード法またはカレンダーロール法等の成形方法によって多数個取り用のセラミックグリーンシートを得る。
なお、基板2が、例えば樹脂から成る場合は、所定の形状に成形できるような金型を用いて、トランスファーモールド法またはインジェクションモールド法等で成形することによって基板2を形成することができる。また、基板2は、例えばガラスエポキシ樹脂のように、ガラス繊維から成る基材に樹脂を含浸させたものであってもよい。この場合には、ガラス繊維から成る基材にエポキシ樹脂の前駆体を含浸させ、このエポキシ樹脂前駆体を所定の温度で熱硬化させることによって基板2を形成できる。
(2)次に、スクリーン印刷法等によって、上記(1)の工程で得られたセラミックグリーンシートに電子素子接続用パッド3、外部回路接続用電極、内部配線および貫通導体となる部分に、金属ペーストを塗布または充填する。この金属ペーストは、前述した金属材料から成る金属粉末に適当な溶剤およびバインダーを加えて混練することによって、適度な粘度に調整して作製される。なお、金属ペーストは、基板2との接合強度を高めるために、ガラスまたはセラミックスを含んでいても構わない。なお、この工程において第2領域4bとなる部分に貫通孔を設け、そこに金属ペースとを塗布または充填する事でビア導体6を形成することができる。
(3)次に、前述のグリーンシートを金型等によって加工する。基板2となるグリーンシートの中央部に、開口部を形成する。
(4)次に、各絶縁層となるセラミックグリーンシートを積層して加圧する。このことにより基板2となるセラミックグリーンシート積層体を作製する。この工程において、複数のセラミックグリーンシートの所定の位置にビア導体6を形成しておいき、複数のセラミックグリーンシートを積層することで各層を貫く1つのビア導体6を形成することもできる。また、この工程において、第1領域4aとなる部分を第2領域4bとなる部分よりも押圧する力を大きくすることで、第2領域4aよりも上面が下方に位置する第1領域4aを形成することもできる。
(5)次に、このセラミックグリーンシート積層体を約1500〜1800℃の温度で焼成して、基板2が複数配列された多数個取り配線基板を得る。なお、この工程によって、前述した金属ペーストは、基板2となるセラミックグリーンシートと同時に焼成され、電子素子接続用パッド3、外部回路接続用電極、内部配線および貫通導体となる。
これまでの工程において、ビア導体6を形成する金属材料の収縮率がセラミックグリーンシートの収縮率よりも小さい物を使用することで、焼成の工程時にその収縮率の差によりビア導体6周辺のセラミックグリーンシートをビア導体6が引っ張り上げて焼成される。これにより、第2領域4aよりも上面が下方に位置する第1領域4aを形成することもできる。
(6)次に、焼成して得られた多数個取り配線基板を複数の基板2に分断する。この分断においては、基板2の外縁となる箇所に沿って多数個取り配線基板に分割溝を形成しておき、この分割溝に沿って破断させて分割する方法またはスライシング法等により基板2の外縁となる箇所に沿って切断する方法等を用いることができる。なお、分割溝は、焼成後にスライシング装置により多数個取り配線基板の厚みより小さく切り込むことによって形成することができるが、多数個取り配線基板用のセラミックグリーンシート積層体にカ
ッター刃を押し当てたり、スライシング装置によりセラミックグリーンシート積層体の厚みより小さく切り込んだりすることによって形成してもよい。
(7)次に、基体2に電子素子10を実装する。電子素子10はワイヤーボンディング等で基板2と電気的に接合させる。またこのとき、電子素子10または基体2に接着材等を設け、基体2に固定しても構わない。また、電子素子10を基体2に実装した後、蓋体12を接着剤14で接合してもよい。
以上のようにして基板2と無機基板4とを組み立てることで、電子装置21を作製することができる。上記(1)〜(7)の工程によって、電子装置21が得られる。なお、上記(1)〜(7)の工程順番は指定されない。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態による電子素子実装用基板1について、図7を参照しつつ説明する。本実施形態における電子素子実装用基板1において、第1の実施形態の電子素子実装用基板1と異なる点は、第1領域4aに複数のサーマルビアを設けている点である。
