JP6422121B2 - 棚板の装着構造 - Google Patents
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また、特許文献1の段落0016に記載のように、棚板後部端から嵌合して受ける凹部の開口部が側面視ハの字形状に開いていることで、棚板の挿入操作及び誘導操作を容易にできるようにした技術が開示されている。
(1)本発明の棚板の装着構造は、キャビネットの内部に棚板が装着される棚板の装着構造であり、少なくとも前方を開口させて両側を側壁に挟まれた空間を有するキャビネットに対して、該キャビネットの両側壁内面の前側と奥側にそれぞれ棚ダボを設け、前記棚板の後端側に前記キャビネット奥側の棚ダボを後部後端側から嵌合して受ける後方棚ダボ受け凹部を設け、前記棚板の前端側に前記キャビネット前側の棚ダボを下側から嵌合して受ける前方棚ダボ受け凹部を設け、前記両凹部に前記キャビネットの前側と奥側の棚ダボを嵌合させて前記棚板が前記キャビネットに着脱自在に取り付けられる棚板の装着構造であって、前記棚板の後端左右両側の角部に前記棚板の上面側と側面側と背面側に達し、前記後方側ダボ受け凹部の開口部を前記側壁内面奥側の棚ダボに位置合わせした状態において該棚ダボを前記棚板の上面前方側から視認可能とする面取部が形成されたことを特徴とする。
(3)本発明の棚板の装着構造において、前記棚板が前後にスライド移動自在に設置されたことが好ましい。
さらに、棚板をキャビネット内に挿入する際、棚板の左右両端の位置がキャビネットの側壁に対し多少のズレを生じてもキャビネットの側壁への当たりを緩和し、棚板のキャビネットに対する挿入作業性の向上を図ることができる。
また、棚板をキャビネットの収納空間に挿入する際、後端左右角部の面取部と側壁との干渉が緩和され、キャビネットに対する棚板の挿入作業性の向上を図ることができる。
図1、図2は本発明に係る装着構造に適用される棚板に関し、その第1実施形態の斜視図(図1)、平面図(図2)である。第1実施形態の棚板1は、横長の長方形板状の棚板本体1Aと、該棚板本体1Aの両短辺側の側縁に沿ってそれぞれ取り付けられた側縁部材(側壁設置部材)1Bからなり、該側縁部材1Bの前後の両端部に前方棚ダボ受け凹部3と後方棚ダボ受け凹部4が形成されている。
以下の説明において、図1、図2に示す横長の長方形状の棚板本体1Aにおいて、棚板本体1Aの長辺に沿う両端側を左右両端側と表記し、棚板本体1Aの長辺に直交する方向に沿って手前側を前方側、奥側を後方側と規定して説明する。
図3に示すように各側縁部材1Bの後方端側に上面板1aの後端縁(上端部)1fと底面板1bの後端縁(下端部)1gに連続するように側面視倒Ω型の湾曲壁1hが形成され、側縁部材1Bの後端側に開口する後方棚ダボ受け凹部4が形成されている。後方棚ダボ受け凹部4は、側縁部材1Bの後端側に向かうにつれて湾曲壁1hの開口部が徐々に広がるようにハの字型に形成されているので、後方棚ダボ受け凹部4の開口部4aは外向きに徐々に広がるように形成されている。
また、棚板本体1Aの後端左右側の各角部、即ち、側縁部材1Bの後端側の外側コーナー部分に、側縁部材1Bの上面側と側面側と背面側と底面側に到達するように傾斜面5aを形成して平面視面取りした構成の面取部5が形成されている。
なお、本実施形態において側縁部材1Bは上面板1aと底面板1bを有しているのでそれぞれの後端縁側に傾斜面5aを形成して面取部5を構成したが、上面板1aの後端縁1fのみに傾斜面5aを形成して面取部5を構成しても良い。
図3の装着構造では同一水平位置に設けられた複数(4つ)の棚ダボ2に対し、棚板1を装着する動作を段階的に表している。なお、棚ダボ受け穴7は棚ダボ2と嵌合すれば掘り込み式、貫通式、ねじタイプ等の一般的に知られているいずれの構造でもよく、その構造を問わない。
棚板1をキャビネットの収納空間Aに収納するには、側縁部材1Bの底面板1bを前方側の棚ダボ2の上に載置した状態で棚板1の後端側を収納空間Aの奥側に向けてスライド移動させ、図3に示すように奥側の棚ダボ2の直前位置に後方棚ダボ受け凹部4の開口部4aを望ませる。
開口部4aを棚ダボ2の直前に位置合わせしてから棚板1を収納空間Aの奥側に若干押し込むと、棚ダボ2を後方棚ダボ受け凹部4に嵌合することができる。また、この嵌合状態で前方棚ダボ受け凹部3が収納空間Aの前方側の棚ダボ2の上方に位置合わせされるので、棚板1の前方側を若干下降させることで前方棚ダボ受け凹部3に棚ダボ2を嵌合することができ、棚板1の位置決め作業を完了できる。
