JP2018007729A - 移動式什器 - Google Patents
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Abstract
Description
移動式什器は、移動する際に天板に載置された物品が落下する虞があるため、天板に載置された物品が落下することを防止するための落下防止部材が天板の縁部近傍に上側に突出するように設けられることがある。
このような構成とすることにより、移動式什器が前後方向に移動したときや、第2天板が第1天板に対して前後方向にスライドした時に、第2天板から前方に物品が落下することをより確実に防止することができる。
このような構成とすることにより、前部落下防止部材を安価かつ簡易に形成することができる。また、第2天板および前部落下防止部材の見栄えを良くすることができる。
このような構成とすることにより、第2天板に電子機器が載置されている場合に、使用者が上端部の平坦面に手を置いた状態で電子機器を操作することができるため、第2天板に載置された電子機器の操作が行いやすく、移動式什器の使い勝手を良くすることができる。
このような構成とすることにより、前部落下防止部材とは別に手掛け部を設ける場合と比べて、安価にかつ簡易的に前部落下防止部材および手掛け部を設けることができる。
このような構成とすることにより、移動式什器が前後方向に移動したときや、第2天板が第1天板に対して前後方向にスライドした時に、第2天板から後方に物品が落下することをより確実に防止することができる。
このような構成とすることにより、第2天板から物品が側方に落下することも確実に防止できる。
図1に示す移動式什器1は、例えば、オフィスや病院、公共施設などの執務空間において、電子機器、書類ファイルや薬品などを載置して移動可能に構成されている。
移動式什器1は、不図示の使用者がハンドル41を把持して押すことで移動するように構成されている。
以下の説明では、移動式什器において使用者と近接し対向する側(ハンドル41が設けられている側、手前側)を前側とし、使用者と離間する側(ハンドル41と離間する側、奥側)を後側とし、前側と後側を結ぶ水平方向を前後方向とする。また、前後方向に直交する水平方向を幅方向とする。
内側支柱ユニット32は、筒状に形成され、上下方向に延びる向きで外側支柱ユニット31に上下方向に移動可能に挿通されている。内側支柱ユニット32は、上端部に第1天板4が固定されている。内側支柱ユニット32は、外側支柱ユニット31に対して上下方向の所定のピッチの各位置において固定可能に構成されている。外側支柱ユニット31に対する内側支柱ユニット32の高さを調整することで第1天板4の高さを任意の高さに調整することができる。
第1天板4の前縁部には、前方に突出するハンドル41(図2乃至図4では省略)が設けられている。ハンドル41は、移動式什器1を走行させる際に使用者が把持するために設けられている。
第1天板4の下側には、第1天板4に支持され、不図示のアダプター等の物品を収容可能な第1物品収容部42が設けられている。
第1天板4の後縁部4cには、幅方向の中間部に前側に窪んだ切欠き部43が形成されている。
第1天板4の幅方向の一方側の縁部近傍には、上下方向に貫通し第1側部落下部材7Aを固定するネジ(不図示)が挿通される孔部44が前後方向に間隔をあけて2つ形成されている。第1天板4の幅方向の他方側の縁部には、上下方向に貫通し第2側部落下部材7Bを固定するネジが挿通される孔部44が前後方向に間隔をあけて2つ形成されている。これらの孔部44,44…のうちの前側の孔部は、第1天板4の前後方向の中間部に形成され、後側の孔部は第1天板4の後端部近傍に形成されている。
第2天板5の幅方向の寸法は、第1天板4の幅方向の寸法と略同じ寸法に形成されている。第2天板5の前後方向の寸法は、第1天板4の前後方向の寸法よりも小さく形成されている。第2天板5の前後方向の寸法は、例えば、第1天板4の前後方向の寸法の1/2〜2/3程度に設定されている。
第2天板5の下側には、第1天板4に支持され、不図示のファイルや用箋挟などを収容可能な第2物品収容部51(図4参照)が設けられている。
第1板部91の前面と第2板部92の下面と第3板部93の後面において下向きに開口する凹部95が形成されこの凹部95が第2天板5をスライドさせる際に使用者が手を掛ける手掛け部94となっている。本実施形態では、第3板部93の幅方向の中間部が両端部よりも下側に突出しているため、第3板部93の幅方向の中間部に手を掛けやすい。
本実施形態では、第2天板5および前部落下防止部材9は、鋼板を加工して一体に形成されている。なお、第2天板5および前部落下防止部材9は、鋼板以外の板金で形成されていたり、樹脂の型抜きなどで形成されていたりしてもよい。
落下防止バー101は、平面視形状が前側に開口するC字形状となる棒状に形成され、両端部101a,101aそれぞれの近傍が前側に向かって漸次下側に向かうように傾斜し、両端部101a,101aが第2天板5に直接固定されている。落下防止バー101のうちの両端部101a,101aそれぞれの近傍以外は、第2天板5の上方に第2天板5と間隔をあけて水平に配置され支持体102の上部に固定されている。落下防止バー101は、第2天板5よりも例えば、30mm程上側に配置されている。第2天板5と落下防止バー101との間に隙間が設けられていることにより、この隙間に第2天板5に載置された電子機器の配線を通すことができる。
