JP2018021127A - 粘着剤 - Google Patents

粘着剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2018021127A
JP2018021127A JP2016153410A JP2016153410A JP2018021127A JP 2018021127 A JP2018021127 A JP 2018021127A JP 2016153410 A JP2016153410 A JP 2016153410A JP 2016153410 A JP2016153410 A JP 2016153410A JP 2018021127 A JP2018021127 A JP 2018021127A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monomer
acrylic copolymer
sensitive adhesive
pressure
containing monomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016153410A
Other languages
English (en)
Inventor
智世 石津
Tomoyo Ishizu
智世 石津
悠太郎 加藤
Yutaro Kato
悠太郎 加藤
潤 吉岡
Jun Yoshioka
潤 吉岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Artience Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Ink SC Holdings Co Ltd filed Critical Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Priority to JP2016153410A priority Critical patent/JP2018021127A/ja
Publication of JP2018021127A publication Critical patent/JP2018021127A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

【課題】曲面接着性と高温環境での耐久性とを両立し、糊残りおよび汚染を抑制した粘着剤の提供。【解決手段】Mw30万〜200万のアクリル系共重合体(A1)、およびMw500〜10,000のアクリル系共重合体(A2)を含み、アクリル系共重合体(A1)は、反応性官能基含有モノマーとして、水酸基含有モノマーおよびカルボキシル基含有モノマーから1種以上を含むモノマー混合物(B1)の共重合物、アクリル系共重合体(A2)は、アクリル酸n−ブチルまたはアクリル酸2−エチルヘキシルの一方が主成分で、反応性官能基含有モノマーに水酸基含有モノマーおよびカルボキシル基含有モノマーから1種以上を含むモノマー混合物(B2)の共重合物、反応性官能基含有モノマーは、モノマー混合物(B2)中に0.01〜10重量%、モノマー混合物(B1)およびモノマー混合物(B2)が含む反応性官能基含有モノマーは、1種以上が同一の粘着剤。【選択図】なし

Description

本発明は、粘着剤に関する。
粘着テープは作業性に優れることから、ラベル、家電製品、自動車、OA機器、医療等の広範な分野で日常的に用いられている。曲面を有する部材の貼り付けにも多用されており、被着体に対して良好な保持力を有することが求められる。また、粘着テープを貼り合わせた後に、剥がすこともあり、被着体に糊残りしないことも重要である。さらに、高温や高湿度などの過酷な環境に曝される用途では、粘着テープの浮きや剥がれなどがないことが求められる。
特許文献1には、重量平均分子量10万〜30万であるアクリル系共重合体と、溶剤と、粘着付与樹脂と、エポキシ基を有する架橋剤と、金属キレート系架橋剤とを含む粘着剤が開示されている。曲面保持力や耐熱性を有するとしている。しかしながら、アクリル系重合体の分子量が低いため、裁断性に劣り、高温環境への耐久性不足という問題がある。
特許文献2には、アクリル系共重合体、重合ロジン系樹脂、ポリエステル系可塑剤、カルボジイミド系硬化剤を含有する粘着テープが開示されている。糊残りが少ないとしている。しかし、可塑剤を用いているため、可塑剤がブリードする可能性があり、好ましくない。
特開2008−120970号公報 特開2014−224208号公報
しかし、特許文献1の粘着剤は、高温環境での耐久性が低く、曲面接着性と両立ができなかった。また、粘着テープに加工後は、裁断性が低くカッターの刃を汚染する問題があった。
また、特許文献2は、剥離の際、糊残りは少なかったが、可塑剤が被着体を汚染する問題があった。
本発明は、曲面接着性と高温環境での耐久性とを両立し、糊残りおよび汚染を抑制した粘着剤および粘着テープの提供を目的とする。
本発明の粘着剤は、重量平均分子量30万〜200万のアクリル系共重合体(A1)、重量平均分子量500〜10,000のアクリル系共重合体(A2)、および有機溶剤を含み、
前記アクリル系共重合体(A1)は、反応性官能基含有モノマーとして、水酸基含有モノマーおよびカルボキシル基含有モノマーからなる群より選択される1種以上を含むモノマー混合物(B1)の共重合物で、
前記アクリル系共重合体(A2)は、アクリル酸n−ブチルまたはアクリル酸2−エチルヘキシルの一方を主成分として、反応性官能基含有モノマーとして、水酸基含有モノマーおよびカルボキシル基含有モノマーからなる群より選択される1種以上を含むモノマー混合物(B2)の共重合物、かつ前記反応性官能基含有モノマーは、モノマー混合物(B2)中に0.01〜10重量%を含み、
前記モノマー混合物(B1)含む反応性官能基含有モノマー、および前記モノマー混合物(B2)が含む反応性官能基含有モノマーは、1種以上の同一モノマーを含む。
上記の本発明によると、高分子量のアクリル系共重合体(A1)に対して、原料に特定のモノマーを用いた低分子量のアクリル系共重合体(A2)が可塑剤として作用することで、曲面接着性と高温環境での耐久性とを両立できた。また、両アクリル系共重合体は適度に相溶し凝集力を損ない難いため、糊残りおよび汚染を抑制する効果が得られた。
本発明により、曲面接着性と高温環境での耐久性とを両立し、糊残りおよび汚染を抑制した粘着剤および粘着テープを提供できる。
まず本明細書で用いる用語を定義する。モノマーは、エチレン性不飽和基含有単量体である。(メタ)アクリル酸は、アクリル酸およびメタクリル酸を含む。被着体は、粘着テープを貼付する相手方である。シート、テープおよびフィルムは同義語である。
本発明の粘着剤は、重量平均分子量30万〜200万のアクリル系共重合体(A1)、重量平均分子量500〜10,000のアクリル系共重合体(A2)、および有機溶剤を含み、
前記アクリル系共重合体(A1)は、反応性官能基含有モノマーとして、水酸基含有モノマーおよびカルボキシル基含有モノマーからなる群より選択される1種以上を含むモノマー混合物(B1)の共重合物で、
前記アクリル系共重合体(A2)は、アクリル酸n−ブチルまたはアクリル酸2−エチルヘキシルの一方を主成分として、反応性官能基含有モノマーとして、水酸基含有モノマーおよびカルボキシル基含有モノマーからなる群より選択される1種以上を含むモノマー混合物(B2)の共重合物、かつ前記反応性官能基含有モノマーは、モノマー混合物(B2)中に0.01〜10重量%を含み、
前記モノマー混合物(B1)含む反応性官能基含有モノマー、および前記モノマー混合物(B2)が含む反応性官能基含有モノマーは、1種以上の同一モノマーを含む。