この第2実施形態の棚板10は、図1、図2に示す棚板1と同様に、棚板本体1Aと側縁部材1B、1Bとからなる構成は同等であるが、側縁部材1Bの後端側に形成されている後方棚ダボ受け凹部4の形状に特徴を有する。
また、収納空間Aに棚板10を挿入する際、面取部5を設けていることにより側壁6との干渉を防止できる作用効果についても第1実施形態の構造と同様に得ることができる。
また、この実施形態では上端部8と下端部9の両方の先端部分に面取部5が形成されているが、面取部5を上端部8のみに形成しても棚ダボ2を視認し易いという目的を達成することができる。
本実施形態の棚板20は、棚板本体(収納台)11と側縁部材(側壁側設置部材)12とに分割され、棚板本体11と側縁部材12とをスライド支持手段13を介し連結することにより、棚板本体11を前後にスライド移動自在とすることが可能となる。
側縁部材12の内側面側に形成されている溝部に伸縮自在のレール部材13Aの後端側をビス止めなどの手段で取り付け、レール部材13Aの先端側を棚板側縁部材14の挿通部に挿通してビス止めなどの手段で取り付けることによりスライド支持手段13が構成されている。即ち、棚板本体11はこのスライド支持手段13のスライド動作により側縁部材12、12の間において前後方向にスライド移動することができる。
また、第3実施形態の棚板20をキャビネットの棚ダボに装着する際、面取部19を設けていることにより、奥側の棚ダボの位置確認が容易であること、位置合わせが容易であること、などの作用効果については、先の第1、第2実施形態の場合と同様である。
この例の調理用キャビネット21は、側壁23、23と天井部とで囲まれ、前面側が開放された収納空間を有し、側壁23、23間の上部側に引出し22aを下部側に引出し22bを有し、引出し22bは引出し22aより背の高い構造とされている。これらの引き出し22a、22bはそれぞれの両側壁部分に形成された案内レール22cを側壁23に形成された図示略の案内部材に案内させて調理用キャビネット21の手前方向に前後移動自在に支持されている。
調理用キャビネット21における収納空間A内の両側壁23の内面側には、先に示す棚板20を棚ダボを介し取り付けるための棚ダボ受け穴7が所要間隔を設けて複数形成されている。
この図8に示すように棚板20が調理用キャビネット21に取り付けられて利用され、調味料や調理器具など、棚板本体11を手前側に引き出すことで利用しやすい用具の収容に効果的に利用できる。
その場合、単板構成の棚板本体において側縁部分の前側底面に前方棚ダボ受け凹部を形成し、棚板本体の側縁部分の後端側に後方棚ダボ受け凹部を設けた構成とすることができる。
前記棚板本体の左右後端両側の角部に面取部を構成する場合、棚板本体の上面と側面と背面と底面に達するように傾斜面を形成して面取部を構成しても良いし、棚板本体の上面と側面と背面に達するように傾斜面を形成して面取部を構成しても良い。いずれの構成としても、上方から見て側壁の後側の棚ダボが見やすいように面取部を形成することが必要となる。また、面取部を形成する場合の大きさは面取部分の幅や奥行きとして5mm〜数cmレベルの任意の大きさを選択することができる。
なお、視認性に加えて挿入し易さを求める場合は棚板本体の上面と側面と背面と底面に達する面取部を形成することが好ましい。
Claims (3)
- キャビネットの内部に棚板が装着される棚板の装着構造であり、
少なくとも前方を開口させて両側を側壁に挟まれた空間を有するキャビネットに対して、該キャビネットの両側壁内面の前側と奥側にそれぞれ棚ダボを設け、前記棚板の後端側に前記キャビネット奥側の棚ダボを後部後端側から嵌合して受ける後方棚ダボ受け凹部を設け、前記棚板の前端側に前記キャビネット前側の棚ダボを下側から嵌合して受ける前方棚ダボ受け凹部を設け、前記両凹部に前記キャビネットの前側と奥側の棚ダボを嵌合させて前記棚板が前記キャビネットに着脱自在に取り付けられる棚板の装着構造であって、
前記棚板の後端左右両側の角部に少なくとも前記棚板の上面側と側面側と背面側に達し、前記後方側ダボ受け凹部の開口部を前記側壁内面奥側の棚ダボに位置合わせした状態において該棚ダボを前記棚板の上面前方側から視認可能とする面取部が形成されたことを特徴とする棚板の装着構造。 - 前記後方棚ダボ受け凹部において、前記凹部上下両端部のうち、上端部が下端部に対し棚板の後方に突出されたことを特徴とする請求項1に記載の棚板の装着構造。
- 前記棚板が前後にスライド移動自在に設置されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の棚板の装着構造。
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