JP3027789U - 棚付き家具 - Google Patents

棚付き家具

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JP3027789U
JP3027789U JP1996001299U JP129996U JP3027789U JP 3027789 U JP3027789 U JP 3027789U JP 1996001299 U JP1996001299 U JP 1996001299U JP 129996 U JP129996 U JP 129996U JP 3027789 U JP3027789 U JP 3027789U
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plate
dowel
front side
dowels
furniture
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JP1996001299U
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Inventor
義光 家始
Original Assignee
日進木工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震の際に、棚板19上での収納物の滑動に
よる落下や、棚板19自体がダボ18から外れて落下す
るのを防止する。 【解決手段】 側板13と、これに平行な仕切り板15
の互いの対向面に、その正面寄りの位置及び背面寄りの
位置に、それぞれ多数のダボ穴16,17が、所定間隔
で上下に並んで形成されている。各正面側ダボ穴16
は、これに対応する各背面側ダボ穴17よりもΔhだけ
高い位置に設けられている。このため、互いに対応する
正面側ダボ穴16及び背面側ダボ穴17に係止したダボ
18によって、棚板19は正面側が高くなる傾斜状態に
支持される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば書棚あるいは食器棚等のように、収納部にダボで支持された 所要数の棚板を配設した構造を有する棚付き家具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、書棚あるいは食器棚等のような棚付き家具としては、図5及び図6に示 すように、家具の両側板2の互いの対向面あるいは側板2とこれに平行に設けら れた仕切り板の互いの対向面に、多数のダボ穴付き金具3が上下に適当な間隔で 並んで埋設され、前記側板2及び仕切り板の間に横架される棚板1が、前記ダボ 穴付き金具3のダボ穴3aに差し込み又はねじ込まれるダボ4を介して支持され る構造を有するものがある。この棚構造によれば、ダボ4をどのダボ穴付き金具 3に係止するかによって、棚板1の高さを収納物の大きさに応じて任意に調節す ることができる。また、棚板1の下面の左右両端部には、断面略半円形の係合溝 1aが形成されており、ダボ4をこの係合溝1aと係合させることによって、棚 板1が不用意に水平移動してダボ4による支持位置から外れるのを防止している 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、大地震が発生した際には、このような棚付き家具の場合、揺れによ って、棚板1上を収納物が滑動して落下したり、棚板1の係合溝1aとダボ4と の係合状態が外れて、棚板1ごと落下する恐れがあるといった問題が指摘されて いる。
【0004】 本考案は、上記のような事情のもとになされたもので、その技術的課題とする ところは、地震の際に、棚板上での収納物の滑動による落下や、棚板自体がダボ から外れて落下するのを有効に防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した技術的課題は、本考案によって有効に解決することができる。 すなわち本考案に係る棚付き家具は、背板、天板及び底板に対して略直角な複 数の縦板の互いの対向面における正面寄り及び背面寄りの互いに水平に対向する 位置にそれぞれダボ穴が設けられ、前記縦板間に横架される棚板の左右両端部が 前記ダボ穴に係止されるダボを介して支持され、正面側のダボ穴がこれに対応す る背面側のダボ穴より高い位置に設けられ、前記棚板が前記ダボを介して正面側 が高くなる傾斜状態に支持される。なお、この場合の「縦板」とは、家具の両側 板や、この両側板の間の空間を左右に仕切る仕切り板を総括していい、「左右」 とは正面側から見て横方向(間口方向)をいう。
【0006】 本考案の構成によれば、正面側のダボ穴がこれに対応する背面側のダボ穴より 高い位置に設けられたことによって、これらのダボ穴に係止したダボを介して縦 板間に横架された棚板は、正面側が高くなる傾斜状態にあるので、地震等によっ て、当該家具が奥行き方向への揺れを受けても、棚板上に載せた収納物は正面側 への滑動が抑制され、したがって棚板の正面からの落下が有効に防止される。ま た、棚板は正面側が高くなる傾斜状態にあるため、揺れによってダボとの係合が 外れて棚板自体が正面側へ移動することも抑えられる。特にこの場合、棚板の下 面両端部に形成されてダボと係合される係合溝の断面形状を逆U字形とすること によって、ダボとの係合状態が外れるのを一層確実に防止できる。
【0007】
【考案の実施の形態】
図1及び図2は本考案に係る棚付き家具の一実施形態を示すもので、この家具 10は下側のベース家具ユニット10Aと、その上に連結されるアッパー家具ユ ニット10Bからなる。アッパー家具ユニット10Bは、略水平な天板11及び 底板12と、上端及び下端がこの天板11及び底板12の左右両端に結合された 左右の側板13と、天板11、底板12及び側板13で囲まれた収納空間の後端 部を塞ぐように設けられた背板14と、前記収納空間を左右に分割するように前 記天板11及び底板12の中央部間に側板13と平行に設けられた仕切り板15 とによって、直方体状に組み立てられている。
【0008】 なお、参照符号10Cはベース家具ユニット10Aとアッパー家具ユニット1 0Bの間に介在状態に取り付けられるミドルパネル、10Dはアッパー家具ユニ ット10Bの上面に取り付けられるトップパネルである。また、図2における一 点鎖線は、アッパー家具ユニット10Bの正面に設けられた観音開き式扉の枠部 を示している。