図6乃至図8に示すように、第1側部落下防止部材7Aは、幅方向の他方側に開口する凹部73が形成され略直方体の箱状に形成された本体部71と、本体部71の幅方向の他方側に配置され本体部の凹部73を覆うカバー部72と、を有している。図6および図7では、第2天板5が第1天板4(図1参照)に対して後側に配置された様子を示しており、図8では、第2天板5が第1天板4に対して前側に配置された様子を示している。
本体部71およびカバー部72は、例えば、鋼板などで形成されている。
下板部711の上側、側板部712の幅方向の他方側、上板部713の下側、前板部714の後側、後板部715の前側に凹部73が形成されている。
下板部711には、上下方向に貫通する孔部711aが前後方向に間隔をあけて2つ形成されている。孔部711aの上側には、それぞれナット75が溶接されている。ナット75の孔部は、下板部711に形成された孔部711aと連通している。
第1側部落下防止部材7Aは、第1天板4の上に立設すると、カバー部72の下側突出板部722が第1天板4の上面と当接する。そして、第1天板4の幅方向一方側の縁部近傍に形成された孔部44、下側突出板部722に形成された孔部722a、本体部71の下板部711に形成された孔部711a、およびこの孔部711aの上側のナット75の孔部が上下方向に重なる。これらの重なった孔部に第1天板4の下側からネジが挿通され、ネジがナット75に螺合することで第1側部落下防止部材7Aが第1天板4に固定され、第1天板4の幅方向の一方側の縁部のうちの後部側に立設する。
このような、第1側部落下防止部材7Aは、第1天板4の幅方向の一方側の縁部のうちの後部側に立設していることにより、第1天板4に載置された物品が第1天板4の後部側から幅方向の一方側に落下することを確実に防止することができる。
第1後部落下防止部材8の幅方向の両端部近傍は、第1天板4の上面と当接している。第1後部落下防止部材8の幅方向の中間部は、第1天板4の上面よりも上側に配置され、第1天板4に形成された切欠き部43の上側に配置されている。これにより、第2天板5に載置された電子機器の配線が第2天板5と落下防止バー101との間に隙間を介して第1天板4の上に延ばし、さらに切欠き部43を介して第1天板4の下方に延ばすことができる。第2天板5に載置された電子機器の配線を下方に延ばすことにより、例えば、第1天板4の下側の第1物品収容部42に収容されたアダプターやバッテリなどに接続することができる。
また、第2天板5に載置された電子機器の配線が切欠き部43を通ることで第1天板4の外周に配置されることがないため、第1天板4の外縁部が他の什器や壁などと当接した場合でも、配線が第1天板4と他の什器や壁などの間に挟まれることがなく、配線の損傷を防止することができる。
第1スライド機構6Aと第2スライド機構6Bとは、幅方向に対称となるように形成されている。以下では、第1スライド機構6Aの詳細について説明し、第2スライド機構6Bの詳細については説明を省略する。また、第2スライド機構6Bを構成する部材は、対応する第1スライド機構6Aの部材と同じ符号で説明する。
側板部652は、第1側部落下防止部材7Aの本体部の側板部712の幅方向の他方側に沿って配置されている。
上板部653は、幅方向の他方側の縁部が下板部651、前板部654および後板部655の幅方向の他方側の縁部よりも幅方向の他方側に配置され、第1側部落下防止部材7Aの本体部の上板部713とカバー板部721の上縁部との間の隙間74に挿通されている。摺動部65がレール部材に沿って前後方向に移動すると、上板部653は、隙間74に沿って前後方向に移動するように構成されている。
前板部654の前側の面には、後述する前側係止部63に設けられた前側マグネット632に吸着可能な前側吸着板656が設けられている。
後板部655の後側の面には、後述する後側係止部64に設けられた後側マグネット642に吸着可能な後側吸着板657が設けられている。
連結部67は、摺動部65の上板部653の幅方向の他方側の側縁部全体から上方に延びる板状の部材で、上縁部が第2天板固定部66の幅方向の他方側の縁部における後部側に連続している。連結部67は、第2天板固定部66よりも前後方向の寸法が小さく形成されている。
連結部67の上縁部は、第1側部落下防止部材7Aの上板部713の上端面よりも上側に突出している。これにより、連結部67の上縁部に連続する第2天板固定部66は、第1側部落下防止部材7Aの上板部713の上面よりも上方に間隔をあけて配置されている。
第2天板5は、第1スライド機構6Aおよび第2スライド機構6Bそれぞれの第2天板固定部66に固定されることで、第1スライド機構6A、第2スライド機構6B、第1側部落下防止部材7Aおよび第2側部落下防止部材7Bを介して第1天板4に支持されている。
マグネットには、前側に移動してきた移動部材62の前側吸着板656が吸着するように構成されている。前側吸着板656は、第2天板5が所定の力で後側に押され、第2天と固定されている移動部材62が後側移動すると前側マグネット632から外れるように構成されている。
