JP5126863B2 - 収納棚 - Google Patents

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Description

本発明は、収納物が載置される棚板を有する収納棚であって、詳しくは、地震発生時に棚板の収納物載置面の奥側を手前側よりも低くすることで収納物の落下を防止する載置面傾斜機構を備えた収納棚に関するものである。
収納棚は、金属や木材を素材とした部材からなる。収納棚に収納物を載置する載置面を有する棚板は、収納物の出し入れを可能にするため、間口が開放されている。収納物は、載置面に固定されることなく載置されて収納されるので、地震などによって収納棚が震動すると、その震動によって付勢された収納物は、棚板の収納物載置面を滑動して載置面からして落下する。また、落下しない場合でも、震動によって付勢された収納物が載置面上を震動の周期に応じて載置面上を前後左右に滑動し、これによって収納棚の重心が移動して、収納棚自体が転倒しさらには倒壊することがある。
従来から、これら収納物の落下防止と、収納棚の転倒を防止するために、種々の対策が提案されている。例えば、収納棚に加わる震動を小さくするために、棚本体もしくは土台に免震構造を用いる方法がある。免震構造は、本体とは別に免震装置が必要となるためコスト高になる。また、免震装置の取付け工事が必要になり、免震性能を保持するための制約も多く不便である。
また、例えば、収納棚に震動エネルギーが加わっても収納棚が破損しないように、収納棚を耐震構造にすることも考えられる。しかし、耐震構造は、収納棚自体を堅牢な構造にすることが必要となり、コストが高くなりやすい。また、収納棚の自重が重くなるので転倒したときの損壊が大きく、さらに、収納物の落下防止策としては不適である。
そこで、振動による収納物の落下や収納棚の転倒、倒壊を防止するためにいくつかの発明が知られている(例えば、特許文献1乃至6を参照)。
特許文献1及び特許文献2には、振動を検知すると、棒状部材が下側から棚間口の前面に沿って跳ね上がり、上記棒部材が棚間口を塞ぐことで収納物の落下を防止する機構及び装置が記載されている。振動を受けて収納物が棚板の載置面から飛び出そうとする動きを棒状部材によって制止するものである。
特許文献3に記載されている書棚は、棚板の収納物載置面を、収納物の出し入れ口からみて手前側を高く奥側を低くして、載置面を奥行方向に向けて下方に傾斜させることにより、振動によって棚板の載置面から飛び出そうとする収納物の勢いを減らし、収納物が載置面に留まるようにするものである。
特許文献4及び5に記載されている台座は、棚板もしくは収納棚の設置面を、収納物出し入れ口からみて手前側を高く奥側を低くして、奥行方向に向けて下方に傾斜させた台座に関するものである。この傾斜面に棚板もしくは収納棚を設置することによって、棚板もしくは収納棚を傾斜させ、振動によって棚板の載置面から収納物が飛び出そうとする勢いを減らし、収納物が載置面に留まるようにするものである。
特許文献6には、棚板の奥の方を回転ボスで支え、この回転ボスは、強震が発生したとき棚板およびその上の物品の重力と前方に突き出される力により回転し、棚板が奥下がりに傾斜することにより物品の飛び出しを防止する物品収納用家具が記載されている。上記回転ボスは、四角形状の一隅部にある軸を中心に回転する一種のカムを構成していて、通常は回転ボスの平坦面で棚板を受けることにより回転することがなく、強震で棚板が前方に移動しつつ浮き上がることによって回転し、棚板を奥下がりの姿勢にするものである。
特許第2826811号公報 特開2002−112845号公報 特開2008−119175号公報 特開2006−289015号公報 特開2006−289016号公報 特開平08−242957号公報
特許文献1、2に記載されているものは、棒状部材が跳ね上がるようにばね力を用いて付勢し、通常は上記棒状部材をばね力に抗し押し下げた状態で係止して間口が開放された状態に保持しておき、地震などによって振動すると、振動によって揺動する振り子が上記係止を外し、棒状部材を不勢力によって跳ね上げるものである。したがって、振り子が揺動する条件は、振動方向、周期、振幅などによって変わるので、発生した地震の特性や振り子の取り付け位置によって、動作にばらつきが生じやすく、想定した以上の震度の地震が発生しないと、落下防止機構が動作しないということが起こる。また、振動によって付勢された収納物が棒状部材に衝突すると、棚の重心位置が移動して、倒壊を誘引することにもなる。
特許文献3乃至5に記載されているものは、収納物の出し入れ口からみて棚板の載置面を奥行方向に向けて下方に傾斜させておくことで、振動によって棚板の載置面から収納物が飛び出そうとする勢いを抑制するものである。棚板の傾斜角度を大きくすれば、収納物の落下防止効果は大きくなるが、収納物を出し入れしにくくなり、不便である。よって、落下防止効果と使い勝手の兼ね合いから、ある角度で予め傾斜をつけておくことになり、あまり大きな傾斜角度に設定することはできないから、大きな地震に対しては、十分な収納物落下防止効果および転倒防止効果を期待することはできない。
特許文献6記載の発明は、地震などによって振動が加わったとき棚板を傾斜させるために、棚受け用回転ボスが回転する必要があり、そのためには、棚板が一旦持ち上がる必要がある。したがって、よほど大きな震度の地震か、または、地震時の振動で都合よく共振しなければ動作しないという難点がある。また、特許文献1,2および6記載の発明は、可動機構を有しているため、構成が複雑でコスト高になり、動作も安定しない。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであって、地震などによる振動によって、収納物を載置する棚板の収納物載置面の奥側を手前側よりも低くし、大きな地震が起きても収納物の落下を防止し、さらに、収納棚の転倒あるいは倒壊も防止することができる収納棚を提供することを目的とする。
本発明はまた、地震によって棚板の奥側を低くした態様を確実に維持することができるようにした収納棚を提供することを目的とする。
本発明に係る収納棚は、収納物が載置される載置面を備える棚板と、上記棚板を支持する支持部材と、を有し、上記棚板は、振動によって、上記支持部材に対し収納物の出し入れ口からみて前後方向に移動可能であり、上記棚板と支持部材との間には、上記棚板が前後方向に移動したとき上記棚板の奥側を上記棚板の手前側よりも低くする載置面傾斜機構が設けられ、上記載置面傾斜機構の動作によって棚板の奥側が手前側よりも低く傾斜した態様で、棚板の浮き上がりを阻止する浮き上がり阻止機構を備え、上記浮き上がり阻止機構は、棚板の折り曲げ部と、棚受けに設けられていて上記折り曲げ部が係合する係合部を有していることを主な特徴とする。
本発明の別の形態は、上記収納棚において、載置面傾斜機構が、棚板が振動によって移動する前に上記棚板を支持部材で支持するための棚板支持部と、この棚板支持部に続いて形成されていて上記棚板が移動したとき上記棚板の奥側を上記棚板の手前側よりも低くする陥入部を有することを特徴とする。
本発明のさらに別の形態は、上記収納棚において、支持部材と棚板との間の摩擦力は、上記棚板の載置面と収納物との摩擦力よりも小さいことを特徴とする。
本発明のさらに別の形態は、上記の収納棚において、振動によって移動する前の棚板の収納物載置面は棚板の手前側よりも奥側が低く、載置面傾斜機構はその動作によって棚板の手前側と奥側の高低差を大きくすることを特徴とする。
本発明のさらに別の形態は、上記収納棚において、載置面傾斜機構を構成する棚板支持部と陥入部の間に傾斜面が介在し、振動により前後方向に移動した棚板を原位置に向かってスライドさせることにより、上記棚板の奥側が上記傾斜面に沿って移動して上記棚板の高さも原位置に復帰する棚板復帰機構を備えていることを特徴とする。
本発明のその他の特徴は、各実施例を参照することによって明らかになる。
本発明によれば、地震発生時などに生じる振動により棚板を支持部材に対して前後に移動させ、収納物の出し入れ口からみて、棚板の奥側を手前側よりも低い位置に移動させる載置面傾斜機構が設けられているため、地震などによって収納棚が揺れても、収納物の落下防止と収納棚本体の倒壊を防止することができる。地震によって載置面傾斜機構が動作し、棚板の奥側を手前側よりも低い位置に移動させた後は、浮き上がり阻止機構によって棚板の浮き上がりが阻止されるため、上述の棚板の奥側が低くなった態様を確実に維持することができる。