前記アクリル系共重合体(A1)は、反応性官能基含有モノマーとして、水酸基含有モノマーおよびカルボキシル基含有モノマーからなる群より選択される1種以上を含むモノマー混合物(B1)の共重合物であり、その重量平均分子量は30万〜200万である。
モノマー混合物(B1)は、反応性官能基含有モノマーとして、水酸基含有モノマーおよびカルボキシル基含有モノマーからなる群より選択される1種以上を含む。
水酸基含有モノマーは、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸6−ヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸8−ヒドロキシオクチル、(メタ)アクリル酸10−ヒドロキシデシル、(メタ)アクリル酸12−ヒドロキシドデシル、(4−ヒドロキシメチルシクロへキシル)メチルメタクリレート等が挙げられる。また、末端が水酸基のグリコール系アクリルエステルモノマーを用いてもよい。
また、水酸基含有モノマーは、水酸基以外の官能基を有することができる。例えば、N−(2−ヒドロキシエチル)(メタ)アクリルアミド、N−(2−ヒドロキシプロピル)(メタ)アクリルアミド、N−(1−ヒドロキシプロピル)(メタ)アクリルアミド、N−(3−ヒドロキシプロピル)(メタ)アクリルアミド、N−(2−ヒドロキシブチル)(メタ)アクリルアミド、N−(3−ヒドロキシブチル)(メタ)アクリルアミド、N−(4−ヒドロキシブチル)(メタ)アクリルアミドなどのN−ヒドロキシアルキル(メタ)アクリルアミド等のアミドおよび水酸基含有モノマー。
2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、(メタ)アクリルアミドプロパンスルホン酸等のアミド、スルホ基および水酸基含有モノマー。
2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフェート等のリン酸基および水酸基含有モノマーが挙げられる。これらの中でも他のモノマーとの共重合性の面でアクリル酸2−ヒドロキシエチル及びアクリル酸4−ヒドロキシブチルが好ましい。
カルボキシル基含有モノマーは、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、カルボキシエチルアクリレート、カルボキシペンチルアクリレート、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イソクロトン酸等が挙げられる。これらの中でも他のモノマーとの共重合性の面でアクリル酸及びカルボキシエチルアクリレートが好ましい。
モノマー混合物(B1)が含む、水酸基含有モノマーおよびカルボキシル基含有モノマーからなる群より選択される1種以上のモノマーは、モノマー混合物(B1)100重量%中、0.01〜20重量%であり、0.1〜15重量%が好ましく、0.5〜10重量%がさらに好ましい。
モノマー混合物(B1)が含む、水酸基含有モノマーおよびカルボキシル基含有モノマー以外のモノマーは、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸アルコキシアルキル、グリコール系(メタ)アクリルエステルモノマー、窒素含有複素環系モノマー、その他のモノマーが挙げられる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸イソペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ドデシル等が挙げられる。これらの中でも、アクリル酸n−ブチル及びアクリル酸2−エチルヘキシルが好ましい。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、モノマー混合物(B1)100重量%中に10〜99.99重量%含むことが好ましく、15〜99重量%がより好ましく、15〜98重量%がさらに好ましい。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの中で炭素数1〜3のアルキル鎖を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルを用いると、曲面接着性がより向上し、さらに糊残りを抑制できる。炭素数1〜3のアルキル鎖を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルの中でも(メタ)アクリル酸メチル、および(メタ)アクリル酸エチルは、曲面接着性や耐久性がさらに向上するため好ましい。炭素数1〜3のアルキル鎖を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、モノマー混合物(B1)100重量%中、1〜30重量%含むことが好ましく、2〜20重量%がより好ましく、3〜10重量%がさらに好ましい。
(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルは、例えば、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル等の(メタ)アクリル酸アルコキシアルキル系モノマー等が挙げられる。
グリコール系(メタ)アクリルエステルモノマーは、グリコール末端がアルコキシ基で置換されている、アルコキシ(ポリ)アルキレングリコール(メタ)アクリレートが好ましい。例えば、メトキシ(ポリ)エチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシ(ポリ)ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(メタ)アクリル酸アルコキシアルキル、およびグリコール系(メタ)アクリルエステルモノマーは、分子内に親水性部位があるため高温高湿環境下での水分の保持と放出に優れる。例えば、皮膚貼り付けや、ウェアラブル端末機器、携帯電話等の用途では好ましく用いられる。(メタ)アクリル酸アルコキシアルキル、およびグリコール系(メタ)アクリルエステルモノマーは合計で、モノマー混合物(B1)100重量%中、1〜70重量%含まれることが好ましく、3〜40重量%がよりに好ましく、5〜30重量%がさらに好ましい。
その他のモノマーは、例えば、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−アクリロイルモルホリン等のアミド系モノマー;N−(メタ)アクリロイルオキシメチレンスクシンイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−メチルイタコンイミド等のイミド系モノマー;N−ビニル−2−ピロリドン、N−メチルビニルピロリドン、N−ビニルピリジン等の窒素含有複素環系モノマー;スチレンスルホン酸、アリルスルホン酸等のスルホン酸基含有モノマー、無水マレイン酸、無水イタコン酸等の酸無水物基含有モノマー;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;N−ビニルカルボン酸アミド類;N−ビニルカプロラクタム等のラクタム系モノマーが挙げられる。
その他モノマーは、所望する物性によって適宜使用することができる。モノマー混合物(B1)100重量%中、0.1〜10重量%含むことが好ましい。
前記アクリル系共重合体(A2)は、アクリル酸n−ブチルまたはアクリル酸2−エチルヘキシルの一方を主成分とし、反応性官能基含有モノマーとして、水酸基含有モノマーおよびカルボキシル基含有モノマーからなる群より選択される1種以上を含むモノマー混合物(B2)の共重合物であり、その重量平均分子量は500〜10,000である。
モノマー混合物(B2)は、アクリル酸n−ブチルまたはアクリル酸2−エチルヘキシルの一方を主成分とする。主成分とはモノマー混合物中に最も多くを含む成分である。このようなモノマー混合物(B2)を共重合したアクリル系共重合体(A2)は、曲面接着性、および高温環境での耐久性の向上に寄与する。
