JP6413165B2 - 棚 - Google Patents

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JP6413165B2
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Description

本発明は、棚に関するものである。
棚板の載置面に収納物を載置する棚は、地震により振動が加えられると、収納物が揺り動かされて収納物が棚板から落下するおそれがある。
棚において、振動により棚板を前後方向に移動させることで棚板の手前側よりも棚板の奥側を低く傾斜させ、地震による収納物の落下を阻止する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された従来の技術では、棚板の奥行き方向手前側を高く奥側を低くすることで棚板に初期角度を持たせることで、従来の技術では、振動によって載置面に収納された収納物が棚板の載置面を前後に移動すると、手前側に移動する収納物のエネルギーと奥側に動く棚板のエネルギーとの差により棚板がスライドする。このため、従来の技術では、収納物が移動するエネルギーと棚板が動くエネルギーの差が小さい振動、例えば地震時の微振動や初期微動では、棚板がスライドするまでに至らない。
従来の技術では、棚が振動すると棚板が間口の手前側に動いて傾斜するため、傾斜後に棚板の手前側の端部が棚の手前側に突き出す。従来の技術を移動棚に用いた場合には、移動棚の位置によっては複数の移動棚相互の間隔が狭くなっていることがある。このため、従来の技術を移動棚に用いた場合には、棚板を傾斜させると複数の移動棚の棚板同士が接触し、十分に棚板を傾斜させることができない場合がある。また、従来の技術を移動棚に用いた場合には、棚板が傾斜したまま移動棚を移動させると、突き出した棚板が他の移動棚などと接触して移動棚が斜行してしまう場合がある。
特開2012−192276号公報
本発明は、微小な振動でも収納物の落下防止効果を得ることができる棚を提供することを目的とする。
本発明は、収納物を積載することができる棚板と、棚板を支持する第1支持部と、奥行き方向の位置が第1支持部より奥側であり高さ方向の位置が第1支持部より低い位置で棚板を支持する第2支持部と、棚板を第1支持部から第2支持部に移動させる棚板移動部と、棚板の前面に対向する位置に設けられていて棚板が第2支持部により支持されているときに棚板の載置面よりも高い位置に上端がある落下防止部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、微小な振動でも収納物の落下防止効果を得ることができる。
本発明に係る棚の実施の形態を示す斜視図である。 図1の棚の正面図である。 図1の棚の棚板と棚受とを示す拡大平面図である。 図1の棚の棚板と棚受との移動前の状態を示す拡大側面図である。 図1の棚の落下防止バーと棚受とを示す正面図である。 図1の棚の棚板と棚受との移動後の状態を示す拡大側面図である。 図1の棚の収納物を載置した棚板と棚受との移動前の状態を示す拡大側面図である。 図1の棚の収納物を載置した棚板と棚受との移動後の状態を示す拡大側面図である。 図1の棚の棚板と棚受との移動前の状態を示す拡大平面図である。 図1の棚の棚板と棚受との移動後の状態を示す拡大平面図である。 図1の棚において落下防止部に収納物が接触した状態を示す拡大側面図である。 本発明に係る棚の別の実施の形態について、棚の棚板と棚受との移動前の状態を示す拡大側面図である。 図11の棚の棚板と棚受との移動後の状態を示す拡大側面図である。 本発明に係るさらに棚の別の実施の形態について、棚板と棚受との移動前の状態を示す拡大側面図である。 図13の棚の棚板と棚受との移動後の状態を示す拡大側面図である。 本発明に係るさらに棚の別の実施の形態について、落下防止バーと棚受とを示す正面図である。 図15の棚の落下防止バーと棚受とを示す正面図である。 図15の棚の棚板と棚受との移動前の状態を示す拡大側面図である。 図15の棚の棚板と棚受との移動後の状態を示す拡大側面図である。 図1の棚において落下防止部の上に収納物が載った状態を示す拡大側面図である。
以下、本発明に係る棚の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
●棚(1)●
図1に示すように、本発明に係る棚の実施の形態である棚1は、モータなどの電動式の動力源により所定の範囲内で棚が移動する電動式の移動棚である。なお、本発明に係る棚は、図1に示した棚1に限定されず、例えばハンドル式移動棚、押引式タイプ移動棚などの手動式移動棚や、自立式の棚であってもよい。
