JP2018008661A - 後席用エアバッグ - Google Patents

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Abstract

【課題】容積が小さく、また拘束性能が前席の位置に影響されない後席用エアバッグを提供する。【解決手段】後席用エアバッグ1は、天井部4に沿って膨張する第3チャンバ13と、第3チャンバ13の後部から下方に向って膨張する第1チャンバ11と、該第3チャンバ13の前部に連なり、下方に向って膨張する第2チャンバ12とを有する。膨張した第1チャンバ11が乗員を拘束し、第2チャンバ12が第1チャンバ11に反力を与えてその前方移動を抑制する。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の後席乗員を拘束するための後席用エアバッグに関する。
後席乗員を拘束するための後席用エアバッグとして、WO2008/095615A1には、車室天井から後席乗員の前面側に大きく膨張する後席用エアバッグが記載されている。この後席用エアバッグは容積が大きいため、インフレータとして大容量のものが必要となる。
WO2014/016432A1には、側面視形状がく字形となるように膨張する後席用エアバッグが記載されている。この後席用エアバッグは、衝突時に後席乗員を受け止めた場合、後席用エアバッグが前席に当ることにより反力を得る構成となっている。そのため、前席の前後位置が拘束性能に影響する。
国際公開2008/095615号公報 国際公開2014/016432号公報
本発明は、容積が小さく、また拘束性能が前席の位置に影響されない後席用エアバッグを提供することを目的とする。
本発明の後席用エアバッグは、インフレータからのガスによって後席乗員の前方に膨張する後席用エアバッグにおいて、車室天井から下方に向って膨張する第1チャンバと、該第1チャンバの下部と該第1チャンバの上端よりも前方の車室天井との間に架け渡されるように膨張する第2チャンバとを備えたことを特徴とするものである。
本発明の一態様では、前記第2チャンバの下端が、第1チャンバの下端又は下端近傍に連結されている。
本発明の一態様では、前記第1チャンバの下端が第2チャンバの下端近傍に連結されている。
本発明の一態様では、前記第1チャンバの下部と第2チャンバの下部との連結部において、第1チャンバ内と第2チャンバ内とが連通している。
本発明の一態様では、前記第1チャンバと第2チャンバとの連結部は、後席用エアバッグの膨張完了状態において、後席乗員の頭部よりも下方に位置する。
本発明の一態様の後席用エアバッグは、前記第1チャンバの上部又は上下方向の途中部分と第2チャンバの上部又は上下方向の途中部分とを連結する第3チャンバを備えており、該第3チャンバ内と、第1チャンバ内及び第2チャンバ内の少なくとも一方とが連通している。
本発明の一態様の後席用エアバッグは、車室天井部に沿って膨張する第3チャンバを備えており、前記第1チャンバの上端部が第3チャンバの後端に連通し、前記第2チャンバの上端部が第3チャンバの前端に連通している。
本発明の一態様では、前記第3チャンバは、車体幅方向の中央部にインフレータ配備室が設けられ、車体幅方向の両端側に前記第1チャンバ及び第2チャンバ内に連通したチャンネル部がそれぞれ設けられており、該チャンネル部の膨張厚みがインフレータ配備室の膨張厚みよりも大きい。
本発明の一態様では、前記第1チャンバは、車室天井から下方かつ後方に膨張する。
本発明の一態様では、前記第1チャンバが第2チャンバよりも先に膨張する。
本発明の後席用エアバッグは、車室天井部から下方に向って膨張する第1チャンバと、該第1チャンバの下部と第1チャンバの上端よりも前方の車室天井との間に架け渡されるように膨張する第2チャンバを有している。車両衝突時には、第1チャンバが乗員を拘束し、第2チャンバが第1チャンバに反力を与えて第1チャンバの前方への退動を抑制する。
この後席用エアバッグは、第1チャンバと第2チャンバとの間があくので、容積が小さい。