上記載置面傾斜機構は、棚板とこの棚板を支持する支持部材との間に設けられていて、棚板が前後方向に移動したとき棚板の奥側を棚板の手前側よりも低くする構造であればよく、例えば、棚板と支持部材相互の係合部とこれに続く陥入部などで構成することができる。したがって、構成が簡単で低コストであるとともに、動作も単純であるから、地震などで収納棚が揺れると、載置面傾斜機構が迅速に動作し、収納物の落下防止および収納棚本体の倒壊防止を確実に図ることができる。
また、本発明の別の実施形態によれば、上記載置面傾斜機構を構成する係合部と陥入部との間に傾斜面が介在していて、振動により前後方向に移動した棚板を原位置に向かってスライドさせることにより、上記棚板の奥側が上記傾斜面に沿って移動して上記棚板の高さも原位置に復帰するようになっているため、地震などによって収納物の落下防止および収納棚本体の倒壊防止が図られた後、棚板を原位置に復帰させるためには、棚板を前後方向に移動させるだけでよく、復帰作業がきわめて簡単になる。
本発明のその他の効果は、各実施例の説明において記載している。
本発明に係る収納棚の実施例を示す正面図である。 上記収納棚の側面図である。 上記収納棚の主要部を拡大して示す斜視図である。 図1中のA−A線に沿う拡大断面図であって、載置面傾斜機構の動作前の態様を示す図である。 図1中のA−A線に沿う拡大断面図であって、載置面傾斜機構の動作後の態様を示す図である。 上記実施例において収納棚に載置された収納物の重心の移動の様子を示す側面図である。 図1中のA−A線に沿う拡大断面図であって、(a)は支持面に設ける係合突起の例を、(b)は支持面に設ける係合突起の別の例を示す図である。 本発明に係る収納棚の別の実施例を図4に準じて示す拡大断面図であって、(a)は載置面傾斜機構の動作前の態様を、(b)は載置面傾斜機構の動作後の態様を、(c)は載置面傾斜機構の動作後の別の態様を示す図である。 本発明に係る収納棚のさらに別の実施例を図4に準じて示す拡大断面図である。 上記実施例における載置面傾斜機構の動作後の態様を示す拡大断面図である。 上記実施例の変形例を図4に準じて示す断面図である。 上記変形例における載置面傾斜機構の動作後の様子を示す断面図である。 本発明に係る収納棚のさらに別の実施例の主要部を示す拡大断面図である。 上記実施例における載置面傾斜機構の動作後の態様を示す拡大断面図である。 本発明に係る収納棚のさらに別の実施例の主要部示す拡大断面図である。 上記実施例における載置面傾斜機構の動作後の態様を示す拡大断面図である。 本発明に係る収納棚のさらに別の実施例の主要部示す拡大断面図である。 上記実施例における載置面傾斜機構の動作前と動作後の態様を重ねて示す拡大断面図である。 上記実施例における載置面傾斜機構の動作後に外力が加わった場合の回転阻止作用を説明するための拡大断面図である。 本発明に係る収納棚のさらに別の実施例であって木製収納棚の例を示す正面図である。 上記実施例の側面図である。 図20中のB−B線に沿う拡大断面図であって、載置面傾斜機構の動作前の態様を示す図である。 図20中のB−B線に沿う拡大断面図であって、載置面傾斜機構の動作後の態様を示す図である。 図22中のC−C線に沿う拡大断面図である。 本発明に係る収納棚のさらに別の実施例の要部を図22に準じて示す拡大断面図であって、(a)は載置面傾斜機構の動作前の態様を、(b)は載置面傾斜機構の動作後の態様を示す図である。 本発明に係る収納棚のさらに別の実施例の要部を図22に準じて示す拡大断面図であって、(a)は載置面傾斜機構の動作前の態様を、(b)載置面傾斜機構の動作後の態様を示す図である。 本発明に係る収納棚のさらに別の実施例であって単柱式収納棚の例を示す正面図である。 上記実施例の側面図である。 図27中のD−D線に沿う拡大断面図であって、載置面傾斜機構の動作前の態様を示す図である。 図27中のD−D線に沿う拡大断面図であって、載置面傾斜機構の動作後の態様を示す図である。 図29中のe−e線に沿う拡大断面図である。 図30中のf−f線に沿う拡大断面図である。 本発明に係る収納棚のさらに別の実施例の要部を示す側面図である。 上記実施例の動作態様を示す側面図である。
以下、本発明に係る収納棚の各実施例について図面を参照しながら説明する。本発明に係る収納棚が備える載置面傾斜機構は、振動によって動作するものである。ここで、「振動によって」とは、例えば、地震が発生したとき、あるいは、その収納棚に人や物が衝突したときに、その収納棚に生じる振動をきっかけとして発生する運動エネルギーを活用して、の意味である。また、「振動によって動作をする」とは、地震等による振動が直接、または間接的に収納棚に伝わって、その収納棚に備えられている載置面傾斜機構が動作し、動作状態を維持することを意味する。
言い換えれば、本発明に係る収納棚が備える載置面傾斜機構は、地震や衝突で発生する振動をきっかけとして動作する機構である。そして、上記載置面傾斜機構は、地震等によって発生する振動によって動作し、棚板の奥側が手前側よりも低くなり、あるいは、この棚板の前後の高低差を大きくするように動作するものである。従って、本発明の説明において、「振動」と表記する語は、地震や、人・物の衝突などによって生じる運動を意味し、その種類を問わない。
本発明に係る収納棚において、収納物の載置面を有する棚板に対して収納物を出し入れする側を間口側とする。本発明に係る収納棚において、収納棚または棚板の「手前側」とは、収納棚の収納物出し入れ口側すなわち間口面側をいい、「奥側」とは、収納棚の収納物出し入れ口側すなわち「手前側」に対して反対側をいう。本発明に係る収納棚において「前後」とは、手前側すなわち間口面側を「前」とし、奥側を「後」としたときの表記であって、前後方向とは、手前側と奥側を互いに結ぶ方向をいう。
図1乃至図6は、前後方向に複数の支柱を有する複柱式の収納棚の実施例を示す。図1において、収納棚10は収納物が載置される載置面を備える棚板11と、この棚板11の支持部材である棚受け12と、棚受け12を所定の高さ位置で係止する垂直部材である支柱13とを有してなる。図4に示すように、棚板11の手前側(図4において左側)の縁部は、垂直方向下方に折り曲げられ、さらに水平方向に折り返されて前側底部116が形成され、さらに垂直方向上側に折り曲げられて垂直折り曲げ部117が形成されている。棚板11の奥側の縁部も、垂直方向下方に折り曲げられ、さらに水平方向に折り返されて奥側底部118が形成され、さらに垂直方向上側に折り曲げられて垂直折り曲げ部119が形成されている。棚板11は、棚板11に対する収納物の出し入れ口すなわち間口側から見て左右両端部における上記前側底部116と奥側底部118が棚受け12によって所定の高さ位置で支持され、この支持状態において、棚板11は棚受け12に対し滑りながら前後方向に相対移動可能となっている。
図2に示すように、棚受け12は、前後の支柱間において適宜の高さ方向の領域を占める側板を有しており、この側板が棚板11の左右両端面に接することによって、棚板11に載置された収納物が収納棚10の側面から落下することを防止している。なお、図2に示す収納棚10の例は、図2における左右両面から収納物を出し入れすることができるようになっていて、奥行き方向すなわち前後方向に3本の支柱13が立てられている。前後方向中央の支柱13を共通の支柱として、この中央の支柱13と図2における左側の支柱13との間に、また、上記中央の支柱13と図2における右側の支柱13との間に棚受け12が係止されている。図2における左側の間口面にせよ、右側の間口面にせよ、「手前側」、「奥側」とは、以下、間口面に正対した状態での手前側と奥側をいうものとする。
図3は、収納棚10において棚板11の間口方向端部(側端部)近傍を拡大した斜視図である。図3に示すように、収納棚10は、収納物の出し入れ口(図3において右斜め下側)からみて、手前側と奥側の2つの支柱13の側面には、高さ方向に所定の間隔で、棚受け12を係止するための複数の袖孔131が形成されている。棚受け12は、その棚受け12の手前側と奥側の端面の一部が、それぞれ手前側と奥側に延伸され、この延伸された部分が外側(図3において支柱13側)に折り曲げられて形成された鉤状の係止部121が上下方向の複数箇所に形成されている。これらの係止部121が上記袖孔131に挿入され係止されることで、棚受け12は、所定の高さ位置で前後二つの支柱13にまたがって係止されている。