モノマー混合物(B2)は、反応性官能基含有モノマーとして、水酸基含有モノマーおよびカルボキシル基含有モノマーからなる群より選択される1種以上を必須とする。水酸基含有モノマーおよびカルボキシル基含有モノマーは、既に説明したモノマーを使用できる。
前記反応性官能基含有モノマーは、モノマー混合物(B2)中に0.01〜20重量%含み、0.1〜15重量%が好ましく、0.5〜10重量%がより好ましい。
モノマー混合物(B2)が含むことができる任意成分のモノマーは、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸アルコキシアルキル、グリコール系(メタ)アクリルエステルモノマー、窒素含有複素環系モノマー、その他のモノマーが挙げられる。これらのモノマーは、既に例示したモノマーを使用できる。
本発明において、前記モノマー混合物(B1)含む反応性官能基含有モノマー、および前記モノマー混合物(B2)が含む反応性官能基含有モノマーは、1種以上の同一モノマーを含む。これにより、例えば、1種類の架橋剤を使用する場合でもアクリル系共重合体(A1)およびアクリル系共重合体(A2)の架橋が容易になる。
アクリル系共重合体(A1)およびアクリル系共重合体(A2)の合成方法を説明する。
アクリル系共重合体(A1)は、モノマー混合物(B1)を共重合することで合成できる。また、アクリル系共重合体(A2)は、モノマー混合物(B2)を共重合することで合成できる。また、共重合は、ラジカル重合であり、溶液重合、乳化重合、懸濁重合、および塊状重合から適宜選択できるところ、溶液重合が好ましい。
アクリル系共重合体(A1)、およびアクリル系共重合体(A2)の合成方法を以下の通り例示する。
(i)アクリル系共重合体(A1)とアクリル系共重合体(A2)とをそれぞれ共重合した後、両者を混合する方法、
(ii)アクリル系共重合体(A1)を共重合した後に、同一の容器にモノマー混合物(B2)を追加してアクリル系共重合体(A2)を共重合する方法(いわゆる二段重合法)、
(iii)アクリル系共重合体(A1)を共重合した後に、同一の容器にモノマー混合物を追加せず、残留するモノマーでアクリル系共重合体(A2)を共重合する方法、
(iv)アクリル系共重合体(A2)を共重合した後に、同一の容器にモノマー混合物(B1)を追加してアクリル系共重合体(A1)を共重合する方法などが挙げられる。
重合反応は、例えば、撹拌翼を備えた重合反応槽にモノマー混合物を一括で仕込み重合することができる。また、滴下槽と撹拌翼を備えた重合反応槽にモノマー混合物を分割して仕込み滴下しながら重合することができる。また、マイクロリアクターやミリリアクターとも呼ばれる狭小流路を備えた反応装置にモノマー混合物を連続的に供給して重合することもできる。また、重合時に反応装置内を加熱加圧することにより重合反応を促進してもよい。重合条件は、例えば温度は50℃以上210℃以下、圧力は、蒸気圧以上4MPa以下程度が好ましい。
重合に用いる重合開始剤は、通常アゾ系化合物開始剤や過酸化物を使用する。アゾ系化合物は、例えば、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル(AMBN)、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオン酸)ジメチル、4,4’−アゾビス−4−シアノバレリアン酸、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタン)等が挙げられる。
過酸化物は、例えばベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロドデカン、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート等が挙げられる。
重合開始剤は、単独または2種以上を併用できる。
重合開始剤の使用量は、モノマー混合物全量100重量部に対して、通常0.1〜15重量部程度である。
重合に用いる重合開始剤は、水素引き抜き能力が低いものを選定すると、ゲルの成長が抑制されるため、反応設備の汚染を軽減することができる。即ち、重合開始剤の開裂反応後、炭素ラジカルを発生するものが好ましい。重合開始剤が過酸化物である場合は、開裂反応後の酸素ラジカルが、他の分子と反応する前に、速やかに炭素ラジカルに変換されるものが好ましい。
溶液重合に用いる有機溶剤は、例えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、酢酸メチル、酢酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサン等が挙げられる。溶媒は、単独または2種以上を併用できる。なお、共重合体の分子量を調整するために、アルコール、トルエン、メチルエチルケトンのような連鎖移動定数が比較的大きい溶媒を用いることもある。
アクリル系共重合体(A2)の重合に際しては、分子量を調整するために、連鎖移動剤を使用できる。連鎖移動剤は、例えば、2−メルカプトエタノール、α−チオグリセロール、2,3−ジメルカプト−1−プロパノール、オクチルメルカプタン、t−ノニルメルカプタン、ドデシルメルカプタン(ラウリルメルカプタン)、t−ドデシルメルカプタン、グリシジルメルカプタン、チオグリコール酸、チオグリコール酸メチル、チオグリコール酸エチル、チオグリコール酸プロピル、チオグリコール酸ブチル、チオグリコール酸t−ブチル、チオグリコール酸2−エチルヘキシル、チオグリコール酸オクチル、チオグリコール酸イソオクチル、チオグリコール酸デシル、チオグリコール酸ドデシル、エチレングリコールのチオグリコール酸エステル;ネオペンチルグリコールのチオグリコール酸エステル;ペンタエリスリトールのチオグリコール酸エステル;α−メチルスチレンダイマー等が挙げられる。連鎖移動剤は、単独または2種以上を併用できる。これらの中でも、チオグリコール酸、α−チオグリセロールが特に好ましい。
連鎖移動剤の使用量は、モノマー混合物(B2)100重量部に対して、0.01〜20重量部が好ましく、0.1〜15重量部がより好ましく、0.3〜10重量部がさらに好ましい。連鎖移動剤の使用量を上記範囲とすることで分子量を容易に制御できる。
アクリル系共重合体(A1)の重量平均分子量は30万〜200万が好ましく、35万〜150万がより好ましく、40万〜120万が特に好ましい。また、アクリル系共重合体(A2)の重量平均分子量は500〜10,000が好ましく、800〜8,000がより好ましく、1,000〜5,000が特に好ましい。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)を用いて測定して得られた溶出曲線において、分子量10,000を境界としたアクリル系共重合体(A1)およびアクリル系共重合体(A2)の面積比(以下、面積比と略する)は、(A1)/(A2)=85/15〜99.9/0.1であることが好ましく、90/10〜99.5/0.5であることがより好ましい。アクリル系共重合体(A2)が上記範囲内にあることで、曲面接着性と高温環境での耐久性がより向上し、糊残りおよび汚染がより生じ難くなる。
本発明の粘着剤は、アクリル系共重合体(A1)およびアクリル系共重合体(A2)に含まれる反応性官能基と架橋構造を形成し得る官能基を2個以上有する架橋剤を含むことが好ましい。なお、架橋剤は、前記官能基を2〜5個有することがより好ましい。
架橋剤は、ポリイソシアネート化合物、ポリエポキシ化合物、ポリアジリジン化合物、メラミンホルムアルデヒド縮合物、金属塩、金属キレート化合物等が挙げられる。これら中でも、基材への密着性、耐久性の観点から、ポリイソシアネート系化合物、ポリアジリジン化合物、ポリエポキシ化合物、金属キレート化合物が好ましい。