実施の形態に係る後席用エアバッグの膨張時の側面図である。 実施の形態に係る後席用エアバッグの膨張時の斜視図である。 図2のIII−III線断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 実施の形態に係る後席用エアバッグの非膨張状態における平面図である。 別の実施の形態に係る後席用エアバッグの膨張時の側面図である。 別の実施の形態に係る後席用エアバッグの膨張時の側面図である。 別の実施の形態に係る後席用エアバッグの膨張時の平面図である。 別の実施の形態に係る後席用エアバッグの膨張時の平面図である。 別の実施の形態に係る後席用エアバッグの膨張時の正面図である。 別の実施の形態に係る後席用エアバッグの膨張時の側面図である。 別の実施の形態に係る後席用エアバッグの膨張時の断面図である。 別の実施の形態に係る後席用エアバッグの膨張時の断面図である。 別の実施の形態に係る後席用エアバッグの膨張時の断面図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。なお、以下の説明において、前後、左右、及び上下は後席用エアバッグ装置を備えた自動車の前後、左右及び上下に一致する。
図1〜5は本発明の一実施の形態に係る後席用エアバッグ1を示す。この後席用エアバッグ1は、自動車の前席2と後席3との間の車両の天井部4から下方に膨張して後席3の乗員Mを拘束するためのものである。
この後席用エアバッグ1は、天井部4に沿って膨張する第3チャンバ13と、第3チャンバ13の後端から下方に向って膨張する第1チャンバ11と、第3チャンバ13の前端から下方に向って膨張する第2チャンバ12とを有する。第1チャンバ11及び第2チャンバ12の下部同士は縫合により連結されている。この実施の形態では、第2チャンバ12の下端が第1チャンバ11の下端よりも若干上側の部分に連結されている。第3チャンバ13内にインフレータ14が設置されており、該インフレータ14からのガスによって後席用エアバッグ1が膨張する。
この後席用エアバッグ1は、図3〜5に示される通り、第1パネル31と第2パネル32とを縫合することにより製作されたものである。なお、図3,4は、図2のIII−III線、IV−IV線断面図であり、図5は、膨張前の後席用エアバッグ1を平たく広げた状態の平面図である。
第1パネル31と第2パネル32とは、一方向に長い略々長方形状の基布よりなり、それらの周縁部が縫合糸33によって縫合されている。なお、図5の通り、第3チャンバ13の幅は、第1及び第2チャンバ11,12よりも小さいものとなっている。
第1パネル31と第2パネル32とは、次に説明する環状縫目41〜46、直線状縫目51〜56及び縫目60によっても縫合されている。
第1チャンバ11と第3チャンバ13の境界部近傍には、複数個(この実施の形態では3個)の環状縫目41,42,43が後席用エアバッグ1の幅方向に間隔をあけて設けられている。第3チャンバ13と第2チャンバ12との境界部近傍には、複数個(この実施の形態では3個)の環状縫目44,45,46が後席用エアバッグ1の幅方向に間隔をあけて設けられている。
環状縫目41〜43と第1チャンバ11の下端辺11eとを連結するように直線状縫目51〜53が設けられている。環状縫目44〜46と第2チャンバ12の下端辺12eとを連結するように直線状縫目54〜56が設けられている。直線状縫目54は直線状縫目51の延長線上に位置し、直線状縫目55は直線状縫目52の延長線上に位置し、直線状縫目56は直線状縫目53の延長線上に位置している。
これらの直線状縫目51〜56は、後席用エアバッグ1の長手方向に延在している。直線状縫目51〜56により、長手方向に延在するセル11c,12cが形成される。
第3チャンバ13にあっては、縫目60が設けられている。縫目60は、後席用エアバッグ1の長手方向に延在する4条の直線状縫目61〜64と、幅方向に延在する直線状縫目65〜68とを有する。直線状縫目61〜64は、後席用エアバッグ1の幅方向に間隔をあけて平行に設けられている。直線状縫目61,62の第1チャンバ11側の端部同士を繋ぐように直線状縫目65が設けられ、直線状縫目63,64の第1チャンバ11側の端部同士を繋ぐように直線状縫目66が設けられている。
直線状縫目61,64と、後席用エアバッグ周縁の縫合糸33との間は流路(チャンネル部)71,72となっている。このチャンネル部71,72によって第1チャンバ11内と第2チャンバ12内とが連通している。
直線状縫目61,64の第2チャンバ12側の端部は、直線状縫目62,63の第2チャンバ12側の端部よりも第2チャンバ12側に延出している。直線状縫目61,64の第2チャンバ12側の端部同士を繋ぐように直線状縫目67が設けられ、直線状縫目62,63の第2チャンバ12側の端部同士を繋ぐように直線状縫目68が設けられている。