棚受け12には、その側板の下端縁部が水平方向に直角に折り曲げられて棚板11を支持するための棚板支持部122が形成されている。この棚板支持部122は奥側の端部寄りの一部が切り欠かれて陥入部124が形成されている。すなわち、上記棚板支持部122の一部が陥入部124によって途切れている。
なお、図3では省略されているが、棚受け12は、図4、図5に示すように、棚板支持部122を形成する上記折り曲げ部の先端縁部がさらに垂直方向に立ち上げられてなる折り曲げ部123をさらに有している。
収納棚10は、図1に示すように間口方向にも複数の支柱13を有している。前後(奥行き)方向に隣接する2本の支柱13に対し、間口方向に一定の間隔をおいて対向する前後方向2本の支柱13間にも、上記棚受け12に対し対称形に形成された棚受け12が掛け止められている。これら相対向する一対の棚受け12の棚板支持部122に棚板11の左右両端部が載せられ、棚板11が所定の高さ位置で水平方向の姿勢を保って保持されている。このようにしてほぼ水平面をなす棚板11の上面は、収納物を載置する載置面111となっている。
なお、収納棚10を収納物の出し入れ口からみて奥側の支柱13には、収納物の落下を防止する背板14が、間口方向に隣り合う支柱13間に、任意の高さ位置で支持されている。
次に、図4及び図5を用いて本発明に係る収納棚の特徴である載置面傾斜機構について、その動作例とともに説明する。なお、図4および図5において、支柱13の高さ方向に複数形成されている袖孔131は、棚受け12が係止されている部分のみ描写し、その他の袖孔131の描写は省略している。図4は、平常時すなわち後で詳細に説明する載置面傾斜機構が動作していない状態を示している。図5は、地震などによる振動によって載置面傾斜機構が動作した状態を示している。
棚板11の収納物載置面111の手前側と奥側の端縁部は、前述のように下方向に折り曲げられており、それぞれの折り曲げ部において、手前側の端面と奥側の端面が形成されている。これら端面を形成する棚板の端縁部がそれぞれさらに内側(載置面111と平行な方向)に折り曲げられて前述の前側底部116と奥側底部118が形成され、これら前側底部116と奥側底部118の左右両端部が、棚受け12の上記棚板支持部122への当接面となっている。棚板11の手前側の端面、前側底部116、これに続く前記垂直折り曲げ部117によって形成される手前側の框周辺を総称して手前側縁部112とする。同様に、棚板11の奥側の端面、奥側底部118、これに続く前記垂直折り曲げ部119によって形成される奥側の框周辺を総称して奥側縁部113とする。
また、棚板11の左右両側部には、載置面111の一部を外側に向けて延伸し、この延伸部を下に向けて折り曲げた折り曲げ部114が形成されている。この折り曲げ部114は、棚受け12の折り曲げ部123よりも外側に位置しており、棚受け12の側板に軽く接して、振動による棚板11の間口面と平行な方向への移動を規制している。上記折り曲げ部114は、棚板11の剛性を高める役目ももっている。上記折り曲げ部114は、棚板11の載置面111から高さ(厚さ)方向の途中まで垂下していて、後で詳細に説明する載置面傾斜機構による棚板11の奥側の降下量を規制するようになっている。
棚板11の左右方向両端部の前側底部116と奥側底部119は、棚受け12の棚板支持部122に載せられているだけで、特に固定されていないので、収納物の出し入れ方向(前後方向)に移動可能に支持されている。平常時は、棚板支持部122に形成されている陥入部124の後方に奥側縁部113が載置されている。
平常時において、棚板11の載置面111は、水平面をなしているのが普通であるが、本実施例においては、図4に示すように、平常時においても、載置面111は奥側に向かって若干の下り傾斜を持っている。これにより、収納物の収まりを良くすることができる。棚板11は、そのために、手前側縁部112を形成する手前側端面と奥側縁部113を形成する奥側端面の高さ方向の寸法が異なっている。すなわち、手前側端面は奥側端面よりも高くなっている。本発明に係る収納棚が備える棚板は、このように傾斜している構成に限定されるものはなく、平常時において、載置面111が水平になるものであってもよい。
地震が発生して収納棚10が振動すると、その振動によって、棚板11は棚板支持部122上で振動する。前述のとおり、棚板11は棚板支持部122に固定されているわけではないので、振動によって棚板支持部122上を前側底部116と奥側底部118が滑りながら前後方向に動く。棚板11が手前に動いて、奥側縁部113が棚板支持部122に形成されている陥入部124に達すると、奥側縁部113は陥入部124に落ち込む。
その状態を図5に示す。図4において2点鎖線の円で囲われた領域と、図5における2点鎖線の円で囲われた領域を比較すると明らかなように、振動によって、棚板11が平常時よりも前方に動いて奥側縁部113が陥入部124に到達したとき、奥側縁部113が陥入部124に滑落する。こうして、棚板11は手前側縁部112よりも奥側縁部113が低くなり、奥側縁部113と手前側縁部112の高低差が大きくなる。
また、奥側縁部113が陥入部124に滑落すると、棚板11の折り曲げ部114が棚板支持部122に当たって止まるので、載置面111は所定の傾斜角度に維持される。
言い換えると、振動によって、棚板11が前後方向に動いた結果、平常時よりも前側に動いて奥側縁部113が陥入部124に到達したときに、奥側縁部113が陥入部124に落ち込み、載置面111の奥側が手前側よりも低く傾斜する。この実施例のように、平常時においても載置面111の奥側が手前側よりも低くなるように傾斜しているものにおいては、上記奥側縁部113が陥入部124に落ち込むことにより、上記傾斜角度が大きくなる。
載置面111に予め奥側方向への下り傾斜が付けられていて、その傾斜角度が例えば水平に対して例えば略マイナス2度であるならば、載置面111が水平面をなすように設置されているものと比較して、積載した収納物がマイナス2度分のcosθの力で棚板を前側に移動させる力が増す。したがって、予め載置面111に傾斜を付けておけば、地震時に棚板11が前後方向に移動しやすくなり、載置面傾斜機構を迅速に動作させることができる。このように、振動によって載置面111の奥側方向への下り傾斜を大きくし、その傾斜角度を例えばマイナス4度ないしマイナス5度程度となるように棚板11の寸法を規定するとよい。このように構成すれば、例えば、地震によって収納棚が震度5程度の振動をうけたときであっても、収納物が落下することなく、さらに大きな震度が発生しても、棚の転倒あるいは倒壊を防ぐことができる。
なお、振動によって載置面傾斜機構が動作した後の載置面111の傾斜角度を大きくすれば、それに応じて収納物の落下を防止する、あるいは収納棚の倒壊を防止する効果が大きく、耐えることができる震度範囲を広くすることができる。振動によって載置面傾斜機構が動作した後の載置面111の傾斜角度をどのように設定するかは設計事項である。
さらに言い換えると、本発明に係る収納棚が備える載置面傾斜機構は、振動によって、棚板11を前後方向に移動させ、棚板11の奥側縁部113を低い位置に移動させるものである。この下り傾斜によって収納物が収納物出し入れ側から飛び出して落下することを防止することができる。また、予め手前側縁部112を奥側縁部113よりも僅かに高くしておき、振動によって、手前側縁部112と奥側縁部113の高低差をさらに大きくするようにした場合は、より確実な収納物の落下防止効果を得ることができる。
上記実施例では、棚板11の奥側縁部113は、平常時に陥入部124よりも奥側の棚板支持部122に位置するように構成されているが、本発明は、このような構成に限られるものではない。すなわち、陥入部124をより奥側に形成し、平常時の棚板11の奥側縁部113が陥入部124の手前側の棚板支持部122に載るようにしてもよい。この構成の場合、振動によって、棚板11が支持部材に対して滑りながら後方に動いたときに、奥側縁部113が陥入部124に滑落し、手前側縁部112と奥側縁部113の高低差が大きくなる。
次に、本発明に係る収納棚が備える載置面傾斜機構の動作と、その効果についてより詳細に説明する。図6において、平常時の各部材を実線で、振動によって載置面傾斜機構が動作したときの各部材を2点鎖線で表している。