棚1は、平面形状が長方形状の天板10と、短辺の一端が天板10の短辺の一端と接続する長方形状の側板11と、天板10と対向していて棚1の設置面となる台枠12と、により略箱状に形成されている。棚1には、側板11と平行に設けられていている支柱13が設けられている。支柱13は、天板10と側板11と台枠12とを支持する。支柱13は、棚1の長辺方向に両側面と中央部の計3か所、奥行き方向にも前後と中央の計3か所、設けられている。
棚1は、略箱状に形成されている内側に天板10と平行に設けられていて収納物を積載することができる載置面を有する棚板14と、棚板14を棚1に支持する棚受15とを備える。
棚1は、棚板14の間口の手前側(前面)に設けられていて手前側への収納物の落下を防止する落下防止部16と、棚板14の間口の奥側に設けられていて奥側で収納物を支持する背受17とを備える。
図2に示すように、棚1は、中央の支柱13で仕切られた2つの領域に7段ずつの合計14段の棚板14が設けられている。棚1の各領域の上方の3段には、収納物の落下防止機能を有する棚受15と落下防止部16とが設けられている。棚1の各領域の下方の4段には、通常の棚板14Aと棚受15Aとが設けられている。棚1は、図2に示す正面側の反対側(背面側)にも、同様の14段の棚板が設けられている。
棚1において、外側に対して解放されていて棚板14に対して収納物を出し入れする箇所を間口という。間口は、天板10と側板11と台枠12との長辺側にある。棚1において、棚1または棚板14の間口の手前側は、奥行き方向の手前側にある。棚1において、棚1または棚板14の間口奥側とは、棚1の間口の反対側であり、手前側に対しての反対側でもある。棚1において、棚1または棚板14の前後方向とは、手前側と奥側を互いに結ぶ方向をいう。なお、棚1において、棚1の間口や奥行きの長さは、長辺が奥行き方向であったり間口と奥行き方向の長さの比が同じであったりしてもよい。
上述のとおり、棚1は電動式の移動棚であるため、側板11に棚1を操作する操作スイッチ18と、棚1の移動方向の障害物を検知するための安全バー19とを備える。
●収納物の落下を防止する構成
棚1において収納物の落下を防止する、棚板14と棚受15と落下防止部16の構成について説明する。
図3と図4に示すように、棚1において棚板14は、収納物を載置する長方形の平板状の載置面141と、載置面141の長辺側の両端の端部に設けられている底部142とを備える。棚板14は、鋼板などの金属製の板材をプレス加工することにより載置面141と底部142とが形成されている。底部142は、棚板14を支持させるために棚受15に接触する部分であり、載置面141の長辺側の両端をそれぞれ載置面141とは反対方向(下方)に折り曲げることにより形成されている。
図5に示すように、棚受15は、棚板14の両側の短辺を支持して棚板14を支柱13に固定するための部材である。棚受15は、棚板14の両側を一対としている。一対の棚受15は、連結金具156により連結されている。一対の棚受15は、連結金具156により連結されることで、がたつきを抑えて強度が確保されている。連結金具156は、底面と底面から高さ方向に立ち上がる立上部155とで構成されている。立上部155は、棚受15の本体部158の内側に沿って立ち上がっている。棚受15の手前側には、棚受15に支持されている棚板14の奥行き方向手前側への移動範囲を規制することで棚板14が落下するのを防ぐ落下防止部16が取り付けられている。
立上部155と棚受15の本体部158との間の隙間は、棚板14が本体部158と立上部155とに接触しない程度のわずかな隙間である。このため、立上部155は、棚板14が奥行き方向に移動するときに、棚板14が移動する方向を案内し、棚板14の左右の動きがずれないように(同調するように)している。
図3に戻り、棚受15は、棚板14の底部142に接する第1スライダー151および第2スライダー152と、第1スライダー151と第2スライダー152とを支持する板状の本体部158と、棚受15を支柱13に固定するための係止部159とを備える。棚受15は、鋼板などの金属製の板材をプレス加工することにより形成されている。
図4に戻り、第1スライダー151は、棚受15の本体部158の下方に設けられている。第1スライダー151は、棚板14の間口の手前側の底部142を下方から支持する。第1スライダー151は、例えば高分子樹脂のような表面の摩擦係数の低い樹脂製の部材などである。第1スライダー151は、棚板14の間口の手前側の底部142を支持する平面状の第1支持部151aを有する。