本実施形態では、電子素子実装用基板1は、第1領域4aと重なる位置に設けられた、ビア導体6よりも外径の小さいサーマルビア7をさらに備えている。電子素子実装用基板1がサーマルビア7を有していることで、電子素子10が発熱した場合においても、電子素子10の下面の空間の空気または電子素子10と電子素子実装用基板1とを接着する接着部材を通じてより放熱性を向上させることが可能となる。また、サーマルビア7の外形がビア導体6の外形よりも小さいことで第2領域4bの凸部6aを広く設けることが可能となり、電子素子10の実装時に安定して実装することが可能となる。よって、実装工程において、電子素子10と基板2とが接触する可能性をより低減させることが可能となる。また、サーマルビア7の外形がビア導体6の外形よりも小さいことで、電子素子実装用基板1を製造する工程において、サーマルビア7が周辺の基板2を引っ張り上げる大きさよりも、ビア導体6が周辺の基板2を引っ張り上げる大きさが大きくなる。これにより、第2領域4bよりも上面が下方に位置する第1領域4aをより簡易に形成することもできる。
また、サーマルビア7とビア導体6とは収縮率が同じ材料から構成されていてもよいし、異なる材料から構成されていても良い。サーマルビア7とビア導体6との収縮率が同じ材料から構成されていると、製造時における基板2の反りまたは変形を抑制することが可能となる。また、サーマルビア7とビア導体6との収縮率が異なる材料、とくにサーマルビア7の収縮率が大きいことで、第1領域4aと第2領域4bとの高さの差を大きくすることが可能となる。よって、電子素子実装用基板1からの応力の伝搬をより抑制することが可能となる。
サーマルビア7は金属材料で充填されていても良いし、円筒状で中央部に空洞を有していてもよい。なお、ビア導体6およびサーマルビア7が金属材料で充填されているとき、外径とはそれぞれの直径部分のことを指す。また、ビア導体6およびサーマルビア7が円筒状で中央部に空洞を有しているときは、空洞部分の直径ではなく、金属が塗布されている外縁部分を指す。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態による電子素子実装用基板1について、図8を参照しつつ説明する。本実施形態における電子素子実装用基板1において、第1の実施形態の電子素子実装用基板1と異なる点は、第2領域4bに設けられ、第2領域4bの外周に沿って
設けられた複数のビア導体6を設けられている点である。
本実施形態では、電子素子実装用基板1は、ビア導体6を複数有しており、ビア導体6は第2領域の外周に沿って設けられている。このように、複数のビア導体6が第2領域4bの外周に沿って連なって設けられていることで、電子素子10を実装する工程においてより安定して実装することが可能となる。よって、電子素子10と第1領域4aとが接触する面積を確実に小さくすることが可能となるため、実装工程において、電子素子10と基板2とが接触する可能性をより低減させることが可能となり、本発明の効果を奏することができる。
また、ビア導体6が第2領域4bの外周に沿って連なって設けられているとき、複数のビア導体6は上面視で電子素子10の表面に設けられた電極と重なっていても良い。一般的に、電子素子10と電子素子実装用基板1とを金ワイヤー等の接続部材13で電気的に接続する工程において、電子素子10の電極及びその周辺は押圧される。これに対し、ビア導体6と電子素子10の表面に設けられた電極とが上面視において重なっていると、その押圧によって電子素子10が撓むことを低減させることが可能となる。よって電子素子10の割れまたはクラックの発生を低減させることが可能となる。
また、ビア導体6と電子素子10の表面に設けられた電極とが上面視において重なっていると電子装置21に外部から応力がかかり、基板2に撓みが発生したとしても、本発明の効果で基板2の撓みが伝搬することを低減させることができる。また、、電子素子10の表面に設けられた電極をビア導体6によって支えることが可能となる。よって、電子装置21において、電子素子10と電子素子実装用基板1とを接続している接続部材13が外れることをより低減させることが可能となる。よって、電子装置21の誤作動が起きることを本発明の効果と合わせてより低減させることが可能となる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態による電子素子実装用基板1について、図9を参照しつつ説明する。本実施形態における電子素子実装用基板1において、第1の実施形態の電子素子実装用基板1と異なる点は、第1領域4aと第2領域4bとの表面に導体層9を設けている点である。