後側マグネット642には、後側に移動してきた移動部材62の後側吸着板657が吸着するように構成されている。後側吸着板657は、第2天板5が所定の力で後側に押され、第2天板5と固定されている移動部材62が前側移動すると後側マグネット642から外れるように構成されている。
上述した本実施形態による移動式什器では、第2天板5には、前部落下防止部材9と第2後部落下防止部材10とが設けられていることにより、移動式什器1が前後方向に移動したときや、第2天板5が第1天板4に対して前後方向にスライドした時に、第2天板5から前方や後方に物品が落下することを確実に防止できる。
また、前部落下防止部材9は、上端部に設けられた第2板部92が水平面となる平坦面に形成されていることにより、第2天板5に電子機器が載置されている場合に、使用者が上端部の平坦面に手を置いた状態で電子機器を操作することができるため、第2天板5に載置された電子機器の操作が行いやすく、移動式什器1の使い勝手を良くすることができる。
また、第2後部落下防止部材10は、第2天板5の後縁部全体の上側に設けられていることにより、移動式什器1が前後方向に移動したときや、第2天板5が第1天板4に対して前後方向にスライドした時に、第2天板5から後方に物品が落下することをより確実に防止することができる。
例えば、上記の実施形態では、前部落下防止部材9は、第2天板5の前縁部全体の上側に設けられているが、第2天板5の前縁部の少なくとも一部の上側に設けられていてもよい。
また、上記の実施形態では、前部落下防止部材9は、鋼板で第2天板5と一体に形成されているが、第2天板5とは別体に形成されていてもよいし、異なる材料で形成されていてもよい。また、第2天板5および前部落下防止部材9は、鋼板以外で形成されていてもよい。
また、上記の実施形態では、前部落下防止部材9には、第2天板5を第1天板4に対して前後方向にスライドさせる際の手掛け部94が一体に形成されているが、手掛け部94が設けられていなくてもよい。
また、上記の実施形態では、第2後部落下防止部材10は、第2天板5の後縁部全体の上側に設けられているが、第2天板5の後縁部の少なくとも一部に設けられていてもよい。
また、上記の実施形態では、第2後部落下防止部材10の落下防止バー101は、第2天板5の後縁部5bの上側のみでなく、第2天板5の幅方向の両側縁部それぞれの後部側に沿って配置されているが、第2天板5の後縁部5bの上側のみに配置されていてもよい。また、第2後部落下防止部材10の落下防止バー101は、第2天板5の後縁部5bの上側に加えて、第2天板5の幅方向の両側縁部それぞれの全体に沿って配置されていてもよい。
2 ベース部
3 支持体
4 第1天板
5 第2天板
5a 前縁部
5b 後縁部
9 前部落下防止部材
91 第1板部(上方延出部)
92 第2板部(上端部)
93 第3板部(下方延出部)
94 手掛け部
95 凹部
10 第2後部落下防止部材(後部落下防止部材)
Claims (7)
- 床面を走行可能なベース部と、
該ベース部から上方に延びる支持体と、
該支持体に支持された第1天板と、
該第1天板の上方に間隔をあけて配置され該第1天板に対して前後方向にスライド可能な第2天板と、を有する移動式什器において、
前記第2天板の前縁部の上側に配置された前部落下防止部材と、
前記第2天板の後縁部の上側に配置された後部落下防止部材と、を有することを特徴とする移動式什器。 - 前記前部落下防止部材は、前記第2天板の前縁部全体の上側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の移動式什器。
- 前記前部落下防止部材は、同一部材で前記第2天板と一体的に成形されていることを特徴とする請求項1または2に記載の移動式什器。
- 前記前部落下防止部材の上端部は、水平面となる平坦面に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の移動式什器。
- 前記前部落下防止部材には、第2天板の前縁部から上方に延びる上方延出部と、該上方延出部の上端部から前方へ延びる上端部と、該上端部の前方から下方に延びる下方延出部と、を有し、前記上方延出部の前面、前記上端部の下面および前記下方延出部の後面において形成され下側に開口する凹部が前記第2天板を前記第1天板に対して前後方向にスライドさせる際の手掛け部として構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の移動式什器。
- 前記後部落下防止部材は、前記第2天板の後縁部全体の上側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の移動式什器。
- 第2天板における前後方向に交差する幅方向の両側縁部それぞれの上側に配置された側部落下防止部材を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の移動式什器。
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2016
- 2016-07-11 JP JP2016137164A patent/JP2018007729A/ja active Pending
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