図6に示すように、第1スライダー151は、平面状の第2支持部151bを有する。第2支持部151bは、奥行き方向の位置が第1支持部151aより奥側であり高さ方向の位置が第1支持部151aより低い位置で、底部142を支持する。第1スライダー151において、第1支持部151aの高さと第2支持部151bの高さとの差は、3mm〜8mm程度が望ましい。また、第1スライダー151は、棚板14を第1支持部151aから第2支持部151bに移動させるために第1支持部151aおよび第2支持部151bと連続した傾斜面である棚板移動部151cを有する。また、第1スライダー151は、第2支持部151bの奥側に設けられている立壁状のストッパー151dを有する。ストッパー151dは、棚板移動部151cを滑り降りて第2支持部151bに移動する棚板14の後縁144に接触して棚板14を停止させる。
第1スライダー151の手前側には、棚1の幅方向に延びる板状の落下防止部16が設けられている。落下防止部16は、通常の使用状態において手前側の前縁143が落下防止部16に接触している。落下防止部16は、棚板14が第1支持部151aにより支持されているときに、棚板14の載置面141と同じ高さに上端が位置している。落下防止部16は、地震時に振動により棚板14が手前側に出てくるのを防ぐ。落下防止部16の高さが棚板14の載置面141の高さと同じであるため、棚1は、従来の棚と同様の使い勝手を得ることができる。また、落下防止部16の高さが棚板14の載置面141の高さと同じであるため、棚1では、棚板14の上の収容空間に影響を与えない(収納空間が狭くなることがない)。
落下防止部16は、硬さが硬いほど落下防止の効果を高めることができる。地震時の微振動は、振動の間隔が短く(早い揺れ)振幅が小さな揺れであるため、落下防止部16を硬くすることで共振点に早く到達するため、棚板14を押す効果を高めることができる。
図4に示すように、第2スライダー152は、棚受15の本体部158の下方に設けられている。第2スライダー152は、棚板14の奥側の底部142を下方から支持する。第2スライダー152は、高分子樹脂などの表面の摩擦係数の低い樹脂製の部材である。第2スライダー152は、棚板14の奥側の底部142を支持する平面状の第1支持部152aを有する。
図6に示すように、第2スライダー152は、平面状の第2支持部152bを有する。第2支持部152bは、奥行き方向の位置が第1支持部152aより奥側であり高さ方向の位置が第1支持部152aより低い位置で底部142を支持する。第2スライダー152において、第1支持部152aの高さと第2支持部152bの高さとの差は、3mm〜8mm程度が望ましい。また、第2スライダー152は、棚板14を第1支持部152aから第2支持部152bに移動させるために第1支持部152aおよび第2支持部152bと連続した傾斜面である棚板移動部152cを有する。
また、第2スライダー152は、第2支持部152bの奥側に設けられている立壁状のストッパー152dを有する。ストッパー152dは、棚板移動部152cを経て第2支持部152bに移動する棚板14の奥側の後縁144に接触して棚板14を停止させる。さらに、第2スライダー152は、第1支持部152aの手前側に設けられている立壁状の不動点153を有する。不動点153は、棚板14が奥行き方向手前側に移動しないように、棚板14の奥側の前縁143を係止させる。
●収納物の落下防止の動作
図7から図10を参照して棚板14と棚受15と落下防止部16の動作について説明する。
棚受15と落下防止部16による落下防止機能は、振動によって動作する。ここで、振動によって動作する、とは、例えば、地震が発生したとき、棚1に生じる振動により発生する運動エネルギーを活用して動作する、という意味である。また、振動によって動作をする、とは、地震等による振動が直接、または間接的に棚1に伝わって、棚1に備えられている棚板14が動作することを意味する。
図7に示すように、棚1の通常の使用状態において、棚板14は、手前側の底部142が第1スライダー151の第1支持部151aに支持されている。また、図9に示すように、奥側の底部142が第2スライダー152の第1支持部152aに支持されている。第1支持部151aと第1支持部152aの奥行き方向の長さは、底部142の奥行き方向の長さよりも例えば2/3程度の長さにしている。このようにすることで、底部142の奥行き方向の長さの1/3程度が浮いた状態になる。つまり、底部142と第1支持部151a,152aとの摩擦抵抗が低減されて、小さな振動でも棚板14を移動させることができる。
