JP2017057295A - ガラス研磨材用両面粘着テープ - Google Patents

ガラス研磨材用両面粘着テープ Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、近年求められる強化ガラス等の硬度の高いガラスのガラス研磨においても好ましく使用でき、ガラス研磨の際にかかる強いせん断力や、高温環境でも剥がれやズレが発生し難く、耐熱性にも優れたガラス研磨材用両面粘着テープの提供を目的とする。【解決手段】 基材の一面に粘着剤層(A1)、他面に粘着剤層(A2)を備えるガラス研磨材用両面粘着テープであって、粘着剤層(A1)および粘着剤層(A2)の少なくともいずれかが、アクリル系共重合体(B)、テルペンフェノール樹脂(C)、液状キシレン系樹脂(D)、およびイソシアネート硬化剤を含み、かつアクリル系共重合体(B)100重量部に対し、テルペンフェノール樹脂(C)を20〜60重量部含む粘着剤(a)から形成されてなることを特徴とするガラス研磨材用両面粘着テープにより解決される。【選択図】なし

Description

本発明は、ガラス研磨材等に好ましく使用できる両面粘着テープに関する。
従来、ガラスの研磨は、研磨パッド等の研磨材を用いて研磨されており、研磨パッドは、研磨機の定盤に貼り合せて使用される。このとき、研磨パッドを研磨機の定盤に固定するために、両面粘着テープなどが使用されるが、研磨工程時に粘着剤層に対して強い剪断力がかかり、さらに研磨中の摩擦熱などにより、高温となることがあるため、粘着剤層が研磨パッドから剥がれたり、ズレが発生してしまうなどの問題が起こることがある。そのため、研磨材用の両面粘着テープには、強い剪断力に耐えうる凝集力と、高温に耐えうる耐熱性が求められる。また、研磨工程では酸性やアルカリ性のスラリー溶液が用いられるため、耐酸性や耐アルカリ性といった耐薬品性も求められる。さらに、研磨終了後に研磨機から研磨パッドを剥離するため、両面粘着テープが定盤側に残らないよう、研磨パッドに対する高い密着性と定盤側への再剥離性も求められている。
さらに近年ではスマートフォンやタブレット等の携帯端末の普及により、強化ガラス等の硬度の高いガラスなどが求められるようになり、従来より硬いガラスの研磨を必要とするため、より高いせん断力、耐熱性が求められるようになっている。そこで、ガラス研磨材用両面粘着テープとして、特許文献1、または特許文献2のようにアクリル系粘着剤やゴム系粘着剤を用いた両面粘着テープが検討されているが、近年求められる強化ガラス等の硬度の高いガラスを研磨するための研磨材用としては不十分であった。
特開2010−150512号公報 特開2011−122069号公報
本発明は、近年求められる強化ガラス等の硬度の高いガラスのガラス研磨においても好ましく使用でき、ガラス研磨の際にかかる強いせん断力や、高温環境でも剥がれやズレが発生し難く、耐熱性にも優れたガラス研磨材用両面粘着テープの提供を目的とする。
本発明者らは、前記諸問題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ガラス研磨材用両面粘着テープを構成する粘着剤層が、アクリル系共重合体(B)、特定量のテルペンフェノール樹脂(C)、液状キシレン系樹脂(D)、およびイソシアネート硬化剤(E)を含む粘着剤により形成されてなることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、基材の一面に粘着剤層(A1)、他面に粘着剤層(A2)を備えるガラス研磨材用両面粘着テープであって、
粘着剤層(A1)および粘着剤層(A2)の少なくともいずれかが、
アクリル系共重合体(B)、テルペンフェノール樹脂(C)、液状キシレン系樹脂(D)、およびイソシアネート硬化剤(E)を含み、
かつアクリル系共重合体(B)100重量部に対し、テルペンフェノール樹脂(C)を20〜60重量部含む粘着剤(a)から形成されてなることを特徴とするガラス研磨材用両面粘着テープである。
また、本発明は、テルペンフェノール樹脂(C)の軟化点が、95〜135℃である前記ガラス研磨材用両面粘着テープに関する。
また、本発明は、液状キシレン系樹脂(D)が、キシレンホルムアルデヒド重縮合体である前記ガラス研磨材用両面粘着テープに関する。
また、本発明は、粘着剤(a)が、アクリル系共重合体(B)100重量部に対し、液状キシレン系樹脂(C)を0.1〜10重量部含む前記ガラス研磨材用両面粘着テープに関する。
本発明の両面粘着テープを用いることで、ガラス研磨の際にかかる強いせん断力や、高温環境でも剥がれやズレが発生し難い両面粘着テープの供給が可能となる。