環状縫目41〜46及び直線状縫目51〜56,61〜68によって後席用エアバッグ1の膨張厚みが規制される。
直線状縫目62,63と直線状縫目68とで囲まれた部分がインフレータ配備室70となっている。このインフレータ配備室70は第1チャンバ11内に向って開放している。
インフレータ配備室70内に直線状縫目62,63と平行にインフレータ14が配置されている。この実施の形態では、インフレータ14はシリンダ型である。図1,3の通り、インフレータ14の側面からはスタッドボルト14aが突設されている。スタッドボルト14aは第1パネル31に設けられたボルト挿通孔31a(図5)を通って後席用エアバッグ1外に突出し、後席用エアバッグ装置のケースに固定される。インフレータ14は、ガス噴出口が第1チャンバ11側となるように配置されている。
このように構成された後席用エアバッグ1は、折り畳まれ、天井部4内に配置され、ルーフガーニッシュによって覆われている。
車両衝突時には、インフレータ14がガス噴出作動し、後席用エアバッグ1が膨張する。図1の通り、第3チャンバ13は天井部4に沿って膨張し、第1チャンバ11が第3チャンバ13の後端から下方に膨張する。第2チャンバ12は、第3チャンバ13の前端から下方に向って膨張する。インフレータ14からのガスは、主として第1チャンバ11を膨張させた後、直線状縫目61,64と第3チャンバ13の側辺部との間の流路(チャンネル部)71,72を通って第2チャンバ12に流入する。従って、第1チャンバ11は第2チャンバ12に先行して膨張する。この実施の形態では、膨張完了状態において、第1チャンバ11及び第2チャンバ12は下方ほど後方となるように傾斜する。
膨張完了状態では、第1チャンバ11と第2チャンバ12との連結部は、乗員MとしてAM50%衝突試験ダミー、AF5%衝突試験ダミー、衝突試験用6歳児ダミー等を用いた場合の頭部よりも下位に位置する。この実施の形態では、第1チャンバ11の下端は、後席乗員Mの大腿部、腹部又は胸部に当接するか、又は大腿部の直上に位置する。
後席乗員Mの頭部を含めた上半身はこのように膨張した第1チャンバ11によって拘束される。第1チャンバ11は乗員Mの上半身の前方に広く略平面状に展開するので、乗員Mを受け止める受承面積が大きい。この後席用エアバッグ1は、第1チャンバ11と第2チャンバ12との間が開いているので、容積が小さい。そのため、インフレータ14として、容量の小さいものを用いても後席用エアバッグ1が早期に膨張完了する。
膨張した後席用エアバッグ1にあっては、第1チャンバ11の下部が第2チャンバ12の下部に連結されているので、乗員を受け止めた第1チャンバ11に対し第2チャンバ12によって反力が与えられ、第1チャンバ11の前方移動が抑制される。
このように、車両衝突時における第1チャンバ11の前方移動が第2チャンバ12からの反力によって抑制されるため、前席2の位置やリクライニング角度が様々であっても、後席用エアバッグ1による乗員Mの拘束性能に変化は殆どない。
図6〜図14を参照して別の実施の形態について説明する。
図6(a)の後席用エアバッグ1Aでは、第3チャンバ13Aは第1チャンバ11と第2チャンバ12の上下方向の途中部分(この実施の形態では、上下方向の中間よりも若干上位の部分)同士を連結するように設けられている。その他の構成は後席用エアバッグ1と同様である。なお、第3チャンバ13Aの前端が第2チャンバ12の上端に連結されてもよく、第3チャンバ13Aの後端が第1チャンバ11の上端に連結されてもよい。
図6(b)の後席用エアバッグ1Bは、第3チャンバを省略し、第1チャンバ11の下端と第2チャンバ12の下端とを連結して連通させたものである。インフレータからのガスは直接に又はダクトを介して第1チャンバ11の上部に供給され、第1チャンバ11の下部から第2チャンバ12に流入する。その他の構成は後席用エアバッグ1と同様である。
図6(c)の後席用エアバッグ1Cは、第1チャンバ11の下端近傍(第1チャンバ11の下端よりも若干上位)に第2チャンバ12の下端を連結して連通させたものである。図6(d)の後席用エアバッグ1Dは、第2チャンバ12の下端近傍に第1チャンバ11の下端を連結して連通させたものである。後席用エアバッグ1C,1Dのその他の構成は後席用エアバッグ1Bと同様である。後席用エアバッグ1B,1C,1Dにおいては第3チャンバ13が設けられていないが、第3チャンバ13が設けられてもよい。