架橋剤は、単独または2種以上を併用できる。
ポリイソシアネート化合物は、例えば、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリレンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート;例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、芳香族ポリイソシアネート化合物の水素添加物等の脂肪族又は脂環族ポリイソシアネート;それらポリイソシアネートの2量体もしくは3量体、又はそれらポリイソシアネートとトリメチロールプロパンなどのポリオールとのアダクト体などの各種ポリイソシアネートに由来するポリイソシアネート化合物が挙げられる。
これらのポリイソシアネート化合物の中では、キシリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、ヘキサメチレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット体、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体が好ましく、トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体がさらに好ましい。
ポリイソシアネート化合物は、市販品でいうと、例えば、「タケネートD−110N」「タケネートD−120N」三井化学社製、「コロネートL」東ソー社製、「デスモジュールL75」住友バイエルウレタン社製等が挙げられる。
ポリアジリジン化合物は、一般的にポリイソシアネート化合物とエチレンイミンとの反応生成物である。原料のポリイソシアネート化合物は、既に例示した化合物を使用できる。また、トリメチロールプロパンやペンタエリトリトール等のポリオールと(メタ)アクリル酸等にα,β−不飽和カルボン酸とを反応させた多価エステルに対して、エチレンイミンを付加させた化合物もポリアジリジン化合物として使用できる。
ポリアジリジン化合物は、例えば、N,N’−ヘキサメチレンビス(1−アジリジンカルボアミド)、メチレンビス[N−(1−アジリジニルカルボニル)−4−アニリン]、テトラメチロールメタントリス(β−アジリジニルプロピオナト)、トリメチロールプロパントリス(β−アジリジニルプロピオナト)等が挙げられる。また、市販品でいうと、例えば、「TAZO」、「TAZM」相互薬工社製、「ケミタイトPZ−33」日本触媒社製等が挙げられる。
ポリエポキシ化合物は、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ポリテトラメチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセロールジグリシジルエーテル、グリセロールトリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、2,2−ジブロモネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ペンタエリトリトールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリシジルエステル、フタル酸ジグリシジルエステル、トリス(グリシジル)イソシアヌレート、トリス(グリシドキシエチル)イソシアヌレート、1,3−ビス(N,N−グリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−キシリレンジアミン等が挙げられる。これらの中でも4つのエポキシ基を含有する1,3−ビス(N,N−グリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−キシリレンジアミンが好ましい。また、市販品でいうと、「TETRAD−C」、「TETRAD−X」(三菱瓦斯化学社製)が好ましい。
金属キレート化合物は、例えばアルミニウム、鉄、銅、亜鉛、スズ、チタン、ニッケル、アンチモン、マグネシウム、バナジウム、クロムおよびジルコニウム等の多価金属と、アセチルアセトンまたはアセト酢酸エチルとの配位化合物である。金属キレート化合物は、例えば、アルミニウムエチルアセトアセテート・ジイソプロピレート、アルミニウムトリスアセチルアセトネート、アルミニウムトリスエチルアセトアセテート、アルミニウムビスエチルアセトアセテート・モノアセチルアセトネート、チタンアセチルアセトネート、チタンテトラアセチルアセトネート、チタンエチルアセトアセテート、チタン−1,3−プロパンジオキシビス(エチルアセトアセテート)、ジルコニウムテトラアセチルアセトネート、ジルコニウムモノアセチルアセトネート、ジルコニウムエチルアセトアセテート等が挙げられる。
架橋剤の使用量は、アクリル系共重合体(A1)とアクリル系共重合体(A2)との合計100重量部に対して、0.01〜10重量部が好ましく、0.05〜5重量部がより好ましい。架橋剤の使用量が0.01重量部以上であると、凝集力が高く耐久性が向上し、糊残りを抑制できる。また、使用量が10重量部以下になると、曲面接着性がより向上する。
本発明の粘着剤は、さらに粘着付与樹脂を含むことが好ましい。粘着付与樹脂の軟化点は100℃〜150℃が好ましい。
粘着付与樹脂は、例えば、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、石油系樹脂等が好ましい。これらの中でも、重合ロジンエステルが好ましい。重合ロジンエステルを用いると、アクリル系共重合体(A1)およびアクリル系共重合体(A2)との相溶性を向上し、曲面接着性の向上に寄与する
粘着付与樹脂の使用量は、アクリル系共重合体(A1)およびアクリル系共重合体(A2)の合計100重量部に対して5〜40重量部が好ましく、10〜30重量部がより好ましい。粘着付与樹脂の使用量が上記範囲にあると、曲面接着性と高温環境での耐久性とをより高いレベルで両立し、さらに糊残りを抑制できる。
本発明の粘着剤は、有機溶剤がメチルエチルケトンを含むことが好ましい。アクリル系共重合体(A1)およびアクリル系共重合体(A2)の少なくとも一方を合成する際にメチルエチルケトンを用いると、連鎖移動作用によって、重合反応中に反応装置に対するゲル等の付着を抑制できるため生産性がより向上する。
メチルエチルケトンは、有機溶剤中100重量%中に15〜100重量%含むことが好ましく、20〜80重量%がより好ましい。メチルエチルケトンと組み合わせる有機溶剤溶は、特に制限はないが、酢酸メチル、酢酸エチル、アセトン、トルエン等が好ましい。
本発明の粘着剤は、さらに少量の過酸化物を含むことが好ましい。過酸化物を適切な範囲で使用することで、粘着シートの経時変化をより抑制できる。粘着剤が過酸化物剤を含有すると、塗工時の乾燥工程の熱で過酸化物が開裂し、粘着剤中に残留するモノマーと反応するため粘着シートの経時変化を抑制できる。
過酸化物の配合方法は、アクリル系共重合体の合成に使用した過酸化物の一部を残留させてもよい。アクリル系共重合体の重合工程後に過酸化物を配合する方法が好ましい。
粘着剤中の過酸化物の濃度が高すぎると、特に高温での保存において、粘着剤が経時変化する場合がある。
過酸化物は、粘着剤中に10〜2000ppmを含むことが好ましく、30〜1500ppmがより好ましく、50〜1000ppmがさらに好ましい。
過酸化物は、既に例示した化合物から適宜選択して使用することができるところ、1時間半減期温度が60〜150℃の過酸化物が好ましく、さらに分子中に3級炭素または4級炭素を3以上有する過酸化物がより好ましい。