棚1の通常の使用状態において、棚板14は、手前側の前縁143が落下防止部16に接触している。また、棚1の通常の使用状態において、棚板14は、奥側の底部142の後縁144が不動点153に接触している。このようにすることで、棚1では、通常の使用状態における棚板14の位置が定められている。
棚1に振動が加わると、棚受15を介して棚板14に振動が伝わるだけでなく、棚受15に設置されている落下防止部16と不動点153が棚板14を奥行側に押す。具体的には、第1スライダー151の第1支持部151aと第2スライダー152の第1支持部152aから底部142に振動が伝わる。振動により棚板14が揺動されると、手前側の前縁143は落下防止部16に対して断続的に接触を繰り返す。また、奥側の前縁143は不動点153に対して断続的に接触を繰り返す。このため、落下防止部16と不動点153とは、収納物が振動のエネルギーで前後方向に移動しようとする力を受けることになり、その反作用力により棚板14が奥行き方向に押し返されて、小さな振動でも棚板14を移動させることができる。
図8と図10に示すように、棚1に所定の振動が加えられると、底部142は、棚板移動部151c,152cを滑り降りて第1支持部151a,152aから第2支持部151b、152bに移動する。第1スライダー151と第2スライダー152は、上述のように摩擦係数が低いため、小さな振動でも棚板14を滑らせることができる。
第2支持部151b,152bに移動した底部142は、棚板14の手前側の後縁144がストッパー151dに接触し、棚板14の奥側の後縁144がストッパー152dに接触し移動後の位置が定まる。第2支持部151b,152bの位置は、第1支持部151a,152aの位置よりも奥行き方向の位置が奥側であり高さ方向の位置が低い位置である。特に、第2支持部151b,152bにより定まる棚板14の高さ方向の位置は、第1支持部151a,152aの高さと第2支持部151b,152bの高さとの差の分だけ低くなる。このため、第2支持部151b,152bにより定まる棚板14の高さ方向の位置は、落下防止部16の高さより低くなる。このようにすることで、棚1では、図11に示すように振動により収納物5が揺動されて落下防止部16に当たることで棚板14から落下することを防ぐことができる。また、棚1では、棚板14が奥側に移動して収納物の落下を防止するため、棚板14が手前側に突き出すことがなく移動棚に用いた場合にも他の移動棚に接触などすることがない。
棚1の振動が収束した後、棚板14の手前側の後縁144を手前側に引くと、棚板14は棚板移動部151c,152cを滑り第1支持部151a,152aに移動して振動前の状態(原点)に復帰させることができる。
●棚(2)●
本発明に係る棚の別の実施の形態について、先に説明した実施の形態との相違点のみを説明する。
図12に示すように、本発明に係る棚の別の実施の形態である棚2は、棚板24と棚受25の構成が、先に説明した棚1と相違している。具体的には、棚2は、棚受25の第1スライダー251の第1支持部251aと第2支持部251bの高さより第2スライダー252の第1支持部252aと第2支持部252bの高さが低くなっている。このため、棚2では、棚板24の載置面241が奥側に例えば2°程度傾斜している。
図13に示すように、棚2に所定の振動が加えられると、底部242は、棚板移動部251c,252cを滑り降りて第1支持部251a,252aから第2支持部251b、252bに移動する。第2支持部251b,252bに移動して固定された底部242により、棚板24は、棚板24が奥側に傾斜した状態を維持したまま載置面241の高さが落下防止部26より低くなる。このようにすることで、棚2では、振動により収納物が揺動されて棚板24から落下することをより防ぐことができる。棚2では、棚板24が奥側に傾斜しているため、棚板24が振動しているときに収納物が奥側に移動する力が強くなる。
そのため、棚2では、棚1より早い時間で棚板24の底部242が第1支持部251a,252aから第2支持部251b、252bに移動させることができる。
●棚(3)●
本発明に係る棚のさらに別の実施の形態について、先に説明した実施の形態との相違点のみを説明する。
図14に示すように、本発明に係るさらに別の実施の形態である棚3は、以下に説明する棚受35と落下防止部36の構成が先に説明した棚1,2と相違する。