図7の後席用エアバッグ1Eは、膨張完了状態において、第1チャンバ11が略鉛直となるように構成されている。前記各後席用エアバッグにおいても、膨張完了状態において第1チャンバ11が略鉛直となるように構成されてもよい。図示は省略するが、膨張完了状態において、第1チャンバ11が下方ほど前方となってもよい。
図8の後席用エアバッグ1Fは、膨張完了状態において、第2チャンバ12Fの下部12fが大厚みとなるように膨張するよう構成されている。この厚みの大きい下部12fが第1チャンバ11に連結又は当接し、第1チャンバ11に反力を与える。
図9は本発明のさらに別の実施の形態に係る後席用エアバッグ1Gの第1チャンバ11Gの膨張完了状態における平面図である。なお、図9では、第2チャンバの図示が省略されている。
この後席用エアバッグ1Gでは、第1チャンバ11Gの後面の左右方向の中央が両サイドに比べて車両前方に凹む構成とされている。この第1チャンバ11Gにあっては、斜め衝突又はオフセット衝突に際して乗員Mが第1チャンバ11Gの後面に対し矢印R又はLの如く略垂直に受け止められる。
上記実施の形態では、直線状縫目51〜53、54〜56によって第1チャンバ11及び第2チャンバ12内に区画されることにより、各チャンバ11,12内に、それぞれ4個のセル12cが形成されているが、セルの数はこれに限定されない。セルの数は2、3又は5以上であってもよい。
3個以上のセルを有する第2チャンバにあっては、左右方向中央側のセルの長さが左右両サイドのセルよりも短くてもよい。この一例を図10に示す。
図10は、3個のセル12h,12i,12jを有する第2チャンバ12Hを備えた後席用エアバッグ1Hの膨張完了時の正面図である。この後席用エアバッグ1Hにあっては、左右両サイドのセル12h,12jに比べて、中央のセル12iの上下方向長さが短いものとなっている。この第2チャンバ12Hは、セル12h,12jの下部が第1チャンバの下部に連結されるか又は当接することにより、第1チャンバに対し反力を与える。中央のセル12iは、左右のセル12h,12jの強度を増すために設けられている。
図示の後席用エアバッグでは、第1チャンバと第2チャンバの下部が直接的に連結されているが、テザー又はパネルを介して連結されてもよい。その一例に係る後席用エアバッグ1Iを図11に示す。なお、図11は後席用エアバッグ1Iの膨張途中における側面図である。
この後席用エアバッグ1Iは、第1チャンバ11の下部及び上下方向中間付近と第2チャンバ12の下端とをそれぞれテザー81,82によって連結したものであり、その他の構成は後席用エアバッグ1と同様である。なお、テザー81のみを設けてもよく、3本以上のテザーを設けてもよい。また、テザーの代りにパネルを用いてもよい。後席用エアバッグ1Iが膨張完了状態になると、第2チャンバ12の下部が第1チャンバ11の下部に当接し、第1チャンバ11に対し反力を与える。
上記実施の形態では、直線状縫目51〜53,54〜56によってセルを区画形成しているが、パネル31,32間に仕切りパネルを架け渡すことによりセルを形成してもよい。その一例に係る後席用エアバッグ1Jの断面を図12に示す。なお、図12は、前記図4と同一部分の断面を示している。
この後席用エアバッグ1Jにあっては、パネル31,32間に仕切パネル90が架け渡されている。仕切パネル90は縫合糸91,92によってパネル31,32に縫着されている。
本発明では、仕切パネル90の代りに内部テザー又はシーラントによって、チャンバの膨張厚みを規制するにようにしてもよい。
本発明では、第3チャンバ13のチャンネル部71,72の膨張厚みをインフレータ配備室70の膨張厚みよりも大きくしてもよい。その一例に係る後席用エアバッグ1K,1Lを図13,14に示す。
図13の後席用エアバッグ1Kでは、チャンネル部71,72の幅(直線状縫目61,64と周縁部の縫合糸33との距離)を大きく設定することにより、チャンネル部71,72の膨張厚みをインフレータ配備室70の膨張厚みよりも大きくしている。なお、膨張厚みを大きくする部分はチャンネル部の一部とし、チャンネル部の容積増加を抑制するようにしてもよい。