本発明のガラス研磨材用両面粘着テープは、粘着剤層(A1)および粘着剤層(A2)の少なくともいずれかが、アクリル系共重合体(B)、テルペンフェノール樹脂(C)、液状キシレン系樹脂(D)、およびイソシアネート硬化剤(E)を含み、かつアクリル系共重合体(B)100重量部に対し、テルペンフェノール樹脂(C)を20〜60重量部含む粘着剤(a)から形成されてなることを特徴とするガラス研磨材用両面粘着テープである。
なお本発明で粘着シート、粘着テープ、粘着フィルムは同義語である。
尚、本発明において、ガラス研磨材用両面粘着テープとは、ガラス研磨に用いる目的で使用される研磨パッド等のガラス研磨材を研磨機に固定するための両面粘着テープのことである。
《両面粘着テープ》
本発明の両面粘着テープは、基材の一面に粘着剤層(A1)、他面に粘着剤層(A2)を備えるものであって、粘着剤層(A1)および粘着剤層(A2)の少なくともいずれかが、本願の粘着剤(a)から形成されてなることを特徴とする。
本発明のガラス研磨材用両面粘着テープの粘着剤層は、一方が研磨材側粘着剤層であって、他方の面が、定盤側粘着剤層である。
なかでも、本発明の粘着剤(a)により形成される粘着剤層が、研磨材側粘着剤層であることが好ましい。
粘着剤層(A1)および粘着剤層(A2)の一方が粘着剤(a)により形成されたものである場合、他方の面の粘着剤層は、従来の粘着性樹脂、粘着付与樹脂、および必要に応じて硬化剤を含む粘着剤を制限なく用いることができる。
両面粘着テープの製造方法としては、粘着剤をそれぞれ剥離ライナーに塗工して粘着剤層を形成した後、基材を貼り合わせる方法(1)。または、基材に粘着剤を塗工し、粘着剤層を形成した後、剥離ライナーに粘着剤を塗工して粘着剤層を形成した方法(2)で製造できる。上記方法で、両面粘着テープが製造できる。なお、粘着剤層は、粘着テープを使用する直前まで剥離ライナーで保護されていることが通常である。
粘着剤の塗工は、例えばロールコーター法、コンマコーター法、リップコーター法、ダイコーター法、リバースコーター法、シルクスクリーン法、グラビアコーター法等の公知の方法が使用できる。塗工後は、熱風オーブン、赤外線ヒーター等で乾燥することができる。
前記粘着剤層の厚みは、10〜150μmが好ましく、30〜100μmがより好ましい。
粘着剤層を上記範囲にすることで、ガラス研磨用途に優れた両面粘着テープを得ることが出来る。
本発明で研磨材である研磨パッドとは、例えば、ウレタン系研磨パッド、不織布系研磨パッド、スウェード系研磨パッドなどが挙げられるが、ガラス研磨を目的としたパッドに使用されるのであれば、これらに限定されるものではない。
本発明において、前記基材は、不織布、紙、プラスチックフィルム、合成紙等粘着剤の基材として使用できる部材が使用できる。両面粘着テープの基材(芯材)として使用する場合は、不織布およびプラスチックフィルムが好ましい。前記プラスチックフィルムは、例えばポリエチレンおよびポロプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、ナイロン、トリアセチルセルロース、シクロオレフィン、ポリイミドおよびポリアミド等をフィルムにしたものが挙げられる。また基材は、前記プラスチックフィルムに所望塗工液を塗工した、反射防止(AR)フィルム、偏光板、位相差板など光学部材であっても良い。また、基材は、粘着剤層との密着性を高めるため易接着処理を施しても良い。前記易接着処理は、コロナ放電を行う乾式法およびアンカーコート剤と塗工する湿式法等の公知の方法を使用できる。また、基材は、帯電防止層を形成することができる。帯電防止剤は上段で説明した帯電防止剤の他に、導電性カーボン粒子、導電性金属粒子および導電性ポリマー等の少なくともいずれかを必要に応じて樹脂と配合した組成物が好ましい、または基材に金属蒸着または金属メッキを施すことで帯電防止層を形成できる。本発明で基材の厚さは特に制限されないが、5〜300μmが好ましい。前記基材の中で、両面に易接着処理面の施されたフィルムを用いる事がより好ましい。易接着処理面の施されたフィルムを用いる事で、粘着剤層との密着性が向上し、定盤に糊残りし難い両面粘着テープを得ることが出来る。
剥離ライナーは、紙、プラスチックフィルム、合成紙等の基材に、剥離剤を塗工して形成した剥離層を有する。剥離剤は、例えばシリコーン、アルキド樹脂、メラミン樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。本発明の再剥離型粘着剤は、剥離力が剥離剤の種類に依存し難い効果が得られる。なお、剥離ライナーの厚さは特に制限はないが10〜200μm程度である。