本実施形態では、電子素子実装用基板1は、第2領域4bから第1領域4aの全面にかけて設けられた、導体層9をさらに備えている。このような構成においても、基板2のビア導体6と重なる凸形状となっている部分で電子素子10を持ち上げることで、電子素子10と基板2とが接する面積を小さくすることが可能となる。よって、電子素子10がで発生するクラックまたは割れを抑制することが可能となる。
また、導体層9が金属材料から成るとき、一般的に導体層9と基板2とを比較すると導体層9のほうが、弾性が大きい。そのため、第2領域4bから第1領域4aの全面にかけて導体層9を設けていることで、電子素子10と電子素子実装用基板1との接触部にかかるストレスを低減させることができる。さらに、第2領域4bから第1領域4aの全面にかけて導体層9を設けていることで、電子素子実装用基板1の外部からかかった応力により基板2が撓み電子素子10と接触したとしても、導体層9で外部からかかる応力を吸収する事が可能となる。よって電子素子10にクラックまたは割れが発生する可能性を低減させることが可能となる。また、導体層9が金属材料から成るとき、電子素子10の作動時の熱をより多く放熱することが可能となる。
また、ビア導体6と導体層9とがグランド電位または電源電位と接続していることで、電子素子実装用基板1の電気的特性をより向上させることが可能となる。とくに、ビア導
体6と導体層9とがグランド電位と接続していることで、導体層9がシールドの役割を果たすことが可能となり、電子素子10が作動した時のノイズ(電磁場)が電子素子実装用基板1の内層へ到達することを低減させることが可能となる。よって、電子装置21の誤動作をより低減させることが可能となる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態による電子素子実装用基板1について、図10を参照しつつ説明する。本実施形態における電子素子実装用基板1において、第2の実施形態の電子素子実装用基板1と異なる点は、複数のビア導体6が一部分に固まって設けられている点、サーマルビア7とビア導体6の外形が同じである点である。
本実施形態では、電子素子実装用基板1は、第2領域4bに複数のビア導体6から成るビア導体群6bを、第1領域4aにサーマルビア7と、を有しており、同じ面積においてビア導体群6bの密度とサーマルビア7との密度ではビア導体群6bの密度の方が大きく設けられている。このように、ビア導体6とサーマルビア7とが同じ外径であっても、複数のビア導体6が集まったビア導体群6bの密度がサーマルビア7の密度より大きいことで、電子素子実装用基板1を製造する工程において、ビア導体群6bが周辺の基板2を引っ張り上げて形成することが可能となる。これにより、第2領域4bよりも上面が下方に位置する第1領域4aをより簡易に形成することがでる。よって、基板2のビア導体6と重なる凸形状となっている部分で電子素子10を持ち上げることで、電子素子10と基板2とが接する面積を小さくすることが可能となり、電子素子10で発生するクラックまたは割れを抑制することが可能となる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態による電子素子実装用基板1および電子装置21について、図11を参照しつつ説明する。なお、図11に示す例は電子装置21の例であるが、蓋体12およびそれに連なる部材は省略している。本実施形態における電子素子実装用基板1および電子装置21において、第1の実施形態の電子素子実装用基板1および電子装置21と異なる点は、複数のビア導体6が複数列に設けられている点、電子素子10が発熱部10aを有しており、ビア導体6と平面視で重なっている点である。
本実施形態では、電子装置21は、複数のビア導体6が設けられている電子素子実装用基板1と、発熱部10aを有している電子素子10とを有しており、ビア導体6と電子素子10の発熱部10aとは平面視において重なっている。一般的に、電子素子10は電極の周囲に演算または処理等を行う回路が形成される場合があり、これらの回路は電子素子10が作動すると他の部位と比較して発熱する傾向にある(以下この回路がある箇所を発熱部10aと称する)。
本実施形態のように、発熱部10aと平面視で重なる位置にビア導体6を設けることで、電子素子10が発熱した場合において、局部的に放熱性を向上させることが可能となる。よって、電子装置21は本発明の効果を奏するとともに、電子素子10の作動時の放熱をより向上させることが可能となる。よって、電子装置21の電子素子10のクラックまたは割れの発生による誤作動および、電子素子10の発熱による誤作動の両面において誤作動を低減させることが可能となる。