図14の後席用エアバッグ1Lでは、チャンネル部71,72を幅方向に横断するテザー75を設けることによって、チャンネル部71,72の幅を小さくし、チャンネル部71,72の膨張厚みをインフレータ配備室70の膨張厚みよりも大きくしている。テザー75の両端部は、パネル31,32に挟み込まれ、直線状縫目61,64と周縁部の縫合糸33とによってパネル31,32に縫着されている。この図14のようにテザー75を用いると、チャンネル部71,72の容積を増大させることなく、チャンネル部71,72の膨張厚みを大きくすることができる。
なお、図13(a)及び図14は、後席用エアバッグ1K,1Lが天井部4と干渉せずに自由膨張した状態の、図3と同様部分の断面を示している。図13(b)は後席用エアバッグ1Kの第3チャンバ13が天井部4に沿って膨張した状態を示す断面図である。図13,14のその他の符号は図3と同一部分を示している。
このように、チャンネル部71,72の膨張厚みをインフレータ配備室70よりも大きくした後席用エアバッグ1K,1Lにあっては、図13(b)のように、第3チャンバ13が天井部4に沿って膨張した場合、チャンネル部71,72の上面が天井部4に押し付けられることにより、後席用エアバッグ1K,1Lの姿勢の安定性が高くなる。
上記実施の形態は本発明の一例であり、本発明は図示以外の構成とされてもよい。
1,1A〜1L 後席用エアバッグ
2 前席
3 後席
4 天井部
11,11G 第1チャンバ
12 第2チャンバ
13,13A 第3チャンバ
14 インフレータ
31 第1パネル
32 第2パネル
41〜46 環状縫目
51〜56,61〜68 直線状縫目
70 インフレータ配備室
71,72 チャンネル部
75,81,82 テザー

Claims (10)

  1. インフレータからのガスによって後席乗員の前方に膨張する後席用エアバッグにおいて、
    車室天井から下方に向って膨張する第1チャンバと、
    該第1チャンバの下部と該第1チャンバの上端よりも前方の車室天井との間に架け渡されるように膨張する第2チャンバと
    を備えたことを特徴とする後席用エアバッグ。
  2. 請求項1において、前記第2チャンバの下端が、第1チャンバの下端又は下端近傍に連結されていることを特徴とする後席用エアバッグ。
  3. 請求項1において、前記第1チャンバの下端が第2チャンバの下端近傍に連結されていることを特徴とする後席用エアバッグ。
  4. 請求項2又は3において、前記第1チャンバの下部と第2チャンバの下部との連結部において、第1チャンバ内と第2チャンバ内とが連通していることを特徴とする後席用エアバッグ。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項において、前記第1チャンバと第2チャンバとの連結部は、後席用エアバッグの膨張完了状態において、後席乗員の頭部よりも下方に位置することを特徴とする後席用エアバッグ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、前記第1チャンバの上部又は上下方向の途中部分と第2チャンバの上部又は上下方向の途中部分とを連結する第3チャンバを備えており、
    該第3チャンバ内と、第1チャンバ内及び第2チャンバ内の少なくとも一方とが連通していることを特徴とする後席用エアバッグ。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項において、
    車室天井部に沿って膨張する第3チャンバを備えており、
    前記第1チャンバの上端部が第3チャンバの後端に連通し、
    前記第2チャンバの上端部が第3チャンバの前端に連通していることを特徴とする後席用エアバッグ。
  8. 請求項7において、前記第3チャンバは、車体幅方向の中央部にインフレータ配備室が設けられ、車体幅方向の両端側に前記第1チャンバ及び第2チャンバ内に連通したチャンネル部がそれぞれ設けられており、
    該チャンネル部の膨張厚みがインフレータ配備室の膨張厚みよりも大きいことを特徴とする後席用エアバッグ。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項において、前記第1チャンバは、車室天井部から下方かつ後方に膨張することを特徴とする後席用エアバッグ。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項において、前記第1チャンバが第2チャンバよりも先に膨張することを特徴とする後席用エアバッグ。
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