図6において、符号1A、1Bは載置面111に載置される収納物である物品を示しており、1Aは載置面傾斜機構が動作する前の物品を、1Bは載置面傾斜機構が動作した後の物品を示している。符号11Aを付した2点鎖線は、載置面傾斜機構が動作した後の棚板を、112Aはそのときの前側縁部を、113Aは奥側縁部をそれぞれ示している。符号2aは、載置面傾斜機構が動作する前すなわち平常時の物品の重心を、2cはそのときの荷重方向を、符号2bは、載置面傾斜機構が動作した後の物品の重心を、2dはそのときの荷重方向を示している。図6からわかるように、載置面傾斜機構が動作すると、物品の重心位置が平常時よりも奥の方に、かつ、低い位置に移動するため、物品が棚の間口面から落下しにくくなる。
既に説明したとおり、本実施例に係る収納棚が備える棚板は、平常時においても載置面が奥行方向への下り傾斜を有しているので、地震によって物品が載置面111を滑り上る方つまり手前側に向かって移動しようとするとき、物品1が手前側に向かう加速度を緩和させ、物品の落下を防止することができる。
そして、物品1が載置面111を滑り上がる力が、棚板11を棚受け12の棚板支持部122上において手前側に移動させようとする力に変換され、この力によって、棚板11の奥側縁部113が棚受け12の陥入部124に滑落しやすくなる。つまり、棚板11の載置面11が上記のように傾斜していることにより、載置面傾斜機構が地震時に動作しやすくなる。
以上のような動作を確実に行わせるには、棚板11と棚受け12の棚板支持部122との間の摩擦力を、棚板11の載置面111と物品1との摩擦力よりも小さく、換言すれば、棚板11の載置面111と物品1との摩擦力を、棚板11と棚受け12の棚板支持部122との間の摩擦力よりも大きくするとよい。物品1が棚板11から滑り落ちる前に、棚受け12の棚板支持部122上で棚板11を移動(スライド)させて棚板11を傾斜させることができるからである。棚板11の載置面111と物品1との摩擦力を大きくするための手段として、例えば、棚板11の載置面111に滑りにくい塗装を施す、あるいは滑り防止シートを敷く、といった手段がある。
載置面傾斜機構が動作して載置面111の奥側方向への下り傾斜角度が大きくなると、物品には、載置面111上を奥の方へと移動させる力がかかる。この力によって、物品が奥の方に移動すると、図6に示すように物品の重心が符号2aで示す位置から符号2bで示す奥の方に移動し、荷重の中心は符号2cで示す位置から符号2dで示す奥の方に移動する。物品の重心が奥の方に移動すると、奥側の支柱13に重心が近づくことになるので、収納棚10は安定して、倒れにくくなり、倒壊を防止することができる。
次に、図7に示す実施例2について説明する。棚受け12の棚板支持部122と、棚板11の手前側縁部112及び奥側縁部113に、低摩擦処理を施しておくと、載置面傾斜機構の動作をさらにスムーズにすることができ、本発明に係る収納棚10が有する落下倒壊防止効果をさらに高めることができる。
しかしながら、棚受け12等に低摩擦処理を施すことで、地震などの大きな振動ではなく、例えば、利用者が収納棚10に軽く当たった程度の振動でも、載置面傾斜機構がむやみに動作することが想定される。このように載置面傾斜機構がむやみに動作すると、載置面傾斜機構を現状復帰させる作業に手間取り、使い勝手の悪い収納棚になる。かかる不具合が生じないように、棚板11または棚受け12に、棚板11の暫定的な移動規制部を設けるとよい。図7は、上記暫定的な移動規制部を備えた二つの実施例を示している。
図7(a)に示す実施例は、前記陥入部124の奥側の棚板支持部122に、支持面112の一部を上方へ打ち出し、または切り起こすことによって突起部125が形成され、この突起部125の後方に近接して棚板11の前記垂直折り曲げ部119が位置していることを特徴としている。振動によって、奥側縁部113が陥入部124にまで移動するには、奥側縁部113が上記突起部125を超える必要がある。突起部125の高さは、利用者が収納棚10に衝突することで発生するような微細な振動では、奥側縁部113が突起部125を超えることができない程度であればよい。このように、突起部125が形成されることで、平常時の微細な振動では、棚板11が前の方に移動しようとしても、奥側縁部113における垂直折り曲げ部119の下端が突起部125に当たって止まる。したがって、突起部125は棚板11の移動抑止手段となっている。地震によって収納棚10が大きく揺れると、棚板11の前後方向の移動によってその奥側縁部113が突起部125を乗り越え、受け板12の陥入部124に奥側縁部113が落ち込む。
図7(b)に示す実施例は、陥入部124よりも奥側の棚板支持部122に、打ち出し、または切り起こしによって突起部125を形成するとともに、棚板11の奥側縁部113には、この奥側縁部113の一部を構成する奥側底部118に、上記突起部125に係合する窪み115を設けたものである。平常時は、棚板11の奥側縁部113が棚受け12の棚板支持部122に載り、上記突起部125と窪み115が係合して、この棚受け12と棚板11の相対位置関係を維持している。
平常時の微細な振動で棚板11が陥入部124の方へ移動しようとしても、互いに係合している突起部125aと窪み115が棚板11の移動規制部となって、棚板11の移動が規制される。地震によって収納棚が大きく揺れると、棚板11が前後方向に移動して突起部125aと窪み115の係合が外れ、奥側縁部113が陥入部124にまで移動したとき棚板11が前述のように大きく傾斜する。
なお、図7(b)に示す実施例における窪み115は、棚板11の奥側底部118に形成された孔で構成されているが、かかる構成に限ることなく、例えば、突起部125aが係合できる陥没部であってもよい。
また、移動規制部は次のように構成してもよい。例えば、棚板11の奥側底部118の一部を打ち出しによりまたは切り起こしにより、下方に向けた突起部を形成し、棚受け12の棚板支持部122に、上記突起部が係合する陥入部を形成してもよい。陥入部は、棚板支持部122の所定位置に形成した孔であってもよいし、棚板支持部122を下方に打ち出した陥没部であってもよい。突起部の高さと大きさ、陥入部の深さと大きさは、微細な振動で係合が外れない程度の寸法であればよい。これによって、平常時の微細な振動で棚板11が陥入部124の方へ移動しようとしても、突起部と陥入部の係合力によって、棚板11の移動が規制される。
次に、本発明に係る収納棚の第3の実施例について図8を参照しながら説明する。この実施例は、棚受け12の棚板支持部122に複数の陥入部124が前後に形成されていることを特徴とする。図8(a)に示すように、平常時は、棚板支持部122に形成された前側の陥入部124aと奥側の陥入部124bの間に、奥側縁部113を載置しておく。
地震が発生したとき、その振動によって、棚板11が棚受け12に対して前後方向に移動し、棚板11の奥側縁部113が手前側の陥入部124aの位置に達すると、図8(b)に示すよう、上記奥側縁部113が陥入部124aに滑落する。これによって、棚板11の奥側縁部113の高さが手前側縁部112よりも低くなる。
また、棚板11の奥側縁部113が奥側の陥入部124bの位置に達すると、図8(c)に示すよう、上記奥側縁部113が陥入部124bに滑落する。これによって、棚板11の奥側縁部113の高さが手前側縁部112よりも低くなる。
このように、棚受け12が有する棚板支持部122に陥入部を前後方向に複数形成することによって、地震初期の小さい振動であっても、棚板11の奥側縁部113がいずれかの陥入部に落ち込んで、棚板11を素早く傾斜させる。このように、素早く動作する載置面傾斜機構を備えた収納棚を得ることができる。
次に、本発明に係る収納棚の第4の実施例について説明する。地震によって棚板11の奥側縁部113が棚受け12の陥入部に一旦落ち込むと、棚板11を原位置に復帰させるには大変な労力を要する。すなわち、棚板11の奥側を下面から押し上げ、棚板11の奥側底部118の高さを棚受け12の棚板支持部122よりも高くしながら棚板11を奥の方にずらし、上記棚板支持部122に棚板11の奥側底部118を載せる必要がある。しかしながら、棚板11の上には書籍その他の物品が載置されているため、棚板11を押し上げる作業は容易ではない。いちいち収納物品を除去して棚板11を復帰させることも面倒である。そこで、第4の実施例では棚板11の復帰作業を簡単に行うことができるように、棚板復帰機構を設けた。以下、棚板復帰機構を備えた図9、図10に示す第4の実施例について説明する。