棚受35は、落下防止部36が取り付けられている位置に設けられていて落下防止部36の動きを案内する軸部材である案内軸357を有する。
落下防止部36は、棚3の幅方向に延びて棚3が振動するときに収納物に接触して収納物の落下を防止する板状の防止部本体361を有する。防止部本体361には、棚受35に設けられている案内軸357が挿通されていて棚3の上下方向に長い長孔364が設けられている。
落下防止部36は、下端部が第1軸363により防止部本体361に連結され他端が棚板34の手前側の底部342に接触しているリンク362を有する。
第1軸363は、防止部本体361とリンク362とを回動可能な状態で連結する。リンク362の中央部には、リンク362を第1スライダー351に回動可能に固定する第2軸365が設けられている。
落下防止部36では、リンク362が第2軸365を中心にシーソー状に回動することにより、その動きが第1軸363を介して防止部本体361に伝達して防止部本体361が上下方向に移動する。
●収納物の落下防止の動作
棚3の棚板34と棚受35と落下防止部36の動作について説明する。
棚3の通常の使用状態において、棚板34は、手前側の底部342が第1スライダー351の第1支持部351aに、奥側の底部342が第2スライダー352の第1支持部352aに支持されている。このとき、手前側の前縁343は、防止部本体361に接触している。また、防止部本体361は、上端の高さ位置が棚板34の載置面341の高さ位置と同じである。
棚3に振動が加わると、載置面341上の収納物が揺動されて移動しようとする力を防止部本体361と第2スライダー352の第1支持部352aが受けて、その反作用力により棚板34が奥行き方向に移動し始める。棚3では、第1スライダー351と第2スライダー352の棚板34を支持する面の高さの違いにより棚板34が奥側に傾斜している。
このため、棚3では、棚板34が振動しているときに収納物が奥側に移動する力が強くなる。
図15に示すように、手前側の底部342は、振動により第1支持部351aから第2支持部351bに移動するとき、第2支持部351bの上部に位置しているリンク362の奥側の部分に接触してリンク362を下方向に押す。リンク362が下方向に押されることにより、第2軸365と第1軸363とを介して防止部本体361が上方向に上昇する。このとき、防止部本体361は、長孔364と案内軸357とに案内されて持ち上がる。
このような動作により、棚3では、棚板34の高さが下がるとともに落下防止部36の防止部本体361の高さが上がるため、防止部本体361の上端の高さと棚板34の高さとの差が拡大する。したがって、棚3によれば、収納物の落下を防止する効果をさらに高めることができる。
●棚(4)●
本発明に係る棚のさらに別の実施の形態について、先に説明した実施の形態との相違点のみを説明する。
図16から図19に示すように、本発明に係る棚の別の実施の形態である棚4は、落下防止部46を棚受45に固定する構成が、先に説明した棚1,2,3と相違している。具体的には、落下防止部46は、棚受45の正面側に設けられている舌片状の防止部固定部460のネジ孔に、ネジ461によりネジ止めされている。
また、図17に示すように、棚4は、棚受45の棚板44の短辺方向の側面近傍、例えば側面に向かい合う位置に、すべり部材457が設けられている。すべり部材457は、棚板44の短辺方向の側面に接触して棚板44が移動する際の摩擦を低減するガイド部として設けられている。摺動部材としてのすべり部材457は、第1スライダー451や第2スライダー452と同様に、高分子樹脂などの表面の摩擦係数の低い樹脂製の部材が取り付けられている。
図18に示すように、すべり部材457は、連結金具456が取り付けられている位置付近に設けられている。連結金具456のすべり部材457と向かい合う位置には、壁部455が設けられている。壁部455は、連結金具の上面から下方に向かって立ち下がっている壁状の面である。
図19に示すように、壁部455は、すべり部材457とともに棚板44が移動する方向を案内する。壁部455と本体部458との間の隙間は、棚板44が本体部458と壁部455とに接触しない程度のわずかな隙間である。壁部155は、棚板44が奥行き方向に移動するときに、棚板44が移動する方向を案内し、棚板44の左右の動きを同調させている。棚4では、すべり部材457を設けることにより、棚板44が壁部455や本体部458に接触しても棚板44の動作を妨げないようにすることができる。