[粘着剤(a)]
粘着剤は、粘着性樹脂、粘着付与樹脂、および必要に応じで硬化剤を含む。粘着剤(a)は、粘着性樹脂としてアクリル系共重合体(B)と、粘着付与樹脂としてテルペンフェノール樹脂(C)および液状キシレン系樹脂(D)と、イソシアネート硬化剤(E)とを含み、かつアクリル系共重合体(B)100重量部に対し、テルペンフェノール樹脂(C)を20〜60重量部含む。
<粘着性樹脂>
粘着剤(a)は、粘着性樹脂として、アクリル系共重合体(B)を含有する。なかでも、カルボキシル基を有することが好ましく、また、水酸基を有するアクリル系共重合体であることが好ましい。
粘着性樹脂は、例えば、その他のアクリル粘着性樹脂、ウレタン粘着性樹脂、シリコン粘着性樹脂、または、ゴム等のエラストマー樹脂などをさらに含有してもよい。
(アクリル系共重合体(B))
アクリル系共重合体(B)としては、アクリルモノマーを用いて合成することが可能な(メタ)アクリル系重合体であり、なかでもカルボキシル基含有モノマーを用いることが好ましい。カルボキシル基含有モノマーとしては、カルボキシル基を有してさえいれば、制限されない。また、さらに水酸基含有モノマーを用いることが好ましい。
アクリル系共重合体(B)の前駆体であるアクリルモノマーとしては、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリルアミド、酢酸ビニル、アクリルニトリル等が挙げられる。
カルボキシル基含有モノマーとしては、例えば(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸等が挙げられる。
水酸基含有モノマーとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、N−メチロールアクリルアミド、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
これらの中でも硬化剤との適度な架橋性の観点から炭素数1〜3のアルキレン基を有する水酸基含有モノマーは、凝集力、耐熱性をより向上できるため好ましい。そして、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートがより好ましい。これらのモノマーは、単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
カルボキシル基含有モノマーの含有量は、アクリル系共重合体(B)を構成する全モノマー100重量%中、0.5〜10重量%であることが好ましく、1.5〜8.0重量%であることがより好ましい。0.5重量%以上であることで、強いせん断力に耐えうる凝集力を得やすく、10重量%以下にすることで、耐アルカリ性、耐酸性により優れ、研磨材に対する密着性が低下し難い。
水酸基含有モノマーの含有量は、アクリル系共重合体(B)を構成する全モノマー100重量%中、0.05〜1.5重量%であることが好ましく、0.01〜3重量%であることがより好ましい。3重量%以上であることで、強いせん断力に耐えうる凝集力を得やすく、0.01重量%以下にすることで、耐アルカリ性、耐酸性により優れ、研磨材に対する密着性が低下し難い。
アクリル系共重合体(B)を合成する際は、溶液重合、乳化重合、塊状重合または紫外線照射による重合等の重合方法をとることができるが、本発明では、反応制御や物性コントロールが容易な溶液重合を用いることが好ましい。
共重合には、過酸化物系の重合開始剤やアゾビス系の重合開始剤等、従来公知の重合開始剤を使用することができる。有機過酸化物の重合開始剤としては、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート等が挙げられ、アゾ系の重合開始剤としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド、2,2’−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジヒドロクロライド、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二硫酸塩、2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)等が挙げられる。これら重合開始剤は単独で使用しても、2種類以上の併用で使用してもよい。
<イソシアネート硬化剤>
本発明の粘着剤(a)は、イソシアネート硬化剤を含む。