図9、図10において、前記載置面傾斜機構を構成する棚板支持部122と陥入部124との間に傾斜面141が介在している。より具体的には、傾斜面141を有する復帰補助部材140が棚受け12の上記陥入部124に嵌め込まれて固定されている。復帰補助部材140は、例えば金属板を折り曲げ加工することによって作成された部材で、前後方向(図9、図10において左右方向)両端部に上記棚板支持部122への固定部を有し、これらの固定部間に上記傾斜面141と、これに続く水平方向の平坦面142を有している。この平坦面142の前端は垂直方向に立ち上がり、棚板支持部122への固定部につながっている。上記傾斜面141は、棚板11の奥側底部118が載る上記棚板支持部122の前端から、収納棚の間口面の方に向かって連続的に高さ位置が低くなるように傾斜している。なお、この実施例では、厳密にいえば、復帰補助部材140の棚板支持部122への固定部が実質的な棚板支持部となっている。しかし、プレス成形による打ち出しなどの工法を採用すれば、復帰補助部材140を棚受け12とともに一体成形することができる。復帰補助部材140が棚板復帰機構を構成している。
図9は、平常時すなわち載置面傾斜機構が動作する前の状態を示しており、棚板の物品載置面はほぼ水平の姿勢を保っている。図10は、地震による揺れで載置面傾斜機構が動作した状態を示している。載置面傾斜機構の動作により、前述の実施例と同様に、棚板11の奥側縁部113が陥入部124に落ち込む。ただし、本実施例では、棚板11の奥側底部118が上記傾斜面141を滑り降りながら棚板11の奥側縁部113が陥入部124に落ち込み、上記奥側底部118が復帰補助部材140の平坦面142に載っている状態に維持される。こうして、棚板11は奥側が手前側よりも低い状態で傾斜するため、収納物品の落下が防止され、収納棚の転倒が防止される。
図10に示す動作態様において棚板11を現状に復帰させるには、振動により移動した各棚板11を原位置に向かって押すことによりスライドさせるだけでよい。押し込まれた棚板11は、その奥側底部118が上記傾斜面141に沿って滑りながら押し上げられ、傾斜面141から棚板支持部122に至り、棚板11の前後位置も高さ位置も図9に示す原位置に復帰する。この復帰動作は、棚板11の載置面によほど重量の重い物品が載置されていない限り、人力によって可能であるから、極めて能率的に行うことができる。
図9、図10に示す実施例に限らず、振動によって棚板が前後に移動したとき棚板前縁が支持部材から脱落しないように、棚板が前後に移動する量は、棚板前縁が支持部材で支持されている前後方向の長さよりも小さいことが必要である。図9、図10に示す実施例で説明すると、振動によって棚板11が前側(間口面側)に移動する量aは、棚板11の前縁が支持部材である棚受け12の支持部122で支持されている前後方向の長さbよりも小さくなっている。図9、図10に示す実施例では、棚板11の前縁が支持部122で支持される前後方向の長さbを長くするために、棚板11の前縁部内側に板を四角柱状に折り曲げた補助部材1161を嵌め込み、棚板11の前側底部116を延長したのと実質的に同じ構成になっている。もっとも、棚板11の前側底部116の前後方向の長さを、棚板11が前側に移動する量aよりも長くしておけば、補助部材1161を付加する必要はない。
棚板11が奥側に移動することによって棚板の奥側が陥入部に落ち込むようにした実施例の場合、振動によって棚板11が奥側に移動する量を、棚板11の前縁が支持部材で支持されている前後方向の長さよりも小さくする。
以上説明した、振動によって棚板が前後に移動する量は、棚板前縁が支持部材で支持されている前後方向の長さよりも小さい、という寸法関係は、棚板11の前縁を棚受け12の支持部122で支持するように構成した全ての実施例において共通するものである。
載置面傾斜機構が動作する前と後で、棚板の位置が異なることを視覚的に明確に認識できるようにするとよい。特に、図9、図10に示す実施例のように棚板11の復帰を容易にしたものにおいては、載置面傾斜機構が動作した棚板11が分かると、その棚板11を即座に復帰させることができるので効果的である。そこで、図11、図12に示す実施例では、棚板11の手前側の端部に動作表示部145を設け、図11に示す平常時に対し、図12に示す載置面傾斜機構の動作後は、動作表示部145が手前側に大きく突き出て、載置面傾斜機構が動作していることを明確に表示するようになっている。
載置面傾斜機構が動作することによって棚板11の前端縁部が手前側に突き出ている状態で、この突き出し部分に無意識的に手をつく、引き下ろすなどして下向きの力が加わると、棚板11が前記棚板支持部122の前端を支点にして回転モーメントが働く。図10を例にして説明すると、手前側に突き出ている棚板11の前端縁に下向きの力が加わると、棚受け12の支持面122の前端縁を支点にして棚板11に反時計回りの回転モーメントが働き、棚板11が斜めに浮き上がる場合がある。棚板11に収納物が載っていない場合、あるいは載っていても収納物が軽い場合には、上記回転モーメントによって棚板11が浮き上がりやすくなり、不安定である。そこで、以下に述べる実施例では、載置面傾斜機構が動作した状態で棚板11がみだりに回転しないような工夫がなされている。図13、図14に示す実施例はその一つである。図13、図14に示す実施例はまた棚板復帰機構の別の実施例でもある。
図13、図14において、棚板11は前記奥側縁部113、奥側底部118、垂直折り曲げ部119を有するとともに、奥側縁部113と奥側底部118が、手前側から奥側に向かって斜めに立ち上がる向きの傾斜面1141によってつながれている。棚受け12の支持面122には、前に説明した実施例に設けられている陥入部と同じ陥入部124が、支持面122の一部を切除することによって形成されている。棚受け12の前記折り曲げ部123の後端からは係合部126が奥側に向かって突起状に突出している。係合部126は上記陥入部124の前端部上方に進出している。平常時は、棚板11の奥側底部118が上記陥入部124より奥側の上記支持面122に支持され、棚板11の載置面111はほぼ水平面をなしている。
地震などによって収納棚がある程度以上に振動すると、載置面傾斜機構が動作する。この実施例では、陥入部124と棚板11の奥側縁部113が載置面傾斜機構を構成していて、棚板11の奥側縁部113が陥入部124に陥入し、棚板12の奥側が手前側よりも低くなり、前記各実施例と同様に、載置物品の落下防止、収納棚の転倒防止などの効果を得ることができる。この実施例ではさらに、上記のように載置面傾斜機構が動作した状態では、図14に示すように、陥入部124の前端に棚板11の垂直折り曲げ部119が位置し、陥入部124の後端縁に傾斜面1141の中間部が当接している。そして、この載置面傾斜機構が動作した状態では、棚板11の上記垂直折り曲げ部119が上記係合部126の下方に潜り込んでいる。したがって、図14に矢印で示すように、載置面傾斜機構が動作して手前側に大きく突出した棚板11にこれを押し下げる向きの外力が加わったとしても、棚板11の垂直折り曲げ部119が係合部126に係合し、棚板11の回転ないしは浮き上がりが阻止され、載置物品が滑り落ちることが防止される。
この実施例ではまた、載置面傾斜機構が動作した後、手前側に突出した棚板11を奥の方に押し込むと、棚板11の傾斜面1141が陥入部124の後端をなす支持面122の縁を摺りながら棚板11が原位置にすなわち支持面122上に復帰する。このようにして、棚板11を押し込むだけで、前後方向の位置及び高さ位置を原位置に復帰させることができる。棚板11の傾斜面1141と陥入部124の後端をなす支持面122の縁によって棚板復帰機構を構成している。
図15、図16は、載置面傾斜機構が動作した状態での棚板復帰機構を備えた別の実施例を示す。この実施例の特徴は、棚板11の棚板復帰機構が、棚受け12に形成された溝127と、棚板11の後端部に設けられていて上記溝127に嵌るピン1125を備えていることである。溝127は、奥側が水平方向の溝であり、この溝127に続く前側が前下がりの傾斜溝からなる。その他の構成は図1乃至図7に示す実施例と実質的に変わりがなく、棚板11は、奥側縁部113、折り曲げ部114、奥側底部118、垂直折り曲げ部119を有し、棚受け12は、支持面122、折り曲げ部123、陥入部124を有している。
図15は平常時の態様を示しており、棚板11の奥側縁部113の一部をなす奥側底部118が、棚受け12の陥入部124より奥側の支持面122に載っている。またこの態様で、棚板11のピン1125が上記溝127の奥側の水平部分に嵌っている。