本発明の粘着剤には、さらに必要に応じて、耐候性安定剤、可塑剤、軟化剤、染料、顔料、無機充填剤等を適宜配合できる。
本発明の粘着シートは、基材と、粘着剤を含む粘着剤層とを備えている。前記粘着剤層は、架橋剤を使用している場合、架橋反応している。
粘着シートの作成は、例えば(1)粘着剤層は、基材の少なくとも一方の面に粘着剤を塗工し、乾燥・硬化することで形成できる。または、(2)剥離シート上に形成した粘着剤層を、基材上に転写することで形成できる。なお、粘着剤層の基材と接していない面は、使用する直前まで通常、剥離シートを貼り合わせている。
基材は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、セロファン等のプラスチック;上質紙、クラフト紙、クレープ紙、グラシン紙等の紙;、織布、不織布等の布;等が挙げられる。基材の形状は、例えば、フィルム状、シート状、テープ状、板状等が挙げられるが、特に限定されるものではない。また、基材がプラスチックである場合には、発泡体であってもよい。
基材の厚みは、通常5〜10000μm程度である。
粘着剤を塗工する方法は、例えばマイヤーバー、アプリケーター、刷毛、スプレー、ローラー、グラビアコーター、ダイコーター、リップコーター、コンマコーター、ナイフコーター、リバースコ−ター、スピンコーター等が挙げられる。乾燥は、例えば、熱風乾燥機、赤外線ヒーター等が挙げられる。乾燥温度は、通常50〜150℃程度である。
粘着層の厚さは、0.1〜200μmが好ましく、1〜100μmがより好ましい。
粘着シートに含まれる残留モノマーは、例えば経時変化や臭気等の原因にもなる為、一般に低濃度の方が良い。粘着シートの残留モノマー濃度は5000ppm以下が好ましく、500ppm以下がより好ましい。
剥離シートとしては、セロハン、各種プラスチックフィルム、紙等のフィルム状基材の表面を剥離処理したものが挙げられる。
剥離シートの厚みは、通常5〜200μm程度である。
本発明の粘着剤は、粘着シートに加工して、例えば車両の天板、床、内外装パネルの固定用、車両塗装や表面処理のマスキング用、出荷時の製品保護用、建築物の内外装部材固定用、コンクリートの養生保護用、家電製品の部材固定用、自動販売機の広告ステッカー用、LCDのスピーカーネット、ベゼル、化粧板の固定用、包装用、結束用、仮固定用、皮膚貼付用等様々な用途に使用できる。
以下に、実施例をもって本発明をより具体的に説明する。なお、例中、「部」とあるのは「重量部」を、「%」とあるのは「重量%」を、「ppm」とあるのは「重量ppm」を意味する。表中の配合量は、重量部である。
<分子量測定法>
重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)、および分子量分散度(Mw/Mn)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)の測定で求めたポリスチレン換算の数値であり、測定条件は以下のとおりである。
装置名:LC−GPCシステム「Prominence」(島津製作所製)
カラム:GMHXL 4本(東ソー社製)、HXL-H 1本(東ソー社製)を直列に連結した。
移動相溶媒: テトラヒドロフラン
流量: 1.0mL/分
カラム温度: 40℃
検出:RI
試料濃度:0.02%
なお、アクリル系共重合体(A1)およびアクリル系共重合体(A2)の面積比は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィを用いて測定して得られた溶出曲線において、分子量10,000を境界とした。
(合成例1)
反応槽、攪拌器、温度計、滴下ロート、および還流器を備えた重合装置を用い、アクリル酸n−ブチル60部、アクリル酸2−エチルヘキシル24部、アクリル酸メチル5部、アクリル酸5部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル1部、酢酸ビニル5部、酢酸エチル122部、ベンゾイルパーオキサイド0.1部の混合物を反応槽と滴下ロートにそれぞれ半量ずつ仕込み、窒素を流しながら反応槽を加熱し、重合開始を確認後、還流下、滴下ロートから混合物を1時間で滴下した。さらに7時間反応を継続した。その後冷却を行い、酢酸エチルを加え、不揮発分40%の重量平均分子量90万のアクリル系共重合体溶液(A1)を得た。
別途、反応槽、攪拌器、温度計、滴下ロート、および還流器を備えた重合装置を用い、アクリル酸n−ブチル60部、アクリル酸2−エチルヘキシル35部、アクリル酸5部、メチルエチルケトン900部、2−メルカプトエタノール0.1部、ベンゾイルパーオキサイド0.1部を反応槽に仕込み、窒素を流しながら反応槽を加熱し、重合開始を確認後還流下で5時間反応させた。次いで冷却を行い、酢酸エチルを加え、不揮発分10%の重量平均分子量4,000のアクリル系共重合体溶液(A2)を得た。
(合成例2〜12)
合成例1の配合を表1に記載された通りに変更した以外は、合成例1と同様に行うことで合成例2〜12についてそれぞれアクリル系共重合体溶液(A1)およびアクリル系共重合体溶液(A2)を得た。
(合成例13)
反応槽、攪拌器、温度計、滴下ロート、還流器を備えた重合装置を用い、アクリル酸n−ブチル30部、アクリル酸2−エチルヘキシル52部、アクリル酸メチル10部、アクリル酸8部、酢酸エチル102部、メチルエチルケトン20部、ベンゾイルパーオキサイド0.1部の混合物を反応槽と滴下ロートにそれぞれ半量ずつ仕込み、窒素を流しながら反応槽を加熱し、重合開始を確認後、還流下、滴下ロートから混合物を1時間で滴下した。さらに2時間反応を継続した。次いで冷却して、未反応モノマーを含むアクリル系共重合体溶液を得た。
前記溶液をサンプリングし、ガスクロマトグラフィーを用いて分析を行いモノマー混合物(B1)および(B2)の組成を算出した(結果は、表1参照)。次いで、狭小流路を備えた反応装置を130℃に加熱し、当該溶液にベンゾイルパーオキサイド0.1部を加えて撹拌しつつ、連続的に供給して、前記狭小流路を通過させながら未反応モノマーを重合させた。次いで冷却を行い、酢酸エチルを加え、不揮発分40%のアクリル系共重合体溶液を得た。得られたアクリル系共重合体の重量平均分子量を測定したところ、重量平均分子量70万のアクリル系共重合体(A1)、および重量平均分子量5,000のアクリル系共重合体溶液(A2)の混合物であり、そのゲルパーミエーションクロマトグラフィでの面積比は(A1)/(A2)=95/5であった。なお、前記狭小流路を備えた反応装置は、シリンジポンプと、オイルバスに没した内径3mm長さ0.5mのSUS316製の管と、水中に没した冷却部と、背圧弁と、受液容器とから成るステンレス製試験装置を使用した。
(合成例14〜18)
合成例13の配合を表1に記載された通りに変更した以外は、合成例13と同様に行うことで合成例14〜18についてそれぞれアクリル系共重合体溶液(A1)およびアクリル系共重合体溶液(A2)を含むアクリル系共重合体溶液得た。尚、モノマーの仕込み量は(B1)および(B2)を加算した数値であり、アクリル系重合体(A1)および(A2)の組成はガスクロマトグラフィー分析から算出した。下記合成例19および20も上記同様にモノマーの仕込み量は(B1)および(B2)を加算した。
(合成例19)