イソシアネート化合物を使用することで、凝集力と耐熱性のコントロールが容易となる。更に、求めうる性能を損なわない範囲で、必要に応じてアジリジン化合物、金属キレート化合物、およびエポキシ化合物等を使用できるが、より好ましくは、金属キレート化合物を併用することである。金属キレート化合物を使用することで、耐酸性や耐アルカリ性といった、耐薬品性のコントロールが容易となる。
本発明において、粘着剤(a)に使用されるイソシアネート硬化剤としては、粘着性樹脂100重量部に対し、1.0〜10.0重量部を用いることが好ましく、2.0〜8.0重量部がより好ましい。1.0重量部以上であることで、強いせん断力に耐えうる凝集力を得やすく、15.0重量部以下にすることで、耐熱性に優れ、研磨材に対する密着性が低下し難い。さらに、金属キレート化合物を含有する場合、粘着性樹脂100重量部に対し、0.01〜1.0重量部を用いることが好ましく、0.05〜0.8重量部がより好ましい。0.01重量部以上であることで、強いせん断力に耐えうる凝集力を得やすく、1.0重量部以下にすることで、耐熱性に優れ、研磨材に対する密着性が低下し難い。
イソシアネート硬化剤として好ましくは、ポリイソシアネート化合物であり、ポリイソシアネート化合物の中でもさらに好ましくは、トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体である。
ポリイソシアネート化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルイソシアネートなどのポリイソシアネート化合物、及びこれらイソシアネート化合物とトリメチロールプロパン等のポリオール化合物とのアダクト体やビュレット体、またイソシアヌレート体、更にはこれらイソシアネート化合物と公知のポリエーテルポリオールやポリエステルポリオール、アクリルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオール等とのアダクト体等が挙げられる。
(その他の硬化剤)
また、粘着性樹脂と反応可能なアジリジン化合物、金属キレート化合物、およびエポキシ化合物等のその他の硬化剤をさらに含んでも良い。
金属キレート化合物としては、ニッケル、アルミニウム、クロム、鉄、チタン、亜鉛、コバルト、マンガン、銅、スズ、またはジルコニウム等の金属のキレート化合物が挙げられる。具体的には、例えば第二鉄トリスアセチルアセトネート、アルミニウムトリスアセチルアセトネート、アルミニウムモノアセチルアセトネートビス(エチルアセトアセテート)、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)等が挙げられるが、これらの中でのアルミニウムトリスアセチルアセトネートがより好ましい。
アジリジン化合物としては、例えば、N,N’−ヘキサメチレン−1,6−ビス(1−アジリジンカルボキシアミド、トリメチロールプロパン−トリ−β−アジリジニルプロピオネート、N,N’−ジフェニルメタン4,4’−ビス(1−アジリジンカルボキシアミド)、トリメチロールプロパン−トリ−β−(2−メチルアジリジン)プロピオネート等が挙げられる。
エポキシ化合物としては、例えば、ビスフェノールA、エピクロルヒドリン型のエポキシ系樹脂、エチレングリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ジグリシジルアニリン、ジアミングリシジルアミン、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−キシリレンジアミンおよび1,3−ビス(N,N’−ジアミングリシジルアミノメチル)シクロヘキサン等が挙げられる。
これら硬化剤は、単独で用いても、2種類以上を組み合わせ用いてもよい。
<粘着付与樹脂>
(テルペンフェノール樹脂(C))
本発明におけるテルペンフェノール樹脂(C)は、テルペンモノマーとフェノールを共重合してなる樹脂であり、粘着付与樹脂としての機能を有する。
このようなテルペンフェノール樹脂(C)を用いることにより、凝集力が高く耐熱性に優れた両面粘着テープとすることが可能となる。
また、テルペンフェノール樹脂(C)として、軟化点95〜135℃であることが好ましく、110〜135℃であることが、より好ましい。
軟化点が95℃以上であることで、耐熱性に優れ、研磨材に対する保持力が高く、密着性が低下し難く、135℃以下であることで耐熱性に優れ、かつ研磨材に対する粘着力がより優れたものとすることができる。