地震などで収納棚が振動すると、振動に伴い棚板11が前後に移動し、移動幅が一定以上になると棚板11の奥側縁部113が陥入部124に陥入する。この陥入動作と同時に、棚板11の後端部のピン1125が上記溝127の傾斜部分に沿って手前側にかつ下方に移動し、ピン1125が溝127の前端に至ったところで棚板11の移動が規制される。換言すれば、溝127は、載置面傾斜機構の動作によって棚板の奥側が手前側よりも低く傾斜した態様に至ることを許容する傾斜溝を有していることになる。この載置面傾斜機構の動作状態は、棚板11の手前側よりも奥側が低くなった状態であり、前述の実施例と同じく、収納物品の落下防止効果、収納棚の転倒防止効果がある。
上記のように棚板11が傾斜した状態から棚板11を奥の方に向かって押し込むと、ピン1125が溝127にガイドされながら棚板11の前後方向の位置及び上下方向の位置が原位置に復帰する。すなわち、ピン1125が溝127の傾斜部分にガイドされながら上下方向の位置が順次上がっていき、最終的には、ピン1125が溝127の水平部分に至り、かつ、棚板11の奥側縁部113が陥入部124より後ろ側の支持面122に至ってこの支持面122に載り、棚板11の載置面111が略水平になる。さらに、ピン1125と溝127は、陥入部124とともに載置面傾斜機構を構成している。そして、上記のように載置面が傾斜した態様において、ピン1125と溝127は、棚板11の前端部分に下向きの外力が加わっても棚板11が浮き上がりあるいは回転するのを阻止する浮き上がり阻止機能も有している。
次に、図17乃至図19に示す実施例について説明する。この実施例は、棚板復帰機構と浮き上がり阻止機構を備えている。図17乃至図19において、棚板11は、奥側縁部113、奥側底部118、垂直折り曲げ部119を有し、棚受け12には、陥入部124に、傾斜面141と、これに続く水平方向の平坦面142を有する復帰補助部材140が取り付けられている。棚板12は折り曲げ部123に、図13、図14で説明した係合部と同じ係合部126が形成されている。
この実施例の載置面傾斜機構および棚板復帰機構は、図10、図11に示す実施例の載置面傾斜機構および棚板復帰機構と同じであり動作も同じである。かかる実施例に、図13、図14に示す実施例における棚板11の浮き上がり阻止機構と同様の浮き上がり阻止機構を設けている。すなわち、図18、図19に示すように載置面傾斜機構が動作した態様では、係合部126の直近下方に棚板11の垂直折り曲げ部119が位置しているため、図19に矢印で示すような下向きの外力が加わると、上記垂直折り曲げ部119が係合部126に係合し、棚板11の浮き上がりあるいは回転が阻止される。図19に2点鎖線で示す棚板の浮き上がり態様あるいは回転態様は、浮き上がり阻止機構がない場合を想定して描いており、本実施例では棚板11がこのように浮き上がりないしは回転することはない。
このように、図17乃至図19に示す実施例によれば、これまで説明してきた実施例によって奏する効果を全て得ることができる。
次に、本発明に係る収納棚のさらに別の実施例について説明する。図20乃至26は、載置面傾斜機構を備えた例えば木製の収納棚の例を示す。図20において、収納棚20は、収納物が載置される載置面を備える棚板21と、棚板21の収納物の出し入れ口からみて左右の側面端部を支持し、棚板21を所定の高さ位置で前後方向に移動可能に支持する支持部材であるダボ22(図22以下を参照)と、ダボ22を任意の高さ位置で係止するダボ穴を有する垂直部材である側板23と、を有してなる。したがって、ダボ22は側板23に取り付けられている。棚板21には、間口方向から見て左右の側面部に、ダボ22に係合する溝が形成されている。ダボ22と上記溝は棚板21の前後の端部寄りに設けられ、一つの棚板21が4点で支持されている。
また、収納棚20は、図21に示すように、収納物が奥側に落下することを防止すると共に、収納棚20の強度を高める背板24を有している。
次に、本実施例に係る収納棚20が備える載置面傾斜機構の例について説明する。図22及び図23は、図20に示す収納棚20をB−B線に沿って裁断し、1つの棚板21の側面部を拡大した断面図である。図11は載置面傾斜機構が動作していない平常時を示している。図23は地震などの振動によって収納棚が備える載置面傾斜機構が動作した状態を示している。
図22において、棚板21は上面が収納物を載置する載置面211となっており、棚板21の左右方向両側面には、ダボ22との係合部である溝部が形成されている。ダボ22は、棚板21を適宜の高さ位置と姿勢で支持する支持部材である。上記溝部は、ダボ22が係合する係合部となっていて、手前側溝部212及び奥側溝部213からなる。手前側溝部212は、収納物の出し入れ口からみて棚板21の手前側近傍の側面を底面から棚板21の厚さ方向に深さを有する縦溝と、この縦溝に続いて奥行方向に載置面211と略平行に所定の長さを有する横方向の溝(以下「横溝」という)と、を有してなる。
奥側溝部213は、収納物の出し入れ口からみて棚板21の奥側近傍の側面を底面から棚板21の厚さ方向に深さを有する第1の縦方向の溝(以下「第1の縦溝」という)215と、この縦溝に続いて奥行方向に載置面211と略平行に所定の長さを有する横溝と、この横溝に続いて載置面211方向に略垂直に形成された第2の縦方向の溝(以下「第2の縦溝」という)216とを有してなる。
手前側溝部212と奥側溝部213はそれぞれダボ22に係合して、棚板21は所定の高さ位置でほぼ水平面を保って支持されている。ここで図24を用いてダボ22について説明をする。図24は、図22における棚板21と側板23をC−C線に沿って裁断した断面図である。図24に示すように、ダボ22は、その一端が側板23の側面に形成されているダボ穴に嵌合され、他端が棚板21の溝部212に係合されるように所定の長さ寸法に形成されたピン状の部材である。側板23のダボ穴は、収納物の出し入れ口からみて、手前側と奥側に所定の高さ間隔で複数個形成され、適宜の高さ位置のダボ孔を選択してこれにダボ22が嵌合され、このダボ22によって棚板21が係止されることによって、棚板21が所定の高さ位置で水平方向に保持されるようになっている。
図22に示すように、平常時の棚板21は、手前側のダボ22が手前側溝部212の縦溝の上端で係合し、奥側のダボ22は第1の縦溝215の上端で係合することによって支持され、載置面211がほぼ水平となっている。なお、前記実施例について説明したように、平常時であっても載置面211に奥側方向への下り傾斜をつけてもよい。この場合、手前側溝部212の縦溝を、奥側溝部213の第1の縦溝215よりも浅くすればよい。
地震が発生すると、棚板21は、手前側溝部212と奥側溝部213の形状に応じて、ダボ22に対して滑りながら前後に相対移動する。すなわち、振動によって、手前側溝部212と奥側溝部213の横溝部分をガイドにして、ダボ22に対し前後方向に移動する。前後の各ダボ22の位置に手前側溝部212の横溝の奥端および奥側溝部213の横溝の奥端が到達すると、奥側溝部213の第2の縦溝216が奥側のダボ22に沿って移動することにより棚板21の奥側縁部が下方向に移動し、縦溝216の上端がダボ22に当接することにより、棚板21の奥側縁部の下方への移動が規制される。その結果、図23に示すように、棚板21の奥側縁部が手前側縁部よりも低くなり、奥側縁部と手前側縁部の高低差が大きくなって、載置面211が奥方向への下り傾斜角を有して支持される。これによって、地震発生時の収納物の落下と、収納棚20の倒壊を防止することができる。
この実施例において、奥側溝部213の形状を工夫することにより、図9、図10に示す実施例と同様に、載置面傾斜機構が動作した後の棚板21の原状復帰を容易にすることができる。すなわち、図22、図23に示す奥側溝部213の縦溝216に代えて、手前側から奥側に向かって順次高さが高くなる向きの傾斜溝にする。あるいは、図22、図23に仮想線219で示すように、奥側溝部213の水平方向の横溝と縦溝216とで形成されている直角状の角を斜めに切除して、上記横溝と縦溝216を傾斜面219でつなぐ。載置面傾斜機構が動作するときは上記傾斜溝の傾斜面あるいは上記傾斜面219がダボ22にガイドされながら棚板21は前方に移動するとともに奥側縁部が降下する。棚板21を原状復帰させるには、棚板21を奥側に向かってスライドさせながら押し戻せばよい。棚板21が奥側に押し戻されるとき、上記傾斜溝の傾斜面あるいは上記傾斜面219がダボ22にガイドされながら棚板21の奥側縁部が上昇し、図22に示す現状に復帰する。