合成例13と同様の装置を用い、アクリル酸n−ブチル30部、アクリル酸2−エチルヘキシル52部、アクリル酸メチル10部、アクリル酸8部、酢酸エチル122部、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート0.11部の混合物を反応槽と滴下ロートにそれぞれ半量ずつ仕込み、窒素を流しながら反応槽を加熱し、重合開始を確認後、還流下、滴下ロートから混合物を1時間で滴下した。さらに還流下で2時間反応させた。次いで冷却して、未反応モノマーを含むアクリル系共重合体溶液を得た。前記溶液をサンプングし、ガスクロマトグラフィーを用いて分析を行いモノマー混合物(B1)および(B2)の組成を算出した。次いで、合成例13同様の狭小流路を備えた反応装置を130℃に加熱し、当該溶液に1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート0.11部を加えて撹拌しつつ、連続的に供給して、前記狭小流路を通過させながら未反応モノマーを重合させた。次いで冷却を行い、酢酸エチルを加え、不揮発分40%のアクリル系共重合体溶液を得た。得られたアクリル系共重合体の重量平均分子量を測定したところ、重量平均分子量70万のアクリル系共重合体(A1)、および重量平均分子量5,000のアクリル系共重合体溶液(A2)の混合物であり、そのゲルパーミエーションクロマトグラフィでの面積比は(A1)/(A2)=95/5であった。
(合成例20)
合成例13と同様の装置を用い、アクリル酸n−ブチル30部、アクリル酸2−エチルヘキシル52部、アクリル酸メチル10部、アクリル酸8部、酢酸エチル122部、ベンゾイルパーオキサイド0.1部の混合物を反応槽と滴下ロートにそれぞれ半量ずつ仕込み、窒素を流しながら反応槽を加熱し、重合開始を確認後、還流下、滴下ロートから混合物を1時間で滴下した。さらに2時間反応させた。次いで冷却して、未反応モノマーを含むアクリル系共重合体溶液を得た。前記溶液をサンプングし、ガスクロマトグラフィーを用いて分析を行いモノマー混合物(B1)および(B2)の組成を算出した。次いで、狭小流路を備えた反応装置を130℃に加熱し、当該溶液にベンゾイルパーオキサイド0.1部を加えて撹拌しつつ、連続的に供給して、前記狭小流路を通過させながら未反応モノマーを重合させた。次いで冷却を行い、酢酸エチルを加え、不揮発分40%のアクリル系共重合体溶液を得た。得られたアクリル系共重合体の重量平均分子量を測定したところ、重量平均分子量70万のアクリル系共重合体(A1)、および重量平均分子量5,000のアクリル系共重合体溶液(A2)の混合物であり、そのゲルパーミエーションクロマトグラフィでの面積比は(A1)/(A2)=95/5であった。
(合成例21)
反応槽、攪拌器、温度計、滴下ロート、還流器を備えた重合装置を用い、アクリル酸n−ブチル10部、アクリル酸2−エチルヘキシル7部、メタクリル酸ドデシル9部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル1.8部、アクリル酸メトキシエチル70部、酢酸エチル120部、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.1部の混合物を反応槽と滴下ロートにそれぞれ半量ずつ仕込み、窒素を流しながら反応槽を加熱し、重合開始を確認後、還流下、滴下ロートから混合物を1時間で滴下した。さらに7時間反応を継続した。次いで冷却を行いアクリル系共重合体溶液(A1)を得た。続いて、このアクリル系共重合体(A1)溶液に、アクリル酸2−エチルヘキシル1部、メタクリル酸ドデシル1部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル0.2部、ベンゾイルパーオキサイド0.1部、酢酸エチル2部を加えて撹拌、再加熱し、還流下で4時間反応を行った。次いで冷却し、酢酸エチルを加え、不揮発分40%のアクリル系共重合体溶液を得た。
(合成例22〜24)
合成例21の配合を表1に記載された通りに変更した以外は、合成例21と同様に行うことで合成例22〜24についてそれぞれアクリル系共重合体溶液(A1)およびアクリル系共重合体溶液(A2)を含むアクリル系共重合体溶液を得た。
(合成例25)
反応槽、攪拌器、温度計、滴下ロート、還流器を備えた重合装置を用い、アクリル酸2−エチルヘキシル9部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル1部、メチルエチルケトン90部、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.1部を反応槽に仕込み、窒素を流しながら還流下で4時間反応させた。次いで冷却を行いアクリル系共重合体溶液(A2)を得た。続いて、前記共重合体溶液に、アクリル酸n−ブチル8部、アクリル酸2−エチルヘキシル14部、メタクリル酸ドデシル16部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル2部、アクリル酸メトキシエチル50部、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.1部、酢酸エチル32部を加えて撹拌を加えて撹拌、再加熱し、還流下で7時間反応を行った。次いで冷却し、酢酸エチルを加え、不揮発分40%のアクリル系共重合体溶液を得た。
(合成例26〜27)
合成例25の配合を表1に記載された通りに変更した以外は、合成例25と同様に行うことで合成例26〜27についてそれぞれアクリル系共重合体溶液(A1)およびアクリル系共重合体溶液(A2)を含むアクリル系共重合体溶液を得た。
Figure 2018021127
MA:アクリル酸メチル
EA:アクリル酸エチル
BA:アクリル酸n−ブチル
2EHA:アクリル酸2−エチルヘキシル
MMA:メタクリル酸メチル
DMA:メタクリル酸ドデシル
AA:アクリル酸
2HEA:アクリル酸2−ヒドロキシエチル
4HBA:アクリル酸4−ヒドロキシブチル
VAC:酢酸ビニル
MEA:アクリル酸メトキシエチル
<実施例1>
合成例1のアクリル系共重合体溶液(A1)の不揮発分85部とアクリル系共重合体樹脂(A1)の不揮発分15部を混合し、ゲルパーミエーションクロマトグラフィでの面積比(A1)/(A2)=90/10のアクリル系共重合体混合物を得た。次いで前記混合物の不揮発分100部に対して、粘着付与樹脂(ペンセルD−125 荒川化学社社製)30部、架橋剤(トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体)を1部添加し、充分攪拌を行い粘着剤を得た。
<実施例2〜6>
合成例1で得られたアクリル系共重合体溶液(A1)およびアクリル系共重合体溶液(A2)を表1に記載された合成例に置き換え、表2に示した配合比でアクリル系共重合体溶液(A1)およびアクリル系共重合体溶液(A2)を混合し、粘着付与剤、架橋剤を用いて、実施例1と同様の方法により粘着剤を得た。
<実施例7>
合成例13で得られたアクリル系共重合体溶液の不揮発分100部に対して、粘着付与樹脂(ペンセルD−125 荒川化学社社製)20部、架橋剤(トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体)を1部添加し、充分攪拌後、粘着剤を得た。
<実施例8〜13>
実施例7の配合を表2に示す原料および配合量に変更した以外は、実施例7と同様に行うことでそれぞれ実施例8〜13の粘着剤を得た。
<実施例14>
合成例1のアクリル系共重合体溶液(A1)の不揮発分85部とアクリル系共重合体樹脂(A1)の不揮発分15部を混合し、ゲルパーミエーションクロマトグラフィでの面積比(A1)/(A2)=90/10のアクリル系共重合体混合物溶液を得た。更に前記溶液に重合開始剤ベンゾイルパーオキサイドを濃度が1000ppmとなる量を添加した。次いで前記混合物の不揮発分100部に対して、粘着付与樹脂(ペンセルD−125 荒川化学社社製)30部、架橋剤(トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体)を1部添加し、充分攪拌を行い、粘着剤を得た。
<実施例15>