なお、図11ではビア導体6が発熱部10aと上面視において重なる位置に複数の設けているが、大きな1つのビア導体6がそれぞれの発熱部10aと重なるように設けられていてもよい。複数のビア導体6を用いて電子素子10の発熱部10aを上面視で覆うように設けていることで、基板2の強度および基板2とビア導体6と基板2との接続強度を低下させることを少なくした状態で本実施形態の効果を奏することが可能となる。また、大
きな1つのビア導体6を用いて電子素子10の発熱部10aを上面視で重なるように設けることで、発熱部10aで発生した熱の放熱性をより向上させることが可能となる。
また、一般的に電子素子10において発熱部10aと電極とは近い位置または重なって形成されている。よって、本実施形態のような構造であると、電子素子実装用基板1と電子素子10とを金ワイヤー等の接続部材13で実装する工程において、工程時に加えられる押圧によって電子素子10が撓むことを低減させることが可能となる。よって電子素子10の割れまたはクラックの発生を低減させることが可能となる。
なお、本発明は上述の実施形態の例に限定されるものではなく、数値などの種々の変形は可能である。また、例えば、図1〜図11に示す例では、電子素子接続用パッド3の形状は矩形状であるが、円形状やその他の多角形状であってもかまわない。また、本実施形態における電子素子接続用パッド3の配置、数、形状などは指定されない。なお、本実施形態における特徴部の種々の組み合わせは上述の実施形態の例に限定されるものではい。
1・・・・電子素子実装用基板
2・・・・基板
3・・・・電子素子接続用パッド
4a・・・第1領域
4b・・・第2領域
6・・・・ビア導体
6a・・・凸部
6b・・・ビア導体群
7・・・・サーマルビア
8・・・・電極パッド
9・・・・導体層
10・・・電子素子
10a・・発熱部
12・・・蓋体
13・・・接続部材
14・・・接着材
18・・・枠体
19・・・筐体
21・・・電子装置
31・・・電子モジュール

Claims (8)

  1. 上面に第1領域と、前記第1領域を取り囲んで設けられた、電子素子が実装される第2領域とを有する基板と、
    前記基板の前記第2領域と重なる位置において、前記基板の上面から前記基板の厚み方向に設けられた、複数のビア導体とを備えており、
    断面視において、前記第2領域の前記ビア導体と重なる位置は凸形状であるとともに、前記第1領域の上端は、前記第2領域の上端よりも下方に位置することを特徴とする電子素子実装用基板。
  2. 平面視において、前記第2領域の外縁は矩形状であるとともに、平面視において前記複数のビア導体は、平面視において前記第2領域の角部の周囲に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子素子実装用基板。
  3. 前記ビア導体は、前記基板の上面から前記基板の厚み方向に前記基板の下面まで貫通して設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子素子実装用基板。
  4. 平面視において、前記第1領域と重なる位置に設けられた、前記ビア導体よりも外径の小さいサーマルビアをさらに備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の電子素子実装用基板。
  5. 前記ビア導体の上面に設けられた、前記ビア導体と電気的に接続される電極パッドをさらに備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の電子素子実装用基板。
  6. 前記第2領域から前記第1領域の全面にかけて設けられた、導体層をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の電子素子実装用基板。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の電子素子実装用基板と、
    前記電子素子実装用基板の前記第1領域と間を空けて設けられるともに、前記第2領域に実装された電子素子と、
    前記電子素子実装用基板の上面に設けられた、前記電子素子を取り囲んだ枠体と、
    前記枠体の上端に接合された、前記電子素子を覆った蓋体とを備えていることを特徴とする電子装置。
  8. 請求項7に記載の電子装置と、
    前記電子装置の前記枠体の上面に設けられた筐体とを備えていることを特徴とする電子モジュール。
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