テルペンフェノール樹脂(C)の含有量は、アクリル系共重合体(B)100重量部に対し、20〜60重量部含むことが好ましく、より好ましくは、25〜55重量部であることが、粘着力、および耐熱性の観点で好ましい。
また、粘着剤(a)100重量%中、テルペンフェノール樹脂(C)を20〜60重量%含むことが好ましく、25〜50重量%がより好ましい。20重量%以上であることで、耐熱性を得やすく、60重量%以下にすることで、耐熱性に優れ、研磨材に対する密着性が低下し難い。
テルペンフェノール樹脂(C)としては、例えば、YSポリスターUシリーズ(ヤスハラケミカル社製)、YSポリスターTシリーズ(ヤスハラケミカル社製)、YSポリスターSシリーズ(ヤスハラケミカル社製)、YSポリスターGシリーズ(ヤスハラケミカル社製)、YSポリスターNシリーズ(ヤスハラケミカル社製)、YSポリスターKシリーズ(ヤスハラケミカル社製)、YSポリスターTHシリーズ(ヤスハラケミカル社製)、などが挙げられる。
これらのテルペンフェノール樹脂は、単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
これらの中でも、軟化点95〜135℃のテルペンフェノール樹脂としては、例えば、YSポリスターU130(ヤスハラケミカル社製、軟化点130±5℃)、YSポリスターU115(ヤスハラケミカル社製、軟化点115±5℃)、YSポリスターT130(ヤスハラケミカル社製、軟化点130±5℃)、YSポリスターT115(ヤスハラケミカル社製、軟化点115±5℃)、YSポリスターT100(ヤスハラケミカル社製、軟化点100±5℃)、YSポリスターG125(ヤスハラケミカル社製、軟化点125±5℃)、YSポリスターN125(ヤスハラケミカル社製、軟化点125±5℃)、YSポリスターK125(ヤスハラケミカル社製、軟化点125±5℃)、YSポリスターTH130(ヤスハラケミカル社製、軟化点130±5℃)、などを例示することができる。
なお、テルペンフェノール樹脂(C)の軟化点はJIS K2207に準じて測定した値である。
(液状キシレン系樹脂(D))
液状キシレン系樹脂(D)は、粘着付与樹脂としての機能を有する樹脂である。
液状キシレン系樹脂(D)として好ましくは、キシレンホルムアルデヒド重縮合体である。
液状キシレン系樹脂(D)としては例えば、ニカノールY−50(フドー社製、数平均分子量250、粘度50mPa・s、水酸基価20)、ニカノールY−100(フドー社製、数平均分子量270、粘度100mPa・s、水酸基価25)、ニカノールY−1000(フドー社製、数平均分子量330、粘度1000mPa・s、水酸基価21)、ニカノールLLL(フドー社製、数平均分子量340、粘度2500mPa・s、水酸基価36)、ニカノールLL(フドー社製、数平均分子量365、粘度4700mPa・s、水酸基価40)、ニカノールL(フドー社製、数平均分子量400、粘度12600mPa・s、水酸基価32)、などを例示することができる。
また、本明細書において液状とは、25℃における粘度が10〜30000mPa・sであることを示し、粘度は、試料を適量計量し25℃の温度に合わせた後、東機産業社製TVB-10M形粘度計を使用し、測定する粘度に合わせてローターM1、M2、M3、M4のいずれかを用いて回転数12rpmにて測定を開始してから1分後の粘度の値である。
粘度は3000〜15000mPa・sであるとより好ましい。液状キシレン系樹脂(D)は、単独で使用しても良いし、2種以上を組み合わせて使用しても良い。
液状キシレン系樹脂(D)の数平均分子量は、100〜500が好ましく、350〜450がより好ましい。また、水酸基価10〜50が好ましく、30〜45であることが更に好ましい。上記範囲であると研磨材に対する密着により優れている。
液状キシレン系樹脂(D)は、アクリル系共重合体(B)100重量部に対し、0.1〜10重量部用いることが好ましく、0.5〜8重量部がより好ましい。0.1重量部以上であると、研磨材に対する密着性が向上し、10重量部以下であると、凝集力が低下し難く、研磨材に対する保持力のズレが小さく、密着性により優れている。
(その他の粘着付与樹脂)