合成例13で得られたアクリル系共重合体溶液の不揮発分100部に対して、粘着付与樹脂(ペンセルD−125 荒川化学社社製)20部、架橋剤(トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体)を1部添加した。さらに前記溶液に重合開始剤1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートを濃度が1000ppmとなる量を添加した。
<比較例1〜6>
実施例1との配合を表2に示した配合比でアクリル系共重合体溶液(A1)およびアクリル系共重合体溶液(A2)を混合し、実施例1と同様の方法により粘着剤を得た。
<比較例7>
実施例7の配合を表2に示す原料および配合量に変更した以外は、実施例8と同様に行うことでそれぞれ比較例7の粘着剤を得た。
<物性評価>
得られた粘着剤を市販の剥離シートに乾燥厚みが50μmになるよう塗工し、電気オーブンで100℃−2分、加熱乾燥し、溶剤を除去した後に、厚さ50μmのPETフィルムをラミネートして、粘着シートを得た。得られた粘着シートを23℃−50%RHの恒温恒湿室にて、所定のプレスを施して、7日間養生して架橋を完了させた。
<粘着力>
得られた粘着シートを23℃−50%RHの恒温恒湿室にて、長さ10cm×幅25mmの測定試料を準備した。当該測定試料から剥離シートを剥がし露出した粘着剤層を、研磨したステンレス(SUS)板に貼着した直後に、2kgロールで1往復圧着し、24時間放置した。次いで、引張試験機を用いて測定試料をSUS板から剥離速度300mm/min、剥離角180°で剥離することで粘着力を測定した。なお、評価基準は、下記の通りである。
評価基準
A:粘着力が20N/25mm以上。
B:粘着力が20N/25mm以下。
<汚染性>
上記粘着力測定で使用したSUS板に残留した粘着剤に由来する汚染を目視で評価した。なお、評価基準は、下記の通りである。
評価基準
○:くもり、糊残りが認められない。良好
△:くもり、糊残りが僅かに認められる。実用域
×:くもり、糊残りが顕著に認められる。実用不可
<曲面貼付性>
得られた粘着シートを23℃−50%RHの恒温恒湿室にて、長さ180mm×幅25mmの測定試料を準備した。当該測定試料から剥離シートを剥がし露出した粘着剤層を、80mmφの円筒状ポリプロピレン(PP)樹脂の円周方向に貼り付けた、24時間放置した。その後さらに80℃雰囲気下で24時間放置後、貼り付けられた測定試料の末端部分の剥がれた状態を目視で観察し、下記基準で評価した。
評価基準
◎:末端部分に剥がれがない。優れている
○:末端部分に剥がれが長さ5mm以下。良好
△:末端部分の剥がれが長さ10mm以下。実用域
×:末端部分の剥がれが長さ10mmを超えている。実用不可
<投錨性>
得られた粘着シートを23℃−50%RHの恒温恒湿室にて、長さ100mm×幅100mmの測定試料を準備した。当該測定試料から剥離シートを剥がし、粘着剤層にカッターにてPETフィルムを切断しない程度にクロスカットを行った。次いで、指でクロスカット部を3回強くこすり、こすった箇所の粘着剤がPETフィルム基材から剥離したかどうかを目視にて観察し、投錨性を下記基準で評価した。
評価基準
○:剥離なし、または、わずかに(面積5%未満)剥がれが見られる。良好
△:部分的に剥がれが見られる。実用域
×:全面的に剥がれが見られる。実用不可
<裁断性>
得られた粘着シートを23℃−50%RHの恒温恒湿室にて、長さ20cm×幅10cmの測定試料を準備した。塗工物試験片をクラフトナイフ(オルファ社製)で切断し、クラフトナイフの表面を、デジタル顕微鏡(キーエンス社製、VHX−100)を用いて観察し、下記基準で評価した。
評価基準
◎:クラフトナイフに粘着剤層成分の付着が認められない。優れている
○:クラフトナイフに粘着剤層成分の付着が僅かに認められる。良好
△:クラフトナイフに粘着剤層成分の付着が認められる。実用域
×:クラフトナイフに粘着剤層成分の付着が顕著に認められる。実用不可
<耐久性>
得られた粘着シートを23℃−50%RHの恒温恒湿室にて、長さ10cm×幅10cmの測定試料を準備した。当該測定試料から剥離シートを剥がし、ガラス板に粘着剤層を貼着し、50℃5気圧30分間の条件でオートクレーブ内に放置した。測定試料を取り出し、0℃30分間、および50℃30分間を1サイクルとして100サイクル繰り返して耐久性試験を行った。試験終了後の測定試料の外観変化を目視観察し、下記基準で評価した。
評価基準
○:ガラス板から測定試料のウキ、ハガレが認められない。良好
△:ガラス板から測定試料のウキ、ハガレが僅かに認められる。実用域
×:ガラス板から測定試料のウキ、ハガレが顕著に認められる。実用不可
<反応槽汚れ>
モノマー混合物(B1)、モノマー混合物(B2)それぞれの共重合反応において、反応終了後の反応装置のゲル付着を目視で観察し、下記基準で評価した。尚、合成例1〜12では反応装置を別々に使用しているため、ゲル付着の多い方を評価対象とした。
評価基準
◎:ゲル付着が極めて少ない。良好
○:少量のゲル付着があった。実用域
Figure 2018021127
<実施例16>
合成例21で得られた共重合体の不揮発分100部に対して、架橋剤(トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体)を1部添加し、充分攪拌後、粘着剤を得た。
<実施例17〜19>
実施例16の配合を表3に示す原料、配合比に変更した以外は、実施例16と同様に行うことでそれぞれ実施例17〜19の粘着剤を得た。
<比較例8〜10>
実施例16の配合を表3に示す原料、配合比に変更した以外は、実施例16と同様に行うことでそれぞれ比較例8〜10の粘着剤を得た。
実施例16〜19および比較例8〜10は、実施例1と同様に評価した。結果は、表3に記載する。
Figure 2018021127
<残留モノマー濃度>
得られた粘着シートの残留モノマーをガスクロマトグラフにより下記条件で分析し、下記基準で評価した。
分析条件
ガスクロマトグラフ: GC−4000(ジーエルサイエンス社製)
検出器:FID
オートサンプラー:HT−3(Tekmar社製)、スプリットインジェクションシステム(GCI15010)
カラム:AQUATIC 60m×0.32mmI.D.膜厚1.40μm(ジーエルサイエンス社製)中極性(25%Diphenyl,75%DimethylPolyoxane)
温度:オートサンプラー(100℃)、GC−4000(40℃5分保持、10℃/1分で200℃まで昇温、200℃14分保持)
キャリアガス:ヘリウム
注入口温度:200℃
注入量:1mL
検出器温度:250℃
評価基準
◎:0〜500ppm
○: 500〜5000ppm
<重合開始剤濃度>
重合開始剤の定量は液体クロマトグラフ質量分析計LC−MS(Waters ACQUITY UPLC/ZQ2000)で行った。粘着剤にメタノール等の貧溶媒を混合、重合開始剤を抽出、アクリル系共重合体を沈殿遠心分離後、上澄み液に内部標準物質を規定濃度添加した抽出液をLC−MSに導入した。各種重合開始剤特有の質量電荷比ピーク面積値を内部標準ピーク面積値で補正し、同様の抽出操作を経て得た検量線によって定量を行った。
実施例1、実施例7、実施例14、実施例15で得られた粘着剤を市販の剥離シートに乾燥厚みが50μmになるよう塗工し、電気オーブンで100℃−1分加熱し、更に電気オーブンで150℃−1分加熱し、溶剤を除去した後、厚さ50μmのPETフィルムをラミネートして、粘着シートを得た。得られた粘着シートを23℃−50%RHの恒温恒湿室にて、所定のプレスを施して、7日間養生して架橋を完了させた。粘着剤液中の開始剤濃度と、得られた粘着シート中の残留モノマー濃度を表4に記載する。
Figure 2018021127

Claims (8)

  1. 重量平均分子量30万〜200万のアクリル系共重合体(A1)、重量平均分子量500〜10,000のアクリル系共重合体(A2)、および有機溶剤を含み、