●実施形態の効果●
以上説明したように、本実施の形態に係る棚によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施の形態に係る棚によれば、棚受を交換するだけで容易に収納物の落下を防止する効果を得ることができる。このため、本実施の形態に係る棚によれば、移動棚や固定式の棚など、さまざまな棚において条件を問わず収納物の落下を防止することができる。また、本実施の形態に係る棚によれば、比較的安価に収納物の落下を防止することができる。
本実施の形態に係る棚によれば、棚板が移動したときに手前側の端部が突き出すことがないため、移動棚に用いた場合に隣接する移動棚の棚板同士が接触することなく収納物の落下を防止する効果を得ることができる。
本実施の形態に係る棚によれば、簡易な構造で地震などの振動を受けた時の収納物の落下を防止するため、通常の使用時の利便性も確保することができる。
本実施の形態に係る棚によれば、振動が収束した後の棚板の原点復帰を容易に行うことができる。
本実施の形態に係る棚によれば、立上部とすべり部材により棚板の移動方向を案内するため、移動棚に用いた場合に移動棚の斜行などの不具合を防止することができる。
本実施の形態に係る棚によれば、間口全面に棚板などが突き出さないため、棚板が地震時に通路内にいる人などに接触することなどがない。このため、本実施の形態に係る棚によれば、防災に貢献することができる。
本実施の形態に係る棚によれば、図20に示すように落下防止部16の上に収納物5が載ったとしても、棚板14が移動することによって生じる段差により、収納物5と棚板14との間に角度が発生し、収納物5が落下しにくくなる。
1 棚
5 収納物
10 天板
11 側板
12 台枠
13 支柱
14 棚板
15 棚受
16 落下防止部
17 背受
18 操作スイッチ
19 安全バー
141 載置面
142 底部
143 前縁
144 後縁
151 第1スライダー
152 第2スライダー
153 不動点
156 立上部
156 連結金具
158 本体部
159 係止部
357 案内軸
361 防止部本体
362 リンク
363 第1軸
364 長孔
365 第2軸
457 すべり部材
455 壁部
458 本体部
460 防止部固定部
461 ネジ

Claims (7)

  1. 収納物を積載することができる棚板と、
    前記棚板を支持する第1支持部と、
    奥行き方向の位置が前記第1支持部より奥側であり高さ方向の位置が前記第1支持部より低い位置で前記棚板を支持する第2支持部と、
    前記棚板を前記第1支持部から前記第2支持部に移動させる棚板移動部と、
    前記棚板の前面に対向する位置に設けられていて前記棚板が前記第2支持部により支持されているときに前記棚板の載置面よりも高い位置に上端がある落下防止部と、
    を有する棚。
  2. 前記棚板移動部は、前記第1支持部と前記第2支持部と連続して設けられている傾斜面である、
    請求項1記載の棚。
  3. 前記棚板は、前記第1支持部に支持されているとき、前記載置面の高さが前記落下防止部の前記上端と同じ高さである、
    請求項1または2記載の棚。
  4. 前記落下防止部は、前記棚板を支持する棚受に取り付けられている、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の棚。
  5. 前記棚板の奥行き方向手前側への移動範囲を規制する不動点を有し、
    前記棚板が第1支持部に支持されているとき、前記棚板の手前側の前縁が前記落下防止部に接し前記棚板の奥側の前縁が前記不動点に接している、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の棚。
  6. 前記棚板の短辺の側面の近傍に設けられていて前記棚板が移動する方向を案内するガイド部を有する、
    請求項1乃至5のいずれかに記載の棚。
  7. 前記落下防止部は、
    前記棚板が奥側に移動する際に前記棚板に接触するリンクと、
    前記リンクからの力を受けて上昇する防止部本体と、
    前記防止部本体と前記リンクとを連結する軸と、
    を備え、前記棚板が奥側に移動するとともに前記上端の位置を上げる、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の棚。
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