上記以外の粘着付与樹脂も、求められる性能を損なわない範囲で、必要に応じて使用することができる。例えば、ロジンエステル、重合ロジン、水添ロジン、不均化ロジン、マレイン酸変性ロジン、フマル酸変性ロジン、ロジンフェノール樹脂などのロジン系樹脂;、α−ピネン樹脂、β−ピネン樹脂、さらにはクマロン−インデン樹脂、スチレン系樹脂、アルキルフェノール樹脂や、石油樹脂またはその共重合体が挙げられるが、これらに限定するものではなく、単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の粘着剤(a)には、必要に応じて公知の粘着剤組成物に配合される充填剤、顔料、染料、希釈剤、老化防止剤、重合禁止剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、カップリング剤等、各種添加剤を含んでもよく、また、2種類以上を用いてもよい。また、添加剤の添加量は、必要な物性が得られる量とすればよく、特に限定されるものではない。
本発明において、粘着剤(a)として、さらに好ましくは、重量平均分子量30万〜150万が好ましく、50万〜120万がより好ましい。30万以上であることで、粘着剤が強いせん断力に耐えうる凝集力を得やすく、150万以下であることで、耐熱性に優れ、研磨材に対する密着性が低下し難い。
以下に、本発明を実施例によってより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお例中、「部」は「重量部」を、「%」は「重量%」を意味するものとする。
また、樹脂の重量平均分子量の測定方法は以下の通りである。
(樹脂の重量平均分子量)
樹脂の重量平均分子量は、GPC測定で求めたポリスチレン換算の重量平均分子量であり、GPC測定条件は以下のとおりである。装置:SHIMADZU Prominence((株)島津製作所製)カラム:TOSOH TSK−GEL GMHXL(東ソー(株)製)を使用。溶媒:テトラヒドロフラン、流速:0.5ml/min、温度:40℃、試料濃度:0.1wt%、試料注入量:100μl。
続いて、実施例および比較例で用いたアクリル系共重合体(B)、および粘着剤の製造方法について説明する。
<アクリル系共重合体(B)>
(アクリル系共重合体B1)
攪拌機、温度計、還流冷却器、滴下装置、窒素導入管を備えた4口フラスコに、窒素雰囲気下で、ブチルアクリレート24.86重量部、2-エチルヘキシルアクリレート21.1重量部、サクサンビニル2.5重量部、アクリル酸1.5重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート0.04重量部、溶剤として酢酸エチル、開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを適量仕込んだ。別途、滴下管に、ブチルアクリレート24.86重量部、2-エチルヘキシルアクリレート21.1重量部、サクサンビニル2.5重量部、アクリル酸1.5重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート0.04重量部、溶剤として酢酸エチル、開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを適量仕込んだ。次いでフラスコを徐々に加熱し、反応開始を確認後、滴下管から溶液を1時間かけて滴下した。さらに内温約80℃で8時間反応を継続した。反応終了後、冷却しつつ、酢酸エチル、トルエンで希釈することで、不揮発分は46.0%、粘度は9800mPa・s、重量平均分子量=810000のアクリルポリマーであるアクリル系共重合体B1溶液を得た。
(アクリル系共重合体B2〜B7))
アクリル系共重合体B1の製造におけるアクリルモノマー、その他原料、および配合量(重量部)を表1に示すように変更した以外は、アクリル系共重合体1溶液と同様にして、アクリル系共重合体B2〜B7の溶液を得た。
表1中の略号は下記の通りである。
・BA:ブチルアクリレート
・2EHA:2−エチルヘキシルアクリレート
・VAC:サクサンビニル
(カルボキシル基含有モノマー)
・AA:アクリル酸
(水酸基含有モノマー)
・HEA:2−ヒドロキシエチルアクリレート
<粘着剤>
(粘着剤(a−1))
合成例1のアクリル系共重合体溶液中のアクリル系共重合体B1の不揮発分100重量部に対して、液状キシレン樹脂として、ニカノールL(フドー社製)を5.0重量部、軟化点95〜135℃のテルペンフェノール樹脂として、YSポリスターT130(ヤスハラケミカル社製)を30.0重量部、イソシネート硬化剤として、イソシアネート化合物1(トリレンジイソシアネートトリメチロールプロパンアダクト体)(不揮発分37.5重量%の酢酸エチル溶液)を不揮発分換算で3.0重量部、溶剤として酢酸エチルを適量配合し、ディスパーで攪拌することで粘着剤(a−1)を得た。
(粘着剤(a−2〜18)、粘着剤(ac−1〜4))
粘着性樹脂、硬化剤、粘着付与樹脂の種類、および配合量(不揮発分重量部)を表2〜4に記載したように変更する以外は、粘着剤(a−1)と同様にして、粘着剤(a−2〜18)、粘着剤(ac−1〜4)を得た。