    前記アクリル系共重合体(A1)は、反応性官能基含有モノマーとして、水酸基含有モノマーおよびカルボキシル基含有モノマーからなる群より選択される1種以上を含むモノマー混合物(B1)の共重合物で、
    前記アクリル系共重合体(A2)は、アクリル酸n−ブチルまたはアクリル酸2−エチルヘキシルの一方を主成分として、反応性官能基含有モノマーとして、水酸基含有モノマーおよびカルボキシル基含有モノマーからなる群より選択される1種以上を含むモノマー混合物(B2)の共重合物、かつ前記反応性官能基含有モノマーは、モノマー混合物(B2)中に0.01〜10重量%を含み、
    前記モノマー混合物(B1)含む反応性官能基含有モノマー、および前記モノマー混合物(B2)が含む反応性官能基含有モノマーは、1種以上の同一モノマーを含む、粘着剤。
  2. 前記粘着剤は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィを用いて測定して得られた溶出曲線において、分子量10,000を境界としたアクリル系共重合体(A1)およびアクリル系共重合体(A2)の面積比が、(A1)/(A2)=85/15〜99.9/0.1である、請求項1記載の粘着剤。
  3. 前記モノマー混合物(B1)が、炭素数1〜3のアルキル鎖を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルを含む、請求項1または2記載の粘着剤。
  4. さらに、粘着付与樹脂を含む、請求項1〜3いずれか1項に記載の粘着剤。
  5. 前記モノマー混合物(B1)は、アクリル酸n−ブチルおよびアクリル酸2−エチルヘキシルからなる群より選択される1種以上のモノマーを含み、かつ前記モノマー混合物(B2)は、前記選択されたモノマーと同一のモノマーを1種以上含む、請求項1〜4いずれか1項に記載の粘着剤。
  6. 有機溶剤がメチルエチルケトンを含む、請求項1〜5いずれか1項に記載の粘着剤。
  7. さらに過酸化物を10〜2000ppm含む、請求項1〜6いずれか1項に記載の粘着剤。
  8. 基材と、請求項1〜7いずれか1項に記載の粘着剤を含む粘着剤層とを備えた粘着シート。
JP2016153410A 2016-08-04 2016-08-04 粘着剤 Pending JP2018021127A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016153410A JP2018021127A (ja) 2016-08-04 2016-08-04 粘着剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016153410A JP2018021127A (ja) 2016-08-04 2016-08-04 粘着剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018021127A true JP2018021127A (ja) 2018-02-08

Family

ID=61164280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016153410A Pending JP2018021127A (ja) 2016-08-04 2016-08-04 粘着剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018021127A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020021920A1 (ja) * 2018-07-23 2020-01-30 東洋インキScホールディングス株式会社 粘着剤および粘着シート
CN111040648A (zh) * 2019-12-23 2020-04-21 温州新宇无纺布有限公司 一种医用胶带及其制备方法
WO2020129355A1 (ja) * 2018-12-17 2020-06-25 Dic株式会社 自動車用組電線固定用粘着テープ
JPWO2021029314A1 (ja) * 2019-08-09 2021-02-18
KR20220053628A (ko) 2019-10-15 2022-04-29 소켄 케미칼 앤드 엔지니어링 캄파니, 리미티드 점착제 조성물 및 점착 시트

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020021920A1 (ja) * 2018-07-23 2020-01-30 東洋インキScホールディングス株式会社 粘着剤および粘着シート
CN112449649A (zh) * 2018-07-23 2021-03-05 东洋油墨Sc控股株式会社 粘着剂及粘着片
WO2020129355A1 (ja) * 2018-12-17 2020-06-25 Dic株式会社 自動車用組電線固定用粘着テープ
JP2020097649A (ja) * 2018-12-17 2020-06-25 Dic株式会社 自動車用組電線固定用粘着テープ
JPWO2021029314A1 (ja) * 2019-08-09 2021-02-18
WO2021029314A1 (ja) * 2019-08-09 2021-02-18 株式会社日本触媒 コンクリート養生粘着テープ用粘着剤組成物及びその利用
JP7348291B2 (ja) 2019-08-09 2023-09-20 株式会社日本触媒 コンクリート養生粘着テープ用粘着剤組成物及びその利用
KR20220053628A (ko) 2019-10-15 2022-04-29 소켄 케미칼 앤드 엔지니어링 캄파니, 리미티드 점착제 조성물 및 점착 시트
CN111040648A (zh) * 2019-12-23 2020-04-21 温州新宇无纺布有限公司 一种医用胶带及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4623485B2 (ja) 粘着剤組成物及び表面保護フィルム
JP7271606B2 (ja) 感圧接着剤
JP6108023B1 (ja) 粘着剤および粘着シート
JP2018021127A (ja) 粘着剤
JP6390376B2 (ja) 粘着剤および粘着シート
JP6204633B2 (ja) 粘着剤組成物及び粘着シート
JP6296184B1 (ja) ポリ塩化ビニル用粘着剤および粘着シート
JP2020176202A (ja) 溶剤型粘着剤組成物および粘着シート
JP6561647B2 (ja) 両面粘着テープ
JP7338444B2 (ja) 粘着剤および粘着シート
JP2017057295A (ja) ガラス研磨材用両面粘着テープ
JP6996326B2 (ja) ポリ塩化ビニル用粘着剤および粘着シート
JP6562279B2 (ja) 粘着剤および粘着シート
JP2004051812A (ja) 粘着剤組成物及び粘着シート
JP5230879B2 (ja) 粘着製品
JP2023043135A (ja) 粘着剤および粘着シート
JP6515395B2 (ja) 粘着剤および粘着シート
JP2023005131A (ja) 粘着剤組成物および粘着シート
JP2019094513A (ja) 粘着剤および粘着シート
JP7159764B2 (ja) 発泡体粘着テープ
JP2004217740A (ja) 粘着剤組成物、及びそれを用いた粘着シート
JP6994689B2 (ja) 粘着組成物および粘着シート
JP7184144B2 (ja) ポリ塩化ビニル用粘着剤および粘着シート
JP7390226B2 (ja) 粘着剤組成物、粘着剤層および粘着シート
JP2024027272A (ja) 粘着剤組成物及び粘着テープ