【0009】 側板13と、これに平行な仕切り板15の互いの対向面には、その正面(図1 における左側)寄りの位置及び背面(図1における右側)寄りの位置に、それぞ れ多数のダボ穴16,17が、所定間隔で上下に並んで形成されている。また、 正面側ダボ穴16は、これに対応する背面側ダボ穴17よりも適宜高い位置に設 けられており、すなわち図3に一層明確に示すように、例えば下からn番目の正 面側ダボ穴16n は、下からn番目の背面側ダボ穴17n より高さΔhだけ高い 位置にあり、n+1番目あるいはその上のn+2番目の正面側ダボ穴16n+1 , 16n+2 も、n+1番目あるいはn+2番目の背面側ダボ穴17n+1 ,17n+2 よりΔhだけ高い位置にあり、他の正面側ダボ穴16とこれに対応する背面側ダ ボ穴17との関係も同様である。
【0010】 側板13及び仕切り板15の互いの対向面に形成された多数の正面側ダボ穴1 6及び背面側ダボ穴17には、それぞれダボ18が選択的に差し込み又はねじ込 み係止されるようになっている。このダボ18は、先に説明した図5の斜視図と 同様の金属製のものであり、正面側ダボ穴16あるいは背面側ダボ穴17に係止 した状態では側板13あるいは仕切り板15からその互いの対向方向へ頭部が略 水平に突出した状態となる。
【0011】 参照符号19は側板13と仕切り板15との間に横架される棚板である。この 棚板19の左右両端部下面における正面寄りの位置及び背面寄りの位置には、図 3及び図4に示すように、断面形状が逆U字形を呈する係合溝19a,19bが 形成されている。この係合溝19a,19bは、側板13及び仕切り板15にお ける正面側ダボ穴16あるいは背面側ダボ穴17にそれぞれ係止したダボ18の 頭部に遊嵌係合されるものであり、すなわち前記正面側ダボ穴16及び背面側ダ ボ穴17と対応する位置に形成されている。
【0012】 以上の構成によれば、側板13及び仕切り板15にそれぞれ上下に並んで形成 された多数の正面側ダボ穴16及び背面側ダボ穴17のうちの所望の位置のダボ 穴、例えば図3に示すように、下からn+3番目の正面側ダボ穴16n+3 及び背 面側ダボ穴17n+3 に4本のダボ18をそれぞれ係止し、これらのダボ18を介 して棚板19を前記側板13と仕切り板15の間に横架支持する。このとき、棚 板19の左右両端部下面の係合溝19a,19bは、それぞれ前記各ダボ18に 係合され、また、棚板19の後端部は、背板14に近接対向される。
【0013】 ダボ18が差し込まれた正面側ダボ穴16n+3 と背面側ダボ穴17n+3 はΔh の高低差を有するため、前記棚板19は、正面側が高くなる傾斜状態に支持され る。このため、地震等によって、当該家具10が奥行き方向への揺れを受けても 、棚板19上に載せた書籍あるいは食器等の収納物は正面側への滑動が抑制され る。また、棚板19はその正面側が高くなる傾斜状態に支持されていること及び 係合溝19a,19bが逆U字状の断面形状であることから、ダボ18との係合 状態が揺れによって外れるのを有効に防止することができる。
【0014】 なお、正面側ダボ穴16に係止されたダボ18とこれに対応する背面側ダボ穴 17に係止されたダボ18との高低差Δhが大きいほど、棚板19の傾斜角度θ が大きくなるが、この傾斜角度θが大きすぎると、棚板19の上に載せた収納物 が取り出しにくくなったり、あるいはこの収納物が背板14側へ移動してしまい やすくなるため、前記高低差Δhはこのような点を考慮して適切に設定される。 また、ダボ穴16,17は、側板13及び仕切り板15に直接形成するか、ある いは先に説明した図5の斜視図と同様のダボ穴付き金具の埋設によって形成する ことができる。また、棚板19が側板13,13間に支持されるものについても 同様に本考案を適用可能である。
【0015】
【考案の効果】
本考案の棚付き家具によると、ダボによって支持される棚板が、正面側が高く なる傾斜状態となるため、大地震が発生しても、揺れによって、棚板上を収納物 が正面側へ滑動して落下したり、棚板の係合溝とダボとの係合状態が外れて、棚 板ごと落下するのを有効に防止することができ、安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る棚付き家具の一実施形態を示す側
断面図である。
【図2】上記実施形態を示す正面図である。
【図3】上記実施形態における正面側ダボ穴と背面側ダ
ボ穴の高さの関係を示す説明図である。
【図4】上記実施形態における棚板の係合溝部分を示す
断面図である。
【図5】従来技術における棚板の支持構造を示す斜視図
である。
【図6】上記従来技術における棚板の係合溝及びその近
傍部分を示す断面図である。
【符号の説明】
11 天板 13 側板(縦板) 14 背板 15 仕切り板(縦板) 16 正面側ダボ穴 17 背面側ダボ穴 18 ダボ 19 棚板 19a,19b 係合溝

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背板、天板及び底板に対して略直角に設
    けられた複数の縦板の互いの対向面における正面寄り及
    び背面寄りの互いに水平に対向する位置にそれぞれダボ
    穴が設けられ、前記縦板間に横架される棚板の左右両端
    部が前記ダボ穴に係止されるダボを介して支持される棚
    付き家具において、 正面側のダボ穴がこれに対応する背面側のダボ穴より高
    い位置に設けられ、前記棚板が前記ダボを介して正面側
    が高くなる傾斜状態に支持されることを特徴とする棚付
    き家具。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 棚板下面の左右両端部に形成されてダボと係合される係
    合溝の断面形状が逆U字形を呈することを特徴とする棚
    付き家具。
JP1996001299U 1996-02-09 1996-02-09 棚付き家具 Expired - Lifetime JP3027789U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010116711A1 (ja) * 2009-04-09 2010-10-14 金剛株式会社 収納棚
JP6989910B2 (ja) 2017-06-21 2022-01-12 株式会社イマヨシ 仏事用礼拝シンボルのホルダー

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