上記ダボ22を用いて棚板を支持する別の実施例について図25を参照しながら説明する。図25(a)は平常時すなわち載置面傾斜機構が動作していない状態を示している。図25(b)は地震などの振動によって載置面傾斜機構が動作した状態を示している。図25において、棚板21aは上面が収納物を載置する載置面211aとなっており、左右方向(間口面方向)の両側面には、手前側溝部212a及び奥側溝部213aが形成されている。これらの溝部212a、213aは下面側が開放していて、それぞれダボ22に係合し、棚板21aが所定の高さ位置と姿勢で支持されている。上記各ダボ22は、棚板21aを支持する支持部材であり、上記溝部212a、213aはダボ22に係合する係合部である。
手前側溝部212aは、収納物の出し入れ口からみて棚板21aの手前側近傍の側面及び底面を、棚板21の厚さ方向にダボ22の外径と略同等の寸法で、かつ、棚板21がダボ22に対して奥方向に相対的に移動可能な長さ方向寸法をもって削除することにより形成されている。
奥側溝部213aは、収納物の出し入れ口からみて棚板21aの奥側近傍の側面及び底面を、棚板21の厚さ方向にダボ22の外径と略同等の寸法で、かつ、棚板21がダボ22に対して奥方向に相対移動可能な長さ方向寸法をもって削除され、さらに、奥側溝部213aの奥端に続き、棚板21の厚さ方向に掘削されて凹み218が形成されている。
棚板21aは、手前側溝部212aの手前側端部と、奥側溝部213aの手前側端部がそれぞれダボ22に係合し、載置面211aは水平方向に支持されている。なお、平常時であっても、載置面211aに奥行方向への下り傾斜角度を持たせて、収納物を載置しやすくしてもよい。その場合、手前側溝部212aに比べて奥側溝部213aを深く形成すればよい。
地震が発生すると、棚板21aは、手前側溝部212aと奥側溝部213aの形状に応じて、ダボ22に対して滑りながら前後にかつ水平方向に移動する。手前側溝部212aおよび奥側溝部213aの奥端がダボ22の位置に到達すると、奥側溝部213aの奥端に連続して形成されている凹み218がダボ22にガイドされながら、棚板21aの奥側端部が下方に移動し、凹み218の上端がダボ22に係合することによって棚板21aの奥側端部の下方への移動が停止する。
その結果、図25(b)に示すように、棚板21aの奥側端部は手前側端部よりも低くなり、また、予め奥側端部と手前側端部に高低差が付けられているものにおいてはこの高低差が大きくなるので、載置面211aが奥側に向けて所定の下り傾斜角を有して保持され、地震発生時の収納物の落下と、収納棚20の倒壊を防止することができる。
この実施例においても、載置面傾斜機構が動作した後の棚板21aの原状復帰を容易にするための構成を付加するとよい。図25(a)(b)において、仮想線219aで示す傾斜面は、奥側溝部213aの水平方向の部分と窪み218とで形成されている直角状の角を斜めに陥入して形成した傾斜面219aである。この傾斜面219aは、前記実施例における傾斜面219と同様に、載置面傾斜機構が動作した後の棚板21aの原状復帰を容易にする。
図25に示す実施例において、平常時に棚板21aがむやみに移動しないようにするための移動規制部として、奥側溝部213aの水平方向の部分に、滑り止めシート220を貼り付けるとよい。平常時は、滑り止めシート220がダボ22に当たっていて、小さな振動程度では棚板21aが移動することはないが、地震などによって大きく振動すると、滑り止めシート220とダボ22との摩擦力に打ち勝って棚板21aが移動し、窪み218がダボ22に係合して棚板21aが傾斜する。
次に、棚板とダボの変形例について説明する。図26において、棚板21bは上面が収納物を載置する載置面211となっており、奥側底面には、ダボ22bと係合するための、ダボ係合部材213bが固定されている。ダボ係合部材213bは、収納棚の側面から見て四角形状の一角を欠落させたほぼ台形状の部材であって、上記欠落部分にダボ22bが係合するようになっている。ダボ22bは収納棚の奥側において収納棚の側板などに固定されている。
図26(a)は、平常時の状態を示している。棚板21bの手前側底面は、ダボ22aに当接され、奥側底面に固定されているダボ係合部材213bは、その欠落部がダボ22bに係合して、棚板21bは所定の高さ位置と姿勢で支持されている。なお、平常時であっても、載置面211bに奥行方向への下り傾斜角度を持たせてもよい。
図26(b)は、地震発生によって、載置面傾斜機構が動作した後の状態を示している。振動によって、棚板21bがダボ22a及び22bに対して移動すると、係合部材213bの欠落部がダボ22bから滑落する。棚板21bの奥側端部は、ダボ22bに底面が当たって止まり、棚板21bの手前側端部はダボ22aの当接したままとなる。棚板21bは、手前側縁部よりも奥側縁部よりも低く、かつ、奥側縁部と手前側縁部の高低差が大きくなり、載置面211bは奥側への下り傾斜角度が大きくなるので、収納物の落下を防止することができ、併せて、収納棚20の倒壊を防止することができる。
このように、木製の収納棚であっても、振動によって、棚板の奥側縁部を手前側縁部よりも低くし、奥側縁部と手前側縁部の高低差を大きくすることで、収納物の落下を防止し、さらに、収納棚の倒壊を防ぐことができる。
次に、本発明に係る収納棚の第11の実施例について図27乃至図32を用いて説明する。この実施例は、単柱式の収納棚に載置面傾斜機構を適用した例である。図27、図28において、収納棚30は、その間口面方向には複数の支柱33を備えているが、図28に示すように前後方向には1本の支柱しかなく、支柱33の前後の面に棚受け32が片持ち的に掛け止められている。図27に示すように、収納棚30の間口面方向に隣り合う支柱33に掛け止められている一対の棚受け32によって一つの棚板31の左右両端部が支持されている。このように、一つの支柱を中心にしてその前後両側に、棚受けを介して棚板が支持されている形式の収納棚を単柱式の収納棚と称している。図2において、収納棚30は、支柱33を境にして左右両側に物品収納空間を備え、左右の両面が間口面となっていて、左右両面から物品を出し入れすることができる。
図27、図28において、収納棚30は、垂直部材である支柱33と、支柱33に適宜の高さ位置で掛け止められた棚受け32と、左右両端部が棚受け32によって係止された棚板31を有してなる。棚受け32は棚板31の支持部材である。棚板31は棚受け32によって所定の高さ位置で係止され、収納物が載置される載置面を備えている。前述の各実施例と同様に、棚受け32は、棚板31を所定の高さ位置で前後方向に相対移動可能に支持している。
図28に示すように、棚受け32は高さ方向に所定の寸法で立ち上がることにより棚板31の側板として機能し、この側板によって、棚板31に載置された収納物が収納棚30の側面から落下することを防止することができる。
次に、図29及び図30を用いて収納棚30が備えている載置面傾斜機構について説明する。なお、図29及び図30では、支柱33の描写は省略している。図29は、載置面傾斜機構が動作していない平常時の状態を示している。図30は、地震などによる振動によって、載置面傾斜機構が動作した状態を示している。
図29において、棚受け32は収納物の出し入れ口側(図29において左側)から見て奥側の端面の一部が延伸されて奥行方向に突出され、その突出した部分の端部を下向きの鉤形に形成してなる係止部321を、上部と下部に有している。これらの係止部321が図示しない支柱33が有する袖孔に挿通されて係止されることで、棚受け32が所定の高さ位置で係止されている。
この棚受け32は、すでに説明した別の実施例における棚受け12と対比して、支柱への係止部の構造が異なるのみで、それ以外は、同様に形成されている。すなわち、棚板31を支持する支持面322、支持面322の一部を切り取って形成された陥入部324、支持面322の端面の一部をさらに垂直方向に立ち上げた折り曲げ部323を有している。
棚板31は、すでに説明した別の実施例における棚板11と同様に構成されており、載置面311の手前側と奥側の端部には、手前側縁部312と奥側縁部313が形成されている。奥側縁部313は、棚板31の後端縁部を下方に直角に折り曲げ、さらに内側に直角に折り曲げて奥側底部318を形成するとともに、さらに上方に直角に折り曲げることによって形成されている。