表2〜4中の略号は下記の通りである。また、配合量は、アクリル系共重合体の固形分に対する不揮発分換算の添加量(重量部)である。
[液状キシレン系樹脂(D)]
・ニカノールL:(フドー社製)
・ニカノールLL:(フドー社製)
・ニカノールLLL:(フドー社製)
[テルペンフェノール樹脂(C)]
・YSポリスターT80:
(ヤスハラケミカル社製、テルペンフェノール樹脂、軟化点80℃)
・YSポリスターT115:
(ヤスハラケミカル社製、テルペンフェノール樹脂、軟化点115℃)
・YSポリスターT130:
(ヤスハラケミカル社製、テルペンフェノール樹脂、軟化点130℃)
・YSポリスターT145:
(ヤスハラケミカル社製、テルペンフェノール樹脂、軟化点145℃)
[その他の粘着付与樹脂]
ペンセルD−125:(荒川化学社製、ロジンエステル樹脂、軟化点125℃)
[硬化剤]
・イソシアネート化合物1:トリレンジイソシアネートトリメチロールプロパンアダクト体37.5重量%酢酸エチル溶液の不揮発分換算
・金属キレート化合物1:アルミニウムトリスアセチルアセトネート5.0重量%メチルエチルケトン溶液の不揮発分換算
[実施例1]
(両面粘着シート1)
粘着剤(a−1)を、乾燥後の厚みが80μmになるよう25μmのPETフィルム基材に塗工(研磨材側粘着剤層(A1))し、100℃で2分間乾燥した後、剥離ライナーを貼り合わせ、次いで粘着剤(a−1)を、乾燥後の厚さが50μmになるよう剥離ライナーに塗工(定盤側粘着剤層(A2))し、100℃で2分間乾燥した後、PETフィルム基材の粘着剤が塗布されていない面に貼り合わせ、23℃-50%で1週間放置し、両面粘着シート1を得た。
[実施例2〜20、比較例1]
(両面粘着シート2〜21)
粘着剤の種類を表5〜7に記載したように変更する以外は、実施例1の両面粘着シート1と同様にして、両面粘着シート両面粘着シート2〜21を得た。なお、粘着剤層(A1)が研磨材側粘着剤層であって、粘着剤層(A1)が定盤側粘着剤層である。
<両面粘着テープの評価>
得られた両面粘着テープの評価を、下記方法で行なった。表5〜7に評価結果を示す。
(粘着力(20分後、24時間後))
得られた両面粘着シートの測定しない面の剥離ライナーを剥がし、25μmのPET基材を貼り合せた後、幅25mm・長さ100mmの大きさに準備し試料とした。次いで23℃−50%RH雰囲気下にて、得られた試料から、PET基材を貼り合せた面と逆の剥離ライナーを剥がし、露出した粘着剤層をステンレス板に2kgのローラーで1往復圧着し、20分または24時間放置後、引張試験機を使用して剥離角度180度、剥離速度0.3m/minの条件で粘着力を測定した。同様の方法にて両面の粘着力を測定した。
(保持力)
得られた粘着シートの測定しない面の剥離ライナーを剥がし、25μmのPET基材を貼り合せた後、幅25mm・長さ100mmの大きさに準備し試料とした。次いで23℃−50%RH雰囲気下にて、得られた試料からPET基材を貼り合せた面と逆の剥離ライナーを長さ25mm×幅25mm剥がしステンレス板に2kgロールで1往復圧着し、23℃−50%の雰囲気下で20分間放置した。その後、80℃の雰囲気下で1kgの重りを付け180度の方向に力が加わるようセットし、24時間後に粘着シートが被着体から何ミリずれているかを測定した。同様の方法にて両面の保持力を測定した。
(研磨材粘着力)
得られた両面粘着テープの定盤側粘着剤層(A2)面の剥離ライナーを剥がし、25μmのPET基材を貼り合せた後、23℃−50%の雰囲気下で長さ10mm×幅25mmの粘着テープの研磨材側粘着剤層(A1)の剥離ライナーを剥がし、研磨パッド(一般市販硬質ウレタンパッド)へ熱ラミネート(ラミネート速度:1.0m、ラミネート温度:90℃、ラミネート圧力:4.0kg/cm)で貼着し、23℃−50%の雰囲気下で24時間放置した。その後、23℃−50%の雰囲気下でJISZ1528の測定方法に準拠して、引張試験機を使用して剥離角度180度、剥離速度300mm/minで粘着力[X1]を測定した。数値が大きいほど粘着力が高く優れている。
(耐アルカリ性)