棚板31の手前側縁部312と奥側縁部313は、棚受け32の支持面322に載せられているだけであって、特に固定はされていないので、上記支持面322に対して滑りながら収納物の出し入れ方向(前後方向)に移動可能に支持されている。平常時は、支持面322に形成されている陥入部324の後方に奥側縁部313が載置されている。
図29に示すように、平常時においても、載置面311を奥側方向に下り傾斜を持たせることで、収納物の収まりを良くすることができる。棚板31は、そのために、手前側縁部312を形成する手前側端面と奥側縁部313を形成する奥側端面の高さ方向の寸法が異なり、手前側端面が奥側端面よりも高くなっている。なお、棚板31は上記のように傾斜していることが必須ではなく、平常時において、載置面311が水平になるものであってもよい。
棚板31には、手前側の端部から僅かに内側に入った位置において、図31に示すように、天井面にガイド部材314が固着されている。ガイド部材314は、棚板31の間口方向に所定の厚みを有するとともに、棚板11の載置面311aに沿って手前側から奥側にかけて所定の長さを有する矩形状の部材であって、その長さ方向に下面側から所定の深さの溝314aが形成されている。
このガイド部材314についてさらに説明する。図31は、図29におけるe−e矢視断面図である。図31において、ガイド部314は、端面形状が逆U字形状であって、厚さ方向の中間付近に下端から高さ方向の略半分程度までの深さを有する溝314aが形成されている。この溝314aに棚板31の折り曲げ部323の先端が挿入され、棚板31は棚受け32に支持されている。図31に示す平常状態では、ガイド部314と折り曲げ部323は当接せず、棚板31は、手前側縁部312と奥側縁部313が、支持面322に当接することで、移動可能に支持されている。ガイド部材314は、収納棚30に横方向(間口方向)の振動が加わったときに、棚板31の前後方向の移動をガイドし、棚板31が棚受け32から脱落しないように規制する。
地震などによって、収納棚30が振動すると、その振動によって、棚板31は支持面322上で振動する。棚板31は支持面322に固定されているわけではないので、この振動によって支持面322上を前後方向に動く。棚板31が手前に動いて、奥側縁部313が棚板支持部122に形成されている陥入部324の位置までくると、奥側縁部313は、陥入部324に落ち込む。
図30に示すように、振動によって、棚板31が前後方向に動き、平常時よりも前方に動いたときに、奥側縁部313が陥入部324に到達し、奥側縁部313が陥入部324に滑落して、手前側縁部312よりも低くなり、奥側縁部313と手前側縁部312の高低差を大きくすることができる。
奥側縁部313が陥入部324に滑落すると、図30に示すように、棚板31の折り曲げ部314の奥端の角が支持面322に当接し、または、図32に示すように、ガイド部314の部314a天井面に折り曲げ部323の上端が当接することで、載置面311は所定の傾斜角度を維持することができる。
このように、上記実施例に係る収納棚30は、振動発生時に奥側縁部313を支持面322に対して低い位置に移動させることで、棚板31の手前側端部の高さよりも奥側端部の高さを低くすることができ、また、あらかじめ棚板31の手前側端部の高さよりも奥側端部の高さを低くしたものにおいては、この高低差をさらに大きくすることができるので、収納物が収納物出し入れ側から落下することを防止することができる。
なお、複柱式収納棚の実施例と同様に、単柱式の収納棚30においても、支持面322に複数の陥入部324を形成することで、棚板31が棚受け32に対して手前側または奥側のいずれに移動した場合であっても、載置面311の傾斜角度を大きく変化させることができる。
単柱式の収納棚にも、図9、図10に示したような、載置面傾斜機構が動作した後の棚板復帰を容易にする構造を付加することができる。図33、図34はその実施例を示している。図33、図34において、支柱33に片持ち的に支持される棚受け32は、図29、図30に示す例と同様に、支持面322、折り曲げ部323、陥入部324を有している。棚板31は、載置面311、手前側縁部312、奥側縁部313、ガイド部314、奥側底部318を有している。上記陥入部324には、前記復帰補助部材140と同様に構成された復帰補助部材340が固着されている。したがって、復帰補助部材340は、傾斜面341と、これに続く平坦面342を有してなる。
図33は平常時すなわち載置面傾斜機構が動作する前の状態を、図34は載置面傾斜機構が動作して棚板31の載置面が、手前側に対し奥側が降下して傾斜角度が大きくなった状態を示している。地震などの大きな振動を要因として図33に示す状態から図34に示す状態に至る動作は、これまで説明してきた実施例の動作と同じである。また、載置面傾斜機構が動作した後、棚板31を原位置に復帰させる場合は、前後方向に移動している棚板31を原位置に向かってスライドさせればよい。この復帰動作も、図9、図10に示す実施例の動作と同じであるから、詳細な説明は省略する。棚板の載置面は平常時において水平面をなしていて、載置面傾斜機構の動作によって棚板の奥側が手前側より低くなるように傾斜させるようにしてもよい。
単柱式の収納棚における棚受け32は、支柱33に片持ち的に支持されるため、支柱33による係止部を中心として水平面内において回転し不安定である。そこで、一つの棚板を支持する左右一対の棚受け32を互いに連結して不安定さを解消することが望ましい。図33、図34に符号35を付して示す部材は、一対の棚受け32を連結する部材である。
なお、棚板が振動によって移動する前の支持部材との相対位置を暫定的に維持するための移動規制部と、振動により前後方向に移動した棚板を原位置に向かってスライドさせることにより棚板の高さを原位置に復帰させる棚板復帰機構の両者を備えた収納棚としてもよい。
本発明によれば、比較的簡単な構成でありながら、地震時の収納物品の落下や収納棚の転倒を防止することができるため、地震時に安全を確保することができる収納棚として需要が期待される。
また、載置面傾斜機構が動作した後の棚板の復帰を容易にした構造を備えたものは、例えば、図書館のような大量の収容物を所有する施設において、地震時の安全確保とともに、地震後の復帰が容易であるため、地震後の迅速な復帰が要求される施設や事業所などにおいて需要が期待される。
10 収納棚
11 棚板
111 載置面
112 間口側縁部
113 奥側縁部
114 折り曲げ部
115 突起係合部
119 折り曲げ部
12 棚受け
121 係止部
122 支持面
123 折り曲げ部
124 陥入部
125 突起部
126 係合部
13 支柱
131 袖孔
14 背板
140 復帰補助部材
141 傾斜面

Claims (5)

  1. 収納物が載置される載置面を備える棚板と、
    上記棚板を支持する支持部材と、を有し、
    上記棚板は、振動によって、上記支持部材に対し収納物の出し入れ口からみて前後方向に移動可能であり、
    上記棚板と支持部材との間には、上記棚板が前後方向に移動したとき上記棚板の奥側を上記棚板の手前側よりも低くする載置面傾斜機構が設けられ、
    上記載置面傾斜機構の動作によって棚板の奥側が手前側よりも低く傾斜した態様で、棚板の浮き上がりを阻止する浮き上がり阻止機構を備え、
    上記浮き上がり阻止機構は、棚板の折り曲げ部と、棚受けに設けられていて上記折り曲げ部が係合する係合部を有してなる収納棚。
  2. 載置面傾斜機構は、棚板が振動によって移動する前に上記棚板を支持部材で支持するための棚板支持部と、この棚板支持部に続いて形成されていて上記棚板が移動したとき上記棚板の奥側を上記棚板の手前側よりも低くする陥入部を有する請求項1記載の収納棚。
  3. 支持部材と棚板との間の摩擦力は、上記棚板の載置面と収納物との摩擦力よりも小さい請求項1または2記載の収納棚。
  4. 振動によって移動する前の棚板の収納物載置面は棚板の手前側よりも奥側が低く、載置面傾斜機構はその動作によって棚板の手前側と奥側の高低差を大きくする請求項1、2または3記載の収納棚。
  5. 載置面傾斜機構を構成する棚板支持部と陥入部の間に傾斜面が介在し、振動により前後方向に移動した棚板を原位置に向かってスライドさせることにより、上記棚板の奥側が上記傾斜面に沿って移動して上記棚板の高さも原位置に復帰する棚板復帰機構を備えている請求項2、3または4記載の収納棚。
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