得られた両面粘着テープの定盤側粘着剤層(A2)面の剥離ライナーを剥がし、25μmのPET基材を貼り合せた後、23℃−50%の雰囲気下で長さ10mm×幅25mmの粘着シートの研磨材側粘着剤層(A1)の剥離ライナーを剥がし、研磨パッド(一般市販硬質ウレタンパッド)へ熱ラミネート(ラミネート速度:1.0m、ラミネート温度:90℃、ラミネート圧力:4.0kg/cm)で貼着し、23℃−50%の雰囲気下で24時間放置した。その後、水酸化ナトリウムを用いてpH11.5に調整した水溶液中に浸し、40℃の環境下で、さらに24時間放置した。その後、水溶液より試料を取り出し、水洗浄後、23℃−50%の雰囲気下でJISZ1528の測定方法に準拠して、引っ張り試験を用いて剥離速度300mm/minで粘着力[X2]を測定した。研磨パッド粘着力評価で得られた180度粘着力[X1]の値に対する変化が少ないほど耐アルカリ性に優れる。

変化値(N/25mm)=[X2]−[X1]
(耐酸性)
得られた両面粘着テープの定盤側粘着剤層(A2)面の剥離ライナーを剥がし、25μmのPET基材を貼り合せた後、23℃−50%の雰囲気下で長さ10mm×幅25mmの粘着シートの研磨材側粘着剤層(A1)の剥離ライナーを剥がし、研磨パッド(一般市販硬質ウレタンパッド)へ熱ラミネート(ラミネート速度:1.0m、ラミネート温度:90℃、ラミネート圧力:4.0kg/cm)で貼着し、23℃−50%の雰囲気下で24時間放置した。その後、硫酸を用いてpH1.5に調整した水溶液中に浸し、40℃の環境下で、さらに24時間放置した。その後、水溶液より試料を取り出し、水洗浄後、23℃−50%の雰囲気下でJISZ1528の測定方法に準拠して、引っ張り試験を用いて剥離速度300mm/minで粘着力[X3]を測定した。研磨パッド粘着力評価で得られた180度粘着力[X1]の値に対する変化が少ないほど耐酸性に優れる。

変化値(N/25mm)=[X3]−[X1]
(再剥離性)
得られた両面粘着テープの研磨材側粘着剤層(A1)面の剥離ライナーを剥がし、25μmのPET基材を貼り合せた後、23℃−50%の雰囲気下で長さ10mm×幅25mmの粘着シートの定盤側粘着剤層(A2)の剥離ライナーを剥がしステンレス板へ貼着し、2kgロールで1往復圧着し、すぐに50℃の温水中に投入し、24時間放置する。24時間経過後、水中より試料を取り出し、水洗浄後、23℃−50%の雰囲気下にて1時間放置。その後、温水中より試料を取り出し、水洗浄後、23℃−50%の雰囲気下でJISZ1528の測定方法に準拠して、引っ張り試験を用いて剥離速度300mm/minで剥離した。剥離後のSUS板の表面を目視で評価することで再剥離性を評価した。評価基準は以下の通りである。

〇:SUS板を汚染せず両面粘着テープを剥離できた。(良好)
△:SUS板をわずかに汚染した。 (実用上、問題なし)
×:SUS板を汚染した。 (実用不可)
表5〜表7の結果から、本発明の両面粘着テープは、粘着剤層に使用される粘着剤がアクリル系共重合体、テルペンフェノール樹脂、液状キシレン系樹脂、およびイソシアネート硬化剤を含み、かつアクリル系共重合体100重量部に対し、テルペンフェノール樹脂を20〜60重量部含む粘着剤から形成されることで、初期、および24時間後の粘着力も高く、高温環境でも保持力が高いため剥がれやズレが発生し難く、強い剪断力に耐えうる凝集力の向上を確認できた。さらに本願発明の両面粘着シートは、耐薬品性、再剥離性も良好であった。
それに対し、比較例の両面粘着テープは、研磨材粘着力が弱く、耐アルカリ性、および耐酸性後の粘着力にも問題がみられた。
とくに、液状キシレン樹脂を含有するだけでなく、さらにテルペンフェノール樹脂を含有していることで、研磨材に対する粘着力がより高くなり、耐アルカリ性および耐酸性に対する粘着力が小さく、良好である。

Claims (4)

  1. 基材の一面に粘着剤層(A1)、他面に粘着剤層(A2)を備えるガラス研磨材用両面粘着テープであって、
    粘着剤層(A1)および粘着剤層(A2)の少なくともいずれかが、
    アクリル系共重合体(B)、テルペンフェノール樹脂(C)、液状キシレン系樹脂(D)、およびイソシアネート硬化剤を含み、
    かつアクリル系共重合体(B)100重量部に対し、テルペンフェノール樹脂(C)を20〜60重量部含む粘着剤(a)から形成されてなることを特徴とするガラス研磨材用両面粘着テープ。
  2. テルペンフェノール樹脂(C)の軟化点が、95〜135℃である、請求項1記載のガラス研磨材用両面粘着テープ。
  3. 液状キシレン系樹脂(D)が、キシレンホルムアルデヒド重縮合体である、請求項1または2記載のガラス研磨材用両面粘着テープ。
  4. 粘着剤(a)が、アクリル系共重合体(B)100重量部に対し、液状キシレン系樹脂(C)を0.1〜10重量部含む、請求項1〜3いずれか1項記載のガラス研磨材用両面粘着テープ。
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